JP2024538967A - エアロゾル供給システム - Google Patents

Abstract

エアロゾル供給システム（１）のためのマウスピース（３３）。マウスピース（３３）は、エアロゾルをマウスピース（３３）のユーザに送達するための少なくとも１つのエアロゾル出口チャネル（６２）を備える。マウスピース（３３）は、マウスピース（３３）の部分（７０５）の温度を制御するための少なくとも１つの熱要素（７１０）を備える。部分（７０５）は、マウスピース（３３）の外面を含むことができ、熱要素（７１０）は、マウスピース（３３）の部分（７０５）を加熱及び冷却するように構成されていてもよい。このようにして、熱要素（７１０）により、エアロゾル供給システムの動作中に、ユーザに、例えばその口、唇、又は舌に熱フィードバックを与えることが可能になり得る。【選択図】 図７

Description

本開示は、限定されないが、ニコチン送達システム（例えば電子タバコなど）のようなエアロゾル供給システムに関する。

電子エアロゾル供給システムは、多くの場合、電子タバコ（ｅシガレット）、又はより一般にはエアロゾル供給デバイスを使用する。このようなエアロゾル供給システムは、一般的に、必ずしも必要ではないが一般的にはニコチンを含む製剤を収容する流体若しくは液体のリザーバ、又はタバコベース製品などの固形物などのエアロゾル化可能材料（エアロゾル生成材料とも呼ばれる）を収容し、その材料から、例えば加熱気化を通して、ユーザが吸入するための蒸気／エアロゾルが生成される。したがって、エアロゾル供給システムは、一般的に、エアロゾル化可能材料の一部をエアロゾル化して蒸気を生成するように配置された気化器（エアロゾル生成器とも呼ばれる）、例えば加熱要素を備える。

蒸気が生成されると、蒸気は、香料付け材料を通って香料を蒸気に添加することができ（エアロゾル化可能材料自体に香料付けされていなかった場合）、その後、（香料付けされた）蒸気を、エアロゾル供給システムからマウスピースを介してユーザに送達することができる。

既存のエアロゾル供給システム及び関連するエアロゾル供給デバイスの潜在的欠点は、特に視覚障害者にとって、エアロゾル供給システム及び／又はその任意のエアロゾル供給デバイスの特定の特徴又は動作を理解することが困難であり得ることである。したがって、口、唇、又は舌を介してユーザに熱フィードバックを与えるように使用可能であり得る、エアロゾル供給システムのマウスピースの熱要素の使用を通じて、前述した問題のうちのいくつかに対処する又はこれを軽減するのを助けようとする様々な手法が、本明細書に記載されている。

特に視覚障害者にとって、ユーザが使用中に口及び唇をマウスピース上に正確に配置すべき場所を正確に知ることも困難であり得る。したがって、本明細書に記載の手法はまた、そのようなユーザが口及び／又は唇をマウスピース上に配置する最良の方法を正確に知ることを容易にすることを目指す。

ある実施形態の第１の態様によれば、エアロゾル供給システムのためのマウスピースであって、エアロゾルをマウスピースのユーザに送達するための少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルと、マウスピースの部分の温度を制御するための少なくとも１つの熱要素とを備えるマウスピースが提供される。

ある実施形態の第２の態様によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、第１の態様のマウスピースを備え、エアロゾル出口チャネルが、エアロゾル供給システムで生成されたエアロゾルを受容するように構成されている、エアロゾル供給システムが提供される。

ある実施形態の第３の態様によれば、エアロゾル供給システムのマウスピースの部分の温度を制御する方法であって、マウスピースの熱要素を、マウスピースの部分の温度を制御するように動作させるステップを含む方法が提供される。

本発明の様々な態様に関連して前述した本発明の特徴及び態様が、本発明の他の態様による本発明の実施形態に等しく適用可能であり、本明細書に記載の特定の組合せだけでなく、これらの実施形態と必要に応じて組合せ可能であることが理解されよう。

以下で、添付の図面を参照しながら、本開示の実施形態を単に例として説明する。

本開示のある実施形態による、カートリッジとエアロゾル供給デバイス（分離して示す）とを備えるエアロゾル供給システムを概略的に示す斜視図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジの構成部品を概略的に示す分解斜視図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部を概略的に示す様々な断面図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部を概略的に示す様々な断面図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部を概略的に示す様々な断面図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジの分割壁要素を概略的に示す斜視図及び平面図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジの分割壁要素を概略的に示す斜視図及び平面図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグを概略的に示す２つの斜視図及び平面図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグを概略的に示す２つの斜視図及び平面図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグを概略的に示す２つの斜視図及び平面図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジの底部キャップを概略的に示す斜視図及び平面図である。 図１のエアロゾル供給システムのカートリッジの底部キャップを概略的に示す斜視図及び平面図である。 本開示のある実施形態による、図１～図６Ｂを参照して前述したエアロゾル供給システムと共に使用可能な、熱要素を備えるマウスピースを概略的に示す図である。 本開示のある実施形態による、図７に示すマウスピースで使用可能であり得る熱要素の一種を概略的に示す図である。 本開示のある実施形態による、図７に示すマウスピースで使用可能であり得る熱要素の一種を概略的に示す図である。 本開示のある実施形態による、図１～図６Ｂを参照しながら前述したエアロゾル供給システムと共に使用可能な、環状熱要素を備えるマウスピースを概略的に示す図である。 本開示のある実施形態による、図７～図９のマウスピースなどの、熱要素を備えるマウスピースを使用するエアロゾル供給システムを概略的に示す図である。

図面の詳細な説明
ある例及び実施形態の態様及び特徴を、本明細書において記載／説明する。ある例及び実施形態のいくつかの態様及び特徴を、従来の方法で実施することができ、簡潔にするために、それらを詳細に記載／説明しない。したがって、詳細に説明されない本明細書に記載の装置及び方法の態様及び特徴を、そのような態様及び特徴を実施するための任意の従来の技術に従って実施できることが理解されよう。

本開示は、不燃式エアロゾル供給システム（ｅシガレットなど）に関する。本開示によれば、「不燃式」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム（又はその構成部品）の構成要素であるエアロゾル化可能材料が、ユーザへの送達を容易にするために燃焼されることも燃やされることもないものである。本明細書でエアロゾル生成材料又はエアロゾル前駆体材料と呼ばれることもあるエアロゾル化可能材料は、例えば加熱、照射、又は任意の他の方法で活性化されるとエアロゾルを生成することができる材料である。一部の実施形態において、エアロゾル化可能材料は香料付けされていてもよい。

以下の説明を通じて、「ｅシガレット」又は「電子タバコ」という用語を使用することがあるが、この用語は、エアロゾル供給システムと同義で使用できることが理解されよう。電子タバコは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム（ＥＮＤ）と呼ばれることもあるが、エアロゾル化可能材料におけるニコチンの存在が必要ではないことに留意されたい。

一部の実施形態において、エアロゾル供給システムは、その１つ又は複数が加熱され得るエアロゾル化可能材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するように構成されたハイブリッドデバイスである。一部の実施形態において、ハイブリッドデバイスは、液体又はゲルのエアロゾル化可能材料及び固体エアロゾル化可能材料を含む。固体エアロゾル化可能材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。

一般的に、（不燃式）エアロゾル供給システムは、カートリッジ／消耗品部分と、カートリッジ／消耗品部分に解放可能に係合するように構成された本体／再使用可能な／エアロゾル供給デバイス部分とを含むことができる。

エアロゾル供給システムに、エアロゾル供給システムの気化器に電力を供給するための手段を設けてもよく、気化されるエアロゾル化可能材料を受容するためのエアロゾル化可能材料移送要素を設けてもよい。エアロゾル供給システムに、エアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバと、一部の実施形態において、エアロゾル供給システムから生成された蒸気に香料付けするための香料付け材料を収容するためのさらなるリザーバとを設けてもよい。

一部の実施形態において、気化器は、エアロゾル化可能材料から１つ又は複数の揮発物を放出して蒸気／エアロゾルを形成するように、エアロゾル化可能材料と相互作用できるヒーター／加熱要素であってもよい。一部の実施形態において、気化器は、加熱することなくエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成することができる。例えば、気化器は、例えば振動手段、機械手段、加圧手段、又は静電手段のうちの１つ又は複数を介して、熱を加えることなくエアロゾル化可能材料から蒸気／エアロゾルを生成可能であってもよい。

一部の実施形態において、送達される物質は、活性成分、担体成分、及び任意選択で１つ又は複数の他の機能性成分を含み得るエアロゾル化可能材料であってもよい。

活性成分は、ユーザの生理学的反応及び／又は嗅覚的反応を実現するためにエアロゾル化可能材料に含まれる１つ又は複数の生理学的活性成分及び／又は嗅覚的活性成分を含むことができる。活性成分は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神活性物質から選択されてもよい。活性成分は、天然由来であっても合成的に得られるものであってもよい。活性成分は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、Ｂ６若しくはＢ１２若しくはＣなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくは組合せを含むことができる。活性成分は、タバコ又は別の植物性物質の成分、誘導体、又は抽出物を含むことができる。一部の実施形態において、活性成分は、生理学的活性成分であり、ニコチン、ニコチン塩（例えば、ニコチン二酒石酸塩／ニコチン酒石酸水素塩）、ニコチンフリータバコ代替品、カフェインなどの他のアルカロイド、又はそれらの混合物から選択されてもよい。

一部の実施形態において、活性成分は嗅覚的活性成分であり、地域の規制が許す場合に、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚センセーションを作り出すために使用され得る「香料」及び／又は「香味料」から選択されてもよい。一部の例において、そのような成分を、香料、香味料、香料付け材料、冷却剤、加熱剤、及び／又は甘味剤と呼ぶことができる。それらの成分は、天然由来の香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られる材料、又はそれらの組合せ（例えば、タバコ、大麻、カンゾウ（甘草）、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ハッカ、アニシード（アニス）、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、松、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、唐辛子、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、メンタ属の任意種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、ローズ、緑茶若しくは紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、唐辛子、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カーヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン）、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖及び／又は代替糖（例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール）、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加剤を含むことができる。それらの材料は、模造品、合成若しくは天然成分、又はそれらの混合物であってもよい。それらの材料は、抽出物（例えば、甘草、アジサイ、ホオノキ、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、唐辛子、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はメンタ属の任意種のミント油）、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖及び／又は代替糖（例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール）、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加剤のうちの１つ又は複数の任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は気体であってもよい。それらの材料は、模造品、合成若しくは天然成分、又はそれらの混合物であってもよい。それらの材料は、任意の適切な形態、例えば、油、液体、又は粉末であってもよい。

一部の実施形態において、香料付け材料（香料）は、メンソール、スペアミント及び／又はペパーミントを含むことができる。一部の実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び／又はレッドベリーの香料成分を含む。一部の実施形態において、香料はオイゲノールを含む。一部の実施形態において、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。一部の実施形態において、香料は、通常、香り若しくは味覚神経に加えて又はそれに代えて第５脳神経（三叉神経）の刺激によって化学的に誘導されて知覚される体性感覚センセーションを実現するように意図された感覚惹起物質を含み、それらは加熱、冷却、うずき、麻酔効果を提供する薬剤を含むことができる。適切な熱効果剤は、限定されないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、限定されないが、ユーカリプトールＷＳ－３であってもよい。

担体成分は、エアロゾルを形成可能な１つ又は複数の成分を含むことができる。一部の実施形態において、担体成分は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリトリトール、メソ－エリトリトール、バニリン酸エチル、エチルラウレート、ジエチルスベリン酸塩、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、ベンジルフェニルアセテート、トリブチリン、ラウリルアセテート、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びプロピレンカーボネートのうちの１つ又は複数を含むことができる。

１つ又は複数の他の機能性成分は、ｐＨ調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び／又は抗酸化剤のうちの１つ又は複数を含むことができる。

前述したように、エアロゾル供給システム（ｅシガレット）は、多くの場合、再使用可能な部分（本体又はエアロゾル供給デバイス）と交換可能な消耗品（カートリッジ）部分との両方を含むモジュールアセンブリを備えることができる。このタイプの二部品モジュール構成に適合するデバイスを、一般に二部品デバイスと呼ぶことができる。電子タバコが概ね細長い形状を有することも一般的である。具体的な例を提供するために、本明細書に記載の本開示のある実施形態は、消耗品部分を使用する、この種の概ね細長い二部品デバイスを備えることができる。しかしながら、本明細書に記載の基礎となる原理を、例えば、より箱型の形状を一般的に有するいわゆるボックスモッド（ｂｏｘ－ｍｏｄ）高性能デバイスに基づく他の全体形状に適合するデバイスとしての、他の電子タバコ構成、例えば３つ以上の部分を備えるモジュールデバイスに、等しく採用できることが理解されよう。

したがって、上記から、図１を参照すると、本開示のある実施形態による例示的なエアロゾル供給システム（ｅシガレット）１の概略斜視図である。電子タバコの様々な態様の相対位置に関する用語（例えば、上側、下側、上方、下方、上部、底部などのような用語）は、本明細書において、（特に文脈に指示のない限り）図１に示す電子タバコの向きを参照して使用される。しかしながら、これは単に説明を容易にするためであり、使用中の電子タバコに何らかの必要な向きがあることを示すものではないことが理解されよう。

ｅシガレット１（エアロゾル供給システム１）は、２つの主要な構成部品、すなわち、カートリッジ２とエアロゾル供給デバイス４とを備える。エアロゾル供給デバイス４及びカートリッジ２は、図１では分離して示されているが、使用時には互いに結合される。

カートリッジ２とエアロゾル供給デバイス４とは、それらの間に機械的及び電気的な接続を確立することによって結合される。機械的及び電気的な接続が確立される特定の様式は、本明細書に記載の原理にとって主要な重要点ではなく、従来の技術に従って、例えば、２つの部分間の電気的な接続を必要に応じて確立するために、適切に配置された電気コンタクト／電極を用いて、ねじ山、バヨネット、ラッチ、又は摩擦嵌合の機械的固定に基づいて確立されてもよい。図１に表す例示的な電子タバコ１のカートリッジでは、カートリッジは、マウスピース３３、マウスピース端部５２、及びインターフェース端部５４を備え、インターフェース端部分６をカートリッジのインターフェース端部でエアロゾル供給デバイスの対応するレセプタクル８／受容部分に挿入することによって、エアロゾル供給デバイスに結合される。カートリッジのインターフェース端部分６は、レセプタクル８に密着し、レセプタクル８を規定するレセプタクル壁１２の内面の対応する戻り止めに係合してカートリッジとエアロゾル供給デバイスとの間に解放可能な機械的係合を提供する突起５６を含む。電気的な接続は、エアロゾル供給デバイスとカートリッジとの間に、カートリッジの底部の一対の電気コンタクト（図１に示さず）とレセプタクル８の基部の対応するばね式接触ピン（図１に示さず）とを介して確立される。前述したように、電気的な接続が確立される特定の様式は、本明細書に記載の原理にとって重要ではなく、実際に一部の実装形態は、カートリッジとエアロゾル供給デバイスとの間に電気的な接続を全く有していない場合がある。それは、例えば、再使用可能な部分からカートリッジへの電力の伝送が無線であり得るからである（例えば、電磁誘導技術に基づく）。

電子タバコ１（エアロゾル供給システム）は、長手方向軸線Ｌに沿って延びる概ね細長い形状を有する。カートリッジがエアロゾル供給デバイスに結合されたとき、この例の電子タバコの（長手方向軸線に沿った）全長は、約１２．５ｃｍである。エアロゾル供給デバイスの全長は、約９ｃｍであり、カートリッジの全長は、約５ｃｍである（すなわち、カートリッジのインターフェース端部分６とエアロゾル供給デバイスのレセプタクル８とが互いに結合されたとき、それらの間に約１．５ｃｍの重なりがある）。電子タバコの断面は、概ね長円形であり、電子タバコの中央辺りで最大であり、端部に向かって湾曲して先細になっている。電子タバコの中央辺りの断面は、約２．５ｃｍの幅と約１．７ｃｍの厚さとを有する。カートリッジの端部は、約２ｃｍの幅と約０．６ｍｍの厚さとを有し、電子タバコの他端部は、約２ｃｍの幅と約１．２ｃｍの厚さとを有する。電子タバコの外側ハウジングは、この例ではプラスチックから形成されている。電子タバコの特定のサイズ及び形状、並びに電子タバコを作製する材料は、本明細書に記載の原理にとって主要な重要点ではなく、異なる実装形態において異なっていてもよいことが理解されよう。すなわち、本明細書に記載の原理を、異なるサイズ、形状、及び／又は材料を有する電子タバコに等しく採用することができる。

本開示のある実施形態によれば、エアロゾル供給デバイス４は、その機能及び一般的な構成技術に関して概ね従来のものであってもよい。図１の例において、エアロゾル供給デバイス４は、前述したように、カートリッジの端部を受容するためのレセプタクル８を規定するレセプタクル壁１２を含む、プラスチックの外側ハウジング１０を備える。この例のエアロゾル供給デバイス４の外側ハウジングは、カートリッジ２の形状及びサイズに適合する概ね長円形の断面をインターフェースに有し、２つの部分間に滑らかな移行部を提供する。レセプタクル８とカートリッジ２の端部分６とは、１８０度回転すると対称であるため、カートリッジを、２つの異なる向きでエアロゾル供給デバイスに挿入することができる。レセプタクル壁１２は、２つのエアロゾル供給デバイス空気入口開口１４（すなわち、壁の孔）を含む。これらの開口１４は、カートリッジがエアロゾル供給デバイスに結合されたときに、カートリッジの空気入口５０に位置合わせされるように配置されている。開口１４のうちの異なる１つは、異なる向きでカートリッジの空気入口５０に位置合わせされる。一部の実装形態は、カートリッジがエアロゾル供給デバイスに１つの向きのみで結合可能であるように、任意の回転対称度を有していないことがあり、他の実装形態は、カートリッジがエアロゾル供給デバイスにより多くの向きで結合可能であるように、より高い回転対称度を有することがあることが理解されよう。

エアロゾル供給デバイスは、電子タバコの動作電力を供給するためのバッテリー１６と、電子タバコの動作を制御及び監視するための制御回路１８と、ユーザ入力ボタン２０と、インジケータライト２２と、充電ポート２４とをさらに備える。

この例のバッテリー１６は、再充電可能であり、従来型のもの、例えば、比較的短期間を通して比較的高電流の供給を必要とする電子タバコ及び他の用途で通常使用される種類のものであってもよい。バッテリー１６を、例えば、ＵＳＢコネクタを備え得る充電ポート２４を通して再充電することができる。

この例の入力ボタン２０は、従来の機械式ボタンであり、例えば、基礎となる回路の電気的な接触を確立するためにユーザが押すことのできるばね式構成部品を備える。これに関して、入力ボタンは、例えばエアロゾル生成をトリガするためにユーザ入力を検出するための入力デバイスと考えることができ、ボタンが実装される特定の様式は重要ではない。例えば、（例えば容量性又は光学的なセンシング技術に基づく）他の形態の機械式ボタン又は接触感知式ボタンを、他の実装形態で使用することができ、或いは、ボタンが存在しなくてもよく、デバイスは、エアロゾル生成をトリガするためにパフ検出器に依拠することができる。

インジケータライト２２は、電子タバコに関連する様々な特徴の視覚的表示、例えば動作状態（例えば、オン／オフ／スタンバイ）、並びにバッテリー寿命又は故障状態などの他の特徴の表示をユーザに与えるために設けられている。概ね従来の技術によれば、異なる特徴を、例えば、異なる色及び／又は異なるフラッシュシーケンスを通して示すことができる。

制御回路１８は、電子タバコを制御するための確立された技術に従って従来の動作機能を提供するために、電子タバコの動作を制御するように適切に構成／プログラムされている。制御回路（プロセッサ回路）１８は、電子タバコの動作の異なる態様に関連する様々なサブユニット／回路要素を論理的に備えるものと考えることができる。例えば、異なる実装形態で提供される機能に応じて、制御回路１８は、ユーザ入力に応答してバッテリー／電源からカートリッジへの電力の供給を制御するための電源制御回路、ユーザ入力に応答して構成設定（例えば、ユーザ定義の電力設定）を確立するためのユーザプログラミング回路、並びに、インジケータライト表示駆動回路及びユーザ入力検出回路などの、本明細書に記載の原理及び電子タバコの従来の動作態様による他の機能性ユニット／回路関連機能を備えることができる。制御回路１８の機能を、様々な異なる方法で、例えば、１つ又は複数の適切にプログラムされた（１つ又は複数の）プログラム可能コンピュータ、及び／又は、所望の機能を提供するように構成された１つ又は複数の適切に構成された（１つ又は複数の）特定用途向け集積回路／回路／（１つ又は複数の）チップ／（１つ又は複数の）チップセットを使用して提供することができることが理解されよう。

図２は、カートリッジ２の（長手方向軸線Ｌに沿って分解された）分解概略斜視図である。カートリッジ２は、ハウジング部３２、空気チャネルシール３４、分割壁要素３６、出口管３８、気化器／加熱要素４０、エアロゾル化可能材料移送要素４２、プラグ４４、及び接触電極４６を有する端部キャップ４８を備える。図３～図６は、これらの構成部品のいくつかを、概略的により詳細に示す。

図３Ａは、ハウジング部３２が最も細い、長手方向軸線Ｌを通るハウジング部３２の概略破断図である。図３Ｂは、ハウジング部３２が最も広い、長手方向軸線Ｌを通るハウジング部３２の概略破断図である。図３Ｃは、インターフェース端部５４から長手方向軸線Ｌに沿った（すなわち、図３Ａ及び図３Ｂの向きで下から見た）ハウジング部の概略図である。

図４Ａは、下から見た分割壁要素３６の概略斜視図である。図４Ｂは、下から見た分割壁要素３６の上部を通る概略断面図である。

図５Ａは、上からのプラグ４４の概略斜視図であり、図５Ｂは、下からのプラグ４４の概略斜視図である。図５Ｃは、カートリッジのマウスピース端部５２から見た（すなわち、図１及び図２の向きに関して上から見た）長手方向軸線Ｌに沿ったプラグ４４の概略図である。

図６Ａは、上からの端部キャップ４８の概略斜視図である。図６Ｂは、カートリッジのマウスピース端部５２から（すなわち、上から）見た長手方向軸線Ｌに沿った端部キャップ４８の概略図である。

この例のハウジング部３２は、ハウジング外壁６４とハウジング内管６２とを備え、これらは、この例ではポリプロピレンの単一成形体から形成されている。ハウジング外壁６４は、カートリッジ２の外観を規定し、ハウジング内管６２は、カートリッジを通る空気チャネルの一部を規定する。ハウジング部は、カートリッジのインターフェース端部５４で開き、ハウジング内管６２に流体連通する、マウスピース３３のマウスピース開口／エアロゾル出口６０を除いて、カートリッジのマウスピース端部５２で閉じられている。ハウジング部３２は側壁に開口を含み、この開口は、カートリッジの空気入口５０を提供する。この例の空気入口５０は、約２ｍｍ^２の面積を有する。ハウジング部３２の外壁６４の外面は、レセプタクル８を規定するレセプタクル壁１２の内面の対応する戻り止めに係合してカートリッジとエアロゾル供給デバイスとの間に解放可能な機械的係合を提供する前述した突起５６を含む。ハウジング部の外壁６４の内面は、さらなる突起６６を含み、この突起６６は、カートリッジが組み立てられたときに、長手方向軸線Ｌに沿って分割壁要素３６を配置するための当接止めを提供するように作用する。ハウジング部３２の外壁６４は、孔をさらに備え、この孔は、端部キャップの対応するラッチ突起７０を受容するように配置されたラッチ凹部６８を提供し、カートリッジが組み立てられたときに、端部キャップをハウジング部に固定する。

ハウジング部３２の外壁６４は、空気入口５０に流体連通する間隙７６を規定する二重壁部分７４を含む。間隙７６は、カートリッジを通る空気チャネルの一部を提供する。この例では、ハウジング部３２の二重壁部分７４は、間隙が、長手方向軸線に平行なハウジング外壁６４内で延びる空気チャネルを規定するように配置され、長手方向軸線に対して垂直な平面における断面は、約３ｍｍ^２である。ハウジング部の二重壁部分によって規定される空気チャネルの間隙／部分７６は、ハウジング部３２の開口端部まで下方に延びる。

空気チャネルシール３４は、貫通孔８０を有する概ね管の形態のシリコーン成形体である。空気チャネルシール３４の外壁は、周囲リッジ８４及び上部カラー８２を含む。空気チャネルシール３４の内壁も、周囲リッジを含むが、それらは図２では見えない。カートリッジが組み立てられると、空気チャネルシール３４は、ハウジング内管６２に取り付けられ、ハウジング内管６２の端部は、空気チャネルシール３４の貫通孔８０内に部分的に延びる。空気チャネルシールの貫通孔８０は、弛緩状態で約５．８ｍｍの直径を有し、ハウジング内管６２の端部は、空気チャネルシール３４がハウジング内管６２を収容するために伸張されたときにシールを形成するように、約６．２ｍｍの直径を有する。このシールは、空気チャネルシール３４の内面のリッジによって容易になる。

出口管３８は、例えば、ＡＮＳＩ３０４ステンレス鋼又はポリプロピレンから作製された管状部分を備え、内径が約８．６ｍｍ、壁厚が約０．２ｍｍである。出口管３８の下端部は、一対の正反対のスロット８８を含み、各スロットの端部は半円形凹部９０を有する。カートリッジが組み立てられると、出口管３８は、空気チャネルシール３４の外面に取り付けられる。空気チャネルシールの外径は、空気チャネルシール３４が出口管３８内に収まるように圧縮されたときにシールを形成するように、弛緩状態で約９．０ｍｍである。このシールは、空気チャネルシール３４の外面のリッジ８４によって容易になる。空気チャネルシール３４のカラー８０は、出口管３８の止めを提供する。

エアロゾル化可能材料移送要素４２は、毛管ウィックを備え、気化器（エアロゾル生成器）４０は、毛管ウィックに巻き付けられた抵抗線ヒーターを備える。毛管ウィックに巻き付けられた抵抗線の部分に加えて、気化器は、端部キャップ５４に取り付けられた電極４６に接触するためにプラグ４４の孔を通る電気リード４１を備え、カートリッジがエアロゾル供給デバイスに接続されたときに確立される電気インターフェースを介して、電力を気化器に供給することができる。気化器のリード４１は、毛管ウィックに巻き付けられた抵抗線と同じ材料を含むことができ、又は、毛管ウィックに巻き付けられた抵抗線に接続された異なる材料（例えば、低抵抗材料）を含むことができる。この例では、ヒーターコイル４０は、ニッケル鉄合金線を備え、ウィック４２は、ガラス繊維束を備える。気化器及びエアロゾル化可能材料移送要素は、任意の従来の技術に従って設けられてもよく、異なる形態及び／又は異なる材料を含むことができる。例えば、一部の実装形態において、ウィックは、繊維質又は固体セラミック材料を含むことができ、ヒーターは、異なる合金を含むことができる。他の例において、ヒーターとウィックとを、例えば、多孔質材料及び抵抗性材料の形態で組み合わせることができる。より一般的には、特定の性質のエアロゾル化可能材料移送要素及び気化器は、本明細書に記載の原理にとって主要な重要点ではないことが理解されよう。

カートリッジが組み立てられると、ウィック４２は、出口管３８の半円形凹部９０に受容され、したがって、加熱コイルが巻き付けられるウィックの中央部分は、出口管の内側になり、ウィックの端部分は、出口管３８の外側になる。

この例のプラグ４４は、シリコーンの単一成形体を備え、弾性であってもよい。プラグは基部１００を備え、外壁１０２が基部１００から上方に（すなわち、カートリッジのマウスピース端部に向かって）延びる。プラグは内壁１０４をさらに備え、内壁１０４は、基部１００から上方に延び、基部１００を通して貫通孔１０６を取り囲む。

プラグ４４の外壁１０２は、ハウジング部３２の内面に適合し、したがって、カートリッジが組み立てられると、４４のプラグはハウジング部３２とのシールを形成する。プラグ４４の内壁１０４は、出口管３８の内面に適合し、したがって、カートリッジが組み立てられると、プラグ４４は出口管３８ともシールを形成する。内壁１０４は、一対の正反対のスロット１０８を含み、各スロットの端部は半円形凹部１１０を有する。内壁１０４の各スロットの底部から外方（すなわち、カートリッジの長手方向軸線から離れる方向）に、クレードル部分１１２が延び、クレードル部分１１２は、カートリッジが組み立てられたときに、エアロゾル化可能材料移送要素４２の一部を受容するように形成されている。プラグ４４の内壁によって設けられたスロット１０８及び半円形凹部１１０と、出口管３８のスロット８８及び半円形凹部９０とは、位置合わせされ、したがって、出口管３８のスロット８８は、クレードル１１２のうちのそれぞれ１つを収容し、出口管及びプラグのそれぞれの半円形凹部は、協働して、エアロゾル化可能材料移送要素が通る孔を規定する。エアロゾル化可能材料移送要素が通る半円形凹部によって設けられる孔のサイズは、エアロゾル化可能材料移送要素のサイズ及び形状に密接に対応するが、わずかに小さく、したがって、プラグ４４の弾性によって圧縮度が提供される。これにより、エアロゾル化可能材料を、毛管作用によってエアロゾル化可能材料移送要素に沿って移送することができ、その間、毛管作用によって移送されないエアロゾル化可能材料が開口を通過できる程度を制限する。前述したように、プラグ４４は、カートリッジが組み立てられたときに気化器の接触リード４１が通るさらなる開口１１４を基部１００に含む。プラグの基部の底部は、基部の底部の残りの面と端部キャップ４８との間のずれを維持するスペーサ１１６を含む。これらのスペーサ１１６は、気化器の電気接触リード４１が通る開口１１４を含む。

端部キャップ４８は、一対の金めっき銅電極ポスト４６が取り付けられたポリプロピレン成形体を備える。

端部キャップの底部側における電極ポスト４４の端部は、端部キャップ４８によって提供されるカートリッジのインターフェース端部５４と同一平面上にあるように近接している。この電極ポストの端部は、電極の一部であり、カートリッジ２が組み立てられてエアロゾル供給デバイス４に接続されると、対応して位置合わせされたエアロゾル供給デバイス４のばね式コンタクトが、この部分に接続される。カートリッジ内における電極ポストの端部は、端部キャップ４８から離れて、接触リード４１が通るプラグ４４の孔１１４の中に延びる。電極ポストは、孔１１４に対してわずかに大きめであり、プラグの孔１１４の中への挿入を容易にするために上端部に面取り部を含み、プラグによって気化器の接触リードに圧接して維持される。

端部キャップは、ベース部分１２４と、ハウジング部３２の内面に適合する直立壁１２０とを有する。端部キャップ４８の直立壁１２０は、ハウジング部３２に挿入され、したがって、カートリッジが組み立てられると、ラッチ突起７０は、ハウジング部３２のラッチ凹部６８に係合して、端部キャップ４８をハウジング部にスナップ嵌合する。端部キャップ４８の直立壁１２０の上部は、プラグ４４の周縁部に当接し、プラグのスペーサ１１６の下面も、プラグのベース部分１２４に当接し、したがって、端部キャップ４８がハウジング部に取り付けられると、弾性部分４４を押圧し、弾性部分４４をわずかに圧縮して維持する。

端部キャップ４８のベース部分１２４は、直立壁１１２の基部を越える周縁リップ１２６を含み、周縁リップ１２６の厚さは、カートリッジのインターフェース端部におけるハウジング部の外壁の厚さに対応する。端部キャップはまた、プラグの対応する配置孔１２８に位置合わせされる直立配置ピン１２２を含んで、組立中にそれらの相対位置の確立を助けることができる。

分割壁要素３６は、ポリプロピレンの単一成形体を含み、分割壁１３０と、分割壁１３０からカートリッジのインターフェース端部に向かう方向の突起によって形成されたカラー１３２とを備える。分割壁要素３６は、出口管３８が通る中央開口１３４を有する（すなわち、分割壁は、出口管３８の周りに配置されている）。一部の実施形態において、分割壁要素３６を出口管３８と一体に形成することができる。カートリッジが組み立てられると、プラグ４４の外壁１０２の上面は、分割壁１３０の下面に係合し、分割壁１３０の上面は、ハウジング部３２の外壁６４の内面の突起６６に係合する。したがって、分割壁１３０は、プラグがハウジング部３２内に押し込まれすぎることを防ぎ、すなわち、分割壁１３０は、ハウジング部の突起６６によってカートリッジの長手方向軸線に沿って固定して配置され、したがって、押し付けるべき固定面をプラグに与える。分割壁からの突起によって形成されたカラー１３２は、プラグ４４の外壁１０２の内面の対応する凹部に係合する第１の対の対向する突起／舌部１３４を含む。分割壁１３０からの突起は、カートリッジが組み立てられたときに部品４４のクレードル部分１１２のうちの対応する１つに係合して、エアロゾル化可能材料移送要素が通る開口をさらに規定するように構成された一対のクレードル部分１３６をさらに提供する。

カートリッジが組み立てられると、空気入口５０からエアロゾル出口６０までカートリッジを通って延びる空気チャネルが形成される。ハウジング部３２の側壁の空気入口５０から始まって、空気チャネルの第１の部分は、ハウジング部３２の外壁６４の二重壁部分７４により形成された間隙７６によって提供され、空気入口５０からカートリッジのインターフェース端部５４に向かってプラグ４４を越えて延びる。空気チャネルの第２の部分は、プラグ４４の基部と端部キャップ４８との間の間隙によって提供される。空気チャネルの第３の部分は、プラグ４４を通る孔１０６によって提供される。空気チャネルの第４の部分は、プラグの内壁１０４内の領域と、気化器４０の周りの出口管とによって提供される。空気チャネルのこの第４の部分は、エアロゾル／エアロゾル生成領域と呼ばれることもあり、使用中にエアロゾルが生成される主要領域である。空気入口５０からエアロゾル生成領域への空気チャネルは、空気チャネルの空気入口部分と呼ばれることがある。空気チャネルの第５の部分は、出口管３８の残りの部分によって提供される。空気チャネルの第６の部分は、マウスピース３３の端部に配置されたエアロゾル出口６０に空気チャネルを接続する外側ハウジング内管６２によって提供される。エアロゾル出口となる、エアロゾル生成領域からの空気チャネルは、空気チャネルのエアロゾル出口部分と呼ばれることがある。

また、カートリッジが組み立てられると、エアロゾル化可能材料用のリザーバ３１が、空気チャネルの外側及びハウジング部３２の内側の空間によって形成される。これは、製造中に、例えば、その後にシールされる充填孔を通して、又は他の手段によって充填されてもよい。エアロゾル化可能材料の特定の性質は、例えばその組成に関して、本明細書に記載の原理にとって主要な重要点ではなく、一般に、電子タバコで通常使用される種類の任意の従来のエアロゾル化可能材料を使用することができる。本開示は、前述したように従来のｅリキッドであり得るエアロゾル化可能材料としての液体に言及することがある。しかしながら、本開示の原理は、流動することができ、液体、ゲル、又は固体を含み得る任意のエアロゾル化可能材料に適用され、固体に関しては、複数の固体粒子をバルクと考えると、流動することができると考えられる。

リザーバは、プラグ４４によってカートリッジのインターフェース端部で閉じられている。リザーバは、空気チャネルとプラグの外壁との間に形成される空間内に、分割壁１３０の上方の第１の領域と、分割壁１３０の下方の第２の領域とを含む。エアロゾル化可能材料移送要素（毛管ウィック）４２は、前述したように、互いに係合する、プラグ４４及び出口管３８の半円形凹部１０８、９０と、プラグ４４及び分割壁要素３６のクレードル部分１１２、１３６とによって提供される空気チャネルの壁の開口を通る。したがって、エアロゾル化可能材料移送要素の端部は、リザーバの第２の領域内に延び、そこから、エアロゾル化可能材料を、空気チャネルの開口を通して、その後の気化のために気化器４０へ引き込む。

通常の使用では、カートリッジ２は、エアロゾル供給デバイス４に結合され、エアロゾル供給デバイスは、端部キャップ４８の接触電極４６を介してカートリッジに電力を供給するように作動される。その後、電力が、接続リード４１を通って気化器４０に送られる。したがって、気化器は電気的に加熱され、したがって、気化器の近くのエアロゾル化可能材料移送要素からエアロゾル化可能材料の一部を気化させる。これにより、空気通路のエアロゾル生成領域にエアロゾルを生成する。エアロゾル化可能材料移送要素から気化されたエアロゾル化可能材料は、毛管作用によってリザーバから引き込まれるより多くのエアロゾル化可能材料に置き換えられる。気化器が作動している間、ユーザは、カートリッジのマウスピース端部５２を吸引する。これにより、カートリッジの空気入口５０に位置合わせされたどのエアロゾル供給デバイス空気入口１４（カートリッジがエアロゾル供給デバイスのレセプタクル８に挿入された向きによる）を通しても、空気が引き込まれる。その後、空気は空気入口５０を通ってカートリッジに入り、ハウジング部３２の二重壁部分７４の間隙７６に沿って進み、プラグ４４と端部キャップ４８との間を通り、その後、プラグ４４の基部１００の孔１０６を通って、気化器４０を取り囲むエアロゾル生成領域に入る。流入する空気は、気化器から生成されたエアロゾルと混合されて凝縮エアロゾルを形成し、その後、凝縮エアロゾルは出口管３８及びハウジング部内部６２に沿って引き込まれた後、ユーザが吸入するためにマウスピース出口／エアロゾル出口６０を通って出る。

上記の図１～図６Ｂから、（エアロゾル供給システムの可能な他の形態と並んで）本開示の文脈で使用するのに適した、エアロゾルを生成するように構成されたエアロゾル供給システム１の可能な実施形態の構成が見て取れる。

次に図７～図１０を参照すると、本開示は、例えば図１～図６Ｂの実施形態に記載のもののいずれかのような、本明細書に記載のカートリッジ２、エアロゾル供給デバイス４、又はエアロゾル供給システムのいずれかと共に使用可能であり得るマウスピース３３も提供する。したがって、一般的なレベルで、マウスピース３３は、マウスピース３３の部分７０５の温度を制御するための、ヒーター及び／又はクーラーなどの熱要素７１０を備えることができる。このようにして、一般的なレベルで、熱要素７１０を、マウスピース３３のユーザに熱フィードバックを与えるように構成することができる。このようにして、マウスピース３３の部分７０５がユーザの唇／口に接触しているときのエアロゾル供給システムの動作時に、ユーザは、熱要素７１０によってマウスピース３３の部分７０５に適時に送達される適切な熱フィードバックを介して、エアロゾル供給システムの動作又は事象に気付くことができる。したがって、上記を理解すると、熱要素７１０を設けることにより、以下でより詳細に説明するいくつかの異なる要因によりマウスピース３３の部分７０５の温度を変化させることによって、エアロゾル供給システム３００の使用時のユーザ体験を向上させることが可能になり得ることがわかる。したがって、熱要素７１０をマウスピース３３に導入することは、エアロゾル供給システム３００の操作性／有用性を向上させるのを助けることができる。

本開示によれば、一部の実施形態による熱要素７１０を、加熱、冷却、又は両方の組合せのいずれかを行うように構成することができる。

熱要素７１０が加熱用に構成される場合、一部の実施形態による熱要素７１０は、マウスピース３３の部分７０５を加熱するためにマウスピース３３の部分に配置された電気レジスタを備えることができる。この構成体は、電気レジスタの小型の性質による簡単な実装形態と、そのような構成部品へのアクセスが容易であることとから利益を得る。電気レジスタはまた、レジスタを通る電圧又は電流を調整することによって、或いは電流がレジスタを通る時間を調整することによって、所望の量の熱エネルギーを加えるように、エアロゾル供給デバイス４／制御回路１８よって容易に制御される。

本開示による一部の実施形態において、電気レジスタは、電気コイルの形態を取ることができる。この形態は、大きい表面積の加熱を可能にするという利益をもたらし、マウスピース３３の部分を加熱する柔軟性を高める。

或いは、一部の実施形態において、電気レジスタは、マウスピース３３の部分７０５に配置されたメッシュ状の構成部品の形態を取ることができる。この形態は、熱要素７１０がマウスピース３３の部分７０５の輪郭により厳密に一致することができ、より均一な加熱を実現できるようにするという利益をもたらす。

前述したように、代わりに又は加えて、熱要素７１０は冷却用に構成されていてもよい。例えば非常に特定の実施形態において、マウスピース３３にペルチェモジュール８００を設けることによって、冷却効果を実現することができる。図８Ａに示すように、ペルチェモジュールは、ペルチェ効果を利用して、２つの異なる導体、すなわちｐ型導体８２５及びｎ型導体８１０の接合部に熱流束を作り出す。図８Ａに示すように、導体８１０、８２５は、導電性コンタクト８０５に一緒に接続されている。ペルチェモジュールは、電気エネルギーを消費することによってモジュールの一側から他側へ熱を伝達可能な固体アクティブヒートポンプである。図８Ａに示すように、ペルチェモジュール８００は、直列に接続された１つ又は複数の導体接合部８３０を備え得る相互接続層によって分離された２つの面（「高温」側８１５及び「低温」側８２０）を備える。

ＤＣ電流８３５がペルチェモジュールを通して一方向に加えられると、モジュールの第１の面８２０が冷却され（したがって「低温」側を形成し）、モジュールの第２の面８１５が加熱される（したがって、「高温」側を形成する）。

図８Ｂに示すように、ＤＣ電流８３５が図８Ａとは反対方向に加えられると、モジュールの動作も反転して、第１の面８２０が加熱され、第２の面８１５が冷却される。

したがって、ペルチェモジュール８００は、マウスピース３３に組み込まれたときにマウスピース３３の部分７０５に加熱効果及び冷却効果の両方を提供するように構成され得ることが有利であると理解されよう。

熱要素７１０の動作から離れ、マウスピース３３の部分７０５の位置に戻ると、使用中にマウスピース３３のユーザが任意の加熱又は冷却を適切に感じることができるように、部分７０５をマウスピース３３のどこに配置してもよいことが理解されよう。この場合、一部の実施形態によれば、マウスピース３３の部分７０５が、マウスピース３３の少なくとも１つの外面を含むことができると好都合である。これは、ユーザが、エアロゾル供給システムの使用時に熱要素７１０によって作用する部分７０５に、（例えば、唇及び／若しくは口で、又は片手若しくは両手で）直接接触できることを意味する。したがって、エアロゾル供給システム３００の動作に関する熱フィードバックを、マウスピース３３の外面を通してユーザに与えることができる。これに関しても、ユーザの接触が唇を介して行うことが意図される実施形態の場合、一部の実施形態によれば、マウスピース３３のこの外面の存在は、輪郭面又は輪郭凹部であってもよく、その形状は、使用中のこの外面とユーザの口／唇との間の接触面積を最大限にするように、人の唇の形状に少なくとも部分的に適合するように構成されていることに留意されたい。

他の実装形態において、マウスピース３３の部分７０５は複数の熱要素７１０を備えていてもよいことを理解されたい。複数の熱要素７１０は、一緒に作動され、加熱面積を効果的に増加させることができる（すなわち、マウスピースの外面のより大きい面積が加熱／冷却される）。代わりに又は加えて、複数の熱要素７１０を、任意の所望の加熱／冷却効果をもたらすように個々に制御することができる。例えば、複数の加熱要素７１０を、マウスピースの外面にわたって複数の方向のうちの１つに熱勾配をもたらすように、配置及び／又は制御することができる。加熱／冷却パターンの特定の性質は、さらにより複雑なフィードバックをユーザに示すことができる。

上記の実施形態及び場合によっては他の実施形態に関しても、部分７０５が使用中であるときに、熱要素７１０の効果をユーザの口によってより容易に感じることができるようにするために、一部の実施形態（図７の実施形態に示すものなど）によれば、熱要素７１０を、マウスピース３３のマウスピース開口（若しくはエアロゾル出口６０）、及び／又はマウスピース３３を使用するエアロゾル供給システム若しくはカートリッジ２のマウスピース端部５２のうちの少なくとも一方から、５０ｍｍ以下のところに配置することができる。一部のより細い実施形態によれば、熱要素７１０を、マウスピース３３のマウスピース開口（若しくはエアロゾル出口６０）及び／又はマウスピース端部５２のうちの少なくとも一方から、４５ｍｍ以下、４０ｍｍ以下、３５ｍｍ以下、３０ｍｍ以下、２５ｍｍ以下、及び／又は２０ｍｍ以下のところに配置することができる。ここで、「以下」という表現は、熱要素７１０全体が指定された距離以下で必ず離れる必要があるのではなく、熱要素７１０の少なくとも１つの部分７１１が、指定された距離Ｄ１以下で離れるという意味であると理解することができる。

図９の実施形態に示すもののような一部の実施形態によれば、マウスピース３３の部分７０５及び／又は熱要素７１０は、任意の設けられたエアロゾル出口チャネル６２（図１～図６Ｂ及び図７～図１０に関して実施形態に示す管６２など）又はマウスピース３３のマウスピース端部５２を少なくとも部分的に又は完全に取り囲むことができる。このようにして、ユーザがマウスピース３３を使用しているときに部分７０５がユーザの唇の異なる周囲領域に近接し得るように、マウスピース３３の部分を配置することができる。

同様に、一部の実施形態（図９の実施形態に示すものなど）によれば、部分７０５は、マウスピース３３の第１の側の第１の外面３３Ａを含むことができ、及び／又は、マウスピース３３の第２の側の第２の外面３３Ｂを含むことができる。一部の特定の実施形態において、第１の側３３Ａは、マウスピース３３の第１の側３３Ｂと反対であってもよい。

図９の実施形態に示すように、部分７０５がユーザの口の領域を加熱するのに特に適した部分であることを容易にするために、部分７０５（並びに／又はその任意の第１の外面３３Ａ及び／若しくは第２の第１の外面３３Ｂを含む）は、マウスピース３３の端部５２に配置されたエアロゾル出口６０に向かって傾斜した、マウスピース３３の少なくとも１つの面を含むことができる。したがって、非常に特定の実施形態において、部分７０５は、マウスピース３３の第１の側の第１の外面３３Ａを含むことができ、マウスピース３３の第２の側の第２の外面３３Ｂを含むことができ、第１の外面３３Ａ及び第２の外面３３Ｂのそれぞれが、マウスピース３３の端部５２に向かって傾斜している。

一部の特定の実施形態によれば、任意のそのような端部５２、すなわち、例えば図２の実施形態に示すマウスピース端部５２を、（図９の実施形態に示すように）第１の外面３３Ａと第２の外面３３Ｂとの間に配置することができる。

同様に、一部の実施形態（図９の実施形態に示すものなど）によれば、部分７０５は、エアロゾル出口チャネル６２及び／又はマウスピース端部５２の周りに延びる環状部分を備えることができる。したがって、そのような実施形態において、図示の実施形態に示すように、部分７０５を、マウスピース３３の端部５２と、マウスピース３３を備える任意のカートリッジ２のインターフェース端部分６との間に配置することができる。

マウスピース端部５２の幾何形状に関し、一部の実施形態において、例えば図９の実施形態に示すように、これは、エアロゾル出口６０を取り囲む略平坦な面を規定することができる。

マウスピースの任意のユーザが部分７５の位置を識別することができるよう補助するために（例えば、ユーザが口をマウスピース上に置くためにマウスピースに近付いている時点で）、一部の実施形態によるマウスピースは、部分７０５の位置を識別するための少なくとも１つの表示を備えることができる。そのような表示のそれぞれが何であるかに関し、様々な異なるものであり得ることが理解されよう。例えば、一部の実施形態によれば、少なくとも１つの表示は、突出部又は凹部などの触覚表示を含むことができる。このようにして、一部の実施形態によれば、図９の実施形態に示すように、表示は、マウスピース３３の外面から突出していても、凹んでいてもよい。

同様に、一部の実施形態によれば、少なくとも１つの表示は、文の一部又は図示記号７０６Ａなどの視覚表示を含むことができる。一部の実施形態によれば、表示は、触覚表示と視覚表示との組合せ（隆起した若しくは凹んだ文、及び／又は隆起した若しくは凹んだ図示記号など）を含んでもよいことが明らかである。

加えて／代わりに、少なくとも１つの表示に関し、一部の実施形態によれば、少なくとも１つの表示７０６は、マウスピース３３の部分７０５を取り囲むマウスピース３３の第２の部分７０９の色（例えば黒）とは異なる第１の色７０７（例えば、グレー、オレンジ、赤、又は白、又はさらには無色などの黒以外）で着色された部分７０５を含むことができる。

任意の使用される少なくとも１つの表示について続けると、一部の実施形態によれば、少なくとも１つの表示は、マウスピース３３の部分７０５を取り囲むマウスピース３３の第２の部分７０９の材料（例えば、一部の非常に特定の実施形態におけるポリカーボネート又はポリプロピレンなどのプラスチック）とは異なる材料（例えば、一部の非常に特定の実施形態における銅又はアルミニウムなどの金属又は金属合金）から作製された部分７０５を含むことができることも理解されよう。一部の実施形態によれば、部分７０５の材料は、熱要素７１０から部分７０５の近くに任意の加熱効果又は冷却効果をより十分に含むように、第２の部分７０９の材料よりも熱伝導率が高くてもよい。

また、少なくとも１つの表示に関し、ユーザがマウスピースを使用しようとするときに表示をより容易に解釈できるよう助けるために、一部の実施形態による表示を、マウスピース３３の端部５２側に向けることができる（図９の実施形態に示すように、文「唇をここに置く」がマウスピース３３の端部５２側を向いている）。

少なくとも１つの表示を使用するさらなる実施形態によれば、その一部の実施形態により、部分７０５は少なくとも１つの凹部を規定することができ、少なくとも１つの表示は少なくとも１つの凹部を含む。このようにして、一部の特定の実施形態において、各凹部は、マウスピースのユーザの唇を凹部に少なくとも部分的に収容することができるように構成されていてもよい。したがって、このようにして、そのような各凹部を使用することによって、ユーザは、唇を凹部に置くことにより、マウスピース３３の周り及び部分７０５の周りの予め定められた正しい位置に迅速に唇を配置することが効果的に可能になり得る。

部分７０５の位置を識別するための任意の表示を設けることから離れ、マウスピース３３のエアロゾル出口チャネル６２に関し、一部の実施形態によれば、これは、熱要素７１０及びマウスピース３３の部分７０５から熱的に絶縁されるように構成されていてもよい。これは、熱要素７１０の加熱効果又は冷却効果がエアロゾル出口チャネル６２内の任意のエアロゾルの温度に悪影響を及ぼさないことを保証し、有利である。言い換えると、熱要素７１０によって生じる温度変化を熱的に絶縁することによって、蒸気出口チャネル６２内のエアロゾルの温度は影響を受けないままとなる。そのような熱絶縁を、例えば非常に特定の実施形態において、熱要素７１０とエアロゾル出口チャネル６２との間に絶縁材料（例えばポリウレタン）の層を設けることによって実施することができる。或いは、熱要素７１０を、蒸気出口チャネル６２から４ｍｍ以上離して、６ｍｍ以上離して、８ｍｍ以上離して、及び／又は１０ｍｍ以上離して配置することによって、熱絶縁をより十分に実現することができる。

一部の実施形態によれば、図９に示すように、マウスピース３３は、場合によっては、熱要素７１０の動作を制御する際に使用されるセンサデータを生成するように構成された、圧力センサ９１などのセンサを備えることができる。特に、センサは、１つ又は複数の予め定められた基準を満たすものと判定されたセンサデータに基づいて、熱要素７１０の作動を可能にするように構成されていてもよい。前述した実施形態によれば、センサ９１の動作により、熱要素７１０が作動し、その結果、熱要素７１０の構成に応じて、マウスピース３３の部分７０５の温度を上昇又は低下させることができる。圧力センサ９１などの任意のこのようなセンサを、いくつかの異なる位置に配置できることが明らかである。例えば、図９の実施形態によれば、センサ９１は、マウスピース３３の外面に配置されてもよく、及び／又は、ユーザの口のいずれかの部分がセンサに触れることができるように環状であってもよい（これは、センサが、ユーザの口の存在を検出するための圧力センサとして、又はユーザの口の特性、例えば温度を判定するように構成された異なる種類のセンサとして作用するように構成されている場合に特に有用である）。一部の非常に特定の実施形態において、部分７０５はセンサ９１を備えることができる。

そのようなセンサ９１の任意の提供に関連して、一部の実施形態によれば、マウスピースは、加えて／代わりにスイッチ９１を備えることができ、このスイッチ９１は、一部の実施形態によれば、エアロゾル供給システムの動作を制御するために唇で作動可能であってもよい。このような動作は、いくつかの異なるものであってもよく、例えば一部の実施形態によれば、エアロゾル生成器４０の動作、及び／又はエアロゾル生成器４０に供給される電力を制御するための動作であってもよい。図９に示す実施形態に示すように、一部の実施形態によれば、スイッチを少なくとも１つの外面３３Ａ、３３Ｂに配置することができる。同様に、一部の実施形態によれば、部分がスイッチ９１を備えることができる。

図１０に示すように、前述した実施形態に開示されたマウスピース３３は、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給デバイス又はシステムの一部を形成することができ、一部の実施形態によれば、マウスピース３３のエアロゾル出口チャネル６２は、上記の図１～図６Ｂを参照して説明したエアロゾル供給システムなどのエアロゾル供給システム３００で生成されたエアロゾルを受容するように構成されている。エアロゾル供給システムは、カートリッジ２と、カートリッジ２を受容するように構成されたエアロゾル供給デバイス４とを備えることができ、カートリッジ２はマウスピース３３を備える。一部の実施形態によれば、任意の設けられたエアロゾル供給デバイス４が代わりにマウスピース３３を備えてもよく、任意のそのようなエアロゾル供給デバイス４は必ずしもカートリッジ２を使用する必要はない。

一部の実施形態によれば、エアロゾル供給システムは、制御回路１８をさらに備えることができ、制御回路１８は、熱要素を動作させるための出力信号を生成すべきかどうかを判定することと、出力信号を生成すべきである判定したことに応答して出力信号を生成することとをするように構成されている。このようにして、熱要素７１０は、制御回路１８によって生成された制御信号に応答して選択的に作動することができ、この制御信号は、それ自体、以下でより詳細に説明するいくつかの異なる刺激に応答して生成され得る制御信号である。

例えば、一部の実施形態によれば、エアロゾル供給システムは、センサデータを生成するためのセンサ９１、９２をさらに備えることができ、制御回路１８は、センサ９１、９２からセンサデータを受信することと、センサデータを処理して、出力信号を生成すべきかどうかを判定することとをするように構成されている。これにより、パラメータの測定に基づいて熱要素７１０を作動させることによって、センサ９１、９２により測定されたパラメータに関してユーザにフィードバックを与えるための手段を提供する。

一部の実施形態によれば、センサは温度センサ９２を備えることができ、センサデータは、温度を示す温度値を含む。例えば、検知される温度は、エアロゾル供給システム３００の周囲の環境の周囲温度であってもよい。この場合、熱要素７１０は、周囲温度に関するフィードバックをユーザに与える。他の例では、検知される温度は、エアロゾル供給システムの特定の部分に関連していてもよい。例えば、温度は、エアロゾル出口チャネル６２、リザーバ（図１～図６Ｂの実施形態に示すリザーバ３１など）、又はエアロゾル供給システムの任意の他の部分を通るエアロゾルの温度であってもよい。

一部の実施形態によれば、出力信号は、温度値が予め定められた温度未満であると制御回路１８が判定したことに応答して、マウスピース３３の部分７０５の温度を上昇させるために生成される。したがって、この場合、熱要素７１０は、前述した方法のいずれかで実施され得る加熱作用をもたらすことができる。

一部の実施形態に関して説明したように、温度値は、エアロゾル供給システムの周囲の環境の周囲温度を示すものであってもよい。したがって、熱要素７１０は、温度センサ９２により周囲温度が予め定められた閾値未満に低下したと判定したことに基づいて、マウスピース３３の部分７０５を加熱するように構成されていてもよい。これは、寒い天候のときにエアロゾル供給システムを動作させる場合に特に有利であり得、それは、さもなければマウスピース３３がユーザにとって不快に冷たくなり得るからである。したがって、冷たい周囲温度の間にマウスピース３３を加熱することによって、熱要素を有する開示されたマウスピースは、エアロゾル供給システムの有用性を向上させることができる。

一部の実施形態によれば、出力信号は、温度が予め定められた閾値を超えていると制御回路１８が判定したことに応答して、マウスピース３３の部分７０５の温度を低下させるために生成されてもよい。この場合、熱要素７１０は、前述した方法のいずれかで実施され得る冷却作用をもたらす。

前述したように、温度値は、エアロゾル供給システムの周囲の環境の周囲温度を示すものであってもよい。したがって、熱要素７１０は、温度センサ９２により周囲温度が予め定められた閾値を超えて上昇したと判定したことに基づいて、マウスピース３３の部分７０５を冷却するように構成されていてもよい。これは、温暖な天候のときにエアロゾル供給システムを動作させる場合に特に有利であり得、それは、さもなければマウスピース３３がユーザにとって不快に熱くなり得るからである。したがって、温かい周囲温度の間にマウスピース３３を冷却することによって、熱要素を有する開示されたマウスピースは、エアロゾル供給システムの有用性を向上させることができる。

前述したように、一部の実施形態によれば、マウスピース３３に組み込まれた任意の熱要素が、マウスピース３３の加熱及び冷却の両方を行うことができることが想定される。したがって、一部の特定の実施形態によれば、熱要素７１０は、温度値が予め定められた閾値未満に低下したことに基づいてマウスピース３３の部分７０５を加熱し、温度が予め定められた閾値を超えて上昇したことに基づいてマウスピース３３の部分７０５を冷却するように構成されていてもよい。この構成体は、別個の構成部品を使用するのではなく、加熱及び冷却の両方に同じ構成部品を使用するという点で特に有利である。したがって、マウスピース内の空間を、より節約して使用することができ、エアロゾル供給システムの電源１６から消費される電力を低減させることができる。また、両方の機能に同じ構成部品を使用することによって、制御回路１８が簡略化される。

一部の実施形態によれば、前述した予め定められた温度閾値は、同じ温度値であってもよいことが明らかである。或いは、他の実施形態によれば、予め定められた閾値は、熱要素が作動されない温度範囲が存在するように、異なる値を含むことができる。

一部の実施形態によれば、エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料を貯蔵するためのリザーバ３１を備えることができることが明らかである。この場合、センサデータは、リザーバ３１に残っているエアロゾル生成材料の量を示すものであってもよく、制御回路１８は、センサデータを使用して、リザーバ３１に残っているエアロゾル生成材料の量が予め定められた量未満であるかどうかを判定することと、リザーバ３１に残っているエアロゾル生成材料の量が予め定められた量未満であると判定したことに応答して出力信号を生成することとをするように構成されていてもよい。したがって、開示されたエアロゾル供給システムは、手動検査又はＬＥＤなどの別個の視覚的合図を必要とすることなく、リザーバ３１に残っている材料のレベルに関するフィードバックを与えることが可能であり得る。これにより、視覚的検査又はエアロゾル供給システムのＬＥＤ若しくはディスプレイの検査のために、任意の使用されているカートリッジ２を取り外すこととは対照的に、ユーザは、（エアロゾル供給システムの通常の使用中に行うように）単にマウスピース３３に唇で接触することによってリザーバのレベルを識別することができるため、リザーバのレベルをユーザに伝えるより動作効率の高い手段も提供する。

一部の実施形態によれば、任意の設けられた制御回路１８は、リザーバ３１のエアロゾル生成材料の組成を判定することと、組成が第１の組成に一致すると判定したことに応答して、少なくとも１つの熱要素７１０を動作させるための第１の出力信号を生成することと、組成が第１の組成とは異なる第２の組成に一致すると判定したことに応答して、第１の出力信号とは異なる第２の出力信号を生成することとをするようにさらに構成されていてもよい。このようにして、エアロゾル供給システムは、リザーバ３１のエアロゾル生成材料の検出された組成に応じて異なる熱出力を提供するように構成されていてもよい。例えば、熱要素７１０の熱出力は、検出された組成の香料に「一致する」ように構成されていてもよい。したがって、コーヒー又はバニラを含むものなどのより温かい香料は、マウスピース３３に熱を与える熱要素７１０に対応し得る。同様に、ミント又はメンソールを含むものなどのより冷たい香料は、マウスピース３３に冷却作用を与える熱要素７１０に対応し得る。したがって、エアロゾル供給システムは、増強された香料の知覚をユーザに与え、同時に、リザーバ３１のエアロゾル生成材料の香料についての、ユーザに関するフィードバックを与えることができる。そのような実施形態によれば、エアロゾル供給システムは、このようにして、与えられる熱フィードバックのための蒸気を生成することは必ずしも必要ではなく、生成された蒸気を吸入することなく香料の種類をユーザが識別できるようになっていることに留意すべきことは明らかである。

一部の実施形態によれば、制御回路１８は、エアロゾル供給システムが予め定められた閾値量を超える時間期間、動作されたと判定したことに応答して、出力信号を生成するようにさらに構成されていてもよい。このようにして、ユーザは、システムがどのくらい長く動作されたかに関する熱フィードバックを受け取ることができる。時間期間を、いくつかの異なる方法で測定することができる。例えば、期間を、システムの電源を最後に入れたときから、その日の始まりから、カートリッジが最初に挿入されたときからなどで測定することができる。

予め定められた閾値量の時間が経過すると、熱要素７１０は、マウスピース３３を加熱して、閾値に到達したことをユーザに知らせるように構成されていてもよい。或いは、冷却作用を与えて、同じ情報を伝えてもよい。

予め定められた閾値量の時間が経過すると、加熱／冷却量が増加して、閾値を超えたときからさらに時間が経過したことを示すことができる。

予め定められた閾値量の時間を待ってから熱要素７１０を作動させる代わりに、加熱／冷却量を開始時から徐々に増加させて、予め定められた閾値量の時間が経過すると、加熱／冷却量が予め定められたレベルに到達するようにしてもよい。このようにして、ユーザに、デバイスがどのくらい長く使用されたかに関する連続フィードバックを与える。

一部の実施形態によれば、エアロゾル供給デバイス４は、前述した制御回路１８を備えることができる。

一部の実施形態によれば、カートリッジ２とエアロゾル供給デバイス４とを備えるエアロゾル供給システム３００のためのカートリッジ２が提供され、カートリッジ２は、前述したマウスピース３３を備える。

上記の開示に言及して、エアロゾル供給システムのマウスピース３３の部分の温度を制御する対応する方法であって、マウスピース３３の熱要素を、マウスピース３３の部分の温度を制御するように動作させるステップを含む方法も提供されることが理解されよう。一般的には、この方法により、ユーザの唇／口でマウスピース３３の部分に接触することによって、熱要素７１０が、エアロゾル供給システム３００の動作に関するフィードバックをユーザに与える。さらに、熱要素７１０を使用すると、いくつかの異なる要因によりマウスピースの部分の温度を変化させることによって、エアロゾル供給システムを使用するときのユーザ体験を向上させることができる。したがって、マウスピース３３の上又は中の熱要素７１０の使用は、エアロゾル供給システムの操作性／有用性の向上を助けることができる。

一部の実施形態において、方法は、エアロゾル供給システム３００の制御回路１８を使用して、少なくとも１つの熱要素を動作させるための出力信号を生成すべきかどうかを判定するステップと、制御回路１８を使用して、出力信号を生成すべきであると制御回路１８が判定したことに応答して出力信号を生成するステップと、熱要素が出力信号を受信したことに応答して熱要素７１０を動作させるステップとをさらに含むことができる。

本明細書で開示したエアロゾル供給システム３００に関して説明した実施形態と同様の方法で、熱要素７１０は、いくつかの異なる刺激に応答して制御信号が制御回路１８により生成されたことに応答して、選択的に作動可能であってもよい。

例えば、一部の実施形態によれば、方法は、エアロゾル供給システム３００のセンサ９１からセンサデータを受信するステップと、センサデータを処理して、出力信号を生成すべきかどうかを判定するステップとをさらに含むことができる。これは、パラメータの測定に基づいて熱要素７１０を作動させることによって、センサ９１により測定されたパラメータに関するフィードバックをユーザに与える方法を提供する。

したがって、上記の開示を参照すると、本明細書に記載のエアロゾル供給デバイス又はシステムのいずれかで使用するように構成されたマウスピース３３で使用するための、熱要素のいくつかの異なる可能な実装形態が記載されている。

上記の開示に関しても、特に少なくとも１つの表示が使用される場合、この少なくとも１つの表示の使用により、その結果、ユーザが唇をマウスピースの周りに置くときに、ユーザが唇を置く適切な予め定められた位置をユーザに適切に示すことができるマウスピースを提供することもできることが理解され得る。これに関し、この表示の存在は、ユーザが、唇をマウスピースの周りに、マウスピース３３の（１つ又は複数の）エアロゾル出口チャネル６２から任意のエアロゾルを受容するのに最適な位置で配置することを容易にすることができる。これに関しても、マウスピース３３が、その後、マウスピース３３の部分７０５の温度を制御するための熱要素７１０をさらに備えることができる限り、任意のそのような少なくとも１つの表示は、唇をマウスピースのどこに置くべきか、すなわち部分７０５の位置をユーザに示すのに特に有用であり得、その後、ユーザの唇は、マウスピース３３の使用中に部分７０５の温度変化を体験することができるようになっている。

この場合、したがって、エアロゾル供給システム３００のためのマウスピース３３も本明細書に記載され、マウスピース３３は、エアロゾルをマウスピース３３のユーザに送達するための少なくとも１つのエアロゾル出口チャネル６２と、エアロゾルが少なくとも１つのエアロゾル出口チャネル６２を通して送達されているときにマウスピース３３のユーザの唇を受けるように構成された部分７０５を備える少なくとも１つの外面３３Ａ、３３Ｂと、マウスピース３３の部分７０５の位置を識別するための少なくとも１つの表示７０６Ａ、７０７とを備える。

そのような例で、任意のこのようなマウスピース３３が、ユーザが唇をマウスピースの周りに置くときに、ユーザが唇を置くための適切な予め定められた位置をユーザに示す際に使うように使用される場合、そのような実施形態によるマウスピースは、本明細書に記載の熱要素７１０を必ずしも備える必要はないことが理解されよう。

上記を理解して、したがって、エアロゾル供給システムのためのマウスピースであって、エアロゾルをマウスピースのユーザに送達するための少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルを備え、マウスピースの部分の温度を制御するための少なくとも１つの熱要素を備えるマウスピースが記載されている。

マウスピースを備えるエアロゾル供給システムであって、エアロゾル出口チャネルが、エアロゾル供給システムで生成されたエアロゾルを受容するように構成されている、エアロゾル供給システムも記載されている。

カートリッジとエアロゾル供給デバイスとを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、マウスピースを備えるカートリッジも記載されている。

エアロゾル供給システムのマウスピースの部分の温度を制御する方法であって、マウスピースの熱要素を、マウスピースの部分の温度を制御するように動作させるステップを含む方法も記載されている。

エアロゾル供給システムのためのマウスピースであって、エアロゾルをマウスピースのユーザに送達するための少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルと、エアロゾルが少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルを通して送達されているときにマウスピースのユーザの唇を受けるように構成された部分を備える少なくとも１つの外面と、マウスピースの部分の位置を識別するための少なくとも１つの表示とを備えるマウスピースも記載されている。

前述したマウスピースのうちのいずれかを備える、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、エアロゾル出口チャネルが、エアロゾル供給システムで生成されたエアロゾルを受容するように構成されている、エアロゾル供給システムも記載されている。

カートリッジと、カートリッジを受容するように構成されたエアロゾル供給デバイスとを備えるエアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、前述したマウスピースのうちのいずれかを備えるカートリッジも記載されている。

以下の番号を付けた項で述べる実施形態も記載されている。
１．エアロゾル供給システムのためのマウスピースであって、
エアロゾルをマウスピースのユーザに送達するための少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルと、
エアロゾルが少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルを通して送達されているときにマウスピースのユーザの唇を受けるように構成された部分を備える少なくとも１つの外面と、
マウスピースの部分の位置を識別するための少なくとも１つの表示と
を備えるマウスピース。
２．少なくとも１つの表示が、突出部又は凹部のうちの少なくとも一方を含む、項１に記載のマウスピース。
３．少なくとも１つの表示が触覚表示を含む、項１又は２に記載のマウスピース。
４．少なくとも１つの表示が視覚表示を含む、項１～３のいずれか１つに記載のマウスピース。
５．少なくとも１つの表示が、マウスピースの部分を取り囲むマウスピースの第２の部分の色とは異なって着色された部分を含む、項１～４のいずれか１つに記載のマウスピース。
６．少なくとも１つの表示が、マウスピースの部分を取り囲むマウスピースの第２の部分の材料とは異なる材料から作製された部分を含む、項１～５のいずれか１つに記載のマウスピース。
７．部分の材料が、第２の部分の材料よりも熱伝導率が高い、項６に記載のマウスピース。
８．第２の部分がポリプロピレン又はポリカーボネートから作製されている、項５～７のいずれか１つに記載のマウスピース。
９．部分がエアロゾル出口チャネルを少なくとも部分的に取り囲む、項１～８のいずれか１つに記載のマウスピース。
１０．エアロゾル出口チャネルからエアロゾルを受容するための出口をさらに備える、項１～９のいずれか１つに記載のマウスピース。
１１．少なくとも１つの外面がマウスピースの端部に向かって傾斜している、項１～１０のいずれか１つに記載のマウスピース。
１２．マウスピースの端部が略平坦である、項１１に記載のマウスピース。
１３．マウスピースの端部が出口を備える、項１０にさらに従属するときの項１１又は１２に記載のマウスピース。
１４．部分がマウスピースの端部から４０ｍｍ以下のところに配置されている、項１１～１３のいずれか１つに記載のマウスピース。
１５．少なくとも１つの表示が、文又は図形記号を含む、項１１～１４のいずれか１つに記載のマウスピース。
１６．少なくとも１つの表示が、マウスピースの端部側に向けられている、項１１～１６のいずれか１つに記載のマウスピース。
１７．部分が少なくとも１つの凹部を規定し、少なくとも１つの表示が少なくとも１つの凹部を含む、項１～１６のいずれか１つに記載のマウスピース。
１８．各凹部が、マウスピースのユーザの唇を凹部に少なくとも部分的に収容することができるように構成されている、項１７に記載のマウスピース。
１９．少なくとも１つの外面のそれぞれが湾曲している、項１～１８のいずれか１つに記載のマウスピース。
２０．少なくとも１つの外面が、
マウスピースの第１の側の第１の外面と、
マウスピースの第２の側の第２の外面と
を含み、第２の側が第１の側と反対である、項１～１９のいずれか１つに記載のマウスピース。
２１．第１の及び外面のうちの少なくとも一方が、マウスピースの部分を備える、項２０に記載のマウスピース。
２２．第１の及び外面のうちの両方が、マウスピースの部分を備える、項２０又は２１に記載のマウスピース。
２３．少なくとも１つの表示が少なくとも１つの外面に配置されている、項１～２２のいずれか１つに記載のマウスピース。
２４．少なくとも１つの表示が部分に配置されている、項１～２３のいずれか１つに記載のマウスピース。
２５．部分がスイッチを備える、項１～２４のいずれか１つに記載のマウスピース。
２６．スイッチが唇で作動可能なスイッチを含む、項１～２５のいずれか１つに記載のマウスピース。
２７．マウスピースの部分の温度を制御するための熱要素をさらに備える、項１～２６のいずれか１つに記載のマウスピース。
２８．少なくとも１つの熱要素が、マウスピースの部分を加熱するように構成されている、項２７に記載のマウスピース。
２９．少なくとも１つの熱要素が、マウスピースの部分を冷却するように構成されている、項２７又は２８に記載のマウスピース。
３０．エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、項１～２９のいずれか１つに記載のマウスピースを備え、エアロゾル出口チャネルが、エアロゾル供給システムで生成されたエアロゾルを受容するように構成されている、エアロゾル供給システム。
３１．エアロゾル供給システムが、カートリッジと、カートリッジを受容するように構成された構成されたエアロゾル供給デバイスとをさらに備え、カートリッジがマウスピースを備え、エアロゾル供給システムが、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器をさらに備え、エアロゾル供給システムが、エアロゾル生成器から生成されたエアロゾルを少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルに供給するように構成されている、項３０に記載のエアロゾル供給システム。
３２．カートリッジがエアロゾル生成器を備える、項３１に記載のエアロゾル供給システム。
３３．エアロゾル生成材料のためのリザーバをさらに備え、リザーバが、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器にエアロゾル生成材料を送達するように構成されている、項３１又は３２に記載のエアロゾル供給システム。
３４．カートリッジがリザーバを備える、項３３に記載のエアロゾル供給システム。
３５．カートリッジと、カートリッジを受容するように構成されたエアロゾル供給デバイスとを備える、エアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、項１～２９のいずれか１つに記載のマウスピースを備えるカートリッジ。

エアロゾル供給システム３００のマウスピース３３についても記載されている。マウスピース３３は、エアロゾルをマウスピース３３のユーザに送達するための少なくとも１つのエアロゾル出口チャネル６２を備える。マウスピース３３は、マウスピース３３の部分７０５の温度を制御するための少なくとも１つの熱要素７１０を備える。部分７０５は、マウスピース３３の外面を含むことができ、熱要素７１０は、マウスピース３３の部分７０５を加熱及び冷却するように構成されていてもよい。このようにして、熱要素７１０により、エアロゾル供給システム３００の動作中に、ユーザに、例えばその口、唇、又は舌に熱フィードバックを与えることが可能になり得る。

様々な問題に対処し、当技術を進歩させるために、本開示は、特許請求された（１つ又は複数の）発明が実施され得る様々な実施形態を例示によって示す。本開示の利点及び特徴は、実施形態の代表的な例にすぎず、網羅的及び／又は排他的ではない。本開示の利点及び特徴は、単に理解を補助するため及び特許請求された（１つ又は複数の）発明を教示するために提示されている。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び／又は他の態様を、特許請求の範囲によって規定されるような本開示に対する限定、又は特許請求の範囲の均等物に対する限定と考えるべきでないこと、並びに、特許請求の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、修正を行うことができることを理解されたい。様々な実施形態は、本明細書で詳細に説明されたもの以外の開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの様々な組合せを適切に備え、それらから構成され、又はそれらから本質的に構成されてもよく、したがって、従属請求項の特徴を、特許請求の範囲に明示的に述べられたもの以外の組合せで、独立請求項の特徴と組み合わせることができることが理解されよう。本開示は、現在特許請求されていないが将来特許請求される可能性のある他の発明を含むことができる。

例えば、任意の設けられた熱要素７１０に電力を供給することができる方法に関し（熱要素７１０を使用する場合）、電源１６を使用して熱要素７１０に電力を供給しても、熱要素７１０自体の電源（図示せず）により電力を供給してもよいことが理解されよう。

同様に、本明細書で使用され得る任意のそのような熱要素７１０及び／又は（１つ又は複数の）センサ９１の配置に関し、それらの位置は、センサ９１が必要な機能を提供することができるように必要に応じてエアロゾル供給システム３００のどこであってもよいことが理解されよう。

同様に、エアロゾル供給システム３００がカートリッジ２とエアロゾル供給デバイス４とを備える場合、任意の設けられる（１つ又は複数の）センサ９１を、必要に応じてセンサの必要な機能を可能にするように、カートリッジ２又はエアロゾル供給デバイス４のいずれかに配置してもよい。

完全性のためにも、本明細書でエアロゾル供給デバイス又はシステムにおいて使用される任意の熱要素７１０、（１つ又は複数の）センサ、又は（１つ又は複数の）スイッチ９１、９２に関し、制御回路１８とそれぞれの熱要素７１０／センサ又はスイッチ９１、９２との間の有線又は無線接続を使用して、熱要素７１０／センサ又はスイッチ９１、９２に送られる任意の電力又は信号を供給することができることが理解されよう。例えば、図１０に示す特定の実施形態において、関連する熱要素７１０と制御回路１８との間に有線接続が設けられ、構成部品がインターフェース端部５４にわたってカートリッジ２に配置されている場合に、図６Ｂに示すようにエアロゾル供給デバイス４及びカートリッジ２のそれぞれに配置された接触電極４６を介して延びる。

Claims (46)

1. エアロゾル供給システムのためのマウスピースであって、
   エアロゾルを前記マウスピースのユーザに送達するための少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルと、
   前記マウスピースの部分の温度を制御するための少なくとも１つの熱要素と
   を備える、マウスピース。
2. 前記少なくとも１つの熱要素が、前記マウスピースの前記部分を加熱するように構成されている、請求項１に記載のマウスピース。
3. 前記熱要素が、前記マウスピースの前記部分に配置された、前記マウスピースの前記部分を加熱するための電気レジスタを備える、請求項２に記載のマウスピース。
4. 前記電気レジスタが、前記マウスピースの前記部分に配置された、前記マウスピースの前記部分を加熱するための電気コイルを備える、請求項３に記載のマウスピース。
5. 前記電気レジスタが、前記マウスピースの前記部分に配置されたメッシュ状の構成部品を備える、請求項３に記載のマウスピース。
6. 前記少なくとも１つの熱要素が、前記マウスピースの前記部分を冷却するように構成されている、請求項１に記載のマウスピース。
7. 前記熱要素がペルチェモジュールを含む、請求項１に記載のマウスピース。
8. 前記部分が前記マウスピースの外面を含む、請求項１に記載のマウスピース。
9. 前記部分が、前記エアロゾル出口チャネルを少なくとも部分的に取り囲む、請求項１に記載のマウスピース。
10. 前記エアロゾル出口チャネルからのエアロゾルを受容するための出口をさらに備える、請求項１に記載のマウスピース。
11. 前記部分が、前記部分の位置を識別するための少なくとも１つの表示を備える、請求項１に記載のマウスピース。
12. 前記少なくとも１つの表示が突出部又は凹部を含む、請求項１１に記載のマウスピース。
13. 前記少なくとも１つの表示が、前記マウスピースの前記部分を取り囲む前記マウスピースの第２の部分の色とは異なって着色された前記部分を含む、請求項１１に記載のマウスピース。
14. 前記少なくとも１つの表示が、前記マウスピースの前記部分を取り囲む前記マウスピースの第２の部分の材料とは異なる材料から作製された前記部分を含む、請求項１１に記載のマウスピース。
15. 前記異なる材料が、前記マウスピースの前記第２の部分の前記材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する、請求項１４に記載のマウスピース。
16. 前記少なくとも１つの表示が、前記マウスピースの前記部分を取り囲む前記マウスピースの第２の部分の熱伝導率よりも高い第１の熱伝導率を有する前記部分を含む、請求項１１に記載のマウスピース。
17. 前記マウスピースが、前記マウスピースの端部に向かって傾斜している少なくとも１つの外面を備える、請求項１に記載のマウスピース。
18. 前記マウスピースの端部が略平坦である、請求項１７に記載のマウスピース。
19. 前記エアロゾル出口チャネルからのエアロゾルを受容するための出口をさらに備え、前記マウスピースの前記端部が前記出口を備える、請求項１７に記載のマウスピース。
20. 前記熱要素の少なくとも１つの部分が、前記マウスピースの前記端部から４０ｍｍ以下のところに配置されている、請求項１７に記載のマウスピース。
21. 前記少なくとも１つの外面が前記マウスピースの前記部分を備える、請求項１７に記載のマウスピース。
22. 各外面が湾曲している、請求項１７に記載のマウスピース。
23. 各外面が、人の唇の形状に適合するように構成された形状を有する輪郭凹部を規定する、請求項１７に記載のマウスピース。
24. 前記少なくとも１つの外面が、
    前記マウスピースの第１の側の第１の外面と、
    前記マウスピースの第２の側の第２の外面と
    を含み、前記第２の側が前記第１の側と反対である、請求項１７に記載のマウスピース。
25. 前記外面のうちの少なくとも一方が、前記マウスピースの前記部分を備える、請求項２４に記載のマウスピース。
26. 前記第１の外面及び前記第２の外面の両方が、前記マウスピースの前記部分を備える、請求項２４に記載のマウスピース。
27. 前記少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルが、前記熱要素及び前記マウスピースの前記部分から熱的に絶縁されるように構成されている、請求項１に記載のマウスピース。
28. 前記少なくとも１つの熱要素の動作を制御する際に使用されるセンサデータを生成するように構成されたセンサをさらに備える、請求項１に記載のマウスピース。
29. 前記センサデータは圧力データを含む、請求項２８に記載のマウスピース。
30. エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、
    請求項１に記載の前記マウスピースを備え、
    少なくとも１つのエアロゾル出口チャネルが、前記エアロゾル供給システムで生成されたエアロゾルを受容するように構成されている、エアロゾル供給システム。
31. 前記エアロゾル供給システムが、カートリッジと、前記カートリッジを受容するように構成されたエアロゾル供給デバイスとをさらに備え、前記カートリッジが前記マウスピースを備える、請求項３０に記載のエアロゾル供給システム。
32. 前記エアロゾル供給システムが、カートリッジと、前記カートリッジを受容するように構成された構成されたエアロゾル供給デバイスとをさらに備え、前記マウスピースが、前記エアロゾル供給デバイスの部分を形成する、請求項３０に記載のエアロゾル供給システム。
33. 少なくとも１つの熱要素を動作させるための出力信号を生成すべきかどうかを判定することと、
    前記出力信号を生成すべきである判定したことに応答して前記出力信号を生成することと
    をするように構成された制御回路をさらに備える、請求項３０に記載のエアロゾル供給システム。
34. センサデータを生成するためのセンサをさらに備え、
    前記制御回路が、
    前記センサから前記センサデータを受信することと、
    前記センサデータを処理して、前記出力信号を生成すべきかどうかを判定することと
    をするようにさらに構成されている、請求項３３に記載のエアロゾル供給システム。
35. 前記センサが温度センサを備え、前記センサデータが、温度を示す温度値を含む、請求項３４に記載のエアロゾル供給システム。
36. 前記出力信号が、前記温度値が予め定められた温度未満であると前記制御回路が判定したことに応答して、前記マウスピースの前記部分の温度を上昇させるために生成されるように構成されている、請求項３５に記載のエアロゾル供給システム。
37. 前記出力信号が、前記温度値が予め定められた閾値を超えていると前記制御回路が判定したことに応答して、前記マウスピースの前記部分の温度を低下させるために生成されるように構成されている、請求項３４に記載のエアロゾル供給システム。
38. エアロゾル生成材料を貯蔵するためのリザーバをさらに備える、請求項３０に記載のエアロゾル供給システム。
39. センサデータを生成するためのセンサをさらに備え、
    前記制御回路が、
    前記センサから前記センサデータを受信することと、
    前記センサデータを処理して、前記出力信号を生成すべきかどうかを判定することと
    をするようにさらに構成され、
    前記センサデータは、前記リザーバに残っているエアロゾル生成材料の量を示し、
    前記制御回路は、
    前記センサデータを使用して、前記リザーバに残っているエアロゾル生成材料の前記量が予め定められた量未満であるかどうかを判定することと、
    前記リザーバに残っているエアロゾル生成材料の前記量が前記予め定められた量未満であると判定したことに応答して前記出力信号を生成することと
    をするようにさらに構成されている、請求項３８に記載のエアロゾル供給システム。
40. 前記リザーバのエアロゾル生成材料の組成を判定することと、
    前記組成が第１の組成に一致すると判定したことに応答して、前記少なくとも１つの熱要素を動作させるための第１の出力信号を生成することと、
    前記組成が前記第１の組成とは異なる第２の組成に一致すると判定したことに応答して、前記第１の出力信号とは異なる第２の出力信号を生成することと
    をするように構成された制御回路をさらに備える、請求項３８に記載のエアロゾル供給システム。
41. 前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが予め定められた閾値量を超える時間期間、動作されたと判定したことに応答して、前記出力信号を生成するようにさらに構成されている、請求項３３に記載のエアロゾル供給システム。
42. 前記エアロゾル供給システムが、カートリッジと、前記カートリッジを受容するように構成されたエアロゾル供給デバイスとを備え、前記エアロゾル供給デバイスが前記制御回路を備える、請求項３３に記載のエアロゾル供給システム。
43. エアロゾル供給システムのためのカートリッジであって、前記エアロゾル供給システムが、前記カートリッジを受容するためのエアロゾル供給デバイスを備え、前記カートリッジが請求項１に記載のマウスピースを備える、カートリッジ。
44. エアロゾル供給システムのマウスピースの部分の温度を制御する方法であって、
    前記マウスピースの少なくとも１つの熱要素を、前記マウスピースの前記部分の温度を制御するように動作させるステップを含む、方法。
45. 前記エアロゾル供給システムの制御回路を使用して、前記少なくとも１つの熱要素を動作させるための出力信号を生成すべきかどうかを判定するステップと、
    前記制御回路を使用して、前記出力信号を生成すべきであると前記制御回路が判定したことに応答して前記出力信号を生成するステップと、
    熱要素が前記出力信号を受信したことに応答して前記少なくとも１つの熱要素を動作させるステップと
    をさらに含む、請求項４４に記載の方法。
46. 前記エアロゾル供給システムのセンサからセンサデータを受信するステップと、
    前記センサデータを処理して、前記出力信号を生成すべきかどうかを判定するステップと
    をさらに含む、請求項４５に記載の方法。
    
    

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