JP2550011Y2 - ディスペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造 - Google Patents
ディスペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造Info
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- JP2550011Y2 JP2550011Y2 JP8131892U JP8131892U JP2550011Y2 JP 2550011 Y2 JP2550011 Y2 JP 2550011Y2 JP 8131892 U JP8131892 U JP 8131892U JP 8131892 U JP8131892 U JP 8131892U JP 2550011 Y2 JP2550011 Y2 JP 2550011Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、計量器に設けた複数
の計量部に、貯氷庫に貯留されている氷片を充填し、該
計量部に充填された氷片をコップ等の容器に供給するデ
ィスペンサーにおいて、前記貯氷庫に貯留されている氷
片を各計量部に確実に充填し得る貯氷庫の氷放出構造。
の計量部に、貯氷庫に貯留されている氷片を充填し、該
計量部に充填された氷片をコップ等の容器に供給するデ
ィスペンサーにおいて、前記貯氷庫に貯留されている氷
片を各計量部に確実に充填し得る貯氷庫の氷放出構造。
【0002】
【従来技術】喫茶店やレストランその他の飲食施設で
は、接客サービスとしてコップに氷片と水とを入れた
「お冷」を提供することが行なわれている。この種の装置
として、氷片と水とを供給するお冷ディスペンサーが好
適に使用されている。このお冷ディスペンサーの基本構
造を一例として述べれば、所定寸法の氷片を連続的に製
造する製氷機と、該製氷機で製造された氷片を貯留する
貯氷庫と、氷片の放出指令により貯氷庫から放出される
氷片を計量する計量器と、コップに水を供給する水供給
手段とからなり、供給口の下方に位置決めしたコップ
に、計量器で計量された氷片および水を充填供給するよ
う構成されている。
は、接客サービスとしてコップに氷片と水とを入れた
「お冷」を提供することが行なわれている。この種の装置
として、氷片と水とを供給するお冷ディスペンサーが好
適に使用されている。このお冷ディスペンサーの基本構
造を一例として述べれば、所定寸法の氷片を連続的に製
造する製氷機と、該製氷機で製造された氷片を貯留する
貯氷庫と、氷片の放出指令により貯氷庫から放出される
氷片を計量する計量器と、コップに水を供給する水供給
手段とからなり、供給口の下方に位置決めしたコップ
に、計量器で計量された氷片および水を充填供給するよ
う構成されている。
【0003】前記お冷ディスペンサーでは、一回に1個
のコップに計量して氷片および水を供給するよう構成さ
れている。この場合において、前記喫茶店やレストラン
等では、時間帯により来客の数が大きく異なり、来客の
少ないときには、前記お冷ディスペンサーによりその都
度「お冷」を作って提供する分には差支えないが、昼食時
や夕食時のように一度に大量の来客があると、お冷ディ
スペンサーにより来客分の「お冷」を作るのに時間が掛か
り、これが無視し得ない問題となっている。
のコップに計量して氷片および水を供給するよう構成さ
れている。この場合において、前記喫茶店やレストラン
等では、時間帯により来客の数が大きく異なり、来客の
少ないときには、前記お冷ディスペンサーによりその都
度「お冷」を作って提供する分には差支えないが、昼食時
や夕食時のように一度に大量の来客があると、お冷ディ
スペンサーにより来客分の「お冷」を作るのに時間が掛か
り、これが無視し得ない問題となっている。
【0004】このため、大量の来客が予想される時間帯
の前に、予め多数のコップに「お冷」を作っておくことに
より対処していた。しかるに、予めコップに氷片と水と
を入れておくと、氷片が融けてしまってムダとなった
り、水が温くなってしまう難点があった。
の前に、予め多数のコップに「お冷」を作っておくことに
より対処していた。しかるに、予めコップに氷片と水と
を入れておくと、氷片が融けてしまってムダとなった
り、水が温くなってしまう難点があった。
【0005】そこで、前述した問題に対処する1つの提
案が、本件出願人により、発明「氷ディスペンサー」とし
て出願されている。先の出願に係るディスペンサーは、
所要量の氷片が貯留される貯氷庫と該貯氷庫の下方に所
定間隔離間して配設した固定板との間に、複数の計量部
を形成した計量器が移動自在に配設されている。また、
貯氷庫の底部には計量器に氷片を充填するための氷片放
出口が形成されると共に、固定板には氷片放出口の真下
から前方に所定距離だけ離間した位置に、計量部と同一
配列で複数の開口が形成されている。そして計量器は、
駆動機構により計量部が氷片放出口と連通する計量位置
と、計量部が開口と連通する放出位置との間を往復移動
されるよう構成してある。従って、固定板の各開口の下
方にコップを位置決めした後、前記計量器を計量位置か
ら放出位置に移動することにより、計量部で計量された
所定量の氷片が各コップに供給される。またディスペン
サーには、計量部と対応する数の散水ノズルが、放出位
置の下方に位置決めされる各コップの上方に臨むよう配
設されており、該散水ノズルにより各コップに所定量の
水を供給することにより、一度に複数のコップに「お冷」
を作り得るようになっている。従って、大量の来客があ
った場合に、迅速に対応することができるものである。
案が、本件出願人により、発明「氷ディスペンサー」とし
て出願されている。先の出願に係るディスペンサーは、
所要量の氷片が貯留される貯氷庫と該貯氷庫の下方に所
定間隔離間して配設した固定板との間に、複数の計量部
を形成した計量器が移動自在に配設されている。また、
貯氷庫の底部には計量器に氷片を充填するための氷片放
出口が形成されると共に、固定板には氷片放出口の真下
から前方に所定距離だけ離間した位置に、計量部と同一
配列で複数の開口が形成されている。そして計量器は、
駆動機構により計量部が氷片放出口と連通する計量位置
と、計量部が開口と連通する放出位置との間を往復移動
されるよう構成してある。従って、固定板の各開口の下
方にコップを位置決めした後、前記計量器を計量位置か
ら放出位置に移動することにより、計量部で計量された
所定量の氷片が各コップに供給される。またディスペン
サーには、計量部と対応する数の散水ノズルが、放出位
置の下方に位置決めされる各コップの上方に臨むよう配
設されており、該散水ノズルにより各コップに所定量の
水を供給することにより、一度に複数のコップに「お冷」
を作り得るようになっている。従って、大量の来客があ
った場合に、迅速に対応することができるものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記氷ディスペンサー
では、貯氷庫の氷片放出口に対応してアジテータを配設
し、氷片放出口から計量器の計量部に氷片を確実に充填
するよう構成されている。このアジテータは、氷片放出
口と平行に延在する軸に、該軸と平行に延在する複数の
羽根を配設して構成され、モータにより軸を回転して氷
片の放出を促進させるようになっている。この場合にお
いて、複数の羽根が軸と平行に延在しているので、軸の
回転時には羽根と氷片群との接触によりかなりの負荷が
加わり、アジテータを連続的に回転させることはできな
かった。このため、複数の計量部に均一に氷片を供給す
ることができなくなる欠点があった。なお、高出力のモ
ータによりアジテータを強制的に回転することは可能で
あるが、この場合には氷片が砕けて粉氷となってアーチ
ングの原因となる問題が派生する。
では、貯氷庫の氷片放出口に対応してアジテータを配設
し、氷片放出口から計量器の計量部に氷片を確実に充填
するよう構成されている。このアジテータは、氷片放出
口と平行に延在する軸に、該軸と平行に延在する複数の
羽根を配設して構成され、モータにより軸を回転して氷
片の放出を促進させるようになっている。この場合にお
いて、複数の羽根が軸と平行に延在しているので、軸の
回転時には羽根と氷片群との接触によりかなりの負荷が
加わり、アジテータを連続的に回転させることはできな
かった。このため、複数の計量部に均一に氷片を供給す
ることができなくなる欠点があった。なお、高出力のモ
ータによりアジテータを強制的に回転することは可能で
あるが、この場合には氷片が砕けて粉氷となってアーチ
ングの原因となる問題が派生する。
【0007】そこで、前記軸における計量器の各計量部
の真上に臨む位置に、半径方向に突出するピンを対応的
に配設することが考えられる。この構成では、軸の回転
時におけるピンと氷片群との接触による負荷は軽減され
るが、該ピンが計量部の真上に位置しているために、こ
れが計量部への氷片の充填を阻害することとなり、氷片
の定量供給ができなくなる難点がある。また、計量器に
おける隣設する計量部と計量部との間に堆積する氷片
を、前記ピンにより計量部に掻き落とすことができず、
これがアーチングの原因となる欠点も指摘される。
の真上に臨む位置に、半径方向に突出するピンを対応的
に配設することが考えられる。この構成では、軸の回転
時におけるピンと氷片群との接触による負荷は軽減され
るが、該ピンが計量部の真上に位置しているために、こ
れが計量部への氷片の充填を阻害することとなり、氷片
の定量供給ができなくなる難点がある。また、計量器に
おける隣設する計量部と計量部との間に堆積する氷片
を、前記ピンにより計量部に掻き落とすことができず、
これがアーチングの原因となる欠点も指摘される。
【0008】
【考案の目的】この考案は、前述した従来技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、貯氷庫から計量器の各計量部に氷
片を確実に充填供給し得る氷放出構造を提供することを
目的とする。
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、貯氷庫から計量器の各計量部に氷
片を確実に充填供給し得る氷放出構造を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本考案は、所要量の氷
片が貯留され、底部に氷片の放出口を形成した貯氷庫
と、この貯氷庫の下方に移動自在に配設され、前記氷片
放出口の延在方向に沿って所定間隔で複数の計量部を形
成した計量器とを備え、前記計量部を氷片放出口と連通
する計量位置に位置決めすることにより該氷片放出口を
介して氷片を充填し、次いで計量器を移動して計量部を
放出位置に臨ませることにより、該放出位置の下方に位
置決めした各容器に対応する計量部に充填された氷片を
放出供給するようにしたディスペンサーにおいて、前記
貯氷庫の内部における氷片放出口の真上に、駆動手段に
より回転される軸を該放出口に沿って回転自在に枢支
し、前記軸における計量器の隣設する計量部間に形成し
た各仕切り部と対応する位置に、半径方向に突出するピ
ンを配設したことを特徴とする。
所期の目的を好適に達成するため本考案は、所要量の氷
片が貯留され、底部に氷片の放出口を形成した貯氷庫
と、この貯氷庫の下方に移動自在に配設され、前記氷片
放出口の延在方向に沿って所定間隔で複数の計量部を形
成した計量器とを備え、前記計量部を氷片放出口と連通
する計量位置に位置決めすることにより該氷片放出口を
介して氷片を充填し、次いで計量器を移動して計量部を
放出位置に臨ませることにより、該放出位置の下方に位
置決めした各容器に対応する計量部に充填された氷片を
放出供給するようにしたディスペンサーにおいて、前記
貯氷庫の内部における氷片放出口の真上に、駆動手段に
より回転される軸を該放出口に沿って回転自在に枢支
し、前記軸における計量器の隣設する計量部間に形成し
た各仕切り部と対応する位置に、半径方向に突出するピ
ンを配設したことを特徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本考案に係るディスペンサーにおける
貯氷庫の氷放出構造につき、好適な実施例を挙げて、添
付図面を参照しながら説明する。
貯氷庫の氷放出構造につき、好適な実施例を挙げて、添
付図面を参照しながら説明する。
【0011】図2は、実施例に係る氷放出構造が採用さ
れるお冷ディスペンサー10の概略側面図であって、該
ディスペンサー10は、厨房内で食器を洗浄する際に使
用される汎用のラック12に整列的に収納した所定数の
コップ11に、計量した氷片および水を供給するよう構
成されている。このラック12には、ラック搬送方向
(縦方向)に6列で、これと交差する方向(横方向)に6列
の合計36個のコップが収納されるよう構成されてい
る。そして、実施例のお冷ディスペンサー10では、該
ディスペンサー10に配設した搬送コンベヤ14により
ラック12を所定位置に搬送した後、後述する計量器2
0を計量位置から放出位置に移動させることにより(デ
ィスペンサーの一回の動作)、ラック12の横方向に整
列する6個のコップ11に氷片および水が夫々供給され
るようになっている。
れるお冷ディスペンサー10の概略側面図であって、該
ディスペンサー10は、厨房内で食器を洗浄する際に使
用される汎用のラック12に整列的に収納した所定数の
コップ11に、計量した氷片および水を供給するよう構
成されている。このラック12には、ラック搬送方向
(縦方向)に6列で、これと交差する方向(横方向)に6列
の合計36個のコップが収納されるよう構成されてい
る。そして、実施例のお冷ディスペンサー10では、該
ディスペンサー10に配設した搬送コンベヤ14により
ラック12を所定位置に搬送した後、後述する計量器2
0を計量位置から放出位置に移動させることにより(デ
ィスペンサーの一回の動作)、ラック12の横方向に整
列する6個のコップ11に氷片および水が夫々供給され
るようになっている。
【0012】前記お冷ディスペンサー10の本体をなす
機枠16には、大量の氷片を所定レベルまで貯留し得る
貯氷庫18が配設され、該貯氷庫18の底部には氷片の
放出口18aが形成されている。この氷片放出口18a
は、図1に示す如く、計量器20に形成した横方向に整
列する6個所の計量部21に沿って開口し、全ての計量
部21に氷片を充填供給し得るよう設定されている。ま
た、貯氷庫18の背面側(ラック搬送方向下流側)には、
図2に示す如く、オーガ式製氷機22が配設され、該製
氷機22で製造した氷片を貯氷庫18に放出貯留するよ
う構成してある。
機枠16には、大量の氷片を所定レベルまで貯留し得る
貯氷庫18が配設され、該貯氷庫18の底部には氷片の
放出口18aが形成されている。この氷片放出口18a
は、図1に示す如く、計量器20に形成した横方向に整
列する6個所の計量部21に沿って開口し、全ての計量
部21に氷片を充填供給し得るよう設定されている。ま
た、貯氷庫18の背面側(ラック搬送方向下流側)には、
図2に示す如く、オーガ式製氷機22が配設され、該製
氷機22で製造した氷片を貯氷庫18に放出貯留するよ
う構成してある。
【0013】前記貯氷庫18の内部には、前記氷片放出
口18aの真上に臨む位置にアジテータ38が回転自在
に配設され、該アジテータ38により放出口18aから
計量部21に氷片を確実に供給するよう構成される。こ
のアジテータ38は、図1に示す如く、氷片放出口18
aと平行に延在して回転自在に枢支された軸40と、こ
の軸40の軸方向に所定間隔で配設されて半径方向に突
出する複数のピン42とから構成される。そして各ピン
40は、図3に示す如く、計量器20における隣設する
計量部21と計量部21との間に位置する仕切り部20
a(後述)の真上に臨むと共に、軸方向に隣設するピン4
2,42は、その位相が90°偏位するよう設定されて
いる。また、軸40の貯氷庫18から外方に突出す一方
の軸端に、スプロケット44が配設され、該スプロケッ
ト44と前記機枠16に配設したモータ46のスプロケ
ット48との間に無端チェン50が巻掛けられている
(図2参照)。従って、モータ46を駆動することによ
り、アジテータ38が回転し、各ピン42により氷片群
が掻き崩されて氷片放出口18aから計量部21に氷片
が充填供給される。なお各ピン42は、仕切り部20a
の真上に位置しているので、該仕切り部20aに堆積す
る氷片群を計量部21に掻き落とすことができ、氷片群
のアーチングを有効に防止することができる。
口18aの真上に臨む位置にアジテータ38が回転自在
に配設され、該アジテータ38により放出口18aから
計量部21に氷片を確実に供給するよう構成される。こ
のアジテータ38は、図1に示す如く、氷片放出口18
aと平行に延在して回転自在に枢支された軸40と、こ
の軸40の軸方向に所定間隔で配設されて半径方向に突
出する複数のピン42とから構成される。そして各ピン
40は、図3に示す如く、計量器20における隣設する
計量部21と計量部21との間に位置する仕切り部20
a(後述)の真上に臨むと共に、軸方向に隣設するピン4
2,42は、その位相が90°偏位するよう設定されて
いる。また、軸40の貯氷庫18から外方に突出す一方
の軸端に、スプロケット44が配設され、該スプロケッ
ト44と前記機枠16に配設したモータ46のスプロケ
ット48との間に無端チェン50が巻掛けられている
(図2参照)。従って、モータ46を駆動することによ
り、アジテータ38が回転し、各ピン42により氷片群
が掻き崩されて氷片放出口18aから計量部21に氷片
が充填供給される。なお各ピン42は、仕切り部20a
の真上に位置しているので、該仕切り部20aに堆積す
る氷片群を計量部21に掻き落とすことができ、氷片群
のアーチングを有効に防止することができる。
【0014】前記軸40における貯氷庫18の内壁面に
近接する部位に、図3に示す如く大径部40aが夫々形
成され、各大径部40aに位置決め部材としてのリング
状部材52が軸方向に位置調節可能に外嵌されている。
リング状部材52には、図4に示す如く、ねじ孔52a
が螺設され、該部材52を大径部40aに外嵌した状態
で、ねじ孔52aにねじ(図示せず)を螺挿することによ
り、リング状部材52の位置決めがなされるようになっ
ている。またリング状部材52の外周には、半径方向に
突出する複数(実施例では2本)のピン52bが突設され
ており、該ピン52bは、軸40が回転した際に計量器
20における両端に形成された計量部21の外側に位置
する上面20bに堆積される氷片群を掻き崩すべく機能
する。なお、前記軸40に突設されたピン42およびリ
ング状部材52に突設されたピン52aの突出長は、そ
の先端が計量器20の対応する仕切り部20aまたは外
側上面20bに対して氷片の大きさより小さい隙間をも
って臨むよう設定される。これにより、ピン42,52
aと仕切り部20aまたは外側上面20bとの間に氷片
が残るのを防止し、アーチングの発生を阻止するよう構
成される。
近接する部位に、図3に示す如く大径部40aが夫々形
成され、各大径部40aに位置決め部材としてのリング
状部材52が軸方向に位置調節可能に外嵌されている。
リング状部材52には、図4に示す如く、ねじ孔52a
が螺設され、該部材52を大径部40aに外嵌した状態
で、ねじ孔52aにねじ(図示せず)を螺挿することによ
り、リング状部材52の位置決めがなされるようになっ
ている。またリング状部材52の外周には、半径方向に
突出する複数(実施例では2本)のピン52bが突設され
ており、該ピン52bは、軸40が回転した際に計量器
20における両端に形成された計量部21の外側に位置
する上面20bに堆積される氷片群を掻き崩すべく機能
する。なお、前記軸40に突設されたピン42およびリ
ング状部材52に突設されたピン52aの突出長は、そ
の先端が計量器20の対応する仕切り部20aまたは外
側上面20bに対して氷片の大きさより小さい隙間をも
って臨むよう設定される。これにより、ピン42,52
aと仕切り部20aまたは外側上面20bとの間に氷片
が残るのを防止し、アーチングの発生を阻止するよう構
成される。
【0015】前記機枠16には、図2に示す如く、貯氷
庫18の底部から下方に所定間隔離間して固定板24が
配設され、該固定板24は、ラック搬送方向下流側に向
かうにつれて下方傾斜するよう設定されている。この固
定板24には、貯氷庫18の氷片放出口18aの真下か
ら前方(ラック搬送方向上流側)に所定距離だけ偏位した
位置に、横方向に整列する6個所の開口24aが形成さ
れている(図3参照)。
庫18の底部から下方に所定間隔離間して固定板24が
配設され、該固定板24は、ラック搬送方向下流側に向
かうにつれて下方傾斜するよう設定されている。この固
定板24には、貯氷庫18の氷片放出口18aの真下か
ら前方(ラック搬送方向上流側)に所定距離だけ偏位した
位置に、横方向に整列する6個所の開口24aが形成さ
れている(図3参照)。
【0016】前記貯氷庫18と固定板24との間には、
矩形状の板体として構成した計量器20が摺動自在に配
設され、この計量器20には、氷片が充填されることに
より計量を行なう複数の計量部21が、固定板24に形
成した開口24aの配列パターと同一パターンで形成さ
れている。そして計量器20は、後述する駆動機構32
を介してラック搬送方向に沿って移動され、前記全ての
計量部21が貯氷庫18における氷片放出口18aの真
下に臨む計量位置と、各計量部21が固定板24におけ
る対応の開口24aの真上に臨む放出位置との間を往復
するようになっている。
矩形状の板体として構成した計量器20が摺動自在に配
設され、この計量器20には、氷片が充填されることに
より計量を行なう複数の計量部21が、固定板24に形
成した開口24aの配列パターと同一パターンで形成さ
れている。そして計量器20は、後述する駆動機構32
を介してラック搬送方向に沿って移動され、前記全ての
計量部21が貯氷庫18における氷片放出口18aの真
下に臨む計量位置と、各計量部21が固定板24におけ
る対応の開口24aの真上に臨む放出位置との間を往復
するようになっている。
【0017】前記計量部21は、図1に示す如く、上下
に連通する四角形状の通孔として形成され、前記仕切り
部20aで仕切られる横方向に整列する6個所の計量部
21は、貯氷庫18の氷片放出口18aに共通的に連通
し得るよう設定されている(図3参照)。これにより、計
量器20を計量位置に位置させると共に、前記アジテー
タ38を回転させれば、計量部21には貯氷庫18に貯
留された氷片が氷片放出口18aを介して充填され、こ
れにより氷片の計量(容量の計量)がなされる。なお、計
量位置に臨む計量部21の下面は、前記固定板24の開
口24aが形成されていない部位で閉塞され、氷片が落
下しないよう構成される(図5参照)。そして、前記氷片
が充填された計量器20を放出位置まで移動させれば、
計量部21内の氷片は自重により開口24aを介して落
下し、待機中のコップ11に放出供給されるようになっ
ている。なお、計量器20が放出位置に移動した際に
は、貯氷庫18における氷片放出口18aは、計量器2
0における計量部21が形成されていない部位で閉塞さ
れ、貯氷庫18内の氷片が外部に放出されないよう構成
されている(図6参照)。
に連通する四角形状の通孔として形成され、前記仕切り
部20aで仕切られる横方向に整列する6個所の計量部
21は、貯氷庫18の氷片放出口18aに共通的に連通
し得るよう設定されている(図3参照)。これにより、計
量器20を計量位置に位置させると共に、前記アジテー
タ38を回転させれば、計量部21には貯氷庫18に貯
留された氷片が氷片放出口18aを介して充填され、こ
れにより氷片の計量(容量の計量)がなされる。なお、計
量位置に臨む計量部21の下面は、前記固定板24の開
口24aが形成されていない部位で閉塞され、氷片が落
下しないよう構成される(図5参照)。そして、前記氷片
が充填された計量器20を放出位置まで移動させれば、
計量部21内の氷片は自重により開口24aを介して落
下し、待機中のコップ11に放出供給されるようになっ
ている。なお、計量器20が放出位置に移動した際に
は、貯氷庫18における氷片放出口18aは、計量器2
0における計量部21が形成されていない部位で閉塞さ
れ、貯氷庫18内の氷片が外部に放出されないよう構成
されている(図6参照)。
【0018】前記計量部21の上部側には、計量器20
を計量位置に臨ませた状態において、氷片放出口18a
から後方に延在する切欠部21aが形成されている。こ
の切欠部21aは、計量部21を計量位置から放出位置
へ移動させる際に、氷片放出口18aと計量部21との
境界に臨む氷片が噛み込まれるのを防止するべく機能す
る。これにより、計量器20は常に円滑に移動し、定量
供給を達成し得る。
を計量位置に臨ませた状態において、氷片放出口18a
から後方に延在する切欠部21aが形成されている。こ
の切欠部21aは、計量部21を計量位置から放出位置
へ移動させる際に、氷片放出口18aと計量部21との
境界に臨む氷片が噛み込まれるのを防止するべく機能す
る。これにより、計量器20は常に円滑に移動し、定量
供給を達成し得る。
【0019】前記計量器20を挟むラック搬送方向と交
差する両側の機枠16に、搬送方向に所定間隔離間して
対をなすスプロケット34,34が夫々回転自在に配設
され、対応のスプロケット34,34間に無端チェン3
6が巻掛けられている。そして両無端チェン36,36
の適宜位置が、計量器20のラック搬送方向と交差する
両側に夫々固定されるようになっている。また、ラック
搬送方向下流側のスプロケット34と同軸的に別のスプ
ロケット54が配設され、該スプロケット54に巻掛け
られた無端チェン56は、図2に示す如く、機枠16に
配設したモータ58のスプロケット60に巻掛けられて
いる。すなわち、モータ58を正逆方向に駆動すること
により、無端チェン36,36が正逆方向に走行し、こ
れに伴って計量器20は固定板24上をラック搬送方向
に沿って往復摺動する。
差する両側の機枠16に、搬送方向に所定間隔離間して
対をなすスプロケット34,34が夫々回転自在に配設
され、対応のスプロケット34,34間に無端チェン3
6が巻掛けられている。そして両無端チェン36,36
の適宜位置が、計量器20のラック搬送方向と交差する
両側に夫々固定されるようになっている。また、ラック
搬送方向下流側のスプロケット34と同軸的に別のスプ
ロケット54が配設され、該スプロケット54に巻掛け
られた無端チェン56は、図2に示す如く、機枠16に
配設したモータ58のスプロケット60に巻掛けられて
いる。すなわち、モータ58を正逆方向に駆動すること
により、無端チェン36,36が正逆方向に走行し、こ
れに伴って計量器20は固定板24上をラック搬送方向
に沿って往復摺動する。
【0020】前記固定板24の下方に供給部材28が機
枠16に配設され、該供給部材28には、図3に示す如
く、上方に向けて開拡する複数の供給口28aが、固定
板24の各開口24aと対応して形成されている。また
固定板24の各開口24aと対応する下面には、氷片放
出に際して開口24aを介して放出される氷片を、対応
する供給口28aに案内するシュート26が夫々垂設さ
れる。そして各開口24aおよびシュート26を介して
放出される氷片は、図6に示す如く、供給部材28の下
方に位置決めされるコップ11に供給口28aを介して
充填されるようになっている。また、供給部材28の各
供給口28aに対応して、水供給源に連通する散水ノズ
ル(図示せず)が臨み、各散水ノズルから散水される水が
対応の供給口28aを介してコップ11に供給されるよ
う構成される。
枠16に配設され、該供給部材28には、図3に示す如
く、上方に向けて開拡する複数の供給口28aが、固定
板24の各開口24aと対応して形成されている。また
固定板24の各開口24aと対応する下面には、氷片放
出に際して開口24aを介して放出される氷片を、対応
する供給口28aに案内するシュート26が夫々垂設さ
れる。そして各開口24aおよびシュート26を介して
放出される氷片は、図6に示す如く、供給部材28の下
方に位置決めされるコップ11に供給口28aを介して
充填されるようになっている。また、供給部材28の各
供給口28aに対応して、水供給源に連通する散水ノズ
ル(図示せず)が臨み、各散水ノズルから散水される水が
対応の供給口28aを介してコップ11に供給されるよ
う構成される。
【0021】ここで、前記お冷ディスペンサー10で
は、貯氷庫18に氷片が貯留されている状態で、コップ
11への氷片の供給が長時間に亘って行なわれない場合
は、計量位置に臨む計量器20の計量部21に充填され
ている氷片が融けてしまうことがある。また、貯氷庫1
8内の氷片群も相互に固結して、自重により計量部21
に落下供給されないことが考えられる。この場合は、長
時間経過後の最初の氷片放出に際しては、各計量部21
に所定量の氷片が充填されておらず、コップ11への定
量供給を行な得なくなる難点がある。そこで実施例で
は、長時間経過後の最初の氷片放出に際しては、先ずア
ジテータ38を回転して氷片を計量部21に確実に充填
供給した後、計量器20を計量位置から放出位置に移動
させる制御を行なうよう設定されている。
は、貯氷庫18に氷片が貯留されている状態で、コップ
11への氷片の供給が長時間に亘って行なわれない場合
は、計量位置に臨む計量器20の計量部21に充填され
ている氷片が融けてしまうことがある。また、貯氷庫1
8内の氷片群も相互に固結して、自重により計量部21
に落下供給されないことが考えられる。この場合は、長
時間経過後の最初の氷片放出に際しては、各計量部21
に所定量の氷片が充填されておらず、コップ11への定
量供給を行な得なくなる難点がある。そこで実施例で
は、長時間経過後の最初の氷片放出に際しては、先ずア
ジテータ38を回転して氷片を計量部21に確実に充填
供給した後、計量器20を計量位置から放出位置に移動
させる制御を行なうよう設定されている。
【0022】すなわち図7は、前記アジテータ38の駆
動用モータ46および計量器20の駆動用モータ58を
制御する電気制御回路を示すものであって、プログラマ
ブル・コントローラ(P.C)62に、お冷ディスペンサー
10による氷片および水の定量供給を行なわせるための
放出信号を発生させるスイッチSWが接続される。また
プログラマブル・コントローラ62に、アジテータ用の
モータ46と計量器用のモータ58とが並列に接続され
ている。前記コントローラ62はタイマTMを備え、該
タイマTMは、設定時間(例えば、計量部21に充填さ
れている氷片が融ける時間)のカウントアップとなる前
に前記スイッチSWによる放出信号が入力(ON)された
際にリセットされるよう設定されている。そして、タイ
マTMによる設定時間のカウントアップ前に、スイッチ
SWがONされると、先ず計量器20の駆動用モータ5
8が駆動され、次いで該計量器20が放出位置から計量
位置に復帰した際にアジテータ38の駆動用モータ46
が駆動される。またタイマTMによる設定時間のカウン
トアップ後に、スイッチSWがONされると、先ずアジ
テータ38の駆動用モータ46が駆動され、次いで計量
器20の駆動用モータ58が駆動されるよう設定されて
いる。
動用モータ46および計量器20の駆動用モータ58を
制御する電気制御回路を示すものであって、プログラマ
ブル・コントローラ(P.C)62に、お冷ディスペンサー
10による氷片および水の定量供給を行なわせるための
放出信号を発生させるスイッチSWが接続される。また
プログラマブル・コントローラ62に、アジテータ用の
モータ46と計量器用のモータ58とが並列に接続され
ている。前記コントローラ62はタイマTMを備え、該
タイマTMは、設定時間(例えば、計量部21に充填さ
れている氷片が融ける時間)のカウントアップとなる前
に前記スイッチSWによる放出信号が入力(ON)された
際にリセットされるよう設定されている。そして、タイ
マTMによる設定時間のカウントアップ前に、スイッチ
SWがONされると、先ず計量器20の駆動用モータ5
8が駆動され、次いで該計量器20が放出位置から計量
位置に復帰した際にアジテータ38の駆動用モータ46
が駆動される。またタイマTMによる設定時間のカウン
トアップ後に、スイッチSWがONされると、先ずアジ
テータ38の駆動用モータ46が駆動され、次いで計量
器20の駆動用モータ58が駆動されるよう設定されて
いる。
【0023】
【実施例の作用】次に、実施例に係るディスペンサーに
おける貯氷庫の氷放出構造の作用につき、図8に示すフ
ローチャートを参照して以下説明する。前記コップ11
を上向きに収納したラック12をお冷ディスペンサー1
0に送り込むと、前記搬送コンベヤ14により該ラック
12は供給部材28の下方に引込まれ、最前列の6個の
コップ11が対応の供給口28aの真下に臨む位置に位
置決めされる(図5参照)。このとき、前記計量器20
は、計量部21が貯氷庫18における氷片放出口18a
の真下に臨む計量位置に位置決めされ、各計量部21内
には氷片が夫々充填されているものとする。
おける貯氷庫の氷放出構造の作用につき、図8に示すフ
ローチャートを参照して以下説明する。前記コップ11
を上向きに収納したラック12をお冷ディスペンサー1
0に送り込むと、前記搬送コンベヤ14により該ラック
12は供給部材28の下方に引込まれ、最前列の6個の
コップ11が対応の供給口28aの真下に臨む位置に位
置決めされる(図5参照)。このとき、前記計量器20
は、計量部21が貯氷庫18における氷片放出口18a
の真下に臨む計量位置に位置決めされ、各計量部21内
には氷片が夫々充填されているものとする。
【0024】次に、図8に示すステップ101(以下「ス
テップ」を「S」と称す)で、前記スイッチSWをON作動
すると、S102で前記タイマTMが設定時間をカウン
トアップしたか否かを確認し、否定(NO)であれば、S
103に進み、前記計量器20の駆動用モータ58を正
転方向に回転し、無端チェン36,36を介して計量器
20を計量位置から放出位置に移動させる。これによ
り、図6に示す如く、計量器20の各計量部21は前記
固定板24における対応の開口24aの真上に臨む放出
位置に到来し、各計量部21に充填されている氷片は自
重により落下し、開口24a,シュート26および供給
口28aを介して待機中のコップ11に放出供給され
る。このとき、各計量部21に充填されている氷片は融
けていないので、所定量の氷片をコップ11に供給する
ことができる。また、前記各散水ノズルからコップ11
に所定量の水が供給され、これによりラック12に収納
されている6個のコップ11に夫々計量された氷片と水
とが供給される。
テップ」を「S」と称す)で、前記スイッチSWをON作動
すると、S102で前記タイマTMが設定時間をカウン
トアップしたか否かを確認し、否定(NO)であれば、S
103に進み、前記計量器20の駆動用モータ58を正
転方向に回転し、無端チェン36,36を介して計量器
20を計量位置から放出位置に移動させる。これによ
り、図6に示す如く、計量器20の各計量部21は前記
固定板24における対応の開口24aの真上に臨む放出
位置に到来し、各計量部21に充填されている氷片は自
重により落下し、開口24a,シュート26および供給
口28aを介して待機中のコップ11に放出供給され
る。このとき、各計量部21に充填されている氷片は融
けていないので、所定量の氷片をコップ11に供給する
ことができる。また、前記各散水ノズルからコップ11
に所定量の水が供給され、これによりラック12に収納
されている6個のコップ11に夫々計量された氷片と水
とが供給される。
【0025】前記コップ11への氷片および水の供給が
完了するタイミングで、前記駆動用モータ58が逆転方
向に回転され、計量器20は放出位置から計量位置に移
動する。次いで、S104に進み、計量器20が計量位
置に復帰したタイミングで、前記駆動用モータ46が回
転し、前記アジテータ38を回転させる。これにより、
貯氷庫18における氷片放出口18aの真上に位置する
氷片群がアジテータ38のピン42,52bで掻き崩さ
れて、前記各計量部21に氷片が充填される。前述した
如く、ピン42,52bは隣設する計量部21,21間の
仕切り部20aおよび外側上面20bの真上に位置して
いるので、該部分20a,20bに氷片が堆積するのを
阻止して、アーチングの発生を有効に防止し得る。
完了するタイミングで、前記駆動用モータ58が逆転方
向に回転され、計量器20は放出位置から計量位置に移
動する。次いで、S104に進み、計量器20が計量位
置に復帰したタイミングで、前記駆動用モータ46が回
転し、前記アジテータ38を回転させる。これにより、
貯氷庫18における氷片放出口18aの真上に位置する
氷片群がアジテータ38のピン42,52bで掻き崩さ
れて、前記各計量部21に氷片が充填される。前述した
如く、ピン42,52bは隣設する計量部21,21間の
仕切り部20aおよび外側上面20bの真上に位置して
いるので、該部分20a,20bに氷片が堆積するのを
阻止して、アーチングの発生を有効に防止し得る。
【0026】前記S102で肯定(YES)されると、S
105に進み、先ずアジテータ38の駆動用モータ46
を回転し、氷片放出口18aの真上に位置する氷片群を
掻き崩して、該氷片を各計量部21に充填供給する。す
なわち、S102で肯定(YES)されるということは、
お冷ディスペンサー10の氷片放出動作がタイマTMの
設定時間の間に亘って行なわれなかったことになるの
で、このときには前回の氷片放出動作に伴って計量部2
1に充填されていた氷片が融けているおそれがある。従
って、この場合は、先ずアジテータ38を回転して貯氷
庫18内の氷片を計量部21に確実に充填供給する動作
を行なわせる。これにより、前回の氷片放出動作に伴っ
て計量部21に充填されていた氷片が融けていたとして
も、新たな氷片をアジテータ38により確実に充填し得
る。
105に進み、先ずアジテータ38の駆動用モータ46
を回転し、氷片放出口18aの真上に位置する氷片群を
掻き崩して、該氷片を各計量部21に充填供給する。す
なわち、S102で肯定(YES)されるということは、
お冷ディスペンサー10の氷片放出動作がタイマTMの
設定時間の間に亘って行なわれなかったことになるの
で、このときには前回の氷片放出動作に伴って計量部2
1に充填されていた氷片が融けているおそれがある。従
って、この場合は、先ずアジテータ38を回転して貯氷
庫18内の氷片を計量部21に確実に充填供給する動作
を行なわせる。これにより、前回の氷片放出動作に伴っ
て計量部21に充填されていた氷片が融けていたとして
も、新たな氷片をアジテータ38により確実に充填し得
る。
【0027】次にS106に進み、前記計量器20の駆
動用モータ58を正転方向に回転し、計量器20を計量
位置から放出位置に移動させることにより、待機中のコ
ップ11に各計量部21に充填されている氷片を放出供
給する。そして、駆動用モータ58が逆転されることに
より計量器20が放出位置から計量位置に復帰したタイ
ミングで、前記駆動用モータ46が回転し、前記アジテ
ータ38を回転させる(S107)。この結果、長時間経
過後の氷片の放出に際しても、貯氷庫18から各計量部
21に所定量の氷片を確実に充填供給することができる
ので、コップ11への氷片の定量供給を達成し得る。
動用モータ58を正転方向に回転し、計量器20を計量
位置から放出位置に移動させることにより、待機中のコ
ップ11に各計量部21に充填されている氷片を放出供
給する。そして、駆動用モータ58が逆転されることに
より計量器20が放出位置から計量位置に復帰したタイ
ミングで、前記駆動用モータ46が回転し、前記アジテ
ータ38を回転させる(S107)。この結果、長時間経
過後の氷片の放出に際しても、貯氷庫18から各計量部
21に所定量の氷片を確実に充填供給することができる
ので、コップ11への氷片の定量供給を達成し得る。
【0028】(別実施例について) 図9は、本考案に係る貯氷庫の氷放出構造の別実施例を
示すものであって、前記貯氷庫18における氷片放出口
18aには、計量器20における各仕切り部20aと対
応する位置に、上端から各計量部21に向かう傾斜面を
有する断面三角形状の案内板64が配設されている。こ
の案内板64の上端と、前記アジテータ38における各
ピン42の先端とに生ずる隙間は、氷片の大きさよりも
小さくなるよう設定される。また、計量器20における
両外側上面20b,20bと対応する氷片放出口18a
にも、貯氷庫18の内側壁から対応の計量部21に向か
って傾斜する案内板64が夫々配設される。そしてこの
案内板64の傾斜面と前記ピン52bの先端との間に生
ずる隙間は、氷片の大きさよりも小さくなるよう設定さ
れている。すなわちこの別実施例では、アジテータ38
の各ピン42,52bにより掻き崩される氷片は、案内
板64により各計量部21に案内され、所定量の氷片を
計量部21に充填供給し得ると共に、氷片放出口18a
内での氷片のアーチングの発生を有効に防止し得る。
示すものであって、前記貯氷庫18における氷片放出口
18aには、計量器20における各仕切り部20aと対
応する位置に、上端から各計量部21に向かう傾斜面を
有する断面三角形状の案内板64が配設されている。こ
の案内板64の上端と、前記アジテータ38における各
ピン42の先端とに生ずる隙間は、氷片の大きさよりも
小さくなるよう設定される。また、計量器20における
両外側上面20b,20bと対応する氷片放出口18a
にも、貯氷庫18の内側壁から対応の計量部21に向か
って傾斜する案内板64が夫々配設される。そしてこの
案内板64の傾斜面と前記ピン52bの先端との間に生
ずる隙間は、氷片の大きさよりも小さくなるよう設定さ
れている。すなわちこの別実施例では、アジテータ38
の各ピン42,52bにより掻き崩される氷片は、案内
板64により各計量部21に案内され、所定量の氷片を
計量部21に充填供給し得ると共に、氷片放出口18a
内での氷片のアーチングの発生を有効に防止し得る。
【0029】図10は、本考案に係る貯氷庫の氷放出構
造の更に別の実施例を示すものであって、前記貯氷庫1
8の底部に、ラック搬送方向に所定間隔で3つの氷片放
出口18aが並列的に形成されると共に、各氷片放出口
18aに対応してアジテータ38が配設されている。そ
して全てのアジテータ38が、モータ46により回転駆
動されるようになっている。また計量器20には、各氷
片放出口18aに対応して該放出口18aの延在方向に
所定間隔で6個所の計量部21が夫々形成されている。
更に、前記固定板24には、計量器20における計量部
21の配列パターン(6×3列)と同一パターンで開口2
4aが形成される。なお、計量部21が計量位置に位置
決めされている状態では、固定板24の各開口24a
は、計量器18の下面により閉塞されるようになってい
る。
造の更に別の実施例を示すものであって、前記貯氷庫1
8の底部に、ラック搬送方向に所定間隔で3つの氷片放
出口18aが並列的に形成されると共に、各氷片放出口
18aに対応してアジテータ38が配設されている。そ
して全てのアジテータ38が、モータ46により回転駆
動されるようになっている。また計量器20には、各氷
片放出口18aに対応して該放出口18aの延在方向に
所定間隔で6個所の計量部21が夫々形成されている。
更に、前記固定板24には、計量器20における計量部
21の配列パターン(6×3列)と同一パターンで開口2
4aが形成される。なお、計量部21が計量位置に位置
決めされている状態では、固定板24の各開口24a
は、計量器18の下面により閉塞されるようになってい
る。
【0030】すなわち、計量器20を前記駆動機構32
を介して計量位置から放出位置に移動させることによ
り、各開口24aの下方に位置決めされる18個のコッ
プ11に氷片が定量供給される。そしてこの別の実施例
においても、アジテータ38に設けた各ピン42が対応
の仕切り部20aの真上に位置するよう設定されてお
り、全ての計量部21に所定量の氷片を確実に充填供給
することができる。また、氷片放出口18aでの氷片の
アーチングも有効に防止し得るものである。
を介して計量位置から放出位置に移動させることによ
り、各開口24aの下方に位置決めされる18個のコッ
プ11に氷片が定量供給される。そしてこの別の実施例
においても、アジテータ38に設けた各ピン42が対応
の仕切り部20aの真上に位置するよう設定されてお
り、全ての計量部21に所定量の氷片を確実に充填供給
することができる。また、氷片放出口18aでの氷片の
アーチングも有効に防止し得るものである。
【0031】なお図10に示す実施例において、アジテ
ータ38におけるピン42の先端と計量器20の上面と
の隙間を氷片の大きさより小さくするのに代えて、図9
に示すように、各氷片放出口18aに案内板64を配設
するようにしてもよい。また、アジテータ38の駆動用
モータ46および計量器20の駆動用モータ58を、図
8に示すフローチャートに従って駆動制御することによ
り、前回の氷片放出動作から長時間経過した後の最初の
氷片放出に際しても、全ての計量部21に所定量の氷片
を充填することができ、コップ11への氷片の定量供給
を行ない得る。
ータ38におけるピン42の先端と計量器20の上面と
の隙間を氷片の大きさより小さくするのに代えて、図9
に示すように、各氷片放出口18aに案内板64を配設
するようにしてもよい。また、アジテータ38の駆動用
モータ46および計量器20の駆動用モータ58を、図
8に示すフローチャートに従って駆動制御することによ
り、前回の氷片放出動作から長時間経過した後の最初の
氷片放出に際しても、全ての計量部21に所定量の氷片
を充填することができ、コップ11への氷片の定量供給
を行ない得る。
【0032】なお実施例では、お冷ディスペンサーに配
設した貯氷庫に氷放出構造を採用した場合につき説明し
たが、容器に氷片のみを供給する氷ディスペンサーにも
適宜採用可能である。また実施例では、アジテータの駆
動用モータおよび計量器の駆動用モータを、タイマの設
定時間のカウントアップ前にスイッチがONされた場合
と、カウントアップ後にスイッチがONされた場合とに
分けて制御する場合につき説明したが、本願はこれに限
定されるものではない。例えばスイッチがONされた際
には、常に先ずアジテータを回転して氷片の計量部への
充填動作を行なった後、次いで計量器を計量位置から放
出位置に移動させるようにしてもよい。
設した貯氷庫に氷放出構造を採用した場合につき説明し
たが、容器に氷片のみを供給する氷ディスペンサーにも
適宜採用可能である。また実施例では、アジテータの駆
動用モータおよび計量器の駆動用モータを、タイマの設
定時間のカウントアップ前にスイッチがONされた場合
と、カウントアップ後にスイッチがONされた場合とに
分けて制御する場合につき説明したが、本願はこれに限
定されるものではない。例えばスイッチがONされた際
には、常に先ずアジテータを回転して氷片の計量部への
充填動作を行なった後、次いで計量器を計量位置から放
出位置に移動させるようにしてもよい。
【0033】
【考案の効果】以上に述べた如く、本考案に係るディス
ペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造によれば、貯氷庫
に貯留されている氷片を各計量器に確実に充填供給する
ことができ、常に氷片の定量供給を達成し得る。また、
隣設する計量部の間に位置する仕切り部の真上にピンを
臨ませたので、該仕切り部に氷片が堆積してアーチング
が発生するのを未然に防止することができる。更に、ピ
ンは計量部の真上に位置しないので、該ピンが氷片が計
量部に充填供給される際に邪魔となることはない。
ペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造によれば、貯氷庫
に貯留されている氷片を各計量器に確実に充填供給する
ことができ、常に氷片の定量供給を達成し得る。また、
隣設する計量部の間に位置する仕切り部の真上にピンを
臨ませたので、該仕切り部に氷片が堆積してアーチング
が発生するのを未然に防止することができる。更に、ピ
ンは計量部の真上に位置しないので、該ピンが氷片が計
量部に充填供給される際に邪魔となることはない。
【図1】 実施例に係る貯氷庫の氷放出構造を示す概略
斜視図である。
斜視図である。
【図2】 実施例に係る貯氷庫の氷放出構造が採用され
るお冷ディスペンサーの全体構成を示す概略側面図であ
る。
るお冷ディスペンサーの全体構成を示す概略側面図であ
る。
【図3】 お冷ディスペンサーの要部縦断背面図であ
る。
る。
【図4】 アジテータの軸に配設されるリング状部材を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図5】 実施例に係るお冷ディスペンサーにおいて、
計量器が計量位置に臨んでいる状態で示す説明図であ
る。
計量器が計量位置に臨んでいる状態で示す説明図であ
る。
【図6】 実施例に係るお冷ディスペンサーにおいて、
計量器が計量位置から放出位置に移動した状態で示す説
明図である。
計量器が計量位置から放出位置に移動した状態で示す説
明図である。
【図7】 アジテータの駆動用モータと計量器の駆動用
モータとの電気制御回路を示す回路図である。
モータとの電気制御回路を示す回路図である。
【図8】 実施例に係るお冷ディスペンサーの氷片放出
運転に係るフローチャート図である。
運転に係るフローチャート図である。
【図9】 別実施例に係る貯氷庫の氷放出構造を示す要
部縦断背面図である。
部縦断背面図である。
【図10】 更に別の実施例に係る貯氷庫の氷放出構造
を示す要部縦断側面図である。
を示す要部縦断側面図である。
18 貯氷庫,18a 氷片放出口,20 計量器,2
1 計量部 40 軸,42 ピン,46 モータ,52 リング状
部材 52b ピン,64 案内板
1 計量部 40 軸,42 ピン,46 モータ,52 リング状
部材 52b ピン,64 案内板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 秀樹 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ キ電機株式会社内 (72)考案者 玉木 重彰 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ キ電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−283375(JP,A) 実開 平4−46676(JP,U)
Claims (6)
- 【請求項1】 所要量の氷片が貯留され、底部に氷片の
放出口(18a)を形成した貯氷庫(18)と、この貯氷庫(18)
の下方に移動自在に配設され、前記氷片放出口(18a)の
延在方向に沿って所定間隔で複数の計量部(21)を形成し
た計量器(20)とを備え、前記計量部(21)を氷片放出口(1
8a)と連通する計量位置に位置決めすることにより該氷
片放出口(18a)を介して氷片を充填し、次いで計量器(2
0)を移動して計量部(21)を放出位置に臨ませることによ
り、該放出位置の下方に位置決めした各容器(11)に対応
する計量部(21)に充填された氷片を放出供給するように
したディスペンサーにおいて、 前記貯氷庫(18)の内部における氷片放出口(18a)の真上
に、駆動手段(46)により回転される軸(40)を該放出口(1
8a)に沿って回転自在に枢支し、 前記軸(40)における計量器(20)の隣設する計量部(21,2
1)間に形成した各仕切り部(20a)と対応する位置に、半
径方向に突出するピン(42)を配設したことを特徴とする
ディスペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造。 - 【請求項2】 前記軸(40)に配設されて軸方向に隣設す
るピン(42,42)は、相互に位相が90°偏位するよう設
定される請求項1記載のディスペンサーにおける貯氷庫
の氷放出構造。 - 【請求項3】 前記軸(40)における貯氷庫(18)の内部に
臨む両端部近傍に、半径方向に突出するピン(52b)を夫
々配設した請求項1または2記載のディスペンサーにお
ける貯氷庫の氷放出構造。 - 【請求項4】 前記軸(40)における貯氷庫(18)の内部に
臨む両端部近傍に、位置決め部材(52)を軸方向に位置調
節自在に外嵌し、この位置決め部材(52)に半径方向に突
出する複数のピン(52b)を突設した請求項3記載のディ
スペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造。 - 【請求項5】 前記ピン(42,52b)の先端と計量器(20)の
上面との間に生ずる隙間を、前記貯氷庫(18)に貯留され
る氷片よりも小さくなるよう設定した請求項1〜4の何
れかに記載のディスペンサーにおける貯氷庫の氷放出構
造。 - 【請求項6】 前記貯氷庫(18)の氷片放出口(18a)にお
ける計量器(20)の計量部(21)が形成されていない部位(2
0a,20b)と対応する位置に、各計量部(21)に向けて傾斜
する案内板(64)を配設し、この案内板(64)と前記各ピン
(42,52b)の先端との対向部に生ずる隙間を氷片よりも小
さくなるよう設定した請求項1〜4の何れかに記載のデ
ィスペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8131892U JP2550011Y2 (ja) | 1992-10-31 | 1992-10-31 | ディスペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8131892U JP2550011Y2 (ja) | 1992-10-31 | 1992-10-31 | ディスペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643784U JPH0643784U (ja) | 1994-06-10 |
JP2550011Y2 true JP2550011Y2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=13743056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8131892U Expired - Fee Related JP2550011Y2 (ja) | 1992-10-31 | 1992-10-31 | ディスペンサーにおける貯氷庫の氷放出構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550011Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5097464B2 (ja) * | 2007-07-24 | 2012-12-12 | ホシザキ電機株式会社 | 氷ディスペンサ |
-
1992
- 1992-10-31 JP JP8131892U patent/JP2550011Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0643784U (ja) | 1994-06-10 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |