JP2024508050A - 調整可能な把持力を有する人工尿道括約筋 - Google Patents

Abstract

人工尿道括約筋。人工尿道括約筋は、カフ部材と、中空シリンダと、バネと、ケーブルとを含む。カフ部材は、第１の層及び第２の層を含み、第１の層及び第２の層は、第１の層と第２の層との間に内部ポケットを画定する。カフ部材は、カフ部材が患者の尿道の周りに巻き付けられると、患者の尿道を囲むように構成される。中空シリンダは、患者の体の内側に配置されるように構成される。バネは、中空シリンダの内側に配置される。ケーブルの第１の部分は、内部ポケットの内側に配置される。ケーブルの第１の部分は、ケーブルの第１の部分が内部ポケットから引き抜かれると、患者の尿道を把持することを通して患者の尿道を閉塞するように構成される。ケーブルの第１の部分は、バネの第２の端部が中空シリンダの第１の端部に向かって引かれると、患者の尿道を解放することによって患者の尿道を閉塞解除するように構成される。

Description

本開示は、概して、医療移植片に関し、詳細には人工括約筋、より詳細には人工尿道括約筋に関する。

尿失禁は、概して、尿の無意識の漏れとして定義される。簡潔に言えば、尿失禁は、意図しないときに排尿することである。換言すると、尿失禁は、尿道括約筋の意識制御が失われるか又は弱くなっているため、膀胱内に尿を保持できないことである。尿失禁は、ほとんどの人が考えるよりはるかに多い共通の問題である。例えば、英国では、少なくとも３００万人、すなわち英国の総人口の約５％が尿失禁に悩んでいると推定されている。米国保険福祉省は、約１３００万のアメリカ人が尿失禁に悩んでいると推定している。

尿失禁の治療は、失禁の種類、問題の重症度及び根本的な原因にも依存する。ほとんどの場合、医師は、行動技法及び理学療法などの少なくとも侵襲的治療を試し、次いでこれらの技法が失敗した場合にのみ他の選択肢に進むように患者に提案する。行動技法には、膀胱訓練、計画的にトイレに行くこと及び食事管理が含まれる。理学療法には、骨盤底筋エクササイズ及び電気刺激が含まれる。多くの場合、薬物が行動技法と併せて使用される。

尿道に挿入し、漏れを防ぐための栓として作用する小型のタンポン状の使い捨てデバイスである尿道挿入具などの入手可能な医療デバイスもいくつかある。他の治療が効かない場合、いくつかの外科的処置は、尿失禁を起こす問題を治すために使用され得る。これらの外科的処置には、スリング処置、膀胱頸部挙上及び人工尿道括約筋装具が含まれる。

尿道を堅く縛るトリックバルーンから構成される公知の尿道括約筋装具があり、このバルーンは、柔軟な合成材料から作成された小さい注射器を利用することによって膨らませ、男性の睾丸又は女性の大陰唇内に置くことが可能であり得る。腹腔内に置かれ、管により注射器及びバルーンに繋げられた補助リザーバは、注射器によって推し進められた生理液を使用してバルーンを膨張又は収縮させることができる。このリザーバは、デバイスを収容し、バルーンを膨張及び収縮させる流体の流れの方向を逆にすることができる。この尿道括約筋装具の外科移植は、その中に生理液が流れるパイプに繋げられた３つのサブアセンブリから作成されるため、非常に厄介である。この尿道括約筋装具は、いくつかの欠点に関連し得る。例えば、この尿道装具は、比較的嵩張り、人間工学的に不十分であり、それにより患者の心理的不快感の一因となる。これらの尿のための生理液が漏れる恐れもある。更に、バルーンの大きさは、刻み目内でのみ調整することができ、バルーンを膨張することにより折り畳まれ、これにより尿道に過剰な圧縮点が生じ、これにより組織の局所壊死を起こし得る。

このタイプの尿道括約筋装具は、生理液を制御するためのデバイスを提供することによって改善され、生理液は、人体の外側で磁気手段によって制御される。しかし、これらの括約筋装具も、様々な構成要素が必要であるために複雑であり、生理液が漏れる恐れがある。

生理液ではなく、人体の外側に加えられた磁場により直接制御される機械弁を用いて作動する他の人工尿道括約筋も存在する。これらの人工尿道括約筋のタイプは、封止される導管の周りに提供される機械クリップから構成され、その分岐の１つは、内部エネルギーセンサによって制御されるソレノイドに連結される。このセンサは、人体の外側の送信機から波動を受信し、それらを変換し、ソレノイドに送信してクリップを開く。これらの人工尿道括約筋の別のタイプは、機械弁から作成され、その一部は、人体の外側に配置された電磁石によって活性化される永久磁石を含む。いずれの場合にも、磁気制御は、オン・オフモードで人工括約筋の弁を制御するに過ぎず、すなわちそれを開閉するのみである。これらのデバイスのいずれも、この機械弁が閉じられる程度を調節することを可能にしない。

従って、患者の不快感を最小限にし、長期使用における傷害の危険性を最小限にする、単純であり、安価であり、人間工学的な人工尿道括約筋が必要とされている。

この概要は、本開示の主題の概観を提供することを意図し、主題の基本的な要素又は重要な要素を同定することを意図するものではなく、特許請求される実装形態の範囲を決定するために使用することを意図するものでもない。本開示の適切な範囲は、以下の詳述及び図面を考慮して、以下に説明される特許請求の範囲から確認され得る。

例示的実施形態によれば、本開示は、人工尿道括約筋を記載する。例示的実施形態では、開示される人工尿道括約筋は、カフ部材と、中空シリンダと、バネと、ケーブルとを含み得る。例示的実施形態では、カフ部材は、第１の層及び第２の層を含み得る。例示的実施形態では、第１の層及び第２の層は、第１の層と第２の層との間に内部ポケットを画定し得る。例示的実施形態では、カフ部材は、カフ部材が患者の尿道の周りに巻き付けられ、カフ部材の遠位端がカフ部材の近位端に取り付けられると、患者の尿道を囲むように構成され得る。

例示的実施形態では、中空シリンダは、患者の体の内側に配置されるように構成され得る。例示的実施形態では、バネは、中空シリンダの内側に配置され得る。例示的実施形態では、ケーブルの第１の部分は、内部ポケットの内側に配置され得る。例示的実施形態では、ケーブルの第１の部分は、ケーブルの第１の端部に関連付けられ得る。例示的実施形態では、ケーブルの第１の部分は、ケーブルの第１の端部に接続され得る。

例示的実施形態では、ケーブルの第１の端部は、カフ部材の遠位端に取り付けられ得る。例示的実施形態では、ケーブルの第１の部分は、ケーブルの第１の部分が内部ポケットから引き抜かれると、患者の尿道を把持することを通して患者の尿道を閉塞するように構成され得る。例示的実施形態では、ケーブルの第２の部分は、中空シリンダの内側に配置され得る。例示的実施形態では、ケーブルの第２の部分は、ケーブルの第２の端部に関連付けられ得る。例示的実施形態では、ケーブルの第２の端部は、ケーブルの第２の部分に接続され得る。例示的実施形態では、ケーブルの第２の端部は、バネの第２の端部に取り付けられ得る。例示的実施形態では、バネの第１の端部は、中空シリンダの第１の端部に取り付けられ得る。

例示的実施形態では、バネは、バネの第２の端部及びケーブルの第２の端部を中空シリンダの第２の端部に向かって押すことを通して第１の部分を内部ポケットから引き抜き得る。例示的実施形態では、中空シリンダの第２の端部は、バネの第２の端部に関連付けられ得る。例示的実施形態では、中空シリンダの第２の端部は、バネの第２の端部に接続され得る。

例示的実施形態では、ケーブルの第１の部分は、バネの第２の端部が中空シリンダの第１の端部に向かって引かれると、患者の尿道を解放することによって患者の尿道を閉塞解除するように構成され得る。例示的実施形態では、人工尿道括約筋は、バネの第２の端部に取り付けられた可動部を更に含み得る。例示的実施形態では、可動部は、中空シリンダの内側に摺動可能に配置され得る。

例示的実施形態では、可動部が中空シリンダの内側において且つ中空シリンダの第１の端部に向かって移動すると、バネの第２の端部は、中空シリンダの第１の端部に向かって移動し得、及びケーブルの第１の部分は、患者の尿道を解放することを通して患者の尿道を閉塞解除し得る。

例示的実施形態では、可動部は、磁気材料を含み得る。例示的実施形態では、可動部は、バネの第２の端部を、中空シリンダの内側において且つ中空シリンダの第１の端部に向かって移動するように付勢し、及び磁石が中空シリンダの第１の端部に向かって移動すると、バネを圧縮するように構成され得る。

例示的実施形態では、人工尿道括約筋は、カフ部材から患者の尿道に加えられる最大把持力を調整するように構成された第１のカフ調整機構を更に含み得る。例示的実施形態では、第１のカフ調整機構は、調整ケーブル及び調整ネジを含み得る。例示的実施形態では、調整ケーブルの第１の部分は、中空シリンダの内側に配置され得る。例示的実施形態では、調整ケーブルの第１の端部は、バネの第２の端部に取り付けられ得る。例示的実施形態では、調整ケーブルの第１の端部は、調整ケーブルの第１の部分に関連付けられ得る。

例示的実施形態では、調整ケーブルの第２の端部は、調整ネジに取り付けられ得る。例示的実施形態では、ケーブルは、調整ネジが第１の回転方向に捻じられると、バネの第１の端部を中空シリンダの第２の端部に向かって引くように構成され得る。例示的実施形態では、バネは、調整ネジが第２の回転方向に捻じられると、バネの第１の端部を、中空シリンダの内側において且つ中空シリンダの第１の端部に向かって移動するように付勢するように構成され得る。例示的実施形態では、第１の回転方向は、第２の回転方向と反対であり得る。

例示的実施形態では、人工尿道括約筋は、カフ部材から患者の尿道に加えられる最大把持力を調整するように構成された第２のカフ調整機構を更に含み得る。例示的実施形態では、第２のカフ調整機構は、調整シリンダと、螺旋溝と、キャップ部とを含み得る。

例示的実施形態では、調整シリンダは、中空構造を含み得る。例示的実施形態では、調整シリンダは、中空シリンダを中心に回転可能に配置され得る。例示的実施形態では、調整シリンダは、調整シリンダの内面に長手方向溝を含み得る。例示的実施形態では、螺旋溝は、中空シリンダの外面に提供され得る。

例示的実施形態では、キャップ部は、中空シリンダの内側に摺動可能且つ回転可能に配置され得る。例示的実施形態では、キャップ部は、可動部上に配置され得る。例示的実施形態では、キャップ部は、キャップ部の外面にピンを含み得る。例示的実施形態では、ピンは、長手方向溝及び螺旋溝の内側に摺動可能に配置され得る。例示的実施形態では、キャップ部は、中空シリンダの内側での可動部の移動を制限するように構成され得る。例示的実施形態では、調整シリンダが第１の軸を中心に回転すると、キャップ部は、中空シリンダの内側で上及び下に移動し得る。

例示的実施形態では、キャップ部は、調整シリンダが第１の軸を中心として且つ第３の回転方向に回転すると、中空シリンダの内側で上に移動するように構成され得る。例示的実施形態では、キャップ部は、調整シリンダが第１の軸を中心として且つ第４の回転方向に回転すると、中空シリンダの内側で下に移動するように構成され得る。例示的実施形態では、第３の回転方向は、第４の回転方向と反対であり得る。

例示的実施形態では、第２のカフ調整機構は、係止機構を更に含み得る。例示的実施形態では、係止機構は、係止ピンと、係止バネと、複数のピン受け穴とを含み得る。例示的実施形態では、係止ピンは、基部の係止穴の内側に摺動可能に配置され得る。例示的実施形態では、基部は、中空シリンダに取り付けられ得る。

例示的実施形態では、係止バネは、基部とピンプレートとの間に配置され得る。例示的実施形態では、ピンプレートは、係止ピンに取り付けられ得る。例示的実施形態では、係止バネは、ピンプレートに上向きの力を加えることにより、係止ピンを、係止穴の内側で上方に移動するように付勢するように構成され得る。

例示的実施形態では、複数のピン受け穴は、調整シリンダの底端に提供され得る。例示的実施形態では、複数のピン受け穴のそれぞれは、係止ピンを受けるように構成され得る。例示的実施形態では、係止ピンは、係止ピンが複数のピン受け穴のうちのピン受け穴内に挿入されると、回転軸を中心とした調整シリンダの回転移動を防ぐように構成され得る。例示的実施形態では、係止バネは、係止ピンの周りに配置され得る。

例示的実施形態では、係止ピンは、ピンプレートに取り付けられたハンドルを含み得る。例示的実施形態では、ハンドルが第１の方向に引き下げられると、係止ピンは、調整シリンダから係脱し得る。例示的実施形態では、ハンドルが解放されると、係止バネは、係止穴の内側で係止ピンを押し上げ得る。

例示的実施形態では、人工尿道括約筋は、電動機と、プルケーブルとを更に含み得る。例示的実施形態では、電動機は、中空シリンダの下に配置され得る。例示的実施形態では、プルケーブルは、電動機と可動部との間に相互接続され得る。例示的実施形態では、電動機は、電動機が第１の回転方向に回転すると、プルケーブルを利用してバネの第２の端部をバネの第１の端部に向かって引くように構成され得る。例示的実施形態では、電動機は、電動機が第２の回転方向に回転すると、バネの第２の端部を解放するように更に構成され得る。

例示的実施形態では、人工尿道括約筋は、電動機と接続したソレノイドを更に含み得る。例示的実施形態では、ソレノイドは、電動機に誘導電流を提供するように構成され得る。例示的実施形態では、磁石がソレノイドに向かって移動すると、電動機は、第１の回転方向に回転し得る。

図面は、限定としてではなく、例としてのみ、本教示と一致する１つ又は複数の実装形態を描写する。図では、同様の参照番号は、同じ又は同様の要素を指す。

本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する例示的人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致するカフ部材を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、人工尿道括約筋が患者の体の内側に移植されたときの人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致するカフ部材の開放図を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、カフ部材が患者の尿道を把持し、患者の尿道が閉塞されるシナリオにおける人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、患者の尿道が解放されて閉塞解除されるシナリオにおける人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、人工尿道括約筋が患者の体の内側に移植されたときの人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する調整シリンダの斜視図を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する中空シリンダの斜視図を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致するキャップ部を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋の底部斜視図を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋の側面図を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋の分解図を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、バネの第２の端部がバネの第１の端部に向かって引かれるシナリオにおける人工尿道括約筋を示す。 本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、バネの第２の端部がバネの第１の端部に向かって引かれるシナリオにおける人工尿道括約筋を示す。

以下の詳述では、関連する教示の十分な理解のために多くの特定の詳細が例として説明される。しかし、本教示は、そのような詳細なしに実行され得ることが明らかなはずである。他の例では、周知の方法、手順、構成要素及び／又は回路は、本教示の不要で曖昧な側面を回避するために詳細なしに比較的高レベルで記載されている。

以下の詳述は、当業者が、本開示の例示的実施形態に開示される方法及びデバイスを作成及び使用することを可能にするように提示される。説明の目的のため、特定の用語は、本開示の十分な理解を提供するために記載される。しかし、これらの特定の詳細は、開示される例示的実施形態を実行するために必要ではないことが当業者に明らかになるであろう。特定の例示的実施形態の記載は、代表例として提供されているに過ぎない。例示的実装形態の様々な修正形態が当業者に容易に明らかになり、本明細書に定義される原則は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装形態及び応用形態に適用され得る。本開示は、示された実装形態に限定されることを意図するのではなく、本明細書に開示される原理及び特徴と一致する最も広い可能な範囲と一致することを意図する。

本明細書では、人工尿道括約筋が開示される。例示的人工尿道括約筋は、カフ部材と、中空シリンダと、バネと、ケーブルとを含み得る。カフ部材は、患者の尿道の周りに巻き付けられ得、カフ部材の遠位端は、カフ部材の近位端に取り付けられ得る。ケーブルの第１の部分は、カフ部材の内部ポケットの内側に配置され得る。ケーブルの第１の端部は、ケーブルの第１の部分に接続され得、カフ部材の遠位端に取り付けられ得る。ケーブルの第２の部分は、中空シリンダの内側に配置され得る。バネは、中空シリンダの内側に配置され得る。ケーブルの第２の端部は、ケーブルの第２の部分に接続され得、バネの上端に取り付けられ得る。

例示的実施形態では、バネは、中空シリンダの内側でケーブルの第２の端部を押し上げ得、それにより内部ポケットからケーブルの第１の部分を引き抜き、患者の尿道を閉塞する。磁気部は、バネの上端に取り付けられ得る。例示的シナリオでは、ユーザが排尿を意図したとき、ユーザは、磁石を例示的バネの底端に向かって移動させることにより、バネの第１の端部を引き下げ得る。例示的実施形態では、ユーザが排尿を意図したとき、磁石とバネの底端との間の距離が１センチメートル未満になるような方法で磁石をバネの底端に近づけ得る。バネの第１の端部を引き下げることにより、ケーブルが緩められ得、患者の尿道が閉塞解除され得る。例示的実施形態では、このような人工尿道括約筋を利用することにより、患者の尿道がカフ部材によって閉塞され、望ましくない過剰な力が患者の膀胱に加えられたとき、加えられた過剰な力は、カフ部材が患者の尿道を閉塞解除するように付勢し得、それにより患者の膀胱内の尿貯留のいかなる否定的結果も防ぎ得る。換言すると、開示される人工尿道括約筋は、患者に安全設備を提供し得る。

図１Ａは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する例示的人工尿道括約筋１００を示す。図１Ａに示されたように、例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、カフ部材１０２を含み得る。図１Ｂは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致するカフ部材１０２を示す。図１Ｂに示されたように、例示的実施形態では、カフ部材１０２は、内部ポケット１２２を含み得る。図１Ｃは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、人工尿道括約筋１００が患者１１０の体の内側に移植されたときの人工尿道括約筋１００を示す。図１Ｃに示されたように、例示的実施形態では、カフ部材１０２は、患者１１０の尿道１１２を囲むように構成され得る。例示的実施形態では、患者１１０は、尿道を有し、尿道括約筋の随意制御が消失又は弱化しているため、自身の膀胱内に尿を保持できない人を指し得る。例示的実施形態では、カフ部材１０２が患者１１０の膀胱１１２を囲むと、カフ部材１０２は、患者１１０の尿道１１２の周りに円を形成し得る。例示的実施形態では、カフ部材１０２は、カフ部材１０２を容易に移動又は変形させることが可能であり得る可撓性材料から作成され得る。例示的実施形態では、ユーザは、カフ部材１０２を患者１１０の尿道１１２の周りに巻き付け得る。例示的実施形態では、ユーザは、外科医を指し得る。例示的実施形態では、カフ部材１０２は、患者１１０の尿道１１２の周りのベルトとして作用し得る。例示的実施形態では、ユーザは、次いで、カフ部材１０２の近位端１２４をカフ部材１０２の遠位端１２６に取り付け得る。図１Ｄは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致するカフ部材１０２の開放図を示す。図１Ｄに示されたように、カフ部材１０２は、カフ部材１０２の近位端１２４に第１の取付部材１２３を含み得る。例示的実施形態では、カフ部材１０２は、カフ部材１０２の遠位端１２６に第２の取付部材１２５を更に含み得る。例示的実施形態では、ユーザは、カフ部材１０２を患者１１０の尿道１１２の周りに巻き付けた後、第１の取付部材１２３を第２の取付部材１２５に取り付け得る。例示的実施形態では、第１の取付部材１２３は、第１の対の縫合穴１２３２を含み得る。例示的実施形態では、第２の取付部材１２５は、第２の対の縫合穴１２５２を含み得る。例示的実施形態では、ユーザは、カフ部材１０２を患者１１０の尿道１１２に巻き付けた後、第１の対の縫合穴１２３２及び第２の対の縫合穴１２５２を利用することにより、第１の取付部材１２３を第２の取付部材１２５に縫い付けることを通して、第１の取付部材１２３を第２の取付部材１２５に取り付け得る。

図２Ａは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００を示す。図２Ａに示されたように、例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、中空シリンダ２０２を更に含み得る。例示的実施形態では、中空シリンダ２０２は、患者１１０の体の内側に配置され得る。例示的実施形態では、ユーザは、患者１１０の会陰（図示せず）の内側に中空シリンダ２０２を配置し得る。例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、バネ２０４を更に含み得る。例示的実施形態では、バネ２０４は、中空シリンダ２０２の内側に配置され得る。例示的実施形態では、バネ２０４は、機械エネルギーを保存し、外力が弾性物体に加えられたときに物体の長さが変化する、あらゆる弾性物体と置換され得る。例えば、バネ２０４は、弾性ゴムと置換され得る。

図２Ｂは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００を示す。図２Ａ及び図２Ｂに示されたように、例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、ケーブル２０６を更に含み得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６の第１の部分２６２は、内部ポケット１２２の内側に配置され得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６の第１の端部２６４は、カフ部材１０２の遠位端１２６に取り付けられ得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６の第１の端部２６４は、第２の取付部材１２５に取り付けられ得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６の第２の部分２６６は、中空シリンダ２０２の内側に配置され得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６の第２の部分２６６は、バネ２０４の内側に配置され得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６の第２の部分２６６は、バネ２０４の外側及び中空シリンダ２０２の内側に配置され得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６の第２の端部２６８は、バネ２０４の第２の端部２４４に取り付けられ得る。例示的実施形態では、バネ２０４は、バネ２０４の第２の端部２４４及びケーブル２０６の第２の端部２６８を中空シリンダ２０２の第２の端部２２４に向かって押し得る。例示的実施形態では、バネ２０４がバネ２０４の第２の端部２４４及びケーブル２０６の第２の端部２６８を中空シリンダ２０２の第２の端部２２４に向かって押すと、ケーブル２０６の第１の部分２６２は、内部ポケット１２２から引き抜かれ得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６の第１の部分２６２が内部ポケット１２２から引き抜かれると、カフ部材１０２が縮み得、それによりカフ部材１０２が患者１１０の尿道１１２を把持し得る。例示的実施形態では、カフ部材１０２が患者１１０の尿道１１２を把持すると、患者１１０の尿道１１２が閉塞され得、その結果、尿は、患者１１０の尿道１１２を通過できないことがある。図２Ｃは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、カフ部材１０２が患者１１０の尿道１１２を把持し、患者１１０の尿道１１２が閉塞されるシナリオにおける人工尿道括約筋１００を示す。

例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、可動部２０９を更に含み得る。例示的実施形態では、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の内側に摺動可能に配置され得る。例示的実施形態では、可動部は、磁石を含み得る。例示的実施形態では、可動部２０９は、磁気部材から作成され得る。例示的実施形態では、可動部２０９が中空シリンダ２０２の内側に摺動可能に配置されると、可動部２０９が中空シリンダ２０２の内側で線形に移動することができるような方法で可動部２０９が中空シリンダ２０２の内側に配置されることを意味し得る。例示的実施形態では、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の内側で摺動軸２９４に沿って線形に移動することが可能であり得る。例示的実施形態では、摺動軸２９４は、中空シリンダ２０２の主要長手方向軸と一致し得る。例示的実施形態では、可動部２０９は、バネ２０４の第２の端部２４４に取り付けられ得る。例示的実施形態では、可動部２０９は、バネ２０４上に配置され得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６の第２の端部２６８は、ケーブル２０６の第２の端部２６８を可動部２０９に取り付けることを通して、バネ２０４の第２の端部２４４に取り付けられ得る。例示的実施形態では、可動部２０９が中空シリンダ２０２の第１の端部２２２に向かって移動すると、ケーブル２０６が緩み得る。例示的実施形態では、ケーブルは、ケーブルにおける引張応力がゼロであるときに緩み得る。換言すると、ケーブルは、ケーブルに外力が掛らないときに緩み得る。例示的実施形態では、ケーブル２０６が緩くなると、ケーブル２０６の第１の部分２６２がそれに応じて緩み得、それによりカフ部材１０２が患者１１０の尿道１１２を解放し得る。例示的実施形態では、患者１１０の尿道１１２が解放されると、患者１１０の尿道１１２が閉塞解除され得る。例示的実施形態では、患者１１０の尿道１１２が閉塞解除されると、尿は、膀胱から患者１１０の尿道１１２を通して排出され得る。図２Ｄは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、患者１１０の尿道１１２が解放されて閉塞解除されるシナリオにおける人工尿道括約筋１００を示す。

例示的実施形態では、可動部２０９は、磁気材料から作成され得る。例示的実施形態では、磁気材料の一部が磁石の磁場の内側に配置されると、その一部は、磁石に向かって移動するように付勢され得る。例示的実施形態では、磁石が中空シリンダ２０２の第１の端部２２２の付近に配置されると、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の第１の端部２２２に向かって引き付けられ得る。例示的実施形態では、患者１１０は、磁石を中空シリンダ２０２の第１の端部２２２に向かって移動させることにより、患者１１０の尿道１１２を閉塞解除し得る。例示的実施形態では、患者１１０は、磁石と中空シリンダ２０２の第１の端部２２２との間の距離が１センチメートル未満になるような方法で磁石を中空シリンダ２０２の第１の端部２２２に近づけることにより、患者１１０の尿道１１２を閉塞解除し得る。例示的実施形態では、外部磁場がないことに起因して、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の第２の端部２２４に置かれ得、その結果、患者１１０の尿道１１２は、上に論じたように閉塞され得る。次いで、外部磁場がないことに起因して、尿は、患者１１０の尿道１１２を通過できないことがある。例示的実施形態では、患者１１０が排尿を意図したとき、患者１１０は、中空シリンダ２０２の第２の端部２２４の付近に磁石を配置することにより、患者１１０の膀胱から患者１１０の尿道１１２を通して尿を排出することが可能であり得る。例示的実施形態では、シリンダ２０２は、患者１１０が、中空シリンダ２０２の第２の端部２２４の付近に磁石を容易に配置することが可能であり得るように、中空シリンダ２０２の第２の端部２２４が患者１１０の皮膚の付近に置かれるような方法で患者１１０の体の内側に配置され得る。図２Ｅは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、人工尿道括約筋１００が患者１１０の体の内側に移植されたときの人工尿道括約筋１００を示す。図２Ｅに示されたように、患者１１０は、患者１１０の尿道１１２を閉塞解除するために、中空シリンダ２０２の第２の端部２２４の近くに磁石２５０を配置し得、次いで、尿は、患者１１０の膀胱から排出され得る。例示的実施形態では、磁石２５０は、磁気部、磁気インダクタ、電磁インダクタ又はそれらの組合せを含み得る。図３は、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００を示す。図３に示されたように、例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、第１のカフ調整機構３００を更に含み得る。例示的実施形態では、第１のカフ調整機構３００は、調整ケーブル３０２を含み得る。例示的実施形態では、調整ケーブル３０２の第１の部分３２２は、中空シリンダ２０２の内側に配置され得る。例示的実施形態では、調整ケーブル３０２の第１の端部３２４は、ケーブル２０６の第２の端部２６８に取り付けられ得る。例示的実施形態では、調整ケーブル３０２の第１の端部３２４は、調整ケーブル３０２及びケーブル２０６が単一／一体型ケーブルを生成するような方法でケーブル２０６の第２の端部２６８に取り付けられ得る。例示的実施形態では、調整ケーブル３０２の第１の端部３２４は、調整ケーブル３０２の第１の端部３２４を可動部２０９に取り付けることを通して、バネ２０４の第２の端部２４４に取り付けられ得る。例示的実施形態では、調整ケーブル３０２の第１の部分３２２は、バネ２０４の内側に配置され得る。例示的実施形態では、バネ２０４は、中空シリンダ２０２の内側であるが、バネ２０４の外側に配置され得る。例示的実施形態では、第１のカフ調整機構３００は、調整ネジ３０４を更に含み得る。例示的実施形態では、調整ケーブル３０２の第２の端部３２６は、調整ネジ３０４に取り付けられ得る。例示的実施形態では、調整ケーブル３０２の第２の部分は、調整ネジ３０４の周りに巻き付けられ得る。例示的実施形態では、調整ネジ３０４が第１の方向に捻じられると、調整ケーブル３０２がより長く調整ネジ３０４の周りに巻き付けられ得、その結果、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の第１の端部２２２に向かって移動し得る。例示的実施形態では、可動部２０９が中空シリンダ２０２の第１の端部２２２に向かって移動すると、ケーブル２０６が緩み得、その結果、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられ得る把持力が減少し得る。例示的実施形態では、把持力は、患者１１０の尿道１１２を閉塞するために、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられ得る通常の力を指し得る。例示的実施形態では、調整ネジ３０４が第２の方向に捻じられると、調整ネジ３０４の周りに巻き付けられたままの調整ケーブル３０２の長さが短くなり得、その結果、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の第２の端部２２４に向かって移動し得る。例示的実施形態では、可動部２０９が中空シリンダ２０２の第２の端部２２４に向かって移動すると、ケーブル２０６が締め付けられ得、その結果、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられ得る把持力が増加し得る。例示的実施形態では、第１のカフ調整機構３００は、ケーブル２０６を締結するために使用され得る。例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００が移植された後、第１のカフ調整機構３００は、ケーブル２０６が把持力を適切に伝送できるようにケーブル２０６を締結するために使用され得る。例示的実施形態では、第１のカフ調整機構３００は、同じ大きさの人工尿道括約筋１００を異なる尿道の大きさの異なる患者に使用することが可能であり得る。例示的実施形態では、可動部２０９が中空シリンダ２０２の内側で下に移動すると、ケーブル２０６が緩み得る。例示的実施形態では、第１のカフ調整機構３００は、ケーブル２０６を締結し、ケーブル２０６の緩みを補完するために使用され得る。

例示的実施形態では、第１のカフ調整機構３００は、かなりの利点を提供し得る。例えば、ユーザ、例えば外科医又は患者１１０は、調整ネジ３０４を第１の方向及び／又は第２の方向に捻じることにより、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられる把持力を制御することが可能であり得る。例えば、外科医は、調整ネジ３０４を時計回り方向に捻じることにより、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられる把持力を増加させ、調整ネジ３０４を反時計回り方向に捻じることにより、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられる把持力を減少させ、増加させることが可能であり得る。例示的実施形態では、例えば第１のカフ調整機構３００を利用せず、磁石２５０が中空シリンダ２０２の第２の端部２２４の付近に配置されると、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の第２の端部２２４に置かれ得、その結果、患者１１０の尿道１１２は、カフ部材１０２によって堅く把持され得る。一方、磁石２５０がない場合、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の第１の端部２２２に置かれ得る、カフ部材１０２は、患者１１０の尿道１１２を完全に解放し得る。そのため、第１のカフ調整機構３００を利用することなく、外科医又は患者１１０は、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられる把持力を完全には制御し得ない。例示的実施形態では、調整ネジ３０４は、外科医又は患者１１０が、調整ネジ３０４を時計回り又は反時計回り方向に容易に捻じることが可能であり得るように、調整ネジ３０４を患者１１０の皮膚の近くに置くような方法で患者１１０の体の内側に配置され得る。

例示的実施形態では、余剰の把持力、すなわち閾値量より多い力が尿道１１２に加わると、患者１１０の尿道１１２を損傷し得る。例示的実施形態では、閾値量の力は、カフ部材１０２が尿道１１２を把持するが、尿道１１２を損傷しないように十分であり得る。その結果、患者１１０に人工尿道括約筋１００を使用する第１段階では、調整ネジ３０４は、患者の１１０の尿道１１２への損傷の可能性を最小化するように、カフ部材１０２が患者１１０の尿道１１２に比較的低い力を加えるような方法で調整され得る。例示的実施形態では、患者１１０の尿道１１２に比較的低い力を加えることは、患者１１０の尿道１１２に１０００パスカル～２５００パスカルの圧力を加えることを指し得る。しかし、人工尿道括約筋１００を患者に長時間使用した後、患者１１０の尿道１１２に以前に加えられた力は、もはや患者１１０の尿道１１２を完全に把持して閉塞することができないことがある。このシナリオでは、調整ネジ３０４は、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられる把持力を増加させるように第２の方向に捻じられ得、その結果、患者１１０の尿道１１２からの尿漏れが防止又は最小化され得る。例示的実施形態では、把持力は、患者１１０の尿道１１２を閉塞するために、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられ得る通常の力を指し得る。例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００を使用する時間後、患者１１０の尿道１１２が萎縮し得、その結果、人工尿道括約筋１００の大きさは、患者１１０の尿道１１２をより堅く把持するように変更され得る。患者１１０の尿道１１２をより堅く把持するように人工尿道括約筋１００の大きさを変えるために、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の内側で下に移動され得、それによりケーブル２０６が緩み得る。例示的実施形態では、第１のケーブル２０６を締結し、ケーブル２０６の緩みを補完するために、調整ネジ３０４は、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられる把持力を増加させるために第２の方向に捻じられ得る。

図４Ａは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００を示す。図４Ａに示されたように、例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、第２のカフ調整機構４００を含み得る。例示的実施形態では、第２のカフ調整機構４００は、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられる最大把持力を調整するように構成され得る。例示的実施形態では、第２のカフ調整機構４００は、調整シリンダ４０２を含み得る。例示的実施形態では、調整シリンダ４０２は、中空シリンダ２０２を中心に摺動可能且つ回転可能に配置され得る。例示的実施形態では、調整シリンダ４０２が中空シリンダ２０２を中心に回転可能に配置されると、調整シリンダ４０２が回転軸４２２などの軸を中心に回転することができるような方法で調整シリンダ４０２が中空シリンダ２０２の周りに配置されることを意味し得る。例示的実施形態では、回転軸４２２は、中空シリンダ２０２及び調整シリンダ４０２の主軸と同じであり得る。例示的実施形態では、調整シリンダ４０２が中空シリンダ２０２を中心に回転可能に配置されると、中空シリンダ２０２が調整シリンダ４０２の内側に回転可能に配置されるシナリオと同じであり得る。図４Ｂは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する調整シリンダ４０２の斜視図を示す。図４Ｂに示されたように、例示的実施形態では、調整シリンダ４０２は、長手方向溝４２４を含み得る。例示的実施形態では、長手方向溝４２４は、調整シリンダ４０２の内面４２６に提供され得る。例示的実施形態では、長手方向溝４２４は、長手方向溝４２４の主軸が回転軸４２２と平行であるような方法で調整シリンダ４０２の内面４２６に提供され得る。図４Ｃは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する中空シリンダ２０２の斜視図を示す。例示的実施形態では、中空シリンダ２０２は、中空シリンダ２０２の外面４３２に螺旋溝４３０を含み得る。

例示的実施形態では、第２のカフ調整機構４００は、キャップ部４０４を更に含み得る。例示的実施形態では、キャップ部４０４は、中空シリンダ２０２の内側に摺動可能且つ回転可能に配置され得る。例示的実施形態では、キャップ部４０４が中空シリンダ２０２の内側に摺動可能且つ回転可能に配置されると、キャップ部４０４が回転軸４２２を中心に回転し、回転軸４２２に沿って線形に移動することができるような方法でキャップ部４０４が中空シリンダ２０２の内側に配置されることを意味し得る。例示的実施形態では、キャップ部４０４は、可動部２０９上に配置され得る。例示的実施形態において、キャップ部４０４が可動部２０９上に配置されたときの例示的シナリオでは、キャップ部４０４が中空シリンダ２０２の内側で下方に移動すると、キャップ部４０４は、可動部２０９と共に下方に移動するように可動部２０９を付勢し得るが、キャップ部４０４が中空シリンダ２０２の内側で上方に移動すると、可動部２０９は、キャップ部４０４に追随しないことがある。図４Ｄは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致するキャップ部４０４を示す。図４Ｄに示されたように、例示的実施形態では、キャップ部４０４は、内部チャンバ４４２を含み得る。例示的実施形態では、内部チャンバ４４２は、可動部２０９を受けるように構成され得、例示的実施形態では、内部チャンバ４４２の直径４４２２は、可動部２０９の外径２９２よりわずかに大きくてもよい。

例示的実施形態では、キャップ部４０４は、キャップ部４０４の外面４４６にピン４４４を更に含み得る。例示的実施形態では、ピン４４４は、調整シリンダ４０２の長手方向溝４２４の内側に摺動可能に配置され得る。例示的実施形態では、ピン４４４が調整シリンダ４０２の長手方向溝４２４の内側に摺動可能に配置されると、ピン４４４が調整シリンダ４０２の長手方向溝４２４の内側で線形に移動することができるような方法でピン４４４が調整シリンダ４０２の長手方向溝４２４の内側に配置され得ることを意味し得る。例示的実施形態において、ピン４４４が調整シリンダ４０２の長手方向溝４２４の内側に摺動可能に配置されるときの例示的シナリオでは、キャップ部４０４が中空シリンダ２０２の内側で上方及び下方に移動すると、ピン４４４は、調整シリンダ４０２の長手方向溝４２４の内側でも上方及び下方に移動し得る。例示的実施形態では、中空シリンダ２０２の内側で上方に移動することは、中空シリンダ２０２の内側で中空シリンダ２０２の第２の端部２２４に向かって移動することを指し得る。例示的実施形態では、中空シリンダ２０２の内側で下方に移動することは、中空シリンダ２０２の内側で中空シリンダ２０２の第１の端部２２２に向かって移動することを指し得る。

例示的実施形態では、ピン４４４は、螺旋溝４３０の内側に配置され得る。例示的実施形態では、ピン４４４が螺旋溝４３０の内側に配置され、キャップ部４０４が回転軸４２２を中心に回転すると、螺旋溝４３０の内面は、ピン４４４を螺旋溝４３０の内側で移動するように付勢し得る。例えば、キャップ部４０４が回転軸４２２を中心に時計回り方向に回転すると、螺旋溝４３０は、ピン４４４を螺旋溝４３０の内側で下方に移動するように付勢し得る。次いで、例示的実施形態では、キャップ部４０４が回転軸４２２を中心に時計回り方向に回転すると、キャップ部４０４は、中空シリンダ２０２の内側で下方に移動し得る。キャップ部４０４が回転軸４２２を中心に時計回り方向に回転すると、螺旋溝４３０も、ピン４４４を螺旋溝４３０の内側で上方に移動するように付勢し得る。次いで、キャップ部４０４が回転軸４２２を中心に反時計回り方向に回転すると、キャップ部４０４は、中空シリンダ２０２の内側で上方に移動し得ることが理解され得る。

例示的実施形態では、ピン４４４は、長手方向溝４２４及び螺旋溝４３０の内側に配置され得る。例示的実施形態では、調整シリンダ４０２が回転軸４２２を中心に時計回り方向に回転すると、ピン４４４は、調整シリンダ４０２の長手方向溝４２４の内側に配置されているため、キャップ部４０４は、調整シリンダ４０２と同期して回転軸４２２を中心に回転し得る。一方、キャップ部４０４が回転軸４２２を中心に時計回り方向に回転すると、キャップ部４０４は、中空シリンダ２０２の内側で下方に移動し得る。例示的実施形態では、調整シリンダ４０２が回転軸４２２を中心に反時計回り方向に回転すると、ピン４４４は、調整シリンダ４０２の長手方向溝４２４の内側に配置されているため、キャップ部４０４は、調整シリンダ４０２と同期して回転軸４２２を中心に回転し得る。一方、キャップ部４０４が回転軸４２２を中心に反時計回り方向に回転すると、キャップ部４０４は、中空シリンダ２０２の内側で上方に移動し得る。

例示的実施形態では、外科医及び／又はあらゆる他のユーザは、回転軸４２２を中心に時計回り方向に調整シリンダ４０２を回転させることにより、キャップ部４０４を中空シリンダ２０２の内側で下方に移動させることが可能であり得る。外科医及び／又はあらゆる他のユーザは、回転軸４２２を中心に反時計回り方向に調整シリンダ４０２を回転させることにより、キャップ部４０４を中空シリンダ２０２の内側で上方に移動させることも可能であり得る。例示的実施形態では、外科医及び／又はユーザは、回転軸４２２を中心に時計回り方向及び／又は反時計回り方向に調整シリンダ４０２を回転させることにより、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられ得る最大把持力を調整することが可能であり得る。例示的実施形態では、キャップ部４０４が中空シリンダ２０２の内側のより高い位置にあることにより、可動部２０９は、中空シリンダ２０２の内側で上方に移動することが可能であり得、その結果、より大きい把持力がカフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられ得ることを意味し得る。そのため、ユーザは、回転軸４２２を中心に時計回り方向に調整シリンダ４０２を回転させることにより、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられ得る最大把持力を増加させることが可能であり得る。例示的実施形態では、調整シリンダ４０２が回転軸４２２を中心に時計回り方向に回転されると、キャップ部４０４は、中空シリンダ２０２の内側で上方に移動し得、それにより可動部２０９を中空シリンダ２０２の内側で上方に移動させることが可能であり得る。例示的実施形態では、可動部２０９が中空シリンダ２０２の内側で上方に移動することができるとき、カフ部材１０２は、患者１１０の尿道１１２をより堅く把持することが可能であり得る。外科医も、回転軸４２２を中心に反時計回り方向に調整シリンダ４０２を回転することにより、カフ部材１０２から患者１１０の尿道１１２に加えられ得る最大把持力を減少させることが可能であり得る。例示的実施形態では、ユーザが回転軸４２２を中心に調整シリンダ４０２を容易に回転させ得るように、調整シリンダ４０２は、患者１１０の皮膚の近くに置かれ得る。例示的実施形態では、第２のカフ調整機構４００は、かなりの利点を提供し得る。例えば、人工尿道括約筋１００が例えば自動車事故に起因して損傷して適切に機能できないとき、外科医は、患者１１０の尿道１１２を閉塞解除するために、回転軸４２２を中心に調整シリンダ４０２を容易に回転させることが可能であり得、それにより患者１１０の膀胱が排出し得る。

図５Ａは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００の底面斜視図を示す。図５Ｂは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００の側面図を示す。図５Ａ及び図５Ｂに示されたように、例示的実施形態では、第２のカフ調整機構４００は、係止機構５０２を含み得る。図５Ｃは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００の分解図を示す。図５Ｃに示されたように、例示的実施形態では、係止機構５０２は、係止ピン５２２と、係止バネ５２４と、複数のピン受け穴５２６とを含み得る。例示的実施形態では、係止ピン５２２は、基部５１４の係止穴５１２の内側に摺動可能に配置され得る。例示的実施形態では、基部５１４は、中空シリンダ２０２に取り付けられ得る。例示的実施形態では、基部５１４及び中空シリンダ２０２は、一体型部品を生成するために継ぎ目なしに製造され得る。

例示的実施形態では、係止バネ５２４は、係止ピン５２２の周りに配置され得る。例示的実施形態では、係止バネ５２４は、基部５１４とピンプレート５２２２との間に配置され得る。例示的実施形態では、ピンプレート５２２２は、係止ピン５２２に取り付けられ得る。例示的実施形態では、ピンプレート５２２２及び係止ピン５２２は、一体型部品を生成するために継ぎ目なしに製造され得る。例示的実施形態では、係止バネ５２４は、ピンプレート５２２２に上向きの力を加えるように構成され得る。例示的実施形態では、係止バネ５２４は、ピンプレート５２２２に上向きの力を加えることにより、係止ピン５２２を係止穴５１２の内側で上方に移動するために付勢するように構成され得る。

図５Ｃに更に示されたように、例示的実施形態では、複数のピン受け穴５２６は、調整シリンダ４０２の底端５４２に提供され得る。例示的実施形態では、複数のピン受け穴５２６のそれぞれは、係止ピン５２２を受けるように構成され得る。例示的実施形態では、係止ピン５２２が複数のピン受け穴５２６から１つのピン受け穴内に存在するとき、係止ピン５２２は、回転軸４２２を中心とした調整シリンダ４０２の回転移動を防ぐか又は最小化するように構成され得る。

例示的実施形態では、係止ピン５２２は、ピンプレート５２２２に取り付けられたハンドル５２２４を含み得る。例示的実施形態では、ユーザは、ハンドル５２２４を第１の方向５２５に引き下げることにより、係止ピン５２２を調整シリンダ４０２から係脱し得る。例示的実施形態では、係止ピン５２２が係止穴５１２の内側で引き下げられ、係止ピン５２２が調整シリンダ４０２から係脱されると、ユーザは、回転軸４２２を中心に調整シリンダ４０２を回転させることが可能であり得る。例示的実施形態では、ハンドル５２２４が解放されると、係止バネ５２４は、係止ピン５２２を第２の方向５２７に押し上げ得る。例示的実施形態では、係止ピン５２２が第２の方向に押し上げられると、係止ピン５２２は、複数のピン受け穴５２６から１つのピン受け穴５２６内に挿入され得る。例示的実施形態では、係止ピン５２２が複数のピン受け穴５２６から１つのピン受け穴内に挿入されると、係止ピン５２２は、調整シリンダ４０２と係合し、それにより回転軸４２２を中心とした調整シリンダ４０２の回転移動が防止され得る。

図６Ａは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００を示す。図６Ｂは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００を示す。図６Ｃは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００を示す。図６Ｄは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００を示す。図６Ｅは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する人工尿道括約筋１００を示す。図６Ａ～６Ｅに示されたように、例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、電動機６０２及びソレノイド６０４を更に含み得る。例示的実施形態では、電動機６０２は、中空シリンダ２０２の下に配置され得る。例示的実施形態では、プルケーブル６０６は、電動機６０２と可動部２０９との間で相互接続され得る。例示的実施形態では、電動機６０２は、電動機６０２が第１の回転方向に回転すると、バネ２０４の第２の端部２４４をバネ２０４の第１の端部２４２に向かって引くように構成され得る。例示的実施形態では、電動機６０２は、電動機６０２が第２の回転方向に回転すると、バネ２０４の第２の端部２４４を解放するように更に構成され得る。例示的実施形態では、ソレノイド６０４は、電動機６０２と接続され得る。例示的実施形態では、ソレノイド６０４は、電動機６０２に誘導電力を提供するように構成され得る。例示的実施形態では、磁石２５０がソレノイド６０４に向かってソレノイド６０４に近づくと、電動機６０２は、第１の回転方向に回転し得、それによりバネ２０４の第２の端部２４４をバネ２０４の第１の端部２４２に向かって引き得る。例示的実施形態では、磁石２５０は、磁気部、磁気インダクタ、電磁インダクタ又はそれらの組合せを含み得る。例示的実施形態では、バネ２０４が大きいバネスティフネス定数を有するとき、電動機６０２は、バネ２０４の第２の端部２４４をバネ２０４の第１の端部２４２に向かって引くために使用され得る。図６Ｆは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、バネ２０４の第２の端部２４４がバネ２０４の第１の端部２４２に向かって引かれるシナリオにおける人工尿道括約筋１００を示す。図６Ｇは、本開示の１つ又は複数の例示的実施形態と一致する、バネ２０４の第２の端部２４４がバネ２０４の第１の端部２４２に向かって引かれるシナリオにおける人工尿道括約筋１００を示す。例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、電動機と接続されたコントローラ及びマイクロチップを更に含み得る。例示的実施形態では、コントローラ及びマイクロチップは、電動機６０２の移動を制御するように構成され得る。例示的実施形態では、コントローラ及びマイクロチップは、人工尿道括約筋１００が患者１１０の体の内側に移植されたとき、コントローラ及びマイクロチップをプログラミングすることが可能であり得るＢｌｕｅｔｏｏｔｈ又は無線モジュールと接続され得る。例示的実施形態では、カフ部材１０２の大きさ及びケーブル２０６の伸縮量は、プログラミングを通して独立して調整され得る。例示的実施形態では、コントローラ及びマイクロチップは、人工尿道括約筋１００を人工知能で開発するのに役立ち得る。例示的実施形態では、人工尿道括約筋１００は、肛門括約筋及び／又は下部食道括約筋のための人工括約筋として使用され得る。

前述は、最良の態様及び／又は他の例であると考えられ得るものを記載したが、それに対する様々な修正形態がなされ得、本明細書に開示される主題は、様々な形態及び例で実施され得、その教示は、多数の用途に適用され得、その一部のみが本明細書に記載されていることを理解されたい。以下の特許請求の範囲により、本教示の真の範囲内に入るあらゆる全ての応用形態、修正形態及び変形形態を特許請求することが意図される。

特段の記載がない限り、以下の特許請求の範囲を含めて、本明細書に説明された全ての測定結果、値、割合、位置、大きさ、サイズ及び他の詳述は、およそであり、正確ではない。それらは、関連する関数及び属する分野の慣例であることと一致する合理的な範囲を有することを意図する。

保護の範囲は、次に続く特許請求の範囲のみによって限定される。その範囲は、本明細書及び続く出願経過に照らして解釈したとき、特許請求の範囲で使用される言語の通常の意味に一致する限り広く、全ての構造的及び機能的均等物を包含することを意図し、そのように解釈されるべきである。それにも関わらず、特許法１０１条、１０２条又は１０３条の要件を満たすことができない主題を包含することを意図する特許請求の範囲はなく、そのような方法で解釈されるべきではない。そのような主題のいかなる意図しない包含もここに否認される。

上記を除き、特許請求の範囲に列挙されているか否かに関わらず、記載された又は示されたものは、いかなる構成要素、ステップ、特徴、目的、利益、利点若しくは均等物を一般に提供することを意図するものではなく、又はそのように解釈されるべきではない。

本明細書で使用した用語及び表現は、特定の意味が本明細書ではそうではないと説明されている場合を除いて、調査及び研究の対応するそれぞれの空間に関するそのような用語及び表現と一致する通常の意味を有することが理解されるであろう。第１、第２などの関係用語は、そのようなエンティティ又は操作間のいかなる実際のそのような関係又は順番を必ずしも必要とするか又は示唆することなく、１つのエンティティ又は操作を別のものと区別するためにのみ使用され得る。用語「含む」、「含んでいる」又はそれらのあらゆる他の変形は、一連の要素を含む工程、方法、物品若しくは装置が、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていないか、又はそのような工程、方法、物品若しくは装置に固有の他の要素も含み得るように非排他的包含を網羅することを意図する。「１つの（ａ）」又は「１つの（ａｎ）」で始まる要素は、更なる限定なしに、要素を含む工程、方法、物品又は装置における追加の同一要素の存在を排除しない。

本開示の要約書は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認することができるように提供される。要約書は、特許請求の範囲又は意味を解釈又は限定するために使用されないという理解に基づいて提出される。加えて、前述の詳細な説明では、様々な特徴が様々な実装形態と一緒にまとめられていることが見られる。これは、本開示を合理化するためであり、特許請求される実装形態が、各請求項に明白に列挙されているより多い特徴を必要とすることを意図する反映と解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が示すように、発明の主題は、単一の開示される実装形態の全ての特徴より少ない。従って、以下の特許請求の範囲は、ここで詳細な説明に組み込まれており、各請求項は、別個に特許請求される主題としてそれ自体を特許請求する。

様々な実装形態が記載されたが、記載は、限定よりむしろ例示を意図し、より多くの実装形態が実装形態の範囲内で可能であることが当業者に明らかになるであろう。特徴の多くの可能な組合せが添付図面に示され、この詳述に論じられているが、開示される特徴の多くの他の組合せが可能である。あらゆる実装形態のあらゆる特徴は、特段の制限がない限り、あらゆる他の実装形態においてあらゆる他の特徴又は要素と組み合せるか又は交換するために使用され得る。従って、本開示に示され、且つ／又は論じられたあらゆる特徴は、あらゆる適切な組合せと一緒に実施され得ることが理解されるであろう。それに応じて、実装形態は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物を考慮することを排除して限定されるべきではない。様々な修正形態及び変更形態も添付の特許請求の範囲内でなされ得る。

Claims (14)

1. 第１の層及び第２の層を含むカフ部材であって、前記第１の層及び前記第２の層は、前記第１の層と前記第２の層との間に内部ポケットを画定し、前記カフ部材は、前記カフ部材を患者の尿道の周りに巻き付け、且つ前記カフ部材の遠位端を前記カフ部材の近位端に取り付けることに応答して、前記患者の前記尿道を囲むように構成される、カフ部材と、
   前記患者の体の内側に配置されるように構成された中空シリンダと、
   前記中空シリンダの内側に配置されたバネと、
   ケーブルであって、前記ケーブルの第１の部分は、前記内部ポケットの内側に配置され、前記ケーブルの前記第１の部分は、前記ケーブルの第１の端部に関連付けられ、前記ケーブルの前記第１の部分は、前記ケーブルの第１の端部に接続され、前記ケーブルの前記第１の端部は、前記カフ部材の遠位端に取り付けられ、前記ケーブルの前記第１の部分は、前記ケーブルの前記第１の部分を前記内部ポケットから引き抜くことに応答して、前記患者の前記尿道を把持することを通して前記患者の前記尿道を閉塞するように構成され、前記ケーブルの第２の部分は、前記中空シリンダの内側に配置され、前記ケーブルの前記第２の部分は、前記ケーブルの第２の端部に関連付けられ、前記ケーブルの前記第２の端部は、前記ケーブルの前記第２の部分に接続され、前記ケーブルの前記第２の端部は、前記バネの第２の端部に取り付けられ、前記バネの第１の端部は、前記中空シリンダの第１の端部に取り付けられ、前記バネは、前記バネの前記第２の端部及び前記ケーブルの前記第２の端部を前記中空シリンダの第２の端部に向かって押すことを通して前記第１の部分を前記内部ポケットから引き抜き、前記中空シリンダの前記第２の端部は、前記バネの前記第２の端部に関連付けられ、前記中空シリンダの前記第２の端部は、前記バネの前記第２の端部に接続される、ケーブルと
   を含む人工尿道括約筋であって、前記ケーブルの前記第１の部分は、前記バネの前記第２の端部を前記中空シリンダの前記第１の端部に向かって引くことに応答して、前記患者の前記尿道を解放することによって前記患者の前記尿道を閉塞解除するように構成される、人工尿道括約筋。
2. 前記バネの前記第２の端部に取り付けられた可動部を更に含み、前記可動部は、前記中空シリンダの内側に摺動可能に配置され、
   前記可動部を前記中空シリンダの内側において且つ前記中空シリンダの前記第１の端部に向かって移動させることに応答して、前記バネの前記第２の端部は、前記中空シリンダの前記第１の端部に向かって移動し、及び前記ケーブルの前記第１の部分は、前記患者の前記尿道を解放することを通して前記患者の前記尿道を閉塞解除する、請求項１に記載の人工尿道括約筋。
3. 可動部は、磁気材料を含み、前記可動部は、前記バネの前記第２の端部を、前記中空シリンダの内側において且つ前記中空シリンダの前記第１の端部に向かって移動するように付勢し、及び磁石を前記中空シリンダの前記第１の端部に向かって移動させることに応答して前記バネを圧縮するように構成される、請求項１に記載の人工尿道括約筋。
4. 前記カフ部材から前記患者の前記尿道に加えられる最大把持力を調整するように構成された第１のカフ調整機構を更に含み、前記第１のカフ調整機構は、
   調整ケーブルであって、前記調整ケーブルの第１の部分は、前記中空シリンダの内側に配置され、前記調整ケーブルの第１の端部は、前記バネの前記第２の端部に取り付けられ、前記調整ケーブルの前記第１の端部は、前記調整ケーブルの前記第１の部分に関連付けられる、調整ケーブルと、
   調整ネジであって、前記調整ケーブルの第２の端部は、前記調整ネジに取り付けられ、前記ケーブルは、前記調整ネジを第１の回転方向に捻じることに応答して、前記バネの前記第１の端部を前記中空シリンダの前記第２の端部に向かって引くように構成され、前記バネは、前記調整ネジを第２の回転方向に捻じることに応答して、前記バネの前記第１の端部を、前記中空シリンダの内側において且つ前記中空シリンダの前記第１の端部に向かって移動するように付勢するように構成される、調整ネジと
   を含む、請求項３に記載の人工尿道括約筋。
5. 前記第１の回転方向は、前記第２の回転方向と反対である、請求項４に記載の人工尿道括約筋。
6. 前記カフ部材から前記患者の前記尿道に加えられる前記最大把持力を調整するように構成された第２のカフ調整機構を更に含み、前記第２のカフ調整機構は、
   中空構造を含む調整シリンダであって、前記中空シリンダを中心に回転可能に配置され、前記調整シリンダの内面に長手方向溝を含む調整シリンダと、
   前記中空シリンダの外面に提供された螺旋溝と、
   前記中空シリンダの内側に摺動可能且つ回転可能に配置されたキャップ部であって、前記可動部上に配置され、前記キャップ部の外面にピンを含み、前記ピンは、前記長手方向溝及び前記螺旋溝の内側に摺動可能に配置され、前記キャップ部は、前記中空シリンダの内側での前記可動部の移動を制限するように構成され、第１の軸を中心に前記調整シリンダを回転させることに応答して、前記キャップ部は、前記中空シリンダの内側で上及び下に移動する、キャップ部と
   を含む、請求項５に記載の人工尿道括約筋。
7. 前記キャップ部は、前記第１の軸を中心とした且つ第３の回転方向における前記調整シリンダの回転に応答して、前記中空シリンダの内側で上に移動するように構成され、及び
   前記キャップ部は、前記第１の軸を中心とした且つ第４の回転方向における前記調整シリンダの回転に応答して、前記中空シリンダの内側で下に移動するように構成される、請求項６に記載の人工尿道括約筋。
8. 前記第３の回転方向は、前記第４の回転方向と反対である、請求項７に記載の人工尿道括約筋。
9. 前記第２のカフ調整機構は、係止機構を更に含み、前記係止機構は、
   基部の係止穴の内側に摺動可能に配置された係止ピンであって、前記基部は、前記中空シリンダに取り付けられる、係止ピンと、
   前記基部とピンプレートとの間に配置された係止バネであって、前記ピンプレートは、前記係止ピンに取り付けられ、前記係止バネは、前記ピンプレートに上向きの力を加えることにより、前記係止ピンを、前記係止穴の内側で上方に移動するように付勢するように構成される、係止バネと、
   前記調整シリンダの底端に提供された複数のピン受け穴であって、前記複数のピン受け穴のそれぞれは、前記係止ピンを受けるように構成され、前記係止ピンは、前記係止ピンが前記複数のピン受け穴のうちのピン受け穴内に挿入されることに応答して、前記回転軸を中心とした前記調整シリンダの回転移動を防ぐように構成される、複数のピン受け穴と
   を含む、請求項８に記載の人工尿道括約筋。
10. 前記係止バネは、前記係止ピンの周りに配置される、請求項９に記載の人工尿道括約筋。
11. 前記係止ピンは、前記ピンプレートに取り付けられたハンドルを含み、前記ハンドルを第１の方向に引き下げることに応答して、前記係止ピンは、前記調整シリンダから係脱し、前記ハンドルを解放することに応答して、前記係止バネは、前記係止穴の内側で前記係止ピンを押し上げる、請求項１０に記載の人工尿道括約筋。
12. 前記中空シリンダの下に配置された電動機と、
    前記電動機と前記可動部との間に相互接続されたプルケーブルと
    を更に含み、前記電動機は、
    第１の回転方向における前記電動機の回転に応答して、前記プルケーブルを利用して前記バネの前記第１の端部に向かって前記バネの前記第２の端部を引くことと、
    第２の回転方向における前記電動機の回転に応答して前記バネの前記第２の端部を解放することと
    を行うように構成される、請求項１１に記載の人工尿道括約筋。
13. 前記電動機と接続したソレノイドを更に含み、前記ソレノイドは、前記電動機に誘導電流を提供するように構成され、前記磁石を前記ソレノイドに向かって移動させることに応答して、前記電動機は、前記第１の回転方向に回転する、請求項１２に記載の人工尿道括約筋。
14. 前記磁石は、磁気部、磁気インダクタ、電磁インダクタ又はそれらの組合せを含む、請求項１３に記載の人工尿道括約筋。
    

Images