JP2023076055A - 掃除用ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明では、掃除機器における回転ブラシの選択との手間を省き、掃除機器の保守性を向上することを課題とする。【解決手段】上記課題を解決するための本発明の構成は、電気掃除機1といった掃除機器を構成する掃除用ヘッド10において、当該掃除用ヘッド10を前記掃除機器の本体側に接続するための接続部102と、掃除面に対向するヘッド本体部101と、吸収力を帯び、前記ヘッド本体部と着脱可能に接続する回転ブラシ103を有する掃除用ヘッド10である。【選択図】 図2
Description
本発明は、拭き掃除に用いられるブラシなどの清掃体を利用する掃除器具に関する。この掃除器具には、掃除用ヘッド、掃除用ヘッドを有する掃除機や掃除用ヘッドを構成するブラシないしブラシユニットが含まれる。また、拭き掃除には、いわゆる乾拭きの他、水等の液体を用いた拭き掃除が含まれる。また、拭き掃除には、いわゆる洗浄や清掃も掃除含まれる。
床などの拭き掃除においては、ブラシにより汚れや濡れを除去されている。このような拭き掃除においては、ブラシを回転させて汚れ等を除去している。このような回転するブラシを用いた技術して、特許文献1が提案されている。特許文献1には、「掃除機ヘッドは、清掃対象面に対向する吸込み口を有するハウジングと、ハウジングに設けられた第1の回転ブラシと、ハウジングに設けられた第2の回転ブラシと、第1の回転ブラシと第2の回転ブラシとの間に設けられ、吸込み口につながる吸引エリアとを有する。第1の回転ブラシと第2の回転ブラシとは、互いに反対方向に回転する。」ことが記載されている。特許文献1では、第1の回転ブラシと第2の回転ブラシが互いに逆回転することで、第1の回転ブラシで掻き取れなかったごみを第2の回転ブラシによって掻き取ることができ、ごみを効率よく吸引できる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、掃除器具の保守性については考慮されていなかった。例えば、ブラシ等の清掃体を用いる場合、ここにいわゆる芯が存在すると、清掃体の清掃や分解、修理が面倒であるといった課題があった。拭き掃除を行う場合、ブラシを絞ったり、洗濯したりすることが必要になるが、ブラシの取り外しができない場合、これらの保守作業に手間が掛かっていた。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、保守性に優れた掃除器具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、取り外し可能で、吸収力を帯びる回転ブラシを用いる。より具体的には、掃除機器を構成する掃除用ヘッドにおいて、当該掃除用ヘッドを前記掃除機器の本体側に接続するための接続部と、掃除面に対向するヘッド本体部と、吸収力を帯び、前記ヘッド本体部と着脱可能に接続する回転清掃体を有し、自走機能を有する拭き掃除が可能な掃除用ヘッドである。また、本発明には、この掃除用ヘッドを含む掃除機器、特に電気掃除機で代表される掃除機も含まれる。またさらに、掃除用ヘッドを構成する各部位やこれと接続する他装置、部位も、本発明に含まれる。
本発明によれば、ブラシ等の清掃体を用いた拭き掃除を実現するための掃除機器に関し、保守性に優れた掃除器具を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。本実施形態は、拭き掃除を行うための掃除用ヘッド10を有する電気掃除機1で実現できる。図1は、本実施形態における電気掃除機1の外観を模式的に示す斜視図である。電気掃除機1は、掃除面の一種ある床2上を掃除するために用いられる。このために、電気掃除機1は、掃除用ヘッド10、延長管11および掃除機本体12を有する。
そして、掃除用ヘッド10は、ヘッド本体部101、ヘッド本体部101を延長管11と接続する接続部102を有する。接続部102は、掃除用ヘッド10を、延長管11を介して掃除機本体12側に接続することになる。
ここで、ヘッド本体部101は、掃除面である床2に対して対向しており、対応する面を床2に向けることで、拭き掃除の体制となる。また、掃除用ヘッド10と延長管11は着脱可能であることが望ましい。また、図1では図示しないが、掃除用ヘッド10には、床2を拭き掃除するための回転清掃体の一種である回転ブラシ103が設けられる。本実施形態では、回転ブラシ103は、ヘッド本体部101から着脱可能であって、吸収力を帯びた材質で作成される。
ここで、着脱可能については、ヘッド本体部101に接続部位を設け、回転ブラシ103と嵌め合わせたり、外したりすることで実現できる。他に、ベアリング等の軸受を用いて実現できるが、この詳細は下記の実施例で説明する。また、吸収力とは、いわゆる吸水性、吸油性、吸湿性を含む概念であり、スポンジなどの多孔性物質、タオルなどの布地、吸収樹脂を有するものなどで実現できる。このため、回転ブラシ103は、簡単に外すことで洗浄したり、絞ったりすることでできる。さらに、古くなり性能が低下した回転ブラシ103を交換することで、吸収力、つまり、床2に対する洗浄力を回復できる。このように、本実施形態では、保守性を向上できるとの効果を奏する。なお、回転ブラシ103の回転のための構成などの詳細は、下記実施例で説明する。
さらに、掃除機本体12、延長管11および掃除用ヘッド10には、それぞれ操作ボタンの指令を通知するための回線を有する。そして、接続部102は、延長管11と掃除用ヘッド10の回線を接続することになる。この結果、回転ブラシ103を駆動するモータ104が指令に従って駆動することになる。
また、ヘッド本体部101は、掃除機本体12で発生する吸引力に応じて、床2の塵挨を吸い込みこれを含む空気を、接続部102から延長管11へ流す吸入経路108を有することが望ましい。但し、本発明は、塵挨を吸い込むことは必ずしも必要でない。つまり、延長管11は中空構造であるが、この代わりに中空構造でない棒状の部位を用いてもよい。これらは、スティック部と称することができる。
そして、ヘッド本体部101からの空気は、スティック部の一種であり管状に形成される延長管11を経由して掃除機本体12に流入する。ここで、掃除機本体12には、蓄電池ケース13およびダストケース14が接続されている。つまり、掃除機本体12は、蓄電池ケース13の蓄電池で駆動する電動送風機の動作により発生する吸引力を発生させる。そして、吸引された空気に含まれる塵挨がダストケース14に集塵される。以下その詳細を説明する。
この塵挨の集塵等の掃除のために、掃除機本体12は、掃除機本体部121、モータケース部122およびハンドル部123を有する。そして、延長管11は、掃除機本体12に向け延伸されることになる。
ここで、掃除機本体部121は、延長管11と接続する接続口が形成されている。この接続口は、掃除機本体部121、モータケース部122およびハンドル部123などと同様の樹脂で成形されることが望ましい。また、接続口は、略円形の開口を有し、前方を向いて形成されている。なお、接続口には、延長管11以外の掃除用ヘッド10や他の付属品を接続するように構成してもよいし、掃除機本体部121と延長管11を一体構成してもよい。さらに、掃除用ヘッド10を延長管11と一体構成したり、掃除機本体部121も含む一体構成としたりしてもよい。
また、モータケース部122には、電動送風機や回路基板が設けられ、これらの機能により塵挨を含む空気がダストケース14に流される。そして、ダストケース14で集塵された後の清浄な空気が、モータケース部122が流入することになる。また、電動送風機は、上述のとおり蓄電池ケース13に内包され蓄電池を電源として駆動する。
以上の機能を含む電気掃除機1機能を実行するために、掃除機本体部121ないしハンドル部123には、操作ボタンを設けられる。なお、掃除機本体部121ないしハンドル部123は、操作部を有し、ここに操作ボタンを設けてもよい。また、ハンドル部123は、利用者により把持され、利用者の動作に従って、電気掃除機1が移動される。
またさらに、電気掃除機1は、蓄電池に充電するための支持台と接続することが可能である。また、電気掃除機1は、蓄電池の代わりに電源コードで適宜給電する構造としてもよい。以上のように、本実施形態では、電気掃除機1として、いわゆるスティック型の掃除機を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、いわゆるキャニスター型の他、ロボット掃除機にも適用できる。
以上のように、本実施形態での掃除機器の一例である電気掃除機1の掃除用ヘッド10は、回転ブラシ103を有し、これが床、窓などの掃除面と接触して、汚れを除去することになる。以下、本実施形態のより具体的な態様である各実施例について、説明する。なお、掃除機器は、電気掃除機に限定されず、いわゆるモップなども含まれる。また、回転ブラシ103は、モータ104の駆動力に応じて回線してもよいし、掃除機器の動きに応じて回転してもよい。
まず、実施例1は、掃除用ヘッド10に1つの回転ブラシ103を設けた構成を示す例である。なお、1つの回転ブラシ103とは、移動方向に一列の回転ブラシ103を設けた一例であり、移動方向とは横方向に、つまり、並行に複数の回転ブラシ103を設けてもよい。
以下、本実施例の掃除用ヘッド10について説明する。図2は、本実施例における掃除用ヘッド10の模式的な正面断面図である。なお、本図には、延長管11も併せて記載する。また、本実施例1が適用される電気掃除機1の外観は、図1に示すとおりである。
図2において、ヘッド本体部101には床2(図面下部)に向けられる開口を有する空間が存在する。この空間に、ブラシ室107と吸入経路108を含む空間に区切られている。そして、ブラシ室107は回転清掃体室の一種であり、ここに回転清掃体の一種である回転ブラシ103が設けられる。これに伴い、回転ブラシ103を貫通するシャフト部106が、ブラシ室107に設けられる。ここで、モータ104および軸受部105は、ヘッド本体部101の内壁の両端に設置され、その間に回転ブラシ103がシャフト部106を通じて設けられる。
このように、ブラシ室107を設けることで、ブラシ室107内部と、吸入経路108を含む空間が連通されない、つまり、隔離される。このため、回転ブラシ103と、ヘッド本体部101の内壁、モータ104や軸受部105が分離され、配置される。このため、回転ブラシ103が、床2から巻き上げたり、取り込んだりする汚れや液体が、モータ104などの電装系に掛かることを抑止できる。つまり、水漏れを防止することが可能となる。またさらに、これらをヘッド本体部101の内壁に掛かることも防止できる。これらに加え、濡れた床2を掃除すると、液体が掃除機本体12の送風機に到達し、水濡れによって故障してしまう恐れがある。このため、隔離されたブラシ室107を設けることにより、電気掃除機1に対する清掃や修理などの保守性を向上することが可能となる。但し、ブラシ室107は、設けなくともよく、上述の各構成要素をヘッド本体部101内に隔離せず設けてもよい。
なお、モータ104および軸受部105は、ブラシ室107の内部に設けてもよい。この場合、モータ104および軸受部105は、ブラシ室107の内壁の両端に設置されることになる。このような構成においても、汚れ等をヘッド本体部101の内壁に掛かることを防止できる。
また、シャフト部106もしくはモータ104や軸受部105は、ブラシ室107の壁を貫通することになるが、この貫通部はシーリング材等で密封されることになる。
また、シャフト部106は、その端にバネなどで実現できる着脱機構を有し、ヘッド本体部101から回転ブラシ103を容易に着脱可能である。なお、この着脱機構の具体例については、追って説明する。また、軸受部105を省略して、いわゆる片持ちのような形で一方のみで、シャフト部106を保持する構成としてもよい。また、モータ104の代わりに両側を軸受部105で構成し、モータ104以外の駆動力で、回転ブラシ103を回転させる構成としてもよい。例えば、電気掃除機1の移動に伴う、床2との摩擦による回転を利用してもよし、吸引される空気の流れを利用してもよい。これらの場合、後述する冷却機構は省略できる。
そして、回転ブラシ103が、モータ104からシャフト部106を介して伝達される駆動力に従って回転運動を行う。この結果、回転ブラシ103は、床2の汚れや濡れを除去することになる。ここで、図3を用いて、回転運動の様子とモータ104の冷却について、説明する。図3(a)(b)は、本実施例における掃除用ヘッド10の側面断面図である。回転清掃体の一種である回転ブラシ103は、床2に接触し、矢印の方向に回転する。この結果、床2を掃除することができる。このために、シャフト部106が、モータ104の回転動作に応じて回転する。そして、回転ブラシ103は、シャフト部106の回転に従って、回転することになる。回転ブラシ103は、吸収力を有するので、この回転に応じて、床の汚れや濡れを吸収することになる。また、掃除用ヘッド10は、利用者の操作に応じて、図面の左右方向に移動する。このことで、電気掃除機1は、床2全体に対して掃除できる。
なお、図3(a)(b)に示すように、ここで説明したシャフト部106の回転軸方向は、掃除面である床2に対して水平方向である。このため、回転ブラシ103は床2に対して巻き込むように回転する。このため、回転ブラシ103は塵挨等を取り込んだり、より効率的に汚れを除去したりすることが可能となる。
回転ブラシ103の回転によって、進行方向に対して進む駆動力を与えることができる。これによって掃除用ヘッド10は、自走機能を有し、利用者の掃除機器の操作性向上につながる。
以上のように、本実施例では、回転ブラシ103の回転のために、モータ104を用いる。このモータ104は、その動作に応じて熱を帯びることになる。また、モータ104を動作させるために基板を有するが、これも熱を帯びることになる。そこで、本実施例では、これらを冷却する機構も設けた。具体的には冷却空気を、ヘッド本体部101内部に取り入れるための冷却吸気口109を、ヘッド本体部101に設けた。この冷却吸気口109で取り入れられた冷却用空気は、モータ104や基板の傍を含む吸入経路108を流れ、延長管11に向かう。この結果、モータ104や基板の冷却が可能となる。このため、冷却吸気口109は、モータ104の付近に設けることが望ましい。また、モータ104に関し、その近傍に蓄電池を設けてこれを電源としてもよいし、蓄電池ケース13の蓄電池を電源として用いてもよい。
ここで、本実施例において、電気掃除機1は、上述の拭き掃除の他、空気を吸引ことで塵挨を吸い込む吸引掃除(いわゆる通常の電気掃除機の機能)を実行可能である。これら拭き掃除と吸引掃除について、並行して実行したい場合と一方を実行したい場合がある。例えば、床2に大量の液体がこぼれている場合、拭き掃除の優先が望ましいし、床2が湿っている程度でゴミが散乱している場合、これらを並行して実行することが望ましい。そこで、並行実行と一方の実行を切り換える例を、図3を用いて説明する。
図3(a)は、拭き掃除を実行している際の掃除用ヘッド10の断面図である。これに対して、図3(b)は、並行実行している際の掃除用ヘッド10の断面図である。掃除用ヘッド10には、床2における吸引空気量を調整するための吸引空気調整弁110を設けている。図3(a)に示すように、吸引空気調整弁110は、ブラシ室107の壁から延伸された位置に設置される。そして、図3(a)においては、吸引空気調整弁110は閉じられており、床面から空気は吸引されず拭き掃除が実行される。
これに対して、図3(b)では、吸引空気調整弁110は開かれており、床面からの吸引空気は矢印に示すように流れ、吸引掃除と拭き掃除が実行される。この図3(a)と(b)の切替えは、操作ボタンに対する利用者の指定に従って制御可能である。また、吸引空気調整弁110は開/閉のみだけでなく、多段階に開放量を調整可能としてもよい。
また、吸引掃除をのみを実行したい場合、操作ボタンに対する利用者の指定に従って回転ブラシ103の回転を止めたり、その位置を上昇させて床2から離したりすることで実現できる。
また、拭き掃除実行の際は、吸引力を吸引掃除実行の際の吸引力から変化させ、モータ104の冷却のみに適した吸引力としてもよい。これによって、効率的なモータ104の冷却が可能となる。この吸引力の変更は操作ボタンによってしてもよいし、拭き掃除実行の際に自動で制御されてもよい。
なお、本実施例では、実行したい掃除の内容によって、掃除用ヘッド10を制御したが、ヘッドの取り換えで実現してもよい。例えば、吸引空気調整弁110は設けず、もしくはこれを閉状態に固定した掃除用ヘッド10を用意する。そして、拭き掃除を実行したい場合はこの掃除用ヘッド10を延長管11に接続し、吸引掃除を実行したい場合は通常のヘッドを用いる。以上で、拭き掃除と吸引掃除の切替えについての説明を終わる。
次に、回転ブラシ103の着脱機構の一構成例について、説明する。図4Aは、着脱可能な回転ブラシ103およびシャフト部106の一構成例を示す図である。図4Aでは、シャフト部106が、モータ側シャフト部1061と軸受側シャフト部1062で構成される例を示す。
そして、図4Aにおいて、回転ブラシ103は、中空部1031を有する。本実施例では、中空部1031は貫通孔であるが、上述の片持ち構造の場合、一方側の孔が塞がれていてもよい。この中空部1031に、シャフト部106が挿入される。この結果、シャフト部106の回転に応じて、回転ブラシ103も回転することになる。
また、モータ側シャフト部1061は、モータ側装着部611、モータ側シャフト612および先端部613で構成される。さらに、軸受側シャフト部1062は、軸受側装着部621、バネ622および軸受側シャフト623で構成される。
まず、モータ側装着部611は、モータ104と接続し、その回転をモータ側シャフト612に伝達する機構であり、例えば歯車で実現できる。また、モータ側シャフト612は、その断面形状が、非円形で構成される。これは、挿入先である軸受側シャフト部1062に対して、回転力を効率的に伝えるための形状である。つまり、円形(真円)である場合、滑りや空回りが生じやすい。このため、回転力の伝達に無駄が生じやすくなる。そこで、本実施例では、その断面形状を非円形とした。非円形とは、定点からの距離が不統一である図形であり、その組み合わせにより円形のような空回りを抑止するものである。なお、非円形には、楕円や卵型などのオーバル、多角形(十字を含む)、半円など円と多角形の組合せである扇型、ルーローの多角形が含まれる。
また、先端部613は、モータ側装着部611が軸受側シャフト部1062に挿入された際に、バネ622に押し込まれる。この結果、バネ622の反発力により、モータ側装着部611と軸受側シャフト部1062のそれぞれが接続先に押し込まれ、シャフト部106が固定的に設置されることになる。
なお、モータ側シャフト部1061や軸受側シャフト部1062の各部は、金属やプラスチックなどを用いることが望ましい。
次に、軸受側シャフト部1062について、説明する。軸受側装着部621は、軸受部105に固定的に接続し、モータ側シャフト部1061の回転に従って、軸受側シャフト部1062を回転させる。バネ622は、軸受側シャフト623の内部に設けられ、先端部613に対して、反発力を発揮する。また、軸受側シャフト623は、モータ側シャフト612が挿入される軸中空部を有する。そして、この軸中空部の断面形状は、モータ側シャフト612と同じ形状で構成される。つまり、軸中空部の断面形状も非円形となる。このため、モータ側シャフト612と軸受側シャフト623は、密着することになり、モータ側シャフト612から軸受側シャフト623への回転力がより効率的に伝達されることになる。
以上の回転ブラシ103と、モータ側シャフト部1061と軸受側シャフト部1062からなるシャフト部106を組み合わせた外観図を、図4Bに示す。図4Bのように組み合わされた結果、図の矢印方向に、バネ622の反発力が働く。この結果、モータ側装着部611はモータ104側にしっかりと固定される。なお、本実施例では、モータ104を独立した構成としたが、モータ側装着部611に内蔵する構成としてもよい。この場合、ヘッド本体部101に、モータ側装着部611を装着する装着部を設けることが望ましい。
またさらに、本実施例および他の実施例において、シャフト部106、特に、中空部1031に挿入される部位は金属など、回転ブラシ103と異なる材質を用いるが、同種の材質を用いてもよい。この場合、これらモータ側シャフト612、先端部613および軸受側シャフト623を一体として芯部を構成することが望ましい。そして、この芯部と回転ブラシ103と一体構成とする。この場合、図4Aに開示した回転ブラシ103は芯部に対する外周部を構成することになる。そして、芯部が外周部より硬質であることが望ましい。この形態では、芯部の両端にモータ側装着部611および軸受側装着部621が接続することが望ましい。
以上で、実施例1の説明を終わる。実施例1では、掃除用ヘッド10に1つの回転ブラシ103を設けた構成を示したが、複数の回転ブラシ103を設けることも可能である。この例について、実施例2で説明する。
実施例2は、掃除用ヘッド10に複数の回転ブラシ103を設けた構成を示す例である。なお、複数の回転ブラシ103とは、移動方向に複数の回転ブラシ103を設けたことを意味し、本実施例では2つの回転ブラシ103を設けている。なお、回転ブラシ103の数以外は、実施例1および2は同様の構成、機能を有する。このため、以下実施例1との相違を中心に説明する。
図5は、本実施例における掃除用ヘッド10の模式的な側面断面図である。本実施例では、回転ブラシ103として、回転ブラシ103-1および回転ブラシ103-2を設けた。そして、拭き掃除の際、これら回転ブラシ103-1および回転ブラシ103-2の回転方向は限定されないが、互いに反対方向に回転することが望ましい。特に、その回転方向が図示したように互いに巻き込む方向であることが望ましい。以上のように反対方向に回転することで、回転ブラシ103-1および回転ブラシ103-2でより効率的に汚れ等を除去できるようになる。
また、回転ブラシ103-1および回転ブラシ103-2は、それぞれ回転数を変更可能な構成でもよい。回転数を変更することで、汚れや床面の種類によって適した回転数に変更でき、清掃効率が向上する。
さらに、回転ブラシ103-1および回転ブラシ103-2の回転によって、掃除用ヘッド10に対して前後どちらの方向に対しても駆動力を付与することができる。これによって、押しても引いても自走機能を有する掃除用ヘッドを提供できる。この自走機能によって、利用者の掃除用機器の操作性が向上する。
なお、回転ブラシ103の数は2つに限定されず、3以上でもよい。また、本実施例では、回転ブラシ103-1および回転ブラシ103-2を図面上右側にヘッド本体部101の内壁に近づけて配置した。このため、ヘッド本体部101とブラシ室107の壁を一部共用する構成となっている。但し、この配置には限定されず、ブラシ室107を中央付近や前方に配置してもよいし、ヘッド本体部101とブラシ室107の壁を独立した構成としてもよい。またさらに、実施例2の構成では、回転ブラシ103の数が増加するため、汚れ等が飛び散り易くなる。このため、実施例2においては、ブラシ室107を設けることでの効果、つまり水漏れ防止がより向上される。
また、本実施例において、モータ104は、回転ブラシ103-1および回転ブラシ103-2毎に設けてもよいし、それぞれで共用されてもよい。以上で、実施例2の説明を終わる。実施例2によれば、より回転ブラシ103の数を増やすことで、より強力な拭き掃除が可能となる。
次に、実施例3では、床2の汚れの除去のために、液体を利用する。この液体は、洗浄力を発揮すればよく、液体洗剤、電解水(特に、次亜塩素酸水)、クエン酸の他、いわゆる水を用いることが可能である。また、液体を床2に吹き付けてもよいし、回転ブラシ103に含ませてもよい。
以下では、液体として次亜塩素酸水を用い、これを回転ブラシ103に含ませる構成について説明する。図6は、本実施例における掃除用ヘッド10の模式的な正面断面図である。本図では、図2と比較して、水タンク31、電解部32、流路33および噴射部34が追加されている。
まず、水タンク31には、塩水が貯蔵される。このために、水タンク31は、利用者等が塩水を入れる挿入口が備えられる。そして、電解部32が吸水パイプを介して、水タンク31の塩水を取り込み、次亜塩素酸水を生成する。このために、電解部32は、電解処理を実行する電極等が設けられる。なお、電解部32の電源は、蓄電池ケース13の蓄電池でもよいし、掃除用ヘッド10に設けられた蓄電池でもよい。また、電解部32の稼働は、利用者の操作ボタンに対する操作で制御される。またさらに、図示しないが、電解部32を稼働させるための基板も設けられている。
そして、電解部32は吐出パイプを介して、生成された次亜塩素酸水を流路33に吐出する。このため、次亜塩素酸水は流路33を流れ、噴射部34に届く。これを受け、噴射部34は、次亜塩素酸水を回転ブラシ103に噴射する。この結果、回転ブラシ103は、次亜塩素酸水を含んだ状態で床2を拭くことになる。このため、回転ブラシ103の洗浄力が向上されることになる。なお、ここでは、次亜塩素酸水を回転ブラシ103に噴射したが、床2に向けて噴射、つまり、出力してもよい。また、次亜塩素酸水は、回転ブラシ103および床2の少なくとも一方に向けて出力すればよい。
さらに、水タンク31や電解部32は独立した構成とし、掃除用ヘッド10と着脱可能な構成としてもよいし、掃除用ヘッド10から取り外ししない構成としてもよい。また、水タンク31と電解部32のうち、少なくとも水タンク31を掃除機本体12側に設置してもよい。この場合、流路33を延長管11にも設けることになる。
またさらに、噴射部34は、次亜塩素酸水を出力できればよく、滴下や噴霧を行ってもよい。また、回転ブラシ103と噴射部34もしくは流路33を直接接続してもよい。この場合、噴射部34の代わりに刷毛上の部位を用いることが望ましい。
本実施例によれば、液体を利用した拭き掃除が実現でき、より洗浄力を向上することが可能となる。また、次亜塩素酸水のように液体に殺菌効果がある場合、掃除面である床2の清潔さを向上できる。以上で、実施例3の説明を終了する。
次に、実施例4では、床2の汚れの除去や殺菌のために、光を利用する。ここで、光は殺菌効果があればよく、紫外線(UV光)であることが望ましい。
図7は、本実施例における掃除用ヘッド10の模式的な正面断面図である。本図では、図2と比較して、光源部41をさらに有している。この光源部41は、複数の光源とこれを制御する基板で構成される。そして、各光源は、掃除面である床2を向いている。つまり、UV光は各光源から床2に対して照射される。また、各光源は、利用者の操作ボタンの操作に応じて、UV光の発光が制御される。この光源部41の電源は、蓄電池ケース13の蓄電池でもよいし、掃除用ヘッド10に設けられた蓄電池でもよい。
なお、光源部41の配置位置は、図示したようなブラシ室107の上部に限らず下部などでもよい。さらに、光源部41をブラシ室107の外部、例えば、掃除用ヘッド10の内壁に設置してもよい。
本実施例によれば、殺菌効果を備えた光、特にUV光を利用した拭き掃除が実現できる。このため、本実施例では、掃除面である床2の清潔さを向上できる。以上で、実施例4の説明を終了する。
次に、実施例5では、床2の汚れの視認性向上のためにLED(Light Emitting Diode)やレーザなどの光を利用する。具体的には実施例4の光源をLEDやレーザとすればよい。本実施例によれば、床面に光を照射することで、床面の汚れの視認性を向上することができ、効率的な清掃が可能となる。以上で、実施例5の説明を終了する。
次に、実施例6では、床2の汚れを効率的に除去するためにスチームを利用する。本実施例は、実施例3の電解部32をスチーム発生部、と読み替えることで実施可能となる。スチーム発生部にて水タンクの水から水蒸気を生成し、噴射部から床面に対して噴射することができる。
本実施例によれば、床面に水蒸気を噴射することで床面の汚れが取り除きやすくなり、効率的な清掃が可能となる。以上で、実施例6の説明を終了する。
次に、実施例7では、掃除用ヘッド10を様々な機種に適用可能な接続部102が設けられている。掃除用ヘッド10は、メーカーによって、もしくは同一メーカーでも機種によって、接続部102が異なっており、接続部の異なる製品同士は互換性のないものとなっている。しかし、本実施例では、様々なメーカーの機種に対応した接続部102を、掃除用ヘッド10が有した構成となっている。
本実施例によれば、特定のメーカーの掃除機等の掃除器具に限られず、様々な機種に取り付けが可能である。このため、利用者等の消費者は掃除器具を買い替えるたびに拭き掃除用の掃除用ヘッドを購入する必要がなくなり、利用者等の消費者の経済的負担や環境への負荷を軽減することができる。
以上で、各実施例についての説明を終了するが、各実施例を組み合わせて構成してもよい。例えば、実施例3の液体利用と実施例4の光利用を組み合わせた構成としてもよいし、実施例2の複数の回転ブラシ103と実施例4の光利用を組み合わせた構成としてもよい。このように、本発明は各実施例に限定されず、様々な変形例も含まれる。
1…電気掃除機、10…掃除用ヘッド、101…ヘッド本体部、102…接続部、103…回転ブラシ、1031…中空部、11…延長管、12…掃除機本体、121…掃除機本体部、122…モータケース部、123…ハンドル部、13…蓄電池ケース、14…ダストケース、2…床、31…水タンク、32…電解部、33…流路、34…噴射部、611…モータ側装着部、612…モータ側シャフト、613…先端部、621…軸受側装着部621、622…バネ、623…軸受側シャフト623
Claims (15)
- 掃除機器を構成する掃除用ヘッドにおいて、
当該掃除用ヘッドを前記掃除機器の本体側に接続するための接続部と、
掃除面に対向するヘッド本体部と、
吸収力を帯び、前記ヘッド本体部と着脱可能に接続する回転清掃体を有し、
自走機能を有する拭き掃除が可能な掃除用ヘッド。 - 請求項1に記載の掃除用ヘッドにおいて、
前記回転清掃体の回転軸は、前記掃除面に対して水平方向である掃除用ヘッド。 - 請求項2に記載の掃除用ヘッドにおいて、
前記回転清掃体は、駆動力に応じて回転することで、前記回転清掃体を回転させるためのシャフト部を挿入可能な中空部を有する掃除用ヘッド。 - 請求項3に記載の掃除用ヘッドにおいて、
前記シャフト部は、軸中空部を有する第1のシャフト部および前記軸中空部に挿入される第2のシャフト部で構成される掃除用ヘッド。 - 請求項4に記載の掃除用ヘッドにおいて、
前記軸中空部および前記第2のシャフト部の断面は、非円形である掃除用ヘッド。 - 請求項3に記載の掃除用ヘッドにおいて、
前記中空部および前記シャフト部の断面が、非円形である掃除用ヘッド。 - 請求項2に記載の掃除用ヘッドにおいて、
前記回転清掃体の芯部は、当該芯部より外側の外周部よりも硬質である掃除用ヘッド。 - 請求項1に記載の掃除用ヘッドにおいて、
前記接続部は、前記前記掃除機器の本体と接続する管状の延長管と接続し、
前記ヘッド本体部は、
前記掃除面の塵挨を含む空気を吸入し、前記延長管に当該空気を流すための吸入経路と、
前記回転清掃体が設けられ、当該回転清掃体を前記吸入経路と隔離する清掃体室を有する掃除用ヘッド。 - 請求項8に記載の掃除用ヘッドにおいて、
さらに、
前記ヘッド本体部における前記吸入経路の空間に、前記回転清掃体を回転させるための駆動力を発生するモータと、
前記モータの付近に設けられた冷却吸気口を有し、
前記冷却吸気口で吸入された空気は、前記延長管に流れる掃除用ヘッド。 - 請求項1に記載の掃除用ヘッドにおいて、
前記回転清掃体として、第1の回転清掃体および第2の回転清掃体を有し、
前記第1の回転清掃体および前記第2の回転清掃体が互いに反対方向に回転する掃除用ヘッド。 - 請求項1に記載の掃除用ヘッドにおいて、
水を貯蔵する水タンクを接続可能であり、
電解部で、前記水から生成された次亜塩素酸水を、前記回転清掃体および前記掃除面の少なくとも一方に向けて出力する噴射部をさらに有する掃除用ヘッド。 - 請求項1に記載の掃除用ヘッドにおいて、
さらに、前記回転清掃体および前記掃除面の少なくとも一方に対して、光を照射する光源を有する掃除用ヘッド。 - 請求項12に記載の掃除用ヘッドにおいて、
前記光源は、UV光を照射する掃除用ヘッド。 - 請求項1乃至13のいずれかに記載の掃除用ヘッドを有する掃除機器。
- 請求項14に記載の掃除機器である電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021189220A JP2023076055A (ja) | 2021-11-22 | 2021-11-22 | 掃除用ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2021189220A JP2023076055A (ja) | 2021-11-22 | 2021-11-22 | 掃除用ヘッド |
Publications (1)
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---|---|
JP2023076055A true JP2023076055A (ja) | 2023-06-01 |
Family
ID=86547739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021189220A Pending JP2023076055A (ja) | 2021-11-22 | 2021-11-22 | 掃除用ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023076055A (ja) |
-
2021
- 2021-11-22 JP JP2021189220A patent/JP2023076055A/ja active Pending
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