JP2544516B2 - 3次元画像表示装置 - Google Patents
3次元画像表示装置Info
- Publication number
- JP2544516B2 JP2544516B2 JP2286441A JP28644190A JP2544516B2 JP 2544516 B2 JP2544516 B2 JP 2544516B2 JP 2286441 A JP2286441 A JP 2286441A JP 28644190 A JP28644190 A JP 28644190A JP 2544516 B2 JP2544516 B2 JP 2544516B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display device
- plate
- lenticular plate
- lenticular
- cylindrical lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims description 15
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 14
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 9
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 8
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 5
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 5
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 3
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 3
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 description 2
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 2
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 description 2
- 238000005401 electroluminescence Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
Description
本発明は、レンチキュラー板を通して立体感を得る表
示装置に関し、特にテレビジョン等の画像表示機器か
ら、水平視差を有する3次元画像を観察するために使用
される3次元画像表示装置に関する。
示装置に関し、特にテレビジョン等の画像表示機器か
ら、水平視差を有する3次元画像を観察するために使用
される3次元画像表示装置に関する。
立体視等で用いられるレンチキュラー板は、第3図
(a)に示すように、水平方向に周期的な曲率を有する
レンズ板30で、円筒形のレンズを多数並べた構成であ
り、通常、第3図(b)に示す1つの円筒形レンズの断
面説明図に表すように、裏面の平滑面35に焦点を結ぶよ
うになっている。 立体印刷物の観察の場合、レンチキュラー板の裏面に
は、視差を有する複数枚(2枚またはそれ以上)の画像
をレンズの特性に合わせて、線状に分割し、圧縮・再構
成してなる1枚の画像38が形成されている。 観察にあたって、人間の左右の眼はレンチキュラー板
の裏面でそれぞれ違った位置の画像(すなわち、視差の
ある画像)を見る事になり、立体感を得る事ができる。
(a)に示すように、水平方向に周期的な曲率を有する
レンズ板30で、円筒形のレンズを多数並べた構成であ
り、通常、第3図(b)に示す1つの円筒形レンズの断
面説明図に表すように、裏面の平滑面35に焦点を結ぶよ
うになっている。 立体印刷物の観察の場合、レンチキュラー板の裏面に
は、視差を有する複数枚(2枚またはそれ以上)の画像
をレンズの特性に合わせて、線状に分割し、圧縮・再構
成してなる1枚の画像38が形成されている。 観察にあたって、人間の左右の眼はレンチキュラー板
の裏面でそれぞれ違った位置の画像(すなわち、視差の
ある画像)を見る事になり、立体感を得る事ができる。
しかしながら、上記した従来のレンチキュラー板で
は、その要求される光学的特性上、裏面の平滑面に焦点
を結ばなくてはならないため、レンチキュラー板の厚さ
は、円筒形レンズのピッチおよび曲率半径に依存したも
のとなっている。 レンチキュラー板の厚さを薄くするために、円筒形の
レンズのピッチおよび曲率半径を小さくする事が考えら
れる。 しかし、表示される3次元画像の大きさや構成から、
小さなピッチや曲率半径のレンチキュラー板とする事が
できない場合がある。 また、レンチキュラー板の材質としては、主にアクリ
ル樹脂が用いられているが、前記樹脂は無色透明ではあ
っても、その中を通過する光線は、散乱等により不鮮明
なものとなってしまう。 本発明は、大画面化が要求されるレンチキュラー板に
おいて、特に軽量化光線の鮮明性の向上、の観点よ
り改善を画ったものである。
は、その要求される光学的特性上、裏面の平滑面に焦点
を結ばなくてはならないため、レンチキュラー板の厚さ
は、円筒形レンズのピッチおよび曲率半径に依存したも
のとなっている。 レンチキュラー板の厚さを薄くするために、円筒形の
レンズのピッチおよび曲率半径を小さくする事が考えら
れる。 しかし、表示される3次元画像の大きさや構成から、
小さなピッチや曲率半径のレンチキュラー板とする事が
できない場合がある。 また、レンチキュラー板の材質としては、主にアクリ
ル樹脂が用いられているが、前記樹脂は無色透明ではあ
っても、その中を通過する光線は、散乱等により不鮮明
なものとなってしまう。 本発明は、大画面化が要求されるレンチキュラー板に
おいて、特に軽量化光線の鮮明性の向上、の観点よ
り改善を画ったものである。
すなわち、請求項1の本発明は、 片面にシリンドリカルレンズが水平方向に並設され、
他面が平坦なレンチキュラー板を用いた3次元画像表示
装置において、 シリンドリカルレンズの焦点距離未満の厚さのレンチ
キュラー板と結像用スクリーン板とが、前記レンチキュ
ラー板の平坦面側で、周辺部にスペーサを介して積層合
体されており、 空気層を介している上記周辺部以外のシリンドリカル
レンズ群の焦点面が、前記スペーサの厚さによって、ほ
ぼ結像用スクリーン板上となるように定められており、 結像用スクリーン板には、視差を有する複数の画像が
前記レンチキュラー板の特性に応じて合成された映像が
投影される構成であることを特徴とする3次元画像表示
装置である。 請求項2の発明は、 片面にシリンドリカルレンズが水平方向に並設され、
他面が平坦なレンチキュラー板を用いた3次元画像表示
装置において、 シリンドリカルレンズの焦点距離未満の厚さのレンチ
キュラー板と、 視差を有する複数の画像が前記レンチキュラー板の特
性に応じて合成された映像を表示するパネルとが、 前記レンチキュラー板の平坦面側で、周辺部にスペー
サを介して積層合体されており、 空気層を介している上記周辺部以外のシリンドリカル
レンズ群の焦点面が、前記スペーサの厚さによって、ほ
ぼ前記パネルの表示面上となるように定められた構成で
あることを特徴とする3次元画像表示装置である。 請求項項3の発明は、 両面にシリンドリカルレンズが水平方向に同一ピッチ
で並設されたレンチキュラー板を用いた3次元画像表示
装置において、 片面にシリンドリカルレンズが水平方向に並設され、
他面が平坦であり、シリンドリカルレンズの焦点距離未
満の厚さの観察者側のレンチキュラー板と、同様の投影
側のレンチキュラー板とを有し、 双方のレンチキュラー板が、結像用スクリーン板を挟
んで、互いの平坦面側で、周辺部にスペーサを介して積
層合体されており、 空気層を介している上記周辺部以外のシリンドリカル
レンズ群の焦点面が、前記スペーサの厚さによって、双
方共にほぼ結像用スクリーン板上となるように定められ
ており、 投影側のレンチキュラー板には、複数台のプロジェク
ターにより、視差を有する複数の映像が投影される構成
であることを特徴とする3次元画像表示装置である。 レンチキュラー板を用いた3次元画像表示装置は、視
差を有する画像数より、(a)2像式、(b)多像式に
分類できる。 2像式と多像式のレンチキュラー板では、その円筒形
レンズの形状を変えなくてはならないが、以下にその一
例を4像式の場合について示す。 製品サイズが、2m×3mの大型な場合、上記したレンチ
キュラー板をアクリル樹脂にて作成したとして、その重
量は(a)で360kg、(b)で104kgであり、大変重いも
のとなり、コスト的にも高価となる。 光線が焦点を結び、画像を表示すべき結像用スクリー
ン板としては、例えば以下の構成からなる拡散シート
(板)が考えられる。 乳白剤の混入により光を拡散させるシート。 シリカ等の拡散剤を透明樹脂に混入してなるもの。 透明樹脂板の一面をマット処理(表面を凹凸状に成形
する事)したもの。 透明樹脂板の一面に、シリカ等拡散剤を固形分とした
透明塗料を塗布またはコーティングしたもの。
他面が平坦なレンチキュラー板を用いた3次元画像表示
装置において、 シリンドリカルレンズの焦点距離未満の厚さのレンチ
キュラー板と結像用スクリーン板とが、前記レンチキュ
ラー板の平坦面側で、周辺部にスペーサを介して積層合
体されており、 空気層を介している上記周辺部以外のシリンドリカル
レンズ群の焦点面が、前記スペーサの厚さによって、ほ
ぼ結像用スクリーン板上となるように定められており、 結像用スクリーン板には、視差を有する複数の画像が
前記レンチキュラー板の特性に応じて合成された映像が
投影される構成であることを特徴とする3次元画像表示
装置である。 請求項2の発明は、 片面にシリンドリカルレンズが水平方向に並設され、
他面が平坦なレンチキュラー板を用いた3次元画像表示
装置において、 シリンドリカルレンズの焦点距離未満の厚さのレンチ
キュラー板と、 視差を有する複数の画像が前記レンチキュラー板の特
性に応じて合成された映像を表示するパネルとが、 前記レンチキュラー板の平坦面側で、周辺部にスペー
サを介して積層合体されており、 空気層を介している上記周辺部以外のシリンドリカル
レンズ群の焦点面が、前記スペーサの厚さによって、ほ
ぼ前記パネルの表示面上となるように定められた構成で
あることを特徴とする3次元画像表示装置である。 請求項項3の発明は、 両面にシリンドリカルレンズが水平方向に同一ピッチ
で並設されたレンチキュラー板を用いた3次元画像表示
装置において、 片面にシリンドリカルレンズが水平方向に並設され、
他面が平坦であり、シリンドリカルレンズの焦点距離未
満の厚さの観察者側のレンチキュラー板と、同様の投影
側のレンチキュラー板とを有し、 双方のレンチキュラー板が、結像用スクリーン板を挟
んで、互いの平坦面側で、周辺部にスペーサを介して積
層合体されており、 空気層を介している上記周辺部以外のシリンドリカル
レンズ群の焦点面が、前記スペーサの厚さによって、双
方共にほぼ結像用スクリーン板上となるように定められ
ており、 投影側のレンチキュラー板には、複数台のプロジェク
ターにより、視差を有する複数の映像が投影される構成
であることを特徴とする3次元画像表示装置である。 レンチキュラー板を用いた3次元画像表示装置は、視
差を有する画像数より、(a)2像式、(b)多像式に
分類できる。 2像式と多像式のレンチキュラー板では、その円筒形
レンズの形状を変えなくてはならないが、以下にその一
例を4像式の場合について示す。 製品サイズが、2m×3mの大型な場合、上記したレンチ
キュラー板をアクリル樹脂にて作成したとして、その重
量は(a)で360kg、(b)で104kgであり、大変重いも
のとなり、コスト的にも高価となる。 光線が焦点を結び、画像を表示すべき結像用スクリー
ン板としては、例えば以下の構成からなる拡散シート
(板)が考えられる。 乳白剤の混入により光を拡散させるシート。 シリカ等の拡散剤を透明樹脂に混入してなるもの。 透明樹脂板の一面をマット処理(表面を凹凸状に成形
する事)したもの。 透明樹脂板の一面に、シリカ等拡散剤を固形分とした
透明塗料を塗布またはコーティングしたもの。
本発明の構成を有する3次元画像表示装置(レンチキ
ュラースクリーン)では、集光性を有するレンズ状の部
分が薄い板状であり、その後の光の直進部(光路)を空
気層としたため、表示装置全体の重さは、大変軽量にな
り、また、焦点面である結像用スクリーンに収光された
画像は、散乱等の影響を受けずに鮮明になるという利点
がある。
ュラースクリーン)では、集光性を有するレンズ状の部
分が薄い板状であり、その後の光の直進部(光路)を空
気層としたため、表示装置全体の重さは、大変軽量にな
り、また、焦点面である結像用スクリーンに収光された
画像は、散乱等の影響を受けずに鮮明になるという利点
がある。
以下、実施例をもって更に詳細な説明とする。 <実施例−1> 第1図は、本発明に係る3次元画像表示装置(レンチ
キュラースクリーン)10の一例(2像式)を示す説明図
であり、第1図(a)は全体斜視図、第1図(b)はA
−A断面の部分断面説明図、第1図(c)は1つの円筒
形レンズを示す断面説明図である。 レンチキュラー板12と、結像用スクリーン板14とが、
周辺部に所定の幅と厚みをもったスペーサ16を介して対
向した構成であり、前記レンチキュラー板12の焦点面
は、ほぼ前記スクリーン板14の拡散処理を施した15面上
に存在するようになっている。 本実施例の3次元画像表示装置(レンチキュラースク
リーン)の各寸法を下記表−1に示す。 ここで各記号は、レンチキュラー板の曲率半径R,ピッ
チp,厚さt,表示装置全体の厚さD,結像用スクリーン板の
厚さs,スペーサの厚さdの意味である。 比較例として、第3図(a)に示す構成の、従来技術
に係る3次元画像表示装置(レンチキュラースクリー
ン)の各寸法を表−1に示す。 また、合わせて表示装置の重量Wと、光線の透過率T
(プロジェクターから発した光源光を100とした場合、
観察者に到達する光のパーセンテージ)の比較も同表に
示す。 なお、表示装置の面積は、実施例−1および比較例と
も、700mm×900mmである。 本実施例において、表示装置全体の厚さDが減少した
のは、レンズ状の部分と内部の空気層との屈折率の差に
より、レンズに入光した光線の焦点距離が短くなったた
めである。(第1図(c)参照。同図中、点線は比較例
における光線の光路を示す) また、本実施例による表示装置(レンチキュラースク
リーン)を液晶ビデオプロジェクターに適用した使用方
法を第1図(d)に示す。 前記プロジェクターにより画像を表示するスクリーン
面17には、2像による立体視ができるよう視差を有する
画像が、円筒形レンズのピッチに対応して、1ピッチに
2像が表示されるように投影されている。 観察者は、所定の距離より表示装置を通して、前記ス
クリーン面17上の視差画像を、それぞれ左右の眼で見る
事になり、立体的映像を得る事ができる。 なお、本実施例においては、2像式の場合の表示装置
について説明したが、2像式に限らず、円筒形レンズの
形状が異なる多像式の場合についても同様の事が言え
る。 多像式の場合においても、観察者は、立体的映像を得
る事ができるが、多像式では、立体視の可能な領域が広
くなるという利点がある。 <実施例−2> 第2図は、本発明の他実施例を示す説明図であり、第
2図(a)は全体斜視図、第2図(b)はA−A断面の
部分断面説明図、第2図(c)は1組の円筒形レンズを
示す断面説明図である。 投影側レンチキュラー板22と、結像用スクリーン板24
とが、周辺部に所定の幅と厚みをもったスペーサ26を介
して対向した構成であり、観察側にも同様の観察側レン
チキュラー板23が、スペーサ27を介して対向した構成で
あり、前記両レンチキュラー板の焦点面は、ほぼ前記ス
クリーン板24の拡散処理を施した25面上に存在するよう
になっている。 また、本実施例による表示装置を液晶ビデオプロジェ
クターに適用した使用方法を第2図(d)に示す。 投影側の所定の位置に、複数台数のプロジェクターを
配置し、観察側に向かって視差画像を投影する。 投影された画像は、投影側レンチキュラー板22で集光
され、結像用スクリーン板24上で、円筒形レンズのピッ
チに対応して、1ピッチに複数像が表示されるように結
像される。 観察者は、所定の距離より観察側レンチキュラー板23
を通して、前記スクリーン板24上の視差画像を、それぞ
れ左右の眼で見る事になり、立体的映像を得る事ができ
る。 <実施例−3> 第4図は、本発明の他実施例を示す説明図である。 例えば、光源から液晶ディスプレイ装置を通過した光
によって画像表示を行うようにした構成のものがある。 液晶ディスプレイ装置40のディスプレイ面には、複数
の画像部44(透明電極が対向し、液晶の駆動によって、
透過・非透過状態になる部分)が所定のピッチで配置さ
れ、前記画像部44それぞれの動作(透過・非透過)によ
って画像パターンが構成される。(第4図(a)) このような表示形式において、表示画像を結像すべ
く、(例えば、拡散処理の施された)結像用スクリーン
面は不要である。 液晶ディスプレイ装置40のディスプレイ面に、第1図
において結像用スクリーン板14を具備しない構成のレン
チキュラースクリーンを第4図(b)に示すように装着
する。レンチキュラー板の焦点面は、ほぼ液晶ディスプ
レイ装置40のディスプレイ面に存在するようにする。 観察者は、所定の距離より表示装置を通して、前記デ
ィスプレイ面上の視差画像を、それぞれ左右の眼で見る
事になり、立体的画像を得る事ができる。 なお、本実施例においては、液晶ディスプレイ装置の
場合について説明したが、これに限られるものではな
く、結像用スクリーン面が不要なこのような表示形式の
ディスプレイ装置としては、他に、EL(エレクトロ・ル
ミネセンス)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が
あり、これらにも適用できる。
キュラースクリーン)10の一例(2像式)を示す説明図
であり、第1図(a)は全体斜視図、第1図(b)はA
−A断面の部分断面説明図、第1図(c)は1つの円筒
形レンズを示す断面説明図である。 レンチキュラー板12と、結像用スクリーン板14とが、
周辺部に所定の幅と厚みをもったスペーサ16を介して対
向した構成であり、前記レンチキュラー板12の焦点面
は、ほぼ前記スクリーン板14の拡散処理を施した15面上
に存在するようになっている。 本実施例の3次元画像表示装置(レンチキュラースク
リーン)の各寸法を下記表−1に示す。 ここで各記号は、レンチキュラー板の曲率半径R,ピッ
チp,厚さt,表示装置全体の厚さD,結像用スクリーン板の
厚さs,スペーサの厚さdの意味である。 比較例として、第3図(a)に示す構成の、従来技術
に係る3次元画像表示装置(レンチキュラースクリー
ン)の各寸法を表−1に示す。 また、合わせて表示装置の重量Wと、光線の透過率T
(プロジェクターから発した光源光を100とした場合、
観察者に到達する光のパーセンテージ)の比較も同表に
示す。 なお、表示装置の面積は、実施例−1および比較例と
も、700mm×900mmである。 本実施例において、表示装置全体の厚さDが減少した
のは、レンズ状の部分と内部の空気層との屈折率の差に
より、レンズに入光した光線の焦点距離が短くなったた
めである。(第1図(c)参照。同図中、点線は比較例
における光線の光路を示す) また、本実施例による表示装置(レンチキュラースク
リーン)を液晶ビデオプロジェクターに適用した使用方
法を第1図(d)に示す。 前記プロジェクターにより画像を表示するスクリーン
面17には、2像による立体視ができるよう視差を有する
画像が、円筒形レンズのピッチに対応して、1ピッチに
2像が表示されるように投影されている。 観察者は、所定の距離より表示装置を通して、前記ス
クリーン面17上の視差画像を、それぞれ左右の眼で見る
事になり、立体的映像を得る事ができる。 なお、本実施例においては、2像式の場合の表示装置
について説明したが、2像式に限らず、円筒形レンズの
形状が異なる多像式の場合についても同様の事が言え
る。 多像式の場合においても、観察者は、立体的映像を得
る事ができるが、多像式では、立体視の可能な領域が広
くなるという利点がある。 <実施例−2> 第2図は、本発明の他実施例を示す説明図であり、第
2図(a)は全体斜視図、第2図(b)はA−A断面の
部分断面説明図、第2図(c)は1組の円筒形レンズを
示す断面説明図である。 投影側レンチキュラー板22と、結像用スクリーン板24
とが、周辺部に所定の幅と厚みをもったスペーサ26を介
して対向した構成であり、観察側にも同様の観察側レン
チキュラー板23が、スペーサ27を介して対向した構成で
あり、前記両レンチキュラー板の焦点面は、ほぼ前記ス
クリーン板24の拡散処理を施した25面上に存在するよう
になっている。 また、本実施例による表示装置を液晶ビデオプロジェ
クターに適用した使用方法を第2図(d)に示す。 投影側の所定の位置に、複数台数のプロジェクターを
配置し、観察側に向かって視差画像を投影する。 投影された画像は、投影側レンチキュラー板22で集光
され、結像用スクリーン板24上で、円筒形レンズのピッ
チに対応して、1ピッチに複数像が表示されるように結
像される。 観察者は、所定の距離より観察側レンチキュラー板23
を通して、前記スクリーン板24上の視差画像を、それぞ
れ左右の眼で見る事になり、立体的映像を得る事ができ
る。 <実施例−3> 第4図は、本発明の他実施例を示す説明図である。 例えば、光源から液晶ディスプレイ装置を通過した光
によって画像表示を行うようにした構成のものがある。 液晶ディスプレイ装置40のディスプレイ面には、複数
の画像部44(透明電極が対向し、液晶の駆動によって、
透過・非透過状態になる部分)が所定のピッチで配置さ
れ、前記画像部44それぞれの動作(透過・非透過)によ
って画像パターンが構成される。(第4図(a)) このような表示形式において、表示画像を結像すべ
く、(例えば、拡散処理の施された)結像用スクリーン
面は不要である。 液晶ディスプレイ装置40のディスプレイ面に、第1図
において結像用スクリーン板14を具備しない構成のレン
チキュラースクリーンを第4図(b)に示すように装着
する。レンチキュラー板の焦点面は、ほぼ液晶ディスプ
レイ装置40のディスプレイ面に存在するようにする。 観察者は、所定の距離より表示装置を通して、前記デ
ィスプレイ面上の視差画像を、それぞれ左右の眼で見る
事になり、立体的画像を得る事ができる。 なお、本実施例においては、液晶ディスプレイ装置の
場合について説明したが、これに限られるものではな
く、結像用スクリーン面が不要なこのような表示形式の
ディスプレイ装置としては、他に、EL(エレクトロ・ル
ミネセンス)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が
あり、これらにも適用できる。
本発明による効果は、以下のように列挙できる。 中空構造とする事により、表示装置全体の重量を軽量
化できる。 表示装置全体の厚さを薄くできる。 光線の透過率を高める事ができ、鮮明な画像を得る事
ができる。 レンチキュラー板に用いる透明樹脂を少量化でき、表
示装置を低コスト化できる。
化できる。 表示装置全体の厚さを薄くできる。 光線の透過率を高める事ができ、鮮明な画像を得る事
ができる。 レンチキュラー板に用いる透明樹脂を少量化でき、表
示装置を低コスト化できる。
第1図、第2図、および第4図は、本発明の3次元画像
表示装置と前記装置を用いた立体表示方法を示す説明図
であり、第3図は、従来の3次元画像表示装置を示す説
明図である。
表示装置と前記装置を用いた立体表示方法を示す説明図
であり、第3図は、従来の3次元画像表示装置を示す説
明図である。
10,20,30…3次元画像表示装置 12,22,23…レンチキュラー板 14,24…結像用スクリーン板 16,26,27…スペーサ 15,25,35…拡散面 17,28…空気層 18…スクリーン面 38…視差画像 40…液晶ディスプレイ装置 44…画像部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−51346(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】片面にシリンドリカルレンズが水平方向に
並設され、他面が平坦なレンチキュラー板を用いた3次
元画像表示装置において、 シリンドリカルレンズの焦点距離未満の厚さのレンチキ
ュラー板と結像用スクリーン板とが、前記レンチキュラ
ー板の平坦面側で、周辺部にスペーサを介して積層合体
されており、 空気層を介している上記周辺部以外のシリンドリカルレ
ンズ群の焦点面が、前記スペーサの厚さによって、ほぼ
結像用スクリーン板上となるように定められており、 結像用スクリーン板には、視差を有する複数の画像が前
記レンチキュラー板の特性に応じて合成された映像が投
影される構成であることを特徴とする3次元画像表示装
置。 - 【請求項2】片面にシリンドリカルレンズが水平方向に
並設され、他面が平坦なレンチキュラー板を用いた3次
元画像表示装置において、 シリンドリカルレンズの焦点距離未満の厚さのレンチキ
ュラー板と、 視差を有する複数の画像が前記レンチキュラー板の特性
に応じて合成された映像を表示するパネルとが、 前記レンチキュラー板の平坦面側で、周辺部にスペーサ
を介して積層合体されており、 空気層を介している上記周辺部以外のシリンドリカルレ
ンズ群の焦点面が、前記スペーサの厚さによって、ほぼ
前記パネルの表示面上となるように定められた構成であ
ることを特徴とする3次元画像表示装置。 - 【請求項3】両面にシリンドリカルレンズが水平方向に
同一ピッチで並設されたレンチキュラー板を用いた3次
元画像表示装置において、 片面にシリンドリカルレンズが水平方向に並設され、他
面が平坦であり、シリンドリカルレンズの焦点距離未満
の厚さの観察者側のレンチキュラー板と、同様の投影側
のレンチキュラー板とを有し、 双方のレンチキュラー板が、結像用スクリーン板を挟ん
で、互いの平坦面側で、周辺部にスペーサを介して積層
合体されており、 空気層を介している上記周辺部以外のシリンドリカルレ
ンズ群の焦点面が、前記スペーサの厚さによって、双方
共にほぼ結像用スクリーン板上となるように定められて
おり、 投影側のレンチキュラー板には、複数台のプロジェクタ
ーにより、視差を有する複数の映像が投影される構成で
あることを特徴とする3次元画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2286441A JP2544516B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 3次元画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2286441A JP2544516B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 3次元画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04159529A JPH04159529A (ja) | 1992-06-02 |
JP2544516B2 true JP2544516B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=17704432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2286441A Expired - Lifetime JP2544516B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 3次元画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544516B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4747408B2 (ja) * | 2000-10-03 | 2011-08-17 | 凸版印刷株式会社 | スクリーンとそれを用いた立体表示システム |
JP2005078000A (ja) * | 2003-09-03 | 2005-03-24 | Olympus Corp | 画像表示装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0251346U (ja) * | 1988-09-30 | 1990-04-11 |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP2286441A patent/JP2544516B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04159529A (ja) | 1992-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI259912B (en) | 3D image display device | |
JP5073156B2 (ja) | 2次元及び3次元映像の互換が可能な多視点3次元映像システムの映像表示部 | |
EP0760490B1 (en) | Image display apparatus | |
JPH1042317A (ja) | 立体映像表示装置 | |
JPH11285030A (ja) | 立体画像表示方法及び立体画像表示装置 | |
JP2012002866A (ja) | 立体表示用光学デバイスおよび立体表示装置 | |
JP3192994B2 (ja) | 立体映像表示装置 | |
JPH09133893A (ja) | レンチキュラレンズを用いた立体視ディスプレイ装置 | |
JP2018136525A (ja) | 裸眼3d用レンチキュラーレンズシート及び裸眼3d用液晶表示モジュール | |
JP5027829B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP4747408B2 (ja) | スクリーンとそれを用いた立体表示システム | |
JP2544516B2 (ja) | 3次元画像表示装置 | |
JPH09311295A (ja) | 立体画像表示方法及びそれを用いた立体画像表示装置 | |
JP3515315B2 (ja) | 立体映像表示装置 | |
JPH0698353A (ja) | 画像表示装置 | |
JPH08149520A (ja) | 立体映像表示装置 | |
CN104076592A (zh) | 指向光源裸眼3d投影系统及其3d成像屏幕 | |
JP3566484B2 (ja) | 立体画像表示装置 | |
JP2001091896A (ja) | 2次元映像/3次元映像互換型映像表示装置 | |
JPH11285031A (ja) | 立体画像表示装置 | |
WO2012001996A1 (ja) | レンズ部品および画像表示装置 | |
JPH0862533A (ja) | 立体表示装置 | |
CN101146235A (zh) | 一种自由立体显示技术 | |
JPH0397390A (ja) | 立体表示装置 | |
JPH05273657A (ja) | 立体視観察用スクリーン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725 Year of fee payment: 15 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725 Year of fee payment: 15 |