JP2024011054A - 配線基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線基板の品質向上。【解決手段】実施形態の配線基板100は、第1配線パターン10a及びベタパターン101を含む第1導体層11と、その上に絶縁層を介して形成されていて、第2配線パターン10b及びベタパターン102を含む第2導体層12と、第1配線パターン10aとベタパターン101とを分離する第1ギャップパターン31と、第2配線パターン10bとベタパターン102とを分離する第2ギャップパターン32と、を含んでいる。第1配線パターン10aは、平面視で所定の第1仮想図形IS1の外縁の一部に沿って配置されており、第2配線パターン10bは、平面視で第1仮想図形IS1と中心点C1、C2を共有していて第1仮想図形IS1と相似の第2仮想図形IS2の外縁に沿って配置されており、中心点C1、C2に関する径方向R又は周方向θにおいて、第1ギャップパターン31の位置と第2ギャップパターン32の位置とが異なっている。【選択図】図2
Description
本発明は配線基板に関する。
特許文献1には、複数の配線層を含む多層プリント配線板が開示されている。各配線層には、下層の絶縁層を露出する複数の開口部が配置されている。
特許文献1に開示の多層プリント配線板では、各配線層に配置される複数の開口部が、複数の配線層の全てで重なるように配置されている。各開口部が重なっている部分では、その上下の絶縁層が、多層プリント配線板の厚さ方向の全体に渡って、配線層を実質的に介さずに積層されている。そのため、その部分において多層プリント配線板の表面に凹みが生じ、表面上の配線層の信頼性や電気的特性が低下すると考えられる。
本発明の配線基板は、第1配線パターン及び前記第1配線パターンを囲むベタパターンを含む第1導体層と、前記第1導体層の上に積層されている第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成されていて、第2配線パターン及び前記第2配線パターンを囲むベタパターンを含む第2導体層と、前記第1導体層に設けられていて、前記第1配線パターンと前記ベタパターンとを分離する領域である第1ギャップパターンと、前記第2導体層に設けられていて、前記第2配線パターンと前記ベタパターンとを分離する領域である第2ギャップパターンと、を含んでいる。そして、前記第1配線パターンは、平面視で所定の第1仮想図形の外縁の一部に沿って配置されており、前記第2配線パターンは、平面視で前記第1仮想図形と中心点を共有していて前記第1仮想図形と相似の第2仮想図形の外縁に沿って配置されており、前記中心点に関する径方向又は周方向において、前記第1ギャップパターンの位置と前記第2ギャップパターンの位置とが異なっている。
本発明の実施形態によれば、配線基板における膨れや表面の凹みの発生が抑制され、配線基板の信頼性や電気的特性などの品質が向上すると考えられる。
実施形態の配線基板が図面を参照しながら説明される。図1は、一実施形態の配線基板の一例である配線基板100の一部を示す断面図である。図2には、図1の例の配線基板の各導体層に含まれる配線パターンが縦方向に並べて示されており、図3は、図2の各導体層の配線パターンを重ねて示す平面図である。図1は、図2及び図3に示されるI-I線を含む切断線での断面図である。なお、配線基板100は本実施形態の配線基板の一例に過ぎない。本実施形態の配線基板の積層構造、並びに、導体層及び絶縁層それぞれの数は、図1の配線基板100の積層構造、並びに配線基板100に含まれる導体層及び絶縁層それぞれの数に限定されない。実施形形態の配線基板は、2以上の任意の数の導体層、及び任意の数の絶縁層を含み得る。また、以下の説明で参照される各図面では、開示される実施形態が理解され易いように特定の部分が拡大して描かれていることがあり、大きさや長さについて各構成要素がそれぞれの間の正確な比率で描かれていない場合がある。
図1に示されるように、配線基板100は、積層されている複数の絶縁層(絶縁層20~24)と、それら複数の絶縁層のそれぞれを介して積層されている複数の導体層(導体層11~15)と、を含んでいる。具体的には、実施形態の配線基板100は、絶縁層20と、絶縁層20上に形成されている導体層11(第1導体層)と、導体層11及び絶縁層20の上に積層されている絶縁層21(第1絶縁層)と、絶縁層21上に形成されている導体層12(第2導体層)と、を含んでいる。図1の配線基板100は、さらに、導体層12及び絶縁層21の上に積層されている絶縁層22(第2絶縁層)と、絶縁層22の上に形成されている導体層13(第3導体層)と、導体層13及び絶縁層22の上に積層されている絶縁層23と、絶縁層23の上に形成されている導体層14と、それらの上に順に形成されている絶縁層24及び導体層15と、を含んでいる。
図1では、絶縁層20が配線基板100の厚さ方向における一方の表面側の最表層の絶縁層であるように描かれており、他方の表面側の最表層の導体層及び絶縁層として、絶縁層24及び導体層15が描かれている。しかし、前述したように実施形態の配線基板の積層構造や、導体層の数は、図1の例に限定されない。例えば、実施形態の配線基板は、絶縁層20における導体層11と反対側に、さらに1以上の導体層及び絶縁層を備えていてもよく、導体層15における絶縁層24の反対側に、さらに1以上の導体層及び絶縁層を備えていてもよい。また、図1の配線基板100は、その両面にビルドアップ層が形成されているコア基板(図示せず)を含まない、所謂コアレス配線基板であるが、実施形態の配線基板はコア基板を含んでいてもよい。
なお、配線基板100の説明では、配線基板100の厚さ方向において導体層15側が「上側」又は単に「上」とも称され、絶縁層20側は「下側」又は単に「下」とも称される。また、実施形態の配線基板の各構成要素において導体層15側を向く表面、及び導体層15において絶縁層24と反対側を向く表面は「上面」とも称され、各構成要素において絶縁層20側を向く表面、及び絶縁層20において導体層11と反対側を向く表面は「下面」とも称される。
図1の配線基板100は、さらに、絶縁層21~24それぞれを貫通して、その各絶縁層の上下の導体層同士を接続するビア導体(ビア導体41~44及びビア導体41a)を含んでいる。例えば、配線基板100は、絶縁層21を貫通して導体層11と導体層12とを接続するビア導体41及びビア導体41aを含んでいる。同様に、ビア導体42は、絶縁層22を貫通して導体層12と導体層13とを接続し、ビア導体43は、絶縁層23を貫通して導体層13と導体層14とを接続し、ビア導体44は、絶縁層24を貫通して導体層14と導体層15とを接続している。ビア導体41~44は、図1が示す切断面に露出していないのでその輪郭のみが破線で示されている。ビア導体41~44は、それぞれ、ビア導体41aのような形状を有し得る。
図1及び図2に示されるように、導体層11は、配線パターン10a(第1配線パターン)、及び配線パターン10aを囲むベタパターン101を含み、導体層12は、配線パターン10b(第2配線パターン)、及び配線パターン10bを囲むベタパターン102を含んでいる。同様に、導体層13は、配線パターン10c(第3配線パターン)、及び配線パターン10cを囲むベタパターン103を含み、導体層14は、配線パターン10d、及び配線パターン10dを囲むベタパターン104を含んでいる。図1の配線基板100では、導体層11~14の各導体層は、それぞれ2つの、配線パターン10a、配線パターン10b、配線パターン10c、又は配線パターン10dを含んでいる。2つの配線パターン10aは互いに対向して配置され、2つの配線パターン10bは互いに対向して配置されている。同様に、2つの配線パターン10cは互いに対向して配置され、2つの配線パターン10dも互いに対向して配置されている。このように、実施形態の配線基板100は、それぞれが配線パターン10a~10dのいずれかを含む複数の導体層11~14を含んでいる。導体層11、導体層12、導体層13、及び導体層14は、それぞれ、1以上の任意の数の配線パターン10a、配線パターン10b、配線パターン10c、又は配線パターン10dを含み得る。
導体層11~14が含むベタパターン101~104は、各導体層における配線パターン10a~10dのいずれかの周囲において特定の導体パターンに占められていない領域を導電体で埋める導体パターンである。ベタパターン101~104は、それぞれ、絶縁層20~23の上面のうちのベタパターン101~104以外の導体パターンに覆われていない領域を略覆い尽くすように、特定の一方向ではなく放射状に任意の方向に広がっていて薄板状又は薄膜状の形体を有している。ベタパターン101~104は、例えば、所謂グランドプレーンや電源プレーンなどとして機能し得る。
配線パターン10a~10dは、それぞれ、導体層11~14において、所定の2以上の箇所の間を導電体で繋いでいる導体パターンである。各配線パターンでは、その一端からその一端以外の端部へと、電流が流れ、及び/又は、電気信号が伝播する。各配線パターンは、図2に示されるように、パッド部1b及びパッド部1bに接続されている配線部1aを有している。
配線パターン10a~10dそれぞれのパッド部1bは、各配線パターンにおいてビア導体41~43又は外部の部品(図示せず)と接続される接続部であり得る。すなわち、パッド部1bは、ビア導体41~44のいずれかと接続される所謂ビアパッド又はビア受けパッドなどであり得、外部の部品の接続用の搭載パッド又は実装パッドなどであってもよい。これら各「パッド」は「ランド」と称されることもある。一方、配線部1aは、配線パターン10a~10dそれぞれのパッド部1b同士を接続する導体パターンであり、配線パターン10a~10dそれぞれにおいて一のパッド部1bから他のパッド部1bへと延びている。配線部1aは、配線部1aが延びる方向に直交する方向に沿う所定の長さの幅を有し得る。
配線基板100が含むビア導体のうち図1に示されるビア導体41~43は、導体層11~14の各導体層間で、パッド部1b同士を接続している。図1及び図2の例では、ビア導体41は、配線パターン10aのパッド部1bと配線パターン10bのパッド部1bとを接続し、ビア導体42は、配線パターン10bのパッド部1bと配線パターン10cのパッド部1bとを接続し、ビア導体43は、配線パターン10cのパッド部1bと配線パターン10dのパッド部1bとを接続している。なお、図2では、各パッド部1b同士を接続するビア導体41~43は、模式的に破線で示されている。
絶縁層20~24は、例えばエポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BT樹脂)又はフェノール樹脂などの熱硬化性の絶縁性樹脂を用いて形成され得る。絶縁層20~24は、フッ素樹脂、液晶ポリマー(LCP)、フッ化エチレン(PTFE)樹脂、ポリエステル(PE)樹脂、及び変性ポリイミド(MPI)樹脂のような熱可塑性の絶縁性樹脂を用いて形成されていてもよい。なお、絶縁層20~24の材料として列挙される各樹脂は、各絶縁層を形成し得る材料の例示に過ぎない。各絶縁層は、配線基板100に含まれる導体層同士の間に絶縁性を提供し得る任意の材料で形成され得る。また、絶縁層20~24は、図示されていないが、例えばガラス繊維などで構成される補強材(芯材)、及び/又は、シリカ又はアルミナなどの無機フィラーを含んでいてもよい。
導体層11~15、並びにビア導体41~44及びビア導体41aは、銅又はニッケルなどの適切な導電性を有する任意の金属を用いて形成される。図1では、導体層11~15及びビア導体41aとして1つの層のみが描かれているが、配線基板100が含む各導体層及び各ビア導体は、積層された複数の金属層で構成される多層構造を有し得る。各導体層及び各ビア導体は、例えば、めっき膜又はスパッタリング膜であり得る金属膜層と、その上に形成されている電解めっき膜層とを含み得る。また、各導体層は、例えば、銅箔やニッケル箔などからなる金属箔層と、その上に形成されている上記金属膜層及び電解めっき膜層とを含んでいてもよい。各導体層は、前述したように、配線パターン10a~10dのいずれか及びベタパターン101~104のいずれかを含んでいるが、これら以外にも任意の導体パターンを含み得る。
図2に示されるように、配線基板100は、さらに、配線パターン10aとベタパターン101とを分離するギャップパターン31(第1ギャップパターン)と、配線パターン10bとベタパターン102とを分離するギャップパターン32(第2ギャップパターン)と、を含んでいる。ギャップパターン31は導体層11に設けられており、ギャップパターン32は導体層12に設けられている。ギャップパターン31は、配線基板100に含まれる導体層と絶縁層との積層構造において導体層11が占める階層内の領域であるが、導体層11を構成する導電体で充填されていない領域である。ギャップパターン32も同様に、導体層12が占める階層内の領域であるが、導体層12を構成する導電体で充填されていない領域である。ギャップパターン31によって配線パターン10aの輪郭が画定されており、ギャップパターン32によって配線パターン10bの輪郭が画定されている。ギャップパターン31によって配線パターン10aとベタパターン101とが物理的及び電気的に分離され、ギャップパターン32によって配線パターン10bとベタパターン102とが物理的及び電気的に分離される。
図2に示される例では、導体層13にギャップパターン33(第3ギャップパターン)が設けられており、導体層14にはギャップパターン34が設けられている。ギャップパターン33及びギャップパターン34は、導体層11におけるギャップパターン31と同様に、導体層13又は導体層14が占める階層内の領域であるが、導体層13又は導体層14を構成する導電体で充填されていない領域である。ギャップパターン33は配線パターン10cとベタパターン103とを物理的及び電気的に分離し、ギャップパターン34は配線パターン10dとベタパターン104とを物理的及び電気的に分離する。ギャップパターン33によって配線パターン10cの輪郭が画定され、ギャップパターン34によって配線パターン10dの輪郭が画定されている。このように、配線基板100は、導体層11~14それぞれに設けられていて、配線パターン10a~10dのいずれかとその周囲の導電体(ベタパターン101~104)とを分離するギャップパターン31~34を含んでいる。
図2に示されるように、配線基板100において、配線パターン10aは、平面視で所定の仮想図形IS1(第1仮想図形)の外縁の一部に沿って配置されており、配線パターン10bは、仮想図形IS2(第2仮想図形)の外縁に沿って配置されている。換言すると、例えば導体層11が図2の例のように複数の配線パターン10aを含んでいる場合、各配線パターン10a同士を連結することによって、仮想図形IS1の概略の輪郭が得られることがある。同様に、複数の配線パターン10bの各配線パターン10b同士を連結することによって、仮想図形IS2の概略の輪郭が得られることがある。なお、「平面視」は、実施形態の配線基板を、その厚さ方向に沿う視線で見ることを意味している。仮想図形IS1及び仮想図形IS2は、いずれも、実施形態の配線基板の各導体層において想い描かれ得る所定の平面形状を有する図形であるが、実際に視認されることがないと思われる概念上若しくは想像上の図形である。図2及び図3の例において、仮想図形IS1及び仮想図形IS2は、いずれも略真円の形状を有している。
本実施形態では、仮想図形IS2は、平面視で仮想図形IS1と中心点を共有している。すなわち、仮想図形IS1の中心点C1と仮想図形IS2の中心点C2とは、平面視で重なっている。さらに、仮想図形IS2は、仮想図形IS1と相似の平面形状(平面視で視認される形状)を有している。すなわち、仮想図形IS1と仮想図形IS2とは、略同一の形状を有し、中心点C1(又は中心点C2)を基準に、仮想図形IS1及び仮想図形IS2の一方が拡大又は縮小されると、その一方の略全体は他方の略全体と重なり合い得る。なお、実施形態の説明において、複数の図形同士の「相似」には、それら図形同士の「合同」が含まれる。従って、仮想図形IS1と仮想図形IS2とは、略同一の形状及び略同一の大きさを有していてもよい。図2の例の仮想図形IS1と仮想図形IS2とは合同である。このような相似図形それぞれの外縁に沿って配線パターン10a及び配線パターン10bが配置されているので、後述されるように、配線パターン10a及び配線パターン10b同士を電気的に接続することによって、所定の電気的特性を有する回路素子を小さく形成し得ることがある。
図2の例では、配線パターン10c、10dも、仮想図形IS1及び仮想図形IS2と中心点を共有していて仮想図形IS1及び仮想図形IS2と合同の仮想図形(図示せず)の外縁の一部に沿って配置されている。配線パターン10a及び配線パターン10bを、配線パターン10c及び/又は配線パターン10dと、電気的に接続することによって、配線パターン10a及び配線パターン10bだけが互いに接続される時とは異なる特性の回路素子が形成されることがある。
図2の例では、配線パターン10aと配線パターン10bの形状及び大きさは略同じである。さらに、配線パターン10a、配線パターン10b、配線パターン10c、及び配線パターン10dそれぞれの形状及び大きさは互いに略同じであり、これら配線パターン10a~10dは互いに合同である。図2の例において、配線パターン10cは、配線パターン10cの略全体が配線パターン10aの略全体と重なり合う位置に配置されており、配線パターン10dは、配線パターン10dの略全体が配線パターン10bの略全体と重なり合う位置に配置されている。すなわち、導体層13は、配線パターン10aと略同じ形状及び大きさを有していて配線パターン10aと平面視で重なる配線パターン10cを含んでいる。同様に、導体層14は、配線パターン10bと略同じ形状及び大きさを有していて配線パターン10bと平面視で重なる配線パターン10dを含んでいる。また、ギャップパターン31、ギャップパターン32、ギャップパターン33、及びギャップパターン34の形状及び大きさは略同じであり、ギャップパターン31~34は互いに合同である。
しかし、本実施形態では、中心点C1(及び中心点C2)に関する径方向又は周方向において、ギャップパターン31の位置とギャップパターン32の位置とは異なっている。換言すると、ギャップパターン31及びギャップパターン32の位置は、中心点C1を原点として有していて配線基板100の厚さ方向と直交する極座標平面において、動径座標同士、及び/又は、角度座標同士が互いに異なるように配置されている。図2の例では、中心点C1(及び中心点C2)に関する周方向においてギャップパターン31の位置とギャップパターン32の位置とが異なっている。一方、中心点C1(及び中心点C2)に関する径方向においてギャップパターン31の位置とギャップパターン32の位置とは略同じである。
なお中心点C1に関する「径方向」は、中心点C1に中心を有する円の半径に沿う方向(例えば、図3に示される矢印Rで示される方向であり、以下では「径方向R」とも称される)である。中心点C1に関する「周方向」は、当該円の円周に沿う方向(例えば図3に示される矢印θで示される方向であり、以下では「周方向θ」とも称される)である。また、ギャップパターン31、32それぞれの「位置」(並びに以下で述べられるギャップパターン33、34それぞれの「位置」及び配線パターン10a~10dそれぞれの「位置」)は、各ギャップパターン(又は各配線パターン)に一様に質量が分布している場合の重心位置である。
同様に、図1の例の配線基板100では、図2及び図3に示されるように、周方向θにおいてギャップパターン32の位置とギャップパターン33の位置とが異なっており、ギャップパターン33の位置とギャップパターン34の位置とが異なっている。すなわち、絶縁層21~23のいずれかを介して隣接する2つの導体層(導体層11~14のうちの隣接する2つ)それぞれに設けられているギャップパターン(ギャップパターン31~34のうちの隣接する2つ)の位置は、全て、周方向θにおいて互いに異なっている。一方、ギャップパターン31~34の径方向Rにおける位置は全て同じである。
なお、図3では、絶縁層20~24の図示は省略されている。また、図2の例では配線パターン10c及びギャップパターン33が配線パターン10a及びギャップパターン31と重なっているので、図3には、配線パターン10a及びギャップパターン31の輪郭は示されずに、それらの符号10a及び31だけが配線パターン10c及びギャップパターン33の符号と共に示されている。同様に、配線パターン10d及びギャップパターン34と重なっている配線パターン10b及びギャップパターン32の符号10b及び32が、配線パターン10d及びギャップパターン34の符号と共に示されている。
本実施形態では、このように、絶縁層を介して隣接する2つの導体層に含まれるギャップパターン同士の位置が異なっているので、各導体層のギャップパターン同士が、配線基板100の厚さ方向において連続して重なり合い難い。例えば、図1のA部のように、ギャップパターン32とギャップパターン34との間には導体層13のベタパターン103が介在している。そのため、絶縁層21~24それぞれにおいてギャップパターン31~34を充填している部分と重なる部分に生じ得る上面の凹みが、絶縁層21から絶縁層24に渡って蓄積され難い。
各絶縁層の上面の凹みが複数の絶縁層に渡って蓄積されると、より上層側の絶縁層の上面に顕著な凹みが生じることがある。そのような顕著な凹みは、その上面への導体層(例えば絶縁層24の上面に形成される導体層15)の適切な形成を妨げることがある。例えば、電解めっきによるパターンめっきを用いるセミアディティブ法が用いられる場合、めっきレジストを構成するドライフィルムレジストが、絶縁層の上面の凹みに追従できず、めっきレジストと絶縁層との間に隙間が生じることがある。そして、その隙間に露出する電解めっきの給電層上にめっき金属が析出され、その結果、凹みの両側に形成される導体パターンの間で短絡が生じたり、所望の絶縁性が得られなかったりすることがある。サブトラクティブ法が用いられる場合も、エッチングレジストと導電体との間に隙間が生じてしまい、導電体における意図されていない部分がエッチン液に晒されて除去されてしまうことがある。また、外部の電子部品などが搭載される部品搭載面を構成する絶縁層の表面に大きな凹みが生じると、搭載される電子部品が傾いたり絶縁層上の接続パッドから浮いたりして、搭載部品が配線基板に適切に接続されないことがある。
これに対して本実施形態では、前述したように、絶縁層21~24それぞれにおいてギャップパターン31~34を充填している部分で上面に生じ得る凹みが、絶縁層21~24に渡って蓄積され難い。そのため、各絶縁層の上面への大きな凹みの発生が抑制されると考えられる。従って、これら各絶縁層の上面、特に絶縁層24の上面には、例えば導体層15などの導体層が適切に形成され得る。従って、実施形態の配線基板では、導体パターン間の短絡や絶縁性の低下などが抑制されると考えらえる。加えて、実施形態の配線基板には、電子部品などの搭載部品が適切に接続されると考えられる。さらに、導体層21~24それぞれにギャップパターン31~34が設けられているので、絶縁層20~23から生じ得るガスが、各絶縁層内に留まらずに配線基板100の外部に放出され易い。そのため、実施形態の配線基板100では、各絶縁層内に残留するガスの膨張による膨れや、各絶縁層とその上の導体層との間の層間剥離などが生じ難い。このように、本実施形態によれば、配線基板における膨れの発生が抑制されると共に表面の凹みの発生も抑制され、もって配線基板の信頼性や電気的特性などの品質が向上することがある。
さらに、本実施形態では、前述したように、径方向R又は周方向θにおいて、隣接する2つの導体層に設けられる各ギャップパターン同士の位置(少なくともギャップパターン31及びギャップパターン32の位置)が互いに異なっている。そのため、各絶縁層からのガスの排出経路としての機能も有する各ギャップパターンに囲まれる配線パターン10a~10dによって構成し得る回路素子を、平面視で中心点C1の周囲の限られた領域内に形成し得ることがある。例えば、各ギャップパターンの位置を示すべく極座標系又は直交座標系に用いられる2つの座標の両方が互いに異なるように各ギャップパターンが配置される場合と比べて狭い領域内に回路素子を形成し得ることがある。従って、本実施形態は、そのような回路素子を含む配線基板の小型化に寄与し得ることがある。
図1~図3の例の配線基板100では、ギャップパターン31の位置とギャップパターン32の位置とが、周方向θにおける配線パターン10aとギャップパターン31との長さの差(図3の差分LD11+差分LD12)よりも長い長さで、周方向θにおいて異なっている。さらに、ギャップパターン31の位置とギャップパターン32の位置とが、周方向θにおける配線パターン102とギャップパターン32との長さの差(図3の差分LD21+差分LD22)よりも長い長さで周方向θにおいて異なっている。そのため、ギャップパターン31とギャップパターン32とが、多くの領域で重なり合い難いと考えられ、絶縁層22~24の上面に大きな凹みが生じ難いと考えられる。
実施形態の配線基板100において配線パターン10a~10dによって構成される回路素子が、引き続き図1~図3を参照すると共に、さらに図4を参照して説明される。図4には、図1の配線基板100に形成され得る回路素子である2つのコイルL1、L2が、コイルの回路記号と共に模式的に示されている。図2及び図3の円弧状の各配線パターン、及び各ビア導体は、図4では直線的なワイヤに模式化されている。前述したように実施形態の配線基板は、図1の例の配線基板100よりも多くの導体層及び絶縁層を含み得る。図4では、形成されるコイルが巻き数の増加によって理解され易いように、図1の絶縁層24及び導体層14の上に、さらに1セットの図1の導体層11~14が絶縁層を介して積層されている場合に形成されるコイルが、コイルL1、L2として示されている。
図2に示されるように、2つの配線パターン10aそれぞれの2つのパッド部1bのうちの一方がビア導体41によって各配線パターン10bの2つのパッド部1bのうちの一方に接続されている。同様に、各配線パターン10bのもう一方のパッド部1bが各配線パターン10cの2つのパッド部1bのうちの一方に接続され、各配線パターン10cのもう一方のパッド部1bが各配線パターン10dの2つのパッド部1bのうちの一方に接続されている。その結果、図3に示されるように、電気的に連続していて平面視で中心点C1の周囲を1周する導電路が形成される。すなわち、導体層11~14のうちの隣接する2つの導体層に含まれる、配線パターン10a~10dのうちの2つが、導体層11~14まで一つに繋がるように接続されることによって、巻き数1のコイルLが形成される。例えば、配線パターン10a及び配線パターン10bは、ビア導体41を介して互いに接続されることによってコイルLの一部を構成している。
前述したように、ギャップパターン31~34の位置は、中心点C1に関する径方向R又は周方向θにおいて、導体層11~14のうちの隣接する2つの間で互いに異なっている。従って、これらギャップパターン31~34の位置は、コイルLの中心軸CA(図2参照)に関する径方向又は周方向においても、複数の導体層(導体層11~14)のうちの隣接する少なくとも2つ(例えば導体層11及び導体層12)の間で、互いに異なっている。図1~図3の例では、中心軸CAに関する周方向におけるギャップパターン31~34の位置が、導体層11~14のうちの隣接する少なくとも2つの導体層の間で異なっている。なお、中心軸CAは、中心点C1を配線基板100の厚さ方向に沿って貫いているので、中心軸CAに関する径方向及び周方向は、それぞれ、径方向R及び周方向θと同じである。そのため、中心軸CAに関する径方向及び周方向も、それぞれ、以下では単に「径方向R」及び「周方向θ」とも称される。
特に図1~図3の例では、導体層11~14のうちの絶縁層21~23のいずれか1つを介して隣接する2つの導体層の全てにおいて、周方向θおけるギャップパターン31~34の位置が、それら2つの導体層の間で異なっている。すなわち、それら2つの導体層に設けられるギャップパターン31~34のいずれか同士の位置が、周方向θにおいて互いに異なっている。
図3には明確に示されていないが、図4に示されるように、配線パターン10a~10dは、ビア導体41~44を介して接続されることで、全体として、中心軸CAの周囲を取り巻くらせん状の導電路を形成している。その結果、中心軸CAの周囲に巻回されている導電線からなるコイルが形成される。図2の例のように、各導体層に配線パターン10aのような各配線パターンが2つずつ含まれている場合は、図4に示されるように、2つのコイル(コイルL1及びコイルL2)が形成され得る。
図1の例の配線基板100では、1セットの導体層11~14だけが含まれているので巻き数1のコイルが形成される。図4では、前述したように、更なる導体層の積層により形成され得る、それぞれ巻き数2のコイルL1及びコイルL2が示されている。コイルL1及びコイルL2は、それぞれ、下層側の2つの配線パターン10aの一方又は他方の先端10aaから、中心軸CAの周囲を2周して、上層側の2つの配線パターン10dの一方又は他方の先端10ddに達する導電路からなる。
このように、実施形態の配線基板の一例である配線基板100は、複数の導体層(導体層11~14)の各導体層に含まれる配線パターン10a~10d及びビア導体41~44によって構成される、コイルL1、L2のような1以上のコイルを備えている。配線基板100が用いられる電気機器の小型化に寄与し得ることがある。特に、図1~図3に例示の配線基板100では、複数の導体層11~14の各導体層が、それぞれ複数の配線パターン10a~10dを含んでいる。そのため、配線基板100は複数のコイル(コイルL1、L2)を備えている。より多くの回路素子を配線基板100内に内蔵させることができる。
図5には、図1の配線基板100のような本実施形態の配線基板における、各導体層の配線パターン10a~10dの他の例が、図2と同様に並べて模式的に示されている。図5の例においても、配線パターン10a~10dは、図2の例の配線パターン10a~10dと同様に、仮想図形IS1、又は仮想図形IS1と平面視で中心点を共有していて仮想図形IS1と合同の仮想図形IS2のような仮想図形の外縁の一部に沿って配置されている。配線パターン10a~10dは、ギャップパターン31~34のいずれかによって、ベタパターン101~104と、それぞれ分離されている。そして、ギャップパターン31~34のうちの隣接する2つの導体層に設けられているギャップパターン同士の位置は、仮想図形IS1の中心点C1に関する周方向θにおいて互いに異なっている。
しかし、図5の例では、仮想図形IS1及び仮想図形IS2は六角形の形状を有し、特に略正六角形の形状を有している。そして、配線パターン10a~10dは、それぞれ、平面視で、仮想図形IS1の六角形の各辺に沿って配置されている。このように、本実施形態の配線基板では、配線パターン10a~10dそれぞれが平面視でその外縁に沿って配置される仮想図形IS1及び仮想図形IS2が多角形であると共に互いに合同であってもよい。そして配線パターン10a~10dがその多角形の各辺に沿って配置されていてもよい。さらに、仮想図形IS1及び仮想図形IS2は、六角形に限らず、任意のn個(nは自然数)の頂点を有する、例えば正多角形のような多角形であって互いに合同であってもよい。そして、配線パターン10a~10dそれぞれが、その正多角形のいずれかの辺に沿って配置されていてもよい。
図5の例において、略正六角形の形状を有する仮想図形IS1又は仮想図形IS2の各辺に沿って配置されている配線パターン10aの位置と配線パターン10bの位置とは、周方向θにおいて、60度(=360度/(仮想図形IS1、IS2の頂点の数6))の角度だけずれている。このように、仮想図形IS1及び仮想図形IS2が、n個の頂点を有する正多角形である場合、配線パターン10a~10dのうちの隣接する導体層にそれぞれが含まれる2つの配線パターン同士の位置は、周方向θにおいて(360度/n)の角度だけずれていてもよい。配線パターン10a~10dによって構成される回路素子が、平面視で小さく形成されることがある。
図5の例では、導体層11及び導体層12は、それぞれ、複数の配線パターン10a及び複数の配線パターン10bを含んでいる。同様に、導体層13及び導体層14も、それぞれ、複数の配線パターン10c及び複数の配線パターン10dを含んでいる。具体的には、六角形である仮想図形IS1の頂点の数である6個の1/2の数である3個の配線パターン10a~10dのいずれかが、各導体層に配置されている。そのため、各配線パターンが1個だけ配置されている場合と比べて多くの回路素子が、互いに接続された配線パターン10a~10dによって構成されると考えられる。
そして、仮想図形IS1がn個の頂点を有する正多角形であってそれぞれ(n/2)個の配線パターン10a~10dが導体層11~14に設けられる図5の例(n=6の例)において、配線パターン10a同士の位置が、周方向θにおいて120度(=(360度/n)の2倍)又は240度(360度/n)の4倍)だけずれている。同様に、配線パターン10b同士の位置、配線パターン10c同士の位置、及び配線パターン10d同士の位置も、それぞれ、周方向θにおいて120度又は240度ずつずれている。このように、本実施形態では、仮想図形IS1がn個の頂点を有する正多角形であってそれぞれ(n/2)個の各配線パターンが各導体層に設けられる場合、各導体層における各配線パターン同士の位置は、周方向θにおいて(360度/n)の偶数倍の角度だけずれていてもよい。以下に説明されるような、互いに接続された各1つの配線パターン10a~10dを含む1セットの配線パターンからなる(n/2)個の複数の回路素子が構成され得ることがある。
図5の例においても、配線パターン10aがビア導体41によって配線パターン10bに接続され、同様に、配線パターン10b、配線パターン10c、及び配線パターン10dが、ビア導体42又はビア導体43によって互いに接続されている。その結果、図3などを参照して説明された例と同様に、巻き数1のコイルが形成され得る。形成されるコイルは、平面視で、n個(図5の例では6個)の頂点を有する仮想図形IS1の多角形の形状を有し得る。そして、導体層11~14が、それぞれ、n個の1/2である3個の配線パターン10a~10dのいずれかを含んでいる図5の例では、3個のコイルが形成され得る。このように本実施形態の配線基板は、平面視で、多角形である仮想図形IS1の頂点の数と同じn個の頂点を有する多角形の形状をそれぞれ有する(n/2)個のコイルを備えていてもよい。
図6A~図6Cを参照して一実施形態の配線基板の他の例が説明される。図6Aには、一実施形態の配線基板の他の例である配線基板100aの一部の断面図が示されている。図6Bには、図6Aの配線基板100aの各導体層に含まれる配線パターンが、図2と同様に縦方向に並べて示されている。図6Cは、図6Bの配線パターンを重ねて示す平面図である。図6Cには、解り易さの為に図6Bの配線パターン10d及び配線パターン10e並びにそれらの周囲のパターンだけが示されている。図6Aは、図6B及び図6Cに示されるVIA-VIA線を含む切断線での断面図である。配線基板100aは、図1の例の配線基板100と同様に絶縁層20~24、導体層11~15、及びビア導体41~44を含み、さらに、絶縁層24及び導体層15の上に積層されている絶縁層25及び導体層16を含んでいる。
図6A~図6Cに示されるように、配線基板100aが含む導体層11~14は、それぞれ、図1の配線基板100と同様に、配線パターン10a~10d及びベタパターン101~104のうちの対応する各配線パターン及びベタパターンを含んでいる。また、導体層11~14には、それぞれ、図1の配線基板100と同様に、ギャップパターン31~34のいずれかが設けられている。同様に、導体層15は、配線パターン10a~10dと同様の配線パターン10e、及びベタパターン101~104と同様のベタパターン105を含んでいる。また、導体層15には、配線パターン10eとベタパターン105とを分離する、ギャップパターン31~34と同様のギャップパターン35が設けられている。配線基板100aの各導体層は、例えば図1の配線基板100の各導体層と同様の材料及び方法で形成され、配線基板100aの各絶縁層は、例えば配線基板100の各絶縁層と同様の材料及び方法で形成され得る。
図6A~図6Cの例では、配線パターン10aは、円形である仮想図形IS1の外縁の一部に沿って配置されており、配線パターン10bは、仮想図形IS1と相似且つ中心点を平面視で共有する仮想図形IS2の外縁の一部に沿って配置されている。配線パターン10c~10eも、平面視で、仮想図形IS1の外縁の一部に沿って配置されている。ベタパターン101~105は、それぞれ、このように配置されている配線パターン10a~10eのうちの対応する配線パターンを囲んでいる。ギャップパターン31~35は、それぞれ、対応する配線パターン10a~10eと対応するベタパターン101~105とを分離している。
図6B及び図6Cに示されるように、配線パターン10a~10eは、それぞれ、平面視で仮想図形IS1の外縁の略全体に渡るように形成されており、1カ所の不連続部(開口部)を有する「C字」状の平面形状を有している。図6B及び図6Cの例では、各配線パターンのC字状の平面形状の不連続部(例えば配線パターン10eに示されるC部)の位置が、導体層11~15の間で、仮想図形IS1の中心点C1に関する周方向において異なっている。
図6Bに示されるように、配線基板100aの配線パターン10a~10eは、図1~図3の配線基板100の配線パターン10a~10dと同様に、配線部1a及びパッド部1bを有している。配線パターン10aの2つのパッド部1bのうちの一方がビア導体41によって配線パターン10bの一方のパッド部1bに接続されており、配線パターン10bの他方のパッド部1bがビア導体42によって配線パターン10cのパッド部1bに接続されている。同様に、配線パターン10cと配線パターン10dとがビア導体43によって接続され、配線パターン10dと配線パターン10eとがビア導体44によって接続されている。その結果、平面視で中心点C1の周囲を周回する導電路が形成される。
すなわち、図1~図3の例と同様に、中心点C1を貫く中心軸CAの周囲にコイルLが形成される。例えば、導体層11(第1導体層)に含まれる配線パターン10a及び導体層12(第2導体層)に含まれる配線パターン10bは、コイルLの一部を構成している。図6A~図6Cの例の配線パターン10a~10dは、それぞれ、平面視で仮想図形IS1の外縁の略全体に渡るように形成されている。そのため、例えば、配線パターン10a及び配線パターン10bだけでも、少なくとも巻き数1のコイルLが構成され得る。前述したように2以上の任意の数の導体層を含み得る実施形態の配線基板は、導体層として導体層11及び導体層12だけを含んでいてもよい。従って、配線パターン10a及び配線パターン10bが、配線基板100a内に形成されるコイルLの全部を構成していてもよい。
配線基板100aでは、導体層11~15のうちの少なくとも2つの間で、コイルLの中心軸CAに関する径方向において、ギャップパターン31~35のいずれか2つ同士の位置が異なっている。具体的には、ギャップパターン31~35それぞれのうちの、配線パターン10a~10eそれぞれの配線部1aを挟んでいる部分の中心軸CAに関する径方向における位置が、導体層11~15のうちの少なくとも2つの間で異なっている。なお、配線基板100aに関する説明においても、配線基板100の説明と同様に、中心軸CAに関する径方向は、以下では単に「径方向R」とも称される。
例えば、ギャップパターン31の位置とギャップパターン32の位置とが径方向において異なっている。そのため、図6AのB1部及びB2部に示されるように、配線パターン10a及び配線パターン10bの少なくとも一方が、ギャップパターン31又はギャップパターン32と平面視で重なっている。B1部では、配線パターン10aが、ギャップパターン32における配線パターン10bよりも内側(中心軸CA側)の部分と重なり、且つ、配線パターン10bがギャップパターン31における配線パターン10aよりも外側(中心軸CA側と反対側)の部分と重なっている。一方、配線パターン10bのパッド部1bが示されているB2部では、配線パターン10aはギャップパターン32と重なっていないが、配線パターン10bのパッド部1bは、ギャップパターン31における配線パターン10aの両側の部分と重なっている。
図6Cにおいても、実線で示される配線パターン10eの配線部1aは、破線で示されるギャップパターン34における配線パターン10dよりも内側の部分と重なっている。そして、破線で示される配線パターン10dの配線部1aは、実線で示されるギャップパターン35における配線パターン10eよりも外側の部分と重なっている。
特に、配線基板100aでは、図6A及び図6Bに示されるように、導体層11~15のうちの絶縁層21~24のいずれか1つを介して隣接する2つの導体層の全てにおいて、径方向Rにおけるギャップパターン31~35の位置が、それら2つの導体層の間で異なっている。すなわち、それら2つの導体層に含まれる、ギャップパターン31~35のいずれか同士の位置が、径方向Rにおいて互いに異なっている。
このように、ギャップパターン31~35のいずれか同士の位置が互いに異なっているので、図6AのB1部及びB2部に示されるように、ギャップパターン31~35同士が、配線基板100aの厚さ方向の全体に渡るようには重なり合い難い。そのため、配線基板100に関して前述したように、配線基板100aにおいても、絶縁層21~25それぞれにおいてギャップパターン31~35を充填している部分の各絶縁層の上面に生じ得る凹みが、絶縁層21から絶縁層25に渡って蓄積され難い。そのため、各絶縁層の上面への大きな凹みの発生が抑制され、これら各絶縁層の上面には、例えば導体層16などの導体層が適切に形成され得る。従って、配線基板100aにおいても、膨れの発生が抑制されると共に、導体パターン間の短絡や絶縁性の低下が抑制され、もって信頼性や電気的特性などの品質が向上することがある。
配線基板100aでは、配線パターン10a~10d及びギャップパターン31~35のうちの各導体層に含まれる配線パターン及びギャップパターンの位置が、導体層11から導体層15に至るまで、径方向Rにおける外側と内側とに交互に異なっている。例えば、配線パターン10b及びギャップパターン32は、配線パターン10a及びギャップパターン31よりも径方向Rにおいて外側(中心軸CA側と反対側)に位置している。一方、導体層13(第3導体層)に属する配線パターン10c及びギャップパターン33は、配線パターン10b及びギャップパターン32よりも径方向Rにおいて内側(中心軸CA側)に位置している。
そして図6A~図6Cの例では、配線パターン10c及び配線パターン10eは、配線パターン10aと径方向Rにおいて略同じ位置に配置されており、配線パターン10aと大半の部分で重なっている。同様に配線パターン10dは、配線パターン10bと径方向Rにおいて略同じ位置に配置されていて配線パターン10bと大半の部分で重なっている。すなわち、導体層13及び導体層15は、それぞれ、配線パターン10aと重なっている配線パターン10c又は配線パターン10eを含み、導体層14は、配線パターン10bと重なっている配線パターン10dを含んでいる。このように配線パターン10a~10eの位置を導体層11~導体層15の間で、径方向Rの内側と外側とに交互にずらすことによって、配線パターン10a~10eによって構成されるコイルLのような回路素子を平面視で小さく形成できることがある。
また、図6A~図6Cの例では、配線パターン10a~10eそれぞれにおける径方向Rに沿う幅は、隣接する各導体層に設けられる各ギャップパターンにおけるそのギャップパターンに囲まれる配線パターンの外側部分の幅及び内側部分の幅よりも大きい。例えば、配線パターン10aの径方向Rに沿う幅は、ギャップパターン32における配線パターン10bよりも中心点C1側の部分及び中心点C1と反対側の部分それぞれの径方向Rに沿う幅よりも大きい。また、配線パターン10bの径方向Rに沿う幅は、ギャップパターン31における配線パターン10aよりも中心点C1側の部分及び中心点C1と反対側の部分それぞれの径方向Rに沿う幅よりも大きい。
各配線パターンがこのような幅を有しているので、隣接する2つの導体層に渡っていずれかのギャップパターン同士が重なり合い難く、上層側の絶縁層の上面に大きな凹みが生じ難い。なお、各配線パターンの幅は、隣接する各導体層のギャップパターンにおける外側部分の幅及び内側部分の幅のいずれかより大きいだけでもよい。各配線パターンの幅が、隣接する各導体層のギャップパターンにおける外側部分の幅及び内側部分の幅の少なくともいずれか(各ギャップパターンにおける当該配線パターンと平面視で重なっている部分の幅)よりも大きければ、ギャップパターン同士の重なり合いが回避され易いと考えられる。
実施形態の配線基板は、配線基板の一般的な製造方法で製造され得る。例えば実施形態の配線基板は、一般的なビルドアップ工法によって製造される。但し、実施形態の配線基板の各導体層の形成工程では、先に参照した各図面に例示の配線パターン10a~10eやギャップパターン31~35のような配線パターン及びギャップパターンに応じた開口を有するレジスト膜が設けられる。その開口内に、銅めっき膜のような導電体が形成されるか、その開口内に露出する導電体が除去される。図1~図3に示される配線基板100が製造される場合を例に、実施形態の配線基板を製造する方法の概略が、図7A~図7Eを参照して以下に説明される。
先ず、図7Aに示されるように、絶縁層20が用意され、絶縁層20の一方の表面に導体層11が形成される。絶縁層20は、種々の方法で用意され得る。例えば、図示されていないが、既に形成されている他の絶縁層及びその絶縁層の上に形成されている導体層の上に、シート状やフィルム状に成形されたエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂を積層して熱圧着することによって絶縁層20が用意される。絶縁層20は、図示されていないが、剛性を有する支持板の上に接合された剥離可能な2層の金属箔上に、前述したようなシート状やフィルム状に成形された絶縁性樹脂を積層して熱圧着することによって用意されてもよい。また、所謂両面銅張積層板を用意することによって、その両面銅張積層板の絶縁層からなる絶縁層20が用意されてもよい。
導体層11は、導体層の任意の形成方法を用いて形成され得る。例えばセミアディティブ法、フルアディティブ法、又はサブトラクティブ法によって、配線パターン10a及びベタパターン101を含む導体層11が形成される。図7Aでは、ビア導体41a(図1参照)と接続される導体パッド11aも含む導体層11が形成されている。導体層11には、ギャップパターン31が設けられる。例えばセミアディティブ法が用いられる場合、金属箔(図示せず)が絶縁層20上に接合されるか、そのような金属箔が接合されないまま、絶縁層20上に、無電解めっきやスパッタリングによって、銅などからなる金属膜が形成される。その金属膜の上に、配線パターン10a、ベタパターン101、及びギャップパターン31に応じた開口を有していてめっきレジストとして用いられるレジスト膜M1(図7B参照)が形成される。
図7Bには、導体層11の形成に用いられるレジスト膜M1の一部が示されている。レジスト膜M1は第1部分M11及び第2部分M12を有している。セミアディティブ法で用いられるレジストM1において、第1部分M11は開口部であり、第1部分M11以外の第2部分M12は、絶縁層20上に形成されている金属膜を覆うマスク部である。第1部分M11は、形成されるべき配線パターン10a及びベタパターン101などと略同じ平面形状を有し、第2部分M12はギャップパターン31などと略同じ形状を有している。そして、図示されない金属膜を給電層として用いる電解めっきが行われ、第1部分M11内に銅などの電解めっき膜が形成される。その後レジスト膜M1が除去され、それにより露出する部分の金属膜が除去される。その結果、配線パターン10a及びベタパターン101などを含み、ギャップパターン31が設けられた導体層11が形成される。フルアディティブ法が用いられる場合、前述した銅などからなる金属膜が形成されずにレジスト膜M1が設けられ、無電解めっきによって、第1部分M11内に、配線パターン10a及びベタパターン101などの導体パターンを構成する無電解めっき膜が形成される。第2部分M12に覆われていた部分がギャップパターン31となる。
サブトラクティブ法が用いられる場合は、絶縁層20の一方の表面の全面に無電解めっきや電解めっきによって金属膜が形成され、その上に、エッチングレジストとして用いられる、図7Bのレジスト膜M1が形成される。サブトラクティブ法で用いられるレジストM1において、第1部分M11はマスク部であり、第2部分M12は開口部である。そして、ウェットエッチングなどによって、第2部分M12に露出する金属膜が除去される。その後、レジスト膜M1が除去される。その結果、配線パターン10a及びベタパターン101などを含み、ギャップパターン31が設けられた導体層11が形成される。
図7Cに示されるように、絶縁層20及び導体層11の上に絶縁層21が形成され、絶縁層21の上に、配線パターン10b及びベタパターン102を含む導体層12が形成される。導体層12には、ギャップパターン32が設けられる。図7Cの例では、絶縁層21を貫通して導体層11と導体層12とを接続するビア導体41、41aも形成されており、ビア導体41aと接続される導体パッド12aも含む導体層12が形成されている。
絶縁層21は、例えば、絶縁層20及び導体層11の上に、シート状やフィルム状に成形されたエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂を積層して熱圧着することによって形成される。絶縁層21には、例えば炭酸ガスレーザー光の照射によって、ビア導体41、41aの形成位置に貫通孔が形成される。
導体層12は、導体層11と同様に、例えばセミアディティブ法、フルアディティブ法、又はサブトラクティブ法などの、導体層の任意の形成方法を用いて形成され得る。
図7Dには、導体層12の形成に用いられるレジスト膜M2の一部が示されている。セミアディティブ法及びフルアディティブ法で用いられるレジストM2において、第1部分M21は開口部であり、第2部分M22はマスク部である。サブトラクティブ法で用いられるレジストM2において、第1部分M21はマスク部であり、第2部分M22は開口部である。第1部分M21は、形成されるべき配線パターン10b及びベタパターン102などと略同じ平面形状を有し、第2部分M22はギャップパターン32と略同じ形状を有している。このようなレジスト膜M2を用いる電解めっきやエッチングなどを含む、セミアディティブ法やサブトラクティブ法などの方法によって、配線パターン10b及びベタパターン102などを含み、ギャップパターン32が設けられた導体層12が形成される。絶縁層21の貫通孔内には、ビア導体41、41aが形成される。
図7Eに示されるように、絶縁層21及び導体層12の上にさらに、絶縁層22、導体層13、絶縁層23、導体層14、絶縁層24、及び導体層15が形成される。絶縁層22~24それぞれには、ビア導体42~44が形成される。絶縁層22~24は、それぞれ、例えば絶縁層21の形成方法と同様の方法で形成される。導体層13~15及びビア導体42~44は、例えば導体層12及びビア導体41の形成方法と同様の方法で形成される。但し、導体層13の形成では、配線パターン10c、ベタパターン103、及びギャップパターン33(図2参照)などに応じた開口を有するレジスト膜が、めっきレジスト又はエッチングレジストとして用いられる。そして導体層14の形成では、配線パターン10d、ベタパターン104、及びギャップパターン34などに応じた開口を有するレジスト膜が、めっきレジスト又はエッチングレジストとして用いられる。例えば以上の工程を経て図1の配線基板100が製造される。
実施形態の配線基板は、各図面に例示される構造、並びに、本明細書において例示される構造、形状、及び材料を備えるものに限定されない。前述されたように、実施形態の配線基板は、絶縁層を挟む2以上の任意の数の導体層を有し得る。また、実施形態の配線基板は、コア基板とその両面それぞれに積層された絶縁層及び導体層を含む配線基板であってもよく、コア基板を含まない配線基板であってもよい。実施形態の配線基板に含まれる各導体層は、それぞれがコイルを構成する複数の配線パターンを含んでいなくてもよく、従って、実施形態の配線基板は複数のコイルを含んでいなくてもよい。実施形態の配線基板は、図1などに示される最表層の導体層及び絶縁層を覆うソルダーレジスト層をさらに含んでいてもよい。また、実施形態の配線基板を製造する方法は、図7A~図7Eを参照して説明された方法に限定されない。実施形態の配線基板は、実施形態の配線基板について説明された、構造、並びに、各導体層における配線パターン及びギャップパターンの配置などの実現が可能な任意の方法で製造され得る。
100、100a 配線基板
1a 配線部
1b パッド部
10a 配線パターン(第1配線パターン)
10b 配線パターン(第2配線パターン)
10c 配線パターン(第3配線パターン)
10d、10e 配線パターン
101~105 ベタパターン
11 導体層(第1導体層)
12 導体層(第2導体層)
13 導体層(第3導体層)
14~16 導体層
21 絶縁層(第1絶縁層)
22 絶縁層(第2絶縁層)
20、23~25 絶縁層
31 ギャップパターン(第1ギャップパターン)
32 ギャップパターン(第2ギャップパターン)
33~35 ギャップパターン
41~44、41a ビア導体
CA コイルの中心軸
C1、C2 仮想図形の中心点
IS1 仮想図形(第1仮想図形)
IS2 仮想図形(第2仮想図形)
L、L1、L2 コイル
R 径方向
θ 周方向
1a 配線部
1b パッド部
10a 配線パターン(第1配線パターン)
10b 配線パターン(第2配線パターン)
10c 配線パターン(第3配線パターン)
10d、10e 配線パターン
101~105 ベタパターン
11 導体層(第1導体層)
12 導体層(第2導体層)
13 導体層(第3導体層)
14~16 導体層
21 絶縁層(第1絶縁層)
22 絶縁層(第2絶縁層)
20、23~25 絶縁層
31 ギャップパターン(第1ギャップパターン)
32 ギャップパターン(第2ギャップパターン)
33~35 ギャップパターン
41~44、41a ビア導体
CA コイルの中心軸
C1、C2 仮想図形の中心点
IS1 仮想図形(第1仮想図形)
IS2 仮想図形(第2仮想図形)
L、L1、L2 コイル
R 径方向
θ 周方向
Claims (13)
- 第1配線パターン及び前記第1配線パターンを囲むベタパターンを含む第1導体層と、
前記第1導体層の上に積層されている第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に形成されていて、第2配線パターン及び前記第2配線パターンを囲むベタパターンを含む第2導体層と、
前記第1導体層に設けられていて、前記第1配線パターンと前記ベタパターンとを分離する領域である第1ギャップパターンと、
前記第2導体層に設けられていて、前記第2配線パターンと前記ベタパターンとを分離する領域である第2ギャップパターンと、
を含む配線基板であって、
前記第1配線パターンは、平面視で所定の第1仮想図形の外縁の一部に沿って配置されており、
前記第2配線パターンは、平面視で前記第1仮想図形と中心点を共有していて前記第1仮想図形と相似の第2仮想図形の外縁に沿って配置されており、
前記中心点に関する径方向又は周方向において、前記第1ギャップパターンの位置と前記第2ギャップパターンの位置とが異なっている。 - 請求項1記載の配線基板であって、
前記第1仮想図形と前記第2仮想図形とが合同であり、
前記周方向において前記第1ギャップパターンの位置と前記第2ギャップパターンの位置とが異なっている。 - 請求項2記載の配線基板であって、
前記第1ギャップパターンの位置と前記第2ギャップパターンの位置とが、前記周方向における前記第1配線パターンと前記第1ギャップパターンとの長さの差、及び前記周方向における前記第2配線パターンと前記第2ギャップパターンとの長さの差よりも長い長さで、前記周方向において異なっている。 - 請求項1記載の配線基板であって、前記第1配線パターンと前記第2配線パターンの形状及び大きさが略同じである。
- 請求項1記載の配線基板であって、
前記第1仮想図形及び前記第2仮想図形が、任意のn個(nは自然数)の頂点を有する正多角形であると共に互いに合同であり、
前記第1配線パターン及び前記第2配線パターンそれぞれが、前記正多角形のいずれかの辺に沿って配置されている。 - 請求項5記載の配線基板であって、前記周方向において前記第1配線パターンの位置と前記第2配線パターンの位置とが(360度/前記n)の角度だけずれている。
- 請求項5記載の配線基板であって、
前記第1導体層は、複数の前記第1配線パターンを含み、
前記第2導体層は、複数の前記第2配線パターンを含み、
前記周方向において、前記複数の第1配線パターンの各第1配線パターン同士の位置、及び、前記複数の第2配線パターンの各第2配線パターン同士の位置が、(360度/前記n)の偶数倍の角度だけずれている。 - 請求項1記載の配線基板であって、さらに、前記第2導体層の上に積層されている第2絶縁層と、前記第2絶縁層の上に形成されている第3導体層とを含み、
前記第3導体層は、前記第1配線パターンと略同じ形状及び大きさを有していて前記第1配線パターンと平面視で重なる配線パターンを含んでいる。 - 請求項1記載の配線基板であって、
前記径方向において前記第1ギャップパターンの位置と前記第2ギャップパターンの位置とが異なっており、
前記第1配線パターン及び前記第2配線パターンの少なくとも一方が、前記第1ギャップパターン又は前記第2ギャップパターンと平面視で重なっている。 - 請求項9記載の配線基板であって、前記第1配線パターンの前記径方向に沿う幅は、前記第2ギャップパターンにおける前記第2配線パターンよりも前記中心点側の部分及び前記中心点と反対側の部分の少なくともいずれかの前記径方向に沿う幅よりも大きい。
- 請求項9記載の配線基板であって、前記第2配線パターンの前記径方向に沿う幅は、前記第1ギャップパターンにおける前記第1配線パターンよりも前記中心点側の部分及び前記中心点と反対側の部分の少なくともいずれかの前記径方向に沿う幅よりも大きい。
- 請求項9記載の配線基板であって、さらに、前記第2導体層の上に積層されている第2絶縁層と、前記第2絶縁層の上に形成されている第3導体層とを含み、
前記第3導体層は、平面視で前記第1仮想図形の外縁に沿って前記第1配線パターンと重なっている配線パターンを含んでいる。 - 請求項1記載の配線基板であって、さらに、前記第1絶縁層を貫通するビア導体を含んでおり、
前記第1配線パターン及び前記第2配線パターンは、前記ビア導体を介して互いに接続されると共に、コイルの一部又は全部を構成している。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022112736A JP2024011054A (ja) | 2022-07-13 | 2022-07-13 | 配線基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022112736A JP2024011054A (ja) | 2022-07-13 | 2022-07-13 | 配線基板 |
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JP2024011054A true JP2024011054A (ja) | 2024-01-25 |
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ID=89622206
Family Applications (1)
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JP2022112736A Pending JP2024011054A (ja) | 2022-07-13 | 2022-07-13 | 配線基板 |
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-
2022
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