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JP2023107262A - 洗濯機 - Google Patents

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JP2023107262A
JP2023107262A JP2022008342A JP2022008342A JP2023107262A JP 2023107262 A JP2023107262 A JP 2023107262A JP 2022008342 A JP2022008342 A JP 2022008342A JP 2022008342 A JP2022008342 A JP 2022008342A JP 2023107262 A JP2023107262 A JP 2023107262A
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JP
Japan
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water
washing
unit
heating
laundry
Prior art date
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Pending
Application number
JP2022008342A
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English (en)
Inventor
祐人 北
Yuto Kita
孝 柴田
Takashi Shibata
陸斗 福田
Rikuto Fukuda
昌志 福崎
Masashi Fukuzaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】洗濯水の加熱に消費するエネルギーを減らすことができる洗濯機を提供する。【解決手段】洗濯機は、水槽と、前記水槽内に洗濯水を供給する給水部と、前記水槽内から前記洗濯水を排出する排水部と、前記水槽内において洗濯物及び前記洗濯水を攪拌する攪拌部と、前記水槽内において前記洗濯水を加熱する加熱部と、前記給水部に攪拌水位となるまで前記洗濯水として洗い水又は第1のすすぎ水を供給させ前記攪拌部に前記洗濯物及び前記洗濯水を攪拌させる攪拌工程を実行した後に、前記排水部に前記攪拌水位より低い水位となるまで前記洗濯水を排出させ前記加熱部に前記洗濯水を加熱させる加熱工程を実行する制御部と、を備える。【選択図】図6

Description

本開示は、洗濯機に関する。
特許文献1は、洗濯乾燥機を開示する。当該洗濯乾燥機においては、ヒータによる洗濯水の加熱が、最終脱水行程直前の第2すすぎ行程において実行される。これにより、生成される温水により、洗濯物の温度が上げられ、回転槽内の温度が上げられる。このため、乾燥運転では、洗濯物の温度を上げること、及び回転槽内の温度を上げることに、時間を費やすことがなくなり、洗濯物の乾燥が効率良くできるようになる(段落0038-0039)。
特開2003-320194号公報
特許文献1に開示された洗濯乾燥機は、第2すすぎ行程に使用される洗濯水の全体が加熱される。このため、特許文献1の洗濯乾燥機は、洗濯水の加熱に多くのエネルギーを使用する。
本開示は、この問題に鑑みてなされた。本開示は、洗濯水の加熱に消費するエネルギーを削減することができる洗濯機を提供することを目的とする。
本開示の一態様の洗濯機は、水槽と、前記水槽内に洗濯水を供給する給水部と、前記水槽内から前記洗濯水を排出する排水部と、前記水槽内において洗濯物及び前記洗濯水を攪拌する攪拌部と、前記水槽内において前記洗濯水を加熱する加熱部と、前記給水部に攪拌水位となるまで前記洗濯水として洗い水又は第1のすすぎ水を供給させ前記攪拌部に前記洗濯物及び前記洗濯水を攪拌させる攪拌工程を実行した後に、前記排水部に前記攪拌水位より低い水位となるまで前記洗濯水を排出させ前記加熱部に前記洗濯水を加熱させる加熱工程を実行する制御部と、を備える。
第1実施形態の洗濯機を模式的に図示する斜視図である。 第1実施形態の洗濯機を模式的に図示する断面図である。 第1実施形態の洗濯機の制御系を模式的に図示するブロック図である。 第1実施形態の洗濯機により行われる標準コースのコース運転の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態の洗濯機により行われる節水コースのコース運転の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態の洗濯機により実行される、加熱工程が追加された洗い工程の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態の洗濯機により実行される、加熱工程が追加されたすすぎ工程の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態の洗濯機により行われるタンブリング動作の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の洗濯機の一部を模式的に図示する断面図である。 第2実施形態の洗濯機により実行される、加熱工程が追加された洗い工程の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の洗濯機により実行される、加熱工程が追加されたすすぎ工程の流れを示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
1 第1実施形態
1.1 洗濯機の概略
図1は、第1実施形態の洗濯機を模式的に図示する斜視図である。図2は、第1実施形態の洗濯機を模式的に図示する断面図である。
図1及び図2に図示される第1実施形態の洗濯機1は、ドラム式洗濯乾燥機である。洗濯機1は、加熱して高温にした少量の洗濯水に洗濯物を浸漬して洗濯物を除菌したり洗濯物から洗剤を除去したりする加熱工程を実行する。洗濯機1は、洗い工程及び/又はすすぎ工程の最後に加熱工程を実行する。加熱工程が、タテ型洗濯乾燥機により実行されてもよい。
図1及び図2に図示されるように、洗濯機1は、筐体11、ドア12、水槽13、給水部14、排水部15、攪拌/脱水部16、加熱部17、乾燥部18、水位検知部19、水温検知部20、操作部21及び制御部22を備える。
筐体11は、水槽13、給水部14の主要部、排水部15の主要部、攪拌/脱水部16、加熱部17、乾燥部18、水位検知部19、水温検知部20、操作部21及び制御部22を収容する。筐体11には、開口11Aが形成される。
ドア12は、ヒンジを介して筐体11に結合される。ドア12は、筐体11の開口11Aを塞ぐ閉位置と筐体11の開口11Aを塞がない開位置との間でヒンジを中心として回転することができる。
水槽13は、洗濯水を貯める。水槽13は、有底円筒状の形状を有する。このため、水槽13には、開口13Aが形成される。水槽13の中心軸は、水平方向から5~30°傾斜する。開口13Aは、水槽13の底の斜め上方に配置される。開口13Aは、筐体11の開口11Aに対向する。水槽13は、水平方向から傾斜していなくてもよい。
給水部14は、水槽13内に洗濯水を供給する。給水部14は、洗濯水として、洗い水、第1のすすぎ水又は第2のすすぎ水を供給する。洗い水は、水道水及び水道水に溶解した洗剤を含み、洗濯物を洗うために用いられる。第1のすすぎ水は、水道水を含むが柔軟剤を含まず、洗濯物をすすぐために用いられる。第2のすすぎ水は、水道水及び水道水に溶解した柔軟剤を含み、洗濯物を最終的にすすぐために用いられる。第2のすすぎ水が、柔軟剤を含まなくてもよい。
排水部15は、水槽13内から洗濯水を排出する。
攪拌/脱水部16は、水槽13内において洗濯物及び洗濯水を攪拌する攪拌部、又は水槽13内において洗濯物を脱水する脱水部として動作する。
加熱部17は、洗濯水を加熱する。加熱部17は、水槽13内に配置される。このため、加熱部17は、水槽13内において洗濯水を加熱する。これにより、加熱された洗濯水が水槽13内に導かれるまでに加熱された洗濯水が冷却されることを抑制することができる。水槽13の開口13A側の端部の下端部31は、水槽13の径方向外側に向かって突出する。加熱部17は、突出した下端部31に配置される。加熱部17は、供給された電力に応じた熱を発する電気ヒータである。
乾燥部18は、水槽13内において洗濯物を乾燥させる。
水位検知部19は、水槽13に貯められた洗濯水の水位を検知する。
水温検知部20は、水槽13に貯められた洗濯水の水温を検知する。
操作部21は、操作を受け付ける。
制御部22は、水位検知部19により検知された水位、水温検知部20により検知された水温、操作部21により受け付けられた操作等に基づいて、給水部14、排水部15、攪拌/脱水部16、加熱部17及び乾燥部18を制御する。
1.2 給水部
図1及び図2に図示されるように、給水部14は、給水口41、給水弁42、給水ダクト43及び洗剤ケース44を備える。
給水口41には、水道水が供給される。給水弁42は、給水口41に供給された水道水を通過させる開状態、又は当該水道水を通過させない閉状態になる。給水ダクト43は、給水弁42を通過した水道水を洗剤ケース44まで導く。洗剤ケース44は、洗剤及び柔軟剤を収容する。洗剤ケース44は、給水ダクト43により導かれてきた水道水を水槽13内に供給する。洗剤ケース44は、収容する洗剤又は柔軟剤を水槽13内に導く水道水に溶解させることができる。
制御部22は、給水部14に洗い水を供給させる場合は、給水弁42を開状態にし、洗剤ケース44の洗剤を水道水に溶解させる。これにより、洗剤ケース44が、導かれてきた水道水に洗剤を溶解させて洗い水を生成し、生成した洗い水を水槽13内に供給する。
制御部22は、給水部14に第2のすすぎ水を供給させる場合は、給水弁42を開状態にし、洗剤ケース44の柔軟剤を水道水に溶解させる。これにより、洗剤ケース44が、導かれてきた水道水に柔軟剤を溶解させて第2のすすぎ水を生成し、生成した第2のすすぎ水を水槽13内に供給する。
制御部22は、給水部14に第1のすすぎ水を供給させる場合は、給水弁42を開状態にし、洗剤ケース44の洗剤及び柔軟剤のいずれも水道水に溶解させない。これにより、洗剤ケース44が、導かれてきた水道水をそのまま水槽13内に供給する。また、給水部14に洗い水を供給させた後に第1のすすぎ水を供給させる場合は、洗い水を供給させる場合と同様に洗剤ケース44に水道水を供給してもよい。なお、洗い水、第1のすすぎ水及び第2のすすぎ水の切り替えは、複数の給水弁42及び複数の給水ダクト43を設けて給水口41に供給された水道水を導く給水ダクト43を切り替えることにより行われてもよく、洗剤ケース44に切り替え機構を設けることにより行われてもよい。
制御部22は、給水部14に洗濯水を供給させない場合は、給水弁42を閉状態にする。
1.3 排水部
図2に図示されるように、排水部15は、排水ダクト51、フィルタ52、排水弁53及び排水ホース54を備える。
排水ダクト51は、水槽13内からフィルタ52まで洗濯水を導く。フィルタ52は、排水ダクト51により導かれてきた洗濯水に含まれる糸くずを除去する。排水弁53は、フィルタ52により糸くずを除去された洗濯水を通過させる開状態、又は当該洗濯水を通過させない閉状態になる。排水ホース54は、排水弁53を通過した洗濯水を筐体11外まで導く。
制御部22は、排水部15に洗濯水を排出させる場合は、排水弁53を開状態にする。制御部22は、排水部15に洗濯水を排出させない場合は、排水弁53を閉状態にする。
排水部15が、排水弁53に代えて排水ポンプを備えてもよい。排水部15が排水弁53に代えて排水ポンプを備える場合は、制御部22は、排水部15に洗濯水を排出させる場合に、排水ポンプを動作させ、排水部15に洗濯水を排出させない場合に、排水ポンプを停止させる。
1.4 攪拌/脱水部
図2に図示されるように、攪拌/脱水部16は、ドラム61及びドラムモータ62を備える。
ドラム61は、洗濯物を収容する。ドラム61は、有底円筒状の形状を有する。このため、ドラム61には、開口61Aが形成される。ドラム61は、水槽13内に配置される。ドラム61の中心軸は、水槽13の中心軸と平行をなす。開口61Aは、ドラム61の底の斜め上方に配置される。開口61Aは、筐体11の開口11Aに対向する。これにより、ドア12が開位置に配置された場合に、筐体11外から開口11A及び開口61Aを経由してドラム61内に洗濯物を入れることができる。また、ドラム61内から開口61A及び開口11Aを経由して筐体11外へ洗濯物を取り出すことができる。ドラム61には、多数の孔61Bが形成される。これにより、ドラム61内とドラム61外との間で孔61Bを経由して洗濯水を往来させることができる。これにより、水槽13内に洗濯水が供給される際にドラム61内にも洗濯水が供給される。また、水槽13内から洗濯水が排出される際にドラム61内からも洗濯水が排出される。
ドラムモータ62は、ドラム61をドラム61の中心軸の周りに回転させる。
制御部22は、攪拌/脱水部16を攪拌部として動作させる場合は、ドラムモータ62にドラム61を、回転方向を反転させながら低速回転させ、ドラムモータ62にタンブリング動作を行わせる。これにより、洗濯物及び洗濯水が攪拌される。
制御部22は、攪拌/脱水部16を脱水部として動作させる場合は、ドラムモータ62にドラム61を高速回転させる。これにより、洗濯物に浸透又は付着した洗濯水が遠心力により洗濯物から脱せられる。また、脱せられた洗濯水がドラム61内からドラム61の孔61Bを経由してドラム61外へ排出される。
1.5 乾燥部
図2に図示されるように、乾燥部18は、送風機71、ヒータ72、送風ダクト73、熱交換器74及びフィルタ75を備える。
送風機71は、乾燥空気を吹き出す。ヒータ72は、送風機71により吹き出された乾燥空気を加熱する。送風ダクト73は、ヒータ72により加熱された乾燥空気をドラム61の開口61Aまで導く。これにより、ヒータ72により加熱された乾燥空気がドラム61に収容された洗濯物に当てられ、当該洗濯物に浸透又は付着している洗濯水が蒸発して湿潤空気が生成される。熱交換器74は、生成された湿潤空気を冷却して乾燥空気を生成する。送風機71は、熱交換器74により生成された乾燥空気を吸い込む。フィルタ75は、送風ダクト73により導かれる乾燥空気に含まれるごみを除去する。
制御部22は、乾燥部18に洗濯物を乾燥させる場合は、送風機71及びヒータ72を動作させる。
1.6 水位検知部
図2に図示されるように、水位検知部19は、エアトラップ81、導圧管82及び水位センサ83を備える。
エアトラップ81は、排水ダクト51に接続され、空気を貯める。貯められた空気は、水槽13に貯められた洗濯水の水圧に応じた圧力を有する。
導圧管82は、貯められた空気の圧力を水位センサ83まで伝達する。
水位センサ83は、伝達されてきた圧力を検知する。検知される圧力は、水槽13に貯められた洗濯水の水圧に応じた圧力であるから、水槽13に貯められた洗濯水の水位に応じた圧力である。これにより、水位センサ83は、当該水位を検知することができる。
水位センサ83は、例えば、インダクタ及び磁性体を備える。磁性体は、伝達されてきた圧力に応じた位置に配置される。インダクタは、磁性体の位置に応じたインダクタンスを有する。このため、水位センサ83は、インダクタを備える発振回路の発振周波数を検知することにより、伝達されてきた圧力を検知することができる。
1.7 操作部
図1に図示されるように、操作部21は、オンボタン91、オフボタン92、スタートボタン93、コース選択ボタン94、水温設定ボタン95、すすぎ回数設定ボタン96及び加熱工程追加ボタン97を備える。
制御部22は、洗濯機1がオフ状態である場合においてオンボタン91が操作を受け付けたときに、洗濯機1をオン状態にし、選択されているコースを標準コースとし、洗濯機1を標準コースのコース運転の運転待機状態にする。
制御部22は、洗濯機1がオン状態である場合においてオフボタン92が操作を受け付けたときに、洗濯機1をオフ状態にする。
制御部22は、洗濯機1が選択されているコースのコース運転の運転待機状態である場合においてスタートボタン93が操作を受け付けたときに、当該コース運転を開始する。
制御部22は、コース選択ボタン94が受け付けた操作にしたがって、選択されているコースを切り替える。選択することができるコースは、標準コース及び節水コースを含む。節水コースのコース運転が行われる場合の水道水の使用量は、標準コースのコース運転が行われる場合の水道水の使用量より少ない。選択することができるコースが、標準コース及び節水コース以外のコースを含んでもよい。
制御部22は、水温設定ボタン95が受け付けた操作にしたがって、温水洗浄工程の設定温度T1及び加熱工程の設定温度T2を設定する。
制御部22は、すすぎ回数設定ボタン96が受け付けた操作にしたがって、すすぎ回数nを設定する。
制御部22は、洗濯機1が加熱工程を実行しないコース運転の運転待機状態である場合において加熱工程追加ボタン97が操作を受け付けたときに、選択されているコースのコース運転に加熱工程を追加する。これにより、ユーザは、洗濯機1が加熱工程を実行しないコース運転の運転待機状態である場合において加熱工程追加ボタン97を操作するだけで、加熱工程を当該コース運転に追加することができる。これにより、ユーザは、加熱工程を当該コース運転に手軽に追加することができる。
オンボタン91、オフボタン92、スタートボタン93、コース選択ボタン94、水温設定ボタン95、すすぎ回数設定ボタン96及び加熱工程追加ボタン97が、ボタン以外の操作部材に置き換えられてもよい。例えば、これらのボタンが、ダイヤル、スライダ、タッチパネル等に置き換えられてもよい。
1.8 洗濯機の制御系
図3は、第1実施形態の洗濯機の制御系を模式的に図示するブロック図である。
図3に図示されるように、制御部22は、プロセッサ101、メモリ102及びストレージ103を備える。
プロセッサ101は、中央処理装置(CPU)等である。メモリ102は、ランダムアクセスメモリ(RAM)等である。ストレージ103は、フラッシュメモリ等である。プロセッサ101、メモリ102及びストレージ103は、組み込みコンピュータを構成する。
ストレージ103は、制御プログラム111を記憶する。プロセッサ101は、ストレージ103からメモリ102にロードされた制御プログラム111を実行する。これにより、制御部22は、水位検知部19により検知された水位121、水温検知部20により検知された水温122及び操作部21により受け付けられた操作に基づいて、給水部14、排水部15、攪拌/脱水部16、加熱部17及び乾燥部18を制御する。
攪拌/脱水部16、水位検知部19及び制御部22は、ドラム61に収容された洗濯物の量及び種類からなる群より少なくとも1種を示す情報を取得する取得部131として機能する。取得部131が洗濯物の量を取得する際には、制御部22が、ドラムモータ62のトルクの変動量から洗濯物の量を取得する。取得部131が洗濯物の種類を取得する際には、制御部22が、ドラムモータ62のトルクの変動量及び水位検知部19により検知される水位121の低下量から洗濯物の種類を取得する。
1.9 標準コースのコース運転の流れ
図4は、第1実施形態の洗濯機により行われる標準コースのコース運転の流れを示すフローチャートである。
制御部22は、洗濯機1が標準コースのコース運転の運転待機状態である場合においてスタートボタン93が操作を受け付けたときに、図4に図示されるステップS101からS110までの標準コースのコース運転を行う。
標準コースのコース運転は、ステップS101からS104までの洗い工程、S105からS107までのすすぎ工程及びステップS108からS110までの最終すすぎ工程を順次に実行する。
洗い工程は、洗濯物を洗う工程である。すすぎ工程は、洗われた洗濯物をすすぐ工程である。最終すすぎ工程は、すすがれた洗濯物を最終的にすすぐ工程である。
ステップS101においては、制御部22は、給水部14に、洗い水位となるまで洗い水を供給させる。制御部22は、その際に、水位検知部19により検知された水位121を監視しながら給水部14に洗い水を供給させ、水位121が洗い水位に到達するのに連動して給水部14に洗い水を供給することを終了させる。洗い水位は、例えば、60mmである。なお、水位の基準は、ドラム61の最も低い部分である。
続くステップS102においては、制御部22は、攪拌/脱水部16及び加熱部17に、洗濯物を温水洗浄させる。制御部22は、その際に、攪拌/脱水部16を攪拌部として動作させ、攪拌/脱水部16に、洗濯物及び洗い水を攪拌させる。また、制御部22は、加熱部17に、洗い水を温水洗浄工程の設定温度T1まで加熱させる。
続くステップS103においては、制御部22は、攪拌/脱水部16に、洗濯物を冷水洗浄させる。制御部22は、その際に、攪拌/脱水部16を攪拌部として動作させ、攪拌/脱水部16に、洗濯物及び洗い水を攪拌させるが、加熱部17に、洗い水を加熱させない。
続くステップS104においては、制御部22は、排水部15に、洗い水を排出させる。また、制御部22は、攪拌/脱水部16を脱水部として動作させ、攪拌/脱水部16に、洗濯物を脱水させる。
続くステップS105においては、制御部22は、給水部14に、第1のすすぎ水位となるまで第1のすすぎ水を供給させる。制御部22は、その際に、水位検知部19により検知された水位121を監視しながら給水部14に第1のすすぎ水を供給させ、水位121が第1のすすぎ水位に到達するのに連動して給水部14に第1のすすぎ水を供給することを終了させる。第1のすすぎ水位は、例えば、60mmである。
続くステップS106においては、制御部22は、攪拌/脱水部16に、洗濯物をすすがせる。制御部22は、その際に、攪拌/脱水部16を攪拌部として動作させ、攪拌/脱水部16に、洗濯物及び第1のすすぎ水を攪拌させる。
続くステップS107においては、制御部22は、排水部15に、第1のすすぎ水を排出させる。また、制御部22は、攪拌/脱水部16を脱水部として動作させ、攪拌/脱水部16に、洗濯物を脱水させる。
続くステップS108においては、制御部22は、給水部14に、第2のすすぎ水位となるまで第2のすすぎ水を供給させる。制御部22は、その際に、水位検知部19により検知された水位121を監視しながら給水部14に第2のすすぎ水を供給させ、水位121が第2のすすぎ水位に到達するのに連動して給水部14に第2のすすぎ水を供給することを終了させる。第2のすすぎ水位は、例えば、60mmである。
続くステップS109においては、制御部22は、攪拌/脱水部16に、洗濯物を最終的にすすがせる。制御部22は、その際に、攪拌/脱水部16を攪拌部として動作させ、攪拌/脱水部16に、洗濯物及び第2のすすぎ水を攪拌させる。
続くステップS110においては、制御部22は、排水部15に、第2のすすぎ水を排出させる。また、制御部22は、攪拌/脱水部16を脱水部として動作させ、攪拌/脱水部16に、洗濯物を脱水させる。
1.10 節水コースのコース運転の流れ
図5は、第1実施形態の洗濯機により行われる節水コースのコース運転の流れを示すフローチャートである。
制御部22は、洗濯機1が節水コースのコース運転の運転待機状態である場合においてスタートボタン93が操作を受け付けたときに、図5に図示されるステップS101からS104まで及びステップS108からS110までを実行する。
図4に図示されるように、標準コースのコース運転は、ステップS105からS107までのすすぎ工程及びステップS108からS110までの最終すすぎ工程を実行する。このため、標準コースのコース運転は、2回のすすぎを実行する。これに対して、図5に図示されるように、節水コースのコース運転は、ステップS108からS110までの最終すすぎ工程を実行するがステップS105からS107までのすすぎ工程を実行しない点で、標準コースのコース運転と異なる。このため、節水コースのコース運転は、1回のすすぎしか実行しない点で、標準コースのコース運転と異なる。
1.11 加熱工程が追加された洗い工程の流れ
図6は、第1実施形態の洗濯機により行われる、加熱工程が追加された洗い工程の流れを説明するフローチャートである。
制御部22は、洗濯機1が標準コース又は節水コースのコース運転の運転待機状態である場合において加熱工程追加ボタン97が操作を受け付けた後にスタートボタン93が操作を受け付けたときに、洗い工程において図6に図示されるステップS101からS103まで及びS151からS155までを実行する。
ステップS151からS155までの加熱工程は、少量の洗い水を加熱してスチームを発生し、発生したスチームに洗濯物を曝して洗濯物を除菌する。加熱工程は、ステップS101からS103までの攪拌工程が実行された後に実行される。攪拌工程及び加熱工程が実行された後には、ステップS105からS107までのすすぎ工程とステップS108からS110までの最終すすぎ工程とが実行されるか、又は最終すすぎ工程が実行される。
ステップS103に続くステップS151においては、制御部22は、排水部15に、洗い水を排出させる。
続くステップS152においては、制御部22は、水位検知部19により検知された水位121が加熱工程用水位以下であるか否かを判定する。制御部22は、水位121が加熱工程用水位以下であると判定した場合は、ステップS153を実行する。制御部22は、水位121が加熱工程用水位以下でないと判定した場合は、再びステップS151を実行する。これにより、制御部22は、排水部15に、加熱工程用水位となるまで洗い水を排出させ、水位121が加熱工程用水位に到達するのに連動して排水部15に洗い水を排出することを終了させる。加熱工程用水位は、洗い工程における攪拌水位である洗い水位より低い水位である。加熱工程用水位は、加熱部17の少なくとも一部が洗い水に浸漬される水位である。
ステップS101からS103までの攪拌工程が実行される前にステップS151からS155までの加熱工程が実行された場合は、加熱工程用水位となるまで水槽13内に洗い水が供給される。その際には、供給された洗い水の一部が、ドラム61に収容された洗濯物に浸透する。このため、水位を正確に制御することが困難である。また、水位を加熱工程用水位とするのに要する時間が長くなる。これに対して、攪拌工程が実行された後に加熱工程が実行された場合は、加熱工程用水位となるまで水槽13内から洗い水が排出される。その際には、ドラム61に収容された洗濯物は既に洗い水が浸透した状態になっている。このため、洗い水がドラム61に収容された洗濯物にさらに浸透することはない。このため、水位を正確に制御することが容易である。また、水位を加熱工程用水位とするのに要する時間が短くなる。この利点は、加熱される洗い水を減らしつつ加熱部17の少なくとも一部が洗い水に浸漬されるようにするために水位の正確な制御が求められる場合に特に顕著になる。
また、ステップS101からS103までの攪拌工程が実行される前にステップS151からS155までの加熱工程が実行された場合は、洗濯物に浸透又は付着していたタンパク質系の汚れが加熱工程において変質し、攪拌工程において当該汚れを容易に落とすことができなくなるおそれがある。このため、攪拌工程が実行される前に加熱工程が実行される場合は、加熱工程において洗い水の温度をあまり高温にしない制御を行うことが考えられる。例えば、加熱工程において洗い水の温度を45℃以下にする制御を行うことが考えられる。これに対して、攪拌工程が実行された後に加熱工程が実行された場合は、攪拌工程において変質前の当該汚れを先に落とすことができる。これにより、加熱工程において洗い水の温度を高温にすることができる。例えば、加熱工程において洗い水の温度を60℃以上にすることができる。
ステップS153においては、制御部22は、加熱部17に、洗い水を設定温度T2まで加熱させる。設定温度T2は、60℃以上の温度である。これにより、洗濯物が、洗い水から蒸発した60℃以上の温度を有するスチームに曝される。
ステップS153においては、洗濯物が60℃以上の温度を有するスチームに曝される。これにより、ステップS153においては、洗濯物を効果的に除菌することができる。これにより、洗濯物を効果的に消臭することができる。
また、一般的に、アレルゲンとなるダニは、60℃以上の温度で死滅することが知られている。また、ステップS153においては、洗濯物が60℃以上の温度を有するスチームに曝される。これにより、ステップS153においては、洗濯物に付着しているダニを効果的に死滅させることができる。
ステップS153においては、加熱部17の少なくとも一部が洗い水に浸漬されている。これにより、加熱部17による空焚き及び過加熱を抑制することができる。
ステップS153において加熱される洗い水は、洗い水位より低い加熱工程用水位しか有さない。これにより、洗い水を加熱するのに要する時間を短縮することができる。また、洗い水を加熱するのに使用されるエネルギーを削減することができる。
ステップS153において加熱される洗い水は、ステップS101において水槽13内に供給された洗い水の一部である。このため、ステップS151からS155までの加熱工程を実行するために水槽13内に洗い水をさらに供給する必要はない。これにより、加熱工程が洗い工程に追加された場合であっても、加熱工程が洗い工程に追加されない場合の水道水の使用量に比べて水道水の使用量が増加することを抑制することができる。
ステップS153において加熱される洗い水は、ステップS102において洗濯物が温水洗浄された際に既に加熱されている。これにより、ステップS153において洗い水を加熱するのに使用されるエネルギーを削減することができる。
ステップS153においてスチームに曝される洗濯物は、ステップS102及びS103において洗濯物及び洗い水が攪拌される際に洗い水になじませられており、洗濯物に付着した油分などの汚れ成分は洗剤によって洗濯物から離れやすくなっている。これにより、スチームが洗濯物内に入りやすくなり、洗濯物を効果的に除菌することができる。
続くステップS154においては、制御部22が、水温検知部20により検知された水温122が排水可能温度以下であるか否かを判定する。制御部22は、水温122が排水可能温度以下であると判定した場合は、ステップS155を実行する。制御部22は、水温122が排水可能温度以下でないと判定した場合は、再びステップS154を実行する。これにより、加熱部17が洗い水を加熱することを終了した後に、水温122が排水可能温度以下となるまで洗い水が冷却される。排水可能温度は、排水可能温度を有する洗い水が排出されてもユーザの安全が確保され排水部15が熱により損傷しないように設定される。
続くステップS155においては、制御部22は、排水部15に、洗い水を排出させ、攪拌/脱水部16に、洗濯物を脱水させる。これにより、洗濯物を除菌するのに使用された洗い水が洗濯物が除菌されてすぐに水槽13内から排出される。これにより、洗濯物への汚れの再付着、洗濯物の二次汚染等を抑制することができる。
1.12 加熱工程が追加されたすすぎ工程の流れ
図7は、第1実施形態の洗濯機により実行される、加熱工程が追加されたすすぎ工程の流れを示すフローチャートである。
制御部22は、洗濯機1が標準コースのコース運転の運転待機状態である場合において加熱工程追加ボタン97が操作を受け付けた後にスタートボタン93が操作を受け付けたときに、すすぎ工程において図7に図示されるステップS105からS106まで及びS161からS165までを実行する。
ステップS161からS165までの加熱工程は、少量の第1のすすぎ水を加熱してスチームを発生し、発生したスチームに洗濯物を曝して洗濯物を除菌する。加熱工程は、ステップS105からS106までの攪拌工程が実行された後に実行される。攪拌工程及び加熱工程が実行された後には、ステップS108からS110までの最終すすぎ工程が実行される。
ステップS106に続くステップS161においては、制御部22は、排水部15に、第1のすすぎ水を排出させる。
続くステップS162においては、制御部22は、水位検知部19により検知された水位121が加熱工程用水位以下であるか否かを判定する。制御部22は、水位121が加熱工程用水位以下であると判定した場合は、ステップS163を実行する。制御部22は、水位121が加熱工程用水位以下でないと判定した場合は、再びステップS161を実行する。これにより、制御部22は、排水部15に、加熱工程用水位となるまで第1のすすぎ水を排出させ、水位121が加熱工程用水位に到達するのに連動して排水部15に第1のすすぎ水を排出することを終了させる。加熱工程用水位は、すすぎ工程における攪拌水位である第1のすすぎ水位より低い水位である。加熱工程用水位は、加熱部17の少なくとも一部が洗い水に浸漬される水位である。
ステップS105からS106までの攪拌工程が実行される前にステップS161からS165までの加熱工程が実行された場合は、加熱工程用水位となるまで水槽13内に第1のすすぎ水が供給される。その際には、供給された第1のすすぎ水の一部が、ドラム61に収容された洗濯物に浸透する。このため、水位を正確に制御することが困難である。また、水位を加熱工程用水位とするのに要する時間が長くなる。これに対して、攪拌工程が実行された後に加熱工程が実行された場合は、加熱工程用水位となるまで水槽13内から第1のすすぎ水が排出される。その際には、ドラム61に収容された洗濯物は既に第1のすすぎ水が浸透した状態になっている。このため、第1のすすぎ水がドラム61に収容された洗濯物にさらに浸透することはない。このため、水位を正確に制御することが容易である。また、水位を加熱工程用水位とするのに要する時間が短くなる。この利点は、加熱される第1のすすぎ水を減らしつつ加熱部17の少なくとも一部が第1のすすぎ水に浸漬されるようにするために水位の正確な制御が求められる場合に特に顕著になる。
ステップS163においては、制御部22は、加熱部17に、第1のすすぎ水を設定温度T2まで加熱させる。設定温度T2は、60℃以上の温度である。これにより、洗濯物が、第1のすすぎ水から蒸発した60℃以上の温度を有するスチームに曝される。
ステップS163においても、ステップS153と同様に、洗濯物を効果的に除菌することができる。これにより、洗濯物を効果的に消臭することができる。また、洗濯物に付着しているダニを効果的に死滅させることができる。
ステップS163においては、加熱部17の少なくとも一部が第1のすすぎ水に浸漬されている。これにより、加熱部17による空焚き及び過加熱を抑制することができる。
ステップS163において加熱される第1のすすぎ水は、第1のすすぎ水位より低い加熱工程用水位しか有さない。これにより、第1のすすぎ水を加熱するのに要する時間を短縮することができる。また、第1のすすぎ水を加熱するのに使用されるエネルギーを削減することができる。
ステップS163において加熱される洗い水は、ステップS105において水槽13内に供給された第1のすすぎ水の一部である。このため、ステップS161からS165までの加熱工程を実行するために水槽13内に第1のすすぎ水をさらに供給する必要はない。これにより、加熱工程がすすぎ工程に追加された場合であっても、加熱工程がすすぎ工程に追加されない場合の水道水の使用量に比べて水道水の使用量が増加することを抑制することができる。
続くステップS164においては、制御部22が、水温検知部20により検知された水温122が排水可能温度以下であるか否かを判定する。制御部22は、水温122が排水可能温度以下であると判定した場合は、ステップS165を実行する。制御部22は、水温122が排水可能温度以下でないと判定した場合は、再びステップS164を実行する。これにより、加熱部17が第1のすすぎ水を加熱することを終了した後に、水温122が排水可能温度以下となるまで第1のすすぎ水が冷却される。排水可能温度は、排水可能温度を有する洗い水が排出されてもユーザの安全が確保され排水部15が熱により損傷しないように設定される。
続くステップS165においては、制御部22は、排水部15に、第1のすすぎ水を排出させ、攪拌/脱水部16に、洗濯物を脱水させる。これにより、洗濯物を除菌するのに使用された第1のすすぎ水が洗濯物が除菌されてすぐに水槽13内から排出される。これにより、洗濯物への汚れの再付着、洗濯物の二次汚染等を抑制することができる。
1.13 加熱工程と最終すすぎ工程との関係
ステップS108からS110までの最終すすぎ工程には、加熱工程は追加されない。このため、ステップS151からS155までの加熱工程又はステップS161からS165までの加熱工程が実行された後には、必ず最終すすぎ工程が実行される。これにより、加熱工程が実行された場合でも、最終すすぎ工程が実行される際に洗濯物を冷却することができる。これにより、ドラム61から洗濯物が取り出される際には、洗濯物の温度を低温にすることができる。また、最終すすぎ工程において柔軟剤による洗濯物への香りづけを効果的に行うことができる。
1.14 加熱工程の設定温度及び加熱工程用水位
制御部22が、ステップS151からS155までの加熱工程及びステップS161からS165までの加熱工程において、取得部131により取得された、洗濯物の量及び種類からなる群より少なくとも1種を示す情報に基づいて設定温度T2及び加熱工程用水位を設定してもよい。例えば、制御部22は、洗濯物の種類が綿である場合は、設定温度T2を相対的に高い温度に設定し、洗濯物の種類が化学繊維である場合は、設定温度T2を相対的に低い温度に設定する。また、制御部22は、洗濯物の量が多い場合は、加熱工程用水位を相対的に高い水位に設定し、洗濯物の量が少ない場合は、加熱工程用水位を相対的に低い水位に設定する。これにより、洗濯物の量及び種類からなる群より少なくとも1種に適した設定温度T2及び加熱工程用水位の設定を行うことができる。これにより、洗濯物を効果的に除菌することができる。
1.15 タンブリング動作
制御部22は、ステップS101からS104までの洗い工程、ステップS105からS107までのすすぎ工程、S108からS110までの最終すすぎ工程、ステップS101からS103までの攪拌工程、ステップS151からS155までの加熱工程、ステップS105からS106までの攪拌工程及びステップS161から4S165までの加熱工程の各工程において、攪拌/脱水部16を攪拌部として動作させ、攪拌/脱水部16にタンブリング動作を行わせる。
図8は、第1実施形態の洗濯機により行われるタンブリング動作の流れを示すフローチャートである。
制御部22は、攪拌/脱水部16にタンブリング動作を行わせる際に、ステップS131からS134までを繰り返し実行する。
ステップS131においては、制御部22は、ドラムモータ62に、ドラム61を第1の回転方向に回転させる。
続くステップS132においては、制御部22は、ドラムモータ62に、ドラム61を停止させる。
続くステップS133においては、制御部22は、ドラムモータ62に、ドラム61を第2の回転方向に回転させる。第2の回転方向は、第1の回転方向と反対の回転方向である。
続くステップS134においては、ドラムモータ62に、ドラム61を停止させる。
タンブリング動作の周期は、ステップS131を開始してからステップS132を終了するまでの時間、及びステップS133を開始してからステップS134を終了するまでの時間である。タンブリング動作の回転速度は、ステップS131においてドラム61を回転させる回転速度及びステップS133においてドラム61を回転させる回転速度である。
制御部22は、ステップS151からS155までの加熱工程及びステップS161からS165までの加熱工程が攪拌/脱水部16に行わせるタンブリング動作の周期である第2の周期を、ステップS101からS103までの攪拌工程及びステップS105からS106までの攪拌工程が攪拌/脱水部16に行わせるタンブリング動作の周期である第1の周期より長くする。また、制御部22は、加熱工程が攪拌/脱水部16に行わせるタンブリング動作の回転速度である第2の回転速度を、攪拌工程が攪拌/脱水部16に行わせるタンブリング動作の回転速度である第1の回転速度より遅くする。これより、加熱部17が加熱した洗い水又は第1のすすぎ水、及びそれらから発生したスチームがタンブリング動作によって冷却されてしまうことを抑制することができる。これにより、加熱部17が洗い水又は第1のすすぎ水を加熱するエネルギーを削減することができる。また、ドラム61内の温度を高い温度で維持することができる。また、ドラム61内において洗濯物を反転することができる。これにより、多くの洗濯物を効果的に除菌することができる。また、多くの洗濯物をスチームに均一に曝すことができる。これにより、多くの洗濯物を均一に除菌することができる。なお、専ら洗い水又は第1のすすぎ水から蒸発したスチームが洗濯物に曝される場合は、加熱工程が攪拌/脱水部16に行わせるタンブリング動作を停止させてもよい。
2 第2実施形態
以下では、第2実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第2実施形態においても採用される。
図9は、第2実施形態の洗濯機の一部を模式的に図示する断面図である。
図9に図示される第2実施形態の洗濯機2においては、乾燥部18が、冷却部141を備える。
冷却部141は、熱交換器74内において湿潤空気を冷却する。また、冷却部141は、下端部31内の洗い水又は第1のすすぎ水も冷却する。
図9に図示されるように、冷却部141は、給水ダクト151及び排水ダクト152を備える。
給水弁45は、給水口41に供給された水道水を給水ダクト151へ通過させる開状態、又は当該水道水を通過させない閉状態になる。
給水ダクト151は、給水弁45を通過した水道水を熱交換器74まで導く。熱交換器74まで導かれた水道水は、熱交換器74内において湿潤空気に接触して湿潤空気を冷却する冷却水となる。当該冷却水は、熱交換器74の内面を伝わり、水槽13内に入らない。これにより、洗濯物に当該冷却水が付着することを抑制することができる。
排水ダクト152は、湿潤空気を冷却した冷却水を排水ホース54まで導く。排水ダクト152は、水槽13の下方を通り、下端部31を含む水槽13の下部に接触する。これにより、排水ダクト152により導かれる冷却水と下端部31内の洗い水又は第1のすすぎ水との間で水槽13の壁を介して熱交換を行わせることができる。これにより、加熱部17により加熱された洗い水又は第1のすすぎ水を当該冷却水により冷却することができる。水槽13内を通過する管を設けて、湿潤空気を冷却した冷却水が当該管を通るようにされてもよい。排水ダクト152は、排水弁53より下流側で排水ホース54に接続される。これにより、水槽13内の水位を上昇させることなく、加熱された洗い水又は第1のすすぎ水を冷却することができる。
制御部22は、冷却部141に湿潤空気、洗い水又は第1のすすぎ水を冷却させる場合に、給水弁45を開状態にする。制御部22は、冷却部141に湿潤空気、洗い水又は第1のすすぎ水を冷却させない場合に、給水弁45を閉状態にする。これにより、給水弁45が水道水を通過させなくなる。
図10は、第2実施形態の洗濯機により実行される、加熱工程が追加された洗い工程の流れを示すフローチャートである。図11は、第2実施形態の洗濯機により実行される、加熱工程が追加されたすすぎ工程の流れを示すフローチャートである。
図10及び図11に示されるように、制御部22は、ステップS153又はS163において、加熱部17が洗い水又は第1のすすぎ水を加熱することを終了した後に、ステップS201又はS211において、冷却部141に、洗い水又は第1のすすぎ水を冷却させる。また、制御部22は、ステップS201又はS211において冷却部141に、洗い水又は第1のすすぎ水を冷却させた後に、ステップS154又はS164において水温122が排水可能温度以下であるか否かを判定し、ステップS155又はS165において排水部15に洗い水又は第1のすすぎ水を排出させ攪拌/脱水部16に洗濯物を脱水させる。これにより、ユーザにとって安全な排水可能温度以下の温度を有する洗い水又は第1のすすぎ水が洗濯機2から排出される。
洗濯機2においては、洗い水又は第1のすすぎ水が冷却部141を通る冷却水によって冷却されるので、冷却に要する時間が短くなる。これにより、ステップS151からS154までの加熱工程又はステップS161からS164までの加熱工程を実行するのに要する時間を短縮することができる。また、加熱工程の設定温度T2を高くしてもユーザにとって安全な排水可能温度以下の温度を有する洗い水又は第1のすすぎ水を排出することができるので、加熱工程の設定温度T2を高くして洗濯物を効果的に除菌及び消臭することができる。
3 第3実施形態
第2実施形態では、洗い水又は第1のすすぎ水を加熱工程用水位となるまで排出した後に、洗い水又は第1のすすぎ水を加熱したが、本実施形態では、加熱工程の前に洗い工程やすすぎ工程を含まない、または洗い工程やすすぎ工程で使用した洗い水又は第1のすすぎ水を全部排出した後に、給水部14に水槽13内に新たに水道水を供給させる。そして、制御部22は、加熱工程用水位となるまで給水部14に水道水を供給した後に、図10及び図11に示されるステップS153又はS163以降の処理を行う。このように、加熱工程を独立して行った場合であっても、乾燥部18の熱交換器74を冷却する冷却水によって被加熱水を冷却することで、被加熱水の冷却に要する時間が短くなる。また、冷却水を水槽13に供給せずに水槽13の壁を介して被加熱水を冷却するため、洗濯物に冷却水が付着することを防止できる。この実施形態では、例えば洗濯水に浸漬して洗濯することが困難な洗濯物(例えば革製品)を、スチームで洗浄、除菌しようとする場合に、洗濯物に被加熱水が直接触れることを防止できる。
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
1,2 洗濯機、11 筐体、11A 開口、12 ドア、13 水槽、13A 開口、14 給水部、15 排水部、16 攪拌/脱水部、17 加熱部、18 乾燥部、19 水位検知部、20 水温検知部、21 操作部、22 制御部、31 下端部、41 給水口、42 給水弁、44 洗剤ケース、45 給水弁、51 排水ダクト、52 フィルタ、53 排水弁、54 排水ホース、61 ドラム、61A 開口、61B 孔、62 ドラムモータ、71 送風機、72 ヒータ、73 送風ダクト、74熱交換器、75 フィルタ、81 エアトラップ、82 導圧管、83 水位センサ、91 オンボタン、92 オフボタン、93 スタートボタン、94 コース選択ボタン、95 水温設定ボタン、96 すすぎ回数設定ボタン、97 加熱工程追加ボタン、101 プロセッサ、102 メモリ、103 ストレージ、111 制御プログラム、121 水位、122 水温、131 取得部、141 冷却部、151 給水ダクト、152 排水ダクト

Claims (10)

  1. 水槽と、
    前記水槽内に洗濯水を供給する給水部と、
    前記水槽内から前記洗濯水を排出する排水部と、
    前記水槽内において洗濯物及び前記洗濯水を攪拌する攪拌部と、
    前記水槽内において前記洗濯水を加熱する加熱部と、
    前記給水部に攪拌水位となるまで前記洗濯水として洗い水又は第1のすすぎ水を供給させ前記攪拌部に前記洗濯物及び前記洗濯水を攪拌させる攪拌工程を実行した後に、前記排水部に前記攪拌水位より低い水位となるまで前記洗濯水を排出させ前記加熱部に前記洗濯水を加熱させる加熱工程を実行する制御部と、
    を備える洗濯機。
  2. 前記加熱部は、前記水槽内に配置され、
    前記水位は、前記加熱部の少なくとも一部が前記洗濯水に浸漬される水位である
    請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記加熱工程は、前記加熱部に前記洗濯水を加熱することを終了させた後に前記排水部に前記洗濯水を排出させる
    請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 前記加熱工程は、前記加熱部に前記洗濯水を加熱することを終了させた後に前記洗濯水を冷却させ、その後に、前記排水部に前記洗濯水を排出させる
    請求項1から3までのいずれかに記載の洗濯機。
  5. 前記水槽内の前記洗濯物から放出された湿潤空気を冷却して乾燥空気を生成する熱交換器を有して、前記水槽内の前記洗濯物を乾燥させる乾燥部を備え、
    前記加熱部によって加熱された前記洗濯水を、前記熱交換器に供給される冷却水によって冷却させる
    請求項4に記載の洗濯機。
  6. 前記冷却水は隔壁を介して前記水槽内の前記洗濯水を冷却する
    請求項5に記載の洗濯機。
  7. 前記加熱工程は、前記加熱部に前記洗濯水を60℃以上の温度まで加熱させる
    請求項1から6までのいずれかに記載の洗濯機。
  8. 前記攪拌工程は、前記攪拌部に第1の周期でタンブリング動作を行わせ、
    前記加熱工程は、前記攪拌部に前記第1の周期より長い第2の周期でタンブリング動作を行わせる
    請求項1から7までのいずれかに記載の洗濯機。
  9. 前記制御部は、前記攪拌工程及び前記加熱工程を実行した後に、前記給水部に前記水位より高いすすぎ水位となるまで前記洗濯水として第2のすすぎ水を供給させ前記攪拌部に前記洗濯物及び前記第2のすすぎ水を攪拌させる最終すすぎ工程を実行するコース運転を行う
    請求項1から8までのいずれかに記載の洗濯機。
  10. 前記洗濯物の量及び種類からなる群より選択される少なくとも1種を示す情報を取得する取得部を備え、
    前記加熱工程は、前記情報に基づいて設定温度及び前記水位を設定し、前記加熱部に前記洗濯水を前記設定温度まで加熱させる
    請求項1から9までのいずれかに記載の洗濯機。
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