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JP2023106153A - 測距装置 - Google Patents

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JP2023106153A
JP2023106153A JP2022007311A JP2022007311A JP2023106153A JP 2023106153 A JP2023106153 A JP 2023106153A JP 2022007311 A JP2022007311 A JP 2022007311A JP 2022007311 A JP2022007311 A JP 2022007311A JP 2023106153 A JP2023106153 A JP 2023106153A
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jitter
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広之 平野
Hiroyuki Hirano
明彦 宮之原
Akihiko Miyanohara
尚人 長城
Naoto Nagaki
宣明 遠藤
Nobuaki Endo
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Sony Semiconductor Solutions Corp
Original Assignee
Sony Semiconductor Solutions Corp
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Abstract

【課題】電源電圧の変動に依存せずに精度よく距離を計測できるようにする。【解決手段】測距装置は、電源電圧の変動に応じて発振周波数が変化する第1クロック信号を生成する発振器と、予め定めた第1期間内の第1クロック信号の数をカウントする動作を複数回繰り返す第1カウント部と、第1カウント部での複数回のカウント値の平均化処理を行って、電源電圧の変動によるジッタを検出するジッタ検出部と、複数の第1期間を含む第2期間ごとに、物体に光信号を照射して、物体からの反射光信号を受光する受光素子と、反射光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第1ヒストグラムを生成する第1ヒストグラム生成部と、第1ヒストグラムに基づいて、物体までの距離を計測する距離計算部と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、測距装置に関する。
物体に対して光信号を照射し、物体からの反射光信号を受光して、光信号の発光タイミングと反射光信号の受光タイミングとの時間差から、物体までの距離を計測するdToF(direct Time of Flight)方式の測距装置が知られている。
この種の測距装置で反射光信号を受光する受光素子には、太陽光などの環境光信号も受光されるため、光信号の発光と反射光信号の受光を繰り返し行って、反射光信号の受光タイミングと受光頻度を表すヒストグラムを生成し、ヒストグラムのピーク位置により受光タイミングを決定するのが一般的である。
しかしながら、dToFでは、複数の受光素子が同時に反射光信号を受光するため、受光した瞬間に電源電圧が一時的に低下するおそれがある。複数の発光素子の発光タイミングを制御する発振器の電源電圧が変動すると、光信号の発光タイミングが変動し、ヒストグラムの頻度分布にばらつきが生じる。
電源電圧の変動による発振器の発振周波数の変動はジッタと呼ばれる。特許文献1には、発振器の出力のジッタを測定して、デジタル回路のオン・オフに起因する基板電流を検出する技術が開示されている。
特開2003-142586号公報
しかしながら、特許文献1は、ジッタの具体的な測定方法を開示していない。また、特許文献1は、測距装置とは無関係の技術に関するものであり、測定されたジッタにより、ヒストグラムの頻度分布のばらつきを抑制することは念頭に置いていない。さらに、特許文献1では、半導体集積回路とは別個にジッタ測定装置を設けており、半導体集積回路内でジッタを測定する具体的な構成は特許文献1には開示も示唆もない。
そこで、本開示では、電源電圧の変動に依存せずに精度よく距離を計測可能な測距装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本開示によれば、電源電圧の変動に応じて発振周波数が変化する第1クロック信号を生成する発振器と、
予め定めた第1期間内の前記第1クロック信号の数をカウントする動作を複数回繰り返す第1カウント部と、
前記第1カウント部での前記複数回のカウント値の平均化処理を行って、電源電圧の変動によるジッタを検出するジッタ検出部と、
複数の前記第1期間を含む第2期間ごとに、物体に光信号を照射して、前記物体からの反射光信号を受光する受光素子と、
前記反射光信号が受光されたタイミング情報を検出する受光情報検出部と、
前記受光情報検出部で検出された前記タイミング情報に基づいて、前記物体までの距離を計測する距離計算部と、を備える、測距装置が提供される。
前記受光情報検出部は、前記反射光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第1ヒストグラムを生成してもよい。
前記第1期間は、固定期間である、請求項1に記載の測距装置。
前記ジッタ検出部は、前記第1期間の開始のタイミングに合わせて取得された前記第1カウント部のカウント値と、前記第1期間の終了のタイミングに合わせて取得された前記第1カウント部のカウント値との差分を複数回算出し、これら差分を平均化してもよい。
前記第2期間内の前記第1クロック信号の数をカウントする動作を複数回繰り返す第2カウント部を備え、
前記ジッタ検出部は、前記第2期間ごとにカウントされた前記第2カウント部のカウント値の平均値と、前記第2期間内の個々の前記第1期間ごとにカウントされた前記第1カウント部のカウント値の平均値とを算出し、前記第2期間ごとにカウントされた前記第2カウント部のカウント値の平均値の逆数と、前記第2期間内の個々の前記第1期間ごとにカウントされた前記第1カウント部のカウント値の平均値の逆数とに基づいて、前記ジッタを検出してもよい。
前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタに基づいて、前記第1ヒストグラムを補正して補正ヒストグラムを生成するヒストグラム補正部を備え、
前記距離計算部は、前記補正ヒストグラムに基づいて、前記物体までの距離を計測してもよい。
前記ヒストグラム補正部は、前記受光素子で受光された環境光信号のタイミングごとの出現頻度が一定になるように前記第1ヒストグラムを補正して前記補正ヒストグラムを生成してもよい。
前記受光素子で受光された前記反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する第1時間デジタル変換器と、
前記反射光信号を含まない環境光信号に応じた疑似入力信号を生成する疑似入力生成部と、
前記疑似入力信号を第2デジタル信号に変換する第2時間デジタル変換器と、
前記環境光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第2ヒストグラムを生成する第2ヒストグラム生成部と、を備え、
前記受光情報検出部は、前記第1デジタル信号に基づいて前記第1ヒストグラムを生成し、
前記ヒストグラム補正部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタと、前記第2ヒストグラムとに基づいて、前記第1ヒストグラムを補正して前記補正ヒストグラムを生成してもよい。
前記受光情報検出部は、前記反射光信号及び前記環境光信号を含む信号、又は前記環境光信号のみを含む信号、又は前記環境光信号を含まない前記反射光信号に対応する前記第1ヒストグラムを生成してもよい。
前記受光情報検出部は、前記環境光信号のみを含む信号に基づいて、擬似的に前記第1ヒストグラムを生成してもよい。
前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタの周波数特性を補正するジッタ補正部を備え、
前記ヒストグラム補正部は、前記ジッタ補正部で補正されたジッタに基づいて前記第1ヒストグラムを補正して前記補正ヒストグラムを生成してもよい。
前記ジッタ補正部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタの振幅及び位相の少なくとも一方を補正してもよい。
前記ジッタ補正部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタと温度情報とに基づいて、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタの振幅及び位相の少なくとも一方を補正してもよい。
前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタに基づいて、前記受光素子が前記反射光信号を受光してから、前記受光情報検出部が前記第1ヒストグラムを生成するまでの少なくとも一部の信号のタイミングを制御するジッタ付加部を備えてもよい。
基準クロック信号に基づいて、電源電圧の変動に依存しない発振周波数の第2クロック信号を生成するクロック生成部と、
前記第2クロック信号に同期させて前記第1期間を生成する計数ウインドウ生成部と、
前記第2クロック信号に同期させて、前記光信号を発光する発光素子の発光タイミングを制御する発光タイミング制御部と、を備えてもよい。
前記ジッタ付加部は、前記第2クロック信号に前記ジッタを付加し、
前記発光タイミング制御部は、前記ジッタが付加された前記第2クロック信号に同期させて、前記光信号を発光する発光素子の発光タイミングを制御してもよい。
前記ジッタ付加部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタに基づいて、前記第2クロック信号の発振周波数及び位相の少なくとも一方を制御してもよい。
基準クロック信号に基づいて、電源電圧の変動に依存しない発振周波数の第2クロック信号を生成するクロック生成部と、
前記反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する第1時間デジタル変換器と、
前記第1時間デジタル変換器及び前記受光情報検出部を制御する第1制御部と、
前記第2クロック信号に同期して、前記第1制御部を制御する第2制御部と、
複数の前記受光素子を有する画素アレイ部と、を備え、
前記ジッタ付加部は、前記画素アレイ部内の複数の前記受光素子から出力される複数の前記反射光信号に応じた複数の電気信号と、前記第1制御部を制御するための第1制御信号と、前記第2制御部から出力される前記第1制御部を制御するための第2制御信号との少なくとも一つに前記ジッタを付加してもよい。
本開示によれば、複数の第1期間を含む第2期間ごとに、物体に光信号を照射して、前記物体からの反射光信号を受光する受光素子と、
前記反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する第1時間デジタル変換器と、
前記反射光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第1ヒストグラムを生成する第1ヒストグラム生成部と、
前記反射光信号を含まない環境光信号に応じた疑似入力信号を生成する疑似入力生成部と、
前記疑似入力信号を第2デジタル信号に変換する第2時間デジタル変換器と、
前記環境光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第2ヒストグラムを生成する第2ヒストグラム生成部と、
前記第2ヒストグラムに基づいて、前記第1ヒストグラムを補正して補正ヒストグラムを生成するヒストグラム補正部と、
前記補正ヒストグラムに基づいて、前記物体までの距離を計測する距離計算部と、を備える、測距装置が提供される。
複数の前記受光素子を有する画素アレイ部を備え、
前記画素アレイ部内にそれぞれ離隔して配置される2以上の前記受光素子に対応づけて、複数の前記疑似入力生成部と、複数の前記第2時間デジタル変換器とが設けられてもよい。
ジッタを検出する検波部の主要部の構成を示すブロック図。 図1の循環カウンタ、第1ラッチ回路、第2ラッチ回路、及び同期化処理部の動作を示す図。 第1の実施形態に係る測距装置の概略構成を示すブロック図。 図3の構成をより具体化した測距システムのブロック図。 第1の実施形態に係る測距装置の処理動作を示すフローチャート。 光源部内の発光素子の発光周期、電源電圧の変動、及び計数部がカウントするカウント値の一例を示す図。 図5のステップS2の処理結果の一例を示す図。 図5のステップS3の処理結果の一例を示す図。 図5のステップS4の検波処理の結果の一例を示す図。 補間処理の一例を示す図。 ジッタの補正処理の一例を示す図。 第1ヒストグラムの補正処理を模式的に示す図。 第2の実施形態に係る測距装置の概略構成を示すブロック図。 図8の構成をより具体化した測距システムのブロック図。 ジッタ付加部の具体的構成の第1例を示す図。 ジッタ付加部の具体的構成の第2例を示す図。 第3の実施形態に係る測距装置の概略構成を示すブロック図。 図11の構成をより具体化した測距システムのブロック図。 反射光と環境光を含むヒストグラムを生成する例を示す図。 反射光のみを含むヒストグラムを生成する例を示す図。 第4の実施形態に係る測距システムの内部構成を示すブロック図。 画素アレイ部の四隅に疑似入力生成部、第2時間デジタル変換器、及び第2ヒストグラム生成部を配置した例を示すレイアウト図。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図。
以下、図面を参照して、測距装置及び電子機器の実施形態について説明する。以下では、測距装置及び電子機器の主要な構成部分を中心に説明するが、測距装置及び電子機器には、図示又は説明されていない構成部分や機能が存在しうる。以下の説明は、図示又は説明されていない構成部分や機能を除外するものではない。
(第1の実施形態)
図1はジッタを検出する検波部1の主要部の構成を示すブロック図である。図1の検波部1は、発振器2と、循環カウンタ3と、PLL回路4と、分周器5と、第1ラッチ回路6と、第2ラッチ回路7と、同期化処理部8とを備えている。
発振器2は、電源電圧の変動に応じて発振周波数が変化する第1クロック信号を生成する。発振器2は、電源電圧の変動に対して発振周波数の帰還制御を行わない発振器であり、フリーランの発振器とも呼ばれる。第1クロック信号の発振周波数は、電源電圧の変動に対して敏感に変化する。また、発振器2は、電源電圧だけでなく、環境温度や製造プロセスの変動に応じて発振周波数が変化する第1クロック信号を生成してもよい。
循環カウンタ3は、発振器2で生成された第1クロック信号に同期して、カウント動作を繰り返し行う。より具体的には、循環カウンタ3は、第1クロック信号に同期して、最小カウント値から最大カウント値までのカウント動作を繰り返し行う。第1クロック信号の発振周波数が電源電圧の変動に応じて変化すると、循環カウンタ3のカウント値も変化する。
後述するように、循環カウンタ3は、予め定めた第1期間内の第1クロック信号の数をカウントする動作を複数回繰り返す第1カウント部として機能するとともに、複数の第1期間を含む第2期間内の第1クロック信号の数をカウントする動作を複数回繰り返す第2カウント部として機能する。第1期間とは、後述する計数ウインドウの時間幅である。
PLL回路4は、基準クロック信号に同期させて、PLL制御や適切な電源インピーダンス分離により、電源電圧に依存しない第2クロック信号を生成する。すなわち、PLL回路4は、電源電圧が変動しても、ほぼ固定の発振周波数の第2クロック信号を生成する。
分周器5は、第2クロック信号を分周して、START信号と、STOP信号と、同期クロック信号とを生成する。後述する図2では、START信号とSTOP信号が逆位相である例を示しているが、START信号とSTOP信号の位相関係は任意である。同期クロック信号は、START信号とSTOP信号に同期した信号である。分周器5は、PLL回路4で生成された第2クロック信号を分周するタイミング(以下、サンプリングタイミング)を外部から任意に設定できる。これにより、第1ラッチ回路6と第2ラッチ回路7が循環カウンタ3のカウント値をラッチするタイミングを任意にずらすことができる。
第1ラッチ回路6は、循環カウンタ3のカウント値をSTART信号の立ち上がりエッジでラッチする。第2ラッチ回路7は、循環カウンタ3のカウント値をSTOP信号の立ち上がりエッジでラッチする。
同期化処理部8は、分周器5が生成した同期クロック信号に同期させて、第1ラッチ回路6がラッチしたカウント値と、第2ラッチ回路7がラッチしたカウント値と、分周器5に入力されるサンプリングタイミングずれ量と、同期クロック信号とを出力する。
図1では省略しているが、同期化処理部8の後段には、電源電圧の変動によるジッタを検出するブロックが設けられる。
図2は図1の循環カウンタ3、第1ラッチ回路6、第2ラッチ回路7、及び同期化処理部8の動作を示す図である。第1ラッチ回路6はSTART信号の立ち上がりエッジで循環カウンタ3のカウント値を繰り返しラッチし、第2ラッチ回路7はSTOP信号の立ち上がりエッジで循環カウンタ3のカウント値を繰り返しラッチする。第1ラッチ回路6のカウント値と第2ラッチ回路7のカウント値との差分を繰り返し検出することで、ジッタを検出することができる。
図1の検波部1は、電源電圧の変動量を、循環カウンタ3のカウント値の差分として検出する。循環カウンタ3は、カウント動作を繰り返すため、同期化処理部8の出力により、カウント値の差分を繰り返し検出することができる。差分を平均化することで、ジッタを検出することができる。ジッタとは、ある電気的パルスのエッジのタイミングの理想タイミングからのずれを指す。
検波部1で検出されたジッタは、電源電圧の変動量に依存する値であり、例えば、測距装置におけるヒストグラムの補正に用いることができる。
図3は第1の実施形態に係る測距装置10の概略構成を示すブロック図である。図3の測距装置10は、検波部1と、PLL回路4と、サンプリングパルス生成部11と、測距処理部12と、ヒストグラム補正部13と、距離計算部14とを備えている。
図3の検波部1は、図1の検波部1と同様の処理動作にて、カウント値の差分を繰り返し検出した結果に基づいてジッタを検出する。図3の検波部1は、発振器2と、循環カウンタ3と、ラッチ群15と、時間平均計数部16と、ジッタ補正部17と、を有する。
図3の発振器2は図1の発振器2と同様に、電源電圧の変動に応じて発振周波数が変化するフリーランの発振器である。図3の循環カウンタ3は、図1の循環カウンタ3と同様であり、発振器2で生成された第1クロック信号に同期して、最小カウント値と最大カウント値の間で繰り返しカウント動作を行う。
図3のラッチ群15は、図1の第1ラッチ回路6及び第2ラッチ回路7と同様のラッチ動作を行う。図3の時間平均計数部16は、ラッチ群15内の第1ラッチ回路6がラッチしたカウント値と、第2ラッチ回路7がラッチしたカウント値との差分を繰り返し検出して平均化する平均化処理を行い、電源電圧の変動によるジッタを検出する。時間平均計数部16は、ジッタ検出部とも呼ばれる。
時間平均計数部16は、第1期間の開始のタイミングに合わせて取得された循環カウンタ3のカウント値と、第1期間の終了のタイミングに合わせて取得された循環カウンタ3のカウント値との差分を複数回算出し、これら差分を平均化する。
ジッタ補正部17は、時間平均計数部16で検出されたジッタの周波数特性を補正する。周波数特性の補正が必要になる理由は、検波部1の周波数特性と測距処理部12の周波数特性とにずれがあり、検波部1で生成されたジッタに基づいて測距処理部12で生成されたヒストグラムを補正するには、検波部1で生成されたジッタを、測距処理部12の周波数特性に合わせる必要があるためである。
より具体的には、ジッタ補正部17は、時間平均計数部16から出力されたジッタの振幅と位相の少なくとも一方を補正してもよい。また、ジッタ補正部17は、図3では不図示の温度センサ等で計測した温度情報を加味して、ジッタの周波数特性を補正してもよい。
図3のPLL回路4は、図1のPLL回路4と同様に構成されており、電源電圧の変動に依存しない発振周波数の第2クロック信号を生成する。
図3のサンプリングパルス生成部11は、図1の分周器5と同様に、START信号とSTOP信号を生成する。サンプリングパルス生成部11は、発光素子の発光タイミングをトリガとして、START信号とSTOP信号を生成する。
測距処理部12は、受光部21と、時間デジタル変換器(TDC:Time Digital Converter)22と、ヒストグラム生成部(第1ヒストグラム生成部)23とを有する。図3の測距処理部12はdToF方式で測距を行う場合の構成を示しているが、dToF方式以外の方式、例えば、iToF方式やFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式などで測距を行ってもよい。よって、測距処理部12は、種々の測距方式に対応する受光情報検出部を有していてもよい。受光情報検出部は、反射光信号が受光されたタイミング情報を検出するものであり、図3のヒストグラム生成部23を包含するものである。以下では、dToF方式で測距を行う例を説明する。
受光部21は、物体からの反射光信号を受光する受光素子21aを有する。受光素子21aは、例えばSPAD(Single Photon Avalanche photo Diode)である。受光部21は、複数の受光素子21aが一次元方向又は二次元方向に配置された画素アレイ部を有していてもよい。
時間デジタル変換器22は、受光素子21aで受光された反射光信号の受光タイミングと、図3では不図示の発光素子の発光タイミングとの時間差をデジタル信号に変換する。時間デジタル変換器22は、例えば、グレーコード生成部22aとラッチ群22bとを有する。グレーコード生成部22aは、PLL回路4で生成された第2クロック信号の数に応じたグレーコードを生成する。グレーコードは、0と1の遷移数の変化が最小になるようなコードである。ラッチ群22bは、受光素子21aの受光タイミングに同期して、グレーコード生成部22aが生成したコードをデジタル信号として保持する。
ヒストグラム生成部23は、受光部21にて反射光信号が受光されたタイミングごとの頻度を表すヒストグラム(第1ヒストグラム)HG1を生成する。ヒストグラムは、図3に示すように、横軸が受光タイミング、縦軸が出現頻度である。出現頻度が高いほど、反射光信号の受光タイミングである可能性が高いことを示す。
ヒストグラム補正部13は、検波部1で検出されたジッタに基づいて、測距処理部12で生成されたヒストグラムを補正して補正ヒストグラムRHGを生成する。第1ヒストグラムHG1と補正ヒストグラムRHGは、環境光信号の出現頻度と反射光信号の出現頻度とを合成したものである。環境光信号の出現頻度は、本来的には均一であるはずだが、電源電圧の変動により、環境光信号の出現頻度がばらつくおそれがある。第1ヒストグラムHG1における環境光信号の出現頻度は均一でないが、補正ヒストグラムRHGにおける環境光信号の出現頻度は均一になるように補正されている。
距離計算部14は、補正ヒストグラムRHGに基づいて、物体までの距離を計測する。より具体的には、距離計算部14は、補正ヒストグラムRHGで出現頻度がピークになる受光タイミングと発光タイミングとの時間差に基づいて、物体までの距離を計測する。
このように、図3の測距装置10では、検波部1で検出されたジッタに基づいて、ヒストグラムを補正するため、電源電圧の変動によりヒストグラムの出現頻度にばらつきが生じても、ヒストグラムを精度よく補正できる。
図4は図3の構成をより具体化した測距システム30のブロック図である。本明細書では、図4の測距システム30を電子機器と呼ぶことがある。図4の測距システム30は、光源部31と、全体制御部32と、測距装置10とを備えている。
光源部31は、一次元又は二次元方向に配置された複数の発光素子を有する。複数の発光素子は、所定の時間間隔で光信号を繰り返し発光する。光源部31は、複数の発光素子が発光した光信号を所定の二次元空間上で走査することができる。光信号を走査させる具体的な手法は問わない。全体制御部32は、光源部31と測距装置10を制御する。なお、全体制御部32を測距装置10に統合する構成も考えられる。
測距装置10は、クロック生成部33と、制御部34と、測距制御部35と、測距処理部12と、発光タイミング制御部36と、駆動回路37と、画素アレイ部38と、検波部1と、ヒストグラム補正部13と、距離計算部14とを有する。
クロック生成部33は、図1のPLL回路4に該当する。クロック生成部33は、基準クロック信号に同期させて、PLL制御により、電源電圧の変動に依存しない発振周波数のクロック信号を生成する。以下では、クロック生成部33が生成するクロック信号を第2クロック信号と呼ぶ。第2クロック信号の周波数は、基準クロック信号の周波数よりも高い周波数である。
制御部34は、第2クロック信号に同期させて、発光タイミング制御部36と測距処理部12を制御する。発光タイミング制御部36は、制御部34からの指示に従って、光源部31が光信号を発光するタイミングと、駆動回路37とを制御する。制御部34、測距制御部35、及び発光タイミング制御部36のうち少なくとも二つを統合してもよい。
光源部31は、発光タイミング制御部36からの指示に従って、複数の発光素子から周期的に光信号を発光する。複数の発光素子が発光する光信号は、所定のパルス幅の光パルス信号である。
駆動回路37は、画素アレイ部38内の各受光素子21aを駆動する。画素アレイ部38は、一次元方向又は二次元方向に配置された複数の受光素子21aを有する。上述したように、各受光素子21aは例えばSPADである。また、各受光素子21aは、不図示のクエンチ回路を有していてもよい。クエンチ回路は、初期状態では、SPADのアノードとカソード間にブレークダウン電圧を超える電位差の逆バイアス電圧を供給する。上述した駆動回路37は、SPADが光子を検出した後に、対応するクエンチ回路を介してSPADに逆バイアス電圧を供給する。
測距処理部12は、時間デジタル変換器22(TDC)と、ヒストグラム生成部23とを有する。時間デジタル変換器22は、画素アレイ部38で受光された反射光信号に応じた電気信号をデジタル信号に変換する。ヒストグラム生成部23は、時間デジタル変換器22で変換されたデジタル信号に基づいて、反射光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表すヒストグラム(第1ヒストグラムHG1)を生成する。
図4の検波部1は、図1や図3の検波部1と実質的に同一である。図4の検波部1は、発振器2と、計数ウインドウ生成部41と、計数部42と、時間平均補正部43とを有する。
図4の発振器2は、図1又は図3の発振器2と同様に、電源電圧の変動に応じて発振周波数が変化する第1クロック信号を生成する。
計数ウインドウ生成部41は、クロック生成部33で生成された第2クロック信号に基づいて、計数ウインドウ(第1期間)を生成する。計数ウインドウ生成部41は、図3のラッチ群22bと同様の処理を行う。計数ウインドウは、電源電圧の変動の影響を受けない一定の時間幅を有する。
計数部42は、計数ウインドウの時間幅を、発振器2から出力された第1クロック信号でカウントする。第1クロック信号の発振周波数は電源電圧の変動により変化するのに対して、計数ウインドウの時間幅は、電源電圧の変動に依存せず一定である。よって、計数部42がカウントするカウント値は、電源電圧の変動により変化する。このように、計数ウインドウの時間幅を第1クロック信号でカウントすることで、そのカウント値により、電源電圧の変動量を検出することができる。
時間平均補正部43は、計数部42でカウントされた数に基づいて、ジッタを補正する。時間平均補正部43は、図3の時間平均計数部16及びジッタ補正部17と同様の処理を行う。時間平均補正部43は、ジッタ検出部と呼ばれることもある。
ヒストグラム補正部13は、ヒストグラム生成部23で生成されたヒストグラム(第1ヒストグラムHG1)を、時間平均補正部43で補正されたジッタに基づいて補正して、補正ヒストグラムRHGを生成する。より具体的には、ヒストグラム補正部13は、受光素子で受光された環境光信号のタイミングごとの出現頻度が一定になるようにヒストグラムを補正して補正ヒストグラムRHGを生成する。補正ヒストグラムRHGは、環境光信号の出現頻度のばらつきを抑制しているため、距離計算部14は、補正ヒストグラムRHGに基づいて、物体20までの距離を精度よく計算できる。
図5は第1の実施形態に係る測距装置10の処理動作を示すフローチャートである。まず、計数部42は、計数ウインドウ生成部41が生成した計数ウインドウの時間幅を、発振器2から出力された第1クロック信号でカウントする(ステップS1)。
図6Aは、光源部31内の発光素子の発光周期(第2期間)、電源電圧の変動、及び計数部42がカウントするカウント値の一例を示す図である。発光素子の発光周期内に複数の計数ウインドウが設けられている。計数部42は、個々の計数ウインドウの時間幅を第1クロック信号でカウントし、そのカウント値をACカウント値と呼ぶ。また、計数部42は、発光周期の時間幅を第1クロック信号でカウントし、そのカウント値をDCカウント値と呼ぶ。DCカウント値は、発光周期内のすべての計数ウインドウのカウント値の合計値である。
図6Aは、ある周期で3回発光した例を示しているが、実際には、多数の発光周期が存在し、計数部42は、個々の発光周期ごとに、ACカウント値とDCカウント値をカウントする。図6Aに示すように、発光周期内で電源電圧が変動すると、第1クロック信号の発振周波数が変化する。第1クロック信号の発振周波数が変化すると、個々の計数ウインドウの時間幅をカウントする第1クロック信号の数も変化する。
次に、時間平均補正部43は、各発光周期における同じ位置の計数ウインドウのカウント値を加算平均し、量子化誤差を除去する(ステップS2)。
図6Bは図5のステップS2の処理結果の一例を示す図である。図6Aの例では、一つの発光周期内に6個の計数ウインドウが存在する。ステップS2では、各発光周期内のn番目(図6A及び図6Bの例では、nは1から6までの任意の整数)の計数ウインドウのカウント値の平均値をそれぞれ計算する。時間平均補正部43は、6個分の計数ウインドウの加算平均値をACカウント値とし、これら6個分のACカウント値の加算値をDCカウント値とする。
次に、ステップS2で加算平均したACカウント値の逆数を計算して、新たなACカウント値とする。また、ステップS2で加算平均したDCカウント値の逆数を計算し、DCカウント値の逆数に発振周期内の計数ウインドウの数を掛け合わせた値を新たなDCカウント値とする(ステップS3)。ジッタは周期に比例するため、ACカウント値及びDCカウント値の逆数を計算することで、周期に比例するジッタ成分を取得できる。
このように、時間平均補正部43は、第2期間ごとにカウントされた第2カウント部のカウント値の平均値と、第2期間内の個々の第1期間ごとにカウントされた第1カウント部のカウント値の平均値とを算出し、第2期間ごとにカウントされた第2カウント部のカウント値の平均値の逆数と、第2期間内の個々の第1期間ごとにカウントされた第1カウント部のカウント値の平均値の逆数とに基づいて、ジッタを検出する。
図6Cは図5のステップS3の処理結果の一例を示す図である。図6Aの例では、発振周期内に6個の計数ウインドウがあるため、ステップS2で計算されたDCカウント値の逆数に6を乗じた値を新たなDCカウント値とする。
次に、ステップS3で計算されたACカウント値からDCカウント値を引いた値を、ジッタに比例する値とする(ステップS4)。ステップS4の計算結果が負の値になるのは、電源電圧が平均電圧よりも高い場合であり、正の値になるのは、電源電圧が平均電圧以下の場合である。本明細書では、ステップS4の処理を検波処理と呼ぶ。
図6Dは図5のステップS4の検波処理の結果の一例を示す図である。図6Dは、1つの発振周期内の6個の計数ウインドウに対応する値を示している。1つの発振周期内の1番目、4番目及び6番目の計数ウインドウの値は負の値であり、これらの計数ウインドウでは、電源電圧が平均電圧よりも高かったことを示している。図6Dの各数値はジッタに比例した値である。
ステップS4の処理結果を最終的なジッタとしてもよいが、図4の検波部1と測距処理部12の周波数特性は必ずしも同じではないため、ステップS4で得られたジッタの周波数特性を補正するには、以下のステップS5及びS6の処理を行えばよい。
ステップS5では、ステップS4の検波処理の結果に基づいて補間処理を行う。補間処理には、公知の手法を用いることができ、例えば、Bilinear法、Bicubic法、又はSpline法などの種々の補間処理を行うことができる。
図7Aは補間処理の一例を示す図である。図7Aでは、図5のステップS4で計算されたジッタに比例する値をプロットし、これらプロットを通過する曲線w1を補間処理により生成する例を示している。図7Aの例では、図6Dで負の値に対応するプロットを正側に表示し、正の値に対応するプロットを負側に表示している。これにより、図6Dで負の値に対応するジッタが正の値であることが直感的にわかるようにしている。
次に、ジッタ補正部17にて検波処理結果であるジッタを補正する(ステップS6)。ここでは、典型的には、ステップS5の補間処理で得られた曲線に所定のゲインをかける振幅補正と、ステップS5の補間処理で得られた曲線を時間軸方向にずらす位相補正との少なくとも一方を行う。あるいは、ステップS5の補間処理で得られた曲線にデジタルフィルタをかけてもよい。ステップS6の処理により、ジッタの補正処理(検波処理)が終了する。
図7Bはジッタの補正処理の一例を示す図である。図7Bには、図7Aの曲線w1に対して振幅補正を行った曲線w2と、位相補正を行った曲線w3とが図示されている。
図5のステップS5及びS6の処理は、検波部1の周波数特性と測距処理部12の周波数特性に違いがあるときに有効である。
次に、ヒストグラム補正部13は、ヒストグラム生成部23で生成されたヒストグラム(第1ヒストグラムHG1)を、ステップS6で補正されたジッタに基づいて補正して、補正ヒストグラムRHGを生成する(ステップS7)。
図7Cは第1ヒストグラムHG1の補正処理を模式的に示す図である。第1ヒストグラムHG1は、環境光信号成分と反射光信号成分を含み、本来であれば、環境光信号成分は均一な出現頻度になるはずである。ところが、電源電圧が変動すると、環境光信号成分の出現頻度にばらつきが生じる。第1ヒストグラムHG1の環境光信号成分のばらつきは、ジッタと相関性がある。よって、ジッタに基づいて第1ヒストグラムHG1の環境光信号成分のばらつきを補正することで、環境光信号成分の出現頻度を均一にすることができ、信頼性の高い補正ヒストグラムRHGが得られる。
このように、第1の実施形態では、計数ウインドウの固定の時間幅を、電源電圧の変動に応じて発振周波数が変化する第1クロック信号でカウントし、そのカウント値の逆数を取ってジッタを検出して補正する。補正後のジッタに基づいて、ヒストグラム生成部23で生成された第1ヒストグラムHG1を補正するため、第1ヒストグラムHG1に含まれる環境光信号成分が電源電圧の変動の影響を受けなくなり、信頼性の高い補正ヒストグラムRHGを生成でき、補正ヒストグラムRHGを用いて物体20の距離を計算することで、距離の計測精度を向上できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、補正されたジッタの用い方が第1の実施形態とは異なる。
図8は第2の実施形態に係る測距装置10の概略構成を示すブロック図である。図8の測距装置10は、図3と同様に、検波部1と、PLL回路4と、サンプリングパルス生成部11と、測距処理部12と、距離計算部14とを備えている。
図8の測距装置10には、図3のヒストグラム補正部13は設けられていない。図8の検波部1は、図3の検波部1と同様の処理を行って、計数ウインドウを用いてジッタを検出し、その後に振幅補正及び位相補正の少なくとも一方を行って、ジッタを補正する。
図8の測距処理部12は、図3の測距処理部12と同様に、受光部21と、時間デジタル変換器22(TDC)と、ヒストグラム生成部23とを有する他に、図3の測距処理部12に存在しなかったジッタ付加部24を有する。
ジッタ付加部24は、検波部1で検出されたジッタに基づいて、受光素子21aが反射光信号を受光してから、ヒストグラム生成部23がヒストグラムHG1を生成するまでの少なくとも一部の信号のタイミングを制御する。図8では、PLL回路4で生成された第2クロック信号をジッタ付加部24に入力する例を示している。この例では、ジッタ付加部24にて、第2クロック信号の発振周波数及び位相の少なくとも一方が調整される。
図8の時間デジタル変換器22内のグレーコード生成部22aは、ジッタ付加部24で発振周波数及び位相の少なくとも一方が調整された第2クロック信号に基づいてグレーコードを生成する。これにより、時間デジタル変換器22からは、ジッタを調整したデジタル信号を出力することができる。よって、図8のヒストグラム生成部23は、環境光信号成分が均一な第1ヒストグラムHG1を生成できる。
図9は図8の構成をより具体化した測距システム30のブロック図である。本明細書では、図9の測距システム30を電子機器と呼ぶことがある。図9では、図4と共通する構成部分には同一の符号を付している。
図9の測距システム30は、図4と同様に、光源部31と、全体制御部32と、測距装置10とを備えている。図9の測距装置10は、図4の測距装置10とは内部構成の一部が異なっている。図9の測距装置10は、図4の測距装置10には存在しなかったジッタ付加部24を有する。その一方で、図9の測距装置10は、図4の測距装置10内のヒストグラム補正部13を有していない。
図9の測距装置10内のジッタ付加部24は、クロック生成部33と制御部34の間に配置されており、クロック生成部33で生成された第2クロック信号の発振周波数及び位相の少なくとも一方を制御する。制御部34は、ジッタ付加部24で発振周波数及び位相の少なくとも一方が制御された第2クロック信号に同期して、発光タイミング制御部36と測距制御部35を制御する。
図9では、クロック生成部33と制御部34の間にジッタ付加部24を配置しているが、図9とは異なる場所にジッタ付加部24を配置してもよい。例えば、ジッタ付加部24は、図9に破線枠で示した場所のいずれかに配置してもよい。
ジッタ付加部24の配置場所の第1変形例は、制御部34と測距制御部35の間である。この場合、制御部34が測距制御部35を制御するための制御信号のタイミングを、検波部1で検出されたジッタに基づいて制御する。
ジッタ付加部24の配置場所の第2変形例は、測距制御部35と時間デジタル変換器22の間である。この場合、測距制御部35が時間デジタル変換器22を制御するための制御信号のタイミングを、検波部1で検出されたジッタに基づいて制御する。
ジッタ付加部24の配置場所の第3変形例は、画素アレイ部38と時間デジタル変換器22の間である。画素アレイ部38からは、例えば画素行ごとに反射光信号に応じた電気信号が出力される。これら複数の電気信号のタイミングを、検波部1で検出されたジッタに基づいて制御する。
図10Aはジッタ付加部24の具体的構成の第1例を示す図である。図10Aのジッタ付加部24は、クロック生成部33内の発振器33aに供給する電流を生成する電流源33bを、検波部1で検出されたジッタで制御する。電流源33bは、検波部1で検出されたジッタに基づいて、発振器2に供給する電流を制御する。これにより、発振器2から出力される第2クロック信号の発振周波数及び位相の少なくとも一方を制御することができる。
なお、図10Aは、1個のNMOSトランジスタで電流源33bを構成する例を示したが、電流源33bの具体的な構成は任意であり、可変抵抗素子、可変インダクタ素子、及び可変容量素子の少なくとも一つを含む電流源33bを構成し、検波部1で検出されたジッタに基づいて、抵抗値、インダクタンス、及びキャパシタンスの少なくとも一つを制御してもよい。
図10Bはジッタ付加部24の具体的構成の第2例を示す図である。図10Bのジッタ付加部24は、複数の遅延回路24aと、選択器24bとを有する。複数の遅延回路24aは、ジッタの付加対象の信号を、それぞれ異なる遅延時間遅延させる。選択器24bは、検波部1で検出されたジッタに基づいて、複数の遅延回路24aから一つの遅延回路24aを選択して、ジッタの付加対処の信号を遅延させる。
ジッタ付加部24の具体的な構成は、図10A及び図10Bに示したものに限定されない。例えば、検波部1で検出されたジッタに基づいて、クロック生成部33、制御部34、測距制御部35、及び画素アレイ部38のうち少なくとも一つの電源電圧を制御してもよい。
このように、第2の実施形態では、電源電圧の変動により発振周波数が変化する第1クロック信号にて、計数ウインドウの時間幅をカウントしてジッタを検出し、検出されたジッタにて測距装置10内の制御信号のタイミングを制御する。これにより、ヒストグラムを補正することなく、環境光信号成分による出現頻度が均一なヒストグラムを生成でき、距離計測精度を向上できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、反射光信号を含まない環境光信号に基づくヒストグラム(第2ヒストグラムHG2)を生成するものである。
図11は第3の実施形態に係る測距装置10の概略構成を示すブロック図である。図11の測距装置10は、図3と同様に、検波部1と、PLL回路4と、サンプリングパルス生成部11と、測距処理部12と、ヒストグラム補正部13と、距離計算部14とを備えている。
図11の検波部1は、図3の検波部1と同様の処理を行って、計数ウインドウを用いてジッタを検出し、その後にジッタを補正する。
図11の測距処理部12は、図3の測距処理部12の構成に加えて、疑似入力信号用の測距処理に関する構成を有する。より具体的には、図11の測距処理部12は、受光部21と、第1時間デジタル変換器44と、第1ヒストグラム生成部45と、疑似入力生成部46と、第2時間デジタル変換器47と、第2ヒストグラム生成部48とを有する。
図11の測距処理部12内の受光部21、第1時間デジタル変換器44、及び第1ヒストグラム生成部45は、図3の測距処理部12内の受光部21、時間デジタル変換器22、及びヒストグラム生成部23と同様の処理動作を行う。すなわち、第1時間デジタル変換器44は、反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する。第1ヒストグラム生成部45は、反射光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第1ヒストグラムHG1を生成する。
図11の測距処理部12内の疑似入力生成部46は、反射光信号を含まない環境光信号を受光したと仮定した場合の電気信号を生成する。この電気信号を疑似入力信号と呼ぶ。第2時間デジタル変換器47は、疑似入力信号を第2デジタル信号に変換する。第2ヒストグラム生成部48は、環境光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第2ヒストグラムHG2を生成する。
ヒストグラム補正部13は、検波部1で検出されたジッタと第2ヒストグラムHG2とに基づいて、第1ヒストグラムHG1を補正して補正ヒストグラムRHGを生成する。距離計算部14は、補正ヒストグラムRHGに基づいて、物体20までの距離を計測する。
疑似入力信号は、反射光信号を含まない環境光信号に対応する電気信号である。よって、疑似入力信号に対応する第2ヒストグラムHG2は、本来的には、出現頻度が均一になるはずである。ところが、実際には、電源電圧の変動により、第2ヒストグラムHG2の出現頻度にばらつきが生じる。そこで、本実施形態によるヒストグラム補正部13は、検波部1で検出されたジッタと第2ヒストグラムHG2とに基づいて、第1ヒストグラムHG1を補正する。
図12は図11の構成をより具体化した測距システム30のブロック図である。本明細書では、図12の測距システム30を電子機器と呼ぶことがある。図12では、図4と共通する構成部分には同一の符号を付している。
図12の測距システム30は、図4と同様に、光源部31と、全体制御部32と、測距装置10とを備えている。図12の測距装置10は、図4と同様に、クロック生成部33と、制御部34と、測距制御部35と、測距処理部12と、発光タイミング制御部36と、駆動回路37と、画素アレイ部38と、検波部1と、ヒストグラム補正部13と、距離計算部14とを有する。
図12の測距装置10内の測距処理部12の内部構成は、図4の測距処理部12と一部異なっている。それ以外の測距装置10の内部構成は、図4と同様である。
図12の測距処理部12は、第1時間デジタル変換器44と、第1ヒストグラム生成部45と、疑似入力生成部46と、第2時間デジタル変換器47と、第2ヒストグラム生成部48とを有する。図12の測距処理部12内の第1時間デジタル変換器44及び第1ヒストグラム生成部45は、図4の測距処理部12内の時間デジタル変換器22及びヒストグラム生成部23と同様の処理を行う。図12の測距処理部12は、図4の測距処理部12の内部構成に加えて、疑似入力生成部46と、第2時間デジタル変換器47と、第2ヒストグラム生成部48とを有する。
第2時間デジタル変換器47は、疑似入力信号を第2デジタル信号に変換する。第2ヒストグラム生成部48は、環境光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第2ヒストグラムHG2を生成する。
図12の測距装置10内のヒストグラム補正部13は、検波部1で検出されたジッタと第2ヒストグラムHG2とに基づいて、第1ヒストグラムHG1を補正して補正ヒストグラムRHGを生成する。これにより、環境光信号成分によっては補正ヒストグラムRHGの出現頻度が変動しなくなり、反射光信号成分を忠実に抽出できる。よって、距離計算部14での距離計測の精度を向上できる。
図12の測距システム30内の受光部21のうち、反射光信号を受光した受光素子21aは、反射光信号と環境光信号の両方を含む信号を受光するため、第1ヒストグラム生成部45が生成する第1ヒストグラムHG1は、図13に示すような形状になる。図13の第1ヒストグラムHG1は、環境光信号成分と反射光信号成分とを含んでおり、環境光信号成分と反射光信号成分の双方とも、電源電圧の変動により出現頻度が変動している。なお、第1ヒストグラム生成部45は、反射光信号及び前記環境光信号を含む信号、又は環境光信号のみを含む信号、又は環境光信号を含まない反射光信号に対応する第1ヒストグラムを生成することができる。すなわち、第1ヒストグラム生成部45は、環境光信号のみを含む信号に基づいて、擬似的に第1ヒストグラムを生成することができる。
一方、疑似入力生成部46は、反射光信号を含まない環境光信号に対応する疑似入力信号を第2時間デジタル変換器47に入力する。疑似入力信号は、電源電圧の変動の影響を受けるため、第2ヒストグラム生成部48が生成する第2ヒストグラムHG2は、図13に示すように、電源電圧の変動に同期して、出現頻度が変化する。
第2ヒストグラムHG2と、検波部1で検出されたジッタは、電源電圧の変動に同期して変動するため、ヒストグラム補正部13では、両者を見比べることで、第1ヒストグラムHG1に含まれる環境光信号成分の出現頻度が均一になるように補正ヒストグラムRHGを生成できる。
測距装置10と物体20までの距離が短い場合や、反射光信号の信号強度が環境光信号の信号強度よりもはるかに大きい場合は、受光素子21aで反射光信号を受光した際に、環境光信号を無視できる。この場合、図14に示すように、第1ヒストグラムHG1は反射光信号成分のみを実質的に含んだものになる。疑似入力生成部46に入力された疑似入力信号に基づく第2ヒストグラムHG2は、図13の第2ヒストグラムHG2と同じになる。
図14の場合も、ヒストグラム補正部13は、検波部1で検出されたジッタと第2ヒストグラムHG2とに基づいて、第1ヒストグラムHG1に含まれる環境光信号成分の出現頻度が均一になるような補正ヒストグラムRHGを生成できる。
このように、第3の実施形態では、疑似入力生成部46を設けることで、環境光信号に基づく第2ヒストグラムHG2の出現頻度の変動を簡易に把握でき、反射光信号を受光した際に生成した第1ヒストグラムHG1に含まれる環境光信号成分を容易に補正でき、結果として、電源電圧の変動の影響を受けない補正ヒストグラムRHGを生成して、物体20までの距離を精度よく計測できる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、第3の実施形態に係る測距システム30の構成を簡略化したものである。
図15は第4の実施形態に係る測距システム30の内部構成を示すブロック図である。本明細書では、図15の測距システム30を電子機器と呼ぶことがある。図15では、図12と共通する構成部分には同一の符号を付している。
図15の測距システム30は、図12の測距システム30内の検波部1を省略した構成を備えている。図15の測距システム30は、検波部1が存在しない点を除いては、図12の測距システム30と同様に構成されている。
図15の測距システム30内の測距装置10は、図12の測距装置10と同様に、第1時間デジタル変換器44と、第1ヒストグラム生成部45と、疑似入力生成部46と、第2時間デジタル変換器47と、第2ヒストグラム生成部48とを有する。
図12のヒストグラム補正部13は、第2ヒストグラムHG2と検波部1で検出されたジッタとに基づいて、第1ヒストグラムHG1を補正する。これに対して、図14のヒストグラム補正部13は、第2ヒストグラムHG2に基づいて第1ヒストグラムHG1を補正する。より具体的には、ヒストグラム補正部13は、環境光信号成分の出現頻度が均一になるように、第1ヒストグラムHG1を補正して補正ヒストグラムRHGを生成する。
このように、第4の実施形態では、電源電圧の変動によるジッタを検出することなく、疑似入力信号による第2ヒストグラムHG2を生成して第1ヒストグラムHG1を補正するため、第3の実施形態よりも、簡易な構成で補正ヒストグラムRHGを生成できる。
(第5の実施形態)
画素アレイ部38の面積が大きい場合は、画素の配置場所によって電源電圧の変動量が異なる場合がある。よって、画素アレイ部38を複数の画素群に分けて、画素群ごとに第1~第4の実施形態に係る検波部1を設けて、第1ヒストグラムHG1を補正してもよい。
また、画素アレイ部38の面積が大きい場合は、画素の配置場所によって、環境光信号の信号強度が異なる場合がありうる。そこで、画素アレイ部38内の複数箇所に疑似入力生成部46、第2時間デジタル変換器47、及び第2ヒストグラム生成部48を設けてもよい。
図16は画素アレイ部38の四隅に疑似入力生成部46、第2時間デジタル変換器47、及び第2ヒストグラム生成部48を配置した例を示すレイアウト図である。図16は一例であり、疑似入力生成部46、第2時間デジタル変換器47、及び第2ヒストグラム生成部48の配置場所と配置数は任意である。
このように、第5の実施形態では、画素アレイ部38の面積が大きくて、面内での電源電圧の変動量が異なる場合は、画素アレイ部38内の複数箇所に検波部1を設けたり、画素アレイ部38内の複数箇所に疑似入力生成部46、第2時間デジタル変換器47、及び第2ヒストグラム生成部48を配置できる。これにより、画素アレイ部38内の任意の場所の画素で反射光信号が受光された場合の距離計測精度のばらつきを抑制できる。
<<応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図17は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図17に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図17では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図18は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図18には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920~7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図17に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communications)、WiMAX(登録商標)、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)若しくはLTE-A(LTE-Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi-Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図17の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図17に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
なお、図4等を用いて説明した本実施形態に係る測距システム30の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを、いずれかの制御ユニット等に実装することができる。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することもできる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
以上説明した車両制御システム7000において、図4等を用いて説明した本実施形態に係る測距システム30は、図17に示した応用例の統合制御ユニット7600に適用することができる。例えば、測距システム30の検波部1、測距処理部12、制御部34、及び全体制御部32の少なくとも一つの処理動作は、統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610、記憶部7690、車載ネットワークI/F7680が行うことができる。
また、図4等を用いて説明した測距システム30の少なくとも一部の構成要素は、図17に示した統合制御ユニット7600のためのモジュール(例えば、一つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。あるいは、図4等を用いて説明した測距システム30が、図17に示した車両制御システム7000の複数の制御ユニットによって実現されてもよい。
なお、本技術は以下のような構成を取ることができる。
(1)電源電圧の変動に応じて発振周波数が変化する第1クロック信号を生成する発振器と、
予め定めた第1期間内の前記第1クロック信号の数をカウントする動作を複数回繰り返す第1カウント部と、
前記第1カウント部での前記複数回のカウント値の平均化処理を行って、電源電圧の変動によるジッタを検出するジッタ検出部と、
複数の前記第1期間を含む第2期間ごとに、物体に光信号を照射して、前記物体からの反射光信号を受光する受光素子と、
前記反射光信号が受光されたタイミング情報を検出する受光情報検出部と、
前記受光情報検出部で検出された前記タイミング情報に基づいて、前記物体までの距離を計測する距離計算部と、を備える、測距装置。
(2)前記受光情報検出部は、前記反射光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第1ヒストグラムを生成する、(1)に記載の測距装置。
(3)前記第1期間は、固定期間である、(1)又は(2)に記載の測距装置。
(4)前記ジッタ検出部は、前記第1期間の開始のタイミングに合わせて取得された前記第1カウント部のカウント値と、前記第1期間の終了のタイミングに合わせて取得された前記第1カウント部のカウント値との差分を複数回算出し、これら差分を平均化する、(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の測距装置。
(5)前記第2期間内の前記第1クロック信号の数をカウントする動作を複数回繰り返す第2カウント部を備え、
前記ジッタ検出部は、前記第2期間ごとにカウントされた前記第2カウント部のカウント値の平均値と、前記第2期間内の個々の前記第1期間ごとにカウントされた前記第1カウント部のカウント値の平均値とを算出し、前記第2期間ごとにカウントされた前記第2カウント部のカウント値の平均値の逆数と、前記第2期間内の個々の前記第1期間ごとにカウントされた前記第1カウント部のカウント値の平均値の逆数とに基づいて、前記ジッタを検出する、(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の測距装置。
(6)前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタに基づいて、前記第1ヒストグラムを補正して補正ヒストグラムを生成するヒストグラム補正部を備え、
前記距離計算部は、前記補正ヒストグラムに基づいて、前記物体までの距離を計測する、(2)に記載の測距装置。
(7)前記ヒストグラム補正部は、前記受光素子で受光された環境光信号のタイミングごとの出現頻度が一定になるように前記第1ヒストグラムを補正して前記補正ヒストグラムを生成する、(6)に記載の測距装置。
(8)前記受光素子で受光された前記反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する第1時間デジタル変換器と、
前記反射光信号を含まない環境光信号に応じた疑似入力信号を生成する疑似入力生成部と、
前記疑似入力信号を第2デジタル信号に変換する第2時間デジタル変換器と、
前記環境光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第2ヒストグラムを生成する第2ヒストグラム生成部と、を備え、
前記受光情報検出部は、前記第1デジタル信号に基づいて前記第1ヒストグラムを生成し、
前記ヒストグラム補正部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタと、前記第2ヒストグラムとに基づいて、前記第1ヒストグラムを補正して前記補正ヒストグラムを生成する、(6)又は(7)に記載の測距装置。
(9)前記受光情報検出部は、前記反射光信号及び前記環境光信号を含む信号、又は前記環境光信号のみを含む信号、又は前記環境光信号を含まない前記反射光信号に対応する前記第1ヒストグラムを生成する、(8)に記載の測距装置。
(10)前記受光情報検出部は、前記環境光信号のみを含む信号に基づいて、擬似的に前記第1ヒストグラムを生成する、(9)に記載の測距装置。
(11)前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタの周波数特性を補正するジッタ補正部を備え、
前記ヒストグラム補正部は、前記ジッタ補正部で補正されたジッタに基づいて前記第1ヒストグラムを補正して前記補正ヒストグラムを生成する、(6)乃至(10)のいずれか一項に記載の測距装置。
(12)前記ジッタ補正部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタの振幅及び位相の少なくとも一方を補正する、(11)に記載の測距装置。
(13)前記ジッタ補正部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタと温度情報とに基づいて、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタの振幅及び位相の少なくとも一方を補正する、(11)又は(12)に記載の測距装置。
(14)前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタに基づいて、前記受光素子が前記反射光信号を受光してから、前記受光情報検出部が前記第1ヒストグラムを生成するまでの少なくとも一部の信号のタイミングを制御するジッタ付加部を備える、(2)に記載の測距装置。
(15)基準クロック信号に基づいて、電源電圧の変動に依存しない発振周波数の第2クロック信号を生成するクロック生成部と、
前記第2クロック信号に同期させて前記第1期間を生成する計数ウインドウ生成部と、
前記第2クロック信号に同期させて、前記光信号を発光する発光素子の発光タイミングを制御する発光タイミング制御部と、を備える、(14)に記載の測距装置。
(16)前記ジッタ付加部は、前記第2クロック信号に前記ジッタを付加し、
前記発光タイミング制御部は、前記ジッタが付加された前記第2クロック信号に同期させて、前記光信号を発光する発光素子の発光タイミングを制御する、(15)に記載の測距装置。
(17)前記ジッタ付加部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタに基づいて、前記第2クロック信号の発振周波数及び位相の少なくとも一方を制御する、(16)に記載の測距装置。
(18)基準クロック信号に基づいて、電源電圧の変動に依存しない発振周波数の第2クロック信号を生成するクロック生成部と、
前記反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する第1時間デジタル変換器と、
前記第1時間デジタル変換器及び前記受光情報検出部を制御する第1制御部と、
前記第2クロック信号に同期して、前記第1制御部を制御する第2制御部と、
複数の前記受光素子を有する画素アレイ部と、を備え、
前記ジッタ付加部は、前記画素アレイ部内の複数の前記受光素子から出力される複数の前記反射光信号に応じた複数の電気信号と、前記第1制御部を制御するための第1制御信号と、前記第2制御部から出力される前記第1制御部を制御するための第2制御信号との少なくとも一つに前記ジッタを付加する、(14)に記載の測距装置。
(19)複数の第1期間を含む第2期間ごとに、物体に光信号を照射して、前記物体からの反射光信号を受光する受光素子と、
前記反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する第1時間デジタル変換器と、
前記反射光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第1ヒストグラムを生成する第1ヒストグラム生成部と、
前記反射光信号を含まない環境光信号に応じた疑似入力信号を生成する疑似入力生成部と、
前記疑似入力信号を第2デジタル信号に変換する第2時間デジタル変換器と、
前記環境光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第2ヒストグラムを生成する第2ヒストグラム生成部と、
前記第2ヒストグラムに基づいて、前記第1ヒストグラムを補正して補正ヒストグラムを生成するヒストグラム補正部と、
前記補正ヒストグラムに基づいて、前記物体までの距離を計測する距離計算部と、を備える、測距装置。
(20)複数の前記受光素子を有する画素アレイ部を備え、
前記画素アレイ部内にそれぞれ離隔して配置される2以上の前記受光素子に対応づけて、複数の前記疑似入力生成部と、複数の前記第2時間デジタル変換器とが設けられる、(8)、(9)、及び(19)のいずれか一項に記載の測距装置。
本開示の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 検波部、2 発振器、3 循環カウンタ、4 PLL回路、5 分周器、6 第1ラッチ回路、7 第2ラッチ回路、8 同期化処理部、10 測距装置、11 サンプリングパルス生成部、12 測距処理部、13 ヒストグラム補正部、14 距離計算部、15 ラッチ群、16 時間平均計数部、17 ジッタ補正部、20 物体、21 受光部、21a 受光素子、22 時間デジタル変換器、22a グレーコード生成部、22b ラッチ群、23 ヒストグラム生成部、24 ジッタ付加部、24a 遅延回路、24b 選択器、30 測距システム、31 光源部、32 全体制御部、33 クロック生成部、33a 発振器、33b 電流源、34 制御部、35 測距制御部、36 発光タイミング制御部、37 駆動回路、38 画素アレイ部、41 計数ウインドウ生成部、42 計数部、43 時間平均補正部、44 第1時間デジタル変換器、45 第1ヒストグラム生成部、46 疑似入力生成部、47 第2時間デジタル変換器、48 第2ヒストグラム生成部

Claims (20)

  1. 電源電圧の変動に応じて発振周波数が変化する第1クロック信号を生成する発振器と、
    予め定めた第1期間内の前記第1クロック信号の数をカウントする動作を複数回繰り返す第1カウント部と、
    前記第1カウント部での前記複数回のカウント値の平均化処理を行って、電源電圧の変動によるジッタを検出するジッタ検出部と、
    複数の前記第1期間を含む第2期間ごとに、物体に光信号を照射して、前記物体からの反射光信号を受光する受光素子と、
    前記反射光信号が受光されたタイミング情報を検出する受光情報検出部と、
    前記受光情報検出部で検出された前記タイミング情報に基づいて、前記物体までの距離を計測する距離計算部と、を備える、測距装置。
  2. 前記受光情報検出部は、前記反射光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第1ヒストグラムを生成する、請求項1に記載の測距装置。
  3. 前記第1期間は、固定期間である、請求項1に記載の測距装置。
  4. 前記ジッタ検出部は、前記第1期間の開始のタイミングに合わせて取得された前記第1カウント部のカウント値と、前記第1期間の終了のタイミングに合わせて取得された前記第1カウント部のカウント値との差分を複数回算出し、これら差分を平均化する、請求項1に記載の測距装置。
  5. 前記第2期間内の前記第1クロック信号の数をカウントする動作を複数回繰り返す第2カウント部を備え、
    前記ジッタ検出部は、前記第2期間ごとにカウントされた前記第2カウント部のカウント値の平均値と、前記第2期間内の個々の前記第1期間ごとにカウントされた前記第1カウント部のカウント値の平均値とを算出し、前記第2期間ごとにカウントされた前記第2カウント部のカウント値の平均値の逆数と、前記第2期間内の個々の前記第1期間ごとにカウントされた前記第1カウント部のカウント値の平均値の逆数とに基づいて、前記ジッタを検出する、請求項1に記載の測距装置。
  6. 前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタに基づいて、前記第1ヒストグラムを補正して補正ヒストグラムを生成するヒストグラム補正部を備え、
    前記距離計算部は、前記補正ヒストグラムに基づいて、前記物体までの距離を計測する、請求項2に記載の測距装置。
  7. 前記ヒストグラム補正部は、前記受光素子で受光された環境光信号のタイミングごとの出現頻度が一定になるように前記第1ヒストグラムを補正して前記補正ヒストグラムを生成する、請求項6に記載の測距装置。
  8. 前記受光素子で受光された前記反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する第1時間デジタル変換器と、
    前記反射光信号を含まない環境光信号に応じた疑似入力信号を生成する疑似入力生成部と、
    前記疑似入力信号を第2デジタル信号に変換する第2時間デジタル変換器と、
    前記環境光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第2ヒストグラムを生成する第2ヒストグラム生成部と、を備え、
    前記受光情報検出部は、前記第1デジタル信号に基づいて前記第1ヒストグラムを生成し、
    前記ヒストグラム補正部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタと、前記第2ヒストグラムとに基づいて、前記第1ヒストグラムを補正して前記補正ヒストグラムを生成する、請求項6に記載の測距装置。
  9. 前記受光情報検出部は、前記反射光信号及び前記環境光信号を含む信号、又は前記環境光信号のみを含む信号、又は前記環境光信号を含まない前記反射光信号に対応する前記第1ヒストグラムを生成する、請求項8に記載の測距装置。
  10. 前記受光情報検出部は、前記環境光信号のみを含む信号に基づいて、擬似的に前記第1ヒストグラムを生成する、請求項9に記載の測距装置。
  11. 前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタの周波数特性を補正するジッタ補正部を備え、
    前記ヒストグラム補正部は、前記ジッタ補正部で補正されたジッタに基づいて前記第1ヒストグラムを補正して前記補正ヒストグラムを生成する、請求項6に記載の測距装置。
  12. 前記ジッタ補正部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタの振幅及び位相の少なくとも一方を補正する、請求項11に記載の測距装置。
  13. 前記ジッタ補正部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタと温度情報とに基づいて、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタの振幅及び位相の少なくとも一方を補正する、請求項11に記載の測距装置。
  14. 前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタに基づいて、前記受光素子が前記反射光信号を受光してから、前記受光情報検出部が前記第1ヒストグラムを生成するまでの少なくとも一部の信号のタイミングを制御するジッタ付加部を備える、請求項2に記載の測距装置。
  15. 基準クロック信号に基づいて、電源電圧の変動に依存しない発振周波数の第2クロック信号を生成するクロック生成部と、
    前記第2クロック信号に同期させて前記第1期間を生成する計数ウインドウ生成部と、
    前記第2クロック信号に同期させて、前記光信号を発光する発光素子の発光タイミングを制御する発光タイミング制御部と、を備える、請求項14に記載の測距装置。
  16. 前記ジッタ付加部は、前記第2クロック信号に前記ジッタを付加し、
    前記発光タイミング制御部は、前記ジッタが付加された前記第2クロック信号に同期させて、前記光信号を発光する発光素子の発光タイミングを制御する、請求項15に記載の測距装置。
  17. 前記ジッタ付加部は、前記ジッタ検出部で検出された前記ジッタに基づいて、前記第2クロック信号の発振周波数及び位相の少なくとも一方を制御する、請求項16に記載の測距装置。
  18. 基準クロック信号に基づいて、電源電圧の変動に依存しない発振周波数の第2クロック信号を生成するクロック生成部と、
    前記反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する第1時間デジタル変換器と、
    前記第1時間デジタル変換器及び前記受光情報検出部を制御する第1制御部と、
    前記第2クロック信号に同期して、前記第1制御部を制御する第2制御部と、
    複数の前記受光素子を有する画素アレイ部と、を備え、
    前記ジッタ付加部は、前記画素アレイ部内の複数の前記受光素子から出力される複数の前記反射光信号に応じた複数の電気信号と、前記第1制御部を制御するための第1制御信号と、前記第2制御部から出力される前記第1制御部を制御するための第2制御信号との少なくとも一つに前記ジッタを付加する、請求項14に記載の測距装置。
  19. 複数の第1期間を含む第2期間ごとに、物体に光信号を照射して、前記物体からの反射光信号を受光する受光素子と、
    前記反射光信号に応じた第1デジタル信号を生成する第1時間デジタル変換器と、
    前記反射光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第1ヒストグラムを生成する第1ヒストグラム生成部と、
    前記反射光信号を含まない環境光信号に応じた疑似入力信号を生成する疑似入力生成部と、
    前記疑似入力信号を第2デジタル信号に変換する第2時間デジタル変換器と、
    前記環境光信号が受光されたタイミングごとの出現頻度を表す第2ヒストグラムを生成する第2ヒストグラム生成部と、
    前記第2ヒストグラムに基づいて、前記第1ヒストグラムを補正して補正ヒストグラムを生成するヒストグラム補正部と、
    前記補正ヒストグラムに基づいて、前記物体までの距離を計測する距離計算部と、を備える、測距装置。
  20. 複数の前記受光素子を有する画素アレイ部を備え、
    前記画素アレイ部内にそれぞれ離隔して配置される2以上の前記受光素子に対応づけて、複数の前記疑似入力生成部と、複数の前記第2時間デジタル変換器とが設けられる、請求項8に記載の測距装置。
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