JP2023130646A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯物の量に応じて最適な量の水を供給して洗浄性能が高いたたき洗いが行える洗濯機を提供する。【解決手段】本発明の洗濯機Dは、洗濯物を収容し、リフタ8dを有するドラム8と、ドラム8を内包する外槽10と、外槽10に給水する給水弁16aと、ドラム8を回転駆動する駆動装置9と、外槽10の加速度を検知する検知手段14と、加速度を基に、駆動装置9と給水弁16aとを制御する制御装置7とを備え、制御装置7は、洗い工程の前に、洗濯物が入れられたドラム8を回転させて、給水弁16aで給水しては、洗濯物がリフタ8bで持ち上げられてドラム8内に落下する際の外槽10の加速度を検知手段14で検知することを繰り返し、加速度で求められる外槽10の機械力M2、M1の変化量M2-M1が閾値未満になった場合に、給水弁16aによる給水を停止し、洗い工程に移行している。【選択図】図5
Description
本発明は、洗濯機に関する。
ドラム式洗濯乾燥機は、中心軸を略水平もしくは前方を上に向けて傾斜させたドラム内に衣類を投入して洗い,すすぎ,脱水を行う。洗い,すすぎ時にはドラムを中心軸廻りに低速で回転させ、ドラム下部に溜まった衣類を持ち上げて、ドラム上方から落下させるタンブリング動作を行う。このタンブリング動作により衣類に機械的な力(以下、機械力)を与えて洗浄を行っている。洗浄力を向上させるためには、ドラム下部に溜まった衣類を持ち上げて、ドラム上方からドラム内周面に落下させる機械力を大きくする必要がある。
ドラム式洗濯機の洗い工程において、ドラムの回転によって衣類を持ち上げてから落下させ、機械力を加えて洗浄力を高める、いわゆるたたき洗いの方法が知られている。
引用文献1には、洗い時の水位をドラムの最低内周面より低い位置にすることで、水を含んだ衣類をドラムの内周面に落下させてたたき洗い時の機械力を高める方法が示されている。
引用文献1には、洗い時の水位をドラムの最低内周面より低い位置にすることで、水を含んだ衣類をドラムの内周面に落下させてたたき洗い時の機械力を高める方法が示されている。
ところで、特許文献1では、外槽内の水面をドラム内最低面より下方に設定しても、衣類が少量の場合、衣類が含水できる量以上の水が給水されてしまうことがある。このような場合、洗剤濃度が薄くなってしまい、洗浄性能が低下してしまう。また、洗濯水も無駄になる。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、洗浄性能が高いたたき洗いが行える洗濯機の提供を目的とする。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、洗浄性能が高いたたき洗いが行える洗濯機の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の洗濯機は、洗濯物を収容し、リフタを有するドラムと、前記ドラムを内包する外槽と、前記外槽に給水する給水弁と、前記ドラムを回転駆動する駆動装置と、前記外槽の加速度を検知する検知手段と、前記加速度を基に、前記駆動装置と前記給水弁とを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、洗い工程の前に、洗濯物が入れられた前記ドラムを回転させて、前記給水弁で給水しては、前記洗濯物が前記リフタで持ち上げられ前記ドラム内に落下する際の前記外槽の加速度を前記検知手段で検知することを繰り返し、前記加速度で求められる前記外槽の機械力の変化量が閾値未満になった場合に、前記給水弁による給水を停止し、前記洗い工程に移行する。
本発明によれば、洗浄性能が高いたたき洗いが行える洗濯機を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に、本発明の実施形態に関わるドラム式洗濯乾燥機Dの外観図を示す。
図2に、ドラム式洗濯乾燥機Dの内部構造を示すために筐体1の一部を切断した側断面図を示す。
実施形態のドラム式洗濯乾燥機Dは、洗濯物の洗濯または洗濯および乾燥を行う機器である。
図2に、ドラム式洗濯乾燥機Dの内部構造を示すために筐体1の一部を切断した側断面図を示す。
実施形態のドラム式洗濯乾燥機Dは、洗濯物の洗濯または洗濯および乾燥を行う機器である。
<ドラム式洗濯乾燥Dの全体構成>
ドラム式洗濯乾燥機Dは、筐体1で外郭が形成されている。
筐体1は、設置面Sに載置されるベース1hの上に取り付けられている。
筐体1は、左右の側板1a,1b,前面カバー1c,背面カバー1d(図2参照),上面カバー1e(図1参照),下部前面カバー1fで構成されている。
ドラム式洗濯乾燥機Dは、筐体1で外郭が形成されている。
筐体1は、設置面Sに載置されるベース1hの上に取り付けられている。
筐体1は、左右の側板1a,1b,前面カバー1c,背面カバー1d(図2参照),上面カバー1e(図1参照),下部前面カバー1fで構成されている。
左右の側板1a,1bは、コの字型の図示しない上補強材,前補強材,後補強材で結合されている。側板1a,1bは、筐体1としての十分な強度を有している。
ドア2は前面カバー1cの略中央に設けた衣類を出し入れするための投入口1c1を開閉可能にするように設けられている。そのため、ドア2は、前補強材に設けたヒンジ(図示せず)で開閉可能に支持されている。
図1に示すドア開放ボタン2aを押すことで、ロック機構(図示せず)が外れてドア2が開く。一方、ドア2を前面カバー1cに押し付けることで、ドア2がロックされて閉じる。前補強材は、後記する外槽10の開口部10b(図2参照)と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。
筐体1の上部中央に設けた操作・表示パネル3は、電源スイッチ4,操作ボタン5,表示器6を備えている。操作・表示パネル3は筐体1下部に設けた制御装置7(図2参照)に電気的に接続している。
図2に示す円筒状の外槽10の前面の開口部10kには外槽カバー10aが設けられ、外槽10内への貯水を可能としている。外槽カバー10aの前側中央には、衣類iを出し入れするための開口部10bを有している。
開口部10bには、ゴム製のベローズ11で接続しており、ドア2を閉じることで外槽10を水封する。外槽10の底面最下部には、排水口10dが設けている。排水口10dには、排水ホース12が接続している。排水ホース12の途中には排水弁(図示せず)が設けられる。排水弁を閉じて給水することで外槽10に水を溜め、排水弁を開いて外槽10内の水を機外へ排出する。
開口部10bには、ゴム製のベローズ11で接続しており、ドア2を閉じることで外槽10を水封する。外槽10の底面最下部には、排水口10dが設けている。排水口10dには、排水ホース12が接続している。排水ホース12の途中には排水弁(図示せず)が設けられる。排水弁を閉じて給水することで外槽10に水を溜め、排水弁を開いて外槽10内の水を機外へ排出する。
外槽10は、下側をベース1hに固定されたサスペンション13(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽10の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽10の前後方向へ倒れを防ぐ。
外槽10は、ドラム8を同軸上に内包し、前面は開口し、後側端面の外側中央にモータ9が取り付けられている。モータ9の回転軸は、外槽10を貫通し、ドラム8と結合している。
外槽10は、ドラム8を同軸上に内包し、前面は開口し、後側端面の外側中央にモータ9が取り付けられている。モータ9の回転軸は、外槽10を貫通し、ドラム8と結合している。
ドラム8は円筒状の形状を有し、外槽10に回転可能に支持されている。ドラム8の回転中心軸Oは、水平または開口部8a側が高くなるように傾斜している。
ドラム8の外周壁8gおよび底壁8sには、通水および通風のための多数の貫通孔8kを有している。ドラム8の前側端面には、衣類を出し入れするための開口部8aが設けられている。
ドラム8の開口部8aの外側にはドラム8と一体に流体バランサ8cを備えている。ドラム8の外周壁8gの内側には軸方向に延びるリフタ8bが複数個設けられる。
ドラム8の外周壁8gおよび底壁8sには、通水および通風のための多数の貫通孔8kを有している。ドラム8の前側端面には、衣類を出し入れするための開口部8aが設けられている。
ドラム8の開口部8aの外側にはドラム8と一体に流体バランサ8cを備えている。ドラム8の外周壁8gの内側には軸方向に延びるリフタ8bが複数個設けられる。
図3A、図3Bに、ドラム式洗濯乾燥機Dにおけるたたき洗いに際してのドラム8内の衣類iの状態の前面断面模式図を示す。
図3A示すように、洗濯,乾燥時にドラム8が回転する(図3Aの矢印α1)と、衣類iはリフタ8bと遠心力で外周壁8gに沿って持ち上がり、図3B示すように、重力で衣類iがドラム8の内周面8n上に落下する(図3Bの白抜き矢印)ような動きを繰り返す。これを、たたき洗いと称する。
図3A示すように、洗濯,乾燥時にドラム8が回転する(図3Aの矢印α1)と、衣類iはリフタ8bと遠心力で外周壁8gに沿って持ち上がり、図3B示すように、重力で衣類iがドラム8の内周面8n上に落下する(図3Bの白抜き矢印)ような動きを繰り返す。これを、たたき洗いと称する。
外槽10の下部には、外槽10の加速度を測る加速度センサ14(図2参照)が設置されている。加速度センサ14は上下,前後,左右の三方向の加速度を検知できる3軸加速度センサ14(14a、14b、14c)である。
図2に示すように、ドラム式洗濯乾燥機Dの前下部には、制御装置7が設けられている。
制御装置7は、加速度センサ14の出力情報に基づき、ドラム8の回転速度の制御を行う。
制御装置7は、加速度センサ14の出力情報に基づき、ドラム8の回転速度の制御を行う。
図1に示す洗剤容器15yは筐体1内の上部左側に設けられる。洗剤容器15yには前部開口から引き出し式の洗剤トレイ15を装着される。洗剤容器15yに洗剤類を入れる場合は、洗剤トレイ15を、図1の二点鎖線で示すように、前方に引き出す。洗剤容器15yは、筐体1の上補強材に固定されている。
洗剤容器15yの後ろ側には、給水弁(図示せず)や風呂水給水ポンプ,水位センサーなど給水に関連する部品を設けられる。洗剤容器15yは、外槽10に接続され連通されている。給水弁は多連弁で、洗剤容器15y,水冷除湿機構を備えた乾燥ダクト18(図2参照)へ給水する。
図1に示すカバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口16,風呂の残り湯の吸水ホース接続口17が設けられる。
図2に示す乾燥ダクト18は筐体1の背面内側に縦方向に設置されている。乾燥ダクト18の下部は外槽10の背面下方に設けた吸気口10cにゴム製の第1蛇腹管18aで接続されている。乾燥ダクト18内には、水冷除湿機構が内蔵されている。水冷除湿機構には、給水弁から冷却水が供給される。冷却水は乾燥ダクト18の内壁面を伝わって流下し、吸気口10cから外槽10内に入り排水口10dから排出される。
乾燥ダクト18の上部は、筐体1内の上部右側に前後方向に設置したフィルタダクト19に接続している。フィルタダクト19の前面には開口部を有しており、該開口部には、引き出し式の乾燥フィルタ20が挿入されている。乾燥ダクト18からフィルタダクト19へ入った空気は、乾燥フィルタ20のメッシュフィルタ(図示せず)に流入して糸くずが除去される。乾燥フィルタ20の掃除は、乾燥フィルタ20を引き出してメッシュ式のフィルタを取り出して行う。
送風ユニット22は、駆動用のモータ22a,ファン羽根車(図示せず)、ファンケース22bを有して構成されている。ファンケース22bにはヒータ23が内蔵されており、ファン羽根車から送られる空気を加熱する。送風ユニット22の吐出口22oは温風ダクト24に接続されている。温風ダクト24は、ゴム製の第2蛇腹管24aを介して外槽カバー10aに設けた温風吹き出し口25に接続されている。本実施形態では、送風ユニット22が筐体1内の上部右側(図1参照)に設けてあるので、温風吹き出し口25は外槽カバー10aの右斜め上の位置に設け、温風吹き出し口25までの距離を極力短くするようにしている。
<制御装置7>
図4に、洗濯乾燥機Dの各工程を制御する制御部である制御装置7の構成を示す。
制御装置7は、制御プログラムが格納されるマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記す)41を中心に構成されている。
制御装置7は、予め記録された制御プログラムにより、操作・表示パネル3(図1参照),加速度センサ14,回転速度検出装置42からの入力に基づき、給水弁16a,排水弁12a,モータ9などを制御し、洗い,すすぎ,乾燥工程の動作を行う。モータ9は、マイコン41の制御情報により、モータ駆動回路43を介して駆動される。
図4に、洗濯乾燥機Dの各工程を制御する制御部である制御装置7の構成を示す。
制御装置7は、制御プログラムが格納されるマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記す)41を中心に構成されている。
制御装置7は、予め記録された制御プログラムにより、操作・表示パネル3(図1参照),加速度センサ14,回転速度検出装置42からの入力に基づき、給水弁16a,排水弁12a,モータ9などを制御し、洗い,すすぎ,乾燥工程の動作を行う。モータ9は、マイコン41の制御情報により、モータ駆動回路43を介して駆動される。
マイコン41には運転パターンデータベース45が保存されている。また、マイコン41は、回転速度算出部46,布量演算部47,振動量演算部48,回転速度探索部49,運転時間記録部50,ヒータ制御部51,メモリ52を有している。
回転速度算出部46は回転速度検出装置42からの信号を基に回転速度を算出する。ヒータ制御部51は回転速度算出部46からの回転速度情報や、運転時間記録部50からの情報などを基にヒータ23の制御を行う。
<ドラム式洗濯乾燥機Dの洗濯運転の動作>
ドラム式洗濯乾燥機Dで、洗濯運転を行ったときのドラム8等の動作を説明する。
図5に、ドラム式洗濯乾燥機Dの洗濯運転の動作フローを示す。
制御装置7の制御により、ドラム式洗濯乾燥Dにおける一連の洗濯運転、および乾燥運転が行われる。
ドラム式洗濯乾燥機Dで、洗濯運転を行ったときのドラム8等の動作を説明する。
図5に、ドラム式洗濯乾燥機Dの洗濯運転の動作フローを示す。
制御装置7の制御により、ドラム式洗濯乾燥Dにおける一連の洗濯運転、および乾燥運転が行われる。
洗濯乾燥を開始する(図5のS1)と、布量を測定する(図5のS2)。
この布量の測定は、洗い水を給水する前の乾布状態において、回転ドラム8を一方向に回転させたときに、規定の回転速度から他の規定の回転速度まで増速する間のモータ9の駆動電流積算値に基づいて行われる。
この布量の測定は、洗い水を給水する前の乾布状態において、回転ドラム8を一方向に回転させたときに、規定の回転速度から他の規定の回転速度まで増速する間のモータ9の駆動電流積算値に基づいて行われる。
次に給水弁16a(図4参照)を開け、給水する(S3)。水位センサーで外槽10内の水量を確認しながら数分程度給水する。この際、洗剤容器15yに投入された洗剤も一緒に流される。
その後、機械力測定工程が行われる(S4)。機械力測定工程(S4)は、含水度合い測定工程(S5)で基準となるドラム8内の衣類iがリフタ8bに持ち上げられ落とされるたたき洗い時(図4A、図4B参照)の基準となる機械力M1を設定するフローである。
その後、機械力測定工程が行われる(S4)。機械力測定工程(S4)は、含水度合い測定工程(S5)で基準となるドラム8内の衣類iがリフタ8bに持ち上げられ落とされるたたき洗い時(図4A、図4B参照)の基準となる機械力M1を設定するフローである。
続いて、間欠給水しながら衣類iへの含水度合いを推定する含水度合い測定工程(詳細は後記)(S5)が行われ、含水量が飽和した時点で給水を停止する。含水度合い測定工程(S5)は、ドラム8内に入れられた衣類の量に最適な含水量を求める処理である。含水度合い測定工程(S5)では、前回測定時から最大加速度の変化量が小さくなったら終了する。
具体的には、衣類iへの含水度合いは、給水時にドラム8を回転させ、加速度センサ14を用いて衝撃力を測定して推定する。衣類iへの含水度合いが大きいほど、衣類iの重量が大きくなるため、ドラム8の回転によって衣類iが落下する場合の振動(加速度、衝撃力)が大きくなる。
具体的には、衣類iへの含水度合いは、給水時にドラム8を回転させ、加速度センサ14を用いて衝撃力を測定して推定する。衣類iへの含水度合いが大きいほど、衣類iの重量が大きくなるため、ドラム8の回転によって衣類iが落下する場合の振動(加速度、衝撃力)が大きくなる。
含水度合い測定工程の結果、機械力M2が最も高くなる回転速度が算出され、その回転速度で洗い運転を行う(図5のS6)。洗い運転では一方向に回転させる時間を長くし、洗浄力を高める運転を行う。この洗い運転も正転、停止、反転、停止を繰り返す。洗い工程時、洗剤液は本体下部に設けられる洗剤循環ポンプ(図示せず)を用いてドラム8の内部の衣類iに満遍なくふりかける。
洗い運転の時間はドラム式洗濯乾燥機Dの標準設定の時間であり、ユーザーが個々に設定可能である。
洗い運転の時間はドラム式洗濯乾燥機Dの標準設定の時間であり、ユーザーが個々に設定可能である。
標準であらかじめ決められた時間、もしくはユーザーが設定した時間が経過したら(S7)、排水し(S8)、洗い工程を終了させる。
その後、すすぎ水を給水し、すすぎ運転(S9)を行う。すすぎ工程では、洗剤液を衣類iから取り除く。この際、機械力M2が最も高くなる回転速度で、正転、停止、反転、停止、正転、……を繰り返す。
その後、排水する(S10)。
その後、すすぎ水を給水し、すすぎ運転(S9)を行う。すすぎ工程では、洗剤液を衣類iから取り除く。この際、機械力M2が最も高くなる回転速度で、正転、停止、反転、停止、正転、……を繰り返す。
その後、排水する(S10)。
その後、ドラム8を高速回転させて、遠心力で衣類に含まれる水分を脱水する脱水運転を行い(S11)、洗濯運転を終了する。
洗濯運転の終了後、ひき続き、乾燥運転が行われる。
洗濯運転の終了後、ひき続き、乾燥運転が行われる。
<機械力測定工程(S4)>
次に、図5に示す機械力測定工程(S4)について説明する。
機械力測定工程(S4)は、含水度合い測定工程(S5)において、基準となるドラム8内の衣類iがリフタ8bに持ち上げられ落とされるたたき洗いの機械力M1を設定するフローである。
予め、衣類iをドラム8内に入れてリフタ8bによって持ち上げられる回転速度(回転数)が、ドラム回転速度(回転数)(1)~(3)の間に含まれるように、ドラム回転速度(1)、(2)、(3)を設定しておく。例えば、ドラム回転速度(2)が40rpmであり、ドラム回転速度(1)が37~38rpmであり、ドラム回転速度(3)が42~43rpmである。
次に、図5に示す機械力測定工程(S4)について説明する。
機械力測定工程(S4)は、含水度合い測定工程(S5)において、基準となるドラム8内の衣類iがリフタ8bに持ち上げられ落とされるたたき洗いの機械力M1を設定するフローである。
予め、衣類iをドラム8内に入れてリフタ8bによって持ち上げられる回転速度(回転数)が、ドラム回転速度(回転数)(1)~(3)の間に含まれるように、ドラム回転速度(1)、(2)、(3)を設定しておく。例えば、ドラム回転速度(2)が40rpmであり、ドラム回転速度(1)が37~38rpmであり、ドラム回転速度(3)が42~43rpmである。
なお、衣類iの布量(多量、中量、小量)に応じて、ドラム回転速度(1)、(2)、(3)を設定してもよい。
例えば、衣類iの布量が多量の場合に、ドラム8内に衣類iを入れてリフタ8bによって持ち上げられる回転速度がドラム8の回転速度(1)~(3)の間に含まれるように、ドラム8の回転速度(1)、回転速度(2)、回転速度(3)を設定しておく。
衣類iの布量が中量、小量それぞれの場合に、ドラム8内に衣類iを入れてリフタ8bによって持ち上げられる回転速度(回転数)がドラム8の回転速度(1)~(3)の間に含まれるように、ドラム8の回転速度(1)、回転速度(2)、回転速度(3)をそれぞれ設定しておく。
例えば、衣類iの布量が多量の場合に、ドラム8内に衣類iを入れてリフタ8bによって持ち上げられる回転速度がドラム8の回転速度(1)~(3)の間に含まれるように、ドラム8の回転速度(1)、回転速度(2)、回転速度(3)を設定しておく。
衣類iの布量が中量、小量それぞれの場合に、ドラム8内に衣類iを入れてリフタ8bによって持ち上げられる回転速度(回転数)がドラム8の回転速度(1)~(3)の間に含まれるように、ドラム8の回転速度(1)、回転速度(2)、回転速度(3)をそれぞれ設定しておく。
図6に、機械力測定工程(S4)のフローを示す。
ドラム8内に衣類iを入れた状態で、ドラム8を回転速度(1)で運転し、その際の機械力A1を加速度センサ14で測定した加速度a1から求める(図6のS41)。機械力A1は、衣類iの質量×加速度a1で求められる。
次に、ドラム8内に衣類iを入れた状態で、ドラム8を回転速度(2)で運転し、その際の機械力A2を加速度センサ14で測定した加速度a2から求める(図6のS42)。機械力A2は、衣類iの質量×加速度a2で求められる。
ドラム8内に衣類iを入れた状態で、ドラム8を回転速度(1)で運転し、その際の機械力A1を加速度センサ14で測定した加速度a1から求める(図6のS41)。機械力A1は、衣類iの質量×加速度a1で求められる。
次に、ドラム8内に衣類iを入れた状態で、ドラム8を回転速度(2)で運転し、その際の機械力A2を加速度センサ14で測定した加速度a2から求める(図6のS42)。機械力A2は、衣類iの質量×加速度a2で求められる。
次に、ドラム8内に衣類iを入れた状態で、ドラム8を回転速度(3)で運転し、その際の機械力A3を加速度センサ14で測定した加速度a3から求める(図6のS43)。機械力A3は、衣類iの質量×加速度a3で求められる。
続いて、機械力A1>機械力A2か判定する(図6のS44)。
機械力A1>機械力A2の場合(図6のS44でYes)には、機械力A1>機械力A3であるか判定する(図6のS45)。
続いて、機械力A1>機械力A2か判定する(図6のS44)。
機械力A1>機械力A2の場合(図6のS44でYes)には、機械力A1>機械力A3であるか判定する(図6のS45)。
機械力A1>機械力A3の場合(図6のS45でYes)には、機械力M1に機械力A1を設定する(図6のS46)。
図6のS45で、機械力A1>機械力A3でない場合(図6のS45でNo)には、機械力M1に機械力A3を設定する(図6のS49)。
一方、S44で、機械力A1>機械力A2でない場合(図6のS44でNo)には、機械力A2>機械力A3であるか判定する(図6のS47)。
図6のS45で、機械力A1>機械力A3でない場合(図6のS45でNo)には、機械力M1に機械力A3を設定する(図6のS49)。
一方、S44で、機械力A1>機械力A2でない場合(図6のS44でNo)には、機械力A2>機械力A3であるか判定する(図6のS47)。
機械力A2>機械力A3である(図6のS47でYes)には、機械力M1に機械力A2を設定する(図6のS48)。
図6のS47で、機械力A2>機械力A3でない場合(図6のS47でNo)には、機械力M1に機械力A3を設定する(図6のS49)。
以上の機械力測定工程により、機械力M1に機械力A1~A3のうち一番大きな機械力が設定される。
図6のS47で、機械力A2>機械力A3でない場合(図6のS47でNo)には、機械力M1に機械力A3を設定する(図6のS49)。
以上の機械力測定工程により、機械力M1に機械力A1~A3のうち一番大きな機械力が設定される。
<含水度合い測定工程(S5)>
次に、図5に示す含水度合い測定工程(S5)について説明する。
衣類iへの含水度合いは、給水時に衣類iを入れたドラム8を回転させ、加速度センサ14(図2参照)を用いて衝撃力を測定して推定する。衣類iへの含水度合いが大きいほど、含水した衣類iの重量が大きくなるため、ドラム8の回転によってリフタ8bで持ち上げられた衣類iが落下する場合の振動(加速度、衝撃力)が大きくなる。
次に、図5に示す含水度合い測定工程(S5)について説明する。
衣類iへの含水度合いは、給水時に衣類iを入れたドラム8を回転させ、加速度センサ14(図2参照)を用いて衝撃力を測定して推定する。衣類iへの含水度合いが大きいほど、含水した衣類iの重量が大きくなるため、ドラム8の回転によってリフタ8bで持ち上げられた衣類iが落下する場合の振動(加速度、衝撃力)が大きくなる。
図7に、含水度合い測定工程のフローを示す。
まず、機械力測定工程(S4)によって、機械力M1が設定される(図7のS61)。
続いて、ドラム8内に入れた衣類iに一定量のシャワー給水が行われる(図7のS62)。
その後、機械力M1が発生する回転速度でドラム8が回転されドラム8内の衣類iがリフタ8bによって持ち上げられ落下し、ドラム8(図2参照)を内方する外槽10に衝撃力(機械力M1)が発生する。外槽10の衝撃力は、加速度センサ14(図2参照)で測定される。
まず、機械力測定工程(S4)によって、機械力M1が設定される(図7のS61)。
続いて、ドラム8内に入れた衣類iに一定量のシャワー給水が行われる(図7のS62)。
その後、機械力M1が発生する回転速度でドラム8が回転されドラム8内の衣類iがリフタ8bによって持ち上げられ落下し、ドラム8(図2参照)を内方する外槽10に衝撃力(機械力M1)が発生する。外槽10の衝撃力は、加速度センサ14(図2参照)で測定される。
加速度センサ14で測定した加速度から、ドラム8内で衣類が落下する際の機械力M2(=加速度×衣類iの質量)が求められる(図7のS63)。
続いて、M2-M1<(予め定めた)閾値であるか否か判定される(図7のS64)。前回測定時から最大加速度が変化しなくなったら(M2-M1の差が閾値以下)、衣類iの含水量飽和と判定する。M2-M1の差が閾値以下と判定することで衣類iの含水量が飽和したか判定できる。
続いて、M2-M1<(予め定めた)閾値であるか否か判定される(図7のS64)。前回測定時から最大加速度が変化しなくなったら(M2-M1の差が閾値以下)、衣類iの含水量飽和と判定する。M2-M1の差が閾値以下と判定することで衣類iの含水量が飽和したか判定できる。
ドラム8内の衣類iに水が含まれているいくと衣類iに含れる水量が限界があるので、段々ドラム8内で衣類が落下する際の機械力が飽和する。そこで、予め、閾値が決定されている。そこで、機械力の変化M2-M1が閾値未満であることを判定することで、ドラム8内の衣類に含まれる水がほぼ飽和状態にあるか判断できる。
M2-M1<閾値である場合(S64でYes)、含水度合い測定工程は終了する。
M2-M1<閾値でない場合(S64でNo)、外槽10内の水位が水位閾値より大きいか、
すなわち、 水位>水位閾値 が判定される(図7のS65)。
M2-M1<閾値である場合(S64でYes)、含水度合い測定工程は終了する。
M2-M1<閾値でない場合(S64でNo)、外槽10内の水位が水位閾値より大きいか、
すなわち、 水位>水位閾値 が判定される(図7のS65)。
図8に、ドラム8と外槽10の内部を表す模式前面断面図を示す。
外槽10内に貯留される洗濯水wは、洗濯工程時には、ドラム8の内周面8n未満の水量としている。外槽10内に貯留される洗濯水wの水面w0がドラム8の内周面8a(水位w1)に達しないようにしている。
ドラム8内に洗濯水wが無い方が、洗濯水を含んだ衣類iがドラム8の内周面8nに直接当たり、たたき洗いの洗浄性能が向上するからである。
外槽10内に貯留される洗濯水wは、洗濯工程時には、ドラム8の内周面8n未満の水量としている。外槽10内に貯留される洗濯水wの水面w0がドラム8の内周面8a(水位w1)に達しないようにしている。
ドラム8内に洗濯水wが無い方が、洗濯水を含んだ衣類iがドラム8の内周面8nに直接当たり、たたき洗いの洗浄性能が向上するからである。
水位>水位閾値(水位w1)と判定し、ドラム8内に洗濯水を入れないことで効果的なたたき洗いが行える。
水位(水面w0)>水位閾値(水位w1)の場合(図7のS65でYes)には、含水度合い測定工程は終了する。水位w1が一定以上(ドラム8の内周面8nに到達目前)となった場合も給水を終了して本洗い(図5のS6)に移行する。
水位>水位閾値でない場合(S65でNo)には、S63で求めた機械力M2をM1と置き換える(図7のS66)。そして、図7のS62に移行し、一定量のシャワー給水(図7のS62)、ドラム8を回転させ、測定(図7のS63、S64、S65、S66)を繰り返す。
水位(水面w0)>水位閾値(水位w1)の場合(図7のS65でYes)には、含水度合い測定工程は終了する。水位w1が一定以上(ドラム8の内周面8nに到達目前)となった場合も給水を終了して本洗い(図5のS6)に移行する。
水位>水位閾値でない場合(S65でNo)には、S63で求めた機械力M2をM1と置き換える(図7のS66)。そして、図7のS62に移行し、一定量のシャワー給水(図7のS62)、ドラム8を回転させ、測定(図7のS63、S64、S65、S66)を繰り返す。
上記構成によれば、ドラム式洗濯乾燥Dの使用水量を最小限にすることができるため、洗剤濃度を最大限に高められ、洗浄力を高めることができる。また、節水性能も高めることができる。
<<その他の実施形態>>
1.なお、前記実施形態では、図7のS65で、水位>水位閾値の場合を説明したが、水位(水面w0)>=水位閾値(水位w1)と判定してもよい。
1.なお、前記実施形態では、図7のS65で、水位>水位閾値の場合を説明したが、水位(水面w0)>=水位閾値(水位w1)と判定してもよい。
2.なお、前記実施形態では、図7のS64で、M2-M1<閾値の場合を説明したが、今回の加速度(機械力M2の加速度)-前回の加速度(機械力M1の加速度)<予め定めた閾値の加速度とを比較してもよい。この場合も、衣類iの含水量が飽和したことを確認できる。
閾値の加速度は、加速度の変化量が少なくなったことにより、予め定められる。
閾値の加速度は、加速度の変化量が少なくなったことにより、予め定められる。
3.なお、前記実施形態では、図7のS63で、機械力M1が発生する回転速度でドラム8を回転させて機械力M2を求める場合を説明したが、この機械力M2について機械力測定工程(S4)を行うことで求めてもよい。
4.本発明は、前記した実施形態、変形例の構成に限られることなく、添付の特許請求の範囲内で様々な変形形態、具体的形態が可能である。
7 制御装置
8 ドラム
8b リフタ
8n ドラムの内周面
9 モータ(駆動装置)
10 外槽
i 衣類(洗濯物)
14、14a、14b、14c 加速度センサ(検知手段)
16a 給水弁
D ドラム式洗濯乾燥機(ドラム式洗濯機)
M1、M2 機械力
w 水
w1 水位
8 ドラム
8b リフタ
8n ドラムの内周面
9 モータ(駆動装置)
10 外槽
i 衣類(洗濯物)
14、14a、14b、14c 加速度センサ(検知手段)
16a 給水弁
D ドラム式洗濯乾燥機(ドラム式洗濯機)
M1、M2 機械力
w 水
w1 水位
Claims (5)
- 洗濯物を収容し、リフタを有するドラムと、
前記ドラムを内包する外槽と、
前記外槽に給水する給水弁と、
前記ドラムを回転駆動する駆動装置と、
前記外槽の加速度を検知する検知手段と、
前記加速度を基に、前記駆動装置と前記給水弁とを制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、洗い工程の前に、洗濯物が入れられた前記ドラムを回転させて、
前記給水弁で給水しては、前記洗濯物が前記リフタで持ち上げられ前記ドラム内に落下する際の前記外槽の加速度を前記検知手段で検知することを繰り返し、
前記加速度で求められる前記外槽の機械力の変化量が閾値未満になった場合に、前記給水弁による給水を停止し、前記洗い工程に移行する
ことを特徴とする洗濯機。 - 請求項1に記載の洗濯機において、
前記外槽の機械力の変化量は、今回給水される前の前記機械力と前回給水された後の前記機械力との差で求められる
ことを特徴とする洗濯機。 - 洗濯物を収容し、リフタを有するドラムと、
前記ドラムを内包する外槽と、
前記外槽に給水する給水弁と、
前記ドラムを回転駆動する駆動装置と、
前記外槽の加速度を検知する検知手段と、
前記加速度を基に、前記駆動装置と前記給水弁とを制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、洗い工程の前に、洗濯物が入れられた前記ドラムを回転させて、
前記給水弁で給水しては、前記洗濯物が前記リフタで持ち上げられ前記ドラム内に落下する際の前記外槽の加速度を前記検知手段で検知することを繰り返し、
前記加速度の変化量が閾値未満になった場合に、前記給水弁による給水を停止し、前記洗い工程に移行する
ことを特徴とする洗濯機。 - 請求項3に記載の洗濯機において、
前記外槽の加速度の変化量は、今回給水される前の前記加速度と前回給水された後の前記加速度との差で求められる
ことを特徴とする洗濯機。 - 請求項1または請求項3に記載の洗濯機において、
前記制御装置は、
前記給水弁による給水により、前記外槽に貯留される水の水位が、前記ドラムの内周面に到達した場合または前記ドラムの内周面に到達する前に、前記給水弁による給水を停止し、前記洗い工程に移行する
ことを特徴とする洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022035060A JP2023130646A (ja) | 2022-03-08 | 2022-03-08 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022035060A JP2023130646A (ja) | 2022-03-08 | 2022-03-08 | 洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023130646A true JP2023130646A (ja) | 2023-09-21 |
Family
ID=88050242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022035060A Pending JP2023130646A (ja) | 2022-03-08 | 2022-03-08 | 洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023130646A (ja) |
-
2022
- 2022-03-08 JP JP2022035060A patent/JP2023130646A/ja active Pending
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