JP2024534054A - 端末装置の方法及び端末装置 - Google Patents
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Abstract
本開示の実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ可読媒体に関する。第1の装置は、第2の装置から、1つの周期内に設定された第1の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において少なくとも1つのデータ送信を受信する。第1の装置は、第2の装置に、当該少なくとも1つのデータ送信についてのHARQフィードバックについての、第1の数よりも少ない第2の数の情報ブロックを送信する。ジッターの影響を軽減し、ブラインド検出に関する端末装置の複雑さを低減し、HARQフィードバック上のシグナリングオーバーヘッドを削減する。【選択図】図3
Description
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関するものであり、特にハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)フィードバック送信のための通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関するものである。
SPSダウンリンク(DL)送信と、タイプ1又は2の設定グラント(CG:configured grant)アップリンク(UL)送信は、New Radio(NR)技術においてサポート及び拡張されている。これらは、特に仮想現実(VR:virtual reality)、拡張現実(AR:augmented reality)、クラウドゲームなどのエクステンデッドリアリティ(XR:extended reality)サービスのために、制御シグナリングオーバーヘッド及びスケジューリング遅延について周期的なパケットを有するサービスに有利である。
通常、パケットは1/フレーム毎秒(FPS)ごとに無線アクセスネットワーク(RAN)に到着する。様々な要因により、到着はジッターの範囲内で発生する傾向がある。ジッターの影響は、XRサービスのようなサービスについての重要な側面として識別される。過剰に提供されるSPS機会を用いて(すなわち、送信に必要とされる以上に多くて密なSPS機会を設定して)ジッターの影響を軽減することが既に提案されている。しかしながら、送信機会の過剰な提供は、ブラインド検出についての端末装置の増大された複雑さ、及び複数の送信機会についてのHARQフィードバック上の増大されたシグナリングオーバーヘッドなど、多くの問題を引き起こすことになる。
全体として、本開示の例示的な実施形態は、HARQフィードバック送信のための通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第1の装置において、1つの周期内に設定される第1の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において第2の装置から少なくとも1つのデータ送信を受信することと、前記第2の装置に、前記少なくとも1つのデータ送信についてのHARQフィードバックについての、前記第1の数よりも少ない第2の数の情報ブロック(information block)を送信することと、を含む。
第2の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第1の装置において、第2の装置から、周期と前記周期内の第1の数の機会とを示す、セミパーシステントスケジューリング(semi-persistent scheduling)についての設定を受信することと、前記第1の数の機会のうちの1つの機会についてのHARQプロセスのアイデンティティを、少なくとも第2の数と前記1つの機会についてのオフセット値とに基づいて決定することと、を含む。
第3の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第2の装置において、第1の装置に、1つの周期内に設定される第1の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において少なくとも1つのデータ送信を送信することと、前記第1の装置から、前記少なくとも1つのデータ送信についてのHARQフィードバックについての、前記第1の数よりも少ない第2の数の情報ブロックを受信することと、を含む。
第4の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第2の装置において、第1の装置に、周期と前記周期内の第1の数の機会とを示す、セミパーシステントスケジューリングについての設定を送信することと、前記第1の数の機会のうちの1つの機会についてのHARQプロセスのアイデンティティを、少なくとも第2の数と前記1つの機会についてのオフセット値とに基づいて決定することと、を含む。
第5の態様において、通信の装置が提供される。前記装置は、本開示の前記第1又は第2の態様に係る方法を実行するように構成されたプロセッサを備える。
第6の態様において、通信の装置が提供される。前記装置は、本開示の前記第3又は第4の態様に係る方法を実行するように構成されたプロセッサを備える。
第7の態様において、命令を記憶しているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサで実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第1又は第2の態様に記載の方法を実行させる。
第8の態様において、命令を記憶しているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサで実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第3の態様又は第4の態様に記載の方法を実行させる。
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、若しくはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、又は無線若しくは有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。「端末装置」という用語は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用され得る。また、「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を指す。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
一実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続することができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとし得る。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用し得る。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置又は第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信され得る。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、また、第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信され得る。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信され得る。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信され得る。
本明細書で使用される単数形「1つ」及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。用語「に基づく」は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「一実施形態」及び「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を意味し得る。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
本願の背景において、用語「機会(occasion)」は、1)データ送信のために割り当てられた又は許可された、例えば、1つ又は複数のスロット、1つ又は複数のミニスロット、又は1つ又は複数のシンボルを含む時間領域リソース、2)DL割り当て、UL認証、又はサイドリンクグラントが発生する1つ又は複数のスロット、3)DL割り当て、UL認証、又はサイドリンクグラントが発生する1つ又は複数のシンボル、のうちのいずれかを指す。
本願の背景において、用語「シンボル」は、直交周波数分割多重化(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)シンボル又は離散フーリエ変換拡張OFDM(DFT-s-OFDM:discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルを指す。用語「スロット」は、複数の連続するシンボル、例えば、14個のシンボル又は12個のシンボルを含む。用語「ミニスロット」は、1つ又は複数の連続するシンボルを含み、スロットよりも少ないシンボル、例えば1、2、4、又は7個のシンボルを有する。
本願の背景において、用語「データ送信」は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)、又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:physical sidelink shared channel)を意味し得る。
上述したように、送信機会(便宜上、以下、機会とも称される)の過剰な提供は、ブラインド検出に関する端末装置の増大された複雑さ、及び機会についてのHARQフィードバック上の増大されたシグナリングオーバーヘッドなど、多くの問題を引き起こすことになる。これらの問題は、1つの周期内に複数の機会を設定する場合にも存在する。
これに鑑みて、本開示の実施形態は、1つの周期内に複数の機会が設定される場合の上記及び他の潜在的な問題を解決するための解決手段を提供する。一態様において、複数の機会の一部のみについて生成及び送信されるHARQフィードバックの送信のための解決手段が提供される。こうして、ジッターの影響を軽減することができ、ブラインド検出に関する端末装置の複雑さを低減することができ、HARQフィードバック上のシグナリングオーバーヘッドを削減することができる。
別の態様において、各機会について生成されるHARQプロセスID(identity:アイデンティティ)の決定のための解決手段が提供される。こうして、HARQプロセスIDにおける衝突や無駄を回避することができる。
以下、添付図面を参照して、本開示の原理及び実施態様について詳細に説明する。
通信ネットワークの例
通信ネットワークの例
図1は、本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100の概略図である。図1に示すように、通信ネットワーク100は、第1の装置110と第2の装置120とを含み得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120によりサービングされ得る。第1の装置110と第2の装置120とは、無線通信チャネルなどのチャネルを介して互いに通信し得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120と直接通信し得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、別の装置(図示せず)を介して第2の装置120と通信し得る。
通信ネットワーク100における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、New Radio(NR)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な規格に準拠し得る。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行され得る。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
図1における装置の数は説明の目的で与えられており、本開示に対するいかなる限定も暗示していないことを理解すべきである。通信ネットワーク100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数の第1の装置及び/又は第2の装置を含み得る。
図示のため、第1の装置110は端末装置として示され、第2の装置120はネットワーク装置として示されている。説明のためだけに、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆することなく、第1の装置110が端末装置であり、第2の装置120がネットワーク装置である背景でいくつかの実施形態を説明する。他の実施形態において、第1の装置110はネットワーク装置であってもよく、第2の装置120は端末装置であってもよいことを、理解すべきである。換言すれば、本開示の原理及び精神は、アップリンク送信とダウンリンク送信との両方に適用可能である。さらに、いくつかの実施形態において、第1の装置110と第2の装置120との両方が端末装置であってもよく、いくつかの実施形態において、第1の装置110と第2の装置120との両方がネットワーク装置であってもよい。
いくつかの実施形態において、第2の装置120は、SPS DL送信についての機会の周期に関する設定を送信し得る。この場合、第1の装置110は、第2の装置120から、これらの機会の少なくとも一部において、データパケットを受信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、CG UL送信についての機会の周期に関する設定を送信し得る。この場合、第1の装置110は、第2の装置120に、これらの機会の少なくとも一部において、データパケットを送信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、CGサイドリンク送信についての機会の周期に関する設定を送信し得る。この場合、第1の装置110は、第2の装置120から、これらの機会の少なくとも一部において、データパケットを受信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、第1の装置110に、CGサイドリンク送信についての機会の周期に関する設定を送信し得る。この場合、第1の装置110は、第2の装置120以外の装置から、これらの機会の少なくとも一部において、データパケットを受信するか、又は第2の装置120以外の装置に、これらの機会の少なくとも一部において、データパケットを送信し得る。
いくつかの実施形態において、第2の装置120は、第1の装置110に、1つの周期内の機会に関する設定を送信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、第1の装置110に、1つの周期内の複数の機会に関する設定を送信し得る。
いくつかのシナリオにおいて、第1の装置は、第2の装置にXRフレームパケットを送信するか、又は第2の装置からXRフレームパケットを受信することを望む可能性がある。60FPSのXRビデオストリームの場合、XRフレームパケットは平均で1/60秒ごとにRANに到着する。しかしながら、各XRフレームパケットの到着時間については、著しいジッターの影響が存在する。切断されたガウス分布からモデル化されたように、ジッターの範囲は8ms又は10ms以内である可能性がある。一方、各XRフレームパケットについてのパケット遅延バジェット(PDB:packet delay budget)の要件は、かなり厳しく、例えば10/15msである。そのため、各XRフレームパケットは、RANに到着した後にできるだけ早く送信される必要がある。
従来の解決手段では、ジッター問題を軽減するために、より短いSPS周期と複数のSPS/CG設定の同時アクティブ化がサポートされた。つまり、過剰に提供されるSPS設定によりジッターを軽減しているのである。図2は、従来の解決手段に係る、ジッター軽減に関するSPS送信の例示的なシナリオを示す概略図200である。60FPSのXRビデオストリームを送信すると仮定する。
図2に示すように、XRビデオストリーム内のXRフレームパケット201は、ジッター範囲210内の時点においてRANに到着する可能性がある。この例において、SPS設定の周期は5msである。XRパケットは平均で16.67msごとに到着するが、ネットワーク装置及び端末装置はXRパケットの正確な到着時間を事前に知らないため、XRパケットの到着後できるだけ早くPDSCH機会を提供するために、SPS周期は16.67msよりもはるかに小さく設定される。図2に示すように、PDSCH機会220、221、222及び223は周期的に設定される。つまり、1つの周期内に1つの機会を設定する。
図2の例において、PDSCH機会221のみがXRフレームパケット201の送信のためにネットワーク装置により実際に使用され、PDSCH機会220、222及び223は使用されない。しかしながら、PDSCH機会220、222及び223が実際に使用されていないにもかかわらず、端末装置は、4つのPDSCH機会220~223全てについてHARQ確認応答(HARQ-ACK)コードブックを生成する。端末装置は、PUCCHスロット224内でHARQ-ACKコードブックを送信する。これにより、HARQフィードバックに関するオーバーヘッドが増加し、ブラインド検出の複雑さが増大する。
以上の説明は、1つの周期内に1つの機会が設定される場合における問題についてなされたものである。1つの周期内に複数の機会が設定される場合においても同様の問題が存在する。すなわち、端末装置は、複数の機会の一部が実際には使用されていなくても、複数の機会全てについてHARQ-ACKコードブックを生成する。
以上に鑑みて、本開示の実施形態は、1つの周期内に複数の機会が設定される場合についてのHARQフィードバック送信の解決手段を提供する。これについては、図3~9Cを参照して詳細に説明する。
HARQフィードバックの実施形態
図3は本開示の実施形態に係る、通信のためのプロセス300を示す概略図である。説明のために、図1を参照してプロセス300を説明する。プロセス300には、図1に示されるような第1の装置110及び第2の装置120が関与し得る。
図3は本開示の実施形態に係る、通信のためのプロセス300を示す概略図である。説明のために、図1を参照してプロセス300を説明する。プロセス300には、図1に示されるような第1の装置110及び第2の装置120が関与し得る。
図3に示すように、第2の装置120は、第1の装置110に、第1の数(便宜上、本明細書ではNとして表される)の機会内の少なくとも1つの機会において少なくとも1つのデータ送信を送信する(310)。第1の数の機会が1つの周期(便宜上、本明細書ではPとして表される)内に設定され、第1の数Nは1よりも大きい。いくつかの実施形態において、第1の数の機会は、継続時間P内に1回だけ発生し得る。いくつかの実施形態において、第1の数の機会は、周期Pで周期的に発生し得る。
いくつかの実施形態において、第2の装置120は、第1の装置110に、周期Pと周期内のN個の機会についてのN個のリソース割当に関する設定を送信し得る。周期Pは、複数の時間単位を意味し得る。時間単位には、1ミリ秒、1スロット、又は1シンボルであってもよい。その数は正の整数でも正の非整数でもよい。いくつかの実施形態において、N個の機会についてのN個のリソース割当は、ダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)内の開始及び長さ指示値(SLIV:start and length indication value)フィールドにより示され得る。
図4は本開示の実施形態に係る、SPS設定の一例を示す概略図400である。図4に示すように、機会411、412、413及び414は、単一のSPS周期410内に設定され得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は機会411~414のうちの1つにおいてデータ送信を送信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は機会411~414のうちの複数の機会において複数のデータ送信を送信し得る。
図3に戻り、第1の装置110は、第2の装置120に、当該少なくとも1つのデータ送信についてのHARQフィードバックの第2の数(便宜上、本明細書ではMとして表される)の情報ブロックを送信する(320)。いくつかの実施形態において、第2の数は、第1の数よりも小さく、すなわち、M<Nであってもよい。換言すれば、少なくとも1つのデータ送信が受信されると、第1の装置110は、第1の数の機会のうちの第2の数の機会についてHARQフィードバックを生成し得る。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120から、第2の数Mを示す設定を受信し得る。第2の数Mは、第1の数の機会のうち、実際に使用される機会の最大数を意味する。第1の装置110は、周期P内にM個よりも多いデータ送信を正しく受信することを期待せず、M個の情報ブロックのみをフィードバックする。
本開示の背景において、機会内でデータ送信を正しく受信することは、当該機会内で少なくとも1つのデータブロックを正しく受信することを意味する。さらに、データブロックを成功裏に又は正しく受信又は復号化又は検出することは同じ意味を持ち、互換的に使用されることが可能である。データブロックを成功裏に又は正しく受信又は復号化又は検出することは、データブロックの巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)が成功裏に又は正しく行われることを意味し得る。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120から、第3の数(便宜上、本明細書ではLとして表される)を示す設定を受信し得る。第3の数は、単一の機会内のデータブロックの数を指す。いくつかの実施形態において、1つの周期内の全ての機会が同じL値を有する。いくつかの実施形態において、データブロックはトランスポートブロック(TB:transport block)であってもよい。いくつかの実施形態において、データブロックは、コードブロックグループ(CBG:code block group)であってもよい。本願の背景において、情報ブロックはL個のHARQ-ACK情報ビットを含み、L個のHARQ-ACK情報ビットのうちのHARQ-ACK情報ビットは、機会内のそれぞれのデータブロックが正しく又は成功裏に受信されたか否かを示す。
こうして、第2の装置120は、XRフレームパケットの到着後にできるだけ早くXRフレームパケットの送信を開始し得るので、ジッターの影響を軽減することができる。さらに、第1の装置110がより少ない機会をブラインド検出することを許可することができるため、第1の装置110の複雑さを低減させることができる。追加として、第1の装置110がより少ないHARQ-ACK情報をフィードバックすることを許可することができるため、シグナリングオーバーヘッドを削減することができる。
明確にするために、図1~3を参照していくつかの実施形態について詳細に説明する。
実施形態1
本実施形態において、第2の数は1であり、すなわち、M=1である。この場合、少なくとも1つのデータ送信は1つのデータ送信を含み、第2の数の情報ブロックは1つの情報ブロックを含む。本実施形態は、データパケットサイズが小さいか又は中程度であり、ジッターが深刻である場合に有益である。
本実施形態において、第2の数は1であり、すなわち、M=1である。この場合、少なくとも1つのデータ送信は1つのデータ送信を含み、第2の数の情報ブロックは1つの情報ブロックを含む。本実施形態は、データパケットサイズが小さいか又は中程度であり、ジッターが深刻である場合に有益である。
図5Aは、本開示の実施形態に係る、例示的なSPS送信を示す概略図500Aである。図5Aに示すように、パケット501は、ジッター範囲510内の時点においてRANに到着する可能性がある。機会520~523は、第1の周期内に設定され、機会524~527は、第1の周期の後続の第2の周期内に設定されている。この例において、第2の装置120は、機会520のみにおいてパケット501を送信し得る。平均的なパケット到着間隔の後、パケット502は、ジッターの範囲520内の時点においてRANに到着する可能性がある。第2の装置120は、機会527のみにおいてパケット502を送信し得る。
いくつかの実施形態において、1つのデータ送信についての少なくとも1つのデータブロックが、第1の数の機会のうちの1つの機会(本明細書では第1の機会とも称される)において正しく又は成功裏に受信された場合、第1の装置110は、第1の数の機会のうちの残りの機会(本明細書では第2の機会とも称される)においてデータブロックを正しく受信することを期待しない。換言すれば、第1の装置110がN個の機会のうちの1つの機会内で少なくとも1つのデータブロックを正しく検出すると、第1の装置110は、N個の機会のうちの残りの機会の検出を停止し得る。例えば、図5Aに示すように、第1の装置110が機会520内で少なくとも1つのデータブロックを正しく検出すると、第1の装置110は、機会521、522及び523の検出を停止し得る。結果として、第1の装置110がより少ない機会をブラインド検出することを許可することができるため、第1の装置110の複雑さを低減させることができる。一方、第2の装置120は、パケットの到着時にできるだけ早くパケットの送信を開始してもよく、ジッターの影響を軽減することができる。
図5Bは、本開示の実施形態に係る、SPS送信についての例示的なHARQフィードバックを示す概略図500Bである。図5Bに示すように、パケット503は、ジッター範囲530内の時点においてRANに到着する可能性がある。機会540~543は、1つの周期内に設定されている。この例において、第2の装置120は、第1の装置110に、機会540のみにおいてパケット503を送信してもよく、第1の装置110は、スロット544内で、機会540のみについてHARQフィードバックを送信し得る。
いくつかの実施形態において、1つのデータ送信についてのデータブロックがN個の機会において1つも正しく受信されなかった場合、第1の装置110は、L個のHARQ-ACK情報ビットを含む1つの情報ブロックを生成してもよく、L個のHARQ-ACK情報ビットの各々は否定応答(NACK:negative acknowledgement)を示す。
いくつかの実施形態において、N個の機会のうちの場合内でデータブロック(本明細書では第1のデータブロックとも称される)が正しく又は成功裏に受信された場合、第1の装置110は、そのデータブロックについて肯定応答(ACK:positive acknowledgement)を生成し得る。いくつかの実施形態において、この機会においてデータブロック(本明細書では第2のデータブロックとも称される)が不正確に受信された場合、第1の装置110は、データブロックについてのNACKを示す、情報ブロック内のHARQ-ACK情報ビットを生成し得る。換言すれば、第1の装置110が単一の機会について複数のデータブロックを示され、第1の装置110が機会内で少なくとも1つのデータブロックを成功裏に検出した場合、同じ機会内で成功裏に検出されなかった1つ又は複数のデータブロックが存在すれば、第1の装置110は、当該1つ又は複数のデータブロックについてNACKを生成し得る。こうして、M個のHARQ-ACK情報ビットを含む情報ブロックが得られてもよい。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、N個の機会のうちの第1の機会(例えば、図5Bにおける機会540)に基づいて、HARQ-ACKコードブック内の情報ブロックの位置を決定し得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、N個の機会のうちの最後の機会(例えば、図5における機会543)に基づいて、HARQ-ACKコードブック内の情報ブロックの位置を決定し得る。もちろん、第1の装置110はまた、N個の機会のうちの任意の機会に基づいて、HARQ-ACKコードブック内の情報ブロックの位置を決定し得る。換言すれば、N個の機会は同じHARQプロセスIDを共有し得る。そして、第1の装置110は、決定された位置に基づいて、情報のブロックをHARQ-ACKコードブック内に配置し、HARQ-ACKコードブックをスロット544内で送信し得る。
これまでのところ、1つのデータ送信についてのHARQフィードバックを、ジッターの影響を軽減し、ブラインド検出の複雑さを低減させ、シグナリングオーバーヘッドを削減した状態で、第1の装置110から第2の装置120に送信する。
実施形態2
実施形態2
本実施形態において、第2の数は同様に1である。第1の装置110は、N個の機会全てについてブラインド検出を実行し、N個の機会全てについてHARQ-ACK情報を生成し得る。次に、第1の装置110は、HARQ-ACK情報内の各ビットについて「OR」演算を行うことにより、L個のHARQ-ACK情報ビットを生成し得る。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、N個の機会についてN個の情報ブロックを生成し得る。N個の情報ブロックの各々は、それぞれの機会内のデータブロックについてのL個のHARQ-ACK情報ビットを含む。すなわち、L個のHARQ-ACK情報ビットは、それぞれの機会においてデータブロックが正しく受信されたか否かを示す。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、N個の情報ブロックの中で、同じインデックスを有するL個のHARQ-ACK情報ビット内のHARQ-ACK情報ビットについてOR演算を実行することにより、情報ブロックを生成し得る。明確にするために、図5Cを参照して一例について説明する。図5Cは、本開示の実施形態に係る、SPS送信についての別の例示的なHARQフィードバックを示す概略図500Cである。図5Cに示すように、パケット504は、ジッター範囲550内の時点においてRANに到着する可能性がある。機会550~553は、1つの周期内に設定され、HARQフィードバックは、スロット554内で送信される。第1の装置110は、パケット504が機会550~553のうちのどの機会において送信されたかを知らない。この例において、N=4且つL=3である。これは一例にすぎず、N及びLは、任意の他の適切な値であってもよいことを、理解すべきである。
図5Cの例において、第1の装置110は、1つの周期内に設定された全ての機会550~553についてブラインド検出を実行し、機会550、551、552及び553について、それぞれのHARQ-ACK情報ブロックB0、B1、B2及びB3を生成し得る。情報ブロックB0は、インデックス0、1及び2を有する3つのHARQ-ACK情報ビットB00、B01及びB02を含む。情報ブロックB1は、インデックス0、1及び2を有する3つのHARQ-ACK情報ビットB10、B11及びB12を含む。情報ブロックB2は、インデックス0、1及び2を有する3つのHARQ-ACK情報ビットB20、B21及びB22を含む。情報ブロックB3は、インデックス0、1及び2を有する3つのHARQ-ACK情報ビットB30、B31及びB32を含む。
そして、第1の装置110は、それぞれ、同じインデックスを有するHARQ-ACK情報ビットについてOR演算を実行し得る。例えば、第1の装置110は、HARQ-ACK情報ビットC0を得るために、インデックス0を有するHARQ-ACK情報ビットB00、B10、B20及びB30についてOR演算を実行し得る。第1の装置110は、HARQ-ACK情報ビットC1を得るために、インデックス1を有するHARQ-ACK情報ビットB01、B11、B21及びB31についてOR演算を実行し得る。第1の装置110は、HARQ-ACK情報ビットC2を得るために、インデックス2を有するHARQ-ACK情報ビットB02、B12、B22及びB32についてOR演算を実行し得る。こうして、第1の装置110は、HARQ-ACK情報ビットC0、C1及びC2を含む情報ブロックCを決定し、情報ブロックCをスロット544内で送信し得る。
こうして、1つのデータ送信についてのHARQフィードバックは、第1の装置110から第2の装置120に、シグナリングオーバーヘッドが削減された状態で、且つ簡単な方法で送信される。
実施形態3
実施形態3
本実施形態において、第2の数は1よりも大きく、すなわち、M>1である。本実施形態は、高品質ビデオストリームフレーム(4K、8Kビデオ)のような、より大きなデータパケットシナリオに有利であり、複数の機会が必要になる可能性がある。
XRサービスの重要な特徴は、変化するパケットサイズであり、第2の装置120は、どのくらいの数の機会が必要かを事前に正確に知ることができない可能性がある。したがって、Mの値は機会の最大数であってもよく、第2の装置120は、最大パケットサイズとチャネル品質とに基づいてMの値を推定し得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、明示的又は暗黙的な方法に基づいてM個の機会の位置を決定し、M個の機会のみについてHARQ-ACKコードブックを生成し得る。こうして、大きく変化するパケットサイズを有するパケットの送信をサポートし得る。
図6Aは、本開示の実施形態に係る、例示的なSPS送信を示す概略図600Aである。図6Aに示すように、パケット601は、ジッター範囲610内の時点においてRANに到着する可能性がある。機会620~623は、第1の周期内に設定され、機会624~627は、第1の周期の後ろの第2の周期内に設定されている。この例において、第2の装置120は、機会620及び621においてパケット601を送信し得る。平均的なパケット到着間隔の後、パケット602は、ジッターの範囲620内の時点においてRANに到着する可能性がある。第2の装置120は、機会626及び627においてパケット602を送信し得る。
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのデータ送信がN個の機会のうちのM個の機会において正しく受信された場合、第1の装置110は、当該N個の機会のうちの当該M個の機会以外の機会においてデータ送信を正しく受信することを期待しない。本実施形態において、少なくとも1つのデータブロックが、ある機会において正しく受信された場合、データ送信は、当該機会において正しく受信されたとみなされる。
例えば、第1の装置110がN個の機会内でM個のSPS PDSCHを成功裏に検出し、且つ、当該N個の機会内に残りの機会がある場合、第1の装置110は当該残りの機会の検出を停止し得る。
図6Bは、本開示の実施形態に係る、SPS送信についての例示的なHARQフィードバックを示す概略図600Bである。図6Bに示すように、パケット603は、ジッター範囲630内の時点においてRANに到着する可能性がある。機会640~643は、1つの周期内に設定されている。この例において、第2の装置120は、第1の装置110に、機会640及び641においてパケット603を送信してもよく、第1の装置110は、スロット644内で、機会640及び641についてHARQフィードバックを送信し得る。
例えば、第1の装置110がN個の機会内でK<MであるK個のSPS PDSCHを成功裏に検出した場合、2つの可能性がある可能性がある。一方では、第2の装置120は、K個のSPS PDSCHのみを第1の装置110に送信してもよく、第1の装置110は、K個のSPS PDSCHの全てを検出し得る。他方では、第2の装置120は、K個よりも多いSPS PDSCHを第1の装置110に送信してもよく、第1の装置110は、K個よりも多いSPS PDSCHのうちのいくつかを検出せずに見逃す可能性がある。
したがって、HARQフィードバックのために、いくつかの実施形態において、第1の装置110は、N個の機会全てについてHARQ-ACK情報を生成し得る。この場合、第1の装置110がどの機会を見逃したかを判別する必要はない。
別の可能な解決手段として、第1の装置110は、M個の機会のみについてHARQ-ACK情報を生成し得る。この場合、第1の装置110がどの機会を見逃したかを判別しなければならない。後者の解決手段は、オーバーヘッドが低いため、前者の解決手段よりも優れる。N個の機会内のM個の機会の位置を示す解決手段を提供するために、例1~3を参照していくつかの例示的な実施形態を説明する。
例1
例1
この例において、N個の機会はいくつかのグループに分けられ、各グループはM個の機会を含む。第2の装置120は、データ送信のためにグループのうちの1つのみを使用し得る。第1の装置110は、異なるグループに属する2つ又はより多くのデータ送信を正しく受信することを期待しない。
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのデータ送信についての少なくとも1つのデータブロックが、N個の機会のうちの第4の機会において正しく受信された場合、第1の装置110は、当該第4の機会に関連付けられるM個の機会を決定し、当該M個の機会についてM個の情報ブロックを生成し得る。例えば、第1の装置110は、第4の機会が属するグループを決定し、当該グループに含まれるM個の機会を決定し得る。すなわち、第1の装置110は、N個の機会のうちのいずれか内で少なくとも1つのデータブロックを成功裏に検出した場合、実際に使用されたグループを識別してもよく、すなわち、第1の装置110が特定の機会内でデータブロックを検出した場合、当該特定の機会が属するグループが、実際に使用されたグループとして決定され得る。
いくつかの実施形態において、グループは分散されたパターンとして設定され得る。この場合、1つのグループは、別のグループの機会とインタレースされるM個の不連続な機会を含み得る。これについて、図7Aを参照してさらに説明する。図7Aは、本開示の実施形態に係る、SPS設定機会の例示的なグループ化を示す概略図700Aである。図7Aに示すように、グループ1は、機会701、703、705及び707を含むことができ、グループ2は、機会702、704、706及び708を含み得る。第1の装置110が機会703内で少なくとも1つのデータブロックを検出すると仮定する。そして、第1の装置110は、グループ1がデータ送信のために第2の装置120により使用されたことを知ることができる。この場合、第1の装置110は、グループ1についてはHARQ-ACK情報を生成し、グループ2についてはHARQ-ACK情報を生成しなくてもよい。
いくつかの実施形態において、グループは局所化されたパターンとして設定され得る。この場合、1つのグループは、M個の連続する機会を含み得る。これについて、図7Bを参照してさらに説明する。図7Bは、本開示の実施形態に係る、SPS設定機会の例示的なグループ化を示す概略図700Bである。図7Bに示すように、グループ1は、機会711、712、713及び714を含んでもよく、グループ2は、機会715、716、717及び718を含み得る。第1の装置110が機会713内で少なくとも1つのデータブロックを検出すると仮定する。そして、第1の装置110は、グループ1がデータ送信のために第2の装置120により使用されたことを知ることができる。この場合、第1の装置110は、グループ1についてはHARQ-ACK情報を生成し、グループ2についてはHARQ-ACK情報を生成しなくてもよい。
いくつかの実施形態において、グループは、ビットマップにより示される任意のパターンとして設定され得る。もちろん、グループ化のために任意の他の適切な方法も可能である。
例2
この例において、第2の装置120は、M個の異なるシーケンスを使用して、M個の機会の位置及び順序を示し得る。この場合、第1の装置110は、これらのシーケンスをブラインド検出して、M個の機会のうちの機会のインデックスを識別し得る。
この例において、第2の装置120は、M個の異なるシーケンスを使用して、M個の機会の位置及び順序を示し得る。この場合、第1の装置110は、これらのシーケンスをブラインド検出して、M個の機会のうちの機会のインデックスを識別し得る。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、N個の機会からM個の機会を、M個の機会に関連付けられた1組のシーケンスのセットに基づいて決定し、M個の機会についてM個の情報ブロックを生成し得る。いくつかの実施形態において、1つの場合についての情報ブロックの位置は、M個の機会内のその機会の順序に依存し得る。
いくつかの実施形態において、シーケンスを有するデータ送信がN個の機会において1つも正しく受信されなかった場合、第1の装置110は、そのシーケンスに対応する機会について、NACKを示すL個のHARQ-ACK情報ビットをその機会に対応する情報ブロックとして生成し得る。換言すれば、第1の装置110がN個の機会内で特定のシーケンスを有するPDSCHを成功裏に検出しなかった場合、第1の装置110は、当該特定のシーケンスに対応する機会についてL個のNACK値を生成し得る。
いくつかの実施形態において、当該シーケンスは、復調参照信号(DMRS:demodulation reference signal)、ウェイクアップ(wake-up)信号、同期信号、位相トラッキング参照信号(PTRS:phase-tracking reference signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS:channel state information-reference signal)などのうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、当該シーケンスは、データ送信内の埋め込みシグナリングであってもよい。例えば、当該シーケンスは、設定グラントアップリンク制御情報(CG-UCI:configured grant-uplink control information)に類似した埋め込みシグナリングのフィールドであってもよい。当該シーケンスが任意の他の適切なタイプを採用してもよく、本開示がこの側面を限定しないことを、理解すべきである。
図8は、本開示の実施形態に係る、SPS設定機会の例示的な指示を示す概略図800である。図8に示すように、4つの機会801、802、803及び804がある。L=1且つM=2であり、第1の装置110が、それぞれシーケンス1及び2を有する機会802及び803内で、データブロックを成功裏に検出すると仮定する。この場合、第1の装置110は、それぞれシーケンス1及び2を有するデータ送信について2つのACKを生成する。
L=1且つM=3であり、第1の装置110が、それぞれ機会802及び803内でシーケンス2及び3を有するデータブロックを成功裏に検出するが、第1の装置110が、機会801~804うちのいずれ内でもシーケンス1を有するデータブロックを検出しない。この場合、第1の装置110は、シーケンス1を有するデータ送信が見逃されたことを知る。そして、第1の装置110は、シーケンス1を有するデータ送信についてのNACKと、それぞれシーケンス2及び3を有するデータ送信についての2つのACKとを生成し得る。
例3
例3
この例において、第2の装置120は、動的シグナリングにより、M個の機会の位置を示し得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120から、M個の機会を示す指示を受信し、M個の機会についてM個の情報ブロックを生成し得る。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、N個の機会のうちの第1の機会よりも前のスロット(本明細書では第1のスロットとも称される)内で指示を受信し得る。換言すれば、第2の装置120は、第1の実際に使用される機会の前に指示を送信し得る。図9Aは、本開示の実施形態に係る、SPS設定機会の別の例示的な指示を示す概略図900Aである。図9Aに示すように、1つの周期内に設定された4つの機会901、902、903及び904がある。第2の装置120は、機会901~904のうちの第1の機会901よりも前のスロット内で、シグナリング又は指示910を送信して、機会902及び903が実際に使用される機会であることを示し得る。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、M個の機会のうちの機会においてこの指示を受信し得る。換言すれば、第2の装置120は、1つ又は複数の実際に使用される機会のうちのいずれか(すなわち、必ずしも第1の機会である必要はない)でこの指示を送信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、層1(L1)シグナリングにより指示を生成し、この指示をPDSCH又はCG-UCIに類似した埋め込みシグナリングのようなデータ送信と多重化し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、メディアアクセス制御(MAC:media access control)制御要素(CE:control element)を介して当該指示を送信し得る。この指示が任意の他の適切な方法で送信され得ることを、理解すべきである。
図9Bは、本開示の実施形態に係る、SPS設定機会の別の例示的な指示を示す概略図900Bである。図9Bに示すように、1つの周期内に設定された4つの機会911、912、913及び914がある。第2の装置120は、機会912のスロット内で、シグナリング又は指示920を送信して、機会912及び913が実際に使用される機会であることを示し得る。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、M個の機会のうちの最後の機会よりも後であって、M個の情報ブロックの送信のために使用されるスロット(本明細書では第3のスロットとも称される)よりも前のスロット(本明細書では第2のスロットとも称される)内で、この指示を受信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、少なくとも1つの実際に使用される機会の後であって、実際に使用される機会に関連付けられるHARQフィードバック送信の前に、この指示を送信し得る。例えば、当該指示は、例えば、HARQ-ACK要求フィールド、例えば1スロットのHARQ-ACK要求に含まれてもよい。いくつかの実施形態において、当該指示は、DL/ULスケジューリングDCIのフィールドであってもよい。いくつかの実施形態において、当該指示は、専用DCIのフィールドであってもよい。
図9Cは、本開示の実施形態に係る、SPS設定機会の別の例示的な指示を示す概略図900Cである。図9Cに示すように、1つの周期内に設定された4つの機会921、922、923及び924がある。第2の装置120は、機会921~924のうちの最後の機会924よりも後であって、HARQフィードバックについてのスロット925よりも前のスロット内で、シグナリング又は指示930を送信して、機会922及び923が実際に使用される機会であることを示し得る。
これまでのところ、1つの周期内に複数の機会が設定され、当該複数の機会の一部のみが実際に使用される場合について、HARQフィードバック送信のための解決手段を説明してきた。これらの解決手段により、HARQフィードバックオーバーヘッドを削減することができる。
HARQプロセスID決定の実施形態
現在では、SPS/CG設定のために、HARQプロセスIDは、スロットインデックスと周期とに基づいて決定される。例えば、SPS機会のHARQプロセスIDは、次式(1)により決定される。
(数1)
HARQプロセスID = [floor (CURRENT_slot × 10 / (numberOfSlotsPerFrame × 周期))] modulo nrofHARQ-Processes (1)
ここで、CURRENT_slot = [(SFN × numberOfSlotsPerFrame) + フレーム内のスロット数]であり、numberOfSlotsPerFrameは、フレームごとの連続するスロットの数を表す。
現在では、SPS/CG設定のために、HARQプロセスIDは、スロットインデックスと周期とに基づいて決定される。例えば、SPS機会のHARQプロセスIDは、次式(1)により決定される。
(数1)
HARQプロセスID = [floor (CURRENT_slot × 10 / (numberOfSlotsPerFrame × 周期))] modulo nrofHARQ-Processes (1)
ここで、CURRENT_slot = [(SFN × numberOfSlotsPerFrame) + フレーム内のスロット数]であり、numberOfSlotsPerFrameは、フレームごとの連続するスロットの数を表す。
式(1)は、各SPS周期内に1つのみのSPS/CG機会があることに基づいて設計されている。しかしながら、SPS周期ごとに複数のPDSCHがサポートされている場合、式(1)は状況間の衝突を引き起こす。具体的には、上式(1)に基づいて、同じ周期内の全ての機会が同じHARQプロセスIDを有することになる。
SPS周期ごとに複数のPDSCHをサポートするために、HARQプロセスID計算に関する上記式は、各SPS周期内の機会の数を考慮することにより強化されるべきである。
本開示の実施形態は、1つの周期内に設定されるN個の機会内の各機会のためにHARQプロセスIDを決定するための改善された解決手段を提供する。これについては、図10を参照して詳細に説明する。
図10は本開示の実施形態に係る、通信のためのプロセス1000を示す概略図である。説明のために、図1を参照してプロセス1000を説明する。プロセス1000には、図1に示されるような第1の装置110及び第2の装置120が関与し得る。
図10に示すように、第2の装置120は、第1の装置110に、周期とこの周期内の第1の数の機会とを示す設定を送信し得る(1010)。第1の数はNとして表される。
第1の装置110は、N個の機会のうちの機会についてのHARQプロセスIDを、少なくとも第4の数と当該機会についてのオフセット値とに基づいて決定する(1020)。いくつかの実施形態において、第4の数はNであってもよい。いくつかの実施形態において、第4の数はNより小さい数であってもよい。例えば、第4の数は、実際に使用される機会の数(Mとして表される)であってもよい。同様に、第2の装置120は、N個の機会のうちの機会についてのHARQプロセスIDを、少なくとも第4の数と当該機会についてのオフセット値とに基づいて決定する(1030)。
いくつかの実施形態において、周期ごとに複数の機会を有するSPS設定について、HARQプロセスIDは、次式(2)に基づいて決定され得る。
(数2)
HARQプロセスID = [floor (CURRENT_slot × 10 / (numberOfSlotsPerFrame × 周期)) * T + occasion_offset] modulo nrofHARQ-Processes (2)
ここで、Tは第4の数(単一の周期内の機会の数又は単一の周期内の実際に使用される機会の数、すなわちN又はM)を表し、occasion_offsetは当該N又はM個の機会のうちの機会のオフセット値を表し、CURRENT_slot = [(SFN × numberOfSlotsPerFrame) + フレーム内のスロット数]であり、numberOfSlotsPerFrameはフレームごとの連続するスロット数を表す。
(数2)
HARQプロセスID = [floor (CURRENT_slot × 10 / (numberOfSlotsPerFrame × 周期)) * T + occasion_offset] modulo nrofHARQ-Processes (2)
ここで、Tは第4の数(単一の周期内の機会の数又は単一の周期内の実際に使用される機会の数、すなわちN又はM)を表し、occasion_offsetは当該N又はM個の機会のうちの機会のオフセット値を表し、CURRENT_slot = [(SFN × numberOfSlotsPerFrame) + フレーム内のスロット数]であり、numberOfSlotsPerFrameはフレームごとの連続するスロット数を表す。
TがNを表すいくつかの実施形態において、機会についてのoccasion_offsetは、当該N個の機会内での当該機会の時間領域順序に基づいて決定され得る。TがMを表すいくつかの実施形態において、機会についてのoccasion_offsetは、当該M個の機会内での当該機会の時間領域順序に基づいて決定され得る。例えば、第1の機会について、occasion_offsetは0であってもよく、第2の機会について、occasion_offsetは1であってもよい。
一般的に、第1の装置110は、アクティブ化DCI内のSLIVにより機会を決定し得る。しかしながら、SLIVのうちのいくつかは、ある周期内では無効である可能性もあり、例えば、SLIV値により示されるPDSCH機会は、少なくとも1つのULシンボルと衝突する可能性がある。
したがって、いくつかの実施形態において、第1の装置110は、設定されたスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、オフセット値を決定し得る。換言すれば、occasion_offsetは、全てのSLIVのうちのSLIVの順序に基づいて決定され得る。
いくつかの代替の実施形態において、第1の装置110は、設定されたスロット内の有効なスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、オフセット値を決定し得る。換言すれば、occasion_offsetは、有効なSLIVのうちのSLIVの順序のみに基づいて決定され得る。つまり、無効なSLIVを有する機会は、occasion_offsetの値を有しない。
こうして、SPS周期ごとに複数のPDSCHについてのHARQプロセスIDは、HARQプロセスIDの衝突や無駄のないように決定されることが可能である。
方法の実施形態
したがて、本開示の実施形態は、端末装置とネットワーク装置において実現される通信方法を提供する。図11~図14を参照し、以下にこれらの方法を説明する。
したがて、本開示の実施形態は、端末装置とネットワーク装置において実現される通信方法を提供する。図11~図14を参照し、以下にこれらの方法を説明する。
図11は本開示のいくつかの実施形態に係る、第1の装置において実現される例示的な通信方法1100を示す図である。例えば、方法1100は、図1に示すような第1の装置110において実行され得る。以下、説明のために、図1を参照して方法1100を説明する。方法1100は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
ブロック1110において、第1の装置110は、第2の装置120から、1つの周期内に設定された第1の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において少なくとも1つのデータ送信を受信する。
ブロック1120において、第1の装置110は、第2の装置120に、当該少なくとも1つのデータ送信についてのHARQフィードバックについての、第1の数よりも少ない第2の数の情報ブロックを送信する。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該少なくとも1つのデータ送信のために少なくとも1つのデータブロックが第1の数の機会のうちの第1の機会において正しく受信された場合、第1の装置110は、第1の数の機会のうちの第2の機会においてデータブロックを正しく受信することを期待しない。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該少なくとも1つのデータ送信についてのデータブロックが第1の数の機会において1つも正しく受信されなかった場合、第1の装置110は、否定応答を示す、機会についてのデータブロックの設定された数に等しい第3の数のHARQ-ACK情報ビットを含む情報ブロックを、当該第2の数の情報ブロックとして生成し得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該少なくとも1つのデータ送信についての第1のデータブロックが第1の数の機会のうちの第3の機会において正しく受信された場合、第1の装置110は、情報ブロック内の第1のデータブロックについての肯定応答を示す情報ブロック内のHARQ-ACK情報ビットを生成し得る。当該少なくとも1つのデータ送信についての第2のデータブロックが第3の機会において不正確に受信された場合、第1の装置110は、第2のデータブロックについての否定応答を示す情報ブロック内のHARQ-ACK情報ビットを生成し得る。こうして、情報ブロックを生成し得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、第1の装置110は、第1の数の機会のうちの第1又は最後の機会に基づいてHARQ-ACKコードブックにおける第2の数の情報ブロックの位置を決定し、その位置に基づいて第2の数の情報ブロックをHARQ-ACKコードブック内に配置し得る。
第2の数が1であり、当該少なくとも1つの機会が第1の数の機会を含むいくつかの実施形態において、第1の装置110は、当該第1の数の機会について、第1の数の情報ブロックを生成してもよく、第1の数の情報ブロック内の情報ブロックは、第3の数のHARQ-ACK情報ビットを含み、第3の数のHARQ-ACK情報ビットは、データブロックがそれぞれの機会において正しく受信されたか否かを示す。次いで、第1の装置110は、当該第1の数の情報ブロックのうち、第3の数のHARQ-ACK情報ビット内の同じインデックスを有するHARQ-ACK情報ビットについてOR演算を行うことにより、情報ブロックを当該第2の数の情報ブロックとして生成し得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、第1の装置110は、第1の数の機会のうちの機会に基づいて、当該少なくとも1つのデータ送信に関連付けられるHARQプロセスのアイデンティティを決定し得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、当該少なくとも1つのデータ送信が当該第1の数の機会のうちの当該第2の数の機会において正しく受信された場合、第1の装置110は、当該第1の数の機会のうち、当該第2の数の機会以外の機会においてデータ送信を正しく受信することを期待しない。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、当該少なくとも1つのデータ送信についての少なくとも1つのデータブロックが当該第1の数の機会のうちの第4の機会において正しく受信された場合、第1の装置110は、当該第4の機会に関連付けられる第2の数の機会を決定し、当該第2の数の機会について当該第2の数の情報ブロックを生成し得る。
いくつかの実施形態において、当該第1の数の機会は、複数のグループの機会を含み、当該複数のグループのうちの1つに含まれる機会の数は、第2の数に等しい。これらの実施形態において、第1の装置110は、第4の機会が属する複数のグループのうちの1つを決定することにより、当該第2の機会の数を決定し得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の数の機会に関連付けられる1組のシーケンスに基づいて、第1の数の機会から第2の数の機会を決定し、第2の数の機会について第2の数の情報ブロックを生成し得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、シーケンスを有するデータ送信が第1の数の機会において1つも正しく受信されなかった場合、第1の装置110は、そのシーケンスに対応する機会について、否定応答を示す第3の数のHARQ-ACK情報ビットをその機会に対応する情報ブロックとして生成し得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の装置120から、第2の数の機会を示す指示を受信し、当該第2の数の機会について当該第2の数の情報ブロックを生成し得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、当該第2の機会のうちの第1の機会よりも前の第1のスロット内で指示を受信し得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の数の機会のうちの機会においてこの指示を受信し得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、第2の数の機会のうちの最後のスロットよりも後であって、第2の数の情報ブロックの送信のために使用される第3のスロットよりも前の第2のスロット内で、この指示を受信し得る。
図11の方法により、ジッターの影響を軽減することができ、ブラインド検出に関する端末装置の複雑さを低減することができ、HARQフィードバック上のシグナリングオーバーヘッドを削減することができる。
図12は本開示のいくつかの実施形態に係る、第1の装置において実現される別の例示的な通信方法1200を示す図である。例えば、方法1200は、図1に示すような第1の装置110において実行され得る。以下、説明のために、図1を参照して方法1200を説明する。方法1200は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
ブロック1210において、第1の装置110は、第2の装置120から、周期とこの周期内の第1の数の機会とを示す設定を受信する。
ブロック1220において、第1の装置110は、当該第1の数の機会のうちの機会についてのHARQプロセスのアイデンティティを、少なくとも第4の数と当該機会についてのオフセット値とに基づいて決定する。いくつかの実施形態において、第4の数は、第1の数に等しくてよい。いくつかの実施形態において、第4の数は、第1の数よりも小さくてもよい。例えば、第4の数は、第1の機会のうちの実際に使用される機会の数であってもよい。
いくつかの実施形態において、第1の装置110は、設定されたスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、オフセット値を決定し得る。いくつかの実施形態において、第1の装置110は、設定されたスロット内の有効なスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、オフセット値を決定し得る。
図12の方法により、HARQプロセスIDにおける衝突や無駄を回避することができる。
図13は本開示のいくつかの実施形態に係る、第2の装置において実現される例示的な通信方法1300を示す図である。例えば、方法1300は、図1に示すような第2の装置120において実行され得る。以下、説明のために、図1を参照して方法1300を説明する。方法1300は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
図13に示すように、ブロック1310において、第2の装置120は、第1の装置110に、1つの周期内に設定される第1の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において少なくとも1つのデータ送信を送信する。
ブロック1320において、第2の装置120は、第1の装置110から、当該少なくとも1つのデータ送信についてのHARQフィードバックについての、第1の数よりも少ない第2の数の情報ブロックを受信する。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、第2の装置120は、HARQフィードバックを示す、機会についてのデータブロックの設定された数に等しい第3の数のHARQ-ACK情報ビットを含む情報ブロックを受信し得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、第2の装置120は、第1の数の機会のうちの第1又は最後の機会に基づいてHARQ-ACKコードブックにおける第2の数の情報ブロックの位置を決定し、その位置に基づいてHARQ-ACKコードブックから第2の数の情報ブロックを取得し得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、第2の装置120は、第1の数の機会のうちの機会に基づいて、当該少なくとも1つのデータ送信に関連付けられるHARQプロセスのアイデンティティを決定し得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、当該第1の数の機会は、複数のグループの機会を含んでもよく、当該複数のグループのうちの1つに含まれる機会の数は、第2の数に等しくてもよい。これらの実施形態において、第2の装置120は、当該複数のグループから、当該第2の数の機会を含むグループを決定し、当該第2の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において当該少なくとも1つのデータ送信を送信し得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、第2の装置120は、当該第1の数の機会から、1組のシーケンスに関連付けられた当該第2の数の機会を決定し得る。次いで、第2の装置120は、当該第2の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において、当該少なくとも1つのデータ送信を送信し得る。
第2の数が1より大きいいくつかの実施形態において、第2の装置120は、第1の装置110に、当該少なくとも1つのデータ送信のうちの送信についての第2の数の機会を示す指示を送信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、当該第2の機会のうちの第1の機会よりも前の第1のスロット内で指示を送信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、第2の数の機会のうちの機会においてこの指示を送信し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、第2の数の機会のうちの最後のスロットよりも後であって、第2の数の情報ブロックの受信のために使用される第3のスロットよりも前の第2のスロット内で、この指示を送信し得る。
方法1300により、ジッターの影響を軽減することができ、ブラインド検出に関する端末装置の複雑さを低減することができ、HARQフィードバック上のシグナリングオーバーヘッドを削減することができる。
図14は本開示のいくつかの実施形態に係る、第2の装置において実現される別の例示的な通信方法1400を示す図である。例えば、方法1400は、図1に示すような第2の装置120において実行され得る。以下、説明のために、図1を参照して方法1400を説明する。方法1400は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
図14に示すように、ブロック1410において、第2の装置120は、第1の装置110に、周期とこの周期内の第1の数の機会とを示す設定を送信する。
ブロック1420において、第2の装置120は、当該第1の数の機会のうちの機会についてのHARQプロセスのアイデンティティを、少なくとも第4の数と当該機会についてのオフセット値とに基づいて決定する。いくつかの実施形態において、第4の数は、第1の数に等しくてよい。いくつかの実施形態において、第4の数は、第1の数よりも小さくてもよい。例えば、第4の数は、第1の機会のうちの実際に使用される機会の数であってもよい。
いくつかの実施形態において、第2の装置120は、設定されたスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、オフセット値を決定し得る。いくつかの実施形態において、第2の装置120は、設定されたスロット内の有効なスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、オフセット値を決定し得る。
図14の方法により、HARQプロセスIDにおける衝突や無駄を回避することができる。
装置の実施形態
装置の実施形態
図15は、本開示の実施形態を実現するのに適した装置1500の概略的なブロック図である。装置1500は、図1に示す第1の装置110又は第2の装置120の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1500は、第1の装置110又は第2の装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
図示されるように、装置1500は、プロセッサ1510と、プロセッサ1510に結合されたメモリ1520と、プロセッサ1510に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1540と、TX/RX1540に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1510は、プログラム1530の少なくとも一部を記憶する。TX/RX1540は双方向通信に用いられる。TX/RX1540は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有し得る。通信インターフェースは、eNB/gNB間の双方向通信のためのX2/Xnインターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)/アクセス及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)/SGW/UPFとeNB/gNBとの間の通信のためのS1/NGインターフェース、eNB/gNBと中継ノード(RN:relay node)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNB/gNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表し得る。
プログラム1530は、図3~図14を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1510により実行された場合、装置1500が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置1500のプロセッサ1510により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現され得る。プロセッサ1510は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定され得る。さらに、プロセッサ1510とメモリ1520との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1550を形成し得る。
メモリ1520は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現され得る。装置1500内には1つのメモリ1520のみが示されているが、装置1500内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在し得る。プロセッサ1510は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含み得る。装置1500は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有し得る。
いくつかの実施形態において、第1の装置は回路を備え、当該回路は、第2の装置から、1つの周期内に設定された第1の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において少なくとも1つのデータ送信を受信し、第2の装置に、当該少なくとも1つのデータ送信についてのHARQフィードバックについての、第1の数よりも少ない第2の数の情報ブロックを送信するように設定されている。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該回路は、当該少なくとも1つのデータ送信のために少なくとも1つのデータブロックが第1の数の機会のうちの第1の機会において正しく受信されたとの決定に従って、第1の装置が、第1の数の機会のうちの第2の機会においてデータブロックを正しく受信することを期待しないことにより、当該少なくとも1つのデータ送信を受信するように設定され得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、当該少なくとも1つのデータ送信についてのデータブロックが第1の数の機会において1つも正しく受信されなかったとの決定に従って、否定応答を示す、機会についてのデータブロックの設定された数に等しい第3の数のHARQ-ACK情報ビットを含む情報ブロックを、当該第2の数の情報ブロックとして生成するように設定され得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、当該少なくとも1つのデータ送信についての第1のデータブロックが第1の数の機会のうちの第3の機会において正しく受信されたとの決定に従って、情報ブロック内の第1のデータブロックについての肯定応答を示す情報ブロック内のHARQ-ACK情報ビットを生成し、当該少なくとも1つのデータ送信についての第2のデータブロックが第3の機会において不正確に受信されたとの決定に従って、第2のデータブロックについての否定応答を示す情報ブロック内のHARQ-ACK情報ビットを生成することにより、当該情報ブロックを当該第2の数の情報ブロックとして生成するように設定され得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、第1の数の機会のうちの第1又は最後の機会に基づいてHARQ-ACKコードブックにおける第2の数の情報ブロックの位置を決定し、その位置に基づいて第2の数の情報ブロックをHARQ-ACKコードブック内に配置するように設定され得る。
第2の数が1であり、当該少なくとも1つの機会が第1の数の機会を含むいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、当該第1の数の機会について、第1の数の情報ブロックを生成し、第1の数の情報ブロック内の情報ブロックが第3の数のHARQ-ACK情報ビットを含み、第3の数のHARQ-ACK情報ビットが、データブロックがそれぞれの機会において正しく受信されたか否かを示し、当該第1の数の情報ブロックのうち、第3の数のHARQ-ACK情報ビット内の同じインデックスを有するHARQ-ACK情報ビットについてOR演算を行うことにより、情報ブロックを当該第2の数の情報ブロックとして生成するように設定され得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、第1の数の機会のうちの機会に基づいて、当該少なくとも1つのデータ送信に関連付けられるHARQプロセスのアイデンティティを決定するように設定され得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、当該少なくとも1つのデータ送信が当該第1の数の機会のうちの当該第2の数の機会において正しく受信された場合、第1の装置は、当該第1の数の機会のうち、当該第2の数の機会以外の機会においてデータ送信を正しく受信することを期待しない。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、当該少なくとも1つのデータ送信についての少なくとも1つのデータブロックが当該第1の数の機会のうちの第4の機会において正しく受信されたとの決定に従って、当該第4の機会に関連付けられる第2の数の機会を決定し、当該第2の数の機会について当該第2の数の情報ブロックを生成するように設定され得る。当該第1の数の機会が複数のグループの機会を含み、当該複数のグループのうちの1つに含まれる機会の数が第2の数に等しいいくつかの実施形態において、当該回路は、第4の機会が属する複数のグループのうちの1つを決定することにより、当該第2の機会の数を決定するように設定され得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、第2の数の機会に関連付けられる1組のシーケンスに基づいて、第1の数の機会から第2の数の機会を決定し、第2の数の機会について第2の数の情報ブロックを生成するように設定され得る。いくつかの実施形態において、当該回路はさらに、シーケンスを有するデータ送信が第1の数の機会において1つも正しく受信されなかったとの決定に従って、そのシーケンスに対応する機会について、否定応答を示す第3の数のHARQ-ACK情報ビットをその機会に対応する情報ブロックとして生成するように設定され得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、第2の装置から、第2の数の機会を示す指示を受信し、当該第2の数の機会について当該第2の数の情報ブロックを生成するように設定され得る。いくつかの実施形態において、当該回路は、当該第2の機会のうちの第1の機会よりも前の第1のスロット内で当該指示を受信すること、当該第2の数の機会のうちの機会において当該指示を受信すること、又は、当該第2の数の機会のうちの最後のスロットよりも後であって、当該第2の数の情報ブロックの送信のために使用される第3のスロットよりも前の第2のスロット内で、当該指示を受信すること、のうちの少なくとも1つにより、当該指示を受信するように設定され得る。
いくつかの実施形態において、第1の装置は回路を備え、当該回路は、第2の装置から、周期とこの周期内の第1の数の機会とを示す設定を受信し、当該第1の数の機会のうちの機会についてのHARQプロセスのアイデンティティを、少なくとも第4の数と当該機会についてのオフセット値とに基づいて決定するように設定されている。いくつかの実施形態において、第4の数は、第1の数に等しくてよい。いくつかの実施形態において、第4の数は、第1の数よりも小さくてもよい。
いくつかの実施形態において、当該回路は、設定されたスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、当該オフセット値を決定することと、設定されたスロット内の有効なスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、当該オフセット値を決定することと、のうちの1つにより、当該HARQプロセスのアイデンティティを決定するように設定され得る。
いくつかの実施形態において、第2の装置は回路を備え、当該回路は、第1の装置に、1つの周期内に設定される第1の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において少なくとも1つのデータ送信を送信し、第1の装置から、当該少なくとも1つのデータ送信についてのHARQフィードバックについての、第1の数よりも少ない第2の数の情報ブロックを受信するように設定されている。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該回路は、HARQフィードバックを示す、機会についてのデータブロックの設定された数に等しい第3の数のHARQ-ACK情報ビットを含む情報ブロックを受信することにより、当該第2の数の情報ブロックを受信するように設定され得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該回路は、当該第1の数の機会のうちの第1又は最後の機会に基づいてHARQ-ACKコードブックにおける当該第2の数の情報ブロックの位置を決定し、当該位置に基づいて当該HARQ-ACKコードブックから当該第2の数の情報ブロックを取得することにより、当該第2の数の情報ブロックを受信するように設定され得る。
第2の数が1であるいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、第1の数の機会のうちの機会に基づいて、当該少なくとも1つのデータ送信に関連付けられるHARQプロセスのアイデンティティを決定するように設定され得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、当該第1の数の機会は、複数のグループの機会を含んでもよく、当該複数のグループのうちの1つに含まれる機会の数は、第2の数に等しくてもよい。いくつかの実施形態において、当該回路は、当該複数のグループから、当該第2の数の機会を含むグループを決定し、当該第2の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において、当該少なくとも1つのデータ送信を送信することにより、当該少なくとも1つのデータ送信を送信するように設定され得る。
第2の数が1よりも大きいいくつかの実施形態において、当該回路は、当該第1の数の機会から、1組のシーケンスに関連付けられた当該第2の数の機会を決定し、当該第2の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において、当該少なくとも1つのデータ送信を送信することにより、当該少なくとも1つのデータ送信を送信するように設定され得る。
第2の数が1より大きいいくつかの実施形態において、当該回路はさらに、第1の装置に、当該少なくとも1つのデータ送信のうちの送信についての第2の数の機会を示す指示を送信するように設定され得る。いくつかの実施形態において、当該回路は、当該第2の機会のうちの第1の機会よりも前の第1のスロット内で当該指示を送信すること、当該第2の数の機会のうちの機会において当該指示を送信すること、又は、当該第2の数の機会のうちの最後のスロットよりも後であって、当該第2の数の情報ブロックの受信のために使用される第3のスロットよりも前の第2のスロット内で、当該指示を送信すること、のうちの少なくとも1つにより、当該指示を送信するように設定され得る。
いくつかの実施形態において、第2の装置は回路を備え、当該回路は、第1の装置に、周期とこの周期内の第1の数の機会とを示す設定を送信し、当該第1の数の機会のうちの機会についてのHARQプロセスのアイデンティティを、少なくとも第4の数と当該機会についてのオフセット値とに基づいて決定するように設定されている。いくつかの実施形態において、第4の数は、第1の数に等しくてよい。いくつかの実施形態において、第4の数は、第1の数よりも小さくてもよい。
いくつかの実施形態において、当該回路は、設定されたスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、当該オフセット値を決定することと、設定されたスロット内の有効なスロットのうち、当該機会に対応するスロットの順序に基づいて、当該オフセット値を決定することと、のうちの1つにより、当該HARQプロセスのアイデンティティを決定するように設定され得る。
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味し得る。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実現も含む。
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現され得る。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現され得る。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装され得ることを理解すべきである。
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図3~図14を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割され得る。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行され得る。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述され得る。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行し得る。
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含み得るが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含み得る。
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現され得る。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装され得る。
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
Claims (32)
- 第1の装置において、1つの周期内に設定される第1の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において第2の装置から少なくとも1つのデータ送信を受信することと、
前記第2の装置に、前記少なくとも1つのデータ送信についてのハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)フィードバックについての、前記第1の数よりも少ない第2の数の情報ブロックを送信することと、
を含む通信の方法。 - 前記第2の数が1であり、前記少なくとも1つのデータ送信を受信することは、
前記少なくとも1つのデータ送信についての少なくとも1つのデータブロックが前記第1の数の機会のうちの第1の機会において正しく受信されたとの決定に従って、前記第1の装置が、前記第1の数の機会のうちの第2の機会においてデータブロックを正しく受信することを期待しないこと、
を含む請求項1に記載の方法。 - 前記第2の数が1であり、前記方法は、
前記少なくとも1つのデータ送信についてのデータブロックが前記第1の数の機会において1つも正しく受信されなかったとの決定に従って、否定応答を示す、機会についてのデータブロックの設定された数に等しい第3の数のHARQ確認応答(HARQ-ACK:HARQ-acknowledgement)情報ビットを含む情報ブロックを、前記第2の数の情報ブロックとして生成すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記第2の数が1であり、前記方法は、
前記少なくとも1つのデータ送信についての第1のデータブロックが前記第1の数の機会のうちの第3の機会において正しく受信されたとの決定に従って、情報ブロック内の前記第1のデータブロックについての肯定応答を示す前記情報ブロック内のHARQ確認応答(HARQ-ACK:HARQ-acknowledgement)情報ビットを生成することと、
前記少なくとも1つのデータ送信についての第2のデータブロックが前記第3の機会において不正確に受信されたとの決定に従って、前記第2のデータブロックについての否定応答を示す前記情報ブロック内のHARQ-ACK情報ビットを生成することと、
により、前記情報ブロックを前記第2の数の情報ブロックとして生成すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記第2の数が1であり、前記方法は、
前記第1の数の機会のうちの前記第1又は最後の機会に基づいてHARQ確認応答(HARQ-ACK:HARQ-acknowledgement)コードブックにおける前記第2の数の情報ブロックの位置を決定することと、
前記位置に基づいて前記第2の数の情報ブロックを前記HARQ-ACKコードブック内に配置することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記第2の数が1であり、前記少なくとも1つの機会が前記第1の数の機会を含み、前記方法は、
前記第1の数の機会について、前記第1の数の情報ブロックを生成することであって、前記第1の数の情報ブロック内の情報ブロックが第3の数のHARQ確認応答(HARQ-ACK)情報ビットを含み、第3の数のHARQ-ACK情報ビットが、データブロックがそれぞれの機会において正しく受信されたか否かを示すことと、
前記第1の数の情報ブロックのうち、前記第3の数のHARQ-ACK情報ビット内の同じインデックスを有するHARQ-ACK情報ビットについてOR演算を行うことにより、情報ブロックを前記第2の数の情報ブロックとして生成することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記第2の数が1であり、前記方法は、
前記第1の数の機会のうちの機会に基づいて、前記少なくとも1つのデータ送信に関連付けられるHARQプロセスのアイデンティティを決定すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記第2の数が1よりも大きく、前記少なくとも1つのデータ送信を受信することは、
前記少なくとも1つのデータ送信が前記第1の数の機会のうちの前記第2の数の機会において正しく受信されたとの決定に従って、前記第1の装置が、前記第1の数の機会のうち、前記第2の数の機会以外の機会においてデータ送信を正しく受信することを期待しないこと、
を含む請求項1に記載の方法。 - 前記第2の数が1よりも大きく、前記方法は、
前記少なくとも1つのデータ送信についての少なくとも1つのデータブロックが前記第1の数の機会のうちの第4の機会において正しく受信されたとの決定に従って、前記第4の機会に関連付けられる前記第2の数の機会を決定することと、
前記第2の数の機会について、前記第2の数の情報ブロックを生成することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記第1の数の機会は、複数のグループの機会を含み、前記複数のグループのうちの1つに含まれる機会の数は、前記第2の数に等しく、
前記第2の数の機会を決定することは、
前記第4の機会が属する前記複数のグループのうちの1つを決定すること、
を含む請求項9に記載の方法。 - 前記第2の数が1よりも大きく、前記方法は、
前記第2の数の機会に関連付けられる1組のシーケンスに基づいて、前記第1の数の機会から前記第2の数の機会を決定することと、
前記第2の数の機会について、前記第2の数の情報ブロックを生成することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - シーケンスを有するデータ送信が前記第1の数の機会において1つも正しく受信されなかったとの決定に従って、前記シーケンスに対応する機会について、否定応答を示す第3の数のHARQ-ACK情報ビットを前記機会に対応する情報ブロックとして生成すること、
をさらに含む請求項11に記載の方法。 - 前記第2の数が1よりも大きく、前記方法は、
前記第2の装置から、前記第2の数の機会を示す指示を受信することと、
前記第2の数の機会について、前記第2の数の情報ブロックを生成することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記指示を受信することは、
前記第2の数の機会のうちの前記第1の機会よりも前の第1のスロット内で前記指示を受信すること、
前記第2の数の機会のうちの機会において前記指示を受信すること、又は
前記第2の数の機会のうちの最後のスロットよりも後であって、前記第2の数の情報ブロックの送信のために使用される第3のスロットよりも前の第2のスロット内で、前記指示を受信すること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項13に記載の方法。 - 第1の装置において、第2の装置から、周期と前記周期内の第1の数の機会とを示す設定を受信することと、
前記第1の数の機会のうちの機会についてのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスのアイデンティティを、少なくとも第4の数と前記機会についてのオフセット値とに基づいて決定することと、
を含む通信の方法。 - 前記第4の数が前記第1の数に等しい
請求項15に記載の方法。 - 前記第4の数が前記第1の数よりも小さい
請求項15に記載の方法。 - 前記HARQプロセスのアイデンティティを決定することは、
設定されたスロットのうち、前記機会に対応するスロットの順序に基づいて、前記オフセット値を決定することと、
前記設定されたスロット内の有効なスロットのうち、前記機会に対応するスロットの順序に基づいて、前記オフセット値を決定することと、
のうちの1つを含む請求項15に記載の方法。 - 第2の装置において、第1の装置に、1つの周期内に設定される第1の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において少なくとも1つのデータ送信を送信することと、
前記第1の装置から、前記少なくとも1つのデータ送信についてのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックについての、前記第1の数よりも少ない第2の数の情報ブロックを受信することと、
を含む通信の方法。 - 前記第2の数が1であり、前記第2の数の情報ブロックを受信することは、
前記HARQフィードバックを示す、機会についてのデータブロックの設定された数に等しい第3の数のHARQ確認応答(HARQ-ACK)情報ビットを含む情報ブロックを受信すること、
を含む請求項19に記載の方法。 - 前記第2の数が1であり、前記第2の数の情報ブロックを受信することは、
前記第1の数の機会のうちの前記第1又は最後の機会に基づいてHARQ確認応答(HARQ-ACK)コードブックにおける前記第2の数の情報ブロックの位置を決定することと、
前記位置に基づいて前記HARQ-ACKコードブックから前記第2の数の情報ブロックを取得することと、
を含む請求項19に記載の方法。 - 前記第2の数が1であり、前記方法は、
前記第1の数の機会のうちの機会に基づいて、前記少なくとも1つのデータ送信に関連付けられるHARQプロセスのアイデンティティを決定すること、
をさらに含む請求項19に記載の方法。 - 前記第2の数が1よりも大きく、前記第1の数の機会は、複数のグループの機会を含み、前記複数のグループのうちの1つに含まれる機会の数は、前記第2の数に等しく、前記少なくとも1つのデータ送信を送信することは、
前記複数のグループから、前記第2の数の機会を含むグループを決定することと、
前記第2の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において、前記少なくとも1つのデータ送信を送信することと、
を含む請求項19に記載の方法。 - 前記第2の数が1よりも大きく、前記少なくとも1つのデータ送信を送信することは、
前記第1の数の機会から、1組のシーケンスに関連付けられた前記第2の数の機会を決定することと、
前記第2の数の機会のうちの少なくとも1つの機会において、前記少なくとも1つのデータ送信を送信することと、
を含む請求項19に記載の方法。 - 前記第2の数が1よりも大きく、前記方法は、
前記第1の装置に、前記少なくとも1つのデータ送信のうちの前記送信についての前記第2の数の機会を示す指示を送信すること、
をさらに含む請求項19に記載の方法。 - 前記指示を送信することは、
前記第2の数の機会のうちの前記第1の機会よりも前の第1のスロット内で前記指示を送信すること、
前記第2の数の機会のうちの機会において前記指示を送信すること、又は
前記第2の数の機会のうちの最後の機会よりも後であって、前記第2の数の情報ブロックの受信のために使用される第3のスロットよりも前の第2のスロット内で、前記指示を送信すること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項25に記載の方法。 - 第2の装置において、第1の装置に、周期と前記周期内の第1の数の機会とを示す設定を送信することと、
前記第1の数の機会のうちの機会についてのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスのアイデンティティを、少なくとも第4の数と前記機会についてのオフセット値とに基づいて決定することと、
を含む通信の方法。 - 前記第4の数が前記第1の数に等しい
請求項27に記載の方法。 - 前記第4の数が前記第1の数よりも小さい
請求項27に記載の方法。 - 前記HARQプロセスのアイデンティティを決定することは、
設定されたスロットのうち、前記機会に対応するスロットの順序に基づいて、前記オフセット値を決定することと、
前記設定されたスロット内の有効なスロットのうち、前記機会に対応するスロットの順序に基づいて、前記オフセット値を決定することと、
のうちの1つを含む請求項27に記載の方法。 - 請求項1~14、又は請求項15~18の何れか一項に記載の方法を実行するように構成されたプロセッサを備える
通信の装置。 - 請求項19~26、又は請求項27~30の何れか一項に記載の方法を実行するように構成されたプロセッサを備える
通信の装置。
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