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JP2023180710A - 視覚改善剤 - Google Patents

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JP2023180710A
JP2023180710A JP2022094242A JP2022094242A JP2023180710A JP 2023180710 A JP2023180710 A JP 2023180710A JP 2022094242 A JP2022094242 A JP 2022094242A JP 2022094242 A JP2022094242 A JP 2022094242A JP 2023180710 A JP2023180710 A JP 2023180710A
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美智子 中村
Michiko Nakamura
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Jci Colloidiodine Kenkyusho Co Ltd
Original Assignee
Jci Colloidiodine Kenkyusho Co Ltd
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Abstract

【課題】安全性が高い視覚改善剤、特に眼の疾患を抱えた患者に投与するのに適した視覚改善剤を提供する。【解決手段】ヨウ素化合物を有効成分として含有することを特徴とする視覚改善剤により上記課題を解決した。視覚改善剤は、ヨウ素化合物をヨウ素として0.1質量%以上20質量%以下の割合で含有するのが望ましい。また、視覚改善剤は、ヨウ素のアルカリ金属塩を含有するのが望ましく、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カリウムを含有するのが特に望ましい。【選択図】図3

Description

本発明は、視覚改善剤に関し、より詳しくは、ヨウ素化合物を有効成分として含有する視覚改善剤に関する。
ヨウ素やヨウ素化合物を含有する薬剤は、従来から、皮膚の消毒や、創傷・潰瘍の殺菌・消毒等に広く用いられており、様々な改良がなされている。また、ヨウ素化合物を含有する薬剤は、様々な疾患の予防・治療用に使用されている。
例えば、特許文献1には、ヨウ素分として1.0重量%~1.5重量%相当量のヨウ化ナトリウムを含有する水素イオン濃度が7~8の弱アルカリ性溶液からなるヨウ化ナトリウム含有製剤が開示されており、がんやエイズに対する予防・治療効果があると報告されている。
特許文献2には、ヨウ化水素換算で3重量%~5重量%の有機ヨウ素と、1~3重量%の水酸化ナトリウムと、残部が微量の過酸化水素を含有するアルカリイオン水からなり、アルカリイオン水に、水酸化ナトリウムが溶解し、有機ヨウ素がコロイド状に分散した、pHが7~8の弱アルカリ性のコロイド溶液である液体製剤が開示されており、癌やエイズに対する予防・治療効果があると報告されている。
特許文献3には、ヨウ化カリウム及び/またはヨウ化水素換算で有機ヨウ素0.1重量%~4重量%のヨウ素分を含む水溶液に対し1000ppm以上のリキリチゲニンを添加してなる液体製剤が開示されており、抗がん剤、抗ウイルス剤としての効果を奏するとされている。
特許文献3に記載の液体製剤は、有機ヨウ素とリキリチゲニンを併用することにより、ヨード中毒等の副作用が極めて低く、がん・ウイルス感染の予防・治療に高い相乗効果を有するとされている。
特許文献4には、ゼラチン、糖類およびヨードホールを必須成分としてなる褥瘡・皮膚潰瘍および創傷治療用製剤が開示されており、かかる製剤は、特に床ずれの治療に有効であるとされている。
特許文献5には、特定量の単体沃素(I)の純粋水溶液を含んでなる、ヒト患者における沃素欠乏疾患の治療的処置用組成物が開示されており、かかる製剤は、乳癌、子宮内膜症、月経前症候群の予防・治療に効果があるとされている。
特許文献6には、特定量のヨウ素単体あるいは/およびヨウ素のアルカリ金属塩を含有することを特徴とする膣および口腔粘膜用水性消毒剤が開示されており、かかる剤は、エイズあるいは伝染性白血病ウイルスに対して安全性にすぐれ且つ充分な殺ウイルス効果を有するとされている。
特許文献7には、ヒドロキシプロピルセルロースと、沃素と、沃化物とを含有している水溶液又はアルコール水溶液である殺菌消毒剤組成物が開示されている。
特許文献7の殺菌消毒剤組成物は、ヒドロキシプロピルセルロース及び沃化物の添加量を比較的広い範囲内で変更することができるため、製品における遊離沃素及び結合型沃素の量乃至濃度を当該製品の用途に応じた適正値に設定することができ、含嗽剤、点眼剤、点鼻剤、シャンプー等として処方することができ、適用用途の幅が広いとされている。
特許文献8には、非還元糖、ポビドンヨード、水、可溶化剤、多糖類から選ばれる保形剤、グリセリン及びその他添加剤からなる褥瘡・皮膚潰瘍治療組成物が開示されている。
特許文献8の組成物は、伸展性に優れ、異物感もなく使用感に優れる、とされている。
非特許文献1では、ヨウ素の持つ様々な薬効について考察されており、ヨウ素が水和することにより生成するトリヨウ化イオン(I )が細胞内で優れた抗酸化剤として作用し、細胞膜周辺のヒドロキシラジカルを除去する、という説が提唱されている。
このように、ヨウ素やヨウ素化合物は、様々な用途で使用され、その安全性についても十分に検討されている。ヨウ素やヨウ素化合物の利点を生かし、更に有効利用することが望まれている。
特開2004-315470号公報 特開2008-143808号公報 特開2010-265209号公報 特開2001-122790号公報 特表平4-503949号公報 特開平6-172192号公報 特開平4-182431号公報 特開平9-40563号公報
柳田祥三 生産と技術 Vol.69, No.3, pp.32-39(2017)
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、安全性が高い視覚改善剤を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ヨウ素化合物を有効成分として含有する薬剤は、消毒・殺菌等の従来から知られた作用だけでなく、視覚改善作用を発揮することを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ヨウ素化合物を有効成分として含有することを特徴とする視覚改善剤を提供するものである。
本発明の視覚改善剤は、従来、消毒・殺菌等に使用されてきたヨウ素化合物を有効成分とするものであり、安全性が高く副作用が少ない。このため、本発明の視覚改善剤は、適用範囲が広い。
特に、本発明の視覚改善剤は、消毒・殺菌作用のあるヨウ素化合物を含有していることから、ドライアイ、緑内障、加齢黄斑変性、アレルギー性結膜炎、白内障等の眼の疾患を抱える患者に投与することで、消毒・殺菌を行うと同時に視覚改善用にも使用することができる。
実施例1における被験者の両眼のコントラスト感度である(視覚改善剤の投与開始後7日後)。 実施例1における被験者の両眼のコントラスト感度である(視覚改善剤の投与開始後33日後)。 実施例1における被験者の両眼のコントラスト感度である(視覚改善剤の投与開始後76日後)。
以下、本発明について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、任意に変形して実施することができる。
本発明の視覚改善剤は、ヨウ素化合物を有効成分として含有する。
「視覚改善剤」とは、投与された対象(患者等)の視覚を改善する作用のある剤をいう。本発明の視覚改善剤により改善される「視覚」には、視力、コントラスト感度、色覚、グレア感、等が挙げられる。
また、「視力」には、静止視力、動体視力、深視力、中心視力、中心外視力、等が挙げられる。
本発明の視覚改善剤による視覚の「改善」とは、加齢や疾患等により悪化した視覚を元の状態に(又は元の状態に近づく方向に)改善することであってもよいし、視覚を元の状態よりも更に改善することであってもよい。
本発明の視覚改善剤は、消毒・殺菌作用のあるヨウ素化合物を含有していることから、ドライアイ、緑内障、加齢黄斑変性、アレルギー性結膜炎、白内障等の眼の疾患を抱える患者に投与することで、消毒・殺菌を行うと同時に視覚を改善することができるので、眼の疾患を抱える患者に投与するのに特に適している。
本発明の視覚改善剤が含有するヨウ素化合物に特に限定がないが、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化リチウム等のアルカリ金属塩;グリセリン、ポリビニルアルコール、ポビドン(ポリビニルピロリドン)、レシチン、タラ肝油、竜脳、クレオソート等の誘導体であるヨウ素化合物;が例示できる。
これらのヨウ素化合物は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の視覚改善剤は、ヨウ素のアルカリ金属塩を含有することが望ましい。
この場合、他のヨウ素化合物を含有する場合は排除されないものの、ヨウ素のアルカリ金属塩のみをヨウ素化合物として含有することが特に望ましい。
また、本発明の視覚改善剤は、ヨウ素のアルカリ金属塩の中でも、ヨウ化ナトリウムとヨウ化カリウムの両方を含有することが望ましい。
この場合、他のヨウ素のアルカリ金属塩を含有する場合は排除されないものの、本発明の視覚改善剤は、ヨウ化ナトリウムとヨウ化カリウムのみをヨウ素化合物として含有することが特に望ましい。
本発明の視覚改善剤の有効成分のヨウ素化合物が、ヨウ素のアルカリ金属塩である場合、特に、ヨウ化ナトリウムとヨウ化カリウムである場合、視覚改善剤におけるヨウ素の含有量を上げても、ヨウ素の毒性が生じにくく、十分な視覚改善効果を発揮しつつ、安全性の高い薬剤とすることができる。
本発明の視覚改善剤が、ヨウ化ナトリウムとヨウ化カリウムの両方を含有する場合、ヨウ化カリウム1質量部に対するヨウ化ナトリウムの含有量は、0.5質量部以上であることが好ましく、1質量部以上であることがより好ましく、2質量部以上であることが特に好ましい。また、30質量部以下であることが好ましく、20質量部以下であることがより好ましく、10質量部であることが特に好ましい。
上記した比率でヨウ化ナトリウムとヨウ化カリウムを含有する場合、ヨウ素の含有量が多くても毒性を生じにくく、また、視覚改善効果が十分に発揮されやすい。
本発明の視覚改善剤におけるヨウ素化合物の含有量は、ヨウ素として0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、1質量%以上であることが特に好ましい。また、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることが特に好ましい。
ヨウ素化合物のヨウ素としての含有量が上記下限以上であると、視覚改善効果が十分に発揮される。また、該含有量が上記上限以下であると、安全性が確保でき、コストを抑制しやすい。
本発明の視覚改善剤は、過酸化水素(H)を含有していてもよい。
本発明の視覚改善剤における過酸化水素の含有量は、1×10-9質量%以上であることが好ましく、1×10-8質量%以上であることがより好ましく、1×10-7質量%以上であることが特に好ましい。また、1×10-4質量%以下であることが好ましく、1×10-5質量%以下であることがより好ましく、1×10-6質量%以下であることが特に好ましい。
過酸化水素の含有量が上記範囲内であると、ヨウ素化合物がコロイド状に分散した状態となりやすく、視覚改善剤が毒性を生じにくい。
本発明の視覚改善剤は、水素を含有していてもよい。
本発明の視覚改善剤における水素の含有量は、1ppb以上であることが好ましく、10ppb以上であることがより好ましく、100ppb以上であることが特に好ましい。また、1.5ppm以下であることが好ましく、1.3ppm以下であることがより好ましく、1ppm以下であることが特に好ましい。
本発明の視覚改善剤の投与方法に特に限定はなく、点眼、注射、吸入、経口、塗布等が例示できるが、本発明の効果を発揮しやすい点から、投与方法は、点眼が望ましい。
本発明の視覚改善剤は、溶液や懸濁液等の液状の形態であることが望ましい。
溶液の溶媒や懸濁液の分散媒は、水を含有することが望ましく、水を主成分とすることが特に望ましい。該溶媒や該分散媒は、水の他に、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール等を含有していてもよい。
該溶媒や該分散媒における水の含有量は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることが特に好ましい。また、100質量%以下であることが好ましく、99質量%以下であることがより好ましく、98質量%以下であることが特に好ましい。
本発明の視覚改善剤は、アルカリ性であることが好ましい。具体的には、本発明の視覚改善剤は、pHが8以上であることが好ましく、9以上であることがより好ましく、10以上であることが特に好ましい。また、13以下であることが好ましく、12.5以下であることがより好ましく、12以下であることが特に好ましい。
本発明の視覚改善剤は、アルカリ性であることにより、保存性が良好となりやすい。特に、pHが上記下限以上、かつ、上記上限以下であると、かかる効果がより顕著となりやすい。
pH調整剤を使用することにより、本発明の視覚改善剤のpHを、上記範囲内に調整することができる。pHを下げるためのpH調整剤としては、塩酸、酢酸、硫酸等が例示できる。pHを上げるためのpH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が例示できる。
本発明の視覚改善剤が点眼剤である場合、上記のように、pHがアルカリ性であったとしても、涙液の持つ緩衝性から、眼に入った瞬間に、pHは7付近(中性)となる。
本発明の視覚改善剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、等張化剤、清涼化剤、増粘剤、防腐剤、安定化剤、緩衝剤、界面活性剤等の添加剤を適宜添加することができる。
等張化剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリン、プロピレングリコール等が例示できる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
清涼化剤としては、メントール、ボルネオール、カンフル等が例示できる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
増粘剤としては、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、アルギン酸、カルボキシビニルポリマー等が例示できる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
防腐剤としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、パラオキシ安息香酸メチル、クロロブタノール、ソルビン酸等が例示できる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
安定化剤としては、クエン酸、亜硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリソルベート80等が例示できる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
緩衝剤としては、ホウ酸、リン酸、クエン酸、酢酸、アスパラギン酸、これらの塩等が例示できる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルジアミノエチルグリシン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルアミン塩等が例示できる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の視覚改善剤の投与量としては、特に制限はなく、投与対象である個体の年齢、体重、所望の効果の程度等に応じて適宜選択することができる。
例えば、成人への1日の投与量は、1μg以上が好ましく、10μg以上がより好ましく、100μg以上が特に好ましい。また、20mg以下が好ましく、5mg以下がより好ましく、1mg以下が特に好ましい。
本発明の視覚改善剤の投与頻度にも、特に制限はないが、3日に一回以上が好ましく、1日に一回以上がより好ましく、1日に三回以上が特に好ましい。また、1日に三十回以下が好ましく、1日に二十回以下がより好ましく、1日に十回以下が特に好ましい。
本発明の視覚改善剤は、健常人の視覚改善にも、眼の疾患等を抱える患者の視覚改善にも、適用することができる。
本発明の視覚改善剤の投与時期に特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。眼の疾患等を抱える患者に投与する場合、予防的に投与するようにしてもよいし、治療的に投与するようにしてもよい。
本発明の視覚改善剤が優れた血糖降下作用を示す作用・原理は明らかではないが、以下のことが推定される。ただし、本発明は、以下に推定する作用・原理の範囲に限定されるわけではない。
本発明の視覚改善剤は、ヨウ素化合物を有効成分として含有する。本発明の視覚改善剤が、視覚改善効果を奏する作用・原理については定かではないが、水和したヨウ素化合物が、抗酸化剤として作用することでヒドロキシラジカルを除去し、細胞内のミトコンドリアを活性化することで、死滅した眼細胞が蘇り、視覚を改善すると推察される。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
下記の成分を含有する視覚改善剤1を調製した。視覚改善剤1のpHは11.9であった。
・水:97.8質量部
・ヨウ素ナトリウム:2.1質量部
・ヨウ素カリウム:0.8質量部
・pH調整剤その他の添加剤:適量
視覚改善剤1を、被験者(68歳男性)に、1日数回、1回当たり数滴を、毎日、両眼に点眼することにより投与した(1滴は0.05mL程度)。
視覚改善剤1の投与開始前に測定した被験者の右眼の視力(Vd)及び左眼の視力(Vs)は、下記の通りであった。
Vd:0.15(1.2×-1.00D:cyl-1.50DA×60°)
Vs:0.09(1.0×-1.50D:cyl-0.75DA×110°)
一方、視覚改善剤1の投与開始76日後に測定した被験者の視力は、下記の通りであり、視覚改善剤1の投与による視力の改善が確認できた。
Vd:0.4(1.2×-0.50D:cyl-2.00DA×60°)
Vs:0.4(1.2×-1.75D:cyl-0.75DA×120°)
また、コントラスト感度測定器CSV-1000(Vector Vision社製)により、視覚改善剤1の投与開始7日後、33日後及び76日後の被験者の両眼のコントラスト感度を測定した。
結果を図1(7日後)、図2(33日後)及び図3(76日後)に示す。
図1~3において、折れ線は、測定した被験者のコントラスト感度を示し、密な縦線部分は、コントラスト感度の正常範囲を示す。
視覚改善剤1の投与日数の経過により、被験者のコントラスト感度が、正常範囲に近づいており、コントラスト感度の改善が確認できた。
実施例2
視覚改善剤に添加するpH調整剤を変更した以外は、実施例1と同様にして、pHが8.1である視覚改善剤2を調製した。
視覚改善剤2を被験者に継続的に投与したところ、投与日数の経過に伴い、被験者の視力及びコントラスト感度に改善が見られた。
本発明の視覚改善剤は、従来、消毒・殺菌等に使用されてきたヨウ素化合物を有効成分とするものであり、安全性が高く副作用が少ないので、健常人の視覚改善にも、ドライアイ、緑内障、加齢黄斑変性、アレルギー性結膜炎、白内障等の眼の疾患を抱える患者の視覚改善にも、適用することができる。

Claims (8)

  1. ヨウ素化合物を有効成分として含有することを特徴とする視覚改善剤。
  2. 前記ヨウ素化合物をヨウ素として0.1質量%以上20質量%以下の割合で含有する請求項1に記載の視覚改善剤。
  3. アルカリ性である請求項1に記載の視覚改善剤。
  4. pHが8以上13以下である請求項3に記載の視覚改善剤。
  5. 成人への1日の投与量が、1μg以上20mg以下である請求項1に記載の視覚改善剤。
  6. 投与頻度が、3日に一回以上、かつ、1日に三十回以下である請求項1に記載の視覚改善剤。
  7. ヨウ素のアルカリ金属塩を含有する請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の視覚改善剤。
  8. ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カリウムを含有し、ヨウ化カリウム1質量部に対するヨウ化ナトリウムの含有量が0.5質量部以上30質量部以下である請求項7に記載の視覚改善剤。
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