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JP2023026759A - カートリッジの再生産方法、カートリッジの再生産システム、及びカートリッジ - Google Patents

カートリッジの再生産方法、カートリッジの再生産システム、及びカートリッジ Download PDF

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JP2023026759A
JP2023026759A JP2022198078A JP2022198078A JP2023026759A JP 2023026759 A JP2023026759 A JP 2023026759A JP 2022198078 A JP2022198078 A JP 2022198078A JP 2022198078 A JP2022198078 A JP 2022198078A JP 2023026759 A JP2023026759 A JP 2023026759A
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storage member
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宏樹 清水
Hiroki Shimizu
直樹 松丸
Naoki Matsumaru
一郎 寺田
Ichiro Terada
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Abstract

【課題】カートリッジ再生産時における、より簡便かつ精度の高い情報記録部材の組み付け方法を提供する。【解決手段】画像形成装置本体に着脱可能なカートリッジを再生産する方法であって、再生産前の第一のカートリッジは、第一の記憶部材と、第一の記憶部材が取り付けられる第一の取り付け部を有する第一の枠体と、を有し、再生産後の第二のカートリッジB2は、第二の記憶部材80と、第二の記憶部材80が取り付けられる第二の取り付け部90gを有する第二の枠体71と、を有し、第一の取り付け部は、第一の枠体に一体成形されており、第二の枠体71は、第一の枠体において第一の取り付け部が除去された除去部71fに第二の取り付け部90gを取り付けることで製造され、第二の取り付け部90gは、第一の枠体に残存する残存形状部71g、71hを利用して、除去部71fに位置決めされる。【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の電子写真画像形成装置に用いられるカートリッジ、およびカートリッジの再生産方法に関するものである。
いわゆるカートリッジ方式を採用する電子写真画像形成装置(画像形成装置)において、カートリッジに、サービス情報やプロセス情報を記憶する記憶素子を備えたメモリチップなどの記憶部材が搭載される場合がある。記憶素子に記憶された情報を活用することにより、形成される画像の画質やカートリッジのメンテナンス性がより一層向上される。
ここで、使用済のカートリッジは、部品が交換され、再び商品化される場合がある。特許文献1では、カートリッジの枠体に取り付けられた記憶部材保持ユニットを取り外し、新品の記憶部材が取り付けられた新たな記憶部材保持ユニットを取り付ける再生産方法が開示されている。一方、特許文献2では、素材カートリッジに組付けられていた情報記憶部材より大きいサイズの情報記憶部材を、素材カートリッジに組付けられるように、取り付け部を改変する再生産方法が開示されている。
特開2014-102506号公報 米国特許第7424245号公報
本発明の目的は、カートリッジ再生産時における、より簡便かつ精度の高い情報記録部材の組み付け方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明におけるカートリッジの再生産方法は、
画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジを再生産する方法であって、
再生産前の第一のカートリッジは、
第一の記憶部材と、
前記第一の記憶部材が取り付けられる第一の取り付け部を有する第一の枠体と、
を有し、
再生産後の第二のカートリッジは、
第二の記憶部材と、
前記第二の記憶部材が取り付けられる第二の取り付け部を有する第二の枠体と、
を有し、
前記第一の取り付け部は、前記第一の枠体に一体成形されており、
前記第二の枠体は、前記第一の枠体から前記第一の取り付け部を除去し、前記第一の枠体において前記第一の取り付け部が除去された除去部に前記第二の取り付け部を取り付けることで製造され、
前記第二の取り付け部は、前記第一の取り付け部の除去の後に前記第一の枠体に残存する残存形状部を利用して、前記除去部に対して位置決めされることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明におけるカートリッジの再生産システムは、
画像形成装置と、
第一の記憶部材と、前記第一の記憶部材が取り付けられる第一の取り付け部を有する第一の枠体と、を有し、前記画像形成装置の装置本体に着脱可能な再生産前の第一のカートリッジと、
第二の記憶部材と、前記第二の記憶部材が取り付けられる第二の取り付け部を有する第二の枠体と、を有し、前記装置本体に着脱可能な再生産後の第二のカートリッジと、
を備え、
前記装置本体に着脱されるカートリッジを前記第一のカートリッジから前記第二のカートリッジに再生産する再生産システムであって、
前記第一の取り付け部は、前記第一の枠体に一体成形されており、
前記第二の枠体は、前記第一の枠体から前記第一の取り付け部を除去し、前記第一の枠体において前記第一の取り付け部が除去された除去部に前記第二の取り付け部を取り付けることで製造され、
前記第二の取り付け部は、前記第一の取り付け部の除去の後に前記第一の枠体に残存する残存形状部を利用して、前記除去部に対して位置決めされることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明におけるカートリッジは、
画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
前記装置本体に設けられた複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の電極を有する記憶部材と、
前記記憶部材が取り付けられる取り付け部と、前記装置本体に設けられた嵌合部が嵌合可能な被嵌合部と、を有する枠体と、
を有し、
前記記憶部材を新しい前記記憶部材に取り換えるカートリッジの再生産において素材カートリッジとして用いられるカートリッジにおいて、
前記取り付け部は、前記枠体に一体成形されており、
前記記憶部材は、前記取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記取り付け部に突き当てられることで、前記取り付け部に取り付けられるように構成されており、
前記被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであり、
前記リブは、前記取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
前記複数の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明におけるカートリッジは、
画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
前記装置本体に設けられた複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の電極を有する記憶部材と、
前記記憶部材が取り付けられる取り付け部と、前記装置本体に設けられた嵌合部が嵌合可能な被嵌合部と、を有する枠体と、
を有するカートリッジにおいて、
前記取り付け部は、前記枠体と別体で製造されて前記枠体に取り付けられており、
前記記憶部材は、前記取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記取り付け部に突き当てられることで、前記取り付け部に取り付けられるように構成されており、
前記被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであって、前記枠体に一体成形された第一のリブと、前記取り付け部に一体成形された第二のリブと、が前記第二の方向に連なったリブであり、
前記リブは、前記取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
前記複数の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とする。
本発明によれば、カートリッジ再生産時において、より簡便かつ精度の高く、情報記録部材を組み付けることができる。
本発明の実施例に係るカートリッジの再生産方法を説明する詳細斜視図 本発明の実施例に係るカートリッジの再生産方法を説明する詳細斜視図 本発明の実施例に係るカートリッジの再生産方法を説明する詳細斜視図 本発明の実施例に係るカートリッジの再生産方法を説明する詳細斜視図 本発明の実施例に係る画像形成装置の概略断面図 本発明の実施例に係るプロセスカートリッジの主断面図 本発明の実施例に係るプロセスカートリッジの概略分解斜視図 本発明の実施例に係る装置本体とプロセスカートリッジの概略斜視図 本発明の実施例に係る情報記憶部材の構成を説明する概略図 素材カートリッジにおける情報記憶部材挿入工程を示す概略斜視図 情報記憶部材保持ユニットと本体コネクタの関係の説明図 情報記憶部材保持ユニットに対する情報記憶部材の挿入工程の説明図 情報記憶部材の記憶素子接点の配置の説明図 情報記憶部材、情報記憶部材保持ユニットの位置精度の説明図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
<画像形成装置の全体構成>
電子写真画像形成装置(画像形成装置)とは、電子写真画像形成方式を用いてシート等の記録用紙(記録材、記録媒体等とも称させる。)に画像を形成する装置である。画像形成装置の例としては、電子写真複写機、電子写真複合機、電子写真プリンタ(LEDプリンタ、レーザビームプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が挙げられる。本発明の実施例では、レーザビームプリンタを例に挙げて説明する。
電子写真画像形成方式とは、電子写真感光体(感光体)上に形成された静電像をトナー(現像剤)で現像する方式を指す。ここで、現像方式は1成分現像方式、2成分現像方式、乾式現像等の現像方式に関わらない。また、感光体としては、ドラム形状のシリンダ表層に感光体を備えた構成を有する電子写真感光ドラム(感光ドラム)が用いられる。また、画像形成において感光ドラムに作用する帯電ローラや現像ローラ等は、プロセス手段と呼ばれる。
ここで、感光体とプロセス手段は、それぞれ個別に、あるいは一体的にカートリッジ化され、画像形成装置の装置本体に着脱可能(着脱自在)に構成されることがある。例えば、現像ローラ等の現像手段を備える現像装置は、画像形成装置の装置本体に着脱可能な現像カートリッジとして構成されることもある。本実施例では、感光体としての感光ドラムと、プロセス手段としての、帯電ローラ、現像ローラ、クリーニングブレードを一体化したプロセスカートリッジを例に挙げて説明する。
なお、実施例中の符号は、図面を参照するためのものであって、構成を限定するもので
はない。また、実施例中の寸法等は関係を明瞭に説明するためのものであって、構成を限定するものではない。
また、実施例におけるプロセスカートリッジの長手方向とは、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱する方向と実質的に直交する方向である。また、プロセスカートリッジの長手方向とは感光ドラムの回転軸線と平行(シート搬送方向と交差する方向)である。長手方向において、プロセスカートリッジの画像形成装置本体から感光ドラムが回転力を受ける側を駆動側(被駆動側)とし、その反対側を非駆動側とする。また、特段明記することなく上方(上側)と記載した場合には、画像形成装置を設置した際の重力方向上方側を上方とみなし、その反対方向(逆方向)を重力方向下方側(下側)とする。
<レーザビームプリンタと画像形成プロセスの説明>
図5は、本実施例に係る画像形成装置であるレーザビームプリンタの装置本体A(以下、装置本体Aと記載する)及びプロセスカートリッジ(以下、カートリッジBと記載する)の模式的断面図である。また、図6は、カートリッジBの模式的断面図である。
ここで、装置本体Aとは、レーザビームプリンタの構成のうち、カートリッジBを除いた構成部分を指すものとする。
図5を用いて、レーザビームプリンタの構成について説明する。図5に示すレーザビームプリンタは、カートリッジBが装置本体Aに対して着脱可能(装着可能かつ離脱可能)となっており、カートリッジBは、装置本体Aに装着されると、露光手段(露光装置)としてのレーザスキャナユニット3の下方に配置される。また、装置本体Aに装着されたカートリッジBの下方には、画像形成装置における画像形成の対象(目的)である記録媒体(シート材)としてのシートPを収容したシートトレイ4が配置されている。
さらに、装置本体Aには、シートPの搬送方向X1に沿って上流側から順に、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、搬送ローラ対5c、転写ガイド6、転写ローラ7、搬送ガイド8、定着装置9、排出ローラ対10、排出トレイ11が配置されている。なお、定着手段としての定着装置9は、加熱ローラ9a及び加圧ローラ9bにより構成されている。
図5、図6を用いて、画像形成プロセスの概略を説明する。
プリントスタート信号に基づいて、感光ドラムとしてのドラムシリンダ62は、矢印R方向(以下、回転方向Rとする)に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。バイアス電圧が印加された帯電ローラ66は、ドラムシリンダ62の外周面に接触し、ドラムシリンダ62の外周面を一様均一に帯電する。
レーザスキャナユニット3は、レーザビームプリンタへ入力される画像情報に応じたレーザ光Lを出力する。そのレーザ光Lは、カートリッジBの上面の露光窓部74を通り、ドラムシリンダ62の外周面を走査露光する。これにより、帯電されたドラムシリンダ62上の一部が除電され、感光ドラム表面に静電像(静電潜像)が形成される。
一方、図6に示すように、現像装置としての現像ユニット20において、トナー室29内の現像剤(以下、「トナーT」と称す)は、搬送部材としての搬送スクリュ43の回転によって撹拌、搬送され、トナー供給室28に送り出される。
現像剤としてのトナーTは、マグネットローラ34(固定磁石)の磁力により、現像手段としての現像ローラ32の表面に担持される。現像ローラ32は、ドラムシリンダ62
上に形成された静電潜像を現像すべく現像剤を現像領域へと担持、搬送する。現像領域へと搬送されるトナーTは、現像ブレード42によって現像ローラ32周面の層厚が規制される。トナーTは、現像ローラ32と現像ブレード42の間で摩擦帯電される。
このようにして現像ローラ32によって担持されたトナーTが、ドラムシリンダ62上に形成された静電潜像を現像(可視像化)する。そして、ドラムシリンダ62はその表面に現像されたトナー(トナー像)を担持して、回転方向Rに回転する。
また、図5に示すように、レーザ光Lの出力タイミングとあわせて、装置本体Aの下部に収納されたシートPが、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、搬送ローラ対5cによって、シートトレイ4から給送される。そして、そのシートPが転写ガイド6を経由して、ドラムシリンダ62と転写ローラ7との間の転写位置(転写ニップ)へ供給される。この転写位置において、トナー像はドラムシリンダ62からシートPに順次転写されていく。
トナー像が転写されたシートPは、ドラムシリンダ62から分離されて搬送ガイド8に沿って定着装置9に搬送される。そしてシートPは、定着装置9を構成する加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとの間の定着ニップ部を通過する。この定着ニップ部では、シートP上の未定着トナー像が、加圧されるとともに加熱されることでシートPへと定着される。その後、トナー像が定着されたシートPは、排出ローラ対10により搬送され、排出トレイ11に排出される。
一方、トナーTをシートへ転写した後のドラムシリンダ62の表面にはシートへ転写されずにドラム表面に残留する転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、ドラムシリンダ62の周面に当接するクリーニングブレード77により除去される。これにより、ドラムシリンダ62上に残留していたトナーが清掃され、清掃されたドラムシリンダ62は再び帯電され、画像形成プロセスに使用される。ドラムシリンダ62から除去されたトナー(転写残トナー)はクリーニングユニット60の廃トナー室71bに貯蔵される。
上記において、帯電ローラ66、現像ローラ32、クリーニングブレード77は、いずれもドラムシリンダ62に作用するプロセス手段として機能する。本実施例の画像形成装置は、クリーニングブレード77で転写残トナーを除去する方式を採用したが、電荷を調整した転写残トナーを現像装置で現像と同時に回収する方式(クリーナレス方式)を採用してもよい。なお、クリーナレス方式において、転写残トナーの電荷を調整するための補助帯電部材(補助帯電ブラシ等)もプロセス手段として機能する。
<プロセスカートリッジの構成説明>
図6、図7を用いて、カートリッジBの詳細な構成について説明する。図7は、カートリッジBを分解して示した模式的斜視図である。
カートリッジBの枠体は、複数のユニットに分解可能である。本実施例のカートリッジBは、クリーニングユニット60と現像ユニット20の2つのユニットが一体化されたものである。本実施例では、ドラムシリンダ62を保持するクリーニングユニット60と現像ユニット20とが、2本の連結ピン75で連結される構成を用いて説明するが、3体以上に分かれていても良い。当然、複数のユニットがピン等の結合部材で結合されず、ユニットのうちの一部のみを交換可能な構成であってもよい。
クリーニングユニット60は、クリーニング枠体71、ドラムユニットU1、帯電ローラ66およびクリーニングブレード77等からなる。
ドラムユニットU1は、ドラムシリンダユニットU2、およびドラムシリンダユニットU2の駆動側端部に設けられるカップリング部材86で構成される。また、ドラムシリンダユニットU2は、ドラムシリンダ62と、ドラムシリンダ62の駆動側に取り付けられるフランジ部材としての駆動側フランジ87等で構成される。ドラムシリンダ62へは、駆動側フランジ87、カップリング部材86を介して装置本体Aから回転力が伝達される。
図7に示すように、ドラムシリンダ62は、回転軸線L1(以下、軸線L1と記載する)を中心に回転可能である。また、カップリング部材86は、回転軸線L2(以下、軸線L2と記載する)を中心に回転可能である。ここで、カップリング部材86は、ドラムシリンダ62に対し傾斜(傾動)可能に構成されている。言い換えれば、軸線L2が軸線L1に対して傾斜可能である。
一方、図6および図7に示すように、現像ユニット20は、トナー収容容器22、底部材21、第1サイド部材26L(非駆動側)、第2サイド部材26R(駆動側)、現像ブレード42、現像ローラ32、マグネットローラ34からなる。ここで、トナー収容容器22内には、トナーを搬送する搬送部材としての搬送スクリュ43(撹拌シート)、現像剤としてのトナーTを有する。また、現像ユニット20は、現像ユニット20とクリーニングユニット60の間でユニットの姿勢を規制するために付勢力を与える圧縮バネ46を備える。さらに、連結部材としての連結ピン75により、クリーニングユニット60と現像ユニット20は、互いに回動可能に連結され、カートリッジBを構成する。
具体的には、現像ユニット20の長手方向(現像ローラ32の軸線方向)両端に設けられるアーム部23aL、23aRの先端に、回動孔23bL、23bRが設けられている。回動孔23bL、23bRは、現像ローラ32の軸線と平行に設けられている。また、クリーニングユニット60側の枠体であるクリーニング枠体71の長手両端部のそれぞれには、連結ピン75を嵌入するための嵌入穴71aが形成されている。そして、アーム部23aL、23aRをクリーニング枠体71の所定の位置に合わせて、連結ピン75を回動孔23bL、23bRと嵌入穴71aに挿入する。これにより、クリーニングユニット60と現像ユニット20が、連結部材としての連結ピン75を中心に回動可能に結合される。
このとき、アーム部23aL、23aRの根元に取り付けられた圧縮バネ46がクリーニング枠体71に当たり、連結ピン75を回動中心として現像ユニット20をクリーニングユニット60へ付勢している。これにより、プロセス手段としての現像ローラ32は回転体としてのドラムシリンダ62の方向へ確実に押し付けられる。そして、現像ローラ32の両端部に取り付けられたリング形状の間隔保持部材としてのスペーサ(不図示)によって、現像ローラ32はドラムシリンダ62から所定の間隔を保たれる。
<プロセスカートリッジの着脱の説明>
図8を用いて、カートリッジBが装置本体Aに着脱される動作について説明する。図8は、装置本体AにカートリッジBを着脱する様子の説明図である。図8(a)は非駆動側から見た斜視図、図8(b)は駆動側から見た斜視図である。なお、駆動側とはカートリッジBのカップリング部材86が設けられた長手方向の端部を指す。
装置本体Aには開閉扉13が回動可能に取り付けられている。図8は、この開閉扉13が開かれた状態の装置本体Aを示した図である。
装置本体Aの内部には、駆動ヘッド14と、案内機構としてのガイド部材12を備える。ここで、駆動ヘッド14は装置本体A側に設けられ、装置本体Aに装着されるカートリ
ッジBへと駆動力を伝達する本体側の駆動伝達機構であり、カートリッジBのカップリング部材86と係合する。係合後に駆動ヘッド14が回転することでカートリッジBへ回転力を伝達することができる。
ここで、駆動ヘッド14は、回転可能に装置本体Aに支持されている。また、駆動ヘッド14は、回転力を付与する付与部としての駆動ピン(不図示)を備える。また、案内機構としてのガイド部材12は、カートリッジBを装置本体A内に案内する本体側ガイド部材である。ガイド部材12は、板状の部材にガイド用の溝が設けられたものでも良いし、カートリッジBを下面から支えつつガイド(案内)するように設けられた部材でも良い。
<情報記憶部材の構成>
図9を参照して、本実施例に係るカートリッジ(プロセスカートリッジ)Bに設けられた情報記憶部材80について説明する。図9は、情報記憶部材80の構成を示す模式的斜視図であり、(a)は基板81の一方の面側を示し、(b)は基板81の他方の面側を示している。
図9(a)に示すように、情報記憶部材80は、矩形板状の基板81を有し、基板81の一面側に情報を記憶する記憶素子83が内蔵されている。図9(a)に示す基板81の一面は、情報記憶部材80がクリーニング枠体71に取り付けられた際に、クリーニング枠体71の取り付け部の底面に対向する面である。記憶素子83は、基板81内部における一面側に配置されている。
図9(b)に示すように、基板81の他面側(一面側とは反対側)には、記憶素子83と電気的に導通する記憶素子接点(電極)82が設けられている。図9(b)に示す基板81の他面は、図9(a)に示す基板81の一面とは反対側の面であり、情報記憶部材80がクリーニング枠体71に取り付けられた際に、クリーニング枠体71の取り付け部から露出する領域を有する面である。その露出する領域に、記憶素子接点82が設けられている。
カートリッジBが装置本体Aの所定の装着位置に装着された状態において、カートリッジBの記憶素子接点82と、装置本体Aに設けられた本体コネクタ84の本体電気接点(本体電極)85と、が当接し電気的に接続される。この当接により、装置本体Aの制御部と、カートリッジBの情報記憶部材80との間で通信が行われ、カートリッジBの情報が装置本体A側で検知される。
図10を参照して、カートリッジBに対する情報記憶部材80の装着方法について説明する。図10は、本発明の実施例に係る素材カートリッジB1における情報記憶部材80の挿入工程を示す概略斜視図であり、(a)は情報記憶部材80の挿入前(挿入途中)の様子、(b)は情報記憶部材80の挿入後の様子をそれぞれ示している。
図10(a)に示すように、クリーニング枠体71には、情報記憶部材80が取り付けられる第一の取り付け部71eが設けられている。第一の取り付け部71eには、情報記憶部材80の挿入をガイドするスリット部71cが設けられている。
ここで、図10及び図1、図11~図14の各図において、第一の取り付け部71eに対する情報記憶部材80の挿入方向に沿った方向をD1(第一の方向)とする。また、D1と直交する情報記憶部材80の基板81の幅方向に沿った方向をD2(第二の方向)とし、D1とD2のそれぞれと直交する基板81の厚み方向であって、記憶素子接点82が露出する方向をD3(第三の方向)とする。
スリット部71cは、D2方向に凹みD1方向に延びる溝形状部が、D2方向に対で対称的に設けられたような構成を有し、第一の取り付け部71eへの情報記憶部材80の挿入時に、基板81の幅方向(D2方向)の一端側と他端側とをそれぞれガイドする。上記一対の溝形状部は、基板81を受け入れるべく、それぞれD1方向において基板81の挿入方向上流側に開口している。上記一対の溝形状部のそれぞれは、第一の取り付け部71eの底面に対向する面であって、第一の取り付け部71eの底面との間で基板81(の縁部)を厚み方向に挟み、基板81のD3方向の位置を決める規制面を有する。また、上記一対の溝形状部は、D2方向に対向する面であって、基板81(の幅方向縁部の端面)を幅方向に挟み、基板81のD2方向の位置を決める規制面を有する。
図10(a)に示すように、情報記憶部材80は、スリット部71cに、図中破線矢印の方向から、基板81の記憶素子接点82が設けられた面側(図9(b)に示す他面側)を外向きにして(D3方向に向けて)挿入される。情報記憶部材80は、基板81がスリット部71cに嵌合し、情報記憶部材80のカートリッジ短手方向(基板81における挿入方向と直交する幅方向(D2方向))の位置が決められている。情報記憶部材80の長手方向(基板81の挿入方向(D1方向))は、情報記憶部材80の先端部(基板81の挿入方向下流側の端面部)を、スリット部71cの奥に設けられた規制壁(当接部)71dに突き当てることで位置を決められている(図10(b))。
<カートリッジの再生産方法>
本実施例では、カートリッジBの再生産方法(情報記憶部材80のリフレッシュ方法)として、以下の工程を有する。
(1)クリーニング枠体71の切削工程
(2)情報記憶部材保持ユニット90の取り付け、接着
(3)新たな情報記憶部材80の取り付け
図1~図4を参照して、カートリッジBの再生産方法(情報記憶部材80のリフレッシュ方法)の各工程について説明する。本実施例に係るカートリッジBの再生産方法(再生産システム)は、再生産前のカートリッジB1を素材カートリッジとし、この素材カートリッジの情報記憶部材80を新しいものに取り換えて新たなカートリッジB2を製造する方法(システム)である。
図1は、再生産前のカートリッジB1のクリーニング枠体71における情報記憶部材80の第一の取り付け部71e周辺の拡大斜視図である。図2は、第一の取り付け部71e周辺の除去工程後のクリーニング枠体71の拡大斜視図である。図3は、情報記憶部材保持ユニット90の取り付け、接着時の様子を示す、拡大斜視図である。図4は、新たな情報記憶部材80が挿入された、再生産後のカートリッジB2のクリーニング枠体71の第二の取り付け部90g周辺の拡大斜視図である。
(1)クリーニング枠体の切削工程
回収した素材カートリッジである再生産前カートリッジB1(第一のカートリッジ)に備えられた情報記憶部材80の再生を行うため、第一の枠体としてのクリーニング枠体71に設けられた第一の取り付け部71eとその周辺(図1)を除去する。除去加工後のクリーニング枠体71の形状を図2に示す。除去方法としては、例えば、エンドミル等の切削工具を用いてクリーニング枠体71の切削加工を行う。この除去工程により、クリーニング枠体71の第一の位置決めリブ71G、71Hの一部が、除去部分として、第一の取り付け部71eとともに除去されるとともに、残りの部分が残存部分として、クリーニング枠体71に残ることになる。また、第一の取り付け部71eとともに古い情報記憶部材80(第一の記憶部材)も再生産前カートリッジB1から除去されることになる。
(2)情報記憶部材保持ユニット90の取り付け、接着
次に、新たに情報記憶部材保持ユニット90をクリーニング枠体71に取り付ける方法について図3を用いて説明する。まず、情報記憶部材保持ユニット90をクリーニング枠体71の除去部としての切削面71fに取り付ける。これにより、クリーニング枠体71は、情報記憶部材80の取り付け部が作り変えられた新たな枠体(第二の枠体)として生まれ変わることになる。
このとき、クリーニング枠体71と情報記憶部材保持ユニット90の位置決めは、クリーニング枠体71の残存する形状を利用して位置決めを行う。具体的には、クリーニング枠体71の残存形状部としての残存リブ71g、71hと、情報記憶部材保持ユニット90に設けた穴(D2方向に凹む凹部)90a、90bと、を嵌合させることによって位置決めを行う。穴90a、90bは、クリーニング枠体71に対して情報記憶部材保持ユニット90を位置決めするための係合部として、被係合部としての残存リブ71g、71hに対して情報記憶部材80の挿入方向(D1方向)に係合可能に構成されている。なお、係合部としての穴(凹部)90a、90bの構成は、D2方向に突出する一対の突起部(凸部)がD1方向に残存リブ71g、71hを挟むように並ぶ構成と捉えてもよい。
位置決め後の結合に関しては、切削面71fと情報記憶部材保持ユニット90の間に接着剤を塗布して固めることにより、クリーニング枠体71と情報記憶部材保持ユニット90とが結合される。これにより再生産後カートリッジB2(第二のカートリッジ)が形成されることになる。なお、接着剤の例としては、紫外線硬化系樹脂、工業用接着剤、瞬間接着剤等が挙げられる。
(3)新たな情報記憶部材の取り付け
次に、図4を用いて、新たな情報記憶部材80(第二の記憶部材)を情報記憶部材保持ユニット90に取り付ける方法について説明する。図4に示すように、再生産後カートリッジB2の情報記憶部材保持ユニット90の第二の取り付け部90gには、スリット部90cが設けられている。スリット部90cは、再生産前のカートリッジB1のクリーニング枠体71に設けられていた第一の取り付け部71eのスリット部71cと同様のガイド溝形状を有している。
スリット部90cは、D2方向に凹みD1方向に延びる溝形状部が、D2方向に対で対称的に設けられたような構成を有し、第二の取り付け部90gへの情報記憶部材80の挿入時に、基板81の幅方向(D2方向)の一端側と他端側をそれぞれガイドする。上記一対の溝形状部は、基板81を受け入れるべく、それぞれD1方向において基板81の挿入方向上流側に開口している。上記一対の溝形状部のそれぞれは、第二の取り付け部90gの底面に対向する面であって、第二の取り付け部90gの底面との間で基板81(の縁部)を厚み方向に挟み、基板81のD3方向の位置を決める規制面を有する。また、上記一対の溝形状部は、D2方向に対向する面であって、基板81(の幅方向縁部の端面)を幅方向に挟み、基板81のD2方向の位置を決める規制面を有する。
図4に示すように、情報記憶部材80は、スリット部90cに、図中破線矢印の方向から、基板81の記憶素子接点82が設けられた面側(図9(b)に示す他面側)を外向きにして(D3方向に向けて)挿入される。情報記憶部材80は、基板81がスリット部90cに嵌合し、情報記憶部材80のカートリッジ短手方向(基板81における挿入方向と直交する幅方向(D2方向))の位置が決められている。情報記憶部材80の長手方向(基板81の挿入方向(D1方向))は、情報記憶部材80の先端部(基板81の挿入方向下流側の端面部)を、スリット部90cの奥に設けられた規制壁(当接部)90dに突き当てることで位置を決められている(図14)。すなわち、このとき情報記憶部材80は、第二の取り付け部90gにおける規制壁90dと周囲のスリット部90cのリブ等の形
状により、スリット部90cの溝形状に沿った方向以外への移動を規制されている。
以上説明したように、クリーニング枠体71の第一の取り付け部71e周辺の切削除去工程の際に一部形状を残し、その残存部を情報記憶部材保持ユニット90の位置決めとして用いることができる。
この構成によれば、再生産後カートリッジB2の第二の取り付け部90gには、素材カートリッジ(再生産前カートリッジB1)の情報記憶部材80と同じサイズの新たな情報記憶部材80を配置可能である。したがって、再生産後カートリッジB2への新しい情報記憶部材80の取り付けを、従来手法よりも簡単な工程で精度良く位置決めする再生産方法を提供することができる。また、素材カートリッジ(再生産前カートリッジB1)の取り付け部(第一の取り付け部71e)は、カートリッジ枠体(クリーニング枠体71)と一体成形される構成で良いため、素材カートリッジのコストを上げることなく、高精度な位置決めが可能である。
<再生産されたカートリッジの情報記憶部材>
図11、図12、図13、図14を用いて再生産されたカートリッジB2の情報記憶部材80の保持方法について、説明する。図11は、本実施例における情報記憶部材保持ユニット90と本体コネクタ84の関係を説明する概略図である。図11(a)は、本体コネクタ84が情報記憶部材保持ユニット90に係合する前の状態を説明する斜視図である。図11(b)は、クリーニング枠体71と情報記憶部材保持ユニット90の関係を示す上面図である。図11(c)は、本体コネクタ84が情報記憶部材保持ユニット90に係合した状態を示す部分断面図(図11(b)のXX矢視断面図)である。図12は、情報記憶部材保持ユニット90に対して情報記憶部材80を挿入する工程を説明する概略斜視図である。図13は、情報記憶部材80の記憶素子接点82の配置を説明する概略斜視図である。図14は、情報記憶部材80、情報記憶部材保持ユニット90の位置精度について説明する概略斜視図である。
再生産されたカートリッジB2は、クリーニング枠体71と情報記憶部材保持ユニット90を有し、情報記憶部材保持ユニット90に本体コネクタ84が係合することで、情報記憶部材保持ユニット90と本体コネクタ84の位置決めを行う。具体的には、図11(a)~図11(c)に示すように、情報記憶部材保持ユニット90が有する一対の第二の位置決めリブ90e、90fをそれぞれ本体コネクタ84の突起部対84e、84fで挟み込み、嵌合させることで位置決めを行う。
情報記憶部材保持ユニット90の一対の位置決めリブ90e、90fは、情報記憶部材80の記憶素子接点82が露出する方向であるD3方向に突出するとともに、情報記憶部材80の基板81の幅方向であるD2方向に延びるリブ形状を有している。本体コネクタ84の突起部対84e、84fは、それぞれ、D3方向(記憶素子接点82が露出する方向とは逆方向)に突出するとともに、D1方向に並ぶ一対の突起部である。本体コネクタ84の突起部対84e、84fは、それぞれ、位置決めリブ90e、90fをD1方向に挟み込んで嵌合可能な構成となっている。
そのため、図11中のd1方向(位置決めリブ90e、90fが延びる方向)に直交する方向(本体コネクタ84が嵌合する方向)において、本体コネクタ84と情報記憶部材保持ユニット90の位置決め精度が良い。
なお、再生産前カートリッジB1では、被嵌合部として図1に示すクリーニング枠体71の第一の位置決めリブ71G、71Hを本体コネクタ84の突起部対84e、84fが挟み込で嵌合し、第一の取り付け部71e(情報記憶部材80)を位置決めする。残存部
としての残存リブ71g、71hは、上述した切削工程後に残る第一の位置決めリブ71G、71Hの一部である。
再生産後カートリッジB2の第二の位置決めリブ90e、90fは、それぞれ残存リブ71g、71hに連なって一続きのリブを形成するように設けられている。すなわち、第二の位置決めリブ90e、90fは、残存リブ71g、71hと一体的に、再生産前カートリッジB1の第一の位置決めリブ71G、71Hと同様のリブ形状を形成するように構成されている。装置本体Aに対する情報記憶部材80の位置決め精度が、再生産の前後で変化しないように構成されている。
また、再生産前カートリッジB1の位置決めリブ71G、71Hは、装置本体Aに対するクリーニング枠体71の位置決め機能(被嵌合部)と、再生産時におけるクリーニング枠体71に対する情報記憶部材保持ユニット90の位置決め機能(被係合部)を有する。これら2つの機能はそれぞれ別々の形状部によって達成できるようにしてもよいが、本実施例では、一つのリブ形状部によって上記2つの機能を賄うことが可能な構成となっている。
ここで、嵌合部としての本体コネクタ84の突起部対84eは、被嵌合部として、第二の位置決めリブ90eとともに、これに連なる残存リブ71hをD1方向に挟み込むように構成してもよい。同様に、本体コネクタ84の突起部対84fは、第二の位置決めリブ90fとともに、これに連なる残存リブ71gをD1方向に挟み込むように構成してよい。これにより、再生産の前後における装置本体Aに対する情報記憶部材80の位置の変動をより効果的に抑制することができる。
また、再生産後カートリッジB2において、第二の位置決めリブ90e、90fは、それぞれ残存リブ71g、71hに近接して連なるように構成されている。すなわち、切削工程により形成される残存リブ71g、71hの切削面に対し、残存リブ71g、71hと同じ高さ同じ幅の第二の位置決めリブ90e、90fの側面が近接対向し、残存リブ71g、71hの先端と切削面の間の角部が装置本体A側に露出しない。このように、情報記憶部材保持ユニット90がクリーニング枠体71の残存形状部に倣った形状を有し、残存形状部との間のクリアランスを最小限に留めることで、装置本体Aに対して再生産後カートリッジBを着脱する際の引っかかりを抑制することができる。
また、本実施例では、装置本体Aとの位置決めの際に嵌合される構成として、第一の位置決めリブ71G、71Hや第二の位置決めリブ90e、90fのようなリブ形状を採用する。このように厚みの薄いリブ形状とすることで、特に射出成型で製造される樹脂製枠体においてはヒケの影響等が低減されることで寸法精度を出しやすく、また、切削工程における除去が容易となる。
また、本実施例では、再生産前カートリッジB1において第一の取り付け部71eを、クリーニング枠体71と一体的に成形された構成を採用する。例えば、再生産前において第一の取り付け部71eをクリーニング枠体71と別体で製造し、クリーニング枠体71に後付けする構成も考えられるが、そのように構成する場合よりも製造コストを低減することができる。
なお、本実施例では、第一の取り付け部71eにおける情報記憶部材80の取り付け態様(スリット部71c)を、第二の取り付け部90gのスリット部90cと同様に構成しているが、これとは異なる構成としてもよい。例えば、スリット部71cに対する情報記憶部材80の挿入方向が、スリット部90cに対する挿入方向とは逆方向となるように構成してもよい。
図12を用いて、情報記憶部材80の情報記憶部材保持ユニット90に対する位置決め方法について説明する。情報記憶部材保持ユニット90に設けられたスリット部90cに対して、図中矢印d2方向に情報記憶部材80を挿入し、スリット部90cの奥側に設けられた規制壁90dに情報記憶部材80を当接させる。情報記憶部材80の基板81の挿入方向d2と直交する幅方向(D2方向)において、スリット部90cの幅と情報記憶部材80の間にはガタがある。そのため、情報記憶部材80の情報記憶部材保持ユニット90に対する位置決め精度は、d2方向に沿った方向が、d2方向に直交する他の方向よりも高い。
図13に示すように、情報記憶部材80の記憶素子接点82は、d3方向に複数(対で)並ぶように設けられており、この並び方向d3は、取り付け部71e、90gに対する情報記憶部材80の挿入方向d2と一致している。さらに、個々の記憶素子接点82における本体電気接点85との当接可能領域は、情報記憶部材80の位置決め精度が高いd2方向に対して、スリット部90cとの間のガタがあるD2方向(d2方向と直交する方向)に広くなる形状となっている。具体的には、当接可能領域における記憶素子接点82の並び方向d3に直交するD2方向の幅aが、並び方向d3の幅bよりも広くなっている。
複数の記憶素子接点82は、本体コネクタ84の複数の本体電気接点85が並ぶ方向において、高い位置決め精度で並ぶように配置されることが要求される。この複数の記憶素子接点82の並び方向d3が、情報記憶部材80の位置決め精度が高いd2方向と一致することで、並び方向d3における記憶素子接点82の幅bを狭く設計しても、本体電気接点85との確実な接触を担保することが可能となる。さらに、スリット部90cと情報記憶部材80との間のガタが大きいD2方向(並び方向d3と直交する方向)において記憶素子接点82の幅aを広く設計することができる。したがって、本体電気接点85に対して情報記憶部材80を高い精度で位置決めすることができる。
なお、素材カートリッジである再生産前カートリッジB1に取り付けられていた古い情報記憶部材80と、再生産後カートリッジB2に取り付けられる新しい情報記憶部材80は、互いに同じ構成を有している。すなわち、第一の記憶部材としての古い情報記憶部材80の第一の電極としての記憶素子接点82と、第二の記憶部材としての新しい情報記憶部材80の第二の電極としての記憶素子接点82と、は同様に構成されている。
以上より、位置要求精度の高いd3方向に対し、位置決めリブ90e、90fが延びるd1方向はd3方向と直交する方向に配置し、情報記憶部材80の挿入方向であるd2方向はd3方向と同じ方向に配置するのが、製品機能上望ましい(図14)。
以上説明した構成によれば、再生産されたカートリッジにおいても情報記憶部材の位置決め精度が高く、信頼性の高い再生カートリッジをユーザに提供することが可能である。
なお、本実施例では、装置本体Aに対するカートリッジBの位置決め構成として、リブ形状を採用したが、リブ以外の形状を採用してもよい。
また、リブが延びる方向についても、本実施例では、一対の位置決めリブ71G、71H、90e、90fがそれぞれ同一方向(D2方向)に並んで延びる構成としたが、かかる構成に限定されない。例えば、一対のリブのうち、一方をD2方向に延ばして、情報記憶部材80の挿入方向d2に位置精度を出すとともに、他方をD1方向に延ばして、情報記憶部材80の幅方向(挿入方向d2に直交する方向)の位置精度を出すように構成してもよい。
また、再生産後カートリッジB2の情報記憶部材80をさらにリフレッシュさせてもよい。すなわち、再生産後カートリッジB2における情報記憶部材保持ユニット90の周辺部分を切削して削除し、新たな情報記憶部材保持ユニットを取り付けることで、再々生産後カートリッジB3を形成するようにしてもよい。この場合、再生産後カートリッジB2における情報記憶部材保持ユニット90の周辺部分の切削において、残存リブ71g、71hの一部を削るようにしてもよい。
本発明の実施の形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジを再生産する方法であって、
再生産前の第一のカートリッジは、
第一の記憶部材と、
前記第一の記憶部材が取り付けられる第一の取り付け部を有する第一の枠体と、
を有し、
再生産後の第二のカートリッジは、
第二の記憶部材と、
前記第二の記憶部材が取り付けられる第二の取り付け部を有する第二の枠体と、
を有し、
前記第一の取り付け部は、前記第一の枠体に一体成形されており、
前記第二の枠体は、前記第一の枠体から前記第一の取り付け部を除去し、前記第一の枠体において前記第一の取り付け部が除去された除去部に前記第二の取り付け部を取り付けることで製造され、
前記第二の取り付け部は、前記第一の取り付け部の除去の後に前記第一の枠体に残存する残存形状部を利用して、前記除去部に対して位置決めされることを特徴とするカートリッジの再生産方法。
(構成2)
前記第二の記憶部材は、前記第二の取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記第二の取り付け部に突き当てられることで、前記第二の取り付け部に取り付けられ、
前記第二の取り付け部は、前記残存形状部により前記除去部に対して前記第一の方向に位置決めされることを特徴とする構成1に記載のカートリッジの再生産方法。
(構成3)
前記第一の記憶部材は、前記第一の取り付け部に対して前記第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記第一の取り付け部に突き当てられることで、前記第一の取り付け部に取り付けられることを特徴とする構成2に記載のカートリッジの再生産方法。
(構成4)
前記装置本体は、嵌合部を有し、
前記第一の枠体は、前記嵌合部が嵌合可能な第一の被嵌合部を有し、
前記第二の取り付け部は、前記嵌合部が嵌合可能な第二の被嵌合部を有し、
前記第一の被嵌合部は、前記第一の取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
前記第二の被嵌合部は、前記第二の取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合されることを特徴とする構成2又は3に記載のカートリッジの再生産方法。
(構成5)
前記第一の被嵌合部及び前記第二の被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであり、
前記嵌合部は、前記リブを前記第一の方向に挟むように突出する一対の突起部であることを特徴とする構成4に記載のカートリッジの再生産方法。
(構成6)
前記残存形状部は、前記第一の取り付け部の除去の後に残存する前記第一の被嵌合部の一部であり、
前記第二の取り付け部は、前記残存形状部に対して前記第一の方向に係合する係合部を有することを特徴とする構成5に記載のカートリッジの再生産方法。
(構成7)
前記係合部は、前記リブを前記第一の方向に挟むように突出する一対の突起部であることを特徴とする構成6に記載のカートリッジの再生産方法。
(構成8)
前記装置本体は、複数の本体電極を有し、
前記第一の記憶部材は、前記複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の第一の電極を有し、
前記第二の記憶部材は、前記複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の第二の電極を有し、
前記複数の第一の電極が並ぶ方向、及び前記複数の第二の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とする構成2~7のいずれか一の構成に記載のカートリッジの再生産方法。
(構成9)
画像形成装置と、
第一の記憶部材と、前記第一の記憶部材が取り付けられる第一の取り付け部を有する第一の枠体と、を有し、前記画像形成装置の装置本体に着脱可能な再生産前の第一のカートリッジと、
第二の記憶部材と、前記第二の記憶部材が取り付けられる第二の取り付け部を有する第二の枠体と、を有し、前記装置本体に着脱可能な再生産後の第二のカートリッジと、
を備え、
前記装置本体に着脱されるカートリッジを前記第一のカートリッジから前記第二のカートリッジに再生産する再生産システムであって、
前記第一の取り付け部は、前記第一の枠体に一体成形されており、
前記第二の枠体は、前記第一の枠体から前記第一の取り付け部を除去し、前記第一の枠体において前記第一の取り付け部が除去された除去部に前記第二の取り付け部を取り付けることで製造され、
前記第二の取り付け部は、前記第一の取り付け部の除去の後に前記第一の枠体に残存する残存形状部を利用して、前記除去部に対して位置決めされることを特徴とするカートリッジの再生産システム。
(構成10)
前記第二の記憶部材は、前記第二の取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記第二の取り付け部に突き当てられることで、前記第二の取り付け部に取り付けられ、
前記第二の取り付け部は、前記残存形状部により前記除去部に対して前記第一の方向に位置決めされることを特徴とする構成9に記載のカートリッジの再生産システム。
(構成11)
前記第一の記憶部材は、前記第一の取り付け部に対して前記第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記第一の取り付け部に突き当てられることで、前記第一の取り付け部に取り付けられることを特徴とする構成10に記載のカートリッジの再生産システム。
(構成12)
前記装置本体は、嵌合部を有し、
前記第一の枠体は、前記嵌合部が嵌合可能な第一の被嵌合部を有し、
前記第二の取り付け部は、前記嵌合部が嵌合可能な第二の被嵌合部を有し、
前記第一の被嵌合部は、前記第一の取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
前記第二の被嵌合部は、前記第二の取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向
に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合されることを特徴とする構成10又は11に記載のカートリッジの再生産システム。
(構成13)
前記第一の被嵌合部及び前記第二の被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであり、
前記嵌合部は、前記リブを前記第一の方向に挟むように突出する一対の突起部であることを特徴とする構成12に記載のカートリッジの再生産システム。
(構成14)
前記残存形状部は、前記第一の取り付け部の除去の後に残存する前記第一の被嵌合部の一部であり、
前記第二の取り付け部は、前記残存形状部に対して前記第一の方向に係合する係合部を有することを特徴とする構成13に記載のカートリッジの再生産システム。
(構成15)
前記係合部は、前記リブを前記第一の方向に挟むように突出する一対の突起部であることを特徴とする構成14に記載のカートリッジの再生産システム。
(構成16)
前記装置本体は、複数の本体電極を有し、
前記第一の記憶部材は、前記複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の第一の電極を有し、
前記第二の記憶部材は、前記複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の第二の電極を有し、
前記複数の第一の電極が並ぶ方向、及び前記複数の第二の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とする構成10~15のいずれか一の構成に記載のカートリッジの再生産システム。
(構成17)
画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
前記装置本体に設けられた複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の電極を有する記憶部材と、
前記記憶部材が取り付けられる取り付け部と、前記装置本体に設けられた嵌合部が嵌合可能な被嵌合部と、を有する枠体と、
を有し、
前記記憶部材を新しい前記記憶部材に取り換えるカートリッジの再生産において素材カートリッジとして用いられるカートリッジにおいて、
前記取り付け部は、前記枠体に一体成形されており、
前記記憶部材は、前記取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記取り付け部に突き当てられることで、前記取り付け部に取り付けられるように構成されており、
前記被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであり、
前記リブは、前記取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
前記複数の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とするカートリッジ。(構成18)
前記リブは、
前記再生産において、前記枠体から前記取り付け部が除去されて新たな前記取り付け部が前記枠体に取り付けられる際に、前記取り付け部とともに除去される除去部分と、
前記再生産において、前記取り付け部とともに除去されずに残存して、新たな前記取り付け部の前記枠体に対する位置決めに利用される残存部分と、
を有することを特徴とする構成17に記載のカートリッジ。
(構成19)
画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
前記装置本体に設けられた複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の電極を有する記憶部材と、
前記記憶部材が取り付けられる取り付け部と、前記装置本体に設けられた嵌合部が嵌合可能な被嵌合部と、を有する枠体と、
を有するカートリッジにおいて、
前記取り付け部は、前記枠体と別体で製造されて前記枠体に取り付けられており、
前記記憶部材は、前記取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記取り付け部に突き当てられることで、前記取り付け部に取り付けられるように構成されており、
前記被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであって、前記枠体に一体成形された第一のリブと、前記取り付け部に一体成形された第二のリブと、が前記第二の方向に連なったリブであり、
前記リブは、前記取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
前記複数の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とするカートリッジ。(構成20)
前記取り付け部は、前記第一のリブに対して前記第一の方向に係合する係合部を有することを特徴とする構成19に記載のカートリッジ。
71…クリーニング枠体、71c…スリット部、71d…規制壁、71e…第一の取り付け部、71f…切削面、71G、71H…第一の位置決めリブ、71g、71h…残存リブ、80…情報記憶部材、81…基板、82…記憶素子接点、83…記憶素子、84…本体コネクタ、85…本体電気接点、90…情報記憶部材保持ユニット、90a、90b…穴、90c…スリット部、90d…規制壁、90e、90f…第二の位置決めリブ、A…装置本体、B…カートリッジ

Claims (20)

  1. 画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジを再生産する方法であって、
    再生産前の第一のカートリッジは、
    第一の記憶部材と、
    前記第一の記憶部材が取り付けられる第一の取り付け部を有する第一の枠体と、
    を有し、
    再生産後の第二のカートリッジは、
    第二の記憶部材と、
    前記第二の記憶部材が取り付けられる第二の取り付け部を有する第二の枠体と、
    を有し、
    前記第一の取り付け部は、前記第一の枠体に一体成形されており、
    前記第二の枠体は、前記第一の枠体から前記第一の取り付け部を除去し、前記第一の枠体において前記第一の取り付け部が除去された除去部に前記第二の取り付け部を取り付けることで製造され、
    前記第二の取り付け部は、前記第一の取り付け部の除去の後に前記第一の枠体に残存する残存形状部を利用して、前記除去部に対して位置決めされることを特徴とするカートリッジの再生産方法。
  2. 前記第二の記憶部材は、前記第二の取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記第二の取り付け部に突き当てられることで、前記第二の取り付け部に取り付けられ、
    前記第二の取り付け部は、前記残存形状部により前記除去部に対して前記第一の方向に位置決めされることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジの再生産方法。
  3. 前記第一の記憶部材は、前記第一の取り付け部に対して前記第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記第一の取り付け部に突き当てられることで、前記第一の取り付け部に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載のカートリッジの再生産方法。
  4. 前記装置本体は、嵌合部を有し、
    前記第一の枠体は、前記嵌合部が嵌合可能な第一の被嵌合部を有し、
    前記第二の取り付け部は、前記嵌合部が嵌合可能な第二の被嵌合部を有し、
    前記第一の被嵌合部は、前記第一の取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
    前記第二の被嵌合部は、前記第二の取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合されることを特徴とする請求項3に記載のカートリッジの再生産方法。
  5. 前記第一の被嵌合部及び前記第二の被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであり、
    前記嵌合部は、前記リブを前記第一の方向に挟むように突出する一対の突起部であることを特徴とする請求項4に記載のカートリッジの再生産方法。
  6. 前記残存形状部は、前記第一の取り付け部の除去の後に残存する前記第一の被嵌合部の一部であり、
    前記第二の取り付け部は、前記残存形状部に対して前記第一の方向に係合する係合部を有することを特徴とする請求項5に記載のカートリッジの再生産方法。
  7. 前記係合部は、前記リブを前記第一の方向に挟むように突出する一対の突起部であることを特徴とする請求項6に記載のカートリッジの再生産方法。
  8. 前記装置本体は、複数の本体電極を有し、
    前記第一の記憶部材は、前記複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の第一の電極を有し、
    前記第二の記憶部材は、前記複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の第二の電極を有し、
    前記複数の第一の電極が並ぶ方向、及び前記複数の第二の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とする請求項2~7のいずれか1項に記載のカートリッジの再生産方法。
  9. 画像形成装置と、
    第一の記憶部材と、前記第一の記憶部材が取り付けられる第一の取り付け部を有する第一の枠体と、を有し、前記画像形成装置の装置本体に着脱可能な再生産前の第一のカートリッジと、
    第二の記憶部材と、前記第二の記憶部材が取り付けられる第二の取り付け部を有する第二の枠体と、を有し、前記装置本体に着脱可能な再生産後の第二のカートリッジと、
    を備え、
    前記装置本体に着脱されるカートリッジを前記第一のカートリッジから前記第二のカートリッジに再生産する再生産システムであって、
    前記第一の取り付け部は、前記第一の枠体に一体成形されており、
    前記第二の枠体は、前記第一の枠体から前記第一の取り付け部を除去し、前記第一の枠体において前記第一の取り付け部が除去された除去部に前記第二の取り付け部を取り付けることで製造され、
    前記第二の取り付け部は、前記第一の取り付け部の除去の後に前記第一の枠体に残存する残存形状部を利用して、前記除去部に対して位置決めされることを特徴とするカートリッジの再生産システム。
  10. 前記第二の記憶部材は、前記第二の取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記第二の取り付け部に突き当てられることで、前記第二の取り付け部に取り付けられ、
    前記第二の取り付け部は、前記残存形状部により前記除去部に対して前記第一の方向に位置決めされることを特徴とする請求項9に記載のカートリッジの再生産システム。
  11. 前記第一の記憶部材は、前記第一の取り付け部に対して前記第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記第一の取り付け部に突き当てられることで、前記第一の取り付け部に取り付けられることを特徴とする請求項10に記載のカートリッジの再生産システム。
  12. 前記装置本体は、嵌合部を有し、
    前記第一の枠体は、前記嵌合部が嵌合可能な第一の被嵌合部を有し、
    前記第二の取り付け部は、前記嵌合部が嵌合可能な第二の被嵌合部を有し、
    前記第一の被嵌合部は、前記第一の取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
    前記第二の被嵌合部は、前記第二の取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合されることを特徴とする請求項11に記載のカートリッジの再生産システム。
  13. 前記第一の被嵌合部及び前記第二の被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであり、
    前記嵌合部は、前記リブを前記第一の方向に挟むように突出する一対の突起部であることを特徴とする請求項12に記載のカートリッジの再生産システム。
  14. 前記残存形状部は、前記第一の取り付け部の除去の後に残存する前記第一の被嵌合部の一部であり、
    前記第二の取り付け部は、前記残存形状部に対して前記第一の方向に係合する係合部を有することを特徴とする請求項13に記載のカートリッジの再生産システム。
  15. 前記係合部は、前記リブを前記第一の方向に挟むように突出する一対の突起部であることを特徴とする請求項14に記載のカートリッジの再生産システム。
  16. 前記装置本体は、複数の本体電極を有し、
    前記第一の記憶部材は、前記複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の第一の電極を有し、
    前記第二の記憶部材は、前記複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の第二の電極を有し、
    前記複数の第一の電極が並ぶ方向、及び前記複数の第二の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とする請求項10~15のいずれか1項に記載のカートリッジの再生産システム。
  17. 画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
    前記装置本体に設けられた複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の電極を有する記憶部材と、
    前記記憶部材が取り付けられる取り付け部と、前記装置本体に設けられた嵌合部が嵌合可能な被嵌合部と、を有する枠体と、
    を有し、
    前記記憶部材を新しい前記記憶部材に取り換えるカートリッジの再生産において素材カートリッジとして用いられるカートリッジにおいて、
    前記取り付け部は、前記枠体に一体成形されており、
    前記記憶部材は、前記取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前記取り付け部に突き当てられることで、前記取り付け部に取り付けられるように構成されており、
    前記被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであり、
    前記リブは、前記取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
    前記複数の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とするカートリッジ。
  18. 前記リブは、
    前記再生産において、前記枠体から前記取り付け部が除去されて新たな前記取り付け部が前記枠体に取り付けられる際に、前記取り付け部とともに除去される除去部分と、
    前記再生産において、前記取り付け部とともに除去されずに残存して、新たな前記取り付け部の前記枠体に対する位置決めに利用される残存部分と、
    を有することを特徴とする請求項17に記載のカートリッジ。
  19. 画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
    前記装置本体に設けられた複数の本体電極にそれぞれ接続される複数の電極を有する記憶部材と、
    前記記憶部材が取り付けられる取り付け部と、前記装置本体に設けられた嵌合部が嵌合可能な被嵌合部と、を有する枠体と、
    を有するカートリッジにおいて、
    前記取り付け部は、前記枠体と別体で製造されて前記枠体に取り付けられており、
    前記記憶部材は、前記取り付け部に対して第一の方向に挿入され、前記第一の方向に前
    記取り付け部に突き当てられることで、前記取り付け部に取り付けられるように構成されており、
    前記被嵌合部は、前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるリブであって、前記枠体に一体成形された第一のリブと、前記取り付け部に一体成形された第二のリブと、が前記第二の方向に連なったリブであり、
    前記リブは、前記取り付け部が前記装置本体に対して前記第一の方向に位置決めされるように前記嵌合部に嵌合され、
    前記複数の電極が並ぶ方向が、前記第一の方向であることを特徴とするカートリッジ。
  20. 前記取り付け部は、前記第一のリブに対して前記第一の方向に係合する係合部を有することを特徴とする請求項19に記載のカートリッジ。
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