JP2562327B2 - ドライタイプ用の酸素発生器 - Google Patents
ドライタイプ用の酸素発生器Info
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- JP2562327B2 JP2562327B2 JP62207835A JP20783587A JP2562327B2 JP 2562327 B2 JP2562327 B2 JP 2562327B2 JP 62207835 A JP62207835 A JP 62207835A JP 20783587 A JP20783587 A JP 20783587A JP 2562327 B2 JP2562327 B2 JP 2562327B2
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- Japan
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- water
- oxygen
- oxygen generator
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- paper
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- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (3−1)産業上の利用分野 本発明はあらかじめ水を充分に含浸させた吸水性の材
料中に内蔵する酸素発生剤と、水との反応によって発生
する酸素を、吸水性の材料の外側を包んだ特殊の包装材
を通じて一定量づつ外界に供給し得るようにしたドライ
タイプ用の酸素発生器に関する。
料中に内蔵する酸素発生剤と、水との反応によって発生
する酸素を、吸水性の材料の外側を包んだ特殊の包装材
を通じて一定量づつ外界に供給し得るようにしたドライ
タイプ用の酸素発生器に関する。
(3−2)従来の技術 手軽に酸素を発生することの出来る酸素発生器は医療
用、災害現場の救急用、活魚輸送用等の分野で需要が増
加しているが、これらの酸素発生器に使用されている酸
素の発生剤としては、従来過酸化物、例えば過酸化水
素、過炭酸ソーダ、過酸化カルシウム等に特殊な酸を組
合わせて反応させ、酸素を発生するものがよく知られて
いる。通常はこれ等の薬剤を通水性、通気性のある包装
材料で包み、これを水中に投入、静置して使用してい
た。しかしながら、これらの従来の酸素発生器では酸素
の一定量を規則正しく連続的に発生させることは困難で
あった。
用、災害現場の救急用、活魚輸送用等の分野で需要が増
加しているが、これらの酸素発生器に使用されている酸
素の発生剤としては、従来過酸化物、例えば過酸化水
素、過炭酸ソーダ、過酸化カルシウム等に特殊な酸を組
合わせて反応させ、酸素を発生するものがよく知られて
いる。通常はこれ等の薬剤を通水性、通気性のある包装
材料で包み、これを水中に投入、静置して使用してい
た。しかしながら、これらの従来の酸素発生器では酸素
の一定量を規則正しく連続的に発生させることは困難で
あった。
従来また前記した酸素の発生剤に特殊な材料を加え
て、酸素の発生量を調整しようとする試みがなされてい
る。例えば、特許出願公開昭和61年第145270号では包装
材料を使用した袋の中に前記した酸素発生剤に水を吸収
して膨潤する樹脂を加え、これを水中に投入し、樹脂の
膨潤力によって酸素発生剤を圧迫し、酸素の発生を促進
する方法が提示されている。
て、酸素の発生量を調整しようとする試みがなされてい
る。例えば、特許出願公開昭和61年第145270号では包装
材料を使用した袋の中に前記した酸素発生剤に水を吸収
して膨潤する樹脂を加え、これを水中に投入し、樹脂の
膨潤力によって酸素発生剤を圧迫し、酸素の発生を促進
する方法が提示されている。
しかしながら、従来は酸素を長時間に亙って一定量づ
つ、規則正しく、連続的に発生する酸素発生器は知られ
ていなかった。また従来の酸素発生器は使用に際して水
は不可欠であり、水を必要としない、いわゆるドライタ
イプのものは存在しなかった。
つ、規則正しく、連続的に発生する酸素発生器は知られ
ていなかった。また従来の酸素発生器は使用に際して水
は不可欠であり、水を必要としない、いわゆるドライタ
イプのものは存在しなかった。
(3−3)発明が解決しようとする問題点 最近は活魚料理がブームとなっているが、海外から輸
入する等、活魚の輸送距離も輸送時間も漸次増大してお
り、その鮮度を保つためには酸素の供給が不可欠となっ
てきている。鰻などの通常の活魚は水と共に輸送をする
ので、従来の酸素発生器を使用することができるが、え
び、かに、貝類等の活魚は籾がら、おが屑などの中に埋
めて輸送し、水がないために従来の酸素発生器が使用で
きず、しいて使用しようと思えば、水と共に輸送しなけ
ればならないが、輸送方法が複雑となって、輸送費が嵩
むという欠点があった。
入する等、活魚の輸送距離も輸送時間も漸次増大してお
り、その鮮度を保つためには酸素の供給が不可欠となっ
てきている。鰻などの通常の活魚は水と共に輸送をする
ので、従来の酸素発生器を使用することができるが、え
び、かに、貝類等の活魚は籾がら、おが屑などの中に埋
めて輸送し、水がないために従来の酸素発生器が使用で
きず、しいて使用しようと思えば、水と共に輸送しなけ
ればならないが、輸送方法が複雑となって、輸送費が嵩
むという欠点があった。
また前記したように活魚の輸送時間が増大しており、
その鮮度を維持するには長時間に亙って一定量づつ、規
則正しく、連続的に酸素が供給されることが望ましいこ
とは論ずるまでもないが、これは前記したように従来の
ものでは困難なことであった。
その鮮度を維持するには長時間に亙って一定量づつ、規
則正しく、連続的に酸素が供給されることが望ましいこ
とは論ずるまでもないが、これは前記したように従来の
ものでは困難なことであった。
本発明は従来の活魚輸送の以上述べた問題点を解決
し、水のない状態で輸送する活魚にも長時間に亙って一
定量づつ、規則正しく、連続的に酸素を供給するとを可
能とし、併せてまた、その他水の利用できないような環
境で、長時間に亙って一定量づつ、規則正しく、連続的
な酸素供給を可能とするようなドライタイプ用の酸素発
生器を提供することを目的としている。
し、水のない状態で輸送する活魚にも長時間に亙って一
定量づつ、規則正しく、連続的に酸素を供給するとを可
能とし、併せてまた、その他水の利用できないような環
境で、長時間に亙って一定量づつ、規則正しく、連続的
な酸素供給を可能とするようなドライタイプ用の酸素発
生器を提供することを目的としている。
(3−4)問題点を解決するための手段 本発明は酸素発生器を次のようなものとすることによ
って、前記した問題点を解決しているのである。すなわ
ちそれは、水と反応して酸素を発生する材料を通水性お
よび通気性のある包装紙を用いた内袋の中に詰め、その
外側を吸水性の材料で覆い、さらにその外側を通水性お
よび通気性のある包装紙を用いた外袋で包んで成り、所
定時間水に浸漬した後引上げて使用することを特徴とす
るドライタイプ用の酸素発生器である。
って、前記した問題点を解決しているのである。すなわ
ちそれは、水と反応して酸素を発生する材料を通水性お
よび通気性のある包装紙を用いた内袋の中に詰め、その
外側を吸水性の材料で覆い、さらにその外側を通水性お
よび通気性のある包装紙を用いた外袋で包んで成り、所
定時間水に浸漬した後引上げて使用することを特徴とす
るドライタイプ用の酸素発生器である。
この発明に使用される包装紙は、例えば紙、布または
レーヨン紙等にポリエチレン等樹脂の薄膜をコーティン
グし、通気性をよくするために細孔が設けられているも
の等が望ましく、細孔の大きさを適当に選定することに
よって、最初水に浸漬した時には内部の吸水性の材料に
水が充分に含浸され、使用に際しては水漏れがないよう
にすることができる。
レーヨン紙等にポリエチレン等樹脂の薄膜をコーティン
グし、通気性をよくするために細孔が設けられているも
の等が望ましく、細孔の大きさを適当に選定することに
よって、最初水に浸漬した時には内部の吸水性の材料に
水が充分に含浸され、使用に際しては水漏れがないよう
にすることができる。
(3−5)発明の作用 以下図面を参照しながら本発明に係るドライタイプ用
の酸素発生器の作用について説明し、併せて酸素の発生
剤、包装紙および吸水性の材料について詳細に説明す
る。
の酸素発生器の作用について説明し、併せて酸素の発生
剤、包装紙および吸水性の材料について詳細に説明す
る。
水と反応して酸素を発生する物質としては、過炭酸ナ
トリウムや過酸化カルシウムのような安定した過酸化物
を用い、添加物としては有機酸のうちもっとも一般的な
アスコルビン酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、酒石
酸などの粉末を混合して利用するが、これらの外に反応
を整然と行なわせるために触媒を加えることも多く、活
性炭、MgO2、酵素などがよく用いられている。これらの
物質の組合せは酸素発生のスピード、量、混合物の安定
性、安全性を勘案しながら決定されるが、これらの物質
や組合せの方法などは従来からよく知られている公知の
ものである。
トリウムや過酸化カルシウムのような安定した過酸化物
を用い、添加物としては有機酸のうちもっとも一般的な
アスコルビン酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、酒石
酸などの粉末を混合して利用するが、これらの外に反応
を整然と行なわせるために触媒を加えることも多く、活
性炭、MgO2、酵素などがよく用いられている。これらの
物質の組合せは酸素発生のスピード、量、混合物の安定
性、安全性を勘案しながら決定されるが、これらの物質
や組合せの方法などは従来からよく知られている公知の
ものである。
第1図は本発明に係るドライタイプ用の酸素発生器の
概略の構造を例示したものである。同図において、前記
したような構成を有する酸素発生剤1は内袋2に詰めら
れており、その内袋の外側は吸水性の材料3で覆われて
おり、さらに全体が外袋4に包まれている。
概略の構造を例示したものである。同図において、前記
したような構成を有する酸素発生剤1は内袋2に詰めら
れており、その内袋の外側は吸水性の材料3で覆われて
おり、さらに全体が外袋4に包まれている。
この内袋2および外袋4には次に述べるような特殊の
包装紙が使用されている。すなわちこの包装紙の材料は
紙、布、不織布、レーヨン布、合成繊維を含む混抄紙な
どの素地にポリエチレン、ポリビニリデン等のプラスチ
ックの薄膜をコーティングした積層材などで、熱シール
性があることが望まれる。例えば、ポリエチレンとレー
ヨンの混抄紙を使用した場合などではあらかじめ明けら
れた穴や後から明けた穴のために通水性と通気性とがあ
り、包装紙を通して内部に水が入り込み酸素発生剤を反
応させるが、発生する酸素の放出量をある程度規制する
ことができるようになっている。
包装紙が使用されている。すなわちこの包装紙の材料は
紙、布、不織布、レーヨン布、合成繊維を含む混抄紙な
どの素地にポリエチレン、ポリビニリデン等のプラスチ
ックの薄膜をコーティングした積層材などで、熱シール
性があることが望まれる。例えば、ポリエチレンとレー
ヨンの混抄紙を使用した場合などではあらかじめ明けら
れた穴や後から明けた穴のために通水性と通気性とがあ
り、包装紙を通して内部に水が入り込み酸素発生剤を反
応させるが、発生する酸素の放出量をある程度規制する
ことができるようになっている。
この性質は内袋2、外袋4のどちらにも適用できるも
のであり、両者の材料、穴の大きさ、数を適宜に選択
し、また適宜に組合せることによって、長時間に亙って
一定量づつ、規則正しく、連続的に酸素を放出するよう
なドライタイプ用の酸素発生器を得ることが出来る。
のであり、両者の材料、穴の大きさ、数を適宜に選択
し、また適宜に組合せることによって、長時間に亙って
一定量づつ、規則正しく、連続的に酸素を放出するよう
なドライタイプ用の酸素発生器を得ることが出来る。
図に示されている内袋2と外袋4との間に介在してい
る吸水性の材料3は外袋4の微細な穴を通って侵入して
きた水を充分に吸い込むような特性を持つ脱脂綿、ガー
ゼ、チリ紙、拭取紙などの雑用紙等が用いられ、所定量
の水を確実に吸い込む性質を持ち、また余分の水を吸い
込んで後で水を溢れ出すようなことのない物質が望まれ
る。
る吸水性の材料3は外袋4の微細な穴を通って侵入して
きた水を充分に吸い込むような特性を持つ脱脂綿、ガー
ゼ、チリ紙、拭取紙などの雑用紙等が用いられ、所定量
の水を確実に吸い込む性質を持ち、また余分の水を吸い
込んで後で水を溢れ出すようなことのない物質が望まれ
る。
もっともこれは使用開始に先立って水に浸漬する時間
を規制し、一定の水を吸い込ませることで解決できる。
を規制し、一定の水を吸い込ませることで解決できる。
(3−6)実施例 以下本発明の実施例について説明するが、対比のため
に従来の技術に近いものから出発して本発明の実施例に
到達するまでの経過の実験例を併せて示すことにした。
に従来の技術に近いものから出発して本発明の実施例に
到達するまでの経過の実験例を併せて示すことにした。
[各例の実験方法] 酸素発生剤としては次の一般的な材料を用い、 過酸化カルシウム 50g 有機酸 40g 触媒(活性炭) 8g pH調整剤 2g 合計 100g これを内袋に詰めて熱シールし、次いでこの上を吸水
性の材料(この場合は拭取紙)で二重に巻いて使用し
(例1、例2)、またはさらにこれらを外袋に包んで熱
シールしたものを使用する(例3以降)。内袋および外
袋に使用する包装紙の材料を種々に変えて実験を行なっ
た。実験には第2図に示すような装置を使用した。すな
わち、デシケータ11の中にサンプル12を入れ、デシケー
タの上部とガスメータ13との間をゴム管14で連結して発
生した酸素を測定した。
性の材料(この場合は拭取紙)で二重に巻いて使用し
(例1、例2)、またはさらにこれらを外袋に包んで熱
シールしたものを使用する(例3以降)。内袋および外
袋に使用する包装紙の材料を種々に変えて実験を行なっ
た。実験には第2図に示すような装置を使用した。すな
わち、デシケータ11の中にサンプル12を入れ、デシケー
タの上部とガスメータ13との間をゴム管14で連結して発
生した酸素を測定した。
[例1] デシケータ中に水を2l入れ、この中に和紙にポリエチ
レンをコーティングした包装紙を使用した内袋に酸素発
生剤100gを詰め、この上を拭取紙(1枚の重量が約10
g)で巻きホッチキスで止めたサンプルを入れた。浮き
上らないように錘りをつけて沈ませ、発生する酸素を測
定した。この例は水中に投入静置して使用する従来の方
法と同様のものである。測定の結果は第1表に示す通り
である。
レンをコーティングした包装紙を使用した内袋に酸素発
生剤100gを詰め、この上を拭取紙(1枚の重量が約10
g)で巻きホッチキスで止めたサンプルを入れた。浮き
上らないように錘りをつけて沈ませ、発生する酸素を測
定した。この例は水中に投入静置して使用する従来の方
法と同様のものである。測定の結果は第1表に示す通り
である。
この場合、約30分で70%の酸素を放出し、50分たてば
殆どの酸素が放出されてしまい、長時間に亙って一定量
づつ、規則正しく、連続的な酸素供給をするという本発
明の目的に反する。
殆どの酸素が放出されてしまい、長時間に亙って一定量
づつ、規則正しく、連続的な酸素供給をするという本発
明の目的に反する。
[例2] デシケータ中に水を張らずに例1と同じく、和紙−ポ
リエチレン型の包装紙を用いた内袋の中に酸素発生剤10
0gを詰め、この上を拭取紙で巻き、ホッチキスで止め
た。このサンプルをあらかじめ水に浸漬し、拭取紙を充
分に湿潤させた後引上げてこれをデシケータの底に置い
た。この実験は湿潤した拭取紙の内側にある酸素発生剤
がどの程度分解して酸素を放出するかを調べるためのも
ので、ドライタイプの基礎となる実験である。その結果
は第2表に示す通りである。
リエチレン型の包装紙を用いた内袋の中に酸素発生剤10
0gを詰め、この上を拭取紙で巻き、ホッチキスで止め
た。このサンプルをあらかじめ水に浸漬し、拭取紙を充
分に湿潤させた後引上げてこれをデシケータの底に置い
た。この実験は湿潤した拭取紙の内側にある酸素発生剤
がどの程度分解して酸素を放出するかを調べるためのも
ので、ドライタイプの基礎となる実験である。その結果
は第2表に示す通りである。
この場合も酸素の放出が早過ぎ、また水がたれたりす
るので、ドライタイプには向かない。
るので、ドライタイプには向かない。
[例3] デシケータの中に水を入れず、例2と同様内袋に酸素
発生剤を詰め、拭取紙を巻き、更にこの外側を外袋で包
んだ。この外袋にはナイロンの不織布にポリエチレンを
コーティングしたもので、後から直径0.5mm〜1mmの針穴
を明けた包装紙を使用した。この場合には外袋に使用す
る包装紙の性質上仲々水を吸収し難いので、約15分水に
浸漬し、デシケータの中に置いて測定した。その結果は
第4表の通りであるが、矢張り包装紙にに明けた穴が小
さ過ぎてうまく作動しないようである。然しながらこの
穴が大き過ると水が外部にたれてきて、完全なドライタ
イプとはならないようである。いずれにしても後から穴
を明けるタイプは採用し難いようである。
発生剤を詰め、拭取紙を巻き、更にこの外側を外袋で包
んだ。この外袋にはナイロンの不織布にポリエチレンを
コーティングしたもので、後から直径0.5mm〜1mmの針穴
を明けた包装紙を使用した。この場合には外袋に使用す
る包装紙の性質上仲々水を吸収し難いので、約15分水に
浸漬し、デシケータの中に置いて測定した。その結果は
第4表の通りであるが、矢張り包装紙にに明けた穴が小
さ過ぎてうまく作動しないようである。然しながらこの
穴が大き過ると水が外部にたれてきて、完全なドライタ
イプとはならないようである。いずれにしても後から穴
を明けるタイプは採用し難いようである。
[例4](本発明の実施例の第1) この例は例3と殆ど同様とし、ただ外袋に使用する包
装紙を内袋と同様の和紙−ポリエチレン型(2mm穴明
き)のものとした。この結果は第4表に示す通りであ
る。この型は吸水しやすいので、約5分間水に浸漬して
引上げれば空気中で自在に使用できる特長があり、特に
使用する場所を密閉するとその効果を発揮できる。また
22時間後の酸素の発生量を2.7lとなり、充分にドライタ
イプ用の酸素発生器として使用することができる。
装紙を内袋と同様の和紙−ポリエチレン型(2mm穴明
き)のものとした。この結果は第4表に示す通りであ
る。この型は吸水しやすいので、約5分間水に浸漬して
引上げれば空気中で自在に使用できる特長があり、特に
使用する場所を密閉するとその効果を発揮できる。また
22時間後の酸素の発生量を2.7lとなり、充分にドライタ
イプ用の酸素発生器として使用することができる。
[例5](本発明の実施例の第2) 例4のものと同じで、外袋のみをレーヨン配合紙−ポ
リエチレン型(1mmの穴明き)の包装紙を使用した。こ
の型は吸水性が低いので、まず15分水に浸漬した後引上
げ、デシケータに置いて測定した。結果は第5表に示す
通りである。
リエチレン型(1mmの穴明き)の包装紙を使用した。こ
の型は吸水性が低いので、まず15分水に浸漬した後引上
げ、デシケータに置いて測定した。結果は第5表に示す
通りである。
この方式では目的通りに時間当りの酸素の発生量は常
に一定で規則正しいことが判る。そして最初水の中に15
〜20分間浸漬した後引上げて使用すれば空気中で自在に
作用する特長があり、ドライタイプ用の酸素発生器とし
て、例えばえび、かに、貝類等の活魚輸送用として優れ
た効果を発揮するものであることが判る。
に一定で規則正しいことが判る。そして最初水の中に15
〜20分間浸漬した後引上げて使用すれば空気中で自在に
作用する特長があり、ドライタイプ用の酸素発生器とし
て、例えばえび、かに、貝類等の活魚輸送用として優れ
た効果を発揮するものであることが判る。
第5表に示すように20時間後の累積酸素の発生量は2.
7lであるが、48時間後はこの値は3.2lとなり、これはこ
の酸素発生剤の全発生量に等しい。
7lであるが、48時間後はこの値は3.2lとなり、これはこ
の酸素発生剤の全発生量に等しい。
以上の例1から例5までの酸素発生量と時間との関係
をグラフにしたものが第3図である。この図からも本発
明の実施例である例4と例5とが酸素を長時間に亙って
一定量づつ、規則正しく、連続的に供給していることが
よく判る。
をグラフにしたものが第3図である。この図からも本発
明の実施例である例4と例5とが酸素を長時間に亙って
一定量づつ、規則正しく、連続的に供給していることが
よく判る。
(3−7)発明の効果 本発明は酸素発生器を酸素発生剤を詰めた内袋、吸水
性の材料、それらを包む外袋から構成し、あらかじめ水
に浸漬した後引上げて使用する等の方法を取ることによ
って、次に示すような優れた効果を示すものである。
性の材料、それらを包む外袋から構成し、あらかじめ水
に浸漬した後引上げて使用する等の方法を取ることによ
って、次に示すような優れた効果を示すものである。
水のない状態においても酸素を長時間に亙って一定
量づつ、規則正しく、連続的に供給することを可能とし
た。
量づつ、規則正しく、連続的に供給することを可能とし
た。
えび、かに、貝類のような活魚を水のない状態で長
距離、長時間にわたって輸送することを可能とした。
距離、長時間にわたって輸送することを可能とした。
第1図は本発明に係るドライタイプ用の酸素発生器の概
略の構造を例示したもの、第2図は本発明の実施例と従
来の方法との対比のための実験装置、第3図は例1から
例5までの酸素発生量と時間との関係を示したグラフで
ある。 1……酸素発生剤、2……内袋 3……吸水性の材料、4……外袋 11……デシケータ、12……サンプル 13……ガスメータ、14……ゴム管
略の構造を例示したもの、第2図は本発明の実施例と従
来の方法との対比のための実験装置、第3図は例1から
例5までの酸素発生量と時間との関係を示したグラフで
ある。 1……酸素発生剤、2……内袋 3……吸水性の材料、4……外袋 11……デシケータ、12……サンプル 13……ガスメータ、14……ゴム管
Claims (3)
- 【請求項1】水と反応して酸素を発生する材料を通水性
および通気性のある包装紙を用いた内袋の中に詰め、そ
の外側を吸水性の材料で覆い、さらにその外側を通水性
および通気性のある包装紙を用いた外袋で包んで成り、
所定時間水に浸漬した後引上げて使用することを特徴と
するドライタイプ用の酸素発生器。 - 【請求項2】前記包装紙は紙、布またはレーヨン紙等に
ポリエチレン等樹脂の薄膜をコーティングし、通気性を
よくするために細孔が設けられているものであることを
特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のドライタイプ
用の酸素発生器。 - 【請求項3】前記所定時間水に浸漬した後引上げたもの
を急速冷凍して貯蔵し、必要に応じてこれを解凍して使
用することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
ドライタイプ用の酸素発生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62207835A JP2562327B2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | ドライタイプ用の酸素発生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62207835A JP2562327B2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | ドライタイプ用の酸素発生器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6451302A JPS6451302A (en) | 1989-02-27 |
JP2562327B2 true JP2562327B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=16546308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62207835A Expired - Lifetime JP2562327B2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | ドライタイプ用の酸素発生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562327B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04209702A (ja) * | 1990-12-07 | 1992-07-31 | Toichi Kitamura | 酸素発生固形剤 |
TW403720B (en) * | 1997-09-26 | 2000-09-01 | Mitsubishi Gas Chemical Co | Oxygen generating agent, carbon dioxide gas absorbent, the transport system and the transport method of living fish |
JP3855898B2 (ja) | 2002-09-20 | 2006-12-13 | 株式会社村田製作所 | アンテナ装置および送受信装置 |
-
1987
- 1987-08-21 JP JP62207835A patent/JP2562327B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6451302A (en) | 1989-02-27 |
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