JP2558134Y2 - 電気半田ごて用のこて先ユニット - Google Patents
電気半田ごて用のこて先ユニットInfo
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Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電気半田ごて用のこ
て先ユニットに関し、さらに詳細には、単位面積あたり
の発熱量が高くて、寿命も長い安価な加熱ヒータを備え
たこて先部の改良に関するものである。
て先ユニットに関し、さらに詳細には、単位面積あたり
の発熱量が高くて、寿命も長い安価な加熱ヒータを備え
たこて先部の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気半田ごてのこて先部の一般的
な構造は、図2に示すように、加熱ヒータaにこて先b
の基部が挿入固定されてなる。加熱ヒータaはいわゆる
ニクロムヒータと呼ばれるもので、ヒータ芯cにNi−
Cr合金線等からなるヒータ線材dが螺旋状に巻装され
てなる。ヒータ芯cは、真鍮製のヒータ芯頭eにステン
レス鋼製のヒータ芯パイプfが圧入されてなる。
な構造は、図2に示すように、加熱ヒータaにこて先b
の基部が挿入固定されてなる。加熱ヒータaはいわゆる
ニクロムヒータと呼ばれるもので、ヒータ芯cにNi−
Cr合金線等からなるヒータ線材dが螺旋状に巻装され
てなる。ヒータ芯cは、真鍮製のヒータ芯頭eにステン
レス鋼製のヒータ芯パイプfが圧入されてなる。
【0003】ところで、該ヒータ芯パイプfはステンレ
ス鋼製であることから、この上に上記ヒータ線材dを直
接巻き付けることができないため、ヒータ芯パイプfと
ヒータ線材dの間には、マイカ等の紙状耐熱絶縁物gが
巻かれている。しかも、上記ヒータ線材dの両側の接続
部h,hが上記ヒータ芯パイプfの基端側へ引き出され
る必要があるため、ヒータ線材fは通常図示のごとく二
重に巻かれている。
ス鋼製であることから、この上に上記ヒータ線材dを直
接巻き付けることができないため、ヒータ芯パイプfと
ヒータ線材dの間には、マイカ等の紙状耐熱絶縁物gが
巻かれている。しかも、上記ヒータ線材dの両側の接続
部h,hが上記ヒータ芯パイプfの基端側へ引き出され
る必要があるため、ヒータ線材fは通常図示のごとく二
重に巻かれている。
【0004】しかし、上記ニクロムヒータaの場合、ヒ
ータ線材dが外気と直接触れて酸化し易く、特に発熱状
態のヒータaは酸化が著しく進むため、単位面積あたり
の発熱量(表面電力密度W/cm2)を高くとることが
できず、また、寿命も短いという問題があった。
ータ線材dが外気と直接触れて酸化し易く、特に発熱状
態のヒータaは酸化が著しく進むため、単位面積あたり
の発熱量(表面電力密度W/cm2)を高くとることが
できず、また、寿命も短いという問題があった。
【0005】この点に関して近時、図4に示すように、
加熱ヒータiとして棒状のセラミックヒータが用いら
れ、このセラミックヒータiの先端部分が、こて先bの
空胴部j内に挿入されてなる構造が提案されている。k
は保護パイプ、1は固定パイプである。
加熱ヒータiとして棒状のセラミックヒータが用いら
れ、このセラミックヒータiの先端部分が、こて先bの
空胴部j内に挿入されてなる構造が提案されている。k
は保護パイプ、1は固定パイプである。
【0006】セラミックヒータiは、図5に示すよう
に、発熱抵抗体(図示省略)がセラミック体m中に埋設
されて、その酸化が防止される構造とされており、上記
の問題は解消されるに至った。
に、発熱抵抗体(図示省略)がセラミック体m中に埋設
されて、その酸化が防止される構造とされており、上記
の問題は解消されるに至った。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このセ
ラミックヒータiでは次に述べるような新たな問題が生
じており、その改良が要望されていた。
ラミックヒータiでは次に述べるような新たな問題が生
じており、その改良が要望されていた。
【0008】(1)上記発熱抵抗体の両端に接続される
リード線n,nが、上記セラミック体mの外表面上に施
されたメタライズ面oにおいて銀ロウ付される構造であ
るため、セラミックヒータiの長さ寸法の増大を招いて
いる。
リード線n,nが、上記セラミック体mの外表面上に施
されたメタライズ面oにおいて銀ロウ付される構造であ
るため、セラミックヒータiの長さ寸法の増大を招いて
いる。
【0009】つまり、セラミック体mの構成材料である
セラミックス材料は比較的熱伝導率がよいため、発熱抵
抗体とリード線取り出し部の距離をあまり短くすると、
上記銀ロウが溶けてリード線n,nが外れてしまう。こ
れを防止するためには、上記発熱抵抗体とリード線取り
出し部の距離を長くとる必要があり、その結果、セラミ
ックヒータiの長さ寸法さらにはこて先部の長さ寸法の
増大を余儀なくされているが、これは電気半田ごての基
本構造として好ましくない。
セラミックス材料は比較的熱伝導率がよいため、発熱抵
抗体とリード線取り出し部の距離をあまり短くすると、
上記銀ロウが溶けてリード線n,nが外れてしまう。こ
れを防止するためには、上記発熱抵抗体とリード線取り
出し部の距離を長くとる必要があり、その結果、セラミ
ックヒータiの長さ寸法さらにはこて先部の長さ寸法の
増大を余儀なくされているが、これは電気半田ごての基
本構造として好ましくない。
【0010】(2)セラミックヒータiの製作方法は、
図5に示すように、セラミック仮焼体であるコアpに対
して、導電パターン(焼結後上記発熱抵抗体となる)q
がスクリーン印刷されたセラミック生シートrを巻き付
けた後、1200〜1700゜Cの高温雰囲気中で焼結
一体化して、製品とする(例えば、特開昭62−762
77号公報参照)。
図5に示すように、セラミック仮焼体であるコアpに対
して、導電パターン(焼結後上記発熱抵抗体となる)q
がスクリーン印刷されたセラミック生シートrを巻き付
けた後、1200〜1700゜Cの高温雰囲気中で焼結
一体化して、製品とする(例えば、特開昭62−762
77号公報参照)。
【0011】したがって、従来のセラミックヒータiの
製作に際しては、高価な金型が必要であり、また焼結の
ための炉や上記導電パターンを形成するためのヒータペ
ースト塗布機等の設備も高価であり、上記ニクロムヒー
タaに比較して生産コストがかなり高額となっている。
製作に際しては、高価な金型が必要であり、また焼結の
ための炉や上記導電パターンを形成するためのヒータペ
ースト塗布機等の設備も高価であり、上記ニクロムヒー
タaに比較して生産コストがかなり高額となっている。
【0012】しかも、高価な金型が必要であることに起
因して、一度決められた形状を簡単に変えることはでき
ない。
因して、一度決められた形状を簡単に変えることはでき
ない。
【0013】(3)また、セラミックヒータiの外径面
とこて先bの空胴部jの内径面間には、構造上ある程度
(0.1mm程度)の間隙が設けられて、空気層が存在
する。よって、この空気層はセラミックヒータiとこて
先b間の断熱層として作用して、この部分の伝熱性が悪
く、熱効率の低下を招いている。
とこて先bの空胴部jの内径面間には、構造上ある程度
(0.1mm程度)の間隙が設けられて、空気層が存在
する。よって、この空気層はセラミックヒータiとこて
先b間の断熱層として作用して、この部分の伝熱性が悪
く、熱効率の低下を招いている。
【0014】本考案はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、単位面積あたりの発熱量が高くて、
寿命も長い安価な加熱ヒータを備え、しかも高い熱効率
を有する電気半田ごての構造の提供を目的とする。
れたものであって、単位面積あたりの発熱量が高くて、
寿命も長い安価な加熱ヒータを備え、しかも高い熱効率
を有する電気半田ごての構造の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、加熱ヒータ挿入用の空胴部(6)を有す
るこて先(1)と、先端側が前記空胴部に挿入される加
熱ヒータ(2)と、前記こて先の基部(4)が圧入固定
される筒状の保護パイプ(5)とが、セラミックス充填
材によって一体化されてなるこて先ユニットであって、
前記加熱ヒータ(2)は、棒状のセラミックス製ヒータ
本体(7)に、複数個の挿通孔(7a,7b)が前後方
向に貫通して設けられ、ほぼU字状に折曲形成されたヒ
ータ線材(8)が、前記挿通孔(7a,7b)に挿通保
持されてなり、前記空胴部の内部には、前記セラミック
ス充填材が充填されることにより、前記こて先と前記加
熱ヒータとが電気絶縁性を維持しつつ密着状に一体固定
化され、前記保護パイプの先端側内部には、前記セラミ
ックス充填材が充填されて前記加熱ヒータが埋設状に保
持されている一方、前記保護パイプの基端側内部には、
軸方向の空隙が形成されている。
め、本考案は、加熱ヒータ挿入用の空胴部(6)を有す
るこて先(1)と、先端側が前記空胴部に挿入される加
熱ヒータ(2)と、前記こて先の基部(4)が圧入固定
される筒状の保護パイプ(5)とが、セラミックス充填
材によって一体化されてなるこて先ユニットであって、
前記加熱ヒータ(2)は、棒状のセラミックス製ヒータ
本体(7)に、複数個の挿通孔(7a,7b)が前後方
向に貫通して設けられ、ほぼU字状に折曲形成されたヒ
ータ線材(8)が、前記挿通孔(7a,7b)に挿通保
持されてなり、前記空胴部の内部には、前記セラミック
ス充填材が充填されることにより、前記こて先と前記加
熱ヒータとが電気絶縁性を維持しつつ密着状に一体固定
化され、前記保護パイプの先端側内部には、前記セラミ
ックス充填材が充填されて前記加熱ヒータが埋設状に保
持されている一方、前記保護パイプの基端側内部には、
軸方向の空隙が形成されている。
【0016】
【実施例】以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、電気半田ごて用のこて先ユニットを
図示したものであり、該こて先ユニットは、図示しない
半田ごて本体の先端側に設けられ、こて先1と加熱ヒー
タ2と保護パイプ5が一体化されて構成されている。
説明する。図1は、電気半田ごて用のこて先ユニットを
図示したものであり、該こて先ユニットは、図示しない
半田ごて本体の先端側に設けられ、こて先1と加熱ヒー
タ2と保護パイプ5が一体化されて構成されている。
【0017】こて先1は銅製のもので、先端部3が円錐
形状とされるとともに、基部4が円柱状の大径部4a,
中径部4bおよび小径部4cからなる。基部4の中径部
4bは、大径部4aと同じ外径寸法を有する保護パイプ
5の先端部に嵌挿される。また、基部4の内部には、加
熱ヒータ挿入用の空胴部6が後方へ開口して穿設されて
いる。
形状とされるとともに、基部4が円柱状の大径部4a,
中径部4bおよび小径部4cからなる。基部4の中径部
4bは、大径部4aと同じ外径寸法を有する保護パイプ
5の先端部に嵌挿される。また、基部4の内部には、加
熱ヒータ挿入用の空胴部6が後方へ開口して穿設されて
いる。
【0018】加熱ヒータ2はこて先1を加熱するもの
で、円筒棒状のセラミックス(A12O3)製のヒータ
本体7にヒータ線材8が保持されてなる。すなわち、上
記ヒータ本体7には2つ以上の挿通孔7a(図示例にお
いては2つ)が前後方向へ貫通して設けられており、こ
れらの挿通孔7a,7aに、U字状に折曲形成されたヒ
ータ線材8が先端側から挿通されるとともに、その中間
部8cがセラミックス材によりヒータ本体7に被覆状に
固定されている。これにより、ヒータ線材8の上記こて
先1と接する部分が絶縁材で被覆されることとなる。上
記セラミックス材としては、例えば市販のスミセラム
(商品名:朝日化学工業株式会社製)が使用される。
で、円筒棒状のセラミックス(A12O3)製のヒータ
本体7にヒータ線材8が保持されてなる。すなわち、上
記ヒータ本体7には2つ以上の挿通孔7a(図示例にお
いては2つ)が前後方向へ貫通して設けられており、こ
れらの挿通孔7a,7aに、U字状に折曲形成されたヒ
ータ線材8が先端側から挿通されるとともに、その中間
部8cがセラミックス材によりヒータ本体7に被覆状に
固定されている。これにより、ヒータ線材8の上記こて
先1と接する部分が絶縁材で被覆されることとなる。上
記セラミックス材としては、例えば市販のスミセラム
(商品名:朝日化学工業株式会社製)が使用される。
【0019】上記ヒータ線材8としては、カンタル・ガ
デリウス社製のカンタル線(Ni−Cr−Al系合金)
が好適に使用される。ヒータ線材8は、上記挿通孔7
a,7aに挿入される部分8a,8aが螺旋状に巻かれ
るとともに、両端8b,8bには、それぞれNiリード
線10,10が接続されている。13はリード線10の
端部に取り付けられた接続端子である。
デリウス社製のカンタル線(Ni−Cr−Al系合金)
が好適に使用される。ヒータ線材8は、上記挿通孔7
a,7aに挿入される部分8a,8aが螺旋状に巻かれ
るとともに、両端8b,8bには、それぞれNiリード
線10,10が接続されている。13はリード線10の
端部に取り付けられた接続端子である。
【0020】上記加熱ヒータ2の先端部分2aは、上記
こて先1の空胴部6に挿入されるとともに、これら両者
1,2間にセラミックス充填材11が充填されて、こて
先1の基部4と加熱ヒータ2が密着状に一体固定されて
いる。
こて先1の空胴部6に挿入されるとともに、これら両者
1,2間にセラミックス充填材11が充填されて、こて
先1の基部4と加熱ヒータ2が密着状に一体固定されて
いる。
【0021】上記セラミックス充填材11は、こて先1
と加熱ヒータ2との接着剤としての機能、これら両者間
の間隙を充填して空気層の形成を防止する機能、さらに
は両者間の高い伝熱性を確保するための伝熱材としての
機能を併有するものである。このセラミックス充填材1
1としては、上記セラミックス材と同様、例えば市販の
スミセラムが好適に使用される。
と加熱ヒータ2との接着剤としての機能、これら両者間
の間隙を充填して空気層の形成を防止する機能、さらに
は両者間の高い伝熱性を確保するための伝熱材としての
機能を併有するものである。このセラミックス充填材1
1としては、上記セラミックス材と同様、例えば市販の
スミセラムが好適に使用される。
【0022】また、上記こて先1に接続された保護パイ
プ5内にも、セラミックス充填材12が充填されてお
り、これにより、上記加熱ヒータ2が保護パイプ5内に
埋設状に配設されて、外気との接触が完全に防止されて
いる。上記セラミックス充填材12としてはセラミック
ス充填材11と同じ材料が使用される。
プ5内にも、セラミックス充填材12が充填されてお
り、これにより、上記加熱ヒータ2が保護パイプ5内に
埋設状に配設されて、外気との接触が完全に防止されて
いる。上記セラミックス充填材12としてはセラミック
ス充填材11と同じ材料が使用される。
【0023】次に、上記こて先ユニットの製造方法につ
いて説明する。 2箇所8a,8aが螺旋状に巻回されてなるヒータ
線材8の両端8b,8bに、Niリード線10,10を
それぞれスポット溶接により接続する。
いて説明する。 2箇所8a,8aが螺旋状に巻回されてなるヒータ
線材8の両端8b,8bに、Niリード線10,10を
それぞれスポット溶接により接続する。
【0024】 このヒータ線材8を二つに折り曲げた
後、上記リード線10,10をヒータ本体7の挿通孔7
a,7aに先端側から後端側へそれぞれ挿通させるとと
もに、ヒータ線材8の中間部8cを、セラミックス材に
て上記ヒータ本体7の先端面7bに固定して、加熱ヒー
タ2を製作する。
後、上記リード線10,10をヒータ本体7の挿通孔7
a,7aに先端側から後端側へそれぞれ挿通させるとと
もに、ヒータ線材8の中間部8cを、セラミックス材に
て上記ヒータ本体7の先端面7bに固定して、加熱ヒー
タ2を製作する。
【0025】 この加熱ヒータ2をこて先1と組み付
けて、両者を一体化する。すなわち、該こて先1の空胴
部6にセラミックス充填材11を予め注入充填した状態
で、加熱ヒータ2の先端部分2aを、この空胴部6に基
端側から挿入する。すると、加熱ヒータ2とこて先1と
の隙間がセラミック充填材11で充満されることとな
る。この状態でセラミック充填材11を乾燥固化させ
て、こて先1と加熱ヒータ2を密着状に一体固定する。
けて、両者を一体化する。すなわち、該こて先1の空胴
部6にセラミックス充填材11を予め注入充填した状態
で、加熱ヒータ2の先端部分2aを、この空胴部6に基
端側から挿入する。すると、加熱ヒータ2とこて先1と
の隙間がセラミック充填材11で充満されることとな
る。この状態でセラミック充填材11を乾燥固化させ
て、こて先1と加熱ヒータ2を密着状に一体固定する。
【0026】 加熱ヒータ2と一体化したこて先1の
基部4を、保護パイプ5の先端部に圧入固定する。
基部4を、保護パイプ5の先端部に圧入固定する。
【0027】 保護パイプ5内部にセラミック充填材
12を注入充填した後、これを乾燥固化させることによ
り、図1に示すこて先ユニットが完成する。
12を注入充填した後、これを乾燥固化させることによ
り、図1に示すこて先ユニットが完成する。
【0028】しかして、以上のように構成されたこて先
ユニットは、保護パイプ5の基端フランジ5aを介し
て、図示しない半田ごて本体の先端部に着脱可能に取り
付け固定されるとともに、温度制御装置(図示省略)に
より、加熱ヒータ2の発熱がこて先1に伝熱されて、該
こて先1が加熱制御される。
ユニットは、保護パイプ5の基端フランジ5aを介し
て、図示しない半田ごて本体の先端部に着脱可能に取り
付け固定されるとともに、温度制御装置(図示省略)に
より、加熱ヒータ2の発熱がこて先1に伝熱されて、該
こて先1が加熱制御される。
【0029】この場合、加熱ヒータ2の先端部分2aと
こて先1がセラミックス充填材11により密着状に一体
固定されており、これらの間に空気層は存在しないの
で、加熱ヒータ2からこて先1への伝熱性が良好で、熱
効率が良い。
こて先1がセラミックス充填材11により密着状に一体
固定されており、これらの間に空気層は存在しないの
で、加熱ヒータ2からこて先1への伝熱性が良好で、熱
効率が良い。
【0030】また、加熱ヒータ2のヒータ線材8は、ヒ
ータ本体7およびセラミックス充填材11,12によ
り、外気との直接的な接触が完全に防止されているた
め、その酸化が有効に防止される。
ータ本体7およびセラミックス充填材11,12によ
り、外気との直接的な接触が完全に防止されているた
め、その酸化が有効に防止される。
【0031】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば以
下に列挙するような種々の効果が得られ、実用上有用な
電気半田ごてを提供することができる。
下に列挙するような種々の効果が得られ、実用上有用な
電気半田ごてを提供することができる。
【0032】(1)加熱ヒータのヒータ線材がセラミッ
クス製ヒータ本体に挿通保持されるとともに、加熱ヒー
タの先端部分がこて先の空胴部に挿入されて、これら両
者間にセラミックス充填材が充填されており、ヒータ線
材は外気との接触が防止される。したがって、ヒータ線
材の外気による酸化が有効に防止され、単位面積あたり
の発熱量(表面電力密度W/cm2)が高くて、加熱ヒ
ータ自体の寿命も長い。
クス製ヒータ本体に挿通保持されるとともに、加熱ヒー
タの先端部分がこて先の空胴部に挿入されて、これら両
者間にセラミックス充填材が充填されており、ヒータ線
材は外気との接触が防止される。したがって、ヒータ線
材の外気による酸化が有効に防止され、単位面積あたり
の発熱量(表面電力密度W/cm2)が高くて、加熱ヒ
ータ自体の寿命も長い。
【0033】(2)加熱ヒータの先端部分がこて先の空
胴部に挿入されるとともに、これら両者間にセラミック
ス充填材が充填されて、こて先と加熱ヒータが密着状に
一体固定されて、こて先と加熱ヒータの間に空気層が形
成されない。したがって、加熱ヒータからこて先への伝
熱性が良好で、しかも、空気層によるこて先の酸化がな
いので、酸化層形成によるこて先の熱伝導劣化もなく、
高い熱効率を確保することができる。
胴部に挿入されるとともに、これら両者間にセラミック
ス充填材が充填されて、こて先と加熱ヒータが密着状に
一体固定されて、こて先と加熱ヒータの間に空気層が形
成されない。したがって、加熱ヒータからこて先への伝
熱性が良好で、しかも、空気層によるこて先の酸化がな
いので、酸化層形成によるこて先の熱伝導劣化もなく、
高い熱効率を確保することができる。
【0034】(3)加熱ヒータからこて先への伝熱性が
良好なため、加熱ヒータから半田ごて本体の握り部への
伝熱が小さく、加熱ヒータと握り部間の距離を短くする
ことができ、半田ごて自体の小型化が図れる。
良好なため、加熱ヒータから半田ごて本体の握り部への
伝熱が小さく、加熱ヒータと握り部間の距離を短くする
ことができ、半田ごて自体の小型化が図れる。
【0035】(4)加熱ヒータは、棒状のセラミックス
製ヒータ本体にヒータ線材が挿通保持されてなる構造で
あるため、このヒータ線材の両端へのリード線の接続手
段としてスポット溶接が採用でき、従来のセラミックヒ
ータの銀ロウ付のように、加熱ヒータの発熱によりヒー
タ線材とリード線との接続部が溶融される危険もない。
したがって、ヒータ線材とリード線取り出し部の距離を
短くすることができ、これにより、加熱ヒータの長さ寸
法さらにはこて先部の長さ寸法を従来のセラミックヒー
タに比較して短くすることができ、この点でも半田ごて
の小型化が図れる。
製ヒータ本体にヒータ線材が挿通保持されてなる構造で
あるため、このヒータ線材の両端へのリード線の接続手
段としてスポット溶接が採用でき、従来のセラミックヒ
ータの銀ロウ付のように、加熱ヒータの発熱によりヒー
タ線材とリード線との接続部が溶融される危険もない。
したがって、ヒータ線材とリード線取り出し部の距離を
短くすることができ、これにより、加熱ヒータの長さ寸
法さらにはこて先部の長さ寸法を従来のセラミックヒー
タに比較して短くすることができ、この点でも半田ごて
の小型化が図れる。
【0036】(5)加熱ヒータが、セラミックス製ヒー
タ本体とヒータ線材とからなる簡単な構造であるため、
従来のセラミックヒータのように高価な金型や大がかり
な製造設備が全く不要であり、製作工程数も少ない。し
たがって、生産コストを低く抑えることができ、この効
果は多量生産品である電気半田ごてにおいて顕著であ
る。ちなみに、本考案に係る加熱ヒータの生産コスト
は、従来市販のニクロムヒータと同程度であり、従来の
セラミックヒータに比較して2/5程度である。しか
も、高価な金型が不要であることから、加熱ヒータの規
格等の変更も容易である。
タ本体とヒータ線材とからなる簡単な構造であるため、
従来のセラミックヒータのように高価な金型や大がかり
な製造設備が全く不要であり、製作工程数も少ない。し
たがって、生産コストを低く抑えることができ、この効
果は多量生産品である電気半田ごてにおいて顕著であ
る。ちなみに、本考案に係る加熱ヒータの生産コスト
は、従来市販のニクロムヒータと同程度であり、従来の
セラミックヒータに比較して2/5程度である。しか
も、高価な金型が不要であることから、加熱ヒータの規
格等の変更も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る一実施例である電気半田ごてのこ
て先ユニットを示す縦断面図である。
て先ユニットを示す縦断面図である。
【図2】従来の電気半田ごてのこて先部を示す図1に対
応する縦断面図である。
応する縦断面図である。
【図3】従来の他の電気半田ごてのこて先部を示す図1
に対応する縦断面図である。
に対応する縦断面図である。
【図4】同従来のこて先部のセラミックヒータを示す斜
視図である。
視図である。
【図5】同セラミックヒータの製作工程を説明するため
の斜視図である。
の斜視図である。
1 こて先 2 加熱ヒータ 2a 加熱ヒータの先端部分 5 保護パイプ 6 加熱ヒータ挿入用の空胴部 7 ヒータ本体 7a ヒータ本体の挿通孔 8 ヒータ線材 10 リード線 11,12 セラミックス充填材
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱ヒータ挿入用の空胴部(6)を有す
るこて先(1)と、先端側が前記空胴部に挿入される加
熱ヒータ(2)と、前記こて先の基部(4)が圧入固定
される筒状の保護パイプ(5)とが、セラミックス充填
材によって一体化されてなるこて先ユニットであって、 前記加熱ヒータ(2)は、棒状のセラミックス製ヒータ
本体(7)に、複数個の挿通孔(7a,7b)が前後方
向に貫通して設けられ、ほぼU字状に折曲形成されたヒ
ータ線材(8)が、前記挿通孔(7a,7b)に挿通保
持されてなり、 前記空胴部の内部には、前記セラミックス充填材が充填
されることにより、前記こて先と前記加熱ヒータとが電
気絶縁性を維持しつつ密着状に一体固定化され、 前記保護パイプの先端側内部には、前記セラミックス充
填材が充填されて前記加熱ヒータが埋設状に保持されて
いる一方、前記保護パイプの基端側内部には、軸方向の
空隙が形成されている ことを特徴とする電気半田ごて用
のこて先ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991044095U JP2558134Y2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 電気半田ごて用のこて先ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991044095U JP2558134Y2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 電気半田ごて用のこて先ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04129575U JPH04129575U (ja) | 1992-11-26 |
JP2558134Y2 true JP2558134Y2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=31924308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991044095U Expired - Lifetime JP2558134Y2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 電気半田ごて用のこて先ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558134Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE8506482U1 (de) * | 1985-03-06 | 1985-05-02 | Cooper Industries, Inc., Houston, Tex. | Stabförmiger Heizkörper |
JPH0646617Y2 (ja) * | 1988-08-29 | 1994-11-30 | 白光株式会社 | 電気半田ごて |
-
1991
- 1991-05-15 JP JP1991044095U patent/JP2558134Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04129575U (ja) | 1992-11-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970708 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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