JP2559958Y2 - 交換レンズの絞り装置 - Google Patents
交換レンズの絞り装置Info
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- JP2559958Y2 JP2559958Y2 JP4516091U JP4516091U JP2559958Y2 JP 2559958 Y2 JP2559958 Y2 JP 2559958Y2 JP 4516091 U JP4516091 U JP 4516091U JP 4516091 U JP4516091 U JP 4516091U JP 2559958 Y2 JP2559958 Y2 JP 2559958Y2
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- Japan
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- lever
- diaphragm
- stop
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- Diaphragms For Cameras (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、写真用交換レンズの絞
り装置に関するものである。
り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ズームレンズやマクロレンズに
は、ズーミングやフォーカシングに連動して絞り口径を
変化させることによって開放F値を一定に保つ、あるい
は開放F値の変化を極力抑えているものが多い。そのた
めの絞り装置として、本出願人による実願平1−290
80号(実開平2−121729号)明細書中に提案さ
れているものがある。以下、その絞り装置を図3により
説明する。
は、ズーミングやフォーカシングに連動して絞り口径を
変化させることによって開放F値を一定に保つ、あるい
は開放F値の変化を極力抑えているものが多い。そのた
めの絞り装置として、本出願人による実願平1−290
80号(実開平2−121729号)明細書中に提案さ
れているものがある。以下、その絞り装置を図3により
説明する。
【0003】図3において、絞り羽根駆動部材11に設
けられた複数のカム孔11aには、絞り開口を形成する
複数の絞り羽根12のピン12bがそれぞれ嵌入される
一方、絞り羽根12のピン12aは交換レンズのレンズ
移動枠(不図示)に設けられた孔にそれぞれ枢着されて
いる。そして、絞り羽根駆動部材11が図示反時計回り
方向に回動されると、絞り羽根12が所定方向に回動し
て絞り開口が絞り込み状態となる。ここで絞り羽根駆動
部材11は、突起11dとレンズ移動枠との間に取り付
けられた引張ばね(第1の付勢手段)23により時計回
り方向に付勢され、これにより突起11b,11cが絞
り込みレバー18の腕18aおよび開放制限板21のF
値補正匂配面21aとそれぞれ係合している。
けられた複数のカム孔11aには、絞り開口を形成する
複数の絞り羽根12のピン12bがそれぞれ嵌入される
一方、絞り羽根12のピン12aは交換レンズのレンズ
移動枠(不図示)に設けられた孔にそれぞれ枢着されて
いる。そして、絞り羽根駆動部材11が図示反時計回り
方向に回動されると、絞り羽根12が所定方向に回動し
て絞り開口が絞り込み状態となる。ここで絞り羽根駆動
部材11は、突起11dとレンズ移動枠との間に取り付
けられた引張ばね(第1の付勢手段)23により時計回
り方向に付勢され、これにより突起11b,11cが絞
り込みレバー18の腕18aおよび開放制限板21のF
値補正匂配面21aとそれぞれ係合している。
【0004】絞り込みレバー18の円環18bは、交換
レンズの固定鏡筒5の溝5d(図4)に回動可能に保持
され、この円環18bに設けられた突起18cと固定鏡
筒5との間に取付けられた引張ばね(第2の付勢手段)
20により絞り込みレバー18は図示反時計回り方向に
付勢される。また24は、絞り羽根駆動部材11の近傍
で上記レンズ移動枠に取付けられた円環であり、その突
起部24bとレンズ移動枠との間に取り付けられた引張
ばね(第3の付勢手段)25により図示反時計回り方向
に付勢され、突起部24cが絞り込みレバー18の腕1
8aと係合している。
レンズの固定鏡筒5の溝5d(図4)に回動可能に保持
され、この円環18bに設けられた突起18cと固定鏡
筒5との間に取付けられた引張ばね(第2の付勢手段)
20により絞り込みレバー18は図示反時計回り方向に
付勢される。また24は、絞り羽根駆動部材11の近傍
で上記レンズ移動枠に取付けられた円環であり、その突
起部24bとレンズ移動枠との間に取り付けられた引張
ばね(第3の付勢手段)25により図示反時計回り方向
に付勢され、突起部24cが絞り込みレバー18の腕1
8aと係合している。
【0005】ズーミングによりレンズ移動枠が図示右方
向(広角側)へ移動すると、絞り羽根駆動部材11およ
び円環24が一体に同方向に移動し、絞り羽根駆動部材
11がF値補正勾配面21aにより突起部11dを介し
て反時計方向へ回転される。これにより、絞り羽根12
にて形成された絞り開口が絞られてF値が補正される。
またカメラ側の絞り設定レバー19により絞り込みレバ
ー18が反時計回り方向に回動されると、腕18aによ
り絞り羽根駆動部材11が同方向に回動され、これによ
り上記絞り開口が絞り込み状態となる。
向(広角側)へ移動すると、絞り羽根駆動部材11およ
び円環24が一体に同方向に移動し、絞り羽根駆動部材
11がF値補正勾配面21aにより突起部11dを介し
て反時計方向へ回転される。これにより、絞り羽根12
にて形成された絞り開口が絞られてF値が補正される。
またカメラ側の絞り設定レバー19により絞り込みレバ
ー18が反時計回り方向に回動されると、腕18aによ
り絞り羽根駆動部材11が同方向に回動され、これによ
り上記絞り開口が絞り込み状態となる。
【0006】図4はカメラ側の絞り設定レバー19を操
作した時の絞り込みレバー18の姿勢を示している。絞
り込みレバー18は、引張りばね20による付勢力と、
絞り設定レバー19による反力と、固定鏡筒5に設けら
れた溝5dによる反力と、引張りばね23による図のS
点を中心とした時計方向の付勢力Pと、引っ張りばね2
5による図のS点を中心とした反時計方向の付勢力Qを
受けている。これらの付勢力PおよびQが腕18aに作
用する点と、円環18bとの距離をそれぞれL,Mとす
ると、この距離L,Mが極めて長い場合には、絞り込み
レバー18に作用するS点回りの力のモ−メントは、P
×LとQ×Mの2つとみなせる。
作した時の絞り込みレバー18の姿勢を示している。絞
り込みレバー18は、引張りばね20による付勢力と、
絞り設定レバー19による反力と、固定鏡筒5に設けら
れた溝5dによる反力と、引張りばね23による図のS
点を中心とした時計方向の付勢力Pと、引っ張りばね2
5による図のS点を中心とした反時計方向の付勢力Qを
受けている。これらの付勢力PおよびQが腕18aに作
用する点と、円環18bとの距離をそれぞれL,Mとす
ると、この距離L,Mが極めて長い場合には、絞り込み
レバー18に作用するS点回りの力のモ−メントは、P
×LとQ×Mの2つとみなせる。
【0007】このモ−メントP×LとQ×Mは、 P×L<Q×M となるよう設定されており、絞り込みレバー18は、絞
り設定レバー19の上下往復動作の間、常に図示のよう
な左下がりの姿勢を保つ。したがって絞り設定レバー1
9の位置に対する腕18aと突起11bの当接位置が変
化せず常に一定であり、往動時と復動時における絞り径
の制御誤差を抑えることが可能となっている。
り設定レバー19の上下往復動作の間、常に図示のよう
な左下がりの姿勢を保つ。したがって絞り設定レバー1
9の位置に対する腕18aと突起11bの当接位置が変
化せず常に一定であり、往動時と復動時における絞り径
の制御誤差を抑えることが可能となっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述の構成
では、絞り込みレバー18の姿勢を左下がりの状態に安
定させるためには、図4における付勢力Q、すなわち引
張ばね25の付勢力をある程度以上大きくする必要があ
る。しかしながら、あまり付勢力Qを大きくすると、S
点およびT点において円環18bが固定鏡筒5に強く当
接しながら絞り込みレバー18が作動することとなり、
絞り込みレバー18の作動調子の悪化、耐久性の劣化が
問題となる。また付勢力Qを所定値以上にすると、上記
カメラ本体側の絞り設定レバー19の作動に支障を来す
おそれがある。
では、絞り込みレバー18の姿勢を左下がりの状態に安
定させるためには、図4における付勢力Q、すなわち引
張ばね25の付勢力をある程度以上大きくする必要があ
る。しかしながら、あまり付勢力Qを大きくすると、S
点およびT点において円環18bが固定鏡筒5に強く当
接しながら絞り込みレバー18が作動することとなり、
絞り込みレバー18の作動調子の悪化、耐久性の劣化が
問題となる。また付勢力Qを所定値以上にすると、上記
カメラ本体側の絞り設定レバー19の作動に支障を来す
おそれがある。
【0009】本考案は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、絞り設定レバーの往復動作時の
絞り込みレバーの姿勢を安定させ、絞り径制御誤差を解
消するという従来の機能を損なうことなく、上記付勢力
Qを小さく抑えることを可能として絞り込みレバーの良
好なる作動調子および耐久性を確保する絞り装置を得る
ことを目的とする。
てなされたものであり、絞り設定レバーの往復動作時の
絞り込みレバーの姿勢を安定させ、絞り径制御誤差を解
消するという従来の機能を損なうことなく、上記付勢力
Qを小さく抑えることを可能として絞り込みレバーの良
好なる作動調子および耐久性を確保する絞り装置を得る
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図2に対応付けて説明すると、本考案は、絞り開口を
形成する複数の絞り羽根12と、レンズ光軸9(図2)
方向に移動可能なレンズ移動枠10に保持され、光軸回
りの回動により絞り羽根12を駆動して絞り開口の大き
さを変化させる絞り羽根駆動部材11と、絞り開口を開
放する方向に絞り羽根駆動部材11を付勢する第1の付
勢手段23と、レンズの光軸9方向の移動に連動して絞
り羽根駆動部材11を作動せしめ、絞り開口を補正する
F値補正手段21と、カメラ本体側の絞り設定レバー1
9と係合可能な係合部18cを有し、絞り設定レバー1
9の移動に連動して絞り羽根駆動部材11を駆動する絞
り込みレバー18と、絞り込みレバー18の端部近傍に
取付けられ、絞り開口を絞り込む方向に絞り込みレバー
18を付勢する第2の付勢手段20と、絞り羽根駆動部
材11の近傍でレンズ移動枠10に光軸9回りに回動可
能に保持され、絞り込みレバー18と係合する係合部2
4cを有する回動部材24と、回動部材24とレンズ移
動枠10との間に取付けられた第3の付勢手段25とを
備え、回動部材24を介して第3の付勢手段25によ
り、絞り開口が絞り込まれる方向に絞り込みレバー18
を付勢するよう構成された交換レンズの絞り装置に適用
される。そして、第1の付勢手段23を絞り羽根駆動部
材11と回動部材24との間に取付け、これにより上記
問題点を解決する。
び図2に対応付けて説明すると、本考案は、絞り開口を
形成する複数の絞り羽根12と、レンズ光軸9(図2)
方向に移動可能なレンズ移動枠10に保持され、光軸回
りの回動により絞り羽根12を駆動して絞り開口の大き
さを変化させる絞り羽根駆動部材11と、絞り開口を開
放する方向に絞り羽根駆動部材11を付勢する第1の付
勢手段23と、レンズの光軸9方向の移動に連動して絞
り羽根駆動部材11を作動せしめ、絞り開口を補正する
F値補正手段21と、カメラ本体側の絞り設定レバー1
9と係合可能な係合部18cを有し、絞り設定レバー1
9の移動に連動して絞り羽根駆動部材11を駆動する絞
り込みレバー18と、絞り込みレバー18の端部近傍に
取付けられ、絞り開口を絞り込む方向に絞り込みレバー
18を付勢する第2の付勢手段20と、絞り羽根駆動部
材11の近傍でレンズ移動枠10に光軸9回りに回動可
能に保持され、絞り込みレバー18と係合する係合部2
4cを有する回動部材24と、回動部材24とレンズ移
動枠10との間に取付けられた第3の付勢手段25とを
備え、回動部材24を介して第3の付勢手段25によ
り、絞り開口が絞り込まれる方向に絞り込みレバー18
を付勢するよう構成された交換レンズの絞り装置に適用
される。そして、第1の付勢手段23を絞り羽根駆動部
材11と回動部材24との間に取付け、これにより上記
問題点を解決する。
【0011】
【作用】第1の付勢手段23が絞り羽根駆動部材11と
回動部材24との間に取付けられているので、第1の付
勢手段23の付勢力を絞り羽根駆動部材11,絞り込み
レバー18および回動部材24の系内において内力化す
ることができる。したがって、上述のように回動部材2
4が絞り羽根駆動部材11の近傍に設けられている場合
(図4の距離L,Mが近い数値の場合)には、絞り込み
レバー18の姿勢が第1の付勢手段23の付勢力に殆ど
影響されることがなく、このため第3の付勢手段25の
付勢力(図4のQ)を従来より小さくしても絞り込みレ
バー18の姿勢を左下がりの状態に安定させることがで
きる。
回動部材24との間に取付けられているので、第1の付
勢手段23の付勢力を絞り羽根駆動部材11,絞り込み
レバー18および回動部材24の系内において内力化す
ることができる。したがって、上述のように回動部材2
4が絞り羽根駆動部材11の近傍に設けられている場合
(図4の距離L,Mが近い数値の場合)には、絞り込み
レバー18の姿勢が第1の付勢手段23の付勢力に殆ど
影響されることがなく、このため第3の付勢手段25の
付勢力(図4のQ)を従来より小さくしても絞り込みレ
バー18の姿勢を左下がりの状態に安定させることがで
きる。
【0012】なお、本考案の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本考案を分か
り易くするために実施例の図を用いたが、これにより本
考案が実施例に限定されるものではない。
解決するための手段および作用の項では、本考案を分か
り易くするために実施例の図を用いたが、これにより本
考案が実施例に限定されるものではない。
【0013】
【実施例】図1および図2により本考案の一実施例を説
明する。図2は本考案に係る絞り装置が設けられた交換
レンズを示す断面図である。この交換レンズ1は、前側
レンズ群2と後側レンズ3とを有するズームレンズであ
り、図2に図示した状態は広角側状態である。この状態
からズーム操作環4を回転させることにより望遠側への
レンズ群移動、すなわちズ−ミングが行われる。
明する。図2は本考案に係る絞り装置が設けられた交換
レンズを示す断面図である。この交換レンズ1は、前側
レンズ群2と後側レンズ3とを有するズームレンズであ
り、図2に図示した状態は広角側状態である。この状態
からズーム操作環4を回転させることにより望遠側への
レンズ群移動、すなわちズ−ミングが行われる。
【0014】5は固定鏡筒であり、この固定鏡筒5の溝
5dには、絞り装置100(図1)を構成する絞り込み
レバー18が回動可能に保持され、その腕18aが光軸
方向に延在している。また固定鏡筒5には、光軸方向に
延在する開放制限板21の基端部がねじ22により取付
けられている。固定鏡筒5に光軸9回りに回動自在に嵌
合されたズーム操作環4は、不図示の連結部材によりカ
ム環6と連結され、ズーム操作環4を回動させるとカム
環6も同時に同方向に回転する。またカム環6上には固
定鏡筒5に形成された円周方向の溝5aと係合する駒7
がねじ8により固定されており、これによりカム環6は
光軸9方向へは移動せず、上記光軸9回りの回動運動の
みを行う。
5dには、絞り装置100(図1)を構成する絞り込み
レバー18が回動可能に保持され、その腕18aが光軸
方向に延在している。また固定鏡筒5には、光軸方向に
延在する開放制限板21の基端部がねじ22により取付
けられている。固定鏡筒5に光軸9回りに回動自在に嵌
合されたズーム操作環4は、不図示の連結部材によりカ
ム環6と連結され、ズーム操作環4を回動させるとカム
環6も同時に同方向に回転する。またカム環6上には固
定鏡筒5に形成された円周方向の溝5aと係合する駒7
がねじ8により固定されており、これによりカム環6は
光軸9方向へは移動せず、上記光軸9回りの回動運動の
みを行う。
【0015】10は光軸方向に移動可能なレンズ移動枠
であり、このレンズ移動枠10には後側レンズ群3が保
持されるとともに、絞り装置100を構成する絞り羽根
12,絞り羽根駆動部材11および円環24が取付けら
れている。またレンズ移動枠10に植設されたピン13
は、固定鏡筒5に設けられた光軸9方向の直進溝5b、
およびカム環6に設けられたカム溝6aに嵌入され、カ
ム溝6aは、カム環6の回動によりレンズ移動枠10が
光軸9方向に直進前後移動するように形成されている。
であり、このレンズ移動枠10には後側レンズ群3が保
持されるとともに、絞り装置100を構成する絞り羽根
12,絞り羽根駆動部材11および円環24が取付けら
れている。またレンズ移動枠10に植設されたピン13
は、固定鏡筒5に設けられた光軸9方向の直進溝5b、
およびカム環6に設けられたカム溝6aに嵌入され、カ
ム溝6aは、カム環6の回動によりレンズ移動枠10が
光軸9方向に直進前後移動するように形成されている。
【0016】さらにカム環6にはピン14が植設され、
このピン14は固定鏡筒5に設けられた孔5cを貫通し
てカム環16に設けられたカム溝16aに嵌入されてい
る。また固定鏡筒5に植設されたピン15は、カム環1
6に設けられた光軸9方向の直進溝16bに嵌入されて
いる。そしてカム環6が回動すると、ピン14とカム溝
16aとの係合によりカム環16が直進前後移動する。
また前側レンズ群2を保持するレンズ枠17は、ヘリコ
イドねじ17aによってカム環16と螺合固定され、カ
ム環16の直進前後移動によりレンズ枠17も光軸9方
向に直進前後移動する。ここで望遠側へズ−ミングする
ことにより後側レンズ群3は矢印A方向に、前側レンズ
群2は矢印B方向に、各々2点鎖線で示した位置まで移
動する。
このピン14は固定鏡筒5に設けられた孔5cを貫通し
てカム環16に設けられたカム溝16aに嵌入されてい
る。また固定鏡筒5に植設されたピン15は、カム環1
6に設けられた光軸9方向の直進溝16bに嵌入されて
いる。そしてカム環6が回動すると、ピン14とカム溝
16aとの係合によりカム環16が直進前後移動する。
また前側レンズ群2を保持するレンズ枠17は、ヘリコ
イドねじ17aによってカム環16と螺合固定され、カ
ム環16の直進前後移動によりレンズ枠17も光軸9方
向に直進前後移動する。ここで望遠側へズ−ミングする
ことにより後側レンズ群3は矢印A方向に、前側レンズ
群2は矢印B方向に、各々2点鎖線で示した位置まで移
動する。
【0017】次に、図1により絞り駆動装置100の構
成について説明する。なお、図3と同様な箇所には同一
の符号を付してある。図1において、上記レンズ移動枠
10に支持された絞り羽根駆動部材11は、中心部に開
口を有する円環形状であり、その外周上には径方向に延
在する3つの突起11b,11c,11dが形成され、
円環部分には、等間隔に複数のカム孔11aが設けられ
ている。これら複数のカム孔11aには、複数の絞り羽
根12のピン12bがそれぞれ嵌入され、一方、絞り羽
根12のピン12aは上記レンズ移動枠10(図2)に
設けられた孔(不図示)にそれぞれ枢着されている。
成について説明する。なお、図3と同様な箇所には同一
の符号を付してある。図1において、上記レンズ移動枠
10に支持された絞り羽根駆動部材11は、中心部に開
口を有する円環形状であり、その外周上には径方向に延
在する3つの突起11b,11c,11dが形成され、
円環部分には、等間隔に複数のカム孔11aが設けられ
ている。これら複数のカム孔11aには、複数の絞り羽
根12のピン12bがそれぞれ嵌入され、一方、絞り羽
根12のピン12aは上記レンズ移動枠10(図2)に
設けられた孔(不図示)にそれぞれ枢着されている。
【0018】そして、絞り羽根駆動部材11を回動する
ことにより、各絞り羽根12はピン12aを中心として
それぞれ回動する。複数の絞り羽根12は絞り開口を形
成し、絞り羽根駆動部材11を図の反時計回り方向に回
転すると、この絞り開口は各絞り羽根12の回動により
絞り込み状態となる。
ことにより、各絞り羽根12はピン12aを中心として
それぞれ回動する。複数の絞り羽根12は絞り開口を形
成し、絞り羽根駆動部材11を図の反時計回り方向に回
転すると、この絞り開口は各絞り羽根12の回動により
絞り込み状態となる。
【0019】引張りばね23は、一端が絞り羽根駆動部
材11の突起11dに固定されるとともに、他端が円環
24の腕24dに固定され、絞り羽根駆動部材11を図
の時計方向に付勢して絞り開口が開放状態となるように
働いている。また突起11cは、固定鏡筒5に固設され
た開放制限板21のF値補正匂配面21aと係合可能と
され、さらに突起11bは、絞り込みレバー18の腕1
8aと係合可能とされる。
材11の突起11dに固定されるとともに、他端が円環
24の腕24dに固定され、絞り羽根駆動部材11を図
の時計方向に付勢して絞り開口が開放状態となるように
働いている。また突起11cは、固定鏡筒5に固設され
た開放制限板21のF値補正匂配面21aと係合可能と
され、さらに突起11bは、絞り込みレバー18の腕1
8aと係合可能とされる。
【0020】絞り込みレバー18は、この腕18aと、
円環18bと、突起18cとから成り、円環18bは、
上述したように上記固定鏡筒5の溝5dに光軸9回りに
回動可能に取付けられている。突起18cには、固定鏡
筒5に取り付けられた引張りばね20の一端が取り付け
られ、これにより絞り込みレバー18は図示反時計回り
方向、すなわち絞り開口を絞り込む方向に付勢されてい
る。さらに突起18cは、カメラ本体側の絞り設定レバ
ー19と係合可能とされ、絞り設定レバー19の動作に
連動して、絞り込みレバー18が回動する。
円環18bと、突起18cとから成り、円環18bは、
上述したように上記固定鏡筒5の溝5dに光軸9回りに
回動可能に取付けられている。突起18cには、固定鏡
筒5に取り付けられた引張りばね20の一端が取り付け
られ、これにより絞り込みレバー18は図示反時計回り
方向、すなわち絞り開口を絞り込む方向に付勢されてい
る。さらに突起18cは、カメラ本体側の絞り設定レバ
ー19と係合可能とされ、絞り設定レバー19の動作に
連動して、絞り込みレバー18が回動する。
【0021】円環24は絞り羽根駆動部材11の近傍に
配置され、開口24aにより上記レンズ移動枠10に回
動可能に取付けられている。ここで、円環24が絞り羽
根駆動部材11の近傍に配置されるということは、図4
に示した距離L,Mが近い数値であることを示してい
る。円環24の外周上には、径方向に延在する2つの突
起24b,24cおよび腕24dが形成され、突起24
bには、引張りばね25の一端が固定され、引っ張りば
ね25の他端はレンズ移動枠10に固定されている。し
たがって円環24は、引っ張りばね25の付勢力により
図の反時計方向に付勢され、円環24の突起24cが、
絞り込みレバー18の腕18aと係合するようになって
おり、これにより絞り込みレバー18は、反時計方向、
すなわち絞り開口が絞り込まれる方向に付勢された状態
となる。また腕24dには上述した引張ばね23の他端
が固定されている。
配置され、開口24aにより上記レンズ移動枠10に回
動可能に取付けられている。ここで、円環24が絞り羽
根駆動部材11の近傍に配置されるということは、図4
に示した距離L,Mが近い数値であることを示してい
る。円環24の外周上には、径方向に延在する2つの突
起24b,24cおよび腕24dが形成され、突起24
bには、引張りばね25の一端が固定され、引っ張りば
ね25の他端はレンズ移動枠10に固定されている。し
たがって円環24は、引っ張りばね25の付勢力により
図の反時計方向に付勢され、円環24の突起24cが、
絞り込みレバー18の腕18aと係合するようになって
おり、これにより絞り込みレバー18は、反時計方向、
すなわち絞り開口が絞り込まれる方向に付勢された状態
となる。また腕24dには上述した引張ばね23の他端
が固定されている。
【0022】図1は交換レンズ1が望遠端にあるときの
状態を示しており、この状態で広角状態とすべくズーム
操作環4(図2)を操作すると、レンズ移動枠10が光
軸9に沿ってB方向に移動し、絞り羽根駆動部材11お
よび円環24が一体に図1の右方向へ移動する。これに
連動して絞り羽根駆動部材11がF値補正勾配面21a
により突起11cを介して反時計方向へ回動し、これに
より絞り開口が絞られてF値が補正される。またカメラ
本体側の絞り設定レバー19により突起18cを介して
絞り込みレバー18を反時計回り方向に回動すると、絞
り羽根駆動部材11が反時計方向に回動し、これにより
絞り開口が絞り込み状態になる。
状態を示しており、この状態で広角状態とすべくズーム
操作環4(図2)を操作すると、レンズ移動枠10が光
軸9に沿ってB方向に移動し、絞り羽根駆動部材11お
よび円環24が一体に図1の右方向へ移動する。これに
連動して絞り羽根駆動部材11がF値補正勾配面21a
により突起11cを介して反時計方向へ回動し、これに
より絞り開口が絞られてF値が補正される。またカメラ
本体側の絞り設定レバー19により突起18cを介して
絞り込みレバー18を反時計回り方向に回動すると、絞
り羽根駆動部材11が反時計方向に回動し、これにより
絞り開口が絞り込み状態になる。
【0023】ここで、上述したように引張ばね23が絞
り羽根駆動部材11の突起11dと円環24の腕24d
に取付けられているので、引張ばね23の付勢力は、絞
り羽根駆動部材11,絞り込みレバー18および円環2
4の系内において内力化されることになる。したがっ
て、図4の距離L,Mが近い数値である上記構成の場合
には、絞り込みレバー18の姿勢が引張ばね23の付勢
力に殆ど影響されることがなく、このため引張ばね25
の付勢力Qは、引張ばね23の付勢力Pの影響を考慮に
いれずに設定できる。すなわち引張ばね25の付勢力Q
を従来より小さくしても絞り込みレバー18の姿勢を左
下がりの状態に安定させることができる。
り羽根駆動部材11の突起11dと円環24の腕24d
に取付けられているので、引張ばね23の付勢力は、絞
り羽根駆動部材11,絞り込みレバー18および円環2
4の系内において内力化されることになる。したがっ
て、図4の距離L,Mが近い数値である上記構成の場合
には、絞り込みレバー18の姿勢が引張ばね23の付勢
力に殆ど影響されることがなく、このため引張ばね25
の付勢力Qは、引張ばね23の付勢力Pの影響を考慮に
いれずに設定できる。すなわち引張ばね25の付勢力Q
を従来より小さくしても絞り込みレバー18の姿勢を左
下がりの状態に安定させることができる。
【0024】以上の実施例の構成において、引張ばね2
3が第1の付勢手段を、開放制限板21がF値補正手段
を、引張ばね20が第2の付勢手段を、円環24が回動
部材を、引張ばね25が第3の付勢手段25をそれぞれ
構成する。
3が第1の付勢手段を、開放制限板21がF値補正手段
を、引張ばね20が第2の付勢手段を、円環24が回動
部材を、引張ばね25が第3の付勢手段25をそれぞれ
構成する。
【0025】なお以上では、ズームレンズにて説明した
が、フォ−カシングによるレンズ駆動量が大きいマクロ
レンズなどにも本考案を適用できる。
が、フォ−カシングによるレンズ駆動量が大きいマクロ
レンズなどにも本考案を適用できる。
【0026】
【考案の効果】本考案によれば、絞り開口を開放する方
向に絞り羽根駆動部材を付勢する第1の付勢手段を、絞
り羽根駆動部材と上記回動部材(絞り羽根駆動部材の近
傍に設けられる)との間に取付けたので、第1の付勢手
段の付勢力を絞り羽根駆動部材,絞り込みレバーおよび
回動部材の系内において内力化することができ、第1の
付勢手段の付勢力が絞り込みレバーの姿勢に殆ど影響を
及ぼさない状態とすることができる。したがって、第3
の付勢手段(絞り開口を絞り込む方向に絞り込みレバー
を付勢する)の付勢力(図4のQ)を従来より小さくし
ても絞り込みレバーの姿勢を左下がりの状態に安定させ
ることができ、これにより、絞り径制御誤差を解消する
という従来の機能を損なうことなく、絞り込みレバーが
スムーズに駆動できるようになる。その結果、絞り込み
レバーの作動調子や耐久性の向上が図れるとともに、カ
メラ本体側の絞り設定レバーによる絞り込みレバーの作
動に支障を来すこともなくなる。
向に絞り羽根駆動部材を付勢する第1の付勢手段を、絞
り羽根駆動部材と上記回動部材(絞り羽根駆動部材の近
傍に設けられる)との間に取付けたので、第1の付勢手
段の付勢力を絞り羽根駆動部材,絞り込みレバーおよび
回動部材の系内において内力化することができ、第1の
付勢手段の付勢力が絞り込みレバーの姿勢に殆ど影響を
及ぼさない状態とすることができる。したがって、第3
の付勢手段(絞り開口を絞り込む方向に絞り込みレバー
を付勢する)の付勢力(図4のQ)を従来より小さくし
ても絞り込みレバーの姿勢を左下がりの状態に安定させ
ることができ、これにより、絞り径制御誤差を解消する
という従来の機能を損なうことなく、絞り込みレバーが
スムーズに駆動できるようになる。その結果、絞り込み
レバーの作動調子や耐久性の向上が図れるとともに、カ
メラ本体側の絞り設定レバーによる絞り込みレバーの作
動に支障を来すこともなくなる。
【図1】本考案の一実施例に係る絞り装置の構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】その絞り装置を備えた交換レンズの断面図であ
る。
る。
【図3】従来の絞り装置の構成を示す斜視図である。
【図4】絞り込みレバーに作用する力を説明する説明図
である。
である。
1 交換レンズ 5 固定鏡筒 10 レンズ移動枠 11 絞り羽根駆動部材 12 絞り羽根 18 絞り込みレバー 19 絞り設定レバー 20,23,25 引張ばね 21 開放制限板 24 円環 100 絞り装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−118813(JP,A) 実開 昭62−184536(JP,U) 実開 平1−171428(JP,U) 実開 昭58−50408(JP,U) 実開 昭60−65727(JP,U) 実開 昭53−123933(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 絞り開口を形成する複数の絞り羽根と、
レンズ光軸方向に移動可能なレンズ移動枠に保持され、
光軸回りの回動により前記絞り羽根を駆動して前記絞り
開口の大きさを変化させる絞り羽根駆動部材と、前記絞
り開口を開放する方向に絞り羽根駆動部材を付勢する第
1の付勢手段と、レンズの光軸方向の移動に連動して前
記絞り羽根駆動部材を作動せしめ、前記絞り開口を補正
するF値補正手段と、カメラ本体側の絞り設定レバーと
係合可能な係合部を有し、該絞り設定レバーの移動に連
動して前記絞り羽根駆動部材を駆動する絞り込みレバー
と、該絞り込みレバーの端部近傍に取付けられ、前記絞
り開口を絞り込む方向に絞り込みレバーを付勢する第2
の付勢手段と、前記絞り羽根駆動部材の近傍で前記レン
ズ移動枠に光軸回りに回動可能に保持され、前記絞り込
みレバーと係合する係合部を有する回動部材と、該回動
部材と前記レンズ移動枠との間に取付けられた第3の付
勢手段とを備え、前記回動部材を介して前記第3の付勢
手段により、前記絞り開口が絞り込まれる方向に前記絞
り込みレバーを付勢するよう構成された交換レンズの絞
り装置において、前記第1の付勢手段を前記絞り羽根駆
動部材と前記回動部材との間に取付けたことを特徴とす
る交換レンズの絞り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4516091U JP2559958Y2 (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | 交換レンズの絞り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4516091U JP2559958Y2 (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | 交換レンズの絞り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04129135U JPH04129135U (ja) | 1992-11-25 |
JP2559958Y2 true JP2559958Y2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=31925105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4516091U Expired - Lifetime JP2559958Y2 (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | 交換レンズの絞り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559958Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1939680A1 (en) | 2006-12-25 | 2008-07-02 | Nikon Corporation | Aperture mechanism, optical apparatus and manufacturing method thereof |
-
1991
- 1991-05-20 JP JP4516091U patent/JP2559958Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1939680A1 (en) | 2006-12-25 | 2008-07-02 | Nikon Corporation | Aperture mechanism, optical apparatus and manufacturing method thereof |
US7744295B2 (en) | 2006-12-25 | 2010-06-29 | Nikon Corporation | Aperture mechanism, optical apparatus and manufacturing method thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04129135U (ja) | 1992-11-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |