JP2023081604A - 認証システム、認証端末、認証サーバ及び認証プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
こうした攻撃に対策するため、Authenticatorアプリによる認証や、FIDO(登録商標)による認証など、SMS以外の手段を用いた2段階認証が提案されている。
本実施形態の認証システムは、SMSを用いてワンタイムパスワード又はURLを認証端末に送信して2段階認証を行う際に、このSMSに伴う通信と、別途のプッシュ通信に伴う通信とで、IPアドレスが同一であることを追加で検証することにより、SMSの盗聴による攻撃を抑制する。
なお、IPアドレスが同一であるとは、IPアドレスの全体が一致することとしてもよいが、例えば、24ビット~8ビットなどのサブネットマスクが設定されている場合に、このサブネットが同一であることとしてもよい。
ケースA: ログインしようとしている端末(ログイン端末)と、SMSの送受信が行われる端末(認証端末)とが同一の場合。
ケースB: ログイン端末と認証端末とが異なる場合。
本実施形態では、認証サーバは、ユーザに明示的に選択させる、あるいは、端末の機種又は画面サイズから判別するなどして、ログイン開始時においてケースA又はBのいずれであるかを判別した後、それぞれのシーケンスによりログイン認証を行う。
認証システム1Aは、認証端末20(ログイン端末)が認証サーバ10へアクセスする際にSMS認証及び追加認証を実施するための構成である。認証サーバ10には、予めユーザが保有する認証端末20の電話番号を含む情報がユーザIDと紐付けて登録されている。
このアプリXは、認証サーバ10からプッシュ通知が可能なアプリケーションであり、通知のための識別情報が電話番号に紐付けて認証サーバ10に登録される。
このSMSには、認証情報としてのワンタイムパスワードが記載されており、このワンタイムパスワードは、ブラウザアプリにユーザが手入力、又は自動で入力される。
ステップS2において、認証端末20(ブラウザ)は、認証サーバ10にアクセスし、ログインページを要求する。
ステップS3において、認証サーバ10は、ログインページを認証端末20に返却する。
ステップS5において、認証端末20(ブラウザ)は、入力されたID(及びパスワード)を認証サーバ10に送信する。
ステップS6において、認証サーバ10は、2段階認証の開始ページを認証端末20に返却する。
ステップS9において、ユーザは、認証端末20(ブラウザ)に、読み取ったワンタイムパスワードを入力する。なお、このワンタイムパスワードの読み取り及び入力は、自動で行われてもよい。
ステップS10において、認証端末20(ブラウザ)は、入力されたワンタイムパスワードを認証サーバ10に送信する。
ステップS12において、認証端末20(アプリX)は、受信したプッシュ通知に応答して、送信元へアクセスする。
ステップS14において、認証サーバ10は、認証端末20に対してログイン完了後のページと、認証情報とを送信しログインを完了する。
認証システム1Bは、ログイン端末30が認証サーバ10へアクセスする際に、認証端末20を利用してSMS認証及び追加認証を実施するための構成である。認証サーバ10には、予めユーザが保有する認証端末20の電話番号を含む情報がユーザIDと紐付けて登録されている。
このアプリXは、認証サーバ10からプッシュ通知が可能なアプリケーションであり、通知のための識別情報が電話番号に紐付けて認証サーバ10に登録される。
このSMSには、認証情報としてのURLが記載されており、このURLによりブラウザアプリが起動される。
ステップS22において、ログイン端末30(ブラウザ)は、認証サーバ10にアクセスし、ログインページを要求する。
ステップS23において、認証サーバ10は、ログインページをログイン端末30に返却する。
ステップS25において、ログイン端末30(ブラウザ)は、入力されたID(及びパスワード)を認証サーバ10に送信する。
ステップS26において、認証サーバ10は、2段階認証の開始ページをログイン端末30に返却する。
ステップS29において、認証端末20(ブラウザ)は、指定されたURLのページを認証サーバ10に要求する。
ステップS30において、認証サーバ10は、2段階認証の確認ページを認証端末20に返却する。
ステップS32において、認証端末20(ブラウザ)は、ユーザから確認操作があったことを示す確認情報を認証サーバ10に送信する。
ステップS33において、認証サーバ10は、2段階認証の確認完了ページを認証端末20に返却する。
ステップS35において、認証端末20(アプリX)は、受信したプッシュ通知に応答して、送信元へアクセスする。
ステップS37において、ユーザは、2段階認証の開始ページを更新(ボタンをタップ)、又は自動更新を待つ。これにより、ログイン端末30(ブラウザ)は、認証サーバ10に認証の状態を確認する。
ステップS38において、認証サーバ10は、ログイン端末30に対してログイン完了後のページと、認証情報とを送信しログインを完了する。
したがって、認証システム1は、多段階の認証システムにおいて、SMS認証の安全性を向上できる。
さらに、認証システム1は、IPアドレスの全体の一致を検証することで、端末が同一であることをより厳密に検証し、安全性を高めることができる。
したがって、認証サーバ10は、SMS認証においてURLを認証端末20に通知し、確認画面からの通信を発生させることで、ケースBの場合であってもIPアドレスの同一性を検証することができる。
ケースBと判定したがAであった場合、ユーザのUXは多少悪化するものの認証自体は成功する。
ケースAと判定したがBであった場合、ユーザは正しく操作しているにもかかわらず認証に失敗する。したがって、認証サーバ10は、認証失敗時に、セキュリティ強化のため追加認証が必要になっている旨をユーザに提示し、通話認証など、より強度の高い2段階認証を追加で要求する。
10 認証サーバ
11 制御部
12 記憶部
20 認証端末
21 制御部
22 記憶部
30 ログイン端末
111 メッセージ送信部
112 要求受信部
113 応答受信部
114 送信元検証部
211 メッセージ受信部
212 認証要求部
213 通知応答部
Claims (9)
- 認証端末及び認証サーバを備え、前記認証端末からのユーザIDを伴うアクセスに応じて、認証サーバが当該アクセスを認証する認証システムであって、
前記認証端末は、
前記認証サーバから送信される認証用メッセージを受信してユーザに提示するメッセージ受信部と、
前記認証用メッセージに記載されたパスワードの入力を受け付け、前記認証サーバへ送信する認証要求部と、
所定のアプリケーションに対する前記認証サーバからのプッシュ通知に対して、当該プッシュ通知の送信元へ応答する通知応答部と、を備え、
前記認証サーバは、
前記アクセスに応じて、前記ユーザIDに紐づく電話番号により前記認証端末へ前記認証用メッセージを送信するメッセージ送信部と、
前記認証端末に入力された前記パスワードを受信する要求受信部と、
前記電話番号に紐付けられた識別情報により前記所定のアプリケーションに対して前記プッシュ通知を行い、当該プッシュ通知に対する応答を受信する応答受信部と、
前記パスワード及び前記応答の送信元IPアドレスが少なくとも同一のサブネットである場合に前記アクセスを認証する送信元検証部と、を備える認証システム。 - ログイン端末、認証端末及び認証サーバを備え、前記ログイン端末からのユーザIDを伴うアクセスに応じて、認証サーバが当該アクセスを認証する認証システムであって、
前記認証端末は、
前記認証サーバから送信される認証用メッセージを受信してユーザに提示するメッセージ受信部と、
前記認証用メッセージに記載されたURLに基づくページに対して、前記ユーザの確認入力を受け付け、前記認証サーバへ確認情報を送信する認証要求部と、
所定のアプリケーションに対する前記認証サーバからのプッシュ通知に対して、当該プッシュ通知の送信元へ応答する通知応答部と、を備え、
前記認証サーバは、
前記アクセスに応じて、前記ユーザIDに紐づく電話番号により前記認証端末へ前記認証用メッセージを送信するメッセージ送信部と、
要求に応じて前記認証端末へ前記URLに基づくページを送信し、前記確認情報を受信する要求受信部と、
前記電話番号に紐付けられた識別情報により前記所定のアプリケーションに対して前記プッシュ通知を行い、当該プッシュ通知に対する応答を受信する応答受信部と、
前記確認情報及び前記応答の送信元IPアドレスが少なくとも同一のサブネットである場合に前記アクセスを認証する送信元検証部と、を備える認証システム。 - 前記送信元検証部は、前記送信元IPアドレスの全体が一致する場合に前記アクセスを認証する請求項1又は請求項2に記載の認証システム。
- ユーザIDを伴うアクセスに応じて、当該ユーザIDに紐づく電話番号により認証サーバから送信される認証用メッセージを受信してユーザに提示するメッセージ受信部と、
前記認証用メッセージに記載されたパスワードの入力を受け付け、前記認証サーバへ送信する認証要求部と、
前記電話番号に紐付けられた識別情報による所定のアプリケーションに対する前記認証サーバからのプッシュ通知に対して、当該プッシュ通知の送信元へ応答する通知応答部と、を備え、
前記パスワード及び前記応答の送信元IPアドレスが少なくとも同一のサブネットである場合に、前記認証サーバにより前記アクセスが認証される認証端末。 - ログイン端末からのユーザIDを伴うアクセスに応じて、当該ユーザIDに紐づく電話番号により認証サーバから送信される認証用メッセージを受信してユーザに提示するメッセージ受信部と、
前記認証用メッセージに記載されたURLに基づき前記認証サーバから送信されたページに対して、前記ユーザの確認入力を受け付け、前記認証サーバへ確認情報を送信する認証要求部と、
前記電話番号に紐付けられた識別情報による所定のアプリケーションに対する前記認証サーバからのプッシュ通知に対して、当該プッシュ通知の送信元へ応答する通知応答部と、を備え、
前記確認情報及び前記応答の送信元IPアドレスが少なくとも同一のサブネットである場合に、前記認証サーバにより前記アクセスを認証させる認証端末。 - 認証端末からのユーザIDを伴うアクセスに応じて、前記ユーザIDに紐づく電話番号により前記認証端末へ、パスワードが記載された認証用メッセージを送信するメッセージ送信部と、
前記認証端末に入力された前記パスワードを受信する要求受信部と、
前記電話番号に紐付けられた識別情報により、前記認証端末で動作する所定のアプリケーションに対してプッシュ通知を行い、当該プッシュ通知に対する応答を受信する応答受信部と、
前記パスワード及び前記応答の送信元IPアドレスが少なくとも同一のサブネットである場合に前記アクセスを認証する送信元検証部と、を備える認証サーバ。 - ログイン端末からのユーザIDを伴うアクセスに応じて、前記ユーザIDに紐づく電話番号により認証端末へ認証用メッセージを送信するメッセージ送信部と、
前記認証用メッセージに記載されたURLに基づく要求に応じてページを送信し、ユーザからの確認入力に応じた確認情報を受信する要求受信部と、
前記電話番号に紐付けられた識別情報により、前記認証端末で動作する所定のアプリケーションに対してプッシュ通知を行い、当該プッシュ通知に対する応答を受信する応答受信部と、
前記確認情報及び前記応答の送信元IPアドレスが少なくとも同一のサブネットである場合に前記アクセスを認証する送信元検証部と、を備える認証サーバ。 - 請求項6に記載の認証サーバとしてコンピュータを機能させるための認証プログラム。
- 請求項7に記載の認証サーバとしてコンピュータを機能させるための認証プログラム。
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