JP2558154B2 - 製紙面の凹所に補助緯糸を配置した製紙用一重織物 - Google Patents
製紙面の凹所に補助緯糸を配置した製紙用一重織物Info
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- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
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- D21F1/0027—Screen-cloths
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、製紙用織物に関する。
[従来の技術] 通常の長網を用いた製紙においては、紙料のスラリー
を走行する製紙用無端織物に供給する。製紙織物はスラ
リーからセルロース繊維を分離し湿った紙ウエッブを形
成する。つまりこの点からみると、製紙用織物は湿った
紙ウエブ形成のフィルターとして作用している。織物の
ドレイン孔とも呼ばれるメッシュ開口部はスラリーから
水を分離する機能を果す。また長網製紙機においては、
製紙用織物は駆動ベルトとしても機能するので機械方向
の張力を受ける特徴があり姿勢の安定性がよいことが必
要である。
を走行する製紙用無端織物に供給する。製紙織物はスラ
リーからセルロース繊維を分離し湿った紙ウエッブを形
成する。つまりこの点からみると、製紙用織物は湿った
紙ウエブ形成のフィルターとして作用している。織物の
ドレイン孔とも呼ばれるメッシュ開口部はスラリーから
水を分離する機能を果す。また長網製紙機においては、
製紙用織物は駆動ベルトとしても機能するので機械方向
の張力を受ける特徴があり姿勢の安定性がよいことが必
要である。
製紙においては、いくつかの問題があるが特に製紙用
織物に関しては次の事項が要求される、紙料の保持性が
大きいことすなわち紙料の製紙面からの流失がすくない
こと、ワイヤーマークが発生しないこと、水性が良好
で保水性が小さいこと、耐摩耗性が大きいこと、姿勢の
安定性がよいことなどである。
織物に関しては次の事項が要求される、紙料の保持性が
大きいことすなわち紙料の製紙面からの流失がすくない
こと、ワイヤーマークが発生しないこと、水性が良好
で保水性が小さいこと、耐摩耗性が大きいこと、姿勢の
安定性がよいことなどである。
[本発明が解決しようとする課題] 前述の製紙用織物に対する要求に応えるため、従来種
々な提案が成されてきた。しかしながら未だ充分満足さ
れる製紙用織物はないのが現状である。
々な提案が成されてきた。しかしながら未だ充分満足さ
れる製紙用織物はないのが現状である。
例えば紙料の保持性をよくし、ワイヤマークの防止の
ため細い糸を用いて繊細に織られた製紙用織物は姿勢の
安定性に欠け、しかも耐摩耗性が悪い欠点を有する。近
年紙料の保持性を改善するため製紙面を緯糸で形成する
ことが試みられている。緯糸面で紙を形成すると、紙料
が緯糸間に存在するドレイン孔を直接塞ぐことがないの
で織物のドレイン性もよくなる効果がある。しかしなが
ら緯糸間の間隙が大きいのでワイヤーマークが増加する
欠点がある。
ため細い糸を用いて繊細に織られた製紙用織物は姿勢の
安定性に欠け、しかも耐摩耗性が悪い欠点を有する。近
年紙料の保持性を改善するため製紙面を緯糸で形成する
ことが試みられている。緯糸面で紙を形成すると、紙料
が緯糸間に存在するドレイン孔を直接塞ぐことがないの
で織物のドレイン性もよくなる効果がある。しかしなが
ら緯糸間の間隙が大きいのでワイヤーマークが増加する
欠点がある。
一つの試みとして緯糸に組織に通常織物を形成する経
糸と緯糸の交差する形では織り込まれていない、いわゆ
る、フローティングヤーンと呼ばれる浮き糸を配置する
ことにより製紙面の緯糸の本数を増やして緯糸で製紙面
を形成することが提案された。この提案は製紙面の緯糸
を増やす点では興味のある技術思想であるが製紙の実態
に合っているとはいえない。即ちこの様な組織に織り込
まれない緯糸はまさにフローティングヤーンであってス
ラリーが製紙用織物に供給されるときに緯糸にかかる流
体圧力によって移動してしまい、いわゆる緯糸の寄りが
生じ均一な製紙面が維持できないのでアイディアとして
は面白いが実用上問題がある。
糸と緯糸の交差する形では織り込まれていない、いわゆ
る、フローティングヤーンと呼ばれる浮き糸を配置する
ことにより製紙面の緯糸の本数を増やして緯糸で製紙面
を形成することが提案された。この提案は製紙面の緯糸
を増やす点では興味のある技術思想であるが製紙の実態
に合っているとはいえない。即ちこの様な組織に織り込
まれない緯糸はまさにフローティングヤーンであってス
ラリーが製紙用織物に供給されるときに緯糸にかかる流
体圧力によって移動してしまい、いわゆる緯糸の寄りが
生じ均一な製紙面が維持できないのでアイディアとして
は面白いが実用上問題がある。
ワイヤマークの問題は特に緯糸が製紙面に突出する一
重織物の場合顕著である。
重織物の場合顕著である。
ドレイン性を維持するためと製紙面を微細メッシュに
しかつ耐摩耗性を付与するため多重織物を使用すること
も提案されている。
しかつ耐摩耗性を付与するため多重織物を使用すること
も提案されている。
ところで最近製紙の効率を上げるため、製紙速度が非
常に高速になりそのためまた新しい問題が生じてきた。
多重織物は、一重織物ではなしえなかった効果を奏する
が、その構造上保水性が大きい。そのため高速で回転す
ると、無端織物のおり返し回転部分で遠心力により含有
された水が飛び散るという現象が発生する。
常に高速になりそのためまた新しい問題が生じてきた。
多重織物は、一重織物ではなしえなかった効果を奏する
が、その構造上保水性が大きい。そのため高速で回転す
ると、無端織物のおり返し回転部分で遠心力により含有
された水が飛び散るという現象が発生する。
この点一重織の織物では保水性が小さいのでこの様な
問題は生じない。しかしながら一重織の織物は、耐摩耗
性を維持するた通常、ロングナックルを走行面に配置し
て耐摩耗面を形成している。このため製紙面は経糸のロ
ングナックルが並列し、その間に緯糸のナックルが突出
する形となる。走行する製紙用織物に紙料スラリーが共
給されると必然的に紙料繊維は走行方向に配向し、上記
織物の並列した経糸のロングナックルの間に堆積し、あ
るいは下側に逸脱する。経糸の並列したロングナックル
に繊維が詰まると水の脱出する路が塞がれ、水の障害
となる。これを補なうためには真空圧をあげなければな
らない。その結果ワイヤマークが発生するのである。
問題は生じない。しかしながら一重織の織物は、耐摩耗
性を維持するた通常、ロングナックルを走行面に配置し
て耐摩耗面を形成している。このため製紙面は経糸のロ
ングナックルが並列し、その間に緯糸のナックルが突出
する形となる。走行する製紙用織物に紙料スラリーが共
給されると必然的に紙料繊維は走行方向に配向し、上記
織物の並列した経糸のロングナックルの間に堆積し、あ
るいは下側に逸脱する。経糸の並列したロングナックル
に繊維が詰まると水の脱出する路が塞がれ、水の障害
となる。これを補なうためには真空圧をあげなければな
らない。その結果ワイヤマークが発生するのである。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者は前記の、紙料の保持性が大きいこと、ワイ
ヤーマークが発生しないこと、水性が良好で保水性が
小さいこと、耐摩耗性が大きいこと、姿勢の安定性がよ
いこと等の問題を解決すべく種々研究の結果、製紙面の
緯糸密度を増大させなくては紙料の保持性を改善できな
いこと、織物の保水性を小さくするためには多重織物で
は限界があり、一重織物を使用する必要があること、一
重織りの織物は織り方を平織りから、綾織り、サテン織
り、などに変える等工夫してもそれだけでは経糸により
形成される立体空間を小さくすることはできず、経糸間
のパルプマットの形成が防げないことを解明し本発明を
完成した。
ヤーマークが発生しないこと、水性が良好で保水性が
小さいこと、耐摩耗性が大きいこと、姿勢の安定性がよ
いこと等の問題を解決すべく種々研究の結果、製紙面の
緯糸密度を増大させなくては紙料の保持性を改善できな
いこと、織物の保水性を小さくするためには多重織物で
は限界があり、一重織物を使用する必要があること、一
重織りの織物は織り方を平織りから、綾織り、サテン織
り、などに変える等工夫してもそれだけでは経糸により
形成される立体空間を小さくすることはできず、経糸間
のパルプマットの形成が防げないことを解明し本発明を
完成した。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 「1.走行面が長いクリンプの緯糸で形成された、3シャ
フト以上の製紙用織物において、緯糸より線径の小さ
い、補助緯糸を各緯糸間でかつ、緯糸の上から次の緯糸
の下に入る経糸または、緯糸の下から次の緯糸の上に出
る経糸の上に形成される凹所に配置し、該補助緯糸を少
なくとも1回経糸により織り込んだ完全組織を有し、経
糸が製紙面と走行面の一方から他方に移動する際に、製
紙面に形成される凹所に補助緯糸が配置され、平滑な製
紙面を形成した製紙用一重織物。
フト以上の製紙用織物において、緯糸より線径の小さ
い、補助緯糸を各緯糸間でかつ、緯糸の上から次の緯糸
の下に入る経糸または、緯糸の下から次の緯糸の上に出
る経糸の上に形成される凹所に配置し、該補助緯糸を少
なくとも1回経糸により織り込んだ完全組織を有し、経
糸が製紙面と走行面の一方から他方に移動する際に、製
紙面に形成される凹所に補助緯糸が配置され、平滑な製
紙面を形成した製紙用一重織物。
2 補助緯糸が、緯糸間で隣接する2本の経糸の1本の
経糸が緯糸の上から次の緯糸の下に向い、他方の経糸は
緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置でこの2本の経糸
の上に配置された、第1項に記載された製紙用一重織
物。
経糸が緯糸の上から次の緯糸の下に向い、他方の経糸は
緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置でこの2本の経糸
の上に配置された、第1項に記載された製紙用一重織
物。
3. 補助緯糸が、走行面に配置された経糸をはさむ2本
の経糸の1本の経糸が緯糸の上から次の緯糸の下に向
い、他方の経糸は緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置
でこの3本の経糸の上に配置された、第1項に記載され
た製紙用一重織物。
の経糸の1本の経糸が緯糸の上から次の緯糸の下に向
い、他方の経糸は緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置
でこの3本の経糸の上に配置された、第1項に記載され
た製紙用一重織物。
4. 補助緯糸が各緯糸間に1本配設された、第1項ない
し第3項のいずれか1項に記載された製紙用一重織物。
し第3項のいずれか1項に記載された製紙用一重織物。
5. 補助緯糸が各緯糸間に複数本配設された第1項ない
し第3項のいずれか1項に記載された製紙用一重織
物。」である。
し第3項のいずれか1項に記載された製紙用一重織
物。」である。
本発明は、上記の構成の一重織物であるので補助緯糸
は、隣接する2本の緯糸間で且つ、緯糸の上から次の緯
糸の下に入る位置と緯糸の下から次の緯糸の上にでる位
置、即ち各経糸が製紙面と走行面の一方から他方に移る
際に、製紙面の経糸間に形成される凹所に配置されて平
滑な製紙面を形成する。補助緯糸の配置される経糸の位
置についてもう少し説明すると、補助緯糸は、各緯糸間
で、かつ製紙面と走行面のいずれか一方から他方に移動
する経糸の上でに配置されるが、この位置は、緯糸間で
隣接する2本の経糸の1本の経糸が緯糸の上から次の緯
糸の下に向い、他方の経糸は緯糸の下から次の緯糸の上
に向う位置や、走行面に配置された経糸をはさむ2本の
経糸の1本の経糸が緯糸の上から次の緯糸の下に向い、
他方の経糸は緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置も含
んでいることは明らかであるが、このことはいずれ実施
例で明瞭に説明する。
は、隣接する2本の緯糸間で且つ、緯糸の上から次の緯
糸の下に入る位置と緯糸の下から次の緯糸の上にでる位
置、即ち各経糸が製紙面と走行面の一方から他方に移る
際に、製紙面の経糸間に形成される凹所に配置されて平
滑な製紙面を形成する。補助緯糸の配置される経糸の位
置についてもう少し説明すると、補助緯糸は、各緯糸間
で、かつ製紙面と走行面のいずれか一方から他方に移動
する経糸の上でに配置されるが、この位置は、緯糸間で
隣接する2本の経糸の1本の経糸が緯糸の上から次の緯
糸の下に向い、他方の経糸は緯糸の下から次の緯糸の上
に向う位置や、走行面に配置された経糸をはさむ2本の
経糸の1本の経糸が緯糸の上から次の緯糸の下に向い、
他方の経糸は緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置も含
んでいることは明らかであるが、このことはいずれ実施
例で明瞭に説明する。
また補助緯糸は少なくとも1回織込まれるので製紙面
には、補助緯糸の多数のナックルが形成される。したが
って本発明の製紙用織物の製紙面は主として線径の小さ
い補助緯糸と、緯糸からなり、いわゆる緯糸リッチの製
紙面が形成されているところにも特徴がある。
には、補助緯糸の多数のナックルが形成される。したが
って本発明の製紙用織物の製紙面は主として線径の小さ
い補助緯糸と、緯糸からなり、いわゆる緯糸リッチの製
紙面が形成されているところにも特徴がある。
本発明の織物はポリアミド糸やポリエステル糸で製織
されるが補助緯糸もポリエステルやポリアミド糸が好適
である。補助緯糸は、緯糸間に配置されるが、織物が一
重構造を維持する限り2本以上配設することもできる。
されるが補助緯糸もポリエステルやポリアミド糸が好適
である。補助緯糸は、緯糸間に配置されるが、織物が一
重構造を維持する限り2本以上配設することもできる。
本発明の補助緯糸を配置する基本織物組織としては、
3/1ブロークンサテン、4/1サテン、3/1〜4/1綾織り、2/
2綾織りなどの織物が好適である。なお、2/1綾織りの場
合は倍の6シャフト組織で適用できる。
3/1ブロークンサテン、4/1サテン、3/1〜4/1綾織り、2/
2綾織りなどの織物が好適である。なお、2/1綾織りの場
合は倍の6シャフト組織で適用できる。
本発明の織物は3シャフト以上であるので走行面を形
成する緯糸はロングクリンプを形成し、耐摩耗性が良好
になる特徴がある。
成する緯糸はロングクリンプを形成し、耐摩耗性が良好
になる特徴がある。
[作 用] 上記のように構成された本発明の製紙用織物は、緯糸
の間に補助緯糸が配置されるので、この部分を見ても製
紙面は補助緯糸を含めて緯糸リツチで形成されることが
理解される。そして補助緯糸は各緯糸間に配設されてい
るので補助緯糸の分布は均一である。
の間に補助緯糸が配置されるので、この部分を見ても製
紙面は補助緯糸を含めて緯糸リツチで形成されることが
理解される。そして補助緯糸は各緯糸間に配設されてい
るので補助緯糸の分布は均一である。
経糸に沿って切断した断面でみると、補助緯糸は経糸
が製紙面と走行面の一方から他方に移る際に製紙面に形
成する凹所に配置され、この凹所を埋めて、平滑な製紙
面を形成していることがわかる。また補助緯糸に沿って
切断すると、補助緯糸は完全組織において、経糸により
少なくとも1回だけ織込まれているので、製紙面に多数
のナックルを形成しているのである。織物の構造につい
ては実施例において図面に基ずき具体的に説明する。本
発明の特徴の一つは、補助緯糸を完全組織において少な
くとも一回経糸で織込んだことである。これにより、補
助緯糸は完全に織物の組織となり使用中に移動すること
もなく、しかも織物に剛性を与え姿勢の維持が良好にな
る作用をも奏する。本発明において他の重要なことは、
この本発明の織物が製紙用織物としてあくまで一重織の
織物である、ということである。一重織の織物の立体空
間が少なくしたがって保水性が小さく、高速製紙におい
て織物からの水の飛散が発生しないという優れた機能を
生かし、半面経糸間の空間にパルプ繊維が突刺さり繊維
マットを形成して水性が失われるためにワイヤマーク
が発生するという、構造的な問題をも解決し、十分な
水空間を形成して水性を改善し、さらに、製紙面の緯
糸密度を大きくして紙料保持性を改善するとともに、紙
に平滑性を与えたものである。
が製紙面と走行面の一方から他方に移る際に製紙面に形
成する凹所に配置され、この凹所を埋めて、平滑な製紙
面を形成していることがわかる。また補助緯糸に沿って
切断すると、補助緯糸は完全組織において、経糸により
少なくとも1回だけ織込まれているので、製紙面に多数
のナックルを形成しているのである。織物の構造につい
ては実施例において図面に基ずき具体的に説明する。本
発明の特徴の一つは、補助緯糸を完全組織において少な
くとも一回経糸で織込んだことである。これにより、補
助緯糸は完全に織物の組織となり使用中に移動すること
もなく、しかも織物に剛性を与え姿勢の維持が良好にな
る作用をも奏する。本発明において他の重要なことは、
この本発明の織物が製紙用織物としてあくまで一重織の
織物である、ということである。一重織の織物の立体空
間が少なくしたがって保水性が小さく、高速製紙におい
て織物からの水の飛散が発生しないという優れた機能を
生かし、半面経糸間の空間にパルプ繊維が突刺さり繊維
マットを形成して水性が失われるためにワイヤマーク
が発生するという、構造的な問題をも解決し、十分な
水空間を形成して水性を改善し、さらに、製紙面の緯
糸密度を大きくして紙料保持性を改善するとともに、紙
に平滑性を与えたものである。
従って本発明で用いる補助緯糸は線経が緯糸より小さ
いことが必要である。補助緯糸の線径を小さくすること
により、織物の厚みを小さくし立体空間を少なくして保
水性を小さくするためと、製紙面の水空間を良好に維
持するためである。
いことが必要である。補助緯糸の線径を小さくすること
により、織物の厚みを小さくし立体空間を少なくして保
水性を小さくするためと、製紙面の水空間を良好に維
持するためである。
これにより多重織物の欠点である、保水性の問題を解
決したのである。そして当然ではあるが補助緯糸が太い
と水空間が塞がれ水性が小さくなる傾向があるがこ
の問題も解消した。
決したのである。そして当然ではあるが補助緯糸が太い
と水空間が塞がれ水性が小さくなる傾向があるがこ
の問題も解消した。
[実施例] 次に本発明の実施例を完全組織を示す意匠図で示しな
がら順次図面に基ずいて具体的に説明する。説明の都合
上まず初めに補助緯糸を配置する基本の織物の代表的な
3シャフト〜5シャフトの織物を、第1図、第5図、第
10図、第14図、第18図、第20図、第24図、第28図に示
す。勿論本発明はこれ以外のシャフト数の織物でもよく
例えば8シヤフトから10シヤフトの織物でもよい。
がら順次図面に基ずいて具体的に説明する。説明の都合
上まず初めに補助緯糸を配置する基本の織物の代表的な
3シャフト〜5シャフトの織物を、第1図、第5図、第
10図、第14図、第18図、第20図、第24図、第28図に示
す。勿論本発明はこれ以外のシャフト数の織物でもよく
例えば8シヤフトから10シヤフトの織物でもよい。
完全意匠図において経糸と緯糸はアラビヤ数字、例え
ば1.2.3で示し、また補助緯糸はダッシュを付したアラ
ビヤ数字例えば1′.2′.3′.′で示めす。基本組織図
に記載された各緯糸は、各実施例を示す完全意匠図にお
いて、′を付さないアラビヤ数字で示されている。ま
た、図中×は経糸が緯糸の上にある位置を示すがこの×
はまた緯糸が経糸によって組織に織り込まれている位置
を示す。また、補助緯糸の上にある×は、補助緯糸が経
糸によって組織に織り込まれている位置を示す。補助緯
糸の×を付していない白抜きの箇所は緯糸の上から下に
又は緯糸の下から上にむかう経糸により形成される凹所
をも示しており、意匠図から明らかなようにこの凹所を
その補助緯糸が埋めているのである。
ば1.2.3で示し、また補助緯糸はダッシュを付したアラ
ビヤ数字例えば1′.2′.3′.′で示めす。基本組織図
に記載された各緯糸は、各実施例を示す完全意匠図にお
いて、′を付さないアラビヤ数字で示されている。ま
た、図中×は経糸が緯糸の上にある位置を示すがこの×
はまた緯糸が経糸によって組織に織り込まれている位置
を示す。また、補助緯糸の上にある×は、補助緯糸が経
糸によって組織に織り込まれている位置を示す。補助緯
糸の×を付していない白抜きの箇所は緯糸の上から下に
又は緯糸の下から上にむかう経糸により形成される凹所
をも示しており、意匠図から明らかなようにこの凹所を
その補助緯糸が埋めているのである。
第1図は3シャフトの2/1綾織り織物の完全組織を示
す。
す。
第2図は本発明の実施例であって、第2図は、第1図
の3シャフト2/1綾織りの織物の各緯糸1.2.3.間に1本
づつの補助緯糸、2′.4′.6′.を配置した織物であ
り、第1図の緯糸1は緯糸1として、おなじく緯糸2は
緯糸3として、緯糸3は緯糸5として示されている。補
助緯糸2′についてみると、緯糸1と3の間に配置さ
れ、経糸2、3により2回組織に織り込まれ、また緯糸
1のしたから緯糸3の上にむかう、すなわち走行面から
製紙面にむかう経糸1により形成される製紙面の凹み、
2図の補助緯糸2′の×の付していない白抜きの位置を
埋ているのである。このように、補助緯糸は本発明の実
施例をしめす各完全意匠図において補助緯糸の白抜の四
角でしめされる箇所で走行面と製紙面の一方から他方に
向う経糸により形成される、凹所を埋ているのである。
こうして製紙面は、補助緯糸により水平面となりワイヤ
マークが防止される。
の3シャフト2/1綾織りの織物の各緯糸1.2.3.間に1本
づつの補助緯糸、2′.4′.6′.を配置した織物であ
り、第1図の緯糸1は緯糸1として、おなじく緯糸2は
緯糸3として、緯糸3は緯糸5として示されている。補
助緯糸2′についてみると、緯糸1と3の間に配置さ
れ、経糸2、3により2回組織に織り込まれ、また緯糸
1のしたから緯糸3の上にむかう、すなわち走行面から
製紙面にむかう経糸1により形成される製紙面の凹み、
2図の補助緯糸2′の×の付していない白抜きの位置を
埋ているのである。このように、補助緯糸は本発明の実
施例をしめす各完全意匠図において補助緯糸の白抜の四
角でしめされる箇所で走行面と製紙面の一方から他方に
向う経糸により形成される、凹所を埋ているのである。
こうして製紙面は、補助緯糸により水平面となりワイヤ
マークが防止される。
第3図は本発明の実施例であって、第1図の3シャフ
ト2/1綾織りの織物の各緯糸1.2.3.間に1本づつの補助
緯糸、2′.4′.6′.を配置した織物であり、第2図の
実施例とは、経糸が補助緯糸を織り込む位置を変えたも
のである。第1図の緯糸1は緯糸1として、おなじく緯
糸2は緯糸3として、緯糸3は緯糸5として示されてい
る。
ト2/1綾織りの織物の各緯糸1.2.3.間に1本づつの補助
緯糸、2′.4′.6′.を配置した織物であり、第2図の
実施例とは、経糸が補助緯糸を織り込む位置を変えたも
のである。第1図の緯糸1は緯糸1として、おなじく緯
糸2は緯糸3として、緯糸3は緯糸5として示されてい
る。
補助緯糸2′についてみると、緯糸1と3の間に配置
され、経糸3により1回組織に織り込まれ、また緯糸1
のしたから緯糸3のうえに向う経糸1と、緯糸1の上え
から緯糸3の下に向かう経糸2、すなわち経糸1、2が
走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に形成され
る製紙面の凹みである、3図の補助緯糸2′の×の付し
ていない白抜きの位置を埋ているのである。
され、経糸3により1回組織に織り込まれ、また緯糸1
のしたから緯糸3のうえに向う経糸1と、緯糸1の上え
から緯糸3の下に向かう経糸2、すなわち経糸1、2が
走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に形成され
る製紙面の凹みである、3図の補助緯糸2′の×の付し
ていない白抜きの位置を埋ているのである。
こうして製紙面は、補助緯糸により水平面となりワイ
ヤマークが防止される。
ヤマークが防止される。
第4図は第1図の織物の各緯糸間に2本づつの補助緯
糸を配置した実施例である。補助緯糸2′についてみる
と、2′は経糸2.3により完全組織で2回織り込まれ緯
糸1の下から緯糸4の上に向かう経糸1の上、すなわち
経糸1.が走行面から製紙面に移動する際に形成される製
紙面の凹みである、4図の補助緯糸2′の白抜の四角で
しめされる箇所で凹所を埋ているのである。同様に補助
緯糸3′は経糸1.3により完全組織で2回織り込まれ緯
糸1の上から緯糸4の下に向かう経糸2の上、すなわち
経糸2.が製紙面から走行面に移動する際に形成される製
紙面の凹みである、補助緯糸3′の白抜きの四角でしめ
される箇所で凹所を埋ているのである。
糸を配置した実施例である。補助緯糸2′についてみる
と、2′は経糸2.3により完全組織で2回織り込まれ緯
糸1の下から緯糸4の上に向かう経糸1の上、すなわち
経糸1.が走行面から製紙面に移動する際に形成される製
紙面の凹みである、4図の補助緯糸2′の白抜の四角で
しめされる箇所で凹所を埋ているのである。同様に補助
緯糸3′は経糸1.3により完全組織で2回織り込まれ緯
糸1の上から緯糸4の下に向かう経糸2の上、すなわち
経糸2.が製紙面から走行面に移動する際に形成される製
紙面の凹みである、補助緯糸3′の白抜きの四角でしめ
される箇所で凹所を埋ているのである。
こうして製紙面は、補助緯糸により水平面となりワイ
ヤマークが防止される。
ヤマークが防止される。
第5図は、4シャフトの3/1綾織り織物の完全組織を
示す。
示す。
第6図は、第5図の織物の各緯糸間に1本づつの補助
緯糸を配置した本発明の実施例である。補助緯糸は、
2′.4′.6′.8′である。2′の補助緯糸についてみる
と、2′は経糸3.4により完全組織で2回織り込まれ緯
糸1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上と、緯糸1
の上から緯糸3の下に向かう経糸2の上、すなわち経糸
1.2が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に形
成される製紙面の凹みである、6図の補助緯糸2′の×
の付していない白抜きの2箇所の位置を埋て水平面を形
成している。こうして製紙面は、補助緯糸により水平面
となりワイヤマークが防止される。
緯糸を配置した本発明の実施例である。補助緯糸は、
2′.4′.6′.8′である。2′の補助緯糸についてみる
と、2′は経糸3.4により完全組織で2回織り込まれ緯
糸1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上と、緯糸1
の上から緯糸3の下に向かう経糸2の上、すなわち経糸
1.2が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に形
成される製紙面の凹みである、6図の補助緯糸2′の×
の付していない白抜きの2箇所の位置を埋て水平面を形
成している。こうして製紙面は、補助緯糸により水平面
となりワイヤマークが防止される。
第7図は、第6図と同じく第5図の織物の各緯糸間に
1本づつの補助緯糸を配置し、補助緯糸の織り込み位置
をかえた実施例である。例えば補助緯糸2′についてみ
ると、2′は緯糸1と3の間に配置され、経糸2.3.4に
より完全組織で3回織り込まれ緯糸1の下から緯糸3の
上に向かう経糸1の上、すなわち経糸1が走行面から製
紙面に移動する際に形成される製紙面の凹みである、7
図の補助緯糸2′の×の付していない白抜きの位置を埋
て、水平面を形成しているのである。即ち、補助緯糸
2′は第6図では経糸3.4により2回組織に織り込まれ
ていたが第7図においては経糸2.3.4により3回織り込
まれているのである。第8図は、第5図の織物の各緯糸
1.2.3.4.間に2本づつの補助緯糸2′.3′:5′.6′:
8′.9′:11′.12′を配置した本発明の実施例である。
第8図の織物において、例えば補助緯糸2′は経糸2.3.
4.により3回組織に織り込まれ、緯糸1の下から緯糸4
の上に向かう経糸1の上、つまり経糸1が走行面から製
紙面に移動する際に形成される製紙面の凹みである、8
図の補助緯糸2′の×の付していない白抜きの位置を埋
て、水平面を形成しているのである。補助緯糸3′は経
糸1.3.4.により3回組織に織り込まれ、緯糸1の上から
緯糸4のしたに向かう経糸2の上、つまり経糸2が製紙
面から走行面に移動する際に形成される製紙面の凹みで
ある、8図の補助緯糸3′の×の付していない白抜きの
位置を埋て、水平面を形成しているのである。
1本づつの補助緯糸を配置し、補助緯糸の織り込み位置
をかえた実施例である。例えば補助緯糸2′についてみ
ると、2′は緯糸1と3の間に配置され、経糸2.3.4に
より完全組織で3回織り込まれ緯糸1の下から緯糸3の
上に向かう経糸1の上、すなわち経糸1が走行面から製
紙面に移動する際に形成される製紙面の凹みである、7
図の補助緯糸2′の×の付していない白抜きの位置を埋
て、水平面を形成しているのである。即ち、補助緯糸
2′は第6図では経糸3.4により2回組織に織り込まれ
ていたが第7図においては経糸2.3.4により3回織り込
まれているのである。第8図は、第5図の織物の各緯糸
1.2.3.4.間に2本づつの補助緯糸2′.3′:5′.6′:
8′.9′:11′.12′を配置した本発明の実施例である。
第8図の織物において、例えば補助緯糸2′は経糸2.3.
4.により3回組織に織り込まれ、緯糸1の下から緯糸4
の上に向かう経糸1の上、つまり経糸1が走行面から製
紙面に移動する際に形成される製紙面の凹みである、8
図の補助緯糸2′の×の付していない白抜きの位置を埋
て、水平面を形成しているのである。補助緯糸3′は経
糸1.3.4.により3回組織に織り込まれ、緯糸1の上から
緯糸4のしたに向かう経糸2の上、つまり経糸2が製紙
面から走行面に移動する際に形成される製紙面の凹みで
ある、8図の補助緯糸3′の×の付していない白抜きの
位置を埋て、水平面を形成しているのである。
こうして製紙面は、補助緯糸により水平面となりワイ
ヤマークが防止される。
ヤマークが防止される。
第9図は第5図の各緯糸1.2.3.4間に3本づつの補助
緯糸2′.3′.4′:6′.7′.8′:10′.11′.12′:14′.1
5′.16′を配置した本発明の実施例である。第9図の補
助緯糸2′は経糸2.3.4により3回組織に織り込まれ緯
糸1の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上、つまり経
糸1が走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙
面の凹みである、9図の補助緯糸2′の×の付していな
い白抜きの位置を埋て、水平面を形成しているのであ
る。同様に補助緯糸3′は経糸3.4により2回組織に織
り込まれ緯糸1の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上
と、緯糸1の上から緯糸5の下に向かう経糸2の上、つ
まり経糸1と2が走行面と製紙面の一方から他方に移動
する際に形成される製紙面の凹みである、9図の補助緯
糸3′の×の付していない白抜きの2箇所の位置を埋
て、水平面を形成しているのである。補助緯糸4′は経
糸1.3.4により3回組織に織り込まれ緯糸1の上から緯
糸5の下に向かう経糸2の上、つまり経糸2が製紙面か
ら走行面に移動する際に形成される製紙面の凹みであ
る、9図の補助緯糸4′の×の付していない白抜きの位
置を埋て、水平面を形成しているのである。
緯糸2′.3′.4′:6′.7′.8′:10′.11′.12′:14′.1
5′.16′を配置した本発明の実施例である。第9図の補
助緯糸2′は経糸2.3.4により3回組織に織り込まれ緯
糸1の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上、つまり経
糸1が走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙
面の凹みである、9図の補助緯糸2′の×の付していな
い白抜きの位置を埋て、水平面を形成しているのであ
る。同様に補助緯糸3′は経糸3.4により2回組織に織
り込まれ緯糸1の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上
と、緯糸1の上から緯糸5の下に向かう経糸2の上、つ
まり経糸1と2が走行面と製紙面の一方から他方に移動
する際に形成される製紙面の凹みである、9図の補助緯
糸3′の×の付していない白抜きの2箇所の位置を埋
て、水平面を形成しているのである。補助緯糸4′は経
糸1.3.4により3回組織に織り込まれ緯糸1の上から緯
糸5の下に向かう経糸2の上、つまり経糸2が製紙面か
ら走行面に移動する際に形成される製紙面の凹みであ
る、9図の補助緯糸4′の×の付していない白抜きの位
置を埋て、水平面を形成しているのである。
こうして製紙面は、補助緯糸により凹所が埋められ水
平面となりワイヤマークが防止される。
平面となりワイヤマークが防止される。
第10図は、4シャフト3/1崩し綾織りの織物の完全組
織を示す完全意匠図である。
織を示す完全意匠図である。
第11図は第10図の織物の各緯糸1.2.3.4間に1本ずつ
補助緯糸2′.4′.6′.8′.′を配置した本発明の実施
例で補助緯糸2′についてみると、2′は経糸3と4に
より組織に2回織り込まれ、緯糸1の下から緯糸3の上
に向かう経糸1の上と、緯糸1の上から緯糸3の下に向
かう経糸2の上、つまり経糸1と2が走行面と製紙面の
一方から他方に移動する際に形成される製紙面の凹みで
ある、第11図の補助緯糸2′の×の付していない白抜き
の2箇所の位置を埋て、水平面を形成しているのであ
る。
補助緯糸2′.4′.6′.8′.′を配置した本発明の実施
例で補助緯糸2′についてみると、2′は経糸3と4に
より組織に2回織り込まれ、緯糸1の下から緯糸3の上
に向かう経糸1の上と、緯糸1の上から緯糸3の下に向
かう経糸2の上、つまり経糸1と2が走行面と製紙面の
一方から他方に移動する際に形成される製紙面の凹みで
ある、第11図の補助緯糸2′の×の付していない白抜き
の2箇所の位置を埋て、水平面を形成しているのであ
る。
第12図の織物は、第10図の織物の各緯糸1.2.3.4間に
2本ずつの補助緯糸2′.3′:5′.6′:8′.9′:11′.1
2′を配置したもので補助緯糸2′についてみると、
2′は経糸2.3.4により組織に3回織り込まれ緯糸1の
下から緯糸4の上に向かう経糸1の上、つまり経糸1が
走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙面の凹
みである、第12図の補助緯糸2′の×の付していない白
抜きの位置を埋て、水平面を形成しているのである。同
様に補助緯糸3′は経糸1.3.4により3回組織に織り込
まれ、緯糸1の上から緯糸4の下に向かう経糸2の上、
つまり経糸2が製紙面から走行面に移動する際に形成さ
れる製紙面の凹みである、補助緯糸3′の×付していな
い白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているのであ
る。
2本ずつの補助緯糸2′.3′:5′.6′:8′.9′:11′.1
2′を配置したもので補助緯糸2′についてみると、
2′は経糸2.3.4により組織に3回織り込まれ緯糸1の
下から緯糸4の上に向かう経糸1の上、つまり経糸1が
走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙面の凹
みである、第12図の補助緯糸2′の×の付していない白
抜きの位置を埋て、水平面を形成しているのである。同
様に補助緯糸3′は経糸1.3.4により3回組織に織り込
まれ、緯糸1の上から緯糸4の下に向かう経糸2の上、
つまり経糸2が製紙面から走行面に移動する際に形成さ
れる製紙面の凹みである、補助緯糸3′の×付していな
い白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているのであ
る。
こうして製紙面は、補助緯糸により凹所が埋められ水
平面となりワイヤマークが防止される。
平面となりワイヤマークが防止される。
第13図の織物は、第10図の織物の緯糸1234の間に補助
緯糸2′3′と5′と7′8′と10′を配置した本発明
の実施例である。補助緯糸が1本と2ほんの数で交互に
配置された実施例である。補助緯糸2′は経糸2.3.4よ
り組織に3回織り込まれ緯糸1の下から緯糸4の上に向
かう経糸1の上、つまり経糸1が走行面から製紙面のに
移動する際に形成される製紙面の凹みである、第13図の
補助緯糸2′の×の付していない白抜きの箇所を埋て、
水平面を形成しているのである。同様に補助緯糸3′は
経糸1.3.4により3回組織に織り込まれ緯糸1の上から
緯糸4の下に向かう経糸2の上、つまり経糸2が製紙面
から走行面に移動する際に形成される製紙面の凹みであ
る、補助緯糸3′の×の付していない白抜きの箇所を埋
て、水平面を形成しているのである。こうして製紙面
は、補助緯糸により凹所が埋められ水平面となりワイヤ
マークが防止される。
緯糸2′3′と5′と7′8′と10′を配置した本発明
の実施例である。補助緯糸が1本と2ほんの数で交互に
配置された実施例である。補助緯糸2′は経糸2.3.4よ
り組織に3回織り込まれ緯糸1の下から緯糸4の上に向
かう経糸1の上、つまり経糸1が走行面から製紙面のに
移動する際に形成される製紙面の凹みである、第13図の
補助緯糸2′の×の付していない白抜きの箇所を埋て、
水平面を形成しているのである。同様に補助緯糸3′は
経糸1.3.4により3回組織に織り込まれ緯糸1の上から
緯糸4の下に向かう経糸2の上、つまり経糸2が製紙面
から走行面に移動する際に形成される製紙面の凹みであ
る、補助緯糸3′の×の付していない白抜きの箇所を埋
て、水平面を形成しているのである。こうして製紙面
は、補助緯糸により凹所が埋められ水平面となりワイヤ
マークが防止される。
第14図は、4シャフト2/2綾織りの織物の完全組織を
示す完全意匠図である。
示す完全意匠図である。
第15図の織物は、第14図の織物の各緯糸間に1本づつ
の補助緯糸を配置したものであって、補助緯糸2′につ
いてみると2′は経糸3により組織に1回織り込まれ、
緯糸1および3の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上
と、緯糸1の上から緯糸3の下に向かう経糸2の上と、
緯糸1の下から緯糸3の上に向かう経糸4の上、つま
り、経糸1と4、が走行面から製紙面に移動する際およ
び経糸2が製紙面から走行面に移動する際に形成される
製紙面の凹みである、第15図の補助緯糸2′の×の付し
ていない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているの
である。補助緯糸4′についてみると4′は経糸4によ
り組織に1回織り込まれ、緯糸1および3の下から緯糸
5の上に向かう経糸1の上と、緯糸1および緯糸3およ
び緯糸5の下から緯糸7の上に向かう経糸2の上と、緯
糸3の上から緯糸5の下に向かう経糸3の上つまり、走
行面に配置された経糸2をを挟む、経糸1と経糸3が走
行面と製紙面の一方から他方に移動する際、走行面に配
置された経糸2とともに形成する製紙面の凹みである、
第15図の補助緯糸4′の×の付していない3箇所の白抜
きの箇所を埋て、水平面を形成しているのである 第16図は、第14図の織物の各緯糸間に1本づつの補助
緯糸を配置した実施例であり、補助緯糸の織り込み回数
を第15図の1回に対し2回としたものである。。補助緯
糸2′についてみると2′は経糸2と3により2回組織
に織り込まれ、緯糸1および3の下から緯糸5の上に向
かう経糸1の上と、緯糸1の下から緯糸3の上に向かう
経糸4の上、つまり経糸1と4が走行面から製紙面に移
動する際に形成される製紙面の凹みである、補助緯糸
2′の×の付していない白抜きの箇所を埋て、水平面を
形成しているのである。
の補助緯糸を配置したものであって、補助緯糸2′につ
いてみると2′は経糸3により組織に1回織り込まれ、
緯糸1および3の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上
と、緯糸1の上から緯糸3の下に向かう経糸2の上と、
緯糸1の下から緯糸3の上に向かう経糸4の上、つま
り、経糸1と4、が走行面から製紙面に移動する際およ
び経糸2が製紙面から走行面に移動する際に形成される
製紙面の凹みである、第15図の補助緯糸2′の×の付し
ていない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているの
である。補助緯糸4′についてみると4′は経糸4によ
り組織に1回織り込まれ、緯糸1および3の下から緯糸
5の上に向かう経糸1の上と、緯糸1および緯糸3およ
び緯糸5の下から緯糸7の上に向かう経糸2の上と、緯
糸3の上から緯糸5の下に向かう経糸3の上つまり、走
行面に配置された経糸2をを挟む、経糸1と経糸3が走
行面と製紙面の一方から他方に移動する際、走行面に配
置された経糸2とともに形成する製紙面の凹みである、
第15図の補助緯糸4′の×の付していない3箇所の白抜
きの箇所を埋て、水平面を形成しているのである 第16図は、第14図の織物の各緯糸間に1本づつの補助
緯糸を配置した実施例であり、補助緯糸の織り込み回数
を第15図の1回に対し2回としたものである。。補助緯
糸2′についてみると2′は経糸2と3により2回組織
に織り込まれ、緯糸1および3の下から緯糸5の上に向
かう経糸1の上と、緯糸1の下から緯糸3の上に向かう
経糸4の上、つまり経糸1と4が走行面から製紙面に移
動する際に形成される製紙面の凹みである、補助緯糸
2′の×の付していない白抜きの箇所を埋て、水平面を
形成しているのである。
第17図は第14図の織物の各緯糸間に補助緯糸を2本づ
つ配置した実施例であり、補助緯糸2′についてみると
2′は経糸2と3により組織に織り込まれ、緯糸1およ
び4の下から緯糸7の上に向かう経糸1の上と、緯糸1
の下から緯糸4の上に向かう経糸4の上、つまり経糸1
と4が走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙
面の凹みである、補助緯糸2′の×の付していない白抜
きの箇所を埋て、水平面を形成しているのである。補助
緯糸3′は経糸3と4により組織に織り込まれ、緯糸1
および4の下から緯糸7の上に向かう経糸1の上と、緯
糸1の上から緯糸4の下に向かう経糸2の上、つまり2
本の経糸1と2が走行面と製紙面の一方から他方に移動
する際に形成される製紙面の凹みである、補助緯糸3′
の×の付していない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成
しているのである。
つ配置した実施例であり、補助緯糸2′についてみると
2′は経糸2と3により組織に織り込まれ、緯糸1およ
び4の下から緯糸7の上に向かう経糸1の上と、緯糸1
の下から緯糸4の上に向かう経糸4の上、つまり経糸1
と4が走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙
面の凹みである、補助緯糸2′の×の付していない白抜
きの箇所を埋て、水平面を形成しているのである。補助
緯糸3′は経糸3と4により組織に織り込まれ、緯糸1
および4の下から緯糸7の上に向かう経糸1の上と、緯
糸1の上から緯糸4の下に向かう経糸2の上、つまり2
本の経糸1と2が走行面と製紙面の一方から他方に移動
する際に形成される製紙面の凹みである、補助緯糸3′
の×の付していない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成
しているのである。
こうして製紙面は、補助緯糸により凹所が埋められ水
平面となりワイヤマークが防止される。
平面となりワイヤマークが防止される。
第18図は、4シャフト2/2崩し綾織りの織物の完全組
織を示す完全意匠図である。
織を示す完全意匠図である。
第19図は、第18図の織物の各緯糸間に1本づつの補助
緯糸を配置した実施例である。補助緯糸2′についてみ
ると2′は経糸2により1回組織に織り込まれ、緯糸1
と、3の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上と、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸3の上と、緯糸1の
上から緯糸3の下に向かう経糸4の上、つまり経糸1と
3と4が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に
形成される製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付
していない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成している
のである。
緯糸を配置した実施例である。補助緯糸2′についてみ
ると2′は経糸2により1回組織に織り込まれ、緯糸1
と、3の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上と、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸3の上と、緯糸1の
上から緯糸3の下に向かう経糸4の上、つまり経糸1と
3と4が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に
形成される製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付
していない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成している
のである。
第20図は、5シャフト4/1サテン織りの織物の完全組
織を示す完全意匠図である。
織を示す完全意匠図である。
第21図は、第20図の織物の各緯糸間に1本づつの補助
緯糸を配置した実施例である。補助緯糸2′についてみ
ると2′は経糸2345により4回組織に織り込まれ、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上、つまり経糸
1が走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙面
の凹みである、補助緯糸2′の×の付していない白抜き
の箇所を埋て、水平面を形成しているのである。
緯糸を配置した実施例である。補助緯糸2′についてみ
ると2′は経糸2345により4回組織に織り込まれ、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上、つまり経糸
1が走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙面
の凹みである、補助緯糸2′の×の付していない白抜き
の箇所を埋て、水平面を形成しているのである。
第22図は、第20図の織物の各緯糸間に1本づつの補助
緯糸を配置した実施例であり、補助緯糸の織り込み位置
を第23図とは変えたものである。補助緯糸2′について
みると2′は経糸235により3回組織に織り込まれ、緯
糸1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上と、緯糸1
の上から緯糸3の下に向かう経糸4の上、つまり経糸1
と4が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に形
成される製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付し
ていない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているの
である。
緯糸を配置した実施例であり、補助緯糸の織り込み位置
を第23図とは変えたものである。補助緯糸2′について
みると2′は経糸235により3回組織に織り込まれ、緯
糸1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上と、緯糸1
の上から緯糸3の下に向かう経糸4の上、つまり経糸1
と4が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に形
成される製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付し
ていない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているの
である。
第23図は第20図の織物の各緯糸間に補助緯糸を2本づ
つ配置した実施例であり、補助緯糸2′についてみると
2′は経糸2345により組織に4回織り込まれ、緯糸1の
下から緯糸4の上に向かう経糸1の上、つまり経糸1が
走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙面の凹
みである、補助緯糸2′の×の付していない白抜きの箇
所を埋て、水平面を形成しているのである。また、補助
緯糸3′は経糸1235により組織に組織に4回織り込ま
れ、緯糸1の上から緯糸4の下に向かう経糸4の上、つ
まり経糸4が製紙面から実行面に移動する際に形成され
る製紙面の凹みである、補助緯糸3′の×の付していな
い白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているのであ
る。
つ配置した実施例であり、補助緯糸2′についてみると
2′は経糸2345により組織に4回織り込まれ、緯糸1の
下から緯糸4の上に向かう経糸1の上、つまり経糸1が
走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙面の凹
みである、補助緯糸2′の×の付していない白抜きの箇
所を埋て、水平面を形成しているのである。また、補助
緯糸3′は経糸1235により組織に組織に4回織り込ま
れ、緯糸1の上から緯糸4の下に向かう経糸4の上、つ
まり経糸4が製紙面から実行面に移動する際に形成され
る製紙面の凹みである、補助緯糸3′の×の付していな
い白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているのであ
る。
こうして製紙面は、補助緯糸により凹所が埋められ水
平面となりワイヤマークが防止される。
平面となりワイヤマークが防止される。
第24図は、5シャフト4/1綾織りの織物の完全組織を
示す完全意匠図である。
示す完全意匠図である。
第25図は、第24図の織物の各緯糸間に1本づつの補助
緯糸を配置した実施例である。補助緯糸2′についてみ
ると2′は経糸345により3回組織に織り込まれ、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上と、緯糸1の
上から緯糸3の下に向かう経糸2の上、つまり経糸1と
2が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に形成
される製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付して
いない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているので
ある。
緯糸を配置した実施例である。補助緯糸2′についてみ
ると2′は経糸345により3回組織に織り込まれ、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上と、緯糸1の
上から緯糸3の下に向かう経糸2の上、つまり経糸1と
2が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に形成
される製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付して
いない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているので
ある。
第26図は第25図の織物の補助緯糸の織り込み位置を変
えた本発明の実施例である。補助緯糸2′についてみる
と、2′は経糸2345により4回組織に織り込まれ、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上、つまり経糸
1が走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙面
の凹みである、補助緯糸2′の×の付していない白抜き
の箇所を埋て、水平面を形成しているのである。
えた本発明の実施例である。補助緯糸2′についてみる
と、2′は経糸2345により4回組織に織り込まれ、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸1の上、つまり経糸
1が走行面から製紙面に移動する際に形成される製紙面
の凹みである、補助緯糸2′の×の付していない白抜き
の箇所を埋て、水平面を形成しているのである。
第27図は、第24図の織物の各緯糸間に2本づつの補助
緯糸を配置した本発明の実施例である。補助緯糸2′に
ついてみると2′は経糸2345により4回組織に織り込ま
れ、緯糸1の下から緯糸4の上に向かう経糸1の上、つ
まり経糸1が走行面から製紙面に移動する際に形成され
る製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付していな
い白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているのであ
る。また、補助緯糸3′は経糸1345により4回組織に組
織に織り込まれ、緯糸1の上から緯糸4の下に向かう経
糸2の上、つまり経糸2が製紙面から走行面に移動する
際に形成される製紙面の凹みである、補助緯糸3′の×
の付していない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成して
いるのである。
緯糸を配置した本発明の実施例である。補助緯糸2′に
ついてみると2′は経糸2345により4回組織に織り込ま
れ、緯糸1の下から緯糸4の上に向かう経糸1の上、つ
まり経糸1が走行面から製紙面に移動する際に形成され
る製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付していな
い白抜きの箇所を埋て、水平面を形成しているのであ
る。また、補助緯糸3′は経糸1345により4回組織に組
織に織り込まれ、緯糸1の上から緯糸4の下に向かう経
糸2の上、つまり経糸2が製紙面から走行面に移動する
際に形成される製紙面の凹みである、補助緯糸3′の×
の付していない白抜きの箇所を埋て、水平面を形成して
いるのである。
こうして製紙面は、補助緯糸により凹所が埋められ水
平面となりワイヤマークが防止される。
平面となりワイヤマークが防止される。
第28図は、5シャフト3/2崩し綾織りの織物の完全組
織を示す完全意匠図である。
織を示す完全意匠図である。
第29図は第28図の織物の各緯糸間に補助緯糸を1本づ
つ配置した実施例であり、補助緯糸2′についてみると
2′は経糸2と5により組織に2回織り込まれ、緯糸1
と3、の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上と、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸3の上と、緯糸1の
上から緯糸3の下に向かう経糸4の上、つまり経糸1と
3と4が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に
形成される製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付
していない白抜きの3個所を埋て、水平面を形成してい
るのである。
つ配置した実施例であり、補助緯糸2′についてみると
2′は経糸2と5により組織に2回織り込まれ、緯糸1
と3、の下から緯糸5の上に向かう経糸1の上と、緯糸
1の下から緯糸3の上に向かう経糸3の上と、緯糸1の
上から緯糸3の下に向かう経糸4の上、つまり経糸1と
3と4が走行面と製紙面の一方から他方に移動する際に
形成される製紙面の凹みである、補助緯糸2′の×の付
していない白抜きの3個所を埋て、水平面を形成してい
るのである。
第30図は第2図の織物を経糸1に沿ってI−I′線で
切断した縦断面図である。1は第2図の経糸1であり、
断面で示されるA.Bは第2図の緯糸1.3である。緯糸Aの
下から緯糸Bの上に移動する経糸1が緯糸AB間で製紙面
に凹所を形成していることが示されている。そしてこの
凹所に補助緯糸2′が配置され凹所を埋めて平滑な水平
面を形成していることが理解される。この水平面が製紙
面である。
切断した縦断面図である。1は第2図の経糸1であり、
断面で示されるA.Bは第2図の緯糸1.3である。緯糸Aの
下から緯糸Bの上に移動する経糸1が緯糸AB間で製紙面
に凹所を形成していることが示されている。そしてこの
凹所に補助緯糸2′が配置され凹所を埋めて平滑な水平
面を形成していることが理解される。この水平面が製紙
面である。
第31図は第3図の織物を経糸1に沿ってI−I′線で
切断した縦断面図である。1.2は第3図の経糸1.2であ
り、断面で示されるC.Dは第3図の緯糸1.3である。緯糸
Cの下から緯糸Dの上に移動する経糸1及び緯糸Cの上
から緯糸Dの下に移動する経糸2が緯糸CD間で製紙面に
凹所を形成していることが示されている。そしてこの凹
所に補助緯糸2′が配置され凹所を埋めて平滑な水平面
を形成していることが理解される。この水平面が製紙面
である。
切断した縦断面図である。1.2は第3図の経糸1.2であ
り、断面で示されるC.Dは第3図の緯糸1.3である。緯糸
Cの下から緯糸Dの上に移動する経糸1及び緯糸Cの上
から緯糸Dの下に移動する経糸2が緯糸CD間で製紙面に
凹所を形成していることが示されている。そしてこの凹
所に補助緯糸2′が配置され凹所を埋めて平滑な水平面
を形成していることが理解される。この水平面が製紙面
である。
第32図は第15図の織物を経糸1に沿ってI−I′線で
切断した縦断面図である。1.2.3は第3図の経糸1.2.3で
あり、断面で示されるE.Fは第15図の緯糸3.5である。緯
糸Eの下から緯糸Fの上に移動する経糸1と、緯糸Eの
上から緯糸Fの下に移動する経糸3の間に、経糸Eと緯
糸Fの下を通る経糸2が配置されていることが明示され
ている。そしてこの3本の経糸が、緯糸EF間で製紙面に
凹所を形成しており、この凹所に補助緯糸4′が配置さ
れ凹所を埋めて平滑な水平面を形成していることが理解
される。この水平面が製紙面である。
切断した縦断面図である。1.2.3は第3図の経糸1.2.3で
あり、断面で示されるE.Fは第15図の緯糸3.5である。緯
糸Eの下から緯糸Fの上に移動する経糸1と、緯糸Eの
上から緯糸Fの下に移動する経糸3の間に、経糸Eと緯
糸Fの下を通る経糸2が配置されていることが明示され
ている。そしてこの3本の経糸が、緯糸EF間で製紙面に
凹所を形成しており、この凹所に補助緯糸4′が配置さ
れ凹所を埋めて平滑な水平面を形成していることが理解
される。この水平面が製紙面である。
通常織物においては、全てこの様な経糸による凹所の
形成は避けられないが、本発明の製紙用織物はこのよう
に補助緯糸が配置されて凹所を埋め、水平面な製紙面を
形成しているのでワイヤマークの発生は完全に防止され
ている。
形成は避けられないが、本発明の製紙用織物はこのよう
に補助緯糸が配置されて凹所を埋め、水平面な製紙面を
形成しているのでワイヤマークの発生は完全に防止され
ている。
[効果] 次に本発明の効果を説明するため具体的な織物につい
て比較試験の結果を示す。
て比較試験の結果を示す。
比較試験1 第11図に示す本発明の製紙用織物(実施例1)と第10
図に示す基本構造の3/1サテン織りの織物(比較例1)
との比較試験の結果を表1に示す。
図に示す基本構造の3/1サテン織りの織物(比較例1)
との比較試験の結果を表1に示す。
(注) PET:ポリエステル PA:ポリアミドパルプ液水時間:
新聞損紙を難解しフリーネス170mlとなして作成した0.0
4%濃度のパルプ液を織物上に水位300mmとなし、織物面
の垂直から15゜傾斜させて、パルプ液を織物面に流した
ときの水位零までの時間。
新聞損紙を難解しフリーネス170mlとなして作成した0.0
4%濃度のパルプ液を織物上に水位300mmとなし、織物面
の垂直から15゜傾斜させて、パルプ液を織物面に流した
ときの水位零までの時間。
比較試験2 第15図に示す本発明の製紙用織物(実施例2)と第14
図に示す基本構造の2/2綾織りの織物(比較例2)との
比較試験の結果を表2に示す。
図に示す基本構造の2/2綾織りの織物(比較例2)との
比較試験の結果を表2に示す。
以上の試験結果から、本発明の製紙用織物は、水
性、パルプ歩留り、平滑度等において従来の織物に比較
して極めて良好な効果を奏することが明らかである。
性、パルプ歩留り、平滑度等において従来の織物に比較
して極めて良好な効果を奏することが明らかである。
第1図第5図第10図第14図第18図第20図第24図第28図は
本発明の製紙用織物の基本の織物の完全意匠図を示す。
第2図〜第4図、第6図〜第9図、第11図〜第13図、第
15図〜第17図、第19図、第21図〜第23図、第25図〜第27
図、第29図、は、本発明の実施例を示す完全意匠図であ
る。第30図は第2図の織物をI−I′線で切断した縦断
面図であり、第31図は第3図の織物をI−I′線で切断
した縦断面図である。また第32図は第15図の織物をI−
I′線で切断した横断面図である。 図面のアラビヤ数字は経糸と緯糸を示し、′をふしたア
ラビヤ数字は補助緯糸を示す。A〜Fは断面で示す緯糸
を指す。
本発明の製紙用織物の基本の織物の完全意匠図を示す。
第2図〜第4図、第6図〜第9図、第11図〜第13図、第
15図〜第17図、第19図、第21図〜第23図、第25図〜第27
図、第29図、は、本発明の実施例を示す完全意匠図であ
る。第30図は第2図の織物をI−I′線で切断した縦断
面図であり、第31図は第3図の織物をI−I′線で切断
した縦断面図である。また第32図は第15図の織物をI−
I′線で切断した横断面図である。 図面のアラビヤ数字は経糸と緯糸を示し、′をふしたア
ラビヤ数字は補助緯糸を示す。A〜Fは断面で示す緯糸
を指す。
Claims (5)
- 【請求項1】走行面が長いクリンプの緯糸で形成され
た、3シャフト以上の製紙用織物において、緯糸より線
径の小さい、補助緯糸を各緯糸間でかつ、緯糸の上から
次の緯糸の下に入る経糸または、緯糸の下から次の緯糸
の上に出る経糸の上に形成される凹所に配置し、該補助
緯糸を少なくとも1回経糸により織り込んだ完全組織を
有し、経糸が製紙面と走行面の一方から他方に移動する
際に、製紙面に形成される凹所に補助緯糸が配置され、
平滑な製紙面を形成した製紙用一重織物。 - 【請求項2】補助緯糸が、緯糸間で隣接する2本の経糸
の1本の経糸が緯糸の上から次の緯糸の下に向い、他方
の経糸は緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置でこの2
本の経糸の上に配置された、特許請求の範囲第1項に記
載された製紙用一重織物。 - 【請求項3】補助緯糸が、走行面に配置された経糸をは
さむ2本の経糸の1本の経糸が緯糸の上から次の緯糸の
下に向い、他方の経糸は緯糸の下から次の緯糸の上に向
う位置でこの3本の経糸の上に配置された、特許請求の
範囲第1項に記載された製紙用一重織物。 - 【請求項4】補助緯糸が各緯糸間に1本配設された、特
許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載
された製紙用一重織物。 - 【請求項5】補助緯糸が各緯糸間に複数本配設された特
許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載
された製紙用一重織物。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63215022A JP2558154B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 製紙面の凹所に補助緯糸を配置した製紙用一重織物 |
US07/399,235 US4995428A (en) | 1988-08-31 | 1989-08-29 | Papermaking fabric having recesses on papermaking surface filled with auxiliary wefts |
CA000609910A CA1307994C (en) | 1988-08-31 | 1989-08-30 | Woven fabric for papermaking having recesses on papermaking surface filled withauxiliary wefts |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63215022A JP2558154B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 製紙面の凹所に補助緯糸を配置した製紙用一重織物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0268384A JPH0268384A (ja) | 1990-03-07 |
JP2558154B2 true JP2558154B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=16665440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63215022A Expired - Fee Related JP2558154B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 製紙面の凹所に補助緯糸を配置した製紙用一重織物 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4995428A (ja) |
JP (1) | JP2558154B2 (ja) |
CA (1) | CA1307994C (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012140992A1 (ja) | 2011-04-11 | 2012-10-18 | 日本フイルコン株式会社 | 不織布用多層織物 |
US10000869B2 (en) | 2014-03-04 | 2018-06-19 | Nippon Filcon Co., Ltd. | Industrial two-layered fabric |
DE102015202822C5 (de) | 2015-02-17 | 2024-10-24 | Voith Patent Gmbh | Gewebeband zur Herstellung von Spinnvlies sowie Verfahren zur Herstellung von Spinnvlies mit einem Gewebeband |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2558169B2 (ja) * | 1990-03-27 | 1996-11-27 | 日本フイルコン株式会社 | 製紙面に補助緯糸の水平面を形成した製紙用一重織物 |
US5853547A (en) * | 1996-02-29 | 1998-12-29 | Asten, Inc. | Papermaking fabric, process for producing high bulk products and the products produced thereby |
AU1980797A (en) * | 1996-04-04 | 1997-10-29 | Asten, Inc. | A multiplanar single layer forming fabric |
JPH11511815A (ja) * | 1996-04-04 | 1999-10-12 | アステン・インコーポレーテッド | 紙シートにおける嵩を増加させるための製紙用ファブリック |
US5954097A (en) * | 1996-08-14 | 1999-09-21 | The Procter & Gamble Company | Papermaking fabric having bilaterally alternating tie yarns |
US5799707A (en) * | 1997-03-24 | 1998-09-01 | Jwi Ltd. | Single layer papermakers forming fabric |
JP4090587B2 (ja) * | 1997-09-19 | 2008-05-28 | 日本フイルコン株式会社 | 工業用織物 |
CA2247716C (en) * | 1997-09-19 | 2006-01-17 | Nippon Filcon Co., Ltd. | Industrial fabric |
JP4663923B2 (ja) * | 2001-06-22 | 2011-04-06 | 日本フイルコン株式会社 | 製紙用単層織物 |
US6708732B1 (en) * | 2002-03-28 | 2004-03-23 | Voith Fabrics Heidenheim Gmbh & Co. Kg | Fabrics for web forming equipment |
JP4762529B2 (ja) * | 2004-11-17 | 2011-08-31 | 日本フイルコン株式会社 | 工業用二層織物 |
US7360560B2 (en) * | 2006-01-31 | 2008-04-22 | Astenjohnson, Inc. | Single layer papermakers fabric |
CA2773501A1 (en) | 2012-04-02 | 2013-10-02 | Derek Chaplin | Single layer through-air dryer fabrics |
JP6822782B2 (ja) | 2016-04-28 | 2021-01-27 | 日本フイルコン株式会社 | 不織布用二層織物 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AR207603A1 (es) * | 1974-11-16 | 1976-10-15 | Friedrichs Dieter | Tejido de filtro |
DE2517228C2 (de) * | 1975-04-18 | 1981-09-24 | Hermann Wangner Gmbh & Co Kg, 7410 Reutlingen | Papiermaschinensieb und Verwendung desselben in der Nasspartie einer Papiermaschine |
US4281688A (en) * | 1979-05-01 | 1981-08-04 | Scapa Dryers (Canada) Ltd. | Reversible forming fabric having dominating floats on each face |
US4423755A (en) * | 1982-01-22 | 1984-01-03 | Huyck Corporation | Papermakers' fabric |
DE3634649A1 (de) * | 1986-10-10 | 1988-04-14 | Wangner Gmbh Co Kg Hermann | Bespannung fuer den blattbildungsteil einer papiermaschine mit zusaetzlichen, flottierenden querfaeden groesserer rapportlaenge |
-
1988
- 1988-08-31 JP JP63215022A patent/JP2558154B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1989
- 1989-08-29 US US07/399,235 patent/US4995428A/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-08-30 CA CA000609910A patent/CA1307994C/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012140992A1 (ja) | 2011-04-11 | 2012-10-18 | 日本フイルコン株式会社 | 不織布用多層織物 |
US9458559B2 (en) | 2011-04-11 | 2016-10-04 | Nippon Filcon Co., Ltd. | Multi-layer fabric |
US10000869B2 (en) | 2014-03-04 | 2018-06-19 | Nippon Filcon Co., Ltd. | Industrial two-layered fabric |
DE102015202822C5 (de) | 2015-02-17 | 2024-10-24 | Voith Patent Gmbh | Gewebeband zur Herstellung von Spinnvlies sowie Verfahren zur Herstellung von Spinnvlies mit einem Gewebeband |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4995428A (en) | 1991-02-26 |
CA1307994C (en) | 1992-09-29 |
JPH0268384A (ja) | 1990-03-07 |
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