〔関連出願への相互参照〕
本出願は、2020年9月17日に中国特許庁に出願された、出願番号 202010981411.9であり、発明名称が「回転軸機構及び折り畳み式電子装置」であるという中国特許出願の優先権を主張し、引用によって本願に組み込んでいるものである。
本発明は電子装置分野に関し、特に回転軸機構及び折り畳み式電子装置に関する。
現在折り畳み式電子装置、例えば折り畳み式携帯電話において、携帯電話のディスプレイが半分に折り畳まれることにより、携帯電話の小型化を実現し、ユーザが携帯することを容易にする。従来の折り畳み式携帯電話は通常互いに枢着された第1ハウジング及び第2ハウジング、及び第1ハウジング及び第2ハウジングの片側を覆うフレキシブルディスプレイパネルを含む。第1ハウジング及び第2ハウジングは重ね合わせた形状に反転することができ、この時、フレキシブルディスプレイパネルは半分に折り畳まれる。しかし、フレキシブルディスプレイパネルの辺縁は一般的に第1ハウジング及び第2ハウジングに固定して接続され、フレキシブルディスプレイパネルが半分に折り畳まれると、その中央部の領域はその縁部、第1ハウジング及び第2ハウジングから押圧力及び電子装置内部部品の支持力を受けて、アーチ形の変形を生成し、該アーチ形の変形方向は折り畳み方向と逆であり、フレキシブルディスプレイパネルは、折り目ができたり、さらには層間剥離を起こしやすく、フレキシブルディスプレイパネルの故障につながりやすく、フレキシブルディスプレイパネルの耐用年数を短縮させる。
本出願は回転軸機構及び折り畳み式電子装置を提供する。
第一方面:本出願は折り畳み式電子装置に適用される回転軸機構を提供する。回転軸機構は互いに回転可能に接続されたベースと回転アセンブリを含み、回転アセンブリはブラケットと、連動部材と、ガイド部材と、を含む。ブラケットはベースと間隔をあけて設置され、連動部材はベースとブラケットとの間に設置される。連動部材は本体と本体に設置された駆動部を含み、本体の一端はベースに回転可能に接続され、他端はブラケットに摺動可能に接続される。ガイド部材はブラケットに回転可能に接続され、ガイド部材に摺動溝が設けられ、駆動部の少なくとも一部は摺動溝内に収容され、ベースと回転アセンブリが相対的に回転すると、駆動部は前記摺動溝内に摺動して、ガイド部材を駆動してブラケットに対して回転させる。
第二方面:本出願は折り畳み式電子装置を提供する。折り畳み式電子装置は第1ハウジングと、第2ハウジングと、折り畳み式スクリーンと、上記の回転軸機構と、を含む。第1ハウジングはブラケットに接続され、第2ハウジングはベースに接続される。第1ハウジング及び第2ハウジングはベース及び回転アセンブリを介して相対的に回転して折り畳まれたり広げられたりされる。折り畳み式スクリーンは第1ハウジング及び第2ハウジングに接続され、且つガイド部材に積層されて設置される。
本出願の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では実施例に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は本出願の一部の実施例のみであり、当業者にとっては、進歩性のある労働を必要とせずに、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
本出願の一実施例に係る電子装置の立体概略図である。
本出願の一実施例に係る電子装置の分解概略図である。
図2に示された電子装置の回転軸機構とハウジングアセンブリの立体概略図である。
図3に示された回転軸機構の立体概略図である。
図4に示された回転軸機構の基板の分解概略図である。
図5に示された回転軸機構の他の視野角での立体概略図である。
図4に示された回転軸機構の回転アセンブリの分解概略図である。
図7に示された回転軸機構の他の視野角での分解概略図である。
図3に示された回転軸機構の第1平面に沿った立体断面図である。
図3に示された回転軸機構の第2平面に沿った立体断面図である。
図3に示された回転軸機構の第3平面に沿った立体断面図である。
図1に示された電子装置のハウジングアセンブリと回転軸機構との立体概略図である。
図1に示す電子装置の折り畳み状態における部分構造を示す部分立体断面図である。
図1に示す電子装置の別の状態の立体概略図である。
以下は、本出願の実施例における図面を参照して、本出願の実施例における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、以下の実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例にすぎない。当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得するすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
本発明の実施例で使用された「通信端末」(または単に「端末」)、「電気装置」は、有線接続(例えば、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)、デジタル加入者回線(DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブル接続、および/または別のデータ接続/ネットワーク)を介して、および/または(例えば、セルラーネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビジョンネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FMブロードキャスト送信機、および/または別の通信端末など)ワイヤレスインターフェースを介して通信信号を受信/送信するように構成されたデバイスを含むが、これらに制限されない。無線インターフェースを介して通信するように構成された通信端末は、「無線通信端末」、「無線端末」、または「移動端末」と呼ばれることがある。移動端末、電子装置の例は、衛星電話またはセルラー電話を含むが、これらに制限されず、セルラー無線電話とデータ処理、ファックスおよびデータ通信能力のパーソナル通信システム(PCS)端末とを組み合わせることができ、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダーおよび/または全地球測位システム(GPS)受信機を備えたPDAを含むことができ、ならびに従来のラップトップおよび/またはパームトップ受信機、あるいは無線電話トランシーバを含む他の電気デバイスを含むことができる。
現在の折り畳み式電子装置は、例えば携帯電話などであり、一般的には互いに枢着された第1ハウジングと第2ハウジング、及び第1ハウジング及び第2ハウジングの片側に被覆されたフレキシブルディスプレイパネルを含む。第1ハウジング及び第2ハウジングは重ね合わせた形状に反転することができ、この時、フレキシブルディスプレイパネルは半分に折り畳まれる。しかし、フレキシブルディスプレイパネルの辺縁は一般的に第1ハウジング及び第2ハウジングに固定して接続され、フレキシブルディスプレイパネルが半分に折り畳まれると、その中央部の領域はその縁部、第1ハウジング及び第2ハウジングから押圧力及び電子装置内部部品、例えば、回転軸機構などの支持力を受けて、アーチ形の変形を生成する。
これに鑑み、本出願の発明者らはフレキシブルディスプレイパネルのアーチ状態をどのように改善するかを研究し、そのために、発明者は回転軸機構を提案し、回転軸機構の構造の大部分は、フレキシブルディスプレイパネルの下部ではなく、フレキシブルディスプレイパネルの側面部分に配置される。回転軸機構を基本的にフレキシブルディスプレイパネルの回転軸方向の両端に配置することで、回転軸機構がフレキシブルディスプレイパネルの下に位置し、曲げられたときにフレキシブルディスプレイパネルに支持力または押し出し力を生成するという状況を回避でき、フレキシブルディスプレイパネルが曲げられたときのアーチ状の現象を効果的に緩和することができる。しかし、検証の結果、本発明者はさらに、回転軸機構がフレキシブルディスプレイパネルの側部に配置されると、電子装置のフレームが大幅に厚くなり、大きな画面比率を実現することに不利であることを発見した。
そのため、発明者はさらに研究を行い、フレキシブルディスプレイパネルが折り曲げられる時のアーチ状の現象を回避し且つフレームが狭い電子装置及びその回転軸機構を提供する。本発明者らの研究には、以下のものが含まれるが、これらに制限されない。異なる構造の回転軸機構の前記アーチ状の現象に対する改善作用及びフレームへの影響、異なる位置の回転軸機構の前記アーチ状の現象に対する改善作用及びフレームへの影響等を研究する。大量の繰り返し試験を経た後に、発明者は本出願の回転軸機構及び該回転軸機構を応用する折り畳み式電子装置を提案する。回転軸機構は互いに回転可能に接続されたベースと回転アセンブリを含み、回転アセンブリはブラケット、連動部材及びガイド部材を含む。ブラケットはベースと間隔をあけて設置され、連動部材はベースとブラケットとの間に設置される。連動部材は本体と本体に設置されるた動部を含む。本体の一端はベースに回転可能に接続され、他端はブラケットに摺動可能に接続される。ガイド部材はブラケットに回転可能に接続される。ガイド部材に摺動溝が設けられ、駆動部の少なくとも一部は摺動溝内に収容される。ベースと回転アセンブリとが相対的に回転すると、駆動部は摺動溝内を摺動してガイド部材を駆動してブラケットに対して回転させる。折り畳み式電子装置は、第1ハウジングと、第2ハウジングと、折り畳み式スクリーンと、上記の回転軸機構と、を備える。第1ハウジングはブラケットに接続され、第2ハウジングはベースに接続される。第1ハウジング及び第2ハウジングはベース及び回転アセンブリを介して相対的に回転して折り畳まれ又は展開される。折り畳み式スクリーンは、第1ハウジングと第2ハウジングとに接続され、ガイド部材に積層して設置される。
本出願の実施例が提供する電子装置及びその回転軸機構において、折り畳み式スクリーンがハウジングアセンブリ及び回転軸機構に設置される時、第1ハウジング及び第2ハウジングはベースと回転アセンブリとの間の相対回転によって回転でき、この時、駆動部は摺動溝内を摺動してガイド部材を駆動してブラケットに対して回転させ、ガイド部材が回転するとたわみ、一定の回避空間が形成される。この回避空間は、回転軸機構が折り畳み式スクリーンの背面に押し付け力または支持力を形成するのを防ぎ、また、折り畳み式スクリーンが折り畳まれたときに屈曲構造に対応するための空間を提供することで、折り畳み式スクリーンが回転軸機構から離れてアーチ状に変形する傾向を回避できる。つまり、折り畳み式スクリーンは、外部支持なしでアーチする状況で、自然な曲げ状態で回転軸機構に向かって凹んで変形することができ、曲がる傾向に適合しない折り畳み式スクリーンの変形を回避できる。したがって、上述の回転軸機構は、折り畳み式スクリーンが折り畳まれるときに折り畳み式スクリーンを保護し、折り畳み式スクリーンの不規則な変形による折り畳み式スクリーンへの損傷を回避し、折り畳み式スクリーンの耐用年数を延ばすことができる。
本出願の実施例の図面を参照して、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。
図1を参照すると、本出願の実施例は電子装置500を提供し、電子装置500は携帯電話、タブレットパソコン、スマート腕時計等の電子装置であってもよいが、これに制限されない。本実施例に係る電子装置500は、携帯電話を例に説明する。
図1及び図2を参照すると、電子装置500は電子アセンブリ400、ハウジングアセンブリ300、折り畳み式スクリーン200及び回転軸機構100を含み、電子アセンブリ400及び回転軸機構100はハウジングアセンブリ300内に設置され、折り畳み式スクリーン200はハウジングアセンブリ300及び回転軸機構100に設置される。ハウジングアセンブリ300及び折り畳み式スクリーン200は回転軸機構100によって折り畳み又は展開することができ、ハウジングアセンブリ300及び折り畳み式スクリーン200が折り畳まれると、電子装置500の体積が比較的小さく、収納及び携帯が容易である。
ハウジングアセンブリ300は第1ハウジング303及び第2ハウジング305を含み、第1ハウジング303及び第2ハウジング305はそれぞれ回転軸機構100の両側に接続される。第2ハウジング305は、第1ハウジング303に対して折り畳まれてもよいし、広げられてもよい。ハウジングアセンブリ300は、折り畳み式スクリーン200を支持すると同時に電子アセンブリ400を保護するために使用される。第1ハウジング303及び第2ハウジング305は、それぞれ折り畳み式スクリーン200の2つの端部を支持する。回転軸機構100は折り畳みまたは展開することができ、2つの端部の間における折り畳み式スクリーン200の部分を支持する。一つの実施例において、第1ハウジング303は硬質ハウジングであってもよく、第2ハウジング305は硬質ハウジングであってもよい。第1ハウジング303及び第2ハウジング305はフレキシブルディスプレイパネル201の両端を安定して支持することができる。
回転軸機構100は、第2ハウジング305が第1ハウジング303に対して折り畳まれたり広げられたりすることに伴って変形することができ、且つ第2ハウジング305が第1ハウジング303から離脱することを制限し、回転軸機構100はさらに折り畳み式スクリーン200を支持することに用いられ、それにより折り畳み式スクリーン200の崩壊を防止する。回転軸機構100の対向する両辺側はそれぞれ第1ハウジング303及び第2ハウジング305に接続される。回転軸機構100はそれ自体の回転可能な特性を利用して、第1ハウジング303が第2ハウジング305に対して反転することができ、それにより第1ハウジング303が第2ハウジング305に対して重ね合わせられた形状を呈し、又は夾角を呈し、又は展開された形状を呈する。
図2及び3を参照すると、回転軸機構100は互いに回転可能に接続されたベース10及び回転アセンブリ30を含み、回転アセンブリ30はハウジングアセンブリ300に接続され、ハウジングアセンブリ300の第1ハウジング303および第2ハウジング305はベース10と回転アセンブリ30との間の相対回転によって回転する。
本実施例において、回転アセンブリ30は2つ(図では一つのみが示される)であり、2つの回転アセンブリ30はそれぞれベース10の対向する2つの側に設置され、2つの回転アセンブリ30はそれぞれ第1ハウジング303及び第2ハウジング305に接続される。他の実施例では、回転アセンブリ30は1つであってもよく、第1ハウジング303及び第2ハウジング305の一方がベース10に接続され、他方が回転アセンブリ30に接続されてもよい。本明細書の実施例は2つの回転アセンブリ30を例として説明する。本実施例では、2つの回転アセンブリ30は基本的にベース10に対して対称して設置され、回転アセンブリ30に基づいて回転するハウジングアセンブリ300、折り畳み式スクリーン200の回転状態をほぼ対称にすることができ、且つ折り畳み状態で対称構造を有することができ、収容体積が相対的に小さい。
図4を参照すると、本実施例において、ベース10は座体12及び座体12に積層されたカバープレート14を含み、座体12及びカバープレート14は回転アセンブリ30に回転可能に接続された構造を共同で構成することに用いられ、回転軸機構100の取り付けを容易にする。
図5を参照すると、本実施例において、座体12はほぼブロック状であり、それはカバープレート14に向かう側に凹部121が設けられ、凹部121の表面は座体12の他の部分の表面よりも凹んでいる。さらに、凹部121の表面は略弧状面であり、例えば部分の円筒状構造の面であってもよく、回転アセンブリ30の回転軸構造に適合する。
図6を参照すると、本実施例において、カバープレート14はほぼ板状構造であり、凹部121に向う側に係合面141が設けられ、係合面141は凹部121の表面に対向して且つ間隔をあけれ設置され、凹部121と共に回転軸溝16を形成する。回転軸溝16は回転アセンブリ30の回転軸構造を収容することに用いられ、これによりベース10に対して回転アセンブリ30を回転させる。さらに、凹部121の表面構造に対応し、係合面141はほぼ弧状面であり、例えば部分の円筒状構造の表面であってもよく、係合面141と凹部121の表面とほぼ平行であり、回転軸溝16はほぼ部分的な筒状断面輪郭を有する溝であり、この場合、回転軸溝16は回転軸線Oを定義する。回転アセンブリ30がベース10に対して回転すると、回転アセンブリ30は基本的に回転軸線Oを中心として回転する。
回転アセンブリ30はブラケット32、連動部材34及びガイド部材36を含み、ブラケット32はベース10と間隔をあけて設置され、連動部材34はブラケット32とベース10との間に移動可能に設置され、ガイド部材36はブラケット32に回転可能に接続され、且つ連動部材34と摺動可能に嵌合される。ベース10と回転アセンブリ30が相対的に回転すると、連動部材34は摺動嵌合構造に基づいてガイド部材36を駆動して回転させ、ガイド部材36は回転軸機構100が折り畳まれる時に一定の傾斜角度を呈するように回転することができ、それにより折り畳み式スクリーン200の折り曲げに一定の収容空間を提供し、それにより回転軸機構100が折り畳み式スクリーン200を押して折り畳み式スクリーン200にアーチ状の現象を発生させることを回避する。本実施例において、ブラケット32は第1ハウジング303に接続され、例えば、ブラケット32はネジ等の締結具によって第1ハウジング303に固定され、且つブラケット32は折り畳み式スクリーン200と第1ハウジング303との間に位置される。図7を参照すると、ブラケット32にガイド溝321が設置され、ガイド溝321は連動部材34の構造の一部を収容することに用いられ、連動部材34がブラケット32に摺動可能に接続される。本実施例において、ガイド溝321は一般的に直線状の溝構造であり、それはブラケット32のベース10に向かう側を貫通して開口323を形成し、開口323は連動部材34が通過することに用いられる。ガイド溝321の延在方向は回転軸線Oに対して略垂直である。
連動部材34は本体341と、本体341に設置された駆動部343と、を含み、本体341の一端はベース10に回転可能に接続され、他端はブラケット32に摺動可能に接続される。さらに、本実施例において、本体341は回転部3411及び摺動部3413を含み、回転部3411及び摺動部3413はそれぞれ本体341の対向する2つの端部に位置される。
回転部3411はベース10に回転可能に接続され、例えば、回転部3411は第1枢軸3412を介してベース10の座体12に回転可能に接続される。第1枢軸3412の構造は制限されず、それは回転部3411に直接成形される略軸状構造であってもよく、回転部3411と独立した回転軸やピン等の構造であってもよい。
摺動部3413は略平板状構造を呈し、それはブラケット32のガイド溝321内に摺動可能に収容され、ベース10が連動部材30を動かして回転させると、摺動部3413はガイド溝321内に摺動することができ、回転過程における構造干渉を回避し、回転軸機構100の回転を円滑にする。さらに、本実施例において、摺動部3413は2つであり、2つの摺動部3413は相対して間隔をあけて設置され、2つの摺動部3413は共同で駆動部343を固定することに用いられる。他のいくつかの実施例において、摺動部3413とガイド溝321との間の構造は他の形態のガイド構造で代替することができ、例えば、ブラケット32にガイド溝、ガイド孔などの構造が設けられてもよく、摺動部3413が該ガイド溝、ガイド孔と摺動可能に嵌合され、又は、摺動部3413とブラケット32との間の摺動嵌合はガイドレール及びガイド溝の形態によって実現されてもよい。
さらに、本体341はさらに退避部3415を含むことができ、退避部3415は回転部3411と摺動部3413との間に接続される。本実施例では、退避部3415が摺動部3413に対して折り曲げられて、摺動部3413と共にガイド部材36を収容するための収容空間3416が形成される。連動部材34がガイド部材36を駆動してブラケット32に対して回転させると、ガイド部材36は連動部材34に対して傾斜し、収容空間3416は傾斜したガイド部材36に十分な可動空間を提供し、構造がガイド部材36の移動を干渉することを防止し、且つ回転軸機構100の全体構造をコンパクトにする。
駆動部343は摺動部3413に接続され、駆動部343はガイド部材36を動かして移動させることに用いられる。さらに、本実施例において、駆動部343は略柱状を呈し、それは2つの摺動部3413の間に接続され、2つの摺動部3413の間に形成された空間がガイド部材36と摺動嵌合し且つガイド部材36の移動を干渉することを回避し、嵌合構造をコンパクトにする。
図8及び図9を参照すると、ガイド部材36はブラケット32の折り畳み式スクリーン200に向かう側に設置される。ガイド部材36に摺動溝361が設置され、摺動溝361は駆動部343と摺動可能に嵌合することに用いられる。更に、駆動部343の少なくとも一部は摺動溝361内に収容され、ベース10と回転アセンブリ30とが相対的に回転すると、駆動部343は摺動溝361内に摺動し、ガイド部材36を駆動して、ブラケット32に対して回転させ且つ傾斜させる。
さらに、ガイド部材36は接続部363及びガイド部365を含む。
本実施例では、接続部363はほぼ板状であり、それはブラケット32の折り畳み式スクリーン200に向かう側に設置され、且つブラケット32に回転可能に接続される。接続部363は折り畳み式スクリーン200を支持するために同時に使用されてもよく、これにより折り畳み式スクリーン200が展開された状態でつぶれるのを防止できる。さらに、ガイド部材36、連動部材34、ブラケット32とベース10との間の回転、摺動接続関係により、回転軸機構100を折り畳み式スクリーン200の非表示側(すなわち背面)に直接設置することができ且つ折り畳み式スクリーン200を支持することができ、回転軸機構100が折り畳み式スクリーン200の4周縁部に設置されて電子装置500のフレーム空間を占有することを防止し、より大きな画面比率を実現することに有利である。
いくつの実施例において、ブラケット32から離れる接続部363の片側は折り畳み式スクリーン200に固定して接続されてもよく(例えば、貼り付け等)、それにより接続部363を回転させて傾けると、折り畳み式スクリーン200を駆動して回転軸機構100に向かう方向に曲げることができ、折り畳み式スクリーン200の折り曲げ状態に対してガイド作用を行い、折り畳み式スクリーン200が折り畳まれた状態で折り畳み式スクリーン200を所定の方向に向かって曲げ変形させ、これにより折り畳み式スクリーン200が折り畳まれた時に異常なアーチ又は湾曲変形を防止することができる。
ガイド部365は接続部363とブラケット32との間に設置され、摺動溝361はガイド部365に設置され、ガイド部365が連動部材34の駆動部343と摺動可能に嵌合することができる。さらに、ガイド部365が接続部363のブラケット32に向う側に接続され、且つ接続部363の表面に対して突出し、ガイド部365の少なくとも一部は2つの摺動部3413の間の空間に収容され、駆動部343が摺動溝361を通過することにより、ガイド部材36と連動部材34との間の嵌合構造をよりコンパクトにする。
図10を参照すると、本実施例において、ガイド部365の摺動溝361は一般的に接続部363に対して傾斜して設置される溝である。摺動溝361は、対向する第1端部3611と第2端部3613とを有し、第1端部3611はベース10に隣接し、第2端部3613はベース10から離れる。第1端部3611及び第2端部3613は共に摺動溝361の延在方向を定義し、すなわち、摺動溝361の延在方向は、第1端部3611から第2端部3613に向かう方向であると理解することができ、または第2端部3613から第1端部3611に向かう方向であると理解することができる。摺動溝361の延在方向はガイド溝321の延在方向とほぼ同じであり、いずれもブラケット32からベース10に向かって延在する。さらに、摺動溝361の延在方向は接続部363に対してほぼ傾斜して設置され、駆動部343が摺動溝361に摺動する際に、第1端部3611と第2端部3613との間を摺動することで接続部363を駆動して回転させ且つ傾斜させることができる。
さらに、図10に示すように、摺動溝361の傾斜構造に基づき、第1端部3611と接続部363との間の距離が第2端部3613と接続部363との間の距離より小さく、回転軸機構100が折り畳まれた時に、連動部材34がベース10に対して回転し且つブラケット32から離れる方向に移動し、駆動部343が第2端部3613から第1端部3611まで摺動し、それによりガイド部材36を駆動して、ブラケット32に対して回転し且つ傾斜させる。
図11を参照すると、本実施例において、回転アセンブリ30はさらに接続部材38を含むことができ、接続部材38の一端がベース10に回転可能に接続され、他端がブラケット32に回転可能に接続され、ベース10とブラケット32との間の相対位置をほぼ変化させないように維持し、回転軸機構100の回転の安定性を向上させることに有利である。本実施例において、接続部材38が連動部材34とほぼ並列に設置され、接続部材38が第2枢軸3811を介してベース10に回転可能に接続され、第2枢軸3811が第1枢軸3412とほぼ同軸に設置され、これにより、接続部材38及び連動部材34はベース10にほぼ同軸に接続され、これにより接続部材38と連動部材34との間の回転が互いに干渉しないことが保証され、回転軸機構100の複数の要素は回転プロセス中に回転の一貫性を維持し、要素のずれによって引き起こされる折り畳み式スクリーン200への損傷を回避する。理解できるように、本出願の実施例では、「並列に設置され」とは、両者をほぼ間隔をあけて配置すると理解されるべきであり、通称「並列」と呼ばれており、同一平面に間隔をあけて配置することに制限する必要はない。例えば、接続部材38の側辺が連動部材34の側辺と対向して間隔をあけて設置され、回転アセンブリ30が回転する時に、接続部材38と連動部材34のいずれか一方が回転することができ、両者の間の相対距離は一定に維持することができる。
さらに、本実施例において、接続部材38は連動部材34とほぼ並列に設置され、ガイド部材36は接続部材38と連動部材34との同一側に設置され、接続部材38のガイド部材36に向かう片側に逃げ空間3813が設けられ、逃げ空間3813は部分的にガイド部材36を収容することに用いられる。連動部材34がガイド部材36を駆動してブラケット32に対して回転させると、ガイド部材36は接続部材38に対して傾斜し、逃げ空間3813は傾斜したガイド部材36に十分な可動空間を提供し、構造がガイド部材36の移動を干渉することを回避し、且つ回転軸機構100の全体構造をよりコンパクトにする。
さらに、本実施例において、接続部材38は第1回転軸部381、第2回転軸部383及び移行部385を含むことができ、移行部385は第1回転軸部381と第2回転軸部383との間に接続される。第1回転軸部381はベース10に回転可能に接続され、第2回転軸部383はブラケット32に回転可能に接続され、移行部385は屈曲構造を有して上述の逃げ空間3813を形成する。理解できるように、「第1回転軸部」および「第2回転軸部」の名称は接続部材38の具体的な構造に制限されるものではなく、第1回転軸部381及び第2回転軸部383は回転接続機能を有する接続部材38の部位であることと理解すべきであり、総称して「回転軸部」と称され、明細書では接続部材38がそれぞれベース10とブラケット32との接続関係を説明するために、「第1回転軸部」および「第2回転軸部」の名称で回転接続される部位を区別する。
さらに、第1回転軸部381は上記第2枢軸3811とすることができ、接続部材38とベース10との間の回転接続を実現することに用いられる。第1回転軸部381は弧面構造を有し、且つベース10の回転軸溝16内に摺動可能に収容され、第1回転軸部381が回転軸溝16内に摺動する時に、接続部材38は回転軸線Oに基づいて回転する。具体的には、図示の実施例において、第1回転軸部381はほぼ部分的に円筒形を呈してもよく、それは回転軸溝16内に回転可能に収容されるとみなすこともできる。第1回転軸部381の対向する2つの表面がそれぞれ凹部121、係合面141に対向して設置され、例えば、第1回転軸部381の表面が凹部121及び係合面141にほぼ重なるように配置され、第1回転軸部381が回転軸溝16内に回転するとき、第1回転軸部381の緩みを回避して、回転軸機構100がよりスムーズに回転することを保証する。
さらに、接続部材38はさらに位置決め部387を含むことができ、位置決め部387は第1回転軸部381に設置され、それはベース10の構造と協働し、回転アセンブリ30とベース10との間の相対角度の位置決めを実現することに用いられる。それに対応して、ベース10は嵌合部18をさらに含むことができ、嵌合部18は回転軸溝16内に配置され、位置決め部387と嵌合するために用いられ、それにより回転アセンブリ30とベース10との間の角度を固定する。具体的には、位置決め部387は第1回転軸部381の表面から突出する突起構造であってもよく、嵌合部18は凹部121に設置された凹状構造又は係合面141に設置された凹状構造であってもよい。第1回転軸部381が回転軸溝16内に摺動する時に、位置決め部387は選択的に嵌合部18に嵌め込まれ、外力がない場合、位置決め部387は嵌合部18に安定して収容され、回転アセンブリ30とベース10との角度が固定されることができる。さらに、位置決め部387又は/及び嵌合部18の数は複数であってもよく、複数の位置決め部387又は/及び嵌合部18は第1回転軸部3813の回転方向に沿って間隔をあけて設置されてもよく、即ち、回転軸線Oを回る方向に沿って間隔をあけて設置され、それにより回転アセンブリ30とベース10との間の複数の角度の位置決めを実現できる。他のいくつかの実施例において、位置決め部387と嵌合部18との間の溝、突起構造は交換可能であり、例えば、位置決め部387は凹溝であり、嵌合部18は突起部等であり、両者が協働して回転アセンブリ30とベース10との角度の位置決めを実現すればよく、本明細書では説明しない。
図12を参照すると、図12は回転軸機構100の構造概略図であり、それはモジュールの描画法で回転軸機構100及びハウジングアセンブリ300の概略構造を示し、且つ本出願の実施例における電子装置500の構造を制限するものではない。本実施例では、回転軸機構100はさらに回転軸ハウジング50を含み、回転軸ハウジング50はベース10を収容するために用いられ、それにより回転軸機構100を全体的に保護でき、且つモジュール式組み立て方式を形成し、輸送及び組み立てに有利である。具体的には、回転軸ハウジング50に収容キャビティ52が設けられ、ベース10は収容キャビティ52に設置され、且つネジ等の締結具によって回転軸ハウジングに固定される。さらに、回転軸ハウジング50は電子装置500のハウジングアセンブリであってもよく、第1ハウジング303及び第2ハウジング305と共に電子装置500の外観面を構成し、この時、第1ハウジング303及び第2ハウジング350はそれぞれ回転軸ハウジング50の対向する2つの側に設置される。
本実施例において、1つの回転軸機構100は2つの回転アセンブリ30を含むことができる。2つの回転アセンブリ30は第1回転アセンブリ3001及び第2回転アセンブリ3003を含み、第1回転アセンブリ3001及び第2回転アセンブリ3003はそれぞれベース10の対向する2つの側に設置され、且つベース10に対してほぼ対称して設置される。第1回転アセンブリ3001は第1ハウジング303に接続され、第2回転アセンブリ3003は第2ハウジング305に接続される。対応して、ベース10の回転軸溝16は2つであってもよく、そのうちの1つの回転軸溝16は第1回転アセンブリ3001の回転軸構造を収容するために用いられ、他の回転軸溝16は第2回転アセンブリ3003の回転軸構造を収容することに用いられる。第1回転アセンブリ3001及び第2回転アセンブリ3003は外力の作用でベース10に対して回転することができ、互いに近づいて折り畳まれた状態を呈し、互いに離れて展開された状態を呈することができる。これにより、第1ハウジング303と第2ハウジング305とは比較的スムーズに折りたたんだり広げたりすることができ、折りたたんだときの体積は相対的に小さい。電子装置500は複数の回転軸機構100を含むことができ、複数の回転軸機構100はその回転軸線Oの方向に沿って順に配列され、且つ第1ハウジング303及び第2ハウジング305に接続され、それにより電子装置500の回転をバランスさせ且つ安定させる。
他のいくつの実施例では、1つの回転軸機構100は1つの回転アセンブリ30のみを含んでもよく、電子装置100のハウジングアセンブリ300に取り付けられる時に、2つの回転軸機構100を用いて第1ハウジング303と第2ハウジング305との間の回転接続を実現する。例えば、そのうち1つの回転軸機構100の回転アセンブリ30が第1ハウジング303に接続され、ベース10が第2ハウジング305に接続され、もう1つの回転軸機構100の回転アセンブリ30が第2ハウジング305に接続される。当然ながら、回転軸機構100の数は複数であってもよく、例えば、4つ、6つ、8つ等であり、それにより電子装置500の回転をバランスさせ且つ安定させる。
再び図2を参照すると、電子アセンブリ400は第1電子モジュール401、第2電子モジュール403及びフレキシブル回路基板405を含み、第1電子モジュール401が第1ハウジング303に設置され、第2電子モジュール403が第2ハウジング305に設置され、フレキシブル回路基板405が第1電子モジュール401及び第2電子モジュール403に電気的に接続される。さらに、第1電子モジュール401は、メインボード及びメインボードが設置された中央処理装置、メモリ、アンテナ、カメラ、送受話器などであってもよい。第2電子モジュール403はプリント回路基板及びプリント回路基板に設置された機能モジュールで構成されてもよく、第2電子モジュール403は第1電子モジュール401と異なり、第2電子モジュール403は電池、コネクタ、指紋モジュール等であってもよい。
折り畳み式スクリーン200は第1ハウジング303、回転軸機構100及び第2ハウジング305に順次敷設される。本実施例では、折り畳み式スクリーン200はフレキシブルディスプレイパネル201を含む。フレキシブルディスプレイパネル201は第1ハウジング303と第2ハウジング305とが互いに反転することに伴って折り曲げられた形状又は展開された形状を呈する。フレキシブルディスプレイパネル201は電子アセンブリ400に電気的に接続され、それにより電子アセンブリ400はフレキシブルディスプレイパネル201の動作を制御することができる。
本出願の実施例によって提供される電子装置及びその回転軸機構には、折り畳み式スクリーンがハウジングアセンブリ及び回転軸機構に設けられ際、第1ハウジング及び第2ハウジングはベースと回転アセンブリとの間の相対的な回転により回転することができ、このとき、駆動部が摺動溝内に摺動し、ガイド部材を駆動してブラケットに対して回転させ、ガイド部材が回転すると、ガイドがたわんで一定の逃げ空間が形成され、この逃げ空間は回転軸機構が折り畳み式スクリーンの背面に抵抗力または支持力を形成するのを防ぎ、折り畳み式スクリーンが折り畳まれたときに折り畳み式スクリーンの屈曲構造(図13に示すように)を収容する空間を提供する。これにより、折り畳み式スクリーンが回転軸機構から離れてアーチして変形する傾向を回避することができ、すなわち、折り畳み式スクリーンは、外力の支持なしでアーチする状況で自然な曲げ状態で回転軸機構に向かって凹んで変形することができ、折り畳み式スクリーンの曲げる傾向に適合しない変形を回避することができる。従って、上記回転軸機構は折り畳み式スクリーンが折り畳まれる時に折り畳み式スクリーンを保護することができ、折り畳み式スクリーンの不規則な変形による折り畳み式スクリーンへの損傷を回避し、折り畳み式スクリーンの耐用年数を延長させる。
さらに、接続部は折り畳み式スクリーンを支持するために使用されてもよく、これにより折り畳み式スクリーンが展開された状態で折り畳み式スクリーンがつぶれるのを防止できる。ガイド部材、連動部材、ブラケットがベースとの間の回転、摺動接続関係により、回転軸機構を折り畳み式スクリーンの非表示側(即ち背面)に直接設置することができ且つ折り畳み式スクリーンを支持することができ、回転軸機構が折り畳み式スクリーンの4周縁部に設置されて電子装置のフレーム空間を占有することを回避し、より大きな画面比率を実現することに有利である。
本出願の実施例において、電子装置500は小画面ディスプレイ、大画面ディスプレイ、または湾曲画面ディスプレイを実現し、様々な機能を提示する多目的携帯電話であってもよい。例えば、電子装置500はフレキシブルディスプレイパネル201が折り畳まれると、第1ハウジング303が第2ハウジング305と一緒に積み重ねることができ、電子装置500が携帯電話として使用することができ、ユーザが携帯しやすく、占有空間が小さい。電子装置500はフレキシブルディスプレイパネル201が一定の角度で折り曲げられると、第1ハウジング303が第2ハウジング305に対して展開され、且つ互いに一定の角度を形成し、電子装置500はノートパソコンとして使用することができる。電子装置500はフレキシブルディスプレイパネル201が展開されると、第1ハウジング303が第2ハウジング305に対して展開し、且つ互いに面一になり、電子装置500はタブレットパソコンとして使用することができ、表示面積を増加させ、より多くの表示内容を獲得し、ユーザ体験を向上させる。当然ながら、電子装置500は多目的のタブレットコンピュータ又は多目的のノートパソコンであってもよく、又は複数のモード切り替えを有する他の多機能電子装置であってもよい。
図14を参照すると、本実施例において、フレキシブルディスプレイパネル201は第1ハウジング303に貼り付けられた第1表示部202、第2ハウジング305に貼り付けられた第2表示部203及び第1表示部202と第2表示部203との間に接続された折り曲げ表示部204を含む。第1表示部202及び第2表示部203は、それぞれ第1ハウジング303と第2ハウジング305に伴って相対的に折り畳まれたり展開されたりする。折り曲げ表示部203は、第1表示部202が第2表示部203に対して折り畳まれたり展開したりすることに伴って、折り曲げられたり展開されたりする。いくつの実施例において、第1表示部202、第2表示部203及び折り曲げ表示部204は一体構造であってもよく、フレキシブルディスプレイパネル201を一体型のフレキシブルディスプレイパネルとする。あるいは、他のいくつかの実施例において、折り曲げ表示部204は折り曲げ可能な可撓性部分であり、第1表示部202、第2表示部203は非可撓性部分であってもよく、第1表示部202及び第2表示部203は折り曲げ表示部204を介して相対的に折り畳まれ又は展開される。
さらに、折り畳み式スクリーン200はさらにフレキシブルディスプレイパネル201をカバーする可撓性の透光性カバープレート(図示せず)を含むことができる。可撓性の透光性カバープレートはフレキシブルディスプレイパネル201に貼り合わせられる。可撓性の透光性カバープレートの周縁は第1ハウジング303及び第2ハウジング305に固定して接続される。可撓性の透光性カバープレート41はフレキシブルディスプレイパネル201を保護することに用いられ、且つ電子装置500の外観性能を向上させる。
本明細書の説明において、用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「特定の例」、または「いくつかの例」などの説明は、実施例または例に関連して説明された特定の特徴、構造、材料、または特性が、本出願の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書において、上述した用語の概略的な表現は、必ずしも同一の実施例又は例に制限されるものではない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料または特性は、任意の1つ又は複数の実施例または例において適切な方法で組み合わされてもよい。さらに、当業者であれば、矛盾しない限り、本明細書に記載されている異なる実施例または例と、異なる実施例または例の特徴とを組み合わせることができる。
さらに、「第1」、「第2」という用語は、説明の目的のためだけのものであり、相対的な重要性を相対的な重要性を示したり暗示したり、示された技術的特徴の量を暗示的に指定したりするものと理解されるべきではない。従って、「第1」、「第2」と定義された特徴は、少なくとも1つの特徴を明示的にまたは暗示的に含むことができる。本出願の説明において、「複数の」とは、特に明示されていない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つ等である。
最後に説明すべきことは以下のとおりである。以上の実施例は本出願の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、制限するものではない。上記実施例を参照して本出願を詳細に説明したが、当業者であれば以下のことを理解できる。それは依然として前記各実施例に記載の技術的解決手段を修正することができ、又はその技術的特徴の一部に対して同等の置換を実行する。これらの修正または置換は、対応する技術的解決手段の本質を、本出願の実施例の技術的解決手段の精神および範囲から逸脱するものではない。
本発明は電子装置分野に関し、特に回転軸機構及び折り畳み式電子装置に関する。
現在折り畳み式電子装置、例えば折り畳み式携帯電話において、携帯電話のディスプレイが半分に折り畳まれることにより、携帯電話の小型化を実現し、ユーザが携帯することを容易にする。従来の折り畳み式携帯電話は通常互いに枢着された第1ハウジング及び第2ハウジング、及び第1ハウジング及び第2ハウジングの片側を覆うフレキシブルディスプレイパネルを含む。第1ハウジング及び第2ハウジングは重ね合わせた形状に反転することができ、この時、フレキシブルディスプレイパネルは半分に折り畳まれる。しかし、フレキシブルディスプレイパネルの辺縁は一般的に第1ハウジング及び第2ハウジングに固定して接続され、フレキシブルディスプレイパネルが半分に折り畳まれると、その中央部の領域はその縁部、第1ハウジング及び第2ハウジングから押圧力及び電子装置内部部品の支持力を受けて、アーチ形の変形を生成し、該アーチ形の変形方向は折り畳み方向と逆であり、フレキシブルディスプレイパネルは、折り目ができたり、さらには層間剥離を起こしやすく、フレキシブルディスプレイパネルの故障につながりやすく、フレキシブルディスプレイパネルの耐用年数を短縮させる。
本出願は回転軸機構及び折り畳み式電子装置を提供する。
第一方面:本出願は折り畳み式電子装置に適用される回転軸機構を提供する。回転軸機構は互いに回転可能に接続されたベースと回転アセンブリを含み、回転アセンブリはブラケットと、連動部材と、ガイド部材と、を含む。ブラケットはベースと間隔をあけて設置され、連動部材はベースとブラケットとの間に設置される。連動部材は本体と本体に設置された駆動部を含み、本体の一端はベースに回転可能に接続され、他端はブラケットに摺動可能に接続される。ガイド部材は接続部及びガイド部を含む。接続部はブラケットの片側に設置され且つブラケットに回転可能に接続され、ガイド部は接続部と前記ブラケットとの間に設置され且つ連動部材の駆動部に摺動可能に接続される。
第二方面:本出願は折り畳み式電子装置を提供する。折り畳み式電子装置は第1ハウジングと、第2ハウジングと、折り畳み式スクリーンと、上記の回転軸機構と、を含む。第1ハウジングは回転軸機構の一方の側に接続され、第2ハウジングは回転軸機構の当該一方の側と対向する回転軸機構の他方の側に接続される。第1ハウジング及び第2ハウジングはベース及び回転アセンブリを介して相対的に回転して折り畳まれたり広げられたりされる。折り畳み式スクリーンは第1ハウジング及び第2ハウジングに接続され、且つ回転軸機構のガイド部材に積層されて設置される。
本出願の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では実施例に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は本出願の一部の実施例のみであり、当業者にとっては、進歩性のある労働を必要とせずに、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
本出願の一実施例に係る電子装置の立体概略図である。
本出願の一実施例に係る電子装置の分解概略図である。
図2に示された電子装置の回転軸機構とハウジングアセンブリの立体概略図である。
図3に示された回転軸機構の立体概略図である。
図4に示された回転軸機構の基板の分解概略図である。
図5に示された回転軸機構の他の視野角での立体概略図である。
図4に示された回転軸機構の回転アセンブリの分解概略図である。
図7に示された回転軸機構の他の視野角での分解概略図である。
図3に示された回転軸機構の第1平面に沿った立体断面図である。
図3に示された回転軸機構の第2平面に沿った立体断面図である。
図3に示された回転軸機構の第3平面に沿った立体断面図である。
図1に示された電子装置のハウジングアセンブリと回転軸機構との立体概略図である。
図1に示す電子装置の折り畳み状態における部分構造を示す部分立体断面図である。
図1に示す電子装置の別の状態の立体概略図である。
以下は、本出願の実施例における図面を参照して、本出願の実施例における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、以下の実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例にすぎない。当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得するすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
本発明の実施例で使用された「通信端末」(または単に「端末」)、「電気装置」は、有線接続(例えば、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)、デジタル加入者回線(DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブル接続、および/または別のデータ接続/ネットワーク)を介して、および/または(例えば、セルラーネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビジョンネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FMブロードキャスト送信機、および/または別の通信端末など)ワイヤレスインターフェースを介して通信信号を受信/送信するように構成されたデバイスを含むが、これらに制限されない。無線インターフェースを介して通信するように構成された通信端末は、「無線通信端末」、「無線端末」、または「移動端末」と呼ばれることがある。移動端末、電子装置の例は、衛星電話またはセルラー電話を含むが、これらに制限されず、セルラー無線電話とデータ処理、ファックスおよびデータ通信能力のパーソナル通信システム(PCS)端末とを組み合わせることができ、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダーおよび/または全地球測位システム(GPS)受信機を備えたPDAを含むことができ、ならびに従来のラップトップおよび/またはパームトップ受信機、あるいは無線電話トランシーバを含む他の電気デバイスを含むことができる。
現在の折り畳み式電子装置は、例えば携帯電話などであり、一般的には互いに枢着された第1ハウジングと第2ハウジング、及び第1ハウジング及び第2ハウジングの片側に被覆されたフレキシブルディスプレイパネルを含む。第1ハウジング及び第2ハウジングは重ね合わせた形状に反転することができ、この時、フレキシブルディスプレイパネルは半分に折り畳まれる。しかし、フレキシブルディスプレイパネルの辺縁は一般的に第1ハウジング及び第2ハウジングに固定して接続され、フレキシブルディスプレイパネルが半分に折り畳まれると、その中央部の領域はその縁部、第1ハウジング及び第2ハウジングから押圧力及び電子装置内部部品、例えば、回転軸機構などの支持力を受けて、アーチ形の変形を生成する。
これに鑑み、本出願の発明者らはフレキシブルディスプレイパネルのアーチ状態をどのように改善するかを研究し、そのために、発明者は回転軸機構を提案し、回転軸機構の構造の大部分は、フレキシブルディスプレイパネルの下部ではなく、フレキシブルディスプレイパネルの側面部分に配置される。回転軸機構を基本的にフレキシブルディスプレイパネルの回転軸方向の両端に配置することで、回転軸機構がフレキシブルディスプレイパネルの下に位置し、曲げられたときにフレキシブルディスプレイパネルに支持力または押し出し力を生成するという状況を回避でき、フレキシブルディスプレイパネルが曲げられたときのアーチ状の現象を効果的に緩和することができる。しかし、検証の結果、本発明者はさらに、回転軸機構がフレキシブルディスプレイパネルの側部に配置されると、電子装置のフレームが大幅に厚くなり、大きな画面比率を実現することに不利であることを発見した。
そのため、発明者はさらに研究を行い、フレキシブルディスプレイパネルが折り曲げられる時のアーチ状の現象を回避し且つフレームが狭い電子装置及びその回転軸機構を提供する。本発明者らの研究には、以下のものが含まれるが、これらに制限されない。異なる構造の回転軸機構の前記アーチ状の現象に対する改善作用及びフレームへの影響、異なる位置の回転軸機構の前記アーチ状の現象に対する改善作用及びフレームへの影響等を研究する。大量の繰り返し試験を経た後に、発明者は本出願の回転軸機構及び該回転軸機構を応用する折り畳み式電子装置を提案する。回転軸機構は互いに回転可能に接続されたベースと回転アセンブリを含み、回転アセンブリはブラケット、連動部材及びガイド部材を含む。ブラケットはベースと間隔をあけて設置され、連動部材はベースとブラケットとの間に設置される。連動部材は本体と本体に設置されるた動部を含む。本体の一端はベースに回転可能に接続され、他端はブラケットに摺動可能に接続される。ガイド部材は接続部及びガイド部を含む。接続部はブラケットの片側に設置され且つブラケットに回転可能に接続され、ガイド部は接続部と前記ブラケットとの間に設置され且つ連動部材の駆動部に摺動可能に接続される。折り畳み式電子装置は、第1ハウジングと、第2ハウジングと、折り畳み式スクリーンと、上記の回転軸機構と、を備える。第1ハウジングはブラケットに接続され、第2ハウジングはベースに接続される。又は、2つの回転アセンブリはベースの対向する2つの側にそれぞれ回転可能に接続され、第1ハウジングは、2つの回転アセンブリのうちの一方のブラケットに接続され、第2ハウジングは、2つの回転アセンブリのうちの他方のブラケットに接続される。第1ハウジング及び第2ハウジングはベース及び回転アセンブリを介して相対的に回転して折り畳まれ又は展開される。折り畳み式スクリーンは、第1ハウジングと第2ハウジングとに接続され、ガイド部材に積層して設置される。
本出願の実施例が提供する電子装置及びその回転軸機構において、折り畳み式スクリーンがハウジングアセンブリ及び回転軸機構に設置される時、第1ハウジング及び第2ハウジングはベースと回転アセンブリとの間の相対回転によって回転でき、この時、駆動部は摺動溝内を摺動してガイド部材を駆動してブラケットに対して回転させ、ガイド部材が回転するとたわみ、一定の回避空間が形成される。この回避空間は、回転軸機構が折り畳み式スクリーンの背面に押し付け力または支持力を形成するのを防ぎ、また、折り畳み式スクリーンが折り畳まれたときに屈曲構造に対応するための空間を提供することで、折り畳み式スクリーンが回転軸機構から離れてアーチ状に変形する傾向を回避できる。つまり、折り畳み式スクリーンは、外部支持なしでアーチする状況で、自然な曲げ状態で回転軸機構に向かって凹んで変形することができ、曲がる傾向に適合しない折り畳み式スクリーンの変形を回避できる。したがって、上述の回転軸機構は、折り畳み式スクリーンが折り畳まれるときに折り畳み式スクリーンを保護し、折り畳み式スクリーンの不規則な変形による折り畳み式スクリーンへの損傷を回避し、折り畳み式スクリーンの耐用年数を延ばすことができる。
本出願の実施例の図面を参照して、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。
図1を参照すると、本出願の実施例は電子装置500を提供し、電子装置500は携帯電話、タブレットパソコン、スマート腕時計等の電子装置であってもよいが、これに制限されない。本実施例に係る電子装置500は、携帯電話を例に説明する。
図1及び図2を参照すると、電子装置500は電子アセンブリ400、ハウジングアセンブリ300、折り畳み式スクリーン200及び回転軸機構100を含み、電子アセンブリ400はハウジングアセンブリ300内に設置され、回転軸機構100はハウジングアセンブリ300に接続され、折り畳み式スクリーン200はハウジングアセンブリ300及び回転軸機構100に設置される。ハウジングアセンブリ300及び折り畳み式スクリーン200は回転軸機構100によって折り畳み又は展開することができ、ハウジングアセンブリ300及び折り畳み式スクリーン200が折り畳まれると、電子装置500の体積が比較的小さく、収納及び携帯が容易である。
ハウジングアセンブリ300は第1ハウジング303及び第2ハウジング305を含み、第1ハウジング303及び第2ハウジング305はそれぞれ回転軸機構100の両側に接続される。第2ハウジング305は、第1ハウジング303に対して折り畳まれてもよいし、広げられてもよい。ハウジングアセンブリ300は、折り畳み式スクリーン200を支持すると同時に電子アセンブリ400を保護するために使用される。第1ハウジング303及び第2ハウジング305は、それぞれ折り畳み式スクリーン200の2つの端部を支持する。回転軸機構100は折り畳みまたは展開することができ、2つの端部の間における折り畳み式スクリーン200の部分を支持する。一つの実施例において、第1ハウジング303は硬質ハウジングであってもよく、第2ハウジング305は硬質ハウジングであってもよい。第1ハウジング303及び第2ハウジング305はフレキシブルディスプレイパネル201の両端を安定して支持することができる。
回転軸機構100は、第2ハウジング305が第1ハウジング303に対して折り畳まれたり広げられたりすることに伴って変形することができ、且つ第2ハウジング305が第1ハウジング303から離脱することを制限し、回転軸機構100はさらに折り畳み式スクリーン200を支持することに用いられ、それにより折り畳み式スクリーン200の崩壊を防止する。回転軸機構100の対向する両辺側はそれぞれ第1ハウジング303及び第2ハウジング305に接続される。回転軸機構100はそれ自体の回転可能な特性を利用して、第1ハウジング303が第2ハウジング305に対して反転することができ、それにより第1ハウジング303が第2ハウジング305に対して重ね合わせられた形状を呈し、又は夾角を呈し、又は展開された形状を呈する。
図2及び3を参照すると、回転軸機構100は互いに回転可能に接続されたベース10及び回転アセンブリ30を含み、回転アセンブリ30はハウジングアセンブリ300に接続され、ハウジングアセンブリ300の第1ハウジング303および第2ハウジング305はベース10と回転アセンブリ30との間の相対回転によって互いに対して回転する。
本実施例において、回転アセンブリ30は2つ(図では一つのみが示される)であり、2つの回転アセンブリ30はそれぞれベース10の対向する2つの側に設置され、2つの回転アセンブリ30はそれぞれ第1ハウジング303及び第2ハウジング305に接続される。他の実施例では、回転アセンブリ30は1つであってもよく、第1ハウジング303及び第2ハウジング305の一方がベース10に接続され、他方が回転アセンブリ30に接続されてもよい。本明細書の実施例は2つの回転アセンブリ30を例として説明する。本実施例では、2つの回転アセンブリ30は基本的にベース10に対して対称して設置され、回転アセンブリ30に基づいて回転するハウジングアセンブリ300、折り畳み式スクリーン200の回転状態をほぼ対称にすることができ、且つ折り畳み状態で対称構造を有することができ、収容体積が相対的に小さい。
図4を参照すると、本実施例において、ベース10は座体12及び座体12に積層されたカバープレート14を含み、座体12及びカバープレート14は回転アセンブリ30に回転可能に接続された構造を共同で構成することに用いられ、回転軸機構100の取り付けを容易にする。
図5を参照すると、本実施例において、座体12はほぼブロック状であり、それはカバープレート14に向かう側に凹部121が設けられ、凹部121の表面は座体12の他の部分の表面よりも凹んでいる。さらに、凹部121の表面は略弧状面であり、例えば部分の円筒状構造の面であってもよく、回転アセンブリ30の回転軸構造に適合する。
図6を参照すると、本実施例において、カバープレート14はほぼ板状構造であり、凹部121に向う側に係合面141が設けられ、係合面141は凹部121の表面に対向して且つ間隔をあけれ設置され、凹部121と共に回転軸溝16を形成する。回転軸溝16は回転アセンブリ30の回転軸構造を収容することに用いられ、これによりベース10に対して回転アセンブリ30を回転させる。さらに、凹部121の表面構造に対応し、係合面141はほぼ弧状面であり、例えば部分の円筒状構造の表面であってもよく、係合面141と凹部121の表面とほぼ平行であり、回転軸溝16はほぼ部分的な筒状断面輪郭を有する溝であり、この場合、回転軸溝16は回転軸線Oを定義する。回転アセンブリ30がベース10に対して回転すると、回転アセンブリ30は基本的に回転軸線Oを中心として回転する。
回転アセンブリ30はブラケット32、連動部材34及びガイド部材36を含み、ブラケット32はベース10と間隔をあけて設置され、連動部材34はブラケット32とベース10との間に移動可能に設置され、ガイド部材36はブラケット32に回転可能に接続され、且つ連動部材34と摺動可能に嵌合される。ベース10と回転アセンブリ30が相対的に回転すると、連動部材34は摺動嵌合構造に基づいてガイド部材36を駆動して回転させ、ガイド部材36は回転軸機構100が折り畳まれる時に一定の傾斜角度を呈するように回転することができ、それにより折り畳み式スクリーン200の折り曲げに一定の収容空間を提供し、それにより回転軸機構100が折り畳み式スクリーン200を押して折り畳み式スクリーン200にアーチ状の現象を発生させることを回避する。本実施例において、ブラケット32は第1ハウジング303に接続され、例えば、ブラケット32はネジ等の締結具によって第1ハウジング303に固定され、且つブラケット32は折り畳み式スクリーン200と第1ハウジング303との間に位置される。図7を参照すると、ブラケット32にガイド溝321が設置され、ガイド溝321は連動部材34の構造の一部を収容することに用いられ、連動部材34がブラケット32に摺動可能に接続される。本実施例において、ガイド溝321は一般的に直線状の溝構造であり、それはブラケット32のベース10に向かう側を貫通して開口323を形成し、開口323は連動部材34が通過することに用いられる。ガイド溝321の延在方向は回転軸線Oに対して略垂直である。
連動部材34は本体341と、本体341に設置された駆動部343と、を含み、本体341の一端はベース10に回転可能に接続され、他端はブラケット32に摺動可能に接続される。さらに、本実施例において、本体341は回転部3411及び摺動部3413を含み、回転部3411及び摺動部3413はそれぞれ本体341の対向する2つの端部に位置される。
回転部3411はベース10に回転可能に接続され、例えば、回転部3411は第1枢軸3412を介してベース10の座体12に回転可能に接続される。第1枢軸3412の構造は制限されず、それは回転部3411に直接成形される略軸状構造であってもよく、回転部3411と独立した回転軸やピン等の構造であってもよい。
摺動部3413は略平板状構造を呈し、それはブラケット32のガイド溝321内に摺動可能に収容され、ベース10が連動部材34を動かして回転させると、摺動部3413はガイド溝321内に摺動することができ、回転過程における構造干渉を回避し、回転軸機構100の回転を円滑にする。さらに、本実施例において、摺動部3413は2つであり、2つの摺動部3413は相対して間隔をあけて設置され、2つの摺動部3413は共同で駆動部343を固定することに用いられる。他のいくつかの実施例において、摺動部3413とガイド溝321との間の構造は他の形態のガイド構造で代替することができ、例えば、ブラケット32にガイド溝、ガイド孔などの構造が設けられてもよく、摺動部3413が該ガイド溝、ガイド孔と摺動可能に嵌合され、又は、摺動部3413とブラケット32との間の摺動嵌合はガイドレール及びガイド溝の形態によって実現されてもよい。
さらに、本体341はさらに退避部3415を含むことができ、退避部3415は回転部3411と摺動部3413との間に接続される。本実施例では、退避部3415が摺動部3413に対して折り曲げられて、摺動部3413と共にガイド部材36を収容するための収容空間3416が形成される。連動部材34がガイド部材36を駆動してブラケット32に対して回転させると、ガイド部材36は連動部材34に対して傾斜し、収容空間3416は傾斜したガイド部材36に十分な可動空間を提供し、構造がガイド部材36の移動を干渉することを防止し、且つ回転軸機構100の全体構造をコンパクトにする。
駆動部343は摺動部3413に接続され、駆動部343はガイド部材36を動かして移動させることに用いられる。さらに、本実施例において、駆動部343は略柱状を呈し、それは2つの摺動部3413の間に接続され、2つの摺動部3413の間に形成された空間がガイド部材36と摺動嵌合し且つガイド部材36の移動を干渉することを回避し、嵌合構造をコンパクトにする。
図8及び図9を参照すると、ガイド部材36はブラケット32の折り畳み式スクリーン200に向かう側に設置される。ガイド部材36に摺動溝361が設置され、摺動溝361は駆動部343と摺動可能に嵌合することに用いられる。更に、駆動部343の少なくとも一部は摺動溝361内に収容され、ベース10と回転アセンブリ30とが相対的に回転すると、駆動部343は摺動溝361内に摺動し、ガイド部材36を駆動して、ブラケット32に対して回転させ且つ傾斜させる。
さらに、ガイド部材36は接続部363及びガイド部365を含む。
本実施例では、接続部363はほぼ板状であり、それはブラケット32の折り畳み式スクリーン200に向かう側に設置され、且つブラケット32に回転可能に接続される。接続部363は折り畳み式スクリーン200を支持するために同時に使用されてもよく、これにより折り畳み式スクリーン200が展開された状態でつぶれるのを防止できる。さらに、ガイド部材36、連動部材34、ブラケット32とベース10との間の回転、摺動接続関係により、回転軸機構100を折り畳み式スクリーン200の非表示側(すなわち背面)に直接設置することができ且つ折り畳み式スクリーン200を支持することができ、回転軸機構100が折り畳み式スクリーン200の4周縁部に設置されて電子装置500のフレーム空間を占有することを防止し、より大きな画面比率を実現することに有利である。
いくつの実施例において、ブラケット32から離れる接続部363の片側は折り畳み式スクリーン200に固定して接続されてもよく(例えば、貼り付け等)、それにより接続部363を回転させて傾けると、折り畳み式スクリーン200を駆動して回転軸機構100に向かう方向に曲げることができ、折り畳み式スクリーン200の折り曲げ状態に対してガイド作用を行い、折り畳み式スクリーン200が折り畳まれた状態で折り畳み式スクリーン200を所定の方向に向かって曲げ変形させ、これにより折り畳み式スクリーン200が折り畳まれた時に異常なアーチ又は湾曲変形を防止することができる。
ガイド部365は接続部363とブラケット32との間に設置され、摺動溝361はガイド部365に設置され、ガイド部365が連動部材34の駆動部343と摺動可能に嵌合することができる。さらに、ガイド部365が接続部363のブラケット32に向う側に接続され、且つ接続部363の表面に対して突出し、ガイド部365の少なくとも一部は2つの摺動部3413の間の空間に収容され、駆動部343が摺動溝361を通過することにより、ガイド部材36と連動部材34との間の嵌合構造をよりコンパクトにする。
図10を参照すると、本実施例において、ガイド部365の摺動溝361は一般的に接続部363に対して傾斜して設置される溝である。摺動溝361は、対向する第1端部3611と第2端部3613とを有し、第1端部3611はベース10に隣接し、第2端部3613はベース10から離れる。すなわち、第2端部3613は、第1端部3611よりも前記ベース10から離れる。第1端部3611及び第2端部3613は共に摺動溝361の延在方向を定義し、すなわち、摺動溝361の延在方向は、第1端部3611から第2端部3613に向かう方向であると理解することができ、または第2端部3613から第1端部3611に向かう方向であると理解することができる。摺動溝361の延在方向はガイド溝321の延在方向とほぼ同じであり、いずれもブラケット32からベース10に向かって延在する。さらに、摺動溝361の延在方向は接続部363に対してほぼ傾斜して設置され、駆動部343が摺動溝361に摺動する際に、第1端部3611と第2端部3613との間を摺動することで接続部363を駆動して回転させ且つ傾斜させることができる。
さらに、図10に示すように、摺動溝361の傾斜構造に基づき、第1端部3611と接続部363との間の距離が第2端部3613と接続部363との間の距離より小さく、回転軸機構100が折り畳まれた時に、連動部材34がベース10に対して回転し且つブラケット32から離れる方向に移動し、駆動部343が第2端部3613から第1端部3611まで摺動し、それによりガイド部材36を駆動して、ブラケット32に対して回転し且つ傾斜させる。
図11を参照すると、本実施例において、回転アセンブリ30はさらに接続部材38を含むことができ、接続部材38の一端がベース10に回転可能に接続され、他端がブラケット32に回転可能に接続され、ベース10とブラケット32との間の相対位置をほぼ変化させないように維持し、回転軸機構100の回転の安定性を向上させることに有利である。本実施例において、接続部材38が連動部材34とほぼ並列に設置され、接続部材38が第2枢軸3811を介してベース10に回転可能に接続され、第2枢軸3811が第1枢軸3412とほぼ同軸に設置され、これにより、接続部材38及び連動部材34はベース10にほぼ同軸に接続され、これにより接続部材38と連動部材34との間の回転が互いに干渉しないことが保証され、回転軸機構100の複数の要素は回転プロセス中に回転の一貫性を維持し、要素のずれによって引き起こされる折り畳み式スクリーン200への損傷を回避する。理解できるように、本出願の実施例では、「並列に設置され」とは、両者をほぼ間隔をあけて配置すると理解されるべきであり、通称「並列」と呼ばれており、同一平面に間隔をあけて配置することに制限する必要はない。例えば、接続部材38の側辺が連動部材34の側辺と対向して間隔をあけて設置され、回転アセンブリ30が回転する時に、接続部材38と連動部材34のいずれか一方が回転することができ、両者の間の相対距離は一定に維持することができる。
さらに、本実施例において、接続部材38は連動部材34とほぼ並列に設置され、ガイド部材36は接続部材38と連動部材34との同一側に設置され、接続部材38のガイド部材36に向かう片側に逃げ空間3813が設けられ、逃げ空間3813は部分的にガイド部材36を収容することに用いられる。連動部材34がガイド部材36を駆動してブラケット32に対して回転させると、ガイド部材36は接続部材38に対して傾斜し、逃げ空間3813は傾斜したガイド部材36に十分な可動空間を提供し、構造がガイド部材36の移動を干渉することを回避し、且つ回転軸機構100の全体構造をよりコンパクトにする。
さらに、本実施例において、接続部材38は第1回転軸部381、第2回転軸部383及び移行部385を含むことができ、移行部385は第1回転軸部381と第2回転軸部383との間に接続される。第1回転軸部381はベース10に回転可能に接続され、第2回転軸部383はブラケット32に回転可能に接続され、移行部385は屈曲構造を有して上述の逃げ空間3813を形成する。理解できるように、「第1回転軸部」および「第2回転軸部」の名称は接続部材38の具体的な構造に制限されるものではなく、第1回転軸部381及び第2回転軸部383は回転接続機能を有する接続部材38の部位であることと理解すべきであり、総称して「回転軸部」と称され、明細書では接続部材38がそれぞれベース10とブラケット32との接続関係を説明するために、「第1回転軸部」および「第2回転軸部」の名称で回転接続される部位を区別する。
さらに、第1回転軸部381は上記第2枢軸3811とすることができ、接続部材38とベース10との間の回転接続を実現することに用いられる。第1回転軸部381は弧面構造を有し、且つベース10の回転軸溝16内に摺動可能に収容され、第1回転軸部381が回転軸溝16内に摺動する時に、接続部材38は回転軸線Oに基づいて回転する。具体的には、図示の実施例において、第1回転軸部381はほぼ部分的に円筒形を呈してもよく、それは回転軸溝16内に回転可能に収容されるとみなすこともできる。第1回転軸部381の対向する2つの表面がそれぞれ凹部121、係合面141に対向して設置され、例えば、第1回転軸部381の表面が凹部121及び係合面141にほぼ重なるように配置され、第1回転軸部381が回転軸溝16内に回転するとき、第1回転軸部381の緩みを回避して、回転軸機構100がよりスムーズに回転することを保証する。
さらに、接続部材38はさらに位置決め部387を含むことができ、位置決め部387は第1回転軸部381に設置され、それはベース10の構造と協働し、回転アセンブリ30とベース10との間の相対角度の位置決めを実現することに用いられる。それに対応して、ベース10は嵌合部18をさらに含むことができ、嵌合部18は回転軸溝16内に配置され、位置決め部387と嵌合するために用いられ、それにより回転アセンブリ30とベース10との間の角度を固定する。具体的には、位置決め部387は第1回転軸部381の表面から突出する突起構造であってもよく、嵌合部18は凹部121に設置された凹状構造又は係合面141に設置された凹状構造であってもよい。第1回転軸部381が回転軸溝16内に摺動する時に、位置決め部387は選択的に嵌合部18に嵌め込まれ、外力がない場合、位置決め部387は嵌合部18に安定して収容され、回転アセンブリ30とベース10との角度が固定されることができる。さらに、位置決め部387又は/及び嵌合部18の数は複数であってもよく、複数の位置決め部387又は/及び嵌合部18は第1回転軸部381の回転方向に沿って間隔をあけて設置されてもよく、即ち、回転軸線Oを回る方向に沿って間隔をあけて設置され、それにより回転アセンブリ30とベース10との間の複数の角度の位置決めを実現できる。他のいくつかの実施例において、位置決め部387と嵌合部18との間の溝、突起構造は交換可能であり、例えば、位置決め部387は凹溝であり、嵌合部18は突起部等であり、両者が協働して回転アセンブリ30とベース10との角度の位置決めを実現すればよく、本明細書では説明しない。
図12を参照すると、図12は回転軸機構100の構造概略図であり、それはモジュールの描画法で回転軸機構100及びハウジングアセンブリ300の概略構造を示し、且つ本出願の実施例における電子装置500の構造を制限するものではない。本実施例では、回転軸機構100はさらに回転軸ハウジング50を含み、回転軸ハウジング50はベース10を収容するために用いられ、それにより回転軸機構100を全体的に保護でき、且つモジュール式組み立て方式を形成し、輸送及び組み立てに有利である。具体的には、回転軸ハウジング50に収容キャビティ52が設けられ、ベース10は収容キャビティ52に設置され、且つネジ等の締結具によって回転軸ハウジングに固定される。さらに、回転軸ハウジング50は電子装置500のハウジングアセンブリであってもよく、第1ハウジング303及び第2ハウジング305と共に電子装置500の外観面を構成し、この時、第1ハウジング303及び第2ハウジング305はそれぞれ回転軸ハウジング50の対向する2つの側に設置される。
本実施例において、1つの回転軸機構100は2つの回転アセンブリ30を含み、例えば、第1回転アセンブリ3001及び第2回転アセンブリ3003を含み、第1回転アセンブリ3001及び第2回転アセンブリ3003はそれぞれベース10の対向する2つの側に設置され、且つベース10に対してほぼ対称して設置される。第1回転アセンブリ3001は第1ハウジング303に接続され、第2回転アセンブリ3003は第2ハウジング305に接続される。対応して、ベース10の回転軸溝16は2つであってもよく、そのうちの1つの回転軸溝16は第1回転アセンブリ3001の回転軸構造を収容するために用いられ、他の回転軸溝16は第2回転アセンブリ3003の回転軸構造を収容することに用いられる。第1回転アセンブリ3001及び第2回転アセンブリ3003は外力の作用でベース10に対して回転することができ、互いに近づいて折り畳まれた状態を呈し、互いに離れて展開された状態を呈することができる。これにより、第1ハウジング303と第2ハウジング305とは比較的スムーズに折りたたんだり広げたりすることができ、折りたたんだときの体積は相対的に小さい。電子装置500は複数の回転軸機構100を含むことができ、複数の回転軸機構100はその回転軸線Oの方向に沿って順に配列され、且つ第1ハウジング303及び第2ハウジング305に接続され、それにより電子装置500の回転をバランスさせ且つ安定させる。
他のいくつの実施例では、1つの回転軸機構100は1つの回転アセンブリ30のみを含んでもよく、電子装置500のハウジングアセンブリ300に取り付けられる時に、2つの回転軸機構100を用いて第1ハウジング303と第2ハウジング305との間の回転接続を実現する。例えば、そのうち1つの回転軸機構100の回転アセンブリ30が第1ハウジング303に接続され、ベース10が第2ハウジング305に接続され、もう1つの回転軸機構100の回転アセンブリ30が第2ハウジング305に接続される。当然ながら、回転軸機構100の数は複数であってもよく、例えば、4つ、6つ、8つ等であり、それにより電子装置500の回転をバランスさせ且つ安定させる。
再び図2を参照すると、電子アセンブリ400は第1電子モジュール401、第2電子モジュール403及びフレキシブル回路基板405を含み、第1電子モジュール401が第1ハウジング303に設置され、第2電子モジュール403が第2ハウジング305に設置され、フレキシブル回路基板405が第1電子モジュール401及び第2電子モジュール403に電気的に接続される。さらに、第1電子モジュール401は、メインボード及びメインボードが設置された中央処理装置、メモリ、アンテナ、カメラ、送受話器などであってもよい。第2電子モジュール403はプリント回路基板及びプリント回路基板に設置された機能モジュールで構成されてもよく、第2電子モジュール403は第1電子モジュール401と異なり、第2電子モジュール403は電池、コネクタ、指紋モジュール等であってもよい。
折り畳み式スクリーン200は第1ハウジング303、回転軸機構100及び第2ハウジング305に順次敷設される。本実施例では、折り畳み式スクリーン200はフレキシブルディスプレイパネル201を含む。フレキシブルディスプレイパネル201は第1ハウジング303と第2ハウジング305とが互いに反転することに伴って折り曲げられた形状又は展開された形状を呈する。フレキシブルディスプレイパネル201は電子アセンブリ400に電気的に接続され、それにより電子アセンブリ400はフレキシブルディスプレイパネル201の動作を制御することができる。
本出願の実施例によって提供される電子装置及びその回転軸機構には、折り畳み式スクリーンがハウジングアセンブリ及び回転軸機構に設けられ際、第1ハウジング及び第2ハウジングはベースと回転アセンブリとの間の相対的な回転により互いに対して回転することができ、このとき、駆動部が摺動溝内に摺動し、ガイド部材を駆動してブラケットに対して回転させ、ガイド部材が回転すると、ガイドがたわんで一定の逃げ空間が形成され、この逃げ空間は回転軸機構が折り畳み式スクリーンの背面に抵抗力または支持力を形成するのを防ぎ、折り畳み式スクリーンが折り畳まれたときに折り畳み式スクリーンの屈曲構造(図13に示すように)を収容する空間を提供する。これにより、折り畳み式スクリーンが回転軸機構から離れてアーチして変形する傾向を回避することができ、すなわち、折り畳み式スクリーンは、外力の支持なしでアーチする状況で自然な曲げ状態で回転軸機構に向かって凹んで変形することができ、折り畳み式スクリーンの曲げる傾向に適合しない変形を回避することができる。従って、上記回転軸機構は折り畳み式スクリーンが折り畳まれる時に折り畳み式スクリーンを保護することができ、折り畳み式スクリーンの不規則な変形による折り畳み式スクリーンへの損傷を回避し、折り畳み式スクリーンの耐用年数を延長させる。
さらに、接続部は折り畳み式スクリーンを支持するために使用されてもよく、これにより折り畳み式スクリーンが展開された状態で折り畳み式スクリーンがつぶれるのを防止できる。ガイド部材、連動部材、ブラケットがベースとの間の回転、摺動接続関係により、回転軸機構を折り畳み式スクリーンの非表示側(即ち背面)に直接設置することができ且つ折り畳み式スクリーンを支持することができ、回転軸機構が折り畳み式スクリーンの4周縁部に設置されて電子装置のフレーム空間を占有することを回避し、より大きな画面比率を実現することに有利である。
本出願の実施例において、電子装置500は小画面ディスプレイ、大画面ディスプレイ、または湾曲画面ディスプレイを実現し、様々な機能を提示する多目的携帯電話であってもよい。例えば、電子装置500はフレキシブルディスプレイパネル201が折り畳まれると、第1ハウジング303が第2ハウジング305と一緒に積み重ねることができ、電子装置500が携帯電話として使用することができ、ユーザが携帯しやすく、占有空間が小さい。電子装置500はフレキシブルディスプレイパネル201が一定の角度で折り曲げられると、第1ハウジング303が第2ハウジング305に対して展開され、且つ互いに一定の角度を形成し、電子装置500はノートパソコンとして使用することができる。電子装置500はフレキシブルディスプレイパネル201が展開されると、第1ハウジング303が第2ハウジング305に対して展開し、且つ互いに面一になり、電子装置500はタブレットパソコンとして使用することができ、表示面積を増加させ、より多くの表示内容を獲得し、ユーザ体験を向上させる。当然ながら、電子装置500は多目的のタブレットコンピュータ又は多目的のノートパソコンであってもよく、又は複数のモード切り替えを有する他の多機能電子装置であってもよい。
図14を参照すると、本実施例において、フレキシブルディスプレイパネル201は第1ハウジング303に貼り付けられた第1表示部202、第2ハウジング305に貼り付けられた第2表示部203及び第1表示部202と第2表示部203との間に接続された折り曲げ表示部204を含む。第1表示部202及び第2表示部203は、それぞれ第1ハウジング303と第2ハウジング305に伴って相対的に折り畳まれたり展開されたりする。折り曲げ表示部204は、第1表示部202が第2表示部203に対して折り畳まれたり展開したりすることに伴って、折り曲げられたり展開されたりする。いくつの実施例において、第1表示部202、第2表示部203及び折り曲げ表示部204は一体構造であってもよく、フレキシブルディスプレイパネル201を一体型のフレキシブルディスプレイパネルとする。あるいは、他のいくつかの実施例において、折り曲げ表示部204は折り曲げ可能な可撓性部分であり、第1表示部202、第2表示部203は非可撓性部分であってもよく、第1表示部202及び第2表示部203は折り曲げ表示部204を介して相対的に折り畳まれ又は展開される。
さらに、折り畳み式スクリーン200はさらにフレキシブルディスプレイパネル201をカバーする可撓性の透光性カバープレート(図示せず)を含むことができる。可撓性の透光性カバープレートはフレキシブルディスプレイパネル201に貼り合わせられる。可撓性の透光性カバープレートの周縁は第1ハウジング303及び第2ハウジング305に固定して接続される。可撓性の透光性カバープレート41はフレキシブルディスプレイパネル201を保護することに用いられ、且つ電子装置500の外観性能を向上させる。
本明細書の説明において、用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「特定の例」、または「いくつかの例」などの説明は、実施例または例に関連して説明された特定の特徴、構造、材料、または特性が、本出願の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書において、上述した用語の概略的な表現は、必ずしも同一の実施例又は例に制限されるものではない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料または特性は、任意の1つ又は複数の実施例または例において適切な方法で組み合わされてもよい。さらに、当業者であれば、矛盾しない限り、本明細書に記載されている異なる実施例または例と、異なる実施例または例の特徴とを組み合わせることができる。
さらに、「第1」、「第2」という用語は、説明の目的のためだけのものであり、相対的な重要性を相対的な重要性を示したり暗示したり、示された技術的特徴の量を暗示的に指定したりするものと理解されるべきではない。従って、「第1」、「第2」と定義された特徴は、少なくとも1つの特徴を明示的にまたは暗示的に含むことができる。本出願の説明において、「複数の」とは、特に明示されていない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つ等である。
最後に説明すべきことは以下のとおりである。以上の実施例は本出願の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、制限するものではない。上記実施例を参照して本出願を詳細に説明したが、当業者であれば以下のことを理解できる。それは依然として前記各実施例に記載の技術的解決手段を修正することができ、又はその技術的特徴の一部に対して同等の置換を実行する。これらの修正または置換は、対応する技術的解決手段の本質を、本出願の実施例の技術的解決手段の精神および範囲から逸脱するものではない。