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JP2023132891A - 乗物用シートのフレーム - Google Patents

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JP2023132891A JP2022038466A JP2022038466A JP2023132891A JP 2023132891 A JP2023132891 A JP 2023132891A JP 2022038466 A JP2022038466 A JP 2022038466A JP 2022038466 A JP2022038466 A JP 2022038466A JP 2023132891 A JP2023132891 A JP 2023132891A
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泰一郎 後藤
Taiichiro Goto
正剛 中村
Masatake Nakamura
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Toyota Boshoku Corp
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Toyota Boshoku Corp
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Abstract

Figure 2023132891000001
【課題】剛性を高めつつ、リサイクル時にフレーム本体と樹脂部品とを分解し易くできる乗物用シートのフレームを提供する。
【解決手段】本開示の一態様は、金属製のフレーム本体と、補強材と、補強材をフレーム本体に固定する楔と、を備える乗物用シートのフレームである。フレーム本体は、基部と、基部から突出すると共に、互いに対向する第1壁部及び第2壁部と、を有する。補強材は、第1壁部に内側から接触するように配置された樹脂製の第1部材と、第2壁部に内側から接触するように配置された樹脂製の第2部材と、を有する。楔は、第1部材と第2部材との間に圧入されることで、第1部材を第1壁部に押圧すると共に、第2部材を第2壁部に押圧する。
【選択図】図2

Description

本開示は、乗物用シートのフレームに関する。
乗物用シートにおいて、軽量化の観点から、金属製のフレーム本体を樹脂で補強したフレームが知られている(特許文献1参照)。このフレームでは、インサート成形、接着剤等の接合手段によって、樹脂がフレーム本体に接合されている。
特開2021-138177号公報
上述のフレームでは、樹脂がフレーム本体に接合されているため、乗物用シートのリサイクル時の分解が容易ではない。これに対し、ボルト、ビス、リベット等の機械的手段によって樹脂をフレーム本体に連結することで、樹脂をフレーム本体から分解し易くできる。しかし、機械的手段を用いた場合、連結部分の剛性低下、及び作業工数の増加によるコストの増加が避けられない。
本開示の一局面は、剛性を高めつつ、リサイクル時にフレーム本体と樹脂部品とを分解し易くできる乗物用シートのフレームを提供することを目的としている。
本開示の一態様は、金属製のフレーム本体(2)と、補強材(3)と、補強材(3)をフレーム本体(2)に固定する楔(4)と、を備える乗物用シートのフレーム(1)である。フレーム本体(2)は、基部(21)と、基部(21)から突出すると共に、互いに対向する第1壁部(22)及び第2壁部(23)と、を有する。
補強材(3)は、第1壁部(22)に内側から接触するように配置された樹脂製の第1部材(31)と、第2壁部(23)に内側から接触するように配置された樹脂製の第2部材(32)と、を有する。楔(4)は、第1部材(31)と第2部材(32)との間に圧入されることで、第1部材(31)を第1壁部(22)に押圧すると共に、第2部材(32)を第2壁部(23)に押圧する。
このような構成によれば、インサート成形、接着等の接合手段を用いることなく、楔(4)の圧入によって樹脂部品である第1部材(31)及び第2部材(32)をフレーム本体(2)に圧着できる。そのため、フレーム(1)の剛性を高めつつ、リサイクル時にフレーム本体(2)と樹脂部品とを分解し易くできる。
本開示の一態様では、補強材(3)は、第2部材(32)を第1部材(31)に対して揺動可能に連結するヒンジ(33)をさらに有してもよい。このような構成によれば、第1部材(31)及び第2部材(32)のフレーム本体(2)の内部への配置が容易となる。そのため、フレーム(1)の組み立て工数が低減される。
本開示の一態様では、楔(4)は、第1部材(31)と第2部材(32)とに挟まれる楔本体(41)と、楔本体(41)の先端部とは反対側の根元部から延伸すると共に、第1部材(31)及び第2部材(32)の少なくとも一方の外面と重なる支持部(42)と、支持部(42)から突出すると共に、第1部材(31)又は第2部材(32)に係合する係合部(43,44)と、を有してもよい。このような構成によれば、楔(4)の補強材(3)からの脱離が抑制される。その結果、補強材(3)のフレーム本体(2)への固定強度を高められる。
本開示の一態様では、楔(4)は、第1部材(31)と第2部材(32)との間に配置されると共に、凹凸が設けられた圧入面(41A,41B)を有してもよい。第1部材(31)のうち圧入面(41A,41B)と接触する受圧面(313A)には、凹凸が設けられてもよい。第2部材(32)のうち圧入面(41A,41B)と接触する受圧面(323A)には、凹凸が設けられてもよい。このような構成によれば、楔(4)と第1部材(31)及び第2部材(32)との間の摩擦係数が大きくなる。その結果、楔(4)の脱離が抑制され、補強材(3)のフレーム本体(2)への固定強度を高められる。
本開示の一態様では、補強材(3)は、フレーム本体(2)と係合する位置決め部(325)を有してもよい。このような構成によれば、フレーム(1)の組み立て時における補強材(3)とフレーム本体(2)との位置決めが容易となる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
図1は、実施形態におけるバックフレームの模式的な斜視図である。 図2は、図1のII-II線における模式的な断面図である。 図3は、図2のフレームにおける補強材の模式的な側面図である。 図4Aは、図2のフレームにおける楔本体及び第1受圧部の模式的な部分断面図であり、図4Bは、図2のフレームにおける楔本体及び第2受圧部の模式的な部分断面図である。 図5は、図2のフレームの製造方法における一工程を示す模式的な断面図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す乗物用シートのフレーム1(以下、単に「フレーム1」ともいう。)は、乗物用シートのバックフレーム10の右サイドフレームを構成している。
バックフレーム10は、シートバックを支持する部材である。バックフレーム10は、フレーム1と、左サイドフレーム11と、アッパパネル12と、ロアパネル13とを有する。
本実施形態のフレーム1が用いられる乗物用シートは、自動車の座席シートとして使用される。なお、以下の説明及び各図面における方向は、乗物用シートを乗物(つまり自動車)に組み付けた状態における方向を意味する。また、本実施形態では、シート幅方向は、乗物の左右方向に一致し、シートの前方は、乗物の前方に一致する。
左サイドフレーム11は、フレーム1とシート幅方向に離間して配置されている。アッパパネル12及びロアパネル13は、それぞれ、フレーム1と左サイドフレーム11とをシート幅方向に連結している。
フレーム1は、上下方向に延伸している。つまり、フレーム1は、上下方向の長さがシート前後方向の長さ及びシート幅方向の長さよりも大きい。図2に示すように、フレーム1は、フレーム本体2と、補強材3と、楔4とを備える。
<フレーム本体>
フレーム本体2は、金属製の板状の部材である。フレーム本体2は、フレーム1の下端部から上端部まで(つまり、図1の上部領域A1から下部領域A3まで)延伸している。フレーム本体2は、基部21と、第1壁部22と、第2壁部23とを有する。
基部21は、フレーム1のシート幅方向の最外面(つまり右端面)を構成している。基部21は、厚み方向がシート前後方向と交差する向きに配置されている。基部21の前端部には、第1壁部22が接続されている。基部21の後端部には、第2壁部23が接続されている。
第1壁部22は、基部21の前端部から、基部21の板面と交差する方向(本実施形態では左方向)に突出している。第1壁部22の基部21とは反対側の先端部22Aは、第2壁部23に向かう方向(本実施形態ではシート後方)に湾曲している。
第2壁部23は、基部21の後端部から、基部21の板面と交差する方向(本実施形態では左方向)に突出している。第2壁部23の基部21とは反対側の先端部23Aは、第1壁部22に向かう方向(本実施形態ではシート前方)に湾曲している。
第1壁部22と第2壁部23とは、シート前後方向において、互いに対向している。第2壁部23は、第1壁部22よりも基部21からの突出量(つまりシート幅方向の長さ)が大きい。
第1壁部22及び第2壁部23は、基部21と一体化されている。つまり、フレーム本体2は、1枚の金属板を、基部21の前端部及び後端部となる位置で右方向に湾曲させることで形成されている。フレーム本体2は、上下方向と直交する断面がC字状である。つまり、フレーム本体2は、開断面を有する。
<補強材>
補強材3は、フレーム本体2に取り付けられている。補強材3は、第1部材31と、第2部材32と、ヒンジ33とを有する。
補強材3は、フレーム1のうち、少なくとも上下方向における中央領域A2(図1参照)に配置されている。補強材3は、フレーム1の上部領域A1又は下部領域A3に配置されてもよい。
<第1部材>
第1部材31は、第1壁部22に内側から接触するように配置された樹脂製の部材である。
第1部材31は、第1ベース311と、第1密着部312と、第1受圧部313と、複数の第1リブ314とを有する。第1ベース311は、フレーム本体2の基部21とシート幅方向に対向する板状の部位である。第1ベース311は、厚み方向がシート前後方向と交差する向きに配置されている。
第1密着部312は、第1ベース311のシート前方の端部から、基部21に向かって突出する板状の部位である。第1密着部312は、フレーム本体2の第1壁部22の内面(つまり後方の板面)に押し当てられている。
第1受圧部313は、第1ベース311のシート後方の端部から、基部21に向かって突出する板状の部位である。第1受圧部313は、シート前後方向において第1密着部312と対向している。第1受圧部313には、楔4の楔本体41が接触している。
第1リブ314は、第1ベース311、第1密着部312及び第1受圧部313それぞれの内面に連結された板状の部位である。第1リブ314の板面は、上下方向と交差する。図3に示すように、複数の第1リブ314は、上下方向に離れて配置されている。第1ベース311、第1密着部312、第1受圧部313及び複数の第1リブ314は樹脂によって一体成形されている。
<第2部材>
図2に示す第2部材32は、第2壁部23に内側から接触するように配置された樹脂製の部材である。
第2部材32は、第2ベース321と、第2密着部322と、第2受圧部323と、複数の第2リブ324と、位置決め部325とを有する。第2ベース321は、フレーム本体2の基部21とシート幅方向に対向する板状の部位である。
第2ベース321は、厚み方向がシート前後方向と交差する向きに配置されている。第2ベース321は、第1部材31の第1ベース311と共に、フレーム1のシート幅方向内側(つまり左側)の面を構成している。
第2密着部322は、第2ベース321のシート後方の端部から、基部21に向かって突出する板状の部位である。第2密着部322は、フレーム本体2の第2壁部23の内面(つまり前方の板面)に押し当てられている。第2密着部322の第2ベース321からの突出量(つまりシート幅方向の長さ)は、第1密着部312の第1ベース311からの突出量よりも大きい。
第2受圧部323は、第2ベース321のシート前方の端部から、基部21に向かって突出する板状の部位である。第2受圧部323は、シート前後方向において第2密着部322と対向している。第2受圧部323には、楔4の楔本体41が接触している。
第2受圧部323は、楔4を挟んで、第1部材31の第1受圧部313と対向する位置に配置されている。第2受圧部323は、第1受圧部313と共に、楔本体41が嵌め込まれる三角柱状の隙間を画定している。この隙間は、基部21に近づくに連れてシート前後方向の幅が小さくなっている。
第2リブ324は、第2ベース321、第2密着部322及び第2受圧部323それぞれの内面に連結された板状の部位である。第2リブ324の板面は、上下方向と交差する。図3に示すように、複数の第2リブ324は、上下方向に離れて配置されている。第2ベース321、第2密着部322、第2受圧部323及び複数の第2リブ324は樹脂によって一体成形されている。
位置決め部325は、第2密着部322の外面から突出する凸部である。図2に示すように、位置決め部325は、フレーム本体2の第2壁部23に設けられた孔に係合することで、第2部材32のフレーム本体2に対する上下方向の位置を決める。
<ヒンジ>
ヒンジ33は、第2部材32を第1部材31に対して揺動可能に連結している。ヒンジ33としては、第1部材31及び第2部材32と一体化された樹脂製のインテグラルヒンジを用いることができる。なお、ヒンジ33は、第1部材31及び第2部材32それぞれに固定された金属製の部材であってもよい。
ヒンジ33は、第1部材31の第1受圧部313と、第2部材32の第2受圧部323とに連結されている。ヒンジ33の中心軸(つまり第2部材32の揺動軸)は、第1受圧部313の板面及び第2受圧部323の板面と平行である。また、ヒンジ33は、フレーム本体2の基部21の内面に接触している。
第2部材32は、ヒンジ33によって、第1受圧部313及び第2受圧部323間の距離(つまりこれらの部材間の隙間の大きさ)が変化するように、第1部材31に対して揺動する。
<楔>
楔4は、補強材3をフレーム本体2に固定する樹脂製又は金属製の部材である。楔4は、楔本体41と、支持部42と、第1係合部43と、第2係合部44とを有する。
楔本体41は、第1部材31と第2部材32とに挟まれる三角柱状の部位である。楔本体41は、第1部材31と第2部材32との間に圧入されることで、第1部材31を第1壁部22に押圧すると共に、第2部材32を第2壁部23に押圧する。
具体的には、楔本体41は、第1部材31の第1受圧部313と第2部材32の第2受圧部323との間において、基部21に向かって(つまり右側から左側に向かって)圧入されている。
第1受圧部313が第2受圧部323から離れる方向に押圧されることで、第1部材31の第1密着部312が第1壁部22に密着する。同時に、第2受圧部323が第1受圧部313から離れる方向に押圧されることで、第2部材32の第2密着部322が第2壁部23に密着する。
図4A及び図4Bに示すように、楔本体41は、第1部材31と第2部材32との間に配置されると共に、それぞれ凹凸が設けられた第1圧入面41A及び第2圧入面41Bを有する。第1圧入面41Aは、第1受圧部313の外面である第1受圧面313Aと接触する。第2圧入面41Bは、第2受圧部323の外面である第2受圧面323Aと接触する。
第1受圧面313A及び第2受圧面323Aには、それぞれ凹凸が設けられている。第1圧入面41Aの凹凸は、第1受圧面313Aの凹凸と噛み合っている。同様に、第2圧入面41Bの凹凸は、第2受圧面323Aの凹凸と噛み合っている。
図2に示す支持部42は、楔本体41の先端部(つまりヒンジ33に近接する端部)とは反対側の根元部から延伸すると共に、第1部材31及び第2部材32の外面(本実施形態では左面)と重なる板状の部位である。具体的には、支持部42は、第1部材31の第1ベース311及び第2部材32の第2ベース321にフレーム1の外側から重ね合わされている。
第1係合部43及び第2係合部44は、それぞれ、支持部42からフレーム本体2の基部21に向かって、フレーム1の内側に突出する爪である。第1係合部43及び第2係合部44は、楔4の補強材3からの脱離を抑制する。
第1係合部43は、支持部42のうち、第1ベース311と重なる部分に設けられている。第1係合部43は、第1ベース311に設けられた開口を貫通することで、第1ベース311に係合している。
第2係合部44は、支持部42のうち、第2ベース321と重なる部分に設けられている。第2係合部44は、第2ベース321に設けられた開口を貫通することで、第2ベース321に係合している。
<フレームの製造方法>
次に、フレーム1の製造方法(つまり組み立て方法)について説明する。フレーム1の製造方法は、配置工程と、圧入準備工程と、圧入工程とを備える。
<配置工程>
本工程では、補強材3をフレーム本体2の内部に配置する。具体的には、図5に示すように、ヒンジ33を中心に第1受圧部313と第2受圧部323とが重なるように補強材3を畳んだ状態で、補強材3をフレーム本体2の内部に配置する。このとき、第1密着部312を第1壁部22の内面に接触させるようにフレーム本体2の内部に挿入する。
<圧入準備工程>
本工程では、補強材3の位置を調整して、楔4を圧入するための空間を準備する。具体的には、フレーム本体2の内部において、ヒンジ33を中心に第2受圧部323が第1受圧部313から離れるように補強材3を展開する。
この補強材3の展開によって、第2密着部322が第2壁部23の内面に接触する。また、第1受圧部313と第2受圧部323との間に、楔4を挿入可能な隙間が形成される。なお、このとき補強材3の位置決め部325を第2壁部23に係合させる。
<圧入工程>
本工程では、補強材3の隙間に楔4を圧入する。具体的には、第1受圧部313と第2受圧部323との間に形成された空間に、楔4をヒンジ33に向かって圧入する。
楔4の圧入によって、第1受圧部313と第2受圧部323との距離が大きくなり、補強材3がフレーム本体2の内面に押し付けられる。また、楔4が完全に圧入されることで、第1係合部43及び第2係合部44がそれぞれ補強材3に係合する。
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)インサート成形、接着等の接合手段を用いることなく、楔4の圧入によって樹脂部品である第1部材31及び第2部材32をフレーム本体2に圧着できる。そのため、フレーム1の剛性を高めつつ、リサイクル時にフレーム本体2と樹脂部品とを分解し易くできる。
(1b)第1部材31と第2部材32とを連結するヒンジ33によって、第1部材31及び第2部材32のフレーム本体2の内部への配置が容易となる。そのため、フレーム1の組み立て工数が低減される。
(1c)第1係合部43及び第2係合部44が第1部材31及び第2部材32に係合することで、楔4の補強材3からの脱離が抑制される。その結果、補強材3のフレーム本体2への固定強度を高められる。
(1d)第1圧入面41A、第2圧入面41B、第1受圧面313A及び第2受圧面323Aに、それぞれ凹凸が設けられることで、楔4と第1部材31及び第2部材32との間の摩擦係数が大きくなる。その結果、楔4の脱離が抑制され、補強材3のフレーム本体2への固定強度を高められる。
(1e)フレーム本体2と係合する位置決め部325によって、フレーム1の組み立て時における補強材3とフレーム本体2との位置決めが容易となる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態の乗物用シートのフレームにおいて、補強材は、必ずしもヒンジを有しなくてもよい。例えば、第1部材と第2部材とは分離されていてもよい。この場合、第1部材及び第2部材が個別にフレーム本体の内部に配置されたのち、第1部材及び第2部材の間に楔が圧入される。
(2b)上記実施形態の乗物用シートのフレームにおいて、楔が有する係合部は、補強材に設けられた凸部と係合する凹部(例えば孔、溝等)であってもよい。また、楔は、必ずしも支持部及び係合部を有しなくてもよい。
(2c)上記実施形態の乗物用シートのフレームにおいて、楔の圧入面及び補強材の受圧面には、必ずしも凹凸が設けられなくてもよい。また、これらの面のうち一部の面のみに凹凸が設けられてもよい。
(2d)上記実施形態の乗物用シートのフレームにおいて、位置決め部は、第1部材に設けられてもよい。また、位置決め部は、フレーム本体に設けられた凸部と係合する凹部であってもよい。さらに、補強材は、必ずしも位置決め部を有しなくてもよい。
(2e)上記実施形態の乗物用シートのフレームは、バックフレームの左サイドフレームにも適用可能である。また、上記実施形態の乗物用シートのフレームは、バックフレーム以外のフレームにも適用可能である。
(2f)上記実施形態の乗物用シートのフレームは、上述した自動車に用いられる乗物用シート以外に、自動車以外の例えば、鉄道車両、船舶、航空機等の乗物に用いられる乗物用シートにも適用できる。
(2g)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…フレーム、2…フレーム本体、3…補強材、4…楔、10…バックフレーム、
21…基部、22…第1壁部、22A…先端部、23…第2壁部、23A…先端部、
31…第1部材、32…第2部材、33…ヒンジ、41…楔本体、
41A…第1圧入面、41B…第2圧入面、42…支持部、43…第1係合部、
44…第2係合部、311…第1ベース、312…第1密着部、313…第1受圧部、
313A…第1受圧面、314…第1リブ、321…第2ベース、
322…第2密着部、323…第2受圧部、323A…第2受圧面、
324…第2リブ、325…位置決め部。

Claims (5)

  1. 金属製のフレーム本体と、
    補強材と、
    前記補強材を前記フレーム本体に固定する楔と、
    を備え、
    前記フレーム本体は、
    基部と、
    前記基部から突出すると共に、互いに対向する第1壁部及び第2壁部と、
    を有し、
    前記補強材は、
    前記第1壁部に内側から接触するように配置された樹脂製の第1部材と、
    前記第2壁部に内側から接触するように配置された樹脂製の第2部材と、
    を有し、
    前記楔は、前記第1部材と前記第2部材との間に圧入されることで、前記第1部材を前記第1壁部に押圧すると共に、前記第2部材を前記第2壁部に押圧する、乗物用シートのフレーム。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートのフレームであって、
    前記補強材は、前記第2部材を前記第1部材に対して揺動可能に連結するヒンジをさらに有する、乗物用シートのフレーム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートのフレームであって、
    前記楔は、
    前記第1部材と前記第2部材とに挟まれる楔本体と、
    前記楔本体の先端部とは反対側の根元部から延伸すると共に、前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方の外面と重なる支持部と、
    前記支持部から突出すると共に、前記第1部材又は前記第2部材に係合する係合部と、
    を有する、乗物用シートのフレーム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シートのフレームであって、
    前記楔は、前記第1部材と前記第2部材との間に配置されると共に、凹凸が設けられた圧入面を有し、
    前記第1部材のうち前記圧入面と接触する受圧面には、凹凸が設けられ、
    前記第2部材のうち前記圧入面と接触する受圧面には、凹凸が設けられる、乗物用シートのフレーム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用シートのフレームであって、
    前記補強材は、前記フレーム本体と係合する位置決め部を有する、乗物用シートのフレーム。
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