JP2543229Y2 - ラックアンドピニオン式ステアリングギヤのジョイント結合部構造 - Google Patents
ラックアンドピニオン式ステアリングギヤのジョイント結合部構造Info
- Publication number
- JP2543229Y2 JP2543229Y2 JP89091U JP89091U JP2543229Y2 JP 2543229 Y2 JP2543229 Y2 JP 2543229Y2 JP 89091 U JP89091 U JP 89091U JP 89091 U JP89091 U JP 89091U JP 2543229 Y2 JP2543229 Y2 JP 2543229Y2
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- Japan
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- rack
- joint
- lock plate
- steering gear
- buffer ring
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラックアンドピニオン
式ステアリングギヤのジョイント結合部、とりわけ、車
体側固定部材とジョイントの端面相互の衝突を緩和する
緩衝リングを備えたジョイント結合部の構造に関する。
式ステアリングギヤのジョイント結合部、とりわけ、車
体側固定部材とジョイントの端面相互の衝突を緩和する
緩衝リングを備えたジョイント結合部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ラックアンドピニオン式ステアリングギ
ヤは、ステアリングシャフトの回転を、その先端に取り
付けたピニオンとラックの噛合によって横方向の運動に
変換し、この運動によって左右のフロントホイールを動
かす構造となっている。そして、前記ラックの両端部と
各フロントホイールはタイロッドを介して結合され、ラ
ックとタイロッドは、タイロッドの端部に一体化された
ジョイントによって揺動可能な状態で結合されている。
ヤは、ステアリングシャフトの回転を、その先端に取り
付けたピニオンとラックの噛合によって横方向の運動に
変換し、この運動によって左右のフロントホイールを動
かす構造となっている。そして、前記ラックの両端部と
各フロントホイールはタイロッドを介して結合され、ラ
ックとタイロッドは、タイロッドの端部に一体化された
ジョイントによって揺動可能な状態で結合されている。
【0003】このようなステアリングギヤのジョイント
結合部は、図8,図9に示すように、ラック1の端面に
形成された螺子孔2にジョイント3の一端が螺合される
と共に、このラック1とジョイント3の相互が略円筒状
のロックプレート4によってかしめ固定され、これによ
って互いが一体化されている。さらに、ロックプレート
4のラック嵌着部5の外周面には、車体側固定部材であ
るエンドカバー6とジョイント3の衝突を緩衝するため
の緩衝リング7が嵌合係止されている。この緩衝リング
7は、リング本体8の一方の側面に衝撃緩衝用の弾性材
9が接着される一方で、内周面に係止用の弾性材10が
接着され、前記ロックプレート4のラック嵌着部5に対
しては、この弾性材10の弾発力によって圧着するよう
になっている。尚、図8中11は、ラック1を進退自在
に保持する車体側固定部材としてのシリンダであり、1
2は、結合部保護用の蛇腹状ブーツである。
結合部は、図8,図9に示すように、ラック1の端面に
形成された螺子孔2にジョイント3の一端が螺合される
と共に、このラック1とジョイント3の相互が略円筒状
のロックプレート4によってかしめ固定され、これによ
って互いが一体化されている。さらに、ロックプレート
4のラック嵌着部5の外周面には、車体側固定部材であ
るエンドカバー6とジョイント3の衝突を緩衝するため
の緩衝リング7が嵌合係止されている。この緩衝リング
7は、リング本体8の一方の側面に衝撃緩衝用の弾性材
9が接着される一方で、内周面に係止用の弾性材10が
接着され、前記ロックプレート4のラック嵌着部5に対
しては、この弾性材10の弾発力によって圧着するよう
になっている。尚、図8中11は、ラック1を進退自在
に保持する車体側固定部材としてのシリンダであり、1
2は、結合部保護用の蛇腹状ブーツである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のジョイント結合部構造の場合、緩衝リング7は、ロッ
クプレート4に対し弾性材10の弾発力だけによって係
止されているため、ラック1の繰り返しの進退動作(横
方向運動)によってロックプレート4から脱落する可能
性があり、緩衝リング7がロックプレート4から脱落す
ると、この緩衝リング7が走行時に振動して騒音を招く
虞れが生じる。
のジョイント結合部構造の場合、緩衝リング7は、ロッ
クプレート4に対し弾性材10の弾発力だけによって係
止されているため、ラック1の繰り返しの進退動作(横
方向運動)によってロックプレート4から脱落する可能
性があり、緩衝リング7がロックプレート4から脱落す
ると、この緩衝リング7が走行時に振動して騒音を招く
虞れが生じる。
【0005】そこで本考案は、緩衝リングのロックプレ
ートからの脱落を確実に防止することが出来るラックア
ンドピニオン式ステアリングギヤのジョイント結合部構
造を提供しようとするものである。
ートからの脱落を確実に防止することが出来るラックア
ンドピニオン式ステアリングギヤのジョイント結合部構
造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上述した課題を
解決するための手段として、車体側固定部材に進退自在
に保持されたラックの端部にタイロッド結合用のジョイ
ントが螺合されると共に、該ラックとジョイントの相互
が略円筒状のロックプレートを介して回り止めされ、さ
らに前記ロックプレートのラック嵌着部外面に、前記固
定部材とジョイントの端面相互の衝突を緩和する緩衝リ
ングが嵌合されたラックアンドピニオン式ステアリング
ギヤのジョイント結合部において、前記ロックプレート
に、緩衝リングと係合してその軸方向変位を抑止する突
部を設けた。
解決するための手段として、車体側固定部材に進退自在
に保持されたラックの端部にタイロッド結合用のジョイ
ントが螺合されると共に、該ラックとジョイントの相互
が略円筒状のロックプレートを介して回り止めされ、さ
らに前記ロックプレートのラック嵌着部外面に、前記固
定部材とジョイントの端面相互の衝突を緩和する緩衝リ
ングが嵌合されたラックアンドピニオン式ステアリング
ギヤのジョイント結合部において、前記ロックプレート
に、緩衝リングと係合してその軸方向変位を抑止する突
部を設けた。
【0007】
【作用】一旦ロックプレートのラック嵌着部に嵌合され
た緩衝リングは、ロックプレートに設けられた突部によ
ってその軸方向変位を抑止され、ロックプレート上を移
動しなくなる。
た緩衝リングは、ロックプレートに設けられた突部によ
ってその軸方向変位を抑止され、ロックプレート上を移
動しなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の第一〜第三実施例を図1〜図
7に基づいて説明する。尚、図8,図9に示したものも
含め同一部分には同一符号を用いるものとする。
7に基づいて説明する。尚、図8,図9に示したものも
含め同一部分には同一符号を用いるものとする。
【0009】まず、本考案の第一実施例を図1,図2に
よって説明する。
よって説明する。
【0010】図1は、この実施例のジョイント結合部構
造を示すものであり、図2は、このジョイント結合部構
造が採用されるステアリングギヤを示すものである。
造を示すものであり、図2は、このジョイント結合部構
造が採用されるステアリングギヤを示すものである。
【0011】図2において、13は、パワーステアリン
グのバルブ機構を収容するバルブハウジング、14は、
上端が図示しないステアリングシャフトに連結され下端
がこのバルブハウジング13に回動可能に保持されたバ
ルブシャフト、15は、このバルブシャフト14に図示
しないトーションバーを介して結合されたピニオンシャ
フトである。また、11は、車体側固定部材としてのシ
リンダであり、このシリンダ11には、前記ピニオンシ
ャフト15のピニオン16と噛合してステアリングシャ
フトの回転運動を横方向の進退運動に変換するラック1
が進退自在に保持されている。
グのバルブ機構を収容するバルブハウジング、14は、
上端が図示しないステアリングシャフトに連結され下端
がこのバルブハウジング13に回動可能に保持されたバ
ルブシャフト、15は、このバルブシャフト14に図示
しないトーションバーを介して結合されたピニオンシャ
フトである。また、11は、車体側固定部材としてのシ
リンダであり、このシリンダ11には、前記ピニオンシ
ャフト15のピニオン16と噛合してステアリングシャ
フトの回転運動を横方向の進退運動に変換するラック1
が進退自在に保持されている。
【0012】シリンダ11の一端にはピニオン16とラ
ック1の噛合部を収容するハウジング17が結合され、
他端にはエンドカバー6が結合されており、ラック1の
各端部は夫々このハウジング17とエンドカバー6の内
部を貫通している。そしてこのラック1の各端部には、
タイロッド18と一体化されたボールジョイント19が
結合され、各タイロッド18はこのボールジョイント1
9によってラック1に対して揺動可能となっている。
尚、図2中12は、ラック1とタイロッド18の結合部
を保護する蛇腹状ブーツであり、20は、ラック1の中
間部外面に一体支持されてシリンダ11の内部を二つの
液室に画成するピストン、21,22は、バルブハウジ
ング13内で圧力調整されたパワーステアリングの作動
液をシリンダ11内の各液室に供給する通路である。ま
た、この実施例においては、シリンダ11、エンドカバ
ー6、及び、ハウジング17がラック1を進退自在に保
持する車体側固定部材を構成している。
ック1の噛合部を収容するハウジング17が結合され、
他端にはエンドカバー6が結合されており、ラック1の
各端部は夫々このハウジング17とエンドカバー6の内
部を貫通している。そしてこのラック1の各端部には、
タイロッド18と一体化されたボールジョイント19が
結合され、各タイロッド18はこのボールジョイント1
9によってラック1に対して揺動可能となっている。
尚、図2中12は、ラック1とタイロッド18の結合部
を保護する蛇腹状ブーツであり、20は、ラック1の中
間部外面に一体支持されてシリンダ11の内部を二つの
液室に画成するピストン、21,22は、バルブハウジ
ング13内で圧力調整されたパワーステアリングの作動
液をシリンダ11内の各液室に供給する通路である。ま
た、この実施例においては、シリンダ11、エンドカバ
ー6、及び、ハウジング17がラック1を進退自在に保
持する車体側固定部材を構成している。
【0013】この実施例のジョイント結合部構造につい
て詳述すると、図1に示すように、ラック1の両端面に
は螺子穴23が形成されていて、この各螺子穴23にボ
ールジョイント19の一端が螺合され、ラック1とボー
ルジョイント19の相互が略円筒状のロックプレート2
4によって回り止めされている。このロックプレート2
4は、径の小さいラック嵌着部25と、径の大きいジョ
イント嵌着部26と、これらを連接する連接壁27とを
備えており、ラック嵌着部25とジョイント嵌着部26
はラック1とボールジョイント19の各外周面にかしめ
固定されている。ラック嵌着部25は蛇腹状に形成さ
れ、これによってその外周面に複数の環状突部28が設
けられている。また、このラック嵌着部25の外周面に
は、ラック1が最大ストロークまで変位してエンドカバ
ー6やハウジング17の端面に対してボールジョイント
19の端面が衝突した際にその衝撃を緩和する緩衝リン
グ7が嵌合係止されている。緩衝リング7は、リング本
体8の側面に衝撃緩衝用の弾性材9、内周面に係止用の
弾性材10が、夫々接着された構造となっており、弾性
材10の内周面は、前記ラック嵌着部25の蛇腹形状に
対応するように複数の環状凹部29が形成され、ラック
嵌着部25の環状突部28とこの環状凹部29とが互い
に係合するようになっている。尚、前記弾性材9,10
としては、ゴムや軟質樹脂等が採用される。
て詳述すると、図1に示すように、ラック1の両端面に
は螺子穴23が形成されていて、この各螺子穴23にボ
ールジョイント19の一端が螺合され、ラック1とボー
ルジョイント19の相互が略円筒状のロックプレート2
4によって回り止めされている。このロックプレート2
4は、径の小さいラック嵌着部25と、径の大きいジョ
イント嵌着部26と、これらを連接する連接壁27とを
備えており、ラック嵌着部25とジョイント嵌着部26
はラック1とボールジョイント19の各外周面にかしめ
固定されている。ラック嵌着部25は蛇腹状に形成さ
れ、これによってその外周面に複数の環状突部28が設
けられている。また、このラック嵌着部25の外周面に
は、ラック1が最大ストロークまで変位してエンドカバ
ー6やハウジング17の端面に対してボールジョイント
19の端面が衝突した際にその衝撃を緩和する緩衝リン
グ7が嵌合係止されている。緩衝リング7は、リング本
体8の側面に衝撃緩衝用の弾性材9、内周面に係止用の
弾性材10が、夫々接着された構造となっており、弾性
材10の内周面は、前記ラック嵌着部25の蛇腹形状に
対応するように複数の環状凹部29が形成され、ラック
嵌着部25の環状突部28とこの環状凹部29とが互い
に係合するようになっている。尚、前記弾性材9,10
としては、ゴムや軟質樹脂等が採用される。
【0014】緩衝リング7の組付に際しては、ボールジ
ョイント19をラック1の端部に螺合し、ロックプレー
ト24をボールジョイント19とラック1の端部外周面
にかしめた後、予めラック1に遊嵌しておいた緩衝リン
グ7を軸方向にスライドさせてロックプレート24のラ
ック嵌着部25に嵌合させる。このとき、ロックプレー
ト24側の環状突部28と緩衝リング7側の環状凹部2
9とが係合し、この係合力と弾性材10の弾発力とによ
って緩衝リング7の軸方向変位が抑止されるようにな
る。このため、緩衝リング7は、一旦装着された後はロ
ックプレート24から脱落し難くなる。
ョイント19をラック1の端部に螺合し、ロックプレー
ト24をボールジョイント19とラック1の端部外周面
にかしめた後、予めラック1に遊嵌しておいた緩衝リン
グ7を軸方向にスライドさせてロックプレート24のラ
ック嵌着部25に嵌合させる。このとき、ロックプレー
ト24側の環状突部28と緩衝リング7側の環状凹部2
9とが係合し、この係合力と弾性材10の弾発力とによ
って緩衝リング7の軸方向変位が抑止されるようにな
る。このため、緩衝リング7は、一旦装着された後はロ
ックプレート24から脱落し難くなる。
【0015】また、以上ではロックプレート24のラッ
ク嵌着部5を蛇腹状に形成してその外周面に複数の環状
突部28を形成した例について説明したが、図3に示す
ように、ラック嵌着部5の端縁部を外周側に押し拡げ、
これによって環状突部28aを一つだけ形成することも
可能である。
ク嵌着部5を蛇腹状に形成してその外周面に複数の環状
突部28を形成した例について説明したが、図3に示す
ように、ラック嵌着部5の端縁部を外周側に押し拡げ、
これによって環状突部28aを一つだけ形成することも
可能である。
【0016】つづいて、本考案の第二実施例をそのジョ
イント結合部構造を示す図4によって説明する。
イント結合部構造を示す図4によって説明する。
【0017】この実施例の場合、ロックプレート24の
構造だけが第一実施例のものと異なり、他の部分の構成
は全く同様となっている。ロックプレート24は、ラッ
ク嵌着部25とジョイント嵌着部26を連接する連接壁
27に孔30が穿設され、この孔30に突部としての鈎
針31が嵌着された構造となっており、緩衝リング7を
軸方向にスライドさせてラック嵌着部25に嵌合係止す
る際に、緩衝リング7の弾性材10の側面にこの鈎針3
1が刺さるようになっている。このため、ロックプレー
ト24に一旦嵌合された緩衝リング7は、弾性材10の
弾発力と鈎針31による係止によって軸方向の変位を抑
止される。
構造だけが第一実施例のものと異なり、他の部分の構成
は全く同様となっている。ロックプレート24は、ラッ
ク嵌着部25とジョイント嵌着部26を連接する連接壁
27に孔30が穿設され、この孔30に突部としての鈎
針31が嵌着された構造となっており、緩衝リング7を
軸方向にスライドさせてラック嵌着部25に嵌合係止す
る際に、緩衝リング7の弾性材10の側面にこの鈎針3
1が刺さるようになっている。このため、ロックプレー
ト24に一旦嵌合された緩衝リング7は、弾性材10の
弾発力と鈎針31による係止によって軸方向の変位を抑
止される。
【0018】最後に、本考案の第三実施例をそのジョイ
ント結合部構造を示す図5〜図7によって説明する。
ント結合部構造を示す図5〜図7によって説明する。
【0019】この実施例の場合、ロックプレート24と
緩衝リング7の構造が第一,第二実施例のものと異な
り、他の部分の構成は同様となっている。ロックプレー
ト24は、ラック嵌着部25の先端部外周面に所定数
(例えば、2つ)の突部32がエンボス加工等によって
形成されており、緩衝リング7は、その内周面に軸方向
に沿う溝33が前記突部32に対応する数だけ形成され
ると共に、ラック1側の端縁部内周に、低位側が溝33
の底部と同一高さとなる段差部34が形成されている。
尚、緩衝リング7は全域がゴムや軟質樹脂等の弾性材に
よって形成されている。
緩衝リング7の構造が第一,第二実施例のものと異な
り、他の部分の構成は同様となっている。ロックプレー
ト24は、ラック嵌着部25の先端部外周面に所定数
(例えば、2つ)の突部32がエンボス加工等によって
形成されており、緩衝リング7は、その内周面に軸方向
に沿う溝33が前記突部32に対応する数だけ形成され
ると共に、ラック1側の端縁部内周に、低位側が溝33
の底部と同一高さとなる段差部34が形成されている。
尚、緩衝リング7は全域がゴムや軟質樹脂等の弾性材に
よって形成されている。
【0020】緩衝リング7の組付に際しては、まず、緩
衝リング7の溝33の位置をロックプレート24の突部
32の位置に合わせ、この状態で緩衝リング7を軸方向
にスライドさせて、図6に示すように溝33内を突部3
2を通過させる。次に、この状態から緩衝リング7を僅
かに回転させて、図7に示すように突部32を段差部3
4に係合させる。こうして突部32と段差部34が係合
すると、緩衝リング7の軸方向の変位が突部32によっ
て抑止されることとなる。
衝リング7の溝33の位置をロックプレート24の突部
32の位置に合わせ、この状態で緩衝リング7を軸方向
にスライドさせて、図6に示すように溝33内を突部3
2を通過させる。次に、この状態から緩衝リング7を僅
かに回転させて、図7に示すように突部32を段差部3
4に係合させる。こうして突部32と段差部34が係合
すると、緩衝リング7の軸方向の変位が突部32によっ
て抑止されることとなる。
【0021】
【考案の効果】以上のように本考案は、緩衝リングが嵌
合されるロックプレートに、緩衝リングと係合してその
軸方向変位を係止する突部を設けたため、ラックの繰り
返し動作等によって緩衝リングがロックプレートから脱
落するのを確実に防止することが出来、この結果、脱落
した緩衝リングによる騒音の発生も起こらなくなる。
合されるロックプレートに、緩衝リングと係合してその
軸方向変位を係止する突部を設けたため、ラックの繰り
返し動作等によって緩衝リングがロックプレートから脱
落するのを確実に防止することが出来、この結果、脱落
した緩衝リングによる騒音の発生も起こらなくなる。
【図1】本考案の第一実施例を示す図2のA部分対応の
断面図。
断面図。
【図2】本考案のジョイント結合部構造が採用されたラ
ックアンドピニオン式ステアリングギヤを示す断面図。
ックアンドピニオン式ステアリングギヤを示す断面図。
【図3】本考案の第一実施例の変形例を示する断面図。
【図4】本考案の第二実施例を示す図2のA部分対応の
断面図。
断面図。
【図5】本考案の第三実施例を示す分解斜視図。
【図6】同実施例を示す図2のA部分対応の断面図。
【図7】同実施例を示す図2のA部分対応の断面図。
【図8】従来の技術を示す断面図。
【図9】図8のA部分対応の断面図。
1…ラック、6…エンドカバー(車体側固定部材)、7
…緩衝リング、11…シリンダ(車体側固定部材)、1
7…ハウジング(車体側固定部材)、18…タイロッ
ド、19…ボールジョイント(ジョイント)、24…ロ
ックプレート、25…ラック嵌着部、28…環状突部
(突部)、31…鈎針(突部)、32…突部。
…緩衝リング、11…シリンダ(車体側固定部材)、1
7…ハウジング(車体側固定部材)、18…タイロッ
ド、19…ボールジョイント(ジョイント)、24…ロ
ックプレート、25…ラック嵌着部、28…環状突部
(突部)、31…鈎針(突部)、32…突部。
Claims (1)
- 【請求項1】 車体側固定部材に進退自在に保持された
ラックの端部にタイロッド結合用のジョイントが螺合さ
れると共に、該ラックとジョイントが略円筒状のロック
プレートを介して回り止めされ、さらに前記ロックプレ
ートのラック嵌着部外面に、前記固定部材とジョイント
の端面相互の衝突を緩和する緩衝リングが嵌合されたラ
ックアンドピニオン式ステアリングギヤのジョイント結
合部において、前記ロックプレートに、緩衝リングと係
合してその軸方向変位を抑止する突部を設けたことを特
徴とするラックアンドピニオン式ステアリングギヤのジ
ョイント結合部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP89091U JP2543229Y2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | ラックアンドピニオン式ステアリングギヤのジョイント結合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP89091U JP2543229Y2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | ラックアンドピニオン式ステアリングギヤのジョイント結合部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0495882U JPH0495882U (ja) | 1992-08-19 |
JP2543229Y2 true JP2543229Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=31727901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP89091U Expired - Fee Related JP2543229Y2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | ラックアンドピニオン式ステアリングギヤのジョイント結合部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543229Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020080008A (ko) * | 2001-04-10 | 2002-10-23 | 주식회사 만도 | 차량용 조향장치의 볼조인트 |
KR100764211B1 (ko) * | 2001-10-25 | 2007-10-05 | 주식회사 만도 | 차량용 조향장치의 랙스톱퍼 |
JP4696483B2 (ja) * | 2004-06-21 | 2011-06-08 | 日本精工株式会社 | ラックストロークエンドの衝撃緩和装置 |
-
1991
- 1991-01-17 JP JP89091U patent/JP2543229Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0495882U (ja) | 1992-08-19 |
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