本発明の化合物に立体中心(又は不斉中心とも言う)が存在する場合には、エナンチオマーとジアステレオマーを含む全形態のこのような光学異性体を本願に含むものとする。立体中心を含む化合物は、ラセミ混合物として使用することもできるし、エナンチオリッチな混合物として使用することもできるし、周知の技術を使用してラセミ混合物を分離し、個々のエナンチオマーを使用することもできる。化合物が不飽和炭素-炭素二重結合を有する場合には、シス(Z)体とトランス(E)体の両方が本発明の範囲に含まれる。
化合物がケト-エノール互変異性体等の互変異性体として存在する場合もあるが、その場合には、両方の異性体が平衡状態で存在するか又はどちらか一方が優勢であるかに関係なく、各互変異性体を本発明の範囲に含むものとする。
式(I)の化合物の薬学的に許容される塩としては、無機酸又は有機酸(例えば、硝酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、蓚酸、フマル酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、イセチオン酸及びサリチル酸)との塩が挙げられる。
式(I)の化合物の薬学的に許容される塩としては、無機塩基又は有機塩基との塩も挙げられ、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、特に、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム又はマグネシウムの水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩や、アクリルアミン又は環状アミンとの塩が挙げられる。
本発明の他の目的は、1個以上の水素が1個以上の重水素原子で置換された式(I)の化合物である。
m2が0であるとき、Z2基は不在であり、G1基とN基は水素で飽和されている。
「(C1-C6)アルキル」なる用語は、炭素-炭素単結合のみを含み、直鎖でも分岐鎖でもよい脂肪族(C1-C6)炭化水素鎖を意味する。代表例としては、限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル等が挙げられる。
「(C3-C6)シクロアルキル」なる用語は、特に指定しない限り、1個以上の二重結合を含んでいてもよいが、完全共役π電子系をもたず、全てが炭素の3~6員単環を意味する。
(C3-C6)シクロアルキル基の例は、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキサニル、シクロヘキセニル及びシクロヘキサジエニルである。(C3-C6)シクロアルキル環は、任意に更に芳香族及び非芳香族炭素環又は複素環と縮合又は連結していてもよい。
「ヘテロシクリル」なる用語は、1個以上の炭素原子が窒素、酸素及び硫黄等のヘテロ原子で置き換えられた3~7員飽和又は部分不飽和炭素環を意味する。ヘテロシクリル基の非限定的な例は、例えば、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピリジニル、1、3-ジオキソラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル等である。ヘテロシクリル環は、任意に更に芳香族及び非芳香族炭素環又は複素環と縮合又は連結していてもよい。
「(C2-C6)アルケニル」なる用語は、少なくとも1個の炭素-炭素二重結合を含む脂肪族直鎖又は分岐鎖(C2-C6)炭化水素鎖を意味する。代表例としては、限定されないが、エテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-又は2-ブテニル等が挙げられる。
「(C2-C6)アルキニル」なる用語は、少なくとも1個の炭素-炭素三重結合を含む脂肪族直鎖又は分岐鎖(C2-C6)炭化水素鎖を意味する。代表例としては、限定されないが、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-又は2-ブチニル等が挙げられる。
「(C1-C6)アルコキシ」なる用語は、酸素原子(-O-)を介して分子の残余と連結した上記(C1-C6)アルキル基のいずれかを意味する。
「アリール」なる用語は、1~4環系から成り、任意に更に単結合により相互に縮合又は連結されており、炭素環の少なくとも1個が「芳香族」である単環式、二環式又は多環式の炭素環式炭化水素基を意味し、ここで、「芳香族」なる用語は、完全共役π電子結合系を意味する。このようなアリール基の非限定的な例は、フェニル基、α-又はβ-ナフチル基、α-又はβ-テトラヒドロナフタレニル基、ビフェニル基、及びインダニル基である。
「ヘテロアリール」なる用語は、N、O又はSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む芳香族複素環、一般的には5~7員複素環を意味し、前記ヘテロアリール環は、任意に更に芳香族及び非芳香族炭素環及び複素環と縮合又は連結していてもよい。このようなヘテロアリール基の非限定的な例は、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、チオフェニル、チアジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、インダゾリル、シンノリニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ベンゾ[1,4]ジオキシニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、イソインドリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3-トリアゾリル、1-フェニル-1,2,3-トリアゾリル、2,3-ジヒドロインドリル、2,3-ジヒドロベンゾフラニル、2,3-ジヒドロベンゾチオフェニル、ベンゾピラニル、2,3-ジヒドロベンゾオキサジニル、2,3-ジヒドロキノキサリニル等である。
「ハロゲン」なる用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。
「ポリフッ素化(C1-C6)アルキル」又は「ポリフッ素化(C1-C6)アルコキシ」なる用語は、2個以上のフッ素原子で置換された上記(C1-C6)アルキル基又は(C1-C6)アルコキシ基のいずれか(例えば、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル、トリフルオロメトキシ等)を意味する。
「ヒドロキシ(C1-C6)アルキル」なる用語は、ヒドロキシル基をもつ上記(C1-C6)アルキル基のいずれか(例えば、ヒドロキシメチル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル等)を意味する。
本発明によると、特に指定しない限り、R1a、R1b、R2、R3、R4、R5a、R5b、R9a、R9b、R10a、R10b及びEは、任意にその空いている位置のいずれかを1個以上の基で置換されていてもよく、例えば、独立してヒドロキシル、ヒドロキシ(C1-C6)アルキル、ハロゲン、ニトロ、オキソ基(=O)、シアノ、(C1-C6)アルキル、ポリフッ素化(C1-C6)アルキル、ポリフッ素化(C1-C6)アルコキシ、(C2-C6)アルケニル、(C2-C6)アルキニル、アリール、アリール(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルキルアリール、アリール(C1-C6)アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルキルヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルキルヘテロシクリル、(C1-C6)アルキルヘテロシクリル(C1-C6)アルキル、トリ(C1-C6)アルキルシリル、(C3-C7)シクロアルキル、(C1-C6)アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、メチレンジオキシ、(C1-C6)アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、ジ(C1-C6)アルキルアミノヘテロシクリル(C1-C6)アルキル、(C3-C7)シクロアルケニルオキシ、ヘテロシクリルカルボニルオキシ、(C1-C6)アルキリデンアミノオキシ、カルボキシ、(C1-C6)アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、(C3-C7)シクロアルキルオキシカルボニル、アミノ、ヘテロシクリル(C1-C6)アルコキシカルボニルアミノ、ウレイド、(C1-C6)アルキルアミノ、アミノ(C1-C6)アルキル、ジ(C1-C6)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ホルミルアミノ、(C1-C6)アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、(C1-C6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1-C6)アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル(C1-C6)アルキル、(C3-C7)シクロアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、(C1-C6)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシアミノカルボニル、(C1-C6)アルコキシイミノ、(C1-C6)アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロシクリルスルホニルアミノ、ホルミル、(C1-C6)アルキルカルボニル、アリールカルボニル、(C3-C7)シクロアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルキルスルホニル、ポリフッ素化(C1-C6)アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アミノスルホニル、(C1-C6)アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-C6)アルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロシクリルアミノスルホニル、アリールチオ、(C1-C6)アルキルチオから選択される1~6個の基で置換されていてもよく、必要に応じて、上記置換基は各々更に上記基の1個以上で置換されていてもよい。
以上から当業者に自明の通り、基の名称が複合語である場合には、その成分語を従来通りに解釈すべきであり、例えば、「アリールアミノ」は、アリールで置換されたアミノ基であり、前記アリールは上記の通りである。
同様に、例えば、(C1-C6)アルキルチオ、(C1-C6)アルキルアミノ、ジ(C1-C6)アルキルアミノ、(C1-C6)アルコキシカルボニル、(C1-C6)アルコキシカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、(C3-C7)シクロアルキルオキシカルボニル等の用語は、いずれも(C1-C6)アルキル部分、(C1-C6)アルコキシ部分、アリール部分、(C3-C7)シクロアルキル部分及びヘテロシクリル部分が上記の通りである基を含む。
本発明は、当技術分野で利用可能な技術と容易に入手可能な出発材料を利用し、下記反応経路及び合成スキームを使用することにより、上記一般式(I)の化合物を製造する方法も提供する。以下の実施例では、本発明の所定の実施形態の製造について記載するが、当技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の他の実施形態を製造するために、実施例に記載する製造を容易に応用できることを理解されよう。例えば、当業者に自明の変更により、例示外の本発明の化合物の合成を実施することができ、例えば、干渉性の基を適切に保護したり、試薬を当技術分野で公知の他の試薬で適切に置き換えたり、反応条件に日常的な変更を加えるなどの方法が挙げられる。あるいは、本発明の他の化合物を製造するために、本願中で言及する他の反応又は当技術分野で公知の他の反応を応用できることも理解されよう。
本発明の化合物は、以下の一般方法及び手順を使用し、容易に入手可能な出発材料から製造することができる。特に指定しない限り、出発材料は公知化合物であり、又は周知手順に従って公知化合物から製造することができる。当然のことながら、典型的な又は好ましい工程条件(即ち、反応温度、時間、反応体のモル比、溶媒、圧力)を記載する場合には、特に指定しない限り、別の工程条件も使用できる。最適な反応条件は、使用する反応体又は溶媒により変動し得るが、このような条件は日常的な最適化手順により当業者が決定できる。
上記一般式(I)の化合物は、式(II)の中間体化合物から出発し、スキーム1に記載する一般合成法に従って製造することができる。
スキーム1
工程1a)式(II):
[式中、Xは、窒素又は-CH-であり;Uは、CH、CH2又はCMeであり;Yは、CH、CF又はOであり;
は、単結合又は二重結合を表し;R2は、直鎖又は分岐鎖(C1-C6)アルキル、(C3-C6)シクロアルキル-(C1-C6)アルキル、アリール-(C1-C6)アルキル及びヘテロシクリル-(C1-C6)アルキルから選択される任意に置換された基であり;R3は、水素、クロロ、シアノ、CONH2、NH2、NR12aR12b、OR13、又は直鎖若しくは分岐鎖(C1-C6)アルキル、(C3-C6)シクロアルキル-(C1-C6)アルキル、アリール及びヘテロアリールから選択される任意に置換された基であり、R12a、R12bは、各々独立して水素又は任意に置換された直鎖若しくは分岐鎖(C1-C6)アルキルから選択され;R13は、任意に置換された直鎖又は分岐鎖(C1-C6)アルキルであり;R1a及びR1bは、各々独立して水素又は任意に置換された直鎖若しくは分岐鎖(C1-C6)アルキルであり、あるいは、それらが結合している原子と一緒になって、(C3-C6)シクロアルキルを形成してもよく;Aは、(C3-C6)シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり;R4は、水素、ハロゲン、シアノ又は任意に置換された直鎖若しくは分岐鎖(C1-C6)アルキルであり;R5a及びR5bは、各々独立して任意に置換された直鎖若しくは分岐鎖(C1-C6)アルキル、(C3-C6)シクロアルキルから選択される基であり、あるいは、それらが結合している原子と一緒になって、3~7員シクロアルキル基又はO、S、N-R6から選択される1個以上のヘテロ原子を含むヘテロシクリル基を形成してもよく;R6は、任意に置換された直鎖若しくは分岐鎖(C1-C6)アルキル、-COOR7又は-COR8であり;R7及びR8は、任意に置換された直鎖又は分岐鎖(C1-C6)アルキルであり;Mは、結合、NH、NR6(式中、R6は、上記の通りである。)又はOであり;G1は、N、CH、CH2又はCOであり;Z1は、CR9aR9bであり;Z2は、CR10aR10bであり;R9a、R9b、R10a及びR10bは、独立して水素又は任意に置換された直鎖若しくは分岐鎖(C1-C6)アルキルであり;m1は、1、2又は3であり、m2は、0、1、2又は3である。]の化合物を、式(III):
[式中、Eは、CN、又は任意に置換された直鎖若しくは分岐鎖(C1-C6)アルキル、(C2-C6)アルケニル、又は式-COR11の基であり;R11は、任意に置換された直鎖又は分岐鎖(C2-C6)アルキル又は(C2-C6)アルケニル又は(C2-C6)アルキニルであり;Qは、ヒドロキシ又はクロロ又はブロモである。]の化合物と反応させ、X、U、Y、
、R2、R3、R1a、R1b、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2及びEが上記の通りである一般式(I)の化合物を得る。
上記一般式(II)の化合物は、式(IV)の中間体化合物から出発し、スキーム2に記載する一般合成法に従って製造することができる。
スキーム2
したがって、本発明の方法は、以下の工程を含む。
工程2a)式(IV):
[式中、Gは、クロロ、MeS(O)
2-、MeS(O)-又はOTrifであり、X、U、Y、
、R2及びR3は、工程1aで定義した通りである。]の化合物を、式(V):
(式中、R1a、R1b、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1及びm2は、工程1aで上記に定義した通りであり、PGは、tert-ブチルカルボキシレート、ベンジルカルボキシレート、フェニルカルボキシレートから選択される保護基である。)の化合物と反応させる;
工程2b)式(VI):
(式中、PGは、工程2aで上記に定義した通りである。)の化合物を、適切な脱保護剤と反応させ、X、U、Y、
、A、R1a、R1b、R2、R3、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1及びm2が上記の通りである式(II)の化合物を得る。
GがMeS(O)2-又はMeS(O)-であり、XがNであり、R3が水素又はクロロであり、U、Y、
及びR2が工程1aで定義した通りである式(IV)の化合物は、スキーム3に従って製造することができる。
スキーム3
工程3a)式(VII):
[式中、R3は、水素、クロロ、又は任意に置換された直鎖若しくは分岐鎖(C
1-C
6)アルキルである。]の中間体化合物の塩素を、式(VIII):
(式中、R2は、工程1aで上記に定義した通りである。)のアミン中間体化合物で置換する;
工程3b)式(IX):
(式中、R2及びR3は、上記の通りである。)の化合物を還元剤と反応させる;
工程3c)得られた式(X):
(式中、R2及びR3は、上記の通りである。)の化合物を適切な酸化剤試薬と反応させる;
工程3d)得られた式(XI):
(式中、R2及びR3は、上記の通りである。)の化合物を、式T-CH
2COOEt(XIV)(式中、Tは、水素又はフルオロである。)の試薬と反応させる:
工程3e)得られた式(XII):
は、工程1aで定義した通りであり、R2及びR3は、上記の通りである。)の中間体化合物を酸化剤試薬と混合し、GがMeS(O)
2-又はMeS(O)-であり、XがNであり、R2、R3、U、Y及び
別法
工程3f)式(X):
(式中、R2及びR3は、工程3eで上記に定義した通りである。)の化合物を、カルボニルジイミダゾール又はトリホスゲンと反応させ、UがCH2であり、YがOであり、
が単結合であり、R2及びR3が上記の通りである式(XII)の化合物を得る;
別法
工程3g)式(XIII):
は、工程3eで上記に定義した通りである。)の中間体化合物を、式R2-Lg(XV)(式中、Lgは、臭素、ヨウ素、-OMs、-OTs又はヒドロキシであり、R2は、上記の通りである。)のアルキル化剤でアルキル化し、R2、R3、U、Y及び
Gがクロロであり、R3、X、U、Y及びR2が工程1aで上記に定義した通りである式(IV)の化合物は、スキーム4に従って製造することができる。
スキーム4
工程4a)式(XVI):
(式中、X及びR3は、工程1aで上記に定義した通りである。)の中間体化合物の塩素を、式(VIII):
(式中、R2は、工程1aで上記に定義した通りである。)のアミン中間体化合物で置換する;
工程4b)式(XVII):
(式中、X、R3及びR2は、上記の通りである。)の化合物を還元剤と反応させる;
工程4c)得られた式(XVIII):
(式中、X、R3及びR2は、上記の通りである。)の化合物を適切な酸化剤試薬と反応させる;
次工程
工程4d)得られた式(XIX):
(式中、X、R2及びR3は、上記の通りである。)の化合物を、式T-CH
2COOEt(XIV)(式中、Tは、水素又はフルオロである。)の化合物と反応させ、Gがクロロであり、U、Y、X、
、R3及びR2が、工程1aで上記に定義した通りである式(IV)の化合物を得る;
別法
工程4e)得られた式(XVIII):
(式中、X、R3及びR2は、上記の通りである。)の化合物を、カルボニルジイミダゾール又はトリホスゲンと反応させ、Gがクロロであり、UがCH
2であり、YがOであり、
が単結合であり、X及びR2が上記の通りである式(IV)の化合物を得る。
必要に応じて、周知合成条件に従って操作することにより、式(XII)の第1の化合物を式(XII)の第2の化合物に変換する。
可能な変換の例を以下に挙げる。
変換A):
パラジウム触媒によるハロゲン化アリールのシアノ化に関して当技術分野で公知の条件に従い、シアン化物源と反応させることにより、R3がクロロである式(XII)の化合物を、R3がCNである式(XII)の化合物に変換する;
変換B):
アミンPG-NH2と反応させることにより、R3がクロロである式(XII)の化合物を、R3がNHPGである式(XII)の化合物に変換する;
変換C):
アミンHNR12aR12b[式中、R12a及びR12bは、各々独立して水素又は任意に置換された直鎖若しくは分岐鎖(C
1-C
6)アルキルから選択される。]と反応させることにより、R3がクロロである式(XII)の化合物を、R3がNR12aR12bである式(XII)の化合物に変換する;
変換D):
アルコールR13-OH[式中、R13は、任意に置換された直鎖又は分岐鎖(C
1-C
6)アルキルである。]と反応させることにより、R3がクロロである式(XII)の化合物を、R3がOR13である式(XII)の化合物に変換する;
変換E):
適切な試薬で加水分解することにより、R3がシアノである式(XII)の化合物を、R3がCONH
2である式(XII)の化合物に変換する。
必要に応じて、周知合成条件に従って操作することにより、式(IV)の第1の化合物を式(IV)の第2の化合物に変換する。
可能な変換の例を以下に挙げる。
変換A1):
適切な試薬を用いた2段階シーケンスにより、GがMeS(O)
2-である式(IV)の化合物を、Gが-OTrif(トリフラート)である式(IV)の化合物に変換する。
R1a、R1b、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1及びm2が工程1aで上述した通りであり、PGが保護基である式(V)の化合物は、下記合成スキーム5に従って製造することができる。
スキーム5
工程5a)式(XX):
(式中、W1は、ブロモ、シアノ、COR1aであり、A、R4、R5a、R5b及びR1aは、工程1aで上記に定義した通りである。)の化合物を、リッター反応条件下でClCH
2CNと反応させた後、アミド中間体を酸性条件、塩基性条件又はチオ尿素で脱保護し、式(XXI)の化合物を得る。
工程5b)式(XXI):
(式中、W1、A、R4、R5a及びR5bは、工程5aで上記に定義した通りである。)のアミノ中間体を、式(XXII):
(式中、Z1、Z2、m1及びm2は、工程1aで上述した通りであり、PGは、保護基であり、Halは、ハロゲンである。)の化合物と反応させ、W1、A、R4、R5a、R5b、Z1、Z2及びPGが上記の通りであり、m1及びm2が1、2又は3であり、G1がNであり、Mが結合である式(XXIII)の化合物を得る;
別法
工程5b’)式(XXI)のアミノ中間体を、式(XXIIa):
(式中、Z1、Z2、m1、m2及びPGは、工程5bで上述した通りであり、Halは、ハロゲンである。)のハロゲン化ヘテロシクリルと反応させた後、得られた中間体を、ホルムアルデヒド若しくは適切なアルキルアルデヒド誘導体による還元的アミノ化又は適切なハロアシル誘導体R8CO-halによるアシル化又はクロロギ酸アルキル誘導体R7OCO-Clとの反応(式中、R7及びR8は、工程1aで定義した通りである。)により反応させ、PGが上記の通りであり、W1、A、R4、R5a、R5b、Z1、Z2、m1及びm2が工程1aで定義した通りであり、G1がCHであり、MがNR6(式中、R6は、工程1aで定義した通りである。)である式(XXIII)の化合物を形成する;
別法
工程5b”)式(XXI)のアミノ中間体を、式(XXIIb):
[式中、Z1、m1及びPGは、工程5bで上述した通りであり、FGは、アルデヒド(-CHO)又はカルボン酸(-COOH)から選択される官能基である。]の保護アミノアルキルと反応させ、m2が0であり、PGが上記の通りであり、W1、A、R4、R5a、R5b、Z1及びm1が工程1aで定義した通りであり、G1がCH2又はCOであり、MがNH又はNR6(式中、R6は、工程1aで定義した通りである。)である式(XXIII)の化合物を得る;
別法
工程5a’)式(XX):
(式中、W1、A、R4、R5a及びR5bは、工程5aで上記に定義した通りである。)の化合物を、式(XXIIa)
(式中、Hal、Z1、Z2、m1、m2及びPGは、工程5b’で上記に定義した通りである。)のハロゲン化ヘテロシクリルと反応させ、W1、A、R4、R5a、R5bが工程5aで上記に定義した通りであり、Z1、Z2、m1、m2及びPGが工程5b’で上記に定義した通りであり、G1がCHであり、MがOである式(XXIII)の化合物を形成する;
次工程
工程5c)工程5b又は5b’又は5b”又は5a’から得られた式(XXIII):
(式中、W1は、シアノであり、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1、m2及びPGは、上記の通りである。)の化合物を、臭化エチルマグネシウム及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートと反応させ、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1、m2及びPGが上記の通りであり、R1a及びR1bが同一であり、工程1aで定義した通りであり、又はR1aとR1bが一緒になって、シクロプロピルを形成する式(V)の目的化合物を得る;
別法
工程5c’)工程5b又は5b’又は5b”又は5a’から得られた式(XXIII):
(式中、W1は、COR1aであり、R1a、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1、m2、PG及びR1aは、工程5b又は5b’又は5b”又は5a’で上記に定義した通りである。)の化合物を、tert-ブタンスルフィンアミドと反応させ、R1bが水素であり、R1a、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1、m2、PG及びR1aが上記の通りである式(XXIV)の化合物を得る;
別法
工程5c”)工程5b又は5b’又は5b”又は5a’から得られた式(XXIII):
(式中、W1は、COR1aであり、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1、m2、PG及びR1aは、工程5b又は5b’又は5b”又は5a’で上記に定義した通りである。)の化合物を、tert-ブタンスルフィンアミドと反応させ、式(XXV)の化合物を得る;
次工程
工程5e)得られた式(XXV):
(式中、R1a、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1、m2及びPGは、工程5b又は5b’又は5b”又は5a’で上記に定義した通りである。)の化合物を、アルキルグリニャール試薬と反応させ、式(XXIV)の目的化合物を得る;
最終工程
工程5d)工程5c’又は5eで記載したように得られた式(XXIV):
(式中、R1b、R1a、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1、m2及びPGは、工程5c’又は5eで上記に定義した通りである。)の化合物を、酸性脱保護試薬又はヨウ素と反応させ、R1b、R1a、A、R4、R5a、R5b、M、G1、Z1、Z2、m1及びm2が工程1aで定義した通りであり、PGが保護基である式(V)の目的化合物を得る。
あるいは、以下の変換例に記載するように、式(XXIII)の別の化合物の変換により、式(XXIII)の化合物を得ることもできる。
変換F):
W1がシアノである式(XXIII)の化合物は、パラジウム触媒によるハロゲン化アリールのシアノ化に関して当技術分野で公知の条件に従い、シアン化物源を使用し、工程5b又は5b’又は5b”又は5a’から得られた式(XXIII)(式中、W1は、ブロモである。)の対応する化合物を変換することにより得られる;
変換G):
W1がCOR1a(式中、R1aは、工程1aで定義した通りである。)である式(XXIII)の化合物は、適切なエノールエーテル有機金属誘導体を使用して工程5b又は5b’又は5b”又は5a’から得られた式(XXIII)(式中、W1は、ブロモである。)の化合物を変換した後に加水分解することにより得られる。
スキーム1に従って製造した式(I)の化合物を、当業者に周知の手順に従い、更に式(I)の別の化合物に変換してもよい。
変換1):
Eがアクリルアミド基である式(I)の化合物を、Eがジヒドロキシプロピオン酸基である化合物に変換する。
工程1によると、アミドの製造に関して当技術分野で広く知られている種々の方法及び操作条件で、式(II)の化合物と、Eが-COR11である式(III)の化合物の反応を実施することができる。1例として、塩化アシルを使用する場合には、例えば、適切な時間、例えば、約30分間~約96時間にわたって約-10℃から還流までの範囲の温度にてDCM、THF、1,4-ジオキサン、ACN又はDMF等の適切な溶媒中で反応を実施する。前記反応は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン又はピリジン等の適切なプロトン捕捉剤の存在下で実施され、あるいは、カルボン酸を利用する場合には、前記反応は、例えば、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド等の適切な溶媒中で、例えば、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,3-ジイソプロピルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、N-シクロヘキシルカルボジイミド-N’-プロピルメチルポリスチレン又はN-シクロヘキシルカルボジイミド-N’-メチルポリスチレン等のカップリング剤の存在下に、約-10℃から還流までの範囲の温度にて約30分間~約48時間にわたって実施される。前記反応は、任意に適切な触媒(例えば、4-ジメチルアミノピリジン)の存在下又はN-ヒドロキシベンゾトリアゾール等の別のカップリング剤の存在下で実施される。
あるいは、Eが任意に置換された直鎖又は分岐鎖(C1-C6)アルキル、(C2-C6)アルケニルであるときには、0℃から還流までの範囲の温度にてDMF、DMA、ACN、アセトン、THF等の適切な溶媒中で、Na2CO3、K2CO3、Cs2CO3、NaH、KH等の適切な塩基の存在下に式(II)の中間体のアルキル化を実施することができる。
工程2aによると、1~24時間にわたって従来の加熱下又はマイクロ波照射下で室温から90℃までの範囲の温度にてACN、DMSO、1,4-ジオキサン等の適切な溶媒中で、任意に反応促進剤としてCsFの併用下にDIPEA等の有機塩基を使用し、式(IV)の中間体からメチルスルホン、メチルスルホキシド、クロロ又はトリフラート等の脱離基を式(V)の基で置換する。
あるいは、特に、Gがクロロであり、Xが-CHである場合には、当業者に周知の条件下で反応を実施することができる。例えば、1~24時間にわたって従来の加熱下又はマイクロ波照射下で60~110℃の範囲の温度にてトルエン又はACN等の溶媒中で、PEPPSIプレ触媒等の適切なパラジウム源と、Cs2CO3等の塩基を使用するバックワルド・ハートウィッグアミノ化反応により、ハロゲン化物を置換することができる。
工程2bによると、保護基がフェニルカルバメートであるときには、6~18時間にわたって環流下にエタノール、イソプロパノール、1,4-ジオキサン等の溶媒中で、例えば、NaOH、KOHを使用することにより、アルカリ条件下で式(VI)の化合物の脱保護を実施することができる。あるいは、保護基がBocであるときには、1~約12時間にわたって室温から還流までの範囲の温度にてDCM、1,4-ジオキサン等の溶媒中で、例えば、TFA、HCl等の酸性条件下で反応を実施し、又はMeOH、EtOH若しくはEtOH/水混液等の適切な溶媒中で、触媒量のCuClを使用して反応を実施する。あるいは、保護基がベンジルカルバメートであるときには、1~約18時間にわたって環流温度にてEtOH又はイソプロパノール等の適切な溶媒中で、ギ酸アンモニウム、シクロヘキセン、1,3-シクロヘキサジエン等の水素源の存在下にPd/Cを使用して反応を実施する。
工程3aによると、室温から還流までの範囲の温度にて無溶媒で又はDMF、DMA、ACN、DMSO等の適切な溶媒中で、Na2CO3、K2CO3、Cs2CO3、TEA、DIPEA等の適切な塩基の存在下に式(VII)の化合物の塩素を式R2-NH2(VIII)のアミンで置換することができる。
本方法の工程3bによると、当技術分野で周知の種々の方法及び実験条件で式(IX)のエステルを還元して式(X)の化合物を得ることができる。2~約24時間にわたって0℃から室温までの範囲の温度にてTHF等の適切な溶媒中で、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤を使用することができる。室温にてTHF中で水素化リチウムアルミニウムを使用して簡便に反応を実施することが好ましい。
本方法の工程3cによると、室温にてDCM、ACN、THF、EtOAc、アセトン又はクロロホルム等の溶媒中で、二酸化マンガン(II)、クロロクロム酸ピリジニウム、o-ヨードキシ安息香酸(IBX)、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(TPAP)、4-メチルモルホリンN-オキシド又は次亜塩素酸ナトリウム/TEMPO/Bu4NHSO4を使用して式(X)の中間体から式(XI)のアルデヒドへの酸化を実施することができる。
工程3dによると、1~24時間にわたって古典的熱条件下又はマイクロ波装置下で-50℃から還流までの範囲の温度にてTHF、DMF、DMA等の適切な溶媒中で、Na2CO3、K2CO3、LiOH、Cs2CO3、カリウムt-ブトキシド、LiHMDS、KHMDS等の適切な塩基の存在下に、式(XI)の中間体と式(XIV)の中間体のクライゼン・シュミット縮合を実施することができる。
工程3eによると、1~16時間にわたって室温にてDCM等の適切な溶媒中で、例えば、オキソン又はm-クロロ過安息香酸等の当業者に周知の酸化剤の存在下に式(XII)の中間体のメチルチオ基を酸化し、GがMeS(O)2-又はMeS(O)である式(IV)の化合物を得ることができる。
工程3fによると、1~6時間にわたって約-30℃から室温までの温度にてDIPEAやTEA等の塩基の存在下で、トリホスゲン、カルボニルジイミダゾール又はホスゲンを使用することにより、カルバモイル化条件下で式(X)の中間体からオキサジン-2-オンへの環化を実施することができる。
工程3gによると、0℃から還流までの範囲の温度にてDMF、DMA、ACN、アセトン、THF等の適切な溶媒中で、Na2CO3、K2CO3、Cs2CO3、NaH、KH等の適切な塩基の存在下に、Lgが臭素、ヨウ素、-OMs又は-OTsである式(XV)の中間体で式(XIII)の中間体をアルキル化することができる。Lgがヒドロキシである式(XV)の中間体を使用する場合には、0℃~65℃の範囲の温度にてTHF、DMF、DCM、トルエン等の適切な溶媒中で、例えば、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)、ジtert-ブチルアゾジカルボキシレート(DBAD)、1,1’-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADDP)等の適切な試薬と、例えば、トリメチルホスフィン、トリtert-ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン等のホスフィン試薬の存在下に光延アルキル化条件下で優先的に反応を実施する。
工程4aによると、工程3aで上述したように、式(XVI)の化合物の塩素を式(VIII)のアミンで置換することができる。
本方法の工程4bによると、工程3bで上述したように、式(XVII)のエステルを還元して式(XVIII)の化合物を得ることができる。
本方法の工程4cによると、工程3cで上述したように、式(XVIII)の中間体から式(XIX)のアルデヒドへの酸化を実施することができる。
工程4dによると、工程3dで報告したクライゼン・シュミット縮合条件下で式(XIX)の化合物を環化し、Gがクロロであり、Xが窒素又は-CH-である式(IV)の化合物を得る。
工程4eによると、工程3fで報告したオキサジン-2-オンへのカルバモイル化条件下で式(XVIII)の化合物を環化し、Gがクロロであり、Xが窒素又は-CH-であり、UがCH2であり、YがOである式(IV)の化合物を得る。
本方法の変換Aによると、4~約24時間にわたって80℃から還流までの温度にてDMF、N-メチルピロリドン又はDMA等の適切な溶媒中で、触媒として酢酸パラジウム(II)と、塩基として炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウムの存在下に、シアン化ナトリウム、シアン化カリウム等のシアン化物源、又はZnCN、CuCN若しくはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウムをシアン化物源として使用し、芳香族求核置換反応として当技術分野で公知の種々の方法及び実験条件で式(XII)の塩化ヘテロアリールを反応させることができる(J.Org.Chem.2005,70,1508-1510,Org.Lett.,2011,13(4),pp 648-651,Org Lett.2015 17(2),pp 202-205)。
本方法の変換Bによると、1~約24時間にわたって環流下にアセトニトリル中で、式(XII)の塩化ヘテロアリールを種々の方法及び実験条件でアミンPG-NH2と反応させることができる。
本方法の変換Cによると、2~約24時間にわたって室温から還流までの温度にてアセトニトリル、DMF、DMA等の適切な溶媒中で、式(XII)の塩化ヘテロアリールを種々の方法及び実験条件で式NR12aR12bのアミンと反応させることができる。
本方法の変換Dによると、2~約24時間にわたって室温から還流までの温度にてアセトニトリル、THF等の適切な溶媒中で、炭酸カリウム、炭酸セシウムの存在下に、式(XII)の塩化ヘテロアリールを種々の方法及び実験条件で式OR13のアルコールと反応させることができる。
本方法の変換Eによると、4~約24時間にわたって環流下に1,4-ジオキサンの存在下でPd(OAc)2を添加しながら式(XII)の窒化ヘテロアリールをアセトアミドと反応させることができる。
本方法の変換A1によると、当技術分野で公知の種々の方法及び実験条件で式(IV)の化合物から式(IV)の対応するトリフラート誘導体に変換することができる。先ず、1~約4時間にわたって室温から90℃にて水、アセトニトリル、ジオキサン、DMSO等の適切な溶媒中で、式(IV)の化合物をNaOH、KOH等と反応させる。得られたヒドロキシル誘導体を次に、1~6時間にわたって約-10℃から室温までの温度にてDCM、THF等の溶媒中で、DIPEA、TEA、2,6-ルチジン等の塩基の存在下にトリフル酸無水物又はN-フェニルトリフルイミドと反応させる。
本方法の工程5aによると、ニトリルの酸触媒求核付加反応後に対応するアミドに加水分解することにより、式(XX)の化合物から式(XXI)の誘導体に変換することができる。この反応はリッター反応としてよく知られており、H2SO4とクロロアセトニトリルを使用して0℃~20℃の範囲の温度にて6~12時間実施される。こうして得られたアミドを更に6~12時間60℃にてエタノール及び酢酸中でチオ尿素と反応させ、式(XXI)の誘導体を得る。
工程5bによると、24~72時間にわたって環流下にNaIを添加しながらDIPEA等の溶媒を使用して式(XXI)の化合物を式(XXII)の適切な置換ジハロゲン化アルキルと反応させ、式(XXIII)の対応する誘導体を得る。
工程5a’によると、4~約24時間にわたって室温から還流までの温度にてDMF、アセトニトリル、THF、DIPEA等の適切な溶媒中で、NaIを添加しながらNaH、K2CO3、Cs2CO3、LiHMDS等の適切な塩基を使用することにより、式(XX)の化合物を式(XXIIa)の適切な置換ハロゲン化ヘテロシクリルと反応させ、式(XXIII)の対応する誘導体を得る。
工程5b’によると、4~約24時間にわたって室温から還流までの温度にてDMF、アセトニトリル、THF、DIPEA等の適切な溶媒中で、NaIを添加しながらNaH、K2CO3、Cs2CO3、LiHMDS等の適切な塩基を使用することにより、式(XXI)の化合物を式(XXIIa)の適切な置換ハロゲン化ヘテロシクリルと反応させる。
あるいは、16~24時間にわたって70℃から還流までの範囲の温度にてTHF、トルエン、1,4-ジオキサン等の適切な溶媒中で、適切な触媒としてテトラエトキシチタン又はテトライソプロポキシチタンの存在下に式(XXI)の化合物を式(XXIIa)の適切なヘテロシクリルケトンと反応させる。得られた中間体を、1~4時間にわたって20℃~70℃の範囲の温度にてNaCNBH3(シアノ水素化ホウ素ナトリウム)等の還元剤で直接処理し、中間体化合物を得た後、1~約24時間にわたって室温から40℃までの範囲の温度にてMeOH、EtOH、2,2,2-トリフルオロエタノール等の溶媒中で、NaCNBH3、NaBH(OAc)3等の還元剤の存在下に還元的アミノ化条件下でホルムアルデヒド又はアルキルアルデヒドと反応させる。前記還元反応は、任意にAcOH、TFA等の適切な触媒の存在下で実施することができ、あるいは、中間体化合物を1~約24時間にわたって室温から40℃までの範囲の温度にてDCM、THF、DMF等の溶媒中で、任意に塩基の存在下に適切なハロアシル誘導体と反応させ、あるいは、1~約24時間にわたって室温から40℃までの範囲の温度にてDCM、THF、DMF、ジオキサン等の溶媒中で、任意に塩基の存在下にクロロギ酸アルキル誘導体と反応させ、式(XXIII)の化合物を得る。
工程5b”によると、1~4時間にわたって20℃~50℃の範囲の温度にてDCM、THF等の溶媒中で、NaCNBH3(シアノ水素化ホウ素ナトリウム)、NaBH(OAc)3(トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム)等の還元剤を使用することにより、式(XXI)の化合物を式(XXIIb)の保護アミノアルキルアルデヒドと反応させる。前記還元反応は、任意にAcOH、TFA等の適切な触媒の存在下で実施することができ、得られた中間体化合物を更に1~約24時間にわたって室温にてピリジン等の存在下でトリフルオロ酢酸無水物と反応させ、式(XXIII)の化合物を得る。
あるいは、式(XXI)の化合物と、FGが-COOHである式(XXIIb)の保護アミノアルキルカルボン酸の反応は、アミドの製造に関して当技術分野で広く知られている種々の方法及び操作条件で実施することができる。1例として、前記反応は、約30分間~約48時間にわたって約-10℃から還流までの範囲の温度にて、例えば、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、酢酸エチル等の適切な溶媒中で、例えば、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、T3P(1-プロパンホスホン酸無水物)等のカップリング剤の存在下に実施される。
工程5cによると、式(XXIII)の化合物をクリンコビッチ・シュモニアク(Kulinkovich-Szymoniak)反応に供し、化学量論量のチタン(IV)イソプロポキシドの存在下でエチルグリニャール試薬と反応させ、次段階で三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートに曝露することにより、第1級シクロプロピルアミンを製造する。1~4時間にわたって-70℃~0℃の範囲の温度にてジエチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)中で反応を実施し、式(V)の対応する誘導体を得る。
工程5c’によると、4~16時間にわたって50℃から還流までの範囲の温度にてTHF、トルエン、1,4-ジオキサン等の適切な溶媒中で、適切な触媒としてテトラエトキシチタン又はテトライソプロポキシチタンの存在下に、式(XXIII)の化合物をtert-ブタンスルフィンアミドと反応させる。得られた中間体を1~4時間にわたって-70℃~0℃の範囲の温度にてNaBH4(水素化ホウ素ナトリウム)、L-セレクトリド等の還元剤で直接処理し、式(XXIV)の化合物を得る。
工程5c”によると、4~16時間にわたって50℃から還流までの範囲の温度にてTHF、トルエン、1,4-ジオキサン等の適切な溶媒中で、適切な触媒としてテトラエトキシチタン又はテトライソプロポキシチタンの存在下に、式(XXIII)の化合物をtert-ブタンスルフィンアミドと反応させる。
工程5eによると、1~4時間にわたって0℃から室温までの範囲の温度にてジエチルエーテル又はTHF中で式(XXV)の化合物をメチル又はエチルグリニャール試薬と反応させ、式(XXIV)の化合物を得る。
工程5dによると、1~24時間にわたって室温にて1,4-ジオキサン又はメタノール中で式(XXIV)の化合物を例えば塩酸等の強酸と反応させ、式(V)の化合物を得る。
あるいは、1~24時間にわたって室温から80℃までの範囲の温度にてTHFとH2Oの混液等の混合溶媒中で、式(XXIV)の化合物をヨウ素と反応させ、式(V)の化合物を得る。
可能な変換の例を以下に挙げる。
変換Fによると、Pd(OAc)2、PdCl2(PPh3)3、Pd(dppf)Cl2等の適切なパラジウム触媒の存在下で、式(XXIII)の化合物をZnCN、CuCN、K3[Fe(CN)6]等の適切なシアン化物源と反応させる。前記反応は、4~約24時間にわたって80℃から環流までの範囲の温度にてTHF、ジオキサン、DMF、アセトニトリル等の溶媒中で、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウム等の適切な塩基の存在下に実施される。
変換Gによると、PdCl2(PPh3)3、Pd(dppf)Cl2等の適切なパラジウム触媒の存在下で、式(XXIII)の化合物を1-エトキシビニルトリ-n-ブチル錫等の適切なエノールエーテル有機金属誘導体と架橋させる。前記反応は、1~約24時間にわたって室温から還流までの範囲の温度にてTEA、DIPEA等の適切な塩基の存在下で実施される。こうして得られた中間体を更に1~約24時間にわたって室温にて6N HCl水溶液で加水分解し、式(V)の化合物を得る。
変換1)によると、8~24時間にわたって室温にて(WO211046964に報告されているように)ピリジン及びtert-ブタノール中で、式(I)のアクリルアミドを四酸化オスミウムと反応させる。
以上から当業者に自明の通り、式(I)の化合物が当技術分野で周知の方法に従って操作することにより別の官能基に更に誘導体化できる官能基を有しており、、式(I)の他の化合物となる場合には、このような化合物も本発明の範囲に含むものとする。
本方法の上記各種態様のいずれかに従って一般式(I)の化合物を製造する際には、その出発材料、試薬又は中間体に官能基が存在する場合があり、望ましくない副反応を生じる可能性があるため、従来技術に従って適正に保護する必要がある(例えば、Green,Theodora W.and Wuts,Peter G.M.- Protective Groups in Organic Synthesis,Fourth Edition,John Wiley & Sons Inc.,New York(NY),2012参照)。同様に、これらの化合物を遊離型の脱保護化合物に変換することも公知手順に従って実施することができる。
全ての一般式の化合物は、実験セクションに報告するように、文献から周知の方法に従って、同一の一般式の他の化合物に更に変換することができる。
式(I)の化合物の製造方法のいずれの態様でも、出発材料及び他の全反応体は公知であり、又は公知方法に従って容易に製造される。
R3がクロロである式(XI)の中間体は、WO2016204429A1に報告されているように製造される。
式(XXI)の化合物も、Tetrahedron,Vol.72,2016,1941-1953に記載されているように製造することができる。
式(XX)の化合物は、WO2014086316に記載されているように製造することができる。
式(XXII)の化合物は、WO2009065622A1に記載されているように製造することができる。
式(III、VII、VIII、XII、XIV、XV、XVI、XXIIa、XXIIb)の化合物は市販されており、又は公知方法により製造することができる。
最終化合物は、従来の手順(例えばクロマトグラフィー及び/又は結晶化と塩形成)を使用して単離・精製することができる。
上記一般式(I)の化合物は、薬学的に許容される塩に変換することができる。上記一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩をその後、薬学的に許容される基剤又は希釈剤と共に製剤化し、医薬組成物を提供することができる。
上記合成法による一般式(I)の化合物の合成は、段階的に実施することができ、その場合には、後続反応を実施する前に、各中間体を必要に応じて例えばカラムクロマトグラフィー等の標準精製技術により単離・精製することができる。あるいは、合成シーケンスの2工程以上を当技術分野で公知の所謂「ワンポット」法で実施することもでき、その場合には、前記2工程以上から得られた化合物のみを単離・精製する。
一般式(I)の化合物が1個以上の不斉中心を含む場合には、当業者に公知の手順により前記化合物を個々の立体異性体に分離することができる。このような手順は、キラル固定相を使用したクロマトグラフィーを含む標準クロマトグラフィー技術又は結晶化を含む。1個以上の不斉中心を含む化合物の一般的な分離方法は、例えば、Jacques,Jean;Collet,Andre;Wilen,Samuel H.,Enantiomers,Racemates,and Resolutions,John Wiley & Sons Inc.,New York(NY),1981に報告されている。
本発明は更に、2-ヒドロキシグルタル酸濃度の上昇に起因及び/又は関連する疾患の治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに、有効量の上記式(I)の化合物を投与することを含む方法を提供する。
更に、本発明は、2-ヒドロキシグルタル酸濃度の上昇に起因及び/又は関連する疾患の治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに、有効量の上記式(I)の化合物を投与することを含む方法に使用するための、上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
更に、本発明は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する医薬組成物であり、2-ヒドロキシグルタル酸濃度の上昇に起因及び/又は関連する疾患の治療用として、前記治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに、有効量の上記式(I)の化合物を投与することを含む治療用の医薬組成物を提供する。
更に別の態様において、本発明は、2-ヒドロキシグルタル酸濃度の上昇に起因及び/又は関連する疾患の治療用として、前記治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに、有効量の上記式(I)の化合物を投与することを含む治療用の医薬の製造における、上記化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
また、本発明は、突然変異型IDH酵素又は野生型IDH機能過剰に起因及び/又は関連する疾患の治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに、有効量の上記式(I)の化合物を投与することを含む方法を提供する。
更に、本発明は、突然変異型IDH酵素又は野生型IDH機能過剰に起因及び/又は関連する疾患の治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに、有効量の上記式(I)の化合物を投与することを含む方法に使用するための、上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
更に、本発明は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する医薬組成物であり、突然変異型IDH酵素又は野生型IDH機能過剰に起因及び/又は関連する疾患の治療用として、前記治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに、有効量の上記式(I)の化合物を投与することを含む治療用の医薬組成物を提供する。
更に別の態様において、本発明は、突然変異型IDH酵素又は野生型IDH機能過剰に起因及び/又は関連する疾患の治療用として、前記治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに、有効量の上記式(I)の化合物を投与することを含む治療用の医薬の製造における、上記化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
前記疾患は、がん、細胞増殖性疾患、免疫関連疾患からなる群から選択されることが好ましい。前記疾患は、がんであることがより好ましい。
本発明の最も好ましい実施形態によると、前記がんは、膀胱がん、乳がん、腎臓がん、肝臓がん、結腸がん、小細胞肺がんを含む肺がん、食道がん、胆嚢がん、卵巣がん、膵臓がん、胃がん、子宮頸がん、前立腺がん、及び扁平上皮癌を含む皮膚がん等の癌腫;白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫及びバーキットリンパ腫等のリンパ系造血器腫瘍;急性及び慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群並びに前骨髄球性白血病等の骨髄系造血器腫瘍;線維肉腫及び横紋筋肉腫等の間葉系細胞由来腫瘍;グリオーマ、膠芽腫、多形性膠芽腫、星細胞腫、乏突起膠腫、傍神経節腫、神経芽腫及び神経鞘腫等の中枢及び末梢神経系腫瘍;並びにメラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、ケラトキサントーマ、甲状腺乳頭癌や甲状腺髄様癌等の甲状腺がん、カポジ肉腫、軟骨肉腫及び胆管癌等の他の腫瘍からなる群から選択される。
突然変異型IDH酵素又は野生型IDH機能過剰に起因及び/又は関連する他の好ましい疾患は、例えば、良性前立腺肥大症、家族性大腸腺腫症、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化に伴う血管平滑筋細胞増殖、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎並びに術後狭窄及び再狭窄等の細胞増殖性疾患である。
2-ヒドロキシグルタル酸濃度の上昇を伴う突然変異型IDH酵素に起因及び/又は関連する他の好ましい疾患は、例えば、オリエール病又はマフッチ症候群である。
突然変異型IDH酵素又は野生型IDH機能過剰に起因及び/又は関連するその他の好ましい疾患は免疫関連疾患であり、限定されないが、移植拒絶反応、乾癬等の皮膚疾患、アレルギー、喘息、並びに関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、クローン病及び筋萎縮性側索硬化症等の自己免疫疾患が挙げられる。任意に、本発明の方法は更に、治療を必要とする哺乳動物を放射線療法又は化学療法レジメンと併用して治療することを含む。
更に、本発明は、治療を必要とする哺乳動物を放射線療法又は化学療法レジメンと併用して治療する方法に使用するための、上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
1実施形態において、前記化学療法レジメンは、少なくとも1種の細胞増殖抑制剤又は細胞傷害剤を含む。
細胞増殖抑制剤又は細胞傷害剤としては、限定されないが、抗生物質型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、免疫学的薬剤、インターフェロン型薬剤、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例えば、COX-2阻害剤)、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、抗成長因子受容体剤、抗HER剤、抗EGFR剤、抗血管新生剤(例えば、血管新生阻害剤)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ras-rafシグナル伝達経路阻害剤、細胞周期阻害剤、他のcdks阻害剤、チューブリン結合剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、アロマターゼ阻害剤、キネシン阻害剤、治療用モノクローナル抗体、mTOR阻害剤、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、低酸素応答阻害剤、PD-1拮抗剤、又はPD-1若しくはPD-L1と特異的に結合するその抗原結合断片が挙げられる。
固定用量として製剤化する場合には、このような併用製剤は、以下に記載する投与量範囲内の本発明の化合物と、許容される投与量範囲内の他の医薬活性剤を利用する。
併用製剤が不適切である場合には、式(I)の化合物を公知抗がん剤と逐次使用してもよい。
哺乳動物(例えば、ヒト)に投与するのに適した本発明の式(I)の化合物は、通常の経路により投与することができ、投与量レベルは患者の年齢、体重及び健康状態並びに投与経路により異なる。
例えば、式(I)の化合物の経口投与に採用される適切な投与量は、1回当たり約10~約1000mgを1日1~5回とすることができる。本発明の化合物は種々の剤形で投与することができ、例えば、錠剤、カプセル剤、糖衣錠若しくはフィルムコート錠、溶液剤又は懸濁剤として経口投与してもよいし、坐剤として経直腸投与してもよいし、例えば、筋肉内や、静脈内及び/又は髄腔内及び/又は脊髄内注射又は輸液により非経口投与してもよい。
本発明の化合物を含有する医薬組成物は、通常では従来の方法に従って製造され、適切な医薬品形態で投与される。
例えば、経口固形剤形は、活性化合物と共に、希釈剤(例えば、ラクトース、デキストロース、サッカロース、スクロース、セルロース、トウモロコシデンプン又はジャガイモデンプン);滑沢剤(例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム及び/又はポリエチレングリコール);結合剤(例えば、デンプン、アラビアガム、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース又はポリビニルピロリドン);崩壊剤(例えば、デンプン、アルギン酸、アルギン酸塩又はデンプングリコール酸ナトリウム);発泡剤混合物;色素;甘味剤;湿潤剤(例えば、レシチン、ポリソルベート、ラウリル硫酸エステル塩);及び、一般に、医薬製剤で使用される非毒性で薬理的に不活性な物質を含有することができる。これらの医薬製剤は、例えば、混合、造粒、打錠、糖衣又はフィルムコーティング工程により、公知方法で製造することができる。
経口投与用分散液剤は、例えば、シロップ剤、乳剤及び懸濁剤とすることができる。
1例を挙げると、シロップ剤は、基剤としてサッカロース又はサッカロースとグリセリン及び/又はマンニトール及びソルビトールを含有することができる。
懸濁剤及び乳剤は、基剤の例として、天然ガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース又はポリビニルアルコールを含有することができる。
筋肉内注射用懸濁剤又は溶液剤は、活性化合物と共に、薬学的に許容される基剤、例えば、滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、グリコール類(例えば、プロピレングリコール)、及び必要に応じて適量の塩酸リドカインを含有することができる。
静脈内注射又は輸液用溶液剤は、基剤として滅菌水を含有していてもよいし、滅菌水性等張塩類溶液の形態でも好ましいし、基剤としてプロピレングリコールを含有していてもよい。
坐剤は、活性化合物と共に、薬学的に許容される基剤、例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤又はレシチンを含有することができる。
本発明は更に、治療有効量の上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤、基剤又は希釈剤を含有する医薬組成物を提供する。
本発明は更に、1種以上の化学療法剤を更に含有する式(I)の化合物の医薬組成物を提供する。化学療法剤としては、限定されないが、細胞増殖抑制剤若しくは細胞傷害剤、抗生物質型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、免疫学的薬剤、インターフェロン型薬剤、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例えば、COX-2阻害剤)、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、抗成長因子受容体剤、抗HER剤、抗EGFR剤、抗血管新生剤(例えば、血管新生阻害剤)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ras-rafシグナル伝達経路阻害剤、細胞周期阻害剤、他のcdks阻害剤、チューブリン結合剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、アロマターゼ阻害剤、キネシン阻害剤、治療用モノクローナル抗体、mTOR阻害剤、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、低酸素応答阻害剤、PD-1拮抗剤、又はPD-1若しくはPD-L1と特異的に結合するその抗原結合断片等が挙げられる。
更に、本発明は、突然変異型IDHタンパク質活性のインビトロ阻害方法として、前記タンパク質を有効量の上記式(I)の化合物と接触させることを含む方法を提供する。
また、本発明は、上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩と、1種以上の化学療法剤を含む製品であって、抗がん療法で同時、別々又は逐次使用するための併用製剤としての製品を提供する。
更に別の態様において、本発明は、医薬用としての上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
最後に、本発明は、抗がん活性を有する医薬の製造における、上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
実験セクション
本願で使用する略称・略語は以下の意味である。
生化学的アッセイ
IDH1m(R132H又はR132C)及びIDH2R172K阻害剤のインビトロアッセイ
NADPH減少アッセイを使用し、α-ケトグルタル酸を2-ヒドロキシグルタル酸に変換するIDH突然変異型酵素活性を測定する。このアッセイでは、過剰の触媒量のジアホラーゼとレサズリンを添加し、NADPH残留量に比例して蛍光シグナルを発生させ、反応の終わりに補因子残留量を測定する。IDH1WT酵素と、突然変異型アイソフォームIDH1R132H
、IDH1R132C、及びIDH2R172K酵素は、市販のタンパク質とする(例えば、Sino Biological、Abcam、Active Motif又はCreative BioMart参照)。
IDH1R132Hホモ二量体酵素をアッセイバッファー(150mM NaCl、50mM Tris-HCl pH7.6、10mM MgCl2、0.001%Triton X-100、4mM β-メルカプトエタノール)10μLで8nMまで希釈し、予めDMSOで1mMから>10実験点で1~3倍段階希釈しておいた試験化合物0.2uLを加え、混合物を室温で15分間インキュベートする。基質混合物(アッセイバッファー中12uM NADPH、3.4mM α-ケトグルタル酸)10μLを添加して反応を開始し、混合物を室温で60分間インキュベートする。検出バッファー(1倍アッセイバッファー中100μg/mLジアホラーゼ、30μMレサズリン)5μlを添加して反応を終了させ、15分間インキュベートした後、プレートリーダーとしてViewLuxを用いてEx544/Em590で読み取る。
アッセイバッファー中のIDH1R132Cとα-ケトグルタル酸の終濃度を夫々2nMと0.14mMとする以外は、上記と同一のアッセイに従い、IDH1R132Cに対する活性について化合物をアッセイする。
アッセイバッファー中のIDH2R172Kとα-ケトグルタル酸の終濃度を夫々16nMと0.55mMとする以外は、上記と同一のアッセイに従い、IDH2R172Kに対する活性について化合物をアッセイする。
野生型(wt)IDH1の酵素アッセイ
NADPH形成アッセイを使用し、イソクエン酸をα-ケトグルタル酸に変換するIDH1WT酵素活性を測定する。このアッセイでは、過剰の触媒量のジアホラーゼとレサズリンを添加し、NADPH形成量に比例して蛍光シグナルを発生させ、補因子形成量を測定する。
化合物を酵素と共にプレインキュベートした後、NADP+、イソクエン酸、ジアホラーゼ及び対応する基質であるレサズリンを添加することにより反応を開始した。ジアホラーゼはレサズリンを蛍光性の高いレゾルフィンに還元すると同時に、NADPHをNADPに酸化する。具体的には、IDH1WT酵素をアッセイバッファー(150mM NaCl、50mM Tris-HCl pH7.6、10mM MgCl2、0.001%Triton X-100、4mM β-メルカプトエタノール)10μLで0.016nMに調製し、予めDMSOで1mMから10実験点で1~3倍段階希釈しておいた試験化合物0.2uLを加え、混合物を室温で15分間インキュベートする。基質混合物(アッセイバッファー中400μM NADP+、40μMイソクエン酸、5ug/mLジアホラーゼ及び7μMレサズリン)10μLを添加して反応を開始し、混合物を室温でインキュベートし、プレートリーダーとしてViewLuxを用いてEx544/Em590で連続的に反応を読み取る。
生化学的活性
突然変異体IDH1R132H、IDH1R132C及びIDH2R172Kに対する代表的化合物の生化学的力価を上記アッセイに従って測定し、表1にIC50値(μM)として報告し、野生型IDH1酵素に対する生化学的力価を上記アッセイに従って測定し、表2にIC50値(μM)として報告する。
IDHm阻害剤の細胞アッセイ
10%FCSを添加したE-MEMに細胞株HT-1080(市販品)を維持し、加湿5%CO2雰囲気下で37℃にてインキュベートする。
96ウェル黒色平底プレートに完全培地100μLを分注し、500個/ウェルの密度で細胞を播種する。24時間後に培地を新鮮な培地200uLに交換し、D300Eデジタルディスペンサー(Tecan)を使用して(DMSOに溶解した)化合物を細胞に投与する。
72時間インキュベーション後に、各ウェルから100uLずつ分取し、2HG(R(-)-2-ヒドロキシグルタル酸)定量に使用する。
細胞培養培地における2-HGの濃度をLC-MS/MSにより測定する。96ウェルプレートで130μMの内部標準2-HG-d3(20μL/ウェル)を添加した1Mトリクロロ酢酸水溶液により細胞上清(100μL/ウェル)を処理する。プレートを密閉し、60分間静かにボルテックスし、4,000RPMで15分間遠心し、振盪しないように注意しながら冷却機能付きオートサンプラーに入れ、試料の上部のアリコートをクロマトグラフィーシステムに直接注入する。2-HGストック水溶液をブランク細胞培養培地で10倍に希釈することにより校正用標準を取得し、試料について上述したと厳密に同様に変性させる。0.15%ギ酸水溶液を溶離液としてC18カラムで逆相クロマトグラフィーにより試料と標準を2-HGについてアッセイし、通液の終わりに90%メタノールで短時間洗浄する。MRM遷移147>129(2-HG)及び150>132(2-HG-d3)をモニターするトリプル四重極型質量分析計で内部標準法を使用して負イオンエレクトロスプレーイオン化法により2-HGを求める。
Assay Explore(Symyx)ソフトウェアを使用して処理群と対照群のデータを比較することにより2-HG阻害率を計算し、シグモイドフィッティングアルゴリズムを使用してIC50を求めた。
細胞株HT-1080(IDH1R132C)における2HG産生の阻害について代表的化合物のIC50値(μM)を上記アッセイに従って求め、表3に報告する。
表3に報告するように、突然変異型IDH1を有する細胞株で本発明の代表的化合物を試験した処、5μM未満の力価で2-HGの細胞産生の用量依存的阻害を示した。予想通り、これらの化合物は、最高用量(10uM)でも細胞増殖に何らかの効果を示した。
式(I)の化合物の製造
任意に薬学的に許容される塩の形態である本発明の式(I)の特定の化合物については、実験セクションと特許請求の範囲を参照されたい。以下の実施例では、本願に記載する方法又は当技術分野で周知の他の方法を使用して本発明の化合物を合成した。
以下の実施例は本発明をより分かり易く説明することを目的とし、本発明を制限するものではない。
本願において、方法、スキーム及び実施例で使用する記号・記法は、最新の科学文献(例えば、Journal of the American Chemical Society又はJournal of Biological Chemistry)で使用されているものに一致する。
化合物名は、ACD Name(Advanced Chemistry Development,Inc.製品)を使用することにより作成したIUPAC名である。
特に指定しない限り、DMF、THF、DCM等の無水溶媒を含む全材料は、商業的供給業者から最良グレードのものを入手し、それ以上精製せずに使用した。空気感受性又は感湿性化合物を介する全反応は、窒素又はアルゴン雰囲気下で実施した。
一般精製・分析方法
フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル(Merckグレード9395,60A)を担体として実施した。
HPLC装置は、Waters 996 PDA検出器を搭載したWaters Alliance(TM)HT2795システムと、エレクトロスプレー(ESI)イオン源を搭載したWaters mod.ZQ 2000シングル四重極型質量分析計から構成した。機器制御、データ取得及びデータプロセシングは、Empower 2及びMassLynx 4.1ソフトウェアにより行った。
HPLCは、YMC-Triart C18(4.6×50mm,3μm)カラムを使用して25℃で流速1.2mL/分にて実施した。移動相Bは、5mM酢酸アンモニウム緩衝液(pH=5.2)とアセトニトリルの混液(95:5)とし、移動相Cは、H2O/アセトニトリル(5:95)とし、グラジエントは、5分間で10→90%Cとした後、0.1分間で100%Cまで徐々に増加させた。注入量は10μLとした。質量分析計は、正イオンモードと負イオンモードで運転し、キャピラリー電圧は、3.5kV(ES+)と2.8kV(ES-)に設定し、コーン電圧は、14V(ES+)と28V(ES-)とし、イオン源温度は120℃とし、100~800amuのフルスキャン質量範囲を設定した。
分取HPLC装置は、SCL-8Aシステムコントローラーと、LC-8Aポンプ2台と、SPD-6A紫外分光検出器と、手動Rheodyne注入システムを搭載したShimadzu HPLCシステムから構成した。データ取得(アナログシグナル)とデータプロセシングは、Empower 2ソフトウェアにより行った。精製は、Waters X-Terra MS RP18(150×30mm,10μm)カラムを使用して25℃で流速15mL/分にて実施した。移動相Aは、水/アセトニトリル(95:5)に0.1%TFAを添加したものとし、あるいは、移動相Aは、水/アセトニトリル(95:5)に0.05%NH3を添加したものとし、移動相Bは、H2O/アセトニトリル(5:95)とし、グラジエントは、15分間で10→90%Bとした後、0.1分間で100%Bまで徐々に増加させた。注入量は最大500μLとした。
400.5MHzで動作し、5mm1H{15N-31P}z軸PFG間接検出プローブを搭載したVarian INOVA 400分光器と、499.7MHzで動作し、5mm1H{13C-15N}三重共鳴間接検出プローブを搭載したVarian INOVA 500分光器を使用し、28℃の一定温度で1H-NMRスペクトルを記録した。化学シフトは、溶媒中の残留シグナルを基準とした(DMSO-d6中の2.50ppmを1Hの基準とする)。データは次のように報告する:化学シフト(δ)、多重度(s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、br.s=広幅一重項、dd=二重項の二重項、ddd=二重項の二重項の二重項、m=多重項)、カップリング定数(J,Hz)及び陽子数。
従来報告されているように(M.Colombo,F.R.Sirtori,V.Rizzo,Rapid Commun Mass Spectrom 2004,18(4),511-517)、ESI(+)高分解能マススペクトル(HRMS)は、Agilent 1100マイクロHPLCシステム(Palo Alto,US)に直接接続したQ-Tof型Ultima(Waters,Manchester,UK)質量分析計で取得した。
製造例1
エチル2-(メチルスルファニル)-4-(プロパン-2-イルアミノ)ピリミジン-5-カルボキシレート[(IX)、R2=プロパン-2-イル、R3=H](工程3a及び工程4a)
市販の4-クロロ-2-(メチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボン酸エチルエステル(12g,51.4mmol)をACN300mlに溶解し、イソプロピルアミン(8.8mL,102.8mmol)を0℃にて加え、室温で3時間攪拌した。沈殿した塩を濾過し、EtOAcで洗浄し、溶媒を減圧蒸発させた。得られた油状物をEt2Oに溶解し、NH4Clで洗浄した後、Na2SO4で乾燥した。塩を濾過し、溶媒を減圧蒸発させると、生成物(7.0g,収率53%)が得られ、それ以上精製せずに供試する。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.55(s,1H),8.09(d,J=7.32Hz,1H),4.31-4.37(m,1H),4.25-4.30(m,2H),2.48(s,3H),1.27-1.32(m,3H),1.23(d,J=6.56Hz,6H)。
HRMS(ESI)C11H16ClN2O2[M+H]+計算値243.0895、実測値243.0901。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
6-クロロ-4-エチルアミノニコチン酸エチルエステル[(XVII)、R2=エチル、X=CH]
標記化合物は薄黄色油状物として得られた(収率80%)。
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.52(s,1H),8.05(t,J=5.2Hz,1H),6.80(s,1H),4.29(q,J=7.2Hz,2H),3.25-3.32(m,2H),1.31(t,J=7.1Hz,3H),1.17(t,J=7.2Hz,3H)。LCMS:m/z229[M+H]+@r.t.6.27分。
HRMS(ESI)C10H14ClN2O2[M+H]+計算値229.0739、実測値229.0745。
6-クロロ-4-イソプロピルアミノニコチン酸エチルエステル[(XVII)、R2=プロパン-2-イル、X=CH]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.53(s,1H),7.98(d,J=7.9Hz,1H),6.84(s,1H),4.29(q,J=7.1Hz,2H),3.80-3.93(m,1H),1.31(t,J=7.1Hz,3H),1.19(d,J=6.4Hz,6H)。LCMS:m/z243[M+H]+@r.t.6.72分。
製造例2
[2-(メチルスルファニル)-4-(プロパン-2-イルアミノ)ピリミジン-5-イル]メタノール[(X)、R2=プロパン-2-イルアミノ、R3=H](工程3b及び工程4b)
エチル2-(メチルスルファニル)-4-(プロパン-2-イルアミノ)ピリミジン-5-カルボキシレート(7g,27.4mmol)のTHF(70mL)溶液に、-5℃にてLiAlH4(4%THF溶液29mL)を15分間かけて加える。冷却浴を除去し、室温になるまで放置した後、2時間攪拌した。次に0℃まで冷却し、飽和NaHCO3溶液(31mL)をゆっくりと加えた(発熱反応)。30分後に、クエンチした反応混合物を濾過し、フィルターケーキをAcOEt(50ml)で洗浄する。有機溶媒洗液を合わせてNa2SO4で乾燥し、濾過する。溶媒を減圧蒸発させると、生成物(5.84g,収率96%)が得られ、それ以上精製せずに使用する。
本質的に同一の製造方法により以下の化合物を製造する。
(6-クロロ-4-エチルアミノピリジン-3-イル)-メタノール[(XVIII)、R2=エチル、X=CH]
1H NMR(DMSO-d6)δ=7.77(s,1H),6.49(s,1H),6.11(t,J=5.1Hz,1H),5.18(t,J=5.4Hz,1H),4.37(d,J=5.3Hz,2H),3.17(qd,J=7.1,5.7Hz,2H),1.15(t,J=7.2Hz,3H)。LCMS:m/z187[M+H]+@r.t.4.06分。
HRMS(ESI)C8H12N2OCl[M+H]+計算値187.0633、実測値187.0638。
(6-クロロ-4-イソプロピルアミノピリジン-3-イル)-メタノール[(XVIII)、R2=プロパン-2-イル、X=CH]
1H NMR(DMSO-d6)δ=7.76(s,1H),6.53(s,1H),5.81(d,J=7.8Hz,1H),5.24(t,J=5.4Hz,1H),4.38(d,J=5.2Hz,2H),3.65-3.77(m,1H),1.16(d,J=6.4Hz,6H)。LCMS:m/z201[M+H]+@r.t.2.74分。
HRMS(ESI)C9H14ClN2O[M+H]+計算値201.0789、実測値201.0787。
製造例3
2-(メチルスルファニル)-4-(プロパン-2-イルアミノ)ピリミジン-5-カルボアルデヒド[(XI)、R2=2,2-ジメチルプロピル、R3=H](工程3c及び4c)
[2-(メチルスルファニル)-4-(プロパン-2-イルアミノ)ピリミジン-5-イル]メタノール(5.3g,24.84mmol)をDCM(120mL)に溶解し、これに50℃のオーブンで4時間予め活性化させたMnO2(17.27g,198.7mmol)を加えた。得られた懸濁液を終夜攪拌した。セライトパッドで濾過することにより固形物を濾別し、更にDCMで洗浄し、溶媒を減圧蒸発させた。n-Hex/EtOAc9/1を溶離液として粗生成物をシリカゲルカラムで精製すると、標記生成物(4.08g,収率78%)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=9.74(s,1H),8.53(s,1H),8.45(d,J=7.32Hz,1H),4.28-4.44(m,1H),2.50(s,3H),1.24(d,J=6.56Hz,6H)。LCMS:m/z212[M+H]+@r.t.5.9分。HRMS(ESI)C9H14N3OS[M+H]+計算値212.0852、実測値212.0856。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
2-クロロ-4-(プロパン-2-イルアミノ)ピリミジン-5-カルボアルデヒド[(XIX)、X=N、R2=プロパン-2-イル]
LCMS:m/z200[M+H]+@r.t.4.87分。
6-クロロ-4-エチルアミノピリジン-3-カルボアルデヒド[(XIX)、R2=プロパン-2-イル、X=CH]
1H NMR(DMSO-d6)δ=9.86(d,J=0.6Hz,1H),8.56(t,J=4.7Hz,1H),8.44(s,1H),6.85(s,1H),3.34(s,2H),1.17(t,J=7.2Hz,3H)。LCMS:m/z185[M+H]+@r.t.4.89分。
HRMS(ESI)C8H10ClN2O[M+H]+計算値185.0476、実測値185.0481。
6-クロロ-4-イソプロピルアミノピリジン-3-カルボアルデヒド[(XIX)、R2=プロパン-2-イル、X=CH]
1H NMR(DMSO-d6)δ=9.85(d,J=0.5Hz,1H),8.40-8.49(m,2H),6.90(s,1H),3.90(dt,J=7.9,6.5Hz,1H),1.20(d,J=6.4Hz,6H)。LCMS:m/z199[M+H]+@r.t.7.84分。HRMS(ESI)C9H12ClN2O[M+H]+計算値199.0633、実測値199.0632。
製造例4
2-(メチルスルファニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(XII)、U=Y=CH、X=N、
、R2=プロパン-2-イル、R3=H](工程3d及び4d)
LiHMDS(1MTHF溶液47mL、47mmol)を-78℃にてTHF(78mL)に加え、EtOAc(5.8mL,53.92mmol)で処理した。溶液を-78℃で10分間攪拌した後、固体2-(メチルスルファニル)-4-(プロパン-2-イルアミノ)ピリミジン-5-カルボアルデヒド(2.6g,12.30mmol)を一度に加え、溶液を-78℃で10分間攪拌した後、冷却浴から除去し、2時間かけて室温まで昇温させ、室温で更に4時間攪拌した。反応液を氷浴で冷却し、飽和NH4Cl溶液(60ml)でクエンチし、EtOAc(2×1mL)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、標記化合物(2.8g)がオフホワイト固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.86(s,1H),7.88(d,J=9.46Hz,1H),6.57(d,J=9.46Hz,1H),5.68(br.s.,1H),2.60(s,3H),1.54(d,J=7.02Hz,6H)。LCMS:m/z236[M+H]+@r.t.9.10分。HRMS(ESI)C11H14N3OS[M+H]+計算値236.0852、実測値236.0861。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
2-クロロ-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(IV)、U=Y=CH、X=N、
LCMS:m/z224[M+H]
+@r.t.4.26分。
7-クロロ-1-エチル-1H-[1,6]ナフチリジン-2-オン[(IV)、U=Y=CH、X=CH、
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.74(s,1H),8.02(d,J=9.6Hz,1H),7.69(s,1H),6.71(d,J=9.6Hz,1H),4.21(q,J=7.2Hz,2H),1.17(t,J=7.2Hz,3H)。LCMS:m/z209[M+H]+@r.t.4.28分。
HRMS(ESI)C10H10ClN2O[M+H]+計算値209.0476、実測値209.0485。
7-クロロ-1-イソプロピル-1H-[1,6]ナフチリジン-2-オン[(IV)、U=Y=CH、X=CH、
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.71(s,1H),7.96(d,J=9.5Hz,1H),7.79(br.s.,1H),6.63(d,J=9.5Hz,1H),5.14(br.s.,1H),1.50(d,J=6.9Hz,6H)。LCMS:m/z223[M+H]+@r.t.7.11分。
HRMS(ESI)C11H12ClN2O[M+H]+計算値223.0633、実測値223.0633。
製造例5
2-(メチルスルファニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(XII)、U=Y=CH、X=N、
、R2=プロパン-2-イル、R3=H](工程3g)
無水DMF(2mL)中、2-(メチルスルファニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(100mg,0.52mmol)、炭酸セシウム(337mg,1.04mmol)及びヨウ化イソプロピル(77.8ul,0.78mmol)の混合物を窒素パージし、密閉管で70℃に2時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷し、水で希釈した。生成物を沈殿させ、濾過し、水洗すると、標記化合物が淡黄色固体として得られた(86mg,収率70%)。1H NMR(401MHz,DMSO-d6)δ=8.85(s,1H),7.87(d,J=9.52Hz,1H),6.57(d,J=9.40Hz,1H),5.69(td,J=6.93,13.73Hz,1H),2.60(s,3H),1.54(d,J=6.96Hz,6H)。LCMS:m/z236[M+H]+ r.t.5.53分。HRMS(ESI)C11H14N3OS[M+H]+計算値236.0852、実測値236.0861。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
8-エチル-2-(メチルスルファニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(XII)、U=Y=CH、X=N、
1H NMR(401MHz,DMSO-d6)δ=8.88(s,1H),7.93(d,J=9.40Hz,1H),6.62(d,J=9.52Hz,1H),4.32(q,J=7.04Hz,2H),2.60(s,3H),1.22(t,J=7.02Hz,3H)。LCMS:m/z222[M+H]+ r.t.4.95分。HRMS(ESI)C10H12N3OS[M+H]+計算値222.0696、実測値222.07。
4-メチル-2-(メチルスルファニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(XII)、U=Y=CH、X=N、
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.04(d,J=9.61Hz,1H),6.54(d,J=9.46Hz,1H),5.73(br.s,1H),2.61-2.64(m,3H),2.58(s,3H),1.54(d,J=6.86Hz,6H)。LCMS:m/z250[M+H]+ r.t.5.85分。
1-エチル-7-(メチルスルファニル)-1,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d][1,3]オキサジン-2-オン[(XII)、U=CH2、Y=O、X=N、
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.33(s,1H),5.30(d,J=0.61Hz,2H),3.94(q,J=7.02Hz,2H),2.51(br.s.,3H),1.19(t,J=7.02Hz,3H)。
5-メチル-2-(メチルスルファニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(XII)、U=CMe、Y=CH、X=N、
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.90(s,1H),6.44(s,1H),5.67(br.s.,1H),2.60(s,3H),2.40(d,J=1.22Hz,3H),1.53(d,J=7.02Hz,6H)。LCMS:m/z250[M+H]+@r.t.6.67分。HRMS(ESI)C12H16N3OS[M+H]+計算値250.1009、実測値250.101。
製造例6
2-(メチルスルファニル)-7-オキソ-8-(2,2 ジメチルプロピル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-カルボニトリル[(XII)、U=Y=CH、X=N、
、R2=2,2-ジメチルプロピル、R3=CN](変換A)
4-クロロ-8-(2,2-ジメチルプロピル)-2-メチルスルファニル-8H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン(60mg,0.2mmol)をDMSO(4.5mL)に溶解し、これにトリエチルアミン(300μL)とNaCN(18mg,0.2mmol)を加え、50℃で1時間攪拌した。次に水10mLを加え、AcOEtで2回抽出した。有機相をブラインで洗浄した後、Na2SO4で乾燥した。塩を濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。ヘキサン/AcOEt8/2を溶離液として粗生成物をSiO2クロマトグラフィーカラムで精製すると、生成物(12mg,収率20%)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.94(d,J=9.61Hz,1H),6.83(d,J=9.61Hz,1H),4.28(br.s.,2H),2.63(s,3H),0.91(s,3H)。LCMS:m/z289[M+H]+@r.t.7.09分。HRMS(ESI)C14H17N4OS[M+H]+計算値289.1118、実測値289.1122。
製造例7
4-[(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ]-2-(メチルスルファニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(XII)、U=Y=CH、X=N、
、R2=プロパン-2-イル、R3=NH-2,4-ジメトキシベンジル](変換B)
4-クロロ-8-イソプロピル-2-メチルスルファニル-8H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン(370mg,1.37mmol)のCH3CN(15mL)溶液に、2,4-ジメトキシベンジルアミン(0.288mL,1.92mmol)とトリエチルアミン(0.268mL,1.92mmol)を加えた。溶液を50℃に3時間加熱した。反応混合物を蒸発乾固し、残渣をシリカゲル(AcOEt/ヘキサン:1/1)で精製すると、淡黄色固体(325mg)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.37(t,J=5.57Hz,1H),8.11(d,J=9.61Hz,1H),7.08(d,J=8.24Hz,1H),6.56(d,J=2.29Hz,1H),6.46(dd,J=2.29,8.39Hz,1H),6.32(d,J=9.46Hz,1H),5.70(br.s.,1H),4.55(d,J=5.64Hz,2H),3.80(s,3H),3.73(s,3H),2.44(s,3H),1.49(d,J=6.86Hz,6H)。LCMS:m/z423[M+Na]+@r.t.3.43分。HRMS(ESI)C20H25N4NaO4S[M+Na]+計算値423.1440、実測値423.1444。
製造例8
4-(メチルアミノ)-2-(メチルスルファニル)-8-(2,2-ジメチルプロピル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(XII)、U=Y=CH、X=N、
、R2=2,2-ジメチルプロピル、R3=NHMe、R4=R5=H](変換C)
4-クロロ-8-(2,2-ジメチルプロピル)-2-メチルスルファニル-8H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン(40mg,0.13mmol)をTHF(4mL)に溶解し、これに1.0MメチルアミンEtOH(100μL)溶液を加え、室温で12時間攪拌した。次に水10mLを加え、AcOEtで2回抽出した。有機相をブラインで洗浄した後、Na2SO4で乾燥した。塩を濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。DCM/MeOH98/2を溶離液として粗生成物をSiO2クロマトグラフィーカラムで精製すると、生成物(33mg,収率85%)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.11(q,J=4.02Hz,1H),8.01(d,J=9.61Hz,1H),6.39(d,J=9.61Hz,1H),4.27(br.s.,2H),2.93(d,J=4.42Hz,3H),2.52(s,3H),0.89(s,9H)。LCMS:m/z293[M+H]+@r.t.6.63分。HRMS(ESI)C14H21N4OS[M+H]+計算値293.1431、実測値293.1436。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
4-(ジメチルアミノ)-2-(メチルスルファニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(XII)、U=Y=CH、X=N、
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.93(d,J=9.76Hz,1H),6.25(d,J=9.76Hz,1H),5.72(br.s.,1H),3.21(s,6H),2.50(s,3H),1.50(d,J=7.02Hz,6H)。LCMS:m/z279[M+H]+@r.t.6.48分。HRMS(ESI)C13H19N4OS[M+H]+計算値279.1274、実測値279.1276。
製造例9
2-(メチルスルホニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(IV)、U=Y=CH、X=N、
、R2=プロパン-2-イル、R3=H、G=MeS(O)
2-](工程3e)
2-(メチルスルファニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(3.1mg,13.17mmol)をDCM62mLに溶解した。この溶液に攪拌下に55%m-CPBA(10.32g,32.93mmol)を加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。LCMSにより、反応が完了していることを確認した。試料をDCM50mLで希釈し、飽和NaHCO3(170ml)で2回洗浄した後、50ml×2で洗浄し、その後、ブライン(50ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。EtOAc/アセトン100:1を溶離液としてクロマトグラフィーカラムで精製すると、標記化合物である2-(メチルスルホニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オンがオフホワイト固体として得られた(2.29mg,収率65%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=9.27(s,1H),8.07(d,J=9.46Hz,1H),6.88(d,J=9.46Hz,1H),5.65(spt,J=6.80Hz,1H),3.46(s,3H),1.56(d,J=7.02Hz,6H)。LCMS:m/z268[M+H]+@r.t.4.48分。HRMS(ESI)C11H13N3O3S[M+H]+計算値268.0751、実測値268.0746。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
8-エチル-2-(メチルスルファニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(IV)、U=Y=CH、X=N、
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=9.30(s,1H),8.12(d,J=9.61Hz,1H),6.93(d,J=9.46Hz,1H),4.35(q,J=7.02Hz,2H),3.48(s,3H),1.24(t,J=7.09Hz,3H)。LCMS:m/z254[M+H]+@r.t.3.53分。HRMS(ESI)C10H11N3O3S[M+H]+計算値254.0594、実測値254.0595。
4-メチル-2-(メチルスルホニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(IV)、U=Y=CH、X=N、
、R2=プロパン-2-イル、R3=メチル、G=MeS(O)
2-]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.22(d,J=9.76Hz,1H),6.84(d,J=9.76Hz,1H),5.59-5.77(m,1H),3.44(s,3H),2.81(s,3H),1.55(d,J=7.02Hz,6H)。LCMS:m/z282[M+H]+ r.t.4.34分。
5-メチル-2-(メチルスルホニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(IV)、U=CMe、Y=CH、X=N、
、R2=プロパン-2-イル、R3=H、G=MeS(O)
2-]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.90(s,1H),6.44(s,1H),5.67(br.s.,1H),2.60(s,3H),2.40(d,J=1.22Hz,3H),1.53(d,J=7.02Hz,6H)。LCMS:m/z282[M+H]+@r.t.4.73分。HRMS(ESI)C12H16N3O3S[M+H]+計算値282.0907、実測値282.0907。
1-エチル-7-(メチルスルホニル)-1,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d][1,3]オキサジン-2-オン[(IV)、U=CH2、Y=O、X=N、
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.68(s,1H),5.48(d,J=0.61Hz,2H),3.99(q,J=7.02Hz,2H),3.41(s,3H),1.22(t,J=7.02Hz,3H)。LCMS:m/z258[M+H]+@r.t.3.43分。HRMS(ESI)C9H11N3O4S[M+H]+計算値258.0543、実測値258.054。
4-[(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ]-2-(メチルスルフィニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(IV)、U=Y=CH、X=N、
、R2=プロパン-2-イル、R3=4-[(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ]、G=MeSO)-]
NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.74(t,J=5.57Hz,1H),8.22(d,J=9.76Hz,1H),7.16(d,J=8.24Hz,1H),6.56(d,J=2.44Hz,1H),6.53(d,J=9.61Hz,1H),6.45(dd,J=2.36,8.31Hz,1H),5.75(s,1H),4.48-4.67(m,2H),3.80(s,3H),3.73(s,3H),2.78(s,3H),1.51(d,J=7.02Hz,6H)。LCMS:m/z258[M+H]+@r.t.3.43分。HRMS(ESI)C20H25N4NaO4S[M+Na]+計算値423.1440、実測値423.1444。
製造例10
7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート[(IV)、U=Y=CH、X=N、
、R2=プロパン-2-イル、R3=H、G=O-トリフラート](変換A1)
工程1:2-(メチルスルホニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(5g,18.7mmol)の1,4-ジオキサン(86mL)溶液に、1N NaOH(37.4ml,37.4mmol)を室温にて加えた。混合物を40℃で1時間攪拌した。混合物を室温まで放冷し、DCM(80ml)で希釈した。水相を分離し、保存した。有機相を0.5MのNaOH(20mL)で洗浄し、これに水相を加えた。水溶液を1N HClで酸性化し、DCM/i-pr-OH溶液(4×50mL)で分液した。有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、2-ヒドロキシ-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オンがオフホワイト固体として得られた(2.65g,Y=65%)。1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=12.26(br.s.,1H),8.46(s,1H),7.58(d,J=9.46Hz,1H),6.17(d,J=9.46Hz,1H),5.59(br.s.,1H),1.44(d,J=7.02Hz,6H)。LCMS:m/z204[M-H]-。
工程2:2-ヒドロキシ-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(3.90g,19.02mmol)の無水DCM(78mL)溶液に、窒素雰囲気下で2℃(内部温度)にて2,6-ルチジン(2.65mL,22.8mmol,1.2当量)を加えた。次に、内部温度を2~10℃に維持しながら、トリフル酸無水物(3.83mL,22.8mmol,1.2当量)を5分間かけて滴下した。1時間後に反応を完了し、DCMと水で希釈した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:EA=99/1~97.5/2.5)により精製すると、標記化合物(5.53g,収率86%)がオフホワイト固体として得られた。1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=9.16(s,1H),8.4(d,J=9.46Hz,1H),6.80(d,J=9.46Hz,1H),5.52(m,1H),1.52(d,J=7.02Hz,6H)。LCMS:m/z338[M+H]+。HRMS(ESI)C11H11F3N3O4S[M+H]+計算値338.0417、実測値338.0412。
製造例11
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート](工程5a~5e)
工程1:4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボン酸の合成
エチル4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキシレート(383.2g,1.22mol)のTHF/MeOH/H2O(1L/1L/1L)溶液に、LiOH.H2O(308.5g,7.35mol)を加えた。混合物を30℃で2日間攪拌した。溶媒の大半を減圧除去し、2N HCl溶液でpH=2に調整し、EtOAc(2L)で分液した。溶媒を減圧除去すると、4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボン酸(314g,収率90%)が白色固体として得られた。
1HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ=12.77(s,1H),7.60-7.58(d,J=10.8Hz,2H),7.40-7.37(d,J=10.8Hz,2H),3.85-3.76(m,2H),3.51-3.38(m,2H),1.94-1.84(t,J=21.0Hz,2H),1.27-1.09(m,2H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
1-(4-ブロモフェニル)シクロペンタンカルボン酸
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=12.37(br.s.,1H),7.50-7.52(m,2H),7.27-7.32(m,2H),1.51-1.86(m,6H)。
1-(4-ブロモフェニル)シクロヘキサンカルボン酸
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=12.47(br.s.,1H),7.51-7.57(m,2H),7.28-7.37(m,2H),2.29(d,J=12.81Hz,2H),1.51-1.73(m,5H),1.34-1.47(m,2H),1.16-1.30(m,1H)。
工程2:4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン[(XXI)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]の合成
無水トルエン(3L)中、4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボン酸(314g,1.10mol)、TEA(189.2g,1.87mol)及びDPPA(ジフェニルホスホリルアジド)(424g,1.54mol)の混合物を窒素パージし、90℃で3時間攪拌した。反応混合物を周囲温度まで放冷し、水(1L)で希釈した。水相をEtOAc(1L×2)で抽出し、有機相を合わせて飽和NaHCO3で2回洗浄した後、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をHCl(20%水溶液)3.2Lに懸濁し、3時間環流させた。冷溶液にトルエンを加え、共沸混合物を蒸発させた。EtOAcと飽和NaHCO3で希釈し、有機相を分離し、Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮した。DCM/EtOH=50/1~30/1を用いて粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製すると、4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(215.6g,収率76%)が淡黄色固体として得られた。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ=7.49-7.47(d,J=8.4Hz,2H),7.37-7.34(d,J=8.4Hz,2H),3.94-3.88(m,2H),3.82-3.77(m,2H),2.18-2.11(m,2H),1.63-1.60(d,J=12.8Hz,2H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
1-(4-ブロモフェニル)シクロペンタンアミン[(XXI)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンタン-3-イル]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.44(d,J=2.29Hz,4H),1.57-1.93(m,10H)。
1-(4-ブロモフェニル)シクロヘキサンアミン[(XXI)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=シクロヘキシル]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.42(dd,J=8.42,2.29Hz,2H),7.32(dd,J=8.4,2.3Hz,2H),1.84(br.s,2H),1.60-1.64(m,4H),1.39-1.47(m,4H),1.20-1.23(m,2H)。
4-(5-ブロモピリジン-2-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン[(XXI)、W1=Br、A=ピリミジン-2-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.67(d,J=2.29Hz,1H),8.05(dd,J=2.36,8.46Hz,1H),7.66(d,J=8.54Hz,1H),3.82(dt,J=2.52,10.87Hz,2H),3.59(td,J=4.29,11.40Hz,2H),2.10-2.20(m,2H),1.54(d,J=13.27Hz,2H)。
工程3:フェニル4-(4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5b)
4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(215.6g,0.84mol)のDIEA(4L)懸濁液に、(WO2009065622に報告されているように製造した)フェニルビス(2-クロロエチル)カルバメート(308g,1.18mol)を加えた。混合物を130℃で72時間攪拌し、減圧蒸発させた。残渣をDCM(2L)に溶解し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮した。DCM/アセトン=100/0~20/1を用いて粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製すると、フェニル4-(4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(149g,収率40%)がオフホワイト固体として得られた。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ=7.53-7.51(d,J=8.4Hz,2H),7.34-7.30(t,J=7.8Hz,2H),7.18-7.11(m,3H),7.05-7.03(d,J=7.6Hz,2H),3.98-3.92(m,2H),3.60-3.51(m,6H),2.35(s,4H),2.20-2.17(m,4H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
フェニル4-[1-アセチル-4-(4-ブロモフェニル)ピペリジン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=1-アセチルピペリジン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.58(d,J=8.54Hz,2H),7.32-7.36(m,2H),7.30(d,J=8.69Hz,2H),7.16-7.21(m,1H),7.01-7.07(m,2H),3.36-3.58(m,7H),2.21-2.35(m,6H),1.98-2.03(m,3H)。
フェニル4-[1-(4-ブロモフェニル)シクロペンチル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.51-7.58(m,2H),7.30-7.38(m,4H),7.16-7.22(m,1H),7.01-7.07(m,2H),3.51(br.s.,4H),2.30(br.s.,4H),1.98-2.08(m,4H),1.66-1.80(m,2H),1.35-1.49(m,2H)。
フェニル4-[4-(5-ブロモピリジン-2-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=Br、A=ピリミジン-2-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.74(d,J=2.29Hz,1H),8.07(dd,J=2.52,8.46Hz,1H),7.40(d,J=8.39Hz,1H),7.29-7.37(m,2H),7.15-7.22(m,1H),7.01-7.07(m,2H),3.76-3.88(m,2H),3.51(br.s.,2H),3.20-3.31(m,4H),2.23-2.37(m,6H),1.95-2.10(m,2H)。
フェニル4-[3-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロフラン-3-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロフラン-3-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.56(d,J=8.54Hz,2H),7.32-7.39(m,4H),7.19(dd,J=7.47,7.32Hz,1H),7.04-7.08(m,2H),4.07(d,J=9.15Hz,1H),3.95-3.97(m,1H),3.93(d,J=9.15Hz,1H),3.64-3.68(m,1H),3.54(br.s,2H),3.33-3.35(m,1H),2.24-2.45(m,7H)。
フェニル4-[4-(6-クロロピリジン-3-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=Cl、A=ピリミジン-3-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=8.33(d,J=2.50Hz,1H)7.54(dd,J=8.38,2.50Hz,1H)7.29-7.40(m,3H)7.15-7.22(m,1H)7.05(d,J=8.13Hz,2H)3.92-4.05(m,2H)3.46-3.72(m,6H)2.39(br t,J=4.50Hz,4H)2.21-2.33(m,2H)2.09-2.21(m,2H)。
工程4:フェニル4-(4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=メチルケトン、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(変換G)
4-[4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルバメート(149g,0.34mol)のDMF(1.2L)溶液に、N2下でトリブチル(1-エトキシビニル)錫(242g,0.67mol)とPd(PPh3)2Cl2(2.35g,3.35mmol)を加えた。混合物を90℃で終夜攪拌した。冷却後、反応混合物をKF水溶液で希釈し、室温で1時間攪拌した後、沈殿を濾過し、EtOAcで洗浄した。分離後、水相をEtOAc(500mL×5)で抽出した。有機相を合わせてNa2SO4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をDCM2Lと2N HCl(水溶液)1Lに懸濁し、室温で2時間攪拌した。反応混合物をDCM(2L)で希釈し、飽和NaHCO3で洗浄した。分離後、水相をDCM(500mL×3)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮した。DCM/アセトン=100/0~10/1を用いて残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製すると、フェニル4-(4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(63g,収率45%)が白色固体として得られた。1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ=8.00-7.98(d,J=8.4Hz,2H),7.36-7.29(m,4H),7.18-7.16(m,1H),7.03-7.01(d,J=7.6Hz,2H),3.99-3.96(t,J=5.8Hz,2H),3.61-3.53(m,6H),2.63(s,3H),2.37(s,4H),2.24-2.23(m,4H)。LCMS:409 Rt=6.19分;HRMS(ESI)C24H29N2O4[M+H]+計算値409.2122、実測値409.2118。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
フェニル4-[3-(4-アセチルフェニル)ペンタン-3-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=メチルケトン、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=エチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ=7.93(d,J=8.54Hz,2H),7.57(d,J=8.54Hz,2H),7.32-7.39(m,2H),7.16-7.23(m,1H),7.03-7.10(m,2H),3.53(br.s.,2H),3.37(d,J=2.29Hz,1H),2.57(s,3H),1.81-2.07(m,4H),0.76(t,J=7.32Hz,6H)。
フェニル4-[1-アセチル-4-(4-アセチルフェニル)ピペリジン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=メチルケトン、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=1-アセチルピペリジン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.97(d,J=8.54Hz,2H),7.46-7.52(m,2H),7.29-7.37(m,2H),7.15-7.20(m,1H),6.99-7.06(m,2H),3.37-3.65(m,8H),2.59(s,3H),2.23-2.46(m,8H),1.95-2.07(m,3H)。
フェニル4-[1-(4-アセチルフェニル)シクロペンチル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=メチルケトン、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.94(d,J=8.39Hz,2H),7.49-7.54(m,2H),7.30-7.36(m,2H),7.14-7.22(m,1H),6.98-7.06(m,2H),3.52(br.s.,4H),2.58(s,3H),2.27-2.38(m,4H),2.04-2.13(m,4H),1.71-1.78(m,2H),1.37-1.51(m,2H)。
フェニル4-[4-(5-アセチルピリジン-2-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=メチルケトン、A=ピリジン-2-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=9.16(d,J=1.68Hz,1H),8.30(dd,J=2.36,8.31Hz,1H),7.55-7.58(m,1H),7.30-7.37(m,2H),7.16-7.20(m,1H),7.00-7.05(m,2H),3.80-3.89(m,2H),3.52(br.s.,2H),3.23-3.32(m,4H),2.64(s,3H),2.28-2.42(m,6H),2.04-2.13(m,2H)。
フェニル4-[3-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロフラン-3-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=メチルケトン、A=ピリジン-2-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロフラン-3-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.96(d,J=8.39Hz,2H),7.56(d,J=8.54Hz,2H),7.32-7.37(m,2H),7.16-7.22(m,1H),7.01-7.09(m,2H),4.13(d,J=9.15Hz,1H),3.93-4.01(m,2H),3.65-3.73(m,1H),3.50-3.60(m,2H),3.36-3.45(m,2H),2.59(s,3H),2.26-2.49(m,6H)。
フェニル4-[4-(5-アセチルピリジン-3-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=メチルケトン、A=ピリジン-3-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=8.64(d,1H,J=2.0Hz),8.09(d,1H,J=8.4Hz),7.71(dd,1H,J=2.2,8.4Hz),7.3-7.4(m,2H),7.1-7.2(m,1H),7.03(d,2H,J=7.9Hz),3.9-4.1(m,2H),3.5-3.7(m,6H),2.75(s,3H),2.40(br t,4H,J=4.3Hz),2.2-2.4(m,4H)。
ベンジル3-{[4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル](メチル)アミノ}アゼチジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=メチルケトン、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=N(R6)、R6=メチル、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、PG=ベンジルカルボキシレート]
LCMS:LCMS:m/z423[M+H]+ r.t.2.29分。
工程5:フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5c’)
THF(20mL)中、テトラエトキシチタン(3当量,400uL,1.908mmol)、(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2当量,154mg,1.272mmol)及びフェニル4-[4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(260mg,0.636mmol)の混合物を80℃まで終夜加熱した後に、室温まで冷却した。この混合物に-50℃にてNaBH4(5当量,120mg,3.18mmol)を加えた。次に混合物を室温までゆっくりと昇温した(2時間)。MeOH(2mL)を加えて過剰のNaBH4をクエンチした後、水を加えた。得られた混合物を濾過して固形物を除去し、水相をEtOAcで2回抽出し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。グラジエント溶離(100%DCM後に0→20%アセトン/DCM)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーシステムで残渣を精製すると、フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(225mg,収率69%)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.41(d,J=8.24Hz,2H),7.31-7.36(m,2H),7.26(d,J=8.39Hz,2H),7.15-7.21(m,1H),7.00-7.05(m,2H),5.64(d,J=6.86Hz,1H),4.39(s,1H),3.83(d,J=7.78Hz,2H),3.52(br.s.,2H),3.36-3.43(m,3H),2.26(br.s.,4H),2.04-2.21(m,4H),1.42(d,J=6.71Hz,3H),1.10-1.13(m,9H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
フェニル4-(3-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}ペンタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=エチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.29-7.40(m,6H),7.17-7.21(m,1H),7.07(dd,J=0.99,8.46Hz,2H),5.61(d,J=7.02Hz,1H),4.37(quin,J=6.75Hz,1H),3.52(br.s.,2H),3.33(m,2H),2.47(br.s.,4H),(1.79-1.97(m,4H),1.41(d,J=6.86Hz,3H),1.09-1.16(m,9H),0.76(t,J=6.94Hz,6H)。
フェニル4-(4-{5-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]ピリジン-2-イル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=メチル、R1b=H、A=ピリジン-2-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.62(d,J=2.14Hz,1H),7.83(dd,J=2.29,8.24Hz,1H),7.37(d,J=8.24Hz,1H),7.30-7.35(m,2H),7.16-7.20(m,1H),7.01-7.05(m,2H),5.79(d,J=7.17Hz,1H),4.46(t,J=6.86Hz,1H),3.79-3.88(m,2H),3.51(br.s.,2H),3.24-3.32(m,4H),2.27-2.37(m,6H),2.02-2.10(m,2H),1.45(d,J=6.86Hz,3H),1.12(s,9H)。
フェニル4-(1-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}シクロペンチル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.36-7.39(m,2H),7.27-7.35(m,4H),7.15-7.20(m,1H),7.00-7.06(m,2H),5.61(d,J=6.86Hz,1H),4.38(t,J=6.71Hz,1H),3.51(br.s.,4H),2.31(br.s.,4H),2.06(d,J=8.54Hz,4H),1.73(br.s.,2H),1.43-1.50(m,2H),1.41(d,J=6.86Hz,3H),1.10-1.14(m,9H)。
フェニル4-(4-{4-[(1R)-1-{[(R)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=H、R1b=メチル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.41(d,J=8.24Hz,2H),7.30-7.36(m,2H),7.26(d,J=8.24Hz,2H),7.15-7.20(m,1H),7.00-7.05(m,2H),5.64(d,J=6.86Hz,1H),4.39(t,J=6.86Hz,1H),3.84(t,J=8.08Hz,2H),3.53(br.s.,2H),3.35-3.43(m,4H),2.26(br.s.,4H),2.05-2.21(m,4H),1.42(d,J=6.71Hz,3H),1.12(s,9H)。
フェニル4-(3-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロフラン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロフラン-3-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.38-7.42(m,2H),7.29-7.37(m,4H),7.16-7.21(m,1H),7.02-7.07(m,2H),5.63(d,J=6.86Hz,1H),5.31(s,1H),4.07-4.11(m,1H),3.94-3.98(m,2H),3.67(q,J=7.52Hz,1H),3.54(br.s.,2H),3.38(br.s.,2H),2.24-2.44(m,6H),1.41(d,J=6.71Hz,3H),1.12(s,9H)。
フェニル4-(4-{5-[(1S)-1-{[(R)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]ピリジン-3-イル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=メチル、R1b=H、A=ピリジン-2-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=8.50(d,1H,J=1.8Hz),7.54(dd,1H,J=2.1,8.1Hz),7.3-7.4(m,3H),7.1-7.2(m,1H),7.03(d,2H,J=8.0Hz),4.67(quin,1H,J=6.7Hz),4.13(q,1H,J=7.1Hz),3.9-4.0(m,3H),3.5-3.7(m,6H),2.39(br s,4H),2.1-2.3(m,4H),1.66(d,3H,J=6.8Hz),1.23(s,8H)。
ベンジル3-[(4-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)(メチル)アミノ]アゼチジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=N(R6)、R6=メチル、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、PG=ベンジルカルボキシレート]
1HNMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=7.27(s,9H),5.03(s,2H),4.56(br dd,J=2.8,6.5Hz,1H),4.03-3.92(m,1H),3.89-3.80(m,2H),3.76-3.59(m,4H),3.55-3.43(m,2H),3.41(d,J=2.4Hz,1H),2.25(s,3H),2.15(br s,4H),1.51(d,J=6.4Hz,3H),1.24(s,9H)。
ベンジル3-[アセチル(4-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ]アゼチジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=N(R6)、R6=アセチル、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、PG=ベンジルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.29-7.39(m,7H),7.24(d,J=8.38Hz,2H),5.62(d,J=7.00Hz,1H),5.02(s,2H),4.60-4.71(m,1H),3.97-4.41(m,6H),2.64(br s,2H),2.09(s,3H),1.95-2.05(m,5H),1.65-1.89(m,2H),1.38(d,J=6.75Hz,3H),1.10(s,9H)。
工程6:フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5e)
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(220mg,0.432mmol)のMeOH(5mL)溶液に、HCl(4M1,4-ジオキサン溶液2mL,8.0mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。この混合物にDCMと飽和NaHCO3溶液を加え、水相をDCMで2回抽出し、Na2SO4で乾燥し、濃縮すると、フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(200mg,収率99%)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.37(d,J=8.39Hz,2H),7.31-7.34(m,2H),7.23(d,J=8.39Hz,2H),7.16-7.20(m,1H),7.00-7.06(m,2H),3.98(q,J=6.56Hz,1H),3.79-3.87(m,2H),3.52(br.s.,2H),2.25(br.s.,4H),2.03-2.20(m,5H),1.81-2.01(m,1H),1.25(d,J=6.71Hz,3H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
フェニル4-(4-{4-[(1R)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=H、R1b=メチル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.39(d,J=8.24Hz,2H),7.31-7.35(m,2H),7.25(d,J=8.24Hz,2H),7.16-7.20(m,1H),7.00-7.06(m,2H),4.04(d,J=6.56Hz,1H),3.79-3.88(m,2H),3.52(br.s.,2H),3.35-3.40(m,6H),2.25(br.s.,4H),2.13(dt,J=13.42,17.46Hz,4H),1.29(d,J=6.56Hz,3H)。
フェニル4-(1-アセチル-4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=1-アセチルピペリジン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.38(d,J=8.24Hz,2H),7.31-7.36(m,2H),7.27(d,J=8.39Hz,2H),7.15-7.20(m,1H),6.99-7.08(m,2H),4.02(d,J=6.41Hz,1H),3.37-3.65(m,8H),2.21-2.40(m,8H),1.99(s,3H),1.94(d,J=2.90Hz,1H),1.84(d,J=12.96Hz,1H),1.27(d,J=6.71Hz,3H)。
フェニル4-(4-{5-[(1S)-1-アミノエチル]ピリジン-2-イル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=ピリジン-2-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.70(d,J=2.14Hz,1H),7.94(dd,J=2.36,8.31Hz,1H),7.46-7.50(m,1H),7.31-7.36(m,2H),7.16-7.21(m,1H),6.98-7.05(m,2H),4.40-4.51(m,1H),3.81-3.89(m,2H),3.52(br.s.,2H),3.24-3.32(m,2H),2.27-2.40(m,6H),2.01-2.14(m,2H),1.52(d,J=6.86Hz,3H)。
フェニル4-(1-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}シクロペンチル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.31-7.36(m,4H),7.27(d,J=8.24Hz,2H),7.18(dd,J=7.4 and 7.3Hz,1H),7.03(d,J=8.54Hz,2H),3.96(q,J=6.56Hz,1H),3.51(br.s.,2H),3.37-3.40(m,2H),2.31(br.s.,4H),1.99-2.12(m,4H),1.87(br.s.,2H),1.67-1.76(m,2H),1.37-1.48(m,2H),1.25(d,J=6.56Hz,3H)。
フェニル4-(3-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロフラン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.28-7.39(m,6H),7.16-7.21(m,1H),7.01-7.08(m,2H),4.09(d,J=9.15Hz,1H),3.96-4.02(m,1H),3.94(d,J=8.85Hz,2H),3.66(q,J=7.78Hz,1H),3.54(br.s.,4H),2.23-2.46(m,6H),1.25(d,J=6.71Hz,3H)。
フェニル4-(4-{5-[(1S)-1-アミノエチル]ピリジン-3-イル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=ピリジン-2-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=8.50(d,J=1.96Hz,1H)7.53(dd,J=8.19,2.32Hz,1H)7.33(dd,J=16.44,8.38Hz,3H)7.13-7.22(m,1H)7.04(d,J=7.70Hz,2H)4.19(q,J=6.60Hz,1H)3.91-4.07(m,2H)3.46-3.72(m,6H)2.39(br t,J=4.52Hz,4H)2.14-2.32(m,4H)1.47(d,J=6.72Hz,3H)。
フェニル4-(4-{5-[(1R)-1-アミノエチル]ピリジン-3-イル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=H、R1b=メチル、A=ピリジン-2-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.46(d,J=1.98Hz,1H),7.68(dd,J=2.29,8.24Hz,1H),7.42-7.53(m,1H),7.29-7.37(m,2H),7.15-7.22(m,1H),7.00-7.07(m,2H),3.99(q,J=6.71Hz,1H),3.81-3.90(m,2H),3.54(br.s.,2H),3.37-3.42(m,4H),2.01-2.31(m,8H),1.29(d,J=6.56Hz,3H)。
ベンジル3-[(4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)(メチル)アミノ]アゼチジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=N(R6)、R6=メチル、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、PG=ベンジルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.23-7.37(m,9H),4.94(br.s.,2H),4.07-4.15(m,1H),3.97(q,J=6.46Hz,1H),3.66-3.73(m,2H),3.53-3.65(m,2H),3.36-3.53(m,2H),3.25-3.33(m,2H),2.13-2.19(m,2H),2.11(s,3H),1.96-2.06(m,2H),1.22(d,J=6.56Hz,3H)。
ベンジル3-[(1-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)(メチル)アミノ]アゼチジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=N(R6)、R6=メチル、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、PG=ベンジルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.25-7.36(m,9H),4.95(br.s.,2H),4.19(t,J=6.10Hz,1H),3.97(q,J=6.66Hz,1H),3.59-3.78(m,2H),3.39-3.51(m,2H),2.30-2.44(m,2H),2.14(s,4H),1.87-2.02(m,4H),1.73(br.s.,2H),1.22(d,J=6.56Hz,3H)。
ベンジル4-(1-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=ベンジルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.21-7.37(m,9H),4.98(s,2H),3.96(q,J=6.56Hz,2H),2.06-2.28(m,8H),1.89(s,3H),1.79(d,J=9.46Hz,5H),1.20-1.25(m,3H)。
フェニル4-(1-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.35-7.39(m,2H),7.31-7.35(m,2H),7.27-7.31(m,2H),7.12-7.20(m,1H),6.96-7.07(m,2H),3.97(q,J=6.56Hz,1H),3.53(d,J=3.51Hz,2H),2.53-2.61(m,2H),2.28(br.s.,4H),2.08-2.22(m,4H),1.71-2.03(m,J=6.10Hz,4H),1.24(d,J=6.56Hz,3H)。
フェニル4-(1-{4-[(1R)-1-アミノエチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.37-7.40(m,2H),7.32-7.36(m,2H),7.29-7.32(m,2H),7.16-7.22(m,1H),6.98-7.08(m,2H),3.99(q,J=6.56Hz,1H),3.55(br.s.,2H),2.54-2.62(m,2H),2.08-2.36(m,6H),1.63-1.99(m,J=6.10Hz,6H),1.26(d,J=6.71Hz,3H)。
製造例12
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート](工程5a~5e)
工程a:フェニル4-[4-(4-{(1E)-N-[(S)-tert-ブチルスルフィニル]エタンイミドイル}フェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXV)、R1a=メチル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5c”)
THF(80mL)中、テトラエトキシチタン(2.5当量,1.57mL,7.5mmol)、(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.5当量,545mg,4.5mmol)及びフェニル4-[4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(1.22g,3.0mmol)の混合物を80℃まで終夜加熱した後、室温まで冷却し、濃縮した。グラジエント溶離(100%DCM後に0→20%アセトン/DCM)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーシステムで残渣を精製すると、標記化合物(966mg,収率63%)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.94(d,J=8.39Hz,2H),7.44(d,J=8.54Hz,2H),7.29-7.34(m,2H),7.14-7.21(m,1H),7.00-7.07(m,2H),3.79-3.89(m,2H),3.53(br.s.,2H),3.36-3.42(m,3H),2.73(s,3H),2.24-2.34(m,4H),2.12-2.21(m,4H),1.23(s,9H)。
工程b:フェニル4-{4-[4-(2-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}プロパン-2-イル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIV)、R1a=R1b=メチル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5e)
フェニル4-[4-(4-{(1E)-N-[(S)-tert-ブチルスルフィニル]エタンイミドイル}フェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(384mg,0.75mmol)の無水DCM(5mL)溶液に、-48℃にて3.0M臭化メチルマグネシウムエーテル溶液0.375mL(1.125mmol,1.5当量)を加えた。混合物を室温まで昇温し、6時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、水層をDCMで抽出した。有機層を合わせてNa2SO4で乾燥し、濃縮した。グラジエント溶離(100%DCM後に0→4%エタノール/DCM)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーシステムで残渣を精製すると、標記化合物(182mg,収率46%)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.47-7.53(m,2H),7.30-7.36(m,2H),7.25(d,J=8.54Hz,2H),7.16-7.20(m,1H),6.99-7.04(m,2H),5.36(s,1H),3.84(dd,J=7.93,10.22Hz,2H),3.53(br.s.,2H),3.36-3.43(m,3H),2.25(br.s.,3H),2.03-2.21(m,4H),1.58(d,J=4.27Hz,5H),1.09-1.13(m,8H)。
工程c:フェニル4-{4-[4-(2-アミノプロパン-2-イル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=R1b=メチル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5d)
フェニル4-{4-[4-(2-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}プロパン-2-イル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート(180mg,0.341mmol)のMeOH(5mL)溶液に、0℃にて37%HCl(0.25mL)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物にDCMと飽和NaHCO3溶液を加え、水相をDCMで2回抽出し、Na2SO4で乾燥し、濃縮すると、フェニル4-{4-[4-(2-アミノプロパン-2-イル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート(143mg,収率99%)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.52(d,J=8.39Hz,2H),7.30-7.36(m,2H),7.22(d,J=8.39Hz,2H),7.14-7.20(m,1H),7.00-7.06(m,2H),3.79-3.86(m,2H),3.52(br.s.,2H),3.36-3.44(m,3H),2.26(br.s.,4H),2.04-2.20(m,4H),1.90(br.s.,2H),1.34-1.40(m,6H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
フェニル4-{1-[4-(2-アミノプロパン-2-イル)フェニル]-4,4-ジフルオロシクロヘキシル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=R1b=メチル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート](工程5d)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.52(d,J=8.39Hz,2H),7.31-7.37(m,2H),7.29(d,J=8.39Hz,2H),7.13-7.22(m,1H),7.03(dd,J=0.92,8.54Hz,2H),3.53(br.s.,2H),3.38(br.s.,2H),2.54-2.62(m,2H),2.28(br.s.,2H),2.05-2.24(m,4H),1.68-1.92(m,4H),1.37(s,6H)。
製造例13
3-(4-ブロモフェニル)ペンタン-3-アミン[(XXI)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=エチル]の合成(工程5a)
工程a:N-[3-(4-ブロモフェニル)ペンタン-3-イル]-2-クロロアセトアミドの合成
アルコールとして3-(4-ブロモフェニル)ペンタン-3-オール(2.5g,10mmol)とClCH2CN(1.5g,20mmol)にAcOH(25mL)を加え、混合物を0℃まで冷却した。温度を10℃未満に維持しながらH2SO4(1.6mL,30mmol)を滴下した。反応混合物を室温まで昇温し、4時間攪拌し、氷水(20mL)に注いだ。薄いピンク色の沈殿が形成され、濾過すると、N-[3-(4-ブロモフェニル)ペンタン-3-イル]-2-クロロアセトアミド(2.7g,収率85%)が薄いピンク色の固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.11(s,1H),7.44-7.49(m,2H),7.19-7.24(m,2H),4.05-4.11(m,2H),1.75-2.10(m,4H),0.64(t,J=7.40Hz,6H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
2-クロロ-N-[4-(6-クロロピリジン-3-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]アセトアミド[(XXI)、W1=Cl、A=ピリジン-3-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル](工程5a)
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=8.51(d,J=2.45Hz,1H)7.79(dd,J=8.38,2.51Hz,1H)7.33(d,J=8.44Hz,1H)3.84-4.01(m,4H)2.08-2.17(m,2H)1.70(br d,J=13.08Hz,2H)。
工程b:3-(4-ブロモフェニル)ペンタン-3-アミン[(XXI)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=エチル]の合成
クロロアセトアミド(2.7g,8.5mmol)とチオ尿素(800mg,10mmol)を1:5AcOH/EtOH混液(22mL)に溶解し、10時間還流させた。冷却した反応液を水で希釈し、沈殿を濾去した。濾液をNaOHで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。ヘキサン/AcOEt1:1を用いて生成物をシリカで精製すると、3-(4-ブロモフェニル)ペンタン-3-アミンが得られた(1.4g,収率68%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.46-7.52(m,2H),7.35-7.39(m,2H),1.54-1.79(m,4H),0.62(t,J=7.40Hz,6H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
4-(6-クロロピリジン-3-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン[(XXI)、W1=Cl、A=ピリジン-3-イル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=8.54(d,J=2.65Hz,1H)7.79(dd,J=8.38,2.65Hz,1H)7.32(d,J=8.38Hz,1H)3.77-4.01(m,4H)2.08-2.26(m,2H)1.64(dd,J=13.89,2.43Hz,2H)。
製造例14
フェニル4-(4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=メチルケトン、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5a、5b)
工程1:2-(4-ブロモフェニル)-2-メチル-1,3-ジオキソランの製造
トルエン(35mL)中、1-(4-ブロモフェニル)エタノン(7.0g,35.2mmol,1当量)とエチレングリコール(9.8g,158mmol,4.5当量)の混合物に、N2下で25℃~30℃にてPTSA(0.669g,3.52mmol,0.1当量)を一度に加えた。混合物を36時間還流下に攪拌し、ディーンスタークトラップにより水を除去した。混合物を50℃まで冷却し、50℃で減圧濃縮した。残渣を飽和Na2CO3水溶液(40mL)に注ぎ、20分間攪拌した。水相を混合溶媒(石油エーテル/酢酸エチル=5/1,40ml,30ml)で抽出した。有機相を合わせてブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、標記化合物(9.0g,純度80%)が薄黄色油状物として得られた。粗生成物をそれ以上精製せずに次工程で使用した。LCMS:LCMS:m/z244[M+H]+ r.t.8.51分。
工程2:4-(4-(2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール[(XX)、W1=2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]の製造
n-BuLi(2.5M,12.6mL,1.2当量)のTHF(13mL)溶液に、N2下で-65℃にて2-(4-ブロモフェニル)-2-メチル-1,3-ジオキソラン(6.4g,26.33mmol,1当量)のTHF(10.0mL)溶液を30分間かけて滴下した。上記混合物に、-65℃にてテトラヒドロピラン-4-オン(2.50g,25.01mmol,2.30mL,0.95当量)を20分間加えた。反応混合物を-65℃で30分間攪拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3/1,Rf=0.24)により、出発材料が完全に消費されたことを確認した。反応混合物を0℃にて飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、20℃で30分間攪拌し(攪拌中に、白色沈殿が形成された。)、濾過すると、白色固体が得られた。白色固体をDCM(150mL)に溶解し、有機相を飽和Na2CO3水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をMTBEで20℃にて30分間トリチュレートし、濾過し、乾燥炉で50℃にて10時間乾燥すると、白色粉末が得られた(3.43g,2段階収率37%)。LCMS:m/z265[M+H]+ r.t.6.35分。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
4,4-ジフルオロ-1-[4-(2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]シクロヘキサノール[(XX)、W1=2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル]
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=12.23(d,J=8.3Hz,2H),12.17-12.09(m,2H),9.93(s,1H),8.79-8.68(m,2H),8.50-8.39(m,2H),7.11-6.86(m,2H),6.70(br t,J=12.0Hz,4H),6.52(br d,J=12.6Hz,2H),6.30(s,3H)。
工程3:4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン[(XXI)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]の製造(工程5a)
50mL丸底フラスコで4-(4-(2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール(6.00g,22.7mmol,1.0当量)と2-クロロアセトニトリル(28.5g,378mmol,24mL,16.7当量)の混合物に、N2下で0℃にてAcOH(1.36g,22.0mmol,1.30mL,1.0当量)とH2SO4(2.23g,22.7mmol,1.21mL,1.0当量)を30分間かけて滴下した。混合物を20℃で10時間攪拌した。混合物を氷水(w/w=1/1)(50mL)に注ぎ、飽和Na2CO3水溶液(3.9g)でpH9まで塩基性化した。水相をジクロロメタン(15mL×3)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をMTBE(20mL)で20℃にて10分間トリチュレートし、濾過すると、白色固体が得られた(4.0g,収率60.0%)。
N-(4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2-クロロアセトアミド(6.00g,20.29mol,1当量)のEtOH(30mL)溶液に、N2下で20℃にてチオ尿素(1.85g,24.34mmol,1.2当量)を加えた。上記混合物に、20℃にてAcOH(3.65g,60.8mmol,3.48mL,3当量)を加えた。反応混合物を100℃で10時間攪拌した。混合物を60℃まで冷却し、55℃で減圧濃縮した。混合物を氷水(w/w=1/1)(10mL)に注ぎ、飽和Na2CO3水溶液でpH9まで塩基性化した。水相をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をMTBE(10mL)で25℃にて10分間トリチュレートし、濾過すると、標記化合物が淡黄色固体として得られた(4.0g,収率90.0%)。LCMS:m/z220[M+H]+ r.t.4.85分。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
1-[4-(1-アミノ-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニル]エタノン(XXI)[(XXI)、W1=メチルケトン、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.90(d,J=8.6Hz,2H),7.68(d,J=8.6Hz,2H),2.56(s,3H),2.42-2.23(m,2H),2.03(br s,2H),1.99(s,1H),2.00-1.92(m,1H),1.92-1.82(m,2H),1.92-1.82(m,1H),1.79-1.65(m,2H)。
工程4:フェニル4-(4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造(工程5b)
1-(4-(4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル)エタノン(1.50g,6.84mmol,1.0当量)のDIPEA(5mL)溶液に、N2下で20℃にてNaI(150.0mg)を加えた。上記混合物に、20℃にてフェニルビス(2-クロロエチル)カルバメート(2.33g,8.89mmol,1.3当量)を加えた。反応混合物を140℃で10時間攪拌した。混合物を40℃まで冷却し、100mL分液漏斗で分液した。下層をHCl(2N)でpH6まで酸性化し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、0/1)により精製すると、粗生成物が得られ、MTBE(20mL)で25℃にて10分間トリチュレートし、濾過すると、白色固体が得られた(1.28g,収率45.0%)。1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.97(d,J=8.39Hz,2H),7.46(d,J=8.54Hz,2H),7.30-7.35(m,2H),7.13-7.21(m,1H),6.99-7.06(m,2H),3.80-3.90(m,2H),3.46-3.60(m,2H),3.33-3.40(m,4H),2.59(s,3H),2.09-2.32(m,8H)。LCMS:m/z409[M+H]+@r.t.6.02分。HRMS(ESI)C24H29N2O4[M+H]+計算値409.2122、実測値409.2113。
製造例15
フェニル4-{4-[4-(アミノメチル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5a~5d)
工程a:4-[4-(ジメトキシメチル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール[(XX)、W1=ジメトキシメチル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]の製造
n-BuLi(2.5M,12.6mL,1.2当量)のTHF(13mL)溶液に、N2下で-65℃にて1-ブロモ-4-(ジメトキシメチル)ベンゼン(6.4g,26.33mmol,1当量)のTHF(10.0mL)溶液を30分間かけて滴下した。上記混合物に、-65℃にてテトラヒドロピラン-4-オン(2.50g,25.01mmol,2.30mL,0.95当量)を20分間加えた。反応混合物を-65℃で30分間攪拌した。反応混合物を0℃にて飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、20℃で30分間攪拌し(攪拌中に、白色沈殿が形成された。)、濾過すると、白色固体が得られた。白色固体をDCM(150mL)に溶解し、有機相を飽和Na2CO3水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物は白色粉末であった(3.98g,収率60%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.47-7.51(m,2H),7.33(d,J=8.24Hz,2H),5.35(s,1H),5.04(s,1H),3.74-3.81(m,2H),3.67-3.72(m,2H),3.23(s,6H),1.95(dt,J=5.11,12.77Hz,2H),1.52(d,J=12.20Hz,2H)。LCMS:LCMS:m/z253[M+H]+ r.t.6.35分。
工程b:2-クロロ-N-[4-(4-ホルミルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]アセトアミドの製造(工程5a)
50mL丸底フラスコで4-(4-(2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール(6.00g,22.7mmol,1.0当量)と2-クロロアセトニトリル(28.5g,378mmol,24mL,16.7当量)の混合物に、N2下で0℃にてAcOH(1.36g,22.0mmol,1.30mL,1.0当量)とH2SO4(2.23g,22.7mmol,1.21mL,1.0当量)を30分間かけて滴下した。混合物を20℃で10時間攪拌した。混合物を氷水(w/w=1/1)(50mL)に注ぎ、飽和Na2CO3水溶液(3.9g)でpH9まで塩基性化した。水相をジクロロメタン(15mL×3)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をMTBE(20mL)で20℃にて10分間トリチュレートし、濾過すると、白色固体が得られた(4.0g,収率60.0%)。1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=9.98(s,1H),8.57(s,1H),7.87(d,J=8.39Hz,2H),7.60(d,J=8.39Hz,2H),4.13(s,2H),3.76(dd,J=2.75,11.74Hz,2H),3.60-3.69(m,2H),2.24(d,J=12.96Hz,2H),1.92-2.02(m,2H)。LCMS:m/z282[M+H]+ r.t.4.07分。
工程c:N-(4-{4-[(E)-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]イミノ}メチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2-クロロアセトアミドの製造
トルエン(20mL)中、テトラエトキシチタン(2.5当量,4.0mL,19.08mmol)、(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.5当量,1.38g,11.4mmol)及び2-クロロ-N-[4-(4-ホルミルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]アセトアミド(2.15g,7.63mmol)の混合物を80℃まで終夜加熱した後、室温まで冷却し、濃縮した。グラジエント溶離(100%DCM後に0→20%アセトン/DCM)を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーシステムで残渣を精製すると、標記化合物(1.76mg,収率60%)が得られた。LCMS:LCMS:m/z385[M+H]+ r.t.6.85分。
工程d:N-{(E)-[4-(4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]メチリデン}-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド[(XXI)、W1=(S)-tert-ブチルスルフィンアミドメチリデン、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]の製造(工程5a)
N-(4-{4-[(E)-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]イミノ}メチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2-クロロアセトアミド(1.76g,4.58mmol,1当量)のEtOH(30mL)溶液に、N2下で20℃にてチオ尿素(0.418g,5.50mmol,1.2当量)を加えた。上記混合物に、20℃にてAcOH(0.824mL,13.74mmol,3当量)を加えた。反応混合物を100℃で10時間攪拌した。混合物を60℃まで冷却し、減圧濃縮した。混合物を氷水(w/w=1/1)(10mL)に注ぎ、飽和Na2CO3水溶液でpH9まで塩基性化した。水相をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をMTBE(10mL)で25℃にて10分間トリチュレートし、濾過すると、標記化合物がオフホワイト固体として得られた(1.27g,収率90.0%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.52(s,1H),7.89(d,J=8.39Hz,2H),7.69(d,J=8.54Hz,2H),3.82-3.91(m,2H),3.60-3.69(m,2H),1.89-2.02(m,3H),1.53(d,J=11.74Hz,2H),1.18(s,9H)。
LCMS:LCMS:m/z309[M+H]+ r.t.2.32分。
工程e:フェニル4-(4-{4-[(E)-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]イミノ}メチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=(S)-tert-ブチルスルフィンアミドメチリデン、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]の製造(工程5b)
N-{(E)-[4-(4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]メチリデン}-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.20g,3.89mmol,1.0当量)のDIPEA(5mL)溶液に、N2下で20℃にてNaI(130.0mg)を加えた。上記混合物に、20℃にてフェニルビス(2-クロロエチル)カルバメート(1.32g,5.1mmol,1.3当量)を加えた。反応混合物を140℃で48時間攪拌した。混合物を40℃まで冷却し、100mL分液漏斗で分液した。下層をHCl(2N)でpH6まで酸性化し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、0/1)により精製すると、粗生成物が得られ、MTBE(20mL)で25℃にて10分間トリチュレートし、濾過すると、白色固体が得られた(0.967g,収率50.0%)。LCMS:m/z498[M+H]+@r.t.6.58分。
工程f:フェニル4-{4-[4-(アミノメチル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5d)
フェニル4-(4-{4-[(E)-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]イミノ}メチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(910mg,1.82mmol)のMeOH(5mL)溶液に、0℃にて37%HCl(0.25mL)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物にDCMと飽和Na2CO3溶液を加え、水相をDCMで2回抽出し、Na2SO4で乾燥し、濃縮すると、標記化合物がオフホワイト固体として得られた。(715mg,収率99%)。LCMS:m/z396[M+H]+@r.t.2.35分。
製造例16
フェニル4-{4-[4-(1-アミノシクロプロピル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a及びR1b=シクロプロピル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート](変換F-工程5c)
工程a:フェニル4-[4-(4-シアノフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=-CN、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(変換F)
H2O(4mL)及びジオキサン(40mL)中、フェニル4-[4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(2g,4.15mmol,1当量)の混合物に、N2下でX-phos(1g,2.08mmol,0.5当量)、K3[Fe(CN)6](6.8g,22.29mmol,5当量)及びK2CO3(1.15g,8.32mmol,2当量)、Pd(OAc)2(233.47mg,4.16mmol,0.25当量)を順次加えた。混合物を100℃で16時間攪拌した。TLC(PE:EA=1:1,Rf=0.41)により、反応が完了していることを確認し、極性の高い1個の主要な新規スポットが検出された。本工程では、2g×4本の反応を並行して行った。4本の反応混合物にTHF(200mL)を加えて濾過し、H2O(100mL)を加えてクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層を合わせてブライン30mLで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、残渣が得られ、DMF(50mL)に懸濁し、2時間攪拌した。混合物を濾過し、フィルターケーキを濃縮すると、標記化合物が得られた[5g(2g×4本のブロモ誘導体からの合計),収率72.93%]。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.37-7.27(t,4H),7.24-7.13(m,3H),7.03(d,J=7.9Hz,2H),3.90-3.80(m,2H),3.51-3.38(m,6H),2.36-2.26(m,4H),2.21-2.06(m,4H),0.95(br d,J=15.8Hz,4H)。
工程b:フェニル4-{4-[4-(1-アミノシクロプロピル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a及びR1b=シクロプロピル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程5c)
三口フラスコで、フェニル4-[4-(4-シアノフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(1g,2.43mmol,1当量)をTHF(35mL)とEt2O(20mL)に溶解すると、曇った懸濁液が得られた。20℃にてTi(Oi-Pr)4(875mg,3.08mmol,908.62uL,1.27当量)を加えた。反応液をN2下で-65℃まで冷却した。-65℃にてEtMgBr(3M,2.25mL,2.78当量)を10分間加え、更に10分間攪拌した後、20℃まで昇温すると、黄色の混合物はゆっくりと黒変し、20℃で1時間攪拌した。次に、0℃にてBF3.Et2O(750mg,5.28mmol,652.17uL,2.18当量)を加え、20℃で1時間攪拌した。LCMSにより、目的の生成物を含有する混合物が確認された(RT=0.77,m/z=422.3,M+H)。本工程では、1g×5本の反応を並行して行い、5本の反応で目的化合物の15%~30%がLCMSにより検出された。0℃にてHCl(1M,7.5mL)を添加することにより反応混合物をクエンチした後、NaOH(10%,25mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層を合わせてブライン30mLで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物残渣を中性分取HPLC(HPLC:カラム:Agela DuraShell C18 250×25mm×10um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:15%→45%,22分)により精製した。凍結乾燥すると、アミン[676mg(出発材料5gからの合計)、収率12.5%]が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.39-7.26(m,4H),7.24-7.13(m,3H),7.03(br d,J=7.9Hz,2H),3.92-3.76(m,2H),3.40-3.29(m,6H),2.35(br d,J=15.2Hz,2H),2.29-2.07(m,8H),1.03-0.84(m,4H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
フェニル4-{1-[4-(1-アミノシクロプロピル)フェニル]シクロペンチル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a及びR1b=シクロプロピル、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.30-7.36(m,2H),7.25(s,4H),7.15-7.20(m,1H),7.04(dd,J=0.99,8.62Hz,2H),3.51(br.s.,2H),3.32-3.34(br.s.,2H),2.30(br.s.,4H),2.04-2.14(m,2H),1.94-2.04(m,2H),1.62-1.81(m,2H),1.34-1.50(m,2H),0.92-0.97(m,2H),0.86-0.92(m,2H)。
製造例17
ベンジル3-{[4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル](メチル)アミノ}アゼチジン-1-カルボキシレート[(XXIII)、W1=Br、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=N(R6)、R6=メチル、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、PG=ベンジルカルボキシレート](工程5b’)
工程1:化合物である4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(14g,54.66mmol,1当量)とベンジル3-オキソアゼチジン-1-カルボキシレート(16.82g,81.99mmol,1.5当量)の無水THF(150mL)溶液に、25℃にてTi(OEt)4(18.70g,81.99mmol,17.00mL,1.5当量)を加えた。反応液を70℃で16時間攪拌した。次に、反応液を30℃まで冷却し、NaBH3CN(10.30g,163.97mmol,3当量)を加えた。次に、反応液を70℃で2時間攪拌した。LCMS(t=1.818分,Ms+H=445.1,447.1)により、反応が完了していることを確認した。25℃にてH2O 100mLと1M HCl50mLを加えることにより反応混合物をクエンチした後、EtOAc200mLで希釈した。次に、残渣に飽和Na2CO350mLを加え、混合物を20℃で3時間攪拌した。残渣をセライトで濾過し、EtOAc200mL(100mL×2)で抽出した。有機層を合わせて飽和NaCl200mL(100mL×2)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。10%DCMを含有する0~70%酢酸エチル/石油エーテルのグラジエント溶離液を用いて100mL/分でフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより残渣を精製すると、ベンジル3-{[4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]アミノ}アゼチジン-1-カルボキシレート(20g,44.91mmol,収率82.16%)が薄黄色油状物として得られた。1H NMR(400MHz,クロロホルム d)δ=7.52-7.45(m,2H),7.37-7.31(m,5H),7.25-7.14(m,2H),5.03(s,2H),4.29-4.20(m,1H),3.87-3.80(m,2H),3.75-3.34(m,6H),2.12-2.06(m,2H),1.81(br d,J=13.9Hz,2H)。
工程2:化合物であるベンジル3-{[4-(4-ブロモフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]アミノ}アゼチジン-1-カルボキシレート(16g,35.93mmol,1当量)、ホルムアルデヒド(8.72g,290.42mmol,8.00mL,8.08当量)及びAcOH(8.40g,139.88mmol,8.00mL,3.89当量)の無水MeOH(160mL)溶液に、0℃にてNaBH3CN(11.29g,179.63mmol,5当量)を加えた。反応液を20℃で16時間攪拌した。HPLC(t=2.757分)により、反応が完了していることを確認した。反応液を減圧濃縮した後、EtOAc100mLで希釈し、0℃にて残渣に飽和Na2CO3100mLをpH=8になるまで加え、EtOAc100mL(50mL×2)で抽出した。有機層を合わせてブライン50mL(25mL×2)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。20%DCMを含有する0~100%酢酸エチル/石油エーテルのグラジエント溶離液を用いて100mL/分でフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより残渣を精製すると、標記化合物(15g,32.65mmol,収率90.89%)が薄黄色油状物として得られた。1H NMR(400MHz,クロロホルムd)δ=7.52-7.43(m,2H),7.37-7.29(m,6H),7.18-7.07(m,2H),5.06-4.99(m,2H),4.27-4.19(m,1H),3.89-3.82(m,2H),3.77-3.60(m,4H),3.51-3.40(m,2H),2.12(br t,J=5.0Hz,4H),1.27(t,J=7.2Hz,3H)。
製造例18
ベンジル3-[アセチル(1-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)アミノ]アゼチジン-1-カルボキシレート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=N(R6)、R6=アセチル、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、PG=ベンジルカルボキシレート](工程5e)
ベンジル3-[アセチル(4-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ]アゼチジン-1-カルボキシレート(140.00mg,237.39umol,1当量)をTHF(1mL)とH2O(0.2mL)に溶解した溶液に、I2(6.03mg,23.74umol,4.78uL,0.1当量)を加えた。次に、反応液を50℃で16時間攪拌した。LCMSにより、反応が完了していることを確認した。反応液にNa2SO3(1M,2mL)をゆっくりと加え、0℃にて過剰のI2をクエンチした。反応混合物を減圧下濃縮乾固した。残渣を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini-NX 80×40mm×3um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:25%→55%,8分)により精製すると、標記化合物(60mg,123.57umol,収率52.05%、純度100%)が白色固体として得られた。
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.26-7.42(m,7H),7.20(d,J=8.39Hz,2H),4.93-5.09(m,2H),4.57-4.73(m,1H),4.02-4.34(m,4H),3.94(q,J=6.76Hz,1H),2.61(br.s.,2H),2.07(s,3H),1.93-2.06(m,4H),1.61-1.87(m,3H),1.21(d,J=6.56Hz,3H)。
製造例19
ベンジル{2-[(1-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)アミノ]-2-オキソエチル}カルバメート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NH、G1=CO、Z1=-CH2-、m1=1、PG=ベンジルカルボキシレート](工程5b”、工程5c’及び工程5d)
(工程5b”)1-[4-(1-アミノ-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニル]エタノン(3.9g,15.40mmol,1当量)、DIEA(15.92g,123.18mmol,21.46mL,8当量)及び2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)酢酸(3.87g,18.48mmol,1.2当量)のDCM(30mL)溶液に、0℃にてT3P溶液(14.70g,23.10mmol,13.74mL,純度50%,1.5当量)を加えた。得られた混合物を25℃で3時間攪拌した。TLC(PE:EA=3:1)により、反応が完了していることを確認し、LCMSで目的の生成物が検出された。反応混合物を濃縮し、EA(100mL)で希釈し、H2O(35mL)、飽和ブライン水溶液(40mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、粗生成物が得られた。粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO;40g SepaFlash シリカフラッシュカラム、0~60%EA/PEのグラジエント溶離液、100mL/分)により精製した。ベンジル(2-{[1-(4-アセチルフェニル)-4,4-ジフルオロシクロヘキシル]アミノ}-2-オキソエチル)カルバメート(4.5g,8.99mmol,収率58.39%,純度88.8%)が黄色固体として得られた。LCMS(Rt=1.201分,Ms+1=445.3)によると、純度88.8%であった。
(工程5c’)ベンジル(2-{[1-(4-アセチルフェニル)-4,4-ジフルオロシクロヘキシル]アミノ}-2-オキソエチル)カルバメート(3.85g,8.66mmol,1当量)と(S)tert-ブタンスルフィンアミド(3.67g,30.32mmol,3.5当量)の無水THF(80mL)溶液に、20℃にてTi(OEt)4(5.93g,25.99mmol,5.39mL,3当量)を加えた。反応液を80℃で16時間攪拌した。TLC(SiO2,PE:EtOAc=1:1)とLCMSにより、反応が完了していることを確認した。次に、反応液を-70℃まで冷却した。反応液に-70℃にてNaBH4(655.37mg,17.32mmol,2当量)をゆっくりと加えた。次に、反応液を20℃まで昇温し、2時間攪拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1)とLCMS(Rt=1.199分,Ms+1=550.3)により、反応が完了していることを確認した。反応液にMeOH(5mL)をゆっくりと加え、0℃にて過剰のNaBH4をクエンチした後、H2O(25mL)を加えた。反応混合物をセライトで濾過し、フィルターケーキをEtOAc100mL(50mL×2)で洗浄した。残渣をEtOAc40mL(20mL×2)で抽出した。有機相を合わせてNa2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮乾固した。粗生成物を分取HPLC(カラム:Agela DuraShell C18 250×70mm×10um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:45%→63%,20分)により精製すると、ベンジル{2-[(1-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)アミノ]-2-オキソエチル}カルバメート(3.8g,6.77mmol,収率78.21%,純度98%)が黄色固体として得られた。HPLC(Rt=3.424分)によると、純度98%であった。
(工程5d)ベンジル{2-[(1-{4-[(1S)-1-{[(S)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)アミノ]-2-オキソエチル}カルバメート(3.8g,6.91mmol,1当量)をHCl/MeOH(4M,307.27mL,177.79当量)に溶解した。反応液を25℃で2時間攪拌した。LCMS(Rt=0.952分,Ms+1=446.3)により、反応が完了していることを確認した。反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(カラム:Agela DuraShell C18 250×70mm×10um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:28%→55%,20分)により精製すると、化合物であるベンジル{2-[(1-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)アミノ]-2-オキソエチル}カルバメート(1.75g,3.93mmol,収率56.82%,純度100%)が白色固体として得られた。LCMS(Rt=0.952分,Ms+1=446.3)によると、純度100%であった。
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.00(s,1H),7.40(s,1H),7.28-7.38(m,4H),7.27(s,4H),7.17-7.24(m,J=5.95Hz,1H),5.02(s,2H),3.93(q,J=6.66Hz,1H),3.70(d,J=6.25Hz,2H),2.39-2.48(m,J=12.81Hz,2H),1.77-2.16(m,8H),1.21(d,J=6.56Hz,3H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
ベンジル{(2R)-1-[(1-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)アミノ]-1-オキソプロパン-2-イル}カルバメート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NH、G1=CO、Z1=CR9aR9b、R9a=CH3、R9b=H、m1=1、PG=ベンジルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.03(s,1H),7.15-7.44(m,10H),4.94-5.08(m,2H),4.03-4.23(m,1H),3.93(q,J=6.41Hz,1H),2.44(br.s.,2H),1.72-2.19(m,6H),1.22(dd,J=6.79Hz,6H)。
ベンジル{(2S)-1-[(1-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}-4,4-ジフルオロシクロヘキシル)アミノ]-1-オキソプロパン-2-イル}カルバメート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NH、G1=CO、Z1=CR9aR9b、R9a=CH3、R9b=H、m1=1、PG=ベンジルカルボキシレート]
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.03(s,1H),7.15-7.42(m,10H),4.98-5.07(m,2H),4.11-4.21(m,1H),3.93(q,J=6.56Hz,1H),2.44(br.s.,2H),1.75-2.18(m,6H),1.22(t,J=6.25Hz,6H)。
製造例20
ベンジル{2-[(4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル}カルバメート[(V)、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=NR6、R6=トリフルオロアセチル、G1=CH2、Z1=CH2、m1=1、PG=ベンジルカルボキシレート](工程b”、工程c’及び工程d)
(工程b”)1-[4-(4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]エタノン(9g,41.04mmol,1当量)とベンジルN-(2-オキソエチル)カルバメート(8.72g,45.15mmol,1.1当量)のDCM(90mL)溶液に、HOAc(3.70g,61.57mmol,3.52mL,1.5当量)を加え、25℃で0.5時間攪拌した。上記混合物に、25℃にてNaBH(OAc)3(17.40g,82.09mmol,2当量)を加えた。反応混合物を25℃で2時間攪拌した。TLC(n-ヘキサン:EtOAc=0:1)により、反応が完了していることを確認した。反応混合物をH2O(25mL)でクエンチし、セライトパッドで濾過した後、DCM(55mL×2)で抽出し、ブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO;80g,SepaFlashシリカフラッシュカラム、60~75%EtOAc/n-ヘキサンのグラジエント溶離液、145mL/分)により精製した。ベンジル(2-{[4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]アミノ}エチル)カルバメート(4.5g,10.21mmol,収率24.89%,純度90%)が黄色固体として得られた。
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=9.83(br s,2H),8.06(d,J=8.38Hz,2H),7.82(br d,J=8.13Hz,2H),7.29-7.36(m,5H),4.94(s,2H)6.70(br s,1H),4.01(br d,J=12.01Hz,2H),3.25-3.55(m,4H),2.73(br s,2H)2.54-2.65(m,7H)。
ベンジル(2-{[4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]アミノ}エチル)カルバメート(3.5g,8.83mmol,1当量)をDCM(20mL)に溶解した。上記混合物に、0℃にてピリジン(4.19g,52.97mmol,4.28mL,6当量)とトリフルオロ酢酸無水物(7.42g,35.31mmol,4.91mL,4当量)を加え、1時間攪拌した。次に、反応混合物を25℃で5時間攪拌した。LCMSにより、反応液が終了していることを確認し、目的の生成物が検出された。反応混合物をH2O(15mL)で希釈した後、DCM(100mL×2)で抽出し、K2CO3(50mL)とブライン(25mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、粗生成物が得られた。粗生成物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO;80g,SepaFlashシリカフラッシュカラム、20~25%EtOAc/n-ヘキサンのグラジエント溶離液、100mL/分)により精製した。ベンジル(2-{[4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル](トリフルオロアセチル)アミノ}エチル)カルバメート(3g,5.79mmol,収率65.55%,純度95%)が黄色油状物として得られた。
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.90(br d,J=8.31Hz,2H),7.64(br d,J=8.44Hz,3H),7.25-7.42(m,1H),7.25-7.43(m,4H),5.06(s,2H),3.64-3.86(m,4H),3.26-3.34(m,3H),2.75(br d,J=11.98Hz,1H),2.57(s,3H),2.26-2.41(m,2H)。
(工程c’)ベンジル(2-{[4-(4-アセチルフェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル](トリフルオロアセチル)アミノ}エチル)カルバメート(2.8g,5.69mmol,1当量)と(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.41g,19.90mmol,3.5当量)の無水THF(70mL)溶液に、25℃にてTi(OEt)4(3.89g,17.06mmol,3.54mL,3当量)を加えた。反応液を80℃で16時間攪拌した。LCMSにより、反応が完了していることを確認した。次に、反応液を-70℃まで冷却した。反応液に-70℃にて水素化トリsec-ブチルホウ素リチウム(1M,17.06mL,3当量)をゆっくりと加え、2時間攪拌した。LCMS HPLCにより、反応が完了していることを確認した。反応液にMeOH(5mL)をゆっくりと加え、0℃にて過剰の水素化トリsec-ブチルホウ素塩をクエンチした後、H2O(15mL)を加えた。反応混合物をセライトで濾過し、フィルターケーキをEtOAc30mL(15mL×2)で洗浄した。残渣をEtOAc20mL(10mL×2)で抽出した。有機相を合わせてNa2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮乾固した。残渣を分取HPLC(カラム:Agela DuraShell C18 250×80mm×10um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:35%→65%,20分)により精製した。ベンジル{2-[(4-{4-[(1S)-1-{[(R)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル}カルバメート(2.8g,4.64mmol,収率81.57%,純度99%)が無色油状物として得られた(99%ee)。
(工程d)ベンジル{2-[(4-{4-[(1S)-1-{[(R)-tert-ブチルスルフィニル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル}カルバメート(2g,3.31mmol,純度99%,1当量)をTHF(20mL)とH2O(20mL)に溶解した後、溶液にI2(1.68g,6.63mmol,1.33mL,2当量)を加えた。反応液を25℃で16時間攪拌した。LCMSにより、反応が完了していることを確認した。反応混合物をNa2SO3(2mL)とH2O(10mL)でクエンチした後、DCM(25mL×2)で抽出し、ブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、粗生成物が得られた。残渣を分取HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 250×70mm×10um;移動相:[水(0.05%NH3H2O+10mM NH4HCO3)-ACN];B%:35%→65%,25分)により精製した。ベンジル{2-[(4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル}カルバメート(1.25g,2.48mmol,収率74.93%,純度98%)が白色固体として得られた。
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.60(t,J=5.80Hz,1H),7.16-7.46(m,9H),5.04(s,2H),3.96(q,J=6.66Hz,1H),3.72-3.80(m,J=12.05Hz,2H),3.63(t,J=7.63Hz,2H),3.19-3.28(m,3H),2.70(d,J=11.74Hz,2H),2.03-2.40(m,3H),1.24(d,J=6.56Hz,3H)。
製造例21
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程2a)
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(377.17mg,0.921mmol,1.1当量)をDMSO(11ml)に溶解した。次に、この溶液に、2-(メチルスルホニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(223.7mg,0.837mmol)、CsF(140mg,0.920mmol)及びDIPEA(0.175ml,0.1mmol)を順次加える。次に、反応混合物を75℃に4時間加熱した後、室温で放置する。反応混合物を冷水/ブラインにゆっくりと注ぐ。沈殿した固形物を濾過し、水洗し、減圧乾燥する。得られた乾燥固体であるフェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(349mg,70%)をそれ以上精製せずに供試する。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.38(d,J=6.86Hz,1H),7.63(d,J=9.15Hz,1H),7.30-7.42(m,4H),7.24(d,J=8.24Hz,2H),7.14-7.21(m,1H),6.92-7.06(m,2H),6.18(d,J=9.00Hz,1H),5.47(br.s.,1H),5.01(t,J=6.56Hz,1H),3.81(dd,J=4.96,10.90Hz,2H),3.43-3.57(m,2H),3.36-3.40(m,4H),1.94-2.32(m,8H),1.50(d,J=7.02Hz,3H),1.24-1.45(m,6H)。LCMS:m/z597[M+H]+@r.t.8.67分。HRMS(ESI)C34H41N6O4[M+H]+計算値597.3184、実測値597.3157。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
フェニル4-(3-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}ペンタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=エチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.36(d,J=7.02Hz,1H),7.63(d,J=9.15Hz,1H),7.28-7.38(m,6H),7.19(dd,J=7.32Hz,1H),6.99-7.09(m,2H),6.16(d,J=9.00Hz,1H),5.41-5.86(m,1H),5.00(t,J=6.86Hz,1H),3.42-3.57(m,2H),3.32(m,2H),2.34-2.49(m,4H),1.77-1.95(m,4H),1.49(d,J=7.02Hz,3H),1.23-1.45(m,6H),0.73(q,J=7.17Hz,6H)。
フェニル4-(3-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=オキセタン-3-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
LCMS:LCMS:m/z569[M+H]+@r.t.8.95分。
エチル4-(2-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}プロパン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=メチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=エチルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.55(s,1H),8.35(d,J=7.17Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.41(d,J=8.24Hz,2H),7.30(d,J=7.93Hz,2H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.41-5.67(m,1H),4.98(m,1H),3.95-4.03(m,2H),3.29(br.,s,4H),2.25-2.39(m,4H),1.21-1.53(m,15H),1.10-1.16(m,3H)。
フェニル4-(1-アセチル-4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=1-アセチルピペリジン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.52-8.60(m,1H),8.36(d,J=6.25Hz,1H),7.57-7.66(m,1H),7.25-7.41(m,6H),7.14-7.21(m,1H),6.90-7.05(m,2H),6.17(d,J=5.49Hz,1H),5.46(br.s,1H),4.97-5.01(m,1H),3.70-3.76(m,2H),3.53-3.62(m,2H),3.15-3.35(m,2H),2.15-2.33(m,8H),1.98(s,3H),1.77-1.96(m,2H)1.30-1.52(m,9H)。LCMS:m/z638[M+H]+@r.t.8.70分。HRMS(ESI)C36H43N7O4[M+H]+計算値638.3450、実測値638.34。
フェニル4-(4-{4-[(1R)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=H、R1b=メチル、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.36(d,J=6.86Hz,1H),7.63(d,J=9.30Hz,1H),7.30-7.42(m,4H),7.21-7.27(m,2H),7.17(t,J=7.32Hz,1H),6.90-7.05(m,2H),6.18(d,J=9.30Hz,1H),5.450-5.46(m,1H),4.96-5.03(m,1H),3.76-3.91(m,3H),3.23-3.39(m,6H),2.02-2.31(m,7H),1.47(d,J=6.86 hz,3H),1.25-1.46(m,6H)。LCMS:m/z597[M+H]+@r.t.8.58分。HRMS(ESI)C34H41N6O4[M+H]+計算値597.3184,実測値597.3185。
フェニル4-(4-{5-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]ピリジン-2-イル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=ピリミジン-2-イル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.55-8.63(m,2H),8.20-8.47(m,1H),7.72-7.89(m,1H),7.65(d,J=9.30Hz,1H),7.27-7.39(m,2H),7.15-7.22(m,1H),6.91-7.07(m,2H),6.20(d,J=8.39Hz,1H),5.42-5.79(m,1H),4.97-5.38(m,1H),3.75-3.88(m,2H),3.40-3.54(m,2H),3.18-3.30(4H),2.18-2.34(m,6H),1.97-2.07(m,2H),1.53(d,J=7.02Hz,3H),1.22-1.31(m,6H)。LCMS:m/z598[M+H]+@r.t.5.95分。
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[4-メチル-7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=メチル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.00-8.37(m,1H),7.81(d,J=9.61Hz,1H),7.30-7.45(m,4H),7.23(d,J=8.24Hz,2H),7.14-7.20(m,1H),6.88-7.07(m,2H),6.14-6.20(m,1H),5.45-5.60(br.m,1H),4.48-5.05(br.M,1H),3.81(dd,J=4.96,10.75Hz,4H),3.48(br.m,4H),2.54(s,3H),2.01-2.33(m,8H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),0.90-1.42(br m,6H)。LCMS:LCMS:m/z611[M+H]+@r.t.6.8分。
フェニル4-[4-(4-{(1S)-1-[(8-エチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]エチル}フェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=エチル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.59(s,1H),8.44(d,J=7.02Hz,1H),7.68(d,J=9.30Hz,1H),7.22-7.40(m,4H),7.18(dd,J=7.47,7.32Hz,1H),7.02(,dd,J=2.90,6.71Hz,1H),6.97(d,J=7.78Hz,1H),6.22(d,J=9.30Hz,1H),5.04(t,J=6.94Hz,1H),4.01-4.27(m,2H),3.72-3.92(m,2H),3.46-3.55(m,6H),3.37-3.41(m,2H),1.94-2.33(m,8H),1.49(d,J=7.02Hz,3H),0.83(t,J=6.86Hz,3H)。LCMS:m/z583[M+H]+@r.t.6.26分。
フェニル4-[4-(4-{(1S)-1-[(8-シクロペンチル-5-メチル-7-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ]エチル}フェニル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=メチル、Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=シクロペンチル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.66(s,1H),8.36(d,J=6.86Hz,1H),7.29-7.42(m,4H),7.23(d,J=8.24Hz,2H),7.15-7.20(m,1H),6.96(d,J=7.93Hz,2H),6.05(d,J=1.07Hz,1H),5.55(d,J=8.85Hz,1H),4.90-5.37(m,1H),3.72-3.89(m,2H),3.49(br.s.,2H),3.39(br.s.,2H),2.30(s,3H),1.93-2.28(m,8H),1.67-1.86(m,5H),1.50(d,J=7.02Hz,3H),1.23-1.47(m,4H)。LCMS:m/z636[M+H]+@r.t.10.06分。
フェニル4-(3-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロフラン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロフラン-3-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.38(br.s.,1H),7.63(d,J=9.15Hz,1H),7.27-7.43(m,6H),7.13-7.23(m,1H),6.93-7.09(m,2H),6.17(d,J=7.78Hz,1H),5.42-5.83(m,1H),4.89-5.35(m,1H),4.01-4.13(m,1H),3.88-3.98(m,2H),3.58-3.68(m,1H),3.43-3.56(m,2H),3.28-3.32(m,2H),2.14-2.46(m,6H),1.49(d,J=7.02Hz,3H),1.30-1.45(m,6H)。LCMS:m/z583[M+H]+@r.t.10.41分。
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[5-メチル-7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=CMe、Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.64(s,1H),8.35(d,J=6.86Hz,1H),7.22-7.45(m,6H),7.14-7.21(m,1H),6.90-7.06(m,2H),6.05(br.s.,1H),5.45(br.s.,1H),4.94-5.33(m,1H),3.81(dd,J=5.26,10.75Hz,2H),3.43-3.54(m,2H),3.29-3.33(m,4H),2.29(s,3H),2.02-2.28(m,8H),1.49(d,J=7.02Hz,3H),1.23-1.44(m,6H)。
LCMS:m/z611[M+H]+@r.t.9.02分。
フェニル4-(1-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロペンチル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.37(d,J=6.86Hz,1H),7.63(d,J=9.30Hz,1H),7.27-7.40(m,6H),7.15-7.21(m,1H),6.91-7.06(m,2H),6.17(d,J=8.24Hz,1H),5.47(br.s.,1H),4.99(t,J=6.86Hz,1H),3.42-3.55(m,3H),3.25-3.33(m,2H),2.17-2.35(m,5H),1.91-2.13(m,4H),1.71(br.s.,2H),1.49(d,J=6.86Hz,3H),1.33-1.44(m,6H)。LCMS:m/z581[M+H]+@r.t.9.06分。
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(ペンタン-3-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=メチル、Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=ペンタン-3-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.58(s,1H),8.30-8.44(m,1H),7.66(d,J=9.30Hz,1H),7.29-7.43(m,4H),7.24(d,J=8.24Hz,2H),7.13-7.21(m,1H),6.90-7.03(m,2H),6.08-6.26(m,1H),4.89-5.36(m,2H),3.81(dd,J=3.20,7.17Hz,2H),3.46-3.55(m,2H),1.71-2.25(m,12H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),0.63-0.81(m,3H),0.31(t,J=7.32Hz,2H),0.19(t,J=7.32Hz,1H)。
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[4-(ジメチルアミノ)-7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=メチル、Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=N(Me)
2、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=7.64-7.75(m,1H),7.30-7.40(m,4H),7.23(d,J=8.24Hz,2H),7.16-7.20(m,1H),6.93-7.05(m,2H),5.85-5.99(m,1H),5.54(br.s.,1H),4.92-5.15(m,1H),3.76-3.88(m,2H),3.50(br.s.,2H),3.36-3.40(m,2H),2.97-3.13(m,6H),1.97-2.33(m,8H),1.46(d,J=6.87Hz,3H),1.04-1.40(m,6)。
製造例22
フェニル4-{4-[4-(2-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}プロパン-2-イル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=R1b=メチル、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程2a)
フェニル4-{4-[4-(2-アミノプロパン-2-イル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート(143mg,0.34mmol,1当量)を1,4-ジオキサン(6ml)に溶解した。次に、この溶液に2-(メチルスルホニル)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(104mg,0.308mmol,0.9当量)とDIPEA(0.088ml,1.5当量)を順次加える。次に、反応混合物を60℃に48時間加熱した後、室温まで昇温する。反応混合物を冷水/ブラインにゆっくりと注ぐ。沈殿した固形物を濾過し、水洗し、減圧乾燥する。標記化合物が固体(144mg,77%)として得られ、それ以上精製せずに供試した。
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.21(br.s.,1H),7.61(d,J=8.85Hz,1H),7.32-7.39(m,4H),7.16-7.24(m,3H),6.94-7.05(m,2H),6.12(d,J=9.15Hz,1H),4.98-5.28(m,1H),3.81(t,J=8.46Hz,2H),3.49(br.s.,2H),3.36-3.43(m,4H),2.12-2.34(m,6H),1.99(br.s.,2H),1.65-1.77(m,6H),0.91-1.35(m,6H)。
LCMS:m/z611[M+H]+@r.t.3.98分。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
フェニル4-{4-[4-(1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}シクロプロピル)フェニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a及びR1b=シクロプロピル、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.65(s,1H),8.61(s,1H),7.67(d,J=9.30Hz,1H),7.30-7.40(m,1H),7.15-7.22(m,3H),7.08-7.14(m,2H),6.98(d,J=7.78Hz,2H),6.23(d,J=9.30Hz,1H),5.37(br.s,1H),3.72-3.85(m,2H),3.48(br.s.,2H),3.25-3.32(m,4H),1.94-2.31(m,8H),1.03-1.54(m,10H)。
製造例23
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[2-オキソ-1-(プロパン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成(工程2a)
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-アミノエチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.25g,0.61mmol)、7-クロロ-1-イソプロピル-1H-[1,6]ナフチリジン-2-オン(0.17g,0.76mmol)及び炭酸セシウム(0.50g,1.53mmol)のトルエン(7mL)溶液に、窒素下でジクロロ[1,3-ビス(2,6-ジ-3-ペンチルフェニル)イミダゾール-2-イリデン](3-クロロピリジル)パラジウム(II)(0.06g,0.08mmol)を加え、混合物を100℃に終夜加熱する。室温まで冷却後、混合物をシリカゲルプラグで濾過し、酢酸エチルで溶出させる。濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~40%アセトン/EtOAc)により精製する。
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.31(s,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.45-7.49(m,1H),7.40(d,J=8.24Hz,2H),7.30-7.36(m,2H),7.27(d,J=8.24Hz,2H),7.14-7.20(m,1H),6.95-7.02(m,2H),6.43(br.m,1H),6.12(d,J=9.46Hz,1H),4.85-5.07(m,2H),3.76-3.88(m,2H),3.36-3.53(m,6H),2.01-2.30(m,8H),1.48(d,J=6.86Hz,3H),1.41(d,J=6.56Hz,3H),1.22-1.28(br.m,3H)。LCMS:m/z596[M+H]+@r.t.7.39分。HRMS(ESI)C35H42N5O4[M+H]+計算値596.3232、実測値596.3244。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
ベンジル4-(4,4-ジフルオロ-1-{4-[(1S)-1-{[2-オキソ-1-(プロパン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=ベンジルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.29(s,1H),7.61(d,J=9.30Hz,1H),7.45(d,J=6.25Hz,1H),7.34-7.40(m,2H),7.23-7.34(m,7H),6.17-6.41(m,1H),6.11(d,J=9.15Hz,1H),4.86-5.04(m,3H),2.07-2.28(m,8H),1.72-1.92(m,8H),1.09-1.60(m,9H)。
ベンジル4-(4,4-ジフルオロ-1-{4-[(1S)-1-{[2-オキソ-1-(プロパン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.30(s,1H),7.62(d,J=9.46Hz,1H),7.43-7.53(m,1H),7.37-7.43(m,2H),7.28-7.37(m,4H),7.12-7.20(m,1H),6.99(d,J=7.78Hz,2H),6.17-6.54(m,1H),6.12(d,J=8.85Hz,2H),4.73-5.18(m,2H),3.50(d,J=3.97Hz,2H),3.25-3.33(m,2H),2.55(d,J=11.90Hz,2H),2.03-2.34(m,6H),1.80(br.s.,4H),1.48(d,J=6.86Hz,3H),1.18-1.44(m,6H)。
7-{[(1S)-1-(4-{1-[(1-ベンジルアゼチジン-3-イル)(メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロシクロヘキシル}フェニル)エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[(VI)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NR6、R6=メチル、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、PG=ベンジルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.26(s,1H),7.57(d,J=9.30Hz,1H),7.43(d,J=7.17Hz,1H),7.23-7.37(m,10H),6.31-6.47(m,1H),6.09(d,J=9.15Hz,1H),4.94(br.s.,3H),4.15(t,J=6.86Hz,1H),3.40-3.72(m,4H),2.31-2.40(m,2H),2.11(s,3H),1.88-2.02(m,4H),1.71(br.s.,2H),1.21-1.47(m,9H)。
7-{[(1S)-1-(4-{1-[(1-ベンジルアゼチジン-3-イル)(メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロシクロヘキシル}フェニル)エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[(VI)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NR6、R6=アセチル、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、PG=ベンジルカルボキシレート]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.26(s,1H),7.59(d,J=9.30Hz,1H),7.44(d,J=7.02Hz,1H),7.27-7.38(m,7H),7.23(d,J=8.39Hz,2H),6.26-6.57(m,1H),6.10(d,J=9.30Hz,1H),4.83-5.13(m,J=5.19Hz,3H),4.51-4.72(m,1H),4.05-4.34(m,4H),2.54-2.65(m,2H),2.06(s,3H),1.89-2.04(m,4H),1.64-1.86(m,2H),1.21-1.53(m,9H)。
製造例24
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[4-メチル-7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=NH
2、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、PG=フェニルカルボキシレート]の合成
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-({4-[(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ]-7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル}アミノ)エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(175mg,0.227mmol)のCH2Cl2(5mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。黄色の溶液を室温で終夜攪拌した。CH2Cl215mLを加え、有機溶液を飽和NaHCO3溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、蒸発乾固すると、標記化合物170mgが得られた。溶媒を蒸発させ、残渣を懸濁した。反応混合物を蒸発乾固し、残渣をシリカゲル(AcOEt/ヘキサン:1/1)で精製すると、白色固体が得られた(170mg)。1H NMR(DMSO-d6)δ=7.84(d,J=9.6Hz,1H),7.51-7.39(m,1H),7.38-7.06(m,7H),7.03-6.87(m,3H),5.00(br.s.,1H),3.90-3.73(m,3H),3.56-3.43(m,3H),2.33-1.98(m,8H)。
製造例25
2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2](工程2b)
フェニル4-(4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(149.0mg,0.25mmol)のi-プロパノール(4.0mL)溶液に、NaOH(1.0mL,12.5mmol)を加える。混合物を80℃で8時間攪拌した後、濃縮乾固すると、5~10%のイソプロピルカルバメートが混合物中にまだ存在している。粗生成物をDCMと水(pH10)に溶解し、有機相を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、揮発分を減圧除去すると、2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オンが薄黄色油状物として得られる(109.0mg,92%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.13-8.41(m,1H),7.63(d,J=9.30Hz,1H),7.29-7.42(m,2H),7.13-7.24(m,2H),6.16(d,J=9.30Hz,1H),5.49(br.s.,1H),4.91-5.35(m,1H),3.76(d,J=7.47Hz,2H),3.36(m,3H),2.55-2.62(m,4H),1.85-2.20(m,8H)1.49(d,J=6.81Hz 3H),1.21-1.43(m,6H)。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
2-{[(1R)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=H、R1b=メチル、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.34(d,J=7.17Hz,1H),7.63(d,J=9.15Hz,1H),7.30-7.39(m,2H),7.15-7.24(m,2H),6.16(d,J=9.15Hz,1H),5.42-5.56(m,1H),5.02-5.04(m,1H),3.71-3.80(m,2H),3.28-3.37(m,2H),2.55-2.61(m,4H),1.95-2.15(m,8H),1.47(d,J=6.86Hz,3H),1.03-1.44(m,6H)。
8-エチル-2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=エチル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.58(s,1H),8.42(d,J=7.02Hz,1H),7.68(d,J=9.30Hz,1H),7.32-7.42(m,2H),7.15-7.25(m,2H),6.21(d,J=9.30Hz,1H),5.06(t,J=7.09Hz,1H),4.05-4.30(m,2H),3.64-3.87(m,2H),3.26-3.31(m,2H),2.57-2.69(m,4H),1.88-2.22(m,8H),1.49(d,J=6.86Hz,3H),0.91(t,J=6.71Hz,3H)。
2-{[(1S)-1-{6-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピリジン-3-イル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=ピリミジン-2-イル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.55-8.63(m,2H),8.20-8.47(m,1H),7.72-7.89(m,1H),7.65(d,J=9.30Hz,1H),7.27-7.39(m,3H),7.15-7.22(m,1H),6.91-7.07(m,2H),6.20(d,J=8.39Hz,1H),5.42-5.79(m,1H),4.97-5.38(m,1H),3.75-3.88(m,2H),3.40-3.54(m,2H),3.19-3.30(m,2H),2.16-2.35(m,4H),1.97-2.07(m,2H),1.53(d,J=7.0Hz,3H),1.22-1.45(m,6H)。
4-メチル-2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=メチル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.29(d,J=7.32Hz,1H),7.80(d,J=9.61Hz,1H),7.27-7.43(m,2H),7.16-7.23(m,2H),6.12(d,J=9.76Hz,1H),5.47-5.57(m,1H),4.98-5.03(m,1H),3.76(d,J=7.17Hz,2H),3.25-3.33(m,2H),2.58(br.s.,4H),2.48(s,3H),1.89-2.22(m,8H),1.47(d,J=7.02Hz,3H),1.12-1.41(m,6H)。
8-シクロペンチル-5-メチル-2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=CMe、Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=シクロペンチル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.64(s,1H),8.35(d,J=6.86Hz,1H),7.31(d,J=7.78Hz,2H),7.19(d,J=7.93Hz,2H),6.01-6.07(m,1H),5.53-5.92(m,1H),4.99(t,J=6.86Hz,1H),3.67-3.90(m,2H),3.27-3.31(m,2H),2.58(br.s.,3H),2.29(s,5H),1.92-2.17(m,8H),1.67-1.88(m,4H),1.55(br.s.,2H),1.49(d,J=7.02Hz,3H),1.35-1.42(m,2H)。
2-{[(1S)-1-{4-[3-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロフラン-3-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(VI)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロフラン-3-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.50-8.59(m,1H),8.37(br.s.,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.20-7.42(m,4H),6.16(d,J=9.00Hz,1H),5.49(br.s.,1H),5.02(br.s.,1H),3.80-4.05(m,5H),2.61-2.71(m,4H),2.08-2.36(m,6H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),1.12-1.42(m,6H)。
5-メチル-2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(VI)、X=N、U=C-Me、Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.63(s,1H),8.10-8.38(m,1H),7.27-7.43(m,2H),7.11-7.25(m,2H),6.03(s,1H),5.48(br.s.,1H),5.03(br.s.,1H),3.76(d,J=6.71Hz,2H),3.26-3.33(m,2H),2.58(br.s.,5H),2.29(s,3H),1.83-2.24(m,8H),1.49(d,J=6.86Hz,3H),1.27-1.43(m,6H)。
2-{[(1S)-1-{4-[1-(ピペラジン-1-イル)シクロペンチル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.14-8.39(m,1H),7.62(d,J=9.15Hz,1H),7.28-7.39(m,2H),7.23-7.27(m,2H),6.15(d,J=9.15Hz,1H),5.50(br.s.,1H),4.94-5.35(m,1H),2.58(br.s.,4H),2.06-2.29(m,4H),1.82-2.03(m,5H),1.65(br.s.,2H),0.82-1.54(m,11H)。
4-アミノ-2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=NH
2、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
LCMS:m/z514[M+Na]+@r.t.6.16分。HRMS(ESI)C27H38N7NaO2[M+Na]+計算値514.2907、実測値514.2907。
8-(ペンタン-3-イル)-2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=ペンタン-3-イル、R3=R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.53-8.61(m,1H),8.28-8.42(m,1H),7.66(d,J=9.30Hz,1H),7.27-7.41(m,2H),7.19(d,J=8.08Hz,2H),6.08-6.27(m,1H),4.83-5.39(m,2H),3.71-3.86(m,3H),3.29-3.33(m,2H),2.56-2.66(m,4H),1.70-2.18(m,12H),1.48(d,J=7.0Hz,3H),0.62-0.81(m,3H),0.35(t,J=7.47Hz,3H)。
4-(ジメチルアミノ)-8-(ペンタン-3-イル)-2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=N(Me)
2、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
LCMS:m/z520[M+H]+@r.t.7.77分。HRMS(ESI)C29H42N7O2[M+Na]+計算値520.3395、実測値520.3393。
製造例26
2-{[(1S)-1-(4-{4-[アゼチジン-3-イル(メチル)アミノ]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=NR6、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、R6=メチル](工程2b)
ベンジル3-[メチル(4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ]アゼチジン-1-カルボキシレート(200.0mg,0.327mmol)のTHF(30.0mL)溶液に、窒素雰囲気下で攪拌下にギ酸アンモニウム(25%水溶液1.4ml)を加えた後、10%Pd/C(120mg)を加えた。懸濁液を60℃で1時間攪拌した。触媒をセライトパッドで濾去し、濾液を減圧下蒸発乾固すると、標記生成物(150mg,収率96%)が得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.53-8.58(m,1H),8.37(d,J=7.02Hz,1H),7.58-7.67(m,1H),7.31-7.37(m,2H),7.26(d,J=7.93Hz,2H),6.65(s,1H),6.16(d,J=9.46Hz,1H),5.49(br.s,1H),5.03(br.m,1H),3.69(m,2H),3.06-3.27(m,7H),2.18(s,2H),2.04-2.15(m,3H),1.86-1.97(m,2H),1.50(d,J=6.10Hz,3H),1.35(m,6H)。LCMS:m/z477[M+H]+@r.t.6.28分。HRMS(ESI)C27H37N6O2[M+H]+計算値477.2973、実測値477.2971。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
2-{[(1S)-1-{4-[4,4-ジフルオロ-1-(ピペラジン-1-イル)シクロヘキシル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.37(d,J=6.71Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.22-7.42(m,4H),6.16(d,J=9.30Hz,1H),5.41-5.79(m,1H),4.96-5.33(m,1H),2.55-2.64(m,4H),2.00-2.22(m,8H),1.66-1.79(m,4H),1.17-1.50(m,9H)。LCMS:m/z511[M+H]+@r.t.8.63分。
HRMS(ESI)C28H37F2N6O2[M+H]+計算値511.2992、実測値511.2987。
7-{[(1S)-1-{4-[4,4-ジフルオロ-1-(ピペラジン-1-イル)シクロヘキシル]フェニル}エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[(II)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2]
1H NMR(DMSO-d6)δ=8.19-8.38(m,1H),7.61(d,J=9.30Hz,1H),7.26-7.47(m,5H),6.11(d,J=9.30Hz,1H),4.79-5.16(m,1H),2.67-2.72(m,4H),2.02-2.20(m,8H),1.66-1.82(m,4H),1.15-1.52(m,9H)。
N-(4,4-ジフルオロ-1-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロヘキシル)-D-アラニンアミド[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=N(Me)
2、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NH、G1=CO、Z1=CR9aR9b、R9a=CH
3、R9b=H、m1=1]
LCMS:m/z513[M+H]+@r.t.9.60分。HRMS(ESI)C27H35F2N6O2[M+H]+計算値513.2784、実測値513.2774。
N-(4,4-ジフルオロ-1-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロヘキシル)-L-アラニンアミド[(II)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=N(Me)
2、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NH、G1=CO、Z1=CR9aR9b、R9a=CH
3、R9b=H、m1=1]
LCMS:m/z513[M+H]+@r.t.9.58分。HRMS(ESI)C27H35F2N6O2[M+H]+計算値513.2784、実測値513.2772。
[実施例1]
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物1、工程1a)
2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(57.0mg,0.12mmol)のDCM(1.0mL)溶液に、0℃にて塩化アクリロイル(0.01mL,0.13mmol)を加える。30分後に、反応液を水でクエンチする。混合物をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、黄色油状物が得られる。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(1~10%MeOH/DCM)により精製すると、標記生成物が白色泡状物として得られる(40mg,66%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.55(s,1H),8.31(d,J=6.71Hz,1H),7.61(d,J=9.28Hz,1H),7.33(d,J=7.81Hz,2H),7.21(d,J=8.18Hz,2H),6.63(dd,J=10.50,16.72Hz,1H),6.15(d,J=9.28Hz,1H),5.91-6.03(m,1H),5.55(d,J=10.62Hz,1H),5.42(br.m.1H),5.00(t,J=6.65Hz,1H),3.79(d,J=7.08Hz,2H),3.34-3.54(m,6H),2.12(br.s.,8H),1.49(d,J=6.96Hz,3H),1.42-1.21(br.m.6H)。LCMS:m/z531[M+H]+@r.t.6.03分。HRMS(ESI)C30H39N6O3[M+H]+計算値531.3078、実測値531.3067。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
2-{[(1S)-1-{4-[2-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)プロパン-2-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=メチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物2)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.35(d,J=6.86Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.38-7.46(m,2H),7.24-7.36(m,2H),6.73(dd,J=10.45,16.70Hz,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.99-6.10(m,1H),5.63(dd,J=2.14,10.52Hz,1H),5.40-5.56(br.s.,1H),4.98(q,J=6.71Hz,1H),3.46(br.s.,4H),2.22-2.41(m,4H),1.47(d,J=6.71Hz,3H),1.29-1.44(br.m,6H),1.25(s,3H),1.24(s,3H)。LCMS:m/z489[M+H]+ r.t.6.49分。HRMS(ESI)C28H37N6O2[M+H]+計算値489.2973、実測値489.2979。
2-{[(1S)-1-{4-[3-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)オキセタン-3-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=オキセタン-3-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物3)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.51-8.59(m,1H),8.15-8.40(m,1H),7.60-7.64(m,1H),7.33-7.43(m,2H),7.03-7.10(m,2H),6.66(dd,J=10.45,16.70Hz,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.93-6.00(m,1H),5.56(d,J=10.37Hz,1H),5.35-5.42(br.,m,1H),4.99(q,J=7.30Hz,1H),4.69-4.75(m,4H),3.52(br.s.,4H),1.99-2.22(m,4H),1.48(d,J=7.30Hz,3H),1.17-1.32(br.,m,6H)。LCMS:m/z503[M+H]+@r.t.8.72分。HRMS(ESI)C28H35N6O3[M+H]+計算値503.2765、実測値503.2758。
2-{[(1S)-1-{4-[3-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)ペンタン-3-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=エチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物4)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.34(d,J=6.86Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.18-7.39(m,4H),6.68(dd,J=10.45,16.55Hz,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),6.02(dd,J=1.91,16.55Hz,1H),5.59(dd,J=1.91,10.29Hz,1H),5.37-5.42(br.,m,1H),4.99(t,J=6.63Hz,1H),3.37-3.51(m,4H),2.25-2.41(m,4H),1.75-1.94(m,4H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),1.35-1.44(br.,m,6H),0.70(q,J=6.96Hz,6H)。LCMS:m/z517[M+H]+@r.t.7.73分。HRMS(ESI)C30H41N6O2[M+H]+計算値517.3286、実測値517.3271。
2-{[(1S)-1-{4-[1-アセチル-4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)ピペリジン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=N-アセチルピペリジン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物6)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.48-8.59(m,1H),8.34(d,J=6.71Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.32(d,J=8.08Hz,2H),7.23(d,J=8.08Hz,2H),6.64(dd,J=10.45,16.70Hz,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.97(d,J=16.47Hz,1H),5.56(d,J=10.68Hz,1H),5.36-5.42(br.,m,1H),4.99(t,J=6.62Hz,1H),3.37-3.57(m,8H),2.08-2.33(m,4H),1.97(s,3H), 1.74-1.94(m,4H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),1.35-1.44(br.,m,6H)。LCMS:m/z572[M+H]+@r.t.6.71分。HRMS(ESI)C32H42N7O3[M+H]+計算値572.3344、実測値572.3356。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-プロパノイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=プロパノイル](化合物8)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.13-8.38(m,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.30-7.43(m,2H),7.20(d,J=8.08Hz,2H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.35-5.85(m,1H),4.90-5.32(m,1H),3.79(dd,J=5.41,10.75Hz,2H),3.26-3.32(m,6H),1.93-2.28(m,10H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),1.35-1.44(br.,m,6H),0.81-0.88(m,3H)。LCMS:m/z533[M+H]+@r.t.6.38分。HRMS(ESI)C30H41N6O3[M+H]+計算値533.3235、実測値533.3232。
2-{[(1R)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=H、R1b=メチル、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物9)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.34(d,J=6.86Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.29-7.42(m,2H),7.18-7.24(m,2H),6.64(dd,J=10.52,16.78Hz,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.96(dd,J=1.98,16.78Hz,1H),5.55(dd,J=1.98,10.52Hz,1H),5.32-5.47(m,1H),4.94-5.12(m,1H),3.79(dd,J=4.96,10.60Hz,2H),3.39-3.49(br.,m,6H),2.10(br.s.,8H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),1.23-1.40(br.,m,6H)。
LCMS:m/z531[M+H]+@r.t.6.36分。HRMS(ESI)C30H39N6O3[M+H]+計算値531.3078、実測値531.3077。
2-{[(1S)-1-{6-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピリジン-3-イル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=ピリジン-3-イル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物12)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.50-8.64(m,2H),8.41(d,J=6.71Hz,1H),7.69-7.85(m,1H),7.63(d,J=9.30Hz,1H),7.31(d,J=8.24Hz,1H),6.64(dd,J=10.29,16.55Hz,1H),6.17(d,J=9.30Hz,1H),5.97(d,J=16.17Hz,1H),5.56(d,J=10.52Hz,1H),5.41(br.s,1H),5.04(q,J=6.71Hz,1H),3.74-3.82(m,2H),3.37-3.45(m,4H),3.15-3.28(m,2H),1.96-2.32(m,8H),1.50(d,J=7.02Hz,3H),1.20-1.42(m,6H)。
LCMS:m/z532[M+H]+@r.t.4.69分。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-4-メチル-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=メチル、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物13)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.27(d,J=6.86Hz,1H),7.80(d,J=9.46Hz,1H),7.31(d,J=7.93Hz,2H),7.19(d,J=8.08Hz,2H),6.63(dd,J=10.37,16.78Hz,1H),6.12(d,J=9.30Hz,1H),5.96(dd,J=2.06,16.70Hz,1H),5.55(dd,J=2.14,10.22Hz,1H),5.44(br.s,1H),4.98(q,J=6.56Hz,1H),3.75-3.82(m,2H),3.38-3.46(m,4H),3.27-3.32(m,2H),2.48(s,3H),2.0-2.18(m,8H),1.47(d,J=7.02Hz,3H),1.18-1.42(m,6H)。
LCMS:m/z545[M+H]+@r.t.4.69分。HRMS(ESI)C31H41N7O3[M+H]+計算値545.3235、実測値545.3232。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-エチルピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=エチル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物14)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.58(s,1H),8.40(d,J=7.17Hz,1H),7.67(d,J=9.30Hz,1H),7.35(d,J=8.10Hz,2H),7.21(d,J=8.10Hz,2H),6.64(dd,J=10.52,16.62Hz,1H),6.20(d,J=9.30Hz,1H),5.96(dd,J=2.13,16.62Hz,1H),5.51-5.64(m,1H),5.03(t,J=6.94Hz,1H),3.91-4.16(m,2H),3.74-3.86(m,2H),3.40-3.47(m,6H),1.94-2.24(m,8H),1.47(d,J=7.17Hz,3H),0.79(t,J=6.86Hz,3H)。
LCMS:m/z517[M+H]+@r.t.4.93分。HRMS(ESI)C29H37N6O3[M+H]+計算値517.3078、実測値517.3077。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-シクロペンチル-5-メチルピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=CMe、Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=シクロペンチル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物15)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.64(s,1H),8.32(d,J=7.02Hz,1H),7.29(d,J=8.08Hz,2H),7.20(d,J=8.08Hz,2H),6.64(dd,J=10.37,16.62Hz,1H),6.03(s,1H),5.97(dd,J=1.83,16.62Hz,1H),5.54-5.64(m,1H),5.51(q,J=9.01Hz,1H),4.96(q,J=6.94Hz,1H),3.70-3.86(m,2H),3.41-3.51(m,4H),3.29-3.32(m,2H),2.29(s,3H),1.97-2.22(m,8H),1.64-1.92(m,4H),1.47(d,J=7.17Hz,3H),1.23-1.45(m,4H)。
LCMS:m/z571[M+H]+@r.t.8.0分。
7-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物11)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.29(s,1H),7.61(d,J=9.30Hz,1H),7.43(d,J=6.71Hz,1H),7.37(d,J=8.24Hz,2H),7.23(d,J=8.24Hz,2H),6.66(dd,J=10.52,16.62Hz,1H),6.30(br.s.,1H),6.10(d,J=9.30Hz,1H),5.98(dd,J=2.29,16.62Hz,1H),5.55-5.60(m,1H),4.94(br.s.,2H),3.74-3.86(m,2H),3.46(br.s.,6H),2.00-2.21(m,8H),1.46(d,J=6.71Hz,3H),1.23-1.40(m,6H)。LCMS:m/z530[M+H]+@r.t.4.72分。HRMS(ESI)C31H40N5O3[M+H]+計算値530.3126、実測値530.3128。
2-{[(1S)-1-{4-[3-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロフラン-3-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロフラン-3-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物17)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.51-8.60(m,1H),8.12-8.38(m,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.20-7.35(m,4H),6.60-6.72(m,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.91-6.09(m,1H),5.55-5.61(m,1H),5.43(br.s,1H),4.93-5.05(m,1H),3.99-4.10(m,1H),3.85-3.98(m,2H),3.56-3.65(m,1H),3.39-3.53(m,4H),2.09-2.42(m,6H),1.47(d,J=7.02Hz,3H),1.23-1.39(m,6H)。
LCMS:m/z517[M+H]+@r.t.7.77分。
2-{[(1S)-1-{4-[1-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)シクロペンチル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物16)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.55(s,1H),8.33(d,J=6.86Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.20-7.37(m,4H),6.64(dd,J=10.37,16.62Hz,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.97(dd,J=1.91,16.70Hz,1H),5.52-5.61(m,1H),5.42(br.s,1H),4.98(t,J=7.02Hz,1H),3.39-3.52(m,4H),2.09-2.29(m,4H),1.91-2.08(m,4H),1.68(br.s.,2H),1.31-1.51(m,9H)。LCMS:m/z515[M+H]+@r.t.7.01分。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-5-メチル-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=C-Me、Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物18)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.62(s,1H),8.31(d,J=6.71Hz,1H),7.27-7.42(m,2H),7.13-7.26(m,2H),6.63(dd,J=10.52,16.62Hz,1H),6.03(s,1H),5.85-5.99(m,1H),5.51-5.60(m,1H),5.39(br.s,1H),4.99(t,J=6.86Hz,1H),3.79(dd,J=5.57,11.06Hz,2H),3.40-3.49(m,2H),3.28-3.33(m,4H),2.28(s,3H),2.08(d,J=9.91Hz,8H),1.47(d J=7.0Hz,3H),1.23-1.39(m,6H)。LCMS:m/z545[M+H]+@r.t.6.81分。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-4-アミノ-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=NH
2、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物19)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.83(d,J=9.61Hz,1H),7.35-7.47(m,1H),7.16-7.33(m,4H),6.97(br.s.,2H),6.64(dd,J=10.60,16.40Hz,1H),5.83-6.06(m,2H),5.56(d,J=10.07Hz,1H),4.90-5.32(m,2H),3.71-3.90(m,2H),3.40-3.51(m,4H),3.28-3.32(m,2H),1.92-2.27(m,8H),1.43(d,J=7.02Hz,3H),1.21-1.35(m,6H)。LCMS:m/z546[M+H]+@r.t.5.88分。
2-{[(1S)-1-(4-{4-[4-(2-メチルアクリロイル)ピペラジン-1-イル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=2-メチルアクリロイル](化合物21)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.36(d,J=7.02Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.33(d,J=7.93Hz,2H),7.20(d,J=8.08Hz,2H),6.15(d,J=9.15Hz,1H),5.37-5.87(m,1H),5.05(s,1H),4.99(d,J=6.71Hz,1H),4.73(s,1H),3.71-3.84(m,2H),3.28-3.33(m,6H),1.94-2.33(m,8H),1.62-1.78(m,3H),1.48(d,J=6.76Hz,3H),1.23-1.41(m,6H)。LCMS:m/z545[M+H]+@r.t.6.93分。HRMS(ESI)C31H41N6O3[M+H]+計算値545.3078、実測値545.306。
2-{[(1S)-1-(4-{4-[4-(クロロアセチル)ピペラジン-1-イル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=クロロアセチル](化合物22)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.35(d,J=7.17Hz,1H),7.62(d,J=9.15Hz,1H),7.31-7.43(m,2H),7.21(d,J=8.08Hz,2H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.38-5.76(m,1H),4.88-5.33(m,1H),4.11-4.33(m,2H),3.71-3.86(m,2H),3.28-3.33(m,6H),1.94-2.29(m,8H),1.48(d,J=6.86Hz,3H),1.23-1.41(m,6H)。LCMS:m/z554[M+H]+@r.t.6.64分。
2-{[(1S)-1-(4-{4-[4-(3-クロロプロパノイル)ピペラジン-1-イル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=3-クロロプロパノイル](化合物23)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(br.s,1H),8.43(br.s,1H),7.62(d,J=9.15Hz,1H),7.45-7.57(m,2H),7.21-7.33(m,2H),6.17(d,J=9.15Hz,1H),5.42(br.s,1H),5.05(br.s,1H),4.33-4.43(m,2H),3.73-3.99(m,2H),3.55-3.70(m,4H),3.28-3.32(m,2H),2.65-2.96(m,2H),1.99-2.29(m,8H),1.50(br.s,3H),1.21-1.41(m,6H)。LCMS:m/z567[M+H]+@r.t.6.93分。HRMS(ESI)C30H40ClN6O3[M+H]+計算値567.2845、実測値567.2852。
2-{[(1S)-1-{4-[1-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=シクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物20)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.33(d,J=7.17Hz,1H),7.62(d,J=9.15Hz,1H),7.18-7.32(m,4H),6.63(dd,J=10.45,16.55Hz,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.96(dd,J=1.83,16.78Hz,1H),5.51-5.58(m,1H),5.25-5.40(m,1H),4.95-5.01(m,1H),3.39-3.46(m,2H),1.85-2.25(m,10H),1.58-168(m,2H),1.47(d,J=7.02Hz,3H),1.20-1.44(m,10H)。
LCMS:m/z529[M+H]+@r.t.7.28分。HRMS(ESI)C31H41N6O3[M+H]+計算値529.3286、実測値529.3282。
7-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-1-エチル-1,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d][1,3]オキサジン-2-オン[(I)、X=N、U=CH2、Y=O、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=エチル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物24)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.99(br.s.,1H),7.86(br.s.,1H),7.32(d,J=6.86Hz,2H),7.19(d,J=8.39Hz,2H),6.66(dd,J=10.45,16.70Hz,1H),5.99(dd,J=2.29,16.62Hz,1H),5.58(dd,J=2.29,10.37Hz,1H),5.09(s,2H),4.92(br.s,1H),3.80(d,J=7.63Hz,3H),3.36-3.48(m,6H),1.99-2.22(m,8H),1.43(d,J=7.02Hz,3H),0.77-0.88(m,3H)。
LCMS:m/z521[M+H]+@r.t.4.06分。HRMS(ESI)C28H37N6O4[M+H]+計算値521.2871、実測値521.2867。
7-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,4-ジヒドロ-2H-ピリド[4,3-d][1,3]オキサジン-2-オン[(I)、X=CH、U=CH2、Y=O、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物25)
LCMS:m/z534[M+H]+@r.t.6.65分。
7-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-1-エチル-1,4-ジヒドロ-2H-ピリド[4,3-d][1,3]オキサジン-2-オン[(I)、X=CH、U=CH2、Y=O、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=エチル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物44)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.72(s,1H),7.34(d,J=8.39Hz,2H),7.21(d,J=8.24Hz,2H),7.05(d,J=7.47Hz,1H),6.67(dd,J=10.45,16.70Hz,1H),6.03-6.07(m,1H),6.00(dd,J=2.44,16.62Hz,1H),5.57-5.60(m,1H),5.06(s,2H),4.98(br.s.,1H),3.76-3.85(m,2H),3.56-3.73(m,2H),3.41-3.50(m,6H),2.00-2.22(m,8H),1.41(d,J=6.86Hz,3H),1.23(br.s,3H)。
LCMS:m/z520[M+H]+@r.t.2.49分。HRMS(ESI)C29H38N5O4[M+H]+計算値520.2919、実測値520.2924。
2-{[(1S)-1-{4-[1-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)-4,4-ジフルオロシクロヘキシル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物26)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.50-8.58(m,1H),8.34(d,J=6.86Hz,1H),7.62(d,J=9.15Hz,1H),7.23-7.40(m,4H),6.64(dd,J=10.52,16.62Hz,1H),6.15(d,J=9.15Hz,1H),5.96(dd,J=1.83,16.47Hz,1H),5.52-5.61(m,1H),5.40(br.s,1H),4.98(t,J=6.63Hz,1H),3.39-3.50(m,4H),2.14(br.s,8H),1.78(br.s,4H),1.47(d,J=7.02Hz,3H),0.9-1.42(m,6H)。
LCMS:m/z565[M+H]+@r.t.8.60分。HRMS(ESI)C31H37F2N6O2[M+H]+計算値565.3097、実測値565.3086。
7-{[(1S)-1-{4-[1-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)-4,4-ジフルオロシクロヘキシル]フェニル}エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[(I)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物47)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.28(s,1H),7.60(d,J=9.30Hz,1H),7.43(d,J=6.71Hz,1H),7.37(d,J=8.39Hz,2H),7.37(d,J=8.39Hz,2H),6.66(dd,J=10.45,16.70Hz,1H),6.15-6.52(br.s,1H),6.10(d,J=9.30Hz,1H),5.98(dd,J=2.36,16.70Hz,1H),5.60(dd,J=2.3,10.50Hz,1H),4.57-5.44(m,2H),3.40-3.49(m,2H),3.29-3.32(m,2H),2.52-2.59(m,4H),2.16(br.s.,4H),1.78(br.s.,4H),1.48(d,J=6.71Hz,3H),1.34-1.41(m,3H),1.03(d,J=6.10Hz,3H)。LCMS:m/z564[M+H]+@r.t.6.62分。HRMS(ESI)C32H40F2N5O2[M+H]+計算値564.3145、実測値564.3157。
7-{[(1R)-1-{4-[1-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)-4,4-ジフルオロシクロヘキシル]フェニル}エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[(I)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=H、R1b=メチル、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物63)
LCMS:m/z564[M+H]+@r.t.6.62分。HRMS(ESI)C32H40F2N5O2[M+H]+計算値564.3145、実測値564.3150。
7-{[(1S)-1-{4-[4,4-ジフルオロ-1-(4-プロパノイルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル]フェニル}エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[(I)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=プロパノイル](化合物67)
LCMS:m/z566[M+H]+@r.t.6.67分。HRMS(ESI)C32H42F2N5O2[M+H]+計算値566.6970、実測値566.6968。
2-{[(1S)-1-{5-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ピリジン-2-イル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=ピリジン-2-イル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物27)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57-8.61(m,1H),8.43-8.50(m,1H),8.31-8.37(m,1H),7.58-7.68(m,2H),7.26-7.32(m,1H),6.61-6.69(m,1H),6.10-6.22(m,1H),5.94-6.02(m,1H),5.54-5.60(m,1H),5.34(br s,1H),4.97-5.07(m,1H),3.74-3.87(m,2H),3.39-3.53(m,4H),3.26-3.32(m,2H),1.99-2.26(m,8H),1.46-1.56(m,3H),1.01-1.05(m,6H)。
LCMS:m/z532[M+H]+@r.t.5.54分。HRMS(ESI)C29H38N7O2[M+H]+計算値532.3031、実測値532.3035。
2-{[(1S)-1-(4-{4-[(1-アクリロイルアゼチジン-3-イル)(メチル)アミノ]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=NR6、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、R6=メチル、E=アクリロイル](化合物28)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(d,J=3.66Hz,1H),8.13-8.44(m,1H),7.64(dd,J=3.97,9.30Hz,1H),7.25-7.43(m,4H),6.16(d,J=9.46Hz,1H),5.91-6.02(m,2H),5.43-5.58(m,1H),5.00-5.09(m,1H),4.02-4.12(m,2H),3.76-3.82(m,1H),3.64-3.75(m,4H),3.38-3.63(m,2H),3.19-3.31(m,2H),1.95-2.21(m,6H),1.50(d,J=6.67Hz,3H), 1.15-1.44(m,3H),0.91(d,J=7.51Hz,3H)。
LCMS:m/z531[M+H]+@r.t.7.25分。HRMS(ESI)C30H39N6O3[M+H]+計算値531.3078、実測値531.3077。
7-{[(1S)-1-(4-{4-[(1-アクリロイルアゼチジン-3-イル)(メチル)アミノ]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[(I)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=NR6、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、R6=メチル、E=アクリロイル](化合物48)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.29(s,1H),7.61(dd,J=2.67,9.23Hz,1H),7.25-7.52(m,5H),5.86-6.13(m,3H),5.44-5.60(m,1H),5.00(br.s,1H),4.05-4.15(m,1H),3.84(dd,J=7.93 and 8.39Hz,1H),3.65-3.76(m,4H),3.51-3.57(m,1H),3.39-3.44(m,2H),3.24-3.32(m,2H),2.08(s,3H),1.99-2.05(m,4H),1.48(d,J=6.86Hz,3H),1.22-1.41(m,6H)。LCMS:m/z530[M+H]+@r.t.5.62分。HRMS(ESI)C31H40N5O3[M+H]+計算値530.3126、実測値530.3127。
2-{[(1S)-1-(4-{1-[(1-アクリロイルアゼチジン-3-イル)(メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロシクロヘキシル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NR6、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、R6=メチル、E=アクリロイル](化合物50)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(d,J=3.36Hz,1H),8.33-8.44(m,1H),8.20(br.s.,1H),7.63(d,J=9.15Hz,1H),7.27-7.43(m,4H),6.16(d,J=9.30Hz,1H),6.01-6.10(m,1H),5.97(d,J=19.37Hz,1H),5.41-5.59(m,2H),5.04(br.s.,1H),4.16(br.s.,1H),3.49-3.96(m,3H),3.37-3.49(m,1H),2.07-2.42(m,4H),1.95(d,J=8.69Hz,4H),1.70(br.s.,2H),1.49(d,J=6.71Hz,3H),1.07-1.43(m,3H),1.03(d,J=6.10Hz,3H)。
LCMS:m/z565[M+H]+@r.t.9.57分。HRMS(ESI)C31H39F2N6O2[M+H]+計算値565.3097、実測値565.3077。
7-{[(1S)-1-(4-{1-[(1-アクリロイルアゼチジン-3-イル)(メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロシクロヘキシル}フェニル)エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[(I)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NR6、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、R6=メチル、E=アクリロイル](化合物61)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.29(s,1H),7.61(dd,J=1.98,9.30Hz,1H),7.41-7.51(m,1H),7.28-7.41(m,4H),6.18-6.53(m,1H),6.04-6.16(m,2H),5.89-6.03(m,2H),5.45-5.64(m,1H),4.75-5.20(m,1H),4.09-4.25(m,1H),3.87-3.93(m,1H),3.76-3.84(m,1H),3.57-3.52(m,2H),2.29-2.43(m,2H),2.12(s,3H),1.84-2.05(m,4H),1.73(br.s.,2H),1.13-1.57(m,9H)。
LCMS:m/z564[M+H]+@r.t.8.12分。HRMS(ESI)C32H40F2N6O2[M+H]+計算値564.3145、実測値564.3140。
N-(1-アクリロイルアゼチジン-3-イル)-N-(4,4-ジフルオロ-1-{4-[(1S)-1-{[2-オキソ-1-(プロパン-2-イル)-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロヘキシル)アセトアミド[(I)、X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NR6、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、R6=アセチル、E=アクリロイル](化合物62)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.26(s,1H),7.60(d,J=9.15Hz,1H),7.40-7.47(m,1H),7.36(d,J=8.24Hz,2H),7.24(d,J=8.39Hz,2H),6.33-6.53(m,1H),6.20-6.31(m,1H),5.94-6.14(m,2H),5.60-5.68(m,1H),4.86-5.21(m,1H),4.57-4.73(m,J=5.26,9.38Hz,1H),4.50(t,J=6.18Hz,1H),4.31-4.44(m,1H),4.20(t,J=7.55Hz,1H),3.97-4.15(m,1H),2.56-2.68(m,2H),1.93-2.11(m,7H),1.65-1.86(m,2H),1.09-1.59(m,9H)。
LCMS:m/z592[M+H]+@r.t.8.79分。HRMS(ESI)C33H40F2N6O3[M+H]+計算値592.3094、実測値592.3092。
2-{[(1S)-1-(4-{4-[(1-アクリロイルアゼチジン-3-イル)オキシ]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=ピリジン-2-イル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=O、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、E=アクリロイル](化合物29)
LCMS:LCMS:m/z518[M+H]+@r.t.6.28分。
2-[(1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}シクロプロピル)アミノ]-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a及びR1b=-CH
2-CH
2-、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物30)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.61(s,1H),8.59(s,1H),7.65(d,J=9.30Hz,1H),7.03-7.18(m,4H),6.64(dd,J=10.37,16.62Hz,1H),6.20(d,J=9.30Hz,1H),5.99(dd,J=2.29,16.62Hz,1H),5.53-5.59(m,1H),5.27(br.s.,1H),3.77(dd,J=3.43,7.40Hz,2H),3.43(d,J=3.05Hz,4H),3.19-3.31(m,2H),1.96-2.23(m,8H),1.01-1.52(m,10H)。LCMS:m/z543[M+H]+@r.t.6.31分。HRMS(ESI)C31H39N6O3[M+H]+計算値543.3078、実測値543.3087。
2-({4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]ベンジル}アミノ)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物31)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.38(t,J=5.95Hz,1H),7.64(d,J=9.30Hz,1H),7.18-7.33(m,4H),6.65(dd,J=10.45,16.85Hz,1H),6.18(d,J=9.15Hz,1H),5.98(d,J=16.62Hz,1H),5.57(d,J=10.68Hz,1H),5.39-5.53(br.s 1H),4.56-4.60(m,1H),4.53(d,J=5.64Hz,1H),3.76-3.83(m,2H),3.40-3.48(m,4H),3.28-3.32(m,2H),2.03-2.18(m,8H),1.20-1.28(m,3H),1.03(d,J=6.10Hz,3H)。LCMS:m/z517[M+H]+@r.t.5.54分。HRMS(ESI)C29H37N6O3[M+H]+計算値517.2922、実測値517.2921。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)-1-メチルピペリジン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=1-メチルピペリジン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物32)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.34(d,J=7.02Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.30(d,J=7.93Hz,2H),7.19(d,J=7.93Hz,2H),6.63(dd,J=10.45,16.85Hz,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),5.96(d,J=16.62Hz,1H),5.55(d,J=10.68Hz,1H),5.24-5.45(m,1H),4.99(q,J=7.47Hz,1H),3.38-3.48(m,4H),3.26-3.32(m,4H),1.96-2.22(m,11H),1.48(d,J=7.02Hz,3H), 1.23-1.44(m,3H),1.03(d,J=6.10Hz,3H)。LCMS:m/z544[M+H]+@r.t.6.18分。HRMS(ESI)C31H41N7O2[M+H]+計算値544.3395、実測値544.3405。
2-{[(1S)-1-{4-[(2R)-2-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)ブタン-2-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a=メチル、R5b=エチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物33)
LCMS:LCMS:m/z503[M+H]+@r.t.7.02分。
2-{[(1S)-1-{4-[(2S)-2-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)ブタン-2-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a=エチル、R5b=メチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物34)
LCMS:LCMS:m/z503[M+H]+@r.t.7.02分。
2-{[(1S)-1-{4-[2-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)ブタン-2-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a=エチル、R5b=メチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物46)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.35(t,J=7.47Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,2H),7.36(d,J=7.02Hz,2H),7.30(d,J=8.02Hz,1H),6.73(ddd,J=3.81,10.45,16.70Hz,1H),6.16(d,J=9.00Hz,1H),6.07(dd,J=2.06,16.70Hz,1H),5.63(d,J=10.52Hz,1H),5.25-5.55(br.s,1H),5.00(d,J=6.56Hz,1H),3.49(d,J=7.47Hz,2H),3.30-3.33(m,2H),2.17-2.47(m,4H),1.64-1.75(m,1H),1.53-1.58(m,1H),1.48(d,J=6.86Hz,3H),1.15-1.40(m,6H),1.10(s,3H),0.45-0.52(m,3H)。LCMS:m/z503[M+H]+@r.t.7.02分。HRMS(ESI)C29H39N6O2[M+H]+計算値503.3129、実測値503.3109。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(ペンタン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=ペンタン-3-イル、R3=R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物35)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.6(s,1H),8.25-8.45(m,1H),7.65(d,J=9.30Hz,1H),7.26-7.40(m,2H),7.20(d,J=8.24Hz,2H),6.55-6.70(m,1H),6.08-6.23(m,1H),5.96(d,J=16.47Hz,1H),5.56(d,J=10.52Hz,1H),4.87-5.31(m,2H),3.72-3.85(m,2H),3.45(br.s.,4H),3.29-3.32(m,2H),1.69-2.25(m,12H),1.46(d,J=7.02Hz,3H),0.63-0.78(m,3H),0.12(t,J=7.32Hz,3H)。
LCMS:m/z559[M+H]+@r.t.7.02分。HRMS(ESI)C32H43N6O3[M+H]+計算値559.3391、実測値559.3392。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-4-(ジメチルアミノ)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=N(Me)
2、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物36)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.67-7.74(m,1H),7.64(d,J=7.17Hz,1H),7.28-7.37(m,2H),7.19(d,J=8.39Hz,2H),6.59-6.74(m,1H),5.84-6.04(m,2H),5.53-5.61(m,1H),5.47(br.s,1H),4.93-5.11(m,1H),3.72-3.85(m,2H),3.44(dd,J=5.11,6.94Hz,4H),3.29-3.32(m,2H),2.94-3.11(m,6H),2.00-2.24(m,8H),1.20-1.50(m,9H)。LCMS:m/z574[M+H]+@r.t.7.57分。HRMS(ESI)C32H44N7O3[M+H]+計算値574.35、実測値574.3489。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-4-(メチルアミノ)-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=NHMe、R4=H、R5a=エチル、R5b=メチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物37)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.70-7.80(m,1H),7.50-7.62(m,2H),7.27-7.42(m,2H),7.19(d,J=7.78Hz,2H),6.64(dd,J=10.52,16.62Hz,1H),5.86-6.04(m,2H),5.52-5.65(m,2H),4.94-5.20(m,1H),3.79(d,J=5.64Hz,2H),3.40-3.47(m,4H),3.28-3.32(m,4H),2.89(d,J=3.97Hz,3H),2.11(br.s.,6H),1.21-1.63(m,9H)。
LCMS:m/z560[M+H]+@r.t.6.98分。HRMS(ESI)C31H42N7O3[M+H]+計算値560.3344、実測値560.3359。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-カルボニトリル[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=CN、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物38)
LCMS:m/z556[M+H]+@r.t.7.25分。
2-{[(1S)-1-(4-{4-[(1-アクリロイルピペリジン-4-イル)オキシ]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=O、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物39)
LCMS:m/z546[M+H]+@r.t.7.82分。
2-[(2-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}プロパン-2-イル)アミノ]-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=R1b=Me、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物40)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.55(s,1H),8.17(br.s.,1H),7.59(d,J=9.15Hz,1H),7.34(d,J=8.39Hz,2H),7.18(d,J=8.39Hz,2H),6.65(dd,J=10.37,16.62Hz,1H),6.10(d,J=7.78Hz,1H),5.92-6.05(m,1H),5.54-5.62(m,1H),5.04(br.s.,1H),3.79(t,J=8.46Hz,2H),3.36-3.48(m,6H),2.15(br.s.,6H),1.95(br.s.,2H),1.68(s,6H),1.05(br.s.,6H)。LCMS:m/z545[M+H]+@r.t.6.59分。HRMS(ESI)C31H41N6O3[M+H]+計算値545.3235、実測値545.3246。
2-[(2-{4-[1-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)-4,4-ジフルオロシクロヘキシル]フェニル}プロパン-2-イル)アミノ]-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=R1b=Me、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物52)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.55(s,1H),8.18(br.s,1H),7.59(d,J=9.00Hz,1H),7.33(d,J=8.39Hz,2H),7.25(d,J=8.39Hz,2H),6.65(dd,J=10.45,16.70Hz,1H),6.09(d,J=9.00Hz,1H),5.99(dd,J=1.98,16.62Hz,1H),5.58(dd,J=1.91,10.45Hz,1H),4.99(br.s.,1H),3.39-3.53(m,4H),3.29-3.31(m,2H),2.52-2.61(m,2H),2.01-2.33(m,6H),1.70-1.88(m,2H),1.67(s,6H),1.44-1.56(m,3H),1.03(d,J=6.10Hz,3H)。
LCMS:m/z579[M+H]+@r.t.9.96分。HRMS(ESI)C32H41F2N6O2[M+H]+計算値579.3254、実測値579.3255。
7-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-5-アミノ-1-(プロパン-2-イル)-1,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d][1,3]オキサジン-2-オン[(I)、X=N、U=CH2、Y=O、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=NH
2、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物41)
LCMS:m/z550[M+H]+@r.t.5.78分。
2-{[(1S)-1-{4-[(2S)-2-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパン-2-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=R4=H、R5a=メチル、R5b=モルホリン-4-イルメタニル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物42)
LCMS:m/z574[M+H]+@r.t.6.98分。
2-{[(1S)-1-{4-[(2S)-2-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパン-2-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=R4=H、R5a=モルホリン-4-イルメタニル、R5b=メチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物43)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.47-8.57(m,1H),8.36(d,J=7.47Hz,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.43(d,J=8.08Hz,2H),7.30(d,J=8.08Hz,2H),6.72(dd,J=10.45,16.55Hz,1H),6.14(d,J=8.69Hz,1H),6.06(dd,J=2.29,16.62Hz,1H),5.63(dd,J=2.14,10.52Hz,1H),5.53(br.s.,1H),4.98(br.s.,1H),3.42-3.55(m,4H),2.96-3.21(m,4H),2.59(d,J=13.27Hz,1H),2.38-2.47(m,1H),2.23-2.33(m,3H),2.07(br.s.,2H),1.62-1.78(m,2H),1.32-1.53(m,9H),1.27(s,3H)。
LCMS:m/z574[M+H]+@r.t.7.14分。HRMS(ESI)C32H44N7O3[M+H]+計算値574.35、実測値574.3479。
2-[(1-{4-[1-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)シクロペンチル]フェニル}シクロプロピル)アミノ]-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a及びR1b=-CH
2-CH
2-、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=シクロペンチル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物49)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.62(s,1H),8.60(s,1H),7.66(d,J=9.30Hz,1H),7.20(d,J=8.39Hz,2H),7.02-7.12(m,2H),6.65(dd,J=10.52,16.62Hz,1H),6.21(d,J=9.15Hz,1H),6.00(dd,J=2.36,16.70Hz,1H),5.58(dd,J=2.36,10.45Hz,1H),5.29(br.s.,1H),3.39-3.52(m,4H),3.27-3.32(m,2H),2.07-2.22(m,4H),1.87-1.93(m,2H),1.63-1.73(m,2H),1.50-1.57(m,2H),1.25-1.41(m,4H),0.93-1.1(m,6H)。
LCMS:m/z527[M+H]+@r.t.7.63分。HRMS(ESI)C31H39N6O2[M+H]+計算値527.3129、実測値527.3132。
8-(プロパン-2-イル)-2-({(1S)-1-[4-(4-{4-[(2H3)プロぺ-2-エノイル]ピペラジン-1-イル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]エチル}アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=-[(
2H3)アクリロイル](化合物51)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.09-8.41(m,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.26-7.44(m,2H),7.20(d,J=8.24Hz,2H),6.16(d,J=9.15Hz,1H),5.33-5.84(m,1H),4.99(q,J=6.71Hz,1H),3.70-3.87(m,2H),3.38-3.51(m,4H),3.28-3.32(m,2H),2.10(br.s.,8H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),1.10-1.43(m,3H),1.03(d,J=6.10Hz,3H)。
LCMS:m/z534[M+H]+@r.t.7.60分。HRMS(ESI)C30H39N6O3[M+H]+計算値534.3267、実測値534.3265。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-[(2H7)プロパン-2-イル]ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=-(
2H7)プロパン-2-イル、R3=R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=アクリロイル](化合物55)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.55(s,1H),8.31(d,J=6.59Hz,1H),7.61(d,J=9.52Hz,1H),7.33(d,J=7.93Hz,2H),7.20(d,J=8.30Hz,2H),6.63(dd,J=10.62,16.60Hz,1H),6.15(d,J=9.15Hz,1H),5.96(d,J=15.50Hz,1H),5.55(d,J=10.99Hz,1H),5.00(br.s.,1H),3.79(d,J=7.20Hz,2H),3.44(br.s.,4H),3.23-3.28(m,2H),2.11(br.s.,8H),1.48(d,J=7.20Hz,3H)。LCMS:m/z538[M+H]+@r.t.6.74分。HRMS(ESI)C30H39N6O3[M+H]+計算値538.7073、実測値538.7072。
[実施例2]
N-{2-[(4,4-ジフルオロ-1-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロヘキシル)アミノ]-2-オキソエチル}プロぺ-2-エンアミド[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NH、G1=CO、Z1=CR9aR9b、R9a=R9b=H、m1=1、E=アクリロイル](化合物56、工程1a)
N-(4,4-ジフルオロ-1-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロヘキシル)グリシンアミド(150mg,0.30mmol)とDIPEA(100uL,0.6mmol)のDCM(10.0mL)溶液に、-10℃にて塩化アクリロイル(27uL,0.3mmol)を加える。30分後に、水を加えて反応をクエンチする。混合物をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、黄色油状物が得られる。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(1~10%MeOH/DCM)により精製すると、標記生成物が白色泡状物として得られる(99mg,収率60%)。1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.54(s,1H),8.35(d,J=7.02Hz,1H),8.26(t,J=5.80Hz,1H),8.05-8.12(m,1H),7.61(d,J=9.15Hz,1H),7.22-7.39(m,4H),6.27(dd,J=10.22,17.08Hz,1H),6.15(d,J=9.30Hz,1H),6.08(dd,J=2.14,17.08Hz,1H),5.58(dd,J=2.14,10.22Hz,1H),5.52(br.s,1H),4.99(br.m,1H),3.87(d,J=5.64Hz,2H),2.37-2.46(m,2H),1.78-2.14(m,6H),1.22-1.52(m,9H)。LCMS:m/z553[M+H]+@r.t.11.08分。HRMS(ESI)C29H35F2N6O3[M+H]+計算値553.2733、実測値553.2726。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
N2-アクリロイル-N-(4,4-ジフルオロ-1-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロヘキシル)-D-アラニンアミド[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NH、G1=CO、Z1=CR9aR9b、R9a=CH
3、R9b=H、m1=1、E=アクリロイル](化合物57)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.54(s,1H),8.34(d,J=7.02Hz,1H),8.21(d,J=6.86Hz,1H),8.08(s,1H),7.61(d,J=9.15Hz,1H),7.25-7.34(m,4H),6.29(dd,J=10.29,17.16Hz,1H),6.15(d,J=9.46Hz,1H),6.09(dd,J=1.98,17.23Hz,1H),5.58(dd,J=2.14,10.22Hz,1H),5.53(br.s,1H),4.99(br.m,1H),4.45(dq,J=8.13 and 6.86Hz,1H),2.37-2.46(m,2H),1.77-2.11(m,6H),1.22-1.52(m,12H)。LCMS:m/z567[M+H]+@r.t.11.27分。HRMS(ESI)C30H37F2N6O3[M+H]+計算値567.2890、実測値567.2887。
N2-アクリロイル-N-(4,4-ジフルオロ-1-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}シクロヘキシル)-L-アラニンアミド[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NH、G1=CO、Z1=CR9aR9b、R9a=H、R9b=CH
3、m1=1、E=アクリロイル](化合物58)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.54(s,1H),8.14-8.40(m,2H),8.10(s,1H),7.61(d,J=9.30Hz,1H),7.16-7.39(m,4H),6.29(dd,J=10.29,17.16Hz,1H),6.14(d,J=9.15Hz,1H),6.09(dd,J=2.14,17.08Hz,1H),5.37-5.74(m,2H),4.99(br.s.,1H),4.45(t,J=7.02Hz,1H),2.36-2.47(m,2H),1.69-2.16(m,6H),1.03-1.58(m,12H)。
LCMS:m/z567[M+H]+@r.t.11.30分。
N-{2-[(4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル}プロぺ-2-エンアミド[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=NR6、R6=トリフルオロアセチル、G1=-CH
2、Z1=-CH
2、m1=1、E=アクリロイル](化合物66)
LCMS:m/z601[M+H]+@r.t.4.59分。
N-{2-[(4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ]エチル}プロぺ-2-エンアミド[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=NH、G1=CH
2、Z1=-CH
2、m1=1、E=アクリロイル](化合物59)
LCMS:m/z505[M+H]+@r.t.8.25分。
[実施例3]
2-{[(1S)-1-(4-{4-[4-(ブチ-2-イノイル)ピペラジン-1-イル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=ブチ-2-イノイル](化合物5)
2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(166.0mg,0.349mmol)、DIPEA(140uL,0.803mmol)及び2-ブチン酸(36mg,0.419mmol)のDMF(4.0mL)溶液に、HATU(163mg,0.419mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(1~5%EtOH/DCM)により精製すると、標記生成物が白色固体として得られた(84.6mg,収率44%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.35(d,J=7.17Hz,1H),7.63(d,J=9.15Hz,1H),7.29-7.41(m,2H),7.20(d,J=8.08Hz,2H),6.16(d,J=9.15Hz,1H),5.43(br.s.,1H),5.00(t,J=6.79Hz,1H),3.79(dd,J=4.96,10.75Hz,2H),3.50-3.60(m,2H),3.36-3.40(br.,m,4H),1.99-2.27(m,8H),1.93(s,3H),1.49(d,J=7.02Hz,3H),1.17-1.45(br.,m,6H)。LCMS:m/z543[M+H]+@r.t.6.92分。HRMS(ESI)C31H39N6O3[M+H]+計算値543.3078、実測値543.306。
[実施例4]
2-{[4-(4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-イル]メチル}プロぺ-2-エン酸[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=メチルプロぺ-2-エン酸](化合物7)
2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(60.0mg,0.126mmol)のアセトニトリル(6.0mL)溶液に、K2CO3(35.5mg,0.257mmol)の存在下で室温にて2-ブロモメチルアクリル酸(28uL,0.166mmol)を加える。2時間後に、反応液を濾過し、アセトニトリルで洗浄する。有機部分を減圧蒸発させると、黄色油状物が得られる。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(1~7%MeOH/DCM+1%水)により精製すると、標記生成物が白色泡状物として得られる(44mg,収率58%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.36(d,J=7.47Hz,1H),7.63(d,J=9.30Hz,1H),7.32-7.42(m,2H),7.22(d,J=8.24Hz,2H),6.16(d,J=9.30Hz,1H),6.00(s,1H),5.52(br.s.,1H),5.27-5.50(br.,m,1H),5.04(t,J=6.71Hz,1H),3.75(d,J=9.30Hz,2H),3.26(br.,m,6H),3.12(s,2H),2.41(br.,m,4H),1.90-2.13(m,4H),1.50(d,J=6.86Hz,3H),1.24-1.45(br.,m,6H)。LCMS:m/z561[M+H]+@r.t.7.44分。HRMS(ESI)C31H41N6O4[M+H]+計算値561.3184、実測値561.3181。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
7-{[(1S)-1-{4-[4-(4-エチルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-1-エチル-1,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d][1,3]オキサジン-2-オン[(I)、X=N、U=CH2、Y=O、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=エチル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=エチル](化合物45)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=7.99(s,1H),7.88(br.s.,1H),7.34(d,J=7.78Hz,2H),7.19(d,J=8.24Hz,2H),5.10(s,2H),4.94(br.s.,1H),3.54-4.03(m,6H),1.91-2.32(m,10H),1.44(d,J=7.02Hz,3H),1.23(br.s,3H),0.88(t,J=7.17Hz,3H)。LCMS:m/z495[M+H]+@r.t.4.57分。HRMS(ESI)C27H39N6O3[M+H]+計算値495.3078、実測値495.3079。
2-{[(1S)-1-(4-{4,4-ジフルオロ-1-[4-(4-ヒドロキシブチル)ピペラジン-1-イル]シクロヘキシル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=4-ヒドロキシブチル](化合物64)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.13-8.42(m,1H),7.62(d,J=9.15Hz,1H),7.30-7.43(m,2H),7.18-7.31(m,2H),6.15(d,J=9.15Hz,1H),5.47(br.s.,1H),4.88-5.35(m,1H),4.39(br.s.,1H),3.30(br.s.,2H),1.90-2.48(m,14H),1.74(br.s.,4H),0.92-1.55(m,13H)。
LCMS:m/z583[M+H]+@r.t.9.36分。HRMS(ESI)C32H45F2N6O2[M+H]+計算値583.3567、実測値583.3566。
[実施例5]
4-(4-{4-[(1S)-1-{[7-オキソ-8-(プロパン-2-イル)-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ}エチル]フェニル}テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペラジン-1-カルボニトリル[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=カルボニトリル](化合物65)
2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(54.0mg,0.113mmol)のDCM(10.0mL)溶液に、DIPEA(19uL,0.113mmol)の存在下で0℃にて臭化シアン(12uL,0.113mmol)を加える。1時間後に、反応液を室温まで2時間放置した後、水とDCMで希釈する。有機部分をNa2SO4で乾燥し、減圧蒸発させると、黄色油状物が得られる。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(1~7%EtOH/DCM2/98~10/90)により精製すると、標記生成物が白色泡状物として得られる(30mg,収率52%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.57(s,1H),8.37(d,J=7.02Hz,1H),7.63(d,J=9.15Hz,1H),7.36(d,J=7.78Hz,1H),7.22(d,J=8.24Hz,1H),6.16(d,J=9.15Hz,1H),5.25-5.52(m,1H),5.03(t,J=6.79Hz,1H),3.68-3.82(m,2H),3.27-3.32(m,2H),3.07-3.13(m,4H),1.99-2.27(m,8H),1.50(d,J=7.02Hz,3H),
LCMS:m/z502[M+H]+@r.t.6.94分。HRMS(ESI)C28H36N7O2[M+H]+計算値502.2925、実測値502.2917。
[実施例6]
2-{[(1S)-1-(4-{4-[4-(2,3-ジヒドロキシプロパノイル)ピペラジン-1-イル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=2,3-ジヒドロキシプロパノイル](化合物10)
2-{[(1S)-1-{4-[4-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(52mg,0.099mmol)、OsO4(t-BuOH中2.5重量%,1.52mL,0.122mmol)及びピリジン(9uL)の混合物を室温で18時間攪拌した。混合物を飽和NaHSO3水溶液(1.5mL)で後処理し、更に1時間攪拌した。水性混合物をEtOAc(30mL、15mL及び5mL)で抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(Na2SO4)、濾過し、減圧蒸発させた。粗生成物を少量のジクロロメタンに溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、5%MeOH/CH2Cl2~10%MeOH/CH2Cl2)により精製すると、標記化合物が白色固体として得られた(34mg,収率65%)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.13-8.36(m,1H),7.62(d,J=9.30Hz,1H),7.30-7.44(m,2H),7.22(d,J=8.24Hz,2H),6.16(d,J=9.30Hz,1H),5.37-5.79(m,1H),4.94-5.32(m,1H),4.71-4.84(m,1H),4.57(q,J=6.00Hz,1H),4.17(br.s.,1H),3.79(d,J=5.64Hz,2H),3.36-3.50(m,4H),3.24-3.32(m,4H),1.96-2.33(m,8H),1.48(d,J=7.02Hz,3H),1.26-1.43(br.,m,6H)。LCMS:m/z565[M+H]+@r.t.5.84分。HRMS(ESI)C30H41N6O4[M+H]+計算値565.3133、実測値565.3141。
同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
7-{[(1S)-1-(4-{1-[4-(2,3-ジヒドロキシプロパノイル)ピペラジン-1-イル]-4,4-ジフルオロシクロヘキシル}フェニル)エチル]アミノ}-1-(プロパン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン[X=CH、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=2,3-ジヒドロキシプロパノイル](化合物60)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.28(s,1H),7.60(d,J=9.30Hz,1H),7.42(d,J=6.10Hz,1H),7.33-7.39(m,2H),7.28-7.33(m,2H),6.36(br.s.,1H),6.10(d,J=9.30Hz,1H),4.99(d,J=5.19Hz,1H),4.79(dd,J=2.90,7.17Hz,1H),4.53-4.63(m,1H),4.13-4.23(m,1H),3.45-3.56(m,2H),3.39-3.45(m,2H),3.25-3.32(m,4H),2.54(br.s.,1H),2.28(br.s.,2H),1.96-2.20(m,4H),1.69-1.86(m,4H),1.11-1.51(m,6H),0.99-1.07(m,3H)。
LCMS:m/z598[M+H]+@r.t.5.83分。HRMS(ESI)C32H42F2N6O4[M+H]+計算値598.32、実測値598.3192。
[実施例7]
2-{[(1S)-1-(4-{1-[{1-[クロロ(フルオロ)アセチル]アゼチジン-3-イル}(メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロシクロヘキシル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=H、R4=H、R5a及びR5b=4,4-ジフルオロシクロヘキシル、M=NR6、G1=CH、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=1、R6=メチル、E=アクリロイル](化合物53)
2-{[(1S)-1-(4-{1-[アゼチジン-3-イル(メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロシクロヘキシル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(150mg,0.294mmol)とクロロフルオロ酢酸ナトリウム(80mg,0.588mmol)の無水CH2Cl2(5.0mL)溶液に、周囲温度で攪拌下にDIPEA(50.0μL,0.294mmol)とT3P(AcOEt中50重量%,262.0μL,0.441mmol)を加えた。3時間攪拌後に、反応混合物をAcOEtと飽和NaHCO3で希釈した。有機層を分離し、水相をAcOEtで抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/EtOH=98:2~9:1)により精製すると、標記化合物(79.2mg,収率45%)がオフホワイト固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.56(s,1H),8.12-8.42(m,1H),7.61(d,J=9.30Hz,1H),7.36(s,4H),6.58-6.79(m,1H),6.16(d,J=9.30Hz,1H),5.34-5.84(m,1H),4.88-5.32(m,1H),4.21-4.36(m,2H),3.44-4.00(m,4H),2.07-2.42(m,4H),1.95(d,J=8.69Hz,4H),1.71(br.s.,2H),1.48(d,J=6.70Hz,3H),1.16-1.43(m,3H),1.03(d,J=6.10Hz,3H)。LCMS:m/z605[M+H]+@r.t.10.97分。HRMS(ESI)C30H37ClF3N6O2[M+H]+計算値605.2613、実測値605.2617。
2-{[(1S)-1-{4-[4-(ピペラジン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル]フェニル}エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オンと、2-フルオロアクリル酸を利用した以外は同一方法に従い、以下の化合物を製造した。
2-{[(1S)-1-(4-{4-[4-(2-フルオロアクリロイル)ピペラジン-1-イル]テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル}フェニル)エチル]アミノ}-8-(プロパン-2-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン[(I)、X=N、U=Y=CH、
、R1a=メチル、R1b=H、A=フェニル、R2=プロパン-2-イル、R3=R4=H、R5a及びR5b=テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、M=結合、G1=N、Z1、Z2=-CH2-、m1=m2=2、E=2-フルオロアクリロイル](化合物54)
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ=8.58(s,1H),8.36(d,J=6.71Hz,1H),7.64(d,J=9.30Hz,1H),7.34(d,J=7.93Hz,2H),7.22(d,J=7.93Hz,2H),6.17(d,J=9.15Hz,1H),5.24-5.56(m,1H),5.18(dd,J=3.97,18.15Hz,1H),4.89-5.08(m,2H),3.71-3.85(m,2H),3.51-3.65(m,4H),3.26-3.32(m,2H),1.95-2.31(m,8H),1.26-1.61(m,9H)。LCMS:m/z549[M+H]+@r.t.7.19分。HRMS(ESI)C30H38FN6O3[M+H]+計算値549.2984、実測値549.2984。