JP2023025761A - 見守りシステム、見守り装置、見守り方法、および見守りプログラム - Google Patents
見守りシステム、見守り装置、見守り方法、および見守りプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023025761A JP2023025761A JP2021131085A JP2021131085A JP2023025761A JP 2023025761 A JP2023025761 A JP 2023025761A JP 2021131085 A JP2021131085 A JP 2021131085A JP 2021131085 A JP2021131085 A JP 2021131085A JP 2023025761 A JP2023025761 A JP 2023025761A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- state
- bed
- image
- watching
- falling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Emergency Alarm Devices (AREA)
- Alarm Systems (AREA)
- Image Analysis (AREA)
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Abstract
【課題】被監視者の転倒、転落等の誤報を抑制可能な、見守りシステム、見守り装置、見守り方法及び見守りプログラムを提供する。
【解決手段】複数の検出部と、サーバーと、携帯端末が、LAN(Local Area Network)及び無線APを介して相互に通信可能に接続される見守りシステムにおいて、検出部10は、少なくともベッドの周辺領域を含む撮影領域を撮像する撮像部(カメラ104)と、ベッド上の荷重を検出するセンサー(ベッドセンサー103)と、画像とセンサーの出力とに基づいて、被監視者の状態を判定する判定部(制御部101)と、判定に基づく被監視者の状態に関する情報を報知する端末と、を有し、センサーの出力に基づいて所定の荷重が検出されていると判断するときは、画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかの状態を検出しても、被監視者の状態に関する情報を報知しない制御を行う。
【選択図】図3
【解決手段】複数の検出部と、サーバーと、携帯端末が、LAN(Local Area Network)及び無線APを介して相互に通信可能に接続される見守りシステムにおいて、検出部10は、少なくともベッドの周辺領域を含む撮影領域を撮像する撮像部(カメラ104)と、ベッド上の荷重を検出するセンサー(ベッドセンサー103)と、画像とセンサーの出力とに基づいて、被監視者の状態を判定する判定部(制御部101)と、判定に基づく被監視者の状態に関する情報を報知する端末と、を有し、センサーの出力に基づいて所定の荷重が検出されていると判断するときは、画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかの状態を検出しても、被監視者の状態に関する情報を報知しない制御を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は、見守りシステム、見守り装置、見守り方法、および見守りプログラムに関する。
介護老人福祉施設や病院等の看介護施設において、入居または入院している被看護者や被介護者(以下、「被看介護者」という)は、看介護施設内で、歩行中に転倒したり、ベッドから転落して怪我したりするおそれがある。そのため、入居者がこのような状態になったときに看護師や介護士(以下、「看介護者」という)がすぐに駆けつけられるようにするために、入居者の状態を常時検知するためのシステムの開発が進められている。
下記特許文献1には、次の先行技術が開示されている。ベッドの周辺領域を、床面より上方で被監視者の身長より高い位置から俯瞰撮影して画像データを取得し、画像データから骨格情報を抽出し、骨格情報とあらかじめ記憶した骨格情報サンプルとに基づいて被監視者の姿勢を検出する。そして、検出した姿勢に基づいて被監視者の転倒、転落の有無を判定する。
しかし、特許文献1に開示された先行技術は、転倒、転落がベッド以外の床で発生するという知見から、ベッドの周辺領域を撮影領域とした画像データに基づいて被監視者の転倒、転落の有無を判定する。このため、ベッド上で寝ている被監視者の世話をするために看介護者がベッドのそばで作業しているときに、しゃがみ込む動作等をすると、被監視者の転倒、転落と判断される可能性がある。
また、撮影領域を、ベッドを含む領域に設定したとしても、ベッド上の被監視者には布団がかかっているため、画像から被監視者を人として認識することが難しく、また被監視者に動きがないとさらに認識が難しくなる。このため、ベッドを含む領域に設定したとしても、ベッドのそばで作業等をしている看介護者の姿勢を被監視者の姿勢と誤認することによる、転倒、転落等の誤報を防止できない。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものである。すなわち、被監視者の転倒、転落等の誤報を抑制可能な、見守りシステム、見守り装置、見守り方法、および見守りプログラムを提供することを目的とする。
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)少なくともベッドの周辺領域を含む撮影領域を撮像する撮像部と、ベッド上の荷重を検出するセンサーと、撮像された画像と、前記センサーの出力とに基づいて、被監視者の状態を判定する判定部と、前記判定部による判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知する端末と、を有し、前記センサーの出力に基づいて所定の前記荷重が検出されていると判断するときは、前記画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出しても、前記情報を報知しない制御を行う、見守りシステム。
(2)前記報知しない制御は、前記判定部が前記情報を出力しないことである、上記(1)に記載の見守りシステム。
(3)前記報知しない制御は、前記端末が前記情報を受信していても報知しないことである、上記(1)に記載の見守りシステム。
(4)前記報知しない制御は、前記判定部が前記画像に基づいて検出された前記状態を前記被監視者の前記状態として判定しないことである、上記(1)に記載の見守りシステム。
(5)前記撮像部で撮像された画像を記憶する画像記憶部を有し、前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記状態に関する画像を前記画像記憶部に記憶する、上記(2)または(3)に記載の見守りシステム。
(6)前記判定部の判定結果を記憶する判定結果記憶部を有し、前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記判定結果記憶部に記憶する、上記(2)、(3)、(5)のいずれかに記載の見守りシステム。
(7)前記状態として、さらに退室を含む、上記(4)に記載の見守りシステム。
(8)前記判定部は、前記情報に報知を禁止する情報を含ませて前記端末に送信する、上記(3)に記載の見守りシステム。
(9)前記判定部は、前記画像の隣接するフレーム間の画素ごとの差分を算出し、前記差分を二値化することで検出した動体シルエットに基づいて、前記被監視者の前記状態を判定する、上記(1)~(8)のいずれかに記載の見守りシステム。
(10)前記判定部は、機械学習による学習済みモデルを用いて、前記画像から関節点を推定し、推定された前記関節点に基づいて、前記被監視者の前記状態を判定する、上記(1)~(8)のいずれかに記載の見守りシステム。
(11)前記判定部は、前記退室を判定したときは、前記二値化における閾値を調整することで、前記動体シルエットの検出感度を下げる、上記(7)を引用する上記(9)に記載の見守りシステム。
(12)前記撮影領域は、ベッド上およびベッドの周辺領域を含む領域である、上記(1)~(11)のいずれかに記載の見守りシステム。
(13)少なくともベッドの周辺領域を含む撮影領域が撮像された画像と、ベッド上の荷重を検出するセンサーの出力とを取得する取得部と、前記画像と、前記センサーの出力とに基づいて、被監視者の状態を判定する判定部と、前記判定部による判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知する報知部と、を有し、前記センサーの出力に基づいて所定の前記荷重が検出されていると判断するときは、前記画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出しても、前記情報を報知しない制御を行う、見守り装置。
(14)前記報知しない制御は、前記判定部が前記情報を出力しないことである、上記(13)に記載の見守り装置。
(15)前記報知しない制御は、前記判定部が前記画像に基づいて検出された前記状態を前記被監視者の前記状態として判定しないことである、上記(13)に記載の見守り装置。
(16)撮像された画像を記憶する画像記憶部を有し、前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記状態に関する画像を前記画像記憶部に記憶する、上記(14)に記載の見守り装置。
(17)前記判定部の判定結果を記憶する判定結果記憶部を有し、前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記判定結果記憶部に記憶する、上記(14)または(16)に記載の見守り装置。
(18)前記状態として、さらに退室を含む、上記(15)に記載の見守り装置。
(19)前記報知しない制御は、前記判定部が、前記情報に報知を禁止する情報を含ませて、前記判定部による判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知する端末に送信することである、上記(13)に記載の見守り装置。
(20)少なくともベッドの周辺領域を含む撮影領域が撮像された画像と、ベッド上の荷重を検出するセンサーの出力とを取得するステップ(a)と、前記画像と、前記センサーの出力とに基づいて、被監視者の状態を判定するステップ(b)と、前記ステップ(b)における判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知するステップ(c)と、前記センサーの出力に基づいて所定の前記荷重が検出されていると判断するときは、前記画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出しても、前記ステップ(c)において前記情報を報知しない制御を行うステップ(d)と、を有する見守り方法。
(21)前記報知しない制御は、前記ステップ(b)において、前記情報を出力しないことである、上記(20)の見守り方法。
(22)前記報知しない制御は、前記ステップ(b)において、前記画像に基づいて検出された前記状態を前記被監視者の前記状態として判定しないことである、上記(20)の見守り方法。
(23)前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記状態に関する画像を記憶するステップ(e)を有する、上記(21)に記載の見守り方法。
(24)前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記ステップ(b)における判定結果を記憶するステップ(f)を有する、上記(21)または(23)に記載の見守り方法。
(25)前記状態として、さらに退室を含む、上記(22)に記載の見守り方法。
(26)前記報知しない制御は、前記ステップ(b)において、前記情報に報知を禁止する情報を含ませて、判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知する端末に送信することである、上記(20)に記載の見守り方法。
(27)上記(20)~(26)のいずれか一項に記載の見守り方法をコンピューターに実行させるための見守りプログラム。
少なくともベッドの周辺領域を含む領域の画像と、ベッド上の荷重を検出するセンサーの出力とに基づいて被監視者の状態を判定し、判定に基づく被監視者の状態に関する情報を報知するとともに、センサーにより所定の荷重が検出されているときは、画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかを検出しても、被監視者の状態に関する情報を報知しない制御を行う。これにより、被監視者の転倒、転落等の誤報を抑制できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る見守り装置、見守りシステム、見守り方法、および見守りプログラムについて説明する。なお、図面において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本実施形態に係る見守りシステム1の全体構成を示す図である。看介護施設等で用いられる見守りシステム1は、検出部10、サーバー20、複数の携帯端末30、および無線AP(アクセスポイント)31を含む。検出部10、サーバー20、携帯端末30、および検出部10は、LAN(Local Area Network)および無線AP31を介して相互に通信可能に接続される。携帯端末30は、被看介護者80の看護または介護をする看介護者70に携帯される。検出部10は見守り装置を構成する。
(検出部10)
図2は、検出部10が配置された、被看介護者80の部屋(以下、「居室」とも称する)内を示す図である。図3は、検出部10のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、検出部10には、ベッドセンサー103およびカメラ104が含まれる。ベッドセンサー103はセンサーを構成する。カメラ104は撮像部を構成する。
図2は、検出部10が配置された、被看介護者80の部屋(以下、「居室」とも称する)内を示す図である。図3は、検出部10のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、検出部10には、ベッドセンサー103およびカメラ104が含まれる。ベッドセンサー103はセンサーを構成する。カメラ104は撮像部を構成する。
図2に示すように、ベッドセンサー103は、被監視者である被看介護者80の居室のベッド90上にそれぞれ配置される。具体的には、ベッドセンサー103は、例えばベッド90上のマットレスの下に敷かれるように配置される。カメラ104は、例えば居室の天井、または壁の上部に配置され、もしくはベッド90に取り付けられ得る(図6等参照)。
図3に示すように、検出部10は、制御部101、通信部102、ベッドセンサー103、およびカメラ104を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部101は判定部、画像記憶部、および判定結果記憶部を構成する。制御部101は、通信部102とともに取得部および報知部を構成する。
制御部101は、CPU、RAM、ROM等を備える。制御部101は、HDDまたはSSDを備えてもよい。制御部101は、プログラムに従って検出部10の各部の制御および演算処理を行う。制御部101の機能の詳細については後述する。
通信部102は、LANを介して、例えば、サーバー20等と通信するためのインターフェース回路(例えばLANカード、無線通信回路等)である。
ベッドセンサー103は、ベッド90上の荷重に対応する信号を出力する。ベッドセンサー103は、例えば、空気が封入されたシート状の袋と、この空気の圧力の変動を検知する圧電センサーとにより構成され得る。
カメラ104は、少なくともベッド90の周辺領域91(図4参照)を含む撮影領域を撮像し、撮影された画像1041(画像データ)を出力する。以下、カメラ104により出力される画像1041を単に「画像1041」とも称する。撮影領域は、ベッド90上(ベッド90上の一部を含む)およびベッド90の周辺領域91を含む領域であり得る。撮影領域は、ベッド90の周辺領域91のみを含む領域であってもよい。
画像1041には、静止画および動画が含まれる。カメラ104は近赤外線カメラであるが、これに換えて可視光カメラを用いてもよく、これらを併用してもよい。
図4は、画像1041を示す図である。図4に示す画像1041は、ベッド90に取り付けられたカメラ104で撮像された画像1041である。図4には、ベッド900上と、ベッド90の周辺領域91とを含む領域が撮影領域として撮像された画像1041が示されている。
制御部101の機能について説明する。
制御部101は、ベッドセンサー103の出力に基づいて、ベッド90上の被看介護者80の体動を検出する。これにより、制御部101は、被看介護者80の呼吸数、および心拍数等を検出し、検出結果をサーバー20へ送信し得る。制御部101は、ベッドセンサー103の出力に基づいて、さらに睡眠、目覚め等を検出して、検出結果をサーバー20へ送信してもよい。
制御部101は、画像1041と、ベッドセンサー103の出力に基づいて、被看介護者80の状態を判定して、被監視者の状態に関する情報としてサーバー20へ送信(出力)する。被看介護者80の状態には、特定状態である、転倒、転落、離床、および退室が含まれる。被看介護者80の状態には、特定状態以外の状態である、歩行、洗顔等が含まれる。
制御部101は、被看介護者80の状態を、例えば次の2つの方法のいずれかにより検出し得る。第1の方法として、制御部101は、画像1041のフレーム間の画素ごとの差分を算出し、当該差分を二値化することで動体シルエットを検出する(時間差分法)。そして、制御部101は、動体シルエットに基づいて被看介護者80の状態を検出する。具体的には、制御部101は、例えば、検出された動体シルエットの重心が、時系列で動いていた状態から急に停止した状態に変化したこと、および動体シルエットに対応する矩形のアスペクト比の変化等により、転倒を検出し得る。制御部101は、例えば、動体シルエットがベッド90の領域内に存在している状態から急にベッド90の領域外に存在している状態に変化したこと、および動体シルエットとベッド90の領域の境界との重なり幅等により、転落を検出し得る。画像1041におけるベッド90の領域は、検出部10が各居室に設置される際に予め設定され、データとして制御部101のメモリに記憶され得る。制御部101は、例えば、動体シルエットがベッド90の領域内に存在している状態からベッド90の領域外へ移動したこと等により、離床を検出し得る。制御部101は、例えば、動体シルエットがドア付近の領域まで移動してドア付近の領域で消えたこと等により、退室を検出し得る。画像1041におけるドア付近の領域は、ベッド90の領域と同様に、データとして制御部101のメモリに記憶され得る。
第2の方法として、制御部101は、機械学習による学習済みモデルを用いて、画像1041から関節点を推定し、推定された関節点に基づいて被看介護者80の状態を検出し得る。具体的には、制御部101は、画像1041のフレームごとに、物体(オブジェクト)が存在する領域を検出し、検出した領域に含まれる物体のカテゴリーを推定することで、人物領域を検出する。物体が存在する領域は、画像1041上で物体が含まれる矩形である候補矩形として検出され得る。制御部101は、検出された候補矩形のうち、物体のカテゴリーが人物であると推定された候補矩形を検出することで、人物領域を検出する。人物領域は、ニューラルネットワークを用いて検出され得る。ニューラルネットワークによる人物領域610の検出方法としては、例えば、Faster R-CNN、Fast R-CNN、およびR-CNNといった公知の方法が挙げられる。画像1041から人物領域を検出するためのニューラルネットワークは、画像1041と、当該画像1041に対する正解として設定された人物領域との組合せの教師データを用いて、画像1041から人物領域を検出(推定)するための学習が予めされる。制御部101は、人物領域から、DeepPose等のニューラルネットワークを用いた公知の技術を用いて、関節点を検出する。関節点は、画像1041における座標として検出され得る。人物領域から関節点を検出するためのニューラルネットワークは、人物領域と、当該人物領域に対する正解として設定された関節点との組合せの教師データを用いて、人物領域から関節点を特定(推定)するための学習が予めされる。制御部101は、関節点に基づいて、被看介護者80の姿勢を推定する。姿勢は、関節点から姿勢を検出するためのニューラルネットワークを用いて推定され得る。この場合、関節点から姿勢を検出するためのニューラルネットワークは、関節点と、当該関節点に対する正解として設定された姿勢との組合せの教師データを用いて、関節点から姿勢を推定するための学習が予めされる。姿勢は、関節点に基づいて姿勢を検出するための隠れマルコフモデルを用いて推定されてもよい。姿勢には、立位、臥位、座位、中腰、しゃがみ込み、および座り込み等が含まれる。制御部101は、姿勢に基づいて、被看介護者80の状態を判定(推定)する。制御部101は、例えば、立位の姿勢と臥位の姿勢とが、時系列で連続する画像1041(フレーム)からそれぞれ推定されること等により、転倒を検出し得る。制御部101は、例えば、ベッド90の領域内における臥位の姿勢が推定された後、ベッド90の領域外における臥位の姿勢が検出されること等により転落を検出し得る。制御部101は、例えば、ベッド90の領域内における臥位の姿勢が推定された後、ベッド90の領域外における立位の姿勢が推定されること等により離床を検出し得る。制御部101は、例えば、関節点がドア付近の領域まで移動してドア付近の領域で消えたこと等により、退室を検出し得る。
制御部101は、画像1041と、ベッドセンサー103の出力とに基づいて、被看介護者80の状態を判定する。制御部101は、ベッドセンサー103の出力に基づいて所定の荷重(例えば、所定量の荷重)が検出されていると判断しているときは、画像1041に基づいて、特定状態である、転倒、転落、離床、および退室を検出しても、検出された特定状態(すなわち、被監視者の状態に関する情報)を報知しない制御(以下、単に「報知しない制御」と称する)を行う。報知しない制御は、被監視者の状態に関する情報をサーバー20へ送信(出力)しない制御(以下「第1制御」と称する)であり得る。報知しない制御は、画像1041に基づいて検出された特定状態を被監視者の状態として判定しない制御(以下、「第2制御」と称する)であってもよい。
報知しない制御は、携帯端末30が被看介護者80の状態を被監視者の状態に関する情報として受信しても、携帯端末30に被監視者の状態に関する情報を報知させない制御(以下、「第3制御」と称する)であってもよい。第3制御においては、制御部101は、被看介護者80の状態を被監視者の状態に関する情報としてサーバー20を介して携帯端末30に送信するときに、被監視者の状態に関する情報に当該情報の報知を禁止する情報(以下、「禁止情報」と称する)を含ませて送信してもよい。また、第3制御においては、制御部101は、被看介護者80の状態を被監視者の状態に関する情報としてサーバー20を介して携帯端末30に送信するときに、被監視者が特定状態か未確定であることを示す情報(以下、「未確定示唆情報」と称する)を含ませて送信してもよい。
ベッドセンサー103により荷重が検出されている間は、被看介護者80がベッド90上にいる可能性が高い。この場合、画像1041に基づいて、被看介護者80の状態として特定状態が検出されたとしても、実際は看介護者70の特定状態を被看介護者80の特定状態として誤検出されていると考えられる。このため、制御部101は、ベッドセンサー103により荷重が検出されている間は、画像1041に基づいて特定状態を検出しても、第1制御または第2制御により被看介護者80の状態が被監視者の状態に関する情報としてサーバー20へ送信(出力)されない。これにより、特定状態の誤報を抑制できる。
制御部101は、ベッドセンサー103の出力に基づいて荷重を算出し、算出された荷重が、各被看介護者80の体重に対応して設定された所定の閾値を超えることにより、所定の荷重(例えば、所定量の荷重)が検出されたと判断する。所定の閾値は、被看介護者80ごとに予め設定され、各制御部101のメモリに記憶され得る。
図5は、転倒の誤報が生じる比較例を示す説明図である。図6は、転倒の誤報が抑制される実施例を示す説明図である。これらの図において、白抜きの矢印は時間の経過を示している。図6においては、ベッドセンサー103により荷重が検知されていることが、ベッドセンサー103にグレーの色が付されることにより示されている。
図5の比較例においては、被看介護者80は、ベッド90上で睡眠状態にある。そして、看介護者70が入室し、ベッド90に近づき、なんらかの介護(介助)をしている。この場合、被看介護者80はベッド90上でほとんど動かず、かつ体のほとんどが布団で隠れているため、被看介護者80の状態が検出されない可能性がある。具体的には、上述した時間差分法を用いる場合、物体シルエットが検出されないことで、被看介護者80の状態が検出されない可能性がある。また、上述した、機械学習による学習済みモデルを用いる場合、人物領域が検出されないことで、被看介護者80の状態が検出されない可能性がある。この場合、画像1041に基づいて、看介護者70の状態が、被看介護者80の状態として誤検出されることで、看介護者70が介護する際のしゃがみ込んだ状態が、被看介護者80の転倒と誤判定され得る。
図6の実施例においては、図5の比較例と異なり、ベッドセンサー103によりベッド90上の荷重がさらに検出される。そして、制御部101は、ベッドセンサー103により荷重が検出されているため、画像1041に基づいて被看介護者80の状態として転倒を誤検出しても、検出した転倒を報知させないように、第1制御または第2制御を行う。これにより、被看介護者80の転倒はサーバー20へ送信されない。従って、転倒の誤報が抑制される。なお、第3制御が行われる場合は、被看介護者80の転倒が禁止情報とともにサーバー20を介して携帯端末30へ送信される結果、携帯端末30において、被看介護者80の転倒は報知されない。同様に、被看介護者80の転倒が未確定示唆情報とともにサーバー20を介して携帯端末30へ送信される結果、携帯端末30において、被看介護者80の転倒は報知されない。
図7は、離床の誤報が生じる比較例を示す説明図である。図8は、離床の誤報が抑制される実施例を示す説明図である。これらの図において、白抜きの矢印は時間の経過を示している。図8においては、ベッドセンサー103により荷重が検知されていることが、ベッドセンサー103にグレーの色が付されることにより示されている。
図7の比較例においては、被看介護者80は、ベッド90上で睡眠状態にある。そして、看介護者70が入室し、ベッド90の近くでなんらかの介護(介助)をした後、ベッド90から離れている。この場合、被看介護者80はベッド90上でほとんど動かず、かつ体のほとんどが布団で隠れているため、図5の比較例と同様に、被看介護者80の状態が検出されない可能性がある。この場合、看介護者70の状態が、被看介護者80の状態として誤検出される。すなわち、被看介護者80ではなく、看介護者70の行動(動き)が追跡(検出)される。これにより、ベッド90に近接している看介護者70がベッド90から離れるという行動を、被看介護者80の離床と誤判定され得る。
図8の実施例においては、図7の比較例と異なり、ベッドセンサー103によりベッド90上の荷重がさらに検出される。そして、制御部101は、ベッドセンサー103により荷重が検出されているため、画像1041に基づいて被看介護者80の状態として離床を誤検出しても、検出した離床を報知させないように第1制御または第2制御を行う。これにより、被看介護者80の離床はサーバー20へ送信されない。従って、離床の誤報が抑制される。なお、第3制御が行われる場合は、被看介護者80の離床が禁止情報とともにサーバー20を介して携帯端末30へ送信される結果、携帯端末30において、被看介護者80の離床は報知されない。同様に、被看介護者80の離床が未確定示唆情報とともにサーバー20を介して携帯端末30へ送信される結果、携帯端末30において、被看介護者80の離床は報知されない。
離床の報知においては、ベッドセンサー103により所定量の荷重が検出されることでベッド90上の所定の荷重が検出され得るが、所定量の荷重が検出されることに替えて、重心位置や分布を用いてもよい。例えば、離床の検出においては、ベッド90の端部に荷重の重心が検出されるはずであるが、ベッド中心部に荷重の重心が検出される場合は、離床を報知させないようにしてもよい。また、荷重の大きさと重心位置あるいは分布との組み合わせで所定の荷重が検出されてもよい。
なお、転倒、転落の報知においても同様に荷重の大きさに替えて、重心位置や分布を用いてもよい。
図9は、退室の誤報が生じる比較例を示す説明図である。図10は、退室の誤報が抑制される実施例を示す説明図である。これらの図において、白抜きの矢印は時間の経過を示している。図10においては、ベッドセンサー103により荷重が検知されていることが、ベッドセンサー103にグレーの色が付されることにより示されている。
図9の比較例においては、被看介護者80は、ベッド90上で睡眠状態にある。そして、看介護者70がベッド90の近くでなんらかの介護(介助)をした後、退室している。この場合、被看介護者80はベッド90上でほとんど動かず、かつ体のほとんどが布団で隠れているため、図5の比較例と同様に、被看介護者80の状態が検出されない可能性がある。この場合、看介護者70の状態が、被看介護者80の状態として誤検出される。すなわち、被看介護者80ではなく、看介護者70の行動(動き)が追跡(検出)される。これにより、ベッド90に近接している看介護者70が、撮影領域外に移動するという行動を、被看介護者80の退室と誤判定され得る。さらに、退室(すなわち、空室)が判定された後、画像1041に基づく状態検出の感度を低下させる場合がある。これは、空室中にもかかわらず被看介護者80の状態が誤検出されることによる誤報を抑制するためになされる。画像1041に基づく状態検出の感度を低下させる方法としては、例えば、上述した時間差分法を用いる場合、動体シルエットを検出する際の二値化における閾値を調整することで動体シルエットの検出感度を下げることが考えられる。しかし、被看介護者80が睡眠の状態にあるにもかかわらず退室(空室)と誤判定されると、画像1041に基づく状態検出の感度が低下されているため、被看介護者80のその後の転落を検出できない可能性がある。
図10の実施例においては、図9の比較例と異なり、ベッドセンサー103によりベッド90上の荷重がさらに検出される。そして、制御部101は、ベッドセンサー103により荷重が検出されているため、画像1041に基づいて被看介護者80の状態として退室を誤検出しても、検出された退室を報知させないように第1制御または第2制御を行う。これにより、被看介護者80の退室はサーバー20へ送信されない。従って、離床の誤報が抑制される。また、第2制御においては、退室が判定されたときに、画像1041に基づく状態検出の感度を低下させる機能が、制御部101の機能として含まれていても、退室の誤判定が抑制されるため、被看介護者80の転落の失報を防止できる。なお、第3制御が行われる場合は、被看介護者80の退室が禁止情報とともにサーバー20を介して携帯端末30へ送信される結果、携帯端末30において、被看介護者80の退室は報知されない。同様に、被看介護者80の退室が未確定示唆情報とともにサーバー20を介して携帯端末30へ送信される結果、携帯端末30において、被看介護者80の退室は報知されない。
制御部101は、画像1041に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの状態を検出した場合、当該状態に関する画像を記憶する。画像1041に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの状態を検出された場合、(1)ベッドセンサー103によりベッド90上の荷重が誤検出されている場合と、(2)ベッド90上に物が置かれていたためにベッド90上の荷重が検出されている可能性がある。この場合に、転倒等の状態に関する画像を記憶することで、実際に起こった転倒等を記録できるとともに、看介護者70が入室していたことや、作業をしていたことのエビデンス記録を残すことができる。
制御部101は、第2制御を行う場合、画像1041に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの状態を検出した場合、判定結果を記憶する。判定結果には次の第1~第3判定結果が含まれ得る。制御部101は、第1~第3判定結果を区別して記憶し得る。第1判定結果は、例えば、ベッドセンサー103によりベッド90上の荷重が検出され、かつ画像1041に基づいて転倒等が検出されていないという判定結果である。第1判定結果は、転倒等の発生がない(例えば、睡眠)という判定結果に対応する。第2判定結果は、例えば、ベッドセンサー103によりベッド90上の荷重が検出されず、かつ画像1041に基づいて転倒等が検出されたという判定結果である。第2判定結果は、転倒等が発生したという判定結果に対応する。第3判定結果は、ベッドセンサー103によりベッド90上の荷重が検出され、かつ画像1041に基づいて転倒等が検出されたという判定結果である。第3判定結果は、転倒等が未確定(転倒等の可能性がある)という判定結果に対応し第2判定結果と区別される。これにより、例えば荷重が検出されることで転倒等の報知が抑制された場合に、画像により転倒等が検出されていたかどうかを確認(検証)できる。
(サーバー20)
図11は、サーバー20のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバー20は、制御部201、通信部202、記憶部203、およびモニター204を備え、これらはバスにより相互に接続される。モニター204は報知部を構成する。
図11は、サーバー20のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバー20は、制御部201、通信部202、記憶部203、およびモニター204を備え、これらはバスにより相互に接続される。モニター204は報知部を構成する。
制御部201は、CPU、RAM、およびROM等を備える。制御部201は、プログラムに従ってサーバー20の各部の制御および演算処理を行う。制御部201の機能の詳細については後述する。
通信部202は、LANを介して、例えば、携帯端末30等と通信するためのインターフェース回路により構成される。
記憶部203は、HDDまたはSSDにより構成され、各種プログラムおよび各種データを記憶する。
モニター204は、各居室の被看介護者80の状態等の各種情報を表示する。
制御部201の機能について説明する。
制御部201は、通信部202を介して、検出部10から被看介護者80の状態を被監視者の状態に関する情報として受信する。被看介護者80の状態には、特定状態が含まれる。制御部201は、検出部10から、ベッドセンサー103の出力に基づいて算出された呼吸数、および心拍数等を、さらに受信してもよい。
制御部201は、検出部10から受信した被看介護者80の状態をモニター204に表示する。
図12は、管理テーブル2031を示す図である。制御部201は、各検出部10を特定するユニークなセンサーIDと、各検出部10が配設された居室の番号である配設場所と、当該配設場所に居住する被監視者である被看介護者80とが対応付けされた管理テーブル2031を記憶部203に予め記憶させる。
図12の例においては、例えば、SU-1というセンサーIDと、配設場所である101号室と、被看介護者80であるAさんとが対応付けされている。
制御部201は、管理テーブル2031を参照して、被看介護者80の状態を送信した検出部10のセンサーIDに基づいて、検出部10の配設場所と被監視者である被看介護者80とを特定する。制御部201は、被看介護者80の状態を、被看介護者80ごとに、検出部10の配設場所とともに、モニター204においてモニター画面に表示し得る。
制御部201は、検出部10から受信した被看介護者80の状態等に基づいてイベントの発生を検出する。イベントとは、被看介護者80に関する状態の変化であって、被看介護者80へのケアを要し、看介護者70に発報(報知)を行うべき事象である。イベントには、特定状態である転倒、転落、離床、および退出が含まれ得る。制御部201は、検出部10から受信した呼吸数、および心拍数に基づいて、呼吸異常および心拍異常をイベントの発生として検出してもよい。
制御部201は、携帯端末30のアドレスを管理し、管理されているアドレスの携帯端末30へ、検出したイベントを通知するためのイベント通知を送信し得る。イベント通知には、被監視者の状態に関する情報が含まれている。制御部201は、携帯端末30のアドレスを管理しない場合は、イベント通知を宛先を指定せずに発信し得る。なお、各携帯端末30からサーバー20にアクセスしてイベント通知を取得するためのポート番号がサーバー20において予め設定されてもよい。この場合、各携帯端末30において、サーバー20のIPアドレスと、設定されたポート番号が入力されることで、各携帯端末30からサーバー20にアクセスでき、サーバー20からイベント情報を取得できる。
制御部201は、検出部10の制御部101の機能の一部または全部を制御部101に代替して実行してもよい。この場合、制御部201は、検出部10から画像1041とベッドセンサー103の出力を受信し得る。制御部201は、画像1041と、ベッドセンサー103の出力に基づいて、被看介護者80の状態を判定し得る。
(携帯端末30)
図13は、携帯端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末30は、制御部301、無線通信部302、記憶部303、入力表示部304、および音声入出力部305を有し、これらはバスにより相互に接続される。携帯端末30は、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォン、または携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成され得る。
図13は、携帯端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末30は、制御部301、無線通信部302、記憶部303、入力表示部304、および音声入出力部305を有し、これらはバスにより相互に接続される。携帯端末30は、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォン、または携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成され得る。
制御部301は、CPU、RAM、およびROM等を備える。制御部301は、プログラムに従って携帯端末30の各部の制御および演算処理を行う。制御部301の機能の詳細については後述する。
無線通信部302はWi-Fi、Bluetooth(登録商標)等の規格を用いた無線通信により、無線AP31を経由して、または直接的に各装置と無線通信する。上述したように、携帯端末30では、無線LANの設定に加え、サーバー20との接続情報(サーバー20のIPアドレス、サーバー20で設定したポート番号)を入力することで、携帯端末30からサーバー20へのアクセスが可能となるようにしてもよい。接続情報は、サーバー20を特定するための情報であり、記憶部303に記憶されてもよい。
記憶部303は、SSDやSDカードにより構成され、各種プログラムおよび各種データを記憶する。
入力表示部304は、例えば、液晶等の表示面にタッチセンサーを重畳させたタッチパネルにより構成される。入力表示部304は、サーバー20のモニター204に表示されるモニター画面に対応する端末モニター画面を表示する。
音声入出力部305は、例えばスピーカーとマイクであり、無線通信部302を介して他の携帯端末30との間で看介護者70による音声通話を可能にする。
制御部301の機能について説明する。
制御部301は、イベント通知をサーバー20から連続的に取得する。制御部301は、各被看介護者80の状態を、被監視者の状態に関する情報としてサーバー20から連続的に取得し、端末モニター画面に表示する。上述したように、イベント通知には、被監視者の状態に関する情報が含まれている。
制御部301は、各被看介護者80の状態が特定状態である場合、端末モニター画面に表示、音声、振動、発光、またはこれらの組合せにより、各被看介護者80の状態を、被監視者の状態に関する情報として報知し得る。音声、振動、発光の機能は、携帯端末30に標準装備されている機能であり得る。
制御部301は、被監視者の状態に関する情報に禁止情報または未確定示唆情報が含まれている場合、被看介護者80の状態を被監視者の状態に関する情報として報知しない。
見守りシステム1の動作について説明する。
図14は、見守りシステム1の動作を示すフローチャートである。本フローチャートは、プログラムに従い、検出部10の制御部101により実行され得る。なお、サーバー20が検出部10の制御部101の機能の一部または全部を代替する場合、本フローチャートは、プログラムに従い、サーバー20の制御部201により実行され得る。
制御部101は、カメラ104から画像1041を受信すること等により取得する(S101)。制御部101は、ベッドセンサー103の出力を受信すること等により取得する(S102)。
制御部101は、画像1041に基づいて、被看介護者80の状態を検出する(S103)。
制御部101は、被看介護者80の状態が特定状態かどうか判断する(S104)。制御部101は、被看介護者80の状態が特定状態ではないと判断した場合は(S104:NO)、ステップS103において検出された被看介護者80の状態を、被看介護者80の状態として判定する(S106)。
制御部101は、被看介護者80の状態が特定状態であると判断した場合は(S104:YES)、制御部101は、ベッドセンサー103の出力に基づいて、荷重が検出されているかどうか判断する(S105)。制御部101は、荷重が検出されていると判断した場合は(S105:YES)、報知しない制御を実行する(S107)。
制御部101は、荷重が検出されていないと判断した場合は(S105:NO)、ステップS103において検出された被看介護者80の特定状態を、被看介護者80の状態として判定する(S106)。
本実施形態は以下の効果を奏する。
少なくともベッドの周辺領域を含む領域の画像と、ベッド上の荷重を検出するセンサーの出力とに基づいて被監視者の状態を判定し、判定に基づく被監視者の状態に関する情報を報知するとともに、センサーにより所定の荷重が検出されているときは、画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかを検出しても、被監視者の状態に関する情報を報知しない制御を行う。これにより、被監視者の転倒、転落等の誤報を抑制できる。
さらに、報知しない制御を、前記情報を出力しない制御とする。これにより、簡単な構成で被監視者の転倒、転落等の誤報を抑制できる。
また、報知しない制御を、被監視者の状態に関する情報を報知する端末が被監視者の状態に関する情報を受信していても報知しない制御とする。これにより、簡単に被監視者の転倒、転落等の誤報を抑制できる。
また、報知しない制御を、画像に基づいて検出された状態を被監視者の状態として判定しない制御とする。これにより、簡単な構成で、柔軟に、被監視者の転倒、転落等の誤報を抑制できる。
さらに、画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの状態を検出した場合、被監視者の状態に関する画像を記憶する。これにより、荷重の誤検出があった場合等に、転倒等の状態に関する画像を記憶することで、実際に起こった転倒等を記録できるとともに、看介護者が入室していたことや、作業をしていたことのエビデンス記録を残すことができる。
さらに、画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの状態を検出した場合、検出結果を記憶する。これにより、例えば荷重が検出されていた場合に、画像により転倒等が検出されていたかどうかを確認できる。
さらに、特定状態に退室を含める。これにより、退出の誤報を抑制できる。
また、報知しない制御を、被監視者の状態に関する情報を報知する端末に、被監視者の状態に関する情報に報知を禁止する情報を含ませて送信する制御とする。これにより、より簡単に被監視者の転倒、転落等の誤報を抑制できる。
さらに、画像の隣接するフレーム間の画素ごとの差分を算出し、当該差分を二値化することで検出した動体シルエットに基づいて、被監視者の状態を判定する。これにより、容易かつ高精度に被監視者の状態を検出できる。
さらに、機械学習による学習済みモデルを用いて、画像から関節点を推定し、推定された関節点に基づいて、前記被監視者の状態を判定する。これにより、容易かつより高精度に被監視者の状態を検出できる。
さらに、退室が判定されたときは、上記二値化における閾値を調整することで、動体シルエットの検出感度を下げる。これにより、空室時における誤報を抑制できる。
さらに、撮影領域を、ベッド上およびベッドの周辺領域を含む領域とする。これにより、被監視者の転倒、転落等の誤報をさらに抑制できる。
以上説明した、見守りシステム1の構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種々改変できる。例えば、上述したフローチャートにおいては、フローチャートに示したステップ以外のステップを含んでもよく、一部のステップを含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、上述した実施形態における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶装置に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能として装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 見守りシステム、
10 検出部、
101 制御部、
102 記憶部、
103 ベッドセンサー、
104 カメラ、
1041 画像、
20 サーバー、
201 制御部、
202 通信部、
203 記憶部、
204 モニター、
30 携帯端末、
301 制御部、
302 無線通信部、
303 記憶部、
304 入力表示部、
305 音声入出力部、
70 看介護者、
80 被看介護者、
90 ベッド、
91 ベッドの周辺領域。
10 検出部、
101 制御部、
102 記憶部、
103 ベッドセンサー、
104 カメラ、
1041 画像、
20 サーバー、
201 制御部、
202 通信部、
203 記憶部、
204 モニター、
30 携帯端末、
301 制御部、
302 無線通信部、
303 記憶部、
304 入力表示部、
305 音声入出力部、
70 看介護者、
80 被看介護者、
90 ベッド、
91 ベッドの周辺領域。
Claims (27)
- 少なくともベッドの周辺領域を含む撮影領域を撮像する撮像部と、
ベッド上の荷重を検出するセンサーと、
撮像された画像と、前記センサーの出力とに基づいて、被監視者の状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知する端末と、を有し、
前記センサーの出力に基づいて所定の前記荷重が検出されていると判断するときは、前記画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出しても、前記情報を報知しない制御を行う、見守りシステム。 - 前記報知しない制御は、前記判定部が前記情報を出力しないことである、請求項1に記載の見守りシステム。
- 前記報知しない制御は、前記端末が前記情報を受信していても報知しないことである、請求項1に記載の見守りシステム。
- 前記報知しない制御は、前記判定部が前記画像に基づいて検出された前記状態を前記被監視者の前記状態として判定しないことである、請求項1に記載の見守りシステム。
- 前記撮像部で撮像された画像を記憶する画像記憶部を有し、
前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記状態に関する画像を前記画像記憶部に記憶する、請求項2または3に記載の見守りシステム。 - 前記判定部の判定結果を記憶する判定結果記憶部を有し、
前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記判定結果記憶部に記憶する、請求項2、3、5のいずれか一項に記載の見守りシステム。 - 前記状態として、さらに退室を含む、請求項4に記載の見守りシステム。
- 前記判定部は、前記情報に報知を禁止する情報を含ませて前記端末に送信する、請求項3に記載の見守りシステム。
- 前記判定部は、前記画像の隣接するフレーム間の画素ごとの差分を算出し、前記差分を二値化することで検出した動体シルエットに基づいて、前記被監視者の前記状態を判定する、請求項1~8のいずれか一項に記載の見守りシステム。
- 前記判定部は、機械学習による学習済みモデルを用いて、前記画像から関節点を推定し、推定された前記関節点に基づいて、前記被監視者の前記状態を判定する、請求項1~8のいずれか一項に記載の見守りシステム。
- 前記判定部は、前記退室を判定したときは、前記二値化における閾値を調整することで、前記動体シルエットの検出感度を下げる、請求項7を引用する請求項9に記載の見守りシステム。
- 前記撮影領域は、ベッド上およびベッドの周辺領域を含む領域である、請求項1~11のいずれか一項に記載の見守りシステム。
- 少なくともベッドの周辺領域を含む撮影領域が撮像された画像と、ベッド上の荷重を検出するセンサーの出力とを取得する取得部と、
前記画像と、前記センサーの出力とに基づいて、被監視者の状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知する報知部と、を有し、
前記センサーの出力に基づいて所定の前記荷重が検出されていると判断するときは、前記画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出しても、前記情報を報知しない制御を行う、見守り装置。 - 前記報知しない制御は、前記判定部が前記情報を出力しないことである、請求項13に記載の見守り装置。
- 前記報知しない制御は、前記判定部が前記画像に基づいて検出された前記状態を前記被監視者の前記状態として判定しないことである、請求項13に記載の見守り装置。
- 撮像された画像を記憶する画像記憶部を有し、
前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記状態に関する画像を前記画像記憶部に記憶する、請求項14に記載の見守り装置。 - 前記判定部の判定結果を記憶する判定結果記憶部を有し、
前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記判定結果記憶部に記憶する、請求項14または16に記載の見守り装置。 - 前記状態として、さらに退室を含む、請求項15に記載の見守り装置。
- 前記報知しない制御は、前記判定部が、前記情報に報知を禁止する情報を含ませて、前記判定部による判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知する端末に送信することである、請求項13に記載の見守り装置。
- 少なくともベッドの周辺領域を含む撮影領域が撮像された画像と、ベッド上の荷重を検出するセンサーの出力とを取得するステップ(a)と、
前記画像と、前記センサーの出力とに基づいて、被監視者の状態を判定するステップ(b)と、
前記ステップ(b)における判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知するステップ(c)と、
前記センサーの出力に基づいて所定の前記荷重が検出されていると判断するときは、前記画像に基づいて、転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出しても、前記ステップ(c)において前記情報を報知しない制御を行うステップ(d)と、を有する見守り方法。 - 前記報知しない制御は、前記ステップ(b)において、前記情報を出力しないことである、請求項20に記載の見守り方法。
- 前記報知しない制御は、前記ステップ(b)において、前記画像に基づいて検出された前記状態を前記被監視者の前記状態として判定しないことである、請求項20に記載の見守り方法。
- 前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記状態に関する画像を記憶するステップ(e)を有する、請求項21に記載の見守り方法。
- 前記画像に基づいて転倒、転落、離床のいずれかの前記状態を検出した場合、前記ステップ(b)における判定結果を記憶するステップ(f)を有する、請求項21または23に記載の見守り方法。
- 前記状態として、さらに退室を含む、請求項22に記載の見守り方法。
- 前記報知しない制御は、前記ステップ(b)において、前記情報に報知を禁止する情報を含ませて、判定に基づく前記被監視者の状態に関する情報を報知する端末に送信することである、請求項20に記載の見守り方法。
- 請求項20~26のいずれか一項に記載の見守り方法をコンピューターに実行させるための見守りプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021131085A JP2023025761A (ja) | 2021-08-11 | 2021-08-11 | 見守りシステム、見守り装置、見守り方法、および見守りプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021131085A JP2023025761A (ja) | 2021-08-11 | 2021-08-11 | 見守りシステム、見守り装置、見守り方法、および見守りプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023025761A true JP2023025761A (ja) | 2023-02-24 |
Family
ID=85252293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021131085A Pending JP2023025761A (ja) | 2021-08-11 | 2021-08-11 | 見守りシステム、見守り装置、見守り方法、および見守りプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023025761A (ja) |
-
2021
- 2021-08-11 JP JP2021131085A patent/JP2023025761A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6365546B2 (ja) | 被監視者監視装置および該方法ならびに被監視者監視システム | |
JP6398460B2 (ja) | 制御方法、制御装置および制御プログラム | |
JP6115692B1 (ja) | 行動検知装置、該方法および該プログラム、ならびに、被監視者監視装置 | |
JP2004049309A (ja) | 被看護・被介護者の監視システム | |
JP6539799B1 (ja) | 安否確認システム | |
JP7403132B2 (ja) | 介護記録装置、介護記録システム、介護記録プログラムおよび介護記録方法 | |
CN105960664A (zh) | 信息处理装置、信息处理方法及程序 | |
WO2016186160A1 (ja) | 画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム | |
KR101712191B1 (ko) | 환자 낙상예방 모니터링 장치 | |
JP2019197263A (ja) | システム、およびシステムの制御方法 | |
JP7259540B2 (ja) | 判定装置、判定装置の制御プログラム、および判定方法 | |
WO2020003715A1 (ja) | レポート出力プログラム、レポート出力方法およびレポート出力装置 | |
JP7137155B2 (ja) | 被監視者監視支援システム、被監視者監視支援方法およびプログラム | |
JP2011156099A (ja) | ナースコールシステム | |
JP2023025761A (ja) | 見守りシステム、見守り装置、見守り方法、および見守りプログラム | |
JPWO2020003704A1 (ja) | 制御プログラム、レポート出力方法、およびレポート出力装置 | |
JP2020190889A (ja) | 要介護者見守りシステム | |
JP7351339B2 (ja) | 画像処理システム、画像処理プログラム、および画像処理方法 | |
JP7435609B2 (ja) | 画像処理システム、画像処理プログラム、および画像処理方法 | |
JP2021140422A (ja) | 監視システム、監視装置及び監視方法 | |
JP7563401B2 (ja) | 見守り監視システム、見守り監視方法、および見守り監視プログラム | |
JP7615705B2 (ja) | 情報処理装置、見守りシステム、制御プログラム、および制御方法 | |
JP7689896B2 (ja) | ナースコールシステム、および状態判断システム | |
JP2020091628A (ja) | 要介護者見守りシステム | |
JP7681488B2 (ja) | ナースコールシステム、および状態判断システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240711 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20250610 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250617 |