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JP2022531635A - 脱色したアセトアセチル化エチレングリコールを調製するための方法 - Google Patents

脱色したアセトアセチル化エチレングリコールを調製するための方法 Download PDF

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JP2022531635A
JP2022531635A JP2022502462A JP2022502462A JP2022531635A JP 2022531635 A JP2022531635 A JP 2022531635A JP 2022502462 A JP2022502462 A JP 2022502462A JP 2022502462 A JP2022502462 A JP 2022502462A JP 2022531635 A JP2022531635 A JP 2022531635A
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JP
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ethylene glycol
colored
aaeg
evaporator
short path
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Application number
JP2022502462A
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English (en)
Inventor
ジラール,クリストフ
クーンル,マクシミリアン
Original Assignee
アークサーダ・アー・ゲー
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/48Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C67/52Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation
    • C07C67/54Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation by distillation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

本発明は、着色したアセトアセチル化エチレングリコールの脱色のための、ショートパスエバポレーターの使用を開示する。

Description

本発明は、着色したアセトアセチル化エチレングリコールの脱色のための、ショートパスエバポレーターの使用を開示する。
本発明の背景
米国特許5,459,178号明細書は、鋳造型の調製のために使用される鋳造バインダーの成分としての、アセトアセチル化エチレングリコール(AAEG)の使用に関する。鋳造バインダーは、アセトアセテートエステル、例えばAAEG、α、βエチレン性不飽和モノマー;及び液体第三級アミン触媒を含む。
AAEGは、エチレングリコールのジケテン化(diketeneization)によって調製され得る。ジケテン化の生成物は、着色したAAEGである。着色したAAEGの色は、鋳造バインダー内及び鋳造バインダーから作られた鋳造型内に残る。
A.F.Joslyn et al.Dimeric 1,4-dihydropyridines as calcium channel antagonists.J Med Chem.1988;31(8):1489-1492は、2,6-ジメチル-3-カルボキシ-5-カルボエトキシ-4-(3-ニトロフェニル)-1,4-ジヒドロピリジンのCにおいて架橋した1,n-アルカンジイルビス(1,4-ジヒドロピリジン)(n=2、4、6、8、10、12)の合成を開示する。
米国特許第5,459,178号明細書
A.F.Joslyn et al.Dimeric 1,4-dihydropyridines as calcium channel antagonists.J Med Chem.1988;31(8):1489-1492
より着色の少ない鋳造型を製造することができるように、ジケテン化によって得られたAAEGよりも色が薄いAAEGについての需要が、存在する。
ワイプシンフィルムエバポレーター(wiped thin film evaporator)のような一般に使用される蒸留装置は、着色したAAEGを脱色することはできない。
驚くべきことに、ショートパスエバポレーターは、着色したAAEGを脱色することができ、それにより、脱色したAAEGを得ることができる。
略語及び定義
AAEG → アセトアセチル化エチレングリコール
Ex → 実施例
wt% → 重量%、重量百分率
発明の概要
本発明の主題は、着色したアセトアセチル化エチレングリコールをショートパスエバポレーターで蒸留することによって、脱色したアセトアセチル化エチレングリコールを調製するための方法である。
図1は、ショートパスエバポレーターの構成を示す。
発明の詳細な説明
上記ショートパスエバポレーターは、連続的に稼働する。着色したAAEGは、ショートパスエバポレーター内に連続的に供給される。
上記ショートパスエバポレーターは、ジャケット、ワイプフィルムエバポレーター及び内部凝縮器を有する。
上記蒸留は、100~250℃、好ましくは110~230℃、より好ましくは120~210℃、なおより好ましくは130~190℃、特に140~170℃の温度で行われ得る;好ましくは、この温度は、ショートパスエバポレーターのジャケットの温度である。
上記蒸留は、0.01~5mbar、好ましくは0.05~2.5mbar、より好ましくは0.1~1mbarの減圧で行われ得る。
本明細書中の減圧の任意の値は、特に明白に述べられない限り、絶対値を意味するものである。
上記ショートパスエバポレーターは、供給物を、生成物である脱色したAAEGである蒸留物と、色を有する残渣とに分割する。
分割比は、[(蒸留物の重量)/(残渣の重量+蒸留物の重量)]として百分率で定義される。
上記分割比は、20~99.9%、好ましくは30~99.8%、より好ましくは40~99.7%、なおより好ましくは50~99.6%、特に55~99.5%、より特に55~99%であってもよい。
上記分割比は、使用したショートパスエバポレーターの特定の形状ならびに選択した温度及び減圧と組み合わせて、選択された供給流速によって設定される。
上記着色したAAEGは、ショートパスエバポレーター内に供給される前に脱気される。
任意の脱気が、100~200℃、好ましくは110~190℃、より好ましくは120~180℃、なおより好ましくは130~170℃、特に140~160℃の温度で行われ得る。
任意の脱気が、3~100mbar、好ましくは3~50mbar、より好ましくは3~25mbar、なおより好ましくは3~10mbarの減圧下で行われ得る。
任意の脱気が、1秒間~2時間にわたって、行われ得る。
資材
ショートパスエバポレーター:VTA Verfahrenstechnische Anlagen GmbH & Co.KG(94559 Niederwinkling、Germany)のVKL 38-1、面積0.01m、内径38mm
方法
CIELAB値及びHazen値を、ISO 11664(CIELAB)及びISO 6271(APHA/Hazen)にしたがって、Fisher Scientific GmbH(58239 Schwerte、Germany)のThermo Scientific Evolution 220により、10mmの矩形キュベットを用いて、決定した。Hazen値についてのこの方法の限界は、50~200であった。
実施例1~3
実施例4にしたがって調製した着色したAAEGを脱色するために、ショートパスエバポレーターを、図1に示したとおりに使用した。ショートパスエバポレーターは、内部凝縮器を備えたワイプフィルムエバポレーターを有した。ジャケット温度を、150℃に設定し、そして減圧を、0.5mbarに設定した。
実施例4にしたがって調製した着色したAAEGを、150℃及び5mbarにて、1時間にわたって脱気し、次いで、ショートパスエバポレーター内に連続的に供給した。蒸留物は、脱色したAAEGを含んでおり、他方で、着色した残渣を廃棄した。詳細を、表1に示す。
分割比を、それぞれの供給流速を選択することによって、表1に示すとおりに設定した。
Figure 2022531635000002
実施例4-着色したAAEGの調製
700gのエチレングリコール及び2.3gのトリエチルアミンを、撹拌しながら60℃まで加熱した。1850gのジケテンを、6時間以内に攪拌しながら入れ、反応混合物を、溶液の形態で得た。次いで、この反応混合物を、1時間にわたって60℃で撹拌し、次いで、この反応混合物を、20℃まで冷却した。NMRによりサンプルの重量に基づき92.6wt%の含量を有する、着色したAAEGを得た。
比較例1
理化学用ガラス製ワイプシンフィルムエバポレーターを試験し、実施例4にしたがって調製した着色したAAEGを、蒸留しそして脱色した。ジャケット温度を、180℃に設定し、そして減圧を10mbarに設定した。理化学用ガラス製ワイプシンフィルムエバポレーターへの供給速度は、200g/時間であった。これらの条件下で、サンプルは沸騰しなかったため、分離又は脱色は達成できなかった。

Claims (9)

  1. 着色したアセトアセチル化エチレングリコールをショートパスエバポレーターで蒸留することによって、脱色したアセトアセチル化エチレングリコールを調製するための方法。
  2. 前記ショートパスエバポレーターが、連続的に稼働する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記着色したAAEGが、ショートパスエバポレーター内に連続的に供給される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記蒸留が、100~250℃の温度で行われる、請求項1~3の1項以上に記載の方法。
  5. 前記蒸留が、0.01~5mbarの減圧で行われる、請求項1~4の1項以上に記載の方法。
  6. 分割比が20~99.9%であり、前記分割比率が[(蒸留物の重量)/(残渣の重量+蒸留物の重量)]として定義される、請求項1~5の1項以上に記載の方法。
  7. 前記着色したアセトアセチル化エチレングリコールが、ショートパスエバポレーター内に供給される前に脱気されてもよい、請求項1~6の1項以上に記載の方法。
  8. 脱気が、100~200℃の温度で行われる、請求項7に記載の方法。
  9. 脱気が、3~100mbarの減圧下で行われる、請求項7又は8に記載の方法。
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