以下は、添付図面を参照してこの出願の技術的な解決策を説明する。
この出願で提供される技術的な解決策は、デバイス・デバイス間(device to device、D2D)のシナリオにおいて使用されてよく、任意で、車両のインターネット(vehicle to everything、V2X)のシナリオにおいて使用されてよい。たとえば、V2Xのシナリオは、具体的には、以下のシステム、すなわち、車両・車両間(vehicle to vehicle、V2V)通信、車両・歩行者間(vehicle to pedestrian、V2P)通信、車両・ネットワーク間(vehicle to network、V2N)サービス、車両・インフラ間(vehicle to infrastructure、V2I)通信、および同様のもののうちのいずれか1つであってよい。
たとえば、D2Dは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)D2Dまたは新無線(New Radio、NR)D2Dであってよく、またはテクノロジーの発展にともなって現れ得る別の通信システムにおけるD2Dであってよい。同様に、V2Xは、LTE V2XまたはNR V2Xであってよく、またはテクノロジーの発展にともなって現れ得る別の通信システムにおけるV2Xであってよい。
この出願の実施形態において、端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、車両、車両搭載センサー、車載ユニット(on-board unit、OBU)、路側ユニット(roadside unit、RSU)、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置、セルラー電話、コードレス電話、セッション・イニシエーション・プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナル・デジタル・アシスタント(personal digital assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデムに接続されたコンピューティングデバイスまたは別の処理デバイス、ウェアラブルデバイス、または同様のものであってよい。
この出願の実施形態において、ネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスである。たとえば、アクセスネットワークデバイスは、LTEシステムにおける進化型NodeB(evolved NodeB、eNB、またはeNodeB)、5GまたはNRネットワークにおけるgNodeB(gNB)、またはクラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)のシナリオにおける無線コントローラ、中継局、アクセスポイント、または送受信ポイント(transmission and reception point、TRP)であってよい。
この出願の実施形態において、端末デバイスは、代替的に、端末デバイスのチップ、D2DまたはV2X通信機能を有する通信装置、ユニット、モジュール、または同様のもの、たとえば、車載通信装置、車載通信モジュール、または車載通信チップであってよいことが理解されるべきである。
この出願の実施形態において、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、ハードウェアレイヤ、ハードウェアレイヤにおいて動作するオペレーティングシステムレイヤ、およびオペレーティングシステムレイヤにおいて動作するアプリケーションレイヤを含む。ハードウェアレイヤは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit、MMU)、およびメモリ(主メモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、プロセス(process)を使用することによってサービスの処理を実現する任意の1つまたは複数のコンピュータオペレーティングシステム、たとえば、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、またはWindowsオペレーティングシステムであってよい。アプリケーションレイヤは、ブラウザ、アドレス帳、ワード処理ソフトウェア、およびインスタントメッセージングソフトウェアなどのアプリケーションを含む。加えて、この出願の実施形態において提供される方法を実行するためのエンティティの特定の構造は、エンティティが、この出願の実施形態において提供される方法のコードを記録するプログラムを実行して、この出願の実施形態において提供される方法に従って通信を実行することができるという条件で、この出願の実施形態において特に限定されない。たとえば、この出願の実施形態において提供される方法を実行するためのエンティティは、端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスまたはネットワークデバイス内の、プログラムを呼び出し、実行することができる機能モジュールであってよい。
加えて、この出願の態様または特徴は、標準的なプログラミングおよび/またはエンジニアリングテクノロジーを使用する方法、装置、または製品として実現され得る。この出願において使用される用語「製品」は、任意のコンピュータ可読構成要素、担体、または媒体からアクセスされることが可能であるコンピュータプログラムを包含する。たとえば、コンピュータ可読媒体は、限定されないが、磁気記憶構成要素(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(compact disc、CD)、またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカードおよびフラッシュメモリ構成要素(たとえば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含んでよい。加えて、この明細書において説明される様々な記憶媒体は、情報を記憶するように構成された1つまたは複数のデバイスおよび/またはその他の機械可読媒体を示し得る。用語「機械可読媒体」は、限定されないが、命令および/またはデータを記憶する、含む、かつ/または運ぶことができる無線チャネルおよび様々なその他の媒体を含んでよい。
図1は、V2X通信アーキテクチャの概略的な図である。図1に表されるように、アーキテクチャには、2つの通信インターフェース、すなわち、PC5インターフェースおよびUuインターフェースを含む。PC5インターフェースは、V2X UE(たとえば、図に表されるV2X UE1とV2X UE2)の間の直接通信インターフェースである。V2X UEの間の直接通信リンクは、サイド・リンクまたはサイドリンク(sidelink、SL)としても定義される。Uuインターフェース通信は、送信側のV2X UE(たとえば、V2X UE1)がUuインターフェースを通じて基地局にV2Xデータを送信し、基地局が処理のためにV2Xアプリケーションサーバにデータを送信し、V2Xアプリケーションサーバが処理されたデータを基地局に配信し、そして、基地局がデータを受信側のV2X UE(たとえば、V2X UE2)に送信する通信モードである。Uuインターフェース通信モードにおいては、送信側のV2X UEのアップリンクデータをアプリケーションサーバに転送する基地局と、アプリケーションサーバによって配信されたダウンリンクデータを受信側のV2X UEに転送する基地局とが、同じ基地局であってく、または異なる基地局であってよい。これは、具体的には、アプリケーションサーバによって決定されてよい。送信側のV2X UEによって実行される基地局への送信は、アップリンク(uplink、UL)伝送と呼ばれ、基地局によって実行される受信側のV2X UEへの送信は、ダウンリンク(downnlink、DL)伝送と呼ばれることが理解されるべきである。
V2Xのシナリオにおいて、サイドリンクを通じてデータを伝送するとき、端末デバイスは、V2XレイヤからのQoSフローに対応するSLRB構成情報を知る必要がある。既存のプロトコルにおける結論によれば、RRC接続状態の端末デバイスが、SLRB構成情報を要求するためにQoS情報をネットワークデバイスに報告し得る。しかし、端末デバイスがQoS情報を報告する条件は、先行技術において明確に定義されていない。
このことに鑑みて、この出願は、通信方法を提供する。方法は、QoS情報を報告するように端末デバイスをトリガするための条件を明確に定義する。
以下は、この出願において提供される通信方法を説明する。
図2は、この出願による通信方法200の概略的なフローチャートである。図2に表されるように、方法は、S210およびS220を含んでよい。任意で、方法は、S230をさらに含んでよい。
S210.端末デバイスの上位レイヤが、端末デバイスのアクセスレイヤに第1の情報を送信する。第1の情報は、第1のQoSフローを識別するために使用される。
端末デバイスの上位レイヤ(以下で「上位レイヤ」と呼ばれる)は、端末デバイスのアクセスレイヤ(以下で「アクセスレイヤ」と呼ばれる)より上のレイヤである。たとえば、上位レイヤは、V2Xレイヤ、アプリケーションレイヤ、またはV2Xレイヤとアプリケーションレイヤの間のレイヤであってよい。たとえば、アクセスレイヤは、RRCレイヤ、SDAPレイヤ、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤを含んでよい。
S220.第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであるとアクセスレイヤが判定するとき、または第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであり、かつ第1のQoSフローからSLRBへのマッピング関係が構成されていないとアクセスレイヤが判定するとき、または第1のQoSフローからSLRBへのマッピング関係が構成されていないとアクセスレイヤが判定するとき、第1のQoSフローについての第1のQoS情報をネットワークデバイスに報告する。
それに対応して、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告された第1のQoS情報を受信する。第1のQoS情報は、第1の情報の一部またはすべての内容を含む。任意で、第1のQoS情報は、第1のQoSフローの識別情報をさらに含んでよい。第1のQoSフローの識別情報は、第1の情報の第1のPFIではないことが理解されるべきである。
S230.ネットワークデバイスが、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を端末デバイスに送信する。それに対応して、端末デバイスは、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を受信する。
任意で、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されるSLRB構成情報に含まれてよい。
SLRB構成情報は、SLRB構成とも呼ばれ得る。SLRB構成情報は、第1の構成情報を含み、第1の構成情報は、第1のSLRB構成情報とも呼ばれ得る。第1のSLRB構成情報は、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報であり、言い換えると、第1の構成情報は、第1のQoS情報に関連付けられたSLRB構成情報である。
この出願において提供される方法によれば、QoS情報を報告するように端末デバイスをトリガするための条件が明確に定義され、その結果、端末デバイスは、特定の条件が満たされるときにのみQoS情報を報告してよく、それによって、QoSフローごとまたはデータパケットごとに対応するQoS情報を報告することを防止し、シグナリングオーバーヘッドを削減する。
方法200のステップが、以下で詳細に説明される。
S210において、第1のQoSフローをアクセスレイヤに送信する前に、上位レイヤは、まず、第1の情報をアクセスレイヤに送信して、送信されるべき第1のQoSフローについての関連する情報をアクセスレイヤに通知してよい。
代替的に、第1のQoSフロー(つまり、第1のQoSフローに対応するデータパケット)をアクセスレイヤに送信するとき、上位レイヤは、第1のQoSフローに関連付けられた第1の情報をアクセスレイヤに示す。
たとえば、第1の手法において、第1の情報は、第1のサイドリンク情報、第1のPFI、および第1のQoSパラメータを含んでよい。第2の手法において、第1の情報は、第1のPFIおよび第1のQoSパラメータを含んでよい。
第1のサイドリンク情報、第1のPFI、および第1のQoSパラメータは、互いに関連付けられる。
第1のサイドリンク情報は、第1のサイドリンクを識別するために使用される。第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報、第1の送信元識別子、および第1の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含んでよい。任意で、第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報、第1の送信元識別子、および第1の送信先識別子を含んでよい。代替的に、第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報および第1の送信先識別子のみを含んでよい。代替的に、第1のサイドリンク情報は、第1の送信元識別子および第1の送信先識別子のみを含んでよい。代替的に、第1のサイドリンク情報は、第1の送信先識別子のみを含んでよい。第1の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。この出願において、送信元識別子は、送信元レイヤ2識別子、すなわち、sourceレイヤ2(layer 2、L2)IDであり、送信先識別子は、送信先レイヤ2識別子、すなわち、destination L2 IDである。
この出願において、任意で、QoSパラメータは、以下、すなわち、PC5インターフェース第5世代通信システムサービス品質識別子(PC5 5G quality of service identifier、PQI)、保証フロービットレート(guaranteed flow bit rate、GFBR)、最大フロービットレート(maximum flow bit rate、MFBR)、および最小要求通信範囲(minimum required communication range、range)のうちの1つまたは複数を含んでよい。たとえば、第1のQoSパラメータは、以下、すなわち、第1のPQI、第1のGFBR、第1のMFBR、および第1のrangeのうちの1つまたは複数を含んでよい。
任意で、予め定義されたインデックス(index)値が、GFBRを示すために使用されてよい。
たとえば、ネットワークデバイスは、システム情報ブロック(system information block、SIB)を使用することによってGFBRの範囲のリストをブロードキャストしてよい。端末デバイスは、インデックス値0がリスト内の第1のGFBRの範囲を示し、インデックス値1がリスト内の第2のGFBRの範囲を示す、などと判定する。いずれの2つのGFBRの範囲の間にも共通部分が存在しないことが理解されるべきである。MFBRも類似の手法で示されてよい。たとえば、第1のGFBRが、インデックス値1によって示されるGFBRの範囲であってよく、第1のMFBRが、インデックス値1によって示されるMFBRの範囲であってよい。
別の例として、ネットワークデバイスは、代替的に、SIBを使用することによってGFBRリストのリストをブロードキャストしてよい。端末デバイスは、インデックス値0がリスト内の第1のGFBRリストを示し、インデックス値1がリスト内の第2のGFBRリストを示す、などと判定する。GFBRリスト内の各GFBRは、特定の値によって表現され、いずれの2つのGFBRリストの間にも共通部分が存在しない。MFBRも類似の手法で示されてよい。たとえば、第1のGFBRが、インデックス値1によって示されるGFBRリストであってよく、第1のMFBRが、インデックス値1によって示されるMFBRリストであってよい。
さらに別の例として、インデックス値は、範囲ではなくGFBRの特定の値を示してよい。たとえば、第1のGFBRが、1のインデックスを有するGFBRであってよく、1のインデックスを有するGFBRが、1MbpsのGFBR値を示す。
任意で、2つの値が、GFBRの範囲を識別するために使用されてよく、それぞれ、GFBRの範囲の最小値および最大値を示す。MFBRも類似の手法で示されてよい。たとえば、第1のGFBRが(1, 2)であり、1が1MbpsのGFBRを示し、2が4MbpsのGFBRを示す。言い換えると、第1のGFBRは、1Mbpsから4MbpsまでのGFBR値の範囲を示す。
任意で、予め定義されたインデックス値が、QoSパラメータのすべてのパラメータの値または値の範囲(値のリスト)を示すために使用されてよい。たとえば、インデックス値0によって示されるQoSパラメータのパラメータの意味は以下の通りであり、すなわち、PQIが1であり、GFBRが(1Mbpsから4Mbps)であり、MFBRが(16Mbpsから64Mbps)であり、rangeが100mである。代替的に、インデックス値0によって示されるQoSパラメータのパラメータの意味は、以下の通りであり、すなわち、PQIが1であり、GFBRが(1Mbps、2Mbps、3Mbps、または4Mbps)であり、MFBRが(16Mbps、20Mbps、32Mbps、48Mbps、または64Mbps)であり、rangeが100mである。
S220は、アクセスレイヤのRRCレイヤによって実行されてよい。しかし、これは、この出願において限定されない。
S220においては、端末デバイスがQoSフローについてのQoS情報をネットワークデバイスに報告する前に、QoSフローからSLRBへのマッピング関係が、構成されていてもよく、またはQoSフローからSLRBへのマッピング関係は、構成されていない。実装においては、QoSフローが新しいQoSフローであるという条件で、端末デバイスが、QoSフローからSLRBへのマッピング関係を要求するために、対応するQoS情報をネットワークデバイスに報告する。別の実装においては、QoSフローが新しいQoSフローであり、かつQoSフローからSLRBへのマッピング関係が構成されていないときにのみ、端末デバイスが、対応するQoSをネットワークデバイスに報告する。さらに別の実装においては、QoSフローからSLRBへのマッピング関係が構成されていないという条件で、QoSフローが新しいQoSフローであるかどうかを判定することなく、対応するQoS情報が、ネットワークデバイスに報告される。
この明細書において、第1のQoSフローからSLRBへのマッピング関係を構成することは、第1のQoSフローに関連付けられたSLRBを構成すること、または第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を構成することとしても理解され得ることが理解されるべきである。加えて、第1のQoSフローがSLRBにマッピングされる必要があることは、第1のQoSフローがSLRBに関連付けられるか、または第1のQoSフローがSLRB構成情報に関連付けられることとしても理解され得る。
以下は、第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであるかどうかをどのように判定するかを説明する。
第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであるかどうかを判定する以下の手法のうちのいずれの1つにおいても、第1のサイドリンク情報に関連付けられ、かつアクセスレイヤに記憶されるPFIおよびQoSパラメータが、以下の原則、すなわち、各PFIが、1つのQoSパラメータに関連付けられ、PFIが、異なるQoSパラメータに関連付けられること、に準拠することが留意されるべきである。
手法1
第1のサイドリンク情報に関連付けられ、かつアクセスレイヤに記憶される(または現在構成されている)PFIが第1のPFIを含まず、かつ第1のサイドリンク情報に関連付けられたQoSパラメータが第1のQoSパラメータを含まないならば、第1のQoSフローが、新しいQoSフローであると判定される。
例を使用することによって説明の容易さのために、第1のPFIおよび第1のQoSパラメータは、ここで、それぞれ、PFI #1およびQoSパラメータ#1と表記される。
たとえば、第1の情報が受信される前、アクセスレイヤに記憶される第1のサイドリンク情報、PFI、およびQoSパラメータの間の関連付け関係が表1に表されることが仮定される。
表1を参照すると、第1のサイドリンク情報に関連付けられ、かつアクセスレイヤに記憶されるPFIがPFI #1を含まず、第1のサイドリンク情報に関連付けられたQoSパラメータがQoSパラメータ#1を含まないことが知られることが可能である。従って、第1のQoSフローは、新しいQoSフローであると判定される。
手法2
第1のサイドリンク情報に関連付けられ、かつアクセスレイヤに記憶されるPFIが第1のPFIを含まないならば、第1のQoSフローが、新しいQoSフローであると判定される。
任意で、第1のサイドリンク情報に関連付けられ、かつアクセスレイヤに記憶されるPFIが第1のPFIを含まないが、第1のサイドリンク情報に関連付けられた記憶されたQoSパラメータが第1のQoSパラメータを含むならば、アクセスレイヤは、第1のQoSフローが新しいQoSフローでないと判定する。第1のサイドリンク情報と第1のQoSパラメータの両方に関連付けられ、かつアクセスレイヤに記憶されるPFIがPFI #5であり、かつPFI #5に対応するQoSフローがマッピングされるSLRB #5が既に存在すると仮定すると、端末デバイスのアクセスレイヤは、第1のサイドリンク情報、PFI #5、および第1のQoSパラメータからSLRB #5へのマッピング関係を、第1のサイドリンク情報、PFI #1、および第1のQoSパラメータからSLRB #5へのマッピング関係に更新する。
手法3
第1のサイドリンク情報に関連付けられ、かつアクセスレイヤに記憶されるQoSパラメータが第1のQoSパラメータを含まないならば、第1のQoSフローが、新しいQoSフローであると判定される。
手法4
アクセスレイヤに記憶されたPFIが第1のPFIを含まず、かつ記憶されたQoSパラメータが第1のQoSパラメータを含まないならば、第1のQoSフローが、新しいQoSフローであると判定される。
手法5
アクセスレイヤに記憶されたPFIが第1のPFIを含まないならば、第1のQoSフローが、新しいQoSフローであると判定される。
任意で、アクセスレイヤに記憶されたPFIが第1のPFIを含まないが、記憶されたQoSパラメータが第1のQoSパラメータを含むならば、アクセスレイヤは、第1のQoSフローが新しいQoSフローでないと判定する。第1のQoSパラメータに関連付けられ、かつアクセスレイヤに記憶されるPFIがPFI #5であり、かつPFI #5に対応するQoSフローがマッピングされるSLRB #5が既に存在すると仮定すると、端末デバイスのアクセスレイヤは、第1のサイドリンク情報、PFI #5、および第1のQoSパラメータからSLRB #5へのマッピング関係を、第1のサイドリンク情報、PFI #1、および第1のQoSパラメータからSLRB #5へのマッピング関係に更新する。
手法6
アクセスレイヤに記憶されたQoSパラメータが第1のQoSパラメータを含まないならば、第1のQoSフローが、新しいQoSフローであると判定される。
任意で、ここで説明される手法1、手法2、および手法3のうちのいずれか1つが、S210の第1の情報のための第1の手法と組み合わされてよく、手法4、手法5、および手法6のうちのいずれか1つが、S210の第1の情報のための第2の手法と組み合わされてよい。しかし、これは、この出願において限定されない。
加えて、S220において、第1のQoSフローが新しいQoSフローであるとアクセスレイヤが判定するならば、アクセスレイヤは、第1のサイドリンク情報、第1のPFI、および第1のQoSパラメータの間の関連付け関係を記憶してよい。
任意で、この出願の説明において、第1のQoSフローからSLRBへのマッピング関係を構成することは、第1のQoSフローからデフォルト(default)のSLRBへのマッピング関係を構成することを含まない。
任意で、第1のQoS情報を報告するとき、端末デバイスは、前に報告されたQoS情報をさらに報告してよい。言い換えると、第1のQoSフローについての第1のQoS情報を報告することに加えて、その他のQoS情報が、さらに報告されてよく、QoS情報は、前にネットワークデバイスに報告された。
任意で、第1のQoS情報は、サイドリンクユーザ機器情報(sidelink UE information、SUI)メッセージまたは別のRRCメッセージを使用することによって送信されてよい。
以下は、S220の第1のQoS情報およびS230のSLRB構成情報および第1のSLRB構成情報の可能な設計を説明する。
1.第1のQoS情報
設計1:第1のQoS情報は、第1のQoSパラメータおよび第1の通信タイプ情報を含んでよい。
設計2:第1のQoS情報は、第1のPFI、第1のQoSパラメータ、および第1のサイドリンク情報を含んでよい。
設計3:第1のQoS情報は、第1のPFIおよび第1のQoSパラメータを含んでよい。任意で、第1のQoS情報は、第1の通信タイプ情報をさらに含んでよい。
2. SLRB構成情報
この出願において、SLRBは、SLシグナリング無線ベアラ(sidelink signaling radio bearer、SL-SRB)およびSL-DRBを含んでよい。言い換えると、SLRB構成情報は、SL-DRB構成情報およびSL-SRB構成情報を含んでよい。この明細書においては、SL-DRBが主に説明される。
可能な実装では、S230においてネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されるSLRB構成情報が、1つまたは複数のSL-DRBを構成するために使用されてよく、言い換えると、SLRB構成情報が、1つまたは複数のSL-DRB構成情報を含んでよい。任意で、SLRB構成情報は、1つまたは複数のSL-DRBを修正するためにさらに使用されてよい。任意で、SLRB構成情報は、1つまたは複数のSL-DRBを解放するためにさらに使用されてよい。
たとえば、SLRB構成情報は、たとえば、SLDRB-ToAddListと表記される追加リストを含んでよい。リストは、構成されるべき(言い換えると、追加されるかまたは確立される)SL-DRBのIDを含んでよい。加えて、SLRB構成情報は、構成されるべき各SL-DRBのIDに対応する構成情報をさらに含む。SLRB構成情報は、たとえば、SLDRB-ToModListと表記される修正リストをさらに含んでよい。リストは、修正されるべき(言い換えると、再構成されるかまたは再確立される)SL-DRBのIDを含んでよい。加えて、SLRB構成情報は、修正されるべき各SL-DRBのIDに対応する構成情報をさらに含む。
別の例として、SLRB構成情報は、たとえば、SLDRB-ToAddModListと表記される追加/修正リストを含んでよい。リストは、構成される/修正されるべきSL-DRBのIDを含んでよい。加えて、SLRB構成情報は、構成される/修正されるべき各SL-DRBのIDに対応する構成情報をさらに含む。具体的には、SLDRB-ToAddModList内のいくつかのSL-DRB IDが、端末デバイスによって前に受信された(言い換えると、現在記憶されているかまたは現在構成されている)SLRB構成情報のSLDRB-ToAddModListに含まれないならば、SL-DRB IDに対応するSL-DRBは、構成されるべき(言い換えると、「追加される」)SL-DRBであると考えられ、SLDRB-ToAddModList内のいくつかのSL-DRB IDが、端末デバイスによって前に受信されたSLRB構成情報のSLDRB-ToAddModListに含まれるならば、SL-DRB IDに対応するSL-DRBは、修正されるべきSL-DRBである、言い換えると、SL-DRB IDに対応するSL-DRBは、再構成されるかまたは再確立されるべきSL-DRBであると考えられる。
任意で、SLRB構成情報は、たとえば、SLDRB-ToReleaseListと表記される解放リストをさらに含んでよい。リストは、解放されるべきSL-DRBのIDを含む。SLRB構成情報を受信した後、端末デバイスは、SLDRB-ToReleaseList内のSL-DRB IDに対応するSL-DRBを解放する。
たとえば、1つのSL-DRB構成情報、つまり、1つのSL-DRB IDに対応する構成情報は、1つのSDAPエンティティ構成情報を含んでよい。1つのSL-DRB構成情報が1つのSDAPエンティティ構成情報を含んでよいことは、SDAPエンティティ構成情報がSL-DRB構成情報に関連付けられることとも理解され得ることが理解されるべきである。1つのSDAPエンティティ構成情報が1つのSL-DRB構成情報に関連付けられることは、以下のように、すなわち、SDAPエンティティ構成情報がSL-DRB構成情報に対応するSL-DRB IDを含むように具現化されてよい。1つのSDAPエンティティ構成情報が1つのSL-DRB構成情報に関連付けられることは、以下のように、すなわち、SDAPエンティティ構成情報がSL-DRB構成情報に対応するSL-DRB IDによって示されるSL-DRBに関連付けられるとも理解され得る。
任意で、1つのSDAPエンティティ構成情報は、以下の(1)から(5)のうちの1つまたは複数を含んでよい。
(1)SDAPエンティティ構成情報に関連付けられたSL-DRBにマッピングされる追加されたQoSフローについての情報。
ここでの追加されたQoSフローは、QoSフロー#1およびQoSフロー#2であり、かつSDAPエンティティ構成情報に関連付けられたSL-DRBは、SL-DRB #1であると仮定される。これは、QoSフロー#1およびQoSフロー#2がSL-DRB #1にマッピングされる必要があることを意味する。言い換えると、ネットワークデバイスは、前に端末デバイスのためにQoSフロー#1およびQoSフロー#2からSL-DRBへのマッピング関係を構成しておらず、ネットワークデバイスは、現在、SLRB構成情報を使用することによって、QoSフロー#1およびQoSフロー#2からSL-DRBへのマッピング関係を、以下のように、すなわち、QoSフロー#1およびQoSフロー#2をSL-DRB #1にマッピングするように構成する。
(2)SDAPエンティティ構成情報に関連付けられたSL-DRBにマッピングされる解放されたQoSフローについての情報。ここでの解放されたQoSフローは、QoSフロー#3およびQoSフロー#4であり、SDAPエンティティ構成情報に関連付けられたSL-DRBは、SL-DRB #1であると仮定される。これは、ネットワークデバイスが、QoSフロー#3およびQoSフロー#4からSL-DRB #1へのマッピング関係を解放することを端末デバイスに示すことを意味する。
(1)および(2)について、QoSフローについての情報は、QoSフローに関連付けられた以下のパラメータ、すなわち、PFI、QoSパラメータ、リソース割り当てモード、通信タイプ、送信元識別情報(つまり、source L2 ID)、送信先識別情報(つまり、destination L2 ID)、および接続識別情報のうちのいくつかまたはすべてであってよいことが留意されるべきである。リソース割り当てモードは、モード1(mode 1)およびモード2(mode 2)のうちの1つである。モード1において、ネットワークデバイスは、スケジューリングを通じて、サイドリンク伝送を実行するためのリソースを端末デバイスに割り当てる。モード2において、端末デバイスは、リソースプールから、サイドリンク伝送を実行するためのリソースを選択する必要がある。接続識別情報は、送信元識別情報および送信先識別情報を変換することによって得られる情報である。QoSフローについての情報は、第1のSLRB構成情報を参照して以下で詳細に説明される。詳細は、ここで説明されない。
(3)SL-DRB構成情報がdefault SL-DRB構成であるかどうかについての表示情報。
(4)SDAPレイヤのパケットヘッダ情報。
(5)SDAPエンティティ識別情報: SDAPエンティティ構成情報に対応するSDAPエンティティを識別するために使用されるID。
任意で、1つのSL-DRB構成情報は、以下、すなわち、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPエンティティ構成情報、無線リンク制御RLCエンティティ構成情報、および論理チャネルLCH構成情報のうちの1つまたは複数をさらに含んでよい。
たとえば、PDCPエンティティ構成情報は、以下、すなわち、
PDCPバッファ内のPDCP SDUの記憶持続時間を制御するために使用されるdiscardTimerタイマー、
再順序付け機能において順序が狂ったデータパケットを待つために使用されるt-Reorderingタイマー、
PDCPレイヤが上位レイヤに順序が狂ったデータパケットを配信することができるかどうか、
PDCPレイヤにおいてsidelinkデータ圧縮を使用するべきかどうか、およびsidelinkデータ圧縮のための関連する構成、たとえば、圧縮バッファのサイズおよび圧縮のために使用される辞書、
PDCPレイヤにおいてPDUのために使用される順序番号(Sequence Number、SN)の長さ、
暗号化および/または完全性保護が使用されるかどうかを含む、PDCPエンティティのために使用されるセキュリティ構成、
PDCPエンティティのために使用されるセキュリティアルゴリズム(完全性保護アルゴリズムおよび暗号化アルゴリズム)、鍵、および/または同様のもの、
duplicationメカニズムおよびduplication構成がPDCPエンティティのために使用されるかどうか、duplicationメカニズムが使用されるならば、PDCPエンティティは、2つ以上のRLCエンティティおよびLCHに対応し、ここでのduplicationメカニズムは、PDCPエンティティがPDCP PDUを複製し、処理および伝送のために2つ以上の関連付けられたRLCエンティティにPDCP PDUを配信することを意味し、および
PDCPレイヤのヘッダ圧縮アルゴリズムのための関連する構成、たとえば、ヘッダ圧縮を使用するべきかどうか
のうちの少なくとも1つを含んでよい。
duplicationメカニズムは、PDCPエンティティがPDCP PDUを複製し、処理および伝送のために2つ以上の関連付けられたRLCエンティティにPDCP PDUを配信することを意味する。
たとえば、RLCエンティティ構成情報は、以下、すなわち、
RLCエンティティのために使用されるモード:確認モード(acknowledged mode、AM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)、または透過モード(transparent mode、TM)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
送信RLCエンティティがAMを使用するように構成されるならば、RLC構成は、以下、すなわち、RLCレイヤのPDUの順序番号(sequence number、SN)の長さ、polling再伝送の開始を制御するためのt-PollRetransmitタイマー(pollingは、送信端AM RLCエンティティが、MAC PDU内のpolling bitを使用することによって、ステータスレポートのフィードバックを実行することを受信端AM RLCエンティティに示すことを意味する)、pollingが開始される必要がある前に送信されるべきRLC PDUの量を制御するためのpollPDUパラメータ、pollingが開始される必要がある前に送信されるべきRLC PDUのバイトの量を制御するためのpollByteパラメータ、およびRLCレイヤにおける再伝送の最大量maxRetxThresholdのうちの少なくとも1つをさらに含む。
送信RLCエンティティがUMを使用するように構成されるならば、RLCエンティティ構成は、RLCレイヤのPDUのSNの長さをさらに含む。
受信RLCエンティティがAMを使用するように構成されるならば、RLC構成は、以下、すなわち、RLCレイヤのPDUのSNの長さ、セグメントを待つようにRLCレイヤを制御するためのt-Reassemblyタイマー、およびステータスレポートを頻繁に送信することを防止するようにRLCレイヤを制御するためのt-StatusProhibitタイマーのうちの少なくとも1つをさらに含む。
受信RLCエンティティがUMを使用するように構成されるならば、RLCエンティティ構成は、以下、すなわち、RLCレイヤのPDUのSNの長さ、およびセグメントを待つようにRLCレイヤを制御するためのt-Reassemblyタイマーのうち少なくとも1つをさらに含む。
たとえば、LCH構成は、具体的には、以下、すなわち、
LCH識別子またはLCHインデックス、
LCHが属する論理チャネルグループの識別子、
論理チャネル優先順位付け処理を実行するための関連するパラメータ、すなわち、優先度、優先順位付けされたビットレート(prioritisedBitRate、PBR)、およびトークンバケットのサイズおよび持続時間、
LCHにおいてデータを伝送するために使用されることが可能であるキャリアについての情報、
LCHにおいてデータを伝送するために使用されることが可能であるリソース割り当てモードについての情報、たとえば、mode 1(mode-1は、基地局のリソーススケジューリングモードに対応する)、mode 2(mode-2は、UEのリソース選択モードに対応する)、またはmode 1およびmode 2、
LCHにおいてデータを伝送するために使用されることが可能であるリソースのnumerology情報、たとえば、サブキャリア間隔、サイクリックプレフィックスの長さ、リソースの時間領域の持続時間、およびリソースが構成された許可リソースであり得るかどうか、
LCHがSRをトリガすることができるかどうかを制御するためのSR-maskパラメータ、および
LCHが遅延された手法でSRをトリガすることができるかどうかを制御するためのSR-DelayTimerAppliedパラメータ
のうちの少なくとも1つを含んでよい。
3.第1のSLRB構成情報、つまり、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報
この出願において、SLRB構成情報は、第1のSLRB構成情報を含み、第1のSLRB構成情報は、SLRB構成情報内の、構成されるまたは追加されるべきSL-DRBのIDに対応する構成情報である。第1のSLRB構成情報は、第1のSL-DRB構成情報およびSL-SRB構成情報を含む。この出願においては、第1のSL-DRB構成情報が主に説明される。第1のSL-DRB構成情報は、第1のSDAPエンティティ構成情報を含む。
任意で、第1のSLRB構成情報は、SIBを使用することによってまたは事前構成を通じてさらに取得されてよい。
第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1のQoSフローについての情報を含む。第1のQoSフローは、第1のSDAPエンティティ構成情報に追加される必要があり、かつ第1のSL-DRB構成情報に対応するSL-DRBにマッピングされるQoSフローであることが理解されるべきである。
以下は、第1のQoSフローについての情報の可能な設計を説明する。
設計1
第1のQoSフローについての情報が、第1のQoSパラメータを含み、つまり、第1のSDAPエンティティ構成情報が、第1のQoSパラメータを含んでよい。任意で、第1のQoSフローについての情報は、第1の通信タイプ情報をさらに含んでよく、つまり、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1の通信タイプ情報をさらに含んでよく、または第1の通信タイプ情報が、第1のSDAPエンティティ構成情報に関連付けられる。
第1のQoSフローについての情報の内容が設計1に表されるならば、端末デバイスは、第1のQoSパラメータに関連付けられた異なるサイドリンクについて、第1のSL-DRB構成情報に基づいて、対応するSL-DRBを確立してよいことが理解されるべきである。たとえば、端末デバイスは、第1のサイドリンクについて第1のSL-DRB構成情報に基づいてSL-DRBを確立してよく、第1のQoSパラメータに関連付けられた別のサイドリンクについて第1のSL-DRB構成情報に基づいてSL-DRBをさらに確立してよい。
たとえば、第1のSDAP構成情報は、以下の通りである。
SL-V2X-SDAP-Config-r16::= SEQUENCE {
defaultDRB BOOLEAN,
mappedQoS-FlowsToAdd SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofQFIs)) OF QoS parameters OPTIONAL, -- Need N
mappedQoS-FlowsToRelease SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofQFIs)) OF QoS parameters OPTIONAL, -- Need N
...
}
QoS parameters ::= SEQUENCE (PQI,GFBR,MFBR,range)
PQI ::= INTEGER (0..maxPQI)
GFBR ::= INTEGER (0..maxGFBR)
MFBR ::= INTEGER (0..maxMFBR)
range ::= INTEGER (0..maxrange)
設計2
第1のQoSフローについての情報が、第2のQoSパラメータを含み、つまり、第1のSDAPエンティティ構成情報が、第2のQoSパラメータを含んでよい。任意で、第1のQoSフローについての情報は、第1の通信タイプ情報をさらに含んでよく、つまり、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1の通信タイプ情報をさらに含んでよく、または第1の通信タイプ情報が、第1のSDAPエンティティ構成情報に関連付けられる。
第2のQoSパラメータは、以下の条件を満たす。
(第1のQoSパラメータおよび第2のQoSパラメータを含む)QoSパラメータがGFBRを含むとき、第2のQoSパラメータのGFBRに対応する値または値の範囲または値のリストが、第1のQoSパラメータのGFBRに対応する値の範囲または値のリストを含む。QoSパラメータがMFBRを含むとき、第2のQoSパラメータのMFBRに対応する値の範囲または値のリストが、第1のQoSパラメータのMFBRに対応する値または値の範囲または値のリストを含む。QoSパラメータがPQIを含むとき、第2のQoSパラメータのPQIが、第1のQoSパラメータのPQIと同じである。QoSパラメータがrangeを含むとき、第2のQoSパラメータのrangeが、第1のQoSパラメータのrangeと同じである。
第1のQoSフローについての情報の内容が設計2に表されるならば、端末デバイスは、第1のSL-DRB構成情報に基づいて、値の範囲が第2のQoSパラメータに対応する値の範囲(または値のリスト)内に入るQoSパラメータに関連付けられたサイドリンクについて対応するSL-DRBを確立してよいことが理解されるべきである。たとえば、端末デバイスは、第1のサイドリンクについて第1のSL-DRB構成情報に基づいてSL-DRBを確立してよく、値の範囲が第2のQoSパラメータに対応する値の範囲内に入るQoSパラメータに関連付けられた別のサイドリンクについて第1のSL-DRB構成情報に基づいてSL-DRBをさらに確立してよい。
任意で、ここでの設計1および設計2は、上記の説明における第1のQoS情報の設計1と組み合わされてよい。しかし、これは、この出願において限定されない。
任意で、ここでの設計1および設計2は、第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであるかどうかを判定する手法3と組み合わされてよい。しかし、これは、この出願において限定されない。
設計3
第1のQoSフローについての情報が、第1のPFIを含んでよく、つまり、第1のSDAPエンティティ構成情報が、第1のPFIを含んでよい。第1のサイドリンク情報が第1の通信タイプ情報を含むとき、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1の通信タイプ情報をさらに含んでよく、または第1の通信タイプ情報が、第1のSDAPエンティティ構成情報に関連付けられ、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1のサイドリンク情報の第1の通信タイプ情報以外の内容、たとえば、第1の送信元識別子および第1の送信先識別子をさらに含んでよい。第1のサイドリンク情報が第1の通信タイプ情報を含まないとき、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1のサイドリンク情報をさらに含んでよい。
第1のQoSフローについての情報の内容が設計3に表されるならば、1つのSDAP構成情報(またはSLRB構成情報)に基づいて、1つのみのSL-DRBが確立されることが可能であり、SL-DRBは、特定のサイドリンクのためのSL-DRBであることが理解されるべきである。
たとえば、第1のSDAP構成情報は、以下の通りである。
SL-V2X-SDAP-Config-r16::= SEQUENCE {
SDAPinfo V2X-SDAPinfo
defaultDRB BOOLEAN,
mappedQoS-FlowsToAdd SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofQFIs)) OF PFI OPTIONAL, -- Need N
mappedQoS-FlowsToRelease SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofQFIs)) OF PFI OPTIONAL, -- Need N
...
}
V2X-SDAPinfo ::= sequence{
casttype ::= ENUMERATED {U,G,B} OPTIONAL,
sourceL2ID :: BIT STRING (SIZE (24)) OPTIONAL,
destiantionL2ID :: BIT STRING (SIZE (24)) OPTIONAL
}
PFI ::= INTEGER (0..maxPFI)
source L2 ID::= BIT STRING (SIZE (24))
destination L2 ID::= BIT STRING (SIZE (24))
任意で、ここでの設計3は、上記の説明における第1のQoS情報の設計2と組み合わされてよい。しかし、これは、この出願において限定されない。
任意で、ここでの設計3は、第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであるかどうかを判定する手法1または手法2と組み合わされてよい。しかし、これは、この出願において限定されない。
設計4
第1のQoSフローについての情報が、第1のPFIを含んでよく、つまり、第1のSDAPエンティティ構成情報が、第1のPFIを含んでよい。任意で、第1のQoS情報が第1の通信タイプ情報を含むとき、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1の通信タイプ情報に関連付けられる。
第1のQoSフローについての情報の内容が設計4に表されるならば、端末デバイスは、第1のPFIに関連付けられた異なるサイドリンクについて、第1のSL-DRB構成情報に基づいて、対応するSL-DRBを確立してよいことが理解されるべきである。たとえば、端末デバイスは、第1のサイドリンクについて第1のSL-DRB構成情報に基づいてSL-DRBを確立してよく、第1のPFIに関連付けられた別のサイドリンクについて第1のSL-DRB構成情報に基づいてSL-DRBをさらに確立してよい。
たとえば、第1のSDAP構成情報は、以下の通りである。
SL-V2X-SDAP-Config-r16::= SEQUENCE {
defaultDRB BOOLEAN,
mappedQoS-FlowsToAdd SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofQFIs)) OF PFI OPTIONAL, -- Need N
mappedQoS-FlowsToRelease SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofQFIs)) OF PFI OPTIONAL, -- Need N
...
}
PFI ::= INTEGER (0..maxPFI)
任意で、ここでの設計4は、上記の説明における第1のQoS情報の設計3と組み合わされてよい。しかし、これは、この出願において限定されない。
任意で、ここでの設計4は、第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであるかどうかを判定する手法4から手法6と組み合わされてよい。しかし、これは、この出願において限定されない。
任意で、第1のSL-DRB構成情報は、第1のSL-DRBに関連付けられる以下、すなわち、PDCPエンティティ構成情報、RLCエンティティ構成情報、およびLCH構成情報のうちの1つまたは複数をさらに含んでよい。詳細については、上記の説明を参照されたい。詳細は、ここで再度説明されない。
この出願において、端末デバイスのSDAPエンティティは、2つの手法で構成され得る。
任意で、この出願におけるSDAPエンティティ構成手法は、RRCアイドル状態、RRC非アクティブ状態、およびOOC状態のすべてに適用可能である。
この出願は、端末デバイスの第1のサービスデータ適応プロトコルSDAPエンティティが、第1のサイドリンク情報および第1のPC5インターフェースサービス品質フロー識別子PFIに基づいて、または第1のサイドリンク情報および第1のサービス品質QoSパラメータに基づいて、第1のQoSフローを第1のサイドリンク無線ベアラSLRBにマッピングすることを含む通信方法をさらに提供する。第1のサイドリンク情報、第1のQoSパラメータ、および第1のPFIは、すべて、第1のQoSフローに関連付けられる。第1のサイドリンク情報は、第1のサイドリンクを識別するために使用される。第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報、第1の送信元識別子、および第1の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含む。第1の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。この出願において提供される通信方法によれば、端末デバイスのSDAPエンティティは、QoSフローを対応するSLRBにマッピングしてよい。
任意で、方法は、以下の説明におけるSDAPエンティティ構成手法1と組み合わされてよい。
この出願は、端末デバイスの上位レイヤが、第1のサイドリンク情報に基づいて第1のサービスデータ適応プロトコルSDAPエンティティに第1のサービス品質QoSフローを配信することを含む通信方法をさらに提供する。第1のQoSフローは、第1のサイドリンク情報、第1のPC5インターフェースサービス品質フロー識別子PFI、および第1のサービス品質QoSパラメータに関連付けられる。第1のサイドリンク情報は、第1のサイドリンクを識別するために使用される。第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報、第1の送信元識別子、および第1の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含む。第1の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。
第1のSDAPエンティティは、PFIまたは第1のQoSパラメータに基づいて第1のQoSフローを第1のサイドリンク無線ベアラSLRBにマッピングする。
この出願において提供される通信方法によれば、端末デバイスの上位レイヤは、QoSフローを対応するSDAPエンティティに配信してよく、SDAPエンティティは、QoSフローを対応するSLRBにマッピングしてよい。
任意で、方法は、以下の説明におけるSDAPエンティティ構成手法2と組み合わされてよい。
SDAPエンティティ構成手法:
手法1:
1つの端末デバイスが、1つのみのSDAPエンティティを有する。
任意で、上記の説明における第1の情報の第1の手法のために、端末デバイスは、1つのみのSDAPエンティティを有してよい。たとえば、第1のSDAP構成情報が設計1または設計2の第1のQoSフローについての情報を含むとき、つまり、第1のSDAP構成情報が第1のサイドリンク情報を含まないとき、端末デバイスと別の端末デバイスの間の異なるサイドリンク情報が、すべて、第1のSDAPエンティティ構成情報に基づいて構成された第1のSDAPエンティティに関連付けられる。
別の例として、第1の情報の第2の手法のために、端末デバイスは、1つのみのSDAPエンティティを有してよい。たとえば、端末デバイスは、第1のSDAPエンティティのみを有し、端末デバイスと別の端末デバイスの間の異なるサイドリンク情報が、すべて、第1のSDAPエンティティ構成情報に基づいて構成された第1のSDAPエンティティに関連付けられる。
手法2:
各サイドリンク情報は、1つのSDAPエンティティに対応し(言い換えると、「関連付けられ」)、異なるSDAPエンティティは、異なるサイドリンク情報に関連付けられ、1つのサイドリンク情報は、1つのサイドリンクを示す。
1つのサイドリンク情報は、通信タイプ情報、送信元識別子、および送信先識別子のうちの1つまたは複数を含んでよい。任意で、サイドリンク情報は、通信タイプ情報、送信元識別子、および送信先識別子を含んでよい。代替的に、サイドリンク情報は、通信タイプ情報および送信先識別子のみを含んでよい。代替的に、サイドリンク情報は、送信元識別子および送信先識別子のみを含んでよい。通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つであってよい。たとえば、1つのサイドリンク情報に含まれる通信タイプ情報は、ユニキャストであり、別のサイドリンク情報に含まれる通信タイプ情報は、マルチキャストである。
たとえば、上記の説明における第1の情報の第1の手法について、各サイドリンク情報は、1つのSDAPエンティティに関連付けられてよく、1つのSDAPエンティティは、1つのみのサイドリンク情報に関連付けられる。たとえば、第1のSDAP構成情報が設計3の第1のQoSフローについての情報を含むとき、つまり、第1のSDAP構成情報が第1の送信元識別子および/または第1の送信先識別子を含むとき、第1のサイドリンク情報が、第1のSDAPエンティティ構成情報に基づいて構成された第1のSDAPエンティティに関連付けられてよい。
以下の説明に現れ、かつ上記の説明のものと同じである語句または用語の意味、関連する設計、および同様のものについては、そうでなく指定されるのでなければ、上記の説明への参照が行われてよく、詳細は以下では繰り返されないことが留意されるべきである。
図3は、この出願による別の通信方法の概略的なフローチャートである。図3に表されるように、方法300は、S310からS330を含んでよい。任意で、方法は、S340を含んでよい。
S310.端末デバイスの上位レイヤが、端末デバイスのアクセスレイヤに第1の情報を送信する。第1の情報は、第1のQoSフローを識別するために使用される。
たとえば、第1のQoSフローをアクセスレイヤに送信する前に、上位レイヤは、まず、第1の情報をアクセスレイヤに送信して、送信されるべき第1のQoSフローについての関連する情報をアクセスレイヤに通知してよい。そして、上位レイヤは、第1のQoSフローをアクセスレイヤに送信し、言い換えると、第1のQoSフローに対応するデータパケットを送信してよい。この場合、第1の情報は、データパケットが送信される前に1回のみ送信されてよく、第1のQoSフローに対応する各データパケットが送信される前に毎回送信される必要はないことが理解されるべきである。
S320.アクセスレイヤが、第1のQoSフローに対応し、かつ上位レイヤによって送信される第1のデータパケットを受信する。
第1のデータパケットは、第1のQoSフローに対応するデータパケットのうちの1つであり、この出願において特に限定されない。第1のQoSフローに対応するデータパケットごとに、S330において第1のデータパケットに対して実行されるのと類似した判定が、第1のQoS情報を送信するべきかどうかを判定するためにデータパケットに対して実行されてよい。
代替的に、S310とS320の間に順序が存在しないことがあることが理解されるべきである。たとえば、第1のQoSフロー(つまり、第1のQoSフローに対応するデータパケット)をアクセスレイヤに送信するとき、上位レイヤは、第1のQoSフローに関連付けられた第1の情報をアクセスレイヤに送信してよい。
S330.第1のデータパケットに関連付けられた第1のPFIが新しいPFIであるとき、または第1のデータパケットに関連付けられた第1のPFIが既存のPFIであり、かつ第1のPFIと第1のQoSパラメータの間の関連付け関係が変化するとき、アクセスレイヤが、第1のQoS情報をネットワークデバイスに報告する。それに対応して、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告された第1のQoS情報を受信する。
アクセスレイヤが前に第1のPFIに関連付けられたデータパケットを受信していないならば、またはアクセスレイヤが前に第1のPFIに関連付けられたデータパケットを受信したが、第1のPFIとQoSパラメータの間の関連付け関係がその後変化するならば、第1のデータパケットに関連付けられた第1のPFIは、新しいPFIであると判定される。
アクセスレイヤが前に第1のPFIに関連付けられたデータパケットを受信した、かつ第1のPFIとQoSパラメータの間の関連付け関係が変化していないならば、第1のデータパケットに関連付けられた第1のPFIは、既存のPFIであると判定される。
S340.ネットワークデバイスが、端末デバイスにSLRB構成情報を送信する。それに対応して、端末デバイスは、SLRB構成情報を受信する。SLRB構成情報は、第1のSLRB構成情報を含む。
この出願において提供される方法によれば、QoS情報を報告するように端末デバイスをトリガするための条件が明確に定義され、その結果、端末デバイスは、特定の条件が満たされるときにのみQoS情報を報告してよく、それによって、QoSフローごとまたはデータパケットごとに対応するQoS情報を報告することを防止し、シグナリングオーバーヘッドを削減する。
図4は、この出願による別の通信方法の概略的なフローチャートである。図4に表されるように、方法は、S410およびS420を含む。任意で、方法は、S430をさらに含んでよい。
S410.端末デバイスの上位レイヤが、端末デバイスのアクセスレイヤに第2の情報を送信する。第2の情報は、上位レイヤが第2のQoSフローを解放すべきであるまたは解放したことを示すために使用される。
S420.アクセスレイヤが、第2の情報に基づいて第2のQoS情報をネットワークデバイスに送信する。第2のQoS情報は、端末デバイスが第2のQoSフローを解放すべきであるまたは解放したことをネットワークデバイスに示すために使用される。それに対応して、ネットワークデバイスは、第2のQoS情報を受信する。
S430.ネットワークデバイスが、受信された第2のQoS情報に基づいて、端末デバイスに送信されるべきSLRB構成情報を更新する。
たとえば、更新されたSLRB構成情報は、第2のQoSフローからSLRBへのマッピング関係を含まなくてよく、または更新されたSLRB構成情報は、第2のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を含まなくてよい。
S430は、代替的に、実行されなくてよいことが理解されるべきである。たとえば、ネットワークデバイスは、第2のQoS情報を受信し、その後、端末デバイスに送信されるべきSLRB構成情報の更新をトリガしない。
この出願において提供される方法によれば、QoS情報を報告するように端末デバイスをトリガするための条件が明確に定義され、その結果、端末デバイスは、特定の条件が満たされるときにのみQoS情報を報告してよく、それによって、QoS情報を頻繁に報告することによって引き起こされるシグナリングオーバーヘッドを防止する。さらに、端末デバイスは、QoSフローの解放をネットワークデバイスに報告し、その結果、ネットワークデバイスは、QoSフローに関連するリソースまたは構成を解放してよく、それによって、オーバーヘッドを削減する。
S410において、第2の情報は、第2のQoSフローに関連付けられる第2のPFIおよび第2のサイドリンク情報を含んでよい。第2のサイドリンク情報は、第2のサイドリンクを識別するために使用される。任意で、第2の情報は、第2のPFIのみを含んでよく、第2のサイドリンク情報を含まない。
第2のサイドリンク情報は、第2の通信タイプ情報、第2の送信元識別子、および第2の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含んでよい。第2の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。
任意で、第2のサイドリンク情報は、第2の通信タイプ情報、第2の送信元識別子、および第2の送信先識別子を含んでよい。代替的に、第2のサイドリンク情報は、第2の通信タイプ情報および第2の送信先識別子のみを含んでよい。代替的に、第2のサイドリンク情報は、第2の送信元識別子および第2の送信先識別子のみを含んでよい。代替的に、第2のサイドリンク情報は、第2の送信先識別子のみを含んでよい。
任意で、第2のQoS情報は、SUIメッセージまたは別のRRCメッセージを使用することによって送信されてよい。
S420において、手法において、第2のQoS情報は、第2の情報の一部またはすべての内容を含んでよい。
たとえば、第2のQoS情報は、第2のQoSフローに関連付けられる第2のQoSパラメータおよび第2の通信タイプ情報を含んでよい。
別の例として、第2のQoS情報は、第2のPFI、第2のQoSパラメータ、および第2のサイドリンク情報を含んでよい。
さらに別の例として、第2のQoS情報は、第2のPFIおよび第2のQoSパラメータを含んでよい。任意で、第2のQoS情報は、第2の通信タイプ情報をさらに含んでよい。
別の手法で、第2のQoS情報は、少なくとも1つのQoSフローについての情報を含んでよい。少なくとも1つのQoSフローについての情報は、第2のQoSフローについての情報を含まない。第2のQoS情報は、QoSフローについての、端末デバイスによってネットワークデバイスに前に送信された情報を含み、第2のQoSフローについての情報は、端末デバイスによってネットワークデバイスに前に送信されたQoS情報に含まれる。このようにして、端末デバイスが第2のQoSフローを解放すべきであることが、暗黙的に示されてよい。
たとえば、QoSフローについての情報は、QoSフローに関連付けられるPFI、サイドリンク情報、およびQoSパラメータのうちの1つまたは複数を含んでよい。
任意で、前に報告されたQoS情報が、第2のQoS情報が報告されるときにさらに報告されてよい。この出願は、端末デバイスが(PC5-S接続またはPC5-RRC接続を含む)ユニキャスト接続の確立を完了するとき、または端末デバイスがユニキャスト接続の確立を開始する(たとえば、PC5-S接続を確立するためにdirect communication requestメッセージを送信する)ときに、端末デバイスが第3のQoS情報をネットワークデバイスに送信することを含む通信方法をさらに提供する。第3のQoS情報の内容および機能については、S210からS230を参照されたい。
この出願は、端末デバイスが第4のQoSフローのQoS要件が満たされない(たとえば、実際のQoS伝送の遅延、信頼性、またはレートが指定されたQoS要件を満たさない)と判定するときに、端末デバイスが第4のQoS情報をネットワークデバイスに送信することを含む通信方法をさらに提供する。方法によれば、ネットワークデバイスは、第4のQoSフローのQoS要件が満たされないことを知ってよく、その結果、ネットワークデバイスは、第4のQoSフローのQoS要件を満たすために、QoSフローからSLRBへのマッピング関係を調整してよく、またはネットワークデバイスは、第4のQoSフローのQoS要件を満たすために、第4のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を調整する。
任意で、端末デバイスの上位レイヤが、まず、端末デバイスのアクセスレイヤに第4の情報を送信してよい。アクセスレイヤが第4のQoSフローのQoS要件が満たされないと判定するならば、アクセスレイヤは、第4のQoS情報をネットワークデバイスに送信する。
任意で、第4のQoSフローのQoS要件が満たされないと端末デバイスのアクセスレイヤが判定するならば、端末デバイスのアクセスレイヤは、第4のQoSフローのQoS要件が満たされないことを示すために、第4のQoS情報を端末デバイスの上位レイヤに送信する。
任意で、第4のQoSフローが対応するSLRBを有さないと端末デバイスのアクセスレイヤが判定するとき、端末デバイスのアクセスレイヤは、第4のQoSフローのQoS要件が満たされないことを示すために、第4のQoS情報を端末デバイスの上位レイヤに送信する。
たとえば、第4のQoSフローが対応するSLRBを有さないことは、端末デバイスが第4のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を取得することができず、SLRB構成情報が、default SLRB構成情報をさらに含んでよいこととして理解されてよく、または第4のQoSフローがマッピングされることが可能であるSLRBを端末デバイスが有さないこととして理解されてよい。
方法によれば、端末デバイスの上位レイヤが、第4のQoSフローのQoS要件が満たされないことを知り、その結果、上位レイヤは、第4のQoSフローに対応するQoS要件を調整してよく、または上位レイヤは、第4のQoSフローを解放することをアクセスレイヤに示す。
第4の情報は、上位レイヤが第4のQoSフローを送信すべきであることを示すために使用される。第4のQoS情報は、第4の情報の一部またはすべての内容を含んでよい。
第4の情報は、第4のPFI、第4のQoSパラメータ、および第4のサイドリンク情報のうちの1つまたは複数を含む。第4のPFI、第4のQoSパラメータ、および第4のサイドリンク情報は、互いに関連付けられる。第4のサイドリンク情報は、第4のサイドリンクを識別するために使用される。第4のサイドリンク情報は、第4の通信タイプ情報、第4の送信元識別子、および第4の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含んでよい。第4の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。
第4のQoS情報は、第4のQoSフローについての情報の一部またはすべての内容を含む。
たとえば、第4のQoS情報は、第4のQoSフローに関連付けられる第4のQoSパラメータおよび第4の通信タイプ情報を含んでよい。
別の例として、第4のQoS情報は、第4のPFI、第4のQoSパラメータ、および第4のサイドリンク情報を含んでよい。
さらに別の例として、第4のQoS情報は、第4のPFIおよび第4のQoSパラメータを含んでよい。任意で、第4のQoS情報は、第4の通信タイプ情報をさらに含んでよい。
別の手法で、第4のQoS情報は、少なくとも1つのQoSフローについての情報を含んでよい。少なくとも1つのQoSフローについての情報は、第4のQoSフローについての情報を含まない。第4のQoS情報は、QoSフローについての、端末デバイスによってネットワークデバイスに前に送信された情報を含み、第4のQoSフローについての情報は、端末デバイスによってネットワークデバイスに前に送信されたQoS情報に含まれる。このようにして、QoS要件を満たさない端末デバイスの第4のQoSフローが、暗黙的に示されてよい。
任意で、第4のQoS情報は、SUIメッセージまたは別のRRCメッセージを使用することによって送信されてよい。
現在のテクノロジーにおいては、SDAPエンティティをいつ確立するべきかが、V2X通信について明確に定義されていない。結果として、端末デバイスは、SDAPエンティティをいつ確立するべきかを知らず、通信が失敗し得る。
この出願は、SDAPエンティティ確立方法をさらに提供する。方法は、以下を含む。
以下の条件(1)から(11)のうちの1つまたは複数が満たされるとき、端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられた第1のSDAPエンティティを確立し、第1のサイドリンク情報が、第1のサイドリンクを識別するために使用される。
(1)端末デバイスの上位レイヤが、第1のサイドリンク情報に関連付けられるPFIおよびQoSパラメータを初めて端末デバイスのアクセスレイヤに示す。
(2)上位レイヤが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットを初めてアクセスレイヤに配信する。
(3)端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットを初めて第1のサイドリンクを通じて受信する。
(4)端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたサイドリンク通信要求メッセージを送信する。
(5)端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたサイドリンク通信受理メッセージを受信する。
(6)端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたQoS情報または第1のサイドリンク情報に関連付けられたキャリア情報を初めて報告する。
(7)端末デバイスが、第1のサイドリンク情報についてネットワークデバイスによって送信されたSLRB構成情報を初めて受信する。
(8)端末デバイスが、第1のサイドリンク情報について別の端末デバイスによって送信されたSLRB構成情報を初めて受信する。
(9)アクセスレイヤが、第1のSDAPエンティティを確立することを示す表示情報を上位レイヤから受信する。
(10)データを有するQoSフローのために、QoSフローがマッピングされるSLRBが確立され、QoSフローに関連付けられたSDAPエンティティがまだ存在しない。
(11)端末デバイスが、サイドリンク通信を実行するために上位レイヤによって構成される。
端末デバイスは、上記の条件のうちの特定の1つまたは任意の1つが満たされるとき、または複数の上記の条件が満たされるときに、第1のSDAPエンティティを確立し得ることが理解されるべきである。
上記の条件におけるデータパケットは、代替的に、PC5 QoSフローで置き換えられてよいことが理解されるべきである。
たとえば、条件(1)は、以下のように、すなわち、上位レイヤが、アクセスレイヤに、第1のサイドリンク情報に関連付けられるPFIおよびQoSパラメータを示し、PFIおよびQoSパラメータに関連付けられたQoSフローのために、対応するSDAPエンティティが確立されていないとさらに理解されてよい。上位レイヤによってアクセスレイヤに、第1のサイドリンク情報に関連付けられるPFIおよびQoSパラメータを示すことは、上位レイヤが、アクセスレイヤに対して、PFIおよびQoSパラメータに関連付けられたQoSフローを開始することを意味することが理解されるべきである。
たとえば、条件(2)は、以下のように、すなわち、上位レイヤが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットをアクセスレイヤに配信し、データパケットのために、対応するSDAPエンティティが確立されていないとさらに理解されてよい。上位レイヤによって第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットをアクセスレイヤに配信することは、上位レイヤが、アクセスレイヤに対して、第1のサイドリンク情報に関連付けられたQoSフローを開始することを意味することが理解されるべきである。
条件(3)は、端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットを初めてPC5インターフェースにおいて受信することを意味する。
条件(4)のサイドリンク通信要求メッセージは、Direct_communication_requestであってよい。
条件(5)のサイドリンク通信受理メッセージは、Direct_communication_acceptであってよい。
条件(6)の第1のサイドリンク情報に関連付けられたQoS情報は、上記の説明における第1のQoS情報に対応し得る。
条件(7)および(8)の第1のサイドリンク情報についてのSLRB構成情報は、上記の説明における第1のSLRB構成情報である。
たとえば、条件(10)のデータを有するQoSフローは、送信されるべきデータを有するQoSフローまたは受信されるべきデータを有するQoSフローとして理解されてよい。データを有するQoSフローは、上位レイヤによって構成され、またはPC5-RRC再構成メッセージを使用することによって端末デバイスのピアエンドによって構成され、またはRRC専用シグナリングまたはSIBブロードキャストメッセージを使用することによってまたは事前構成を通じてネットワークデバイスによって構成され、または同様であり得ることが理解されるべきである。QoSフローがマッピングされるSLRBが確立されることは、QoSフローがSLRBを確立するための関連する条件を満たすこととしても理解され得ることが理解されるべきである。
この出願において提供されるSDAPエンティティ確立方法によれば、SDAPエンティティを確立するための前提条件が指定され、その結果、端末デバイスが、適切な機会にSDAPエンティティを確立してよく、それによって、サイドリンク伝送を容易にする。
この出願は、SDAPエンティティ解放方法をさらに提供する。方法は、以下を含む。
以下の条件のうちの1つまたは複数が満たされるとき、端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられた第1のSDAPエンティティを解放し、第1のサイドリンク情報が、第1のサイドリンクを識別するために使用される。
(1)第1のサイドリンク情報に関連付けられたPFIまたはQoSパラメータが存在しない。
(2)上位レイヤが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットを、アクセスレイヤに、もはや配信しない。
(3)端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットを、第1のサイドリンクを通じて、もはや受信しない。
(4)第1のサイドリンク情報についてのすべてのSLRBが解放された。
端末デバイスは、上記の条件のうちの特定の1つまたは任意の1つが満たされるとき、または複数の上記の条件が満たされるときに、第1のSDAPエンティティを解放し得ることが理解されるべきである。
条件(1)は、第1のサイドリンク情報が、任意のPFIまたはQoS情報と、もはや関連付けられないことを意味する。第1のサイドリンクが解放されるとき、第1のサイドリンク情報は、いずれのPFIまたはQoS情報とも、もはや関連付けられないことが理解されるべきである。
条件(2)については、任意で、アクセスレイヤが、第1の予め設定された持続時間内に、第1のサイドリンク情報に関連付けられ、かつ上位レイヤによって配信されるデータパケットを受信しないならば、第1のSDAPエンティティが解放されてよい。
たとえば、タイマーが構成されてよく、タイマーの持続時間が第1の予め設定された持続時間に設定される。タイマーが満了し、第1のサイドリンク情報に関連付けられ、かつ上位レイヤによって配信されるデータパケットをアクセスレイヤが受信しないとき、第1のSDAPエンティティが解放されるか、またはタイマーが満了する前に、第1のサイドリンク情報に関連付けられ、かつ上位レイヤによって配信されるデータパケットをアクセスレイヤが受信するならば、タイマーが0に初期化される。
たとえば、タイマーは、RRC、MAC CE、またはSIBを使用することによって構成されるか、またはpre-configuredであってよい。任意で、異なるサイドリンク情報が、異なるタイマーに関連付けられてよく、つまり、異なる持続時間が、異なるサイドリンク情報に関連付けられたタイマーのために設定されてよい。
条件(3)については、任意で、端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットを第2の予め設定された持続時間内にサイドリンクを通じて受信しないならば、端末デバイスが、第1のSDAPエンティティを解放してよい。
たとえば、タイマーが構成されてよく、タイマーの持続時間が第2の予め設定された持続時間に設定される。タイマーが満了し、第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットをサイドリンクを通じて端末デバイスが受信しないとき、第1のSDAPエンティティが解放されるか、または第1のサイドリンク情報に関連付けられたデータパケットをタイマーが満了する前にサイドリンクを通じて端末デバイスが受信しないならば、タイマーが0に初期化される。たとえば、タイマーを構成する手法については、上記の説明におけるタイマーを構成する手法を参照されたい。詳細は、ここで再度説明されない。
第1の予め設定された持続時間および第2の予め設定された持続時間は、同じであるかまたは異なってよい。これは、この出願において限定されない。
条件(4)は、第1のサイドリンクのために確立されたすべてのSLRBが解放されることとして理解されてよく、同様に、第1のSDAPエンティティに関連付けられたすべてのSLRBが解放されることとしても理解されてよい。
任意で、第1のSDAPエンティティが解放されるとき、アクセスレイヤは、第1のSDAPエンティティが解放されることを示すために情報を上位レイヤに送信する。
この出願において提供されるSDAPエンティティ解放方法によれば、SDAPエンティティを解放するための前提条件が指定され、その結果、端末デバイスが、適切な機会にSDAPエンティティを解放してよく、それによって、リソースを節約する。
この出願は、SDAPエンティティ確立方法をさらに提供する。方法は、以下を含む。
以下の条件(1)から(10)のうちの1つまたは複数が満たされるとき、端末デバイスが、第1のSDAPエンティティを確立し、1つの端末デバイスは、1つのみのSDAPエンティティを有する。
(1)端末デバイスの上位レイヤが、サイドリンク情報に関連付けられるPFIおよびQoSパラメータを初めて端末デバイスのアクセスレイヤに示す。
(2)端末デバイスの上位レイヤが、PFIおよびQoSパラメータとの関連付け関係を初めて端末デバイスのアクセスレイヤに示す。
(3)上位レイヤが、データパケットを初めてアクセスレイヤに配信する。
(4)端末デバイスが、データパケットを初めてサイドリンクを通じて受信する。
(5)端末デバイスが、サイドリンク通信要求メッセージを初めて送信する。
(6)端末デバイスが、サイドリンク通信受理メッセージを初めて受信する。
(7)端末デバイスが、サイドリンク情報に関連付けられたQoS情報またはサイドリンク情報に関連付けられたキャリア情報を初めて報告する。
(8)端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信されたSLRB構成情報を初めて受信する。
(9)端末デバイスが、別の端末デバイスによって送信されたSLRB構成情報を初めて受信する。
(10)アクセスレイヤが、第1のSDAPエンティティを確立することを示す表示情報を上位レイヤから受信する。
端末デバイスは、上記の条件のうちの特定の1つまたは任意の1つが満たされるとき、または複数の上記の条件が満たされるときに、第1のSDAPエンティティを確立し得ることが理解されるべきである。
条件(4)は、端末デバイスがデータパケットを初めてPC5インターフェースにおいて受信することを意味する。
条件(5)のサイドリンク通信要求メッセージは、Direct_communication_requestであってよい。
条件(6)のサイドリンク通信受理メッセージは、Direct_communication_acceptであってよい。
条件(7)の第1のサイドリンク情報に関連付けられたQoS情報は、上記の説明における第1のQoS情報に対応し得る。
条件(8)のSLRB構成情報は、上記の説明における第1のSLRB構成情報である。
この出願において提供されるSDAPエンティティ確立方法によれば、SDAPエンティティを確立するための前提条件が指定され、その結果、端末デバイスが、適切な機会にSDAPエンティティを確立してよく、それによって、サイドリンク伝送を容易にする。
この出願は、SDAPエンティティ解放方法をさらに提供する。方法は、以下を含む。
以下の条件のうちの1つまたは複数が満たされるとき、端末デバイスが、第1のSDAPエンティティを解放し、1つの端末デバイスは、1つのみのSDAPエンティティを有する。
(1)サイドリンク情報が、関連付けられたPFIまたはQoSパラメータを有さない。
(2)PFIまたはQoSパラメータとの関連付け関係が存在しない。
(3)上位レイヤが、アクセスレイヤにデータパケットを、もはや配信しない。
(4)端末デバイスが、データパケットをサイドリンクを通じて、もはや受信しない。
(5)すべてのSLRBが解放された。
端末デバイスは、上記の条件のうちの特定の1つまたは任意の1つが満たされるとき、または複数の上記の条件が満たされるときに、第1のSDAPエンティティを解放し得ることが理解されるべきである。
条件(1)は、いずれのサイドリンク情報も、いずれのPFIまたはQoSパラメータとも、もはや関連付けられないことを意味する。
条件(3)については、任意で、アクセスレイヤが、第1の予め設定された持続時間内に、上位レイヤによって配信されたデータパケットを受信しないならば、第1のSDAPエンティティが解放されてよい。
たとえば、タイマーが構成されてよく、タイマーの持続時間が第1の予め設定された持続時間に設定される。タイマーが満了し、アクセスレイヤが上位レイヤによって配信されたデータパケットを受信しないとき、第1のSDAPエンティティが解放されるか、またはアクセスレイヤが、タイマーが満了する前に、上位レイヤによって配信されたデータパケットを受信するならば、タイマーが0に初期化される。
たとえば、タイマーは、RRC、MAC CE、またはSIBを使用することによって構成されるか、またはpre-configuredであってよい。
条件(4)については、任意で、端末デバイスが、データパケットを第2の予め設定された持続時間内にサイドリンクを通じて受信しないならば、端末デバイスが、第1のSDAPエンティティを解放してよい。
たとえば、タイマーが構成されてよく、タイマーの持続時間が第2の予め設定された持続時間に設定される。タイマーが満了し、端末デバイスがデータパケットをサイドリンクを通じて受信しないとき、第1のSDAPエンティティが解放されるか、または端末デバイスが、データパケットをタイマーが満了する前にサイドリンクを通じて受信しないならば、タイマーが0に初期化される。たとえば、タイマーを構成する手法については、上記の説明におけるタイマーを構成する手法を参照されたい。詳細は、ここで再度説明されない。
第1の予め設定された持続時間および第2の予め設定された持続時間は、同じであるかまたは異なってよい。これは、この出願において限定されない。
条件(5)は、端末デバイスがすべてのSLRBを解放したこととして理解されてよい。
任意で、第1のSDAPエンティティを確立することおよび第1のSDAPエンティティを解放することの内容に関連するSLRBは、SL-DRBであってよい。
この出願において提供されるSDAPエンティティ解放方法によれば、SDAPエンティティを解放するための前提条件が指定され、その結果、端末デバイスが、適切な機会にSDAPエンティティを解放してよく、それによって、リソースを節約する。
この出願は、SLRB確立方法をさらに提供する。詳細が、以下で説明される。
図5は、この出願によるSLRB確立方法を表す。方法500は、S510およびS520を含んでよい。ステップが、以下で説明される。
S510.第1の端末デバイスが、以下のうちの1つまたは複数が満たされるかどうかを判定する。
(1)第1のQoSフローが、データを有する。
(2)第1の端末デバイスが、サイドリンク通信を実行するために上位レイヤによって構成される。
(3)第1の端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された第1の構成情報を受信し、第1の構成情報は、第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされ、かつ第1のSLRBが確立されていないことを示す。
(4)第1の端末デバイスが、第2の端末デバイスによって送信された再構成完了メッセージを受信する。
(5)第1の端末デバイスが、第2の端末デバイスによって送信された第2の構成情報を受信し、第2の構成情報は、第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされ、かつ第1のSLRBが確立されていないことを示す。
第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされることは、第1のQoSフローが第1のSLRBに関連付けられることを意味する。
たとえば、第1のSLRBは、第1のサイドリンク情報に関連付けられ、第1のQoSフローは、第1のサイドリンク情報に関連付けられる。第1のQoSフローが第1のサイドリンク情報に関連付けられることは、第1のQoSフローが第1のサイドリンク情報についてのQoSフローであることとして理解されてよい。第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報、第1の送信元識別子、および第1の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含み、第1の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。
第1のSLRBがユニキャスト接続に関連付けられるとき、第2の端末デバイスは、ユニキャスト接続における第1の端末デバイスのピア端末デバイスであることが理解されるべきである。
ここでの第1の端末デバイスは、上記の説明における端末デバイスであることがさらに理解されるべきである。加えて、方法におけるSLRBは、主に、SL-DRBである。
S520.上記のうちの1つまたは複数が満たされるとき、第1の端末デバイスが、第1のSLRBを確立する。
この出願において提供されるSLRB確立方法によれば、SLRBを確立するように端末デバイスをトリガするための条件が明確に定義され、その結果、端末デバイスは、サイドリンク伝送を実行するために、条件が満たされるときにSLRBを確立してよい。
上記の5つの条件が、以下で別々に説明される。
任意で、条件(1)における、第1のQoSフローがデータを有することは、第1のQoSフローが送信されるべきデータを有するかまたは第1のQoSフローが受信されるべきデータを有することとして理解されてよい。たとえば、第1の端末デバイスの上位レイヤが、第1のQoSフローが送信または受信されるべきデータを有することを示してよい(言い換えると、「構成する」)。たとえば、第2の端末デバイスが、第1のQoSフローが送信または受信されるべきデータを有することを示してよい。たとえば、第2の端末デバイスが、PC5-RRC再構成メッセージを使用することによって、第1のQoSフローが送信または受信されるべきデータを有することを示してよい。
たとえば、第1のQoSフローが送信されるべきデータを有することを上位レイヤによって示すことは、具体的には、以下の通り、すなわち、第1の端末デバイスの上位レイヤが、第1のQoSフローを開始することであってよい。上位レイヤによって第1のQoSフローを開始することは、第1のQoSフローに関連付けられる第1のPFIおよび第1のQoSパラメータを、上位レイヤによって第1の端末デバイスのアクセスレイヤに対して開始することであってよく、または第1のQoSフローに対応するデータパケットを上位レイヤによってアクセスレイヤに配信することであってよい。言い換えると、アクセスレイヤが第1のPFIおよび第1のQoSパラメータを受信するならば、上位レイヤが第1のQoSフローを開始したと判定され、またはアクセスレイヤが第1のQoSフローまたは第1のQoSフローに対応するデータパケットを受信するならば、上位レイヤが第1のQoSフローを開始したと判定される。
たとえば、第1のQoSフローが受信されるべきデータを有することを第2の端末デバイスによって示すことは、具体的には、以下の通り、すなわち、第2の端末デバイスが、第1のQoSフローを開始することであってよい。たとえば、第1のQoSフローを第2の端末デバイスによって開始することは、以下の通り、すなわち、第2の端末デバイスが、第1のQoSフローに関連付けられる第1のPFIおよび第1のQoSパラメータを第1の端末デバイスに送信することと理解されてよい。言い換えると、第1の端末デバイスが第1のPFIおよび第1のQoSパラメータを受信するならば、第2の端末デバイスが第1のQoSフローを開始したと判定される。さらに、第2の端末デバイスは、第1のQoSフローと第1のSLRBの間のマッピング関係を第1の端末デバイスにさらに送信してよい。
方法においては、第1のPFIが、代替的に、第1のQoSフローを識別するために使用されるその他の情報で置き換えられてよいことが留意されるべきである。たとえば、第1のPFIは、第1のQoSフローのインデックスであってよい。
任意で、条件(3)における第1の構成情報は、RRC再構成メッセージまたはSIBシステムブロードキャストメッセージ内で搬送されてよく、または第1の構成情報は、事前構成された情報である。事前構成された情報は、ネットワークデバイスを使用することによってV2X制御機能(control function)ネットワーク要素によって送信されてよい。たとえば、V2X制御機能ネットワーク要素は、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)ネットワーク要素であってよい。
任意で、条件(4)における再構成完了メッセージは、PC5-RRC再構成完了メッセージであってよい。
たとえば、再構成完了メッセージは、第1のSLRBを確立するように要求するための第1の端末デバイスの対応するSLRB確立要求メッセージについての第2の端末デバイスのフィードバックメッセージであってよい。言い換えると、第2の端末デバイスが第1の端末デバイスに再構成完了メッセージを送信する前に、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスにSLRB確立要求メッセージを送信する。SLRB確立要求メッセージを受信した後、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスに再構成完了メッセージを送信する。SLRB確立要求メッセージは、第1の端末デバイスが第1のSLRBを確立する必要があるときに、第1の端末デバイスによって送信される。SLRB確立要求メッセージは、第2のSLRBを確立するように第2の端末デバイスに要求するために使用されてよく、第2のSLRBは、第1のSLRBに関連付けられる。第1のSLRBが第2のSLRBに関連付けられることは、第1のSLRBおよび第2のSLRBが同じサイドリンク情報に関連付けられ、第1のSLRBおよび第2のSLRBのいくつかの構成パラメータ(送信と受信の両方に関連するパラメータ)が同じであることを意味することが理解されるべきである。
送信と受信の両方に関連するパラメータは、SLRBの送信と受信の両方に関連するパラメータであることが理解されるべきである。たとえば、パラメータは、RLCモード、RLC SNの長さ、PDCP SNの長さ、QoSフローからSLRBへのマッピング関係、SLRB IDまたはSLRB index、論理チャネルIDまたは論理チャネルindex、およびPDCPヘッダ圧縮パラメータであってよい。
たとえば、第1の端末デバイスは、第1のQoSフローがユニキャスト接続に関連付けられるとき、すなわち、第1のSLRBがユニキャスト接続に関連付けられるときにのみ、SLRB確立要求メッセージを第2の端末デバイスに送信する。
たとえば、SLRB確立要求メッセージは、PC5-RRC再構成メッセージであってよい。
たとえば、SLRB確立要求メッセージは、第2のSLRBに関連する構成情報を含む。
任意で、条件(5)における第2の構成情報は、PC5-RRC再構成メッセージ内で搬送されてよい。
第1の構成情報と第2の構成情報の両方が、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報であってよいことが理解されるべきである。第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報は、上記の説明における第1のSLRB構成情報である。
条件(2)における第1の構成情報または条件(5)における第2の構成情報は、第1のQoSフローに関連するいくつかのパラメータに関連付けられたSLRB構成情報であることが理解されるべきである。詳細については、パラメータの上記の説明を参照されたい。詳細は、ここで再度説明されない。
任意で、SLRB構成情報は、以下の情報要素(information element、IE)、すなわち、DRB-ToAddModlist、DRB-ToAddMod、RLC-BearerToAddModList、およびRLC-BearerConfigのうちの1つまたは複数内で搬送されてよい。
DRB-ToAddModlist、DRB-ToAddMod、RLC-BearerToAddModList、RLC-BearerConfig、および同様のものについては、先行技術への参照が行われてよいことが理解されるべきである。詳細は、ここで説明されない。
たとえば、DRB-ToAddModList内のいくつかのSL-DRB IDまたはSL-DRB indexが、第1の端末デバイスによって前に受信されたSLRB構成情報内のDRB-ToAddModListに含まれないならば、SL-DRB IDまたはSL-DRB indexに対応するSL-DRBは、構成されるべき(言い換えると、「追加される」)SL-DRBであると判定される。
任意で、条件(3)における、第1のSLRBが確立されていないことは、第1の構成情報を使用することによって示されてよく、または第1の端末デバイスによって判定されてよい。同様に、条件(5)における、第1のSLRBが確立されていないことは、第2の構成情報を使用することによって示されてよく、または第1の端末デバイスによって判定されてよい。任意で、第1のSLRBを確立することは、以下、すなわち、第1のQoSフローまたは第1のSLRBに関連付けられた第1のSDAPエンティティを確立すること、第1のSLRBに関連付けられたSDAP構成情報に基づいて第1のSDAPエンティティを構成すること、第1のSLRBに関連付けられた第1のPDCPエンティティを確立すること、第1のSLRBに関連付けられた第1のRLCエンティティを確立すること、第1のSLRBに関連付けられた第1の論理チャネルを構成すること、および第1のPDCPエンティティを第1のRLCエンティティ(第1の論理チャネル)に関連付けることのうちの1つまたは複数を含む。
任意で、第1のQoSフローに関連付けられたSDAPエンティティが存在しないならば、第1のSDAPエンティティが確立される。
任意で、条件(4)は、第1のSLRBに関連付けられた第1のサイドリンクがユニキャストリンクであるときにのみ考慮される必要がある。言い換えると、条件(4)は、第1の端末デバイスがPC5-RRC再構成メッセージを送信するときにのみ考慮される必要がある。第1の端末デバイスは、上記の条件のうちの特定の1つまたは任意の1つが満たされるとき、または複数の上記の条件が満たされるときに、第1のSLRBを確立してよいことが理解されるべきである。たとえば、条件(1)、(2)、(3)、および(4)が満たされるときに、第1のSLRBが確立されてよい。別の例として、条件(1)、(2)、および(5)が満たされるときに、第1のSLRBが確立される。
任意で、第1のSLRBは、デフォルトのSL-DRBではない。
任意で、方法は、第1のSLRBを確立した後、第2の端末デバイスによって送信された確立失敗応答メッセージを第1の端末デバイスが受信するならば、第1の端末デバイスが第1のSLRBを解放することをさらに含んでよい。確立失敗応答メッセージは、第2の端末デバイスが第2のSLRBを確立することに失敗したことを示すために使用される。
第2の端末デバイスによって送信される確立失敗応答メッセージは、PC5-RRC再構成失敗メッセージであってよいことが理解されるべきである。
この出願は、別のSLRB確立方法をさらに提供する。方法は、第1の端末デバイスが取得されたSLRB構成情報に基づいて第1のSLRBを確立することを含む。
ここでの第1の端末デバイスは、上記の説明における端末デバイスであることが理解されるべきである。加えて、方法におけるSLRBは、主に、SL-DRBである。
任意で、第1の端末デバイスは、取得されたSLRB構成情報に基づいてサイドリンク情報ごとにSLRBを確立してよい。
各サイドリンク情報は、第1の端末デバイスに現在存在するサイドリンク情報であり、たとえば、第1のサイドリンク情報を含んでよい。
手法において、第1の端末デバイスによってSLRB構成情報を取得することは、以下、すなわち、
第1の端末デバイスがRRC接続状態にあるとき、第1の端末デバイスが、RRCシグナリングを使用することによってSLRB構成情報を取得すること、および/または
第1の端末デバイスがRRCアイドル状態または非アクティブ状態にあるとき、第1の端末デバイスが、SIBを使用することによってSLRB構成情報を取得すること、および/または
第1の端末デバイスがOOC状態にあるとき、第1の端末デバイスが、事前構成を通じてSLRB構成情報を取得することを含む。
別の例として、第1の端末デバイスがピア端末デバイスとのサイドリンク通信を実行するとき、第1の端末デバイスは、PC5-RRC再構成メッセージを使用することによって、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を取得する。
RRC接続状態において、第1の端末デバイスは、代替的に、SIBを使用することによってまたは事前構成を通じてSLRB構成情報を取得してよく、RRCアイドル状態または非アクティブ状態において、第1の端末デバイスは、代替的に、事前構成を通じてSLRB構成情報を取得してよいことが理解されるべきである。
別の手法で、第1の端末デバイスによってSLRB構成情報を取得することは、第1の端末デバイスが第2の端末デバイスによって送信されたSLRB構成情報を受信することを含む。
具体的には、第1の端末デバイスが第2の端末デバイスとのサイドリンク通信を実行するとき、第2の端末デバイスは、PC5-RRC再構成メッセージを使用することによってSLRB構成情報を第1の端末デバイスに送信してよい。
SLRB構成情報がユニキャスト接続に関連付けられるとき、第2の端末デバイスは、ユニキャスト接続における第1の端末デバイスのピア端末デバイスであることが理解されるべきである。
任意で、SLRB構成情報は、以下のIE、すなわち、DRB-ToAddModlist、DRB-ToAddMod、RLC-BearerToAddModList、およびRLC-BearerConfigのうちの1つまたは複数内で搬送されてよい。
たとえば、DRB-ToAddModList内のいくつかのSL-DRB IDまたはSL-DRB indexが、第1の端末デバイスによって前に受信されたSLRB構成情報内のDRB-ToAddModListに含まれないならば、SL-DRB IDまたはSL-DRB indexに対応するSL-DRBは、構成されるべき(言い換えると、「追加される」)SL-DRBであると判定される。
任意で、SLRB構成情報が第1のSDAPエンティティ構成情報を含むならば、第1のSDAPエンティティが、第1のSDAPエンティティ構成情報に基づいて構成される。
任意で、SLRB構成情報が第1のPDCPエンティティ構成情報を含むならば、第1のPDCPエンティティが、第1のPDCPエンティティ構成情報に基づいて確立される。
任意で、SLRB構成情報が第1のRLCエンティティ構成情報を含むならば、第1のRLCエンティティが、第1のRLCエンティティ構成情報に基づいて確立される。
任意で、SLRB構成情報が第1の論理チャネル構成情報を含むならば、第1の論理チャネルが、第1の論理チャネル構成情報に基づいて構成される。
任意で、方法は、第1の端末デバイスがSLRB確立要求メッセージを目標端末デバイスに送信することをさらに含んでよい。第1の端末デバイスは、目標端末デバイスによって送信されたSLRB確立応答メッセージを受信する。
目標端末デバイスは、第1のサイドリンク情報に対応する第1のサイドリンクのピアエンドである。SLRB確立要求メッセージは、第2のSLRBを確立するように目標端末デバイスに要求するために使用され、第2のSLRBは、第1のSLRBに関連付けられる。第1のSLRBが第2のSLRBに関連付けられることは、第1のSLRBおよび第2のSLRBが同じサイドリンク情報に関連付けられ、第1のSLRBおよび第2のSLRBのいくつかの構成パラメータ(送信と受信の両方に関連するパラメータ)が同じであることを意味することが理解されるべきである。
たとえば、SLRB確立要求メッセージおよびSLRB確立応答メッセージは、各々、PC5-RRCメッセージを使用することによって送信される。PC5-RRCメッセージは、PC5-RRC再構成メッセージであってよいことが理解されるべきである。
たとえば、SLRB確立要求メッセージは、第2のSLRBに関連する構成情報を含む。
任意で、第1の端末デバイスは、第1のサイドリンクに関連付けられた通信タイプ情報がユニキャストであるときにのみ、SLRB確立要求メッセージを目標端末デバイスに送信する。
実装において、第1の端末デバイスは、第1のSLRBを確立するときまたは確立した後に、SLRB確立要求メッセージを送信してよい。
別の実装において、第1の端末デバイスは、SLRB確立応答メッセージを受信するときまたは受信した後に、第1のSLRBを確立してよい。
任意で、第1の端末デバイスは、SLRB確立成功応答メッセージを受信するときまたは受信した後にのみ、第1のSLRBを確立する。
任意で、第1のSLRBを確立し、かつ目標端末デバイスによって送信された確立失敗応答メッセージを受信した後、第1の端末デバイスは、第1のSLRBを解放する。
任意で、第1の端末デバイスがL2 IDを更新する、たとえば、第1のサイドリンク情報内の第1の送信元識別子を第2の送信元識別子に更新するとき、端末デバイスは、第2の送信元識別子に、第1のサイドリンク情報に当初関連付けられたLCHを関連付ける。
この出願は、SLRB確立方法をさらに提供する。方法は、以下を含む。
目標端末デバイスが第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報を受信し、かつ第1のサイドリンク情報および第1の論理チャネルについてSLRBを確立していないならば、目標端末デバイスは、第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報に基づいて第2のSLRBを確立する。任意で、SLRB構成情報は、第1の論理チャネルについての情報を含む。
任意で、目標端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報を受信し、かつ第1のサイドリンク情報および第1の論理チャネルについてSLRBを確立しておらず、かつPC5-RRC再構成完了メッセージを送信したときにのみ、目標端末デバイスは、第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報に基づいて、第2のSLRBを確立する。
方法におけるSLRBは、SL-DRBであることが理解されるべきである。
この出願は、SLRB確立方法をさらに提供する。方法は、以下を含む。
上位レイヤが第1の送信元識別子および/または第1の送信先識別子によって識別されたユニキャスト接続を確立したとき、端末デバイスは、プロトコルにおける事前構成に従って、ユニキャスト接続に関連付けられたSL-DRBを確立し、SL-DRBは、PC5-Sメッセージを送信または受信するために使用される。
この出願は、SLRB再構成方法をさらに提供する。詳細が、以下で説明される。
図6は、この出願によるSLRB再構成方法を表す。方法は、S610およびS620を含んでよい。ステップが、以下で説明される。
S610.第1の端末デバイスが、以下のうちの1つまたは複数が満たされるかどうかを判定する。
(1)第1のQoSフローが、データを有する。
(2)第1の端末デバイスが、サイドリンク通信を実行するために上位レイヤによって構成される。
(3)第1の端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された第1の構成情報を受信し、第1の構成情報は、第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされ、かつ第1のSLRBが確立されたことを示す。
(4)第1の端末デバイスが、対応するPC5-RRC再構成完了メッセージを受信する。
(5)第1の端末デバイスが、第2の端末デバイスによって送信された第2の構成情報を受信し、第2の構成情報は、第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされ、かつ第1のSLRBが確立されたことを示す。
第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされることは、第1のQoSフローが第1のSLRBに関連付けられることを意味する。
たとえば、第1のSLRBは、第1のサイドリンク情報に関連付けられ、第1のQoSフローは、第1のサイドリンク情報に関連付けられる。第1のQoSフローが第1のサイドリンク情報に関連付けられることは、第1のQoSフローが第1のサイドリンク情報についてのQoSフローであることとして理解されてよい。第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報、第1の送信元識別子、および第1の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含み、第1の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。
第1のSLRBがユニキャスト接続に関連付けられるとき、第2の端末デバイスは、ユニキャスト接続における第1の端末デバイスに対応するピア端末デバイスであることが理解されるべきである。
ここでの第1の端末デバイスは、上記の説明における端末デバイスであることがさらに理解されるべきである。加えて、方法におけるSLRBは、主に、SL-DRBである。
S620.上記のうちの1つまたは複数が満たされるとき、第1の端末デバイスが、第1のSLRBを再構成する。
この出願において提供されるSLRB再構成方法によれば、SLRBを再構成するように端末デバイスをトリガするための条件が明確に定義され、その結果、端末デバイスは、サイドリンク伝送を実行するために、条件が満たされるときにSLRBを再構成してよい。
上記の5つの条件が、以下で別々に説明される。
任意で、条件(1)における、第1のQoSフローがデータを有することの意味は、方法500における条件(1)における、第1のQoSフローがデータを有することの意味と同じである。詳細については、方法500における条件(1)の上記の説明を参照されたい。詳細は、ここで再度説明されない。
任意で、条件(3)における第1の構成情報は、RRC再構成メッセージ、SIBシステムブロードキャストメッセージ、または事前構成された情報内で搬送されてよい。事前構成された情報は、ネットワークデバイスを使用することによってV2X制御機能(control function)ネットワーク要素によって送信されてよい。たとえば、V2X制御機能ネットワーク要素は、PCFであってよい。
任意で、条件(4)における再構成完了メッセージは、PC5-RRC再構成完了メッセージであってよい。
たとえば、再構成完了メッセージは、第1のSLRBを再構成するように要求するための第1の端末デバイスの対応するSLRB再構成要求メッセージについての第2の端末デバイスのフィードバックメッセージであってよい。言い換えると、第2の端末デバイスが第1の端末デバイスに再構成完了メッセージを送信する前に、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスにSLRB再構成要求メッセージを送信する。SLRB再構成要求メッセージを受信した後、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスに再構成完了メッセージを送信する。SLRB再構成要求メッセージは、第1の端末デバイスが第1のSLRBを再構成する必要があるときに、第1の端末デバイスによって送信される。SLRB再構成要求メッセージは、第2のSLRBを再構成するように第2の端末デバイスに要求するために使用されてよく、第2のSLRBは、第1のSLRBに関連付けられる。第1のSLRBが第2のSLRBに関連付けられることは、第1のSLRBおよび第2のSLRBが同じサイドリンク情報に関連付けられ、第1のSLRBおよび第2のSLRBのいくつかの構成パラメータ(送信と受信の両方に関連するパラメータ)が同じであることを意味することが理解されるべきである。
送信と受信の両方に関連するパラメータは、SLRBの送信と受信の両方に関連するパラメータであることが理解されるべきである。たとえば、パラメータは、RLCモード、RLC SNの長さ、PDCP SNの長さ、QoSフローからSLRBへのマッピング関係、SLRB IDまたはSLRB index、論理チャネルIDまたは論理チャネルindex、およびPDCPヘッダ圧縮であってよい。
たとえば、第1の端末デバイスは、第1のQoSフローがユニキャスト接続に関連付けられるとき、つまり、第1のSLRBがユニキャスト接続に関連付けられるときにのみ、SLRB再構成要求メッセージを第2の端末デバイスに送信する。
たとえば、SLRB再構成要求メッセージは、PC5-RRC再構成メッセージであってよい。
たとえば、SLRB再構成要求メッセージは、第2のSLRBに関連する構成情報を含んでよい。
たとえば、第1の端末デバイスは、送信と受信の両方に関連付けられ、かつ第1のSLRBに対応するパラメータが変化するならば、SLRB再構成要求メッセージを第2の端末デバイスに送信する。
第1の構成情報と第2の構成情報の両方が、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報であってよいことが理解されるべきである。第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報は、上記の説明における第1のSLRB構成情報である。
たとえば、送信と受信の両方に関連するパラメータは、代替的に、PC5-RRC再構成メッセージに含まれるSLRB構成パラメータであってよい。
第1の端末デバイスは、送信と受信の両方に関連し、かつ第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報内にあるパラメータが変化するときにのみ、SLRB再構成要求メッセージを第2の端末デバイスに送信することが理解されるべきであり、これは、送信と受信の両方に関連し、かつ第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報内にあるパラメータが、送信と受信の両方に関連し、かつ第1のQoSフローに関連付けられた第1のSLRB内に現在あるパラメータと異なることとしてさらに理解され得る。
任意で、SLRB構成情報は、以下のIE、すなわち、DRB-ToAddModlist、DRB-ToAddMod、RLC-BearerToAddModList、およびRLC-BearerConfigのうちの1つまたは複数内で搬送されてよい。
DRB-ToAddModlist、DRB-ToAddMod、RLC-BearerToAddModList、RLC-BearerConfig、および同様のものについては、先行技術への参照が行われてよいことが理解されるべきである。詳細は、ここで説明されない。
任意で、第1の端末デバイスは、SLRB構成情報内のSLRB識別子、SLRBインデックス、RLCまたはLCH識別子、またはRLCまたはLCHインデックスが現在記憶されているSLRB構成に含まれるかどうかに基づいて、SLRB構成が再構成であるかどうかを判定する。
たとえば、DRB-ToAddModList内のいくつかのSL-DRB IDまたはSL-DRB indexが、第1の端末デバイスによって前に受信されたSLRB構成情報内のDRB-ToAddModListに含まれるならば、SL-DRB IDに対応するSL-DRBは、再構成されるべき(言い換えると、「修正される」)SL-DRBであると判定される。
任意で、第1の端末デバイスは、SLRB構成情報に対応するSLRBが確立されたかどうかに基づいて、SLRB構成情報が再構成情報であるかどうかを判定する。たとえば、SLRB構成情報に対応するSLRBが確立されたならば、SLRB構成情報は、再構成情報である。
任意で、条件(5)における第2の構成情報は、PC5-RRC再構成メッセージ内で搬送されてよい。
任意で、条件(3)における、第1のSLRBが確立されたことは、第1の構成情報を使用することによって示されてよく、または第1の端末デバイスによって判定されてよい。同様に、条件(5)における、第1のSLRBが確立されたことは、第2の構成情報を使用することによって示されてよく、または第1の端末デバイスによって判定されてよい。任意で、第1のSLRBを再構成することは、以下、すなわち、第1のSLRBに関連付けられたSDAPエンティティを再構成すること、第1のSLRBに関連付けられた第1のPDCPエンティティを再構成すること、第1のSLRBに関連付けられた第1のRLCエンティティを再構成すること、および第1のSLRBに関連付けられた第1の論理チャネルを再構成することのうちの1つまたは複数を含む。
任意で、第1のSLRBに関連付けられたSDAP構成が現在使用されているパラメータと異なるならば、第1のSDAPエンティティが、再構成される。
任意で、第1のSLRBに関連付けられたPDCP構成が現在使用されているパラメータと異なるならば、第1のPDCPエンティティが、再構成される。
任意で、第1のSLRBに関連付けられたRLC構成が現在使用されているパラメータと異なるならば、第1のRLCエンティティが、再構成される。
任意で、第1のSLRBに関連付けられた論理チャネル構成が現在使用されているパラメータと異なるならば、第1の論理チャネルが、再構成される。
任意で、条件(4)は、第1のSLRBがユニキャスト接続に関連付けられるときにのみ考慮される必要がある。言い換えると、条件(4)は、第1の端末デバイスがPC5-RRC再構成メッセージを送信するときにのみ考慮される必要がある。たとえば、上記の複数の条件のうちの1つまたは複数が満たされるとき、第1のSLRBは、再構成されてよい。たとえば、条件(1)、(2)、(3)、および(4)が満たされるときに、第1のSLRBが再構成されるか、または条件(1)、(2)、および(5)が満たされるときに、第1のSLRBが再構成される。
任意で、SLRBの再構成の上記の説明は、SLRBの再確立にも適用可能である。違いは、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成が再確立表示情報を含むことにある。たとえば、reestablishPDCPが、再確立を示すために、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報に含まれる。
任意で、方法は、第1のSLRBを再構成した後、第1の端末デバイスが第2の端末デバイスによって送信された再構成失敗応答メッセージを受信するならば、第1の端末デバイスが、第1のSLRBを解放するか、または、第1のSLRBを再構成前に存在する対応する第1のSLRBに復元することをさらに含んでよい。再構成失敗応答メッセージは、第2の端末デバイスが第2のSLRBを再構成することに失敗したことを示すために使用される。
第2の端末デバイスによって送信される再構成失敗応答メッセージは、PC5-RRC再構成失敗メッセージ内で搬送されてよいことが理解されるべきである。
この出願は、SLRB再構成方法をさらに提供する。方法は、以下を含む。
目標端末デバイスが第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報を受信し、かつ第1のサイドリンク情報および第1の論理チャネルについてSLRBを確立したならば、目標端末デバイスは、第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報に基づいて第2のSLRBを再構成する。任意で、SLRB構成情報は、第1の論理チャネルについての情報を含む。
任意で、目標端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報を受信し、かつ第1のサイドリンク情報および第1の論理チャネルについてSLRBを確立しており、かつ送信と受信の両方に関連するとともに第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB再構成情報内にあるパラメータが、送信と受信の両方に関連するとともに第2のSLRB内に現在あるパラメータと異なるときにのみ、目標端末デバイスは、第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報に基づいて第2のSLRBを再構成する。
任意で、目標端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報を受信し、かつ第1のサイドリンク情報および第1の論理チャネルについてSLRBを確立しており、かつ送信と受信の両方に関連するとともに第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB再構成情報内にあるパラメータが、送信と受信の両方に関連するとともに第2のSLRB内に現在あるパラメータと異なり、かつ目標端末デバイスが、PC5-RRC再構成完了メッセージを送信したときにのみ、目標端末デバイスは、第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB構成情報に基づいて第2のSLRBを再構成する。方法におけるSLRBは、SL-DRBであることが理解されるべきである。
この出願は、SLRB解放方法をさらに提供する。方法は、以下のうちの1つまたは複数が満たされるときに、第1の端末デバイスが第1のSLRBを解放することを含む。
(1)第1の端末デバイスが、サイドリンク通信を実行するために上位レイヤによって構成される。
(2)第1の端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された第1のSLRB解放情報を受信する。
(3)データを有するQoSフローが、第1のSLRBにマッピングされない。
(4)第1の端末デバイスが、第2の端末デバイスによって送信された再構成完了メッセージを受信する。
(5)第1の端末デバイスが、第2の端末デバイスによって送信された第1のSLRB解放情報を受信する。
(6)第1のSLRBが、送信または受信されるべきデータを有さない。
第1のSLRBは、第1のサイドリンク情報に関連付けられる。第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報、第1の送信元識別子、および第1の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含み、第1の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。
第1のSLRBがユニキャスト接続に関連付けられるとき、第2の端末デバイスは、ユニキャスト接続における第1の端末デバイスのピア端末デバイスであることが理解されるべきである。
ここでの第1の端末デバイスは、上記の説明における端末デバイスであることがさらに理解されるべきである。加えて、方法におけるSLRBは、主に、SL-DRBである。
この出願において提供されるSLRB解放方法によれば、端末デバイスは、特定の条件でSLRBを解放してよく、それによって、リソースの利用を改善する。
条件(2)における、第1の端末デバイスがネットワークデバイスによって送信された第1のSLRB解放情報を受信することは、第1のSLRBに対応するSLRB IDまたはSLRB indexがネットワークデバイスによって送信されたsl-RadioBearerToReleaseList内のIEに含まれることとしてさらに理解され得ることが理解されるべきである。たとえば、sl-RadioBearerToReleaseListは、RRC再構成メッセージに含まれてよい。
条件(3)における、データを有するQoSフローが第1のSLRBにマッピングされないことは、送信または受信されるべきデータを有するQoSフローが第1のSLRBにマッピングされないこととしてさらに理解され得るか、または第1のSLRBにマッピングされるデータを有するすべてのQoSフローが解放されることとしてさらに理解され得ることが理解されるべきである。
任意で、データを有するQoSフローが第1のSLRBにマッピングされないことは、RRC専用シグナリングメッセージ構成(または表示、または同様のもの)、SIBシステムメッセージ構成、事前構成、上位レイヤ構成、PC5-RRC再構成メッセージ、または同様のものを使用することによって示されてよい。
任意で、条件(4)における再構成完了メッセージは、PC5-RRC再構成完了メッセージであってよい。たとえば、PC5-RRC再構成完了メッセージは、第1のSLRBを解放するように要求するための第1の端末デバイスの対応するSLRB解放要求メッセージについての第2の端末デバイスのフィードバックメッセージである。たとえば、第1の端末デバイスが第1のSLRBを解放する必要があるとき、第1の端末デバイスは、SLRB解放要求メッセージを送信する。
条件(5)における、第1の端末デバイスが第2の端末デバイスによって送信された第1のSLRB解放情報を受信することは、第1のSLRBに対応するSLRB IDまたはSLRB indexが第2の端末デバイスによって送信されたslrb-ConfigToReleaseList内のIEに含まれることとしてさらに理解され得ることが理解されるべきである。たとえば、slrb-ConfigToReleaseListは、PC5-RRC再構成メッセージに含まれてよい。
条件(6)における、第1のSLRBが送信または受信されるべきデータを有さないことは、第1のSLRBに対応するバッファが送信または受信されるべきデータを有さないこととしてさらに理解され得ることが理解されるべきである。
任意で、条件(2)または(5)における第1のSLRB解放情報は、DRB-ToReleaselistまたはRLC-BearerToRleaseListなどのIE内で搬送されてよい。たとえば、DRB-ToReleaselistは、解放のためのSL-DRB IDまたはSL-DRB indexについての情報を示すために使用される。たとえば、解放のためのSL-DRB IDまたはSL-DRB indexについての、かつDRB-ToReleaselistによって示される情報について、すべてのサイドリンク情報に対応し、かつSLR-DRB IDまたはSL-DRB indexに関連付けられるSLRBが解放される。
任意で、第1のSLRB解放情報がSLDRB-ToReleaselistを含むならば、PDCPエンティティが、SLDRB-ToReleaselistに基づいて解放される。
任意で、第1のSLRB解放情報がSLRLC-BearerToRleaseListを含むならば、RLCエンティティおよびLCHが、SL RLC-BearerToRleaseListに基づいて解放される。
任意で、第1の端末デバイスが状態遷移に遭遇し(RRC状態またはcoverage状態が変化し)、かつ第1のSLRBに対応するSLRB構成がもはや存在しない(満了している)とき、第1の端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された第1のSLRB解放情報を受信したと理解され得る。
任意で、条件(4)は、第1のSLRBに関連付けられた第1のサイドリンクがユニキャストリンクであるときにのみ考慮される必要がある。言い換えると、条件(4)は、第1の端末デバイスが再構成メッセージを送信するときにのみ考慮される必要がある。
複数の条件の中の対応する条件は、その条件に対して判定が実行される必要があるときにのみ考慮される必要があることが理解されるべきである。
たとえば、条件(2)および条件(5)は、第1のSLRBが双方向SLRBである(つまり、第1のSLRBがデータを送信することおよびデータを受信することの両方のために使用される)ときにのみ、条件(2)と条件(5)の両方が考慮される必要があることを示す。第1のSLRBは、上記の複数の条件のうちの1つまたは複数が満たされるときに解放されてよいことがさらに理解されるべきである。任意で、第1のSLRBを解放するとき、第1の端末デバイスは、第1のSLRBに関連付けられたPDCPエンティティを解放する。
任意で、第1のSLRBを解放するとき、第1の端末デバイスは、関連付けられた第1のSDAPエンティティに、第1のSLRBの解放を示す。たとえば、第1のSLRBに関連付けられた第1のSDAPエンティティがサイドリンク通信を実行するように構成されるとき、第1のSLRBの解放が、第1のSDAPエンティティに示される。
任意で、第1のSLRBを解放するとき、第1の端末デバイスは、第1のSLRBに関連付けられたRLCエンティティを解放する。
任意で、第1のSLRBを解放するとき、第1の端末デバイスは、第1のSLRBに関連付けられた論理チャネルを解放する。任意で、第1のSDAPエンティティに関連付けられたすべてのSLRBが解放されるときに第1のSDAPエンティティは解放される。
任意で、方法は、第1の端末デバイスが、SLRB解放表示情報をネットワークデバイスに送信し、SLRB解放表示情報が、第1の端末デバイスが第1のSLRBを解放したかまたは解放すべきであることを示すために使用されることをさらに含んでよい。
従って、ネットワークデバイスは、SLRB解放表示情報に基づいて、第1の端末デバイスが第1のSLRBを解放したかまたは解放すべきであることを知り得る。さらに、ネットワークデバイスは、第1のSLRBに関連付けられた構成情報を解放してよく、それによって、リソースの利用を改善する。
たとえば、SLRB解放表示情報は、第1のサイドリンク情報および/または第1のSLRBのIDを含んでよい。
任意で、第1の端末デバイスは、第1のSLRBに対応するSLRB IDに関連付けられたすべてのSLRBがすべてのサイドリンク情報内で解放されるときにのみ、SLRB解放表示情報をネットワークデバイスに送信する。
たとえば、SLRB解放表示情報は、第1のSLRBのIDを含んでよい。
任意で、第1の端末デバイスが第1のSLRBを解放する必要があるとき、第1の端末デバイスは、SLRB解放要求メッセージを第2の端末デバイスに送信する。SLRB解放要求メッセージは、PC5-RRC再構成メッセージであってよいことが理解されるべきである。第1の端末デバイスが第1のSLRBを解放する必要があるとき、第1の端末デバイスは、PC5-RRC再構成メッセージ手順をトリガすることが理解されるべきである。
任意で、第1の端末デバイスは、第1のSLRBを解放した後にSLRB解放要求メッセージを第2の端末デバイスに送信してよい。
代替的に、第1の端末デバイスは、まず、SLRB解放要求メッセージを第2の端末デバイスに送信し、そして、第2の端末デバイスによって送信されたSLRB解放応答メッセージを受信するときまたは受信した後に第1のSLRBを解放してよい。任意で、第1の端末デバイスは、SLRB解放成功応答メッセージを受信するときまたは受信した後にのみ、第1のSLRBを解放する。
任意で、第1の端末デバイスが第1のSLRBを解放し、かつ第2の端末デバイスによって送信された解放失敗応答メッセージを受信したならば、第1の端末デバイスは、第1のSLRBを、解放前に存在する対応する第1のSLRBに復元する。
SLRB解放成功応答メッセージまたはSLRB解放失敗応答メッセージは、PC5-RRC再構成完了メッセージまたはPC5-RRC再構成失敗メッセージであってよいことが理解されるべきである。
この出願は、SLRB解放方法をさらに提供する。方法は、第1の端末デバイスがSLRB構成についての解放表示情報を取得するならば、第1の端末デバイスが、SLRB構成についての解放表示情報に基づいて、すべてのサイドリンク情報に対応するSLRBを解放することを含む。
ここでのSLRB構成は、上記の説明におけるSLRB構成情報に対応し得ることが理解されるべきである。たとえば、SLRB構成は、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を含み、かつ方法200において説明されているSLRB構成情報に対応し得る。加えて、ここでのSLRBは、主に、SL-DRBである。第1の端末デバイスは、上記の説明における第1の端末デバイスに対応し得る。
この出願において提供されるSLRB解放方法によれば、端末デバイスは、特定の条件でSLRBを解放してよく、それによって、リソースの利用を改善する。
任意で、ネットワークデバイスによって送信されるSLRB構成についての解放表示情報を第1の端末デバイスによって取得することは、
第1の端末デバイスがRRC接続状態にあるとき、第1の端末デバイスが、RRCシグナリングを使用することによってSLRB構成についての解放表示情報を取得すること、および/または
第1の端末デバイスがRRCアイドル状態または非アクティブ状態にあるとき、第1の端末デバイスが、SIBを使用することによってSLRB構成についての解放表示情報を取得すること、および/または
第1の端末デバイスがOOC状態にあるとき、第1の端末デバイスが、事前構成を通じてSLRB構成についての解放表示情報を取得することを含む。
別の例として、第1の端末デバイスがピア端末デバイスとのサイドリンク通信を実行するとき、第1の端末デバイスは、PC5-RRC再構成メッセージを使用することによって、SLRB構成についての解放表示情報を取得する。
第1の端末デバイスがRRC接続状態にあるとき、第1の端末デバイスは、代替的に、SIBを使用することによってまたは事前構成を通じてSLRB構成についての解放表示情報を取得してよく、第1の端末デバイスがRRCアイドル状態または非アクティブ状態にあるとき、第1の端末デバイスは、代替的に、事前構成を通じてSLRB構成についての解放表示情報を取得してよいことが理解されるべきである。
任意で、SLRB構成についての解放表示情報は、DRB-ToReleaselistまたはRLC-BearerToRleaseListなどのIE内で搬送される。たとえば、DRB-ToReleaselistは、解放のためのSL-DRB IDまたはSL-DRB indexについての情報を示すために使用される。たとえば、解放のためのSL-DRB IDまたはSL-DRB indexについての、かつDRB-ToReleaselistによって示される情報について、すべてのサイドリンク情報に対応し、かつSLR-DRB IDまたはSL-DRB indexに関連付けられるSLRBが解放される。
任意で、SLRB構成についての解放表示情報がSLDRB-ToReleaselistを含むならば、PDCPエンティティが、SLDRB-ToReleaselistに基づいて解放される。
任意で、SLRB解放表示がSLRLC-BearerToRleaseListを含むならば、RLCエンティティおよびLCHが、SL RLC-BearerToRleaseListに基づいて解放される。
任意で、方法は、第1の端末デバイスが、第1のSLRBを解放するときまたは解放した後に目標端末デバイスにSLRB解放要求メッセージを送信すること、または第1の端末デバイスが、SLRBを解放した後に目標端末デバイスにSLRB解放要求メッセージを送信してよいことをさらに含んでよい。SLRB解放要求メッセージは、第2のSLRBを解放するように目標端末デバイスに要求するために使用され、第2のSLRBは、第1のSLRBに関連付けられる。第1のSLRBが第2のSLRBに関連付けられることは、第1のSLRBおよび第2のSLRBが同じサイドリンク情報に関連付けられ、かつ第1のSLRBおよび第2のSLRBのいくつかの構成パラメータ(送信と受信の両方に関連するパラメータ)が同じであることを意味することが理解されるべきである。たとえば、SLRB解放要求メッセージは、PC5-RRCメッセージを使用することによって送信される。
任意で、第1の端末デバイスが第1のSLRBを解放し、かつ目標端末デバイスによって送信された解放失敗応答メッセージを受信したならば、第1の端末デバイスは、第1のSLRBを、解放前に存在する対応する第1のSLRBに復元する。
代替的に、第1の端末デバイスは、まず、SLRB解放要求メッセージを目標端末デバイスに送信し、そして、目標端末デバイスによって送信されたSLRB解放応答メッセージを受信するときまたは受信した後に第1のSLRBを解放してよい。
任意で、第1の端末デバイスは、SLRB解放成功応答メッセージを受信するときまたは受信した後にのみ、第1のSLRBを解放する。たとえば、SLRB解放応答メッセージは、PC5-RRCメッセージを使用することによって送信される。
この出願は、SLRB解放方法をさらに提供する。方法は、以下を含む。
目標端末デバイスが第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB解放情報を受信し、かつ第1のサイドリンク情報および第1の論理チャネルについてSLRBを確立したならば、目標端末デバイスは、第1のサイドリンク情報に関連付けられたSLRB解放情報に基づいて第2のSLRBを解放する。任意で、SLRB解放情報は、第1の論理チャネルについての情報を含む。
方法におけるSLRBは、SL-DRBであることが理解されるべきである。
この出願は、SLRB解放方法をさらに提供する。方法は、以下を含む。
以下の条件、すなわち、
第1のSLRBに対応するSDAPエンティティが解放されたこと、
第1のSLRBが予め設定された持続時間内に上位レイヤからデータパケットを受信しないこと、
第1のサイドリンク情報についてのアクセスレイヤ再構成失敗メッセージがPC5-RRCインターフェースにおいて受信されること、
無線リンク障害または別のリンクの問題が、第1のサイドリンク情報によって示される第1のサイドリンクについてPC5インターフェースにおいて発生すること、および
上位レイヤが第1のSLRBに対応するPC5-Sリンクを解放することを示すこと
のうち1つまたは複数が満たされるとき、第1の端末デバイスが、第1のサイドリンク情報に関連付けられた第1のSLRBを解放する。
第1のSLRBは、上記の条件のうちの1つまたは複数が満たされるときに解放されてよいことが理解されるべきである。
この出願は、SLRB解放方法をさらに提供する。方法は、以下、すなわち、
目標端末デバイスが第2のSLRB解放表示を受信すること、
第2のSLRBに対応するSDAPエンティティが解放されたこと、
第2のSLRBが、第3の予め設定された持続時間内で長時間、上位レイヤからデータパケットを受信しないこと、
第2のSLRBが、第4の予め設定された持続時間内で長時間、PC5インターフェースからデータパケットを受信しないこと、
PC5-RRC再構成の失敗が第2のSLRBに関連付けられた第1のサイドリンクにおいて発生すること、
無線リンク障害(Radio link failure、RLF)または別のリンクの問題が第2のSLRBに関連付けられた第1のサイドリンクにおいて発生すること、および
第2のSLRBに対応するPC5-Sリンクが解放されること
のうち1つまたは複数が満たされるときに、目標端末デバイスが第2のSLRBを解放することを含む。
第2のSLRBは、上記の条件のうちの1つまたは複数が満たされるときに解放されてよいことが理解されるべきである。
この出願は、通信方法をさらに提供する。
方法は、端末デバイスが第1のサイドリンク情報についてSLRBを確立するときに、端末デバイスが、第1のサイドリンク情報についてのSLRBに対応する通信タイプ情報とLCHの間の関連付け関係を決定することを含む。通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つ含む。LCH IDおよびサイドリンク情報は、LCHを一意に識別する。
端末デバイスによって第1のサイドリンク情報についてSLRBを確立することは、以下のように、すなわち、端末デバイスが第1のサイドリンク情報に対応するサイドリンクのためのSLRBを確立することと理解され得ることが理解されるべきである。
方法は、端末デバイスがMAC多重化(Multiplexing)または論理チャネル優先順位付け(Logical channel prioritization、LCP)プロセスを実行するときに、端末デバイスが、受信されたスケジューリングリソースgrantに関連付けられた通信タイプ属性および各LCHに関連付けられた通信タイプ属性に基づいて、grantに多重化されることが可能であるLCHを決定することをさらに含む。たとえば、端末デバイスは、ユニキャスト属性に関連付けられたgrantを受信し、端末デバイスは、ユニキャスト属性に関連付けられたLCHに対応するデータのみをgrantに多重化することができる。
任意で、端末デバイスによって受信されたgrantに関連付けられた複数の通信タイプ属性が存在してよい。たとえば、grantは、ユニキャストとマルチキャストの両方に関連付けられる。これは、ユニキャストに関連付けられたLCHおよびマルチキャストに関連付けられたLCHの両方がgrantに多重化されることが可能であることを意味する。
上記の説明における目標端末デバイスおよび第2の端末デバイスは、交換可能であることが理解されるべきである。
現在のテクノロジーでは、いくつかのシナリオにおいて、たとえば、端末デバイスが端末デバイスとネットワークデバイスの間のインターフェースにおいてビーム障害(beam failure)が発生することを検出するとき、端末デバイスは、サイドリンク伝送を実行するために、別の端末デバイスと例外的プール(exceptional pool)内のリソースを争う必要がある。これは、端末デバイスがコンテンションを通じてリソースを取得することができない場合を引き起こすことがあり、それによって、サービスの連続性に影響を与える。
このことに鑑みて、この出願は、通信方法をさらに提供する。
方法は、端末デバイスが端末デバイスとネットワークデバイスの間のインターフェースにおいてビーム障害が発生することを検出するときに、または端末デバイスが端末デバイスとネットワークデバイスの間のインターフェースにおいてビーム障害の検出を実行するプロセスにおいて、または端末デバイスが全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)と同期されるときに、構成された許可(configured grant)が端末デバイスのために構成されたならば、configured grantを使用することによって、サイドリンク伝送が実行される。
configured grantについての詳細については、既存の規格における定義を参照されたい。詳細は、ここで説明されない。
任意で、beamFailureDetectionTimerが動作しているならば、端末デバイスは、端末デバイスとネットワークデバイスの間のインターフェースにおいてビーム障害の検出を実行するプロセスにある。
この出願において提供される通信方法によれば、ビーム障害が発生するとき、またはビーム障害検出プロセスにおいて、または端末デバイスがGNSSと同期されるとき、端末デバイスは、構成されたconfigured grantを優先的に使用してよい。configured grantは端末デバイスに専用であるので、別の端末デバイスとのリソースコンテンションによって引き起こされる衝突が防止されることが可能であり、それによって、端末デバイスのサービスの連続性を保証し、QoS要件を満たす。
任意で、configured grantが端末デバイスのために構成されていないならば、例外的プール(exceptional pool)を使用することによってサイドリンク伝送が実行される。
任意で、configured grantは、configured grant type 1およびconfigured grant type 2を含む。configured grant type 1は、直接使用されることが可能である。configured grant type 2は、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を使用することによってアクティブ化された後に使用されることが可能である。
任意で、ビーム障害回復(beam failure recovery)が完了された後、configured grantが、依然として使用されてよい。
任意で、ビーム障害回復が完了された後、端末デバイスのMACレイヤが、exceptional poolが使用されていないことをRRCレイヤに通知する。
任意で、configured grantを使用することによってサイドリンク伝送を実行することは、端末デバイスのRRCレイヤが、configured grantを使用することによってサイドリンク伝送を実行することを下位レイヤに示すことを含む。
たとえば、下位レイヤは、媒体アクセス制御(media access control、MAC)レイヤであってよい。
たとえば、exceptional poolは、RRCまたはSIBを使用することによってまたは事前構成を通じて構成されてよい。
任意で、configured grantが端末デバイスのために構成されたならば、構成されたconfigured grantが、SLにおける伝送のために優先的に使用され、またはconfigured grantが構成されていないならば、exceptional poolが、SLにおける伝送のために使用される。
任意で、構成されたconfigured grantを優先的に使用することは、以下のように、すなわち、configured grantおよびexceptional poolのリソースが重複するとき、端末デバイス、または端末デバイスにおける、configured grantを使用することを許可される論理チャネルが、構成されたconfigured grantを使用するが、exceptional poolを使用しないことと理解されてよい。
任意で、上記の解決策は、無線リンク障害、物理レイヤのリンクの問題、セルのハンドオーバのシナリオ、および同様のものにも適用可能である。これは、本発明において具体的に限定されない。
任意で、ビーム障害が発生するとき、端末デバイスは、同期ソースとしてGNSSを選択してよい。
上記の方法の実施形態において提供される方法に対応して、この出願の実施形態は、対応する装置をさらに提供する。装置は、上記の実施形態を実行するように構成された対応するモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせであってよい。
図7は、装置の概略的な構造図である。装置1500は、ネットワークデバイスであってよく、または端末デバイスであってよく、または上記の方法を実施する際にネットワークデバイスをサポートするチップ、チップシステム、プロセッサ、または同様のものであってよく、または上記の方法を実施する際に端末デバイスをサポートするチップ、チップシステム、プロセッサ、または同様のものであってよい。装置は、上記の方法の実施形態において説明された方法を実施するように構成されてよい。詳細については、上記の方法の実施形態における説明を参照されたい。
装置1500は、1つまたは複数のプロセッサ1501を含んでよい。プロセッサ1501は、処理ユニットとも呼ばれてよく、特定の制御機能を実現してよい。プロセッサ1501は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、または同様のものであってよい。たとえば、プロセッサ1501は、ベースバンドプロセッサまたは中央処理ユニットであってよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成されてよい。中央処理ユニットは、通信装置(たとえば、基地局、ベースバンドチップ、端末、端末チップ、DU、またはCU)を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されてよい。
任意での設計において、プロセッサ1501は、代替的に、命令および/またはデータ1503を記憶してよく、命令および/またはデータ1503が、プロセッサによって実行されてよく、その結果、装置1500が上記の方法の実施形態において説明された方法を実行する。
別の任意での設計において、プロセッサ1501は、送信機能および受信機能を実現するように構成されたトランシーバユニットを含んでよい。たとえば、トランシーバユニットは、トランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路であってよい。送信機能を実現するように構成されたトランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路と、受信機能を実現するように構成されたトランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路とは、分離されてよく、または統合されてよい。トランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路は、コードまたはデータを読み出し、書き込むように構成されてよい。代替的に、トランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路は、信号を伝送または転送するように構成されてよい。
さらに別の可能な設計において、装置1500は、回路を含んでよく、回路は、上記の方法の実施形態における送信、受信、または通信機能を実現してよい。
任意で、装置1500は、1つまたは複数のメモリ1502を含んでよい。メモリ1502は、命令1504を記憶してよく、命令が、プロセッサにおいて実行されてよく、その結果、装置1500が上記の方法の実施形態において説明された方法を実行する。任意で、メモリは、データをさらに記憶してよい。任意で、プロセッサも、命令および/またはデータを記憶してよい。プロセッサおよびメモリは、別々に配置されてよく、または統合されてよい。たとえば、上記の方法の実施形態において説明された対応が、メモリに記憶され、またはプロセッサに記憶されてよい。
任意で、装置1500は、トランシーバ1505および/またはアンテナ1506をさらに含んでよい。プロセッサ1501は、処理ユニットと呼ばれ、装置1500を制御してよい。トランシーバ1505は、トランシーバユニット、トランシーバデバイス、トランシーバ回路、トランシーバ、または同様のものと呼ばれてよく、送信および受信機能を実現するように構成される。
この出願において説明されるプロセッサおよびトランシーバは、集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路RFIC、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board、PCB)、電子デバイス、または同様のものにおいて実現されてよい。プロセッサおよびトランシーバは、また、様々なICプロセステクノロジー、たとえば、相補型金属酸化膜半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)、n型金属酸化膜半導体(nMetal-oxide-semiconductor、NMOS)、p型金属酸化膜半導体(positive channel metal oxide semiconductor、PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(Bipolar Junction Transistor、BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、およびガリウム砒素(GaAs)を使用することによって製造されてよい。
上記の実施形態において説明された装置は、ネットワークデバイスまたは端末デバイスであってよい。しかし、この出願において説明される装置の範囲は、それらに限定されず、装置の構造は、図7に限定されないことがある。装置は、独立したデバイスであってよく、またはより大きなデバイスの一部であってよい。たとえば、装置は、以下の通りであってよい。
(1)独立した集積回路IC、チップ、またはチップシステムまたはサブシステム。
(2)1つまたは複数のICのセット。任意で、ICのセットは、データおよび/または命令を記憶するように構成された記憶構成要素も含み得る。
(3)ASIC、たとえば、モデム(MSM)。
(4)別のデバイスに組み込まれることが可能であるモジュール。
(5)受信機、端末、インテリジェント端末、セルラー電話、ワイヤレスデバイス、ハンドヘルドデバイス、モバイルユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイス、または同様のもの。または
(6)その他、または同様のもの。
図8は、端末デバイスの概略的な構造図である。端末デバイスは、図1に表されたシナリオに適用可能である。説明の容易さのために、図8は、端末デバイスの主要な構成要素のみを表す。図8に表されるように、端末デバイス1600は、プロセッサ、メモリ、制御回路、アンテナ、および入力/出力装置を含む。プロセッサは、主に、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。メモリは、主に、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように構成される。制御回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波数信号の間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは、主に、電磁波の形式で無線周波数信号を送信または受信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイスクリーン、またはキーボードなどの入力/出力装置は、主にユーザによって入力されたデータを受け取り、ユーザにデータを出力するように構成される。
端末デバイスが電源をオンされた後、プロセッサは、記憶ユニット内のソフトウェアプログラムを読み出し、ソフトウェアプログラムの命令を解析および実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理してよい。データがワイヤレスで送信される必要があるとき、プロセッサは、送信されるべきデータに対してベースバンド処理を実行し、制御回路にベースバンド信号を出力する。制御回路は、ベースバンド信号を処理して無線周波数信号を取得し、アンテナ使用することによって無線周波数信号を電磁波の形式で送信する。データが端末デバイスに送信されるとき、制御回路は、アンテナを使用することによって無線周波数信号を受信し、さらに無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
説明の容易さのために、図8は、1つのメモリおよび1つのプロセッサのみを表す。実際の端末デバイスにおいては、複数のプロセッサおよびメモリが存在してよい。メモリは、記憶媒体、記憶デバイス、または同様のものとも呼ばれてよい。これは、本発明のこの実施形態において限定されない。
任意での実装において、プロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび中央処理ユニットを含んでよい。ベースバンドプロセッサは、主に、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成される。中央処理ユニットは、主に、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。図8におけるプロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび中央処理ユニットの機能を統合する。当業者は、ベースバンドプロセッサおよび中央処理ユニットが、代替的に、互いに独立したプロセッサであってよく、バスなどのテクノロジーを使用することによって相互接続されることを理解することができる。当業者は、端末デバイスが異なるネットワーク規格に適応するために複数のベースバンドプロセッサを含んでよく、端末デバイスが端末デバイスの処理能力を高めるために複数の中央処理ユニットを含んでよく、端末デバイスの構成要素が様々なバスによって接続されてよいことを理解することができる。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド処理回路またはベースバンド処理チップとしても表現されてよい。中央処理ユニットは、中央処理回路または中央処理チップとしても表現されてよい。通信プロトコルおよび通信データを処理する機能は、プロセッサに組み込まれてよく、またはソフトウェアプログラムの形式で記憶ユニットに記憶されてよく、プロセッサが、ベースバンド処理機能を実現するためにソフトウェアプログラムを実行する。
例においては、トランシーバ機能を有するアンテナおよび制御回路が、端末デバイス1600のトランシーバユニット1611として扱われてよく、処理機能を有するプロセッサが、端末デバイス1600の処理ユニット1612として扱われてよい。図8に表されるように、端末デバイス1600は、トランシーバ1611および処理ユニット1612を含む。トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバデバイス、トランシーバ装置、または同様のものとも呼ばれてよい。任意で、トランシーバユニット1611内にあり、かつ受信機能を実現するように構成されるデバイスが、受信ユニットとして扱われてよく、トランシーバユニット1611内にあり、かつ送信機能を実現するように構成されるデバイスが、送信ユニットとして扱われてよい。言い換えると、トランシーバユニット1611が、受信ユニットおよび送信ユニットを含む。たとえば、受信ユニットは、受信デバイス、受信機、受信回路、または同様のものとも呼ばれてよく、送信ユニットは、送信デバイス、送信機、送信回路、または同様のものと呼ばれてよい。任意で、受信ユニットおよび送信ユニットは、1つの統合されたユニットであってよく、または複数の独立したユニットであってよい。受信ユニットおよび送信ユニットは、1つの地理的な場所にあってよく、または複数の地理的な場所に分散されてよい。
図9に表されるように、この出願の別の実施形態は、装置1700を提供する。装置は、端末デバイスであってよく、または端末デバイスの構成要素(たとえば、集積回路またはチップ)であってよい。代替的に、装置は、ネットワークデバイスであってよく、またはネットワークデバイスの構成要素(たとえば、集積回路またはチップ)であってよい。代替的に、装置は、この出願の方法の実施形態における方法を実施するように構成された別の通信モジュールであってよい。装置1700は、処理モジュール1702(処理ユニット)を含んでよい。任意で、装置1700は、トランシーバモジュール1701(トランシーバユニット)および記憶モジュール1703(記憶ユニット)をさらに含んでよい。
可能な設計において、図9における1つまたは複数のモジュールは、1つまたは複数のプロセッサによって実現され、または1つまたは複数のプロセッサおよびメモリによって実現され、または1つまたは複数のプロセッサおよびトランシーバによって実現され、または1つまたは複数のプロセッサ、メモリ、およびトランシーバによって実現されてよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは、別々に配置されてよく、または統合されてよい。
装置は、この出願の実施形態において説明される端末デバイスを実現する機能を有する。たとえば、装置は、端末デバイスがこの出願の実施形態において説明される端末デバイスに関連するステップを実行するために使用される対応するモジュール、ユニット、または手段(means)を含む。機能、ユニット、または手段(means)は、ソフトウェアまたはハードウェアによって実現されてよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実現されてよく、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてよい。詳細については、上記の対応する方法の実施形態における対応する説明を参照されたい。
代替的に、装置は、この出願の実施形態において説明されるネットワークデバイスを実現する機能を有する。たとえば、装置は、ネットワークデバイスがこの出願の実施形態において説明されるネットワークデバイスに関連するステップを実行するために使用される対応するモジュール、ユニット、または手段(means)を含む。機能、ユニット、または手段(means)は、ソフトウェアまたはハードウェアによって実現されてよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実現されてよく、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてよい。詳細については、上記の対応する方法の実施形態における対応する説明を参照されたい。
可能な設計において、装置1700におけるモジュールは、この出願の実施形態における図2において説明された方法において端末デバイスによって実行される動作を実行するように構成されてよい。たとえば、処理モジュール1702は、上位レイヤによって送信された第1の情報をアクセスレイヤを使用することによって受信するように構成され、第1の情報は、第1のサービス品質QoSフローを識別するために使用される。処理モジュール1702が、アクセスレイヤを使用することによって、第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであると判定するとき、または処理モジュール1702が、アクセスレイヤを使用することによって、第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであり、かつ第1のQoSフローからサイドリンク無線ベアラSLRBへのマッピング関係が構成されていないと判定するとき、または処理モジュール1702が、アクセスレイヤを使用することによって、第1のQoSフローからサイドリンク無線ベアラSLRBへのマッピング関係が構成されていないと判定するとき、トランシーバモジュール1701は、第1のQoS情報をネットワークデバイスに報告するように構成され、第1のQoS情報は、第1の情報の一部またはすべての内容を含み、第1のQoS情報は、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を要求するために使用される。
任意で、トランシーバモジュール1701は、第1のQoSフローに関連付けられ、かつネットワークデバイスによって送信されるSLRB構成情報を受信するように構成される。
任意で、第1の情報は、第1のサイドリンク情報、第1のPC5インターフェースサービス品質フロー識別子PFI、および第1のQoSパラメータを含む。第1のサイドリンク情報は、第1のPFIおよび第1のQoSパラメータに関連付けられる。第1のサイドリンク情報は、第1のサイドリンクを識別するために使用される。第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報、第1の送信元識別子、および第1の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含む。第1の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。
任意で、処理モジュール1702が、アクセスレイヤを使用することによって、第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであると判定することは、以下を含む。
処理モジュール1702が、アクセスレイヤを使用することによって、第1のサイドリンク情報に関連付けられた記憶されたPFIが第1のPFIを含まない、かつ/または第1のサイドリンク情報に関連付けられた記憶されたQoSパラメータが第1のQoSパラメータを含まないと判定するならば、処理モジュール1702は、アクセスレイヤを使用することによって、第1のQoSフローはサイドリンク通信が実行される必要がある新しいQoSフローであると判定する。
任意で、第1のQoS情報は、第1のQoSパラメータおよび第1の通信タイプ情報を含む。
任意で、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報は、第1のサービスデータ適応プロトコルSDAPエンティティ構成情報を含み、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1のQoSパラメータを含み、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1の通信タイプ情報に関連付けられる。
任意で、第1のQoS情報は、第1のPFI、第1のQoSパラメータ、および第1のサイドリンク情報を含む。
任意で、第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報は、第1のサービスデータ適応プロトコルSDAPエンティティ構成情報を含む。
第1のサイドリンク情報が第1の通信タイプ情報を含むとき、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1のPFIを含み、かつ第1のサイドリンク情報の第1の通信タイプ情報以外の内容を含み、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1の通信タイプ情報に関連付けられる。
第1のサイドリンク情報が第1の通信タイプ情報を含まないとき、第1のSDAPエンティティ構成情報は、第1のPFIおよび第1のサイドリンク情報を含む。
可能な設計において、装置1700におけるモジュールは、この出願の実施形態における図2において説明された方法においてネットワークデバイスによって実行される動作を実行するように構成されてよい。たとえば、トランシーバモジュール1701は、端末デバイスによって報告された第1のサービス品質QoS情報を受信することであって、第1のQoS情報が、第1のサービス品質QoSフローからサイドリンク無線ベアラSLRBへのマッピング関係を要求するために使用される、前記受信することと、端末デバイスに第1のQoSフローに関連付けられたSLRB構成情報を送信することとを行うように構成される。
任意で、第1のQoSフローは、第1の情報によって識別され、第1のQoS情報は、第1の情報の一部またはすべての内容を含む。第1の情報は、第1のサイドリンク情報、第1のPC5インターフェースサービス品質フロー識別子PFI、および第1のQoSパラメータを含む。第1のサイドリンク情報は、第1のPFIおよび第1のQoSパラメータに関連付けられる。第1のサイドリンク情報は、第1のサイドリンクを識別するために使用される。第1のサイドリンク情報は、第1の通信タイプ情報、第1の送信元識別子、および第1の送信先識別子のうちの1つまたは複数を含む。第1の通信タイプ情報は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのうちの1つである。
可能な設計において、装置1700におけるモジュールは、この出願の実施形態における図5において説明された方法において第1の端末デバイスによって実行される動作を実行するように構成されてよい。たとえば、処理モジュール1702は、以下、すなわち、
第1のQoSフローがデータを有すること、
第1の端末デバイスが、サイドリンク通信を実行するために第1の端末デバイスの上位レイヤによって構成されること、
第1の端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された第1の構成情報を受信し、第1の構成情報は、第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされ、かつ第1のSLRBが確立されていないことを示すこと、
第1の端末デバイスが、第2の端末デバイスによって送信された再構成完了メッセージを受信すること、および
第1の端末デバイスが第2の端末デバイスによって送信された第2の構成情報を受信し、第2の構成情報は、第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされ、かつ第1のSLRBが確立されていないことを示すこと
のうち1つまたは複数が満たされるかどうかを判定するように構成され、
第1のSLRBがユニキャスト接続に関連付けられるとき、第2の端末デバイスは、ユニキャスト接続における第1の端末デバイスのピア端末デバイスである。
処理モジュール1702は、上記のうちの1つまたは複数が満たされるとき、第1のサービス品質QoSフローがマッピングされる必要がある第1のSLRBを第1の端末デバイスが確立するようにさらに構成される。
可能な設計において、装置1700におけるモジュールは、この出願の実施形態における図6において説明された方法において第1の端末デバイスによって実行される動作を実行するように構成されてよい。たとえば、処理モジュール1702は、以下、すなわち、第1のQoSフローがデータを有すること、第1の端末デバイスが、サイドリンク通信を実行するために上位レイヤによって構成されること、
第1の端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された第1の構成情報を受信することであって、第1の構成情報は、第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされ、かつ第1のSLRBが確立されたことを示す、前記受信すること、第1の端末デバイスが、対応するPC5-RRC再構成完了メッセージを受信すること、第1の端末デバイスが、第2の端末デバイスによって送信された第2の構成情報を受信することであって、第2の構成情報は、第1のQoSフローが第1のSLRBにマッピングされ、かつ第1のSLRBが確立されたことを示す、前記受信すること、のうち1つまたは複数が満たされるかどうかを判定するように構成される。第1のSLRBがユニキャスト接続に関連付けられるとき、第2の端末デバイスは、ユニキャスト接続における第1の端末デバイスのピア端末デバイスである。処理モジュール1702は、上記のうちの1つまたは複数が満たされるとき、第1の端末デバイスが第1のSLRBを再構成するようにさらに構成される。
可能な設計において、処理モジュール1702は、以下のうち1つまたは複数が満たされるかどうかを判定するように構成される。
以下、すなわち、
第1の端末デバイスが、サイドリンク通信を実行するために上位レイヤによって構成されること、
第1の端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信された第1のSLRB解放情報を受信すること、
データを有するQoSフローが第1のSLRBにマッピングされないこと、
第1の端末デバイスが、第2の端末デバイスによって送信された再構成完了メッセージを受信すること、
第1の端末デバイスが、第2の端末デバイスによって送信された第1のSLRB解放情報を受信すること、および
第1のSLRBが送信または受信されるべきデータを有さないこと
のうちの1つまたは複数が満たされるとき、第1の端末デバイスは、第1のSLRBを解放し、
第1のSLRBがユニキャスト接続に関連付けられるとき、第2の端末デバイスは、ユニキャスト接続における第1の端末デバイスのピア端末デバイスである。
処理モジュール1702は、上記のうちの1つまたは複数が満たされるとき、第1の端末デバイスが第1のSLRBを再構成するようにさらに構成される。
可能な設計において、処理モジュール1702は、端末デバイスとネットワークデバイスの間のインターフェースにおいてビーム障害が発生することが検出されるときに、または端末デバイスとネットワークデバイスの間のインターフェースにおいてビーム障害の検出を実行するプロセスにおいて、または装置1700が全地球航法衛星システムGNSSと同期されると判定されるときに、構成された許可が装置1700のために構成されたならば、構成された許可を使用することによってサイドリンク伝送を実行するようにトランシーバモジュール1701を制御するように構成される。
任意で、構成された許可が装置1700のために構成されていないならば、トランシーバモジュール1701は、例外的プール内のリソースを使用することによってサイドリンク伝送を実行するように制御される。
装置1700は、上記の説明における任意の方法と、方法の可能な実施とを実行し得ることが理解されるべきである。方法に対応する一部の内容のみが、ここで説明されているが、その他の内容は、詳細に説明されていない。
この出願の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであってよく、信号処理能力を有することが理解されるべきである。実現プロセスにおいて、上記の方法の実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形式の命令を使用することによって実現されることが可能である。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、個別のゲートまたはトランジスタ論理デバイス、または個別のハードウェア構成要素であってよい。
この出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってよく、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでよいことが理解され得る。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよい。限定的な説明でないが例を通じて、多くの形式のRAM、たとえば、スタティック・ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンク・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が、使用されてよい。この明細書において説明されるシステムおよび方法のメモリは、限定されないが、これらおよび別の適切な種類の任意のメモリを含むことが留意されるべきである。
この出願は、コンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、上記の方法の実施形態のいずれか1つの機能が実現される。
この出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるとき、上記の方法の実施形態のいずれか1つの機能が実現される。
上記の実施形態のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用することによって実現されてよい。ソフトウェアが実施形態を実現するために使用されるとき、実施形態は、コンピュータプログラム製品の形式で完全にまたは部分的に実現されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータにおいてロードされ、実行されるとき、この出願の実施形態による手順または機能が、すべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、またはマイクロ波)の手法で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つまたは複数の使用可能な媒体を統合する、サーバまたはデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光学媒体(たとえば、デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))、または同様のものであってよい。
明細書全体において述べられる「実施形態」は、実施形態に関連する特定の特徴、構造、または特性がこの出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることが理解されるべきである。従って、明細書全体における実施形態は、必ずしも同じ実施形態ではない。加えて、これらの特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な手法を使用することによって組み合わされてよい。上記のプロセスの順序番号は、この出願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実現プロセスにおけるいかなる限定としても考えられるべきでない。
この出願において、「とき」と「ならば」の両方は、UEまたは基地局が目的の場合において対応する処理を実行することを意味するが、時間における限定を構成せず、実施の間にUEまたは基地局が判定動作を実行することを要求せず、別の限定が存在することを意味しないことがさらに理解されるべきである。
加えて、用語「システム」および「ネットワーク」は、この明細書においては交換可能に使用され得る。この明細書における用語「および/または」は、関連付けられた対象を説明するための関連付け関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表現する。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、を表現し得る。
この明細書において、用語「のうちの少なくとも1つ」または「少なくとも1つの種類の」は、列挙された項目のすべてまたは任意の組み合わせを示す。たとえば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」は、以下の6つの場合、すなわち、Aのみが存在する、Bのみが存在する、Cのみが存在する、AとBの両方が存在する、BとCの両方が存在する、およびA、B、およびCのすべてが存在する、を示し得る。
この明細書において、「少なくとも1つ」は、1つまたは複数を示し、「複数」は、少なくとも2つを示す。
この出願の実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられることを示しており、BがAに基づいて決定されてよいことが理解されるべきである。しかし、BがAに基づいて決定されることは、BがAのみに基づいて決定されることを意味せず、つまり、Bが、また、Aおよび/またはその他の情報に基づいて決定され得ることがさらに理解されるべきである。
当業者は、この明細書において開示された実施形態において説明された例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムのステップが、電子的なハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子的なハードウェアの組み合わせによって実現されてよいことを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるかまたはソフトウェアによって実行されるかは、技術的な解決策の特定の応用および設計の制約条件に依存する。当業者は、異なる方法を使用して特定の応用ごとに説明された機能を実現し得るが、実装は、この出願の範囲を逸脱すると考えられるべきでない。
便利で簡潔な説明の目的のために、上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者によって明確に理解され得る。詳細は、ここで再度説明されない。
この出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、および方法は別の手法で実現され得ることが理解されるべきである。たとえば、説明された装置の実施形態は、単に例である。たとえば、ユニットの区分は、単に論理的な機能の区分であり、実際の実装においては別の区分が存在し得る。たとえば、複数のユニットまたは構成要素が、組み合わされ、または別のシステムに統合されてよく、またはいくつかの特徴が、無視され、または実行されなくてよい。加えて、表示され、または論じられた相互の結合または直接的な結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実現され得る。装置またはユニットの間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、またはその他の形式で実現され得る。
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、または分離されなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもよく、または物理的なユニットでなくてもよく、つまり、1つの位置に置かれてもよく、または複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットのいくつかまたはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてよい。
加えて、この出願の実施形態における機能ユニットが、1つの処理ユニットに統合されてもよく、またはユニットの各々が、物理的に独立して存在してもよく、または2つ以上のユニットが、1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売されるかまたは使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本質的にこの出願の技術的な解決策、または先行技術に貢献する部分、または技術的な解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形式で実現され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、この出願の実施形態において説明された方法のステップのすべてまたはいくつかを実行するように(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、または同様のものであってよい)コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどのプログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上記の説明は、単にこの出願の特定の実装であるが、この出願の保護範囲を限定するように意図されない。この出願において開示された技術的範囲内で当業者によって容易に想到される任意の変更または置き換えは、この出願の保護範囲内にあるものである。従って、この出願の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものである。