[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2024033217A - 誘導加熱部材 - Google Patents

誘導加熱部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2024033217A
JP2024033217A JP2022136678A JP2022136678A JP2024033217A JP 2024033217 A JP2024033217 A JP 2024033217A JP 2022136678 A JP2022136678 A JP 2022136678A JP 2022136678 A JP2022136678 A JP 2022136678A JP 2024033217 A JP2024033217 A JP 2024033217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
induction heating
aerosol
susceptor
suction cartridge
heating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022136678A
Other languages
English (en)
Inventor
凱鵬 劉
kai peng Liu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUTURE TECHNOLOGY CO Ltd
Future Technology Co Ltd
Original Assignee
FUTURE TECHNOLOGY CO Ltd
Future Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUTURE TECHNOLOGY CO Ltd, Future Technology Co Ltd filed Critical FUTURE TECHNOLOGY CO Ltd
Priority to JP2022136678A priority Critical patent/JP2024033217A/ja
Publication of JP2024033217A publication Critical patent/JP2024033217A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】エアロゾル吸引カートリッジ14のコストを削減し、資源及び環境保護にも有効であり、衛生面においても安全である、誘導加熱部材1を提供する。【解決手段】誘導加熱装置で使用される誘導加熱部材1であって、エアロゾルを発生する充填物よりなる、略円柱形状のエアロゾル吸引カートリッジ14と着脱自在に形成されており、使用者がエアロゾルを吸引するためのマウスピース部材12と、交番磁界に反応して発熱をするサセプタ11と、マウスピース部材12とサセプタ11を接続するための接手部13と、を備える、ことを特徴とする、誘導部材1である。【選択図】図1

Description

本発明は、エアロゾル吸引用カートリッジ用に装着して使用される誘導加熱部材に関する。
近年、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むタバコカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引する方式のタバコ製品が広く知られている。また、嗜好の多様化や健康志向から、タバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを、タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品を使用したエアロゾル吸引用カートリッジも知られ始めている。
このようなエアロゾル吸引用カートリッジは、充填物が集積されたエアロゾル形成基材を加熱することで、エアロゾルを発生させる。エアロゾル形成基材の加熱方法として、(1)加熱装置内部に設置された加熱ブレードに、エアロゾル吸引用カートリッジを挿入して、加熱ブレードを電気的に加熱することで充填物を加熱する方式(加熱式)と(例えば特許文献1参照)、(2)エアロゾル形成基材の内部に予め強磁性体を主成分とした部品である誘導加熱部材を設け、誘導加熱装置で発生させた交番磁界により、誘導加熱部材の内部にヒステリシス損及びジュール熱を発生させて加熱(誘導加熱)することで、充填物を加熱する方式(誘導加熱式)が知られている(例えば特許文献2参照)。
ここで、誘導加熱部材には、ニッケルのような希少金属が使用されているが、現状では誘導加熱部材はエアロゾル吸引用カートリッジとともに使い捨てであり、エアロゾル吸引用カートリッジのコスト増を招くとともに、環境保護・資源保護の点からも問題であった。
また、加熱式用のエアロゾル吸引用カートリッジは、誘導加熱式の加熱装置では使用することができないため、使用者はその嗜好に合わせたエアロゾル吸引用カートリッジを必ずしも選択できるとは限らないといった問題があった。
特表2015-519915号公報 特開2021-175399号公報
本発明は上記事情に鑑み、エアロゾル吸引カートリッジのコストを削減し、資源及び環境保護にも有効であり、衛生面においても安全である、誘導加熱部材を提供することを目的とする。
また、誘導加熱方式でないエアロゾル吸引カートリッジを、誘導加熱装置で加熱して使用することができるための誘導加熱部材を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、誘導加熱装置で使用される誘導加熱部材であって、前記誘導加熱部材は、エアロゾルを発生する充填物よりなる、略円柱形状のエアロゾル吸引カートリッジと着脱自在に形成されている、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱部材であって、前記誘導加熱部材は、使用者がエアロゾルを吸引するためのマウスピース部材と、交番磁界に反応して発熱をするサセプタと、前記マウスピース部材と前記サセプタを接続するための接手部と、を備える、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱部材であって、前記エアロゾル吸引カートリッジは、その一端に連結され、使用者のエアロゾル吸引に供されるマウスピース部材を備え、前記誘導加熱部材は、シール部材と、交番磁界に反応して発熱をするサセプタと、を備え、前記シール部材は、前記エアロゾル吸引カートリッジの反マウスピース部材側の一端に対して取り付け可能な大きさと形状に形成されている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の誘導加熱部材であって、前記誘導加熱部材は、誘導加熱装置の前記サセプタを加熱するための誘導加熱装置に設置されている、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2または3のいずれか一項に記載の誘導加熱部材であって、前記サセプタは、その表面に保護膜が形成されている、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2または3のいずれか一項に記載の誘導加熱部材の収納容器であって、前記サセプタを内包可能な収納部を有する、ことを特徴とする。
請求項1から3に記載の発明によれば、誘導加熱部材がエアロゾル吸引カートリッジに着脱自在であるので、繰り返し利用が可能である。そのため、エアロゾル吸引カートリッジのコストを削減することが可能であり、また、資源及び環境保護にも有効である。
また、請求項2に記載の発明によれば、マウスピース部材が使用後に接手部から分離して洗浄できるので、衛生面での安全性を向上させることが可能である。
また、請求項3に記載の発明によれば、誘導加熱方式ではないエアロゾル吸引カートリッジを、誘導加熱装置で加熱して使用することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、使用の度に誘導加熱部を着脱する手間が省けるうえ、サセプタを、エアロゾル吸引カートリッジの長手方向に沿ってエアロゾル形成基材の内部に挿入できるので、より効率的に誘導加熱を行うことが可能になる。
請求項5に記載の発明によれば、表面に保護膜を形成することで、錆びや焦げを防止できるので、繰り返し使用の耐久性を向上させることが可能であり、さらにコスト削減に効果があり、資源及び環境保護にも有効である。
請求項6に記載の発明によれば、使用直後にエアロゾル吸引カートリッジから脱着しても、火傷や創傷の危険性がなく安全に誘導加熱部材を保管することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱部材の概略の側面図である。 本発明の実施の形態1に係るサセプタの概略の正面図(a)と側面図(b)である。 本発明の実施の形態1に係るマウスピース部材の概略の正面図(a)と側面断面図(b)である。 本発明の実施の形態1に係る接手部の概略の正面図(a)と側面図(b)と背面図(c)である。 本発明の実施の形態1に係る接手部の概略の側面断面図である。 本発明の実施の形態1に係るエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱部材の使用状態を示す概略の側面部分断面図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱部材の概略の正面図(a)と側面図(b)である。 本発明の実施の形態2に係るシール部材の概略の正面図である。 本発明の実施の形態2に係るエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱部材の使用状態を示す概略の側面部分断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る接手部の概略の正面図(a)と側面図(b)と背面図(c)である。 本発明の別の実施の形態に係るサセプタと接手部の接続状態を示す概略の側面図である。 本発明の別の実施の形態に係る接手部の概略の正面図(a)と側面図(b)と背面図(c)である。 本発明の別の実施の形態に係る誘導加熱部材の使用状態を示す概略の側面部分断面図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱部材の別の使用状態を示す概略の側面部分断面図 本発明の実施の形態に係る誘導加熱部材の収納容器を示す概略の側面図(a)と正面図(b)である。
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、図面において、図面中の各部の構成の大きさ、間隔、数、その他詳細は、視認と理解の助けのために 、実際の物に比べて大幅に簡略化して表現している。
実施の形態1
図1は、本実施の形態に係る、誘導加熱装置で使用される、誘導加熱部材1の概略の断面図である。誘導加熱部材1は、使用者がエアロゾルを吸引するためのマウスピース部材12と、交番磁界に反応して発熱をするサセプタ11と、マウスピース部材12とサセプタ11を接続するための接手部13と、を備える。
図6は、エアロゾル吸引カートリッジ14の概略の側面断面図であり、図7は、誘導加熱部材1の使用状態を示す概略の側面部分断面図である。このように、誘導加熱部材1は、エアロゾルを発生する充填物よりなる、略円柱形状のエアロゾル吸引カートリッジ14にサセプタ11を挿入して接続して使用され、また、着脱自在である。
サセプタ11は、図2のように平板状の素材を加工したものであり、本実施の形態1では、誘導加熱に供する本体111と、接手13に接続するための接続部112から構成されている。本体111は、エアロゾル吸引カートリッジ14に挿入しやすいように、先端が尖った短剣形状に形成されている。
サセプタ11の素材となる平板は、厚さが0.05~0.5mmである。0.05mmより薄いと、エアロゾル吸引カートリッジ14挿入時に変形しやすく、一方で0.5mmより厚いと、発熱が強くなり過ぎる。好ましくは厚さが0.1~0.3mmである。
本体111は、長さはエアロゾル吸引カートリッジ14における充填剤が形成されている範囲の長さと略同じであるが、これと異なっていてもよい。ここで、長すぎるとシール部材144に干渉するため、シール部材に干渉しない程度に短いことが好ましい。また、幅は、エアロゾル吸引カートリッジ14の円柱形状の円の半径の長さより小さく、内装部材142に干渉せずに収まる程度のサイズに設定されている。
接続部112は、長さと幅は本体111より短く、接手部13の係合孔131hに挿入可能な寸法に設定されている。さらに、その先端(本体111の反対側)には、接手部13に固定するためのフック形状が形成されている。フック形状は係合孔131hより若干大きく、接続部が折れ曲がらない程度の適当な力をもって係合孔131hに圧入することができ、係合孔131hの内壁に物理的に係合することで、かつ容易に抜けない程度の大きさに形成されている。また、接続部112における発熱による接手部13の係合部131の破損を防止するため、肉抜き用の貫通孔113が形成され、発熱を抑えている。
サセプタ11の素材は、強磁性体を含む金属材料で形成される。強磁性体は、外部磁界を加えると外部磁界と同じ方向の磁性を強く帯び、特に磁石に吸着する性質を持つ素材であり、例えば、強磁性体の材料である鉄、フェライト鉄、フェライト粉末、フェライト粒子、フェライト系ステンレス(例えばSUS430)、ニッケル、ニッケル鉄合金(例えば42アロイ、36インバー)、あるいはコバルト等が挙げられる。強磁性体の比透磁率は、1よりも極めて大きく、例えば、鉄であれば5000程度であり、ニッケルであれば600程度であり、コバルトであれば250程度であり、フェライト系ステンレスであれば1000~1800程度である。
磁性体のうち常磁性体は、外部磁界を加えると外部磁界と同じ方向の磁気を弱く帯び、外部磁界をゼロにすると磁気を帯びなくなる材料であり、例えば、アルミニウム、白金およびマンガン等が挙げられる。常磁性体の比透磁率は1よりもわずかに大きく、例えば、アルミニウムであれば1.000021程度であり、白金であれば1.000265程度であり、マンガンであれば1.000830程度である。
また、磁性体のうち反磁性体は、外部磁界を加えると外部磁界と反対方向の磁気を帯び、外部磁界をゼロにすると磁気を帯びなくなる材料であり、例えば銅、グラファイト、ビスマス等が挙げられる。反磁性体の比透磁率は、1よりもわずかに小さく、例えば、銅であれば0.999990程度であり、グラファイトであれば0.99980程度であり、ビスマスであれば0.999834程度である。
強磁性体は、向きや大きさが時間と共に変化する磁界(交番磁界)内部に置いたとき、電磁誘導により流れる渦電流によるジュール熱が発生するだけでなく、強磁性体内部の磁化の向きが変化するときに発生するエネルギー損失(ヒステリシス損)に起因する熱が発生するため、常磁性体や反磁性体に比べて容易に誘導加熱ができ、エアロゾル吸引カートリッジ14を十分に加熱できる。
また、強磁性体がその磁気秩序を失い、常磁性体に転移する温度であるキュリー温度は、例えば、ニッケルであれば358℃程度である。そのため、エアロゾル吸引カートリッジを例えば200℃の高温で加熱する際にも、加熱温度がキュリー温度に達することはなく、強磁性体としての性質を維持でき、エアロゾル吸引カートリッジ14を安定して加熱できる。
サセプタ11の素材は、強磁性体の材料である、鉄、フェライト鉄、フェライト粉末、フェライト粒子、フェライト系ステンレス、強磁性鋼、ステンレス鋼、ニッケル、コバルト、またはこれらを組み合わせた金属材料を採用してもよい。例えば、フェライト系ステンレスとニッケルを組み合わせたもの等が挙げられ、より好ましくは、鉄、クロム、アルミを組合せた合金(鉄クロムアルミ合金)である。
ここで、鉄及びクロムの温度と磁性の関係性について説明する。鉄は、キュリー温度が約770℃、クロムは、反強磁性体から常磁性体に変わる温度であるネール温度が約35℃である。
また、サセプタ11は、強磁性体を主成分として含む金属材料によって構成されてもよく、例えば強磁性体を、好ましくは60%以上、さらに好ましくは80%以上含む合金である強磁性合金を採用してもよい。例えば、ニッケル合金あるいはニッケル鉄合金等が挙げられる。この場合でも、強磁性体が誘導加熱されることで、エアロゾル吸引カートリッジ14を十分に加熱できる。なお、強磁性体の代わりに、常磁性体および反磁性体を含む金属材料を用いてもよい。この場合でも誘導加熱自体は可能である。ただし、加熱時間の短縮化や消費電力の低減の観点から強磁性体を含む金属材料を用いる方が好ましい。
マウスピース部材12は、使用者が口に銜えてエアロゾルを吸引するための部品である。素材はプラスチック、金属のように、外力に対する耐久性のある素材が使われるが、加工性、コスト、重量などの事情を考慮すると、プラスチックが好ましい。ここで、プラスチックの種類は例えばABS、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、PTFE、PET、塩化ビニル、ポリカーボネートなど、殆どの種類のものが使用できる。本実施の形態1では、略円筒形状のポリアセタールを使用した。円筒の大きさは、使用時に不便さを感じない程度の大きさ、例えば長さ20~50mm、外径は7~20mm、内径は5~18mm、肉厚は1.0~3.0mmの範囲で設定される。ここで、内径と肉厚は、外径の大きさを考慮して、通気性と耐久性を損なわないように設定される。また、円筒の一端側の内壁には、接手部13を接続するためのネジ山121が形成されている。
接手部13は、サセプタ11とマウスピース部材12を接続するための部品であり、サセプタ11を接続するための接合部131と、マウスピース部材12を接続するためのマウスピース接続部133が、本体部132を挟んだ形状で一体的に形成されている。素材は、マウスピース部材12と同様に、プラスチックまたは金属が使用されているが、必ずしもマウスピース部材12と同じ素材である必要はなく、一方がプラスチック、もう一方が金属であっても良い。
接合部131は、中央に係合孔131hが形成された角柱形状をしている。大きさは、長さ(サセプタ11の差し込み方向)は、サセプタ11の接続部112の長さに応じて調整されるが、これと異なっていてもよい。また、厚さは同様に接続部112の厚さに応じて形成される。係合孔131hの大きさと形状は、前述のとおり接続部112をしっかりと嵌合できるように設定されている。また、誘導加熱を有効に行うために、接合部131は、誘導加熱部材1をエアロゾル吸引カートリッジ14に接続したときに、その円柱の半径方向の中央に位置するように、本体部132の略中央に設けられている。
マウスピース接続部133は、外側面にネジ山が形成された円筒形状の部分である。この円筒の径とネジ山のパターンは、マウスピース12の内周側面のネジ山のパターンに対応して、両者を固定できるような大きさと形状で形成されている。一方、円筒の内径は、エアロゾルの流通が阻害されない程度の大きさ、例えば3.0mm以上に設定されている。
本体部132は、円板状の部分であり、その円の径はマウスピース部材12の外径と同等である。厚さは特に制限はないが、耐久性や加工性を考慮すると1.0~5.0mmの範囲であることが好ましい。円板の面内にはエアロゾルを通すための通気孔132hが形成されている。通気孔132の大きさと形状は任意のものとすることができるが,本実施の形態1では、長円形状の貫通孔とした。また、その配置は、マウスピース部材12と一体化したときに、マウスピース接続部133の内円133hの内部に位置するように設定される。また、図5は、接手部13の概略の側面断面図であるが、接合部131の係合孔131hは、本体部132を介してマウスピース接続部133の内円133hと一体的に貫通孔を形成している。
図6は、エアロゾル吸引カートリッジ14の概略の側面断面図である。エアロゾル吸引カートリッジ14は、全体として円柱形状をしており、エアロゾルを発生する充填物が充填された略円管状の充填物の集積体であるエアロゾル形成基材141と、エアロゾル吸引カートリッジ14からの気流を通すことのできるフィルタ143と、フィルタ143の反対側の端に配置されるシール部材144とが、長手方向に沿って配列されており、シート状の外装部材145で略円柱状に巻かれることで一体的に形成されている。ここで、外装部材145は、紙等の柔軟な素材で形成されている。ここで、エアロゾル吸引カートリッジ14は、誘導加熱部材1とは異なり、使い捨ての消耗品である。
本実施の形態1におけるエアロゾル吸引カートリッジ14は、径が4.0mm~7.5mm、より好ましくは5.0mm~7.0mm、長さが40mm~80mmに形成される。エアロゾル吸引カートリッジ14の外径を6.5~7.5mmの範囲に設定すれば、誘導加熱装置Dに設けられたエアロゾル吸引カートリッジ14を差し込む挿入部と適度な力で嵌合するため、エアロゾル吸引カートリッジ1を誘導加熱装置Dに好適に保持させることを可能にしつつ、エアロゾル吸引カートリッジ14の着脱を容易にすることができる。エアロゾル吸引カートリッジ14の長さを40mm以上に設定すれば、誘導加熱装置Dに設けられたエアロゾル吸引カートリッジ14を受け入れる挿入部の長さよりも長くなるので、エアロゾル吸引カートリッジ14を誘導加熱装置Dに差し込んでも、吸口を誘導加熱装置Dから露出させることができ、使用者がエアロゾルを吸引するのに必要な長さを確保可能となる。
充填物は、乾燥・粉砕されたタバコ植物または非タバコ植物に、エアロゾルを発生させるエアロゾルフォーマや、微結晶セルロース、風味を追加する添加剤、保存料、粘着剤または増粘剤等を混合し、シート状に成形した上で、所定の幅及び長さを有するように切断されることで形成される。
充填物を長尺状で構成した場合、中心軸に直交する断面は略長方形状であり、その断面の長辺と短辺の比は、例えば、1:1~30:1の範囲であることが好ましい。長辺の長さは、0.1mm~7.5mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは、0.1mm~3.0mmの範囲である。短辺の長さは、0.1mm~1.0mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは0.1mm~0.5mmの範囲である。また、充填物の長さはエアロゾル吸引カートリッジ14の長さと略同一であるのが好ましい。充填物の長さは10mm~25mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは10mm~20mmの範囲である。このような充填物の寸法の一例を挙げると、長辺が1.5mm、短辺が0.3mm、長さが12mmである。
次に、充填物として用いられる原料の具体例について説明する。充填物は、以下に示す原料のうち任意の1つまたは複数の組み合わせで構成される。
充填物は、タバコ植物または非タバコ植物を原料とする。タバコ植物としては、タバコ葉、タバコ茎、膨張タバコ、均質化タバコ等が挙げられる。非タバコ植物としては、タバコ植物以外の植物が挙げられる。非タバコ植物の好ましい部位としては、葉、果肉、種子、根(鱗根、塊根等)、茎、塊茎、皮(茎皮、樹皮等)、花(花弁、雄蕊、雌蕊等)、幹、枝等が挙げられる。
なお、本明細書でいう「植物」とは動物に対する一群を意味し、草および木等のように、根があって場所が固定されて生きているような生物以外に、微細藻類および海藻等のような藻類、キノコ等の菌類等をも含む。
充填物は、例えば、乾燥・粉砕された非タバコ植物に、エアロゾルを発生させるエアロゾルフォーマ、微結晶セルロース、風味を追加する風味添加剤、保存料、結着剤または増粘剤等を適宜混合し、粉砕若しくは分級して粉状または粒状にしたり、ペースト状に成形される。また、充填物は、シート状に成形した上で、所定の幅および長さを有するように切断して短冊状または棒状とされる。
例えば、非タバコ植物が原材料である場合は、茶葉を使用できる。茶葉は茶になる植物が異なるだけでなく、同じ植物であっても加工法によって異なる茶葉になる。具体的には、たとえば、日本茶、紅茶、ウーロン茶等が挙げられる。
エアロゾルフォーマは、例えばグリセリン、プロピレングリコール等が好ましく使用される。
次に、微結晶セルロースとは、例えば、繊維性植物のパルプから得られたα-セルロースを酸で部分的に解重合したものとして得られるものであり、セルロースから可溶性部分を取り除き、適宜、不溶性部分を結晶化したものである。
微結晶セルロースは、粉体のままでも良いし、水などの溶媒に分散させて懸燭液でも良い。この場合、溶媒ヘの分散は、高速攪拌機や高圧ホモジナイザーなどが使用できる。
さらに、必要に応じ充填物の原料として風味を追加する風味添加剤も用いられる。風味添加剤としては、はっか、ココア、コーヒー、紅茶のエキス、茶抽出物のカテキンの粉末等が挙げられる。保存料としては食品に使用されるものが好ましく、例えば、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
結着剤または増粘剤としては、グアーガム等のゴム、ヒドロキシプロピルセルレロースなどのセルロース結合剤、デンプンなどの有機酸の共役塩基塩などの多糖類、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
エアロゾル形成基材141は、長尺状の充填物が長さ方向に沿って束状とされ、シート状の内装部材142で巻かれることで略円柱状となるように形成されている。充填物は、タバコ植物または非タバコ植物から形成される。エアロゾル形成基材141は、10~25mmの長さを有する。なお、充填物は、長尺状に限られず、粒状、ダスト状、ペースト状、多孔質状など他の形態であってもよい。また、誘導加熱装置Dの形状に合わせて、上記とは異なる寸法を有していてもよい。
エアロゾル形成基材141の外径は、シール部材144やフィルタ143の外径と略等しく、また、中心軸に沿って概ね一定の値となっている。この外径の大きさは、例えば4.0mm~7.5mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは5.0mm~7.0mmの範囲である。
フィルタ143は、円柱状に形成されており、中心軸に沿った長さは、接手部13の接合部131の長さと同等に設定されている。フィルタ143の素材は、例えば紙等を用いて形成される。また、例えば紙からなるシート状の部材を巻いて円柱状に設けられてもよいし、微粒子を取り除くセルロースアセテートフィルタ等を含んでいてもよい。また、シリコーンを含む多孔質材料で形成されてもよい。フィルタ143は、エアロゾル吸引カートリッジ14で生成された水蒸気やエアロゾル中の微粒子の一部を濾過する機能を有する白色のフィルタである。なお、充填物が非タバコ植物を原料としている場合、フィルタ143は必ずしも必要ではない。
また、フィルタ143には、誘導部材1をエアロゾル吸引カートリッジ14に接合したときに、サセプタ11と接手部13の接合部131が挿通するための挿通孔143hが形成されている。
次に、シール部材144は、充填物がエアロゾル形成基材141からこぼれることを防止するためのものであり、円板状に形成されている。シール部材144の素材は、フィルタ143と同じ素材、例えば紙からなるシート状の部材を巻いて円板状に設けられてもよい。また、シール部材144は、カートリッジの外部からエアロゾル吸引カートリッジ14に向かって空気を通過させる機能を有する。また、シール部材144は、エアロゾル吸引カートリッジ14で生成された水蒸気やエアロゾルのうち、エアロゾル吸引カートリッジ14に留まって液化した残留液を吸収することができる。このシール部材144は、フィルタ143とは異なる色(例えば黒)にすることで、エアロゾル吸引カートリッジ14の上流側と下流側を簡単に判断可能にすることができる。
誘導加熱部材1を使用するときは、図7のようにサセプタ11を、エアロゾル吸引カートリッジ14の長手方向に、エアロゾル形成基材141の充填物にフィルタ143の挿通孔143hを通じて挿入する。挿入は、接手部13の本体部132の円板の面が、エアロゾル吸引カートリッジ14のフィルタ143の露出した面に接するまで行う。この時、サセプタ11はエアロゾル形成基材141の内部に挿入され、接手部13の接合部131はフィルタ143の挿通孔143hの内部に挿入されている状態になる。このような形態をとることで、エアロゾル吸引カートリッジ14を誘導加熱装置Dにセットしたときに、誘導加熱できる。使用者は、マウスピース部材12を咥えて、発生したエアロゾルを吸引する。
また、使用後は、誘導加熱部材1をエアロゾル吸引カートリッジ14から脱着して、誘導加熱部材1は保管し、エアロゾル吸引カートリッジ14は廃棄する。
次に、本実施の形態1に係る、エアロゾル吸引カートリッジ14の製造工程について説明をする。当該製造工程は、大きく分けて充填物の製造工程、エアロゾル形成基材141の製造工程、組立工程からなり、この順に行われる。
<充填物の製造工程>
初めに、充填物の製造工程について説明をする。充填物の製造工程は、さらに内部工程として、その主原料となるタバコ植物または非タバコ植物を乾燥・粉砕し、秤量等を行う乾燥・粉砕工程と、その他の原料の前処理、秤量等を行う準備工程と、原料を混合して組成物とする混合工程と、組成物を成形する充填物成形工程と、を有する。
乾燥・粉砕工程では、主原料となるタバコ植物または非タバコ植物の使用部位(例えば、葉、種子、乾燥果実、茎、樹皮、根など)を組成物とするため、所定の粉砕物に加工する。その際、後に添加するエアロゾルフォーマ、水その他の成分を吸収あるいは担持するのに都合の良い水分量に調整することが好ましい。乾燥において、温度は60℃以上80℃以下が好ましい。この範囲とすることで、必要とする香味成分の散逸を避けながら、所望の水分量に到達させやすい。さらに、乾燥・粉砕工程には、粉砕物を篩分けする篩工程を設けることもでき、所望の粒度に調整して混合工程に投入することができる。
準備工程においては、充填物を作製するにあたり必要な原料を準備することができる。前述の微結晶セルロースは、準備工程において秤量され、混合工程に投入される。
混合工程においては、通常の混合機を使用することができる。例えば、混合槽中の原料を撹拌羽根にて、剪断力を加えつつ混合するような形態が好ましく用いられる。
充填物成形工程では、各種原料が混合された組成物を薄いシート状に成形してから、切断することで、短冊状または棒状の充填物が成形される。本実施形態では、薄いシートにするため、複数本のロールミルを用意する。複数本のロールミルを用いると、狭いロール間に押し込まれることによる圧縮と、ロール速度差による剪断により、混練、分散などを行いながら、ドクターブレードにより所望の厚さのシートとすることが可能であり、好ましい。また、プレスローラあるいはプレス機を用いて作製することもできる。
また、粉状または粒状の充填物とするには、上記組成物について、適宜粉砕若しくは分級を行うことが好ましい。粉状または粒状の充填物における平均粒子径は、例えば0.1~3.0mmであることが好ましく、0.5mm以下であることがより好ましい。当該平均粒子径は、例えばJIS K 0069:1992に記載された篩分け法によって求められる。つまり、この平均粒子径は、複数の篩による試験結果について、目開きの大きいほうからの質量の積算を行い、その質量50%に相当する径をいう。また、レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径を平均粒子径としても良い。
充填物成形工程では、組成物を加圧によりオリフィスを通過させて成形するなど、他の手段を用いても良い。また、充填物成形工程では、必要に応じて、非タバコ植物、エアロゾルフォーマ、結着剤または増粘剤等、風味添加剤、保存料をさらに添加しても良いし、水などを添加しても良い。
充填物成形工程で得られるシートの厚さは、0.1mm~1.0mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは0.1mm~0.5mmの範囲である。得られたシートは、カッター、回転刃方式のロータリーカッター等により、所定の幅に切断される。
ここで、充填物の表面に粘着性を付与する場合は、粘着性を付与できる手段であれば特に限定されないが、既述の結着剤を少なくとも一部に付着させれば良い。粘着性を付与することで、短冊状または棒状の充填物と粉状、粒状またはペースト状の充填物と組み合わせる場合に、短冊状または棒状の充填物の表面に粉状、粒状またはペースト状の充填物を安定して保持することができる。
<エアロゾル形成基材の形成工程>
次に、エアロゾル形成基材141の製造工程について説明をする。エアロゾル形成基材141の径に合わせて収束させる。これは、内部工程として、上述した充填材形成工程、収束工程、包摂工程及び切断工程を有している。
収束工程では、上述した充填材形成工程後の、延在してなる充填物をエアロゾル形成基材141の径に合わせて収束させる。
包摂工程では、収束工程で収束させた充填物を、延在してなる内装部材142により包み、延在してなるエアロゾル形成基材141の母材を形成する。
切断工程では、包摂工程で作成した、延在してなるエアロゾル形成基材141の母材を、例えば図示しないローラカッタを用いて所定の長さ(10~25mm)に切断し、エアロゾル形成基材141を形成する。
<組立工程>
次に、組立工程について説明をする。組立工程は、シール部材144と、エアロゾル形成基材141と、フィルタ143を、この順番で一列に配列し、外装部材145で包むことで、エアロゾル吸引カートリッジ14が完成する。
実施の形態2
図8から11に基づいて、本実施の形態2に係る、誘導加熱部材2について説明する。ここで、実施の形態1と共通の構成や作用については、図示と説明を省略する。
実施の形態2に係る誘導加熱部材2は、シール部材22と、交番磁界に反応して発熱をするサセプタ21と、を備える。サセプタ21は、実施の形態1と同様である。また、シール部材22は、実施の形態1のシール部材144と同様に、面内に、外部からエアロゾル吸引カートリッジ23に向かって空気を通過させる機能を有する、円板状の部品であり、面内に通気口22hが形成されている。
シール部材22の素材は、繰り返し使用ができるように、金属やプラスチックといった、耐久性のある材料を用いられる必要がある。ここで、重量や加工性、さらにサセプタ21で発生した熱の断熱性を考えるとプラスチックを使用することが好ましい。プラスチックの種類は例えばABS、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、PTFE、PET、塩化ビニル、ポリカーボネートなど、殆どの種類のものが使用できる。
シール部材22は、後述するように、エアロゾル吸引カートリッジ23の反マウスピース部材234側の一端に対して取り付け可能な大きさと形状に形成されている、
また、シール部材22の面内の略中央には、サセプタ21の接続部212(図示略)を係合孔するための係合孔24が形成されている。係合孔24の大きさや形状は、係合孔131hと同様である。
図10は、エアロゾル吸引カートリッジ23の概略の側面断面図である。エアロゾル吸引カートリッジ23は、全体として円柱形状をしており、エアロゾルを発生する充填物が充填された略円管状の充填物の集積体であるエアロゾル形成基材231と、エアロゾル形成基材231と反対側に配置されるフィルタ234と、エアロゾル形成基材231とフィルタ234の間に配置される支持部材233とが、長手方向に沿って配列されており、シート状の外装部材235で略円柱状に巻かれることで一体的に形成されている。ここで、エアロゾル形成基材232、外装部材235は、実施の形態1と同様である。
支持部材233は、エアロゾル形成基材231の支持部材233側への移動を抑制するとともに、エアロゾル形成基材231で発生したエアロゾルを含む気流をフィルタ234側に流通させる。支持部材233は、例えば円筒状かつ中実状に設けられ、その軸方向が中心軸に沿うようにエアロゾル形成基材231とフィルタ234との間に配置される。支持部材233は、例えば、外径が4.0mm~7.5mm、中心軸に沿った長さが50mm以下に形成される。なお、支持部材233は、適宜機能および構成に応じて上記とは異なる寸法を有していてもよい。本実施の形態2では、樹脂材で形成された支持部材本体に、空気の流路となる挿通孔が形成された形態である。支持部材233を形成する素材としては、例えば、ポリプロピレン、ポリ乳酸、シリコーンのようなものが挙げられる。
フィルタ234は、挿通孔143hを有しないこと以外は、素材や形状は実施の形態1と同様である。
また、支持部材233とフィルタ234の間は、本実施の形態2では、エアロゾルの通気性の確保と冷却のため、特に構造要素を有さない空洞となっているが、支持部材233、フィルタ234を延伸して接触させる構造としても良いし、別途エアロゾルの冷却のための部材(例えば紙などで形成される)を設けても良い。
誘導加熱部材2を使用するときは、図11のようにサセプタ21を、エアロゾル吸引カートリッジ23の長手方向に、エアロゾル形成基材231の充填物に、フィルタ234の反対側から挿入する。挿入は、サセプタ21が完全に充填物の内部に埋没し、シール部材22がエアロゾル吸引カートリッジ23の端部に接触するまで行う。このような形態をとることで、エアロゾル吸引カートリッジ23を誘導加熱装置Dにセットしたときに、誘導加熱できる。フィルタ234側を咥えて、発生したエアロゾルを吸引する。
また、使用後は、誘導加熱部材2をエアロゾル吸引カートリッジ23から脱着して、誘導加熱部材2は保管し、エアロゾル吸引カートリッジ23は廃棄する。
この発明によれば、誘導加熱部材1(2)がエアロゾル吸引カートリッジ14(23)に着脱自在であるので、繰り返し再利用可能である。そのため、エアロゾル吸引カートリッジ14(23)のコストを削減することが可能であり、また、資源及び環境保護にも有効である。
また、マウスピース部材12が使用後に接手部13から分離して洗浄できるので、衛生面での安全性を向上させることが可能である。
また、誘導加熱方式ではないエアロゾル吸引カートリッジ23を、誘導加熱装置Dで加熱して使用することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本願発明の範囲は以上の実施の形態に限られるものではなく、これと同視しうる他の形態に対しても及ぶ。
例えば、サセプタ11(21)の錆びや焦げを防止するために、表面に保護膜を形成することで、繰り返し使用の耐久性を向上させることが可能となる。ここで、保護膜はPTEFのようなフッ素樹脂で形成されると効果的である。
実施の形態1において、接手部13は、図12の接手部33のように、接合部331がマウスピース接続部333の円筒の内側に向かって延伸していてもよい。この場合、サセプタ11とフィルタ143が直接接触することによりフィルタ143が焼損することを回避するために、フィルタ143は、マウスピース接続部333の円筒の内側や、マウスピース12の内部に収納されていても良い。さらにはフィルタ143を設けなくとも良い。サセプタ11と接手部33に接続した状態を図13に示す。これにより、消耗品であるエアロゾル吸引カートリッジ14の部品点数を減らせるので、さらにコスト削減が可能となる。
また、図14の接手部43のように、本体部432が、円板形状の円周に沿って、マウスピース接続部433と反対側に、円筒状の側壁を有する形態であってもよい。ここで、円筒の内周径は、エアロゾル吸引カートリッジ14(23)の外周径と略同じであり、エアロゾル吸引カートリッジ14(23)に誘導加熱部材1を接続したときに、図15に示すように、エアロゾル吸引カートリッジ14(23)を本体部432に嵌合するような形態になる。また、誘導加熱部材1のサセプタ11(22)を、をエアロゾル吸引カートリッジ14(23)の長手方向に沿って挿入しやすくなり、かつエアロゾル形成基材141の内部でサセプタが傾いたり位置ずれを起こしたりすることを抑制できるので、誘導加熱を効率的に行うことが可能になる。また、エアロゾル吸引カートリッジ14(23)の一端を、接続部43の円筒状の側壁で支えることで、エアロゾル吸引カートリッジ14(23)の破損を防止することが可能になる。
さらに、実施の形態2において、図16の様に誘導加熱部材2を予め誘導加熱装置Dの内部に設置されていてもよい。この場合、使用時にはエアロゾル吸引カートリッジ23を誘導加熱装置Dにセットすると自動的に誘導加熱部2がエアロゾル形成基材141の内部に挿入される。これにより、使用の度に誘導加熱部2を着脱する手間が省けるうえ、サセプタ21を、エアロゾル吸引カートリッジ23の長手方向に沿ってエアロゾル形成基材232の内部に挿入できるので、より効率的に誘導加熱を行うことが可能になる。
また、図17のように、サセプタ11(21)を内包可能な収納部を有する、誘導加熱部材1の収納容器5を用いることで、使用直後にエアロゾル吸引カートリッジ14(23)から脱着しても、火傷や創傷の危険性なく安全に誘導加熱部材1(2)を保管することが可能となる。ここで、収納容器5は、使用直後のサセプタ11(21)の熱に耐えられる素材、例えば金属や耐熱性プラスチック(例えばポリイミド、PTFE等)、シリコーンを使用すると効果的である。
また、サセプタ11(21)は、必ずしも平板状ではなく、例えば円柱状、円筒状、角柱状など多彩な形状をとることが可能である。
なお、充填物の原材料である茶葉は、実施の形態に挙げたもの以外に、一般に使用されている全ての茶葉を使用できる。また、これら茶葉については飲用後の茶殻を使用しても良い。茶殻などを使用すれば高価な茶葉などを再利用して有効活用できる。
また、上記に例示した非タバコ植物の抽出物、所謂エキスや加工品も使用することができる。抽出物の形態としては、液体、水あめ状、粉末、顆粒、溶液等が挙げられる。
また、充填物の原料としてのエアロゾルフォーマは、実施の形態に挙げたもの以外に、ソルビトール、トリエチレングリコール、乳酸、ジアセチン(グリセリンジアセタート)、トリアセチン(グリセリントリアセタート)、トリエチレングリコールジアセタート、クエン酸トリエチル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸メチル、ドデカンジオン酸ジメチル、テトラデカンサンジオン酸ジメチルなども使用できる。
また、風味添加剤として、メントールおよび非水溶性架橋ポリマー(好ましくはポリビニルポリピロリドン)を含有させても良い。メントールに非水溶性架橋ポリマーを組み合わせることで、メントールの昇華を効果的に抑制でき、メントールの風味を長期間保つことができる。ここで、メントールとは、天然物から得られたものに限られず、合成物でも良い。また、はっか、ミント、ハッカ油、その他のメントールを含むものを使用しても良い。
また、風味添加剤は、例えば、フィルタ143(234)の壁部に含浸させることによってフィルタ143(234)に設けられている。風味添加剤がフィルタ143(234)に設けられている態様は、このような態様に限られず、例えば、当該風味添加剤が封入されているカプセルをフィルタ143(234)の壁部に埋設することによって、フィルタ143(234)に風味添加剤が設けられているようにしても良い。または、フィルタ143(234)とエアロゾル吸引カートリッジ14(23)との間に風味添加剤が封入されたカプセルが配置されるようにしても良い。風味添加剤がカプセルに封入されている場合、使用者は、カプセルを指で押圧することにより、カプセルを破壊することができ、所望のタイミングで風味添加剤の芳香成分を揮発させることが可能となる。
また、風味添加剤は、例えば、マイクロカプセルに封入されている場合、封入されているマイクロカプセルをエアロゾル吸引カートリッジ14(23)に設けても良い。勿論、当該マイクロカプセルを支持部材233に設けても良い。
また、充填物の原料としての結着剤または増粘剤としては、実施の形態に挙げたものの他、キサンタンガム、アラビアゴムおよびローカストビーンガムなどのゴム、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースおよびエチルセルロースなどのセルロース結合剤、または、アルギン酸などの有機酸、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラナギン、寒天およびペクチンなどの有機酸の共役塩基塩などの多糖類、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
また、支持部材233は、実施の形態2に挙げたもの以外の樹脂材、あるいは冷却効果が増す木材、金属(アルミ等)のような樹脂材以外の材料で形成されていてもよい。さらに、支持部材233は、エアロゾル吸引カートリッジ23がフィルタ234側に容易に動くことのない構成(エアロゾル吸引カートリッジ23が外装部材235に固定されている等)であれば、必ずしも必要ではない。
同様に、サセプタ11(21)は、強磁性体、常磁性体または反磁性体を組み合わせたものでもよい。例えば、強磁性体の材料であるニッケルで形成された平板と強磁性体の材料である鉄で形成された平板とを物理的に密着したもの、または強磁性体の平板と、常磁性体の材料であるアルミニウムで形成された平板とを物理的に密着したもの、強磁性体の外表面を常磁性体で被覆する等が挙げられる。
また、サセプタ11(21)は、必ずしも金属材料のみから形成される必要はなく、全体として磁性を有していれば、金属と非金属の複合材料などを用いてもよい。
また、充填物は粉状または粒状に成形されたものや、ペースト状に成形されたものでもよい。
また、実施の形態2において、シール部材22には、必ずしも面内に通気口22hが形成されている必要はなく、例えばシール部材22が、その一部が切り欠かれた形状(例えば半月形状や十字形状など)で、通気性を確保できる形状をも採りうる。
1、2 誘導加熱部材
11,21 サセプタ
12 マウスピース部材
13、33、43 接手部
14、23 エアロゾル吸引カートリッジ
5 収納部
D 誘導加熱装置

Claims (6)

  1. 誘導加熱装置で使用される誘導加熱部材であって、
    前記誘導加熱部材は、エアロゾルを発生する充填物よりなる、略円柱形状のエアロゾル吸引カートリッジと着脱自在に形成されている、
    ことを特徴とする、誘導加熱部材。
  2. 前記誘導加熱部材は、使用者がエアロゾルを吸引するためのマウスピース部材と、交番磁界に反応して発熱をするサセプタと、前記マウスピース部材と前記サセプタを接続するための接手部と、を備える、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の誘導加熱部材。
  3. 前記エアロゾル吸引カートリッジは、その一端に連結され、使用者のエアロゾル吸引に供されるマウスピース部材を備え、
    前記誘導加熱部材は、シール部材と、交番磁界に反応して発熱をするサセプタと、を備え、
    前記シール部材は、前記エアロゾル吸引カートリッジの反マウスピース部材側の一端に対して取り付け可能な大きさと形状に形成されている、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の誘導加熱部材。
  4. 前記誘導加熱部材は、誘導加熱装置の前記サセプタを加熱するための誘導加熱装置に設置されている、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の誘導加熱部材。
  5. 前記サセプタは、その表面に保護膜が形成されている、
    ことを特徴とする、請求項2または3のいずれか一項に記載の誘導加熱部材。
  6. 前記サセプタを内包可能な収納部を有する、
    ことを特徴とする、請求項2または3のいずれか一項に記載の誘導加熱部材の収納容器。

JP2022136678A 2022-08-30 2022-08-30 誘導加熱部材 Pending JP2024033217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022136678A JP2024033217A (ja) 2022-08-30 2022-08-30 誘導加熱部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022136678A JP2024033217A (ja) 2022-08-30 2022-08-30 誘導加熱部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024033217A true JP2024033217A (ja) 2024-03-13

Family

ID=90194324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022136678A Pending JP2024033217A (ja) 2022-08-30 2022-08-30 誘導加熱部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024033217A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2024033217A (ja) 誘導加熱部材
JP7289333B2 (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP7432034B2 (ja) 喫煙具用カートリッジとその製造方法
JP7398591B1 (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP7502536B2 (ja) エアロゾル吸引カートリッジのシール部材及びシール構造
JP7373092B1 (ja) エアロゾル吸引用カートリッジ
WO2023002918A1 (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP7514894B2 (ja) エアロゾル形成基材とその製造方法、設置治具
WO2024080175A1 (ja) エアロゾル吸引カートリッジとそのシール部材及びシール機構
JP2023143820A (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP7263599B2 (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP2024024418A (ja) エアロゾル吸引用カートリッジ
JP2023016017A (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP2024033216A (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP2024071352A (ja) エアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成基材
JP2024047945A (ja) エアロゾル形成基材
JP2024024869A (ja) 喫煙具用カートリッジおよび支持部材
JP2023148719A (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP2023043800A (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP2023044888A (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP2023183422A (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP2023035232A (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP2024023061A (ja) サセプタ及び喫煙具用カートリッジ
JP2023056061A (ja) 喫煙具用カートリッジ
JP2023057650A (ja) 喫煙具用カートリッジ