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JP2024148589A - 作業車両 - Google Patents

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JP2024148589A JP2023061852A JP2023061852A JP2024148589A JP 2024148589 A JP2024148589 A JP 2024148589A JP 2023061852 A JP2023061852 A JP 2023061852A JP 2023061852 A JP2023061852 A JP 2023061852A JP 2024148589 A JP2024148589 A JP 2024148589A
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修平 川上
Shuhei Kawakami
直岐 堀田
Naoki Hotta
秀平 飛田
Shuhei Hida
一生 池田
Kazuo Ikeda
匡良 阿部
Masayoshi Abe
悠太 鈴木
Yuta Suzuki
和之 藤本
Kazuyuki Fujimoto
靖之 東
Yasuyuki Azuma
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

Figure 2024148589000001
【課題】作業計画マップに基づいて、圃場に正確に施肥を実行する作業車両を提供すること。
【解決手段】実施形態の一態様に係る作業車両は、走行車体と、苗植付部と、施肥装置と、位置検出装置と、制御装置とを備える。苗植付部は、走行車体に設けられ、圃場に苗の植付作業を行う。施肥装置は、走行車体に設けられ、圃場に肥料を供給する。位置検出装置は、走行車体の位置に関する情報を検出する。制御装置は、植付作業を行う圃場における作業計画マップを記憶可能な端末装置と通信可能であり、施肥装置を制御する。制御装置は、植付クラッチがONであり、端末装置の電源がONであり、かつ、走行車体の位置を検出可能である場合に、作業計画マップにおける作業指示値に基づいて、施肥装置における施肥量を変更する。作業計画マップは、圃場に対応し、メッシュ状に区切られた区画毎に、作業指示値が紐付けられたマップである。
【選択図】図4

Description

本発明は、作業車両に関する。
従来、圃場における過去の育成データに基づいて、圃場の各エリアへの施肥量を示す作業計画マップを作成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-184640号公報
しかしながら、上記技術では、作成された作業計画マップに基づいて、圃場に正確に施肥を行うことについては考慮されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業計画マップに基づいて、圃場に正確に施肥を実行する作業車両を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態の一態様に係る作業車両は、走行車体と、苗植付部と、施肥装置と、位置検出装置と、制御装置とを備える。苗植付部は、走行車体に設けられ、圃場に苗の植付作業を行う。施肥装置は、走行車体に設けられ、圃場に肥料を供給する。位置検出装置は、走行車体の位置に関する情報を検出する。制御装置は、植付作業を行う圃場における作業計画マップを記憶可能な端末装置と通信可能であり、施肥装置を制御する。制御装置は、植付クラッチがONであり、端末装置の電源がONであり、かつ、走行車体の位置を検出可能である場合に、作業計画マップにおける作業指示値に基づいて、施肥装置における施肥量を変更する。作業計画マップは、圃場に対応し、メッシュ状に区切られた区画毎に、作業指示値が紐付けられたマップである。
実施形態の一態様によれば、作業車両は、作業計画マップに基づいて、圃場に正確に施肥を実行することができる。
図1は、作業車両を示す側面図である。 図2は、作業車両を示す平面図である。 図3は、苗移植機の制御装置を中心とした制御系を示すブロック図である。 図4は、リモコンに表示される作業計画マップの一例を示す図である。 図5は、施肥量の設定値が変更される一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る施肥装置の制御処理を説明するフローチャートである。 図7は、変形例に係る苗移植機の概略を説明する図である。
まず、図1および図2を参照して実施形態に係る作業車両1の概要について説明する。図1は、作業車両1を示す側面図である。図2は、作業車両1を示す平面図である。
なお、以下の説明では、前後方向とは、作業車両1の直進時における進行方向であり、進行方向の前方側を「前」、後方側を「後」と規定する。作業車両1の進行方向とは、直進時において、操縦席41からハンドル35(ステアリング装置)に向かう方向である(図1および図2参照)。
左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向であり、「前」側へ向けて左右を規定する。すなわち、操縦者(作業者ともいう。)が操縦席41に着席して前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。
上下方向とは、鉛直方向である。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交する。各方向は説明の便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。
実施形態では、作業車両1を、作業機として苗植付部4を備え、圃場に苗を受け付ける乗用型の苗移植機1として説明する。図1および図2に示すように、苗移植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク機構3を介して、圃場に苗を植え付ける昇降可能な苗植付部4を備える。
走行車体2の後部上側には施肥装置5の本体部分が配置される。なお、作業車両1が苗移植機1ではない場合、種子を供給する播種装置などを作業装置として備える場合がある。
走行車体2は、車輪であり駆動輪である、左右の前輪10および後輪11を備える四輪駆動車両である。走行車体2の車体骨格を構成するメインフレーム15の前側には、苗植付部4などに駆動力を伝達するミッションケース13と、エンジン30から供給される駆動力、すなわち、エンジン30で発生した回転をミッションケース13に出力する油圧式の無段変速装置14とが設けられる。
無段変速装置14は、いわゆるHST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式の無段変速機である。以下では、無段変速装置がHST14である場合を説明する。
ミッションケース13内には、高速モードでの路上走行時や、低速モードでの苗の植え付け時などにおける走行車体2の走行モードを切り替える副変速機構16が設けられる。ミッションケース13の左右側方には、前輪ファイナルケース10aが設けられ、左右の前輪ファイナルケース10aの操向方向を変更可能な前輪支持部からそれぞれ外向きに突出する左右の前車軸10bに前輪10が取り付けられる。
また、メインフレーム15の後部側には、横方向に設けられた後部フレーム22(図2参照)の左右両側に後輪ギヤケース11aが取付けられ、後輪ギヤケース11aからそれぞれ外向きに突出する左右の後車軸11bに後輪11がそれぞれ取り付けられる。
また、後部フレーム22の上部には、昇降リンク機構3を支持する左右のリンク支持フレーム23が上方に向けて突設される。左右のリンク支持フレーム23の下部側で、かつ、左右の間には、左右一対のロワリンクアーム24が設けられる。左右のロワリンクアーム24の左右の間に、油圧により作動する昇降シリンダ25が設けられる。
昇降シリンダ25の上方には、アッパリンクアーム26が設けられ、平行リンク機構である昇降リンク機構3が構成される。なお、それぞれ一端が走行車体2側に連結された、左右のロワリンクアーム24と、昇降シリンダ25と、アッパリンクアーム26の他端側とは、苗植付部4の前部に装着される。
また、メインフレーム15上には、エンジン30が搭載される。エンジン30の回転動力が、ベルト伝動装置21およびHST14を介してミッションケース13に伝達される。ミッションケース13に伝達された回転動力は、ミッションケース13内の副変速機構16により変速された後、走行動力と外部取り出し動力に分けられる。
また、エンジン30の回転動力は、図示しない油圧ポンプに伝達される。油圧ポンプで発生した油圧は、HST14や、ハンドル35のパワーステアリング機構88(図3参照)や、昇降シリンダ25などに供給される。
ミッションケース13に伝達された回転動力から取り出される外部取り出し動力は、走行車体2の後部に設けられた植付クラッチケース27に伝達され、植付クラッチケース27から植付伝動軸67によって苗植付部4に伝達される。
一方、ミッションケース13の後部には、左右のドライブシャフト42が設けられる。エンジン30からの回転動力は、ミッションケース13およびドライブシャフト42を介して左右の後輪ギヤケース11aに伝動される。
なお、左右のドライブシャフト42よりも伝動方向上手側には、左右のドライブシャフト42に対する動力伝達を入切するサイドクラッチ44(図3参照)が配置される。図1に示すように、操縦席41の前側下部であり、かつ、左右一側には、左右のサイドクラッチ44を入切操作するサイドクラッチペダル43aが設けられる。
左右のサイドクラッチペダル43aのうち、旋回内側のサイドクラッチペダル43aを踏み込んでサイドクラッチ44を切状態にしてからハンドル35を操作して旋回走行すると、旋回内側の後輪11の駆動回転を完全に遮断することができる。
走行車体2の前側上部には、各部の操作を行う操縦パネル38を上部に配置されたボンネット39が設けられる。操縦パネル38には、モニタ86(図3参照)などが設けられる。
また、ボンネット39には、走行車体2を操舵するハンドル35、HST14や苗植付部4を操作する変速操作レバー36、副変速機構16を操作する副変速操作レバー37などが設けられる。
また、ボンネット39の前側には、開閉可能なフロントカバー40が設けられる。フロントカバー40の内部には、燃料タンクやバッテリ、ハンドル35の操舵に左右の前輪10および左右の前輪ファイナルケース10aの下部側を回動させる連動機構が設けられる。前輪10は、例えば、ハンドル35の操舵に応じて転舵する操舵輪である。
ボンネット39よりも後側で、かつ、エンジン30の上方位置には、エンジン30の上部および側部を覆うエンジンカバー30aが設けられ、エンジンカバー30aの上部には操縦者が着席する操縦席41が設けられる。
操縦席41の後側であって、メインフレーム15の後端側には、施肥装置5が設けられる。施肥装置5の駆動力は、左右の後輪ギヤケース11aの左右一側から施肥装置5に臨むように設けられる、施肥伝動機構によって伝達される。
エンジンカバー30aおよびボンネット39の下部における左右両側は、略水平なフロアステップ33が形成される。フロアステップ33は、図2に示すように、一部格子状であり、たとえば、フロアステップ33を歩く操縦者の靴などについた泥が落ちても、落ちた泥などが圃場に落下する。
また、フロアステップ33の後方には、図2に示すように、リヤステップ330が連接される。リヤステップ330の表面には、作業時に足が滑りにくくなるように、たとえば、複数の突起パターンが形成された滑り止め加工が施されることが好ましい。
また、走行車体2の前側であり、かつ、左右両側には、苗枠支柱51に複数の予備苗載せ台52を上下方向に間隔を空けて配置する予備苗枠50がそれぞれ設けられ、苗植付部4に補充される苗や肥料袋などの作業資材が載置可能となっている。
また、昇降リンク機構3の後端部には、圃場に植え付ける苗を積載する苗タンク53が、左右方向に摺動させる摺動機構と共に装着されている。苗タンク53には、上下方向に長い苗仕切フェンス54が左右方向に所定間隔を空けてそれぞれ配置される。苗タンク53の下方には、積載された苗を掻き取って圃場に植え付ける苗植付装置55が配置される。
苗植付装置55は、苗仕切フェンス54により区切られた植付作業条数と同数、すなわち、8条同時に植え付けるものであり、植付伝動ケース56が苗タンク53の下方に間隔を空けて4つ配置され、植付伝動ケース56の左右両側に回転しながら植込杆58により苗を取って圃場に植え付ける植付ロータリ57がそれぞれ装着される。
施肥装置5は、肥料が貯留される施肥ホッパ70が、苗植付部4の作業条数と同数(図2に示す例では、8条分)に仕切られている。なお、8条分の施肥ホッパ70は、左右方向に長いため肥料の投入や着脱の利便性が低下するので、4条ずつに仕切られたものを左右にそれぞれ並べる、いわゆるサイド施肥構造であってもよい。
施肥ホッパ70の下部には、肥料を設定量ずつ供給する繰出装置71が1条ごとに設けられる。繰出装置71の下方には、肥料を移動させる搬送風が通過する通風ダクト72が左右方向に設けられる。繰出装置71の下方には、苗植付部4の苗植付位置の近傍に肥料を案内する施肥ホース73が設けられる。また、通風ダクト72の一側端部には、ブロア用電動モータ76により作動して搬送風を発生するブロア74が設けられる。
圃場に供給される肥料の量(施肥量)は、繰出装置71が制御されることで調整可能である。たとえば、繰出装置71に設けられ、施肥ホッパ70から肥料が流入する凹部を有する繰出部の回転速度が制御されることで、圃場に供給される肥料の量が調整される。
図1および図2に示すように、苗植付部4の下方には、圃場面に接地して滑走するセンターフロート62Cと、左右2つずつのサイドフロート62L、62Rとが、軸まわりに回動自在に設けられる。なお、センターフロート62Cおよび左右のサイドフロート62L、62Rを総称してフロート62という場合がある。
また、苗植付部4の下方において、フロート62よりも前側には、圃場面の凹凸を整地する整地ロータ63が設けられる。など、整地ロータ63には、左右他側の後輪ギヤケース11aからロータ伝動シャフト63aを介して駆動力が伝達される。
また、図1に示すように、苗植付部4の左右両側には、左右いずれか一方が圃場面に接地して、次の作業条(次工程)における走行の目安とする溝を形成する線引きマーカ65がそれぞれ設けられる。左右の線引きマーカ65は、左右一側が接地すると他側が上方に離間し、旋回時に苗植付部4を上昇させたときには左右両側共に上方に離間し、旋回後に苗植付部4が下降すると、左右一側が上方に離間して他側が接地する。
また、図1および図2に示すように、走行車体2の左右中央部であり、かつ、ボンネット39の前方には、上下方向に長いセンターマスコット66が設けられる。センターマスコット66を左右の線引きマーカ65により圃場に形成された溝に合わせることにより、直前の作業条の作業位置に合わせた走行が可能になり、作業精度の向上や、非作業の発生防止を図ることができる。
なお、圃場の土質によっては、左右の線引きマーカ65により形成されたガイド線がすぐに埋もれてしまい、直進の目安が消えてしまうことがある。このような場合には、左右の線引きマーカ65よりも前側に設けられた左右のサイドマーカ19を用いるとよい。すなわち、左右のサイドマーカ19を外側方向に移動させ、植え付けられた苗の上方にサイドマーカ19を位置させることで、前の作業条の苗の植え付けに合わせた植付作業が可能になる。
また、図1に示すように、苗移植機1は、位置検出装置150を備える。位置検出装置150は、苗移植機1の現在の位置、および方位を検出する。すなわち、位置検出装置150は、走行車体2の位置、および、走行車体2の方位に関する情報を検出する。位置検出装置150は、例えば、方位センサや、GPS(Global Positioning System)やGNSS(Global Navigation Satellite System)などの測位手段を含む。位置検出装置150は、複数の装置によって構成されてもよい。位置検出装置150は、カメラや、超音波センサを含んでもよく、圃場における旋回位置を取得し、旋回位置までの距離を検出してもよい。
例えば、位置検出装置150は、測位手段から測位情報を受け取り、受け取った測位情報に基づいて走行車体2の現在の位置情報、および方位情報を作成し、現在の位置、および方位を検出する。位置検出装置150は、たとえば、取付ステー59に取り付けられ、走行車体2の上方に配置される。
位置検出装置150による位置情報に基づいて作成される、直進制御用プログラムと、旋回制御用プログラムとは、互いに別の場所に格納される。直進制御用プログラムは、たとえば、位置検出装置150内の直進制御用ECU(Electronic Control Unit)100aに格納され、旋回制御用プログラムは、たとえば、ボンネット39に収容された旋回制御用ECU100bに格納される。なお、直進制御用ECU100aおよび旋回制御用ECU100bは、後述する制御装置100(図3参照)に含まれる。直進制御用ECU100aおよび旋回制御用ECU100bは、同一のECUに格納されてもよい。
次に、図3を参照して苗移植機1の制御系について説明する。図3は、苗移植機1の制御装置100を中心とした制御系を示すブロック図である。苗移植機1は、電子制御によって各部を制御することが可能なものであり、各部を制御する制御装置(以下、コントローラという。)100を備える。
コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)などを有する処理部や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶部、さらには入出力部が設けられ、これらは、互いに接続されて互いに信号の受け渡しが可能である。記憶部には、苗移植機1を制御するコンピュータプログラムなどが格納される。コントローラ100は、記憶部に格納されたコンピュータプログラムなどを読み出すことで、各機能を発揮させる。
コントローラ100には、たとえば、アクチュエータ類として、スロットルモータ80、油圧制御弁81、82、植付クラッチ作動ソレノイド83、サイドクラッチ作動ソレノイド84、HSTモータ85、線引きマーカ昇降モータ87、ステアリングモータ95、デフロック切替モータ96などが接続される。
スロットルモータ80は、エンジン30の吸気量を調節するスロットルを作動させることにより、エンジン30の出力軸の回転数を増減させる。油圧制御弁81は、昇降シリンダ25の伸縮動作を制御する。油圧制御弁82は、パワーステアリング機構88を制御する。パワーステアリング機構88は、走行車体2の操舵輪である前輪10の向きを変更する。植付クラッチ作動ソレノイド83は、植付クラッチ27aを作動させる。植付クラッチ27aが「入」状態の場合、植付ロータリ57が回転し、植込杆58による苗の植え付けが行われる。植付クラッチ27aが「切」状態の場合、植付ロータリ57が回転せず、植込杆58による苗の植え付けが行われない。
サイドクラッチ作動ソレノイド84は、後輪11(図1参照)への動力伝達状態を切り替えるサイドクラッチ44を作動させる。なお、サイドクラッチ44は、左右の後輪11にそれぞれ設けられ、サイドクラッチ作動ソレノイド84は、各サイドクラッチ44に対応して2つ設けられる。
HSTモータ85は、HST14のトラニオンの回動角度を変更することで、HST14の斜板の傾斜角を変更する。ステアリングモータ95は、自動旋回制御が行われる場合に、前輪10(図1参照)の操舵量(舵角)を調整するステアリング装置であるハンドル35を駆動するモータである。ステアリングモータ95は、ハンドル35を回動させる。線引きマーカ昇降モータ87は、線引きマーカ65を昇降させる。
デフロック切替モータ96は、左右の走行車輪、具体的には、左右の前輪10を同じ回転速度で回転させるデファレンシャルロック機構97(以下、デフロック機構と称する。)の作動、および作動停止を切り替えるモータである。デフロック機構97が入り状態になることで、左右の走行車輪が同じ回転速度で回転する。
コントローラ100には、検出装置である、回転数センサ90、操舵量センサ91などが接続される。回転数センサ90は、左右の後輪11に対応して2つ設けられ、左右の後輪11の回転数をそれぞれ検出する。なお、回転数センサ90は、左右の前輪10の回転数を検出してもよい。
操舵量センサ91は、ステアリング装置であるハンドル35の操作位置、すなわち、前輪10の操舵量(舵角)を検出する。操舵量センサ91は、例えば、ピットマンアームに連結する軸上に設けられる。なお、操舵量は、ハンドル35が予め設定された直進位置になった場合の値を基準値として、左右方向それぞれに検出される。
また、コントローラ100には、操作信号として、変速操作レバー36、副変速操作レバー37、自律走行切替スイッチ46、植付部昇降スイッチ47、自動直進切替スイッチ45、および、自動旋回切替スイッチ48などから信号が入力される。
自律走行切替スイッチ46は、自律走行を実行するか否かを切り替えるスイッチである。具体的には、自律走行切替スイッチ46は、走行モードを、手動走行モード、または自律走行モード(自動走行モード)に切り替えるスイッチである。手動走行モードは、作業者の手動操作によって走行するモードである。自律走行モードは、作業者の手動操作によらずに自動走行するモードである。
例えば、自律走行切替スイッチ46が「ON」である場合、走行モードが自律走行モードに設定される。自律走行切替スイッチ46が「OFF」である場合、走行モードが手動走行モードに設定される。自律走行切替スイッチ46が「ON」にされると、自動直進切替スイッチ45、および自動旋回切替スイッチ48が「ON」になる。すなわち、走行モードが自律走行モードになると、なお、自動直進切替スイッチ45、および自動旋回切替スイッチ48は、いったん「ON」になった場合であっても、操縦者の操作によって「OFF」に変更可能である。
植付部昇降スイッチ47は、苗植付部4を昇降させるか否かを切り替えるスイッチである。植付部昇降スイッチ47は、「上昇」、および「降下」位置に変更される。
植付部昇降スイッチ47が「上昇」位置にある場合には、苗植付部4は、所定の非作業位置まで上昇し、苗植付装置55が停止する非作業状態となる。苗植付部4が非作業状態になると、植付クラッチ27aは「切」状態となる。
植付部昇降スイッチ47が「降下」位置にある場合には、苗植付部4は、所定の作業位置まで降下し、苗植付装置55が作動する作業状態となる。すなわち、植付部昇降スイッチ47は、苗植付部4の作業状態を検知するスイッチである。なお、苗植付部4の作業状態を検知するスイッチが別途設けられてもよい。苗植付部4が作業状態になると、植付クラッチ27aは「入」状態となる。
自動直進切替スイッチ45は、自動直進の実行を可能とするか否かを切り替えるスイッチである。自動直進切替スイッチ45が「ON」にされている場合には、後述する走行アシスト機能が有効となり、自動直進を実行可能となる。自動直進切替スイッチ45が「OFF」にされている場合には、走行アシスト機能が無効となり、自動直進を実行不能となる。
自動旋回切替スイッチ48は、自動旋回の実行を可能とするか否かを切り替えるスイッチである。自動旋回切替スイッチ48が「ON」にされている場合には、後述する旋回アシスト機能が有効となり、自動旋回を実行可能となる。自動旋回切替スイッチ48が「OFF」にされている場合には、旋回アシスト機能が無効となり、自動旋回を実行不能となる。自動旋回切替スイッチ48が「OFF」にされている場合には、自動旋回を実行する条件が成立している場合であっても、自動旋回は実行されない。
コントローラ100は、自律走行切替スイッチ46、自動直進切替スイッチ45、および、自動旋回切替スイッチ48の操作に応じて、走行モードを手動走行モードと、自律走行モードとに切り替える。
また、コントローラ100には、位置検出装置150から走行車体2の現在の位置情報などが入力される。コントローラ100は、走行車体2が自動で走行しながら作業を行う自律走行モードを実行する。
コントローラ100は、前輪10(図1参照)の操舵量をフィードバックしながらステアリングモータ95を制御してハンドル35を操作する自律走行モード(自動走行モード)を有する。自律走行モードは、自動直進モードと、自動旋回モードとを含む。
自動直進モードは、走行車体2が予め設定された直進経路に沿うように、ステアリングモータ95が制御され、直進するモードである。自動直進モードでは、苗植付部4によって圃場に苗を植え付けつつ、走行車体2が操縦者の操作によらず直進する。すなわち、走行車体2を自動直進させつつ、圃場に苗を移植する走行アシスト機能が有効となり、走行アシスト機能が実行される。
自動旋回モードは、走行車体2が所定の植付終了位置に到達すると、苗植付部4による苗の植え付けを停止し、走行車体2が予め設定された旋回経路に沿うように、ステアリングモータ95が制御され、旋回するモードである。所定の植付終了位置は、例えば、作業を行った工程の走行距離や、作業を行った工程に関する位置情報などによって設定される。
自動旋回モードでは、例えば、苗植付部4が上昇し、非作業状態にされ、走行車体2が操縦者の操作によらず自動旋回する。すなわち、苗植付部4による苗の植え付けを行わずに、走行車体2を旋回させる旋回アシスト機能が有効となり、旋回アシスト機能が実行される。
また、コントローラ100には、遠隔操作装置170(以下、「リモコン」と称する。)から各種情報が入力される。例えば、コントローラ100は、受信機180(図1参照)を介して、リモコン170から各種情報が入力される。受信機180は、例えば、取付ステー59(図1参照)に取り付けられ、走行車体2の前方側の上方に配置される。なお、受信機180は、複数設けられてもよい。取付ステー59は、走行車体2に取り付けられる。
リモコン170は、苗移植機1を遠隔操作可能である。リモコン170は、スマートフォンなどの端末装置である。リモコン170は、作業者の操作に応じた制御信号を送信する。リモコン170は、Wi-fi(登録商標)や、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの近距離無線通信によってコントローラ100と通信可能に接続されるが、これに限られず、近距離無線通信に加えて、あるいは代えて通信ネットワークなどを介して通信可能に接続されてもよい。
リモコン170は、複数設けられてもよい。すなわち、コントローラ100は、複数のリモコン170から、各リモコン170の位置情報を取得可能であってもよい。リモコン170は、苗移植機1に取り付け可能であってもよい。
リモコン170には、図4に示すように、圃場における作業計画マップが表示される。図4は、リモコン170に表示される作業計画マップの一例を示す図である。
作業計画マップは、リモコン170に記憶される。リモコン170は、植付作業を行う圃場における作業計画マップを記憶可能である。作業計画マップは、たとえば、予め作成され、リモコン170に記憶される。作業計画マップは、他の装置によって作成され、他の装置からリモコン170に送信されて、リモコン170に記憶されてもよい。作業計画マップは、圃場に対応し、メッシュ状に区切られた区画毎に、施肥装置5における施肥量(作業指示値)が紐付けられたマップである。作業計画マップの圃場、および、各区画には、位置情報が紐付けられる。たとえば、作業計画マップの圃場、および、各区画には、緯度、および、経度に関する情報が紐付けられる。
たとえば、リモコン170には、図4に示すように、作業計画マップの圃場名200、圃場201の区画202、および、各区画202における施肥量の設定値が表示される。圃場201の区画202は、施肥量の設定値毎に区別されて表示される。たとえば、圃場201の区画202は、施肥量の設定値毎に色分けされて表示される。なお、図4では、説明のため、施肥量の設定値毎の色分けが、ハッチングの種類によって区別されて表示されている。図4では、圃場を5つの区画に区別する一例を示すが、区画数は、これに限られることはない。
施肥量の設定値は、予め設定された初期値を含む。初期値は、圃場における以前の生育状態、および、収穫量などに応じて設定される。すなわち、作業計画マップは、以前の生育状態、および、収穫量などに応じて作成される。
圃場の区画における施肥量の設定値は、初期値から変更可能(補正可能)である。具体的には、圃場の区画における施肥量は、作業者の操作に応じて変更可能である。リモコン170には、補正を行う圃場の区画を選択するための操作ボタン204が表示される。作業者が、操作ボタン204を操作することで、補正を行う区画が選択され、決定ボタン205を押すことで、変更を行う区画が決定される。そして、作業者が操作ボタン204を操作することで、変更を行う区画の施肥量の設定値が変更(補正)される。
たとえば、「1」の区画が選択された場合、図5に示すように、操作ボタン204が操作されることで、「1」の区画の施肥量の設定値が、「65」から「67」に変更されて、大きくなる。図5は、施肥量の設定値が変更される一例を示す図である。
コントローラ100は、リモコン170の作業計画マップに応じて、圃場における施肥量を設定し、施肥装置5を制御する。コントローラ100は、リモコン170から送信される施肥量の設定値に関する信号に基づいて、施肥装置5を制御し、圃場に肥料を供給することができる。コントローラ100は、走行車体2の位置情報と、作業計画マップにおける区画の位置情報と、区画における施肥量の設定値とに基づいて、圃場に供給する肥料の施肥量を変更する。コントローラ100は、作業計画マップの区画に対応する圃場に、作業計画マップの区画の施肥量の設定値に基づいた肥料を供給する。
コントローラ100は、所定条件を満たす場合に、リモコン170の作業計画マップに応じて、肥料を圃場に供給する。コントローラ100は、所定条件を満たさない場合、リモコン170の作業計画マップに応じた肥料の供給を行わず、基本施肥量に基づいて肥料を供給する。基本施肥量は、作業者などの手動操作によって設定された施肥量である。基本施肥量は、たとえば、作業者によって、施肥装置5を操作することで設定される。所定条件については、後述する。
すなわち、コントローラ100は、所定条件を満たす場合、作業計画マップに基づいて圃場に肥料を供給し、所定条件を満たさない場合、基本施肥量に基づいて圃場に肥料を供給する。
次に、実施形態に係る施肥装置5の制御処理について、図6のフローチャートを参照し説明する。図6は、実施形態に係る施肥装置5の制御処理を説明するフローチャートである。
コントローラ100は、植付クラッチ27aが「入」状態(ON)であるか否かを判定する(S100)。たとえば、コントローラ100は、苗植付部4が作業状態である場合、植付クラッチ27aが「入」状態であると判定する。コントローラ100は、苗植付部4が非作業状態である場合、植付クラッチ27aが「切」状態(OFF)であると判定する。
コントローラ100は、植付クラッチ27aが「入」状態である場合(S100:Yes)、リモコン170の電源がONであるか否かを判定する(S101)。たとえば、コントローラ100は、リモコン170と通信できる場合、リモコン170の電源がONであると判定する。コントローラ100は、リモコン170と通信できない場合、リモコン170の電源がOFFであると判定する。
コントローラ100は、リモコン170の電源がONである場合(S101:Yes)、走行車体2の位置を検出可能であるか否かを判定する(S102)。コントローラ100は、位置検出装置150によって走行車体2の位置を検出できるか否かを判定する。コントローラ100は、位置検出装置150によって走行車体2の位置を検出できる場合(S102:Yes)、所定条件を満たすと判定する。
すなわち、コントローラ100は、植付クラッチ27aが「入」状態であり、リモコン170の電源がONであり、かつ、走行車体2の位置を検出可能である場合、所定条件を満たすと判定する。コントローラ100は、植付クラッチ27aが「切」状態である場合(S100:No)、リモコン170の電源がOFFである場合(S101:No)、または、走行車体2の位置を検出できない場合(S102:No)、所定条件を満たさないと判定する。なお、コントローラ100は、植付クラッチ27aが「切」状態である場合、リモコン170の電源がOFFである場合、または、走行車体2の位置を検出できない場合の少なくとも1つに当てはまるばあい、所定条件を満たさないと判定する。
コントローラ100は、走行車体2の位置を検出できる場合(S102:Yes)、すなわち、所定条件を満たす場合、施肥装置5における施肥量を、作業計画マップに基づいた施肥量に設定する(S103)。すなわち、コントローラ100は、施肥装置5における施肥量を、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値とする。これにより、施肥装置5から圃場に供給される肥料は、作業計画マップに基づいた施肥量となる。すなわち、作業計画マップの区画毎に設定された施肥量の設定値に基づいて、肥料が圃場に供給される。
コントローラ100は、植付クラッチ27aが「切」状態である場合(S100:No)、リモコン170の電源がOFFである場合(S101:No)、または、走行車体2の位置を検出できない場合(S102:No)、すなわち、所定条件を満たさない場合、施肥装置5における施肥量を、基本施肥量に基づいた施肥量に設定する(S104)。これにより、基本施肥量に基づいて、肥料が圃場に供給される。
苗移植機1は、走行車体2と、苗植付部4と、施肥装置5と、位置検出装置150と、コントローラ100とを備える。苗植付部4は、走行車体2に設けられ、圃場に苗の植付作業を行う。施肥装置5は、走行車体2に設けられ、圃場に肥料を供給する。位置検出装置150は、走行車体2の位置に関する情報を検出する。コントローラ100は、植付作業を行う圃場における作業計画マップを記憶可能なリモコン170と通信可能であり、施肥装置5を制御する。コントローラ100は、植付クラッチ27aがONであり、リモコン170の電源がONであり、かつ、走行車体2の位置を検出可能である場合に、作業計画マップにおける施肥量の設定値によって、施肥装置5における施肥量を変更する。作業計画マップは、圃場に対応し、メッシュ状に区切られた区画毎に、施肥量の設定値が紐付けられたマップである。
これにより、苗移植機1は、作業計画マップに基づいて正確に肥料を圃場に供給できる場合に、作業計画マップに基づいて肥料を圃場に供給する。そのため、苗移植機1は、作業計画マップに基づいて、圃場に正確に肥料を供給することができる。従って、苗移植機1は、圃場における苗の育成を向上させることができる。
コントローラ100は、リモコン170と通信ができない場合、施肥装置5における施肥量を、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値ではなく、基本施肥量とする。
これにより、苗移植機1は、リモコン170から圃場の作業計画マップを取得できない場合であっても、基本施肥量に基づいて、肥料を圃場に供給することができる。
コントローラ100は、走行車体2の位置が検出できない場合、施肥装置5における施肥量を、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値ではなく、基本施肥量とする。
これにより、苗移植機1は、走行車体2の位置を検出できない場合であっても、基本施肥量に基づいて、肥料を圃場に供給することができる。
苗移植機1は、以下の構成などであってもよい。
コントローラ100は、圃場における作業計画マップがリモコン170に記憶されていない場合、施肥装置5における施肥量を、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値ではなく、基本施肥量としてもよい。コントローラ100は、圃場における作業計画マップをリモコン170から読み取れない場合、施肥装置5における施肥量を、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値ではなく、基本施肥量としてもよい。
これにより、苗移植機1は、圃場の作業計画マップをリモコン170から取得できない場合であっても、基本施肥量に基づいて、肥料を圃場に供給することができる。
コントローラ100は、走行車体2の位置が、作業計画マップ外である場合、施肥装置5における施肥量を、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値ではなく、基本施肥量としてもよい。たとえば、コントローラ100は、位置検出装置150によって検出された走行車体2の位置が、作業計画マップの圃場の領域よりも外側である場合に、走行車体2の位置が、作業計画マップ外であると判定する。
これにより、苗移植機1は、たとえば、走行車体2の検出位置にずれが生じている場合であっても、基本施肥量に基づいて、肥料を圃場に供給することができる。
また、コントローラ100は、リモコン170における施肥量の設定値が、施肥可能範囲外である場合、施肥装置5における施肥量を、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値ではなく、基本施肥量としてもよい。施肥可能範囲は、施肥装置5によって供給できる肥料の施肥量である。施肥可能範囲は、予め設定された下限値以上、かつ、上限値以下の範囲である。
これにより、苗移植機1は、たとえば、リモコン170における施肥量の設定値が、施肥装置5によって施肥できない場合であっても、基本施肥量に基づいて、肥料を圃場に供給することができる。
また、コントローラ100は、施肥装置5における施肥量を、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値ではなく、基本施肥量とする場合、施肥量が基本施肥量であることをモニタ86(表示部)に表示させてもよい。
これにより、作業者は、施肥装置5によって圃場に供給される肥料の施肥量が基本施肥量であることを認識することができる。
また、コントローラ100は、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値ではなく、基本施肥量とする場合、基本施肥量とした原因をモニタ86に表示してもよい。たとえば、作業計画マップをリモコン170から取得できない場合、作業計画マップをリモコン170から取得できないことがモニタ86に表示される。
なお、基本施肥量とした原因が解消された場合、モニタ86における表示が消去される。
コントローラ100は、苗移植機1のスタートキー(スタートスイッチ)がONとなった後に、一度でもリモコン170との通信が検知された場合に、リモコン170との接続を検知してもよい。リモコン170との接続の検知は、スタートキーがOFFにされるまで継続される。
コントローラ100は、リモコン170における施肥量の設定値が、施肥可能範囲外である場合、施肥装置5における施肥量を、施肥装置5における施肥可能範囲に規制してもよい。たとえば、コントローラ100は、リモコン170における施肥量の設定値が、施肥可能範囲の下限値未満である場合、施肥装置5における施肥量を、施肥可能範囲の下限値に設定し、肥料を圃場に供給する。
これにより、苗移植機1は、施肥装置5によって供給可能な範囲で、圃場に肥料を供給することができる。
リモコン170における施肥量の設定値の変更(補正)は、作業者の入力操作(補正入力操作)に応じて、所定の変更可能範囲(補正可能範囲)で補正可能であってもよい。所定の変更可能範囲は、予め設定される。所定の変更可能範囲は、施肥量の初期値に対して設定され、たとえば、施肥量の初期値に対して-50%以上、かつ、+50%以下となる範囲である。
これにより、作業者は、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値を変更(補正)することができる。さらに、苗移植機1は、作業計画マップに基づいた施肥量の設定値から、大きく外れた施肥量が設定されることを抑制し、圃場に適さない施肥量の肥料が供給されることを抑制することができる。
また、リモコン170によって設定可能な施肥量の設定値は、施肥可能範囲に規制されてもよい。リモコン170によって設定可能な施肥量の設定値は、肥料の比重が加味されて設定される。リモコン170によって作業計画マップの施肥量の設定値が変更される場合、作業者の入力操作に応じた施肥量の設定値は、施肥可能範囲に規制される。すなわち、作業者の入力操作が、施肥可能範囲を超える施肥量の設定値である場合、作業計画マップにおける施肥量の設定値は、施肥可能範囲に制限される。たとえば、作業計画マップの施肥量の設定値は、肥料の比重、および、作業者の入力操作に基づいて補正される。そして、補正された施肥量の設定値が、施肥可能範囲を超える場合、リモコン170は、補正された施肥量の設定値、すなわち、リモコン170に表示される施肥量の設定値を、施肥可能範囲において制限する値(予め設定された下限値、または、上限値)とする。
これにより、苗移植機1の施肥装置5によって供給することができない施肥量の設定値が、リモコン170で設定されることを防止することができる。
圃場における植付作業の終了が検知された場合、リモコン170において変更(補正)された作業計画マップの施肥量の設定値は、リセットされる。たとえば、作業者の入力操作によって、作業計画マップの施肥量の設定値が変更されて、圃場における苗の植付作業が行われて、圃場における植付作業が終了した場合、変更された施肥量の設定値は、変更前の値に戻される。たとえば、圃場における植付作業が終了は、たとえば、リモコン170の「終了ボタン」が操作されることで、検知される。
これにより、リモコン170は、作業計画マップの施肥量の設定値が変更され場合に、作業者による施肥量の設定値のリセット忘れを防止できる。
リモコン170において変更された作業計画マップの施肥量の設定値は、作業計画マップに基づかない肥料の供給が行われた場合に、リセットされてもよい。
苗移植機1は、植付クラッチ27aが「入」状態から「切」状態に変更された場合、施肥装置5における施肥量を、植付クラッチ27aが「切」状態となる直前の施肥量に保持してもよい。
これにより、苗移植機1は、繰出装置71のモータの不要な駆動を抑制することができる。また、苗移植機1は、繰出装置71のモータの応答遅れを抑制することができる。
植付クラッチ27aが「入」状態から「切」状態に変更された場合に保持された、植付クラッチ27aが「切」状態となる直前の施肥量は、リモコン170によって施肥量が変更された場合に、破棄されてもよい。
苗移植機1は、重ね植えを行う場合、走行車体2の位置情報に基づいて、施肥装置5における施肥量を調整してもよい。たとえば、苗移植機1は、走行車体2の走行経路が重なる場合、重なった条数分だけ施肥畦クラッチを切り状態(OFF)にする。
苗移植機1は、図7に示すように、左右の後輪11を駆動させるモータ300(またはモータジェネレータ)を備えてもよい。図7は、変形例に係る苗移植機1の概略を説明する図である。苗移植機1は、エンジン30によって発生する駆動エネルギーをISGモータ301に伝達し、ISGモータ301によって発電した電力を低圧バッテリ302、および、高圧バッテリ303に供給し、各バッテリ302、303を充電する。
低圧バッテリ302に蓄電された電力は、ライトなどの電機機器304に供給される。高圧バッテリ303に蓄電された電力は、苗植付部4を駆動させる作業用モータ305に供給される。高圧バッテリ303に蓄電された電力は、後輪11を駆動させるモータ306に供給される。また、エンジン30には、過給機307が設けられ、過給機307のモータ308は、高圧バッテリ303から電力が供給される。
これにより、苗移植機1は、過給機307を電動化することで、低回転時に過給機307のモータによって過給することができ、過給機307のラグを無くし、低回転でのトルクを向上させることができる。また、苗移植機1は、低回転であっても苗植付部4を十分に駆動させることができ、作業性を向上させることができる。
苗移植機1は、過給機307を駆動させる場合にのみ、モータ308によって過給機307を駆動させてもよい。たとえば、次工程への旋回中は、苗移植機1は、低速走行であり、エンジン回転速度も低下する。このような場合には、苗移植機1は、モータ308によって過給機307を駆動させる。また、苗移植機1は、前輪10、後輪11の空転時、デフロック機構97の作動時にモータ308によって過給機307を駆動させる。
苗移植機1は、エンジン回転速度が低速領域の場合に、モータ308によって過給機307を駆動させてもよい。
これにより、苗移植機1は、エンジン30の出力を大きくすることができる。また、苗移植機1は、エンジン回転速度を安定させ、優れた作業精度を実現できる。
苗移植機1は、エンジン回転速度が中速領域、または、高速領域である場合、排気ガスエネルギーによって過給機307のタービンを駆動させ、さらに、余剰の排気ガスエネルギーによって過給機307のモータ308をジェネレータとして機能させてもよい。
これにより、苗移植機1は、燃料の消費を抑制することができ、排気ガスの排出を抑制することができる。
苗移植機1は、スリップが検出された場合に、デフロック機構97を自動で作動させてもよい。デフロック機構97が自動で作動された場合、リモコン170は、デフロック機構97が作動した位置の情報を記憶してもよい。
自動直進を行って苗を植え付ける場合に施肥装置5における施肥量は、走行経路と、作業計画マップとの比較によって、走行経路に沿った走行距離に応じたマップとして作成されてもよい。苗移植機1は、自動直進を行って苗を植え付ける場合、走行経路に沿った走行距離に応じたマップに基づいて、肥料を圃場に供給する。
これにより、苗移植機1は、自動直進によって走行する経路が決まった時点で、走行経路における走行距離に応じて肥料を圃場に供給することができる。
走行経路に沿った走行距離に応じたマップに基づいて肥料が圃場に供給される場合、施肥量が切り替わるまでの走行距離は、走行経路における走行開始位置から、走行経路とマップにおける区画との交点までの距離が計算されて求められる。
苗移植機1は、走行車体2の車速から、施肥量が切り替わるまでの時間を算出し、算出した時間に基づいて、施肥装置5における施肥量を変更してもよい。
これにより、苗移植機1は、施肥量の変更時に、応答遅れの発生を抑制することができる。
苗移植機1は、走行経路に沿った走行距離に応じたマップから算出される圃場全体の予想施肥量と、圃場における作業計画マップにおける圃場全体の計画施肥量との差が、所定差以上である場合、警告を行ってもよい。苗移植機1は、走行経路に沿った走行距離に応じたマップにおける施肥量を補正してもよい。
苗移植機1は、走行経路に沿った走行距離に応じたマップに基づいて施肥を行わない場合、施肥装置5における施肥量を基本施肥量としてもよい。
自動直進における走行経路と、走行経路を苗植付部4の作業幅の範囲内で左右にオフセットした複数本の経路に対して、走行経路に沿った走行距離に応じたマップが作成され、平均値によって施肥装置5における施肥量が調整されてもよい。
これにより、苗移植機1は、苗植付部4の作業幅が大きい場合に、苗植付部4がどの区画を通過するかを考慮して肥料を圃場に供給することができる。そのため、苗移植機1は、より正確に圃場に肥料を供給することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 苗移植機(作業車両)
2 走行車体
4 苗植付部
5 施肥装置
10 前輪
11 後輪
27a 植付クラッチ
100 コントローラ(制御装置)
150 位置検出装置

Claims (10)

  1. 走行車体と、
    前記走行車体に設けられ、圃場に苗の植付作業を行う苗植付部と、
    前記走行車体に設けられ、前記圃場に肥料を供給する施肥装置と、
    前記走行車体の位置に関する情報を検出する位置検出装置と、
    前記植付作業を行う前記圃場における作業計画マップを記憶可能な端末装置と通信可能であり、前記施肥装置を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    植付クラッチがONであり、前記端末装置の電源がONであり、かつ、前記走行車体の位置を検出可能である場合に、前記作業計画マップにおける作業指示値に基づいて、前記施肥装置における施肥量を変更し、
    前記作業計画マップは、前記圃場に対応し、メッシュ状に区切られた区画毎に、前記作業指示値が紐付けられたマップである、作業車両。
  2. 前記制御装置は、前記端末装置と通信ができない場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記制御装置は、前記圃場に対する前記作業計画マップが前記端末装置に記憶されていない場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
  4. 前記制御装置は、前記走行車体の位置が検出できない場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
  5. 前記制御装置は、前記走行車体の位置が、前記作業計画マップ外である場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
  6. 前記制御装置は、前記作業指示値が、前記施肥装置における施肥可能範囲外である場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
  7. 前記制御装置は、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、前記基本施肥量とする場合、前記施肥量が、前記基本施肥量であることを表示部に表示させる、請求項2~6のいずれか1つに記載の作業車両。
  8. 前記作業指示値は、補正入力操作に応じて補正可能範囲で補正可能である、請求項1に記載の作業車両。
  9. 前記作業指示値の補正値は、前記圃場における植付作業の終了が検知された場合、リセットされる、請求項8に記載の作業車両。
  10. 前記作業指示値は、前記肥料の比重、および、補正入力操作に基づいて補正され、補正後の前記作業指示値が、施肥規制範囲を超える場合、前記施肥規制範囲に規制される、請求項1に記載の作業車両。
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