JP2549452B2 - 塗料用アルミナ顔料 - Google Patents
塗料用アルミナ顔料Info
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- JP2549452B2 JP2549452B2 JP2146113A JP14611390A JP2549452B2 JP 2549452 B2 JP2549452 B2 JP 2549452B2 JP 2146113 A JP2146113 A JP 2146113A JP 14611390 A JP14611390 A JP 14611390A JP 2549452 B2 JP2549452 B2 JP 2549452B2
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- alumina
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- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、堅牢性に優れるアルミナ粉末からなり、塗
料中で高い分散性を示し、耐久性に優れた塗膜を形成す
る塗料用のアルミナ顔料に関するものである。
料中で高い分散性を示し、耐久性に優れた塗膜を形成す
る塗料用のアルミナ顔料に関するものである。
［従来の技術］ 従来より優れた堅牢性を示すアルミナ材料を粉末と
し、これを塗料用の顔料として使用したものは色々知ら
れている。例えばAl4(HO2)3（ペルオキシα−Al2O3）か
らなる偏平な微細な粉末で、これを塗料用の顔料として
使用したもの（特開昭50−152999号公報）がある。又、
アルミニウムの酸化物において最も安定なα−Al2O
3（コランダム）からなる粒状粉末をアルミナホワイト
として塗料用の顔料としても使用されてきた。
し、これを塗料用の顔料として使用したものは色々知ら
れている。例えばAl4(HO2)3（ペルオキシα−Al2O3）か
らなる偏平な微細な粉末で、これを塗料用の顔料として
使用したもの（特開昭50−152999号公報）がある。又、
アルミニウムの酸化物において最も安定なα−Al2O
3（コランダム）からなる粒状粉末をアルミナホワイト
として塗料用の顔料としても使用されてきた。
［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来知られている顔料の前者にお
いては、アルミナ粉末は偏平な微細粉末であるが、構造
がペルオキシα−アルミナであるため、アルミナの特性
である優れた堅牢性及び塗料中での高い分散性などが充
分には期待できなかった。又、後者においては、α−Al
2O3の粒状粉末を使用するため、アルミナの特性である
高い堅牢性は発揮されるが、粒状粉末であるため、下地
に対する被覆力は弱い。したがって、塗膜中への水分の
浸入、ガス類の透過が起こり易く塗膜の耐久性が劣ると
いう問題を有していた。
いては、アルミナ粉末は偏平な微細粉末であるが、構造
がペルオキシα−アルミナであるため、アルミナの特性
である優れた堅牢性及び塗料中での高い分散性などが充
分には期待できなかった。又、後者においては、α−Al
2O3の粒状粉末を使用するため、アルミナの特性である
高い堅牢性は発揮されるが、粒状粉末であるため、下地
に対する被覆力は弱い。したがって、塗膜中への水分の
浸入、ガス類の透過が起こり易く塗膜の耐久性が劣ると
いう問題を有していた。
そこで本発明は、堅牢性が充分期待できると共に、塗
料中で高い分散性が得られ、耐候性、耐久性に優れた塗
膜を形成する塗料用アルミナ顔料を提供することを目的
とするものである。
料中で高い分散性が得られ、耐候性、耐久性に優れた塗
膜を形成する塗料用アルミナ顔料を提供することを目的
とするものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、結晶系が六方晶系でＣ軸に直交する結晶面
が平板状に成長した微細な板状アルミナ（α−Al2O3）
粒子である塗料用アルミナ顔料である。
が平板状に成長した微細な板状アルミナ（α−Al2O3）
粒子である塗料用アルミナ顔料である。
かかるアルミナ顔料は、例えばアルミナ水和物を出発
原料として、これとアルカリ水溶液とでスラリーを作成
し、オートクレーブにて温度400℃以上で水熱処理する
ことにより粉末として得ることができる。
原料として、これとアルカリ水溶液とでスラリーを作成
し、オートクレーブにて温度400℃以上で水熱処理する
ことにより粉末として得ることができる。
かかるアルミナ粉末は屈折率が1.760〜1.768で、ビヒ
クルが水性の場合は、屈折率の差から白色顔料として適
し、又、ビヒクルが油性の場合は、屈折率の差が少な
く、体質顔料として適している。更に同アルミナ顔料を
サビ止め塗料用として利用する場合、塗膜の密着性及び
粒子の配向性から望ましい粒径は20〜50μｍである。
クルが水性の場合は、屈折率の差から白色顔料として適
し、又、ビヒクルが油性の場合は、屈折率の差が少な
く、体質顔料として適している。更に同アルミナ顔料を
サビ止め塗料用として利用する場合、塗膜の密着性及び
粒子の配向性から望ましい粒径は20〜50μｍである。
［実施例］ 次に実施例によって本発明を具体的に説明する。
バイヤー法による水酸化アルミニウムをボールミルに
て中心径0.7μｍ及び4.0μｍに粒度調整を行ったものを
10g所定量のアルカリ水溶液でスラリーを作成し、これ
を小型オートクレーブに充填し、温度600℃、圧力200at
mにて２時間水熱処理を行う。処理後の生成物を水洗、
濾過、乾燥して得られたアルミナ粉末は、粒径のそろっ
た大きさ1.0μｍ、厚さ0.1μｍの試料Ａ及び大きさ8.0
μｍ、厚さ1.0μｍの試料Ｂなる板状粒子の粉末を得
た。
て中心径0.7μｍ及び4.0μｍに粒度調整を行ったものを
10g所定量のアルカリ水溶液でスラリーを作成し、これ
を小型オートクレーブに充填し、温度600℃、圧力200at
mにて２時間水熱処理を行う。処理後の生成物を水洗、
濾過、乾燥して得られたアルミナ粉末は、粒径のそろっ
た大きさ1.0μｍ、厚さ0.1μｍの試料Ａ及び大きさ8.0
μｍ、厚さ1.0μｍの試料Ｂなる板状粒子の粉末を得
た。
試料Ａ、Ｂの電子顕微鏡写真を第１図及び第２図に示
す。又、上記製法により得られたアルミナ粉末の顔料と
しての性能を表す吸油量の測定を、JIS K 5101に準じ
て行った結果を下記に示す。又、同試料の顔料として下
地を被覆する粒子の配向性を調べるため、水に分散した
試料スラリーを平板に塗布し、乾燥面のＸ線回折パター
ンのピーク強度にて粒子の配向性を調べた結果を試料Ａ
を第３図並びに試料Ｂを第４図に示す。
す。又、上記製法により得られたアルミナ粉末の顔料と
しての性能を表す吸油量の測定を、JIS K 5101に準じ
て行った結果を下記に示す。又、同試料の顔料として下
地を被覆する粒子の配向性を調べるため、水に分散した
試料スラリーを平板に塗布し、乾燥面のＸ線回折パター
ンのピーク強度にて粒子の配向性を調べた結果を試料Ａ
を第３図並びに試料Ｂを第４図に示す。
ここに粒径の大きい板状粒子の方が吸油量が少なく塗
布面に対するアルミナ粒子のＣ面（001）が強く配向す
る傾向が確認された。
布面に対するアルミナ粒子のＣ面（001）が強く配向す
る傾向が確認された。
この粒子の配向性は塗膜中で平行に幾重にも層をな
し、塗膜表面からの劣化が生じても多重層のアルミナ顔
料が下層の塗膜の劣化を防ぎ保護することになり、又、
塗膜中への流体の浸入、ガス類の透過を阻止し、耐湿
性、耐水性を向上させると共に耐候性、耐久性に優れた
塗膜を形成することになる。
し、塗膜表面からの劣化が生じても多重層のアルミナ顔
料が下層の塗膜の劣化を防ぎ保護することになり、又、
塗膜中への流体の浸入、ガス類の透過を阻止し、耐湿
性、耐水性を向上させると共に耐候性、耐久性に優れた
塗膜を形成することになる。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の塗料用アルミナ顔料
は、アルミニウムの酸化物の中で最も安定なα−Al2O3
（コランダム）からなる粉末であるため、硬度も高く堅
牢性が充分発揮されるものであると共に、Ｃ面（001）
が成長した均一な板状粒子であるため、塗膜中において
粒子は平行に幾重にも層をなし、下層の塗膜の劣化を防
ぎ、塗膜中への流体の浸入、ガス類の透過を阻止させ、
耐湿性、耐水性を向上させると共に、耐候性、耐久性に
優れた塗膜を形成することができる。
は、アルミニウムの酸化物の中で最も安定なα−Al2O3
（コランダム）からなる粉末であるため、硬度も高く堅
牢性が充分発揮されるものであると共に、Ｃ面（001）
が成長した均一な板状粒子であるため、塗膜中において
粒子は平行に幾重にも層をなし、下層の塗膜の劣化を防
ぎ、塗膜中への流体の浸入、ガス類の透過を阻止させ、
耐湿性、耐水性を向上させると共に、耐候性、耐久性に
優れた塗膜を形成することができる。
第１図は実施例の試料Ａの結晶形状を示す電子顕微鏡写
真、第２図は実施例の試料Ｂの結晶形状を示す電子顕微
鏡写真、第３図は試料Ａの並びに第４図は試料Ｂの塗料
面における粒子の配向性を示すＸ線回折パターンを示す
ものである。
真、第２図は実施例の試料Ｂの結晶形状を示す電子顕微
鏡写真、第３図は試料Ａの並びに第４図は試料Ｂの塗料
面における粒子の配向性を示すＸ線回折パターンを示す
ものである。
Claims (1)
- 【請求項１】結晶系が六方晶系でＣ軸に直交する結晶面
が平板状に成長した微細な板状アルミナ（α−Al2O3）
粒子であることを特徴とする塗料用アルミナ顔料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2146113A JP2549452B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | 塗料用アルミナ顔料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2146113A JP2549452B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | 塗料用アルミナ顔料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0439362A JPH0439362A (ja) | 1992-02-10 |
| JP2549452B2 true JP2549452B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=15400450
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2146113A Expired - Lifetime JP2549452B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | 塗料用アルミナ顔料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2549452B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8771717B2 (en) | 2008-12-11 | 2014-07-08 | Basf Se | Interference pigments on the basis of perlite flakes |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2790951B2 (ja) * | 1992-11-11 | 1998-08-27 | 工業技術院長 | 板状アルミナ粒子の製造方法 |
| TW460548B (en) * | 1998-12-23 | 2001-10-21 | Merck Patent Gmbh | Pigment mixture |
| DE10153196A1 (de) † | 2001-10-27 | 2003-05-08 | Merck Patent Gmbh | Pigment mit Metallglanz |
| JP2009504909A (ja) | 2005-08-12 | 2009-02-05 | ダンウィルコ（１１９８）リミテッド | 金属フレーク製造方法 |
| JP5110250B2 (ja) | 2006-02-06 | 2012-12-26 | Ｎｏｋ株式会社 | オイルシール |
| JP4894839B2 (ja) * | 2008-10-08 | 2012-03-14 | トヨタ自動車株式会社 | 動力伝達装置の潤滑構造 |
| DE102009023159A1 (de) | 2009-05-29 | 2010-12-02 | Merck Patent Gmbh | Elektrostatisches Beschichtungsverfahren |
| EP2649134B1 (en) | 2010-12-09 | 2020-12-23 | Merck Patent GmbH | Magnetic pigments |
| US9657185B2 (en) | 2010-12-09 | 2017-05-23 | Merck Patent Gmbh | Brilliant black pigments |
| DE102012017608A1 (de) | 2012-09-06 | 2014-05-08 | Merck Patent Gmbh | Goldpigment |
| EP2799397B1 (en) | 2013-04-30 | 2018-06-20 | Merck Patent GmbH | alpha-Alumina flakes |
| ES2684773T3 (es) | 2013-04-30 | 2018-10-04 | Merck Patent Gmbh | Copos de alfa-Alúmina |
| DE102014003975A1 (de) | 2014-03-20 | 2015-10-08 | Merck Patent Gmbh | Effektpigmente |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6054916A (ja) * | 1983-09-06 | 1985-03-29 | 坂東 尚周 | 六角薄板状ｄ−Ａｌ↓２Ｏ↓３粒子及びその製造法 |
| JPS60176906A (ja) * | 1984-02-20 | 1985-09-11 | Sumitomo Chem Co Ltd | 薄片状無機物質の製造方法 |
| JPS623003A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-09 | Catalysts & Chem Ind Co Ltd | 鱗片状の無機酸化物およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-06-06 JP JP2146113A patent/JP2549452B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
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|---|---|---|---|---|
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| US8771717B2 (en) | 2008-12-11 | 2014-07-08 | Basf Se | Interference pigments on the basis of perlite flakes |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0439362A (ja) | 1992-02-10 |
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