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JP2023031576A - 差動送信回路 - Google Patents

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JP2023031576A JP2021137146A JP2021137146A JP2023031576A JP 2023031576 A JP2023031576 A JP 2023031576A JP 2021137146 A JP2021137146 A JP 2021137146A JP 2021137146 A JP2021137146 A JP 2021137146A JP 2023031576 A JP2023031576 A JP 2023031576A
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Abstract

Figure 2023031576000001
【課題】出力のダイナミックレンジを狭めることなく、受信期間におけるクランプレベルを拡大する。
【解決手段】差動送信回路3は、差動伝送路2を介して双方向通信を行う通信装置1において用いられるものであって、通信装置1により送信動作が行われる送信期間に駆動信号に応じてオンオフされる複数のMOSFETであるトランジスタP2、P3、N2、N3と、駆動信号を生成して出力する信号生成部6と、トランジスタP2、P3、N2、N3のゲートおよびドレイン間に接続されたMOSFETであるトランジスタP4、P5、N4、N5と、信号生成部6からトランジスタP2、P3、N2、N3のゲートへと至る駆動信号の供給経路を遮断することができる遮断部として機能するトランジスタP6、N8、P7、N9、P8、N6、P9、N7と、を備える。遮断部は、通信装置1により受信動作が行われる受信期間には駆動信号の供給経路を遮断するようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、差動伝送路を介して双方向通信を行う通信装置において用いられる差動送信回路に関する。
従来、差動伝送路を介して双方向通信を行う通信装置における通信規格として、CAN、マルチポイントLVDS規格、つまりM-LVDSなどが知られている。CANは、登録商標であり、Controller Area Networkの略称である。LVDSは、Low Voltage Differential Signalingの略称である。これらの通信規格では、通信装置を車両に搭載する車載用途、通信装置を産業機器に適用する産業機器向けなどのために、コモンモードノイズ耐性が向上されている。
すなわち、上記した通信装置において用いられる受信回路である差動受信回路では、入力インピーダンスを高くすること、入力端子と内部回路との間に減衰器を介在させることなどにより、コモンモードノイズの影響を低減するようになっている。この場合、上記した通信装置において用いられる送信回路である差動送信回路は、その出力端子が差動受信回路の入力端子と共用されている。
そのため、上記した通信装置では、受信動作が行われる受信期間には差動送信回路をオフにして、回路のグランドレベル以下または回路の電源電圧以上のコモンモードノイズが入力されても大きな電流が流れないように入力信号をクランプし、差動受信回路の入力のダイナミックレンジを制限しないようにする工夫がなされている。なお、本明細書では、グランドのことをGNDと省略することがある。
特許文献1には、CANの差動送信回路の回路構成例が開示されている。以下、特許文献1に開示された差動送信回路の回路構成例のことを第1従来構成と称することとする。第1従来構成では、出力信号経路に直列にダイオードを挿入することにより、GNDレベル以下または電源電圧以上のコモンモードノイズが入力されても差動受信回路と共通の端子をクランプしないようになっている。
特許文献2には、M-LVDSの差動送信回路の回路構成例が開示されている。以下、特許文献2に開示された差動送信回路の回路構成例のことを第2従来構成と称することとする。第2従来構成では、差動回路出力にパスゲートを追加し、そのパスゲートのトランジスタのバックゲートを入力電圧レベルに応じて切り替えることにより、GNDレベル以下のコモンモード電圧が入力されたときにクランプするレベルであるクランプレベルを拡大させている。
米国特許出願公開第2006/0170451号明細書 米国特許第6766395号明細書
第1従来構成では、送信動作が行われる送信期間にはダイオード2個分の電圧降下が生じることから、差動送信回路の出力のダイナミックレンジを狭めてしまう問題が生じる。また、第2従来構成では、バイアスを切り替えただけではクランプしたときの電流が通常のオン抵抗が小さい出力用トランジスタを通して流れ出すため、大きな電流が流れるおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、出力のダイナミックレンジを狭めることなく、受信期間におけるクランプレベルを拡大することができる差動送信回路を提供することにある。
請求項1に記載の差動送信回路は、差動伝送路(2)を介して双方向通信を行う通信装置(1)において用いられるものであって、通信装置により送信動作が行われる送信期間に駆動信号に応じてオンオフされる複数のMOSFETである出力用トランジスタ(P2、P3、N2、N3)と、駆動信号を生成して出力する信号生成部(6)と、出力用トランジスタのゲートおよびドレイン間に接続されたMOSFETである短絡用トランジスタ(P4、P5、N4、N5)と、信号生成部から出力用トランジスタのゲートへと至る駆動信号の供給経路を遮断することができる遮断部(S1、S3、S5、S7)と、を備える。
上記構成において、遮断部は、通信装置により受信動作が行われる受信期間には駆動信号の供給経路を遮断するようになっている。これにより、出力用トランジスタのゲートがハイインピーダンスとなる。また、このとき、差動伝送路から回路のGNDレベル以下または回路の電源電圧以上のコモンモードノイズが入力されたとしても、その影響により出力用トランジスタがオンするよりも先に短絡用トランジスタがオンされる。これにより、出力用トランジスタのゲート・ドレイン間が短絡されるため、コモンモードノイズの影響により出力用トランジスタがオンするタイミングを遅らせることができる。
このように、上記構成によれば、受信期間におけるクランプレベルを拡大することができる。また、上記構成では、第1従来技術のようなダイオードが設けられていないことから、送信期間、出力信号経路において電圧降下が生じることがない。したがって、上記構成によれば、出力のダイナミックレンジを狭めることなく、受信期間におけるクランプレベルを拡大することができるという優れた効果が得られる。
請求項4に記載の差動送信回路は、出力用トランジスタのバックゲートおよびソース間に接続された第1抵抗(Rp1、Rn1)と、第1抵抗の端子間に接続された第1スイッチ(S9、S10)と、を備える。上記構成において、第1スイッチは、送信期間にはオンされるようになっている。これにより、上記構成では、送信期間、出力用トランジスタのバックゲートおよびソース間が短絡され、第1抵抗が送信動作時における出力用トランジスタのスイッチング動作に対して影響を及ぼすことがなくなり、通常通りの送信動作が行われる。
また、上記構成において、第1スイッチは、受信期間にはオフされるようになっている。これにより、上記構成では、受信期間、出力用トランジスタのバックゲートのバイアスが第1抵抗を介して行われることになる。上記構成では、前述したように、受信期間において差動伝送路から回路のGNDレベル以下または回路の電源電圧以上のコモンモードノイズが入力された場合、先に短絡用トランジスタがオンし、その後に出力用トランジスタがオンすることになる。その後、出力用トランジスタのバックゲートおよびドレイン間に存在する寄生ダイオードに電流が流れることになるが、上記構成では、その電流が流れる経路に第1抵抗が付加されていることから、その電流が制限される。これにより、上記構成によれば、受信期間におけるクランプレベルを一層拡大することができる。
第1実施形態に係る通信装置の構成を模式的に示す図 第1実施形態に係る差動送信回路の具体的な構成例を示す図 第1実施形態に係るスイッチ回路の構成を具体化した差動送信回路の具体的な構成例を示す図 比較例に係る受信期間における端子電圧および出力電流の関係の一例を示す図 第1実施形態に係る受信期間における端子電圧および出力電流の関係の一例を示す図 第2実施形態に係る差動送信回路の具体的な構成例を示す図 第2実施形態に係るスイッチ回路の構成を具体化した差動送信回路の具体的な構成例を示す図 第2実施形態に係る受信期間における端子電圧および出力電流の関係の一例を示す図 第3実施形態に係るスイッチ回路の構成を具体化した差動送信回路の具体的な構成例を示す図 第4実施形態に係るスイッチ回路の構成を具体化した差動送信回路の具体的な構成例を示す図 第5実施形態に係るスイッチ回路の構成を具体化した差動送信回路の具体的な構成例を示す図 第6実施形態に係るスイッチ回路の構成を具体化した差動送信回路の具体的な構成例を示す図
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1~図5を参照して説明する。
図1に示す本実施形態の通信装置1は、例えば車載用途、産業機器向けなどに適用することができる。通信装置1は、半導体集積回路、つまりICとして構成されており、差動伝送路2を介して、図示しない他の通信装置と双方向通信を行う。通信装置1は、差動送信回路3、差動受信回路4および制御回路5を備えている。また、通信装置1は、差動伝送路2に接続される端子OUTpおよび端子OUTnを備えている。
差動送信回路3は、制御回路5から出力される送信信号TXに応じたデータを端子OUTp、OUTnおよび差動伝送路2を介して他の通信装置へ送信する。差動受信回路4は、他の通信装置から送信されたデータを差動伝送路2および端子OUTp、OUTnを介して受信し、受信信号RXとして制御回路5へ出力する。このように、通信装置1は、差動送信回路3の出力端子と差動受信回路4の入力端子とが共用される構成となっている。制御回路5は、送信信号TXを生成し、その送信信号TXを差動送信回路3へ出力する。また、制御回路5は、差動受信回路4から出力される受信信号RXを入力し、その入力した受信信号RXに基づいて所定の処理を実行する。
通信装置1において用いられる差動送信回路3の具体的な構成としては、例えば図2に示すような構成を採用することができる。差動送信回路3は、Pチャネル型のMOSFETであるトランジスタP1、P2、P3、Nチャネル型のMOSFETであるトランジスタN1、N2、N3、スイッチ回路SW1p、SW1n、SW2p、SW2n、信号生成部6などを備えている。信号生成部6は、制御回路5から与えられる送信信号TXに基づいて2値の信号である駆動信号POS_L、NEG_L、NEG_H、POS_Hを生成して出力する。
この場合、通信装置1により送信動作が行われる送信期間、駆動信号POS_L、NEG_L、NEG_H、POS_Hが送信信号TXに応じたレベルとなる。また、この場合、通信装置1により受信動作が行われる受信期間、駆動信号POS_L、NEG_Lがハイレベルとなり、駆動信号NEG_H、POS_Hがロウレベルとなる。この場合、ロウレベルはGNDであり、ハイレベルは電源電圧Vccである。なお、以下の説明では、ロウレベルのことをLレベルと称するとともに、ハイレベルのことをHレベルと称することがある。
トランジスタP1のソースは電源線7に接続されている。電源線7には、例えば5V、3.3Vなどの回路の電源電圧Vccが与えられている。トランジスタP1は、そのゲートに接続される図示しない他の回路素子とともに、一定の電流を流す定電流源を構成している。トランジスタP2、P3は、差動ペアトランジスタであり、それらの各ソースはトランジスタP1のドレインに接続されている。
トランジスタP2、P3の各バックゲートは、それらの各ソースに直接接続されている。トランジスタP2のドレインは、端子OUTpに接続されるノードNpに接続されている。トランジスタP3のドレインは、端子OUTnに接続されるノードNnに接続されている。トランジスタP1、P2は、送信期間に駆動信号POS_L、NEG_Lに応じてオンオフされるものであり、出力用トランジスタとして機能する。
スイッチ回路SW1pは、スイッチS1、S2を備えている。スイッチS1は、信号生成部6の駆動信号POS_Lの出力端子からトランジスタP2のゲートとの間に接続されている。スイッチS2は、トランジスタP2のゲートおよびドレイン間に接続されている。詳細は後述するが、スイッチS1、S2は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになっている。
上記構成において、スイッチS1は、信号生成部6からトランジスタP2のゲートへと至る駆動信号POS_Lの供給経路を遮断することができるものであり、遮断部として機能する。上述した通り、スイッチS1は、受信期間には、オフされるようになっており、これにより、駆動信号POS_Lの供給経路が遮断されるようになっている。
スイッチ回路SW2pは、スイッチS3、S4を備えている。スイッチS3は、信号生成部6の駆動信号NEG_Lの出力端子からトランジスタP3のゲートとの間に接続されている。スイッチS4は、トランジスタP3のゲートおよびドレイン間に接続されている。詳細は後述するが、スイッチS3、S4は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになっている。
上記構成において、スイッチS3は、信号生成部6からトランジスタP3のゲートへと至る駆動信号NEG_Lの供給経路を遮断することができるものであり、遮断部として機能する。上述した通り、スイッチS3は、受信期間には、オフされるようになっており、これにより、駆動信号NEG_Lの供給経路が遮断されるようになっている。
トランジスタN1のソースはグランド線8に接続されている。グランド線8には、回路の基準電位、つまり0VのGNDが与えられている。トランジスタN1は、そのゲートに接続される図示しない他の回路素子とともに、一定の電流を流す定電流源を構成している。トランジスタN2、N3は、差動ペアトランジスタであり、それらの各ソースはトランジスタN1のドレインに接続されている。
トランジスタN2、N3の各バックゲートは、それらの各ソースに直接接続されている。トランジスタN2のドレインは、ノードNpに接続されている。トランジスタN3のドレインは、ノードNnに接続されている。トランジスタN1、N2は、送信期間に駆動信号NEG_H、POS_Hに応じてオンオフされるものであり、出力用トランジスタとして機能する。
スイッチ回路SW1nは、スイッチS5、S6を備えている。スイッチS5は、信号生成部6の駆動信号NEG_Hの出力端子からトランジスタN2のゲートとの間に接続されている。スイッチS6は、トランジスタN2のゲートおよびドレイン間に接続されている。詳細は後述するが、スイッチS5、S6は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになっている。
上記構成において、スイッチS5は、信号生成部6からトランジスタN2のゲートへと至る駆動信号NEG_Hの供給経路を遮断することができるものであり、遮断部として機能する。上述した通り、スイッチS5は、受信期間には、オフされるようになっており、これにより、駆動信号NEG_Hの供給経路が遮断されるようになっている。
スイッチ回路SW2nは、スイッチS7、S8を備えている。スイッチS7は、信号生成部6の駆動信号POS_Hの出力端子からトランジスタN3のゲートとの間に接続されている。スイッチS8は、トランジスタN3のゲートおよびドレイン間に接続されている。詳細は後述するが、スイッチS7、S8は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになっている。
上記構成において、スイッチS7は、信号生成部6からトランジスタN3のゲートへと至る駆動信号POS_Hの供給経路を遮断することができるものであり、遮断部として機能する。上述した通り、スイッチS7は、受信期間には、オフされるようになっており、これにより、駆動信号POS_Hの供給経路が遮断されるようになっている。
上述したスイッチ回路SW1p、SW2p、SW1n、SW2nの具体的な構成としては、例えば図3に示すような構成を採用することができる。スイッチ回路SW1pは、Pチャネル型MOSFETであるトランジスタP4、P6およびNチャネル型MOSFETであるトランジスタN8を備えている。トランジスタP6、N8の各ソースは共通に接続されるとともに、信号生成部6の駆動信号POS_Lの出力端子に接続されている。また、トランジスタP6、N8の各ドレインは共通に接続されるとともに、トランジスタP2のゲートに接続されている。
トランジスタP6のゲートには、信号TX_ENbが与えられている。トランジスタN8のゲートには、信号TX_ENが与えられている。信号TX_ENbは、送信期間にはLレベルとなり、受信期間にはHレベルとなる2値の信号である。また、信号TX_ENは、送信期間にはHレベルとなり、受信期間にはLレベルとなる2値の信号である。このように、トランジスタP6、N8は、駆動信号POS_Lの供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチとして構成されている。この場合、トランジスタP6、N8からなるアナログスイッチによりスイッチS1が構成されている。
トランジスタP4のソースはトランジスタP2のゲートに接続され、そのドレインはトランジスタP2のドレインに接続されている。トランジスタP4のバックゲートは、トランジスタP2のバックゲートに接続されている。トランジスタP4のゲートは、電源線7に接続されている。このように、トランジスタP4は、トランジスタP2のゲートおよびドレイン間に接続されたものであり、短絡用トランジスタとして機能する。この場合、トランジスタP4によりスイッチS2が構成されている。なお、トランジスタP4は、トランジスタP2に比べ、そのサイズが小さい素子を採用することができる。
スイッチ回路SW2pは、Pチャネル型MOSFETであるトランジスタP5、P7およびNチャネル型MOSFETであるトランジスタN9を備えている。トランジスタP7、N9の各ソースは共通に接続されるとともに、信号生成部6の駆動信号NEG_Lの出力端子に接続されている。また、トランジスタP7、N9の各ドレインは共通に接続されるとともに、トランジスタP3のゲートに接続されている。
トランジスタP7のゲートには、信号TX_ENbが与えられている。トランジスタN9のゲートには、信号TX_ENが与えられている。このように、トランジスタP7、N9は、駆動信号NEG_Lの供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチとして構成されている。この場合、トランジスタP7、N9からなるアナログスイッチによりスイッチS3が構成されている。
トランジスタP5のソースはトランジスタP3のゲートに接続され、そのドレインはトランジスタP3のドレインに接続されている。トランジスタP5のバックゲートは、トランジスタP3のバックゲートに接続されている。トランジスタP5のゲートは、電源線7に接続されている。このように、トランジスタP5は、トランジスタP3のゲートおよびドレイン間に接続されたものであり、短絡用トランジスタとして機能する。この場合、トランジスタP5によりスイッチS4が構成されている。なお、トランジスタP5は、トランジスタP3に比べ、そのサイズが小さい素子を採用することができる。
スイッチ回路SW1nは、Nチャネル型MOSFETであるトランジスタN4、N6およびPチャネル型MOSFETであるトランジスタP8を備えている。トランジスタN6、P8の各ソースは共通に接続されるとともに、信号生成部6の駆動信号NEG_Hの出力端子に接続されている。また、トランジスタN6、P8の各ドレインは共通に接続されるとともに、トランジスタN2のゲートに接続されている。
トランジスタN6のゲートには、信号TX_ENが与えられている。トランジスタP8のゲートには、信号TX_ENbが与えられている。このように、トランジスタN6、P8は、駆動信号NEG_Hの供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチとして構成されている。この場合、トランジスタN6、P8からなるアナログスイッチによりスイッチS5が構成されている。
トランジスタN4のソースはトランジスタN2のゲートに接続され、そのドレインはトランジスタN2のドレインに接続されている。トランジスタN4のバックゲートは、トランジスタN2のバックゲートに接続されている。トランジスタN4のゲートは、グランド線8に接続されている。このように、トランジスタN4は、トランジスタN2のゲートおよびドレイン間に接続されたものであり、短絡用トランジスタとして機能する。この場合、トランジスタN4によりスイッチS6が構成されている。なお、トランジスタN4は、トランジスタN2に比べ、そのサイズが小さい素子を採用することができる。
スイッチ回路SW2nは、Nチャネル型MOSFETであるトランジスタN5、N7およびPチャネル型MOSFETであるトランジスタP9を備えている。トランジスタN7、P9の各ソースは共通に接続されるとともに、信号生成部6の駆動信号POS_Hの出力端子に接続されている。また、トランジスタN7、P9の各ドレインは共通に接続されるとともに、トランジスタN3のゲートに接続されている。
トランジスタN7のゲートには、信号TX_ENが与えられている。トランジスタP9のゲートには、信号TX_ENbが与えられている。このように、トランジスタN7、P9は、駆動信号POS_Hの供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチとして構成されている。この場合、トランジスタN7、P9からなるアナログスイッチによりスイッチS7が構成されている。
トランジスタN5のソースはトランジスタN3のゲートに接続され、そのドレインはトランジスタN3のドレインに接続されている。トランジスタN5のバックゲートは、トランジスタN3のバックゲートに接続されている。トランジスタN5のゲートは、グランド線8に接続されている。このように、トランジスタN5は、トランジスタN3のゲートおよびドレイン間に接続されたものであり、短絡用トランジスタとして機能する。この場合、トランジスタN5によりスイッチS8が構成されている。なお、トランジスタN5は、トランジスタN3に比べ、そのサイズが小さい素子を採用することができる。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
差動送信回路3は、通信装置1により送信動作が行われる送信期間に駆動信号POS_L、NEG_L、NEG_H、POS_Hに応じてオンオフされる複数のトランジスタP2、P3、N2、N3と、駆動信号POS_L、NEG_L、NEG_H、POS_Hを生成して出力する信号生成部6と、トランジスタP2、P3、N2、N3のゲートおよびドレイン間に接続されたトランジスタP4、P5、N4、N5と、信号生成部6からトランジスタP2、P3、N2、N3のゲートへと至る駆動信号POS_L、NEG_L、NEG_H、POS_Hの供給経路を遮断することができるスイッチS1、S3、S5、S7と、を備える。
上記構成において、スイッチS1、S3、S5、S7は、通信装置1により受信動作が行われる受信期間にはオフされるようになっており、これにより駆動信号POS_L、NEG_L、NEG_H、POS_Hの供給経路が遮断されるようになっている。これにより、受信期間、トランジスタP2、P3、N2、N3のゲートがハイインピーダンスとなる。
また、上記構成では、受信期間、差動伝送路2からGNDレベル以下または電源電圧Vcc以上のコモンモードノイズが入力されたとしても、その影響によりトランジスタP2、P3、N2、N3がオンするよりも先にトランジスタP4、P5、N4、N5がオンされる。このようにトランジスタP4、P5、N4、N5がオンされることにより、トランジスタP2、P3、N2、N3のゲート・ドレイン間が短絡されるため、コモンモードノイズの影響によりトランジスタP2、P3、N2、N3がオンするタイミングを遅らせることができる。
このように、上記構成によれば、受信期間におけるクランプレベルを拡大することができる。また、上記構成では、第1従来技術のようなダイオードが設けられていないことから、送信期間、出力信号経路において電圧降下が生じることがない。したがって、本実施形態によれば、出力のダイナミックレンジを狭めることなく、受信期間におけるクランプレベルを拡大することができるという優れた効果が得られる。
このような本実施形態により得られる効果は、従来技術の構成に相当する比較例と比較することで一層明確になる。図示は省略するが、ここで説明する比較例の構成としては、本実施形態の差動送信回路3からスイッチ回路SW1p、SW2p、SW1n、SW2nを省いた構成であるものとする。本実施形態によれば、比較例に比べ、受信期間におけるクランプレベルを拡大することができる。以下、この理由について、受信期間に端子OUTpにGNDレベル以下の電圧Vinが加えられた場合を例にして説明する。
すなわち、比較例では、受信期間、全てのトランジスタがオフ状態とされることから、トランジスタN2のゲートはGNDレベルになっている。そのため、比較例では、受信期間に端子OUTpにGNDレベル以下の電圧Vinが加えられ、その電圧VinがトランジスタN2の閾値である-Vt以下の電圧になると、トランジスタN2のゲート・ドレイン間に閾値以上の電圧が印加されることになる。そうすると、トランジスタN2がオンし、ソースからドレインに向けて電流が流れ出すことになる。その後、電圧Vinがさらに低下すると、トランジスタN2のバックゲート・ドレイン間の寄生ダイオードがオンしてバックゲートからドレインに向けて電流が流れ出す。
上記したように、比較例の構成において、受信期間に端子OUTpにGNDレベル以下の電圧Vinが加えられた場合にトランジスタN2に流れる電流、つまり出力電流Ioutは、図4に示すようなものとなる。なお、図4における横軸は、端子OUTpの電圧Vinであり、その縦軸は、出力電流Ioutである。つまり、図4は、受信期間における端子電圧および出力電流の関係の一例を表している。また、図4における出力電流Ioutは、トランジスタN2から端子OUTpに向けて流れる方向を正として表している。
図4において、実線は、トランジスタN2のソース・ドレイン間電流を表している。トランジスタN2のソース・ドレイン間電流は、電圧Vinが-0.7V程度に達した時点から流れ始め、電圧Vinが-0.92V程度に達した時点で10.0mA程度となる。また、図4において、破線は、トランジスタN2のバックゲート・ドレイン間電流を表している。トランジスタN2のバックゲート・ドレイン間電流は、電圧Vinが-1.6Vに達した時点から流れ始め、電圧Vinが-1.7Vに達した時点で10.0mA程度となる。
一方、本実施形態では、受信期間、トランジスタP8、N6からなるアナログスイッチであるスイッチS5がオフにされることから、トランジスタN2のゲートがハイインピーダンスとされる。そのため、本実施形態では、受信期間に端子OUTpにGNDレベル以下の電圧Vinが加えられ、その電圧VinがトランジスタN2の閾値以下の電圧になっても、トランジスタN2が直ちにオンすることはない。
しかし、このようにしたとしても、トランジスタN2は、そのゲートに接続される各回路素子においてリークが生じることにより、やがてはオンに至ることになる。ただし、このとき、電圧VinがトランジスタN4の閾値以下の電圧になると、トランジスタN4のゲート・ドレイン間に閾値以上の電圧が印加されることになる。そうすると、トランジスタN2がオンするよりも先にトランジスタN4がオンし、トランジスタN2のゲート・ドレイン間が短絡され、その結果、トランジスタN2がオンするタイミングを遅らせることができる。
上記したように、本実施形態の構成において、受信期間に端子OUTpにGNDレベル以下の電圧Vinが加えられた場合にトランジスタN2に流れる電流、つまり出力電流Ioutは、図5に示すようなものとなる。なお、図5における横軸は、端子OUTpの電圧Vinであり、その縦軸は、出力電流Ioutである。つまり、図5は、受信期間における端子電圧および出力電流の関係の一例を表している。また、図5における出力電流Ioutは、図4と同様、トランジスタN2から端子OUTpに向けて流れる方向を正として表している。
図5において、破線は、本実施形態におけるトランジスタN2のソース・ドレイン間電流を表している。なお、図5における実線は、比較のためのものであり、比較例におけるトランジスタN2のソース・ドレイン間電流を表している。本実施形態におけるトランジスタN2のソース・ドレイン間電流は、電圧Vinが-0.9V程度に達した時点から流れ始め、電圧Vinが-1.42V程度に達した時点で10.0mA程度となる。つまり、本実施形態によれば、例えば10.0mAの出力電流Ioutで比較すると、比較例に対して、約0.5Vのクランプ電圧の拡大、つまりクランプレベルの拡大が実現されている。
この場合、遮断部として機能するスイッチS1、S3、S5、S7は、駆動信号POS_L、NEG_L、NEG_H、POS_Hの供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチにより構成されている。このような構成によれば、比較的簡易な構成により、受信期間にトランジスタP2、P3、N2、N3のゲートをハイインピーダンス状態にすることができるため、スイッチS1、S3、S5、S7の追加による回路規模の増加を小さく抑えることができる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態に対して差動送信回路の具体的な構成が変更された第2実施形態について図6~図8を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態の差動送信回路11は、図2に示した第1実施形態の差動送信回路3に対し、スイッチ回路SW3pおよびスイッチ回路SW3nが追加されている点などが異なる。
スイッチ回路SW3pは、抵抗Rp1およびスイッチS9を備えている。抵抗Rp1は、トランジスタP2のバックゲートおよびソース間に接続されたものであり、第1抵抗として機能する。スイッチS9は、抵抗Rp1の端子間に接続されたものであり、第1スイッチとして機能する。詳細は後述するが、スイッチS9は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになっている。
スイッチ回路SW3nは、抵抗Rn1およびスイッチS10を備えている。抵抗Rn1は、トランジスタN2のバックゲートおよびソース間に接続されたものであり、第1抵抗として機能する。スイッチS10は、抵抗Rn1の端子間に接続されたものであり、第1スイッチとして機能する。詳細は後述するが、スイッチS10は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになっている。
上述したスイッチ回路SW3p、SW3nの具体的な構成としては、例えば図7に示すような構成を採用することができる。なお、図7および後述する図9~図12では、信号生成部6の図示を省略している。スイッチ回路SW3pは、抵抗Rp1およびPチャネル型MOSFETであるトランジスタP10を備えている。トランジスタP10のソースは、トランジスタP2のソースに接続され、そのドレインはトランジスタP2のバックゲートに接続されている。トランジスタP10のゲートには、信号TX_ENbが与えられている。この場合、トランジスタP10によりスイッチS9が構成されている。
スイッチ回路SW3nは、抵抗Rn1およびNチャネル型MOSFETであるトランジスタN10を備えている。トランジスタN10のソースは、トランジスタN2のソースに接続され、そのドレインはトランジスタN2のバックゲートに接続されている。トランジスタN10のゲートには、信号TX_ENが与えられている。この場合、トランジスタN10によりスイッチS10が構成されている。
上記構成によれば、スイッチS9として機能するトランジスタP10は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになる。また、上記構成によれば、スイッチS10として機能するトランジスタN10は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになる。
以上説明したように、本実施形態の差動送信回路11は、スイッチ回路SW3pおよびスイッチ回路SW3nを備えている。スイッチ回路SW3pは、トランジスタP2、P3のバックゲートおよびソース間に接続された抵抗Rp1と、抵抗Rp1の端子間に接続されたスイッチS9と、を備える。スイッチ回路SW3nは、トランジスタN2、N3のバックゲートおよびソース間に接続された抵抗Rn1と、抵抗Rn1の端子間に接続されたスイッチS10と、を備える。
上記構成において、スイッチS9、S10は、送信期間にはオンされる。これにより、上記構成では、送信期間、トランジスタP2、P3、N2、N3のバックゲートおよびソース間が短絡され、抵抗Rp1、Rn1が送信動作時におけるトランジスタP2、P3、N2、N3のスイッチング動作に対して影響を及ぼすことがなくなり、通常通りの送信動作が行われる。また、上記構成において、スイッチS9、S10は、受信期間にはオフされる。これにより、上記構成では、受信期間、トランジスタP2、P3のバックゲートのバイアスが抵抗Rp1を介して行われるとともに、トランジスタN2、N3のバックゲートのバイアスが抵抗Rn1を介して行われることになる。
差動送信回路11では、第1実施形態の差動送信回路3と同様、受信期間において差動伝送路2から回路のGNDレベル以下または回路の電源電圧Vcc以上のコモンモードノイズが入力された場合、先にトランジスタP4、P5、N4、N5がオンし、その後にトランジスタP2、P3、N2、N3がオンすることになる。その後、トランジスタP2、P3、N2、N3のバックゲートおよびドレイン間に存在する寄生ダイオードに電流が流れることになるが、上記構成の差動送信回路11では、その電流が流れる経路に抵抗Rp1、Rn1が付加されていることから、バックゲート・ドレイン間電流が制限される。これにより、本実施形態の差動送信回路11によれば、受信期間におけるクランプレベルを一層拡大することができる。
本実施形態の構成において、受信期間に端子OUTpにGNDレベル以下の電圧Vinが加えられた場合にトランジスタN2に流れる電流、つまり出力電流Ioutは、図8に示すようなものとなる。なお、図8における横軸は、端子OUTpの電圧Vinであり、その縦軸は、出力電流Ioutである。つまり、図8は、受信期間における端子電圧および出力電流の関係の一例を表している。また、図8における出力電流Ioutは、図4および図5と同様、トランジスタN2から端子OUTpに向けて流れる方向を正として表している。
図8において、一点鎖線は、本実施形態におけるトランジスタN2のソース・ドレイン間電流を表している。なお、図8における実線および破線は、比較のためのものであり、それぞれ比較例および第1実施形態におけるトランジスタN2のソース・ドレイン間電流を表している。本実施形態におけるトランジスタN2のソース・ドレイン間電流は、第1実施形態と同様、電圧Vinが-0.9V程度に達した時点から流れ始める。ただし、本実施形態におけるトランジスタN2のソース・ドレイン間電流は、電圧Vinが-1.52V程度に達した時点で10.0mA程度となる。つまり、本実施形態によれば、例えば10.0mAの出力電流Ioutで比較すると、比較例に対して約0.6Vのクランプレベルの拡大が実現されているとともに、第1実施形態に対して約0.1Vのクランプレベルの拡大が実現されている。
(第3実施形態)
以下、第2実施形態に対して差動送信回路の具体的な構成が変更された第3実施形態について図9を参照して説明する。
図9に示すように、本実施形態の差動送信回路21は、図7に示した第2実施形態の差動送信回路11に対し、スイッチ回路SW4pおよびスイッチ回路SW4nが追加されている点などが異なる。
スイッチ回路SW4pは、ダイオードD2、抵抗Rp2およびPチャネル型MOSFETであるトランジスタP11、P12を備えている。ダイオードD2のアノードはトランジスタP4、P5のバックゲートに接続され、そのカソードは抵抗Rp2を介してトランジスタP2、P3のソースに接続されている。つまり、この場合、トランジスタP4、P5のバックゲートは、ダイオードD2およびバイアス用の第2抵抗として機能する抵抗Rp2を介してトランジスタP2、P3のソースに接続されている。
トランジスタP11のドレインはトランジスタP4、P5のバックゲートに接続され、そのソースはトランジスタP12のドレインに接続されている。トランジスタP12のソースは、電源線7に接続されている。つまり、トランジスタP11、P12は、カスケード接続されている。トランジスタP11、P12のゲートには、信号TX_ENbが与えられている。これにより、トランジスタP11、P12は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされる。
上記構成では、カスケード接続されたトランジスタP11、P12は、トランジスタP4、P5のバックゲートと、回路の電源電圧Vccが供給されるノードである電源線7との間に接続された第2スイッチとして機能する。また、上記構成では、第2スイッチとして機能するトランジスタP11、P12は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになっている。
上記構成によれば、送信期間、出力用トランジスタとして機能するトランジスタP2、P3のバックゲートは、そのソースに接続される。なお、トランジスタP2、P3のバックゲートは、そのソースと同様の電位を有するノードに接続するような構成とすることもできる。また、上記構成によれば、送信期間、短絡用トランジスタとして機能するトランジスタP4、P5のバックゲートは、電源線7に接続される。このように、上記構成によれば、トランジスタP2、P3およびトランジスタP4、P5の各バックゲートは、互いに異なる箇所に接続されている。
スイッチ回路SW4nは、ダイオードD1、抵抗Rn2およびNチャネル型MOSFETであるトランジスタN11、N12を備えている。ダイオードD1のアノードはトランジスタN4、N5のバックゲートに接続され、そのカソードは抵抗Rn2を介してトランジスタN2、N3のソースに接続されている。つまり、この場合、トランジスタN4、N5のバックゲートは、ダイオードD1およびバイアス用の第2抵抗として機能する抵抗Rn2を介してトランジスタN2、N3のソースに接続されている。
トランジスタN11のドレインはトランジスタN4、N5のバックゲートに接続され、そのソースはトランジスタN12のドレインに接続されている。トランジスタN12のソースは、グランド線8に接続されている。つまり、トランジスタN11、N12は、カスケード接続されている。トランジスタN11、N12のゲートには、信号TX_ENが与えられている。これにより、トランジスタN11、N12は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされる。
上記構成では、カスケード接続されたトランジスタN11、N12は、トランジスタN4、N5のバックゲートと、回路の基準電位であるGNDが供給されるノードであるグランド線8との間に接続された第2スイッチとして機能する。また、上記構成では、第2スイッチとして機能するトランジスタN11、N12は、送信期間にはオンされるとともに、受信期間にはオフされるようになっている。
上記構成によれば、送信期間、出力用トランジスタとして機能するトランジスタN2、N3のバックゲートは、そのソースに接続される。なお、トランジスタN2、N3のバックゲートは、そのソースと同様の電位を有するノードに接続するような構成とすることもできる。また、上記構成によれば、送信期間、短絡用トランジスタとして機能するトランジスタN4、N5のバックゲートは、グランド線8に接続される。このように、上記構成によれば、トランジスタN2、N3およびトランジスタN4、N5の各バックゲートは、互いに異なる箇所に接続されている。
第2実施形態の差動送信回路11では、トランジスタP2、P3およびトランジスタP4、P5の各バックゲートが共通になっているとともに、トランジスタN2、N3およびトランジスタN4、N5の各バックゲートが共通になっていたが、このような構成では、次のような問題が生じる可能性がある。以下、このような問題について、トランジスタP2~P5側、つまりPチャネル型MOSFET側を例に説明する。なお、トランジスタN2~N5側、つまりNチャネル型MOSFET側についても同様の問題が生じる。
すなわち、第2実施形態の構成では、差動送信回路11が通常動作する送信期間、トランジスタN10がオンされることにより、トランジスタN2、N3およびトランジスタN4、N5の各バックゲートは、トランジスタN2、N3のソースに短絡される。ここで、駆動信号POS_Hおよび駆動信号NEG_Hのうちの一方がHレベルになると、トランジスタN2、N3のソースの電位が上昇し、それに伴いトランジスタN2、N3のバックゲートの電位も上昇する。これにより、トランジスタN2、N3のバックゲートからトランジスタN4、N5のドレインへと流れ込むリーク電流が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態の差動送信回路21では、トランジスタP2、P3およびトランジスタP4、P5の各バックゲートが互いに異なる箇所に接続されているとともに、トランジスタN2、N3およびトランジスタN4、N5の各バックゲートが互いに異なる箇所に接続されている。上記構成では、受信期間、トランジスタP4、P5のバックゲートがダイオードD2を通して抵抗Rp2でバイアスされるとともに、トランジスタN4、N5のバックゲートがダイオードD1を通して抵抗Rn2でバイアスされる。また、上記構成では、送信期間、トランジスタP4、P5のバックゲートがオンされたトランジスタP11、P12を通して電源電圧Vccにバイアスされるとともに、トランジスタN4、N5のバックゲートがオンされたトランジスタN11、N12を通してGNDにバイアスされる。このような構成によれば、上述したリーク電流の発生を抑制することができる。
(第4実施形態)
以下、第2実施形態に対して差動送信回路の具体的な構成が変更された第4実施形態について図10を参照して説明する。
図10に示すように、本実施形態の差動送信回路31は、図7に示した第2実施形態の差動送信11に対し、スイッチ回路SW1p、SW2p、SW1n、SW2nに代えてスイッチ回路SW31p、SW32p、SW31n、SW32nを備えている点などが異なる。
スイッチ回路SW31pは、スイッチ回路SW1pに対し、NAND回路32およびNOR回路33が追加されている点などが異なっている。この場合、トランジスタP6のソースは電源線7に接続され、トランジスタN8のソースはグランド線8に接続されている。トランジスタP6のゲートには、NAND回路32の出力信号が与えられている。トランジスタN8のゲートには、NOR回路33の出力信号が与えられている。
NAND回路32の一方の入力端子には、信号TX_ENが与えられており、その他方の入力端子には、駆動信号POS_Lが与えられている。NOR回路33の一方の入力端子には、信号TX_ENbが与えられており、その他方の入力端子には、駆動信号POS_Lが与えられている。上記構成では、トランジスタP6、N8、NAND回路32およびNOR回路33は、駆動信号POS_Lを入力して駆動信号POS_Lに応じた信号を出力するものであり且つ出力状態をハイインピーダンス状態に設定可能な3ステートバッファとして機能する。この場合、このような3ステートバッファとして機能するトランジスタP6、N8、NAND回路32およびNOR回路33により、遮断部として機能するスイッチS1が構成されている。
スイッチ回路SW32pは、スイッチ回路SW2pに対し、NAND回路34およびNOR回路35が追加されている点などが異なっている。この場合、トランジスタP7のソースは電源線7に接続され、トランジスタN9のソースはグランド線8に接続されている。トランジスタP7のゲートには、NAND回路34の出力信号が与えられている。トランジスタN9のゲートには、NOR回路35の出力信号が与えられている。
NAND回路34の一方の入力端子には、信号TX_ENが与えられており、その他方の入力端子には、駆動信号NEG_Lが与えられている。NOR回路35の一方の入力端子には、信号TX_ENbが与えられており、その他方の入力端子には、駆動信号NEG_Lが与えられている。上記構成では、トランジスタP7、N9、NAND回路34およびNOR回路35は、駆動信号NEG_Lを入力して駆動信号NEG_Lに応じた信号を出力するものであり且つ出力状態をハイインピーダンス状態に設定可能な3ステートバッファとして機能する。この場合、このような3ステートバッファとして機能するトランジスタP7、N9、NAND回路34およびNOR回路35により、遮断部として機能するスイッチS3が構成されている。
スイッチ回路SW31nは、スイッチ回路SW1nに対し、NAND回路36およびNOR回路37が追加されている点などが異なっている。この場合、トランジスタP8のソースは電源線7に接続され、トランジスタN6のソースはグランド線8に接続されている。トランジスタP8のゲートには、NAND回路36の出力信号が与えられている。トランジスタN6のゲートには、NOR回路37の出力信号が与えられている。
NAND回路36の一方の入力端子には、信号TX_ENが与えられており、その他方の入力端子には、駆動信号NEG_Hが与えられている。NOR回路37の一方の入力端子には、信号TX_ENbが与えられており、その他方の入力端子には、駆動信号NEG_Hが与えられている。上記構成では、トランジスタP8、N6、NAND回路36およびNOR回路37は、駆動信号NEG_Hを入力して駆動信号NEG_Hに応じた信号を出力するものであり且つ出力状態をハイインピーダンス状態に設定可能な3ステートバッファとして機能する。この場合、このような3ステートバッファとして機能するトランジスタP8、N6、NAND回路36およびNOR回路37により、遮断部として機能するスイッチS5が構成されている。
スイッチ回路SW32nは、スイッチ回路SW2nに対し、NAND回路38およびNOR回路39が追加されている点などが異なっている。この場合、トランジスタP9のソースは電源線7に接続され、トランジスタN7のソースはグランド線8に接続されている。トランジスタP9のゲートには、NAND回路38の出力信号が与えられている。トランジスタN7のゲートには、NOR回路39の出力信号が与えられている。
NAND回路38の一方の入力端子には、信号TX_ENが与えられており、その他方の入力端子には、駆動信号POS_Hが与えられている。NOR回路39の一方の入力端子には、信号TX_ENbが与えられており、その他方の入力端子には、駆動信号POS_Hが与えられている。上記構成では、トランジスタP9、N7、NAND回路38およびNOR回路39は、駆動信号POS_Hを入力して駆動信号POS_Hに応じた信号を出力するものであり且つ出力状態をハイインピーダンス状態に設定可能な3ステートバッファとして機能する。この場合、このような3ステートバッファとして機能するトランジスタP9、N7、NAND回路38およびNOR回路39により、遮断部として機能するスイッチS7が構成されている。
以上説明した本実施形態の差動送信回路31によっても、受信期間、トランジスタP2、P3、N2、N3のゲートをハイインピーダンスとすることができる。したがって、本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果、つまり出力のダイナミックレンジを狭めることなく、受信期間におけるクランプレベルを拡大することができるという効果が得られる。
(第5実施形態)
以下、第2実施形態に対して差動送信回路の具体的な構成が変更された第5実施形態について図11を参照して説明する。
図11に示すように、本実施形態の差動送信回路41は、図7に示した第2実施形態の差動送信回路11に対し、Pチャネル型MOSFETであるトランジスタP13、P14およびNチャネル型MOSFETであるトランジスタN13、N14が追加されている点、スイッチ回路SW1p、SW2p、SW1n、SW2nに代えてスイッチ回路SW41p、SW42p、SW41n、SW42nを備えている点などが異なる。
トランジスタP13のソースは、トランジスタP2のドレインに接続され、そのドレインはノードNpに接続されている。トランジスタP13のゲートには、信号TX_ENbが与えられている。トランジスタP14のソースは、トランジスタP3のドレインに接続され、そのドレインはノードNnに接続されている。トランジスタP14のゲートには、信号TX_ENbが与えられている。
トランジスタN13のソースは、トランジスタN2のドレインに接続され、そのドレインはノードNpに接続されている。トランジスタN13のゲートには、信号TX_ENが与えられている。トランジスタN14のソースは、トランジスタN3のドレインに接続され、そのドレインはノードNnに接続されている。トランジスタN14のゲートには、信号TX_ENが与えられている。
このように、上記構成において、トランジスタP13、P14、N13、N14は、出力用トランジスタとして機能するトランジスタP2、P3、N2、N3のドレインと差動伝送路2との間に直列に介在するように設けられたスイッチング素子の一例となっている。この場合、トランジスタP13、P14、N13、N14としては、回路の電源電圧Vccよりも高い耐圧を有する高耐圧素子が用いられている。
スイッチ回路SW41pは、スイッチ回路SW1pに対し、トランジスタP6、N8に代えてトランジスタP46、N48を備えている点などが異なっている。Pチャネル型MOSFETであるトランジスタP46およNチャネル型MOSFETであるトランジスタN48は、トランジスタP6、N8と同様に接続されており、駆動信号POS_Lの供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチとして構成されている。この場合、トランジスタP46、N48からなるアナログスイッチによりスイッチS1が構成されている。トランジスタP46、N48としては、回路の電源電圧Vccよりも高い耐圧を有する高耐圧素子が用いられている。
スイッチ回路SW42pは、スイッチ回路SW2pに対し、トランジスタP7、N9に代えてトランジスタP47、N49を備えている点などが異なっている。Pチャネル型MOSFETであるトランジスタP47およNチャネル型MOSFETであるトランジスタN49は、トランジスタP7、N9と同様に接続されており、駆動信号NEG_Lの供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチとして構成されている。この場合、トランジスタP47、N49からなるアナログスイッチによりスイッチS3が構成されている。トランジスタP47、N49としては、回路の電源電圧Vccよりも高い耐圧を有する高耐圧素子が用いられている。
スイッチ回路SW41nは、スイッチ回路SW1nに対し、トランジスタP8、N6に代えてトランジスタP48、N46を備えている点などが異なっている。Pチャネル型MOSFETであるトランジスタP48およNチャネル型MOSFETであるトランジスタN46は、トランジスタP8、N6と同様に接続されており、駆動信号NEG_Hの供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチとして構成されている。この場合、トランジスタP48、N46からなるアナログスイッチによりスイッチS5が構成されている。トランジスタP48、N46としては、回路の電源電圧Vccよりも高い耐圧を有する高耐圧素子が用いられている。
スイッチ回路SW42nは、スイッチ回路SW2nに対し、トランジスタP9、N7に代えてトランジスタP49、N47を備えている点などが異なっている。Pチャネル型MOSFETであるトランジスタP49およNチャネル型MOSFETであるトランジスタN47は、トランジスタP9、N7と同様に接続されており、駆動信号POS_Hの供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチとして構成されている。この場合、トランジスタP49、N47からなるアナログスイッチによりスイッチS7が構成されている。トランジスタP49、N47としては、回路の電源電圧Vccよりも高い耐圧を有する高耐圧素子が用いられている。
以上説明した本実施形態によっても、第2実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態の差動送信回路41によれば、出力用トランジスタとして機能するトランジスタP2、P3、N2、N3のドレインと差動伝送路2との間に直列に介在するように高耐圧素子であるトランジスタP13、P14、N13、N14が設けられているため、出力用トランジスタのゲート・ドレイン間の耐圧が不足する場合でも、その耐圧不足に伴い生じる問題の発生を回避することができる。
また、差動送信回路41では、スイッチS1、S3、S5、S7を構成する各トランジスタとして高耐圧素子が用いられていることから、差動伝送路2の電位がGNDレベル以下になった場合または差動伝送路2の電位が電源電圧Vcc以上になった場合でも、各トランジスタのゲート・ドレイン間の耐圧不足に伴い生じる問題の発生を回避することができる。なお、この場合、トランジスタP6、P7、N6、N7については、高耐圧素子を用いる必要はないものの、アナログスイッチとしての特性を揃えるため、トランジスタN8、N9、P8、P9と同様の高耐圧素子を用いるようにしている。
(第6実施形態)
以下、第4実施形態に対して差動送信回路の具体的な構成が変更された第6実施形態について図12を参照して説明する。
図12に示すように、本実施形態の差動送信回路51は、図10に示した第4実施形態の差動送信回路31に対し、トランジスタP13、P14、N13、N14が追加されている点、スイッチ回路SW31p、SW32p、SW31n、SW32nに代えてスイッチ回路SW51p、SW52p、SW51n、SW52nを備えている点などが異なる。トランジスタP13、P14、N13、N14は、第5実施形態において説明したものと同様のものとなっている。
スイッチ回路SW51pは、スイッチ回路SW31pに対し、トランジスタP6、N8に代えてトランジスタP46、N48を備えている点などが異なっている。トランジスタP46、N48は、第5実施形態において説明したものと同様のものとなっている。スイッチ回路SW52pは、スイッチ回路SW32pに対し、トランジスタP7、N9に代えてトランジスタP47、N49を備えている点などが異なっている。トランジスタP47、N49は、第5実施形態において説明したものと同様のものとなっている。
スイッチ回路SW51nは、スイッチ回路SW31nに対し、トランジスタP8、N6に代えてトランジスタP48、N46を備えている点などが異なっている。トランジスタP48、N46は、第5実施形態において説明したものと同様のものとなっている。スイッチ回路SW52nは、スイッチ回路SW32nに対し、トランジスタP9、N7に代えてトランジスタP49、N47を備えている点などが異なっている。トランジスタP49、N47は、第5実施形態において説明したものと同様のものとなっている。
以上説明した本実施形態によっても、第4実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態の差動送信回路51によれば、出力用トランジスタとして機能するトランジスタP2、P3、N2、N3のドレインと差動伝送路2との間に直列に介在するように高耐圧素子であるトランジスタP13、P14、N13、N14が設けられているため、出力用トランジスタのゲート・ドレイン間の耐圧が不足する場合でも、その耐圧不足に伴い生じる問題の発生を回避することができる。
また、差動送信回路51では、スイッチS1、S3、S5、S7を構成する各トランジスタとして高耐圧素子が用いられていることから、差動伝送路2の電位がGNDレベル以下になった場合または差動伝送路2の電位が電源電圧Vcc以上になった場合でも、各トランジスタのゲート・ドレイン間の耐圧不足に伴い生じる問題の発生を回避することができる。なお、この場合、トランジスタP6、P7、N6、N7については、高耐圧素子を用いる必要はないものの、インバータ回路としての特性を揃えるため、トランジスタN8、N9、P8、P9と同様の高耐圧素子を用いるようにしている。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
上記各実施形態で示した数値などは例示であり、それに限定されるものではない。
本発明は、車載用途、産業機器向けなどに適用することができる通信装置1において用いられる差動送信回路3などに限らず、差動伝送路を介して双方向通信を行う通信装置において用いられる差動送信回路全般に適用することができる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
1…通信装置、2…差動伝送路、3、11、21、31、41、51…差動送信回路、4…差動受信回路、6…信号生成部、D1、D2…ダイオード、N2、N3…トランジスタ、N4、N5…トランジスタ、N11、N12…トランジスタ、N13、N14…トランジスタ、P2、P3…トランジスタ、P4、P5…トランジスタ、P11、P12…トランジスタ、P13、P14…トランジスタ、Rp1、Rn1…抵抗、Rp2、Rn2…抵抗、S1、S3、S5、S7…スイッチ、S9、S10…スイッチ。

Claims (7)

  1. 差動伝送路(2)を介して双方向通信を行う通信装置(1)において用いられる差動送信回路(3、11、21、31、41、51)であって、
    前記通信装置により送信動作が行われる送信期間に駆動信号に応じてオンオフされる複数のMOSFETである出力用トランジスタ(P2、P3、N2、N3)と、
    前記駆動信号を生成して出力する信号生成部(6)と、
    前記出力用トランジスタのゲートおよびドレイン間に接続されたMOSFETである短絡用トランジスタ(P4、P5、N4、N5)と、
    前記信号生成部から前記出力用トランジスタのゲートへと至る前記駆動信号の供給経路を遮断することができる遮断部(S1、S3、S5、S7)と、
    を備え、
    前記遮断部は、前記通信装置により受信動作が行われる受信期間には前記駆動信号の供給経路を遮断するようになっている差動送信回路。
  2. 前記遮断部は、前記駆動信号の供給経路に直列に介在するように設けられたアナログスイッチにより構成されている請求項1に記載の差動送信回路。
  3. 前記遮断部は、前記駆動信号を入力して前記駆動信号に応じた信号を出力するものであり且つ出力状態をハイインピーダンス状態に設定可能な3ステートバッファにより構成されている請求項1に記載の差動送信回路。
  4. 前記出力用トランジスタのバックゲートおよびソース間に接続された第1抵抗(Rp1、Rn1)と、
    前記第1抵抗の端子間に接続された第1スイッチ(S9、S10)と、
    を備え、
    前記第1スイッチは、前記送信期間にはオンされるとともに、前記受信期間にはオフされるようになっている請求項1から3のいずれか一項に記載の差動送信回路。
  5. 前記出力用トランジスタおよび前記短絡用トランジスタの各バックゲートは、互いに異なる箇所に接続されている請求項4に記載の差動送信回路。
  6. 前記出力用トランジスタのバックゲートは、そのソースまたは前記ソースと同様の電位を有するノードに接続され、
    前記短絡用トランジスタのバックゲートは、ダイオード(D1、D2)およびバイアス用の第2抵抗(Rp2、Rn2)を介して前記出力用トランジスタのソースに接続され、
    さらに、前記短絡用トランジスタのバックゲートと、回路の電源電圧または回路の基準電位が供給されるノードとの間に接続された第2スイッチ(P11、P12、N11、N12)を備え、
    前記第2スイッチは、前記送信期間にはオンされるとともに、前記受信期間にはオフされるようになっている請求項5に記載の差動送信回路。
  7. さらに、前記出力用トランジスタのドレインと前記差動伝送路との間に直列に介在するように設けられたスイッチング素子(P13、P14、N13、N14)を備え、
    前記スイッチング素子は、回路の電源電圧よりも高い耐圧を有する高耐圧素子であり、
    前記遮断部は、回路の電源電圧よりも高い耐圧を有する高耐圧素子により構成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の差動送信回路。
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