本出願は、無線通信の技術分野に属し、具体的には伝送方法、装置、通信機器及び端末に関する。
関連技術では、いくつかの場合に、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報は、リファレンスリソースのスペース情報に基づいて決定される必要がある。主に以下を含む:下りリンクチャネル、下りリンク信号のスペース情報の受信が配置、アクティブ化又は指示されていない場合、及び決定できない他の場合に、これらの下りリンクチャネル、下りリンク信号に使用されるスペース情報を受信し、ここで、下りリンクチャネルは、物理下りリンク共有情報(Physical downlink shared channel、PDSCH)又はコンポーネントキャリア(Component Carrier、CC)によってスケジューリングされるPDSCHなどを含み、下りリンク信号は、非周期的なチャネル状態情報リファレンス信号(Aperiodic Channel State Information Reference Signal、AP-CSI-RS)などを含み、上りリンクチャネル、上りリンク信号のスペース情報の送信が配置、アクティブ化又は指示されていない場合、及び決定できない他の場合に、これらの上りリンクチャネル、上りリンク信号に使用されるスペース情報を送信し、ここで、上りリンクチャネルは、物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)などを含み、上りリンク信号は、サウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)などを含む。上記の場合に下りリンクチャネル、下りリンク信号を受信するスペース情報、上りリンクチャネル、上りリンク信号を送信するスペース情報は、一般的にはリファレンスリソースのスペース情報に対応し、ここで、リファレンスリソースは、制御リソースセット(Control resource set、CORESET)、この下りリンクチャネル/信号、上りリンクチャネル/信号をスケジューリングする物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)、又は他のチャネル/信号であってもよい。
例えば、一つの端末(User Equipment、UE、ユーザ機器とも呼ばれる)について一つのCORESETに配置された上位層パラメータtci-PresentInDCIが「enabled」に設定される場合、UEは、このCORESET上で伝送されるPDCCHにおける下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)フォーマット1_1(DCI format 1_1)又はDCIフォーマット1_2(DCI Format 1_2)が伝送配置指示(Transmission Configuration Indication、TCI)フィールドを含むと考え、このフィールドは、空間受信ビームを含む情報、例えばTCI状態(TCI state)を指示するために用いられる。UEは、DCIを検出した場合のみ、それからTCI状態を正しく解読し、このPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHの受信に使用される受信ビームを決定することができる。UEがDCIを検出し、そしてTCI指示に基づいてビームを切り替えるには一定時間を必要とし、DCIフォーマット1_1がPDSCHをスケジューリングする時間オフセットを指示すれば、DCIの位置するPDCCHの最後のシンボルとそれがスケジューリングするシングルスロット(single-slot)又はマルチスロット(multi-slot)PDSCHの一番目のシンボルとの間のシンボル間隔が閾値timeDurationForQCL以上であれば、UEは、このDCIにおけるTCIフィールドによって指示される受信ビームに従って、サービングセルのPDSCHを受信してもよく、即ちシングルスロット又はマルチスロット(multi-slot)PDSCHの復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)ポートとTCIフィールドによって指示されるTCI状態のリファレンス信号(Reference Signal、RS)が疑似コロケーション(Quasi Co-Located、QCL)であると考えてもよい。一つのCORESETに配置された上位層パラメータtci-PresentInDCIが「enabled」に設定され、又は上位層パラメータtci-PresentInDCIが配置されていない場合、メディアアクセス制御層(Medium Access Control、MAC)の制御ユニット(Control Element、CE)によってアクティブ化されるすべてのTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態としてマッピングされ、且つ上記時間オフセットがtimeDurationForQCLよりも小さければ、この時、UEは、DCIの検出を完了しておらず又は受信ビーム切り替え操作を完了しておらず、UEは、デフォルト受信ビームを使用してこれらのシンボル上の受信信号をキャッシュしてもよく、それによってDCIの検出に成功した後に、スケジューリングされるPDSCHの復調を容易にする。UEは、デフォルト受信ビームを使用してPDSCHを受信してもよく、即ちUEは、サービングセルのPDSCHのDMRSポートとCORESET内のPDCCH QCL指示用のQCLパラメータにおけるRSがQCLであると考えてもよく、ここで、このCORESETは、最も近いスロット内にUEがモニタリングしたサービングセルのアクティブ化される帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)上の一つ又は複数のCORESETにおけるモニタリングサーチスペース(Search Space、SS)に関連する、最小のCORESET IDを有するCORESETである。
しかし、いくつかのシナリオで、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のリファレンスリソースは、複数のスペース情報に対応する可能性があり、このような場合に、通信機器は、上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報を決定することができない。例えば、マルチ送受信ノード(Transmission and Reception Point、TRP)のシナリオで、制御チャネルの確実性を強化する実現方式として、PDCCHは、ビームリンク障害の確率を減少するために複数のTRPで送信され、このような場合に、PDCCHは、複数のTCI状態又はQCLに対応する可能性があり、UEがサービングセルのPDSCHのDMRSポートとCORESET内のPDCCH QCL指示用のQCLパラメータにおけるRSがQCLであると考えると、PDCCHが複数の異なるTCI状態又はQCLに対応するため、UEは、PDSCHを受信するスペース情報を決定することができない。
本出願の実施例は、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のリファレンスリソースが複数のスペース情報に対応する場合に、上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報を決定できないという問題を解決できる伝送方法、装置、通信機器及び端末を提供する。
第一の態様によれば、伝送方法を提供し、この方法は、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定される場合に、通信機器が、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することであって、前記リファレンスリソースは、複数の第二のスペース情報に対応し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数であることと、決定された前記第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送することとを含む。
第二の態様によれば、伝送装置を提供し、この伝送装置は、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定され、且つ前記リファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応する場合に、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定するための第一の決定モジュールであって、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数である第一の決定モジュールと、前記ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送するための伝送モジュールとを含む。
第三の態様によれば、検出機会の決定方法を提供し、この検出機会の決定方法は、CORESET#0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応する場合に、端末が一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定することを含む。
第四の態様によれば、検出機会の決定装置を提供し、この検出機会の決定装置は、CORESET0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応することを決定するための第二の決定モジュールと、一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定するための第三の決定モジュールとを含む。
第五の態様によれば、通信機器を提供し、この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
第六の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
第八の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、通信機器プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられ、又は前記プロセッサは、端末プログラム又は命令を運行し、第三の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
第九の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
本出願の実施例では、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定され、且つリファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応する場合に、通信機器は、前記ターゲット対象の第一のスペース情報が複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数に対応すると決定し、そして複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数に対応する第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送することによって、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号(即ちターゲット対象)のリファレンスリソースが複数のスペース情報に対応する場合に、上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報を決定することができる。
本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
本出願の実施例による伝送方法のフローチャートを示す。
本出願の実施例による検出機会の決定方法のフローチャートを示す。
本出願の実施例による伝送装置の構造概略図を示す。
本出願の実施例による検出機会の決定装置の構造概略図を示す。
本出願の実施例による通信機器の構造概略図を示す。
本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図を示す。
本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図を示す。
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一の種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、例示するために、ニューラジオ(New Radio、NR)システムが記述され、以下のほとんどの記述においてNR用語が使用されるが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって、本出願の実施例による伝送方法を詳細に説明する。
図2は、本出願の実施例における伝送方法のフローチャートを示し、この方法200は、通信機器により実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、通信機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。図2に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
S210において、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定される場合に、通信機器は、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定し、ここで、前記リファレンスリソースは、複数の第二のスペース情報に対応し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数である。
本出願の実施例では、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定されることは、ターゲット対象の第一のスペース情報が下りリンク制御情報で指示されるスペース情報を採用できないこと、又は、下りリンク制御情報においてターゲット対象の第一のスペース情報が指示されていないことを意味する。例えば、一つのCORESET上で配置された上位層パラメータtci-PresentInDCIは、「enabled」に設定され、このCORESET上で伝送されるPDCCHにおけるDCIは、DCIフォーマット1_1(DCI format 1_1)又はDCIフォーマット1_2(DCI Format 1_2)を採用し、このDCIにTCIフィールドが含まれるが、このDCIの位置するPDCCHの最後のシンボルとそれがスケジューリングするシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のシンボルとの間のシンボル間隔が第一の予め設定される閾値(timeDurationForQCL)よりも小さいと、ターゲット対象(この時にPDSCH)の第一のスペース情報は、リファレンスリソースの第二のスペース情報に基づいて決定され、ここで、リファレンスリソースは、最も近い時間単位(例えば、スロット、サブスロット、又は一つのスロット又は複数のスロットにおける複数のOFDMシンボル(例えばSPAN))の検出サーチスペース(monitored search space)に関連するCORESETのうち、最小IDを有するCORESETである。
本出願の実施例では、前記リファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応することは、ターゲット対象に対応するリファレンスリソースが一つであり、このリファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応すること、又は、ターゲット対象に対応するリファレンスリソースが複数であり、即ちリファレンスリソースが複数のサブリファレンスリソースを含み、各サブリファレンスリソースが一つ又は複数の第二のスペース情報に対応することを含む。
例えば、リファレンスリソースがPDCCH又はサーチスペースであることを例として、実際の応用において、PDCCHは、以下の方式(1)と(2)とのうちの一つを採用して送信されてもよい。
(1)一つのPDCCH又はサーチスペースの時間周波数リソースは、あるリソース粒度に基づいて一定のルールに従って、それぞれ異なる第二のスペース情報に対応し、周波数分割多重化(Frequency Division Multiplex、FDM)又は時分割多重化(Time Division Multiple、TDM)方式で送信される。ここで、リソース粒度は、制御チャネルエレメント(CCE、Control-channel element)、リソースエレメントグループ(REG、Resource Element Group)、REGバンドル(REG bundle)、プリコーディング粒度(precoder Granularity)、PDCCH候補(candidate)、サーチスペース(search space)検出機会などであってもよい。
(2)一つのPDCCHの複数回の伝送に対応する異なる第二のスペース情報は、空間分割多重化(Spatial Division Multiple、SDM)、FDM、TDM又はそれらの組み合わせ方式で送信される。
そのため、一つの可能な実現方式では、PDCCHが複数の第二のスペース情報に対応することは、以下の(1)~(4)のうちの少なくとも一つを含む。
(1)一つのPDCCHが一つのサーチスペースに属し又はPDCCHの複数回の伝送が一つのサーチスペースに属するとともに、このサーチスペースが一つのCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つの第二のスペース情報に対応する。
(2)一つのPDCCHが一つのサーチスペースに属し又はPDCCHの複数回の伝送が一つのサーチスペースに属するとともに、このサーチスペースが少なくとも二つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つの第二のスペース情報に対応する。
(3)PDCCHの複数回の伝送が異なるサーチスペースに属するとともに、各サーチスペースがいずれも同一のCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つの第二のスペース情報に対応する。
(4)PDCCHの複数回の伝送が異なるサーチスペースに属するとともに、各サーチスペースがそれぞれ一つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つの第二のスペース情報に対応する。
別の可能な実現方式では、端末は、複数のサーチスペースが同一のPDCCHを送信するために用いられるように配置されており、前記複数のサーチスペースが複数の第二のスペース情報に対応することは、以下の(1)と(2)とのうちの少なくとも一つを含む。
(1)前記複数のサーチスペースが少なくとも二つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つの第二のスペース情報に対応する。
(2)前記複数のサーチスペースが同一のCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つの第二のスペース情報に対応し、各サーチスペースがこのCORESETの一つの第二のスペース情報に対応する。
上記PDCCH、サーチスペース又はCORESETに対応する少なくとも二つの第二のスペース情報は、同一のTRPに属してもよい。マルチTRP(Multiple TRP、MTRP)シナリオで、上記PDCCH、サーチスペース又はCORESETに対応する少なくとも二つの第二のスペース情報は、それぞれ異なるTRPに属してもよい。
本出願の実施例では、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの一つ又は複数であってもよく、具体的に一つであるかそれとも複数であるかは、予め設定、約定又は実際のスケジューリングに基づいて決定されてもよい。例えば、下りリンクチャネル/下りリンク信号又は上りリンクチャネル/上りリンク信号をスケジューリングするDCIで指示されるスペース情報が複数であると、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの複数であってもよく、又は、リファレンスリソースを配置及び/又はアクティブ化する第二のスペース情報が複数であると、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの複数であってもよい。
一つの可能な実現方式では、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報であってもよい。ここで、通信機器が端末であれば、信号強度は、受信した、複数の第二のスペース情報に対応する信号に基づいて測定して得られてもよい。例えば、あるスペース情報を使用して伝送されるPDCCHのDMRS信号の品質又はあるスペース情報を使用して伝送されるRS品質を測定することによって、このスペース情報の信号強度を得る。この可能な実現方式を採用し、ターゲット対象が上りリンクチャネル又は上りリンク信号であれば、ターゲット対象の伝送は、信号強度が最も強い第二のスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用することによって、上りリンクチャネル又は上りリンク信号伝送の確実性を保証することができる。
又は、別の可能な実現方式では、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの予め指定された一つ又は複数の第二のスペース情報、例えば、リファレンスリソースの一番目のスペース情報であってもよい。
別の可能な実現方式では、リファレンスリソースが複数のサブリファレンスリソースを含めば、ターゲットスペース情報は、複数の前記サブリファレンスリソースのうちの一つ又は複数の予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報であってもよい。例えば、リファレンスリソースが同一のPDCCHを伝送するための複数のサーチスペースを含み、前記複数のサーチスペースが異なるCORESETに関連し、且つ各CORESETが複数のスペース情報のうちの一つに対応すれば、ターゲットスペース情報は、複数のCORESETのうちのCORESET IDが最小のCORESETに対応するスペース情報であってもよく、又はターゲットスペース情報は、複数のサーチスペースのうちのあるサーチスペースに関連するCORESETに対応するスペース関係であってもよい。
上記可能な実現方式では、前記予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数が一つ又は複数となるように予め設定し又は約定してもよい。例えば、CORESET#0に対応するスペース情報(例えば、TCI状態又はQCI)が一つであるとプロトコルで規定し、又は、DCIスケジューリングが、ターゲット対象(例えば、PDSCH又はPUSCH)がマルチTRP伝送であることを指示すれば、予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数が複数となるように予め設定し又は約定し又はアクティブ化してもよい。即ちこの可能な実現方式では、予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数がターゲットスペース情報に含まれる第二のスペース情報の数と同じであるように予め設定し又は約定し又はアクティブ化してもよい。
又は、別の可能な実現方式では、リファレンスリソースが複数のサブリファレンスリソースを含めば、前記ターゲットスペース情報は、前記複数のサブリファレンスリソースに対応する複数の第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報である。ここで、通信機器が端末であれば、信号強度は、複数のTRPから送信された信号に基づいて測定して得られてもよく、例えばあるスペース情報を使用して伝送されるPDCCHのDMRS信号品質又はあるスペース情報を使用して伝送されるRS品質を測定することによって、このスペース情報の信号強度を得る。
一つの可能な伝送方式では、ターゲット対象は、複数の伝送リソースを有してもよく、異なる伝送リソースでのターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、マッピングルールに従ってターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報に対応してもよく、ここで、前記複数の伝送リソースは、時分割多重化の複数の伝送リソースと、周波数分割多重化の複数の伝送リソースと、空間分割多重化の複数の伝送リソースと、符号分割多重化の複数の伝送リソースとのうちの少なくとも一つを含む。
例えば、ターゲット対象が異なる周波数で伝送されると、異なる周波数でのターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、予め設定されるマッピングルールに従って、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報に対応してもよい。例えば、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報がスペース情報1とスペース情報2であり、ターゲット対象が周波数領域直交のサブキャリアグループ1とサブキャリアグループ2上で伝送されると、マッピングルールに従って、ターゲット対象がサブキャリアグループ1で採用する第一のスペース情報がスペース情報1に対応し、サブキャリアグループ2で採用する第一のスペース情報がスペース情報2に対応すると決定することができる。
又は、ターゲット対象は、直交する時間リソース上で複数回伝送されてもよく、毎回の伝送に採用される第一のスペース情報は、マッピングルールに従って、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報のうちの一つの第二のスペース情報に対応する。例えば、交互マッピングルールに従って、ターゲットスペース情報がスペース情報1とスペース情報2という二つの第二のスペース情報を含めば、ターゲット対象の一回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報1に対応し、二回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報2に対応し、三回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報1に対応し、四回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報2に対応し、このように交互してマッピングする。又は、連続したn回の繰り返しが同一の第二のスペース情報に対応するというマッピングルールを採用してもよく、例えばn=2であり、ターゲットスペース情報がスペース情報1とスペース情報2という二つの第二のスペース情報を含めば、ターゲット対象の一回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報1に対応し、二回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報1に対応し、三回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報2に対応し、四回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報2に対応し、このようにサイクルしてマッピングする。
又は、ターゲット対象が異なる空間領域リソース(例えば、MIMOの異なる層)上で伝送されると、異なるスペースでのターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、予め設定されるマッピングルールに従って、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報に対応してもよい。例えば、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報がスペース情報1とスペース情報2であり、ターゲット対象が層1と層2で伝送されると、マッピングルールに従って、ターゲット対象が層1で採用する第一のスペース情報がスペース情報1に対応し、層2で採用する第一のスペース情報がスペース情報2に対応すると決定することができる。
又は、別の実現可能な伝送方式では、ターゲット対象は、一つの伝送リソース又は複数の伝送リソースを有し、ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つであり、即ちこの可能な実現方式では、ターゲット対象が複数の伝送リソースを有しても、各伝送リソースでの伝送に採用される第一のスペース情報は、同じ第二のスペース情報に対応し、即ち各伝送リソースでの伝送に採用される第一のスペース情報は、同じである。
上記各可能な実現方式では、ターゲット対象を伝送する端末に複数の第一の識別子が配置されていれば、前記リファレンスリソースに対応する第一の識別子は、ターゲット対象に対応する第一の識別子と同じである。例えば、第一の識別子は、一般的にTRPを識別するための、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)パラメータとするCORESETPoolIndex(CORESETプールインデックス)であってもよい。ネットワークは、各CORESETが属するTRPを区別するために、端末に異なるCORESETPoolIndex値に関連付ける複数のCORESETを配置してもよい。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、前記ターゲット対象と同一の時間単位に位置してもよい。即ちこの可能な実現方式では、ターゲット対象の第一のスペース情報は、同一の時間単位内のリファレンスリソースの第二のスペース情報に対応する。
上記可能な実現方式では、一つの時間単位は、一つのスロットであってもよく、又は、一つのスロットにおける一部の直交周波数分割多重化(Orthogonal frequency division multiplex、OFDM)シンボルであってもよく、又は、複数のスロットであってもよく、又は、複数のスロットにおける一部のOFDMシンボルであってもよく、具体的に本実施例では限定しない。
一つの可能な実現方式では、ターゲット対象は、上りリンクチャネルと、下りリンクチャネル、上りリンク信号と、下りリンク信号と、CORESET#0とのうちのいずれか一つを含んでもよい。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、CORESETと、サーチスペースと、前記ターゲット対象をスケジューリングするPDCCHと、物理上りリンク制御チャネル(Physical Up-link Control Channel、PUCCH)と、配置及び/又はアクティブ化されるスペース情報と、同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)とのうちのいずれか一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記第一のスペース情報は、TCI状態と、QCLと、スペース関係(Spatial Relation)とのうちの一つを含む。
本出願の実施例では、前記ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報は、ターゲットスペース情報であってもよく、例えばターゲットスペース情報は、TCI状態であり、第一のスペース情報は、このTCI状態であってもよい。又は、前記ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報は、ターゲットスペース情報と対応関係を有するスペース情報であってもよく、例えばターゲットスペース情報は、TCI状態又はQCLであり、第一のスペース情報は、このTCI状態又はQCLに対応するスペース関係であってもよい。
S212において、前記ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送する。
本出願の実施例では、前記ターゲット対象を伝送することは、前記ターゲット対象を受信すること又は前記ターゲット対象を送信することを含む。例えば、ターゲット対象が下りリンクチャネル(例えば、PDSCH)であれば、前記通信機器は、ネットワーク側機器又は端末であってもよく、ネットワーク側機器の場合、ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用してこの下りリンクチャネルを送信し、端末の場合、ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用してこの下りリンクチャネルを受信する。
以下、端末を例として、異なるターゲット対象によって、本出願の実施例による技術案を説明する。
実施例1
本実施例では、ターゲット対象がPDSCHであることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
この実施例では、UEによって検出されるDCIの位置するPDCCHが複数のTCI状態に対応する時、DCIでPDSCHのTCI状態が指示されておらず、例えば検出されるDCIがDCI format 1_0であり、又は検出されるDCIが、tci-PresentInDCIが配置されていないDCI format 1_1又はDCI format 1_2である場合、又は、検出されるDCIで一つのTCI状態が指示されているが、このDCIの位置するPDCCHの最後のOFDMシンボルとこのPDCCHによってスケジューリングされるシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のOFDMシンボルとの間のシンボル間隔が第一の閾値(例えば、timeDurationForQCL)よりも小さい場合、このPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHのTCI状態又はQCLは、リファレンスリソース(所定のCORESET、即ち最も近い時間単位の検出サーチスペースに関連するCORESET)に対応するTCI状態又はQCLに基づいて決定される。
マルチTRPシナリオでのPDCCHは、(1)一つのPDCCHの時間周波数リソースがあるリソース粒度に基づいて一定のルールに従ってそれぞれ異なるTCI状態に対応してFDM又はTDM方式で送信される方式と、(2)一つのPDCCHの複数回の伝送が異なるTCI状態に対応し、SDM、FDM、TDM又はそれらの組み合わせ方式で送信される方式とを採用して強化することができる。
そのため、UEによって検出されるDCIの位置するPDCCHが複数のTCI状態に対応することは、以下の1)~4)を含むが、それらに限らない。
1)UEによって検出される一つのPDCCHが一つの第一のサーチスペースに属し又はPDCCHの複数回の伝送が一つの第一のサーチスペースに属するとともに、この第一のサーチスペースが一つのCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つのTCI状態に対応する。
2)UEによって検出される一つのPDCCHが一つの第二のサーチスペースに属し又はPDCCHの複数回の伝送が一つの第二のサーチスペースに属するとともに、この第二のサーチスペースが少なくとも二つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つのTCI状態に対応する。
3)UEによって検出されるPDCCHの複数回の伝送が異なる第三のサーチスペース(即ち一つのサーチスペースグループ)に属するとともに、各第三のサーチスペースがいずれも同一のCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つのTCI状態に対応する。
4)UEによって検出されるPDCCHの複数回の伝送が異なる第四のサーチスペースに属するとともに、各第四のサーチスペースがそれぞれ一つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つのTCI状態に対応する。
この実施例では、検出されるDCIでTCI状態が指示されておらず、又は検出されるDCIで一つのTCI状態が指示されている場合に、このDCIの位置するPDCCHの最後のOFDMシンボルとこのPDCCHによってスケジューリングされるシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のOFDMシンボルとの間のシンボル間隔offset1が第一の閾値timeDurationForQCLよりも小さければ、複数の第一の識別子(CORESETPoolIndex)が配置されておらず且つアクティブ化されるTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態又はQCLに対応する場合に、以下の方式(1)と(2)に従ってPDSCHのスペース情報(例えば、TCI状態)を決定することができる。
(1)最も近い時間単位(例えば、スロット、サブスロット、又は一つのスロット又は複数のスロットにおける複数のOFDMシンボル(例えばSPAN))の検出サーチスペース(monitored search space)に関連するCORESETがK個の異なるTCI状態に対応すれば、このPDSCHのTCI状態は、このK個の異なるTCI状態のうちのM個と同じであり、ここで、Kは、1よりも大きい整数であり、Mは、1以上の整数である。例えば、最も近い時間単位の検出サーチスペースに関連するCORESETに対応する複数の異なるTCI状態のうちのn番目又はn番目~(n+M-1)番目のTCI状態が同じであり、ここで、nの値は、予め設定されるか又は約定されてもよい。又は、このPDSCHのTCI状態は、このK個の異なるTCI状態のうちの信号強度が最も強いM個のTCI状態である。
(2)最も近い時間単位の検出サーチスペースが複数のCORESETに関連すれば、このPDSCHのTCI状態又はQCLは、これらの複数のCORESETのうちの識別子(ID)が最小であるCORESETに対応するTCI状態に対応する。又は、このPDSCHのTCI状態は、これらの複数のCORESETに対応する複数のTCI状態のうちの信号強度が最も強いM個のTCI状態であり、ここで、Mは、1以上の整数である。この可能な実現方式では、最小識別子を有するCORESETにM個のTCI状態が配置されるように予め設定し又は約定することができる。具体的には、表1を参照すればよい。ここで、この実施例では、表1におけるターゲット対象は、PDSCHである。
この実施例では、検出されるDCIでTCI状態が指示されておらず、このDCIの位置するPDCCHの最後のOFDMシンボルとこのPDCCHによってスケジューリングされるシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のOFDMシンボルとの間のシンボル間隔offset1が第一の閾値timeDurationForQCL以上であれば、複数の第一の識別子(CORESETPoolIndex)が配置されておらず且つアクティブ化されるTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態又はQCLだけに対応する場合に、以下の方式(1)と(2)とのうちの一つに従ってPDSCHのTCI状態を決定することができる。
(1)検出されるDCIの位置するPDCCHの時間周波数リソースがあるリソース粒度に基づいて一定のルールに従ってそれぞれ異なるスペース情報に対応してFDM又はTDM方式で送信されると、一回伝送される前記PDSCH又は複数回伝送される前記PDSCHのスペース情報が前記PDCCH(即ちPDCCHがPDSCHのリファレンスリソースである)に対応する複数のスペース情報のうちの一つであると決定する。即ち毎回伝送されるPDSCHのTCI状態は、PDCCHにおける一つのTCI状態又はQCLに対応する。又は、複数回伝送される前記PDSCHに対して、各回伝送される前記PDSCHのスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記PDCCHに対応する複数のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、交互して対応し、又は連続したn回の伝送は、同じスペース情報に対応する。例えば、PDCCHがあるリソース粒度に基づいて一定のルールに従ってそれぞれTCI状態1とTCI状態2に対応すると、複数回伝送されるPDSCHの一回目の伝送のスペース情報は、TCI状態1に対応し、二回目の伝送のスペース情報は、TCI状態2に対応し、三回目の伝送のスペース情報は、TCI状態1に対応し、このように交互して対応する。
(2)検出されるDCIの位置するPDCCHの複数回の伝送が異なるスペース情報に対応し、SDM、FDM、TDM又はそれらの組み合わせ方式で送信されると、一回伝送される前記PDSCH又は複数回伝送される前記PDSCHのスペース情報が前記PDCCHの複数回の伝送のうちの一回の伝送のスペース情報に対応し、例えばPDCCHの一回目又はn回目又は最後回の伝送のスペース情報に対応すると決定し、又は、複数回伝送される前記PDSCHに対して、各回伝送される前記PDSCHのスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記PDCCHの複数回の伝送の複数のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、交互して対応する。例えば、PDCCHの一回目の伝送のTCI状態がTCI状態1であり、二回目の伝送のTCI状態がTCI状態2であれば、複数回伝送されるPDSCHの一回目の伝送のスペース情報は、TCI状態1に対応し、二回目の伝送のスペース情報は、TCI状態2に対応し、三回目の伝送のスペース情報は、TCI状態1に対応し、このように交互して対応する。具体的には、表1を参照すればよい。
マルチTRPシナリオで、制御シグナリングは、複数のTRPからのものであってもよく、マルチDCIによってスケジューリングされるマルチTRPと呼ばれ、即ち各TRPは、それぞれのPDCCHを送信し、各PDCCHは、それぞれのPDSCH、AP CSI-RS、PUSCH又はSRSをスケジューリングし、UEに配置された複数のCORESETは、異なるRRCパラメータCORESETPoolIndexに関連し、異なるTRPに対応する。
この実施例では、検出されるDCIでTCI状態が指示されておらず、又は検出されるDCIで一つのTCI状態が指示される場合に、このDCIの位置するPDCCHの最後のOFDMシンボルとこのPDCCHによってスケジューリングされるシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のOFDMシンボルとの間のシンボル間隔offset1が第一の閾値timeDurationForQCLよりも小さく、UEに複数の第一の識別子(CORESETPoolIndex)が配置され且つアクティブ化されるTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態又はQCLだけに対応する場合に、PDSCHのスペース情報は、複数の第一の識別子が配置されていない場合のものと類似し、相違点は、このような場合に、PDSCHのTCI状態又はQCLが、最も近い時間単位の検出サーチスペース(monitored search space)に関連する、このPDSCHと同一のCORESETPoolIndexに属するCORESETに対応する一つ又は複数のTCI状態に対応することである。表2に示すように、本実施例では、表2におけるターゲット対象は、PDSCHである。
マルチTRPシナリオで、制御シグナリングは、一つのTRPからのものであってもよく、シングルDCIによってスケジューリングされるマルチTRPと呼ばれ、即ち一つのTRPは、PDCCHを送信して一つのPDSCHをスケジューリングし、このPDSCHは、以下の様々なマルチTRPの伝送方案を含む。PDSCHの異なる層のデータが異なるTRPからのものであり、又は異なる周波数領域サブキャリア上のデータが異なるTRPからのものであり、又は各回の時間領域重複が異なるTRPからのものである。このような場合に、MAC CEは、多くとも8つのTCIコードポイント(codepoint)をアクティブ化し、ここで、少なくとも一つのTCIコードポイントは、二つのTCI状態に対応する。検出されるDCIにおけるTCIフィールドで指示されるTCIコードポイントが二つのTCI状態に対応し且つ一つのTCI状態が「QCL-TypeD」(即ちスペースビームタイプのQCL)を含むことが指示される場合、上記マルチTRP伝送のPDSCHをスケジューリングすることを指示する。具体的な伝送方案は、他の方式で決定され、例えば上位層パラメータで配置される。上記時間オフセットoffset1がtimeDurationForQCLよりも小さければ、UEは、複数のデフォルト受信ビームを使用してPDSCHを受信してもよく、即ちUEは、サービングセルのPDSCHのDMRSポートと、二つの異なるTCI状態を含むコードポイントのうちの最小インデックスのコードポイントで指示される二つのTCI状態RSとがQCLであると考えてもよい。表3に示す。
表3.少なくとも一つのアクティブ化されるTCIコードポイントは、2つのTCI状態(シングルDCIのMTRP)に対応する
また、ターゲット対象は、クロスキャリアスケジューリングPDSCHであってもよい。スケジューリングDCIを伝送するPDCCHが第一のCCにあるが、このDCIによってスケジューリングされるPDSCHが第二のCC(ここで、第一のCCと第二のCCが異なる)にあり、且つUEがクロスキャリアスケジューリングのデフォルトビームの使用を許容するように配置される場合、現在、上記Offset1は、timeDurationForQCL+Δ1よりも小さく、ここで、Δ1は、二つのCCのサブキャリア間隔が異なることによる時間調整値である。そしてDCIにTCIフィールドが含まれない場合、第二のCCでアクティブ化BWP上でアクティブ化されるPDSCH用のTCI状態が複数のTCI状態を有すれば、UEがPDSCHを受信するQCLは、これらの複数のTCI状態のうちの一つ、例えば一番目のものに対応してもよく、又は、UEがPDSCHを受信するQCLは、複数のTCI状態のうち信号が最も強い一つに対応する。この実施例では、リファレンスリソースは、アクティブ化される複数のスペース情報であり、具体的にPDSCHに用いられる複数のTCI状態である。
実施例2
本実施例では、ターゲット対象がチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)リファレンス信号(Reference Signal、RS)であることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
CSI-RSにパラメータ重複(repetition)が「on」となるように配置されていない場合、UEに一つのCSI-RSリソースが配置され、このCSI-RSリソースが一つのCORESETに関連する一つのサーチスペースと同じ一つ又は複数のOFDMシンボルにあれば、このCSI-RSのスペース情報は、このCORESET(即ちリファレンスリソース)に基づいて決定されてもよい。このCORESETが複数のTCI状態又はQCLに対応すれば、UEは、このCSI-RSとこのCORESETに関連するすべてのサーチスペースセットのPDCCHのDMRSに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つとがQCL-TypeDであると仮設してもよく、QCL-TypeDが使用可能であれば、例えば一番目のTCI状態又はQCLであれば、又はこのCORESETが、複数のTCI状態又はQCLのうちの信号強度が最も強い一つ又は複数のTCI状態又はQCLに対応すれば、UEは、このCSI-RSのスペース情報がこのCORESETにおける一つ又は複数のTCI状態又はQCLに対応すると決定することができ、この一つ又は複数のTCI状態又はQCLは、予め指定されたもの、例えば一番目のものであってもよく、このCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの信号強度が最も強い一つ又は複数のTCI状態又はQCLであってもよい。
本実施例による技術案は、CSI-RSとCORESETが異なるintra-bandキャリアにある場合にも適用される。
実施例3
本実施例では、ターゲット対象がDCIで指示されるCSIトリガー状態に関連する非周期的CSI-RS(Aperiodic CSI-RS、A-CSI-RS)であることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
本実施例では、UEによって検出されるDCIで指示されるCSIトリガー状態は、A-CSI-RSに関連し、ここで、前記A-CSI-RSの位置するBWPに少なくとも一つのCORESETが配置される。
本実施例では、前記A-CSI-RSのスケジューリングオフセットが第二の予め設定される値よりも小さければ、前記A-CSI-RSのスペース情報は、このA-CSI-RSの位置するBWPに配置されるCORESETにより決定され、ここで、前記スケジューリングオフセットは、前記DCIを伝送するPDCCHの最後のシンボルと、CSI-RSリソースセット配置パラメータにおける伝送情報(trs-Info)が配置されていないA-CSI-RSリソースの一番目のシンボルとの間のシンボル数である。
本実施例では、UEに複数のCORESETPoolIndex(即ち前記第一の識別子)が配置されておらず且つアクティブ化されるTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態だけに対応し、前記A-CSI-RSが他の下りリンク信号と同じOFDMシンボルを有さず、且つ前記A-CSI-RSの位置するBWPに少なくとも一つのCORESETが配置される場合、スケジューリングオフセットoffset2が第二の予め設定される値(即ち閾値2)よりも小さければ、上記表1における方式1-1-1、2-1-1又は2-1-2に従って前記A-CSI-RSのスペース情報を決定することができる。具体的には表4に示される。
ここで、他の下りリンク信号は、スケジューリングオフセットがtimeDurationForQCL以上のPDSCHと、周期的なCSI-RS(P-CSI-RS)と、半持続的なCSI-RS(SP-CSI-RS)と、スケジューリングオフセットが閾値2以上のAP-CSI-RSとを含む。
ここで、UEによってレポートされる閾値beamSwitchTimingが{14,28,48}における一つであり且つネットワークにenableBeamSwitchTiming-r16が配置されていない場合、閾値2は、UEによってレポートされる閾値beamSwitchTimingであり、UEによってレポートされる閾値beamSwitchTimingが{224,336}における一つであり且つネットワークにenableBeamSwitchTiming-r16が配置されていない場合、閾値2は、48である。A-CSI-RSをトリガーするPDCCHとA-CSI-RSが異なるサブキャリア間隔を有する場合(例えばクロスキャリアスケジューリングが起こりうる場合)、閾値2は、beamSwitchTiming+Δ2(Δ2は、サブキャリア間隔が異なる時間調整値である)である。
UEに複数のCORESETPoolIndex(即ち前記第一の識別子)が配置され、且つマルチDCIによってスケジューリングされるMTRPを採用する場合に、
この実施例では、前記A-CSI-RSが他の下りリンク信号と同じOFDMシンボルを有さず、且つ前記A-CSI-RSの位置するBWPに少なくとも一つのCORESETが配置される場合、スケジューリングオフセットoffset2が第二の予め設定される値(即ち閾値2)よりも小さければ、上記表1における方式1-1-1、2-1-1又は2-1-2に従って前記A-CSI-RSのスペース情報を決定することができ、ここで、表1におけるCORESETは、ターゲット対象(本実施例で前記A-CSI-RS)と同じ第一の識別子に対応するCORESETである。
実施例4
本実施例では、ターゲット対象がPUCCHであることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
一つのUEが、
(1)beamCorrespondenceWithoutUL-BeamSweepingをレポートしており、且つ
(2)PUCCH-PowerControlにpathlossReferenceRSsが配置されておらず、且つ
(3)enableDefaultBeamPlForPUCCHが配置され、且つ
(4)PUCCH-SpatialRelationInfoが配置されていない場合、
このUEがPUCCHを送信するスペース情報(スペース関係)は、リファレンスリソースに対応するスペース情報に基づいて決定され、ここで、リファレンスリソースは、第一のターゲットCORESETを含み、前記第一のターゲットCORESETは、前記PUCCHを送信するセルのアクティブ化される下りリンクBWP上の識別子が最小のCORESETである。
本実施例では、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することは、以下のうちの一つを含んでもよい。
(1)一回伝送されるPUCCH又は複数回伝送されるPUCCHの第一のスペース情報が前記ターゲットスペース情報に対応すると決定し、例えば一回のPUCCH送信又は複数回のPUCCH送信に対して、PUCCHを送信するスペース関係は、上記CORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つのTCI状態又はQCLに対応し、例えば一番目のTCI状態又は複数のTCI状態は、信号が比較的強いTCI状態に対応する。
(2)複数回伝送されるPUCCHに対して、各回伝送されるPUCCHの第一のスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記第一のターゲットCORESETの複数のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、複数回のPUCCH繰り返し送信に対して、毎回のPUCCHを送信するスペース関係は、ルールに従ってそれぞれ上記CORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つのTCI状態又はQCLに対応し、例えば交互して対応する。
実施例5
本実施例では、ターゲット対象がPUSCHであることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
本実施例の一つの可能な実現方式では、検出されるDCIがDCI format 0_0であれば、上りリンクスケジューリングDCI format 0_0にPUSCH送信スペース関係指示(SRI)がないため、DCI format 0_0によってスケジューリングされるPUSCHのスペース関係は、PUSCHを伝送するセルのアクティブ化される上りリンクBWP上のターゲットPUCCHリソース(即ち前記PUSCHのリファレンスリソース)に対応するスペース情報に基づいて決定され、ここで、前記ターゲットPUCCHリソースは、このセルのアクティブ化される上りリンクBWP上の最小識別子を有するPUCCHリソースである。このような場合に、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することは、以下のうちのいずれか一つを含んでもよい。
(1)一回伝送されるPUSCH又は複数回伝送されるPUSCHの第一のスペース情報と、前記ターゲットPUCCHリソースに対応する複数の第二のスペース情報とのうちの一つを決定し、単一のPUSCHを送信し又は複数回PUSCHを送信するスペース関係は、このターゲットPUCCHリソースの複数のスペース関係のうちの一つ、例えば一番目のもの又は予め配置されるものに対応し、
(2)複数回伝送されるPUSCHに対して、各回伝送されるPUSCHの第一のスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記ターゲットPUCCHリソースに対応する複数の第二のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、複数回のPUSCHを送信する時、毎回のPUSCHの伝送機会のスペース関係は、ルールに従ってそれぞれこのPUCCHリソースの複数のスペース関係のうちの一つに対応し、例えば交互して対応する。
本実施例の別の可能実施の形態では、RRC接続状態にあるUE上位層パラメータenableDefaultBeamPlForPUSCH0_0が「enabled」に配置され、且つアクティブ化される上りリンクBWPにPUCCHリソースが配置されておらず又はアクティブ化される上りリンクBWP上に配置されるすべてのPUCCHリソースにいずれもスペース関係が配置されていない場合、前記PUSCHのリファレンスリソースは、第二のターゲットCORESETを含み、前記第二のターゲットCORESETは、前記PUSCHを送信するCC又はセルのアクティブ化される下りリンクBWP上の識別子が最小のCORESETであり、この識別子が最小のCORESETが複数のTCI状態に対応する場合、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することは、以下のうちのいずれか一つを含む。
(1)一回伝送されるPUSCH又は複数回伝送されるPUSCHの第一のスペース情報が前記ターゲットスペース情報に対応すると決定し、例えば一回のPUSCH送信又は複数回のPUSCH送信に対して、PUSCHを送信するスペース関係は、上記第二のCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つのTCI状態又はQCLに対応し、例えば一番目のTCI状態又は複数のTCI状態は、信号が比較的強いTCI状態に対応する。
(2)複数回伝送されるPUSCHに対して、各回伝送されるPUSCHの第一のスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記第二のターゲットCORESETの複数のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、複数回のPUSCH繰り返し送信に対して、毎回のPUSCHを送信するスペース関係は、ルールに従ってそれぞれ上記第二のCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つのTCI状態又はQCLに対応し、例えば交互して対応する。
実施例6
本実施例では、ターゲット対象がサウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)であることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
UEが、
(1)上位層パラメータenableDefaultBeamPlForSRSが「enabled」に配置され、且つ
(2)SRS-ResourceSetにおけるパラメータusageが「beamManagement」に設定され又は{「nonCodebook」に設定され且つassociatedCSI-RSが配置され}又はSRSリソースにSRS-PosResourceSet-r16が配置される以外、FR2に上位層パラメータspatialRelationInfoが配置されておらず、且つ
(3)複数の異なる値のCORESETPoolIndexが配置されておらず(マルチDCIによってスケジューリングされるMTRPではない)、且つ
(4)対応する二つのTCI状態を含むTCIコードブックが配置されていない(シングルDCIによってスケジューリングされるMTRPではない)ことを満たす場合、
前記SRSのスペース関係は、このSRSを伝送するキャリア又はセル上でアクティブ化される上りリンクBWP上の識別子が最小のCORESET(即ち第三のターゲットCORESET)に基づいて決定され、第三のターゲットCORESETが複数のTCI状態又はQCLに対応する場合、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することは、以下のうちのいずれか一つを含んでもよい。
(1)一つのSRSリソースを送信するスペース関係又は一つのSRSリソースを複数回繰り返し送信するスペース関係又は複数のSRSリソースを送信するスペース関係は、「QCL-TypeD」を有するリファレンス信号(RS)に対応し、QCL-TypeDが使用可能であれば、このRSは、前記第三のターゲットCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つ、例えば一番目のTCI状態に対応し、又は複数のTCI状態のうちの信号が最も強いTCI状態に対応する。
(2)一つのSRSリソースの複数回の繰り返し送信のうちの毎回のSRSの繰り返し送信のスペース関係又は複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースを送信するスペース関係は、ルールに従ってそれぞれ「QCL-TypeD」を有するRSに対応し、QCL-TypeDが使用可能であれば、各RSは、ルールに従ってそれぞれ前記第三のターゲットCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つに対応し、例えば交互して対応する。
実施例7
本実施例では、ターゲット対象がCORESET#0であることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
CORESETでは、CORESET#0は、他のCORESETと異なる特性を有してもよい。例えば、CORESET#0は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)上で送信されるマスター情報ブロック(MIB)の、初期帯域幅部分(BWP)として設定される部分によって提供されてもよい。CORESET#0は、システム情報ブロック(SIB1)を乗せる物理下りリンクリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするための物理下りリンクリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するためのCORESETであってもよく、そして他のシステム情報と付加設定情報を受信するために用いられてもよい。他方では、専用RRCシグナリングによって別のCORESETを提供してもよく、そしてこのCORESETを使用してUEの特定の制御情報を受信することができる。また、CORESET#0は、TCI状態に対する明示的な設定がない可能性がある。そのため、CORESET#0のスペース情報を決定する必要がある。CORESET#0のTCI状態が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SSBであり、同期信号ブロックと呼ばれてもよい)に関連するリファレンス信号に関連するため、CORESET#0のTCI状態は、SSB(即ちリファレンスリソース)に対応するスペース情報に基づいて決定される。
CORESET#0のサーチスペース(即ちSS#0)に複数のスペース情報が配置され、例えばSS0に複数のトラッキングリファレンス信号(Tracking Reference Signal、TRS)が配置され、各TRSが一つのSSBに関連し、異なるTRSに関連するSSBが異なるが、異なるSSBに異なるスペース情報が配置され、このような場合に、CORESET#0のリファレンスリソース(即ちSSB)は、複数のスペース情報に対応する。本実施例では、CORESET#0のスペース情報(例えば、TCI状態又はQCL)がそのうちの一つのSSBのスペース情報、例えば予め指定された一つのSSBに対応すると決定し、UEは、このSSBを検出した場合に、このSSBのスペース情報(例えば、受信ビーム)に基づいて、CORESET#0のスペース情報がこのSSBのスペース情報に対応すると決定することができる。
説明すべきこととして、上記各実施例において端末を例として説明するが、これに限らず、ネットワーク側機器は、端末に対応する方式を採用し、ターゲット対象の第一のスペース情報を決定し、且つ第一のスペース情報に基づいてターゲット対象の伝送を行うことができ、具体的に本出願の実施例ではこれ以上説明しない。
図3は、本出願の実施例における検出機会の決定方法のフローチャートを示し、この方法300は、端末により実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、端末にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。図3に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
S310において、CORESET#0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応する場合に、端末は、一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定する。
例えば、端末は、一つの同期信号ブロックを検出した場合に、検出されたこの同期信号ブロックに基づいて、CORESET#0のサーチスペースの検出機会を決定し、且つ該当する検出機会でCORESET#0を検出してもよい。又は、端末は、検出された複数のSSBに基づいて、CORESET#0のサーチスペースの複数の検出機会を決定してもよい。
一つの可能な実現方式では、端末が一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定することは、前記一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定することを含み、前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定することは、前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定することを含む。即ちこの可能な実現方式では、前記サーチスペースの検出機会を決定することは、検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定することを含む。
非ブロードキャストPDCCHに対して、ネットワーク側機器とUEは、接続モードで、SSB/CORESET#0/SS#0に対して同じ理解を持つため、本実施例では、検出されるSSBに基づいてCORESET#0のSS#0の検出機会を決定することができ、複数のSSBが配置される場合に、そのうちの一つのSSBに基づいて一つの検出機会を決定してもよく、複数のSSBに基づいて複数の検出機会を決定してもよい。
本出願の実施例による検出機会の決定方法によって、CORESET#0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応する場合に、一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定することができる。
説明すべきこととして、本出願の実施例による伝送方法について、実行本体は、伝送装置、又は、この伝送装置における伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では伝送装置が伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例による伝送装置を説明する。
図4は、本出願の実施例による伝送装置の構造概略図であり、図4に示すように、この伝送装置400は、第一の決定モジュール401と伝送モジュール402とを含んでもよい。
本出願の実施例では、第一の決定モジュール401は、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定される場合に、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定するために用いられ、ここで、前記リファレンスリソースは、複数の第二のスペース情報に対応し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数であり、伝送モジュール402は、前記ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送するために用いられる。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報であり、又は、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの予め指定された一つ又は複数の第二のスペース情報である。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、複数のサブリファレンスリソースを含み、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記サブリファレンスリソースのうちの一つ又は複数の予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報であり、又は、前記ターゲットスペース情報は、前記複数のサブリファレンスリソースに対応する複数の第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報である。
一つの可能な実現方式では、前記予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数が一つ又は複数となるように予め設定し又は約定する。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、複数の伝送リソースを有し、異なる前記伝送リソースでの前記ターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、マッピングルールに従って前記ターゲットスペース情報に含まれる複数の前記第二のスペース情報に対応し、ここで、前記複数の伝送リソースは、時分割多重化の複数の伝送リソースと、周波数分割多重化の複数の伝送リソースと、空間分割多重化の複数の伝送リソースと、符号分割多重化の複数の伝送リソースとのうちの少なくとも一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、一つの伝送リソース又は複数の伝送リソースを有し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つである。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象を伝送する端末に複数の第一の識別子が配置される場合、前記リファレンスリソースと前記ターゲット対象は、同じ第一の識別子に対応する。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースと前記ターゲット対象は、同一の時間単位に位置する。
一つの可能な実現方式では、一つの前記時間単位は、一つのスロットと、複数のスロットと、一つのスロットにおける一部のOFDMシンボルと、複数のスロットにおける一部のOFDMシンボルとのうちのいずれか一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、上りリンクチャネルと、下りリンクチャネルと、上りリンク信号と、下りリンク信号と、制御リソースセットCORESET#0とのうちのいずれか一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、CORESETと、サーチスペースと、前記ターゲット対象をスケジューリングするPDCCHと、PUCCHと、配置及び/又はアクティブ化されるスペース情報と、SSBとのうちのいずれか一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記スペース情報は、伝送配置指示(TCI)状態と、疑似コロケーション(QCL)と、スペース関係とのうちの一つを含む。
本出願の実施例における伝送装置は、装置であってもよく、通信機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、ネットワーク側機器であってもよく、端末であってもよく、この端末は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例における伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例による伝送装置は、図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
説明すべきこととして、本出願の実施例による検出機会の決定方法について、実行本体は、検出機会の決定装置、又は、この検出機会の決定装置における検出機会の決定方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、検出機会の決定装置が検出機会の決定方法を実行することを例として、本出願の実施例による検出機会の決定装置を説明する。
図5は、本出願の実施例による検出機会の決定装置の構造概略図であり、図5に示すように、この検出機会の決定装置500は、第二の決定モジュール501と第三の決定モジュール502とを含んでもよい。
本出願の実施例では、第二の決定モジュール501は、CORESET#0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応することを決定するために用いられ、第三の決定モジュール502は、一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定するために用いられる。
一つの可能な実現方式では、前記第三の決定モジュール502が前記サーチスペースの検出機会を決定することは、前記一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定し、又は、前記複数の同期信号ブロックに基づいて複数の前記検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定することを含む。
本出願の実施例における検出機会の決定装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例における伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例による伝送装置は、図3の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
選択的に、図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器600をさらに提供し、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶されており、且つ前記プロセッサ601上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器600が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行される時、上記伝送方法又は検出機会の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器600がネットワーク側機器である時、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行される時、上記伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
図7は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
この端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などの部材を含むが、それらに限らない。
当業者であれば理解できるように、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図7に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット704は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)7041とマイクロホン7042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ7041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル7061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
ここで、プロセッサ710は、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定され、且つ前記リファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応する場合に、通信機器が、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定するために用いられ、ここで、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数であり、
無線周波数ユニット701は、前記ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送するために用いられる。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報であり、又は、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの予め指定された一つ又は複数の第二のスペース情報である。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、複数のサブリファレンスリソースを含み、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記サブリファレンスリソースのうちの一つ又は複数の予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報であり、又は、前記ターゲットスペース情報は、前記複数のサブリファレンスリソースに対応する複数の第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報である。
一つの可能な実現方式では、前記予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数が一つ又は複数となるように予め設定し又は約定する。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、複数の伝送リソースを有し、異なる前記伝送リソースでの前記ターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、マッピングルールに従って前記ターゲットスペース情報に含まれる複数の前記第二のスペース情報に対応し、ここで、前記伝送リソースは、時間リソースと、周波数リソースと、スペースリソースとのうちの少なくとも一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、一つの伝送リソース又は複数の伝送リソースを有し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つである。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象を伝送する端末に複数の第一の識別子が配置される場合、前記リファレンスリソースと前記ターゲット対象は、同じ第一の識別子に対応する。
本出願の実施例による端末によって、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定され、且つリファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応する場合に、通信機器は、前記ターゲット対象の第一のスペース情報が複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数に対応すると決定し、そして複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数に対応する第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送することによって、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号(即ちターゲット対象)のリファレンスリソースが複数のスペース情報に対応する場合に、上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報を決定することができる。
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図8に示すように、このネットワーク側機器800は、アンテナ801、無線周波数装置802、ベースバンド装置803を含む。アンテナ801と無線周波数装置802とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置802は、アンテナ801を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置803に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置803は、送信する情報を処理し、無線周波数装置802に送信し、無線周波数装置802は、受信した情報を処理した後にアンテナ801を介して送出する。
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置803に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置803に実現されてもよく、このベースバンド装置803は、プロセッサ804とメモリ805とを含む。
ベースバンド装置803は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図8に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ804であり、メモリ805と接続されて、メモリ805におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
このベースバンド装置803は、ネットワークインターフェース806をさらに含んでもよく、無線周波数装置802との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ805に記憶されており、且つプロセッサ804上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ804は、メモリ805における命令又はプログラムを呼び出し、図4に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記検出機会の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の通信機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、通信機器プログラム又は命令を運行し、上記伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記検出機会の決定方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記検出機会の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
〔関連出願の相互参照〕
本発明は、2020年08月28日に中国特許局で提出され、出願番号が202010889951.4であり、「伝送方法、装置、通信機器及び端末」と称される中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
本出願は、無線通信の技術分野に属し、具体的には伝送方法、装置、通信機器及び端末に関する。
関連技術では、いくつかの場合に、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報は、リファレンスリソースのスペース情報に基づいて決定される必要がある。主に以下を含む:下りリンクチャネル、下りリンク信号のスペース情報の受信が配置、アクティブ化又は指示されていない場合、及び決定できない他の場合に、これらの下りリンクチャネル、下りリンク信号に使用されるスペース情報を受信し、ここで、下りリンクチャネルは、物理下りリンク共有情報(Physical downlink shared channel、PDSCH)又はコンポーネントキャリア(Component Carrier、CC)によってスケジューリングされるPDSCHなどを含み、下りリンク信号は、非周期的なチャネル状態情報リファレンス信号(Aperiodic Channel State Information Reference Signal、AP-CSI-RS)などを含み、上りリンクチャネル、上りリンク信号のスペース情報の送信が配置、アクティブ化又は指示されていない場合、及び決定できない他の場合に、これらの上りリンクチャネル、上りリンク信号に使用されるスペース情報を送信し、ここで、上りリンクチャネルは、物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)などを含み、上りリンク信号は、サウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)などを含む。上記の場合に下りリンクチャネル、下りリンク信号を受信するスペース情報、上りリンクチャネル、上りリンク信号を送信するスペース情報は、一般的にはリファレンスリソースのスペース情報に対応し、ここで、リファレンスリソースは、制御リソースセット(Control resource set、CORESET)、この下りリンクチャネル/信号、上りリンクチャネル/信号をスケジューリングする物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)、又は他のチャネル/信号であってもよい。
例えば、一つの端末(User Equipment、UE、ユーザ機器とも呼ばれる)について一つのCORESETに配置された上位層パラメータtci-PresentInDCIが「enabled」に設定される場合、UEは、このCORESET上で伝送されるPDCCHにおける下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)フォーマット1_1(DCI format 1_1)又はDCIフォーマット1_2(DCI Format 1_2)が伝送配置指示(Transmission Configuration Indication、TCI)フィールドを含むと考え、このフィールドは、空間受信ビームを含む情報、例えばTCI状態(TCI state)を指示するために用いられる。UEは、DCIを検出した場合のみ、それからTCI状態を正しく解読し、このPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHの受信に使用される受信ビームを決定することができる。UEがDCIを検出し、そしてTCI指示に基づいてビームを切り替えるには一定時間を必要とし、DCIフォーマット1_1がPDSCHをスケジューリングする時間オフセットを指示すれば、DCIの位置するPDCCHの最後のシンボルとそれがスケジューリングするシングルスロット(single-slot)又はマルチスロット(multi-slot)PDSCHの一番目のシンボルとの間のシンボル間隔が閾値timeDurationForQCL以上であれば、UEは、このDCIにおけるTCIフィールドによって指示される受信ビームに従って、サービングセルのPDSCHを受信してもよく、即ちシングルスロット又はマルチスロット(multi-slot)PDSCHの復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)ポートとTCIフィールドによって指示されるTCI状態のリファレンス信号(Reference Signal、RS)が疑似コロケーション(Quasi Co-Located、QCL)であると考えてもよい。一つのCORESETに配置された上位層パラメータtci-PresentInDCIが「enabled」に設定され、又は上位層パラメータtci-PresentInDCIが配置されていない場合、メディアアクセス制御層(Medium Access Control、MAC)の制御ユニット(Control Element、CE)によってアクティブ化されるすべてのTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態としてマッピングされ、且つ上記時間オフセットがtimeDurationForQCLよりも小さければ、この時、UEは、DCIの検出を完了しておらず又は受信ビーム切り替え操作を完了しておらず、UEは、デフォルト受信ビームを使用してこれらのシンボル上の受信信号をキャッシュしてもよく、それによってDCIの検出に成功した後に、スケジューリングされるPDSCHの復調を容易にする。UEは、デフォルト受信ビームを使用してPDSCHを受信してもよく、即ちUEは、サービングセルのPDSCHのDMRSポートとCORESET内のPDCCH QCL指示用のQCLパラメータにおけるRSがQCLであると考えてもよく、ここで、このCORESETは、最も近いスロット内にUEがモニタリングしたサービングセルのアクティブ化される帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)上の一つ又は複数のCORESETにおけるモニタリングサーチスペース(Search Space、SS)に関連する、最小のCORESET IDを有するCORESETである。
しかし、いくつかのシナリオで、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のリファレンスリソースは、複数のスペース情報に対応する可能性があり、このような場合に、通信機器は、上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報を決定することができない。例えば、マルチ送受信ノード(Transmission and Reception Point、TRP)のシナリオで、制御チャネルの確実性を強化する実現方式として、PDCCHは、ビームリンク障害の確率を減少するために複数のTRPで送信され、このような場合に、PDCCHは、複数のTCI状態又はQCLに対応する可能性があり、UEがサービングセルのPDSCHのDMRSポートとCORESET内のPDCCH QCL指示用のQCLパラメータにおけるRSがQCLであると考えると、PDCCHが複数の異なるTCI状態又はQCLに対応するため、UEは、PDSCHを受信するスペース情報を決定することができない。
本出願の実施例は、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のリファレンスリソースが複数のスペース情報に対応する場合に、上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報を決定できないという問題を解決できる伝送方法、装置、通信機器及び端末を提供する。
第一の態様によれば、伝送方法を提供し、この方法は、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定される場合に、通信機器が、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することであって、前記リファレンスリソースは、複数の第二のスペース情報に対応し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数であることと、決定された前記第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送することとを含む。
第二の態様によれば、伝送装置を提供し、この伝送装置は、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定され、且つ前記リファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応する場合に、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定するための第一の決定モジュールであって、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数である第一の決定モジュールと、決定された前記第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送するための伝送モジュールとを含む。
第三の態様によれば、検出機会の決定方法を提供し、この検出機会の決定方法は、CORESET#0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応する場合に、端末が一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定することを含む。
第四の態様によれば、検出機会の決定装置を提供し、この検出機会の決定装置は、CORESET0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応することを決定するための第二の決定モジュールと、一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定するための第三の決定モジュールとを含む。
第五の態様によれば、通信機器を提供し、この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
第六の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
第八の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、通信機器プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられ、又は前記プロセッサは、端末プログラム又は命令を運行し、第三の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
第九の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
本出願の実施例では、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定され、且つリファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応する場合に、通信機器は、前記ターゲット対象の第一のスペース情報が複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数に対応すると決定し、そして複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数に対応する第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送することによって、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号(即ちターゲット対象)のリファレンスリソースが複数のスペース情報に対応する場合に、上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報を決定することができる。
本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
本出願の実施例による伝送方法のフローチャートを示す。
本出願の実施例による検出機会の決定方法のフローチャートを示す。
本出願の実施例による伝送装置の構造概略図を示す。
本出願の実施例による検出機会の決定装置の構造概略図を示す。
本出願の実施例による通信機器の構造概略図を示す。
本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図を示す。
本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図を示す。
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一の種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、例示するために、ニューラジオ(New Radio、NR)システムが記述され、以下のほとんどの記述においてNR用語が使用されるが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって、本出願の実施例による伝送方法を詳細に説明する。
図2は、本出願の実施例における伝送方法のフローチャートを示し、この方法200は、通信機器により実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、通信機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。図2に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
S210において、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定される場合に、通信機器は、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定し、ここで、前記リファレンスリソースは、複数の第二のスペース情報に対応し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数である。
本出願の実施例では、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定されることは、ターゲット対象の第一のスペース情報が下りリンク制御情報で指示されるスペース情報を採用できないこと、又は、下りリンク制御情報においてターゲット対象の第一のスペース情報が指示されていないことを意味する。例えば、一つのCORESET上で配置された上位層パラメータtci-PresentInDCIは、「enabled」に設定され、このCORESET上で伝送されるPDCCHにおけるDCIは、DCIフォーマット1_1(DCI format 1_1)又はDCIフォーマット1_2(DCI Format 1_2)を採用し、このDCIにTCIフィールドが含まれるが、このDCIの位置するPDCCHの最後のシンボルとそれがスケジューリングするシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のシンボルとの間のシンボル間隔が第一の予め設定される閾値(timeDurationForQCL)よりも小さいと、ターゲット対象(この時にPDSCH)の第一のスペース情報は、リファレンスリソースの第二のスペース情報に基づいて決定され、ここで、リファレンスリソースは、最も近い時間単位(例えば、スロット、サブスロット、又は一つのスロット又は複数のスロットにおける複数のOFDMシンボル(例えばSPAN))の検出サーチスペース(monitored search space)に関連するCORESETのうち、最小IDを有するCORESETである。
本出願の実施例では、前記リファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応することは、ターゲット対象に対応するリファレンスリソースが一つであり、このリファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応すること、又は、ターゲット対象に対応するリファレンスリソースが複数であり、即ちリファレンスリソースが複数のサブリファレンスリソースを含み、各サブリファレンスリソースが一つ又は複数の第二のスペース情報に対応することを含む。
例えば、リファレンスリソースがPDCCH又はサーチスペースであることを例として、実際の応用において、PDCCHは、以下の方式(1)と(2)とのうちの一つを採用して送信されてもよい。
(1)一つのPDCCH又はサーチスペースの時間周波数リソースは、あるリソース粒度に基づいて一定のルールに従って、それぞれ異なる第二のスペース情報に対応し、周波数分割多重化(Frequency Division Multiplex、FDM)又は時分割多重化(Time Division Multiple、TDM)方式で送信される。ここで、リソース粒度は、制御チャネルエレメント(CCE、Control-channel element)、リソースエレメントグループ(REG、Resource Element Group)、REGバンドル(REG bundle)、プリコーディング粒度(precoder Granularity)、PDCCH候補(candidate)、サーチスペース(search space)検出機会などであってもよい。
(2)一つのPDCCHの複数回の伝送に対応する異なる第二のスペース情報は、空間分割多重化(Spatial Division Multiple、SDM)、FDM、TDM又はそれらの組み合わせ方式で送信される。
そのため、一つの可能な実現方式では、PDCCHが複数の第二のスペース情報に対応することは、以下の(1)~(4)のうちの少なくとも一つを含む。
(1)一つのPDCCHが一つのサーチスペースに属し又はPDCCHの複数回の伝送が一つのサーチスペースに属するとともに、このサーチスペースが一つのCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つの第二のスペース情報に対応する。
(2)一つのPDCCHが一つのサーチスペースに属し又はPDCCHの複数回の伝送が一つのサーチスペースに属するとともに、このサーチスペースが少なくとも二つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つの第二のスペース情報に対応する。
(3)PDCCHの複数回の伝送が異なるサーチスペースに属するとともに、各サーチスペースがいずれも同一のCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つの第二のスペース情報に対応する。
(4)PDCCHの複数回の伝送が異なるサーチスペースに属するとともに、各サーチスペースがそれぞれ一つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つの第二のスペース情報に対応する。
別の可能な実現方式では、端末は、複数のサーチスペースが同一のPDCCHを送信するために用いられるように配置されており、前記複数のサーチスペースが複数の第二のスペース情報に対応することは、以下の(1)と(2)とのうちの少なくとも一つを含む。
(1)前記複数のサーチスペースが少なくとも二つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つの第二のスペース情報に対応する。
(2)前記複数のサーチスペースが同一のCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つの第二のスペース情報に対応し、各サーチスペースがこのCORESETの一つの第二のスペース情報に対応する。
上記PDCCH、サーチスペース又はCORESETに対応する少なくとも二つの第二のスペース情報は、同一のTRPに属してもよい。マルチTRP(Multiple TRP、MTRP)シナリオで、上記PDCCH、サーチスペース又はCORESETに対応する少なくとも二つの第二のスペース情報は、それぞれ異なるTRPに属してもよい。
本出願の実施例では、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの一つ又は複数であってもよく、具体的に一つであるかそれとも複数であるかは、予め設定、約定又は実際のスケジューリングに基づいて決定されてもよい。例えば、下りリンクチャネル/下りリンク信号又は上りリンクチャネル/上りリンク信号をスケジューリングするDCIで指示されるスペース情報が複数であると、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの複数であってもよく、又は、リファレンスリソースを配置及び/又はアクティブ化する第二のスペース情報が複数であると、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの複数であってもよい。
一つの可能な実現方式では、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報であってもよい。ここで、通信機器が端末であれば、信号強度は、受信した、複数の第二のスペース情報に対応する信号に基づいて測定して得られてもよい。例えば、あるスペース情報を使用して伝送されるPDCCHのDMRS信号の品質又はあるスペース情報を使用して伝送されるRS品質を測定することによって、このスペース情報の信号強度を得る。この可能な実現方式を採用し、ターゲット対象が上りリンクチャネル又は上りリンク信号であれば、ターゲット対象の伝送は、信号強度が最も強い第二のスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用することによって、上りリンクチャネル又は上りリンク信号伝送の確実性を保証することができる。
又は、別の可能な実現方式では、ターゲットスペース情報は、複数の第二のスペース情報のうちの予め指定された一つ又は複数の第二のスペース情報、例えば、リファレンスリソースの一番目のスペース情報であってもよい。
別の可能な実現方式では、リファレンスリソースが複数のサブリファレンスリソースを含めば、ターゲットスペース情報は、複数の前記サブリファレンスリソースのうちの一つ又は複数の予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報であってもよい。例えば、リファレンスリソースが同一のPDCCHを伝送するための複数のサーチスペースを含み、前記複数のサーチスペースが異なるCORESETに関連し、且つ各CORESETが複数のスペース情報のうちの一つに対応すれば、ターゲットスペース情報は、複数のCORESETのうちのCORESET IDが最小のCORESETに対応するスペース情報であってもよく、又はターゲットスペース情報は、複数のサーチスペースのうちのあるサーチスペースに関連するCORESETに対応するスペース関係であってもよい。
上記可能な実現方式では、前記予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数が一つ又は複数となるように予め設定し又は約定してもよい。例えば、CORESET#0に対応するスペース情報(例えば、TCI状態又はQCI)が一つであるとプロトコルで規定し、又は、DCIスケジューリングが、ターゲット対象(例えば、PDSCH又はPUSCH)がマルチTRP伝送であることを指示すれば、予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数が複数となるように予め設定し又は約定し又はアクティブ化してもよい。即ちこの可能な実現方式では、予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数がターゲットスペース情報に含まれる第二のスペース情報の数と同じであるように予め設定し又は約定し又はアクティブ化してもよい。
又は、別の可能な実現方式では、リファレンスリソースが複数のサブリファレンスリソースを含めば、前記ターゲットスペース情報は、前記複数のサブリファレンスリソースに対応する複数の第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報である。ここで、通信機器が端末であれば、信号強度は、複数のTRPから送信された信号に基づいて測定して得られてもよく、例えばあるスペース情報を使用して伝送されるPDCCHのDMRS信号品質又はあるスペース情報を使用して伝送されるRS品質を測定することによって、このスペース情報の信号強度を得る。
一つの可能な伝送方式では、ターゲット対象は、複数の伝送リソースを有してもよく、異なる伝送リソースでのターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、マッピングルールに従ってターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報に対応してもよく、ここで、前記複数の伝送リソースは、時分割多重化の複数の伝送リソースと、周波数分割多重化の複数の伝送リソースと、空間分割多重化の複数の伝送リソースと、符号分割多重化の複数の伝送リソースとのうちの少なくとも一つを含む。
例えば、ターゲット対象が異なる周波数で伝送されると、異なる周波数でのターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、予め設定されるマッピングルールに従って、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報に対応してもよい。例えば、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報がスペース情報1とスペース情報2であり、ターゲット対象が周波数領域直交のサブキャリアグループ1とサブキャリアグループ2上で伝送されると、マッピングルールに従って、ターゲット対象がサブキャリアグループ1で採用する第一のスペース情報がスペース情報1に対応し、サブキャリアグループ2で採用する第一のスペース情報がスペース情報2に対応すると決定することができる。
又は、ターゲット対象は、直交する時間リソース上で複数回伝送されてもよく、毎回の伝送に採用される第一のスペース情報は、マッピングルールに従って、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報のうちの一つの第二のスペース情報に対応する。例えば、交互マッピングルールに従って、ターゲットスペース情報がスペース情報1とスペース情報2という二つの第二のスペース情報を含めば、ターゲット対象の一回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報1に対応し、二回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報2に対応し、三回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報1に対応し、四回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報2に対応し、このように交互してマッピングする。又は、連続したn回の繰り返しが同一の第二のスペース情報に対応するというマッピングルールを採用してもよく、例えばn=2であり、ターゲットスペース情報がスペース情報1とスペース情報2という二つの第二のスペース情報を含めば、ターゲット対象の一回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報1に対応し、二回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報1に対応し、三回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報2に対応し、四回目の伝送の第一のスペース情報は、スペース情報2に対応し、このようにサイクルしてマッピングする。
又は、ターゲット対象が異なる空間領域リソース(例えば、MIMOの異なる層)上で伝送されると、異なるスペースでのターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、予め設定されるマッピングルールに従って、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報に対応してもよい。例えば、ターゲットスペース情報に含まれる複数の第二のスペース情報がスペース情報1とスペース情報2であり、ターゲット対象が層1と層2で伝送されると、マッピングルールに従って、ターゲット対象が層1で採用する第一のスペース情報がスペース情報1に対応し、層2で採用する第一のスペース情報がスペース情報2に対応すると決定することができる。
又は、別の実現可能な伝送方式では、ターゲット対象は、一つの伝送リソース又は複数の伝送リソースを有し、ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つであり、即ちこの可能な実現方式では、ターゲット対象が複数の伝送リソースを有しても、各伝送リソースでの伝送に採用される第一のスペース情報は、同じ第二のスペース情報に対応し、即ち各伝送リソースでの伝送に採用される第一のスペース情報は、同じである。
上記各可能な実現方式では、ターゲット対象を伝送する端末に複数の第一の識別子が配置されていれば、前記リファレンスリソースに対応する第一の識別子は、ターゲット対象に対応する第一の識別子と同じである。例えば、第一の識別子は、一般的にTRPを識別するための、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)パラメータとするCORESETPoolIndex(CORESETプールインデックス)であってもよい。ネットワークは、各CORESETが属するTRPを区別するために、端末に異なるCORESETPoolIndex値に関連付ける複数のCORESETを配置してもよい。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、前記ターゲット対象と同一の時間単位に位置してもよい。即ちこの可能な実現方式では、ターゲット対象の第一のスペース情報は、同一の時間単位内のリファレンスリソースの第二のスペース情報に対応する。
上記可能な実現方式では、一つの時間単位は、一つのスロットであってもよく、又は、一つのスロットにおける一部の直交周波数分割多重化(Orthogonal frequency division multiplex、OFDM)シンボルであってもよく、又は、複数のスロットであってもよく、又は、複数のスロットにおける一部のOFDMシンボルであってもよく、具体的に本実施例では限定しない。
一つの可能な実現方式では、ターゲット対象は、上りリンクチャネルと、下りリンクチャネル、上りリンク信号と、下りリンク信号と、CORESET#0とのうちのいずれか一つを含んでもよい。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、CORESETと、サーチスペースと、前記ターゲット対象をスケジューリングするPDCCHと、物理上りリンク制御チャネル(Physical Up-link Control Channel、PUCCH)と、配置及び/又はアクティブ化されるスペース情報と、同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)とのうちのいずれか一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記第一のスペース情報は、TCI状態と、QCLと、スペース関係(Spatial Relation)とのうちの一つを含む。
本出願の実施例では、前記ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報は、ターゲットスペース情報であってもよく、例えばターゲットスペース情報は、TCI状態であり、第一のスペース情報は、このTCI状態であってもよい。又は、前記ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報は、ターゲットスペース情報と対応関係を有するスペース情報であってもよく、例えばターゲットスペース情報は、TCI状態又はQCLであり、第一のスペース情報は、このTCI状態又はQCLに対応するスペース関係であってもよい。
S212において、決定された前記第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送する。
本出願の実施例では、前記ターゲット対象を伝送することは、前記ターゲット対象を受信すること又は前記ターゲット対象を送信することを含む。例えば、ターゲット対象が下りリンクチャネル(例えば、PDSCH)であれば、前記通信機器は、ネットワーク側機器又は端末であってもよく、ネットワーク側機器の場合、ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用してこの下りリンクチャネルを送信し、端末の場合、ターゲットスペース情報に対応する第一のスペース情報を採用してこの下りリンクチャネルを受信する。
以下、端末を例として、異なるターゲット対象によって、本出願の実施例による技術案を説明する。
実施例1
本実施例では、ターゲット対象がPDSCHであることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
この実施例では、UEによって検出されるDCIの位置するPDCCHが複数のTCI状態に対応する時、DCIでPDSCHのTCI状態が指示されておらず、例えば検出されるDCIがDCI format 1_0であり、又は検出されるDCIが、tci-PresentInDCIが配置されていないDCI format 1_1又はDCI format 1_2である場合、又は、検出されるDCIで一つのTCI状態が指示されているが、このDCIの位置するPDCCHの最後のOFDMシンボルとこのPDCCHによってスケジューリングされるシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のOFDMシンボルとの間のシンボル間隔が第一の閾値(例えば、timeDurationForQCL)よりも小さい場合、このPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHのTCI状態又はQCLは、リファレンスリソース(所定のCORESET、即ち最も近い時間単位の検出サーチスペースに関連するCORESET)に対応するTCI状態又はQCLに基づいて決定される。
マルチTRPシナリオでのPDCCHは、(1)一つのPDCCHの時間周波数リソースがあるリソース粒度に基づいて一定のルールに従ってそれぞれ異なるTCI状態に対応してFDM又はTDM方式で送信される方式と、(2)一つのPDCCHの複数回の伝送が異なるTCI状態に対応し、SDM、FDM、TDM又はそれらの組み合わせ方式で送信される方式とを採用して強化することができる。
そのため、UEによって検出されるDCIの位置するPDCCHが複数のTCI状態に対応することは、以下の1)~4)を含むが、それらに限らない。
1)UEによって検出される一つのPDCCHが一つの第一のサーチスペースに属し又はPDCCHの複数回の伝送が一つの第一のサーチスペースに属するとともに、この第一のサーチスペースが一つのCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つのTCI状態に対応する。
2)UEによって検出される一つのPDCCHが一つの第二のサーチスペースに属し又はPDCCHの複数回の伝送が一つの第二のサーチスペースに属するとともに、この第二のサーチスペースが少なくとも二つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つのTCI状態に対応する。
3)UEによって検出されるPDCCHの複数回の伝送が異なる第三のサーチスペース(即ち一つのサーチスペースグループ)に属するとともに、各第三のサーチスペースがいずれも同一のCORESETに関連し、ここで、このCORESETが少なくとも二つのTCI状態に対応する。
4)UEによって検出されるPDCCHの複数回の伝送が異なる第四のサーチスペースに属するとともに、各第四のサーチスペースがそれぞれ一つのCORESETに関連し、ここで、各CORESETが一つのTCI状態に対応する。
この実施例では、検出されるDCIでTCI状態が指示されておらず、又は検出されるDCIで一つのTCI状態が指示されている場合に、このDCIの位置するPDCCHの最後のOFDMシンボルとこのPDCCHによってスケジューリングされるシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のOFDMシンボルとの間のシンボル間隔offset1が第一の閾値timeDurationForQCLよりも小さければ、複数の第一の識別子(CORESETPoolIndex)が配置されておらず且つアクティブ化されるTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態又はQCLに対応する場合に、以下の方式(1)と(2)に従ってPDSCHのスペース情報(例えば、TCI状態)を決定することができる。
(1)最も近い時間単位(例えば、スロット、サブスロット、又は一つのスロット又は複数のスロットにおける複数のOFDMシンボル(例えばSPAN))の検出サーチスペース(monitored search space)に関連するCORESETがK個の異なるTCI状態に対応すれば、このPDSCHのTCI状態は、このK個の異なるTCI状態のうちのM個と同じであり、ここで、Kは、1よりも大きい整数であり、Mは、1以上の整数である。例えば、最も近い時間単位の検出サーチスペースに関連するCORESETに対応する複数の異なるTCI状態のうちのn番目又はn番目~(n+M-1)番目のTCI状態が同じであり、ここで、nの値は、予め設定されるか又は約定されてもよい。又は、このPDSCHのTCI状態は、このK個の異なるTCI状態のうちの信号強度が最も強いM個のTCI状態である。
(2)最も近い時間単位の検出サーチスペースが複数のCORESETに関連すれば、このPDSCHのTCI状態又はQCLは、これらの複数のCORESETのうちの識別子(ID)が最小であるCORESETに対応するTCI状態に対応する。又は、このPDSCHのTCI状態は、これらの複数のCORESETに対応する複数のTCI状態のうちの信号強度が最も強いM個のTCI状態であり、ここで、Mは、1以上の整数である。この可能な実現方式では、最小識別子を有するCORESETにM個のTCI状態が配置されるように予め設定し又は約定することができる。具体的には、表1を参照すればよい。ここで、この実施例では、表1におけるターゲット対象は、PDSCHである。
この実施例では、検出されるDCIでTCI状態が指示されておらず、このDCIの位置するPDCCHの最後のOFDMシンボルとこのPDCCHによってスケジューリングされるシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のOFDMシンボルとの間のシンボル間隔offset1が第一の閾値timeDurationForQCL以上であれば、複数の第一の識別子(CORESETPoolIndex)が配置されておらず且つアクティブ化されるTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態又はQCLだけに対応する場合に、以下の方式(1)と(2)とのうちの一つに従ってPDSCHのTCI状態を決定することができる。
(1)検出されるDCIの位置するPDCCHの時間周波数リソースがあるリソース粒度に基づいて一定のルールに従ってそれぞれ異なるスペース情報に対応してFDM又はTDM方式で送信されると、一回伝送される前記PDSCH又は複数回伝送される前記PDSCHのスペース情報が前記PDCCH(即ちPDCCHがPDSCHのリファレンスリソースである)に対応する複数のスペース情報のうちの一つであると決定する。即ち毎回伝送されるPDSCHのTCI状態は、PDCCHにおける一つのTCI状態又はQCLに対応する。又は、複数回伝送される前記PDSCHに対して、各回伝送される前記PDSCHのスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記PDCCHに対応する複数のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、交互して対応し、又は連続したn回の伝送は、同じスペース情報に対応する。例えば、PDCCHがあるリソース粒度に基づいて一定のルールに従ってそれぞれTCI状態1とTCI状態2に対応すると、複数回伝送されるPDSCHの一回目の伝送のスペース情報は、TCI状態1に対応し、二回目の伝送のスペース情報は、TCI状態2に対応し、三回目の伝送のスペース情報は、TCI状態1に対応し、このように交互して対応する。
(2)検出されるDCIの位置するPDCCHの複数回の伝送が異なるスペース情報に対応し、SDM、FDM、TDM又はそれらの組み合わせ方式で送信されると、一回伝送される前記PDSCH又は複数回伝送される前記PDSCHのスペース情報が前記PDCCHの複数回の伝送のうちの一回の伝送のスペース情報に対応し、例えばPDCCHの一回目又はn回目又は最後回の伝送のスペース情報に対応すると決定し、又は、複数回伝送される前記PDSCHに対して、各回伝送される前記PDSCHのスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記PDCCHの複数回の伝送の複数のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、交互して対応する。例えば、PDCCHの一回目の伝送のTCI状態がTCI状態1であり、二回目の伝送のTCI状態がTCI状態2であれば、複数回伝送されるPDSCHの一回目の伝送のスペース情報は、TCI状態1に対応し、二回目の伝送のスペース情報は、TCI状態2に対応し、三回目の伝送のスペース情報は、TCI状態1に対応し、このように交互して対応する。具体的には、表1を参照すればよい。
マルチTRPシナリオで、制御シグナリングは、複数のTRPからのものであってもよく、マルチDCIによってスケジューリングされるマルチTRPと呼ばれ、即ち各TRPは、それぞれのPDCCHを送信し、各PDCCHは、それぞれのPDSCH、AP CSI-RS、PUSCH又はSRSをスケジューリングし、UEに配置された複数のCORESETは、異なるRRCパラメータCORESETPoolIndexに関連し、異なるTRPに対応する。
この実施例では、検出されるDCIでTCI状態が指示されておらず、又は検出されるDCIで一つのTCI状態が指示される場合に、このDCIの位置するPDCCHの最後のOFDMシンボルとこのPDCCHによってスケジューリングされるシングルスロット又はマルチスロットPDSCHの一番目のOFDMシンボルとの間のシンボル間隔offset1が第一の閾値timeDurationForQCLよりも小さく、UEに複数の第一の識別子(CORESETPoolIndex)が配置され且つアクティブ化されるTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態又はQCLだけに対応する場合に、PDSCHのスペース情報は、複数の第一の識別子が配置されていない場合のものと類似し、相違点は、このような場合に、PDSCHのTCI状態又はQCLが、最も近い時間単位の検出サーチスペース(monitored search space)に関連する、このPDSCHと同一のCORESETPoolIndexに属するCORESETに対応する一つ又は複数のTCI状態に対応することである。表2に示すように、本実施例では、表2におけるターゲット対象は、PDSCHである。
マルチTRPシナリオで、制御シグナリングは、一つのTRPからのものであってもよく、シングルDCIによってスケジューリングされるマルチTRPと呼ばれ、即ち一つのTRPは、PDCCHを送信して一つのPDSCHをスケジューリングし、このPDSCHは、以下の様々なマルチTRPの伝送方案を含む。PDSCHの異なる層のデータが異なるTRPからのものであり、又は異なる周波数領域サブキャリア上のデータが異なるTRPからのものであり、又は各回の時間領域重複が異なるTRPからのものである。このような場合に、MAC CEは、多くとも8つのTCIコードポイント(codepoint)をアクティブ化し、ここで、少なくとも一つのTCIコードポイントは、二つのTCI状態に対応する。検出されるDCIにおけるTCIフィールドで指示されるTCIコードポイントが二つのTCI状態に対応し且つ一つのTCI状態が「QCL-TypeD」(即ちスペースビームタイプのQCL)を含むことが指示される場合、上記マルチTRP伝送のPDSCHをスケジューリングすることを指示する。具体的な伝送方案は、他の方式で決定され、例えば上位層パラメータで配置される。上記時間オフセットoffset1がtimeDurationForQCLよりも小さければ、UEは、複数のデフォルト受信ビームを使用してPDSCHを受信してもよく、即ちUEは、サービングセルのPDSCHのDMRSポートと、二つの異なるTCI状態を含むコードポイントのうちの最小インデックスのコードポイントで指示される二つのTCI状態RSとがQCLであると考えてもよい。表3に示す。
表3.少なくとも一つのアクティブ化されるTCIコードポイントは、2つのTCI状態(シングルDCIのMTRP)に対応する
また、ターゲット対象は、クロスキャリアスケジューリングPDSCHであってもよい。スケジューリングDCIを伝送するPDCCHが第一のCCにあるが、このDCIによってスケジューリングされるPDSCHが第二のCC(ここで、第一のCCと第二のCCが異なる)にあり、且つUEがクロスキャリアスケジューリングのデフォルトビームの使用を許容するように配置される場合、現在、上記Offset1は、timeDurationForQCL+Δ1よりも小さく、ここで、Δ1は、二つのCCのサブキャリア間隔が異なることによる時間調整値である。そしてDCIにTCIフィールドが含まれない場合、第二のCCでアクティブ化BWP上でアクティブ化されるPDSCH用のTCI状態が複数のTCI状態を有すれば、UEがPDSCHを受信するQCLは、これらの複数のTCI状態のうちの一つ、例えば一番目のものに対応してもよく、又は、UEがPDSCHを受信するQCLは、複数のTCI状態のうち信号が最も強い一つに対応する。この実施例では、リファレンスリソースは、アクティブ化される複数のスペース情報であり、具体的にPDSCHに用いられる複数のTCI状態である。
実施例2
本実施例では、ターゲット対象がチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)リファレンス信号(Reference Signal、RS)であることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
CSI-RSにパラメータ重複(repetition)が「on」となるように配置されていない場合、UEに一つのCSI-RSリソースが配置され、このCSI-RSリソースが一つのCORESETに関連する一つのサーチスペースと同じ一つ又は複数のOFDMシンボルにあれば、このCSI-RSのスペース情報は、このCORESET(即ちリファレンスリソース)に基づいて決定されてもよい。このCORESETが複数のTCI状態又はQCLに対応すれば、UEは、このCSI-RSとこのCORESETに関連するすべてのサーチスペースセットのPDCCHのDMRSに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つとがQCL-TypeDであると仮設してもよく、QCL-TypeDが使用可能であれば、例えば一番目のTCI状態又はQCLであれば、又はこのCORESETが、複数のTCI状態又はQCLのうちの信号強度が最も強い一つ又は複数のTCI状態又はQCLに対応すれば、UEは、このCSI-RSのスペース情報がこのCORESETにおける一つ又は複数のTCI状態又はQCLに対応すると決定することができ、この一つ又は複数のTCI状態又はQCLは、予め指定されたもの、例えば一番目のものであってもよく、このCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの信号強度が最も強い一つ又は複数のTCI状態又はQCLであってもよい。
本実施例による技術案は、CSI-RSとCORESETが異なるintra-bandキャリアにある場合にも適用される。
実施例3
本実施例では、ターゲット対象がDCIで指示されるCSIトリガー状態に関連する非周期的CSI-RS(Aperiodic CSI-RS、A-CSI-RS)であることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
本実施例では、UEによって検出されるDCIで指示されるCSIトリガー状態は、A-CSI-RSに関連し、ここで、前記A-CSI-RSの位置するBWPに少なくとも一つのCORESETが配置される。
本実施例では、前記A-CSI-RSのスケジューリングオフセットが第二の予め設定される値よりも小さければ、前記A-CSI-RSのスペース情報は、このA-CSI-RSの位置するBWPに配置されるCORESETにより決定され、ここで、前記スケジューリングオフセットは、前記DCIを伝送するPDCCHの最後のシンボルと、CSI-RSリソースセット配置パラメータにおける伝送情報(trs-Info)が配置されていないA-CSI-RSリソースの一番目のシンボルとの間のシンボル数である。
本実施例では、UEに複数のCORESETPoolIndex(即ち前記第一の識別子)が配置されておらず且つアクティブ化されるTCIコードポイントがいずれも一つのTCI状態だけに対応し、前記A-CSI-RSが他の下りリンク信号と同じOFDMシンボルを有さず、且つ前記A-CSI-RSの位置するBWPに少なくとも一つのCORESETが配置される場合、スケジューリングオフセットoffset2が第二の予め設定される値(即ち閾値2)よりも小さければ、上記表1における方式1-1-1、2-1-1又は2-1-2に従って前記A-CSI-RSのスペース情報を決定することができる。具体的には表4に示される。
ここで、他の下りリンク信号は、スケジューリングオフセットがtimeDurationForQCL以上のPDSCHと、周期的なCSI-RS(P-CSI-RS)と、半持続的なCSI-RS(SP-CSI-RS)と、スケジューリングオフセットが閾値2以上のAP-CSI-RSとを含む。
ここで、UEによってレポートされる閾値beamSwitchTimingが{14,28,48}における一つであり且つネットワークにenableBeamSwitchTiming-r16が配置されていない場合、閾値2は、UEによってレポートされる閾値beamSwitchTimingであり、UEによってレポートされる閾値beamSwitchTimingが{224,336}における一つであり且つネットワークにenableBeamSwitchTiming-r16が配置されていない場合、閾値2は、48である。A-CSI-RSをトリガーするPDCCHとA-CSI-RSが異なるサブキャリア間隔を有する場合(例えばクロスキャリアスケジューリングが起こりうる場合)、閾値2は、beamSwitchTiming+Δ2(Δ2は、サブキャリア間隔が異なる時間調整値である)である。
UEに複数のCORESETPoolIndex(即ち前記第一の識別子)が配置され、且つマルチDCIによってスケジューリングされるMTRPを採用する場合に、
この実施例では、前記A-CSI-RSが他の下りリンク信号と同じOFDMシンボルを有さず、且つ前記A-CSI-RSの位置するBWPに少なくとも一つのCORESETが配置される場合、スケジューリングオフセットoffset2が第二の予め設定される値(即ち閾値2)よりも小さければ、上記表1における方式1-1-1、2-1-1又は2-1-2に従って前記A-CSI-RSのスペース情報を決定することができ、ここで、表1におけるCORESETは、ターゲット対象(本実施例で前記A-CSI-RS)と同じ第一の識別子に対応するCORESETである。
実施例4
本実施例では、ターゲット対象がPUCCHであることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
一つのUEが、
(1)beamCorrespondenceWithoutUL-BeamSweepingをレポートしており、且つ
(2)PUCCH-PowerControlにpathlossReferenceRSsが配置されておらず、且つ
(3)enableDefaultBeamPlForPUCCHが配置され、且つ
(4)PUCCH-SpatialRelationInfoが配置されていない場合、
このUEがPUCCHを送信するスペース情報(スペース関係)は、リファレンスリソースに対応するスペース情報に基づいて決定され、ここで、リファレンスリソースは、第一のターゲットCORESETを含み、前記第一のターゲットCORESETは、前記PUCCHを送信するセルのアクティブ化される下りリンクBWP上の識別子が最小のCORESETである。
本実施例では、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することは、以下のうちの一つを含んでもよい。
(1)一回伝送されるPUCCH又は複数回伝送されるPUCCHの第一のスペース情報が前記ターゲットスペース情報に対応すると決定し、例えば一回のPUCCH送信又は複数回のPUCCH送信に対して、PUCCHを送信するスペース関係は、上記CORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つのTCI状態又はQCLに対応し、例えば一番目のTCI状態又は複数のTCI状態は、信号が比較的強いTCI状態に対応する。
(2)複数回伝送されるPUCCHに対して、各回伝送されるPUCCHの第一のスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記第一のターゲットCORESETの複数のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、複数回のPUCCH繰り返し送信に対して、毎回のPUCCHを送信するスペース関係は、ルールに従ってそれぞれ上記CORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つのTCI状態又はQCLに対応し、例えば交互して対応する。
実施例5
本実施例では、ターゲット対象がPUSCHであることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
本実施例の一つの可能な実現方式では、検出されるDCIがDCI format 0_0であれば、上りリンクスケジューリングDCI format 0_0にPUSCH送信スペース関係指示(SRI)がないため、DCI format 0_0によってスケジューリングされるPUSCHのスペース関係は、PUSCHを伝送するセルのアクティブ化される上りリンクBWP上のターゲットPUCCHリソース(即ち前記PUSCHのリファレンスリソース)に対応するスペース情報に基づいて決定され、ここで、前記ターゲットPUCCHリソースは、このセルのアクティブ化される上りリンクBWP上の最小識別子を有するPUCCHリソースである。このような場合に、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することは、以下のうちのいずれか一つを含んでもよい。
(1)一回伝送されるPUSCH又は複数回伝送されるPUSCHの第一のスペース情報と、前記ターゲットPUCCHリソースに対応する複数の第二のスペース情報とのうちの一つを決定し、単一のPUSCHを送信し又は複数回PUSCHを送信するスペース関係は、このターゲットPUCCHリソースの複数のスペース関係のうちの一つ、例えば一番目のもの又は予め配置されるものに対応し、
(2)複数回伝送されるPUSCHに対して、各回伝送されるPUSCHの第一のスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記ターゲットPUCCHリソースに対応する複数の第二のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、複数回のPUSCHを送信する時、毎回のPUSCHの伝送機会のスペース関係は、ルールに従ってそれぞれこのPUCCHリソースの複数のスペース関係のうちの一つに対応し、例えば交互して対応する。
本実施例の別の可能実施の形態では、RRC接続状態にあるUE上位層パラメータenableDefaultBeamPlForPUSCH0_0が「enabled」に配置され、且つアクティブ化される上りリンクBWPにPUCCHリソースが配置されておらず又はアクティブ化される上りリンクBWP上に配置されるすべてのPUCCHリソースにいずれもスペース関係が配置されていない場合、前記PUSCHのリファレンスリソースは、第二のターゲットCORESETを含み、前記第二のターゲットCORESETは、前記PUSCHを送信するCC又はセルのアクティブ化される下りリンクBWP上の識別子が最小のCORESETであり、この識別子が最小のCORESETが複数のTCI状態に対応する場合、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することは、以下のうちのいずれか一つを含む。
(1)一回伝送されるPUSCH又は複数回伝送されるPUSCHの第一のスペース情報が前記ターゲットスペース情報に対応すると決定し、例えば一回のPUSCH送信又は複数回のPUSCH送信に対して、PUSCHを送信するスペース関係は、上記第二のCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つのTCI状態又はQCLに対応し、例えば一番目のTCI状態又は複数のTCI状態は、信号が比較的強いTCI状態に対応する。
(2)複数回伝送されるPUSCHに対して、各回伝送されるPUSCHの第一のスペース情報が所定ルールに従ってそれぞれ前記第二のターゲットCORESETの複数のスペース情報のうちの一つに対応すると決定する。例えば、複数回のPUSCH繰り返し送信に対して、毎回のPUSCHを送信するスペース関係は、ルールに従ってそれぞれ上記第二のCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つのTCI状態又はQCLに対応し、例えば交互して対応する。
実施例6
本実施例では、ターゲット対象がサウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)であることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
UEが、
(1)上位層パラメータenableDefaultBeamPlForSRSが「enabled」に配置され、且つ
(2)SRS-ResourceSetにおけるパラメータusageが「beamManagement」に設定され又は{「nonCodebook」に設定され且つassociatedCSI-RSが配置され}又はSRSリソースにSRS-PosResourceSet-r16が配置される以外、FR2に上位層パラメータspatialRelationInfoが配置されておらず、且つ
(3)複数の異なる値のCORESETPoolIndexが配置されておらず(マルチDCIによってスケジューリングされるMTRPではない)、且つ
(4)対応する二つのTCI状態を含むTCIコードブックが配置されていない(シングルDCIによってスケジューリングされるMTRPではない)ことを満たす場合、
前記SRSのスペース関係は、このSRSを伝送するキャリア又はセル上でアクティブ化される上りリンクBWP上の識別子が最小のCORESET(即ち第三のターゲットCORESET)に基づいて決定され、第三のターゲットCORESETが複数のTCI状態又はQCLに対応する場合、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定することは、以下のうちのいずれか一つを含んでもよい。
(1)一つのSRSリソースを送信するスペース関係又は一つのSRSリソースを複数回繰り返し送信するスペース関係又は複数のSRSリソースを送信するスペース関係は、「QCL-TypeD」を有するリファレンス信号(RS)に対応し、QCL-TypeDが使用可能であれば、このRSは、前記第三のターゲットCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つ、例えば一番目のTCI状態に対応し、又は複数のTCI状態のうちの信号が最も強いTCI状態に対応する。
(2)一つのSRSリソースの複数回の繰り返し送信のうちの毎回のSRSの繰り返し送信のスペース関係又は複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースを送信するスペース関係は、ルールに従ってそれぞれ「QCL-TypeD」を有するRSに対応し、QCL-TypeDが使用可能であれば、各RSは、ルールに従ってそれぞれ前記第三のターゲットCORESETに対応する複数のTCI状態又はQCLのうちの一つに対応し、例えば交互して対応する。
実施例7
本実施例では、ターゲット対象がCORESET#0であることを例として、本出願の実施例による技術案を説明する。
CORESETでは、CORESET#0は、他のCORESETと異なる特性を有してもよい。例えば、CORESET#0は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)上で送信されるマスター情報ブロック(MIB)の、初期帯域幅部分(BWP)として設定される部分によって提供されてもよい。CORESET#0は、システム情報ブロック(SIB1)を乗せる物理下りリンクリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするための物理下りリンクリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するためのCORESETであってもよく、そして他のシステム情報と付加設定情報を受信するために用いられてもよい。他方では、専用RRCシグナリングによって別のCORESETを提供してもよく、そしてこのCORESETを使用してUEの特定の制御情報を受信することができる。また、CORESET#0は、TCI状態に対する明示的な設定がない可能性がある。そのため、CORESET#0のスペース情報を決定する必要がある。CORESET#0のTCI状態が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SSBであり、同期信号ブロックと呼ばれてもよい)に関連するリファレンス信号に関連するため、CORESET#0のTCI状態は、SSB(即ちリファレンスリソース)に対応するスペース情報に基づいて決定される。
CORESET#0のサーチスペース(即ちSS#0)に複数のスペース情報が配置され、例えばSS0に複数のトラッキングリファレンス信号(Tracking Reference Signal、TRS)が配置され、各TRSが一つのSSBに関連し、異なるTRSに関連するSSBが異なるが、異なるSSBに異なるスペース情報が配置され、このような場合に、CORESET#0のリファレンスリソース(即ちSSB)は、複数のスペース情報に対応する。本実施例では、CORESET#0のスペース情報(例えば、TCI状態又はQCL)がそのうちの一つのSSBのスペース情報、例えば予め指定された一つのSSBに対応すると決定し、UEは、このSSBを検出した場合に、このSSBのスペース情報(例えば、受信ビーム)に基づいて、CORESET#0のスペース情報がこのSSBのスペース情報に対応すると決定することができる。
説明すべきこととして、上記各実施例において端末を例として説明するが、これに限らず、ネットワーク側機器は、端末に対応する方式を採用し、ターゲット対象の第一のスペース情報を決定し、且つ第一のスペース情報に基づいてターゲット対象の伝送を行うことができ、具体的に本出願の実施例ではこれ以上説明しない。
図3は、本出願の実施例における検出機会の決定方法のフローチャートを示し、この方法300は、端末により実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、端末にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。図3に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
S310において、CORESET#0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応する場合に、端末は、一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定する。
例えば、端末は、一つの同期信号ブロックを検出した場合に、検出されたこの同期信号ブロックに基づいて、CORESET#0のサーチスペースの検出機会を決定し、且つ該当する検出機会でCORESET#0を検出してもよい。又は、端末は、検出された複数のSSBに基づいて、CORESET#0のサーチスペースの複数の検出機会を決定してもよい。
一つの可能な実現方式では、端末が一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定することは、前記一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定することを含み、前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定することは、前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定することを含む。即ちこの可能な実現方式では、前記サーチスペースの検出機会を決定することは、検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定することを含む。
非ブロードキャストPDCCHに対して、ネットワーク側機器とUEは、接続モードで、SSB/CORESET#0/SS#0に対して同じ理解を持つため、本実施例では、検出されるSSBに基づいてCORESET#0のSS#0の検出機会を決定することができ、複数のSSBが配置される場合に、そのうちの一つのSSBに基づいて一つの検出機会を決定してもよく、複数のSSBに基づいて複数の検出機会を決定してもよい。
本出願の実施例による検出機会の決定方法によって、CORESET#0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応する場合に、一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定することができる。
説明すべきこととして、本出願の実施例による伝送方法について、実行本体は、伝送装置、又は、この伝送装置における伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では伝送装置が伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例による伝送装置を説明する。
図4は、本出願の実施例による伝送装置の構造概略図であり、図4に示すように、この伝送装置400は、第一の決定モジュール401と伝送モジュール402とを含んでもよい。
本出願の実施例では、第一の決定モジュール401は、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定される場合に、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定するために用いられ、ここで、前記リファレンスリソースは、複数の第二のスペース情報に対応し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数であり、伝送モジュール402は、決定された前記第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送するために用いられる。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報であり、又は、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの予め指定された一つ又は複数の第二のスペース情報である。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、複数のサブリファレンスリソースを含み、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記サブリファレンスリソースのうちの一つ又は複数の予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報であり、又は、前記ターゲットスペース情報は、前記複数のサブリファレンスリソースに対応する複数の第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報である。
一つの可能な実現方式では、前記予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数が一つ又は複数となるように予め設定し又は約定する。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、複数の伝送リソースを有し、異なる前記伝送リソースでの前記ターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、マッピングルールに従って前記ターゲットスペース情報に含まれる複数の前記第二のスペース情報に対応し、ここで、前記複数の伝送リソースは、時分割多重化の複数の伝送リソースと、周波数分割多重化の複数の伝送リソースと、空間分割多重化の複数の伝送リソースと、符号分割多重化の複数の伝送リソースとのうちの少なくとも一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、一つの伝送リソース又は複数の伝送リソースを有し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つである。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象を伝送する端末に複数の第一の識別子が配置される場合、前記リファレンスリソースと前記ターゲット対象は、同じ第一の識別子に対応する。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースと前記ターゲット対象は、同一の時間単位に位置する。
一つの可能な実現方式では、一つの前記時間単位は、一つのスロットと、複数のスロットと、一つのスロットにおける一部のOFDMシンボルと、複数のスロットにおける一部のOFDMシンボルとのうちのいずれか一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、上りリンクチャネルと、下りリンクチャネルと、上りリンク信号と、下りリンク信号と、制御リソースセットCORESET#0とのうちのいずれか一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、CORESETと、サーチスペースと、前記ターゲット対象をスケジューリングするPDCCHと、PUCCHと、配置及び/又はアクティブ化されるスペース情報と、SSBとのうちのいずれか一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記スペース情報は、伝送配置指示(TCI)状態と、疑似コロケーション(QCL)と、スペース関係とのうちの一つを含む。
本出願の実施例における伝送装置は、装置であってもよく、通信機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、ネットワーク側機器であってもよく、端末であってもよく、この端末は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例における伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例による伝送装置は、図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
説明すべきこととして、本出願の実施例による検出機会の決定方法について、実行本体は、検出機会の決定装置、又は、この検出機会の決定装置における検出機会の決定方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、検出機会の決定装置が検出機会の決定方法を実行することを例として、本出願の実施例による検出機会の決定装置を説明する。
図5は、本出願の実施例による検出機会の決定装置の構造概略図であり、図5に示すように、この検出機会の決定装置500は、第二の決定モジュール501と第三の決定モジュール502とを含んでもよい。
本出願の実施例では、第二の決定モジュール501は、CORESET#0に関連するサーチスペースに複数のスペース関係を配置し、複数の前記スペース関係が複数の同期信号ブロックに対応し、且つ異なる前記同期信号ブロックが異なるスペース関係に対応することを決定するために用いられ、第三の決定モジュール502は、一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの検出機会を決定し、又は前記複数の同期信号ブロックに基づいて前記サーチスペースの複数の検出機会を決定するために用いられる。
一つの可能な実現方式では、前記第三の決定モジュール502は、前記一つの前記同期信号ブロックに基づいて前記検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定し、又は、前記複数の同期信号ブロックに基づいて複数の前記検出機会の時間周波数リソース及びスペース関係を決定することに用いられる。
本出願の実施例における検出機会の決定装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例における伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例による伝送装置は、図3の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
選択的に、図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器600をさらに提供し、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶されており、且つ前記プロセッサ601上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器600が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行される時、上記伝送方法又は検出機会の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器600がネットワーク側機器である時、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行される時、上記伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
図7は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
この端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などの部材を含むが、それらに限らない。
当業者であれば理解できるように、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図7に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット704は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)7041とマイクロホン7042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ7041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル7061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
ここで、プロセッサ710は、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定され、且つ前記リファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応する場合に、通信機器が、前記ターゲット対象の第一のスペース情報がターゲットスペース情報に対応すると決定するために用いられ、ここで、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数であり、
無線周波数ユニット701は、決定された前記第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送するために用いられる。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報であり、又は、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの予め指定された一つ又は複数の第二のスペース情報である。
一つの可能な実現方式では、前記リファレンスリソースは、複数のサブリファレンスリソースを含み、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記サブリファレンスリソースのうちの一つ又は複数の予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報であり、又は、前記ターゲットスペース情報は、前記複数のサブリファレンスリソースに対応する複数の第二のスペース情報のうちの信号強度が最も強い一つ又は複数の第二のスペース情報である。
一つの可能な実現方式では、前記予め設定されるサブリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報の数が一つ又は複数となるように予め設定し又は約定する。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、複数の伝送リソースを有し、異なる前記伝送リソースでの前記ターゲット対象の伝送に採用される第一のスペース情報は、マッピングルールに従って前記ターゲットスペース情報に含まれる複数の前記第二のスペース情報に対応し、ここで、時分割多重化の複数の伝送リソースと、周波数分割多重化の複数の伝送リソースと、空間分割多重化の複数の伝送リソースと、符号分割多重化の複数の伝送リソースとのうちの少なくとも一つを含む。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象は、一つの伝送リソース又は複数の伝送リソースを有し、前記ターゲットスペース情報は、複数の前記第二のスペース情報のうちの一つである。
一つの可能な実現方式では、前記ターゲット対象を伝送する端末に複数の第一の識別子が配置される場合、前記リファレンスリソースと前記ターゲット対象は、同じ第一の識別子に対応する。
本出願の実施例による端末によって、ターゲット対象の第一のスペース情報がリファレンスリソースに対応する第二のスペース情報に基づいて決定され、且つリファレンスリソースが複数の第二のスペース情報に対応する場合に、通信機器は、前記ターゲット対象の第一のスペース情報が複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数に対応すると決定し、そして複数の前記第二のスペース情報のうちの一つ又は複数に対応する第一のスペース情報を採用して前記ターゲット対象を伝送することによって、ある上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号(即ちターゲット対象)のリファレンスリソースが複数のスペース情報に対応する場合に、上り下りリンクチャネル又は上り下りリンク信号のスペース情報を決定することができる。
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図8に示すように、このネットワーク側機器800は、アンテナ801、無線周波数装置802、ベースバンド装置803を含む。アンテナ801と無線周波数装置802とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置802は、アンテナ801を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置803に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置803は、送信する情報を処理し、無線周波数装置802に送信し、無線周波数装置802は、受信した情報を処理した後にアンテナ801を介して送出する。
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置803に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置803に実現されてもよく、このベースバンド装置803は、プロセッサ804とメモリ805とを含む。
ベースバンド装置803は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図8に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ804であり、メモリ805と接続されて、メモリ805におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
このベースバンド装置803は、ネットワークインターフェース806をさらに含んでもよく、無線周波数装置802との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ805に記憶されており、且つプロセッサ804上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ804は、メモリ805における命令又はプログラムを呼び出し、図4に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記検出機会の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の通信機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、通信機器プログラム又は命令を運行し、上記伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記検出機会の決定方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記検出機会の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
〔関連出願の相互参照〕
本発明は、2020年08月28日に中国特許局で提出され、出願番号が202010889951.4であり、「伝送方法、装置、通信機器及び端末」と称される中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。