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JP2024127743A - 無線通信装置、及び無線通信装置に用いられる方法 - Google Patents

無線通信装置、及び無線通信装置に用いられる方法 Download PDF

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JP2024127743A
JP2024127743A JP2023220818A JP2023220818A JP2024127743A JP 2024127743 A JP2024127743 A JP 2024127743A JP 2023220818 A JP2023220818 A JP 2023220818A JP 2023220818 A JP2023220818 A JP 2023220818A JP 2024127743 A JP2024127743 A JP 2024127743A
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JP2023220818A
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一臣 立儀
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JVCKenwood Corp
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Abstract

【課題】自局から特定の方角にある相手局を探し出す手間を低減するための無線通信装置の技術を提供する。【解決手段】本発明の無線通信装置100は、自局位置情報と、自局方角情報と、他局位置情報、運用状態情報および他局周波数情報を少なくとも含む他局情報と、を取得する取得部103と、他局情報と他局情報を受信した際の受信時刻情報とを関連付けて他局情報リストとして記憶する記憶部10と、自局位置情報と自局方角情報とに基づいて、自局の方角に位置し、応答可能な相手局の候補を他局情報リストから検索し、自局から検索された相手局の候補までの距離及び相手装置の候補の受信時刻の少なくとも一方に基づいて相手局の候補うち音声通信を行う相手局を決定する検索部104と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信装置の技術に関する。
半二重通信方式を用いて各種のデータを送受信する無線通信装置が知られている(例え
ば、特許文献1参照)。
上述のような無線通信装置を用いた各種のデータを送受信するシステムとして、APR
S(Automatic Packet Reporting System)がある。
APRSでは、データを送受信する際のデータ通信周波数と音声信号を送受信する際の音
声通信周波数が異なるため、QSY機能により音声通信周波数の情報を送信することで、
送信局と音声通信する場合は通信周波数の切り替えが必要であることを知らせている。送
信局と音声通信したいユーザは、送信局からのQSY機能による音声通信周波数の情報に
基づいて、ユーザ側の音声通信周波数を変更して音声通信を行う。ここで、QSYとはQ
符号の中の一つであり、運用している周波数を変更する意味で使用されている。Q符号と
は、国際的に無線通信において用いられるQを頭文字とする3文字の略記号のことである
。APRSでのQSY機能は、APRSのプロトコルに含まれるAFRS(Automa
tic Frequency Reporting System)の形式を使用し、音
声通信周波数の情報をやり取りする機能である。
送信局は、QSY機能で自局が受信している音声通信周波数の周波数情報を、ビーコン
信号の中に埋め込んで送信する。一方、周波数情報を受信した受信局は、周波数情報を送
信した送信局を一覧で示すステーションリストを表示部に表示させることによって、AP
RSデータ通信で受信した他局のコールサインと受信日時とQSY周波数などをユーザに
確認させることができる。
ユーザは、ステーションリストに表示されているいずれかの他局を相手局として選択し
て、音声通信のための自局の音声バンドの音声通信周波数を、選択した相手局のQSY周
波数に変更して音声通信することができる。
特開2003-348641号公報
しかし、ユーザが特定方向の相手局と音声通信したい場合に、自局から特定の方角にあ
る相手局を探し出すためには、ステーションリストに登録されている他局に関する情報を
1つずつ確認しながら相手局を探し出す必要があるため、手間がかかるという課題があっ
た。
上記を鑑み、本発明の目的は、自局から特定の方角にある相手局を探し出す手間を低減
するための無線通信装置の技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の通信装置は、自装置の位置を示す自装
置位置情報と、前記自装置の方角を示す自装置方角情報と、他装置の位置を示す他装置位
置情報、前記他装置が応答可能か否かを示す運用状態情報および前記他装置の接続先情報
を示す他装置接続先情報を少なくとも含む他装置情報と、を取得する取得部と、前記他装
置情報と前記他装置情報を受信した際の受信時刻を示す受信時刻情報とを関連付けて他装
置情報リストに記憶する記憶部と、前記自装置位置情報と前記自装置方角情報とに基づい
て、前記自装置の方角に位置し、応答可能な相手装置の候補を前記他装置情報リストから
検索し、前記自装置から前記検索された相手装置の候補までの距離及び相手装置の候補の
受信時刻の少なくとも一方に基づいて前記相手装置の候補のうち通信を行う相手装置を決
定する検索部と、を備える。
本発明の別の態様は、無線通信装置である。この無線通信装置は、自局の位置を示す自
局位置情報と、自局の方角を示す自局方角情報と、他局の位置を示す他局位置情報、他局
が応答可能か否かを示す運用状態情報および他局の音声通信周波数を示す他局周波数情報
を少なくとも含む他局情報と、を取得する取得部と、他局情報と他局情報を受信した際の
受信時刻を示す受信時刻情報とを関連付けて他局情報リストに記憶する記憶部と、自局位
置情報と自局方角情報とに基づいて、自局の方角に位置し、応答可能な相手局の候補を他
局情報リストから検索し、自局から検索された相手局の候補までの距離及び相手装置の候
補の受信時刻の少なくとも一方に基づいて相手局の候補のうち音声通信を行う相手局を決
定する検索部と、を備える。
本発明の別の態様は、方法である。この方法は、自装置の位置を示す自装置位置情報と
、前記自装置の方角を示す自装置方角情報と、他装置の位置を示す他装置位置情報、前記
他装置が応答可能か否かを示す運用状態情報および前記他装置の接続先情報を示す他装置
接続先情報を少なくとも含む他装置情報と、を取得するステップと、前記他装置情報と前
記他装置情報を受信した際の受信時刻を示す受信時刻情報とを関連付けて他装置情報リス
トに記憶するステップと、前記自装置位置情報と前記自装置方角情報とに基づいて、前記
自装置の方角に位置し、応答可能な相手装置の候補を前記他装置情報リストから検索し、
前記自装置から前記検索された相手装置の候補までの距離及び相手装置の候補の受信時刻
の少なくとも一方に基づいて前記相手装置の候補のうち通信を行う相手装置を決定するス
テップと、を備える、通信装置に用いられる。
本発明の別の態様は、方法である。この方法は、自局の位置を示す自局位置情報と、自
局の方角を示す自局方角情報と、他局の位置を示す他局位置情報、他局が応答可能か否か
を示す運用状態情報および他局の音声通信周波数を示す他局周波数情報を少なくとも含む
他局情報と、を取得するステップと、他局情報と他局情報を受信した際の受信時刻を示す
受信時刻情報とを関連付けて他局情報リストに記憶するステップと、自局位置情報と自局
方角情報とに基づいて、自局の方角に位置し、応答可能な相手局の候補を他局情報リスト
から検索し、自局から検索された相手局の候補までの距離及び相手装置の候補の受信時刻
の少なくとも一方に基づいて相手局の候補のうち音声通信を行う相手局を決定するステッ
プと、を備える、無線通信装置に用いられる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本実施形態の表現を方法、装置、システム、記
録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本実施形態の態様とし
て有効である。
本発明によれば、自局から特定の方角にある相手局を探し出す手間を低減するための無
線通信装置の技術を提供することができる。
第1実施形態の無線通信装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の無線通信装置の例示的な正面図であるである。 第1実施形態の制御部の機能ブロック図である。 従来の無線通信装置におけるQSY設定の際の表示部の表示画面を例示する図である。 従来の無線通信装置におけるQSY設定の際の表示部の表示画面を例示する図である。 従来の無線通信装置におけるQSY設定の際の表示部の表示画面を例示する図である。 従来の無線通信装置におけるQSY設定の際の表示部の表示画面を例示する図である。 従来の無線通信装置におけるQSY設定の際の表示部の表示画面を例示する図である。 第1実施形態の無線通信装置の処理のフローチャートである。 第1実施形態の無線通信装置におけるQSY設定の際の表示部の表示画面を例示する図である。 第1実施形態の無線通信装置のステップS102の具体的な処理のフローチャートである。 自局の周囲に複数の他局が位置する場合を例示する図である。
第1実施形態
図1は、第1実施形態の無線通信装置100の構成を示すブロック図である。図1に示
すように、無線通信装置100は、制御部1、DSP2及び送受信部3を備える。以下、
無線通信装置100を自局という場合がある。
制御部1は、無線通信装置100の各構成を制御する。制御部1は、ハードウェア構成
として、例えば、CPU(Central Processing Unit)を有する
演算回路と、プログラムメモリやデータメモリその他のRAM(Random Acce
ss Memory)やROM(Read Only Memory)等を有する記憶装
置等を備えてもよい。制御部1は、無線通信装置100の各構成からデータを取得し、当
該記憶装置に記憶されたプログラムに従って各種データを演算回路によって演算する。
DSP(Digital Signal Processor)2は、デジタル信号処
理を行うプロセッサである。DSP2には、制御部1、送受信部3、マイクロホン5、及
びスピーカ6が接続されている。送受信部3には、電波を送受信するためのアンテナ4が
接続されている。スピーカ6は通知部として機能する。
送受信部3は、送信部と受信部とが一体的に構成された回路ブロックである。送信部と
受信部とが別々に構成されていてもよい。送受信部3は、自己の無線通信装置100(自
局)と、他の無線通信装置との間で、半二重通信方式でAPRSデータを送受信する。A
PRSデータには、APRSデータ通信で受信した他局のコールサインと受信日時とQS
Y周波数などが含まれる。また、APRSデータには、更に、ポジションコメントといっ
た運用状態情報が含まれるとよい。このAPRSデータに含まれる他局に関する情報を、
以下、他局情報またはQSY情報と呼ぶことがある。ここで、音声通信周波数が設定され
ている他局のことを、Q符号を用いて便宜的にQSY局と呼ぶことがある。また、QSY
局の音声通信周波数を便宜的にQSY周波数と呼ぶことがある。APRSにおいては、デ
ータを送受信する際のデータ通信周波数(データバンド)と、音声信号を送受信する際の
音声通信周波数(音声バンド)とは異なる。当該他の無線通信装置は、無線通信装置10
0と同じ構成を備えてもよいし、異なる構成を備えてもよい。以下、他の無線通信装置を
他局という場合がある。
アンテナ4を介して送受信部3が受信したAPRSデータはDSP2に供給される。D
SP2は、ビットレートが1200bpsの場合にはAFSKの復調を施し、ビットレー
トが9600bpsの場合にはGMSKの復調を施す。DSP2は、復調したデータを制
御部1に供給する。
制御部1は、APRSの解析処理を行って、表示部11に後述のステーションリストを
表示させることができる。
送受信部3が音声信号の被変調波を受信した場合、送受信部3は受信した信号を復調す
る。DSP2は復調した音声信号にシグナリング信号が含まれていればデータを復号して
制御部1に供給し、音声信号を帯域制限してD/A変換し、アナログ音声信号をスピーカ
6に供給する。
DSP2には、マイクロホン5が接続されている。マイクロホン5は、無線通信装置1
00のユーザが発した音声を集音して音声信号に変換し、音声信号をDSP2に供給する
。DSP2は、入力された音声信号をA/D変換して帯域制限やシグナリングの処理を行
い変調波とする。
送受信部3は、DSP2から供給された変調波により搬送波を変調してFM変調信号と
し、アンテナ4を介して送信する。
制御部1には、さらに、GNSSモジュール7、時計8、方角検出部9、記憶部10、
表示部11、PTT(Push To Talk)スイッチ12及び操作部13が接続さ
れている。制御部1は、接続される各部の動作を制御する。PTTスイッチ12により、
PTTスイッチ12が押下されているか否かを示すPTT信号が制御部1に通知されると
よい。また、制御部1は、後述の他局情報を他局情報リストとして記憶するように記憶部
10を制御する。制御部1は、他局情報と他局情報を受信した際の受信時刻である受信時
刻情報とを関連付けて他局情報リストに登録するように記憶部10を制御する。
GNSSモジュール7は、全地球航法衛星システム(Global Navigati
on Satellite System:GNSS)用の衛星からの電波を受信するア
ンテナと、アンテナが出力するGNSS信号を受信する受信部と、を含む。GNSSモジ
ュール7は、一例としてGPS(Global Positioning System
)である。GNSSモジュール7は、自局の位置を示す自局位置情報を取得して、制御部
1に供給する。無線通信装置100がユーザと共に移動可能ではなく所定の位置に固定さ
れている場合、自局位置情報が記憶部10に記憶されていてもよい。
時計8は、一例としてRTC(Real Time Clock)である。時計8によ
る時刻情報はタイムスタンプとして用いられる。
方角検出部9は、自局の方角を示す自局方角情報を検出する。第1実施形態の自局方角
情報は、例えば、無線通信装置100の長手方向でアンテナが取り付けられる側を基準方
向とするように設定された測定軸D(図2参照)の方向を示す。また、測定軸Dは、アン
テナ4の根本側から先端側に向かって指し示す向きを基準方向とするように設定されても
よい。方角検出部9は、例えば、地磁気センサやジャイロセンサである。
記憶部10は、制御部1の制御に基づいて、無線通信装置100における各種の設定状
態(後述のボイス設定など)を記憶する。記憶部10は、APRSデータ通信で受信した
他局情報を記憶するよう制御部1により制御される。記憶部10は、例えば、EEPRO
M(Electrically Erasable Programmable Rea
d Only Memory)などの不揮発性メモリである。他局からAPRSデータ通
信でビーコン信号を受信した場合、記憶部10は、ビーコン信号に含まれる、他局を識別
するための識別情報と、他局が音声受信を行うための音声通信周波数を示す他局周波数情
報と、他局の位置を示す他局位置情報とを関連付けて他局情報としステーションリストに
記憶するよう制御部1に制御される。ここで、ステーションリストは他局情報リストとも
呼ばれる。他局情報リストには、複数の他局情報がそれぞれの他局情報を受信した際の受
信時刻である受信時刻情報に関連付けられて登録されている。
表示部11は、通知部としての機能を有し、制御部1の制御に基づいてユーザに情報を
通知する。表示部11は、ユーザへの通知として所定の情報を表示する。例えば、制御部
1は、表示部11にステーションリストを表示させる。
ユーザが発話して音声信号を送信するとき、ユーザはPTTスイッチ12を押す。制御
部1は、PTTスイッチ12が押されていない状態では無線通信装置100を受信待機状
態とし、PTTスイッチ12が押されている状態では無線通信装置100を送信状態とす
る。
操作部13は、後述する各種の操作キーを含む。ユーザは、操作キーを操作することに
よって、表示部11に表示されているカーソルを移動させたり、特定の項目を選択して決
定したりすることができる。操作部13は、操作キーの操作による操作信号を制御部1に
供給する。また、操作部13は、操作信号を更に後述の検索部104、周波数制御部10
5、出力制御部106に供給するとよい。
図1において、白抜きの矢印は、構成要素間を接続するバスを示している。バスの代わ
りに通常の信号接続線を用いることがあってもよい。
図2は、第1実施形態の無線通信装置100の例示的な正面図である。操作部13は、
ユーザによる操作入力を受け付ける。第1実施形態の操作部13は、「決定」キー13a
と、「戻る」キー13bと、「上操作」キー13cと、「下操作」キー13dと、「リス
ト」キー13eと、を含む。「決定」キー13aは、表示部11に表示されているカーソ
ルによって選択されている項目に決定するためのキーである。「戻る」キー13bは、1
つ前の入力状態に戻るためのキーである。「上操作」キー13c及び「下操作」キー13
dは、それぞれ、表示部11に表示されているカーソルを上下に移動させるキーである。
「リスト」キー13eは、ステーションリストを表示部11に表示させるためのキーであ
る。操作部13により、操作部13に含まれるキーが押下されているか否かを示す操作信
号が制御部1に供給されるとよい。
図3は、第1実施形態の制御部1の機能ブロック図である。制御部1は、判定部101
と、書き込み制御部102と、取得部103と、検索部104と、周波数制御部105と
、出力制御部106と、を備える。これらの構成要素は、ハードウェア資源とソフトウェ
ア資源の協働、又はハードウェア資源のみにより実現できる。
判定部101は、第1実施形態における各種の判定処理を実行する。
書き込み制御部102には、APRSデータ通信で受信した他局のビーコン信号や時計
8からの時刻情報が入力される。ビーコン信号には他局情報であるQSY情報が含まれて
いるため、書き込み制御部102は、他局情報を記憶部10に書き込むことができる。他
局情報は、他局を識別するための識別情報、他局の位置を示す他局位置情報、他局の音声
受信のための音声通信周波数を示す他局周波数情報、及び他局が応答可能か否かを示す運
用状態情報などを含む。書き込み制御部102は、時刻情報に基づいてAPRSデータの
受信時刻を記憶部10に書き込む。
取得部103は、記憶部10から他局情報を読み出して取得する。取得部103は、G
NSSモジュール7から自局位置情報を取得する。取得部103は、方角検出部9から自
局方角情報を取得する。
検索部104は、ステーションリストつまり他局情報リストに登録されている他局情報
の中から、音声通信対象とする相手局の候補を示す相手局候補情報を検索する。以下、他
局のうち、音声通信の対象とする他局を相手局という。第1実施形態の検索部104は、
他局情報リストから、自局位置情報と他局位置情報と自局方角情報と運用状態情報とに基
づいて自局の方角に対応し且つ応答可能な相手局の候補を示す相手局候補情報を検索し、
自局からその検索した相手局候補情報の示す相手局までの距離に基づいて相手局候補情報
の示す相手局の候補のうち音声通信を行う相手局を決定する。
周波数制御部105は、相手局の他局情報を自局に適用させるための所定の操作がユー
ザにより行われたことを示す第1操作信号に基づいて自局の音声通信周波数を決定した相
手局の音声通信周波数に設定する。
出力制御部106は、取得部103が記憶部10から読み出した情報に基づき、表示部
11に表示信号を供給する。出力制御部106は、ボイス設定がある場合には、取得部1
03が記憶部10から読み出した情報に基づき、スピーカ6に音声信号を供給する。
ここで、比較例として、図4A~図4Eを用いて、従来の無線通信装置におけるQSY
設定例について説明する。図4A~図4Eは、従来の無線通信装置におけるQSY設定の
際の表示部11の表示画面を例示する。
図4Aは、無線通信装置100におけるQSY設定の際の待機画面を例示する。図4A
の表示画面は、情報A1で自局のデータ通信周波数が144.700MHzであることを
示し、情報A2で自局の音声通信周波数が430.000MHzであることを示し、情報
A3で自局が1200bpsでAPRS運用であることを示している。図4Aの状態から
、「リスト」キー13eを操作すると、図4Bに示すようにステーションリストが表示さ
れる。
ステーションリストは、他局が送信したビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれ
る位置情報やコールサイン等の所定の情報に基づいて、他局の情報をリスト化したもので
ある。図4Bに示すように、ステーションリストには、ビーコン信号を送信した他局のコ
ールサインと、そのビーコン信号の受信時刻と、が関連付けて示されている。コールサイ
ンは、他局を一意に識別するための識別情報である。例えば、ステーションリストは、時
刻「08:26」に他局「AAAAAA」からビーコン信号を受信したことを示す。時刻
の横に「F」が示されている他局は、音声通信周波数が設定されている局であることを意
味している。すなわち、「AAAAAA」及び「BBBBBB」は、音声通信可能な他局
である。第1実施形態では、音声通信周波数が設定されている他局のことを、Q符号を用
いて便宜的にQSY局と呼ぶことがある。また、QSY局の音声通信周波数を便宜的にQ
SY周波数と呼ぶことがある。ステーションリストにおいて、表示された他局を選択する
ことで、その他局の詳細の情報を確認することができる。例えば、図4Bの例では、カー
ソルは、他局「AAAAAA」を下線により指し示している。カーソルがステーションリ
ストにおいて他局「AAAAAA」を指し示している状態で「決定」キー13aを操作す
ると、図4Cのステーションリスト詳細画面が表示される。
図4Cのステーションリスト詳細画面には、他局「AAAAAA」の他局情報が表示さ
れる。ステーションリスト詳細画面には、他局「AAAAAA」の他局情報として、コー
ルサインC1と、種別情報C2と、ポジションコメントC3と、ステータステキストC4
とが表示される。また、ステーションリスト詳細画面には、他局「AAAAAA」の他局
情報に関連付けられている受信時刻C5が表示される。更に、ステーションリスト詳細画
面には、他局方角情報C6と、自局方角情報C7と、距離情報C8とが表示される。
種別情報C2は、他局の装置の型番等の情報を示す。例えば、種別情報C2は、「TM
-D72」等を示す。
ポジションコメントC3は、他局の現在の状態を示す情報である。つまり、ポジション
コメントC3は、他局が現在運用中で応答可能か否かを示す運用状態情報である。運用状
態情報は、APRSデータ通信で受信した他局情報に含まれているとよい。例えば、運用
状態情報は、「In Service」等を示す。「In Service」は、メッセ
ージや音声通信などの運用が可能であることを示す。運用状態情報は、メッセージや音声
通信の運用が不可である場合には「Off Duty」を示す。
ステータステキストC4は、任意のテキスト情報を示す。例えば、他局がQSY局であ
る場合には、「430.300MHz・・・」のようにテキストの冒頭に他局の音声通信
周波数が表示される。
他局方角情報C6は、他局の方角を示す。他局方角情報C6は、自局の位置情報と他局
「AAAAAA」の他局情報とに基づいて求められる。自局方角情報C7は、自局の方角
を示す。距離情報C8は、自局と他局との間の距離を示す。図4Cの例では、距離情報C
8は、他局「AAAAAA」が自局から1.5km離れた位置にあることを示す。
ユーザは、図4Cの表示画面を参照することにより、他局「AAAAAA」の方角及び
距離、音声通信周波数などの他局「AAAAAA」の詳細情報を確認することができる。
ユーザが交信する他局を例えば他局「AAAAAA」に決定したことに伴い、図4Cの表
示画面において例えば「決定」キー13aなどの所定のキーを操作すると、図4Dのステ
ーションリストメニュー画面が表示される。
図4Dでは、他局「AAAAAA」に対して行う処理のリストが表示されている。図4
Dの例では、カーソルは、他局「AAAAAA」に対してQSYを行うための音声通信周
波数430.300MHzでのQSYセットの項目を下線により指し示している。カーソ
ルによりQSYセットが指し示された状態で「決定」キー13aを操作すると、自局の音
声通信周波数が他局「AAAAAA」の音声通信周波数430.300MHzに変更され
、図4Eに示す音声通信周波数の変更後の待機画面が表示される。
図4Eの待機画面は、情報A2で自局の音声通信周波数が430.300MHzである
ことを除き、図4Aの待機画面と同じ内容である。その後、PTTスイッチ12を操作す
ることにより、他局との音声通信が開始する。
このように、従来の無線通信装置におけるQSY設定では、自局の音声通信周波数を自
局から特定の方角にある相手局に対応する音声通信周波数に設定するためには、ステーシ
ョンリストの中から自局から特定の方角にある相手局を探し出して所定のキー操作を行う
ことにより選択する必要があるため、手間がかかるという課題がある。
上記を踏まえて、第1実施形態の無線通信装置100のQSY設定例について説明する
。図5は、第1実施形態の制御部1のQSY設定の際の処理S100のフローチャートで
ある。図6(a)~(c)は、第1実施形態の無線通信装置におけるQSY設定の際の表
示部11の表示画面を例示する。図6(a)は、無線通信装置におけるQSY設定の際の
例示的な待機画面であり、図4Aの待機画面と同様である。処理S100は、図6(a)
の待機画面から開始するものとする。
ステップS101で、取得部103は、自局位置情報及び自局方角情報を取得する。
ステップS102で、検索部104は、「リスト」キー13eが操作されたことに基づ
いて、ステーションリストから応答可能であることを示す運用状態情報を含む相手局候補
情報を検索する。ステップS102での検索手法については図7を用いて後述する。第1
実施形態では、相手局候補の対象となる相手局候補情報は、相手局が応答可能であること
を示す運用状態情報を含むものであり、自局に対して所定の方角範囲内に位置し且つ自局
から最も近い相手局候補が検索されて音声通信する相手局として決定される。例えば、無
線通信装置100が東(90°)に向いている場合、応答可能であることを示す運用状態
情報を含み且つ東(90°)方向から所定の方角範囲内で自局との距離が最も近い相手局
候補情報がステーションリストから検索される。ステップS102では、他局「AAAA
AA」が音声通信する相手局として決定されたものとする。ここでは、一例として相手局
が応答可能であることを示す運用状態情報を含む相手局候補情報を検索対象としているが
、必ずしもこのような検索対象とせず、例えば、ステーションリストに含まれる全ての相
手局候補情報を検索対象とする構成であってもよい。
ステップS103で、出力制御部106は、ステップS102で検索された相手局候補
情報から決定された相手局のステーションリスト詳細画面を表示する。図6(b)は、第
1実施形態の例示的なステーションリスト詳細画面であり、図4Cのステーションリスト
詳細画面と同様である。図6(b)の例では、ステップS102で他局「AAAAAA」
が音声通信する他局として決定されているため、他局「AAAAAA」についてのステー
ションリスト詳細画面が示されている。ここでは、例として表示部11を通知部として機
能させて、決定された相手局の詳細画面が表示されるようにしているが、スピーカ6を通
知部として機能させて、決定された相手局の詳細情報のボイスをスピーカ6を介して発声
させるようにしてもよい。
ステップS104で、判定部101は、第1操作信号に基づいて、自局の音声通信周波
数を相手局の音声通信周波数となるように設定するためのユーザによる所定の操作を受け
付けたか否かを判定する。例えば、判定部101は、所定時間内に、ユーザによる「決定
」キー13aの操作を操作信号として受け付けたか否かを判定する。所定の操作を受け付
けた場合(ステップS104のYes)、処理S100はステップS105に進む。所定
の操作を受け付けていない場合(ステップS104のNo)、処理S100はステップS
101へ戻る。ここで、所定の操作は、例えば、いずれかの操作キー13の操作であって
もよい。また、所定の操作は、操作キー13を押す順序や同時に押す組合せを伴う操作で
あってもよい。
ステップS105で、周波数制御部105は、自局の音声通信周波数を、ステップS1
02で検索された相手局候補情報から決定された相手局のQSY周波数に設定する。これ
により、ユーザがPTTスイッチ12を操作することにより他局「AAAAAA」と音声
通信可能な状態となる。
ステップS106で、判定部101は、ボイス設定があるか否かを判定する。例えば、
判定部101は、記憶部10からボイス設定の有無を読み出すことにより判定する。ボイ
ス設定がある場合(ステップS106のYes)、処理S100はステップS107に進
む。ボイス設定がない場合(ステップS106のNo)、ボイス発声せず、処理S100
はステップS108に進む。
ステップS107で、出力制御部106は、例えば、他局の方角(図6(b)の例では
50°方向)から、「QSY」、「送信元コールサイン(AAAAAA)」、「QSY周波
数(430.300MHz)」のボイスをスピーカ6を介して発声する。この例では、ス
ピーカ6は、他局情報を通知する通知部として機能する。
ステップS108で、出力制御部106は、図6(c)に示す音声通信周波数の変更後
の待機画面を表示する。図6(c)の待機画面は、情報A2で自局の音声通信周波数が4
30.300MHzであることを除き、図6(a)の待機画面と同じ内容である。その後
、ユーザがPTTスイッチ12を操作することにより、他局「AAAAAA」との音声通
信が開始することができる。
ステップS108の後、処理S100は終了する。
ステップS102で、検索部104は、「リスト」キー13eが操作されたことを示す
情報に基づいて、ステーションリストから相手局候補情報を検索して相手局を決定してい
るが、これに限定されない。他の構成として、例えば、検索部104は、「リスト」キー
13eを操作しなくても所定のイベントに基づいてステーションリストから相手局候補情
報を自動的に検索し、周波数制御部105は、自局の音声通信周波数を、その検索した相
手局候補情報の示す相手局のQSY周波数に自動的に設定してもよい。例えば、所定のイ
ベントは、自局位置情報や自局方角情報の変化であるとよく、検索部104は、所定のイ
ベントに応じて、ステーションリストから相手局候補情報を検索して相手局を決定するよ
うにしてもよい。この場合、ステップS102において、検索部104は、「リスト」キ
ー13eが操作されたことに基づいて、ステーションリストから相手局候補情報を検索す
る。検索部104は、「リスト」キー13eが操作されたことに基づいてステーションリ
ストから相手局候補情報を検索する代わりに、所定のイベントが発生したことに基づいて
ステーションリストから相手局候補情報を検索するとよい。例えば、検索部104は、「
所定のイベントとして、自局位置情報や自局方角情報の変化があったことに基づいてステ
ーションリストから相手局候補情報を検索するとよい。
ステップS104で、判定部101は、第1操作信号に基づいてユーザによる所定の操
作を受け付けたか否かを判定しているが、このステップS104の判定処理をスキップし
てステップS105に進み、都度、周波数制御部105が自局の音声通信周波数を決定さ
れた相手局のQSY周波数に設定してもよい。このように構成することで、周波数制御部
105により自局の音声通信周波数が決定された相手局のQSY周波数に都度設定される
ようになり、ユーザがPTTスイッチ12を操作することにより相手局と音声通信可能な
状態にすることができる。
図7は、ステップS102の具体的な処理を示す。
ステップS111で、検索部104は、ステーションリストから応答可能であることを
示す運用状態情報を含む相手局候補情報を選択する。検索部104は、ステーションリス
ト中の応答可能であることを示す運用状態情報を含む相手局候補情報から、ランダムに相
手局候補情報を選択してもよいし、特定の選択基準を用いて相手局候補情報を選択しても
よい。以下、選択した相手局候補情報の示す相手局の候補を「選択した相手局候補」とい
う。
ステップS112で、検索部104は、選択した相手局候補についての他局位置情報を
取得する。例えば、検索部104は、取得部103を介して記憶部10から他局位置情報
を読み出して取得する。
ステップS113で、検索部104は、自局位置情報及び他局位置情報に基づいて、選
択した相手局候補についての自局からの方角を算出する。
ステップS114で、検索部104は、ステップS113で算出した方角及び自局方角
情報に基づいて、選択した相手局候補が自局に対して所定の方角範囲内に位置するか否か
を判定する。例えば、検索部104は、選択した相手局候補が自局の方角に対して所定の
方角範囲として±5°の範囲内に位置するか否かを判定する。方角範囲としては±5°で
はなく任意の値であってもよい。選択した相手局候補が所定の方角範囲内に位置する場合
(ステップS114のYes)、ステップS102はステップS115に進む。選択した
相手局候補が所定の方角範囲内に位置しない場合(ステップS114のNo)、ステップ
S102はステップS119に進む。
ステップS115で、検索部104は、選択した相手局候補が他局情報であるQSY情
報を有するか否かを判定する。具体的には、検索部104は、選択した相手局候補に音声
通信周波数が設定されているか否かを判定する。QSY情報を有する場合(ステップS1
15のYes)、ステップS102はステップS116に進む。QSY情報を有さない場
合(ステップS115のNo)、ステップS102はステップS119に進む。
ステップS116で、検索部104は、自局位置情報及び他局位置情報に基づいて、選
択した相手局候補がステップS115でQSY情報を有すると判定された相手局候補の中
で自局との最も距離が近いか否かを判定する。最も距離が近い場合(ステップS116の
Yes)、ステップS102はステップS117に進む。最も距離が近いわけではない場
合(ステップS116のNo)、ステップS102はステップS119に進む。
ステップS117で、検索部104は、選択した相手局候補情報を記憶部10に記憶す
る。例えば、検索部104は、ステーションリストにおける相手局候補の登録番号やコー
ルサインを記憶部10に記憶する。
ステップS118で、検索部104は、ステーションリスト中の他局情報を全件検索済
みであるか否かを判定する。全件検索済みである場合(ステップS118のYes)、ス
テップS102はステップS120に進む。全件検索済みではない場合(ステップS11
8のNo)、ステップS102はステップS119に進む。
ステップS119で、検索部104は、ステップS102においてこれまで検索した相
手局候補情報とは別の相手局候補情報を選択する。検索部104は、ステーションリスト
からランダムに別の相手局候補情報を選択してもよいし、特定の選択基準を用いて別の相
手局候補情報を選択してもよい。その後、ステップS102は、ステップS112に進み
、ステップS119で全件検索済みと判定されるまでステップS112~S119が繰り
返し実行される。したがって、ステップS117において相手局候補情報が記憶された後
に別の相手局候補情報についてステップS116において最も距離が近いと判定された場
合(ステップS116のYes)、それまで記憶されていた相手局候補情報がその別の相
手局候補情報に置き換えられて更新される。
ステップS120で、検索部104は、ステップS117で記憶された所定の方角範囲
内で自局との距離が最も近い相手局候補を読み出して、音声通信する相手局として決定す
る。
ステップS120の後、処理S100はステップS103に進む。
このように、第1実施形態では、検索部104は、自局位置情報と自局方角情報とに基
づいて自局の方角に対応し且つ応答可能な相手局の候補を示す相手局候補情報を検索し、
自局から検索した相手局候補情報の示す相手局の候補までの距離に基づいて相手局候補情
報の示す相手局の候補のうち音声通信を行う相手局を決定する。本構成によると、ステー
ションリストの中から自局から特定の方角にある相手局を探し出して所定のキー操作を行
う手間を省くことができる。
第1実施形態では、周波数制御部105は、第1操作信号を受け付けた場合、自局の音
声通信周波数を決定した相手局の音声通信周波数に変更する。本構成によると、自局の音
声通信周波数を相手局の音声通信周波数となるように変更することができるため、周波数
の設定に関する手間を低減することが可能となる。
第1実施形態では、検索部104は、相手局候補情報を検索する際に、自局の方角に対
して所定の方角範囲内に位置する他局を検索対象とする。本構成によると、例えば、自局
を特定の相手局が位置する方角に向けるだけで、特定の相手局が自動的に検索されるため
、特定の相手局と手軽に音声通信することが可能となる。
以下、第1実施形態の変形例について説明する。
出力制御部106は、表示されている相手局の他局情報が変動しないようにするための
所定の第2操作が無線通信装置100に対して行われたことを示す第2操作信号を受け付
けた場合、表示部11に表示されている相手局の他局情報が変動しないように表示部11
の表示内容を固定し、周波数制御部105は、相手局の他局情報を自局に適用させるため
の所定の第3操作が無線通信装置100に対して行われたことを示す第3操作信号を受け
付けた場合、自局の音声通信周波数を表示部11に表示されている相手局の音声通信周波
数に変更してもよい。例えば、出力制御部106は図6(b)のステーションリスト詳細
画面が表示されているときに第2操作として「リスト」キー13eを操作することにより
そのステーションリスト詳細画面を固定し、自局の方角が変化してもステーションリスト
詳細画面が変更されないようにすることができる。ユーザが固定されたステーションリス
ト詳細画面を確認して所望の相手局であることを確認できれば、第3操作としてユーザが
「決定」キー13aを操作することにより、周波数制御部105が自局の音声通信周波数
をその相手局の音声通信周波数に変更することができる。
ここで、図8は、自局の周囲の複数の他局が位置する場合を例示する。図8の例では、
他局100Aを音声通信の対象とする相手局とする。自局が方角範囲R1内の他局100
A及び100Bを検出している場合であっても、自局の向きが変わることにより、他局1
00Aではなく方角範囲R2内の他局100B及び100Cを検出するようになり、自局
の向きを他局100Aの方角に再び変更し直すという手間が発生するおそれがある。これ
に対し、本発明では、ユーザは、所望の他局100Aが表示されたことを確認次第、第2
操作を行うことにより、ステーションリスト詳細画面が変更されないように表示部11の
表示内容を固定することができるため、自局の向きを調整する際の手間を低減することが
できる。なお、第2操作と第3操作は、互いに異なる操作に限定されず、例えばいずれも
「決定」キー13aを操作するなどの同じ操作であってもよい。
第1実施形態では、自局と他局との距離に基づいて音声通信を行う相手局が決定された
が、これに限定されず、検索した相手局候補情報の示す他局情報に関連付けられた受信時
刻に基づいて相手局候補情報の示す相手局の候補のうち音声通信を行う相手局が決定され
てもよい。例えば、APRSデータの受信時刻が最も直近の他局が音声通信を行う相手局
として決定されてもよい。本構成によっても、自局と他局との距離に基づいて音声通信を
行う相手局を決定する場合と同様の効果を奏することができる。したがって、検索部10
4は、自局から前記検索した相手局候補情報の示す相手局の候補までの距離及び他局情報
に関連付けられた受信時刻の少なくとも一方に基づいて相手局候補情報の示す相手局の候
補のうち音声通信を行う相手局を決定してもよい。
また、距離及び受信時刻が近いほど高くなるようにスコアを設定して最もスコアが高い
相手局の候補が音声通信する相手局として決定されてもよい。更に、音声通信を行う相手
局を決定する際に、相手局の候補が「In Service」であるか否かを判定条件に
含めて相手局が決定されるようにしてもよい。したがって、検索部104は、自局から相
手局の候補までの距離と相手局の候補からのAPRSデータの受信時刻との少なくともい
ずれか1つに基づいて音声通信を行う相手局を決定することができる。
第1実施形態では、ステップS111又はS119で選択した相手局候補についてステ
ップS114で方角範囲内であるか否かが判定されたが、これに限定されない。ステーシ
ョンリストの全ての他局のうち、自局に対して方角範囲内である相手局候補を抽出し、抽
出した相手局候補のなかから自局との距離が最も近い相手局候補が音声通信する相手局と
して決定されてもよい。
第2実施形態
第2実施形態は、第1実施形態の無線通信装置100の送受信部3およびアンテナ4に
より、セルラー網の基地局やWi-Fi(登録商標)のアクセスポイントなどを介してイ
ンターネットに接続するようにした通信装置200である。第2実施形態の通信装置20
0の構成は、第1実施形態の無線通信装置100の構成と同様であれば良い。また、送受
信部3により、図示されていない有線による通信網によりインターネットに接続するよう
にした通信装置200であると更に良い。
第2実施形態の通信装置200の取得部は、自装置の位置を示す自装置位置情報と、自
装置の方角を示す自装置方角情報と、他装置の位置を示す他装置位置情報、前記他装置が
応答可能か否かを示す運用状態情報および前記他装置が通信するための接続先情報を示す
他装置接続先情報を少なくとも含む他装置情報と、を取得する。他装置情報には、コール
サインに限らず、他装置を一意に識別するための識別情報が含まれるとよい。ここで、自
装置位置情報は第1実施形態の自局位置情報、自装置方角情報は第1実施形態の自局方角
情報、他装置位置情報は第1実施形態の他局位置情報、に対応する。また、他装置接続先
情報は、第1実施形態のような音声受信を行うための音声通信周波数の情報、他装置を特
定する固有のID、他装置を特定するIPアドレス、他装置を特定するMACアドレス、
IMSI(International Mobile Subscription Identity)、IMEI(International
Mobile Equipment Identifier)、ICCID(IC Card IDentifier)、電話番号、等の少な
くともいずれかを、通信相手を特定して通信するための識別情報が含まれるとよい。
第2実施形態の通信装置200の記憶部は、他装置情報と他装置情報を受信した際の受
信時刻を示す受信時刻情報とを関連付けて他装置情報リストに記憶する。
第2実施形態の通信装置200の検索部は、自装置位置情報と自装置方角情報とに基づ
いて、自装置の方角に対応し且つ応答可能な相手装置の候補を示す相手装置候補情報を他
装置情報リストから検索し、自装置から検索した相手装置候補情報の示す相手装置の候補
までの距離及び他装置情報に関連付けられた受信時刻の少なくとも一方に基づいて相手装
置候補情報の示す相手装置の候補のうち通信を行う相手装置を決定する。
第2実施形態の通信装置200の制御部は、送受信部を制御して、検索部により決定さ
れた相手装置の他装置接続先情報に基づいて相手装置と通信を行う。また、第2実施形態
の通信装置200の制御部は、送受信部を制御して、インターネットを介して外部のサー
バと接続し、通信できると良い。外部のサーバとの通信では、相手装置に関する他装置情
報をやり取りできると良い。更に、第2実施形態の通信装置200は、外部のサーバを介
して、相手装置と通信できると良い。
第2実施形態では、第1実施形態の自局、他局、相手局を、自装置、他装置、相手装置
と読み替えて、第1実施形態と同様の処理を実行することで、相手装置を特定することが
できる。
第2実施形態では、自装置と他装置との距離に基づいて通信を行う相手装置が決定され
たが、これに限定されず、検索した相手装置候補情報の示す他装置情報に関連付けられた
受信時刻に基づいて相手装置候補情報の示す相手装置の候補のうち通信を行う相手装置が
決定されてもよい。例えば、データの受信時刻が最も直近の他装置が通信を行う相手装置
として決定されてもよい。本構成によっても、自装置と他装置との距離に基づいて通信を
行う相手装置を決定する場合と同様の効果を奏することができる。したがって、検索部1
04は、自装置から前記検索した相手装置候補情報の示す相手装置の候補までの距離及び
他装置情報に関連付けられた受信時刻の少なくとも一方に基づいて相手装置候補情報の示
す相手装置の候補のうち通信を行う相手装置を決定してもよい。
また、距離及び受信時刻が近いほど高くなるようにスコアを設定して最もスコアが高い
相手装置の候補が通信する相手装置として決定されてもよい。更に、通信を行う相手装置
を決定する際に、相手装置の候補が「In Service」であるか否かを判定条件に
含めて相手装置が決定されるようにしてもよい。したがって、検索部104は、自装置か
ら相手装置の候補までの距離と相手装置の候補からのデータの受信時刻との少なくともい
ずれか1つに基づいて通信を行う相手装置を決定することができる。
第2実施形態では、第1実施形態のステップS111又はS119と同様に選択した相
手装置候補について第1実施形態のステップS114と同様に方角範囲内であるか否かが
判定されたが、これに限定されない。ステーションリストの全ての他装置のうち、自装置
に対して方角範囲内である相手装置候補を抽出し、抽出した相手装置候補のなかから自装
置との距離が最も近い相手装置候補が通信する相手装置として決定されてもよい。
更に第2実施形態では、決定された相手装置の情報を外部のサーバに通信できることで
、サーバ側では、通信装置200で決定された相手装置の情報を利用して、様々なアプリ
ケーションを実現できるようになる。例えば、外部のサーバではネットワークゲームへの
応用や、通信装置が向いている方角を変えながら相手装置を探索して通信する新たな通信
システムへの応用など、多くのアプリケーションへ活用できるようになる。
上記実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろ
な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解さ
れるところである。
1 制御部、 2 DSP、 3 送受信部、 4 アンテナ、 5 マイクロホン、
6 スピーカ、 7 GNSSモジュール、 8 時計、 9 方角検出部、 10
記憶部、 11 表示部、 12 PTTスイッチ、 13 操作部、 100 無線通
信装置、 101 判定部、 102 書き込み制御部、 103 取得部、 104
検索部、 105 周波数制御部、 106 出力制御部。

Claims (7)

  1. 自装置の位置を示す自装置位置情報と、前記自装置の方角を示す自装置方角情報と、他
    装置の位置を示す他装置位置情報、前記他装置が応答可能か否かを示す運用状態情報およ
    び前記他装置の接続先情報を示す他装置接続先情報を少なくとも含む他装置情報と、を取
    得する取得部と、
    前記他装置情報と前記他装置情報を受信した際の受信時刻を示す受信時刻情報とを関連
    付けて他装置情報リストに記憶する記憶部と、
    前記自装置位置情報と前記自装置方角情報とに基づいて、前記自装置の方角に位置し、
    応答可能な相手装置の候補を前記他装置情報リストから検索し、前記自装置から前記検索
    された相手装置の候補までの距離及び相手装置の候補の受信時刻の少なくとも一方に基づ
    いて前記相手装置の候補のうち通信を行う相手装置を決定する検索部と、
    を備える、通信装置。
  2. 自局の位置を示す自局位置情報と、前記自局の方角を示す自局方角情報と、他局の位置
    を示す他局位置情報、前記他局が応答可能か否かを示す運用状態情報および前記他局の音
    声通信周波数を示す他局周波数情報を少なくとも含む他局情報と、を取得する取得部と、
    前記他局情報と前記他局情報を受信した際の受信時刻を示す受信時刻情報とを関連付け
    て他局情報リストに記憶する記憶部と、
    前記自局位置情報と前記自局方角情報とに基づいて、前記自局の方角に位置し、応答可
    能な相手局の候補を前記他局情報リストから検索し、前記自局から前記検索された相手局
    の候補までの距離及び相手装置の候補の受信時刻の少なくとも一方に基づいて前記相手局
    の候補のうち音声通信を行う相手局を決定する検索部と、
    を備える、無線通信装置。
  3. 前記検索部は、
    前記自局位置情報と前記自局方角情報とに基づいて前記相手局の候補を検索する際に、
    前記自局の方角に対して所定の方角範囲内に位置する他局を検索対象とする、
    請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記検索部で決定された前記相手局の他局情報を通知する通知部と、
    前記自局の音声通信周波数を変更する周波数制御部と、
    を更に備え、
    前記周波数制御部は、第1操作信号を受け付けた場合、前記自局の音声通信周波数を前
    記相手局の音声通信周波数となるように変更する、
    請求項2または3に記載の無線通信装置。
  5. 表示部と、
    前記検索部で決定された前記相手局の他局情報を前記表示部に表示するよう制御する出
    力制御部と、
    前記自局の音声通信周波数を変更する周波数制御部と、
    をさらに備え、
    前記出力制御部は、第2操作信号を受け付けた場合、前記表示部に表示されている相手
    局の他局情報が変動しないように前記表示部の表示内容を固定し、
    前記周波数制御部は、第3操作信号を受け付けた場合、前記自局の音声通信周波数を決
    定された前記相手局の音声通信周波数に変更する、
    請求項2または3に記載の無線通信装置。
  6. 自装置の位置を示す自装置位置情報と、前記自装置の方角を示す自装置方角情報と、他
    装置の位置を示す他装置位置情報、前記他装置が応答可能か否かを示す運用状態情報およ
    び前記他装置の接続先情報を示す他装置接続先情報を少なくとも含む他装置情報と、を取
    得するステップと、
    前記他装置情報と前記他装置情報を受信した際の受信時刻を示す受信時刻情報とを関連
    付けて他装置情報リストに記憶するステップと、
    前記自装置位置情報と前記自装置方角情報とに基づいて、前記自装置の方角に位置し、
    応答可能な相手装置の候補を前記他装置情報リストから検索し、前記自装置から前記検索
    された相手装置の候補までの距離及び相手装置の候補の受信時刻の少なくとも一方に基づ
    いて前記相手装置の候補のうち通信を行う相手装置を決定するステップと、
    を備える、通信装置に用いられる方法。
  7. 自局の位置を示す自局位置情報と、前記自局の方角を示す自局方角情報と、他局の位置
    を示す他局位置情報、前記他局が応答可能か否かを示す運用状態情報および前記他局の音
    声通信周波数を示す他局周波数情報を少なくとも含む他局情報と、を取得するステップと

    前記他局情報と前記他局情報を受信した際の受信時刻を示す受信時刻情報とを関連付け
    て他局情報リストに記憶するステップと、
    前記自局位置情報と前記自局方角情報とに基づいて、前記自局の方角に位置し、応答可
    能な相手局の候補を前記他局情報リストから検索し、前記自局から前記検索された相手局
    の候補までの距離及び相手装置の候補の受信時刻の少なくとも一方に基づいて前記相手局
    の候補のうち音声通信を行う相手局を決定するステップと、
    を備える、無線通信装置に用いられる方法。
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