[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2023129924A - 自立型貯留タンクの揺動抑制構造 - Google Patents

自立型貯留タンクの揺動抑制構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2023129924A
JP2023129924A JP2022034283A JP2022034283A JP2023129924A JP 2023129924 A JP2023129924 A JP 2023129924A JP 2022034283 A JP2022034283 A JP 2022034283A JP 2022034283 A JP2022034283 A JP 2022034283A JP 2023129924 A JP2023129924 A JP 2023129924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
storage tank
suppression structure
rocking
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022034283A
Other languages
English (en)
Inventor
浩二 高嶌
Koji Takashima
裕己 楠本
Hiromi Kusumoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Marine United Corp
Original Assignee
Japan Marine United Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Marine United Corp filed Critical Japan Marine United Corp
Priority to JP2022034283A priority Critical patent/JP2023129924A/ja
Priority to PCT/JP2023/004028 priority patent/WO2023171206A1/ja
Priority to CN202380021348.6A priority patent/CN118715159A/zh
Priority to KR1020247026113A priority patent/KR20240131426A/ko
Publication of JP2023129924A publication Critical patent/JP2023129924A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B25/00Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby
    • B63B25/02Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods
    • B63B25/08Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid
    • B63B25/12Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid closed
    • B63B25/16Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid closed heat-insulated
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C13/00Details of vessels or of the filling or discharging of vessels
    • F17C13/08Mounting arrangements for vessels
    • F17C13/082Mounting arrangements for vessels for large sea-borne storage vessels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B25/00Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby
    • B63B25/02Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods
    • B63B25/08Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid
    • B63B2025/087Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid comprising self-contained tanks installed in the ship structure as separate units
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2205/00Vessel construction, in particular mounting arrangements, attachments or identifications means
    • F17C2205/01Mounting arrangements
    • F17C2205/0153Details of mounting arrangements
    • F17C2205/018Supporting feet
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2221/00Handled fluid, in particular type of fluid
    • F17C2221/03Mixtures
    • F17C2221/032Hydrocarbons
    • F17C2221/033Methane, e.g. natural gas, CNG, LNG, GNL, GNC, PLNG
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2270/00Applications
    • F17C2270/01Applications for fluid transport or storage
    • F17C2270/0102Applications for fluid transport or storage on or in the water
    • F17C2270/0105Ships

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】水上構造物に対して設置作業の負担を軽減できる自立型貯留タンクの揺動抑制構造を提供する。【解決手段】揺動抑制構造は、貯留タンク3の頂部3aに設けられた凸部12の両側に位置する一対の衝突緩衝部11、11を備える。各衝突緩衝部11は、凸部12に設置される緩衝部材13と、緩衝部材13に面する板状部材20、及び、板状部材20の取付面23aを有する支持部材23を含むストッパ14とを含む。板状部材20は、一対の衝突緩衝部11、11の配列方向と水平に直交する方向における両側の部分のみが、締結部材としてのボルト30によって取付面23aに取り付けられている。【選択図】図3

Description

本開示は、船舶に設置される自立型貯留タンクの揺動抑制構造に関する。
LPG(液化石油ガス)、アンモニアや液化二酸化炭素等の液化ガスを輸送する船舶、および液化ガスを燃料とする船舶は、船倉に設置された貯留タンクに液化ガスを貯留している。従来の貯留タンクの一つである自立型タンクは船倉の内面から離れた状態で設置され、船倉内で自立している。
上述した何れのタンクも船体と共に揺動する。タンクの過剰な揺動はスロッシング等の現象を助長させる。特許文献1は、自立型タンクの揺動を抑制するための構成として、チョックとストッパを開示している。チョックはタンクの頂部に設けられ、ストッパは揺動方向における当該チョックの両側に設けられる。タンクが揺動したときは、チョックがストッパに接触し、タンクの過剰な揺動が抑えられる。
特開2019-151191号公報
自立型タンクは、船倉等の収容室に設置される。また、収容室内における自立型タンクの過剰な揺動を抑えるために上述のチョックとストッパが使用される。タンクは、チョックがタンクの頂部に予め設置された状態で、収容室に設置される。一方、ストッパは収容室の屋根(例えば船舶の甲板)に設置される。ストッパは、揺動したチョックに接触する板状部材を備えており、この板状部材はタンクの設置後に取り付けられる。
タンクの寸法が数十m程度であるのに対して、チョックとストッパの間隔は一般的に数mm程度に設定される。また、収容室の内部空間を最大限に活用するため、タンクと収容室の屋根の間の間隔も数十cm程度に設定される。上述の通り、ストッパの板状部材の取付作業はタンクの設置後に行われるため、十分な作業スペースが確保できず、作業が難航しやすい。即ち、取付作業の長期化による負担も大きくなりやすい。
本開示は上述の事情を鑑みて成されたものであり、水上構造物に対して設置作業の負担を軽減できる自立型貯留タンクの揺動抑制構造の提供を目的とする。
本開示の第1の態様は、水上構造物に設置される自立型貯留タンクの揺動抑制構造であって、前記貯留タンクの頂部に設けられた凸部の両側に位置する一対の衝突緩衝部を備える。各前記衝突緩衝部は、前記凸部に設置される緩衝部材と、前記緩衝部材に面する板状部材、及び、前記板状部材の取付面を有する支持部材を含むストッパとを含み、前記板状部材は、前記一対の衝突緩衝部の配列方向と水平に直交する方向における両側の部分のみが、締結部材によって前記取付面に取り付けられている。
各前記衝突緩衝部は、前記板状部材に対向する前記緩衝部材の表面又は前記緩衝部材に対向する前記板状部材の表面に貼り付けられ、摩擦低減物質を含む糸によって構成された布部を含んでもよい。前記布部は、JIS K7218に準じて測定した0.3以下の静摩擦係数を有してもよい。前記摩擦低減物質はフッ素樹脂を含んでもよい。前記布部は、当該布部の厚さ方向に並ぶと共に互いに充填率の異なる2層構造を有してもよい。前記ストッパは、鉛直方向における前記板状部材の下方に位置する張出部を含んでもよい。前記張出部は、前記板状部材の下縁に面する表面を有してもよい。
本開示の第2の態様は、第1の態様に係る揺動抑制構造を備える船舶である。
本開示によれば、水上構造物に対して設置作業の負担を軽減できる自立型貯留タンクの揺動抑制構造を提供することができる。
本開示の実施形態に係る揺動抑制構造を適用した船舶の側面図である。 図1中のII-II線に沿った断面図である。 本開示の実施形態に係る揺動抑制構造の正面図である。 図3の部分拡大図である。 本開示の実施形態に係る緩衝部材とその保持部の正面図である。 本開示の実施形態に係るストッパの正面図である。
本開示の実施形態に係る揺動抑制構造について図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。本実施形態に係る揺動抑制構造は、自立型貯留タンクが設置される水上構造物に適用される。水上構造物は、例えば、LNG船(LNGタンカー)、LPG船(LPGタンカー)、石油タンカー及びケミカルタンカーなどの輸送船、コンクリートの着底式貯蔵・ガス化設備などのGBS(Gravity Based Structure)、液化天然ガス生産装置、液化石油ガス生産装置、石油掘削装置、石油貯蔵施設及びメガフロートなどの水上浮体である。但し、水上構造物は、上記の船舶及び施設に限らず、他の浮体式構造物又は着床式構造物などでもよい。
以下、説明の便宜上、本実施形態について、船舶1を水上構造物の例として挙げて説明する。また、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向を定義する。X方向は船舶1の長さ方向、換言すれば船舶1の進行方向である。Y方向は船舶1の幅方向、Z方向は船舶1の高さ方向である。X方向及びY方向は水平面内に位置する。従って、Z方向は鉛直方向である。
図1は、本実施形態に係る揺動抑制構造10を適用した船舶1の側面図である。図2は、図1中のII-II線に沿った断面図である。船舶1は、船体2と、船体2に搭載された貯留タンク3とを備える。貯留タンク3は、自立型貯留タンクである。貯留タンク3は船倉4内に収容され、液化ガス5を貯留する。従って、船舶1は所謂液化ガス燃料船である。
貯留タンク3は、例えば、金属製の板部材の溶接によって形成されている。板部材の材質はタンクとしての十分な機械的強度と、低温時の十分な靭性が得られるものが選ばれ、例えばアルミニウム合金、ステンレス、9%ニッケル鋼、低温用鋼、高マンガン鋼などが挙げられる。貯留タンク3は、船倉4の内面に対して、1mから数m程度の間隔を置いて船倉4内に収容されている。貯留タンク3の頂部3a(図2参照)には、液化ガス5の注入口(図示せず)が設けられている。
図2に示すように、貯留タンク3は船体2と連結せず、複数の脚部6上に載置され、船倉4内で自立している。脚部6は、集成材等によって形成された略直方体の木製部材であり、X方向及びY方向に所定の間隔を置いて配置されている。各脚部6は、対応する台座部7に載置される。台座部7は、船倉4の底面に溶接等によって固定されている。従って、貯留タンク3は水平方向に沿って摺動可能に載置され、これにより貯留タンク3の熱伸縮が許容される。
図3は、本実施形態に係る揺動抑制構造10の正面図である。図4は、図3の部分拡大図である。図5は緩衝部材13とその保持部15の正面図であり、図6はストッパ14の正面図である。
本実施形態に係る揺動抑制構造10は、X方向に沿った貯留タンク3の過剰な揺動を抑制するものである。図3に示すように、揺動抑制構造10は、一対の衝突緩衝部11、11を備える。一対の衝突緩衝部11、11は、貯留タンク3の頂部3aに設けられたチョックとしての凸部12の両側に位置し、この凸部12を挟んでX方向に並んでいる。各衝突緩衝部11は、凸部12に設置される緩衝部材13と、貯留タンク3を上方から覆う構造物8(例えば甲板)(図2参照)に取り付けられたストッパ14とを含む。
緩衝部材13は、樹脂含浸合板等の集成材によって形成された略直方体の木製部材である。図4及び図5に示すように、緩衝部材13は保持部15を介して凸部12に取り付けられる。緩衝部材13は、ストッパ14の板状部材20に対向する表面13aを有する。この表面13aは、X方向に沿った長辺と、Z方向に沿った短辺とをもつ略矩形の形状を有する。X方向における緩衝部材13の両側面13b、13bには、ボルト30の挿入孔17が形成されている。
保持部15はステンレス等の金属によって形成され、緩衝部材13の一部を収容可能な凹部16を有する。保持部15は凸部12に取り付けられ、緩衝部材13の表面13aがストッパ14の板状部材20に対向するように、緩衝部材13を保持する。X方向における保持部15の両側面15a、15aには、ボルト30のネジ孔18が形成されている。緩衝部材13の一部が凹部16に挿入されたとき、Y方向から見たネジ孔18とこれに対応する挿入孔17が一致する。
緩衝部材13を保持部15に取り付ける場合、Y方向から見てネジ孔18と挿入孔17が一致するまで緩衝部材13を凹部16に挿入する。この状態を保ったままボルト30を、ネジ孔18の螺合を介して挿入孔17まで挿入することにより、緩衝部材13が保持部15に保持される。
図3及び図4に示すように、ストッパ14は、緩衝部材13に面する板状部材20と、板状部材20の取付面23aを有する支持部材23とを含む。板状部材20は、X方向及びZ方向に延伸する矩形の形状を有する。この矩形の寸法は緩衝部材13の表面の寸法よりも十分に大きい。具体的には、貯留タンク3が揺動しても、Y方向からみた緩衝部材13が板状部材20の領域内に位置する値に設定される。
板状部材20は、互いに重なり合う第1板部21及び第2板部22を含む。第2板部22は、第1板部21よりも緩衝部材13から離れており、支持部材23の取付面23aに接触する。第1板部21は、耐腐食性をもち且つ緩衝部材13の衝撃に耐え得るようステンレス等の金属によって形成されている。
第2板部22は、板状部材20を支持部材23に取り付ける際の板状部材20の厚さを切削等で調整でき、且つ亀裂等の損傷が少ない合板等の集成材によって形成されている。また、第2板部22を木製とすることにより、緩衝部材13による衝撃音を抑えることができる。第2板部22は、例えば上板22aと下板22bとに二分割されている。
板状部材20は、一対の衝突緩衝部11、11の配列方向と水平に直交する方向、即ちX方向における両側の部分20s、20s(図6参照)のみが、締結部材としてのボルト30によって取付面23aに取り付けられている。従って、この部分20sには、ボルト30を挿通させるための複数の貫通孔24が形成される。貫通孔24は間隔を置きながらZ方向に並んでいる。
支持部材23は、甲板等の構造物8に溶接等で固定されるブラケットである。支持部材23は、板状部材20の取付面23aを有する。取付面23aは、緩衝部材13に面し、緩衝部材13の保持部15と略平行である。取付面23aには、複数の貫通孔25(図4参照)が形成されている。貫通孔25は、板状部材20の貫通孔24に対応する位置に形成される。取付面23aの裏側には、取付面23aを補強する複数のリブ26(図6参照)が設けられている。
板状部材20を取付面23aに取り付ける際には、実測により、第2板部22の厚さは板状部材20と緩衝部材13の間の間隙が所定の値(例えば5mm)となるように切削等で調整する。次に、第1板部21をボルト30によって支持部材23に仮止めする。この仮止めは、第1板部21の落下を防止すると共に、第1板部21と取付面23aの間に第2板部22が挿入可能な間隔を設定する。
次に、第2板部22の下板22bをX方向に沿って、第1板部21と取付面23aの間に挿入する。このとき、下板22bの挿入と干渉するボルト30は一旦外しておき、下板22bの挿入後に再び取り付ける。
次に、第2板部22の上板22aをX方向に沿って、第1板部21と取付面23aの間に挿入する。このとき、上板22aと干渉するボルト30は一旦外しておき、上板22aの挿入後に再び取り付ける。これにより、全ての板がボルト30によって取付面23aに仮止めされる。その後、各ボルト30の本締めを行い、板状部材20の取付作業を終了する。
以上の通り、本実施形態によれば、板状部材20の取付作業における締結部材の締結作業は、X方向における板状部材20の両側だけで行われる。例えば、板状部材20の上縁と下縁のそれぞれ沿って設けられ、これらを支持する(保持する)従来のリテーナを取り付ける作業が省略される。リテーナを支持部材に取り付ける場合は、取付面23aの裏側にあるリブ26を避けながら工具を挿入しなければならず、また、適切なトルクが得られるまでの締結に時間が掛かっていた。これに対して、本実施形態ではボルトの締結の際に十分な作業空間を確保することができ、しかも、ボルトの本数が削減できるため、板状部材の取付作業を短縮化することできる。即ち、当該取付作業の負担を軽減できる。
次に本実施形態の変形例について説明する。
図4及び図6に示すように、ストッパ14は、Z方向(鉛直方向)における板状部材20の下方に位置する張出部27を含んでもよい。張出部27は、溶接等によって支持部材23に固定される。張出部27は、板状部材20の下縁に面する表面27aを有する。表面27aには、仮止め時の板状部材20が載置される。これにより、板状部材20の設置作業の負担を軽減することができる。なお、張出部27は、X方向に間隔を置いた複数のセグメント(小片)に分割されていてもよく(図6参照)、単一部材としてX方向に延伸していてもよい。
各衝突緩衝部11は、摩擦低減物質を含む糸によって構成された布部28を含んでもよい。この場合、布部28は、例えば接着剤29を用いて、板状部材20に対向する緩衝部材13の表面13a又は緩衝部材13に対向する板状部材20の表面20aに貼り付けられる。図4は、布部28が板状部材20の表面20aに貼り付けられた例を示している。なお、接着剤29は貼付作業の際に布部28に塗布されてよく、接着層として予め布部28の裏面28bに形成されていてもよい。
貯留タンク3の揺動によって緩衝部材13が板状部材20に衝突したとき、両者間の摩擦力によって、ボルト30の内部にせん断応力と曲げ応力が発生する。ボルト30はこれらの応力に耐える必要があるため、上述の摩擦力が大きいほど、ボルト30が大型化し、本数も増加しやすい。
そこで、本変形例では、摩擦低減物質を含む糸によって構成された布部28を採用する。本実施形態に係る布部28は0.3以下の静摩擦係数を有する。この静摩擦係数は、JIS K7218の規定に準じて測定した値である。摩擦低減物質は例えばフッ素樹脂を含む。フッ素樹脂を含む糸の一例はトヨフロン(登録商標)である。但し、摩擦低減物質はフッ素樹脂に限られず、所望の引張強度を有する糸として形成できる限り、摩擦低減効果のある他の物質でもよい。また、布部28は織地、編地、又はこれらの積層布でもよい。
布部28を構成する糸は、その糸の織り又は編みによる交差又はループ等によって布全体の形状を保ちつつ、緩衝部材13の接近方向や速度に応じて柔軟に移動する。このような糸の移動によって緩衝部材13による衝撃のエネルギーを効果的に分散させることできる。例えば、布部28と同素材のシート材(即ち繊維質を持たない固形の平板)と比べて高い耐久性が得られる。
また、布部28が緩衝部材13と板状部材20の間に介在することによって、衝突時の摩擦力を低減させることができる。従って、ボルト30の大型化と本数の増加を避けるだけに留まらず、ボルト30の小型化又は本数の削減を図ることもできる。後者は、取付作業の負担の軽減に寄与することになる。
なお、上述した糸の移動への干渉を抑えるため、布部28の貼付作業の際、接着剤29は、緩衝部材13又は板状部材20に貼り付く布部28の面(即ち裏面28b)のみに塗布されてもよい。この場合、板状部材20と緩衝部材13の間の空間に面する布部28の面(即ち表面28a)への接着剤29の浸潤が抑制され、表面28a側の糸は接着剤29から露出することになる。よって、表面28aにおける布部28の摩擦低減性能の低下を避けることができる。また、表面28aにおける糸の移動も維持できるので、上述のエネルギー分散性能の低下も抑制できる。
また、布部28は単層構造を有してもよく、布部28の厚さ方向に並ぶと共に互いに充填率(糸の充填率)の異なる複数構造(例えば2層構造)を有してもよい。なお、1つの層は1又は複数の糸パターンの二次元又は三次元の配列によって形成される。また、充填率は組織の粗さを示す指標であり、単位面積当たりの糸の占有率である。例えば図4に示すように、布部28は、表面28aを形成する第1繊維層28cと、裏面28bを形成する第2繊維層28dとを有してもよい。第2繊維層28dは第1繊維層28cよりも糸の充填率が高く(即ち目が詰まっており)、通気性(通水性)が低く、引張強度が大きい。そのため、布部28の耐久性を向上させることができる。また、裏面28bから表面28aへの接着剤29の浸潤を抑制することもできる。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
例えば、上述の実施形態では、貯留タンク3が燃料タンクである場合を説明したが、貯留タンク3はLNG(液化天然ガス)を運搬するカーゴタンクでもよい。つまり、船舶1は、LNGを運搬する一つ又は複数の貯留タンク3を備えるLNG船であってもよく、かかるLNG船に揺動抑制構造10を適用してもよい。この場合も、揺動抑制構造10によれば、カーゴタンクとしての貯留タンク3の過剰な揺動を抑制するとともに、設置作業の負担を軽減できる。
1…船舶、2…船体、3…貯留タンク、3a…頂部、4…船倉、5…液化ガス、6…脚部、7…台座部、8…構造物、10…揺動抑制構造、11…衝突緩衝部、12…凸部、13…緩衝部材、13a…表面、13b…両側面、14…ストッパ、15…保持部、15a…両側面、16…凹部、17…挿入孔、18…ネジ孔、20…板状部材、20a…表面、20s…部分、21…第1板部、22…第2板部、22a…上板、22b…下板、23…支持部材、23a…取付面、24…貫通孔、25…貫通孔、26…リブ、27…張出部、27a…表面、28…布部、30…ボルト

Claims (7)

  1. 水上構造物に設置される自立型貯留タンクの揺動抑制構造であって、
    前記貯留タンクの頂部に設けられた凸部の両側に位置する一対の衝突緩衝部
    を備え、
    各前記衝突緩衝部は、
    前記凸部に設置される緩衝部材と、
    前記緩衝部材に面する板状部材、及び、前記板状部材の取付面を有する支持部材を含むストッパと
    を含み、
    前記板状部材は、前記一対の衝突緩衝部の配列方向と水平に直交する方向における両側の部分のみが、締結部材によって前記取付面に取り付けられている
    揺動抑制構造。
  2. 各前記衝突緩衝部は、前記板状部材に対向する前記緩衝部材の表面又は前記緩衝部材に対向する前記板状部材の表面に貼り付けられ、摩擦低減物質を含む糸によって構成された布部を含む
    請求項1に記載の揺動抑制構造。
  3. 前記布部は、JIS K7218に準じて測定した0.3以下の静摩擦係数を有する
    請求項2に記載の揺動抑制構造。
  4. 前記摩擦低減物質はフッ素樹脂を含む
    請求項3に記載の揺動抑制構造。
  5. 前記布部は、当該布部の厚さ方向に並ぶと共に互いに充填率の異なる2層構造を有する
    請求項2~4のうちの何れか一項に記載の揺動抑制構造。
  6. 前記ストッパは、鉛直方向における前記板状部材の下方に位置する張出部を含み、
    前記張出部は、前記板状部材の下縁に面する表面を有する
    請求項1~5のうちの何れか一項に記載の揺動抑制構造。
  7. 請求項1~6のうちの何れか一項に記載の揺動抑制構造を備える船舶。
JP2022034283A 2022-03-07 2022-03-07 自立型貯留タンクの揺動抑制構造 Pending JP2023129924A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022034283A JP2023129924A (ja) 2022-03-07 2022-03-07 自立型貯留タンクの揺動抑制構造
PCT/JP2023/004028 WO2023171206A1 (ja) 2022-03-07 2023-02-07 自立型貯留タンクの揺動抑制構造
CN202380021348.6A CN118715159A (zh) 2022-03-07 2023-02-07 自立式贮存罐的摆动抑制构造
KR1020247026113A KR20240131426A (ko) 2022-03-07 2023-02-07 자립형 저류 탱크의 요동 억제 구조

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022034283A JP2023129924A (ja) 2022-03-07 2022-03-07 自立型貯留タンクの揺動抑制構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023129924A true JP2023129924A (ja) 2023-09-20

Family

ID=87936633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022034283A Pending JP2023129924A (ja) 2022-03-07 2022-03-07 自立型貯留タンクの揺動抑制構造

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2023129924A (ja)
KR (1) KR20240131426A (ja)
CN (1) CN118715159A (ja)
WO (1) WO2023171206A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5251697A (en) * 1975-10-20 1977-04-25 Hitachi Zosen Corp Method of building supporting legs of spherical tank in low tmperature liquified gas carrying vessel
JPH0688559B2 (ja) * 1986-04-16 1994-11-09 石川島播磨重工業株式会社 液化ガス船におけるタンク頂部支持装置の組立方法
JPH06270882A (ja) * 1993-03-16 1994-09-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 液化ガスタンカーのタンク支持アンカー構造
JPH06337099A (ja) * 1993-05-28 1994-12-06 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 液化ガス輸送用タンクの支持構造
US10358750B2 (en) * 2013-07-25 2019-07-23 Toray Industries, Inc. Wear-resistant multilayer fabrics
JP7231984B2 (ja) 2018-03-02 2023-03-02 川崎重工業株式会社 船舶
CN210739969U (zh) * 2019-06-11 2020-06-12 国鸿液化气机械工程(大连)有限公司 一种船用液货舱叠拼多体储罐

Also Published As

Publication number Publication date
KR20240131426A (ko) 2024-08-30
WO2023171206A1 (ja) 2023-09-14
CN118715159A (zh) 2024-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2214953B1 (en) Anti-sloshing structure for lng cargo tank
KR102150458B1 (ko) 액화가스 화물창의 단열 시스템
CN104443283B (zh) 应用于b型独立舱的局部次屏壁系统及船舶或海洋结构物
JP2011527656A (ja) 貨物船内のタンクを支持するシステム及び方法
US20160031531A1 (en) LNG Ship or LPG Ship
KR101185518B1 (ko) 와이어 다공 구조의 격벽을 갖는 화물창
KR101670869B1 (ko) Lng 저장 탱크의 슬로싱 저감 장치
WO2023171206A1 (ja) 自立型貯留タンクの揺動抑制構造
KR101559402B1 (ko) 독립형 카고탱크의 구속장치 및 그것의 열 손실 저감방법
JP6877493B2 (ja) 貯蔵タンク構造物
AU2014251771A1 (en) LNG ship
KR102277370B1 (ko) 탱크 지지구조 및 선박
KR101984981B1 (ko) 해양 구조물의 액화가스 저장탱크
KR101147362B1 (ko) Lng 저장탱크
KR20100124546A (ko) 선박의 수직 배치형 압력탱크 지지장치
KR102277373B1 (ko) 탱크 지지구조 및 선박
KR102478287B1 (ko) 액화가스용 독립탱크의 안티 롤링 초크 배치
KR101390308B1 (ko) 화물창 및 그 제조방법
KR200469781Y1 (ko) Lng 저장탱크 유지보수용 발판구조체
KR102327624B1 (ko) 액화가스 저장탱크 및 이를 포함하는 선박
KR102327630B1 (ko) 액화가스 저장탱크 및 이를 포함하는 선박
KR20180003577U (ko) 액화가스 부유식 생산저장하역설비 및 액화가스 운반선
Koh et al. Introduction to the Design Concept for the LNG fueled Ultra Large Containerships
KR20240020286A (ko) 탱크부상방지장치
KR20240045861A (ko) 액화가스 저장탱크 및 이를 포함하는 선박

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240925