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JP2024090242A - インプリント装置、インプリント方法、および物品製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法、および物品製造方法 Download PDF

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JP2024090242A JP2022205992A JP2022205992A JP2024090242A JP 2024090242 A JP2024090242 A JP 2024090242A JP 2022205992 A JP2022205992 A JP 2022205992A JP 2022205992 A JP2022205992 A JP 2022205992A JP 2024090242 A JP2024090242 A JP 2024090242A
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Abstract

【課題】パターンの凹部へのインプリント材の充填を速めて残膜厚の均一性を維持するために有利な技術を提供する。【解決手段】インプリント装置は、基板のショット領域の上のインプリント材と型とを接触させた状態で前記型を介して前記インプリント材を光照射することによって前記インプリント材を硬化させて前記ショット領域の上にパターンを形成する。該インプリント装置は、前記型のパターン領域に少なくとも部分的に光を照射する照射部と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記パターン領域の凹凸情報に基づいて、所定値を超える深さを持つ凹部を1つ以上含む第1領域と、前記第1領域と隣接し、前記所定値を超える深さを持つ凹部を含まない第2領域との境界を含む前記パターン領域の部分領域を決定し、前記照射部による前記部分領域への光照射量を、該部分領域以外の領域よりも大きくする。【選択図】 図3

Description

本発明は、インプリント装置、インプリント方法、および物品製造方法に関する。
半導体デバイスやMEMSなどの微細化の要求が進む中、低コストで高解像度が望めるインプリント技術が注目を集めている。インプリント技術は、凹凸のパターンが形成された型(モールド)を基板上のインプリント材に押し付けてパターンを転写する技術である。インプリント技術において、基板と型との間には凹凸パターンと同時に残膜と呼ばれるインプリント材の層が残る。パターン形成後のエッチング工程において残膜は不要であるため残膜を除去する必要がある。ここで、残膜厚が不均一である場合には、残膜除去の際にインプリント材で形成したパターン形状を崩してしまう可能性がある。特に、型の凹凸パターン構成が型面内で分布がある場合にその境界部で残膜厚が不均一になりやすい。
これに対し、特許文献1では、型の面内で互いに異なるパターン構成を有する領域の境界において残膜厚を均一にするため、各領域の一部を含む境界部分に対して最適なインプリント材の配置パターンを決定する方法が開示されている。
特開2016-195242号公報
しかし、型のパターンに深い凹部が含まれる場合、その凹部へのインプリント材の充填には時間がかかる。そのため、その凹部に充填される前にインプリント材が周囲へ流動してしまうことがある。その場合、凹部の周囲で残膜が厚くなり、凹部にはインプリント材が不足して未充填となりうる。従来技術では凹部への充填前にインプリント材が流動するのを防ぐことは難しい。
本発明は、パターンの凹部へのインプリント材の充填を速めて残膜厚の均一性を維持するために有利な技術を提供する。
本発明の一側面によれば、基板のショット領域の上のインプリント材と型とを接触させた状態で前記型を介して前記インプリント材を光照射することによって前記インプリント材を硬化させて前記ショット領域の上にパターンを形成するインプリント装置であって、前記型のパターン領域に少なくとも部分的に光を照射する照射部と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記パターン領域の凹凸情報に基づいて、所定値を超える深さを持つ凹部を1つ以上含む第1領域と、前記第1領域と隣接し、前記所定値を超える深さを持つ凹部を含まない第2領域との境界を含む前記パターン領域の部分領域を決定し、前記照射部による前記部分領域への光照射量を、該部分領域以外の領域よりも大きくする、ことを特徴とするインプリント装置が提供される。
本発明によれば、パターンの凹部へのインプリント材の充填を速めて残膜厚の均一性を維持するために有利な技術を提供することができる。
インプリント装置の構成を示す図。 第2照射部の構成を示す図。 インプリント処理のフローチャート。 接触工程においてインプリント材にかかる力を示す模式図。 粘性増加工程のフローチャート。 粘性増加工程の照射位置を例示する図。 照射位置を決定する工程のフローチャート。 照射位置の例を示す図。 物品製造方法を説明する図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は、実施形態におけるインプリント装置1の概略図である。本明細書および図面においては、水平面をXY平面とするXYZ座標系において方向が示される。一般には、基板10はその表面が水平面(XY平面)と平行になるように基板保持部4の上に置かれる。よって以下では、基板保持部4の基板保持面に沿う平面内で互いに直交する方向をX軸およびY軸とし、X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸とする。また、以下では、XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ平行な方向をX方向、Y方向、Z方向といい、X軸まわりの回転方向、Y軸まわりの回転方向、Z軸まわりの回転方向をそれぞれθX方向、θY方向、θZ方向という。
まず、実施形態に係るインプリント装置の概要について説明する。インプリント装置は、基板上に供給されたインプリント材を型と接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、型の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成する装置である。
インプリント材としては、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられうる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光、例えば、赤外線、可視光線、紫外線などでありうる。硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物でありうる。これらのうち、光の照射により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物と光重合開始剤とを含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を更に含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。インプリント材は、インプリント材供給装置(図1の供給部5)により、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に配置されうる。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下でありうる。基板の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられうる。必要に応じて、基板の表面に、基板とは別の材料からなる部材が設けられてもよい。基板は、例えば、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスである。
インプリント装置1は、型8を保持して移動する型保持部3(インプリントヘッド)と、基板10を保持して移動する基板保持部4(ステージ)と、基板上にインプリント材を供給する供給部5(ディスペンサ)とを有しうる。また、インプリント装置1は、光35を照射して型8と基板10上のインプリント材14との接触状態を撮像する撮像部6と、インプリント装置1の全体を制御する制御部7とを有しうる。更に、インプリント装置1は、型8や基板10に形成されたマーク(アライメントマーク)を検出する検出部12を有しうる。本実施形態では、インプリント材14は、紫外線硬化型のインプリント材である。したがって、インプリント装置1は、基板10のショット領域の上のインプリント材14と型8とを接触させた状態で型8を介してインプリント材14を光照射することによってインプリント材14を硬化させてショット領域の上にパターンを形成する。インプリント装置は、型8のパターン領域8aに少なくとも部分的に光を照射する照射部30を備える。図1の例では、照射部30は、型8のパターン領域8aの全面に光9(例えば、紫外線)を照射する第1照射部2と、型8のパターン領域8aの部分領域のみに光を照射する第2照射部60とを含みうる。
基板保持部4は、基板10を保持する基板チャック16と、XYZ座標系における少なくともX方向およびY方向の2軸に関して基板チャック16(すなわち、基板10)を移動させる基板移動部17とを含む。基板移動部17は、例えば、アクチュエータを含む。また、基板保持部4の位置は、基板保持部4に設けられたミラー18および干渉計19を用いて求められる。但し、ミラー18および干渉計19の代わりに、エンコーダを用いて基板保持部4の位置を求めてもよい。
型保持部3は、型8を保持する型チャック11と、少なくともZ方向(上下方向)の1軸に関して型チャック11(すなわち、型8)を移動させる型移動部38とを含む。型移動部38は、例えば、アクチュエータを含む。型移動部38は、型チャック11を下方(-Z方向)に移動させることによって、型8のパターン領域8aと基板上のインプリント材14とを接触させることができる。型8(パターン領域8a)と基板上のインプリント材14とが接触するとき、制御部7によって、型8及び基板上のインプリント材14に加わる力(押印力)が一定となるように制御される。
型8(パターン領域8a)と基板上のインプリント材14とが接触した状態で、第1照射部2は、光9を照射し、基板上のインプリント材14を硬化させる。インプリント材14の硬化が完了した後、型チャック11が型移動部38によって上方(+Z方向)に移動することによって、型8が基板上の硬化したインプリント材14から引き離される(離型)。
本実施形態では、型移動部38が型8と基板10とを相対的に移動させて型8と基板上のインプリント材14とを接触させる移動部として機能しているが、これに限定されるものではない。例えば、基板チャック16を基板移動部17によって上方(-Z方向)に移動させることによって、型8のパターン領域8aと基板上のインプリント材14とを接触させてもよい。また、型チャック11を型移動部38によって下方に移動させ、且つ、基板チャック16を基板移動部17によって上方に移動させることによって、型8のパターン領域8aと基板上のインプリント材14とを接触させてもよい。このように、基板移動部17及び型移動部38の少なくとも一方を、型8と基板10とを相対的に移動させて型8と基板上のインプリント材14とを接触させる移動部として機能させてもよい。
型8を保持する型保持部3は、型8の傾きを調整する姿勢調整部を含み、同様に、基板10を保持する基板保持部4は、基板10の傾きを調整する姿勢調整部を含みうる。これらの姿勢調整部を用いて型8と基板10との相対的な傾きを補正することで、型8と基板10とを平行にすることができる。型8と基板10との相対的な傾きは、型保持部3及び基板保持部4の一方で補正してもよいし、型保持部3及び基板保持部4の両方で補正してもよい。
型保持部3には、仕切り板41及び型8によって規定される空間13を形成するための凹部が設けられている。空間13の圧力を調整することで、型8と基板上のインプリント材14とを接触させる際や基板上の硬化したインプリント材14から型8を引き離す際に、型8(のパターン領域8a)を変形させることができる。例えば、型8と基板上のインプリント材14とを接触させる際には、空間13の圧力を高くすることで、基板10に対して型8を凸形状に変形させた状態で、型8のパターン領域8aと基板上のインプリント材14とを接触させることができる。
検出部12は、型8に形成されたマークと、基板10に形成されたマークとを検出する。検出部12の検出結果から型8と基板10との相対的な位置(位置ずれ)を求め、型8及び基板10の少なくとも一方を移動させることで型8と基板10とを位置合わせ(アライメント)することができる。
第2照射部60は、基板上に照射光50を照射するためのものである。図2には、第2照射部60の構成の一例を示す図となる。第2照射部60は、光源51と、光変調素子53と、光学素子54a及び54bとを含みうる。光源51は、インプリント材14が重合反応する波長の光50を射出する。光源51は、インプリント材14を予め定められた粘度に重合反応させるために必要な出力が得られる光源である。光源51は、例えば、ランプ、レーザダイオード、LEDなどから構成される。光源51からの光は、光学素子54aを介して、光変調素子53(空間光変調素子)に導かれる。光変調素子53は、例えば、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)で構成されうる。ただし、光変調素子53は、DMDに限定されるものではなく、LCDデバイスやLCOSデバイスなどのその他の素子で構成されていてもよい。光源51と基板10との間に光変調素子53を配置することで、照射領域を任意の位置に制御し、かつ、光50の強度を任意の強度に制御することができる。光変調素子53によって照射領域や光強度が制御された光50は、光学素子54bを介して、型8の所望の領域に照射(投影)される倍率が調整される。調整後の光50は基板10上のインプリント材14に照射される。これによりインプリント材14は重合反応し、予め定められた粘度に増加する。
制御部7は、CPUやメモリなどを含む情報処理装置(コンピュータ)で構成されうる。制御部は、メモリに記憶されたプログラムに従って、インプリント装置1の各部を統括的に制御する。制御部7は、基板上の各ショット領域にパターンを形成するインプリント処理及びそれに関連する処理を制御する。制御部7は、インプリント装置1の内部に設けてもよいし外部に設けてもよい。
図3を参照して、本実施形態におけるインプリント装置1の動作について説明する。図3は、基板10のショット領域毎にインプリント材14を型8で成形してパターンを形成する、一連のインプリント処理の手順を示したフローチャートである。
S101では、制御部7は、不図示の基板搬送装置を制御して、基板10をインプリント装置1に搬入する。基板搬送機構によって、基板10は基板チャック16の上に載置される。基板チャック16は基板10を保持する。
S102では、制御部7は、基板移動部17および供給部5を制御して、基板10のショット領域の上にインプリント材14を供給する(供給工程)。このとき、前述したように、インプリント材の供給量は、型8のパターン凹凸の体積に応持つ分布を持つように調整される。
S103では、制御部7は、型移動部38および/または基板移動部17を制御して、型8のパターン領域8aと基板10のショット領域上のインプリント材14とを接触させる(接触工程)。
S104では、制御部7は、パターン領域8aの凹凸情報に基づき照射領域(部分領域)を決め、部分領域のみに照射光50を照射するよう第2照射部60を制御し、インプリント材の粘性を増加させる(粘性増加工程)。S104は、後述のS105の位置合わせやS107の硬化工程に先立って照射光50の照射を行う工程であり、これを先行照射ともいう。S104の詳細については後述する。
S105では、制御部7は、型8と基板10との位置合わせを行う。型8と基板10との位置合わせは、型8と基板上のインプリント材14とを接触させる接触工程(S103)が終了して、型8のパターン領域8aのパターンにインプリント材14が十分に充填された後に行われる。例えば、制御部7は、型8に形成されたマークと基板10に形成されたマークとを検出部12を用いて検出し、その検出結果に基づいて、型8と基板10との位置合わせを行う。
S105の位置合わせは、S104の先行照射の開始後に行われてもよい。先行照射と位置合わせは重複して行われてもよい。
S105では、型8と基板10との相対的な位置合わせが行われるが、基板8、型10、インプリント装置1、又はそれらの任意の組み合わせに由来しうる歪みの補正は行われない。歪みは、型8に形成されたパターン誤差、または、基板保持部4または型保持部3のチャック領域の支持面、基板10の主面、型8の主面、またはそれらの任意の組み合わせにおける平坦性の偏差による型8のパターン歪みまたは基板10の歪みを含む。これらの歪みは全て重ね合わせ精度に影響する。
S106では、制御部7は、位置合わせ精度の判定を実施する。ここで、位置合わせ精度が許容値を満足すれば、処理はS107へ進む。位置合わせ精度が許容値を満足しなければ、処理はS105に戻り、位置合わせ工程が継続される。なお、位置合わせ工程を所定回数以上繰り返してもS106で位置合わせ精度が許容値を満足しない場合には、処理は強制的にS107に進むようにしてもよい。
位置合わせの完了後、S107では、制御部7は、型8とインプリント材14が接触した状態でインプリント材14を硬化させるべく、インプリント材14に光9が照射されるように第1照射部2を制御する。第1照射部2は、パターン領域8aの全面に光を照射する。
S108では、制御部7は、型移動部38および/または基板移動部17を制御して、基板10のショット領域上の硬化したインプリント材14から型8を引き離す(離型工程)。
S109では、制御部7は、基板10上の全てのショット領域に対してインプリント処理が完了したかどうかを判定する。全てのショット領域に対してインプリント処理が完了した場合、処理はS110に進む。全てのショット領域に対してインプリント処理が完了していない場合、処理はS102に戻り、次のショット領域に対してインプリント処理が行われる。
S110では、制御部7は、基板搬送装置を制御して、基板10をインプリント装置1の外部に搬出する。
以上が、基板10に対する一連のインプリント処理の流れである。次に、S104の詳細を説明する。前述したように、S104は、パターン領域の凹凸情報に基づき照射領域を決め、照射光50を照射するよう第2照射部60を制御し、インプリント材の粘性を増加させる粘性増加工程である。
S104の粘性増加工程を実行する理由を説明する。S102の供給工程では、インプリント材14の供給量は、型8のパターン凹凸の体積に応じた分布を持つように供給される。これは、型のパターンの凹凸に合わせて充填する体積分のインプリント材を供給しないと、インプリント材の過不足が生じて型の凹部への未充填が生じる、あるいは、残膜厚が一定にならないからである。しかし、このように型のパターン体積に合わせてインプリント材を供給しても、型のパターン凹部への充填速度が遅い場合、インプリント材はパターン凹部への充填前に周囲へ流動していってしまう。そうなると、インプリント材が流動していった箇所の残膜厚が相対的に厚くなり、パターン凹部においては充填に必要なインプリント材が不足して未充填のままとなりうる。このような問題を防ぐためには、パターン凹部への充填が終わるまで周囲へインプリント材が流動していくことを防止する必要がある。そのため本実施形態では、S104で照射光によりインプリント材の粘性増加が行われる。S104が実行されることで型8のパターン凹部へのインプリント材の充填が促進されて、その近辺の残膜厚均一性を保つことが可能となる。また、一般的にパターン凹部への充填は、パターンが深いほど時間がかかる。
図4は、S103の接触工程において基板10上のインプリント材14が型8と接触した際にインプリント材14にかかる力の一部を示す模式図である。インプリント材14は、基板10上で型8と接触すると、型8から圧力Pを受け、接触により押しつぶされた分だけ周囲へ広がる。また、接触時の型8にパターン凹部があると、毛細管現象によりインプリント材14はパターン凹部へ充填していく。このとき、パターン凹部のインプリント材14は、パターン凹部へ充填する方向の力として、型8から受ける圧力Pと、表面張力により液面が引き上げられる力Nを受ける。同時に、パターン凹部のインプリント材14は、その逆方向に充填を妨げる力として、パターン凹部内の気体から受ける力P’と、インプリント材14に働く重力Gを受ける。そのため、パターン凹部への充填時間は、(P+N)と(P’+G)との力関係に左右される。
本実施形態においては、充填時間に対しインプリント材に働く重力Gはインプリント材の体積がごく小さいため余り寄与せず、パターン凹部内の気体から受ける力P’の寄与が大きい。パターン凹部が閉空間であるため、パターンが深いほどP’は大きくなる。そのため、パターンが深いほどパターン凹部の充填時間は遅くなる。よって、S104の粘性増加工程が必要になる。
ここでは、S104の粘性増加工程が必要となる理由を、充填に時間のかかるパターン凹部を使って説明した。しかし、パターン凹部に限らず、充填時間に相対的な差が生じる箇所全般に関して本工程は有用となりうる。相対的に充填時間に違いがあればインプリント材が充填時間の差に応じて流動してしまうからである。前述したようにインプリント材が充填前に周囲へ流動すると、インプリント材が流動先の残膜厚が相対的に厚くなる一方、流動元においては充填に必要なインプリント材が不足しうる。インプリント材が不足する箇所は、最終的に未充填欠陥となりうる。
図5を参照して、S104の粘性増加工程の詳細を説明する。まず、S201で、制御部7は、型8のパターン領域8aの凹凸情報を取得する。凹凸情報は、パターン領域8a内にどのような形状の凹凸がどのような配置で存在しているかを示す情報を含みうる。
S202で、制御部7は、S201で得た情報に基づいて照射光50の照射位置(先行照射位置)を決定する。例えば、制御部7は、充填に時間がかかる深い凹部を有する領域とその外側の領域との境界を照射位置に定める。制御部7は、取得した凹凸情報に基づいて、所定値を超える深さを持つ凹部を1つ以上含む第1領域と、該第1領域と隣接し、上記所定値を超える深さを持つ凹部を含まない第2領域との境界を含む、パターン領域8aの部分領域を照射位置として決定する。なお、上記の先行照射位置の決定処理は、制御部7とは異なる専用の処理部によって実行されるように構成されてもよい。本実施形態では、制御部7がそのような処理部の機能を含むものとして説明した。
図6(a)を参照して、具体的な照射位置の決め方を説明する。図6(a)において、第1領域R1は、充填に時間がかかる深い凹部を有する領域である。ここでは、所定値を超える深さを持つ凹部を、充填に時間がかかる深い凹部とする。第2領域R2は、第1領域R1と隣接する領域であり、上記所定値を超える深さを持つ凹部を含まない領域である。斜線で示された第3領域R3が、第1領域R1と第2領域R2との境界を含むパターン領域8aの部分領域である。この部分領域が照射位置として決定される。一例において、「所定値を超える深さを持つ凹部」は、深さ80nm以上の凹部であるとする。なお、80nmという具体的な値は、発明者の検討によって仮決めした値であって、一例にすぎない。一例において、第1領域R1は、深さ80nm以上の凹部を複数含むチップパターン領域であり、第2領域R2は、深さ80nm以上の凹部を含まない領域である。ここで、チップパターン領域は、製造される1つのチップ(ダイ)に対応し、当該チップにおけるパターンが形成された領域である。この場合、制御部7は、そのチップパターン領域の外周部を第3領域D3(部分領域(照射位置))として決定しうる。図6(a)の例において、制御部7は、第3領域D3が第1領域R1と第2領域R2とに跨る位置になるように第3領域D3を決定しうる。
S203で、制御部7は、第2照射部60を制御して、S202で部分領域(照射位置)として決定した第3領域R3に照射光50の先行照射を行う。
以上のように本実施形態では、型8のパターン領域8aの凹凸情報に基づいて照射位置を決定し、決定した照射位置に照射光を先行照射してインプリント材の粘性を増加させる。これにより、深い凹部にインプリント材が充填する前に該凹部の周囲へインプリント材が流動してしまうのを防止することができる。
このように、本実施形態では、照射部30による部分領域(照射位置)への光照射量を、該部分領域以外の領域よりも大きくしている。これにより、本実施形態によれば、深い凹部へのインプリント材の速やかな充填が実現され、残膜厚均一性を保つのに有利なインプリント装置を提供することができる。
また、上述の例では、80nm以上の凹部を充填に時間がかかる深い凹部として扱った。しかし、この深さは、使用するインプリント材と型の材質との組み合わせ、インプリント装置内の気圧、雰囲気等に左右されるため、一概には決められない。そのため、別途実験等により適した深さを探索することが望ましい。充填に時間がかかる深い凹部を決める実験は、S104の粘性増加工程をスキップしてインプリント処理した後に基板面内の未充填箇所を調べることにより行われうる。最終的に未充填箇所になっていた凹部が充填の遅い凹部である。したがって、そのため、その未充填箇所になっていた凹部を、充填に時間がかかる深い凹部として決定すればよい。特に、S103(接触工程)~S107(硬化工程)までの時間を短くすることで凹部の深さによる充填速度の違いはより明確になる。さらに別の実験方法として、S104工程をスキップしてインプリント処理した後に基板面内の残膜厚の分布を調べるという方法もある。前述の通り、残膜厚の分布は充填時間が相対的に長い凹部から流動したインプリント材によって生じるため、残膜厚が薄くなっている領域とその近辺の凹部の深さとの相関から、充填に時間がかかる深い凹部を決めることもできる。
また、上述の実施形態では、所定値を超える深さを持つ凹部を複数含むチップパターン領域を第1領域R1とする例を示した。しかし、第1領域R1を、所定値を超える深さを持つ凹部を1つのみ含む領域としてもよい。
また、上述の実施形態では、図6(a)に示すように、深い凹部を含む第1領域R1とその外側の第2領域R2とに跨る第3領域R3を照射位置として決定した。しかし、図6(b)に示すように、制御部7は、部分領域である第3領域R3の全域が第1領域R1に含まれ、かつ、第3領域R3の端部が第1領域R1と第2領域R2との境界に位置するように、第3領域R3を決定してもよい。あるいは、図6(c)に示すように、制御部7は、部分領域である第3領域R3の全域が第2領域R2に含まれ、かつ、第3領域R3の端部が第1領域R1と第2領域R2との境界に位置するように、第3領域R3を決定してもよい。どの位置を照射範囲とするかは、第1領域R1と第2領域R2との充填速度の相対差などに依存して決定してもよい。そのため、別途実験等により最適条件を探索することが望ましい。
また、S203において、インプリント材14の粘性変化に必要な照射光50の強度、照射光50の照射タイミングは、インプリント材14の種類などによっても異なるため、これらに関しては実験により値を探索することが好ましい。
また、上述の実施形態では、充填に時間がかかる深い凹部を有する第1領域R1とその外側の第2領域R2とに跨る第3領域R3を照射位置とした。しかし、前述したように、本実施形態は、充填時間に相対的な差が生じる箇所全般に関して有用である。そのため、充填時間に差が生じやすい、周囲とはパターン密度が異なる領域の境界、アスペクト比が異なる領域の境界等に対しても本発明を適用することが可能である。これらの対象となる型の特徴は、前述のように、インプリント処理した後の基板面内の未充填箇所や残膜厚の分布を調べることで知ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、S202において照射位置を決定する際に、第1実施形態で示した型のパターンの凹凸情報に基づいた照射位置の情報と、位置合わせに適したインプリント材の所定の粘性を得るための照射情報とに基づいて、照射位置が決定される。
型の凹部への充填性を上げるためには、インプリント材の粘性は低いことが好ましい。他方、インプリント材の粘性が低いと、外乱により型と基板との位置ずれが容易に生じ、位置合わせの精度が低下しやすい。インプリント材の粘性をある程度上げると、インプリント材が抵抗となって型と基板との位置ずれが生じにくくなるため、位置合わせの精度が高まる。
そこで本実施形態では、第1実施形態で示した充填に時間がかかる領域への充填を助けるための照射と、型と基板との位置合わせを助けるための照射とを並行して行えるようにする。図7および図8を参照して、具体例を説明する。図7は、S202における照射位置決定のフローチャート、図8は、そのフローに従って決定される照射位置の例を示す図である。
S301で、制御部7は、インプリント材の所定の粘性を得るための照射情報から、照射位置Aの情報を取得する。照射位置Aは、例えば、図8(a)に示す斜線領域のような、ショット領域の中心を含む位置でありうる。
S302では、制御部7は、型8のパターンの凹凸情報に基づく照射位置Bの情報を取得する。照射位置Bは、図8(b)に示す太い黒線部で示されるような位置でありうる。例えば、照射位置Bは、第1実施形態で示したような、所定値を超える深さを持つ凹部を複数含むチップパターン領域を構成する第1領域R1の外周部でありうる。
S303では、制御部7は、充填に時間がかかる深い凹部を有する第1領域R1の情報を取得する。図8(c)には、第1領域R1の例が示されている。
S304では、制御部7は、得られた照射領域A、照射位置B、第1領域R1の情報に基づいて、最終的な照射位置(部分領域)を決定する。例えば、制御部7は、所定の粘性を得るための照射領域A(図8(a))と第1領域R1(図8(c))とを重ね合わせた領域から、第1領域R1を除去して得られる領域Ba(図8(d))(追加部分領域)を得る。制御部7は、照射位置Bと領域Baとを足し合わせた領域Btを最終的な照射位置(部分領域)として決定する。このように、制御部7は、インプリント材の所定の粘性を得るためのパターン領域の追加部分領域を決定し、該追加部分領域も含むように部分領域を決定する。図8(d)には、このようにして決定された照射位置が黒塗り部分によって示されている。
これにより、深い凹部へのインプリント材の速やかな充填が実現され、残膜厚均一性を保つことができ、かつ、型と基板の位置合わせの精度を向上させることができる。
第1領域R1が照射位置から除かれるために位置合わせ精度向上のための所望の粘性が得られない場合には、第1領域R1以外の部分で照射面積を増やすようにしてもよい。あるいは、照射光の強度、タイミングを調整することで所望の粘性を得ることや、照射位置を時間と共に変化させることで所望の粘性を得るようにしてもよい。
<物品製造方法の実施形態>
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品製造方法について説明する。図9の工程SAでは、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコン基板等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図9の工程SBでは、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図9の工程SCでは、インプリント材3zが付与された基板1zと型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを介して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図9の工程SDでは、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図9の工程SEでは、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図9の工程SFでは、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
本明細書の開示は、少なくとも以下のインプリント装置、インプリント方法、および物品製造方法を含む。
(項目1)
基板のショット領域の上のインプリント材と型とを接触させた状態で前記型を介して前記インプリント材を光照射することによって前記インプリント材を硬化させて前記ショット領域の上にパターンを形成するインプリント装置であって、
前記型のパターン領域に少なくとも部分的に光を照射する照射部と、
制御部と、を有し、
前記制御部は、前記パターン領域の凹凸情報に基づいて、所定値を超える深さを持つ凹部を1つ以上含む第1領域と、前記第1領域と隣接し、前記所定値を超える深さを持つ凹部を含まない第2領域との境界を含む前記パターン領域の部分領域を決定し、前記照射部による前記部分領域への光照射量を、該部分領域以外の領域よりも大きくする、ことを特徴とするインプリント装置。
(項目2)
前記第1領域は、前記所定値を超える深さを持つ凹部を1つのみ含む領域である、ことを特徴とする項目1に記載のインプリント装置。
(項目3)
前記第1領域は、前記所定値を超える深さを持つ凹部を複数含むチップパターン領域であり、
前記制御部は、前記チップパターン領域の外周部を前記部分領域として決定する、
ことを特徴とする項目1に記載のインプリント装置。
(項目4)
前記制御部は、前記部分領域が前記第1領域と前記第2領域とに跨る位置になるように前記部分領域を決定する、ことを特徴とする項目1から3のいずれか1項目に記載のインプリント装置。
(項目5)
前記制御部は、前記部分領域の全域が前記第1領域に含まれ、かつ、前記部分領域の端部が前記境界に位置するように、前記部分領域を決定する、ことを特徴とする項目1から3のいずれか1項目に記載のインプリント装置。
(項目6)
前記制御部は、前記部分領域の全域が前記第2領域に含まれ、かつ、前記部分領域の端部が前記境界に位置するように、前記部分領域を決定する、ことを特徴とする項目1から3のいずれか1項目に記載のインプリント装置。
(項目7)
前記制御部は、前記インプリント材の所定の粘性を得るための前記パターン領域の追加部分領域を決定し、該追加部分領域も含むように前記部分領域を決定する、ことを特徴とする項目1から6のいずれか1項目に記載のインプリント装置。
(項目8)
前記照射部は、
前記パターン領域の全面に光を照射する第1照射部と、
前記部分領域のみに光を照射する第2照射部と、
を含む、ことを特徴とする項目1から6のいずれか1項目に記載のインプリント装置。
(項目9)
前記制御部は、
前記第2照射部を制御して前記部分領域のみに光の先行照射を行い、
前記先行照射の開始後に、前記型と前記基板との位置合わせを行い、
前記位置合わせの完了後に、前記第1照射部を制御して前記パターン領域の全面に光を照射する、
ことを特徴とする項目8に記載のインプリント装置。
(項目10)
基板のショット領域の上のインプリント材と型とを接触させた状態で、前記ショット領域に少なくとも部分的に光を照射する照射部を用いて前記インプリント材を硬化させて前記ショット領域の上にパターンを形成するインプリント方法であって、
前記型のパターン領域の凹凸情報に基づいて、所定値を超える深さを持つ凹部を1つ以上含む第1領域と、前記第1領域と隣接し、前記所定値を超える深さを持つ凹部を含まない第2領域との境界を含む前記パターン領域の部分領域を決定する工程と、
前記照射部を制御して、前記部分領域に光の先行照射を行う工程と、
前記先行照射の開始後に、前記型と前記基板との位置合わせを行う工程と、
前記位置合わせの完了後に、前記照射部を制御して前記パターン領域の全面に光を照射する工程と、
を有することを特徴とするインプリント方法。
(項目11)
項目10に記載のインプリント方法に従い基板にパターンを形成する工程と、
前記パターンが形成された前記基板の加工を行う工程と、
を有し、前記加工が行われた前記基板から物品を製造する、ことを特徴とする物品製造方法。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:インプリント装置、2:第1照射部、3:型保持部、4:基板保持部、7:制御部、8:型、10:基板、14:インプリント材、60:第2照射部

Claims (11)

  1. 基板のショット領域の上のインプリント材と型とを接触させた状態で前記型を介して前記インプリント材を光照射することによって前記インプリント材を硬化させて前記ショット領域の上にパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記型のパターン領域に少なくとも部分的に光を照射する照射部と、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記パターン領域の凹凸情報に基づいて、所定値を超える深さを持つ凹部を1つ以上含む第1領域と、前記第1領域と隣接し、前記所定値を超える深さを持つ凹部を含まない第2領域との境界を含む前記パターン領域の部分領域を決定し、前記照射部による前記部分領域への光照射量を、該部分領域以外の領域よりも大きくする、ことを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記第1領域は、前記所定値を超える深さを持つ凹部を1つのみ含む領域である、ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記第1領域は、前記所定値を超える深さを持つ凹部を複数含むチップパターン領域であり、
    前記制御部は、前記チップパターン領域の外周部を前記部分領域として決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  4. 前記制御部は、前記部分領域が前記第1領域と前記第2領域とに跨る位置になるように前記部分領域を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  5. 前記制御部は、前記部分領域の全域が前記第1領域に含まれ、かつ、前記部分領域の端部が前記境界に位置するように、前記部分領域を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  6. 前記制御部は、前記部分領域の全域が前記第2領域に含まれ、かつ、前記部分領域の端部が前記境界に位置するように、前記部分領域を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  7. 前記制御部は、前記インプリント材の所定の粘性を得るための前記パターン領域の追加部分領域を決定し、該追加部分領域も含むように前記部分領域を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  8. 前記照射部は、
    前記パターン領域の全面に光を照射する第1照射部と、
    前記部分領域のみに光を照射する第2照射部と、
    を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  9. 前記制御部は、
    前記第2照射部を制御して前記部分領域のみに光の先行照射を行い、
    前記先行照射の開始後に、前記型と前記基板との位置合わせを行い、
    前記位置合わせの完了後に、前記第1照射部を制御して前記パターン領域の全面に光を照射する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のインプリント装置。
  10. 基板のショット領域の上のインプリント材と型とを接触させた状態で、前記ショット領域に少なくとも部分的に光を照射する照射部を用いて前記インプリント材を硬化させて前記ショット領域の上にパターンを形成するインプリント方法であって、
    前記型のパターン領域の凹凸情報に基づいて、所定値を超える深さを持つ凹部を1つ以上含む第1領域と、前記第1領域と隣接し、前記所定値を超える深さを持つ凹部を含まない第2領域との境界を含む前記パターン領域の部分領域を決定する工程と、
    前記照射部を制御して、前記部分領域に光の先行照射を行う工程と、
    前記先行照射の開始後に、前記型と前記基板との位置合わせを行う工程と、
    前記位置合わせの完了後に、前記照射部を制御して前記パターン領域の全面に光を照射する工程と、
    を有することを特徴とするインプリント方法。
  11. 請求項10に記載のインプリント方法に従い基板にパターンを形成する工程と、
    前記パターンが形成された前記基板の加工を行う工程と、
    を有し、前記加工が行われた前記基板から物品を製造する、ことを特徴とする物品製造方法。
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