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JP2023054007A - 情報処理装置およびシステム - Google Patents

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Abstract

Figure 2023054007000001
【課題】媒体から読み取られる識別情報に対して、機能に関する設定情報と認証情報とを対応づけて記憶部に記憶させる処理を柔軟に行うことを可能とする、情報処理装置、システム、情報処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】ショートカット登録される各種の設定に係る設定情報は、ICカード5のカード番号およびショートカット名と対応づけて、不揮発性メモリ22に記憶される。不揮発性メモリ22に設定情報がカード番号およびショートカット名と対応づけて記憶されている状態において、そのカード番号とユーザ名およびパスワードとを対応づけて不揮発性メモリ22に記憶させる指示があると、カード番号がユーザ名およびパスワードと対応づけられて不揮発性メモリ22に記憶される。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置などの情報処理装置、システム、情報処理装置で実行される情報処理方法、情報処理装置のコンピュータにインストールされるプログラムに関する。
従来、スキャナやプリンタ、複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)などの画像処理装置には、ショートカット機能を有するものがある。ショートカット機能を有する画像処理装置では、スキャンなどの各種機能に関する設定が予め登録されて、機能の実行に際してその登録されている設定が呼び出される。
この設定の呼び出しに識別情報が記憶されたカードを媒体として用いる技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。その技術では、機能に関する設定が識別情報と対応づけて登録、つまり画像処理装置のメモリに記憶されており、画像処理装置に備えられたカードリーダによりカードから識別情報が読み取られると、識別情報に対応づけられた設定が呼び出され、その設定に従って機能が実行される。
特開2016-10059号公報
ところで、カードリーダを備える画像処理装置には、カードリーダによりカードから識別情報が読み取られると、識別情報に対応する認証情報が登録されている場合、ユーザに付与された権限の範囲内で機能の実行を許可するものがある。
本発明の目的は、媒体から読み取られる識別情報に対して、機能に関する設定情報と認証情報とを対応づけて記憶部に記憶させる処理を柔軟に行うことを可能とする、情報処理装置、システム、情報処理方法およびプログラムを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る情報処理装置は、読取部と、機能実行部と、記憶部と、制御部と、を備え、制御部は、前記読取部に前記媒体から前記識別情報を読み取らせる読取処理と、前記機能実行部が実行する機能に関する設定情報の登録指示を受け付けた場合、前記設定情報と前記読取部が読み取った前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第1記憶処理と、ログインのための認証情報の登録指示を受け付けた場合、前記認証情報と前記設定情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第2記憶処理と、を実行する、ことを特徴とする。
この構成によれば、記憶部に設定情報と識別情報とが対応付けて記憶されている状態において、更に、認証情報と識別情報とを対応付けて記憶させることができる。すなわち、柔軟に各情報を識別情報と対応付けて記憶させることができる。
なお、本発明は、情報処理装置の形態で実現できるだけでなく、たとえば、情報処理装置を含むシステム、情報処理装置における情報処理方法及び情報処理装置のコンピュータにインストールされるプログラムの形態で実現することもできる。
本発明によれば、媒体から読み取られる識別情報に対して、機能に関する設定情報と認証情報とを対応づけて記憶部に記憶させる処理を柔軟に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。 ショートカット登録された設定情報の一例を示す図である。 情報管理テーブルの一例を示す図である。 登録処理の流れを示すフローチャート(その1)である。 登録処理の流れを示すフローチャート(その2)である。 登録処理の流れを示すフローチャート(その3)である。 未ログイン画面の一例を示す図である。 ユーザメニュー画面の一例を示す図である。 ユーザ切替画面の一例を示す図である。 パスワード入力画面の一例を示す図である。 ログイン中画面の一例を示す図である。 機能ロック画面の一例を示す図である。 ショートカット選択画面の一例を示す図である。 ショートカット画面の一例を示す図である。 第1内容選択画面の一例を示す図である。 第2内容選択画面の一例を示す図である。 設定内容変更画面の一例を示す図である。 設定内容確認画面の一例を示す図である。 ショートカット選択画面の他の例(ショートカットキーが2個)を示す図である。 カード登録画面の一例を示す図である。 既使用通知画面の一例を示す図である。 既登録通知画面の一例を示す図である。 ログイン登録確認画面の一例を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<システム構成>
図1に示されるシステム1は、MFP2(画像処理装置の一例)、MFP2とLAN(Local Area Network)3を介して通信可能に接続されるPC(Personal Computer)などの外部装置4およびNFC(Near Field Communication)による無線通信機能を有するICカード5を(媒体の一例)含む。
MFP2は、複数の基本機能を有している。複数の基本機能は、プリント機能、スキャン機能およびファックス機能に大別される。プリント機能は、画像データに係る画像をシートに形成する基本機能である。スキャン機能は、原稿を読み取って画像データを生成する基本機能である。ファックス機能は、シートに形成される画像の画像データを外部の機器との間で送受信する基本機能である。
MFP2は、基本機能を使用した各種の機能(以下、この機能を「詳細機能」という。)を実行可能にするため、画像形成部11(機能実行部、画像形成エンジンの一例)、画像読取部12(機能実行部、スキャンエンジンの一例)、LANインタフェース13、FAX(ファックス)インタフェース14およびUSB(Universal Serial Bus)インタフェース15を備えている。
画像形成部11は、MFP2の外殻をなす筐体内の搬送経路を搬送されるシートにカラー画像またはモノクロ画像を形成する機構(エンジン)である。画像形成部11による画像形成の方式としては、電子写真方式、インクジェット方式サーマル方式等が採用される。
電子写真方式の画像形成エンジンは、感光体、感光体を露光して静電潜像を形成する露光装置、感光体上の静電潜像にトナーを供給して現像する現像装置、及び、現像された感光体上の画像をシートへ転写する転写装置等を有する。
インクジェット方式の画像形成エンジンは、インクを吐出するインクヘッド等を有する。
サーマル方式の画像形成エンジンは、感熱シートを加熱するサーマルヘッド等を有する。
画像読取部12は、筐体に支持されるコンタクトガラス上の原稿をイメージセンサで読み取って、原稿のカラーまたはモノクロの画像データを生成する機構(エンジン)である。画像読取部12による画像読取の方式は、コンタクトガラス上を通過する原稿を読み取る方式であってもよいし、コンタクトガラス上で静止した原稿を読み取る方式であってもよい。画像読取部12は、CCD(Charge Coupled Devices)、CIS(Contact Image Sensor)等を有する。
LANインタフェース13は、LAN3を経由したネットワーク通信のための回路などを備えている。LAN3は、有線LANまたは無線LANで構成されていてもよいし、有線LANおよび無線LANの両方で構成されていてもよい。LAN3は、インターネットに接続されていてもよいし、接続されていなくてもよいが、この実施形態では、インターネットに接続されている。
FAXインタフェース14は、ファックス機能で使用される公衆電話回線との接続のためのインタフェースであり、モデムなどを備えている。
USBインタフェース15は、USBメモリなどのUSBデバイスとのデータ通信のためのインタフェースであり、USBケーブルが接続されるUSBコネクタおよびUSBデバイスとのUSB接続を制御するUSBコントローラなどを備えている。
また、MFP2は、操作パネル16(ユーザインタフェースの一例)およびNFCインタフェース17(読取部の一例)を備えている。
操作パネル16は、タッチパネルであり、ユーザが操作および視認可能なように、筐体の外側に臨んで配置されている。操作パネル16には、各種の情報やボタンなどの画像が表示される。ユーザが操作パネル16に表示されるボタンを押操作することにより、その押操作が操作パネル16に受け付けられて、その押操作に応じた信号が操作パネル16から出力される。
NFCインタフェース17は、NFCよる無線通信のためのインタフェースである。NFCは、国際規格であるISO/IEC14443、ISO/IEC18092などに対応する無線通信技術であり、13.56MHz帯の通信周波数を利用する。NFCインタフェース17は、筐体の外側に臨んで配置されるタッチ部を有している。ICカード5がタッチ部にタッチされると、そのICカード5とNFCインタフェース17との間でNFC通信が確立されてデータ通信が可能となる。ICカード5のタッチは、ICカード5をタッチ部に近接ないし接触させる行為であり、ICカード5をタッチ部にかざす行為と言い換えることができる。
MFP2は、制御部21、フラッシュメモリやE2PROMなどのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリ22(記憶部の一例)およびSDRAMなどの揮発性メモリ23を備えている。画像形成部11、画像読取部12、LANインタフェース13、FAXインタフェース14、USBインタフェース15、操作パネル16、NFCインタフェース17、制御部21、不揮発性メモリ22および揮発性メモリ23は、バス24を介して、データ通信可能に接続されている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)を内蔵している。制御部21は、制御部21に入力される信号などに基づいて、各種の処理のためのプログラムを実行することにより、画像形成部11、画像読取部12、LANインタフェース13、FAXインタフェース14、USBインタフェース15、操作パネル16およびNFCインタフェース17などの各部を制御する。
制御部21は、CPUの他に、専用のエンジンインタフェース回路、画像処理回路等を有している。CPUは、設定情報に基づき、エンジンインタフェース回路を介して、画像形成エンジン及びスキャンエンジンをそれぞれ制御する。また、CPUは、設定情報に基づき、画像処理回路を制御する。画像処理回路は、画像形成部11へ出力する回路を生成する回路を含む。画像処理回路は、画像読取部12から入力された画像データの加工を行う回路を含む。
不揮発性メモリ22には、制御部21によって実行されるプログラムおよび各種のデータなどが記憶されている。
揮発性メモリ23は、制御部21がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
<ショートカット登録>
MFP2では、詳細機能に関する各種の設定の登録(以下、「ショートカット登録」という。)が可能であり、詳細機能の実行に際してショートカット登録されている設定を呼び出すことが可能である。
ショートカット登録される各種の設定に係る設定情報は、図2に示されるように、ICカード5のカード番号およびショートカット名と対応づけて、不揮発性メモリ22に記憶される。カード番号は、ICカード5に固有の番号であり、ICカード5の識別情報である。ショートカット名は、操作パネル16に表示されるショートカットキー42(図11参照)の名称である。
図2に示される例では、カード番号「1001」およびショートカット名「ScanToUSB」と対応づけて、設定情報として、詳細機能の動作内容「スキャンした画像データをUSB保存」および設定内容が不揮発性メモリ22に記憶されている。動作内容「スキャンした画像データをUSB保存」は、スキャン機能により原稿を読み取り、その読み取った画像データをUSBインタフェース15を介してUSBデバイスに保存するという内容を表す。設定内容には、ファイル形式、両面読取、解像度およびカラー/モノクロ読取についての設定が含まれる。画像データのファイル形式について、「PDFマルチページ」が設定されている。原稿の両面を読み取る両面読取について、両面読取の非実行を表す「オフ」が設定されている。読み取りの解像度について、「200dpi」が設定されている。原稿をカラーで読み取るカラー読取およびモノクロで読み取るモノクロ読取のいずれを実行するかについて、カラー読取の実行を表す「カラー」が設定されている。
カード番号「1002」およびショートカット名「Copy」と対応づけて、設定情報として、詳細機能の動作内容「コピー」および設定内容が不揮発性メモリ22に記憶されている。動作内容「コピー」は、スキャン機能により原稿を読み取り、プリント機能によりその読み取った画像データに係る画像をシートに形成するという内容を表す。設定内容には、両面読取、両面印刷、解像度およびカラー/モノクロコピーについての設定が含まれる。両面読取について、両面読取の実行を表す「オン」が設定されている。また、画像データに係る画像をシートの両面に形成する両面印刷について、両面印刷の実行を表す「オン」が設定されている。読み取りおよび画像形成の解像度について、「300dpi」が設定されている。原稿をカラーで読み取ってカラー画像をシートに形成するカラーコピーおよび原稿をモノクロで読み取ってモノクロ画像をシートに形成するモノクロコピーのいずれを実行するかについて、カラーコピーの実行を表す「カラー」が設定されている。
カード番号「1003」およびショートカット名「ScanToEmail」と対応づけて、設定情報として、詳細機能の動作内容「スキャンした画像データをEmail送信」および設定内容が不揮発性メモリ22に記憶されている。動作内容「スキャンした画像データをEmail送信」は、スキャン機能により原稿を読み取り、その読み取った画像データを電子メールで送信するという内容を表す。設定内容には、ファイル形式、両面読取、解像度、カラー/モノクロ読取およびメール宛先についての設定が含まれる。画像データのファイル形式について、「TIFF」が設定されている。両面読取について、両面読取の実行を表す「オン」が設定されている。読み取りの解像度について、「300dpi」が設定されている。カラー読取およびモノクロ読取のいずれを実行するかについて、モノクロ読取の実行を表す「モノクロ」が設定されている。また、電子メールの宛先について、「aaa@bbb.co.jp」が設定されている。
<情報管理テーブル>
また、不揮発性メモリ22には、情報管理テーブルが記憶される。
情報管理テーブルでは、図3に示されるように、ユーザを識別するユーザ名と、ユーザがMFP2のログインに使用するパスワードとが対応づけられている。また、ユーザが所有するICカード5をログインに使用するログイン用としてMFP2に登録した場合、情報管理テーブルでは、そのICカード5のカード番号がユーザの認証情報の一例であるユーザ名およびパスワードとさらに対応づけられる。
たとえば、図3に示される情報管理テーブルでは、ユーザ名「USERA」とパスワード「1234」とが対応づけられ、それらにカード番号「1001」がさらに対応づけられている。また、ユーザ名「USERB」とパスワード「5678」とが対応づけられ、それらにカード番号「1002」がさらに対応づけられている。ユーザ名「USERC」とパスワード「2345」とが対応づけられているが、それらにカード番号は対応づけられてない。
<登録処理>
MFP2では、ショートカット登録およびカード番号の登録のため、制御部21により、図4A、図4Bおよび図4Cに示される登録処理が実行される。
登録処理では、制御部21は、まず、ユーザによるICカード5を用いたログイン操作(以下、この操作を「カードログイン操作」という。)が行われたか否かを判断する(S11)。カードログイン操作では、ユーザのICカード5がNFCインタフェース17のタッチ部にタッチされる。制御部21は、カードログイン操作が行われていないと判断した場合(S11:NO)、次に、操作パネル16を用いたログイン操作(以下、この操作を「パネルログイン操作」という。)が行われたか否かを判断する(S12)。
なお、これらの判断の順序が逆にされてもよい。すなわち、制御部21は、パネルログイン操作が行われたか否かを先に判断し、パネルログイン操作が行われていないと判断した場合に、カードログイン操作が行われたか否かを判断してもよい。
ログイン操作の開始前、操作パネル16には、未ログイン画面が表示されている。未ログイン画面では、図5に示されるように、各種の詳細機能に対応した複数の機能キー31が横並びで表示される。具体的には、図5に示される未ログイン画面では、3個の機能キー31が左右一列に並べて表示されている。左の機能キー31は、スキャン機能により原稿を読み取り、その読み取った画像データをインターネット上のサーバにアップロードする機能に対応している。中央の機能キー31は、スキャン機能により原稿を読み取り、その読み取った画像データをUSBインタフェース15に接続されたPCに送信する機能に対応している。右の機能キー31は、スキャン機能により原稿を読み取り、その読み取った画像データをLANインタフェース13にLAN3を介して接続されたPCに送信する機能に対応している。また、未ログイン画面の上部には、ユーザ名表示ボックス32が表示される。ユーザ名表示ボックス32には、MFP2にログイン状態のユーザ名が表示される。ユーザが未ログイン状態であるときには、たとえば、「Public」の文字が表示される。さらに、未ログイン画面の左下角部に、ショートカット選択画面表示キー33が表示される。
パネルログイン操作では、未ログイン画面でユーザ名表示ボックス32が押操作される。この押操作に応じて、制御部21は、操作パネル16の表示画面を未ログイン画面からユーザメニュー画面に切り替える。ユーザメニュー画面では、たとえば、図6に示されるように、ユーザ切替キー34が表示される。
ユーザメニュー画面でユーザ切替キー34が押操作されると、制御部21は、操作パネル16の表示画面をユーザメニュー画面からユーザ切替画面に切り替える。ユーザ切替画面では、図7に示されるように、3個のユーザ名キー35が上下に並べて表示される。最上のユーザ名キー35には、ユーザAのユーザ名「USERA」が表示されている。中央のユーザ名キー35には、ユーザBのユーザ名「USERB」が表示されている。最下のユーザ名キー35には、ユーザCのユーザ名「USERC」が表示されている。
ユーザ切替画面でユーザ名キー35の1つが押操作されると、制御部21は、操作パネル16の表示画面をユーザ切替画面からパスワード(PIN)入力画面に切り替える。パスワード入力画面では、図8に示されるように、その上部に、パスワード入力ボックス36が表示される。パスワード入力ボックス36の下側には、テンキー37が表示される。パスワード入力ボックス36の右側には、バックスペースキー38が表示される。また、パスワード入力画面の右下角部には、OKキー39が表示される。テンキー37が押操作されると、パスワード入力ボックス36にパスワードを構成する数字が入力される。バックスペースキー38の押操作により、最後に入力された数字が消去される。
パスワードがパスワード入力ボックス36に入力された後、OKキー39が押操作されると、パネルログイン操作が終了となる。
制御部21は、パネルログイン操作が行われたと判断した場合(S12:YES)、パネルログイン操作に応じたログイン処理を実行する(S13)。このログイン処理では、制御部21は、情報管理テーブルを参照して、ユーザ切替画面で押操作されたユーザ名キー35に対応するユーザのユーザ名とパスワード入力画面で入力されたパスワードとの組合せが情報管理テーブルに含まれているか否かを判断する。そして、ユーザ名とパスワードとの組合せがユーザ管理テーブルに含まれている場合、制御部21は、ユーザをログイン状態とし、ユーザ名とパスワードとの組合せがユーザ管理テーブルに含まれていない場合、ユーザをログイン状態とせずに、ログインに失敗したことを通知する画面を操作パネル16に表示させる。
制御部21は、ユーザをログイン状態とした場合、操作パネル16の表示をパスワード入力画面からログイン中画面に切り替える。ログイン中画面の構成は、図9に示されるように、未ログイン画面の構成と同じであり、ログイン中画面では、ユーザ名表示ボックス32にログイン状態のユーザ名、たとえば、ユーザAがログイン状態である場合、そのユーザ名「USERA」が表示される。
ログイン処理後、制御部21は、ログイン処理の終了時、つまりユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを判断する(S14)。ログイン中画面でユーザ名表示ボックス32が押操作されると、図10に示される機能ロック画面が表示される。制御部21は、一定時間が経過していないと判断した場合(S14:NO)、機能ロック画面でカード情報編集キー41が押操作されたか否かを判断する(S15)。機能ロック画面では、カード情報編集キー41の他に、ユーザ切替キーなどの選択キー42が上下に並べて表示される。
制御部21は、カード情報編集キー41が押操作されていないと判断した場合(S15:NO)、ログイン中画面でショートカット選択画面表示キー33が押操作されて、その押操作に応じて操作パネル16に表示されるショートカット選択画面でショートカットキー42が押操作されたか否かを判断する(S16)。ショートカット選択画面では、図11に示されるように、複数のショートカット割当キー43が行列状に並べて表示される。具体的には、図11に示されるショートカット選択画面では、6個のショートカット割当キー43が2行×3列の行列状に並べて表示されている。ショートカット割当キー43には、「+」の記号が表示されている。ショートカット割当キー43にショートカット登録が割り当てられることにより、ショートカット割当キー43がショートカットキー42に変更され、その割り当てられたショートカット登録のショートカット名がショートカットキー42に表示される。図11示されるショートカット選択画面では、左上のショートカット割当キー43がショートカットキー42に変更され、ショートカットキー42にショートカット名「ScanToUSB」が表示されている。
制御部21は、ショートカットキー42が押操作されたと判断した場合(S16:YES)、ショートカット画面を操作パネル16に表示させる(S17)。ショートカット画面では、図12に示されるように、ショートカット登録された各種の設定が表示される。図12に示されるショートカット画面では、ショートカット名「ScanToUSB」のショートカット登録の設定内容、画像データのファイル形式が「PDFマルチページ」に設定され、両面読取が「オフ」に設定され、読み取りの解像度が「200dpi」が設定され、カラー読取の実行を表す「カラー」が設定されていることが表示されている。また、ショートカット画面の最下部には、オプションキー44、カード登録キー45およびスタートキー46が横並びで表示されている。
一方、制御部21は、ショートカット選択画面でショートカットキー42が押操作されていないと判断した場合(S16:NO)、ショートカット割当キー43が押操作されたか否かを判断する(S18)。制御部21は、ショートカット割当キー43が押操作されていないと判断した場合には(S18:NO)、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを再び判断する(S14)。
制御部21は、ショートカット割当キー43が押操作されたと判断した場合(S18:YES)、新規のショートカット登録を行う(S19)。
ショートカット登録に係る処理では、制御部21は、まず、第1内容選択画面を操作パネル16に表示させる。第1内容選択画面では、図13に示されるように、複数の第1内容選択キー51が縦並びで表示される。第1内容選択キー51は、詳細機能の動作内容の基本的な部分、つまり基本動作をユーザが選択して設定するためのキーである。第1内容選択キー51には、スキャン動作に対応する「Scan」やファックス動作に対応する「Fax」などの動作名が表示されている。
第1内容選択キー51のいずれか1つが押操作されると、制御部21は、操作パネル16の表示を第1内容選択画面から第2内容選択画面に切り替える。第2内容選択画面では、図14に示されるように、複数の第2内容選択キー52が縦並びで表示される。第2内容選択キー52は、第1内容選択画面での第1内容選択キー51の押操作により設定された基本動作に付随する動作をユーザが選択して設定するためのキーである。基本動作とその基本動作に付随する動作が設定されることにより、詳細機能の動作内容が決定される。図14に示される第2内容選択画面は、第1内容選択画面でスキャン動作に係る第1内容選択キー51が押操作された場合に表示される画面であり、第2内容選択キー52の押操作により、スキャン動作により読み取られた画像データの送信先を選択して設定することができる。
第2内容選択キー52のいずれか1つが押操作されると、制御部21は、操作パネル16の表示を第2内容選択画面から設定内容変更画面に切り替える。設定内容変更画面では、図15に示されるように、第1内容選択キー51の押操作により設定された基本動作と第2内容選択キー52の押操作により設定された動作との組合せにより決定される動作内容に対応するショートカット名が最上部に表示されるとともに、その動作内容に応じた設定内容の標準的なものが表示される。図15に示される設定内容変更画面では、画像データのファイル形式が「PDFマルチページ」に設定され、両面読取の非実行を表す「オフ」が設定され、読み取りの解像度が「200dpi」に設定され、カラー読取の実行を表す「カラー」が設定されていることが標準的な設定内容として表示される。また、設定内容変更画面の最下部には、オプションキー53およびショートカット保存キー54が横並びで表示されている。オプションキー53が押操作されると、制御部21は、ユーザが設定内容を変更可能な画面(図示せず)を操作パネル16に表示させる。その画面で設定内容が変更された後、その変更を反映させる指示が操作パネル16から入力されると、制御部21は、設定内容が変更された設定内容変更画面を操作パネル16に表示させる。
設定内容変更画面でショートカット保存キー54が押操作されると、制御部21は、操作パネル16の表示を設定内容変更画面から設定内容確認画面に切り替える。設定内容確認画面では、図16に示されるように、ショートカット登録対象の設定内容、つまり設定内容変更画面でショートカット保存キー54が押操作されるときに表示されていた設定内容が設定内容表示ウィンドウ55に表示される。また、設定内容確認画面の右下角部には、OKキー56が表示される。
設定内容確認画面でOKキー56が押操作されると、制御部21は、設定内容表示ウィンドウ55に表示されている設定内容をショートカット名と対応づけて、不揮発性メモリ22に記憶させる。これにより、ショートカット選択画面でショートカット割当キー43が押操作されたことに対する新規のショートカット登録が完了となる。これに応じて、制御部21は、設定内容確認画面をショートカット選択画面に切り替える。図17に示されるショートカット選択画面では、ショートカット登録前のショートカット選択画面で押操作されたショートカット割当キー43がショートカットキー42に変更され、そのショートカットキー42にショートカット名が表示される。前述の図15および図16に示される例であれば、通常、ショートカット名「ScanToUSB」が表示されるが、同一のショートカット名が表示されたショートカットキー42が既に存在するので、図17に示される例では、ショートカット名「Shortcut2」が表示されている。
こうして新規のショートカット登録が行われた後、または、新規のショートカット登録が行われずに、ショートカット選択画面が操作パネル16に表示されて、ショートカット選択画面でショートカットキー42が押操作され、これに応じて操作パネル16にショートカット画面が表示されると、制御部21は、カード登録キー45が押操作されたか否かを判断する(S20)。制御部21は、カード登録キー45が押操作されていないと判断した場合には(S20:NO)、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを再び判断する(S14)。
制御部21は、カード登録キー45が押操作されたと判断した場合(S20:YES)、カード登録画面を操作パネル16に表示させる(S21)。カード登録画面では、図18に示されるように、OKキー61が表示される。また、OKキー61の上方に、ログイン状態のユーザのユーザ名とともに、ユーザのICカード5のタッチおよびOKキー61の押操作を指示するメッセージが表示される。
その後、制御部21は、ICカード5がNFCインタフェース17のタッチ部にタッチされたか否かを判断する(図4BのS22)。制御部21は、ICカード5がタッチされていないと判断した場合(S22:NO)、カード登録画面の表示から一定時間が経過したか否かを判断する(S23)。一定時間が経過していなければ(S23:NO)、制御部21は、ICカード5がNFCインタフェース17のタッチ部にタッチされたか否かを再び判断する(S22)。制御部21は、カード登録画面の表示から一定時間が経過したと判断した場合には(S23:YES)、ログアウト処理を実行し(S24)、ユーザのログイン状態を解消し、未ログイン画面を操作パネル16に表示させる。この場合、登録処理は最初に戻る。
カード登録画面の表示から一定時間が経過するまでに、ICカード5がNFCインタフェース17のタッチ部にタッチされた場合(S22:YES)、制御部21は、そのタッチされたICカード5が他のユーザのログイン用として登録済みか否かを判断する(S25)。ICカード5が他のユーザのログイン用として登録済みか否かは、そのICカード5のカード番号が不揮発性メモリ22に記憶されている情報管理テーブルにおいてログイン状態のユーザのユーザ名とは別のユーザ名と対応づけられているか否かにより判断することができる。
制御部21は、ICカード5が他のユーザのログイン用として登録済みであると判断した場合(S25:YES)、既使用通知画面を操作パネル16に表示させる(S26)。既使用通知画面では、図19に示されるように、「他のユーザに使用されているカードのため登録できません」というメッセージが表示される。既使用通知画面の表示後、制御部21は、ICカード5がNFCインタフェース17のタッチ部にタッチされたか否かを再び判断する(S22)。
制御部21は、ICカード5が他のユーザのログイン用として登録済みでないと判断した場合(S25:NO)、ICカード5にショートカットが未登録であるか否かを判断する(S27)。ICカード5のカード番号がショートカット登録と対応づけられていない場合、つまりICカード5のカード番号がショートカット登録されている設定情報およびショートカット名と対応づけて不揮発性メモリ22に記憶されていない場合、制御部21は、ICカード5にショートカットが未登録であると判断する。一方、ICカード5のカード番号がショートカット登録と既に対応づけられている場合、つまりICカード5のカード番号がショートカット登録されている設定情報およびショートカット名と対応づけて不揮発性メモリ22に記憶されている場合、制御部21は、ICカード5にショートカットが未登録でないと判断する。
制御部21は、ICカード5にショートカットが未登録ではないと判断した場合(S27:NO)、既登録通知画面を操作パネル16に表示させる(S28)。既登録通知画面では、図20に示されるように、Yesキー62およびNoキー63が横並びで表示されるとともに、それらの上方に、「このカードには既にショートカットが登録されています。上書きしますか?」のメッセージが表示される。
既登録通知画面の表示後、制御部21は、ICカード5にショートカットを上書きで登録するか否かを判断する(S29)。既登録通知画面でYesキー62が押操作された場合、制御部21は、ICカード5にショートカットを上書きで登録と判断する。一方、既登録通知画面でNoキー63が押操作された場合、制御部21は、ICカード5にショートカットを上書きで登録しないと判断する。制御部21は、ICカード5にショートカットを上書きで登録しないと判断した場合(S29:NO)、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを再び判断する(図4AのS14)。
制御部21は、ICカード5にショートカットを上書きで登録すると判断した場合(S29:YES)、または、ICカード5にショートカットが未登録であると判断した場合(S27:YES)、ICカード5にショートカットを登録する(S30)。すなわち、制御部21は、ICカード5のカード番号をカード登録画面の前に操作パネル16に表示されていたショートカット画面に対応する設定情報およびショートカット名と対応づけて不揮発性メモリ22に記憶させる(S30)。
その後、制御部21は、ICカード5がログイン状態のユーザのログイン用として登録済みか否かを判断する(S31)。ICカード5がログイン状態のユーザのログイン用として登録済みか否かは、そのICカード5のカード番号が不揮発性メモリ22に記憶されている情報管理テーブルにおいてログイン状態のユーザのユーザ名と対応づけられているか否かにより判断することができる。
制御部21は、ICカード5がログイン状態のユーザのログイン用として登録済みと判断した場合(S31:YES)、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを再び判断する(図4AのS14)。
制御部21は、ICカード5がログイン状態のユーザのログイン用として登録済みでないと判断した場合(S31:NO)、ログイン登録確認画面を操作パネル16に表示させて、ICカード5をログイン状態のユーザのログイン用として登録するか否かを判断する(S32)。ログイン登録確認画面には、図21に示されるように、Yesキー64およびNoキー65が横並びで表示されるとともに、それらの上方に、「このカードをログインにも使用しますか?」のメッセージが表示される。
ログイン登録確認画面でYesキー64が押操作された場合、制御部21は、ICカード5をログイン状態のユーザのログイン用として登録すると判断し(S32:YES)、ICカード5をログイン状態のユーザのログイン用として登録する(S33)。すなわち、制御部21は、不揮発性メモリ22に記憶されている情報管理テーブルに、ICカード5のカード番号をログイン状態のユーザのユーザ名と対応づけて追加する。その後、制御部21は、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを再び判断する(図4AのS14)。
ログイン登録画面でNoキー65が押操作された場合、制御部21は、ICカード5をログイン状態のユーザのログイン用として登録しないと判断し(S33:YES)、ICカード5をログイン状態のユーザのログイン用として登録せずに、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを再び判断する(図4AのS14)。
一方、制御部21は、ログイン中画面でカード情報編集キー41が押操作されたと判断した場合(図4AのS15:YES)、ログイン状態のユーザのICカード5がログイン用として登録されているか否かを判断する(図4CのS34)。不揮発性メモリ22に記憶されている情報管理テーブルに、ログイン状態のユーザのユーザ名と対応づけられたカード番号が存在しない場合、制御部21は、ログイン状態のユーザのICカード5がログイン用として登録されていないと判断し(S34:NO)、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを再び判断する(図4AのS14)。
不揮発性メモリ22に記憶されている情報管理テーブルに、ログイン状態のユーザのユーザ名と対応づけられたカード番号が存在する場合、制御部21は、ログイン状態のユーザのICカード5がログイン用として登録されていると判断する(S34:YES)。この場合、制御部21は、ログイン状態のユーザのICカード5にショートカットが登録されているか否かを判断する(S35)。ICカード5のカード番号がショートカット登録されている設定情報およびショートカット名と対応づけて不揮発性メモリ22に記憶されている場合、制御部21は、ICカード5にショートカットが登録されていると判断する。一方、ICカード5のカード番号がショートカット登録されている設定情報およびショートカット名と対応づけて不揮発性メモリ22に記憶されていない場合、制御部21は、ICカード5にショートカットが登録されていないと判断する。
制御部21は、ログイン状態のユーザのICカード5にショートカットが登録されていると判断した場合(S35:YES)、そのショートカットの登録の削除をユーザに確認するショートカット登録削除確認画面を操作パネル16に表示させる(S36)。ショートカット登録削除確認画面では、図として示されていないが、たとえば、YesキーおよびNoキーが横並びで表示されるとともに、それらの上方に、「ショートカットの登録を削除しますか?」のメッセージが表示される。
その後、制御部21は、ショートカットの登録を削除するか否かを判断する(S37)。ショートカット登録削除確認画面でYesキーが押操作された場合、制御部21は、ショートカットの登録の削除を判断し(S37:YES)、不揮発性メモリ22にログイン状態のユーザのICカード5に対するショートカットの登録を削除する(S38)。具体的には、不揮発性メモリ22にログイン状態のユーザのICカード5のカード番号と対応づけて設定情報およびショートカット名が記憶されている状態から、その対応づけを解除して、設定情報およびショートカット名から切り離されたICカード5のカード番号を不揮発性メモリ22から消去する。そして、制御部21は、ログイン登録削除確認画面を操作パネル16に表示させる(S39)。一方、ショートカット登録削除確認画面でNoキーが押操作された場合、制御部21は、ショートカットの登録を削除しないと判断し(S37:NO)、ショートカットの登録を削除せずに、ログイン登録削除確認画面を操作パネル16に表示させる(S39)。また、制御部21は、ログイン状態のユーザのICカード5にショートカットが登録されていないと判断した場合(S35:NO)、ログイン登録削除確認画面を操作パネル16に表示させる(S39)。
ログイン登録削除確認画面では、図に示されていないが、たとえば、YesキーおよびNoキーが横並びで表示されるとともに、それらの上方に、「カードのログイン用としての登録を削除しますか?」のメッセージが表示される。ログイン登録削除確認画面でYesキーが押操作された場合、制御部21は、ログイン状態のユーザのICカード5のログイン用としての登録の削除を判断する(S40:YES)。この場合、制御部21は、ICカード5のログイン用としての登録を削除した場合にもショートカットが有効であるか否かを判断する(S41)。ICカード5のログイン用としての登録が削除されると、そのICカード5の識別情報であるカード番号に紐づけられたショートカットが任意のユーザには使用する権限のないショートカット、つまり特定の権限が付与されたユーザしか使用できないショートカットである場合、そのショートカットが無効となる。逆に、ICカード5のカード番号に紐づけられたショートカットが任意のユーザに使用の権限があるショートカットである場合、ICカード5のログイン用としての登録が削除されても、そのショートカットは有効である。たとえば、特定の権限が付与されていないユーザ(Public)がスキャン機能を使用できず、スキャン機能の使用権限を有するユーザAがショートカット名「ScanToUSB」のショートカットを登録していた場合に、ユーザAのICカード5のログイン用としての登録が削除されると、そのショートカットが無効となる。
そして、制御部21は、ICカード5のログイン用としての登録の削除した場合にもショートカットが有効であると判断した場合(S41:YES)、不揮発性メモリ22に記憶されている情報管理テーブルからログイン状態のユーザのユーザ名と対応づけられたカード番号を削除することにより、ログイン用としての登録を削除する(S42)。その後、制御部21は、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを再び判断する(図4AのS14)。
制御部21は、ICカード5のログイン用としての登録を削除した場合にはショートカットが無効になると判断した場合(S41:NO)、ICカード5のログイン用としての登録の削除によりショートカットが無効になる旨の警告を操作パネル16に表示させる(S43)。その後、制御部21は、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを再び判断する(図4AのS14)。
また、制御部21は、ユーザによるカードログイン操作が行われたと判断した場合(S11:YES)、カードログイン操作に応じたログイン処理を実行する(図4AのS44)。このログイン処理では、制御部21は、NFCインタフェース17のタッチ部にタッチされたICカード5から読み取ったカード番号が情報管理テーブルに含まれているか否かを判断する。そして、カード番号がユーザ管理テーブルに含まれている場合、制御部21は、ユーザをログイン状態とし、カード番号がユーザ管理テーブルに含まれていない場合、ユーザをログイン状態とせずに、ログインに失敗したことを通知する画面を操作パネル16に表示させる。
ログイン処理の実行後、制御部21は、カードログイン操作に使用されたICカード5にショートカットが登録されているか否かを判断する(S45)。ICカード5のカード番号がショートカット登録されている設定情報およびショートカット名と対応づけて不揮発性メモリ22に記憶されている場合、制御部21は、ICカード5にショートカットが登録されていると判断する(S45:YES)。この場合、制御部21は、画像形成部11および画像読取部12などを制御して、ICカード5のカード番号と対応づけられた設定情報に従い、詳細機能を実行する(S46:ショートカット実行)。その後、制御部21は、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを判断する(S14)。
ICカード5のカード番号がショートカット登録されている設定情報およびショートカット名と対応づけて不揮発性メモリ22に記憶されていない場合、制御部21は、ICカード5にショートカットが登録されていないと判断して(S45:NO)、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したか否かを判断する(S14)。
制御部21は、ユーザがログイン状態になった時点から一定時間が経過したと判断した場合には(S14:YES)、ログアウト処理を実行し(S47)、ユーザのログイン状態を解消し、未ログイン画面を操作パネル16に表示させる。この場合、登録処理は最初に戻る。
<作用効果>
以上のように、不揮発性メモリ22にショートカット登録された設定情報とICカード5のカード番号とが対応づけて記憶されている状態において、そのカード番号とユーザ名およびパスワードとを対応づけて記憶させることができる。すなわち、柔軟に、設定情報ならびに認証情報であるユーザ名およびパスワードの各情報をカード番号と対応づけて記憶させることができる。
不揮発性メモリ22にショートカット登録された設定情報とICカード5のカード番号とが対応づけて記憶され、かつ、不揮発性メモリ22にユーザ名およびパスワードとカード番号とが対応づけて記憶された状態において、ICカード5のログイン用としての登録の解除の指示に応じて、つまりユーザ名と対応づけられたカード番号を削除する指示に応じて、設定情報とカード番号との対応づけが解除されずに、ユーザ名およびパスワードとカード番号との対応づけが解除される。これにより、ショートカット登録された設定情報をカード番号と対応づけられた状態で不揮発性メモリ22に残すことができる。
ユーザがパネルログイン操作によりログイン状態にあるときに、ログイン登録確認画面でICカード5をログイン用として登録することが選択されると、ICカード5のカード番号がパネルログイン操作により入力されたユーザ名およびパスワードと対応づけて不揮発性メモリ22に記憶される。そのため、ICカード5のログイン用としての登録のために、ユーザがユーザ名およびパスワードを再度入力する必要がない。よって、ICカード5のログイン用としての登録に要する手間が軽減される。
また、ICカード5をログイン用として登録する際に、ICカード5が他のユーザのログイン用として登録済みである場合には、そのICカード5のログイン用としての登録が許否される。これにより、他のユーザのICカード5がログイン状態のユーザのログイン用として上書きで登録されることを回避できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、ショートカット登録された設定情報および情報管理テーブルなどの情報がMFP2の不揮発性メモリ22に記憶されているとした。しかし、それらの情報は、MFP2と通信可能に接続されたサーバに記憶されていてもよい。
また、前述の実施形態では、外部の媒体の一例がICカード5であり、読取部の一例がNFC通信でICカード5からカード番号を読み取るNFCインタフェース17である場合を例にとった。しかし、外部の媒体の一例が磁気カードであり、読取部の一例が磁気カードリーダであってもよい。また、外部の媒体の一例が一次元バーコードを有する媒体であり、読取部の一例がバーコードリーダであってもよい。外部の媒体の一例がQRコード(登録商標)を有する媒体であり、読取部の一例がQRコードリーダであってもよい。さらには、外部の媒体の一例がBluetooth(登録商標)による無線通信が可能な通信端末であり、読取部の一例が外部の媒体の一例がBluetooth(登録商標)による無線通信が可能なインタフェースであってもよい。外部の媒体の一例がWi-Fi(登録商標)による無線通信が可能な通信端末であり、読取部の一例が外部の媒体の一例がWi-Fi(登録商標)による無線通信が可能なインタフェースであってもよい。
さらに、図1に破線で示されるように、NFCインタフェース101などの読取部が外部装置4に設けられて、その読取部でICカード5からカード番号が読み取られて、カード番号が外部装置4からMFP2に送信されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:システム
2:MFP
5:ICカード
11:画像形成部
12:画像読取部
16:操作パネル
17,101:NFCインタフェース
21:制御部
22:不揮発性メモリ
発明を実施するための形態に例示した情報処理装置およびシステムは、媒体から読み取られる識別情報に対して、機能に関する設定情報と認証情報とを対応づけて記憶部に記憶させる処理を柔軟に行うことを可能とすることを目的とする
前記の目的を達成するため、発明を実施するための形態に例示した情報処理装置は、読取部と、機能実行部と、記憶部と、制御部と、を備え、制御部は、前記読取部に前記媒体から前記識別情報を読み取らせる読取処理と、前記機能実行部が実行する機能に関する設定情報の登録指示を受け付けた場合、前記設定情報と前記読取部が読み取った前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第1記憶処理と、ログインのための認証情報の登録指示を受け付けた場合、前記認証情報と前記設定情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第2記憶処理と、を実行する、ことを特徴とする。
なお、前述の目的を達成するための構成は、情報処理装置の形態で実現できるだけでなく、たとえば、情報処理装置を含むシステム、情報処理装置における情報処理方法及び情報処理装置のコンピュータにインストールされるプログラムの形態で実現することもできる。
発明を実施するための形態に例示した構成によれば、媒体から読み取られる識別情報に対して、機能に関する設定情報と認証情報とを対応づけて記憶部に記憶させる処理を柔軟に行うことができる。
以下では、実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<変形例>
以上、一実施形態について説明したが、他の形態で実施することもできる。

Claims (11)

  1. 読取部と、
    機能実行部と、
    記憶部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記読取部に媒体から識別情報を読み取らせる読取処理と、
    前記機能実行部が実行する機能に関する設定情報の登録指示を受け付けた場合、前記設定情報と前記読取部が読み取った前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第1記憶処理と、
    ログインのための認証情報の登録指示を受け付けた場合、前記認証情報と前記設定情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第2記憶処理と、を実行する、
    ことを特徴とする、情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記制御部は、
    前記記憶部に前記設定情報と前記識別情報とが対応付けて記憶され、且つ、前記記憶部に前記認証情報と前記識別情報とが対応付けて記憶された状態において、前記認証情報の登録解除指示を受け付けた場合、前記設定情報と前記識別情報との対応付けを解除せずに、前記認証情報と前記識別情報との対応付けを解除する解除処理を実行する、
    ことを特徴とする、情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記記憶部に前記識別情報と対応付けて記憶されている前記設定情報が、前記認証情報と前記識別情報との対応付けを解除した状態に対して有効であるか否かを判断する第1判断処理と、
    前記第1判断処理において否定判断した場合、前記解除処理の実行を制限する第1制限処理と、を実行する、
    ことを特徴とする、情報処理装置。
  4. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記記憶部に前記識別情報と対応付けて記憶されている前記設定情報が、前記認証情報と前記識別情報との対応付けを解除した状態に対して有効であるか否かを判断する第1判断処理と、
    前記第1判断処理において否定判断した場合、前記認証情報と前記識別情報との対応付けを解除すると前記設定情報が無効になることを報知する第1報知処理と、を実行する、
    ことを特徴とする、情報処理装置。
  5. 請求項1~4の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
    ユーザインタフェースを更に備え、
    前記制御部は、
    前記第2記憶処理において、前記ユーザインタフェースから前記認証情報を受け付けてログイン状態にあるとき、前記認証情報の登録指示を受け付けた場合、前記ユーザインタフェースから受け付けた前記認証情報と前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる、
    ことを特徴とする、情報処理装置。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記制御部は、
    前記認証情報と前記識別情報とが前記記憶部に対応付けて記憶されているか否かを判断する第2判断処理と、
    前記第2判断処理において肯定判断した場合、前記記憶部に記憶されている前記認証情報とは異なる前記認証情報と前記記憶部に記憶されている前記識別情報とを対応付けて記憶させることを制限する第2制限処理と、を実行する、
    ことを特徴とする、情報処理装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記機能実行部は、原稿から画像を読取るスキャンエンジンを含み、
    前記設定情報は、スキャンエンジンによって読み取る画像の解像度、レイアウト、拡縮条件、集約条件、カラー/モノクロ条件、ファイル形式及び出力先の少なくとも一つを指定する情報を含む、
    ことを特徴とする、情報処理装置。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記機能実行部は、シートに画像を形成する画像形成エンジンを含み、
    前記設定情報は、画像形成エンジンによって形成する画像の解像度、レイアウト、拡縮条件、集約条件、カラー/モノクロ条件及び部数の少なくとも一つを指定する情報を含む、
    ことを特徴とする、情報処理装置。
  9. 外部の媒体から識別情報を読み取る読取部と、
    記憶部と、
    制御部と、
    機能実行部を備える情報処理装置と、を備える、システムであって、
    前記制御部は、
    前記読取部に前記媒体から前記識別情報を読み取らせる読取処理と、
    前記機能実行部が実行する機能に関する設定情報の登録指示を受け付けた場合、前記設定情報と前記読取部が読み取った前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第1記憶処理と、
    ログインのための認証情報の登録指示を受け付けた場合、前記認証情報と前記記憶部に前記設定情報と対応付けて記憶されている前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第2記憶処理と、を実行する、
    ことを特徴とする、システム。
  10. 読取部と、
    機能実行部と、
    記憶部と、を備える情報処理装置における情報処理方法であって、
    前記読取部に媒体から識別情報を読み取らせる読取処理と、
    前記機能実行部が実行する機能に関する設定情報の登録指示を受け付けた場合、前記設定情報と前記読取部が読み取った前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第1記憶処理と、
    ログインのための認証情報の登録指示を受け付けた場合、前記認証情報と前記設定情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第2記憶処理と、を含む、
    ことを特徴とする、情報処理方法。
  11. 読取部と、
    機能実行部と、
    記憶部と、を備える情報処理装置のコンピュータにインストールされるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記読取部に媒体から識別情報を読み取らせる読取処理と、
    前記機能実行部が実行する機能に関する設定情報の登録指示を受け付けた場合、前記設定情報と前記読取部が読み取った前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第1記憶処理と、
    ログインのための認証情報の登録指示を受け付けた場合、前記認証情報と前記設定情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる第2記憶処理と、を実行させる、
    ことを特徴とする、プログラム。
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