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JP2024145013A - 半導体装置の検査方法 - Google Patents

半導体装置の検査方法 Download PDF

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JP2024145013A JP2023057230A JP2023057230A JP2024145013A JP 2024145013 A JP2024145013 A JP 2024145013A JP 2023057230 A JP2023057230 A JP 2023057230A JP 2023057230 A JP2023057230 A JP 2023057230A JP 2024145013 A JP2024145013 A JP 2024145013A
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将司 小原
聡志 齊藤
良輔 内田
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Abstract

【課題】ゲート絶縁膜の欠陥による性能低下を検出することが可能な半導体装置の検査方法を提供する。【解決手段】ゲート端子がソース端子に対して正にバイアスされる電圧VGS+を印加する正電圧印加工程と、電圧VGS+の印加を解除する正電圧解除工程とを行う。そして、ドレイン端子がソース端子に対して正にバイアスされる電圧VDSを印加しながら、漏れ電流IDSS1を測定する第1測定工程を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、炭化ケイ素からなる絶縁ゲート型の半導体装置の検査方法に係わる。
低抵抗、高耐圧、耐熱性、高速特性に優れたパワー半導体を製造可能な半導体材料として、炭化ケイ素(シリコンカーバイド、SiC)が注目されている。炭化ケイ素を用いたパワー半導体デバイスとしては、絶縁ゲート構造を有するMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)がある。
また、このような半導体装置においては、製造した素子が適合品が不適合品であるかを選別するため検査が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開平2018-205252号公報
しかしながら、絶縁ゲート型のSiC半導体装置においては、ゲート絶縁膜は、結晶中に多数の欠陥を含みやすく、Si半導体装置に比べてゲート絶縁膜の品質が安定しにくい。ゲート絶縁膜に多数の欠陥が含まれると、半導体装置の長期間の使用において動作不良等の不具合が発生しやすい。このため、絶縁ゲート型のSiC半導体装置では、ゲート絶縁膜の欠陥による半導体装置の性能低下を検出することが可能な検査方法が求められている。
上述した問題の解決のため、本発明においては、ゲート絶縁膜の欠陥による性能低下を検出することが可能な半導体装置の検査方法を提供する。
また、本発明の上記の目的およびその他の目的と本発明の新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面によって明らかにする。
本発明の半導体装置の検査方法は、ゲート絶縁膜、ゲート端子、ソース端子、および、ドレイン端子を備える絶縁ゲート型の炭化ケイ素半導体装置の検査方法である。この検査方法は、ゲート端子がソース端子に対して正にバイアスされる電圧VGS+を印加する正電圧印加工程と、電圧VGS+の印加を解除する正電圧解除工程とを含む。そして、ドレイン端子がソース端子に対して正にバイアスされる電圧VDSを印加しながら、漏れ電流IDSS1を測定する第1測定工程を含む。
本発明によれば、ゲート絶縁膜の欠陥による性能低下を検出することが可能な半導体装置の検査方法を提供することができる。
なお、上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
SiC半導体装置の概略構成を示す図である。 半導体装置の検査方法を示すフローチャートである。 半導体装置の検査方法を示すフローチャートである。 ゲート絶縁膜の漏れ電流の特性カーブを示すグラフである。 ゲート絶縁膜の漏れ電流の特性カーブを示すグラフである。 検査装置と、ウエハ状態の半導体装置との概略構成を示す図である。 ウエハ状態の半導体装置の平面配置図である。 ウエハ状態の半導体装置の断面図である。 検査装置と、半導体装置のディスクリートパッケージの一例の構成を示す図である。 2in1ハーフブリッジ型の半導体装置のパワーモジュールパッケージの一例の構成を示す図である。 2in1ハーフブリッジ型の半導体装置の回路図である。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置の検査方法の一例を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。以下で説明する各図において、共通の部材には同一の符号を付している。また、本明細書で用いる図面において、同一のまたは対応する構成要素には同一の符号を付け、これらの構成要素については繰り返しの説明を省略する場合がある。
[半導体装置の構成]
本実施形態の半導体装置の検査方法に適用可能な、SiC半導体装置の構成について説明する。図1に、SiC半導体装置の概略構成を示す。
図1に示す半導体装置100は、炭化ケイ素を用いた絶縁型ゲートを備えるプレーナ型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。なお、以下で説明する半導体装置100では、n型のSiC基板を用いたMOSFETの場合を例示するが、MOSFETは、p型であってもよい。その場合、以下で説明される不純物の導電型は、全て逆になる。
半導体装置100は、半導体基板10と、半導体基板10の主面上に形成されたドリフト層11とを有する。半導体基板10は、炭素および珪素を含む化合物半導体基板であり、炭化珪素(SiC)により構成される。また、ドリフト層11は、半導体基板10上に形成されたエピタキシャル成長層等から構成され、半導体基板10と同様にSiCにより構成される。ドリフト層11は、第1導電型(n型)領域を有し、半導体基板10は、ドリフト層11よりも高い濃度でn型ドーパントを含む第1導電型(n型)領域を有する。
ドリフト層11の表面付近には、第2導電型(p型)ボディ領域13が形成されている。また、p型ボディ領域13の領域内に、n型ドリフト層11よりも高い濃度でn型ドーパントを含むn型ソース領域14が形成されている。さらに、nソース領域14の端部に接して、p型ボディ領域13よりも高い濃度でp型ドーパントを含むp型コンタクト領域15が形成されている。
ドリフト層11上には、n型ソース領域14およびp型コンタクト領域15の少なくとも一部に接して、ソース端子22が形成されている。また、SiCからなる半導体基板10の裏面には、ドレイン端子23が設けられている。
さらに、ドリフト層11の表面付近のp型ボディ領域13と接して、ゲート絶縁膜20が設けられている。そして、ゲート絶縁膜20上に、ゲート端子21が形成されている。すなわち、半導体装置100は、ゲート絶縁膜20上にゲート端子21が形成された絶縁型ゲートを備える半導体装置である。
上述の構成の半導体装置100は、ゲート端子21がソース端子22に対して一定以上の電圧(閾値電圧VGSth)にバイアスされると、p型ボディ領域13の表面側のゲート絶縁膜20の下方に接する部分が、n型に反転し、導電チャネルが形成される。この状態で、ドレイン端子が23がソース端子22に対して正にバイアスされると、n型ソース領域14から導電チャネルを通じてドレイン端子23に向かって電子が流れる。
ゲート電圧が閾値電圧以下のときには、ゲート絶縁膜20の下方に導電チャネルは形成されない。ただし、ゲート電圧が閾値電圧VGSth以下の場合であっても、高いドレイン電圧が印加されるろ、ドリフト層11に空乏化領域が形成され、ドレイン端子23にごく僅かな漏れ電流が流れる。このように、半導体装置100は、ゲート端子21にかけるゲート電圧を制御することによって、電流のオンオフ(スイッチング動作)が可能である。
上記構成の半導体装置100において、ゲート絶縁膜20は、半導体基板10を構成するSiCの酸化、または、CVD(chemical vapor deposition)法を用いて半導体基板10にSiOを堆積することで形成される。しかし、半導体基板10を構成するSiCには、結晶多型が存在する。また、SiCは、結晶中に多数の欠陥を含み、酸化してSiOを形成した場合にC(カーボン)が残留する等の性質がある。このため、SiCからなる半導体基板10上に形成されたゲート絶縁膜20は、Siからなる半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜に比べ、欠陥が含まれることがある。
ゲート絶縁膜20に欠陥が含まれていると、閾値電圧が変動する、漏れ電流が増える等の半導体装置100に性能低下や悪影響を与える。そして、半導体装置100の長期間に渡る使用において、動作不良につながることがある。
このため、本形態の検査方法では、上記構成のSiCからなる半導体基板10を用いた半導体装置100において、ゲート絶縁膜20の欠陥の影響を含めた半導体装置の検査を行う。この検査方法を用いることにより、長期間の使用においても性能低や信頼性が低下することのない製品を選別することができる。
[半導体装置の検査方法(1)]
次に、上述のSiCからなる半導体基板10を用いた半導体装置100の検査方法にいて、図2を用いて説明する。図2は、半導体装置100の検査方法を示すフローチャートである。
(正電圧印加工程)
まず、半導体装置100のゲート端子21とソース端子22との間に正電圧を印加する(ステップS10)。この工程では、例えば、ゲート端子21に対して正の電圧を印加し、ソース端子22の電位を0にすることで、ゲート端子21がソース端子22に対して正にバイアスされる電圧VGS+を、ゲート端子21に印加する。これにより、半導体装置100において、ゲート端子21がソース端子22に対して正にバイアスされる。このとき、ドレイン端子23は、フローティング、又は、電位を0にする。
(正電圧解除工程)
次に、ゲート端子21とソース端子22との間に印加している正電圧の印加を解除する(ステップS11)。具体的には、半導体装置100において、ゲート端子21への電圧VGS+の印加を解除し、ゲート端子21がソース端子22に対して正にバイアスされる正電圧の印加を解除する。
(第1測定工程)
次に、ドレイン端子23とソース端子22との間に正電圧を印加する(ステップS12)。そして、ドレイン端子23において漏れ電流IDSS1を測定する(ステップS13)。例えば、ドレイン端子23に対して正の電圧を印加し、ソース端子22の電位を0にすることで、ドレイン端子23がソース端子22に対して正にバイアスされる電圧VDSを、ドレイン端子23に印加する。そして、ドレイン端子23に電圧VDSを印加した状態で、ドレイン端子23において漏れ電流IDSS1を測定する。このとき、ゲート端子21は、フローティング、又は、電位を0とし、オフ状態にする。
次に、漏れ電流IDSS1の測定後、ドレイン端子23とソース端子22との間に印加している正電圧の印加を解除する(ステップS14)。具体的には、ドレイン端子23への電圧VDSの印加を解除する。
(選別工程)
次に、測定した漏れ電流IDSS1を、予め半導体装置100の適合または不適合を判定するための基準値と比較し、漏れ電流IDSS1が基準値未満であるかどうかを判定する(ステップS15)。そして、漏れ電流IDSS1が基準値未満ではない場合(ステップS15のNo)、検査した半導体装置100を不良品としてアウト選別する(ステップS16)。これにより、上記一連の処理で検査した半導体装置100に対し、漏れ電流IDSS1が基準値を超えるかどうかによる、適合、または、不適合の選別を行う。
漏れ電流IDSS1が基準値未満の場合(ステップS15のYes)、または、半導体装置100をアウト選別した後、本フローチャートによる処理を終了する。
上述の検査方法では、ステップS10において、ゲート端子21とソース端子22との間に電圧VGS+を印加することにより、ゲート絶縁膜20に含まれる欠陥に補足された電子をドリフト層11に排出させることができる。そして、ゲート絶縁膜20から電子を排出させた後、ドレイン端子23とソース端子22との間に電圧VDSを印加して、漏れ電流IDSS1を測定する。このため、測定される漏れ電流IDSS1が、ゲート絶縁膜20の下方に排出された電子による影響を受ける。すなわち、ゲート絶縁膜20の下方において、p型ボディ領域13の表面側にゲート絶縁膜20から電子を排出されるため、p型ボディ領域13の導電性が高まる。この結果、ステップS13におしてソース端子22とドレイン端子23との間で測定される漏れ電流IDSS1の値が大きくなる。
従って、上述の検査方法を行うことにより、ゲート絶縁膜20に欠陥が多く含まれるほど、漏れ電流IDSS1が大きくなりやすい。このため、上述の検査方法は、ゲート絶縁膜20の欠陥による半導体装置100の性能低下を検出することができる。
なお、上述の検査方法において、ステップS11で電圧VGS+を解除した後、ステップS12で電圧VDSを印加するまでの間、ソース端子22に対してゲート端子21が負にバイアスされないように維持しておく。例えば、ゲート端子21を、フローティング、または、ソース端子22と短絡させてゲート端子21とソース端子22とを同電位の状態で維持しておくことが好ましい。上述の検査方法は、ゲート絶縁膜20の欠陥に捕獲された状態の電子を、電圧VGS+の印加で排出させた状態で漏れ電流を測定する。このため、ステップS11で電圧VGS+を印加してゲート絶縁膜20から捕獲電子を排出させた後、ステップ12で漏れ電流IDSS1を測定するまで、ゲート絶縁膜20に電子が欠陥に再捕獲されないようにする必要がある。
また、ステップS11の後、ステップS12を行うまでの時間は、24時間以内であることが好ましい。ゲート絶縁膜20の欠陥は、電子を捕獲した状態が安定である。このため、電圧VGS+を印加して電子を排出さた後、ゲート端子21を負にバイアスしない状態で放置しておいた場合でも、熱や光によって励起された電子をゲート絶縁膜20が再捕獲してしまうことがある。このため、ゲート絶縁膜20に欠陥がある構成であっても、ステップS12において漏れ電流IDSS1に異常が検出されない可能性がある。このため、ステップS11でゲート端子21の負のバイアスを解除した後、ステップS12で漏れ電流IDSS1を測定するまでの間の時間は、短いほうがよく、24時間以内であることが好ましい。
[半導体装置の検査方法(2)]
次に、上述のSiCからなる半導体基板10を用いた半導体装置100の検査方法の応用例にいて、図3を用いて説明する。図3には、半導体装置100の検査方法の応用例を示すフローチャートである。なお、図3に示すフローチャートの処理は、上述の図2に示すフローチャートの処理と同様の処理を含む。このため、上述の図2に示すフローチャートの処理と同様処理については詳細な説明を省略する。
(通電工程)
まず、ソース端子22とドレイン端子23との間に所定値以上の電流を通電する(ステップS20)。例えば、ゲート端子21をソース端子22に対して一定以上の電圧(閾値電圧VGSth)にバイアスし、ゲート絶縁膜20の下方に導電チャネルを形成する。この状態でドレイン端子23に対して正の電圧を印加し、ソース端子22の電位を0にすることで、ソース端子22とドレイン端子23との間に電流を通電する。このとき、ソース端子22とドレイン端子23との間には、半導体装置100の絶対最大定格電流仕様の1/10よりも大きい電流を流すことが好ましい。
(正電圧印加工程~第1測定工程)
次に、上述の図2に示すフローチャートの処理のステップS10からステップS14までの処理と同様の処理を行う(ステップS21~ステップS25)。この処理により、半導体装置100において、ゲート端子21への電圧VGS+の印加および解除、並びに、ドレイン端子23とソース端子22との間に正電圧の印加および解除による漏れ電流IDSS1の測定を行う。
(負電圧印加工程)
次に、半導体装置100のゲート端子21とソース端子22との間に負電圧を印加する(ステップS26)。例えば、ゲート端子21に対して負の電圧を印加し、ソース端子22の電位を0にすることで、ゲート端子21がソース端子22に対して負にバイアスされる電圧VGS-を、ゲート端子21に印加する。これにより、半導体装置100において、ゲート端子21がソース端子22に対して負にバイアスされる。このとき、ドレイン端子23は、フローティング、又は、電位を0にする。
(負電圧解除工程)
次に、ゲート端子21とソース端子22との間に印加している負電圧の印加を解除する(ステップS27)。具体的には、半導体装置100において、ゲート端子21への電圧VGS-の印加を解除し、ゲート端子21がソース端子22に対して負にバイアスされる負電圧の印加を解除する。
(第2測定工程)
次に、ドレイン端子23とソース端子22との間に正電圧を印加する(ステップS28)。そして、ドレイン端子23において漏れ電流IDSS2を測定する(ステップS29)。例えば、ドレイン端子23に対して正の電圧を印加し、ソース端子22の電位を0にすることで、ドレイン端子23がソース端子22に対して正にバイアスされる電圧VDSを、ドレイン端子23に印加する。そして、ドレイン端子23に電圧VDSを印加した状態で、ドレイン端子23において漏れ電流IDSS2を測定する。このとき、ゲート端子21は、フローティング、又は、電位を0とし、オフ状態にする。
次に、漏れ電流IDSS2の測定後、ドレイン端子23とソース端子22との間に印加している正電圧の印加を解除する(ステップS30)。具体的には、ドレイン端子23への電圧VDSの印加を解除する。
(選別工程)
次に、測定した漏れ電流IDSS1と漏れ電流IDSS2とを比較し、[IDSS1/IDSS2<2]を満たすかどうかを判定する(ステップS31)。そして、[IDSS1/IDSS2<2]を満たさない場合(ステップS31のNo)、検査した半導体装置100を不良品としてアウト選別する(ステップS32)。これにより、上記一連の処理で検査した半導体装置100に対し、漏れ電流IDSS1とIDSS2との比較による、適合、または、不適合の選別を行う。
[IDSS1/IDSS2<2]を満たす場合(ステップS31のYes)、または、半導体装置100をアウト選別した後、本フローチャートによる処理を終了する。
上述の検査方法では、ステップS20においてソース端子22とドレイン端子23との間に所定値以上の電流を通電する。このように、導電チャネルを通じてソース端子22とドレイン端子23との間に比較的大きな電流を通電することで、ゲート絶縁膜20の欠陥による半導体装置100の性能への影響をより顕在化させることができる。このため、ステップS21~ステップS25の処理において、ゲート絶縁膜20に多くの欠陥が含まれる場合の漏れ電流IDSS1の値をより大きくすることがきる。
また、上述の検査方法では、ステップS21において、ゲート端子21とソース端子22との間に電圧VGS+を印加することにより、ゲート絶縁膜20に含まれる欠陥に補足された電子を排出させる。そして、ゲート絶縁膜20から電子を排出させた後、ドレイン端子23とソース端子22との間に電圧VDSを印加して、漏れ電流IDSS1を測定する。
一方で、ステップS26において、ゲート端子21とソース端子22との間に電圧VGS-を印加することにより、ゲート絶縁膜20に含まれる欠陥に電子を再捕獲させる。そして、ゲート絶縁膜20から電子を再捕獲させた後、ドレイン端子23とソース端子22との間に電圧VDSを印加して、漏れ電流IDSS2を測定する。
このため、上述の検査方法では、漏れ電流IDSS1の測定では、ゲート絶縁膜20の下方に排出された電子による影響を受けるのに対し、漏れ電流IDSS2の測定では、ゲート絶縁膜20の下方に排出された電子による影響を受けない。このため、2つの漏れ電流IDSS1とIDSS2の測定値を比較することにより、ゲート絶縁膜20の欠陥による漏れ電流IDSS1への影響を検査することができる。
例えば、漏れ電流IDSS2に比べ、漏れ電流IDSS1のほうが所定の比率以上に大きい場合は、判定するのゲート絶縁膜20が欠陥を内包すると判定するできる。また、[IDSS1/IDSS2]で計算される漏れ電流比が大きいほど、ゲート絶縁膜20に多数の欠陥が内包されていると推定される。このため、漏れ電流比が大きいほど、長期間使用において動作不良として顕在化する可能性がある。
また、半導体装置100において、ゲート絶縁膜20に欠陥を内包しない良品の素子のみであっても、漏れ電流IDSS1の素子間のばらつきが大きく、良品選別のための基準値を予め設定することが難しい場合がある。また、設定した一定の基準値で選別すると過剰選別となる場合もある。このような場合には、[IDSS1/IDSS2]の漏れ電流比を用いて選別を行う方法が好適である。
なお、ステップS31において半導体装置100の[IDSS1/IDSS2<2]は、半導体装置100の不良判定のための漏れ電流IDSS1、IDSS2の比較基準の一例であり、IDSS1とIDSS2との比率はこれに限られない。[IDSS1/IDSS2]の漏れ電流比は必要に応じて任意に設定することができる。
また、図3に示すフローチャートの検査方法において、ステップS20のドレイン・ソース間への電流の通電と、ステップS26~ステップS30の電圧VGS-の印加およびIDSS2の測定とは、両方を行ってもよく、いずれか一方のみを行ってもよい。好ましくは、図3に示すフローチャートのように、ステップS20とステップS26~30とを両方を行う。
ステップS20とステップS26~ステップS30とを両方を行う場合には、これらを連続して行ってもよいが、ステップS20とステップS26~ステップS30との間に、ステップS21~ステップS25を行うこと好ましい。すなわち、通電工程と、負電圧印加工程との間に、電圧VGS+の印加(正電圧印加工程)およびIDSS1の測定(第1測定工程)を行うことが好ましい。例えば、図3に示すフローチャートの順番や、ステップS26~ステップS30の処理を行った後に、ステップS20~ステップS25の処理を行うことが好ましい。
ステップS26~ステップS30の電圧VGS-の印加およびIDSS2の測定を行わない場合には、ステップS31では、漏れ電流IDSS1が基準値未満であるかどうかの判定を行う。
また、上述の検査方法においも、ステップS22で電圧VGS+を解除した後、ステップS23で電圧VDSを印加するまでの間、ソース端子22に対してゲート端子21が負にバイアスされないように維持しておく。同様に、ステップS27で電圧VGS-を解除した後、ステップS28で電圧VDSを印加するまでの間、ソース端子22に対してゲート端子21が正にバイアスされないように維持しておく。
さらに、ステップS22の後、ステップS23を行うまでの時間、および、ステップS27の後、ステップS28を行うまでの時間は、短いほうがよく、24時間以内であることが好ましい。
[半導体装置の漏れ電流特性]
漏れ電流IDSS1、漏れ電流IDSS2、基準値、および、漏れ電流比について、図4および図5を用いて説明する。図4および図5は、ゲート絶縁膜20に欠陥の有無による半導体装置100の漏れ電流の特性カーブを示すグラフである。図4および図5おいて、それぞれ横軸がドレイン端子23とソース端子22との間の電圧(ドレイン・ソース間電圧)を示す。また、縦軸がドレイン端子23で測定される漏れ電流(ドレイン電流)の値を示す。
図4は、上述の図2に示すフローチャートで行われる半導体装置100の検査方法において、ステップS13で測定される漏れ電流IDSSを示すグラフである。図4では、ゲート絶縁膜20に欠陥がない半導体装置100の漏れ電流IDSSの測定値を、実線で示している。また、ゲート絶縁膜20に欠陥がある半導体装置100の漏れ電流IDSSの測定値を、破線で示している。
図4に示すように、ゲート絶縁膜20に欠陥がない場合の漏れ電流IDSS(実線)に比べ、ゲート絶縁膜20に欠陥がある場合の漏れ電流IDSS(破線)は、相対的に高い値となる。特に、ドレイン・ソース間電圧が低い領域と高い領域とを除くと、ゲート絶縁膜20に欠陥がない場合の漏れ電流IDSS(実線)と、ゲート絶縁膜20に欠陥がある場合の漏れ電流IDSS(破線)とに、大きさ差が発生している。このため、欠陥がない場合の漏れ電流IDSS(実線)と、欠陥がある場合の漏れ電流IDSS(破線)との差が大きいドレイン・ソース間電圧において、図2のフローチャートにおいてステップS12で印加する電圧VDSの値を設定する。そして、この電圧VDSにおいて、欠陥がない場合の漏れ電流IDSS(実線)の値と、欠陥がある場合の漏れ電流IDSS(破線)の値との間に、ステップS15の判定に用いる基準値を設定する。これにより、ステップS13において電圧VDSで測定された漏れ電流IDSS1を基準値と比較することにより、検査した半導体装置100対してゲート絶縁膜20の欠陥による不良を検出することができる。
また、図5は、図3に示すフローチャートの処理において漏れ電流IDSS1と漏れ電流IDSS2とを比較する場合を示している。
ステップS29の漏れ電流IDSS2の測定は、ステップS26においてゲート端子21とソース端子22との間に電圧VGS-を印加し、ゲート絶縁膜20に含まれる欠陥に電子を再捕獲させた後に行われている。ゲート絶縁膜20の欠陥に電子が再捕獲されているため、漏れ電流IDSS2の測定では、ゲート絶縁膜20の欠陥の影響を受けない。このため、ゲート絶縁膜20の欠陥の有無に係わらず、漏れ電流IDSS2は、図5に示すようにゲート絶縁膜20に欠陥がない場合の漏れ電流IDSS(実線)とほぼ一致する。
このため、漏れ電流IDSS1と漏れ電流IDSS2とを比較し、漏れ電流IDSS1が漏れ電流IDSS2よりも大きい場合、ゲート絶縁膜20の欠陥による半導体装置100の不良を検出することができる。
ステップS31の判定に用いる漏れ電流比[IDSS1/IDSS2]は、ステップS23、ステップS28で印加する電圧VDSでの、欠陥がない場合の漏れ電流IDSS(実線)と、欠陥がある場合の漏れ電流IDSS(破線)との比率から設定できる。このため、半導体装置100の構成に応じて、漏れ電流IDSS(実線)と漏れ電流IDSS(破線)との比率から、漏れ電流比[IDSS1/IDSS2]の基準値を任意に設定することができる。
また、[IDSS1/IDSS2]の漏れ電流比が基準値を超える場合であっても、IDSS1の測定値が基準値未満であれば、半導体装置100を適合品と判定することもできる。例えば、半導体装置100の漏れ電流が少なく、且つ、ゲート絶縁膜20に欠陥が非常に少ない場合において、漏れ電流IDSS1、IDSS2がともに非常に小さい値となる場合が考えれらる。この場合には、[IDSS1/IDSS2]の比率が基準値を満たさない場合であっても、IDSS1の測定値が基準値未満となる。このような、IDSS1の測定値が基準値未満となる半導体装置100については、[IDSS1/IDSS2]の比率に係わらず適合品と判定してもよい。
[検査方法の適用例]
次に、半導体装置の検査方法を適用することが可能な半導体装置の構成について説明する。半導体装置は、製品出荷に至るまでに、いくつもの工程で試験がなされて良品が選別される。本形態の半導体装置の検査方法は、ウエハ状態、チップ状態、パッケージ状態のいずれの形態の半導体装置に対しても適用可能である。
(ウエハ、または、チップでの試験)
上述の半導体装置の検査方法は、ウエハ状態、または、チップ状態の素子に対して適用することができる。図1に示すようなプレーナ型MOSFET構造の半導体装置100は、ウエハ状態のSiC基板上に、イオン注入等の公知技術で作製可能である。半導体装置100が形成されたウエハでは、検査装置で各半導体装置100の電気特性を評価し、良品を選別する。
図6に、半導体装置の検査を行う検査装置と、ウエハ状態の半導体装置との概略構成を示す。また、図7にウエハ状態の半導体装置の平面配置図を示し、図8にウエハ状態の半導体装置の断面図を示す。
図6に示すように、ウエハ状の半導体基板10に複数の半導体装置100が形成されている。そして、図7および図8に示すように、ウエハ状の半導体基板10に形成された半導体装置100は、半導体基板10の第1主面(表面)側にゲート端子21とソース端子22とが形成されている。また、半導体基板10の第2主面(裏面)側にドレイン端子23が形成されている。なお、図7および図8では、ゲート絶縁膜20や半導体基板10内の各導電領域等の構成の記載を省略しているが、図1に示す半導体装置100と同様の構成を有している。
また、図6に示すように、検査装置200は、ゲート電圧源201、ドレイン電圧源202、および、漏れ電流計203を有する。検査装置200のゲート電圧源201は、半導体装置100のゲート端子21に接続されている。ドレイン電圧源202は、半導体装置100のドレイン端子23に接続され、ドレイン電圧源202とドレイン端子23との間に漏れ電流計203が設けられている。また、検査装置200は、半導体装置100のソース端子22に接続された配線を有する。
図6に示すように、ウエハ状の半導体基板10に形成された半導体装置100に検査装置200を接続した状態で、上述の図2または3に示すフローチャートの処理を行うことにより、半導体装置100の漏れ電流IDSSを測定することができる。
なお、半導体装置100の検査では、漏れ電流IDSSの測定による選別処理の前または後に、ゲート漏れ電流、閾値電圧、および、導通時のオン抵抗等を同じ検査装置200で測定し、半導体装置100の検査に追加することも可能である。
上述の半導体装置100の検査が完了したウエハ状の半導体基板10は、ダイシングにより各チップに個片化される。個片化されたチップに対しても、本形態の半導体装置の検査方法を適用可能である。SiCは非常に硬い材質であるため、ダイシング時に内部に大きな応力が発生してSiC結晶やゲート絶縁膜にダメージが入る場合がある。このため、チップ状態の半導体装置100に対して上述の検査方法を適用することにより、ウエハ検査後に発生した欠陥を選別することが可能となる。
また、絶縁型ゲートを備える上述の半導体装置100の別の形態として、SiC表面に溝を形成し、縦方向にチャネルを形成したトレンチ構造を有する半導体装置がある。トレンチ型の半導体装置は、面積当たりのセル密度を増やすことができるため、導通抵抗を下げられる点で優位である。上述の半導体装置の検査方法は、ゲート絶縁膜に欠陥を含む半導体装置を選別することができるため、トレンチ構造の絶縁型ゲートを持つ半導体装置素子に対しても有効に適用することが可能である。
(パッケージでの試験)
ウエハから切り出されて個片化されたチップは、ディスクリートパッケージやパワーモジュールパッケージに組立てられる。組立てプロセスでは、回路基板やリードフレームへのチップの半田付け、表面電極のワイヤボンディング、絶縁性樹脂での封止等の工程が行われるが、これらのプロセスは公知の方法を利用することができる。
組立てしたディスクリートパッケージやパワーモジュールパッケージの選別においても、上述の半導体装置の検査方法は適用可能である。パッケージ状態での試験では、例えばチップ半田付け時の熱や応力によって組立て工程で新たに発生した欠陥を選別することが可能となる。
図9に、半導体装置のディスクリートパッケージの一例の構成と、検査装置の構成を示す。なお、図9に示す検査装置200は、上述の図6に示す検査装置200と同様の構成を有する。
図9に示すディスクリートパッケージ101において、半導体チップ(例えば半導体装置100)は、樹脂内部に封止されている。そして、ディスクリートパッケージ101の内部の樹脂封止部からソース端子103、ゲート端子102、および、ドレイン端子104が外部に引き出されている。このようなディスクリートパッケージ101は、ソース端子103、ゲート端子102、および、ドレイン端子104に、検査装置200のドレイン電圧源202、ゲート電圧源201、漏れ電流計203等が接続される。そして、ディスクリートパッケージ101と検査装置200とを接続した状態で、上述の図2または3に示すフローチャートの処理を行うことにより、ディスクリートパッケージ101内の半導体装置の漏れ電流IDSSを測定することができる。
また、半導体装置を有するパワーモジュールパッケージの一例として、1つのパッケージに複数の素子を組み込んで、内部に回路を形成した構成がある。この例のパワーモジュールパッケージの一例として、図10および図11に2in1ハーフブリッジ型を示す。図10は、2in1ハーフブリッジ型のパワーモジュールの斜視図および検査装置200の構成図であり、図11は、2in1ハーフブリッジ型の半導体装置の回路図である。なお、検査装置200は、上述の図8に示す検査装置200と同様の構成を有する。
図11に示すように、2in1ハーフブリッジ型のパワーモジュール130は、上アーム110、および、下アーム120と呼ばれる2つのMOSFETが直列に接続されている。また、上アーム110、および、下アーム120の中間に、AC端子が設けられている。なお、図11に示す回路図において1つのMOSFETとして示されている素子は、複数のMOSFETチップを並列に配置したものであってもよい。
また、図10に示すように、パワーモジュール130の外装面には、図11に示す回路図の各端子に対応するG1端子111、SS1端子112、P端子113、G2端子121、SS2端子122、AC端子123、および、N端子124が設けられている。そして、パワーモジュール130の各端子が、それぞれ検査装置200のドレイン電圧源202、ゲート電圧源201、および漏れ電流計203に接続されている。なお、図10では、パワーモジュール130の上アーム110側の素子を検査する場合の結線を、実線で示している。また、下アーム120側の素子を検査する場合の結線を破線で示している。
図10に示すパワーモジュール130のパッケージにおいても、パワーモジュール130の各端子と検査装置200とを接続した状態で、上述の図2または3に示すフローチャートの処理を行うことにより、漏れ電流IDSSを測定することができる。そして、上アーム110側の素子と下アーム120側の素子とに対して、漏れ電流IDSSを測定し、両方が条件を満たす場合に、パワーモジュール130を良品として選別する。
なお、図10では、検査装置200から結線の方法を変えることにより、上アーム110側の素子と下アーム120側の素子を検査する構成を示している。これに対し、2台の検査装置200を準備し、検査装置200をそれぞれ上アーム110側の素子と下アーム120側の素子とに接続して検査してもよい。
また、パワーモジュールパッケージとしては、2in1型の他にも、ハーフブリッジ回路を2つまたは3つをパッケージ化した、4in1、6in1などもあるが、そのようなパッケージにおいても、各素子ごとに上述の半導体装置の検査方法を適用可能である。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
10 半導体基板、11 ドリフト層、13 ボディ領域、14 ソース領域、15 コンタクト領域、20 ゲート絶縁膜、21,102 ゲート端子、22,103 ソース端子、104 ドレイン端子 23,ドレイン端子、100 半導体装置、101 ディスクリートパッケージ 101、110 上アーム 110、111 G1端子 111、112 SS1端子 112、113 P端子 113、120 下アーム 120、121 G2端子 121、122 SS2端子 122、123 AC端子 123、124 N端子 124、130 パワーモジュール 130、200 検査装置 200、201 ゲート電圧源、202 ドレイン電圧源、203 電流計

Claims (8)

  1. ゲート絶縁膜、ゲート端子、ソース端子、および、ドレイン端子を備える絶縁ゲート型の炭化ケイ素半導体装置の検査方法であって、
    前記ゲート端子が前記ソース端子に対して正にバイアスされる電圧VGS+を印加する正電圧印加工程と、
    前記電圧VGS+の印加を解除する正電圧解除工程と、
    前記ドレイン端子が前記ソース端子に対して正にバイアスされる電圧VDSを印加しながら、漏れ電流IDSS1を測定する第1測定工程と、を含む
    半導体装置の検査方法。
  2. 前記漏れ電流IDSS1を基準値と比較して前記半導体装置の選別を行う選別工程を含む
    請求項1に記載の半導体装置の検査方法。
  3. 前記正電圧印加工程の前、または、前記第1測定工程の後に、
    前記ゲート端子が前記ソース端子に対して負にバイアスされる電圧VGS-を印加する負電圧印加工程と、
    前記電圧VGS-の印加を解除する負電圧解除工程と、
    前記ドレイン端子が前記ソース端子に対して正にバイアスされる電圧VDSを印加しながら、漏れ電流IDSS2を測定する第2測定工程と、を含む
    請求項1に記載の半導体装置の検査方法。
  4. 前記漏れ電流IDSS1と、前記漏れ電流IDSS2とを比較して前記半導体装置の選別を行う選別工程を含む
    請求項3に記載の半導体装置の検査方法。
  5. 前記正電圧印加工程よりも前に、前記ゲート端子に電圧を印加し、導電チャネルを通じて前記ドレイン端子に所定値以上の電流を通電する通電工程を行う
    請求項1又は3に記載の半導体装置の検査方法。
  6. 前記通電工程において、前記半導体装置の最大定格電流仕様の1/10よりも大きい値の電流を通電する
    請求項5に記載の半導体装置の検査方法。
  7. 前記正電圧解除工程の後、前記第1測定工程を行うまでは、前記ゲート端子をフローティングまたは前記ソース端子と短絡された状態で維持する
    請求項1又は3に記載の半導体装置の検査方法。
  8. 前記正電圧解除工程の後、前記第1測定工程を行うまで時間は、24時間以内である
    請求項1又は3に記載の半導体装置の検査方法。
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