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JP2023037509A - 箱詰機におけるフラップ折曲げ装置 - Google Patents

箱詰機におけるフラップ折曲げ装置 Download PDF

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JP2023037509A
JP2023037509A JP2021144315A JP2021144315A JP2023037509A JP 2023037509 A JP2023037509 A JP 2023037509A JP 2021144315 A JP2021144315 A JP 2021144315A JP 2021144315 A JP2021144315 A JP 2021144315A JP 2023037509 A JP2023037509 A JP 2023037509A
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folding
flap
carton
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box
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JP2021144315A
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健一 松田
Kenichi Matsuda
裕康 飯田
Hiroyasu Iida
健二 大山
Kenji Oyama
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Fuji Machinery Co Ltd
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Fuji Machinery Co Ltd
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Abstract

【課題】装置構成を簡単化し得ると共に生産能率を向上することができる箱詰機におけるフラップ折曲げ装置を提供する。【解決手段】箱体10の筒状の胴部16を下挟持部24で挟持して箱体10を搬送する箱搬送手段が設けられる。箱搬送手段の下挟持部24に、胴部16から延出して開口を挟んで対向する一対のサイドフラップ19a,19aを開口16a,16bに向けて折り曲げる第2折曲げ部材50,50が配設される。箱搬送手段によって箱体10が搬送されるフラップ折曲げ作業部S5に、胴部16から延出する蓋フラップ20を、第2折曲げ部材50,50で折り曲げられた一対のサイドフラップ19a,19aの外側に重なるように折り曲げると共に、蓋フラップ20の延出端部に設けた糊代フラップ20aを開口16a,16bから胴部16内に差し込む折込み装置が配設される。【選択図】図9

Description

本発明は、箱体における筒状の胴部から延出するフラップを折り曲げる箱詰機におけるフラップ折曲げ装置に関するものである。
従来から、折り畳まれた偏平の箱体を筒状に起函し、該箱体における筒状の胴部に開口から物品を押し込むことで収容した後、胴部から延出するフラップを開口に向けて折り曲げて蓋をする箱詰機が、特許文献1として提案されている。特許文献1に開示の箱詰機では、筒状に起函されて物品供給セクションにおいて物品が収容された箱体を、フラップ折曲げセクションまで搬送し、当該フラップ折曲げセクションにおいて、胴部の側面パネルから延出するサイドフラップを開口に向けて折り曲げると共に、胴部の底面パネルから延出する蓋フラップをサイドフラップの外側に重なるように開口に向けて折り曲げ、その後に蓋フラップの延出端部に設けた差込みフラップを開口から胴部内に差し込むよう構成されている。
特開2021-49764号公報
特許文献1に開示の箱詰機では、物品が収容された箱体が搬送されるフラップ折曲げセクションに、蓋フラップを折り曲げる装置とは別に、サイドフラップを折り曲げる装置を設ける必要があり、フラップ折曲げセクションにおける装置構成が複雑になると共に、装置が大型化する問題が指摘される。また、フラップ折曲げセクションでは、サイドフラップの折曲げ工程の終了後に、蓋フラップおよび差込みフラップの折曲げ・差込み工程が行われることから、フラップ折曲げセクションでの作業時間が長くなり、生産能率の点で問題がある。
本発明は、装置構成を簡単化し得ると共に生産能率を向上することができる箱詰機におけるフラップ折曲げ装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明の箱詰機におけるフラップ折曲げ装置は、
箱体(10)における角筒状の胴部(16)から延出するフラップ(19a,20)を折り曲げる箱詰機のフラップ折曲げ装置であって、
前記胴部(16)を挟持手段(24)で挟持して前記箱体(10)を搬送する箱搬送手段(11)と、
前記挟持手段(24)に設けられ、前記胴部(16)から延出する一対のサイドフラップ(19a,19a)を内側に向けて折り曲げる折曲げ手段(50)と、
前記箱搬送手段(11)で搬送される前記箱体(10)の胴部(16)から延出する蓋フラップ(20)を、前記折曲げ手段(50)で折り曲げられた一対のサイドフラップ(19a,19a)の外側に重なるように折り曲げると共に、該蓋フラップ(20)の延出端部に設けた差込みフラップ(20a)を開口(16a,16b)から胴部(16)内に差し込む折込み装置(51)と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、箱搬送手段によって搬送される箱体のサイドフラップを折り曲げることができ、フラップを折り曲げる作業部においてサイドフラップを折り曲げる専用の折曲げ手段を設ける必要はなく、装置構成を簡略化することができる。また、箱搬送手段によって搬送される箱体の蓋フラップを折り曲げることができるので、作業時間を短縮して生産能率を向上することができる。
請求項2に係る発明では、前記折曲げ手段(50)には、前記折込み装置(51)で前記差込みフラップ(20a)を折り曲げると共に胴部(16)内に差し込む際に、前記蓋フラップ(20)を傾斜姿勢にして、該蓋フラップ(20)の裏面を支持する支持面(50b)を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、折込み装置によって折り曲げられる蓋フラップを適正な姿勢に支持することができるので、胴部内への差込みフラップの差し込みを良好に行うことができる。
請求項3に係る発明では、前記折曲げ手段(50)は、前記胴部(16)の一方および他方の各開口辺から延出する一対のサイドフラップ(19a,19a)を、夫々折り曲げるよう構成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、折曲げ手段により胴部の両側に延出するサイドフラップの夫々を折り曲げるようにしたので、構成を簡略化することができる。
請求項4に係る発明では、前記折曲げ手段(50)によるサイドフラップ(19a,19a)の折り曲げ時に、前記胴部(16)を保持する保持手段(30)を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、サイドフラップの折り曲げ時に箱体が位置ずれするのを防ぐことができる。
請求項5に係る発明では、前記箱搬送手段(11)は、箱搬送方向に離間して前記挟持手段(24)を複数備え、
前記折込み装置(51)は、前記箱搬送手段(11)で搬送される複数の箱体(10)の蓋フラップ(20)および差込みフラップ(20a)を、夫々一括で折り曲げると共に胴部(16)内に差し込むよう構成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、複数の箱体の蓋フラップの折り曲げ作業および差込みフラップの差込み作業の夫々を一括で行うことで、生産能率をより向上することができる。
本発明によれば、箱搬送手段に設けた折曲げ手段によって、胴部から延出するサイドフラップを折り曲げることができ、フラップを折り曲げる作業部における装置構成を簡単化し得ると共に生産能率を向上することができる。
カートナーの概略構成図である。 筒状に起函したカートンを示す概略斜視図である。 箱搬送手段を示す概略正面図である。 送り装置の折曲げ部材を示す概略斜視図であって、(a)は第1折曲げ部材を示し、(b)は第2折曲げ部材を示す。 保持装置を示す概略正面図である。 保持装置の要部を示す概略縦断側面図である。 封緘作業部を示す概略縦断側面図である。 封緘作業部を示す概略斜視図である。 封緘作業部でのカートンの封緘工程を示す説明図である。
次に、本発明に係る箱詰機におけるフラップ折曲げ装置の好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。実施例では、箱詰機として、箱体としてのカートンに物品を詰め込むカートナーを挙げて説明する。なお、カートンの材質としては、厚紙のみでなく、ボール紙や段ボール紙等、その他各種の材質であってもよい。
図1に示す如く、実施例のカートナーは、筒状のカートン10を搬送する箱搬送手段11と、該箱搬送手段11と並んで配設されて、カートン10に詰め込まれる物品12を搬送する物品搬送コンベヤ(物品搬送手段)13と、物品12と共に添付物14をカートン10に詰め込む詰込み装置15と、カートン10のフラップ19a,20,20aを折り曲げるフラップ折曲げ装置と、を備える。添付物14としては、物品12の使用方法を記した説明書などの添付書類14が挙げられ、該添付書類14は、紙製シートを折り畳むことで長方形状に形成されている。カートナーは、扁平に折畳まれたカートン10が集積されるマガジン(図示せず)からカートン供給装置(図示せず)で一枚ずつ取り出したカートン10を、筒状に起函して前記箱搬送手段11の後述するカートン供給作業部S1に供給するよう構成される。実施例のカートナーで扱われる折畳まれた矩形状のカートン10は、起函することで角筒状の胴部16が形成されるワンタッチカートンである。図2に示す如く、カートン10は、底面パネル17、天面パネル18および2枚の側面パネル19,19の4枚の連設された矩形状のパネルで筒状の胴部16が構成され、底面パネル17の両開口端部(胴部16の開口16a,16bの開口辺)から蓋フラップ20が夫々延出すると共に、各側面パネル19の両開口端部(胴部16の開口16a,16bの開口辺)からサイドフラップ19aが夫々延出している。なお、蓋フラップ20の延出端部には、胴部16内に差し込まれて天面パネル18の内面に糊付けされる糊代フラップ(差込みフラップ)20aが罫線20bを介して設けられている。実施例では、カートン供給装置によって複数(4つ)のカートン10を、底面パネル17が下向きの姿勢で箱搬送手段11に供給するよう構成される。
前記フラップ折曲げ装置は、前記箱搬送手段11と、該箱搬送手段11に配設されて箱体10の胴部16から延出して開口16a,16bを挟んで対向する一対のサイドフラップ19a,19aを内側(開口16a,16b)に向けて折り曲げる折曲げ手段50と、後述する封緘作業部(フラップ折曲げ作業部)S5に設けられ、胴部16から延出する蓋フラップ20を、折曲げ手段50で折り曲げられた一対のサイドフラップ19a,19aの外側に重なるように折り曲げると共に、該蓋フラップ20に設けた糊代フラップ20aを開口16a,16bから胴部16内に差し込む折込み装置51と、を備える。また、フラップ折曲げ装置は、折曲げ手段50によるサイドフラップ19a,19aの折り曲げ時に、胴部16を保持する保持装置(保持手段)30を備える。
図2、図3に示す如く、前記箱搬送手段11は、複数(実施例では2本)のレール21aからなる載置部21と、前記カートン供給装置によって載置部21に供給されたカートン10の胴部16を挟持して下流側に搬送する送り装置22とを備える。カートン供給装置によって載置部21に供給される筒状のカートン10は、胴部16の開口16a,16bがレール21aの延在方向と直交する横向きの姿勢で、胴部16が両レール21a,21aを跨ぐ状態で載置される。また、カートン供給装置によってカートン10が載置部21に載置されるカートン供給作業部S1に対応して、載置部21をカートン搬送方向と交差する方向で挟む一対の整列部材23a,23aを相互に接近・離間移動可能な整列装置23(図1参照)が設けられる。整列装置23は、一対の整列部材23a,23aを、載置部21におけるカートン供給作業部S1へのカートン10の移載を許容する離間位置から接近位置に移動することで、載置部21に載置された4つのカートン10の蓋フラップ20,20の先端に整列部材23a,23aを軽接触して、載置部21に対してカートン10を適正な位置に位置付けるよう構成される。なお、カートン搬送方向と交差する方向について、以後左右方向と指称する。
図3に示す如く、前記送り装置22は、前記載置部21の下方に配置されて該載置部21に載置された各カートン10のレール21a,21a間に臨む胴部16を幅方向の両側(カートン搬送方向の前後)から挟持可能な複数の挟持手段としての下挟持部24と、該下挟持部24を上下方向に移動する複数のシリンダ25aからなる昇降手段25と、該昇降手段25と共に下挟持部24を載置部21の延在方向(カートン搬送方向)の前後に往復移動可能な移動機構26とを備える。実施例の送り装置22は、カートン搬送方向に離間して並んで配設される4つの下挟持部24を1セットとした移送部27が、カートン搬送方向に等間隔で5セット配設されて、送り装置22は、一度に20個のカートン10を挟持して搬送し得るよう構成される。各下挟持部24は、図4に示す如く、幅方向に対向して接近・離間可能な一対の挟み部材24a,24aで構成され、実施例では、全ての下挟持部24の挟み部材24a,24aが、作動手段(図示せず)によって同時に接近・離間移動するよう構成される。また、昇降手段25は、全ての下挟持部24を一度に昇降して該下挟持部24を、挟み部材24a,24aが載置部21から没した下方の退避位置と、レール21a,21aの間から上方へ突出する挟持位置とに位置付けるよう構成される。
前記移動機構26は、電動アクチュエータをサーボ制御するリニア作動機構が採用される。すなわち、前記載置部21の下方において、該載置部21の延在方向に沿って延在するレール部材(図示せず)に、前記昇降手段25が配設されたスライダ(図示せず)が移動可能に支持され、該スライダが、移動機構26によってカートン搬送方向の前後に移動するよう構成される。すなわち、実施例では、5セットの移送部27が、一度にカートン搬送方向に沿って前後に往復移動するよう構成される。前記箱搬送手段11には、図3に示す如く、載置部21上に、カートン搬送方向に等間隔で複数の作業部S1,S2,S3,S4,S5,S6が設定されている。実施例では、作業部として、カートン供給作業部S1、フラップ癖付け作業部S2、物品詰込み作業部S3、フラップ仮折り作業部S4、封緘作業部S5および排出作業部S6が、この順でカートン搬送方向の上流側から設定される。移動機構26は、各移送部27が、カートン搬送方向で隣り合う2つの作業部間を往復移動するよう、移送部群を、最上流の移送部27がカートン供給作業部S1に臨む後退位置と、最下流の移送部27が排出作業部S6に臨む前進位置との間で往復移動するよう構成される。そして、送り装置22は、移送部27を、昇降手段25による昇降動と、移動機構26による往復動とによってボックスモーションすることで、カートン供給作業部S1に供給された4つのカートン10を、フラップ癖付け作業部S2、物品詰込み作業部S3、フラップ仮折り作業部S4、封緘作業部S5および排出作業部S6の順で搬送して位置付けるよう構成される。なお、図3では、移動機構26によって移送部群を前進位置に位置付けた状態を示している。
前記フラップ癖付け作業部S2、物品詰込み作業部S3、フラップ仮折り作業部S4および封緘作業部S5の4つの作業部S2~S5の上方に亘って、各作業部S2,S3,S4,S5に搬送されたカートン10を保持する前記保持装置30が配設されている。保持装置30は、図5、図6に示す如く、カートン10の胴部16を幅方向の両側から挟持する複数の上挟持部31と、該上挟持部31を上下方向に移動する昇降機構32と、を備える。上挟持部31は、フラップ癖付け作業部S2、物品詰込み作業部S3、フラップ仮折り作業部S4および封緘作業部S5に対応して、前記送り装置22により各作業部S2,S3,S4,S5に搬送された4つのカートン10を、夫々挟持可能な数だけカートン搬送方向に等間隔で設けられる。また、昇降機構32は、電動アクチュエータをサーボ制御するリニア作動機構が採用され、複数の上挟持部31が配設された昇降部材33を昇降移動して、前記載置部21に載置されているカートン10を挟持可能な下方の挟持位置と、前記送り装置22により搬送されるカートン10に干渉しない上方の待機位置とに上挟持部31を位置付けるよう構成される。各上挟持部31は、幅方向に対向して接近・離間可能な一対の挟み部材31a,31aで構成され、実施例では、全ての上挟持部31の挟み部材31a,31aが、サーボモータ34により作動される作動手段35によって同時に接近・離間移動するよう構成される。また、保持装置30の上挟持部31における挟み部材31a,31aは、前記送り装置22における下挟持部24の挟み部材24a,24aによるカートン10の挟持部位とは異なる部位を挟持するよう構成されて、上下の挟持部24,31が相互に接触干渉しないよう構成される。
図5に示す如く、前記保持装置30は、前記上挟持部31における各挟み部材31aの対向面に、カートン10の天面パネル18を上方から押さえる押え部材31bが夫々設けられている。なお、前記昇降部材33には、封緘作業部S5の上方位置に昇降体64が昇降可能に支持され、該昇降体64に、4つの上挟持部31における挟み部材31a,31aの間の夫々に対応して、カートン10の天面パネル18を吸着可能な吸着部64aが配設されている。昇降体64は、作動手段としてのエアシリンダ64bによって昇降動するよう構成され、4つの吸着部64aは一体で昇降するよう構成される。吸着部64aは、前記胴部16の長手方向に離間して2つ設けられ、後述する糊代フラップ20aを胴部16に差し込む際に、天面パネル18の開口側端部を持ち上げて、胴部16への糊代フラップ20aの差し込みを補助するよう構成される(図9参照)。また、吸着部64aは、胴部16への糊代フラップ20aの差し込み後に、天面パネル18の内面を糊代フラップ20aの糊付け面に押し付けるように下降するよう構成される。
図1に示す如く、前記フラップ癖付け作業部S2に対応して、各カートン10における前記物品搬送コンベヤ13を向く一方(物品12の詰め込み側)の開口16aの開口辺から延出する一対のサイドフラップ19a,19aを、相互に拡開するように癖を付ける癖付け手段36が配設されている。癖付け手段36は、前記カートン搬送方向に沿って延在する取付部材37に、カートン搬送方向に離間して癖付け部材38が、フラップ癖付け作業部S2に位置する4つのカートン10に対応して4つ配設される。癖付け手段36は、取付部材37を左右方向に進退移動して癖付け部材38を、前記送り装置22で搬送されるカートン10のサイドフラップ19aと干渉しない外方の待機位置と、一対のサイドフラップ19a,19aの間に臨む癖付け位置とに位置付けるよう構成されると共に、カートン搬送方向の前後に往復移動可能に構成される。すなわち、癖付け部材38を癖付け位置に位置付けたもとで、取付部材37をカートン搬送方向の前後に移動することで、カートン搬送方向に対向する各サイドフラップ19a,19aを癖付け部材38で外側に押し曲げて癖を付けるよう構成される。
図1に示す如く、前記箱搬送手段11と並んで、物品12を搬送する前記物品搬送コンベヤ13が、前記カートン10のマガジンとは反対側に配設されている。物品搬送コンベヤ13は、物品12を個々にバケットに収容して搬送するバケットコンベヤが採用されており、物品12を、箱搬送手段11で搬送されるカートン10の間隔と同じ間隔で搬送するよう構成される。なお、バケットは、物品12が載置される底壁と、該底壁における物品搬送方向の前後縁に立設された一対の側壁とから上方および物品搬送方向と交差する左右方向に開放するよう形成されて、後述するプッシャー45による物品押し出しが可能に構成されている。物品搬送コンベヤ13では、箱搬送手段11における物品詰込み作業部S3に対応する部分に搬送された4つの物品12の夫々が、物品詰込み作業部S3に位置付けられた対応する4つのカートン10の一方の開口16aの外方に位置付けられるよう構成される。実施例では、箱搬送手段11の物品詰込み作業部S3および物品搬送コンベヤ13における物品詰込み作業部S3に対応する部分を含めた領域が物品詰込み作業部S3とされる。
前記物品詰込み作業部S3に対応して、前記箱搬送手段11と物品搬送コンベヤ13との間に、添付書類14の支持手段40が配設され、添付書類14を集積する集積部(図示せず)から図示しない添付物供給装置によって取り出された添付書類14が支持手段40に供給される。支持手段40は、カートン搬送方向に並んで、物品詰込み作業部S3に位置付けられるカートン10の数と同数(4つ)設けられる。なお、添付物供給装置は、支持手段40に、厚み方向が物品12およびカートン10の一方の開口16aを向くと共に長手が上下方向に延在する立った姿勢で添付書類14が支持されるように供給する。
図1に示す如く、前記物品詰込み作業部S3に対応して、物品12を添付書類14と共にカートン10に詰め込む前記詰込み装置15が配置されている。詰込み装置15は、物品詰込み作業部S3に搬送された物品12を、物品詰込み作業部S3に搬送されたカートン10の一方の開口16aに向けて支持手段40で支持されている添付書類14と共に押すプッシャー45と、該プッシャー45と左右方向で対向し、プッシャー45で押される物品12および添付書類14をプッシャー45とで挟持し、添付書類14が周囲に巻かれるように物品12をカートン10内に詰め込む受け部材46と、を備える。前記物品搬送コンベヤ13を挟んで支持手段40とは反対側に配設されるプッシャー45は、電動アクチュエータをサーボ制御するリニア作動機構からなる進退動機構47によって、該プッシャー45の先端部が、物品搬送コンベヤ13による物品詰込み作業部S3への物品12の搬送を阻害しない退避位置と、カートン10の胴部16内に臨む詰込み位置との間を左右方向に進退移動するよう構成される。実施例では、カートン搬送方向に離間して4つのプッシャー45が並んで配設されて、該4つのプッシャー45が進退動機構47によって同時に進退移動するよう構成される。
図1に示す如く、前記箱搬送手段11を挟んで前記支持手段40とは反対側に、前記プッシャー45と対向するように前記受け部材46が配設される。受け部材46は、電動アクチュエータをサーボ制御するリニア作動機構からなる進退動機構48によって、該受け部材46の先端部が、箱搬送手段11によるカートン10の搬送を阻害しない退避位置と、前記支持手段40で支持されている添付書類14に近接する迎え位置との間を左右方向に進退移動するよう構成される。実施例では、カートン搬送方向に離間して4つの受け部材46が並んで配設されて、該4つの受け部材46が進退動機構48によって同時に進退移動するよう構成される。進退動機構48は、前記プッシャー45が物品12を押し始める前に、受け部材46を迎え位置に移動し、プッシャー45により押される物品12および添付書類14を該プッシャー45と受け部材46とで挟持した状態で、受け部材46をプッシャー45と同期して同一方向に移動するよう構成される。
前記送り装置22において、前記物品詰込み作業部S3とフラップ仮折り作業部S4との間を移動する複数(実施例では8個)の前記下挟持部24には、物品詰込み作業部S3において物品12および添付書類14が詰め込まれたカートン10におけるサイドフラップ19a,19aを開口側に折り曲げる第1折曲げ部材49が配設される。第1折曲げ部材49は、下挟持部24における対向する前記挟み部材24a,24aの夫々に配設されて、該挟み部材24a,24aと一体で移動するよう構成される。第1折曲げ部材49は、図4(a)に示す如く、カートン10における側面パネル19の長手方向の両端(開口辺)から延出するサイドフラップ19a,19aに当接可能な一対の折り部49a,49aを、胴部16の長手方向に離間して備え、一対の挟み部材24a,24aを相互に接近してカートン10の胴部16を幅方向から挟持する際に、一対の第1折曲げ部材49,49が相互に接近して各折り部49aによって対応するサイドフラップ19aを開口側(内側)に夫々折り曲げるよう構成される。折り部49aは、挟み部材24aの胴部挟持面より内側に延出し、一対の挟み部材24a,24aで胴部16を挟持する前に、折り部49aがサイドフラップ19aに当接して折り曲げるよう構成される。実施例のカートナーでは、カートン10における胴部16の左右の両開口16a,16bから延出する4枚のサイドフラップ19aを一度に折り曲げるよう構成される。なお、一対の折り部49a,49aによるサイドフラップ19a,19aの折り曲げは、前記保持装置30の上挟持部31で胴部16を挟持している状態で行われるよう構成されている。
前記送り装置22において、前記フラップ仮折り作業部S4と封緘作業部S5との間を移動する複数(実施例では4個)の前記下挟持部24には、前記第1折曲げ部材49,49によって仮折りされたサイドフラップ19a,19aを開口側に再度折り曲げる第2折曲げ部材50が配設される。第2折曲げ部材50は、第1折曲げ部材49と同様に下挟持部24における対向する前記挟み部材24a,24aの夫々に配設されて、該挟み部材24a,24aと一体で移動するよう構成される。第2折曲げ部材50は、図4(b)に示す如く、カートン10における側面パネル19の長手方向の両端(開口辺)から延出するサイドフラップ19a,19aに当接可能な一対の折り部50a,50aを、胴部16の長手方向に離間して備え、一対の挟み部材24a,24aを相互に接近してカートン10の胴部16を幅方向から挟持する際に、一対の第2折曲げ部材50,50が相互に接近して各折り部50aによって対応するサイドフラップ19aを開口側(内側)に夫々折り曲げるよう構成される。折り部50aは、挟み部材24aの胴部挟持面より内側に延出し、一対の挟み部材24a,24aで胴部16を挟持する前に、折り部50aがサイドフラップ19aに当接して折り曲げるよう構成される。実施例では、第2折曲げ部材50,50によって、カートン10における胴部16の開口16aを挟んで対向する一対のサイドフラップ19a,19aと、他方の開口16bを挟んで対向する一対のサイドフラップ19a,19aとを、同時期に折り曲げるよう構成される。なお、一対の折り部50a,50aによるサイドフラップ19a,19aの折り曲げは、前記保持装置30の上挟持部31で胴部16を挟持している状態で行われるよう構成されている。また、実施例のカートナーでは、カートン10における胴部16の左右の両開口16a,16bから延出する4枚のサイドフラップ19aを、カートン10が、物品詰込み作業部S3からフラップ仮折り作業部S4に搬送される際と、フラップ仮折り作業部S4から封緘作業部S5に搬送される際との2回折り曲げるよう構成される。また、第2折曲げ部材50における各折り部50aには、図9に示す如く、左右方向で前記箱搬送手段11の外側方を向く面に、下流側の封緘作業部S5において折込み装置51により折り曲げられる蓋フラップ20を支持可能な支持面50bが、下から上に向かうにつれて箱搬送手段11から離間するよう傾斜して形成されている。実施例では、一対の第2折曲げ部材50,50から、一対のサイドフラップ19a,19aを折り曲げる折曲げ手段が構成される。
図7、図8に示す如く、前記封緘作業部S5に対応して、前記カートン10の蓋フラップ20を開口16a,16bに向けて折り曲げると共に、該蓋フラップ20に設けられた糊代フラップ20aを胴部16内に差し込む折込み装置51と、糊代フラップ20aの表面に糊を添付する糊付け手段52とが配設される。折込み装置51および糊付け手段52は、箱搬送手段11を挟む左右方向の両側に配設されて、封緘作業部S5に位置付けられて前記保持装置30によって保持されているカートン10の胴部16から延出する左右の蓋フラップ20,20を一度に折り曲げると共に糊代フラップ20aを胴部16内面に差し込んで糊付けし得るよう構成される。
図7、図8に示す如く、前記折込み装置51は、前記カートン搬送方向に沿って延在するベース部材53に、箱搬送手段11側に向けて延出する折込み部材54が、封緘作業部S5に位置する4つのカートン10に対応するようにカートン搬送方向に離間して4つ配設される。折込み部材54は、カートン搬送方向に離間する二股状に延出するよう形成されて、一対の延出部の間に、前記糊付け手段52から噴射される糊の糊代フラップ20aへの塗布を許容する空所が形成されている。また、ベース部材53には、各折込み部材54に対応する下方位置に、エアシリンダ55によって左右方向に進退移動する押込み部材56が配設される。折込み装置51は、ベース部材53を左右方向に移動する横移動機構57と、ベース部材53を上下方向に移動する昇降機構58と、を備える。横移動機構57および昇降機構58は、何れも電動アクチュエータをサーボ制御するリニア作動機構が採用される。昇降機構58は、ベース部材53を上下方向に移動して折込み部材54を、前記送り装置22で搬送されるカートン10の蓋フラップ20と干渉しない下方の待機位置(図9(a))と、折込み部材54によって蓋フラップ20を前記第2折曲げ部材50の折り部50aにおける支持面50bに沿う姿勢まで上向きに折り曲げる折り位置(図9(b))とに位置付けるよう構成される。また、折り位置において折込み部材54は、折り部50aから斜め上方に延在する前記糊代フラップ20aの外側方に位置するよう設定される。横移動機構57は、折込み部材54が待機位置から折り位置まで上昇する際に蓋フラップ20に当接可能な後退位置(図9(a),(b))と、折り位置まで上昇された折込み部材54によって糊代フラップ20aをカートン10の胴部16の開口16a,16bに進入可能な略水平となるように前記罫線20bから折り曲げる前進位置(図9(c),(d))とに位置付けるよう構成される。なお、折り位置の高さで前進位置に位置付けられた折込み部材54の下面は、カートン10の胴部16の開口16a,16bへの糊代フラップ20aの差し込みを案内可能な位置に設定される。実施例では、待機位置から折り位置に移動する折込み部材54によって折り曲げられて裏面が支持面50bに当接する蓋フラップ20が、該支持面50bによって、前記胴部16の開口16a,16bから糊代フラップ20bが胴部16内に差し込み可能な距離だけ離間する傾斜姿勢で支持される。すなわち、第2折曲げ部材50の折り部50aから上方に延出する糊代フラップ20bが、後退位置から前進位置に移動する折込み部材54によって折り曲げられた際に、該糊代フラップ20bの先端が、胴部16に干渉することなく開口16a,16bの外側に位置するよう設定される。実施例の折込み装置51は、箱搬送手段11により作業部間を一度に搬送される複数(4つ)のカートン10における蓋フラップ20および差込みフラップ20bを、夫々一括で折り曲げると共に胴部16内に差し込むよう構成される。
前記押込み部材56は、前記折込み部材54が前進位置まで移動された際に、前記エアシリンダ55によって前進されて、蓋フラップ20をカートン10の胴部16の開口16a,16bに向けて折り曲げると共に、前記糊代フラップ20aを胴部16内に差し込むよう構成される(図9(c),(d)参照)。すなわち、実施例の折込み装置51は、箱搬送手段11によって封緘作業部S5に搬送された複数の箱体10について、各蓋フラップ20を夫々折り曲げると共に、各糊代フラップ20aを胴部16内に夫々差し込むよう構成される。また、前記糊付け手段52は、前記折込み装置51の上方に設けられ、前記各折込み部材54により略水平に折り曲げられた糊代フラップ20aが、前記押込み部材56の前進移動によって胴部16内に差し込まれるまでの間に、各糊代フラップ20aの上方を向く表面に向けて糊を噴射するよう構成される。
前記排出作業部S6には、封緘されたカートン10を排出する排出手段(図示せず)が配設され、該排出手段は、前記送り装置22で排出作業部S6まで搬送されて該送り装置22の下挟持部24による挟持が解放された4つのカートン10を、一度に次工程に排出するよう構成される。
次に、実施例に係るカートナーにおけるフラップ折曲げ装置の作用について説明する。
図1に示す如く、前記カートン供給装置により筒状に起函されて前記箱搬送手段11におけるカートン供給作業部S1の載置部21に4つのカートン10が載置されると、前記整列装置23は、一対の整列部材23a,23aを離間位置から相互に接近してカートン10の蓋フラップ20,20に当接することで、カートン10は胴部16の長手方向の中間が載置部21の左右方向の中間に整列する適正な位置に位置付けられる。前記送り装置22は、退避位置で後退位置に位置する移送部群を昇降手段25により挟持位置に上昇すると共に、前記各下挟持部24における一対の挟み部材24a,24aを相互に接近することで、載置部21上の各カートン10の胴部16を幅方向の両側から挟持する。そして、送り装置22は、移動機構26によって移送部群を一作業部間分だけ下流側に移動することで、カートン供給作業部S1に位置していた4つのカートン10を、一括して載置部21上を滑らせて下流のフラップ癖付け作業部S2まで搬送する。
前記フラップ癖付け作業部S2に4つのカートン10が搬送されると、前記保持装置30は、前記昇降部材33を昇降機構32により上方の待機位置から挟持位置まで下降すると共に、各上挟持部31の挟み部材31a,31aを相互に接近して、カートン10の胴部16を幅方向の両側から挟持する(図5参照)。保持装置30によりカートン10が挟持されると、前記送り装置22は、下挟持部24によるカートン10の挟持を解放した後、昇降手段25により移送部群を挟持位置から退避位置まで下降すると共に、移動機構26により移送部群を上流側に一作業部間分だけ移動する。
前記フラップ癖付け作業部S2において前記保持装置30の上挟持部31でカートン10が挟持されると、前記癖付け手段36の癖付け部材38がカートン10における一方の開口16aの開口辺から延出する一対のサイドフラップ19a,19aの間に進入し、該癖付け部材38をカートン搬送方向の前後に移動することで、一対のサイドフラップ19a,19aは、相互に離間するよう外側に折り曲げられて癖付けがなされる。前記載置部21におけるカートン供給作業部S1に、次の4つのカートン10がカートン供給装置によって載置されると、前記送り装置22では、退避位置の移送部群を昇降手段25によって挟持位置まで上昇して、下挟持部24によって各カートン10を挟持する。このとき、フラップ癖付け作業部S2に位置して保持装置30の上挟持部31で挟持されているカートン10が送り装置22の下挟持部24で挟持されると、保持装置30は上挟持部31によるカートン10の挟持を解放すると共に、昇降機構32によって昇降部材33を挟持位置から待機位置まで上昇する。
前記送り装置22は、前述したと同様に、移動機構26によって移送部群を一作業部間分だけ下流側に移動することで、カートン供給作業部S1に位置していた4つのカートン10をフラップ癖付け作業部S2まで搬送すると共に、フラップ癖付け作業部S2に位置していた4つのカートン10を物品詰込み作業部S3まで搬送する。そして、フラップ癖付け作業部S2および物品詰込み作業部S3まで搬送された夫々のカートン10は、前記保持装置30の上挟持部31によって挟持されて位置決めされる。また、送り装置22は、下挟持部24によるカートン10の挟持を解放した後、移送部群を挟持位置から退避位置まで下降すると共に、上流側に一作業部間分だけ移動する。すなわち、送り装置22により移送体群をボックスモーションすることで、カートン供給作業部S1に供給された4つのカートン10は、フラップ癖付け作業部S2、物品詰込み作業部S3へ順に搬送されると共に、当該作業部S2,S3では保持装置30で保持される。
前記物品詰込み作業部S3では、前記添付物供給装置によって集積部から取り出された4枚の添付書類14の夫々が、前記各支持手段40に、長手が上下方向に延在する立った姿勢で支持される。また、前記物品搬送コンベヤ13によって物品詰込み作業部S3に4つの物品12が搬送されて間欠停止し、各物品12が支持手段40で支持されている添付書類14を挟んで物品詰込み作業部S3に位置決めされているカートン10と対向する。
前記物品詰込み作業部S3にカートン10および物品12が搬送されて位置付けられると、前記受け部材46が進退動機構48によって退避位置から迎え位置に向けて移動され、該受け部材46の先端が、支持手段40で支持されている添付書類14に接近する迎え位置に位置付けられる。また、前記プッシャー45が、進退動機構47によって退避位置から前進を開始し、該プッシャー45によって押される物品12が添付書類14に当接して該添付書類14を押すことで、迎え位置の受け部材46とプッシャー45とで、物品12および添付書類14が挟持される。そして、プッシャー45と受け部材46とで物品12および添付書類14が挟持された状態で、進退動機構48によって受け部材46が退避位置に向けてプッシャー45と同期して移動することで、物品12は、添付書類14が周囲に巻かれた状態で胴部16内に押し込まれる。
前記物品詰込み作業部S3においてカートン10の胴部16内に物品12および添付書類14が詰め込まれると、前記送り装置22は、前記昇降手段25および移動機構26によって移送体群をボックスモーションし、物品詰込み作業部S3で物品12および添付書類14が詰め込まれたカートン10をフラップ仮折り作業部S4に搬送すると共に、フラップ癖付け作業部S2でサイドフラップ19a,19aに癖付けされた空のカートン10が物品詰込み作業部S3に搬送される。図4(a)に示す如く、送り装置22において、物品詰込み作業部S3とフラップ仮折り作業部S4との間でカートン10の胴部16を挟持する下挟持部24の挟み部材24a,24aには第1折曲げ部材49,49が配設されており、一対の挟み部材24a,24aで胴部16を挟持するべく一対の挟み部材24a,24aを相互に接近すると、先ず胴部16から延出する左右両側のサイドフラップ19a,19aが第1折曲げ部材49,49の折り部49a,49aによって開口側に向けて折り曲げられ、その後に胴部16が挟み部材24a,24aで幅方向から挟持される。前記保持装置30は、下挟持部24の挟み部材24a,24aが胴部16を挟持した後に、上挟持部31による胴部16の挟持を解放する。すなわち、第1折曲げ部材49,49でサイドフラップ19a,19aを折り曲げる時には、胴部16は上挟持部31で挟持されているので、下挟持部24が胴部16を挟持する前に第1折曲げ部材49,49がサイドフラップ19a,19aに当接してもカートン10が位置ずれするのを防ぐことができる。
前記送り装置22によってフラップ仮折り作業部S4まで搬送されたカートン10は、前記下挟持部24から前記保持装置30の上挟持部31に受け渡される。そして、送り装置22により移送体群をボックスモーションすることで、フラップ仮折り作業部S4のカートン10は上挟持部31から下挟持部24に受け渡されて、封緘作業部S5に搬送される。図4(b)に示す如く、送り装置22において、フラップ仮折り作業部S4と封緘作業部S5との間でカートン10の胴部16を挟持する下挟持部24の挟み部材24a,24aには第2折曲げ部材50,50が配設されており、該挟み部材24a,24aにより胴部16が挟持される際に、胴部16から延出するサイドフラップ19a,19aが第2折曲げ部材50,50の折り部50a,50aによって開口側に向けて再度折り曲げられる。なお、第2折曲げ部材50,50でサイドフラップ19a,19aを折り曲げる時には、前記第1折曲げ部材49,49でのサイドフラップ19a,19aの折り曲げ時と同様に、胴部16は上挟持部31で挟持されており、下挟持部24が胴部16を挟持する前に第2折曲げ部材50,50がサイドフラップ19a,19aに当接してもカートン10が位置ずれするのを防ぐことができる。
前記封緘作業部S5までカートン10が搬送されると、前記送り装置22の下挟持部24で胴部16が挟持されたまま、該胴部16が前記保持装置30の上挟持部31によって挟持される。また、封緘作業部S5に対応する上挟持部31における挟み部材31a,31aの間に位置する前記吸着部64a,64aがカートン10の天面パネル18を吸着し、該吸着部64aがエアシリンダ64bによって上昇されることで、天面パネル18が所定高さだけ持ち上げられて、胴部16の開口16a,16bは上方に広がる。図9(a),(b)に示す如く、前記折込み装置51は、折込み部材54を昇降機構58によって待機位置から折り位置に上昇することで、該折込み部材54によってカートン10の各蓋フラップ20は、サイドフラップ19a,19aを開口側に折り曲げている折り部50a,50aの支持面50b,50bに沿って斜めに折り曲げられる。また、前記横移動機構57によって折込み部材54が後退位置から前進位置に向けて移動され、図9(c)に示す如く、折り部50a,50aから斜め上方に延出する糊代フラップ20aが、罫線20bから略水平に折り曲げられる。この状態で、前記送り装置22の下挟持部24による挟持が解放されることで第2折曲げ部材50,50の折り部50a,50aがサイドフラップ19a,19aと蓋フラップ20との間からカートン搬送方向の前後に抜ける。また、略水平となっている糊代フラップ20aの上を向く表面に向けて、前記糊付け手段52から糊が噴射され、折込み部材54における前記空所に臨む糊代フラップ20aの表面に糊が塗布される。
前記糊代フラップ20aに糊が塗布されると、前記押込み部材56がエアシリンダ55によってカートン10に向けて前進し、該押込み部材56によって、斜めに折り曲がっていた蓋フラップ20が胴部16の開口16a,16bに向けて折り曲げられると共に、糊代フラップ20aが折込み部材54の下面で案内されて胴部16内に差し込まれる。このとき、カートン10の天面パネル18における開口近傍は、前記保持装置30の吸着部64aによって持ち上げられて開口16a,16bは上方に広がっているので、糊代フラップ20aの胴部16内への差し込みは円滑に行われる。糊代フラップ20aの胴部16内への差し込み後に、図9(d)に示す如く、吸着部64a,64aがエアシリンダ64bによって下降され、天面パネル18を、胴部16内に差し込まれた糊代フラップ20aの糊が添付されている表面(糊付け面)に押し付ける。
前記封緘作業部S5において封緘されたカートン10は、前記送り装置22による移送体群のボックスモーションによって前記排出作業部S6まで搬送され、該排出作業部S6のカートン10は、前記排出手段によって次工程に排出される。
実施例のカートナーによれば、前記フラップ癖付け作業部S2、物品詰込み作業部S3、フラップ仮折り作業部S4および封緘作業部S5において、前記送り装置22と保持装置30との間でカートン10を受け渡す際には、送り装置22の下挟持部24でカートン10を挟持した状態で、保持装置30の上挟持部31でカートン10を挟持するよう構成したので、各作業部S2,S3,S4,S5においてカートン10をカートン搬送方向に位置ずれすることなく適正な位置に位置付けることができる。
実施例のフラップ折曲げ装置によれば、前記送り装置22におけるフラップ仮折り作業部S4および封緘作業部S5にカートン10を挟持して搬送する下挟持部24に、カートン10のサイドフラップ19a,19aを開口側に向けて折り曲げる第2折曲げ部材50,50を設けたので、封緘作業部S5に専用のフラップ折曲げ手段を設ける必要はなく、封緘作業部S5での装置構成を簡略化することができる。また、カートン10が封緘作業部S5に搬送されたときにはサイドフラップ19a,19aが折り曲げられているので、直ぐに蓋フラップ20の折り曲げを開始することができ、作業時間を短縮して生産能率を向上することができる。また、封緘作業部S5にカートン10を挟持して搬送する下挟持部24に設けた第2折曲げ部材50の折り部50aに支持面50bを形成してあるので、前記折込み装置51の折込み部材54の上下方向の移動によって蓋フラップ20を適正な姿勢で折り曲げることができ、胴部16内への差込みフラップ20bの差し込みを良好に行うことができる。また、第2折曲げ部材50は、折込み部材54が蓋フラップ20を折り曲げるまでは、サイドフラップ19a,19aを開口側に支持しているので、該サイドフラップ19a,19aの外側に蓋フラップ20を折り曲げることができる。
実施例のフラップ折曲げ装置によれば、前記下挟持部24の挟み部材24a,24aに設けた第2折曲げ部材50,50によって、前記胴部16の左右両側に延出するサイドフラップ19a,19aの夫々を折り曲げるようにしたので、構成を簡略化することができる。また、胴部16の左右両側に延出するサイドフラップ19a,19aを、第2折曲げ部材50,50によって同時期に折り曲げるので、作業時間を短縮することができ、生産能率の向上に寄与し得る。
前記封緘作業部S5には、該封緘作業部S5に搬送されたカートン10の胴部16から延出する左右両側の蓋フラップ20,20を開口側に折り曲げる折込み装置51を夫々配設してあるので、左右両側の蓋フラップ20,20を同時期に折り曲げることができ、作業時間を短縮することができる。また、折込み装置51によって、箱搬送手段11により作業部間を一度に搬送される複数(4つ)のカートン10における蓋フラップ20および差込みフラップ20bを、夫々一括で折り曲げると共に胴部16内に差し込むよう構成したので、生産能率をより向上することができる。また、封緘作業部S5では、カートン10の胴部16への糊代フラップ20aの差し込みに際し、天面パネル18を吸着部64a,64aによって持ち上げて開口16a,16bを広げるよう構成したので、糊代フラップ20aの差し込みを円滑に行うことができる。
前記箱搬送手段11によって、一度に複数のカートン10を各作業部S2,S3,S5,S6に搬送し、各作業部S2,S3,S5,S6において複数のカートン10に対する作業を同時に行い得るよう構成したので、生産能力を向上することができる。また、物品詰込み作業部S3や封緘作業部S5において各種作業を行う機構として、サーボ制御可能な機構を用いるよう構成したので、カートン10や物品12のサイズ変更に容易に対応することができる。
(変更例)
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 箱搬送手段11により作業部間を一度に搬送するカートン10の数は、1つまたは4つ以外の複数であってもよく、各作業部S2~S6において、各種作業を行う詰込み装置15や折込み装置51などの各種手段については、箱搬送手段11により搬送されてくるカートン10の数に対応して処理を行い得る構成を採用すればよい。
(2) 実施例では、左右両側が開口するカートン10を用いたが、一方の開口が封止されたカートンを用いる場合は、第2折曲げ部材50として、左右何れか一方に折り部50aを設けた構成を採用することができる。
(3) 実施例では、物品詰込み作業部S3と封緘作業部S5との間にフラップ仮折り作業部S4を設定したが、該フラップ仮折り作業部S4を省略し、物品詰込み作業部S3から封緘作業部S5へカートン10を搬送する構成を採用することができる。この構成では、箱搬送手段11における物品詰込み作業部S3から封緘作業部S5へカートン10を挟持して搬送する下挟持部24に設ける折曲げ部材として、第2折曲げ部材50を設けるようにすればよい。また、カートナーのライン構成に合わせて、フラップ仮折り作業部S4を、別の作業を行う作業部とする構成を採用することができる。
(4) 実施例では、下挟持部24に別体の第2折曲げ部材50を配設したが、下挟持部24に第2折曲げ部材50を一体で設けた構成を採用することができる。
(5) 実施例では、カートン10に、物品12と共に添付書類14を詰め込むよう構成したが、物品12のみを詰め込む構成を採用することができる。また、詰込み装置15は、プッシャー45のみで物品12または物品12と添付書類14をカートン10に押し込む構成を採用できる。
(6) 実施例では、封緘作業部S5に折込み装置51を配置したが、該折込み装置51を箱搬送手段11と同期して箱搬送方向に移動し得るよう構成し、箱搬送手段11でカートン10を搬送中に、蓋フラップ20の折り曲げ作業および糊代フラップ20aの差込み作業を行う構成を採用することができる。
10 カートン(箱体),11 箱搬送手段,16 胴部,16a 一方の開口
16b 他方の開口,19a サイドフラップ,20 蓋フラップ
20a 糊代フラップ(差込みフラップ),24 下挟持部(挟持手段)
30 保持装置(保持手段),50 第2折曲げ部材(折曲げ手段),50b 支持面
51 折込み装置

Claims (5)

  1. 箱体における角筒状の胴部から延出するフラップを折り曲げる箱詰機のフラップ折曲げ装置であって、
    前記胴部を挟持手段で挟持して前記箱体を搬送する箱搬送手段と、
    前記挟持手段に設けられ、前記胴部から延出する一対のサイドフラップを内側に向けて折り曲げる折曲げ手段と、
    前記箱搬送手段で搬送される前記箱体の胴部から延出する蓋フラップを、前記折曲げ手段で折り曲げられた一対のサイドフラップの外側に重なるように折り曲げると共に、該蓋フラップの延出端部に設けた差込みフラップを開口から胴部内に差し込む折込み装置と、を備えた
    ことを特徴とする箱詰機におけるフラップ折曲げ装置。
  2. 前記折曲げ手段には、前記折込み装置で前記差込みフラップを折り曲げると共に胴部内に差し込む際に、前記蓋フラップを傾斜姿勢にして、該蓋フラップの裏面を支持する支持面を設けたことを特徴とする請求項1記載の箱詰機におけるフラップ折曲げ装置。
  3. 前記折曲げ手段は、前記胴部の一方および他方の各開口辺から延出する一対のサイドフラップを、夫々折り曲げるよう構成したことを特徴とする請求項1または2記載の箱詰機におけるフラップ折曲げ装置。
  4. 前記折曲げ手段によるサイドフラップの折り曲げ時に、前記胴部を保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の箱詰機におけるフラップ折曲げ装置。
  5. 前記箱搬送手段は、箱搬送方向に離間して前記挟持手段を複数備え、
    前記折込み装置は、前記箱搬送手段で搬送される複数の箱体の蓋フラップおよび差込みフラップを、夫々一括で折り曲げると共に胴部内に差し込むよう構成したことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の箱詰機におけるフラップ折曲げ装置。
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