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JP2024042603A - コネクタ、コネクタアセンブリ、接続装置、相手側コネクタ - Google Patents

コネクタ、コネクタアセンブリ、接続装置、相手側コネクタ Download PDF

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JP2024042603A
JP2024042603A JP2022147422A JP2022147422A JP2024042603A JP 2024042603 A JP2024042603 A JP 2024042603A JP 2022147422 A JP2022147422 A JP 2022147422A JP 2022147422 A JP2022147422 A JP 2022147422A JP 2024042603 A JP2024042603 A JP 2024042603A
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Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
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    • HELECTRICITY
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】端子間の接続信頼性を確保しながら、高周波特性の改善を図ることが可能なコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ1は、相手側コネクタ1に対して相対的に相手側コネクタ1に向かって第1軸A1における一方向に移動することで、相手側コネクタ1に嵌合するように構成されている。コネクタ5は、ハウジング6と、端子71と、を備える。端子71は、ハウジング6に保持され、相手側端子31に接触するように構成される。端子71は、基板接続部714と、接点部713と、保持部715と、連結部712と、を有する。基板接続部714は、回路基板に接続されるように構成される。接点部713は、コネクタ5と相手側コネクタ1とが嵌合した状態で相手側端子31に接触するように構成された接点711を有する。保持部715は、ハウジング6に保持され、コネクタ5と相手側コネクタ1とが嵌合した状態で相手側端子31から離れるように構成される。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に、コネクタ、コネクタアセンブリ、接続装置、及び相手側コネクタに関し、より詳細には、相手側コネクタが嵌合するコネクタ、それを備えるコネクタアセンブリ、コネクタを備えた接続装置、及びコネクタに嵌合する相手側コネクタに関する。
特許文献1には、電気コネクタセットが記載されている。この電気コネクタセットは、第1コネクタと、第2コネクタと、を備える。第1コネクタは、第1回路基板に実装される。第2コネクタは、第2回路基板に実装されて第1コネクタに対して挿抜方向に挿抜可能に嵌合する。
また、第1コネクタは、第1接続端子と、第1高周波用接続端子と、第1外部接地部材とを有する。第1高周波用接続端子は、第1回路基板に実装するための第1実装部を有するとともに第1接続端子で伝送される信号よりも高い周波数の高周波信号を伝送する。第1外部接地部材は、接地電位に接続される導体であって第1高周波用接続端子を取り囲む。
また、第2コネクタは、第2接続端子と、第2高周波用接続端子と、第2外部接地部材とを有する。第2接続端子は、嵌合時に第1接続端子と電気的に接続する。第2高周波用接続端子は、第2回路基板に実装するための第2実装部を有するとともに嵌合時に第1高周波用接続端子と電気的に接続する。第2外部接地部材は、接地電位に接続される導体であって第2高周波用接続端子を取り囲むとともに嵌合時に第1外部接地部材と電気的に接続する。
そして、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合時において、挿抜方向から平面視するとき、第2外部接地部材が第1外部接地部材の内側に位置する。また、第1接続端子および第2接続端子が、第1外部接地部材の外側に位置するとともに、第2外部接地部材が、第1高周波用接続端子および第2高周波用接続端子を取り囲むように周状に閉じる。さらに、第1実装部が第2外部接地部材の内側に位置する。また、前記第2実装部が前記第2外部接地部材の内側に位置する。
国際公開WO2020/040004号公報
特許文献1の電気コネクタセットに用いられるようなコネクタでは、端子間の接続信頼性を確保しながら、高周波特性を改善することが望まれている。
本開示の目的は、端子間の接続信頼性を確保しながら、高周波特性の改善を図ることが可能なコネクタ、コネクタアセンブリ、接続装置、及び相手側コネクタを提供する。
本開示の一態様に係るコネクタは、相手側端子を有する相手側コネクタと嵌合するコネクタである。前記コネクタは、前記相手側コネクタに対して相対的に前記相手側コネクタに向かって第1軸における一方向に移動することで、前記相手側コネクタに嵌合するように構成される。前記コネクタは、ハウジングと、端子と、を備える。前記端子は、前記ハウジングに保持され、前記相手側端子に接触するように構成される。前記端子は、基板接続部と、接点部と、保持部と、連結部と、を有する。前記基板接続部は、回路基板に接続されるように構成される。前記接点部は、前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した状態で前記相手側端子に接触するように構成された接点を有する。前記保持部は、前記ハウジングに保持され、前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した状態で前記相手側端子から離れるように構成される。前記連結部は、前記基板接続部と前記接点部と前記保持部とを連結する。前記接点部と前記保持部は、前記第1軸と直交する第2軸に沿って対向配置される。前記接点部と前記保持部は、それぞれ、前記連結部の前記第2軸における第1端と第2端とから前記一方向に突出する。前記基板接続部は、前記第1端と前記第2端との間において前記連結部に連結される。
本開示の一態様に係るコネクタアセンブリは、前記コネクタと、前記相手側コネクタと、を備える。
本開示の一態様に係る接続装置は、前記コネクタと、前記コネクタが接続された前記回路基板と、を備える。
本開示の一態様に係る相手側コネクタは、前記コネクタと嵌合する相手側コネクタである。前記相手側コネクタは、相手側ハウジングと、相手側端子と、を備える。前記相手側端子は、前記相手側ハウジングに保持される。前記相手側端子は、相手側接点部と、相手側保持部と、相手側基板接続部と、相手側連結部と、を有する。前記相手側接点部は、前記端子の前記接点に接触するように構成された相手側接点を有する。前記相手側保持部は、前記ハウジングに保持される。前記相手側基板接続部は、相手側回路基板に接続されるように構成され、前記相手側保持部に連結される。前記相手側連結部は、前記相手側保持部と前記相手側接点部とを連結する。前記相手側接点部は、前記相手側連結部の前記第2軸における一端から前記第1軸における前記一方向に突出する。前記相手側保持部は、前記相手側連結部の、前記第1軸及び前記第2軸と交差する第3軸における端部から、前記第1軸における前記一方向に突出する。
本開示によれば、端子間の接続信頼性を確保しながら、高周波特性の改善を図ることが可能なコネクタ、コネクタアセンブリ、接続装置、及び相手側コネクタが得られる。
図1は、一実施形態に係るコネクタアセンブリの分解斜視図である。 図2は、同上のコネクタアセンブリの嵌合状態における上面図である。 図3は、同上のコネクタアセンブリにおける第1コネクタの斜視図である。 図4は、同上の第1コネクタにおける第1ハウジングの斜視図である。 図5は、同上の第1コネクタにおける第1端子及び第1内側シールドの斜視図である。 図6は、同上の第1コネクタにおける第1外側シールドの斜視図である。 図7は、同上の第2コネクタにおける第2ハウジングの斜視図である。 図8は、同上の第2コネクタにおける第2端子及び第2内側シールドの斜視図である。 図9は、同上の第2コネクタにおける第2外側シールドの斜視図である。 図10は、図2のX-X線断面矢視図である。 図11は、図2のXI-XI線断面矢視図である。 図12は、図2のXII-XII線断面矢視図である。 図13は、図2のXIII-XIII線断面矢視図である。 図14は、同上のコネクタアセンブリを分解した状態での、図2のXIV-XIV線に対応する部分におけるコネクタアセンブリの断面図である。 図15は、第1コネクタに接続される第1回路基板の回路パターンの下面図である。 図16は、第2コネクタに接続される第2回路基板の回路パターンの上面図である。 図17Aは、同上のコネクタアセンブリの嵌合状態において、第1コネクタの第1特定端子と第2コネクタの第2特定端子との接続状態の斜視図である。図17Bは、比較例のコネクタアセンブリの嵌合状態において、第1特定端子と第2特定端子との接続状態の斜視図である。 図18は、同上の第2コネクタにおける第2ハウジングと第2端子と第2内側シールドとの上面図である。 図19は、同上の第2コネクタにおける第2ハウジングと第2端子と第2内側シールドとの下面図である。 図20は、同上の第1コネクタにおける第1ハウジングと第1端子と第1内側シールドとの下面図である。 図21は、同上の第1コネクタにおける第1ハウジングと第1端子と第1内側シールドとの上面図である。 図22は、比較例のコネクタアセンブリにおける第1コネクタの第1ハウジングと第1端子との要部の斜視図である。 図23は、比較例のコネクタアセンブリにおける第2コネクタの第2ハウジングと第2端子との要部の斜視図である。
以下、実施形態に係るコネクタ、コネクタアセンブリ、接続装置及び相手側コネクタについて、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態のコネクタアセンブリ100は、第1コネクタ1(相手側コネクタ)と、第2コネクタ5(コネクタ)と、を備える。コネクタアセンブリ100は、例えば、スマートフォン等の携帯端末に搭載されている複数の回路基板の間を電気的に接続するために用いられる。第1コネクタ1は、例えば、アンテナモジュール(AiP;Antenna in Package)におけるプリント配線板又はフレキシブルプリント配線板等の第1回路基板91(図10~図14参照)に取り付けられる。第2コネクタ5は、例えば、プリント配線板又はフレキシブルプリント配線板等の第2回路基板92(図10~図14参照)に取り付けられる。なお、コネクタアセンブリ100の用途を限定する趣旨ではなく、コネクタアセンブリ100は、例えば、カメラモジュール等の携帯端末以外の電子機器に用いられてもよい。また、コネクタアセンブリ100の用途は、複数の回路基板の間を電気的に接続する用途に限られず、例えば、回路基板とディスプレイとの間、回路基板とバッテリとの間など、複数の部品の間を電気的に接続する用途であればよい。なお、図10~図14以外の図面では、便宜上第1回路基板91及び第2回路基板92の図示を省略している。
第2コネクタ5は、本開示のコネクタである。第2コネクタ5は、第1コネクタ1と嵌合する。従って、第1コネクタ1は、第2コネクタ5(コネクタ)の相手側コネクタである。
第2コネクタ5は、端子(第2特定端子71)を有する。第1コネクタ1は、端子(第1特定端子31)を有する。第1特定端子31は、相手側コネクタ(第1コネクタ1)がコネクタ(第2コネクタ5)と嵌合した状態でコネクタ(第2コネクタ5)の端子(第2特定端子71)と接続される相手側端子である。
図1に示すように、第2コネクタ5は、第1コネクタ1に対して相対的に第1コネクタ1に向かって第1軸A1における一方向に移動することで、第1コネクタ1に嵌合されるように構成されている。以下では、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合する方向(第1軸A1に沿った方向)を上下方向と呼ぶことがある。また、以下では、上下方向に沿って第1コネクタ1と第2コネクタ5とを嵌合させる際に、第1コネクタ1が位置する側を「上」、第2コネクタ5が位置する側を「下」と呼ぶことがある。すなわち、第2コネクタ5には、第1コネクタ1が上方から嵌合される。ただし、これらの方向の規定は、コネクタアセンブリ100の使用形態を限定する趣旨ではない。また、以下では、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合された状態(図2参照)を「嵌合状態」と呼ぶ。
図7~図9に示すように、第2コネクタ5は、第2ハウジング6と、第2特定端子71と、を備える。第2特定端子71は、第2ハウジング6に保持される。第2特定端子71は、第1特定端子31に接触するように構成される(図17A参照)。
図8、図17Aに示すように、第2特定端子71は、端子片(基板接続部)714と、第2接点片(接点部)713と、保持片(保持部)715と、連結片(連結部)712と、を有する。図10、図11に示すように、端子片714は、第2回路基板92に接続されるように構成される。第2接点片713は、第2コネクタ5と第1コネクタ1とが嵌合した状態で第1特定端子31に接触するように構成された接点(第2接点711)を有する。保持片715は、第2ハウジング6に保持される。保持片715は、第2コネクタ5と第1コネクタ1とが嵌合した状態で第1特定端子31から離れる(すなわち、接触しない)ように構成される。連結片712は、端子片714と第1接点片713と保持片715とを連結する。
図8、図17Aに示すように、第1接点片713と保持片715は、第1軸A1と直交する第2軸A2に沿って対向配置される。第2軸A2は、コネクタアセンブリ100の短手方向に沿った軸である。以下では、第1軸A1及び第2軸A2の両方と直交する方向に沿った軸を第3軸A3という。第3軸A3は、コネクタアセンブリ100の長手方向に沿った軸である。
図8、図17Aに示すように、第1接点片713と保持片715は、それぞれ、連結片712の第2軸A2における第1端と第2端とから上方向に突出する。端子片714は、連結片712の第1端と第2端との間において、連結片712に連結される。
詳しくは後述するが、本実施形態の第2コネクタ5(コネクタ)は、接続信頼性を確保しながら、電流の経路に沿った特性インピーダンスの変動抑制を図ることが可能となる。特性インピーダンスが変動抑制されることで、高周波電流の反射によるロスが少なくなる。このため、本実施形態の第2コネクタ5は、端子(第1特定端子31と第2特定端子71との)間での接続信頼性を確保しながら、高周波特性の改善を図ることができる。
(2)詳細
以下、本実施形態のコネクタアセンブリ100、第1コネクタ1(相手側コネクタ)、第2コネクタ5(コネクタ)、第1接続装置101及び第2接続装置102(接続装置)について、図面を用いてより詳細に説明する。
(2.1)第1コネクタ
第1コネクタ1は、ヘッダ(オスコネクタ)であって、図3~図6に示すように、第1ハウジング2と、複数(ここでは8個)の第1端子3と、第1シールド4と、を備えている。図3~図6では、便宜上、上下を反転させて第1コネクタ1を図示している。
(2.1.1)第1ハウジング
図4に示すように、第1ハウジング2は、絶縁性を有する樹脂材料により、第3軸A3に長い扁平な形状に形成されている。第1ハウジング2において、第3軸A3の中央部分における第2軸A2の両側は、第1軸A1から見て略矩形に切り欠かれている。第1ハウジング2は、第1軸A1から見て(以下、「平面視」ともいう)略H字状に形成されている。
第1ハウジング2は、図4に示すように、第1内底壁21と、第1内周壁22と、第1外底壁23と、第1外周壁24と、一対の保持壁25と、を有している。第1内底壁21、第1内周壁22、第1外底壁23、第1外周壁24、及び一対の保持壁25は、一体に形成されている。
第1内底壁21は、第3軸A3に長い矩形の板状である。
第1内周壁22は、第1内底壁21の周縁から下向き(図4の上向き)に突出しており、平面視で矩形枠状である。具体的には、第1内周壁22は、一対の第1横内側壁221と、一対の第1縦内側壁222と、を備えている。一対の第1横内側壁221は、第1内周壁22のうちで第3軸A3に長い一対の壁である。一対の第1縦内側壁222は、第1内周壁22のうちで第2軸A2に長い一対の壁である。第1内底壁21の内底面及び第1内周壁22の内側面で囲まれた部位は、第2コネクタ5が嵌合する第1嵌合凹部201を構成している。具体的には、第1嵌合凹部201には、第2コネクタ5の台部65が嵌合する。
第1外底壁23は、第1内底壁21の四隅からそれぞれから第2軸A2及び第3軸A3の外側に向かって矩形状に広がる4個の部分底壁から構成される。
第1外周壁24は、第1内周壁22を囲うように、第1外底壁23の周縁から下向きに突出している。第1外周壁24は、4個の第1外側壁240を有している。4個の第1外側壁240は、第1外底壁23における4個の部分底壁に、一対一に対応している。4個の第1外側壁240の各々は、平面視でL字状である。具体的には、4個の第1外側壁240の各々は、第1縦外側壁241と、第1横外側壁242と、を有している。第1縦外側壁241は、第1外側壁240のうちで第2軸A2に長い壁である。第1横外側壁242は、第1外側壁240のうちで第3軸A3に長い壁である。4個の第1外側壁240の各々は、対応する部分底壁の外周縁に沿って形成されている。
一対の保持壁25は、第1内周壁22の第3軸A3における両端に、第1内周壁22の一対の第1縦内側壁222と一体に形成されている。一対の保持壁25の各々は、直方体状である。一対の保持壁25の各々には、その下面、第3軸A3の外側の面、及び第2軸A2の一方側の面にかけて、第1特定端子31が配置される凹部251が形成されている。
第2軸A2において、一対の保持壁25の各々における第2軸A2の両側面は、2個の第1外側壁240の第1横外側壁242の内側面と、それぞれ対向する。保持壁25の側面、第1外底壁23の内底面、及び第1外周壁24の内側面で囲まれた部位は、第2コネクタ5が嵌合する第2嵌合凹部202を構成している。具体的には、第2嵌合凹部202には、第2コネクタ5の第2内周壁62が嵌合する。
第1ハウジング2は、複数の第1端子3及び第1シールド4を保持する。
本実施形態では、複数(8個)の第1端子3のうちのいくつか(6個)の第1端子3(第1接続端子32)は、一対の第1横内側壁221に設けられている。具体的には、一対の第1横内側壁221には、第1接続端子32が3個ずつ保持されている。第1接続端子32は、第1横内側壁221に設けられた凹部に収容されている。また、複数(8個)の第1端子3のうちの残りの第1端子3(第1特定端子31)は、一対の保持壁25に形成された凹部251に収容されている。
本実施形態では、第1外側シールド41が第1外周壁24を挟んでいる。また、本実施形態では、第1シールド4のうちの第1内側シールド45は、第1ハウジング2に形成された溝孔26に収容されている。
(2.1.2)第1端子
第1端子3は、信号伝送用の端子であって、帯状の金属板を折り曲げることにより形成されている。また、第1端子3には、金めっきが施されている。
複数の第1端子3は、第1特定端子31(相手側端子)を1つ以上含んでいる。また、複数の第1端子3は、第1特定端子31以外の端子(第1接続端子32)を1つ以上含んでいる。ここでは、8個の第1端子3のうち、2個が第1特定端子31であり、残りの6個が第1接続端子32である。
2個の第1特定端子31は、第1コネクタ1内において、第3軸A3の両側に配置されている。2個の第1特定端子31は、一対の保持壁25にそれぞれ保持されている。
6個の第1接続端子32は、第3軸A3において、2個の第1特定端子31の間の領域に、第2軸A2の両側に3個ずつ分かれて第3軸A3に並んで配置されている。6個の第1接続端子32は、一対の第1横内側壁221にそれぞれ3個ずつ保持されている。
例えば、第1特定端子31は、相対的に高周波の信号を伝送するための端子である。2個の第1特定端子31は、互いに同じ形状を有している。例えば、2個の第1特定端子31のうちの一方には、第1回路基板91から第2回路基板92に向かう信号電流が流れる。2個の第1特定端子31のうちの他方には、第2回路基板92から第1回路基板91に向かう信号電流が流れる。
第1接続端子32は、相対的に低周波の信号を伝送するための端子である。複数(例えば6個)の第1接続端子32のうちの一部又は全部は、電力を伝送する端子であってよい。ここでは、6個の第1接続端子32は、互いに同じ形状を有している。第1接続端子32は、異なる形状を有する端子があってもよい。
(2.1.2.1)第1特定端子
図5に示すように、第1特定端子31(相手側端子)は、保持片(相手側保持部)311と、端子片(相手側基板接続部)312と、第1接点片(相手側接点部)313と、連結片(相手側連結部)314と、を有しており、これらを一体に形成して構成されている。
保持片311は、第1特定端子31において、第1ハウジング2に主として保持される部分である。図5に示すように、保持片311は、第3軸A3に厚さを有する略矩形の平板状である。保持片311の第2軸A2の両側の端面には、第1ハウジング2が第1特定端子31を保持するための一対の保持凸部が形成されている。保持片311は、連結片314の側端(第3軸A3における外側端)から第1軸A1における上方向に突出している。
端子片312は、第1軸A1に厚さを有する平板状である。端子片312は、保持片311の上端面から第3軸A3に沿って突出している。端子片312の幅寸法(第2軸A2の寸法)は、保持片311において保持凸部が形成されている部分の幅寸法よりも一段階小さい。図1、図21に示すように、端子片312の一面(上面)は、第1ハウジング2の第1外底壁23の上面に露出している。
第1接点片313は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。第1接点片313は、連結片314の第2軸A2の一端から第1軸A1における上方向に突出している。図3に示すように、第1接点片313の第2軸A2の外側の面は、第1ハウジング2の第2嵌合凹部202に露出している。第1接点片313は、第2特定端子71に接触するように構成された第1接点315を有している。第1接点315は、第1接点片313において、第2嵌合凹部202に露出する外側の面である。
連結片314は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状である。連結片314は、保持片311と第1接点片313とを連結している。具体的には、連結片314の第3軸A3における外側端に保持片311がつながっており、連結片314の第2軸A2における一側端に端子片313がつながっている。
第1特定端子31は、例えば、第1ハウジング2の保持壁25の凹部251の第3軸A3の外側の溝に、保持片311が圧入されることにより、第1ハウジング2に保持される(図3、図11参照)。第1コネクタ1が第2コネクタに嵌合されていない状態で、第1接点片313は、第2軸A2において第1ハウジング2の保持壁25(凹部251の溝の底面)から離れていてもよい。
2つの第1特定端子31は、連結片314から第1接点片313が延出する向きが、第2軸A2において互いに反対である。2つの第1特定端子31は、第1軸A1に沿って見て、第1ハウジング2の中心を基準として回転対称性を有するように配置されている。
図10、図11に示すように、第1特定端子31は、第1回路基板91の導体パターン911(図15参照)と接続される。具体的には、第1特定端子31は、端子片312の上面(厚さ方向と交差する面)で、第1回路基板91の導体パターン911と半田により接合される。
このように、第1特定端子31(相手側端子)は、第1接点315(相手側接点)を有する第1接点片313(相手側接点部)と、第1ハウジング2(相手側ハウジング)に保持される保持片311(相手側保持部)と、第1回路基板91(相手側回路基板)に接続されるように構成され、保持片311に連結される端子片312(相手側基板接続部)と、保持片311と第1接点片313とを連結する連結片314(相手側連結部)と、を有する。第1接点片313は、連結片314の第2軸A2における一端から、上方(第1軸A1における一方向)に突出する。保持片311は、連結片314の第3軸A3における端部から、上方(第1軸A1における一方向)に突出する。
(2.1.2.2)第1接続端子
図5に示すように、第1接続端子32は、延出片321と、接触片322と、つなぎ片323と、端子片324と、を有しており、これらを一体に形成して構成されている。延出片321と接触片322は、嵌合状態で第2接続端子72と接触する接点を有している。
延出片321は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。図3に示すように、延出片321の第2軸A2の内側の面は、第1ハウジング2の第1嵌合凹部201に露出している。
接触片322は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。図3に示すように、接触片322の第2軸A2の外側の面は、第1ハウジング2の第2嵌合凹部202に露出している。
つなぎ片323は、延出片321の下端と接触片322の下端とをつなぐようにU字状に湾曲している。つなぎ片323の下面は、第1ハウジング2の第1横内側壁221の下面に露出している。
端子片324は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状である。端子片324は、接触片322の上端から第2軸A2に沿って外向きに突出している。図1、図21に示すように、端子片324の上面は、第1ハウジング2の上面に露出している。
第1接続端子32は、例えば同時成形によって、第1ハウジング2と一体に形成される。
図14に示すように、第1接続端子32は、第1回路基板91の導体パターン912(第1特定端子31が接続されている導体パターン911とは別の導体パターン;図15参照)と接続される。具体的には、第1接続端子32は、端子片324の上面(厚さ方向と交差する面)で、第1回路基板91の導体パターン912と接続される。
(2.1.3)第1シールド
第1シールド4は、電磁波を遮蔽するための電磁シールドである。第1シールド4は、第1端子3及び第2端子7を流れる信号電流に対する外来ノイズ(電磁波)の影響を低減する。また、第1シールド4は、第1端子3及び第2端子7を流れる信号電流に起因するノイズ(電磁波)が、外部の電気機器等に与える影響を低減する。
図3に示すように、第1シールド4は、複数の第1端子3のうちの少なくとも1つを囲む。第1シールド4は、複数の第1端子3のうち、少なくとも第1特定端子31を囲む。ここでは、第1シールド4は、複数の第1特定端子31を囲み、複数の第1接続端子32を囲む。
第1シールド4の材料は、例えば、リン青銅、コルソン銅等の銅合金、ステンレス、洋白等から選択される。
図5、図6に示すように、第1シールド4は、第1外側シールド41と、第1内側シールド45と、を備える。
(2.1.3.1)第1外側シールド
図3に示すように、第1外側シールド41は、第1ハウジング2の第1外周壁24に保持される。第1外側シールド41は、複数の第1端子3を囲んでいる。
図6に示すように、第1外側シールド41は、一対の第1横シールド410と、一対の第1縦シールド420と、を備える。
一対の第1横シールド410は、第3軸A3に延在する。図3に示すように、第1横シールド410は、第1外側壁240における第1横外側壁242の外側面を覆う。一対の第1横シールド410の各々は、隣り合う2つの第1横外側壁242の間の隙間に架け渡されるように、隣り合う2つの第1横外側壁242に跨がって設けられる。また、第1横シールド410は、第1横外側壁242の下面の少なくとも一部を覆う。
一対の第1縦シールド420は、第2軸A2に延在する。図3に示すように、第1縦シールド420は、第1外側壁240における第1縦外側壁241の外側面を覆う。一対の第1縦シールド420の各々は、隣り合う2つの第1縦外側壁241の間の隙間に架け渡されるように、隣り合う2つの第1縦外側壁241に跨がって設けられる。また、第1縦シールド420は、第1縦外側壁241の下面の少なくとも一部を覆う。
図6に示すように、一対の第1横シールド410は、それぞれ、一対の第1縦シールド420の両方と繋がっている。従って、第1外側シールド41は、平面視で四角枠状に形成されている。第1外側シールド41(一対の第1横シールド410及び一対の第1縦シールド420)は、例えば絞り加工により形成されている。第1横シールド410の第3軸A3における端部と第1縦シールド420の第2軸A2における端部とは、つなぎ目なく(シームレスに)つながっている。
図6に示すように、第1横シールド410は、第1側壁部411と、第1湾曲部412と、第1延在部414と、接合部415と、第3側壁部417と、を有している。
第1側壁部411は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。第1側壁部411は、第1軸A1(上下方向)に延在している。また、第1側壁部411は、第3軸A3に延在している。
第1延在部414は、第1側壁部411の下端に設けられている。第1延在部414は、第1側壁部411の下端から下方へ延在する。第1横シールド410では、第3軸A3の両端に、第1延在部414が1つずつ設けられている。
第1湾曲部412は、第1延在部414の下端に連結されている。第1湾曲部412は、第1延在部414の下端において第3軸A3の内側の部分から、第2軸A2の内側へと湾曲し、更に上向きへと湾曲する。第1湾曲部412は、第3軸A3から見て第1軸A1の下方に向けて突出するようにU字状に湾曲している。
第3側壁部417は、第2軸A2に厚さを有する板状である。第3側壁部417は、第1湾曲部412の上端に連結されている。第3側壁部417は、第2軸A2において、第1側壁部411と対向する。第3側壁部417は、第1側壁部411より第1コネクタ1の内側に位置する。第3側壁部417の第3軸A3における一方側の端面には、第1ハウジング2が第1横シールド410を保持するための保持凸部が形成されている。4個の第3側壁部417が、第1ハウジング2における第1外周壁24の4個の第1横外側壁242の内面に形成された凹所243にそれぞれ挿入(圧入)されることで、第1外側シールド41が第1ハウジング2に保持される。
接合部415は、第1側壁部411の上端に連結されている。接合部415は、第1側壁部411の上端から、第2軸A2の外側へと湾曲し、第2軸A2に沿って延びている。図11~図13に示すように、接合部415の上面は、第1回路基板91のグランドパターン910(図15参照)に接続される。
図6に示すように、第1縦シールド420は、第1側壁部421と、第1湾曲部422と、接合部425と、を有している。
第1側壁部421は、第3軸A3に厚さを有する略矩形の平板状である。第1側壁部421は、第1軸A1(上下方向)に延在している。また、第1側壁部421は、第2軸A2に延在している。
第1湾曲部422は、第1側壁部421の下端に連結されている。第1湾曲部422は、第1側壁部421の下端から、第3軸A3の内側へと湾曲している。第1湾曲部422は、具体的には第2軸A2から見てL字状の形状に湾曲している。第1縦シールド420は、第1湾曲部422を少なくとも1つ(ここでは複数)有している。複数の第1湾曲部422は、第2軸A2に離れて並んでいる。第1縦シールド420では、第2軸A2の両端に、第1湾曲部422が1つずつ設けられている。
接合部425は、第1側壁部421の上端に連結されている。接合部425は、第1側壁部421の上端から、第3軸A3の外側へと湾曲し、第3軸A3に沿って延びている。図10に示すように、接合部425の上面は、第1回路基板91のグランドパターン910(図15参照)に接続される。
図6に示すように、第1外側シールド41は、つなぎ部430を更に有する。つなぎ部430は、第1軸A1に厚さを有する板状である。つなぎ部430は、第1軸A1に沿って見て、三角形状である。つなぎ部430は、第1横シールド410と第1縦シールド420とがつながっている部分に設けられており、第1横シールド410の第3軸A3における一端の下側端と、第2縦シールド420の第2軸A2における一端の下側端と、をつないでいる。
第1縦シールド420は、第1横シールド410と共に第1ハウジング2に保持されている。
図3に示すように、第3軸A3において、第1特定端子31の保持片311の外側面と第1縦シールド420の第1側壁部421の中央部分とが、対向している。第1縦シールド420の第1側壁部421の第2軸A2の寸法は、第1特定端子31の第2軸A2の寸法よりも大きい。第3軸A3から見て、第1特定端子31の全体が、第1側壁部421に含まれている。また、本実施形態では、第1側壁部421は、第1特定端子31の保持片311と平行である。
(2.1.3.2)第1内側シールド
第1内側シールド45は、複数の第1端子3のうちの2つの第1端子3の間に配置される。ここでは、第1内側シールド45は、第1特定端子31と第1接続端子32との間に配置される。
図3、図5に示すように、本実施形態では、第1シールド4は、第1内側シールド45を2個備えている。2個の第1内側シールド45は、1個の第1特定端子31と複数(6個)の第1接続端子32との間、及び複数の第1接続端子32と別の1個の第1特定端子31との間をそれぞれ区切るように、第3軸A3に並んで配置されている。
このように、第1内側シールド45が、2個の第1特定端子31の間に配置されていることで、一方の第1特定端子31に流れる信号電流に起因するノイズが、他方の第1特定端子31及び第1接続端子32に流れる信号電流に与える影響を、低減することが可能となる。すなわち、2個の第1特定端子31間の絶縁性(アイソレーション)を向上させることが可能となる。
図5に示すように、第1内側シールド45は、主片451と、対向片452と、一対の支持片453と、を有する。
主片451は、第3軸A3に厚さを有し、第2軸A2に長い矩形の板状である。対向片452は、第3軸A3に厚さを有し、主片451の第2軸A2の中央部分における下端面から下方に延出する板状である。一対の支持片453は、主片451の下端面において第2軸A2における対向片452の両側から下方に延出する板状である。
図3、図20及び図21に示すように、第1内側シールド45は、第1ハウジング2に固定されている。対向片452及び一対の支持片453が、第1縦内側壁222の上面に形成された溝部に収容されている。対向片452の第3軸A3の内側の面は、第1嵌合凹部201に露出する。一対の支持片453の各々の第2軸A2の外側の面は、第2嵌合凹部202に露出する。また、主片451の下面のうちで支持片453よりも外側の一部分は、第2嵌合凹部202に露出する。
ここでは、第1シールド4が第1回路基板91のグランドパターン910に接続されていない状態では、第1外側シールド41と第1内側シールド45とは、互いに分離されており、互いに電気的に接続されていない。
(2.2)第2コネクタ
第2コネクタ5は、ソケット(メスコネクタ)であって、図1、図7~図9に示すように、第2ハウジング6と、複数(ここでは8個)の第2端子7と、第2シールド8と、を備えている。
(2.2.1)第2ハウジング
図7に示すように、第2ハウジング6は、絶縁性を有する樹脂材料により、第3軸A3に長い扁平な略直方体状に形成されている。第2ハウジング6において、第3軸A3の中央部分における第2軸A2の両側は、第1軸A1から見て略矩形に切り欠かれている。また、第2ハウジング6において、第2軸A2の中央部分における第3軸A3の両側は、第1軸A1から見て略矩形に切り欠かれている。
第2ハウジング6は、図7に示すように、第2内底壁61と、第2内周壁62と、第2外底壁63と、第2外周壁64と、台部65と、を有している。第2内底壁61、第2内周壁62、第2外底壁63、第2外周壁64及び台部65は、一体に形成されている。
第2内底壁61は、第3軸A3に長い矩形の板状である。
第2内周壁62は、第2内底壁61の周縁から上向きに突出している。具体的には、第2内周壁62は、一対の第2内側壁621と、4つの突出壁622と、を備えている。一対の第2内側壁621は、第3軸A3に長い一対の壁である。一対の第2内側壁621は、第2内底壁62の第2軸A2の両端において、第3軸A3の中央付近(後述の第2外底壁63の部分底壁同士の間の領域)に設けられている。4つの突出壁622は、一対の第2内側壁621の第3軸A3の両端から第3軸A3に沿って突出している。4つの突出壁622は、第2内底壁61(底壁)から上方に突出している。4つの突出壁622のうちの2つは、第2軸A2において互いに対向し、4つの突出壁622のうちの残り2つは、第2軸A2において互いに対向する。互いに対向する2つの突出壁622のうちの一方には、第1軸A1に沿って延びる溝状の収容部623が形成されている。互いに対向する2つの突出壁622のうちの他方には、第1軸A1に沿って延びる溝状の溝部624が形成されている。第2ハウジング6において、収容部623と溝部624とが対向する領域には、第1軸A1において底壁(第2内底壁61)を貫通する開口部66が形成されている。収容部623内の空間、溝部624内の空間、及び開口部66は、互いにつながっている。
台部65は、第3軸A3に長い直方体状であって、第2内底壁61の中央から上向きに突出している。第2内底壁61の内底面、第2内周壁62の内側面、及び台部65の外側面で囲まれた部位は、第1コネクタ1が嵌合する第3嵌合凹部601を構成している。具体的には、第3嵌合凹部601には、第1コネクタ1の第1内周壁22が嵌合する。
第2外底壁63は、第2内底壁61の4個の角部それぞれから第1軸A1と直交する平面に矩形状に広がる4個の部分底壁から構成される。
第2外周壁64は、第2内周壁62を囲うように、第2外底壁63の周縁から上向きに突出している。第2外周壁64は、平面視で四辺それぞれの中央部分が切り欠かれた矩形枠状である。
第2内周壁62の外側面、第2外底壁63の内底面、及び第2外周壁64の内側面で囲まれた部位は、第4嵌合凹部602を構成している。第4嵌合凹部602には、第1コネクタ1と第2コネクタ5が嵌合した状態で、第1コネクタ1の第1外周壁24が嵌合する。
第2ハウジング6は、複数の第2端子7及び第2シールド8を保持する。
本実施形態では、複数(8個)の第2端子7のうちのいくつか(6個)の第1端子7(第2接続端子72)は、それぞれ第2内側壁621及び台部65に跨がって設けられている。具体的には、一対の第2内側壁621の各々に、第2接続端子72が3個ずつ設けられている。また、本実施形態では、複数(8個)の第2端子7のうちの残りの第2端子7(第2特定端子71)は、第2軸A2において対向する2個の突出壁622の間に配置されている。
本実施形態では、第2シールド8のうちの第2外側シールド81は、第2外周壁64を挟んでいる。また、本実施形態では、第2シールド8のうちの第2内側シールド85は、第2ハウジング6に形成された溝孔67に配置されている。第2内側シールド85は、例えば同時成形によって、第2ハウジング6と一体に形成される。
(2.2.2)第2端子
第2端子7は、信号伝送用の端子であって、帯状の金属板を折り曲げることにより形成されている。また、第2端子7には、金めっきが施されている。複数の第2端子7は、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合した嵌合状態において、第1コネクタ1の複数の第1端子3にそれぞれ接触する。
複数の第2端子7は、第2特定端子71(端子)を1つ以上含んでいる。また、複数の第2端子7は、第2特定端子71以外の端子(第2接続端子72)を1つ以上含んでいる。ここでは、8個の第2端子7のうち、2個が第2特定端子71であり、残りの6個が第2接続端子72である。
2個の第2特定端子71は、第2コネクタ5内において、第3軸A3の両側に配置されている。2個の第2特定端子71の各々は、2個の突出壁622の間に配置されている。
6個の第2接続端子72は、第3軸A3において、2個の第2特定端子71の間の領域に、第2軸A2の両側に3個ずつ分かれて第3軸A3に並んで配置されている。6個の第2接続端子72は、一対の第2内側壁621にそれぞれ3個ずつ保持されている。
例えば、第2特定端子71は、相対的に高周波の信号を伝送するための端子である。2個の第2特定端子71は、互いに同じ形状を有している。例えば、2個の第2特定端子71のうちの一方には、第1回路基板91から第2回路基板92に向かう信号電流が流れ、2個の第2特定端子71のうちの他方には、第2回路基板92から第1回路基板91に向かう信号電流が流れる。
第2接続端子72は、相対的に低周波の信号を伝送するための端子である。複数(例えば6個)の第2接続端子72のうちの一部又は全部は、電力を伝送する端子であってよい。6個の第2接続端子72は、互いに同じ形状を有している。第2接続端子72は、異なる形状を有する端子があってもよい。
(2.2.2.1)第2特定端子
第2特定端子71(端子)は、嵌合状態において第1特定端子31(相手側端子)と接触して第1特定端子31と接続される。
図8に示すように、第2特定端子71は、端子片(基板接続部)714と、第2接点片(接点部)713と、保持片(保持部)715と、連結片(連結部)712と、を有しており、これらを一体に形成して構成されている。
連結片712は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状である。連結片712は、端子片714と、第2接点片713と、保持片715と、を連結している。具体的には、連結片712の第2軸A2の第1端に第2接点片713がつながっており、連結片712の第2軸A2の第2端に保持片715がつながっている。また端子片714は、連結片712の第3軸A3の側端につながっている。
端子片714は、第1軸A1に沿って見て略矩形の板状である。端子片714は、連結片712から第3軸A3に沿って突出している。端子片714は、連結片712において、第2接点片713がつながる部分(第2軸A2における第1端)と保持片715がつながる部分(第2軸A2における第2端)との間の部分に連結されている。端子片714は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状の部分(平板部)と、平板部と連結片712との間を湾曲しながらつなぐ湾曲部とを有している。湾曲部によって、端子片714の平板部の下面は、連結片712の下面よりも、下側に位置している。端子片714(平板部)は、第2回路基板92に接続されるように構成されている。
第2接点片713は、第2特定端子71(端子)において、第1特定端子31(相手側端子)と接触する部分である。第2接点片713は、連結片712の第2軸A2における第1端から上方向に突出している。第2接点片713は、第1特定端子31に接触するように構成された第2接点711を有している。第2特定端子71は、第3軸A3に沿って見てC字状に湾曲しており、湾曲部分の突出端が、第2接点711である。第2接点711は、第1接点片313の第1接点315に接触する。
保持片715は、第2特定端子71において、第2ハウジング6に保持される部分である。図8に示すように、保持片715は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。保持片715は、連結片712の第2軸A2における第2端から、上方向に突出している。保持片715の第3軸A3の両側の端面には、第2ハウジング6が第2特定端子71を保持するための一対の保持凸部が形成されている。保持片715は、第2縦内側壁622に形成された収容部623に保持される。具体的には、保持片715は、一対の保持凸部が、溝状の収容部623の内側面に圧入されることで、第2ハウジング6に保持される(図18、図19参照)。保持片715が収容部623に保持された状態で、第2接点片713は、溝部624に収容される。また、保持片715が収容部623に保持された状態で、連結片712は、開口部66に配置される。保持片715が収容部623に保持された状態で、保持片715以外の第2特定端子71の部分(連結片712、第2接点片713、及び端子片714)は、第2ハウジング6に接触していない(隙間が空いている)。ただし、これに限らず、第2特定端子71の保持片715以外の部分が、第2ハウジング6に接触してもよい。保持片715は、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合した嵌合状態において、第2特定端子31に接触しない(離れる)ように構成される。
第2接点片713と保持片715とは、第2軸A2に沿って対向配置される。図1に示すように、第2コネクタ5は、第1軸A1に沿って見て、一対の長手辺(第2横シールド810に沿った辺)と一対の短手辺(第2縦シールド820に沿った辺)を有する矩形形状に形成されている。そして、第2接点片713と保持片715とは、第2コネクタ6の一対の長手辺が互いに対向する方向(第2軸A2)に沿って対向している。このように、第2接点片713と保持片715とが第2軸A2に沿って対向配置されることで、例えば第2接点片と保持片とが第3軸A3に沿って対向配置される場合と比較して、第3軸A3に沿った第2コネクタ6の寸法の低減を図ることが可能となる。
図10、図11に示すように、第2特定端子71は、第2回路基板92の導体パターン921(図16参照)と接続される。具体的には、第2特定端子71は、端子片714の下面(厚さ方向と交差する面)で、第2回路基板92の導体パターン921と接続される。
このように、第2特定端子71(端子)は、第2回路基板82(回路基板)に接続されるように構成された端子片712(基板接続部)と、嵌合状態で第1特定端子31(相手側端子)に接触するように構成された第2接点711(接点)を有する第2接点片713(接点部)と、第2ハウジング6(ハウジング)に保持され、嵌合状態で第1特定端子31から離れるように構成された保持片715(保持部)と、端子片712と第2接点片713と保持片715とを連結する連結片712(連結部)と、を有する。第2接点片713と保持片715とは、第2軸A2に沿って対向配置される。第2接点片713と保持片715とは、それぞれ、連結片712の第2軸A2における第1端と第2端とから上方向に突出する。端子片714は、第1端と第2端との間において連結片712に連結される。
(2.2.2.2)第2接続端子
図8に示すように、第2接続端子72は、接触片721と、ばね片722と、立ち上がり片723と、立ち下がり片724と、つなぎ片725と、端子片726と、を有しており、これらを一体に形成して構成されている。接触片721と立ち上がり片723は、嵌合状態で第1接続端子32と接触する接点を有している。
接触片721は、第2軸A2に厚さを有する板状であって、第3軸A3から見てC字状に湾曲している。接触片721の第2軸A2の外側の面は、接触片721の第2軸A2の両側が中央部分よりも徐々に薄くなるように傾斜している。嵌合状態において、接触片721は、第1接続端子32の延出片321に接触する。
ばね片722は、第3軸A3から見てU字状に形成されている。ばね片722は、上側の開口の寸法が変るように第2軸A2に弾性変形する。ばね片722の弾性力によって、接触片721は、嵌合状態において第1接続端子32と弾性的に接触する。
立ち上がり片723は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の板状である。立ち上がり片723の下端は、ばね片722の上端と繋がっている。嵌合状態において、立ち上がり片723は、第1接続端子32と接触する。
立ち上がり片723は、上下方向の途中に段差7230を有している。嵌合状態において、立ち上がり片723における段差7230よりも上側の部分は、第1接続端子32の接触片322に接触する。
立ち下がり片724は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。立ち下がり片724の第3軸A3における両側の端面には、第2ハウジング6が第2接続端子72を保持するための一対の保持凸部が形成されている。
つなぎ片725は、立ち上がり片723の上端と立ち下がり片724の上端とをつなぐように逆U字状に湾曲している。つなぎ片725は、第2接続端子72に、第2軸A2に沿った力に対する反発力(弾性力)を与える。
端子片726は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状である。端子片726は、立ち下がり片724の下端から第2軸A2に沿って外向きに突出している。端子片726の下面は、第2ハウジング6の下面に露出している。
図14に示すように、第2接続端子72は、第2回路基板92の導体パターン922(第2特定端子71が接続されている導体パターン921とは別の導体パターン;図16参照)と接続される。具体的には、第2接続端子72は、端子片726の下面(厚さ方向と交差する面)で、第2回路基板92の導体パターン922と接続される。
(2.2.3)第2シールド
第2シールド8は、電磁波を遮蔽するための電磁シールドである。第2シールド8は、第1端子3及び第2端子7を流れる信号電流に対する外来ノイズ(電磁波)の影響を低減する。また、第2シールド8は、第1端子3及び第2端子7を流れる信号電流に起因するノイズ(電磁波)が、外部の電気機器等に与える影響を低減する。第2シールド8は、嵌合状態において、第1シールド4と接触する。
図1に示すように、第2シールド8は、複数の第2端子7のうちの少なくとも1つを囲む。第2シールド8は、複数の第2端子7のうち少なくとも第2特定端子71を囲む。ここでは、第2シールド8は、複数の第2特定端子71を囲み、複数の第2接続端子72を囲む。
第2シールド8の材料は、例えば、リン青銅、コルソン銅等の銅合金、ステンレス、洋白等から選択される。
図8、図9に示すように、第2シールド8は、第2外側シールド81と、第2内側シールド85と、を備える。
図1に示すように、第2外側シールド81は、第2ハウジング6の第2外周壁64に保持される。第2外側シールド81は、平面視で矩形枠状に形成されている。第2外側シールド81は、複数の第2端子7を囲んでいる。
(2.2.3.1)第2外側シールド
図9に示すように、第2外側シールド81は、一対の第2横シールド810と、一対の第2縦シールド820と、を備える。
一対の第2横シールド810は、第3軸A3に延在する。一対の第2横シールド810は、第2外周壁64のうちの第3軸A3に沿った側壁の外側面を覆う。一対の第2横シールド810の各々は、第3軸A3で隣り合う側壁に跨がるように、設けられる。また、一対の第2横シールド810は、第2外周壁64のうちの第3軸A3に沿った側壁の上面及び内側面を覆う。
一対の第2縦シールド820は、第2軸A2に延在する。一対の第2縦シールド820は、第2外周壁64のうちの第2軸A2に沿った側壁の外側面を覆う。一対の第2縦シールド820の各々は、第2軸A2で隣り合う側壁に跨がるように、設けられる。また、一対の第2縦シールド820は、第2外周壁64のうちの第2軸A2に沿った側壁の上面及び内側面を覆う。
一対の第2横シールド810及び一対の第2縦シールド820は、平面視で矩形枠状となるよう一体に形成されている。第2外側シールド81は、例えば絞り加工により形成される。第2横シールド810の第3軸A3における端部と第2縦シールド820の第2軸A2における端部とは、つなぎ目なく(シームレスに)つながっている。第2横シールド810と第2縦シールド820とがつながっている角部の内側には、切り欠き830が形成されている。
図9に示すように、第2横シールド810は、第2側壁部811と、第2湾曲部812と、第4側壁部813と、第2延在部814と、接合部815と、を有している。
第2側壁部811は、第2軸A2に厚さを有する矩形の平板状である。第2側壁部811は、第1軸A1(上下方向)に延在している。また、第2側壁部811は、第3軸A3に延在している。
第2湾曲部812は、第2側壁部811の上端に連結されている。第2湾曲部812は、第2側壁部811の上端から、第2軸A2の外側へと湾曲し、更に下向きへと湾曲する。このように、第2湾曲部812は、第3軸A3から見て第1軸A1の上方に向けて突出するように逆U字状に湾曲している。第2湾曲部812は、第3軸A3において第2横シールド810の全長に亘って設けられている。
第4側壁部813は、第2軸A2に厚さを有する板状である。第4側壁部813は、第2湾曲部812の下端に連結されている。第4側壁部813は、第2軸A2において第2側壁部811の外側にあり、第2側壁部811と対向する。第4側壁部813は、第3軸A3において第2横シールド810の全長に亘って設けられている。
第2延在部814は、第2軸A2に厚さを有する板状である。第2延在部814は、第2側壁部811の下端における第3軸A3の中央部分から下方へ突出する。第2延在部814は、第2軸A2において第4側壁部813と対向する。第2延在部814の第3軸A3における両側の端面には、第2ハウジング6が第2横シールド810を保持するための一対の保持凸部が形成されている。第2延在部814が、第2ハウジング6における第2外周壁64の切り欠かれた部分に挿入(圧入)されることで、第2外側シールド81が第2ハウジング6に保持される。
接合部815は、第4側壁部813の下端から、第2軸A2の外側へと湾曲している。接合部815は、第4側壁部813の下端における第3軸A3の中央部分及び両端部分から延在している。第4側壁部813の下端において、接合部815が設けられていない部分には、矩形状の切り欠き8130が形成されている。図11に示すように、接合部815の下面は、第2回路基板92のグランドパターン920(図16参照)に接続される。
第2側壁部811と第4側壁部813との間に第2ハウジング6の第2外周壁64が配置されている。
第2軸A2から見て、第2接続端子72の外側には、第2横シールド810の第2側壁部811及び第2延在部814と、第4側壁部813と、が対向している。そのため、第2軸A2において、第2接続端子72は、第2側壁部811及び第2延在部814と第4側壁部813とで、二重にシールドされている。
図9に示すように、第2縦シールド820は、第2側壁部821と、第2湾曲部822と、第4側壁部823と、接合部825と、を有している。
第2側壁部821は、第3軸A3に厚さを有する矩形の平板状である。第2側壁部821は、第1軸A1(上下方向)に延在している。また、第2側壁部821は、第2軸A2に延在している。
第2湾曲部822は、第2側壁部821の上端に連結されている。第2湾曲部822は、第2側壁部821の上端から、第2軸A2の外側へと湾曲し、更に下向きへと湾曲する。このように、第2湾曲部822は、第2軸A2から見て第1軸A1の上方に向けて突出するように逆U字状に湾曲している。第2湾曲部822は、第2軸A2において第2縦シールド820の全長に亘って設けられている。
第4側壁部823は、第3軸A3に厚さを有する板状である。第4側壁部823は、第2湾曲部822の下端に連結されている。第4側壁部823は、第3軸A3において第2側壁部821と対向する。第4側壁部823は、第2軸A2において第2縦シールド820の全長に亘って設けられている。
接合部825は、第4側壁部823の下端に連結されている。接合部825は、第4側壁部823の下端から、第3軸A3の外側へと湾曲している。接合部825は、第2軸A2において第2縦シールド820の全長に亘って設けられている。図10に示すように、接合部825の下面は、第2回路基板92のグランドパターン920(図16参照)に接続される。
第2側壁部821と第4側壁部823との間に第2ハウジング6の第2外周壁64が配置されている。
(2.2.3.2)第2内側シールド
第2内側シールド85は、複数の第2端子7のうちの2つの第2端子7の間に配置される。ここでは、第2内側シールド85は、第2特定端子71と第2接続端子72との間に配置される。
図1、図8に示すように、本実施形態では、第2シールド8は、第2内側シールド85を2個備えている。2個の第2内側シールド85は、1個の第2特定端子71と複数(6個)の第2接続端子72との間、及び複数の第2接続端子72と別の1個の第2特定端子71との間をそれぞれ区切るように、第3軸A3に並んで配置されている。
このように、第2内側シールド85が、2個の第2特定端子71の間に配置されていることで、一方の第2特定端子71に流れる信号電流に起因するノイズが、他方の第2特定端子71及び第2接続端子72に流れる信号電流に与える影響を、低減することが可能となる。すなわち、2個の第2特定端子71間の絶縁性(アイソレーション)を向上させることが可能となる。
図8に示すように、第2内側シールド85は、主片851と、一対の支持片852と、一対の延出片853と、一対の端子片854と、一対の保持片855と、を有する。
主片851は、第3軸A3に厚さを有し第2軸A2に長い矩形の板状である。一対の支持片852の各々は、第3軸A3に厚さを有する板状である。一対の支持片852は、主片851の上端面から第2軸A2に間隔を開けて上方に延出する。一対の延出片853の各々は、第1軸A1に厚さを有する板状である。一対の延出片853は、主片851の第2軸A2の両端から、第3軸A3の外側に向かって延出する。一対の端子片854は、第1軸A1に厚さを有する板状である。一対の端子片854は、一対の延出片853の先端から、第2軸A2の外側に向かって延出する。一対の保持片855は、一対の延出片853の第3軸A3の途中の部分から、第2軸A2の内側に斜め上方に延出する板状である。
図1、図18、図19に示すように、第2内側シールド85は、第2ハウジング6に固定されている。主片851の下面が第2ハウジング6の下面から露出し、一対の支持片852の第2軸A2の内側の端面が第3嵌合凹部601に露出している。
図1に示すように、端子片854は、平面視で第2ハウジング6の第2外周壁64の外側まで延びている。また、端子片854は、第2外側シールド81の切り欠き8130の下方に位置する。端子片854は、第1軸A1から見て、第2外側シールド81の外側まで延びている。図11に示すように、端子片854の下面は、第2回路基板92のグランドパターン920(図16参照)に接続される。
このように、第2シールド8では、第2外側シールド81とは別体の第2内側シールド85が、回路基板(第2回路基板92)のグランドパターン920に接続される端子片854を有する。端子片854は、第2外側シールド81の下端の下方に配置される。これにより、第2内側シールド85のグランドパターン920への接続作業(例えば、はんだ付け等)が容易になる。
ここでは、第2シールド8が第2回路基板92のグランドパターン920に接続されていない状態では、第2外側シールド81と第2内側シールド85とは、互いに分離されており、互いに電気的に接続されていない。図14に示すように、第1内側シールド45(主片451)の上面は、第1回路基板91のグランドパターン910に接続され、第2内側シールド85(主片851)の下面は、第2回路基板92のグランドパターン920に接続される。
(2.3)接続装置
図10~図14に示すように、第1コネクタ1は、第1回路基板91に接続される。第1コネクタ1と第1回路基板91とによって、第1接続装置(相手側接続装置)101が構成される。すなわち、第1接続装置101は、第1コネクタ1と、第1コネクタ1が接続された第1回路基板91と、を備える。また、第2コネクタ5は、第2回路基板92に接続される。第2コネクタ5と第2回路基板92とによって、第2接続装置(接続装置)102が構成される。すなわち、第2接続装置102は、第2コネクタ5と、第2コネクタ5が接続された第2回路基板92と、を備える。なお、図10は、図2のX-X線に沿った断面図である。図11は、図2のXI-XI線に沿った断面図である。図12は、図2のXII-XII線に沿った断面図である。図13は、図2のXIII-XIII線に沿った断面図である。図14は、第1コネクタ1と第2コネクタ5とを嵌合する前の状態における、図2のXIV-XIV線に沿った部分でのコネクタアセンブリ100の断面図である。また、図15は、第1回路基板91に設けられるグランドパターン910及び導体パターン911、912の一例を示す図である。図16は、第2回路基板92に設けられるグランドパターン920及び導体パターン921、922の一例を示す図である。
(2.3.1)第1接続装置
第1接続装置101では、第1コネクタ1の2個の特定端子31(の端子片312)が、第1回路基板91の2個の導体パターン911にそれぞれ例えば半田により接合される。また、第1コネクタ1の6個の接続端子32(の端子片324)が、第1回路基板91の6個の導体パターン912にそれぞれ例えば半田により接合される。また、第1コネクタ1の2個の第1内側シールド45の主片451、及び第1外側シールド41の接合部415、425が、第1回路基板91のグランドパターン910に例えば半田により接合される。
第1コネクタ1では、第1外側シールド41は、互いに対向配置される第1シールド部と第2シールド部として、一対の第1横シールド410を有する。そして、第1コネクタ1において、端子片(相手側基板接続部)312は、第1軸A1に沿って見て、第1シールド部と第2シールド部との間の中央に配置される。すなわち、端子片312は、第1軸A1に沿って見て、一対の第1横シールド410の間の中央に配置される。つまり、端子片312は、第2軸A2において対称な位置に配置されている。これにより、第1コネクタ1が接続される第1回路基板91の配線設計の自由度が向上し、第1接続装置101の小型化が図れる。
(2.3.2)第2接続装置
また、第2接続装置102では、第2コネクタ5の2個の特定端子71(の端子片714)が、第2回路基板92の2個の導体パターン921にそれぞれ例えば半田により接合される。また、第2コネクタ5の6個の接続端子72(の端子片726)が、第2回路基板92の6個の導体パターン922にそれぞれ例えば半田により接合される。また、第2コネクタ5の2個の第2内側シールド85の主片851、端子片854、及び第2外側シールド81の接合部815、825が、第2回路基板92のグランドパターン920に例えば半田により接合される。
第2コネクタ5では、第2外側シールド81は、互いに対向配置される第1シールド部と第2シールド部として、一対の第2横シールド810を有する。そして、第2コネクタ7において、端子片(基板接続部)714は、第1軸A1に沿って見て、第1シールド部と第2シールド部との間の中央に配置される。すなわち、端子片714は、第1軸A1に沿って見て、一対の第2横シールド810の間の中央に配置される。つまり、端子片714は、第2軸A2において対称な位置に配置されている。これにより、第2コネクタ7が接続される第2回路基板92の配線設計の自由度が向上し、第2接続装置102の小型化が図れる。
(2.4)コネクタアセンブリ
第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合されたコネクタアセンブリ100の構造について、図1、図2、図10~図16、図17Aを参照して説明する。図17Aは、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合した嵌合状態での第1特定端子31と第2特定端子71との接触の状態を示す図である。図1に示すように、第2コネクタ5(コネクタ)の上方から、第1コネクタ1(相手側コネクタ)が嵌合される。
(2.4.1)端子の接続
図13に示すように、嵌合状態において、第1コネクタ1の2個の第1特定端子31は、第2コネクタ5の2個の第2特定端子71にそれぞれ接触して電気的に接続される。これにより、第1コネクタ1が実装されている第1回路基板91と第2コネクタ5が実装されている第2回路基板92との間で、第1特定端子31及び第2特定端子71を介して信号の送受信が可能となる。
図17Aに示すように、本実施形態では、嵌合状態で、第1特定端子31の連結片314と第1接点片313は、第2軸A2において、第2特定端子71の第2接点片713と保持片715との間に配置される。これにより、第1特定端子の連結片と第1接点片とが第2特定端子の第2接点片と保持片との間の領域の外側に配置される場合と比較して、コネクタアセンブリの小型化を図ることができる。
嵌合状態において、第1特定端子31の第1接点片313と第2特定端子71の第2接点片713とが、互いに接触する。また、嵌合状態において、第2特定端子71の保持片715は、第1特定端子31とは接触せずに、離れている。
具体的には、嵌合状態において、第1特定端子31の第1接点片313の第2軸A2の外側の面の第1接点315が、第2特定端子71の第2接点片713の第2接点711と接触する。嵌合状態において、第1特定端子31と第2特定端子71とは、1箇所(第1接点315及び第2接点711)のみで接触している。第2特定端子71の第2接点片713の弾性力等によって、第1接点315と第2接点711との間の接圧が確保される。
また、第1特定端子31の連結片314は、第2特定端子71の連結片712と対向している。第1特定端子31の連結片314と第2特定端子71の連結片712とは、接触せずに離れるように構成されている。第1特定端子31の連結片314の下面と、第2特定端子71の連結片712の上面とは、互いに平行である。
図17Bは、比較例のコネクタアセンブリにおける第1特定端子31A(相手側端子)及び第2特定端子71A(端子)を示す。また、図22は、比較例のコネクタアセンブリにおける第1コネクタ1Aの要部の斜視図を示し、図23は、比較例のコネクタアセンブリにおける第2コネクタ5Aの要部の斜視図を示す。
図17B、図22に示すように、比較例のコネクタアセンブリでは、第1特定端子31Aは、本実施形態のコネクタアセンブリの第1特定端子31と同様に、保持片(相手側保持部)311A、端子片(相手側基板接続部)312A、及び連結片(相手側連結部)314Aを有している。また、第1特定端子31Aは、第1接点片(相手側接点部)313Aを一対(2個)有している。一対の第1接点片313Aは、連結片314Aの第2軸A2における両端から、上方に突出している。一対の第1接点片313Aの各々は、第1接点315Aを有している。第1特定端子31Aは、本実施形態の第1特定端子31と比較して、1つの第1接点片313Aの分だけサイズが大きく、そのため実施形態の第1特定端子31よりもインピーダンスが小さい。
図22に示すように、比較例のコネクタアセンブリの第1コネクタ1Aでは、第1ハウジング2Aの保持壁25Aには、その下面、第3軸A3の外側の面、及び第2軸A2の両側の面にかけて、第1特定端子31Aが配置される凹部251Aが形成されている。第1特定端子31Aは、例えば、第1ハウジング2Aの保持壁25Aの凹部251Aの第3軸A3の外側の溝に、保持片311Aが圧入されることにより、第1ハウジング2Aに保持される。
また、図17B、図23に示すように、比較例のコネクタアセンブリでは、第2特定端子71Aは、本実施形態のコネクタアセンブリの第2特定端子71と同様に、端子片(基板接続部)714Aと、連結片(連結部)712Aと、を有している。ただし、第2特定端子71Aは、保持片(保持部)を有しておらず、代わりに、第2接点片(接点部)713Aを一対(2個)有している。一対の第1接点片313Aは、連結片712Aの第2軸A2における両端から、上方に突出している。一対の第2接点片713Aの各々は、第2接点711Aを有している。なお、第2特定端子71Aでは、端子片714Aの湾曲部において、第2軸A2の両端面に、一対の保持凸部が設けられている。比較例のコネクタアセンブリの第2コネクタ5Aでは、図23に示すように、端子片714Aに設けられた一対の保持凸部が、第2ハウジング6Aの第2外底壁63Aの一対の部分底壁が有する突出部631Aの間に挿入(圧入)されることにより、第2特定端子71Aが第2ハウジング6Aに保持される。すなわち、第2特定端子71Aは、端子片714Aの湾曲部で、第2ハウジング6Aに保持される。
比較例のコネクタアセンブリにおいて、第2コネクタ5Aと第1コネクタ1Aとが嵌合した状態では、図17Aに示すように、第1特定端子31Aの一対の第1接点片313Aの第1接点315Aが、第2特定端子71Aの一対の第2接点片713Aの第2接点711Aと、それぞれ接触する。すなわち、比較例のコネクタアセンブリでは、嵌合状態において、第1特定端子31Aと第2特定端子71Aとは、2箇所(一対の第1接点315及び第2接点711)で接触している。そのため、比較例のコネクタアセンブリでは、第1特定端子31Aの端子片(相手側基板接続部)312Aと第2特定端子71Aの端子片(基板接続部)との間の電路が、端子片312A-連結片314A-一方の第1接点片313A-一方の第2接点片713A-連結片712A-端子片を通る第1の経路と、端子片312A-連結片314A-他方の第1接点片313A-他方の第2接点片713A-連結片712A-端子片を通る第2の経路との、互いに並列な2つの経路を有することになる。互いに並列な2つの経路がある場合、その並列な経路部分でインピーダンスが小さくなって、特性インピーダンスの値が低下する。そのため、比較例のコネクタアセンブリでは、電流の経路に沿った特性インピーダンスの変動抑制が難しい。比較例のコネクタアセンブリにおいて電流の経路に沿った特性インピーダンスの変動抑制を図るには、例えば、第2接点片713Aを薄くしたり細くしたりして、並列な経路部分のインピーダンスを増加させることが考えられる。しかしながらこの場合には、第2接点片713等の弾性力が低下して、第1接点315Aと第2接点711Aとの間の接続の信頼性が低下する可能性がある。
これに対して、本実施形態のコネクタアセンブリ100では、第2コネクタ5(コネクタ)の第2特定端子71(端子)が、1箇所のみ(第2接点711)で第1コネクタ1(相手側コネクタ)の第1特定端子31(相手側端子)に接触する。そのため、端子間の接続信頼性を確保しながら、電流の経路に沿った特性インピーダンスの変動抑制を図ることが可能となる。特性インピーダンスが変動抑制されることで、高周波信号の反射によるロスを低減することが可能となる。
また、嵌合状態において、第1コネクタ1の6個の第1接続端子32は、第2コネクタ5の6個の第2接続端子72にそれぞれ接触して電気的に接続される。これにより、第1コネクタ1が実装されている第1回路基板91と第2コネクタ5が実装されている第2回路基板92との間で、第1接続端子32及び第2接続端子72を介して信号の送受信が可能となる。
具体的には、第1接続端子32は、延出片321の第2軸A2の内側の面(厚さ方向と交差する面)及び接触片322の第2軸A2の外側の面(厚さ方向と交差する面)で、第2接続端子72と接触する。また、第2接続端子72は、接触片721の第2軸A2の内側の面(厚さ方向と交差する面)及び立ち上がり片723の第2軸A2の外側の面(厚さ方向と交差する面)で、第1接続端子32と接触する。
より詳細には、第2接続端子72の接触片721と立ち上がり片723との間に、第1接続端子32の延出片321、接触片322、及びつなぎ片323が挿入される。そして、延出片321の窪み3210に接触片721が接触する。これにより、接触片721と立ち上がり片723とで第1接続端子32を挟み込むようにして、第2接続端子72が第1接続端子32と接触する。第2接続端子72のばね片722の弾性力等によって、延出片321と接触片721との間の接圧が確保され、接触片322と立ち上がり片723との間の接圧が確保される。
(2.4.2)シールドの接続
嵌合状態において、第1コネクタ1の第1外側シールド41は、第2コネクタ5の第2外側シールド81と接触して電気的に接続される。また、嵌合状態において、第1コネクタ1の第1内側シールド45は、第2コネクタ5の第2内側シールド85と接触して電気的に接続される。これにより、第1シールド4及び第2シールド8の電位は、同一のグランド電位となる。
図10に示すように、嵌合状態において、第2シールド8の第2縦シールド820の第2側壁部821は、第1シールド4の第1縦シールド420の第1側壁部421と接触している。嵌合状態において、第2側壁部821は、第2軸A2に沿って、第1側壁部421と線状に接触し、より好ましくは面状に接触する。また、図11~図13に示すように、嵌合状態において、第2シールド8の第2横シールド810の第2側壁部811は、第1シールド4の第1横シールド410の第1側壁部411と接触している。嵌合状態において、第2側壁部811は、第3軸A3に沿って、第1側壁部411と線状に接触し、より好ましくは面状に接触する。
また、嵌合状態において、第2シールド8の第2側壁部が第1シールド4の第1側壁部と接触しているため、第1シールド4と第2シールド8とによって第1軸A1で連続的にシールドを形成することが可能となり、電磁波に対するシールド性を向上させることが可能となる。
図10に示すように、嵌合状態において、第2シールド8の第2縦シールド820の第2湾曲部822は、第3軸A3から見て、第1シールド4の第1縦シールド420と重なる。図11~図13に示すように、嵌合状態において、第2シールド8の第2横シールド810の第2湾曲部812は、第3軸A3から見て、第1シールド4の第1横シールド410と重なる。また、図10に示すように、嵌合状態において、第1シールド4の第1縦シールド420の第1湾曲部422は、第3軸A3から見て、第2シールド8の第2縦シールド820と重なる。図11~図13に示すように、嵌合状態において、第1シールド4の第1横シールド410の第1湾曲部412は、第2軸A2から見て、第2シールド8の第2横シールド810と重なる。
このように、嵌合状態において、第2シールド8の第2湾曲部812,822は、水平方向から見て第1シールド4と重なる。嵌合状態において、第1シールド4の第1湾曲部412,422は、水平方向から見て第2シールド8と重なる。これにより、電磁波に対するシールド性を向上させることが可能となる。
図12に示すように、本実施形態のコネクタアセンブリ100では、嵌合状態において、第1内側シールド45の厚み方向に沿った端面と、第2内側シールド85の厚み方向に沿った端面と、が接触する。これにより、電磁波に対するシールド性を向上させることが可能となる。
このように、本実施形態のコネクタアセンブリ100では、第1回路基板91と第2回路基板92との間の空間において、複数の第1端子3及び複数の第2端子7の全てが、第1シールド4及び第2シールド8により構成されるシールドによって全周に亘って隙間なく取り囲まれている。これにより、コネクタアセンブリ100は、電磁波に対するシールド性を向上させることが可能となる。特に、第1回路基板91と第2回路基板92との間の空間において、高周波の信号を伝送するための第1特定端子31及び第2特定端子71が、第1シールド4及び第2シールド8により構成されるシールドによって、全周に亘って隙間なく取り囲まれていることが好ましい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係るコネクタ(第2コネクタ5)は、相手側端子(第1特定端子31)を有する相手側コネクタ(第1コネクタ1)と嵌合するコネクタである。コネクタ(第2コネクタ5)は、相手側コネクタ(第1コネクタ1)に対して相対的に相手側コネクタ(第1コネクタ1)に向かって第1軸(A1)における一方向に移動することで、相手側コネクタ(第1コネクタ1)に嵌合するように構成されている。コネクタ(第2コネクタ5)は、ハウジング(第2ハウジング6)と、端子(第2特定端子71)と、を備える。端子(第2特定端子71)は、ハウジング(第2ハウジング6)に保持される。端子(第2特定端子71)は、相手側端子(第1特定端子31)に接触するように構成される。端子(第2特定端子71)は、基板接続部(端子片714)と、接点部(第2接点片713)と、保持部(保持片715)と、連結部(連結片712)と、を有する。基板接続部(端子片714)は、回路基板(第2回路基板92)に接続されるように構成される。接点部(第2接点片713)は、コネクタ(第2コネクタ5)と相手側コネクタ(第1コネクタ1)とが嵌合した状態で相手側端子(第1特定端子31)に接触するように構成された接点(第2接点711)を有する。保持部(保持片715)は、ハウジング(第2ハウジング6)に保持される。保持部(保持片715)は、コネクタ(第2コネクタ5)と相手側コネクタ(第1コネクタ1)とが嵌合した状態で相手側端子(第1特定端子31)から離れるように構成される。連結部(連結片712)は、基板接続部(端子片714)と接点部(第1接点片713)と保持部(保持片715)とを連結する。接点部(第1接点片713)と保持部(保持片715)は、第1軸(A1)と直交する第2軸(A2)に沿って対向配置される。接点部(第1接点片713)と保持部(保持片715)は、それぞれ、連結部(連結片712)の第2軸(A2)における第1端と第2端とから前記一方向に突出する。基板接続部(端子片714)は、前記第1端と前記第2端との間において連結部(連結片712)に連結される。
この態様によれば、端子(第2特定端子71)を相手側端子(第1特定端子31)に1箇所で接触させることが可能となり、端子(第1特定端子31と第2特定端子71との)間での接続信頼性を確保しながら、高周波特性の改善を図ることができる。また、基板接続部(端子片714)に対して短手方向で保持部(715)と接点部(713)を形成することができる。
第2の態様は、第1の態様に係るコネクタ(第2コネクタ5)であって、基板接続部(端子片714)は、連結部(連結片712)から第1軸(A1)及び第2軸(A2)と交差する第3軸(A3)に沿って突出している。
この態様によれば、端子(第2特定端子71)が平面視でT字形状となり、端子間の接続信頼性を確保しやすい。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るコネクタ(第2コネクタ5)であって、相手側端子(第1特定端子31)は、コネクタ(第2コネクタ5)と相手側コネクタ(第1コネクタ1)とが嵌合した状態で、第2軸(A2)において接点部(713)と保持部(715)との間に配置される。
この態様によれば、コネクタ(第2コネクタ5)のサイズを小型化することができる。
第4の態様は、第1~第3のいずれか1つの態様に係るコネクタ(第2コネクタ5)であって、端子(第2特定端子71)を周方向に囲むシールド(外側シールド81)をさらに備える。シールド(外側シールド81)は、互いに対向配置される第1シールド部(第2横シールド810)と第2シールド部(第2横シールド810)を有する。基板接続部(端子片714)は、第1軸(A1)に沿って見て、第1シールド部(第2横シールド810)と第2シールド部(第2横シールド810)との間の中央に配置される。
この態様によれば、基板接続部(端子片714)を、第1シールド部(第2横シールド810)と第2シールド部(第2横シールド810)との中央に配置することができ、回路基板(第2回路基板92)の配線設計の自由度が向上し、回路基板(第2回路基板92)の小型化が図れる。
第5の態様は、第1~第4のいずれか1つの態様に係るコネクタ(第2コネクタ5)であって、コネクタ(第2コネクタ5)は、第1軸(A1)に沿って見て、一対の長手辺(第2横シールド810)と一対の短手辺(第2縦シールド820)を有する矩形形状に形成される。接点部(第1接点片713)と保持部(保持片715)とは、一対の長手辺(第2横シールド810)が互いに対向する方向に沿って対向している。
この態様によれば、コネクタ(第2コネクタ5)のサイズを小型化することができる。
第6の態様は、第1~第5のいずれか1つの態様に係るコネクタ(第2コネクタ5)であって、さらに他の端子(第2接続端子72)を備える。コネクタ(第2コネクタ5)は、端子(第2特定端子71)と他の端子(第2接続端子72)との間に配置される内側シールド部(第2内側シールド85)をさらに備える。
この態様によれば、端子(第2特定端子71)と他の端子(第2接続端子72)との間のアイソレーションを向上させることができる。
第7の態様は、第1~第6のいずれか1つの態様に係るコネクタ(第2コネクタ5)であって、ハウジング(第2ハウジング6)は、底壁(第2内底壁61)と、底壁(第2内底壁61)から第1軸(A1)における前記一方向に突出する突出壁(622)と、を有する。保持部(保持片715)は、突出壁(622)に形成された収容部(623)に保持される。
この態様によれば、ハウジング(第2ハウジング6)の突出壁(622)によって、端子(第2特定端子71)を保持することができる。
第8の態様は、第7の態様に係るコネクタ(第2コネクタ5)であって、連結部(連結片712)は、底壁(第2内底壁61)を第1軸(A1)において貫通する開口部(66)に配置される。
この態様によれば、底壁(第2内底壁61)の開口部(66)に端子(第2特定端子71)を配置することで、コネクタ(第2コネクタ5)のサイズを小型化することができる。
第9の態様に係るコネクタアセンブリ(100)は、コネクタ(第2コネクタ5)と、相手側コネクタ(第1コネクタ1)と、を備える。
この態様によれば、端子(第1特定端子31と第2特定端子71との)間での接続信頼性を確保しながら、高周波特性の改善を図ることができるコネクタアセンブリ(100)が得られる。
第10の態様に係る接続装置(102)は、コネクタ(第2コネクタ5)と、コネクタ(第2コネクタ5)が接続された回路基板(第2回路基板92)と、を備える。
この態様によれば、端子(第1特定端子31と第2特定端子71との)間での接続信頼性を確保しながら、高周波特性の改善を図ることができる接続装置(102)が得られる。
第11の態様に係る相手側コネクタ(第1コネクタ1)は、コネクタ(第2コネクタ5)と嵌合する相手側コネクタである。相手側コネクタ(第1コネクタ1)は、相手側ハウジング(第1ハウジング2)と、相手側端子(第1特定端子31)と、を備える。相手側端子(第1特定端子31)は、相手側ハウジング(第1ハウジング1)に保持される。相手側端子(第1特定端子31)は、相手側接点部(第1接点片313)と、相手側保持部(保持片311)と、相手側基板接続部(端子片312)と、相手側連結部(連結片314)と、を有する。相手側接点部(第1接点片313)は、端子(第2特定端子71)の接点(第2接点711)に接触するように構成された相手側接点(第1接点315)を有する。相手側保持部(保持片311)は、相手側ハウジング(第2ハウジング6)に保持される。相手側基板接続部(端子片312)は、相手側回路基板(第1回路基板91)に接続されるように構成される。相手側基板接続部(端子片312)は、相手側保持部(保持片311)に連結される。相手側連結部(連結片314)は、相手側保持部(保持片311)と相手側接点部(第1接点片313)とを連結する。相手側接点部(第1接点片313)は、相手側連結部(連結片314)の第2軸(A2)における一端から第1軸(A1)における前記一方向に突出する。相手側保持部(保持片311)は、相手側連結部(連結片314)の、第1軸(A1)及び第2軸(A2)と交差する第3軸(A3)における端部から、第1軸(A1)における前記一方向に突出する。
この態様によれば、端子(第2特定端子71)を相手側端子(第1特定端子31)に1箇所で接触させることが可能となり、端子(第1特定端子31と第2特定端子71との)間での接続信頼性を確保しながら、高周波特性の改善を図ることができる。
1 相手側コネクタ(第1コネクタ)
5 コネクタ(第2コネクタ)
6 ハウジング(第2ハウジング)
31 相手側端子(第1特定端子)
71 端子(第2特定端子)
711 接点(第2接点)
712 連結部
713 接点部
714 基板接続部
715 保持部
A1 第1軸
A2 第2軸
81 シールド(外側シールド)
810 第1シールド部(第2横シールド)、第2シールド部(第2横シールド)
92 回路基板(第2回路基板)
820 第2縦シールド
85 内側シールド部

Claims (11)

  1. 相手側端子を有する相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、
    前記コネクタは、前記相手側コネクタに対して相対的に前記相手側コネクタに向かって第1軸における一方向に移動することで、前記相手側コネクタに嵌合するように構成されており、
    前記コネクタは、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに保持され、前記相手側端子に接触するように構成された端子と、
    を備え、
    前記端子は、
    回路基板に接続されるように構成された基板接続部と、
    前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した状態で前記相手側端子に接触するように構成された接点を有する接点部と、
    前記ハウジングに保持され、前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した状態で前記相手側端子から離れるように構成された保持部と、
    前記基板接続部と前記接点部と前記保持部とを連結する連結部と、
    を有し、
    前記接点部と前記保持部は、前記第1軸と直交する第2軸に沿って対向配置され、
    前記接点部と前記保持部は、それぞれ、前記連結部の前記第2軸における第1端と第2端とから前記一方向に突出し、
    前記基板接続部は、前記第1端と前記第2端との間において前記連結部に連結される、
    コネクタ。
  2. 前記基板接続部は、前記連結部から前記第1軸及び前記第2軸と交差する第3軸に沿って突出している、
    請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記相手側端子は、前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した状態で、前記第2軸において前記接点部と前記保持部との間に配置される、
    請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記端子を周方向に囲むシールドをさらに備え、
    前記シールドは、互いに対向配置される第1シールド部と第2シールド部とを有し、
    前記端子の前記基板接続部は、前記第1軸に沿って見て、前記第1シールド部と前記第2シールド部との間の中央に配置される、
    請求項1又は2に記載のコネクタ。
  5. 前記コネクタは、前記第1軸に沿って見て、一対の長手辺と一対の短手辺を有する矩形形状に形成され、
    前記接点部と前記保持部とは、前記一対の長手辺が互いに対向する方向に沿って対向している、
    請求項1又は2に記載のコネクタ。
  6. さらに他の端子を備え、
    前記端子と前記他の端子との間に配置される内側シールド部をさらに備える、
    請求項1又は2に記載のコネクタ。
  7. 前記ハウジングは、
    底壁と、
    前記底壁から前記第1軸における前記一方向に突出する突出壁と、
    を有し、
    前記保持部は、前記突出壁に形成された収容部に保持される、
    請求項1又は2に記載のコネクタ。
  8. 前記連結部は、前記底壁を前記第1軸において貫通する開口部に配置される、
    請求項7に記載のコネクタ。
  9. 請求項1又は2に記載のコネクタと、
    前記相手側コネクタと、
    を備える、
    コネクタアセンブリ。
  10. 請求項1又は2に記載のコネクタと、
    前記コネクタが接続された前記回路基板と、
    を備える、
    接続装置。
  11. 請求項1又は2に記載のコネクタと嵌合する相手側コネクタであって、
    前記相手側コネクタは、
    相手側ハウジングと、
    前記相手側ハウジングに保持される前記相手側端子と、
    を備え、
    前記相手側端子は、
    前記端子の前記接点に接触するように構成された相手側接点を有する相手側接点部と、
    前記相手側ハウジングに保持される相手側保持部と、
    相手側回路基板に接続されるように構成され、前記相手側保持部に連結される相手側基板接続部と、
    前記相手側保持部と前記相手側接点部とを連結する相手側連結部と、
    を有し、
    前記相手側接点部は、前記相手側連結部の前記第2軸における一端から前記第1軸における前記一方向に突出し、
    前記相手側保持部は、前記相手側連結部の、前記第1軸及び前記第2軸と交差する第3軸における端部から、前記第1軸における前記一方向に突出する、
    相手側コネクタ。
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