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JP2023129736A - ファイバアレイ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】円柱状基体に当該軸芯を含む平面に沿って光ファイバを高精度に、好ましくは高精度・高集積(高密度)に配置することが可能なファイバアレイを提供する。【解決手段】丸形ファイバアレイ100の円柱状基体100Aは、半円柱状の第1のガラス基材110と半円柱状の第2のガラス基材120と接着層5Dとによって構成されている。前記第1のガラス基材110の第1の平面部110A及び前記第2のガラス基材120の第2の平面部120Aには、円柱状基体の軸芯方向に複数のV溝111,…及びV溝121,…が形成されている。互いに対向するV溝111,…とV溝121,…には光ファイバ1,…が配置され、前記第1のガラス基材110と前記第2のガラス基材120とが前記第1の平面部110Aと前記第2の平面部120Aで接合されて、光ファイバ1,…が、円柱状基体100Aの軸芯を含む平面(仮想平面S)上にて高精度に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、ファイバアレイ及びその製造方法に関し、特に高集積化に適した小型丸形ファイバアレイ及びその製造方法に関する。
光ファイバ通信(光通信)では、高機能光ファイバや平面光導波回路(PLC:PlanarLightwaveCircuit)、更には光の波長軸上で信号を多重する波長多重回路(WDM:WavelengthDivisionMultiplexing)が次々と開発され、結果、光通信は従来の電気通信に比べて送受信できる通信量が飛躍的に多くなった。
最近ではモバイルネットワークやクラウド、ビックデータ等による急速なトラフィックの増加に伴い、光通信に要求される伝送容量は増加の一途をたどっている。現在では100Gbpsの高速光信号を伝送する技術として光デジタルコヒーレントが開発され、第5世代移動通信システムの実用化開発が各所で行なわれている。
特にデータセンタ―内では膨大なデータ量を高速で処理するため、使用する光デバイスには小型・高集積化が要求されている(小型光デバイスの要請)。
これらを構成する光デバイスのキー部品、即ち光波回路にも高速・大容量化と共に小型化が要求されている。光波回路へ光を入力・出力するファイバアレイにも当然ながら小型・高精度なファイバアレイが必要とされている。
ファイバアレイと光波回路の接続部分での「ピッチずれ」は接続損失となって光特性を劣化させるが、光波回路は半導体技術の応用によって所望のピッチで形成できる。
よって、ファイバアレイ側でも、小型で多芯のファイバアレイが高ピッチ精度で製造できれば、小型光デバイスが今後の光通信網の構築に大きく寄与できると考えられる。
従来の光ファイバ通信の技術分野では角形ファイバアレイが主に使われていたが、上記のように近年の小型光デバイスの要請の高まりに伴って、小型化に適した丸型ファイバアレイ(キャピラリ)を使用したいという要望が高まっている。
光波回路等に用いられる丸形ファイバアレイと角形ファイバアレイは、使用される光通信装置の光波回路等に応じて使い分けがされている。
このうち角形ファイバアレイは、例えば、特許第4331250号公報、特許4698487号公報によって提案されている。これらの角形ファイバアレイでは、光ファイバは、基板に形成された断面V字形の溝(V溝)に収容され、上方から平板で押さえ込まれて接着剤によって固定される構造となっている。
また、角形ファイバアレイにおいて、上下の基板に互いに対向するようにV溝が形成され、これら対向するV溝で光ファイバを上下から保持する構造となっているものが、例えば、特開2008-145796号公報、特開2017-142275号公報等によって提案されている。
さらに、断面は四角形ではないが、断面が楕円形の基材で複数光ファイバを上下で挟むようにしたファイバアレイが特表2015-513127号公報によって提案されている。この特表2015-513127号公報では、断面が楕円のファイバアレイにおいて、上下に位置するV溝で光ファイバを保持固定する技術が開示されている。
一方、断面が真円となる円柱状の所謂「丸形ファイバアレイ」に関しては、公開実用昭和57-32910号、特開平9-33752号公報、特開2003-215400号公報よって提案されている。
公開実用昭和57-32910号では、丸形ファイバアレイにおいてV溝を用いて光ファイバを保持固定することが開示されている。
また、小型の丸形ファイバアレイについては、例えば株式会社中原光電子研究上のホームページ「https://noel-sekiei.co.jp/technology/fiber_arrays.html」にて挿入孔が形成された丸形ファイバアレイが提案されている。
ここで提案されている小型の丸形ファイバアレイは、円柱状の部材(キャピラリー)をリッドで固定せずに、一般的な光ファイバ(断面真円の光ファイバ)や偏波保持ファイバを、円柱状の部材に形成された円形の穴(挿入孔)に挿入する構造となっている。
また、同ホームページは、円柱状の部材に、光ファイバを挿入する穴(挿入孔)を2つ形成した例や、5つ形成した例を開示している。
図16に、株式会社中原光研究上が提案する丸形ファイバアレイ10を示す。
丸形ファイバアレイ10は、ガラス基材に予め形成された2つの挿入孔11,11に2本の光ファイバ1,1を挿入するタイプのものであり、このファイバアレイ10は、円柱状母材(図示省略)に予め2つの孔を設けておき、この円柱状母材を、所望の径となるまで線引き処理で引き延ばして製造できる。
特許第4331250号公報 特許第4698487号公報 特開2008-145796号公報 特開2017-142275号公報 特表2015-513127号公報 公開実用昭和57-32910号公報 特開平9-33752号公報 特開2003-215400号公報
株式会社中原光電子研究所のホームページ(https://noel-sekiei.co.jp/technology/fiber_arrays.html)
近年、角形ファイバアレイに代わって、小型の丸形ファイバアレイ(キャピラリ)を使用したいと要望に対しては、上記したように光波回路側と高精度の位置合わせが要求されるため、小型化された丸形ファイバアレイにおいて、光ファイバを如何に高精度に、さらには、高集積(狭ピッチ)に配置できるかが課題となる。
上記要望にこたえるべく小型化が図られた丸形ファイバアレイとして、上記非特許文献に記載の丸形ファイバアレイが製品化されているが、挿入孔を設けて光ファイバ1を挿入する構造では、今後さらに期待される高精度(高精度・高集積)には、十分に対応できないと考えられる。
これは、複数の挿入孔を予め形成し、これに光ファイバを挿し固定する丸形ファイバアレイの場合には、製造時、所定形状の円柱状母材(例えば、直径30mm、長さ100mm)に2つの孔を精度よく設けておき、これを線引して当該ファイバアレイ(直径2mm)を形成する必要がある。
この場合、丸形ファイバアレイの挿入孔のピッチ公差を達成するには、線引き前の円柱状母材に直径2mmの長孔を長く(長さ100mmで)精度よく形成しなければならないが、たとえ超音波ドリルを使っても所望の寸法精度が実現できない。
したがって、このような精度の円柱状母材を線引きして得られたファイバアレイでも、所望の寸法精度とはならず、よってピッチ公差の達成が極めて困難である。、
また、図16に示すように、丸形ファイバアレイ10の挿入孔11,11に複数の光ファイバ1,1を挿入する場合、挿入孔11,11の径は、光ファイバ1,1の径より大きいため、実際に挿入孔11,11内に光ファイバ1,1を挿入し、接着剤で固定すると、径の大きさが異なる分、挿入孔11,11の中心と光ファイバ1,1の中心がずれ、ピッチ公差を達成することが困難になる(図16(A)のピッチy、ピッチy+Δy)。上記したホームページにて開示されているようにより多く(5つ)の孔を形成する場合には、一層、ピッチ公差を達成しにくくなる。
また、上記ホームページで開示されているように、より多数(5つ)の挿入孔を丸形ファイバアレイに設けようとすると、母材に予め所望の数の孔(5つの挿入孔)を形成し、その後、線引きをすることになるため、寸法精度が得られないのみならず、孔と孔との間に、線引きに耐えられるように所定の間隔を設けなければならず、光ファイバの高集積(狭ピッチ)には適さない。
また、丸形ファイバアレイが接続される光波回路側では、通常、入出力部にある光ファイバのコアが一直線に精度よく配置されるから、この丸形ファイバアレイでも実装される光ファイバは、一直線上に精度よく配置しなければならないが、挿入孔に光ファイバを挿入する公知の丸形ファイバアレイで3つ以上の挿入孔を形成すると、円柱状母材に孔を一直線に精度よく形成することすら困難であり、これを線引きして得られる丸形ファイバアレイでは、さらに挿入孔を一直線に精度よく配置することは困難である。
特に、小型の丸形ファイバアレイの中心線を含む平面に沿って光ファイバを一直線に、かつ、高集積に配置(狭ピッチ)しようとした場合、ファイバアレイ内でファイバ芯線が互いに接するように配置する必要があるが、上記した公知の丸形ファイバアレイ10では挿入孔と挿入孔とを離してて形成する必要があるため、高集積化(狭ピッチ)が実現できない。
また、小型のファイバアレイを製造するに当たっては、前述の丸形ファイバアレイ10では、図16(B)に示すように複数(2つ)の挿入孔に複数(2つ)の光ファイバの芯線1aを挿入するとともに、ファイバ被覆部を所定の深さまでファイバアレイ内部に挿入しなければならない。
これは、ファイバ芯線とファイバ被覆部の境界部分での断線を防ぐため、挿入孔の入り口にファイバ被覆部の径に応じた大口径の部分とを設け、この大口径の部分と挿入孔との間をテーパー状に加工する必要がある。このため丸形ファイバアレイの製造工程が複雑になるという不具合もある。
以上のように従来の丸形ファイバアレイ10は、多芯化のための精度の高い位置決めができず、光波回路との接続には2芯までしか実用化されていない。
また、母材に複数の孔を設けて線引きを行うという製造方法がとられるため、上記したように線引き後に形成される挿入孔の位置を、光波回路の入出力の位置に精度よく合わせることが困難となる。
ところで、近年、光通信分野では、さらなる高速化、具体的には、100Gbit/s以上の高速信号の伝播処理を可能にするという要望がある。
このような高速化には、単なるON/OFFの二値での処理では実現できず、光の強度と位相情報を検出するコヒーレント検波方式や、デジタル信号処理を組み合わせて高速信号を多重化するデジタルコヒーレント光通信技術が必要となる。
そして、このコヒーレント検波方式やデジタルコヒーレント光通信技術には、新たな光ファイバとして偏波保持ファイバを用いることが必須となる。
また、光通信(光ファイバ通信)に用いる装置全体の小型化に伴って、上述のように小型化された丸形ファイバアレイが必要とされているが、この小型化された丸形ファイバアレイにおいては、光波回路との接続の際に、互いに接続される光ファイバのコア部分を高精度で位置合わせをする必要が生ずる。
しかるに、偏波保持光ファイバのうち所謂「PANDA型光ファイバ」では、線引き前の母材の段階で、光ファイバのコア部分に隣接するクラッドの所定箇所にクラッドの母材より軟い材質で形成された領域を設けるため、線引きを行なった際にファイバの断面の形状が僅かに歪んで、真円とならない(図17(A))。
従来の丸形ファイバアレイでは、実装される光ファイバが真円(例えば、直径125μmの真円)であることを前提に設計されるので、この設計で、そのまま偏波保持ファイバを実装すると、偏波保持ファイバの僅かな歪みによって、当該コアの位置が僅かにずれることになる(図17(B)のΔh)。
よって、丸形ファイバアレイに断面真円の光ファイバと断面の形状が歪んだ偏波保持ファイバを混在させて実装すると、断面真円の光ファイバと偏波保持ファイバのコアの位置がΔh分だけ僅かにずれることなる。
近年の高性能化が要求される光通信システムでは、このファイバアレイにおける僅かなコアのずれ(Δh)が光波回路の入出力部における接続のずれを生じさせ、このずれ(Δh)によって光損失が大きくなるという問題が生ずる。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたもので、断面が真円の丸形ファイバアレイにおいて、真円の中心線に沿って多芯(複数本)を高精度に配置が可能な小型の丸形ファイバアレイ及びその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、断面が真円の丸形ファイバアレイにおいて、軸芯(中心線)を含む平面に沿って高精度にかつ高集積にファイバを配置可能な丸形ファイバアレイ及びその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明のさらに他の目的は、断面真円のファイバと偏波保持ファイバとを同時に、高精度かつ高集積に配置可能な断面が真円の丸形ファイバアレイ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本願の第1の発明の丸形ファイバアレイは、半円柱状の第1の基部と半円柱状の第2の基部と前記第1の基部と前記第2の基部との間に設けられた接着層とからなる円柱状基体を有し、前記第1の基部の軸方向に形成された第1の平面部には、軸方向に第1のファイバ保持溝が複数形成され、前記第2の基部の軸方向に形成された第2の平面部には、前記第1のファイバ保持溝と対向する複数の第2のファイバ保持溝が形成され、互いに対向する前記第の1ファイバ保持溝と前記第2のファイバ保持溝との間に複数の光ファイバが配置され、前記接着層が、前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に充填された接着剤にて形成されている。
また、本願の第2の発明の丸形ファイバアレイは、前記第1の発明において、前記第1の基部が、断面が真円の円柱状母材が当該軸芯を含む平面に平行に削られて半円柱状に形成されており、前記第2の基部が、断面が真円の円柱状母材が当該軸芯を含む平面に平行に削られて半円柱状に形成されており、前記第1の基部には、さらに前記円柱状母材の軸芯を含む平面から前記接着層の1/2の深さまで削られて前記第1の平面部が形成されており、前記第2の基部には、さらに前記円柱状母材の軸芯を含む平面から前記接着層の1/2の深さまで削られて前記第2の平面部が形成されており、前記第1の基部と前記第2の基部と前記接着層とからなる前記円柱状基体が、断面が真円の円柱状となっている。
また、本願の第3の発明の丸形ファイバアレイは、前記第1または前記第2の発明において、前記接着層の厚さを、前記接着剤が毛細管現象により前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に染み込む厚さに形成されたものである。
また、本願の第4の発明の丸形ファイバアレイは、前記第1から前記第3の何れかの発明において、前記第1のファイバ保持溝及び前記第2のファイバ保持溝に保持される光ファイバの直径が125μmであり、前記第1のファイバ保持溝及び第2のファイバ保持溝は、共にピッチ127μmで形成されたものである。
また、本願の第5の発明の丸形ファイバアレイは、前記第1から前記第4の何れかの発明において、前記第1の平面部が、両端に設けられた2つの第1の接着部と該第1の接着部に挟まれた第1の挟持部とからなり、該第1の挟持部に前記第1のファイバ保持溝が形成され、前記第2の平面部が、両端に設けられた2つの第2の接着部と該第2の接着部に挟まれた第2の挟持部とからなり、該第2の挟持部に前記第2のファイバ保持溝が形成され、前記第1の挟持部の最頂部が、前記第1の接着部の表面より深く形成され、前記第2の挟持部の最頂部が、前記第2の接着部の表面より深く形成されている。
また、本願の第6の発明の丸形ファイバアレイは、前記第1から前記第5の何れかの発明において、前記第1のファイバ保持溝及び前記第2のファイバ保持溝が、断面が正三角形のV溝となっている。
また、本願の第7の発明の丸形ファイバアレイは、前記第6の発明において、前記V溝の深度が、実装される光ファイバの直径より前記接着層の厚さの1/2小さいものである。
また、本願の第8の発明の丸形ファイバアレイは、前記第6または前記第7の発明において、前記第1の挟持部に、複数の光ファイバが、互いの芯線が接するように、かつ、一直線に配置され、前記V溝の深度が、少なくとも光ファイバの直径の3/4より大きくなっている。
また、本願の第9の発明の丸形ファイバアレイは、前記第1から前記第8の何れかの発明において、前記複数の光ファイバが、断面が真円の光ファイバ及び偏波保持ファイバであり、前記第1の平面部には、深度の異なる第1のV溝と第2のV溝が形成され、前記第2の平面部には、前記第1のV溝と対向する位置に該第1のV溝と同じ深度の第3のV溝と、前記第2のV溝と対向する位置に該第2のV溝と同じ深度の第4のV溝とが形成され、前記第1のV溝及び前記第3のV溝の深度は、前記光ファイバの直径と接着層の厚さに応じて決定され、前記第2のV溝及び前記第4のV溝の深度は、断面が正三角形のV溝に前記光ファイバが配置されたときのコア位置と偏波保持ファイバが配置されたときのコア位置の差に基づいて決定されている。
また、本願の第10の発明のファイバアレイの製造方法は、断面が真円の円柱状母材を当該軸芯を含む平面から所定の深さ切削して半円柱状母材を形成するステップと、前記半円柱状母材の軸方向平面部に、軸方向に延びる複数のV溝を形成するステップと、前記半円柱状母材を複数箇所で切断して、複数の第1の基部と複数の第2の基部を作製するステップと、前記第1の基部となる前記半円柱状母材の前記軸方向平面部に複数のV溝に沿って光ファイバを配置するステップと、該光ファイバが配置された前記第1の基部の軸方向平面部に、前記第2の基部となる前記半円柱状母材の軸方向平面部を、互いのV溝が重なるように接合させるステップと、前記第1の基部となる半円柱状母材の前記軸方向平面部と前記第2の基部となる前記半円柱状母材の前記軸方向平面部との間に生ずる隙間に接着剤を充填するステップとを含んでいる。
また、本願の第11の発明のファイバアレイの製造方法は、前記第1の基部となる前記半円柱状母材の前記軸方向平面部の両側端と、前記第2の基部となる前記半円柱状母材の前記軸方向平面部の両側端にそれぞれ2つのV溝を形成するステップと、前記2つのV溝の間に複数のV溝を形成するステップとを含み、前記複数のV溝を形成するステップでは、隣接するV溝との間に形成される凸部の頂点が、前記第1の基部及び前記第2の軸方向平面部より低く形成される。
また、本願の第12の発明のファイバアレイの製造方法は、前記第10または前記第11の発明において、前記V溝を形成するに当たって、実装される断面真円光ファイバの直径に基づいてV溝の深度を決定してV溝を形成するステップと、前記V溝に前記光ファイバと前記偏波保持ファイバを配置して2つのコア位置の差分を検知するステップと、前記検知した差分に基づいて、前記偏波保持ファイバが配置されるV溝の深度を決定するステップとを含む。
本発明の第1の発明によれば、互いに対向する前記第の1ファイバ保持溝と前記第2のファイバ保持溝との間に複数の光ファイバが配置され、前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に充填された接着剤にて固定されるため、複数の光ファイバが、前記円柱状基体の中心(軸芯)を含む平面上に高精度に配置することができる。
また、本願の第2の発明によれば、前記第1の基部は前記円柱状母材の軸芯を含む平面から前記接着層の1/2の深さまで削られ、前記第2の基部も前記円柱状母材の軸芯を含む平面から前記接着層の1/2の深さまで削られ、その間に接着層が設けられているため、前記第1の基部と前記第2の基部と前記接着層とからなる前記円柱状基体が、断面が真円の円柱状となり、前記第の1ファイバ保持溝と前記第2のファイバ保持溝との間に配置される複数の光ファイバは、断面が真円の円柱状の前記円柱状基体の軸芯を含む平面上に精度よく一直線に配置することができる。
また、本願の第3の発明によれば、前記接着層の厚さを接着剤が毛細管現象により気泡を生ずることなく全面に広がる厚さにしているため、円柱状母材より脆い接着剤の量をできるだけ少なくして、ファイバアレイ全体の強度を維持することができる。
また、本願の第4の発明によれば、直径が125μmの光ファイバを、規格に沿ってピッチ127μmで配置することができる。
また、本願の第5の発明によれば、複数の光ファイバを互いの芯線が接するように配置した場合、溝部分が互いに干渉しないようにすることができる。
また、本願の第6の発明によれば、前記第1のファイバ保持溝及び前記第2のファイバ保持溝の切削を容易にすることができ、かつ、V溝の深度の設計を容易にすることができる。
また、本願の第6の発明によれば、前記V溝の深度を、実装される光ファイバの直径より前記接着層の厚さの1/2小さくするだけで、該V溝の内部に光ファイバを収容でき、このとき前記第1の平面部と前記第2の平面部の隙間、すなわち接着層を所望厚さに調整することができる。
また、本願の第8の発明によれば、前記第1の挟持部に複数の光ファイバを、互いの芯線が接するように、かつ、一直線に配置するに当たって、前記V溝の深度を配置される光ファイバの直径の3/4より僅かでも大きくしておけば、当該V溝で光ファイバを確実に保持することができる。
また、本願の第9の発明によれば、断面の形状が真円の光ファイバと、断面の形状が歪む偏波保持ファイバを、混在させてファイバアレイに実装するに際しても、光ファイバのコアと偏波保持ファイバのコアを、同一平面上に高精度に配置することができる。
また、本願の第10の発明によれば、実装される光ファイバを、丸形ファイバアレイの軸芯を含む平面に沿って高精度に配置して実装することができる。
また、本願の第11の発明によれば、光ファイバの芯線が互いに接するように配置して実装することができる。
また、本願の第2の発明によれば、断面の形状が真円の光ファイバと、断面の形状が歪む偏波保持ファイバを、光ファイバのコアと偏波保持ファイバのコアを同一平面上に高精度に配置することができる。
図1は、第1の実施形態に係る丸形ファイバアレイ100の斜視図である。 図2は、半円柱状の第1のガラス基部110の断面を示す図である。 図3は、第1のガラス基部110の第1の平面部110Aに形成されるV溝111の形状を説明する図である。 図4は、半円柱状母材101AにV溝111及びテーパー部110B、120Bを研削する手法を示す図である。 図5は、丸形ファイバアレイ100を組み立てる手順を示す斜視図である。 図6は、丸形ファイバアレイ100の接続面100XにおけるV溝111,121及びこれに実装された光ファイバ1の位置を説明する図である。 図7は、丸形ファイバアレイ100に一般的な光ファイバ1と偏波保持ファイバ2を混在させて実装する例を示す図である。 図8は、第2の実施形態に係る丸形ファイバアレイ200の斜視図である。 図9は、丸形ファイバアレイ200を組み立てる手順を示す斜視図である。 図10は、丸形ファイバアレイ200の接続面200XにおけるV溝211,221溝及びこれに実装された光ファイバ1の位置を説明する図である。 図11は、光ファイバ1,1,…を互いに隣接させた狭ピッチ(127μm)で配置する際のV溝211,221の形状を説明するための図である。 図12は、丸形ファイバアレイ200に狭ピッチ(127μm)で光ファイバ1,1,…を実装する例を示す図である。 図13は、丸形ファイバアレイ200に一般的な光ファイバ1と偏波保持ファイバ2を混在させて実装する例を示す図である。 図14は、丸形ファイバアレイ200に狭ピッチで光ファイバ1,1,…を配置しつつ第1の平面部210Aと第2の平面部220Aとの隙間Hを狭める手法を示す図である。 図15は、V溝を間引いて形成された丸形ファイバアレイ200のV溝の配置例を示す図である。 図16は、公知の丸形ファイバアレイ10の構造を示す正面図及び斜視図である。 図17は、断面が真円の一般的な光ファイバ1と偏波保持ファイバ2の断面の形状及びV溝に配置した際のコアのずれΔhを説明するための図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の小型の丸形ファイバアレイ100の斜視図である。
同図に示すように丸形ファイバアレイ100は、複数の光ファイバ(シングルモード光ファイバ)1,1,…を挟み込む第1のガラス基部(第1の基部)110と第2のガラス基部(第2の基部)120とこれらの間の接着層5Dによって、断面が真円の円柱状基体100Aが構成されている。
前記第1のガラス基部110は、その軸方向に第1の平面部110A(図2)が形成され、この第1の平面部110Aに、第1ガラス基部110の軸方向に沿って、複数(この実施形態では5つ)のV溝(第1のファイバ保持溝)111,111,…が形成されている。このV溝111は、断面が正三角形となっている。
また、前記第2のガラス基部120にも、第1ガラス基部110と同様に軸方向に第2の平面部120Aが形成され、この第2の平面部120Aにも第2ガラス基部120の軸方向に沿って、前記V溝111,111,…に対向する位置に同じ断面形状の複数のV溝(第2のファイバ保持溝)121,121,…が形成されている(図5参照)。
第1のガラス基部110の第1の平面部110Aと第2のガラス基部120の第2の平面部120Aとは、光ファイバ1,1,…を挟み込んだ状態で互いに重ね合わされ、その隙間Hに接着剤(光硬化型接着剤)5が充填されて固定される。
このとき光ファイバ1,1,…も、前記第1の平面部110AのV溝111,111,…と前記第2の平面部120AのV溝121,121,…によって保持された状態で接着剤5で固定される(接着層5D)。
つぎに、丸形ファイバアレイ100の円柱状基体100Aを構成する第1のガラス基部110、第2のガラス基部120の形状について説明する。なお、第2のガラス基部120は、位置合わせ用の平坦部110Eが設けられていない点を除き、第1のガラス基部110と同じ形状であり、以下、第1のガラス基部110についてのみ説明する。
図2に示すように第1のガラス基部110は、断面が真円で直径R(=2000μm)の円柱状母材101を上方(図2(A)の上側)から削り、該円柱状母材101の中心線(軸芯P)を含む仮想平面S(図2(A)中、二点鎖線で示す)から所定の深さΔD (=15μm)まで当該仮想平面Sと平行に研磨されて略半円柱状に形成される。この研磨により軸方向に形成された面が、第1の平面部110Aとなる。
ここで仮想平面Sからの所定の深さΔD(=15μm)は、第1の平面部110Aと第2の平面部120Aとの隙間Hの1/2となる。
隙間Hは、接着剤5で固定して丸形ファイバアレイ100を形成するに当たって、これら第1の平面部110Aと第2の平面部120Aとを接着する接着剤5が「毛細管現象」で全面に気泡を含むことなく満遍に充填することが可能な所望の厚さの範囲内でその値が決定される。
なお、この実施形態では、ΔDの値は、第1のガラス基部110側で15μm、第2のガラス基部120側で15μmであるから、第1のガラス基部110と第2のガラス基部120とが接合されたとき、第1の平面部110Aと第2の平面部120Aとの間の接着層5Dの厚さ(隙間H)は、2×ΔD(=30μm)となる。なお、ここでは、この2×ΔDの値は、実際に使用する接着剤5の粘度に応じて適宜決定できる。
実装後の丸形ファイバアレイ100の強度を考慮すると、固化した後の接着剤5の強度は丸形ファイバアレイ100の素材であるガラスより弱いことから、この隙間(2×ΔD)は小さい方が好ましい。現在、ファイバアレイの製造に使用されている接着剤5の粘度によれば隙間H(2×ΔP)は、最小5μm程度まで狭めることが可能である。
図2(B)に、第1のガラス基部110の第1の平面部110Aに形成されたV溝111,111,…のピッチY1と、V溝の深度Dを示す。V溝111,111,…は第1の平面部110Aにその軸方向に複数(5つ)形成され、これらV溝111,111,…のピッチY1は250μmとなっている。
また、V溝111,111,…(V溝121,121,…)の断面は正三角形で、その深度Dは、配置される光ファイバ1,1,…の直径R(125μm)に応じて決定されている。
図3に、光ファイバ1の直径R(125μm)に応じてV溝111の深度Dを決定する方法を示す。
V溝111は、光ファイバ1を軸方向に延びる2つの直線q1,q2(図3(A)の断面図には、点q1,q2で示す)で保持するものである。
また、図3(B)に示すように、第2のガラス基材120側の第2の平面部120Aを重ね合わした際には、上下のV溝121、V溝111によって、光ファイバ1は、軸方向に延びる4つの直線q1~q4(図3(B)の断面図には、点q1~q4で示す)で保持されることになる。
第1のガラス基部110の第1の平面部110Aと、第2のガラス基部120の第2の平面部120Aの隙間Hは、光ファイバ1を挟むことで、2×ΔD(=30μm)に保持される。
光ファイバ1,1,…は、丸形ファイバアレイ100に実装される際に、コア(P0,P0,…)が、丸形ファイバアレイ100の中心線(軸芯)を含む仮想平面S(図2(A)、図3(A)の二点鎖線)上で一直線となるように配置される。
V溝111及びV溝121の最深部は、1つの光ファイバ1を内包するために、仮想平面S(図2、図3の二点鎖線)からの深さがD1となるように形成される(図3(A))。
第1のガラス基部110は、仮想平面SよりΔDの深さまで余分に研磨されているため、V溝111自体は、第1の平面部110Aからは深さD(=D1-ΔD)まで研削すれば、前記仮想平面Sからの深さはD1となる。この実施形態では、光ファイバ1の直径が125μm、隙間Hが30μm(Δh=15μm)であるから、V溝111の第1の平面部110A表面からの深度Dは110μmとなる。
光ファイバ1,1,…は、丸形ファイバアレイ100に実装される際、図3(B)に示すように、第1の平面部110AのV溝111と、第2の平面部120AのV溝121とで挟み込んで保持され、その後、接着剤5で固定される。
図3(B)に示すように、光ファイバ1はV溝111,V溝121において、p1~p4で保持されているので、V溝の断面が正三角形の場合、最低限、V溝111,121は深度Dmin(D1×3/4 ≒94μm)とする必要がある(ここで、D1は光ファイバ1の直径Rと同じ値。)。
言い換えれば、第1の平面部110Aと第2の平面部120Aとの間に設ける隙間H(ΔD×2)は、接着剤5が毛細管現象により気泡を形成することなく第1の平面部110Aと第2の平面部120Aとの間で満遍なく広がって充填されることが可能な最小値(5μm程度)から最大値(図3のHmax:約62.5μm)までの値とすることができる。なお、この隙間Hは、小さい方が好ましい。
図4及び図5は、丸形ファイバアレイ100の製造方法を簡略に示す図である。
図4は、長尺の円柱状母材101を中心線(軸芯P)を含む平面(図2(A)の二点鎖線)から所定の深さΔD(=15μm)まで研削して長尺の半円柱状母材101Aとし、円盤型砥石T1で複数のV溝を形成するステップまでを示している(V溝111とV溝121は、同じ工程で形成される。)。
なお、半円柱状母材101Aは、研削工程の後、所定の長さ毎(例えば、5mm毎)に切断されて、複数の第1のガラス基材110と複数の第2のガラス基材120が作製される。なお、図4(A)中、K1,K2,K3(一点鎖線)はV溝が研削された後の切断位置を示している。
図4(B)は、図4(A)に示す切断位置K1,K3に、円盤型砥石T2を用いてテーパー部(110B、120B)を形成する図である。
これらテーパー部110B、120Bを形成することにより、第1のガラス基部110と第2のガラス基部120とを互いに貼り合わせたときに、空間100Zが形成され、光ファイバ1,1,…を実装する際、この空間100Z内でファイバ芯線1aとファイバ被覆部1bの境界部分を接着剤5で覆うことができる(図1、図5(B)の空間100Z)。
第1のガラス基部110の第1の平面部110Aと第2のガラス基部120の第2の平面部120Aとが接着剤5にて固定される際に、このテーパー部110B、120Bで画成された空間100Zにも毛細管現象により接着剤5が充填されるので、光ファイバ1,1,…は、ファイバ芯線1aとファイバ被覆部1bとのつなぎ目にストレスが生じることのないよう固定される(図1)。
なお、長尺の半円柱状母材101Aは、先ず、中央部の切断位置Kで2分割され、2分割された一方の半円柱状母材101Aの底部に位置決め用の平坦部110E(図1、図2)が形成される。
平坦部110Eを形成しておくことで、断面真円の丸形ファイバアレイ100を光波回路(図示省略)の所定の部位に接続するに当たって、周方向のずれを生ずることなく高精度に接続することが可能となる。
2分割された半円柱状母材101Aは、共に切断位置(K1,K3…)にて所望の長さ(例えば、5mm)に切断されて一方の半円柱状母材101A(平坦部110Eを有する方)が第1のガラス基部110となり、他方の半円柱状母材101Aが所望の長さ(例えば、5mm)に切断されて第2のガラス基部120となる。
第1のガラス基部110には、第1の平面部110Aに設けられた5つのV溝111,111,…に5つの光ファイバ1,1,…が各々配置され、その上面側から第2のガラス基部120が第2の平面部120Aを下側にして覆い被せられる(図5(A))。
このときV溝111,111,…に配置された光ファイバ1,1,…の上面側がV溝121,121,…に収まるように、第1のガラス基部110の第1の平面部110Aと第2のガラス基部120の第2の平面部120Aとの位置合わせが行われる(図5(A)(B))。光ファイバ1,1,…が配置されると第1の平面部110Aと第2の平面部120Aとの隙間Hが2×ΔD(=30μm)となる。
互いに重ね合わされた第1の平面部110Aと第2の平面部120Aとの隙間H(2×ΔD)には、第1のガラス基部110の端部110X、第2のガラス基材120の端部120Xからはみ出たファイバ芯線1a,1a,…に接着剤5を垂らすことで、毛細管現象により接着剤5が充填される(図5(B))。
厚さH(30μm =2×ΔD)に充填された接着剤5が固化してファイバアレイ100の接着層5Dが形成される。このとき接着剤5はさらにテーパー部110B、120Bによって設けられた空間100Yにも充填される(図1)。
接着剤5が固化した後、第1のガラス基部110の端部1210Xと第2のガラス基部120の端部120Xは研磨されて、接続面100Xが高精度に平坦化された断面真円の丸形ファイバアレイ100が完成する(図1)。
図6は、第1の実施形態の断面真円の丸形ファイバアレイ100のV溝111、121の位置と、これに実装される光ファイバ1,1,…の接続面100Xにおける配置位置を示す図である。
丸形ファイバアレイ100は、直径2000μmで、直径125μmの光ファイバ1,1,…が、第1の平面部110Aの5つのV溝111,111,…と、第2の平面部120Aの5つのV溝121,121,…によって保持されて接着剤5で固定されている。
また、5つのV溝111,111,…及びこれに対向する5つのV溝121,121,…は、前述の通り、250μmのピッチY1となっている(図6(B))。
丸形ファイバアレイ100に実装された5つの光ファイバ1,1,…は、丸形ファイバアレイ100の中心線(軸芯)を含む仮想平面S(図6(B)の二点鎖線)に沿って、高精度に配列され、このとき光ファイバ1,1,…は、そのコア1c,1c,…が、丸形ファイバアレイ100の接続面100Xにて、仮想平面S上で一直線に、ピッチY1(250μm)で高精度に配置される(図6(B))。
次に、図7を用いて、丸形ファイバアレイ100に、断面真円の一般的な光ファイバ1と、断面が歪む偏波保持ファイバ2とを混在させて実装する場合のV溝111,111,…、V溝121,121,…の形状について説明する。
ここで用いられる偏波保持ファイバ2は、PANDA型のファイバであり、クラッドの所定領域にクラッドの素材より軟らかい素材の円形の領域が形成されて偏波保持機能を発揮させるものである。
このようなPANDA型ファイバ2は、クラッドを構成する母材の中に軟らかい素材が埋め込まれるので、線引きにより細線状に形成されるとファイバの断面が一般的な光ファイバのような真円(図7(A)の左側)にならず、僅かに変形し楕円になることが知られている(図7(A)の右側:この図では変形を強調して示している。)。
光ファイバ(直径125μm)1,1,…に適した形状のV溝(図7(A)左側)にPANDA型偏波保持ファイバ2,2,…をそのまま実装すると、図7(A)右側に示すように、コア2cの位置が、光ファイバ1のコア1c(仮想平面Sの一致)と比べて高さがΔhだけ下がる。
近年の高精度、高集積が要求される光通信分野では、このPANDA型ファイバに生ずる僅かな歪みによるコア2cの高さ方向の誤差Δhによって生ずる光損失が問題となる。これは、光損失は、さらなる高精度、高集積化が要求されればされるほど、その影響が大きくなることが予想されるからである。
そこで、本発明では、丸形ファイバアレイ100に一般的な断面が真円の光ファイバ1のみならず、PANDA型偏波保持ファイバをも混在させて実装するに当たり、第1の平面部110Aに形成されるV溝111,111,…にこれらの2つのファイバに応じて、それぞれ深度の異なる2つのV溝(第1のV溝111aと第2のV溝111b)を形成するようにしている。
また、第2の平面部120A側にも、第1の平面部110A側と同様に深度の異なる2つのV溝(第3のV溝121aと第4のV溝121b)を形成している。
なお、第2の平面部120Aに形成される第3のV溝121aは、前記第1のV溝111aと対向する位置、第4のV溝121bは、前記第2のV溝121bと対向する位置となっている。
前記第1のV溝111a及び前記第3のV溝121aの深度Dは、上述したように断面真円の一般的な光ファイバ1の直径R(=125μm)に応じて決定され、前記第2のV溝111b及び前記第4のV溝121bの深度D’は、光ファイバ1のコア位置と偏波保持ファイバのコア位置の差分Δhによって決定される。
具体的には、まず、断面真円の光ファイバ1と偏波保持ファイバ2を、断面が正三角形のV溝に乗せた状態で、光ファイバ1のコア1cの位置と偏波保持ファイバ2のコア2cの高さの差分(Δh)を検知し、検知したΔhを用いて、PANDA型偏波保持ファイバ用の第3のV溝111b、第4のV溝121bを所定の深度D(115μm)よりΔhだけ浅く形成する。
このように、断面真円の一般的な光ファイバ1用のV溝(111a、121a)と、偏波保持ファイバ2用のV溝(111b、121b)を別々に形成することで、断面真円の光ファイバ1とPANDA型偏波保持ファイバ2を混在させて実装した場合であっても、光ファイバ1のコア1cの位置と偏波保持ファイバ2のコア2cの位置とが、共に仮想平面S上で一直線に並び、かつ、所定のピッチY1(=250μm)で高精度に配置することができる(図7(B))。
(第2の実施形態)
次に、本願の第2の実施形態について、図8から図14を用いて説明する。
図8は、第2の実施形態に係る断面真円の丸形ファイバアレイ200の斜視図である。
丸形ファイバアレイ200は、光ファイバ1,1,…を高集積(狭ピッチ)に高精度に配置可能にした点が、前述の第1の実施形態の丸形ファイバアレイ100と異なる。
この実施形態の丸形ファイバアレイ200では、光ファイバ1,1,…が、その直径(125μm)と略同一のピッチY2(127μm)で高集積(高密度)に仮想平面S上にて一直線に配置されている(図11、図12)。
この第2の実施形態の丸形ファイバアレイ200も、第1の実施形態の丸形ファイバアレイ100と同様、光ファイバ1,1,…を挟み込む第1のガラス基部(第1の基部)210と第2のガラス基部(第2の基部)220及び接着層5Dによって円柱状基体200Aが構成されている。
前記第1のガラス基部210の第1の平面部(第1の平面部)210Aには、軸方向に沿って、9つのV溝(第1のファイバ保持溝)211,211,…が形成されている。また、前記第2のガラス基部220の第2の平面部には、前記V溝211,211,…に対向する複数(9つ)のV溝(第2のファイバ保持溝)221,221,…が軸方向に形成されている(図9(A))。
第1のガラス基部210の第1の平面部210Aと第2のガラス基部220の第2の平面部220Aは、張り合わされて接着剤5で固定されるが、このとき光ファイバ1,1,…は、V溝211とV溝221とによって挟まれた状態で保持され固定される。
光ファイバ1,1,…を挟んだ状態で生ずる第1の平面部210Aと第2の平面部220Aとの隙間Hには接着剤5が充填され、この接着剤5が固化して接着層5Dとなる。
なお、この第2の実施形態の第1のガラス基部210及び第2のガラス基部220は、前述した第1の実施形態の第1のガラス基部110及び第2のガラス基部120と、V溝211,211,…、221,221,…の数(9つ)と形状、及び配置(ピッチY2)が異なるのみで、その他の構成は略同一であるからその詳細な説明は省略する。
丸形ファイバアレイ200の第1のガラス基部210の第1の平面部210Aと、第2のガラス基部220の第2のガラス基部220Aとの隙間H(=接着層5D)は、丸形ファイバアレイ200の強度を確保するためいは狭い方が好ましい。
図10は、第2の実施形態の丸形ファイバアレイ200の断面の形状を示す図である。
このうち図10(A)はV溝211,211,…、V溝221,221,…の形状を示し、図10(B)は、これらV溝211,211,…、V溝221,221,…に光ファイバ1,1,…が、互いのファイバ芯線が接するように最も高集積に配置される例(狭ピッチ)を示している。
図11は、断面真円の光ファイバ1(直径125μm)を狭ピッチで配置した際(芯線が互いに接するように配置した際)のV溝の形状ち光ファイバ1の関係を詳細に示す。
図11(A)に示すように、断面真円の一般的な光ファイバ1を、断面が正三角形のV溝で上下から挟み込んで保持して固定する場合に、上下2つのV溝のみで光ファイバ1,1,…を完全に囲み混むと、仮想平面S上では、光ファイバ1の直径RよりV溝の幅の方が大きくなるため、光ファイバ1,1,…をファイバ芯線が接するような狭ピッチ(127μmピッチで)配置することができない。
直径R(=125μm)の断面真円の一般的な光ファイバ1,1,…を、芯線が互いに接するようにしながら正三角形のV溝211、221で保持・固定するのであれば、V溝211、V溝221の深度Dxを、図11(B)に示すように、光ファイバ1,1,…の外周と接する正三角形の高さとする必要がある。
この正三角形は、底辺の長さが、光ファイバ1の半径R(=125μm)と略同じであるから、高さDxは、略108μmとなる。理論上、第1の平面部210Aと第2の平面部220Aとの隙間Hを34μm程度とすれば、第1の平面部210Aの平面と、V溝とV溝との間の凸部の頂点の高さは、一致する。
実際には、狭ピッチ(Y2)は127μmであるため、三角形の底辺の長さは、127μmとなるから、Dxは、110μmとなり、隙間Hを30μmとすれば、第1の平面部210Aの平面と、V溝とV溝との間の凸部の頂点の高さは略一致する(図12の頂点F)。
すなわち、第1の平面部210Aと第2の平面部220Aとの隙間Hを30μmとするのであれば、V溝の深度Dxを110μmとすれば、実装される光ファイバ1,1,…のピッチY2を略光ファイバ1の直径(狭ピッチの規格では127μm)とすることができる(図11(B))。
図12は、光ファイバ1の直径が125μm、第1の平面部210Aと第2の平面部220Aとの隙間H(=接着層5Dの厚さ)を30μmとして、9つのV溝211,211,…と、これと対向する9つのV溝221,221,…の深度Dxを共に110μmとした例を示す。ここで第1の平面部210Aは、両端(図12の両側)に設けられた第1の接着部210A1,210A1と、これに挟まれた第1の挟持部210A2とからなる。
また、第2の平面部220Aも、両端(図12の両側)に設けられた第2の接着部220A1,220A1と、これに挟まれた第2の挟持部220A2とからなる。
この図12では、前記第1の挟持部210A2の最頂部(V溝211が隣接するV溝211と形成する凸部の頂点Fの位置)は、前記第1の接着部210A1,210A1の表面の位置と一致する。
また、前記第2の挟持部220A2の最頂部(V溝221が隣接するV溝221と形成する凸部の頂点Gの位置)は、前記第2の接着部220A1,220A1の表面の位置と一致する。
よって、同図に示すように、第1の平面部210Aと第2の平面部220Aの隙間Hを30μmとするのであれば、V溝211,211,…、V溝221,221,…は、第1の平面部210Aの表面、第2の平面部220Aの表面で互いに隣接して形成することができる。
図13は、丸形ファイバアレイ200に、断面真円の一般的な光ファイバ1と、偏波保持ファイバ2とを混在させて実装する際の、V溝(第1のV溝)211a、V溝(第2のV溝)211b及びV溝(第3のV溝)221a、V溝(第4のV溝)221bを示すものである。
丸形ファイバアレイ200に断面真円の一般的な光ファイバ1と、断面の形状が歪む偏波保持ファイバ2を混在させて実装するのであれば、第1の実施形態の場合(図7)と同様に、偏波保持ファイバ2を保持するV溝(第2のV溝)211b、V溝(第4のV溝)221bの深度を、V溝211a,221aの深度より、コア1cとコア2cの高さの差Δhだけ浅くすればよい。
図14には、第1の平面部210Aと第2の平面部220Aとの隙間を30μmより狭くした例を示す(例えば10μm)。
図11(B)に示したたように、第1の平面部210AにV溝211,211,…を互いに接するように形成し、これと対向する第2の平面部220AにV溝221,221,…も互いに接するように形成すると、第1の平面部210Aと第2の平面部220Aとの隙間Hを30μm程度にする必要がある(狭ピッチ 127μmの場合)。
ここで第1の平面部210Aと第2の平面部220Aとの隙間を30μmより狭く(例えば10μm)するのであれば、図14(A)に示すように、第1の平面部210Aの両端に位置するV溝(両端V溝)211m、211mの形状(左右非対称)と、その間に形成されたV溝(中間V溝)211n,211n,…の形状(左右対称)を異ならせればよい。
隙間を10μmとするのであれば、第1の挟持部210A2での最頂部(図14(A)のF,F,…の位置)は、第1の平面部210Aの両端に設けられた第1の接着部210A1,210A1の表面の位置より深くしなければならない。
また、第2の平面部220Aでも、中央にある第2の挟持部220A2の最頂部(図14(A)のG,G,…)は、両端にある第2の接着部220A1,220A1の表面の位置より深くしなければならない。
このように中間V溝211nを形成する際には、隣接するV溝とで形成される凸部の頂点(図14(A)のF,F…)を、第1の平面部210Aより深い位置とする。
また、第2の平面部220Aにおいても、第2の平面部220Aの両端に位置するV溝(両端V溝)221m,221mの間に形成された中間V溝221n,221n…が隣接するV溝とで形成する凸部の頂点(図14(A)のG,G…)を、第2の平面部220Aより深くする。
中間V溝211n,…、221n,…を上記のように形成することで、光ファイバ1,1,…を所望のピッチY2(127μm)としつつ、第1の平面部210Aと第2の平面部220Aとの隙間、すなわち接着層5Dを10μm程度にして、丸形ファイバアレイ200でのガラスに対する接着剤5の比率を下げ、ファイバアレイ200の強度を高めることができる。
なお、第2の実施形態では、光ファイバ、偏波保持ファイバを互いに接するように丸形ファイバアレイ200に実装した例をあげて説明しているため、V溝も互いに接するように密に形成しているが、図15(A)に示すように、第1の平面部210A、第2の平面部220Aに光ファイバ(125μm)1が互いに接するように設計しておき、顧客の要請に応じて必要なV溝のみを切削して形成して所望の光ファイバ1,1,…を実装するようにしてもよい(図15(B))。127ピッチで連続して設計されたV溝を、実際には間引いて切削することで、図15(B)に示すように例えば、1つ間引けばピッチを254μm、2つ間引けば381μmでV溝を形成し、これらV溝に光ファイバ1,1,…を配置することで、設計を転用して、適宜、所望の配置パターンとすることができる。
なお、第1、第2の実施形態では、第1及び第2の基部をガラス基部とする例をあげて説明したが、本発明を、他の素材からなる基部(例えばシリコンからなる基部等)に適用しても同じ効果が得られる。シリコンのように光を透過しない素材が選択された場合には、接着剤は、熱硬化接着剤等を用いればよい。
本願発明は、小型丸形ファイバアレイに用いられるが、キャピラリーを円柱状部材の中心に直線状に精度よく配置することが要求される他の分野にも適用可能である。
1 光ファイバ
1a ファイバ芯線
1b ファイバ被覆部
1c コア
2 偏波保持ファイバ
2c コア
5 接着剤
5D 接着層
100 丸形ファイバアレイ
100A 円柱状基体
110 第1のガラス基部(第1の基部)
110A 第1の平面部
111 V溝(第1のファイバ保持溝)
120 第2のガラス基部(第2の基部)
120A 第2の平面部
121 V溝(第2のファイバ保持溝)
121A 両端V溝
121B 中間V溝
200 丸形ファイバアレイ
200A 円柱状基体
210 第1のガラス基部
210A 第1の平面部
211 V溝(第1のファイバ保持溝)
220 第2のガラス基部
220A 第2の平面部
221 V溝(第2のファイバ保持溝)
221A 両端V溝
221B 中間V溝
S 仮想平面

Claims (12)

  1. 半円柱状の第1の基部と半円柱状の第2の基部と前記第1の基部と前記第2の基部との間に設けられた接着層とからなる円柱状基体を有し、
    前記第1の基部の軸方向に形成された第1の平面部には、軸方向に第1のファイバ保持溝が複数形成され、
    前記第2の基部の軸方向に形成された第2の平面部には、前記第1のファイバ保持溝と対向する複数の第2のファイバ保持溝が形成され、
    互いに対向する前記第の1ファイバ保持溝と前記第2のファイバ保持溝との間に複数の光ファイバが配置され、
    前記接着層が、前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に充填された接着剤にて形成されていることを特徴とするファイバアレイ。
  2. 前記第1の基部は、断面が真円の円柱状母材が当該軸芯を含む平面に平行に削られて半円柱状に形成されており、
    前記第2の基部は、断面が真円の円柱状母材が当該軸芯を含む平面に平行に削られて半円柱状に形成されており、
    前記第1の基部は、さらに前記円柱状母材の軸芯を含む平面から前記接着層の1/2の深さまで削られて前記第1の平面部が形成されており、
    前記第2の基部は、さらに前記円柱状母材の軸芯を含む平面から前記接着層の1/2の深さまで削られて前記第2の平面部が形成されており、
    前記第1の基部と前記第2の基部と前記接着層とからなる前記円柱状基体が、断面が真円の円柱状となっていることを特徴とする請求項1に記載のファイバアレイ。、
  3. 前記接着層の厚さは、前記接着剤が毛細管現象により前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に染み込む厚さに形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のファイバアレイ。
  4. 前記第1のファイバ保持溝及び前記第2のファイバ保持溝に保持される光ファイバの直径は125μmであり、前記第1のファイバ保持溝及び前記第2のファイバ保持溝のピッチが共に127μmで形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のファイバアレイ。
  5. 前記第1の平面部は、両端に設けられた2つの第1の接着部と該第1の接着部に挟まれた第1の挟持部とからなり、該第1の挟持部に前記第1のファイバ保持溝が形成され、
    前記第2の平面部は、両端に設けられた2つの第2の接着部と該第2の接着部に挟まれた第2の挟持部とからなり、該第2の挟持部に前記第2のファイバ保持溝が形成され、
    前記第1の挟持部の最頂部が、前記第1の接着部の表面より深く形成され、
    前記第2の挟持部の最頂部が、前記第2の接着部の表面より深く形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のファイバアレイ。
  6. 前記第1のファイバ保持溝及び前記第2のファイバ保持溝は、断面が正三角形のV溝であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のファイバアレイ。
  7. 前記V溝の深度は、実装される光ファイバの直径より前記接着層の厚さの1/2小さいことを特徴とする請求項6に記載のファイバアレイ。
  8. 前記第1の挟持部には、複数の光ファイバが、互いの芯線が接するように、かつ、一直線に配置され、
    前記V溝の深度は、少なくとも光ファイバの直径の3/4より大きいことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のファイバアレイ。
  9. 前記複数の光ファイバは、断面が真円の光ファイバ及び偏波保持ファイバであり、
    前記第1の平面部には、深度の異なる第1のV溝と第2のV溝が形成され、
    前記第2の平面部には、前記第1のV溝と対向する位置に該第1のV溝と同じ深度の第3のV溝と、前記第2のV溝と対向する位置に該第2のV溝と同じ深度の第4のV溝とが形成され、
    前記第1のV溝及び前記第3のV溝の深度は、前記光ファイバの直径と接着層の厚さに応じて決定され、
    前記第2のV溝及び前記第4のV溝の深度は、断面が正三角形のV溝に前記光ファイバが配置されたときのコア位置と偏波保持ファイバが配置されたときのコア位置の差に基づいて決定されていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載のファイバアレイ。
  10. 断面が真円の円柱状母材を当該軸芯を含む平面から所定の深さ切削して半円柱状母材を形成するステップと、
    前記半円柱状母材の軸方向平面部に、軸方向に延びる複数のV溝を形成するステップと、
    前記半円柱状母材を複数箇所で切断して、複数の第1の基部と複数の第2の基部を作製するステップと、
    前記第1の基部となる前記半円柱状母材の前記軸方向平面部に複数のV溝に沿って光ファイバを配置するステップと、
    該光ファイバが配置された前記第1の基部の軸方向平面部に、前記第2の基部となる前記半円柱状母材の軸方向平面部を、互いのV溝が重なるように接合させるステップと、
    前記第1の基部となる半円柱状母材の前記軸方向平面部と前記第2の基部となる前記半円柱状母材の前記軸方向平面部との間に生ずる隙間に接着剤を充填するステップとを含んでいることを特徴とするファイバアレイの製造方法。
  11. 前記第1の基部となる前記半円柱状母材の前記軸方向平面部の両側端と、前記第2の基部となる前記半円柱状母材の前記軸方向平面部の両側端にそれぞれ2つのV溝を形成するステップと、
    前記2つのV溝の間に複数のV溝を形成するステップとを含み、
    前記複数のV溝を形成するステップでは、隣接するV溝との間に形成される凸部の頂点が、前記第1の基部及び前記第2の軸方向平面部より低く形成されることを特徴とする請求項10に記載のファイバアレイ製造方法。
  12. 実装される断面が真円の光ファイバの直径に基づいて深度を決定してV溝を形成するステップと、
    前記V溝に前記光ファイバと偏波保持ファイバを配置してそれぞれのコア位置の差分を検知するステップと、
    前記検知した差分に基づいて、前記偏波保持ファイバが配置されるV溝の深度を決定するステップとを含んでいることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のファイバアレイの製造方法。
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