[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2553262B2 - 冷凍機油 - Google Patents

冷凍機油

Info

Publication number
JP2553262B2
JP2553262B2 JP3187077A JP18707791A JP2553262B2 JP 2553262 B2 JP2553262 B2 JP 2553262B2 JP 3187077 A JP3187077 A JP 3187077A JP 18707791 A JP18707791 A JP 18707791A JP 2553262 B2 JP2553262 B2 JP 2553262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonia
oil
carbon atoms
refrigerating machine
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3187077A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH059483A (ja
Inventor
貴 開米
久 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
Mayekawa Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Energy Corp, Mayekawa Manufacturing Co filed Critical Japan Energy Corp
Priority to JP3187077A priority Critical patent/JP2553262B2/ja
Publication of JPH059483A publication Critical patent/JPH059483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2553262B2 publication Critical patent/JP2553262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンモニアとの相溶性
が良好で、かつ潤滑性に優れたポリエーテル化合物を主
成分とするアンモニア冷媒用冷凍機油に関するものであ
る。
【従来の技術】
【0002】従来、アンモニアは冷媒として主に産業用
冷凍機に使用されており、かかる冷凍機油としては鉱油
系の油が使用されてきた。しかし、アンモニアは鉱油系
の油とは相溶しないため、圧縮機に油回収の設備が必要
となり、その機能が十分でないと油が冷凍サイクル内に
持ち出され、圧縮機の油不足を招き、その結果、摺動部
で潤滑不良となり、焼き付きなどを起こし、装置の寿命
を著しく短くし、一方、蒸発器内では低温のため粘度の
高い油が取り残され、熱交換の効率の低下を来した。こ
のため、アンモニアを使用する冷凍機は比較的大型で、
定期的にメンテナンスのできる産業用冷凍機に限られて
いた。
【0003】一方、最近、オゾン層保護のため、塩素を
含むフロンであるジクロロジフルオロメタン(R−1
2)等が使用規制され、将来的には使用禁止となるとと
もに、規制対象がクロロジフルオロメタン(R−22)
等にも広がる動きにある。これらフロン冷媒の代替品の
開発が進む中で、アンモニアが代替冷媒として見直され
る動きもある。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】アンモニアを冷媒として使用する場合、前
述のように最大の問題点は油との相溶性であり、その点
を解決すれば、アンモニアをフロン冷媒のように殆どメ
ンテナンスなしの密閉冷凍サイクルにも使用できること
になる。そこで本発明の目的は、このような要望に応え
るべく、アンモニアとの相溶性が良好であると共に、潤
滑性、アンモニア雰囲気での安定性に優れた冷凍機油を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アンモニ
アとの相溶性、潤滑性およびアンモニア雰囲気での安定
性に優れた冷凍機油を開発すべく鋭意検討した結果、特
定の構造を有するポリエーテル化合物を主成分とするも
のが上記目的を達成し得ることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、次の一般式、
【化2】 (上記一般式(I)〜(V)において、R及びR1 〜R
10は、炭素数1〜8のアルキル基を示し、それぞれ同一
でも異なってもよい。1分子中でオキシプロピレン基及
びオキシエチレン基の炭素を除いた炭素数の和は10以
下である。また、m1 〜m10及びn1 〜n10は、平均分
子量が300を超え1800以下となる整数であり、か
つn1 〜n10は0又はそれぞれ対応するm1 〜m10を超
えない整数である)で表わされるポリエーテル化合物の
中から選ばれる1種または2種以上のポリエーテル化合
物を主成分とするアンモニア冷媒用の冷凍機油に関する
ものである。
【0007】本発明において使用する前記(I)〜
(V)式のポリエーテル化合物のR及びR1 〜R10は、
上述のように炭素数1〜8のアルキル基を示し、それぞ
れ同一でも異なっていてもよい。しかし、一般的にはポ
リエーテル化合物は次式、 RO(AO)x H (AOはオキシアルキレン基
を示す) の構造で示される化合物が広く使用されており、末端に
水酸基を有するかかる化合物は劣化の過程で酸になる。
この酸はアンモニアと反応して最終的には固体である酸
アミド化合物になる。従って、本発明に係る前記(I)
〜(V)式中のR及びR1 〜R10は水素原子であっては
ならない。また、前記(I)〜(V)式のポリエーテル
化合物1分子内でオキシプロピレン基及びオキシエチレ
ン基の炭素を除いた炭素数の和は10以下とする。アン
モニアとの相溶性の点からは炭素数が小さい方が良く、
アルキル基としては炭素数1〜4のアルキル基がより好
ましく、このアルキル基の炭素数が8を超えるとアンモ
ニアと相溶しなくなるので使用できない。
【0008】本発明において使用する前記(I)〜
(V)式の化合物の平均分子量を、ともに300を超え
1800以下に制限するのは以下のような理由による。
すなわち、平均分子量が300以下では100℃におけ
る動粘度が2cSt以下となり、これでは十分な潤滑性を
保持することができず、一方、平均分子量が1800を
超えるとアンモニアと相溶しなくなってしまうからで
る。
【0009】かかる平均分子量の調整は、式中のオキシ
エチレンおよびオキシプロピレンの重合度によってなさ
れる。
【0010】本発明においては、オキシブチレン以上、
すなわち炭素数4以上のオキシアルキレン含有ポリエー
テル化合物はアンモニアと相溶しなくなるので使用する
ことができない。また、オキシエチレンのみを含むポリ
エーテル化合物は流動点が高く、単独で使用することは
できない。これに対し、オキシプロピレンのみを含むポ
リエーテル化合物は使用することができ、好ましくは、
オキシエチレンとオキシプロピレンとの共重合体のポリ
エーテル化合物とする。更に、オキシエチレンとオキシ
プロピレンとの割合が5:5(モル比)よりもオキシエ
チレンが多くなる方向に変化すると、流動点等の低温特
性が悪化し、ついには室温で固化するので、好ましくな
い。
【0011】前記(I)〜(V)式の化合物の重合形態
は、ランダム共重合でもブロック共重合の形態でもよ
い。また、かかるポリエーテル化合物は単独で用いても
よいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。更には、
前記(I)〜(V)式の化合物から2種以上を適宜選択
して用いてもよい。
【0012】尚、本発明の冷凍機油には、従来冷凍機用
潤滑油に使用されている各種添加剤、例えばトリクレジ
ルホスフェート等の耐荷重添加剤、アミン、フェノール
等の酸化防止剤、ベンゾトリアゾール等の金属不活性
剤、シリコーン類等の消泡剤、カルボン酸等の油性剤、
アルケニルコハク酸等の防錆剤等を所望に応じて必要量
添加すことができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。実施例1〜5、比較例1〜5 本実施例で用いた冷凍機油の主成分であるポリエーテル
化合物の構造またはタイプ、平均分子量、動粘度、アン
モニアとの相溶性、ファレックス(Falex )焼付荷重、
ボンベテスト前後における全酸価、色の結果を下記の表
1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1中、比較例1のナフテン鉱油系冷凍機
油および比較例2の分岐鎖アルキルベンゼンの物性は、
次の通りである。 ナフテン鉱油系 分岐鎖 冷凍機油 アルキルベンゼン 密度 0.888 0.870 動粘度(100 °でのcSt ) 4.96 4.35 引火点(℃) 180 178
【0016】また、表1中の各種試験方法の概要は次の
通りである。アンモニアとの相溶性 試料油5mlとアンモニア1mlをガラスチューブに封入し
た後、室温から毎分1℃の速度で冷却を行ない、二層分
離を起こす温度を測定した。ファレックス焼付荷重 油の潤滑性を評価するために、ASTM D−3233
−73に準拠し、ファレックス焼付荷重を測定した。ボンベテスト アンモニア雰囲下での油の安定性を評価するために次の
ような試験を行った。先ず、触媒として1.6 mmφの鉄線
3mを装填した300ml のボンベに試料油を50g入れ、N
3 で0.6 kg/cm2 Gまで加圧し、更にN2 で5.7 kg/
cm2 Gまで加圧した。その後、150℃まで加熱して、
同温度にて7日間保持した。しかる後、試料油から減圧
下でNH3 の除去を行った後、試料油の全酸価および色
相の測定を行い、外観を目視にて観察した。
【0017】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の冷凍
機油は特定のポリエーテル化合物を主成分としたことに
より、アンモニアとの相溶性に優れ、しかも潤滑性およ
び安定性に良好な冷凍機油といえ、アンモニアの幅広い
冷凍機の適用に際し、その機能を十分に発揮することが
できる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式、 【化1】 (上記一般式(I)〜(V)において、R及びR1 〜R
    10は、炭素数1〜8のアルキル基を示し、それぞれ同一
    でも異なってもよい。1分子中でオキシプロピレン基及
    びオキシエチレン基の炭素を除いた炭素数の和は10以
    下である。また、m1 〜m10及びn1 〜n10は、平均分
    子量が300を超え1800以下となる整数であり、か
    つn1 〜n10は0又はそれぞれ対応するm1 〜m10を超
    えない整数である)で表わされるポリエーテル化合物の
    中から選ばれる1種または2種以上のポリエーテル化合
    物を主成分とするアンモニア冷媒用の冷凍機油。
JP3187077A 1991-07-02 1991-07-02 冷凍機油 Expired - Lifetime JP2553262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3187077A JP2553262B2 (ja) 1991-07-02 1991-07-02 冷凍機油

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3187077A JP2553262B2 (ja) 1991-07-02 1991-07-02 冷凍機油

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH059483A JPH059483A (ja) 1993-01-19
JP2553262B2 true JP2553262B2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=16199734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3187077A Expired - Lifetime JP2553262B2 (ja) 1991-07-02 1991-07-02 冷凍機油

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2553262B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2111196C (en) * 1992-11-27 2001-04-10 Keisuke Kasahara Ammonia refrigerating machine, working fluid composition for use in refrigerating machine, and method for lubricating ammonia refrigerating machine
KR0145952B1 (ko) * 1992-11-27 1998-08-17 마사오 마에가와 암모니아 냉동장치
US5595678A (en) * 1994-08-30 1997-01-21 Cpi Engineering Services, Inc. Lubricant composition for ammonia refrigerants used in compression refrigeration systems
EP1028156B1 (en) * 1998-07-21 2007-07-11 Adeka Corporation Lubricant for refrigerating machine with the use of ammonia refrigerant
JP2001192684A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Japan Energy Corp アンモニア冷凍装置
JP2001200285A (ja) * 2000-01-21 2001-07-24 Japan Energy Corp アンモニア冷媒を使用する冷凍機用潤滑剤
CN102826164B (zh) * 2012-07-28 2014-02-05 成都宽和科技有限责任公司 壳体内多磁块位置可调节的传感元件

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03109492A (ja) * 1989-09-25 1991-05-09 Kiyouseki Seihin Gijutsu Kenkyusho:Kk フロン圧縮機用潤滑油

Also Published As

Publication number Publication date
JPH059483A (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0402009B1 (en) Compositions for compression refrigeration and method of using them
US5137650A (en) Lubricating oil composition containing a fluoroalkyl group-containing alcohol and a polyether compound
JPH06102792B2 (ja) フッ素含有アルカン冷媒用潤滑油
JP2556548B2 (ja) フロン圧縮機に用いる潤滑油
JP2553262B2 (ja) 冷凍機油
JPH06100881A (ja) 冷凍機油組成物
CA2237184A1 (en) Refrigerator oil, working fluid for refrigerator, and method for lubricating refrigeration system
JPH01259095A (ja) フロン圧縮機用冷凍機油
JP2556547B2 (ja) カーエアコン用フロン圧縮機用潤滑油
JP2001294886A (ja) 炭酸ガス冷媒を用いる冷凍装置用潤滑油組成物、作動流体、冷凍サイクルまたはヒートポンプサイクル及び冷凍装置
US5711896A (en) Polyoxyalkylene glycol lubricating oils, working fluid compositions and methods of lubricating
KR0139612B1 (ko) 테트라플루오로에탄냉매 냉동기용 윤활유
JP2585339B2 (ja) フロン雰囲気用潤滑油組成物
JP2004524414A5 (ja)
US5384057A (en) Compositions and process of using in refrigeration
KR100751171B1 (ko) 자연계 냉매용 냉동기유 조성물
JP2774307B2 (ja) フッ化アルカン冷媒用冷凍機油
JP2930963B2 (ja) フロン冷媒用潤滑油組成物
JPH03109492A (ja) フロン圧縮機用潤滑油
JPH09100483A (ja) 冷凍機油およびそれを用いた冷凍機用作動流体
JP2815160B2 (ja) フッ素系冷媒用冷凍機油
JPH07103388B2 (ja) 1,1,1,2−テトラフルオロエタン冷媒用潤滑油
JP2859253B2 (ja) フッ化アルカン冷媒用冷凍機油
JP2781766B2 (ja) テトラフルオロエタン系冷凍機用組成物
JP2997908B2 (ja) 冷凍機油組成物

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100822

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100822

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 15

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 15

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term