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JP2024089146A - ボールねじ - Google Patents

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JP2024089146A JP2022204333A JP2022204333A JP2024089146A JP 2024089146 A JP2024089146 A JP 2024089146A JP 2022204333 A JP2022204333 A JP 2022204333A JP 2022204333 A JP2022204333 A JP 2022204333A JP 2024089146 A JP2024089146 A JP 2024089146A
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Abstract

【課題】潤滑に寄与しないねじ軸のランド部に溜まるグリースをねじ溝内に戻すとともに、封止部材の縁部にグリースが溜まり難い構造として、長期間にわたって潤滑の安定化を図り、飛散グリース量、ひいては供給グリース量を低減して環境負荷低減に貢献可能なボールねじを提供する。【解決手段】封止部材40の内周面は、ねじ軸20のねじ溝21に隙間を持って嵌合する突条部42と、ねじ軸20のランド部22に隙間を持って嵌合する凹条部43と、を備える。突条部42及び凹条部43には、突条部42及び凹条部43を横断するように、ねじ溝21及びランド部22に最接近して形成された各最接近部44a,44bをそれぞれ有する。各最接近部44a,44bとねじ溝21及びランド部22との各隙間cminは、最接近部44a,44bの周方向及び軸方向における周囲の各隙間cより狭い。【選択図】図1

Description

本発明は、ボールねじに関し、特に、グリースの使用量が制限される環境において好適に利用することができるボールねじに関する。
図7に示すように、回転運動を直線運動に変換するボールねじ10は、外周面に螺旋状のねじ溝21が形成されたねじ軸20と、内周面に螺旋状のねじ溝31が形成されたナット30とを備え、ねじ軸20及びナット30の両ねじ溝21、31間には、ねじ軸20またはナット30の回転運動に伴って転動する多数のボール26が装填されている。
ボールねじ10は、ねじ軸20及びナット30の両ねじ溝21、31間をボール26が滑らかに転動できるように、グリースをナット30の内部に保持すると共に、外部からの塵埃の侵入を防止することが求められている。このため、一般的に、ナット30の軸方向端部には、ねじ軸20とナット30の間の隙間を封止する封止部材40が設けられている。
しかし、封止部材40を設けてもナット30内のグリースは少しずつ漏れ出すため、外部から適宜グリースを供給しているのが現状である。ねじ軸外径部(ランド部)22では、ボール26により押し上げられたグリース50aが溜まっており、ナット30の外に排出されたグリース50bは、ねじ軸20の回転により飛散してしまう。また、封止部材40の縁部には、封止部材40によりねじ軸20から掻かれたグリース50cが溜まる。これらのグリース50a、50b、50cは潤滑に関与することができず、実質的に潤滑に寄与するグリースが次第に少なくなる。
特許文献1には、ねじ軸の隣合うねじ溝の各周部間を繋げる円筒面状のランド部に、ナット内周面に干渉しない高さの突起を設け、該突起により潤滑に寄与していないグリースを効果的にねじ溝に戻すようにしたボールねじが開示されている。
また、特許文献2には、ナットの螺旋溝の両端部がナットの軸方向両端に達しない様に形成された縮径部を備えることで、ナットの内部にグリースを保持するようにしたボールねじが開示されている。
特開2004-278722号公報 特開2017-211043号公報
しかしながら、特許文献1に記載のボールねじは、ランド部及びナット内周面に付着したグリースをねじ軸のねじ溝に戻すことはできるものの、戻したねじ溝内のグリースは制御されておらず、効率的な潤滑に寄与していない。また、ナット外に排出されたグリースは、軸回転により飛散して無駄に消費される虞がある。
また、特許文献2に記載のボールねじは、ナットの内部にグリースを保持することはできるが、ランド部と縮径部との間にグリースが滞留して、ねじ軸のねじ溝に効率的にグリースを戻すことができない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、潤滑に寄与しないねじ軸のランド部に溜まるグリースをねじ溝内に戻すとともに、封止部材の縁部にグリースが溜まり難い構造として、長期間にわたって潤滑の安定化を図り、飛散グリース量、ひいては供給グリース量を低減して環境負荷低減に貢献可能なボールねじを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
[1] 外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向し、内周面に螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、前記ねじ軸のねじ溝と前記ナットのねじ溝とで形成される負荷軌道を転動する複数のボールと、前記ナットの少なくとも軸方向一端部に設けられて、前記ねじ軸と前記ナットの間の隙間を封止する封止部材と、
を備えるボールねじであって、
前記封止部材は、内周面に形成されて、前記ねじ軸のねじ溝に隙間を持って嵌合する少なくとも1条の突条部と、前記突条部に隣接し、隣り合う前記ねじ軸のねじ溝間のランド部に隙間を持って嵌合する少なくとも1条の凹条部と、を備え、
前記突条部及び前記凹条部は、前記ねじ軸の前記ねじ溝及び前記ランド部に近接するように前記突条部及び前記凹条部を横断して帯状に形成され、且つ、前記封止部材の軸方向両端部よりも軸方向内側に設けられる各最接近部をそれぞれ備え、
前記突条部と前記ねじ軸の前記ねじ溝との隙間に関して、前記突条部の最接近部における前記隙間が、前記突条部の最接近部の周方向及び軸方向における周囲の前記隙間より狭く、
前記凹条部と前記ねじ軸の前記ランド部との隙間に関して、前記凹条部の最接近部における前記隙間が、前記凹条部の最接近部の周方向及び軸方向における周囲の前記隙間より狭い、
ボールねじ。
本発明のボールねじによれば、潤滑に寄与しないねじ軸のランド部に溜まるグリースをねじ溝内に戻すとともに、封止部材の縁部にグリースが溜まり難い構造として、長期間にわたって潤滑の安定化を図り、飛散グリース量、ひいては供給グリース量を低減して環境負荷低減に貢献可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るボールねじの断面図であり、斜線部は、封止部材の内周面に形成された最接近部の位置を示す。 図2Aは、図1のA-A断面図である。 図2Bは、図1のB-B断面図である。 図2Cは、図1のC-C断面図である。 図3は、封止部材の突条部とねじ溝間の隙間の軸方向変化を示す断面図である。 図4は、封止部材の凹条部とランド部間の隙間の軸方向変化を示す断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係るボールねじの断面図であり、斜線部は、封止部材の内周面に形成された最接近部の位置を示す。 図6は、本発明の第3実施形態に係るボールねじの断面図であり、斜線部は、封止部材の内周面に形成された環状の最接近部の位置を示す。 図7は、従来のボールねじにおいて、封止部材の縁部及びランド部に溜まるグリースを示す断面図である。
以下、本発明に係るボールねじの各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、本実施形態のボールねじ10は、外周面に螺旋状のねじ溝21を有して軸方向に延びるねじ軸20と、該ねじ軸20のねじ溝21に対応する螺旋状のねじ溝31を内周面に有するナット30と、ねじ軸20とナット30の隙間を封止する封止部材40と、を備える。
ねじ軸20のねじ溝21とナット30のねじ溝31とは、互いに対向して両者の間に負荷軌道25を形成しており、該負荷軌道25にはグリースと共に転動体としての多数のボール26が転動可能に装填されている。これにより、ボールねじ10は、ねじ軸20及びナット30のいずれか一方の回転運動を、ナット30及びねじ軸20いずれか他方の直線運動に変換することができる。
ナット30は、軸方向一端側にフランジ部32が形成されると共に、少なくとも軸方向一方の端部(図に示す実施形態では左端部)には、円形凹部33がねじ溝31と同芯に形成されている。
フランジ部32は、図示しない機械装置の移動台等に取付ボルト等で固定される。円形凹部33には、ねじ軸20とナット30の間の隙間を封止するための封止部材40が嵌合装着されている。
また、ナット30には、負荷軌道25と連通するボール戻し通路を備えた不図示の循環部品が配設されている。そして、負荷軌道25とボール戻し通路によってボール26の無限循環通路が形成される。無限循環通路には、所定の量のグリースと共に複数のボール26が装填されている。
封止部材40は、外径部41がナット30の円形凹部33に嵌合固定される。封止部材40の内周面には、ねじ軸20のねじ溝21に隙間を持って嵌合する1条の突条部42と、ねじ軸20のランド部22に隙間を持って嵌合する1条の凹条部43とが形成されている。ここで、ランド部22とは、ねじ軸20のねじ溝21の隣り合う各周部間を繋げる円筒面状の部分のことである。
封止部材40の突条部42及び凹条部43には、該突条部42及び凹条部43の一部を軸方向斜めに横断して(本実施形態では、突条部42及び凹条部43と直角に交差して)、ねじ軸20のねじ溝21及びランド部22に最接近する帯状の最接近部44(図1に斜線部で示す)が連続して形成されている。また、最接近部44は、封止部材40の軸方向両端部よりも軸方向内側に設けられる。詳細には、最接近部44は、ランド部22に対向して形成された最接近部44aと、ねじ軸20のねじ溝21に対向して形成された最接近部44bとを有し、最接近部44aと最接近部44bは連続して形成されている。
ここで、最接近部44とは、突条部42とねじ軸20のねじ溝21との隙間c及び凹条部43とねじ軸20のランド部22との隙間cが、最接近部44の周方向及び軸方向における周囲の各隙間cより狭くなっている、最小隙間cminを形成する部分である。
即ち、突条部42とねじ軸20のねじ溝21との隙間cに関して、突条部42の最接近部44bにおける隙間cが、突条部42の最接近部44bの周方向及び軸方向における周囲の隙間cより狭い。また、凹条部43とねじ軸20のランド部22との隙間cに関して、凹条部43の最接近部44aにおける隙間cが、凹条部43の最接近部44aの周方向及び軸方向における周囲の隙間cより狭い。
具体的には、図2A~図2Cに示すように、封止部材40の内周面である突条部42及び凹条部43の断面形状は、最接近部44において、ねじ軸20のねじ溝21及びランド部22に対して部分的に接近するように形成されている。これにより、突条部42とねじ軸20のねじ溝21及び凹条部43とランド部22との隙間cは、最接近部44において最小隙間cminとなり、最接近部44から周方向及び軸方向に離れるに従って漸増するように形成されている。なお、最接近部44の最小隙間cminは、上記するように、周方向及び軸方向に離れるに従って漸増するように形成されてもよいが、段差状に増加させるように形成されてもよい。
また、図3に示すように、突条部42とねじ軸20のねじ溝21間の隙間cは、ナット30の軸方向外側から内側に向かって、即ち、軸方向外側から最接近部44(44b)に向かって漸減し、最接近部44において最小隙間cminとなり、さらに最接近部44から離れるに従って漸増する。
同様に、図4に示すように、凹条部43とランド部22間の隙間cは、軸方向外側から最接近部44(44a)に向かって漸減し、最接近部44において最小隙間cminとなり、さらに最接近部44から離れるに従って漸増する。突条部42とねじ軸20のねじ溝21間の隙間c、及び凹条部43とランド部22間の隙間cの軸方向変化は、漸減及び漸増に替えて段差状に変化させてもよい。
なお、外部からの異物侵入を考慮する必要がない場合には、突条部42とねじ軸20のねじ溝21間の隙間cと、凹条部43とランド部22間の隙間cはといずれも、軸方向内側よりも軸方向外側において大きくすることができる。
封止部材40が、その内周面の一部に軸方向斜めに横断する帯状の最接近部44を備えることで、ボールねじ10の駆動時にランド部22に押し上げられたグリースを、凹条部43の最接近部44aで効率的にねじ溝21に流動させ、さらに最接近部44に向かって隙間が次第に狭くなる突条部42の最接近部44bにより、ねじ溝21に流動させたグリースをねじ軸20に触れさせることができる。
さらに、最接近部44を除く突条部42とねじ軸20のねじ溝21間及び最接近部44を除く凹条部43とランド部22間の隙間cを大きくすることで、グリースを封止部材40の縁部で掻き取ることなく隙間c内へ侵入させ、最接近部44によりねじ軸20のねじ溝21へ流動させることができる。
なお、最接近部44における封止部材40とねじ溝21及びランド部22間の最小隙間cminの大きさは、グリースの保持性能及び異物の侵入を防ぐため、0.1~0.2mmとするのがよい。ただし、潤滑を重視する場合には、より大きい値とすることもでる。
また、封止部材40の縁に溜まるグリース50c(図8参照)に対しては、図1に示すように、ナット30の軸方向内側におけるねじ軸20と封止部材40間の最接近部44を除く部分の隙間cを大きくすることで、ナット30の軸方向内側では、駆動時にナット内部のグリースを最接近部44以外の大きな隙間c内に侵入させ、最接近部44でねじ溝21へ流動させることができる。
一方、ナット30の軸方向外側においては、ランド部22に付着してナット30外に排出されたグリース50b(図8参照)は、ねじ軸20の回転による遠心力の作用により、排出時よりも中央部が多少盛り上がる。そこで、ナット30の軸方向外側におけるランド部22と封止部材40間の隙間cを最接近部44より大きくすることで、その盛り上がったグリースをナット30外へ掻き出すことなく封止部材40の内側(隙間)へ侵入させ、最接近部44でねじ溝21へ流動させることができる。
これにより、最接近部44によって、外部に漏れ出たわずかなグリースも再びナット30内に戻すことができ、また、外部からの大きな異物の侵入も防ぐことができる。さらに、先行技術と比較してコスト、組立性の面でも優れており、また、既存ボールねじにも容易に適用するができる。また、封止部材40をナット30の軸方向両端に装着し、ストロークをナット長の半分以上とすれば、駆動領域すべてにおいて、上記した効果を発揮することができる。
以上説明したように、本実施形態のボールねじ10によれば、ねじ軸20のランド部22に溜まるグリースを、封止部材40により効率的にねじ溝21内に戻して潤滑に寄与するグリースを増大させ、長期間にわたって潤滑の安定化を図ると共に、飛散グリース量、ひいては供給グリース量を低減して環境負荷を軽減することができる。
また、このように構成された本実施形態のボールねじ10は、主にグリースの使用量が制限される環境での使用が好適であり、例えば、グリースの供給量削減が望まれる射出成形機における射出軸、締結軸、エジェクタ軸などでより効果的に使用できる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態のボールねじ10について、図5を参照して説明する。なお、第1実施形態のボールねじと同一部分については、同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
第2実施形態のボールねじ10は、最接近部44が、突条部42及び凹条部43と鋭角で交差して形成されている点において第1実施形態のボールねじ10と異なる。
本実施形態のボールねじ10では、最接近部44が、突条部42及び凹条部43と鋭角、即ち、ねじ溝21のリード角θに対して90°より小さい角度で交差しているので、ねじ軸20が回転したとき、ねじ軸20(ねじ溝21及びランド部22)に付着したグリースには、最接近部44によって図中矢印Pで示すように、ナット30の軸方向内側に向かう大きな力が作用し、より効率的にグリースをねじ溝21へ流動させることができ、グリースの保持性能が向上する。
なお、本実施形態のように、最接近部44、即ち、突条部42の最接近部44bと凹条部43の最接近部44aとが、突条部42及び凹条部43と鋭角で交差してそれぞれ形成されている場合には、突条部42の最接近部44bと凹条部43の最接近部44aが連続でなく、分離して形成されても、同様の効果が期待できる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のボールねじ10と同様である。
(第3実施形態)
次に第3実施形態のボールねじ10について、図6を参照して説明する。なお、第1実施形態のボールねじと同一部分については、同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
第3実施形態のボールねじ10は、最接近部44が、ねじ軸20の全周に亘って環状に形成されている点において第1、2実施形態のボールねじ10と異なる。
ランド部22に対応して形成される最接近部44a及びねじ溝21に対応して形成される最接近部44b、即ち最接近部44は、ねじ溝21のリード角θに対して角度をもってねじ軸20を一周して形成されている。
詳細には、封止部材40の図中紙面手前側の半周の最接近部44(図6に左上がり斜線で示す)は、ランド部22に対応する最接近部44a、ねじ溝21に対応する最接近部44b及びランド部22に対応する最接近部44aが連続して形成されており、図中紙面奥側の半周の最接近部44a(図6に右上がり斜線で示す)は、紙面奥側のランド部22aの縁に沿って形成されている。これにより、最接近部44は、ねじ軸20を一周している。なお、ランド部22に対応する最接近部44aの幅は、ランド部22の幅以下であることが好ましい。
最接近部44が、ねじ軸20を一周して形成されているので、ねじ軸20の一周に亘ってグリースをねじ溝21に効率的に流動させることができ、グリースの保持性能がさらに向上すると共に、外部からの異物混入リスクをより低減できる。
尚、本発明は、前述した実施形態及び実施例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向し、内周面に螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、前記ねじ軸のねじ溝と前記ナットのねじ溝とで形成される負荷軌道を転動する複数のボールと、前記ナットの少なくとも軸方向一端部に設けられて、前記ねじ軸と前記ナットの間の隙間を封止する封止部材と、
を備えるボールねじであって、
前記封止部材は、内周面に形成されて、前記ねじ軸のねじ溝に隙間を持って嵌合する少なくとも1条の突条部と、前記突条部に隣接し、隣り合う前記ねじ軸のねじ溝間のランド部に隙間を持って嵌合する少なくとも1条の凹条部と、を備え、
前記突条部及び前記凹条部は、前記ねじ軸の前記ねじ溝及び前記ランド部に近接するように前記突条部及び前記凹条部を横断して帯状に形成され、且つ、前記封止部材の軸方向両端部よりも軸方向内側に設けられる各最接近部をそれぞれ備え、
前記突条部と前記ねじ軸の前記ねじ溝との隙間に関して、前記突条部の最接近部における前記隙間が、前記突条部の最接近部の周方向及び軸方向における周囲の前記隙間より狭く、
前記凹条部と前記ねじ軸の前記ランド部との隙間に関して、前記凹条部の最接近部における前記隙間が、前記凹条部の最接近部の周方向及び軸方向における周囲の前記隙間より狭い、
ボールねじ。
この構成によれば、潤滑に寄与しないねじ軸のランド部に溜まるグリースを、封止部材により効率的にねじ溝内に戻して潤滑に寄与させることができ、長期間にわたって潤滑の安定化を図ると共に、飛散グリース量、ひいては供給グリース量を低減して環境負荷低減に貢献できる。
(2) 前記各最接近部は、前記突条部と前記凹条部に亘って軸方向に連続して形成される、(1)に記載のボールねじ。
この構成によれば、ランド部に溜まるグリースを、効率的にねじ溝内に戻すことができる。
(3) 前記各最接近部と前記突条部及び前記凹条部とは、鋭角で交差する、(1)に記載のボールねじ。
この構成によれば、ランド部に溜まるグリースを、より効率的にねじ溝内に戻すことができる。
(4) 前記各最接近部は、前記突条部と前記凹条部に亘って環状に形成される、(1)~(3)のいずれか1つに記載のボールねじ。
この構成によれば、ねじ軸の全周のランド部に溜まるグリースを、より効率的にねじ溝内に戻すことができる。
10 ボールねじ
20 ねじ軸
21 ねじ溝
22、22a ランド部
25 負荷軌道
26 ボール
30 ナット
31 ねじ溝
40 封止部材
42 突条部
43 凹条部
44、44a、44b 最接近部
min 最小隙間(各最接近部とねじ軸のねじ溝又はランド部との隙間)
c 隙間(突条部とねじ軸のねじ溝との隙間、凹条部とねじ軸のランド部との隙間)

Claims (4)

  1. 外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向し、内周面に螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、前記ねじ軸のねじ溝と前記ナットのねじ溝とで形成される負荷軌道を転動する複数のボールと、前記ナットの少なくとも軸方向一端部に設けられて、前記ねじ軸と前記ナットの間の隙間を封止する封止部材と、
    を備えるボールねじであって、
    前記封止部材は、内周面に形成されて、前記ねじ軸のねじ溝に隙間を持って嵌合する少なくとも1条の突条部と、前記突条部に隣接し、隣り合う前記ねじ軸のねじ溝間のランド部に隙間を持って嵌合する少なくとも1条の凹条部と、を備え、
    前記突条部及び前記凹条部は、前記ねじ軸の前記ねじ溝及び前記ランド部に近接するように前記突条部及び前記凹条部を横断して帯状に形成され、且つ、前記封止部材の軸方向両端部よりも軸方向内側に設けられる各最接近部をそれぞれ備え、
    前記突条部と前記ねじ軸の前記ねじ溝との隙間に関して、前記突条部の最接近部における前記隙間が、前記突条部の最接近部の周方向及び軸方向における周囲の前記隙間より狭く、
    前記凹条部と前記ねじ軸の前記ランド部との隙間に関して、前記凹条部の最接近部における前記隙間が、前記凹条部の最接近部の周方向及び軸方向における周囲の前記隙間より狭い、
    ボールねじ。
  2. 前記各最接近部は、前記突条部と前記凹条部に亘って軸方向に連続して形成される、請求項1に記載のボールねじ。
  3. 前記各最接近部と前記突条部及び前記凹条部とは、鋭角で交差する、請求項1に記載のボールねじ。
  4. 前記各最接近部は、前記突条部と前記凹条部に亘って環状に形成される、請求項1~3のいずれか1項に記載のボールねじ。
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