JP2549588Y2 - 車両用灯具 - Google Patents
車両用灯具Info
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- JP2549588Y2 JP2549588Y2 JP1991101224U JP10122491U JP2549588Y2 JP 2549588 Y2 JP2549588 Y2 JP 2549588Y2 JP 1991101224 U JP1991101224 U JP 1991101224U JP 10122491 U JP10122491 U JP 10122491U JP 2549588 Y2 JP2549588 Y2 JP 2549588Y2
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高温側灯室と低温側灯
室とを有し、かつこの高温側灯室と低温側灯室とが連通
する車両用灯具に係り、特に曇り易い低温側灯室のレン
ズの内面の曇を防止することができる車両用灯具に関す
るものである。
室とを有し、かつこの高温側灯室と低温側灯室とが連通
する車両用灯具に係り、特に曇り易い低温側灯室のレン
ズの内面の曇を防止することができる車両用灯具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】複数の灯室が画成された車両用灯具に
は、例えばヘッドランプやサイドランプやリヤーコンビ
ネーションランプやターンシグナルランプ等がある。ま
た、上述の車両用灯具には、室内と外部とが呼吸構造に
より連通された半密閉構造形のものと、室内が完全に密
閉された密閉構造形のものとがある。
は、例えばヘッドランプやサイドランプやリヤーコンビ
ネーションランプやターンシグナルランプ等がある。ま
た、上述の車両用灯具には、室内と外部とが呼吸構造に
より連通された半密閉構造形のものと、室内が完全に密
閉された密閉構造形のものとがある。
【0003】以下、従来の車両用灯具を図2及び図3を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0004】この例は、2灯室の車両用灯具であって、
半密閉構造形の車両用灯具に使用した例について説明す
る。
半密閉構造形の車両用灯具に使用した例について説明す
る。
【0005】図において、1は例えば合成樹脂製からな
るハウジングである。このハウジング1は、前面10を
開設すると共に、ほぼ中間に仕切壁11を一体に設け
て、第1灯室部15と第2灯室部16とを形成する。こ
のハウジング1の第1灯室部15及び第2灯室部16の
後部に取付孔17および18をそれぞれ設けると共に、
その第1灯室部15及び第2灯室部16の後部のやや上
部に呼吸筒12を後方に一体にそれぞれ突設し、その呼
吸筒12に後述する第1灯室21及び第2灯室22内と
外部とを連通させる呼吸孔13をそれぞれ設けると共
に、この呼吸筒12の中間部の外周面に段部14をそれ
ぞれ設ける。
るハウジングである。このハウジング1は、前面10を
開設すると共に、ほぼ中間に仕切壁11を一体に設け
て、第1灯室部15と第2灯室部16とを形成する。こ
のハウジング1の第1灯室部15及び第2灯室部16の
後部に取付孔17および18をそれぞれ設けると共に、
その第1灯室部15及び第2灯室部16の後部のやや上
部に呼吸筒12を後方に一体にそれぞれ突設し、その呼
吸筒12に後述する第1灯室21及び第2灯室22内と
外部とを連通させる呼吸孔13をそれぞれ設けると共
に、この呼吸筒12の中間部の外周面に段部14をそれ
ぞれ設ける。
【0006】2はレンズである。このレンズ2は、後部
を開口した形状をなす。このレンズ2の後部開口部を前
記ハウジング1の前面開口部10に、例えばホットメル
ト等により気密状に接着シールして、取り付ける。この
結果、ハウジング1およびレンズ2により画成された複
数、例えば2室の第1灯室21及び第2灯室22が形成
される。
を開口した形状をなす。このレンズ2の後部開口部を前
記ハウジング1の前面開口部10に、例えばホットメル
ト等により気密状に接着シールして、取り付ける。この
結果、ハウジング1およびレンズ2により画成された複
数、例えば2室の第1灯室21及び第2灯室22が形成
される。
【0007】この第1灯室21と第2灯室22とは、ハ
ウジング1の仕切壁11とレンズ2との間の隙間を介し
て連通している。
ウジング1の仕切壁11とレンズ2との間の隙間を介し
て連通している。
【0008】3は固定リフレクタである。この固定リフ
レクタ3は、前部を開口し、その前面側(内面側)に例
えば回転放物面の反射面30を、例えばアルミ蒸着等に
より設ける。また、この固定リフレクタ3は、後部に透
孔31を設ける。この固定リフレクタ3を前記ハウジン
グ1の第1灯室部15の内面側に加締等により固定す
る。なお、上述のハウジング1の第2灯室部16の内面
側にも反射面を設けても良い。
レクタ3は、前部を開口し、その前面側(内面側)に例
えば回転放物面の反射面30を、例えばアルミ蒸着等に
より設ける。また、この固定リフレクタ3は、後部に透
孔31を設ける。この固定リフレクタ3を前記ハウジン
グ1の第1灯室部15の内面側に加締等により固定す
る。なお、上述のハウジング1の第2灯室部16の内面
側にも反射面を設けても良い。
【0009】図において、40は第1ソケットである。
この第1ソケット40は、一端部側に設けた挿入部41
と、中央部に設けた挟持鍔42と、他端部側に設けた外
部43とからなる。前記挿入部41はその外径が前記第
1灯室部15の取付孔17の内径より小さい円筒形状を
なし、一方前記挟持鍔42はその外径が前記取付孔17
の内径より大きい円板形状をなす。この第1ソケット4
0の挿入部41の先端に3個の挟持爪44を設ける。ま
た、この挟持爪44の前記挟持鍔42と対向する面は、
図示していないが、第1ソケット40を前記ハウジング
1の第1灯室部15に取り付ける際に、第1ソケット4
0を回し易くするために傾斜している。この第1ソケッ
ト40の内部にターミナル(図示せず)を設ける。
この第1ソケット40は、一端部側に設けた挿入部41
と、中央部に設けた挟持鍔42と、他端部側に設けた外
部43とからなる。前記挿入部41はその外径が前記第
1灯室部15の取付孔17の内径より小さい円筒形状を
なし、一方前記挟持鍔42はその外径が前記取付孔17
の内径より大きい円板形状をなす。この第1ソケット4
0の挿入部41の先端に3個の挟持爪44を設ける。ま
た、この挟持爪44の前記挟持鍔42と対向する面は、
図示していないが、第1ソケット40を前記ハウジング
1の第1灯室部15に取り付ける際に、第1ソケット4
0を回し易くするために傾斜している。この第1ソケッ
ト40の内部にターミナル(図示せず)を設ける。
【0010】図において、4は第1光源バルブである。
この第1光源バルブ4は、ガラス管球45と、このガラ
ス管球45中に配設したフィラメント(図示せず)と、
前記ガラス管球45の後部から一体に設けた口金46
と、その口金46の後部から突設したターミナル(図示
せず)とからなる。この第1光源バルブ4を前記第1ソ
ケット40の挿入部41の挿入孔(図示せず)に着脱可
能に装着し、この第1光源バルブ4のターミナルを前記
第1ソケット40のターミナルに接続させる。この第1
光源バルブ4を装着した第1ソケット40を前記ハウジ
ング1の第1灯室部15に着脱可能に取り付けて、前記
第1光源バルブ4を前記第1灯室21内の所定の位置に
配設する。
この第1光源バルブ4は、ガラス管球45と、このガラ
ス管球45中に配設したフィラメント(図示せず)と、
前記ガラス管球45の後部から一体に設けた口金46
と、その口金46の後部から突設したターミナル(図示
せず)とからなる。この第1光源バルブ4を前記第1ソ
ケット40の挿入部41の挿入孔(図示せず)に着脱可
能に装着し、この第1光源バルブ4のターミナルを前記
第1ソケット40のターミナルに接続させる。この第1
光源バルブ4を装着した第1ソケット40を前記ハウジ
ング1の第1灯室部15に着脱可能に取り付けて、前記
第1光源バルブ4を前記第1灯室21内の所定の位置に
配設する。
【0011】図において、70は第2ソケットである。
この第2ソケット70は、一端部側に設けた挿入部71
と、中央部に設けた挟持鍔72と、他端部側に設けた外
部73とからなる。前記挿入部71はその外径が前記第
2灯室部16の取付孔18の内径より小さい円筒形状を
なし、一方前記挟持鍔72はその外径が前記取付孔18
の内径より大きい円板形状をなす。この第2ソケット7
0の挿入部71の先端に3個の挟持爪74を設ける。ま
た、この挟持爪74の前記挟持鍔72と対向する面は、
図示していないが、第2ソケット70を前記ハウジング
1の第2灯室部16に取り付ける際に、第2ソケット7
0を回し易くするために傾斜している。この第2ソケッ
ト70の内部にターミナル(図示せず)を設ける。
この第2ソケット70は、一端部側に設けた挿入部71
と、中央部に設けた挟持鍔72と、他端部側に設けた外
部73とからなる。前記挿入部71はその外径が前記第
2灯室部16の取付孔18の内径より小さい円筒形状を
なし、一方前記挟持鍔72はその外径が前記取付孔18
の内径より大きい円板形状をなす。この第2ソケット7
0の挿入部71の先端に3個の挟持爪74を設ける。ま
た、この挟持爪74の前記挟持鍔72と対向する面は、
図示していないが、第2ソケット70を前記ハウジング
1の第2灯室部16に取り付ける際に、第2ソケット7
0を回し易くするために傾斜している。この第2ソケッ
ト70の内部にターミナル(図示せず)を設ける。
【0012】図において、7は第2光源バルブである。
この第2光源バルブ7は、ガラス管球75と、このガラ
ス管球75中に配設したフィラメント(図示せず)と、
前記ガラス管球75の後部から一体に設けた口金(図示
せず)と、その口金の後部から突設したターミナル(図
示せず)とからなる。この第2光源バルブ7を前記第2
ソケット70の挿入部71の挿入孔(図示せず)に着脱
可能に装着し、この第2光源バルブ7のターミナルを前
記第2ソケット70のターミナルに接続させる。この第
2光源バルブ7を装着した第2ソケット70を前記ハウ
ジング1の第2灯室部16に着脱可能に取り付けて、前
記第2光源バルブ7を前記第2灯室22内の所定の位置
に配設する。
この第2光源バルブ7は、ガラス管球75と、このガラ
ス管球75中に配設したフィラメント(図示せず)と、
前記ガラス管球75の後部から一体に設けた口金(図示
せず)と、その口金の後部から突設したターミナル(図
示せず)とからなる。この第2光源バルブ7を前記第2
ソケット70の挿入部71の挿入孔(図示せず)に着脱
可能に装着し、この第2光源バルブ7のターミナルを前
記第2ソケット70のターミナルに接続させる。この第
2光源バルブ7を装着した第2ソケット70を前記ハウ
ジング1の第2灯室部16に着脱可能に取り付けて、前
記第2光源バルブ7を前記第2灯室22内の所定の位置
に配設する。
【0013】5は前記第1灯室21及び第2灯室22内
と外気との呼吸作用および水の侵入防止作用を行なうゴ
ム製のグロメットであって、管状のU字形をなす。この
グロメット5の一端(上端)開口51を前記第1灯室部
15及び第2灯室部16の呼吸筒12の先端部にそれぞ
れ外嵌し、呼吸筒12の段部14にグロメット5の一端
面を当接させ、そのグロメット5の他端(下端)開口
(図示せず)を下方に向け、そのグロメット5の他端開
口を前記ハウジング1の後部壁に対向させる。かくし
て、前記第1光源バルブ4及び第2光源バルブ7を点灯
すると、この第1光源バルブ4からの光がリフレクタ3
の反射面30において反射し、その反射光がレンズ2を
透過し、所定の配光パターンで外部に照射される。一
方、第2光源バルブ7からの光がレンズ2を透過し、所
定の配光パターンで外部に照射される。
と外気との呼吸作用および水の侵入防止作用を行なうゴ
ム製のグロメットであって、管状のU字形をなす。この
グロメット5の一端(上端)開口51を前記第1灯室部
15及び第2灯室部16の呼吸筒12の先端部にそれぞ
れ外嵌し、呼吸筒12の段部14にグロメット5の一端
面を当接させ、そのグロメット5の他端(下端)開口
(図示せず)を下方に向け、そのグロメット5の他端開
口を前記ハウジング1の後部壁に対向させる。かくし
て、前記第1光源バルブ4及び第2光源バルブ7を点灯
すると、この第1光源バルブ4からの光がリフレクタ3
の反射面30において反射し、その反射光がレンズ2を
透過し、所定の配光パターンで外部に照射される。一
方、第2光源バルブ7からの光がレンズ2を透過し、所
定の配光パターンで外部に照射される。
【0014】上述の車両用灯具において、第1灯室21
内の第1光源バルブ4と第2灯室22内の第2光源バル
ブ7とはその機能が異なるため、例えば第1灯室21側
が高温となり、第2灯室22側が低温となる。この結
果、上述の車両用灯具においては、第1灯室21側の高
温側灯室と第2灯室22側の低温側灯室とを有すること
となる。
内の第1光源バルブ4と第2灯室22内の第2光源バル
ブ7とはその機能が異なるため、例えば第1灯室21側
が高温となり、第2灯室22側が低温となる。この結
果、上述の車両用灯具においては、第1灯室21側の高
温側灯室と第2灯室22側の低温側灯室とを有すること
となる。
【0015】また、かかる車両用灯具においては、第1
灯室21及び第2灯室22内と外部とが、ハウジング1
の呼吸孔13およびグロメット5を介して連通する。こ
の結果、第1灯室21及び第2灯室22内と外部との間
において呼吸作用が行われ、第1灯室21及び第2灯室
22内の圧力変化を無くすことができる。さらに、グロ
メット5はU字形に屈曲し、かつ一端開口51を呼吸筒
12に外嵌して他端開口を下にして取付けたので、グロ
メット5の下端開口に水が入り、その水がグロメット5
内を通って第1灯室21及び第2灯室22内に侵入しよ
うとしても、屈曲した道程のグロメット5内の途中で水
はその自重で落下してグロメット5の下端開口から外部
に排出され、水の逆侵入を防ぐことができる。
灯室21及び第2灯室22内と外部とが、ハウジング1
の呼吸孔13およびグロメット5を介して連通する。こ
の結果、第1灯室21及び第2灯室22内と外部との間
において呼吸作用が行われ、第1灯室21及び第2灯室
22内の圧力変化を無くすことができる。さらに、グロ
メット5はU字形に屈曲し、かつ一端開口51を呼吸筒
12に外嵌して他端開口を下にして取付けたので、グロ
メット5の下端開口に水が入り、その水がグロメット5
内を通って第1灯室21及び第2灯室22内に侵入しよ
うとしても、屈曲した道程のグロメット5内の途中で水
はその自重で落下してグロメット5の下端開口から外部
に排出され、水の逆侵入を防ぐことができる。
【0016】なお、この呼吸作用により、第1灯室21
及び第2灯室22内に湿気が侵入する。
及び第2灯室22内に湿気が侵入する。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用灯具は、高温側の第1灯室21と低温側の第2
灯室22とを有しており、かつこの高温側の第1灯室2
1と低温側の第2灯室22とがハウジング1の仕切壁1
1とレンズ2との間の隙間を介して連通しているので、
第1光源バルブ4及び又は第2光源バルブ7を点灯する
と、その第1灯室21と第2灯室22との間に温度差が
生じる。この温度差が生じた場合、図3に示すように、
空気8が、ハウジング1の仕切壁11とレンズ2との間
の隙間を介して、高温側の例えば第1灯室21から低温
側の例えば第2灯室22へと流れる。このとき、高温側
の第1灯室21内の湿気も低温側の第2灯室22内に移
行するので、低温側の第2灯室22内の湿度が過飽和状
態となって、その第2灯室22に対応するレンズ2の内
面に曇(図2中斜線にて、また図3中点々にてそれぞれ
示す。)6が発生する。そのレンズ2の内面に曇6が発
生すると、例えば上述の車両用灯具の場合、所定の配光
特性が得られなかったり、配光光度が低下したり、見栄
えが悪くなる等の問題が生じる。
の車両用灯具は、高温側の第1灯室21と低温側の第2
灯室22とを有しており、かつこの高温側の第1灯室2
1と低温側の第2灯室22とがハウジング1の仕切壁1
1とレンズ2との間の隙間を介して連通しているので、
第1光源バルブ4及び又は第2光源バルブ7を点灯する
と、その第1灯室21と第2灯室22との間に温度差が
生じる。この温度差が生じた場合、図3に示すように、
空気8が、ハウジング1の仕切壁11とレンズ2との間
の隙間を介して、高温側の例えば第1灯室21から低温
側の例えば第2灯室22へと流れる。このとき、高温側
の第1灯室21内の湿気も低温側の第2灯室22内に移
行するので、低温側の第2灯室22内の湿度が過飽和状
態となって、その第2灯室22に対応するレンズ2の内
面に曇(図2中斜線にて、また図3中点々にてそれぞれ
示す。)6が発生する。そのレンズ2の内面に曇6が発
生すると、例えば上述の車両用灯具の場合、所定の配光
特性が得られなかったり、配光光度が低下したり、見栄
えが悪くなる等の問題が生じる。
【0018】また、密閉構造形の車両用灯具において
は、初期湿度が大きい時や光源バルブ交換時の湿気の流
入した時等に、分割された複数個の室内の間の温度差等
により、レンズの内面に曇が発生する。
は、初期湿度が大きい時や光源バルブ交換時の湿気の流
入した時等に、分割された複数個の室内の間の温度差等
により、レンズの内面に曇が発生する。
【0019】本考案の目的は、高温側灯室と低温側灯室
とを有し、かつこの高温側灯室と低温側灯室とが連通す
る車両用灯具において、曇り易い低温側灯室のレンズの
内面の曇を防止することができる車両用灯具を提供する
ことにある。
とを有し、かつこの高温側灯室と低温側灯室とが連通す
る車両用灯具において、曇り易い低温側灯室のレンズの
内面の曇を防止することができる車両用灯具を提供する
ことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するために、高温側灯室と低温側灯室とを有し、か
つこの高温側灯室と低温側灯室とが連通する車両用灯具
において、低温側灯室のレンズの内面に防曇性塗料を塗
布したことを特徴とする。
達成するために、高温側灯室と低温側灯室とを有し、か
つこの高温側灯室と低温側灯室とが連通する車両用灯具
において、低温側灯室のレンズの内面に防曇性塗料を塗
布したことを特徴とする。
【0021】
【作用】本考案は、上記の構成により、光源バルブの点
灯等で高温側灯室と低温側灯室との間に温度差が生じ
て、低温側灯室内の湿度が過飽和状態となったとして
も、この低温側灯室のレンズの内面に塗付された防曇性
塗料でこの低温側灯室内の湿気を吸収することができ
る。この結果、高温側灯室と低温側灯室とを有し、かつ
この高温側灯室と低温側灯室とが連通する車両用灯具に
おいて、曇り易い低温側灯室のレンズの内面の曇を確実
に防止することができる。
灯等で高温側灯室と低温側灯室との間に温度差が生じ
て、低温側灯室内の湿度が過飽和状態となったとして
も、この低温側灯室のレンズの内面に塗付された防曇性
塗料でこの低温側灯室内の湿気を吸収することができ
る。この結果、高温側灯室と低温側灯室とを有し、かつ
この高温側灯室と低温側灯室とが連通する車両用灯具に
おいて、曇り易い低温側灯室のレンズの内面の曇を確実
に防止することができる。
【0022】
【実施例】以下、本考案の車両用灯具の一実施例を図1
参照して説明する。この例は、車両用灯具のヘッドラン
プ(車両用前照灯)であって、半密閉構造形のヘッドラ
ンプに使用した例について説明する。図中、図2及び図
3と同符号は同一のものを示す。
参照して説明する。この例は、車両用灯具のヘッドラン
プ(車両用前照灯)であって、半密閉構造形のヘッドラ
ンプに使用した例について説明する。図中、図2及び図
3と同符号は同一のものを示す。
【0023】図において、60は防曇性塗料である。こ
の防曇性塗料60をレンズ2のうち、特に曇易い低温側
の第2灯室22に対応する部分の第2灯室22側の面
(内面)に、図1に示すように、全面に亘って若しくは
部分的に塗布する。なお、図1において、図面の作製上
ハッチングを省略し、防曇性塗料60の部分にハッチン
グを施した。また、図面の作製上防曇性塗料60の厚さ
を実際の厚さ(5〜20μm)より強調して厚く図示し
てある。
の防曇性塗料60をレンズ2のうち、特に曇易い低温側
の第2灯室22に対応する部分の第2灯室22側の面
(内面)に、図1に示すように、全面に亘って若しくは
部分的に塗布する。なお、図1において、図面の作製上
ハッチングを省略し、防曇性塗料60の部分にハッチン
グを施した。また、図面の作製上防曇性塗料60の厚さ
を実際の厚さ(5〜20μm)より強調して厚く図示し
てある。
【0024】この実施例における本考案の車両用灯具
は、以上の如き構成からなるので、光源バルブ4、7の
点灯等で高温側の第1灯室21と低温側の第2灯室22
との間 に温度差が生じて、低温側の第2灯室22内の湿
度が過飽和状態となったとしても、この低温側の第2灯
室22のレンズ2の内面に塗付された防曇性塗料60で
この低温側の第2灯室22内の湿気を吸収することがで
きる。この結果、高温側の第1灯室21と低温側の第2
灯室22とを有し、かつこの高温側の第1灯室21と低
温側の第2灯室22とが連通する車両用灯具において、
曇り易い低温側の第2灯室22のレンズ2の内面の曇を
確実に防止することができる。
は、以上の如き構成からなるので、光源バルブ4、7の
点灯等で高温側の第1灯室21と低温側の第2灯室22
との間 に温度差が生じて、低温側の第2灯室22内の湿
度が過飽和状態となったとしても、この低温側の第2灯
室22のレンズ2の内面に塗付された防曇性塗料60で
この低温側の第2灯室22内の湿気を吸収することがで
きる。この結果、高温側の第1灯室21と低温側の第2
灯室22とを有し、かつこの高温側の第1灯室21と低
温側の第2灯室22とが連通する車両用灯具において、
曇り易い低温側の第2灯室22のレンズ2の内面の曇を
確実に防止することができる。
【0025】なお、上述の実施例においては、半密閉構
造形の車両用灯具について説明したが、密閉構造形の車
両用灯具にも使用することができる。
造形の車両用灯具について説明したが、密閉構造形の車
両用灯具にも使用することができる。
【0026】さらに、上述の防曇性塗料60は、一般
に、防曇効果を示すときには水を吸収し、かつ第1灯室
21及び第2灯室22(特に第2灯室22)内が乾燥し
た場合には水を放出させるものであり、しかもこの放出
時の水の粒子の大きさが吸収時の水の粒子の大きさに比
較して非常に小さいので、湿気を効率良く外部に排出さ
せることができる。
に、防曇効果を示すときには水を吸収し、かつ第1灯室
21及び第2灯室22(特に第2灯室22)内が乾燥し
た場合には水を放出させるものであり、しかもこの放出
時の水の粒子の大きさが吸収時の水の粒子の大きさに比
較して非常に小さいので、湿気を効率良く外部に排出さ
せることができる。
【0027】さらにまた、上述の防曇性塗料60は、全
般的に、トップコート塗料と同様に、被塗布材の表面を
保護すると共に、被塗布材の表面の平滑度を出すことが
できる。このため、上述のレンズ2が樹脂レンズの場
合、防曇性塗料60を塗布することにより、レンズ2の
内面の平滑度が向上されて光透過性が向上され、レンズ
2が明るくなる。一方、上述のレンズ2がガラスの場
合、レンズ成形金型の面の鏡面加工が不要であり、その
粗面のままの成形金型でレンズ2を成形しても、そのレ
ンズ2の内面に防曇性塗料を塗布することにより、所定
の光透過性を得ることができる。
般的に、トップコート塗料と同様に、被塗布材の表面を
保護すると共に、被塗布材の表面の平滑度を出すことが
できる。このため、上述のレンズ2が樹脂レンズの場
合、防曇性塗料60を塗布することにより、レンズ2の
内面の平滑度が向上されて光透過性が向上され、レンズ
2が明るくなる。一方、上述のレンズ2がガラスの場
合、レンズ成形金型の面の鏡面加工が不要であり、その
粗面のままの成形金型でレンズ2を成形しても、そのレ
ンズ2の内面に防曇性塗料を塗布することにより、所定
の光透過性を得ることができる。
【0028】なお、上述の防曇性塗料60としては、例
えば樹脂分子中に−0H基を多量に含有させると共に樹
脂自体を水溶化塩とした耐久性,防曇性,半導体性機能
を付与したアクリル系樹脂(出願人:昭和シェル石油株
式会社、代理人:友松英爾、種別:特許、整理番号:H
P000808−1、このFD出願に係るもの)の防曇
性塗料を使用する。かかる防曇性塗料60は、吸水量が
在来の防曇性塗料と比較して大であるから、上述のレン
ズ2の内面の曇止の効果が大である。また、かかる防曇
性塗料60は、半導体の性質を有するので、レンズ2の
内面における静電気の帯電を防止することができる。
えば樹脂分子中に−0H基を多量に含有させると共に樹
脂自体を水溶化塩とした耐久性,防曇性,半導体性機能
を付与したアクリル系樹脂(出願人:昭和シェル石油株
式会社、代理人:友松英爾、種別:特許、整理番号:H
P000808−1、このFD出願に係るもの)の防曇
性塗料を使用する。かかる防曇性塗料60は、吸水量が
在来の防曇性塗料と比較して大であるから、上述のレン
ズ2の内面の曇止の効果が大である。また、かかる防曇
性塗料60は、半導体の性質を有するので、レンズ2の
内面における静電気の帯電を防止することができる。
【0029】
【考案の効果】以上から明らかなように、本考案の車両
用灯具は、低温側灯室のレンズの内面に防曇性塗料を塗
布したものであるから、光源バルブの点灯等で高温側灯
室と低温側灯室との間に温度差が生じて、低温側灯室内
の湿度が過飽和状態となったとしても、この低温側灯室
のレンズの内面に塗付された防曇性塗料でこの低温側灯
室内の湿気を吸収することができる。この結果、高温側
灯室と低温側灯室とを有し、かつこの高温側灯室と低温
側灯室とが連通する車両用灯具において、曇り易い低温
側灯室のレンズの内面の曇を確実に防止することができ
る。
用灯具は、低温側灯室のレンズの内面に防曇性塗料を塗
布したものであるから、光源バルブの点灯等で高温側灯
室と低温側灯室との間に温度差が生じて、低温側灯室内
の湿度が過飽和状態となったとしても、この低温側灯室
のレンズの内面に塗付された防曇性塗料でこの低温側灯
室内の湿気を吸収することができる。この結果、高温側
灯室と低温側灯室とを有し、かつこの高温側灯室と低温
側灯室とが連通する車両用灯具において、曇り易い低温
側灯室のレンズの内面の曇を確実に防止することができ
る。
【図1】本考案の車両用灯具の一実施例を示し、半密閉
構造形の車両用灯具に使用した例の断面図
構造形の車両用灯具に使用した例の断面図
【図2】従来の車両用灯具を示し、半密閉構造形の車両
用灯具に使用した例の正面図
用灯具に使用した例の正面図
【図3】図2におけるIII−III線断面図
1…ハウジング、13…呼吸孔、15…第1灯室部、1
6…第2灯室部、2…レンズ、21…第1灯室、22…
第2灯室、3…リフレクタ、4…第1光源バルブ、5…
グロメット、60…防曇性塗料、7…第2光源バルブ。
6…第2灯室部、2…レンズ、21…第1灯室、22…
第2灯室、3…リフレクタ、4…第1光源バルブ、5…
グロメット、60…防曇性塗料、7…第2光源バルブ。
Claims (1)
- 【請求項1】 レンズ及びハウジングにより複数の灯室
が画成され、この複数の灯室内に光源バルブが配設さ
れ、高温側灯室と低温側灯室とを有し、この高温側灯室
と低温側灯室とが連通する車両用灯具において、前記低
温側灯室のレンズの内面に防曇性塗料を塗布したことを
特徴とする車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991101224U JP2549588Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991101224U JP2549588Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 車両用灯具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550603U JPH0550603U (ja) | 1993-07-02 |
JP2549588Y2 true JP2549588Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14294931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991101224U Expired - Lifetime JP2549588Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549588Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2549589Y2 (ja) * | 1991-12-10 | 1997-09-30 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
JP4043370B2 (ja) * | 2003-01-07 | 2008-02-06 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
JP5585230B2 (ja) * | 2010-06-17 | 2014-09-10 | 市光工業株式会社 | 車両用前照灯 |
JP6173195B2 (ja) | 2013-12-04 | 2017-08-02 | 日東電工株式会社 | 車両用灯具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2549589Y2 (ja) * | 1991-12-10 | 1997-09-30 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP1991101224U patent/JP2549588Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0550603U (ja) | 1993-07-02 |
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