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JP2022131383A - 電極端子、モジュールおよび時計 - Google Patents

電極端子、モジュールおよび時計 Download PDF

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JP2022131383A
JP2022131383A JP2021030309A JP2021030309A JP2022131383A JP 2022131383 A JP2022131383 A JP 2022131383A JP 2021030309 A JP2021030309 A JP 2021030309A JP 2021030309 A JP2021030309 A JP 2021030309A JP 2022131383 A JP2022131383 A JP 2022131383A
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雅貴 飯田
Masaki Iida
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

【課題】 電池の収納作業性を向上させることができる電極端子、それを備えたモジュール、およびそれらを備えた時計を提供する。【解決手段】 電池17を収納する電池収納部16の周縁部に保持される本体部21と、この本体部21に設けられて電池収納部16に収納された電池17の外周面17bに接触する第1接触部22と、本体部21から回路基板11に向けて設けられ、且つ回路基板11に押し当てられて第1接触部22を回路基板11と反対側に傾ける第2接触部23と、を備えている。従って、電池収納部16に電池17を収納する際に、第1接触部22の先端部22aが電池収納部16内に突出していても、第1接触部22が回路基板11と反対側に傾いているので、この第1接触部22の傾きに沿って電池17の外周部を円滑に摺動させて、電池17を良好に収納させることができる。【選択図】 図6

Description

この発明は、腕時計、携帯電話、携帯情報端末などの電子機器に用いられる電極端子、それを備えたモジュール、およびそれらを備えた時計に関する。
例えば、釦型の電池を保持する電池保持構造においては、特許文献1に記載されているように、電池のプラス電極である外周面に接触する電極端子が、電池収納部の内周縁に配置される固定部と、この固定部の両側から電池収納部の周方向に延びる一対の接触アーム部と、を備えた構造のものが知られている。
特開2009-193843号公報
このような電池保持構造の電極端子は、固定部の両側から電池収納部の周方向に延びる一対の接触アーム部が、電池収納部の内部に向けて延び、この延びた一対の接触アーム部の各先端が電池収納部内に突出して配置されている。これにより、この電極端子は、電池収納部に電池が収納された際に、一対の接触アーム部の各先端が電池の外周面に押し当てられて電池収納部の内部から押し出される方向に撓み変形するように構成されている。
このため、このような電池保持構造の電極端子では、電池収納部に電池を収納する際に、電池収納部内に一対の接触アーム部の各先端が突出しているため、この突出した一対の接触アーム部の各先端が邪魔になり、一対の接触アーム部の各先端に電池が当接するので、電池収納部に電池を収納し難く、電池の収納作業性が悪いという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、電池の収納作業性を向上させることができる電極端子、それを備えたモジュール、およびそれらを備えた時計を提供することである。
この発明は、電池を収納する電池収納部の周縁部に保持される本体部と、前記本体部に設けられて、前記電池収納部に収納された前記電池の外周面に接触する第1接触部と、前記本体部から前記電池収納部の外部の一面に配置される回路基板に向けて設けられ、且つ前記回路基板に押し当てられて前記第1接触部を前記回路基板と反対側に向けて前記本体部と共に傾ける第2接触部と、を備えていることを特徴とする電極端子である。
この発明によれば、電池の収納作業性を向上させることができる。
この発明を適用した腕時計の一実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計のA-A矢視における拡大断面図である。 図2に示された時計モジュールを示した拡大斜視図である。 図3に示された時計モジュールの拡大裏面図である。 図4に示された時計モジュールにおいて、押え板と回路基板とを取り外した状態を示した拡大裏面図である。 図5に示された時計モジュールの電池収納部において、ハウジングに回路基板を配置させて電極端子を傾けた状態を示した要部の拡大斜視図である。 図6に示された電池収納部の電極端子を示した拡大斜視図である。 図6に示された電池収納部内に電池を収納させて押え付ける前の状態の電池押え部を示した要部の拡大斜視図である。 図2に示された時計モジュールにおける照明装置を示した要部の拡大断面図である。 図9に示された照明装置の発光部材を示した拡大斜視図である。
以下、図1~図10を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の6時側と12時側とには、時計バンド(図示せず)が取り付けられるバンド取付部2がそれぞれ設けられている。この腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側、および10時側には、スイッチ部3がそれぞれ設けられている。
この腕時計ケース1は、図1および図2に示すように、下ケース1aと上ケース1bと外装ケース1cとを備えている。下ケース1aと上ケース1bとは、金属で形成されている。上ケース1bは、下ケース1a上に防水リング1dを介して複数のビス1eによって取り付けられている。外装ケース1cは、ウレタン樹脂などの弾力を有する合成樹脂で形成され、上ケース1bの上部外周を覆って、上ケース1bに複数のビス1fによって取り付けられている。
この腕時計ケース1の上側開口部、つまり上ケース1bの上側開口部には、図2に示すように、時計ガラス4がパッキン4aを介して取り付けられている。この腕時計ケース1の下部、つまり下ケース1aの下部には、裏蓋5が防水リング5aを介して複数のビス5bによって取り付けられている。この腕時計ケース1の内部、つまり下ケース1aの内部には、時計モジュール6が設けられている。
この場合、時計ガラス4の下側に位置する腕時計ケース1の内周部、つまり上ケース1bの内周部には、図1および図2に示すように、リング状の見切り部材7が設けられている。この見切り部材7には、1時~12時に対応する複数の時字7aが等間隔で設けられている。この見切り部材7は、その下側に時計モジュール6の後述する文字板8が配置されるように構成されている。
時計モジュール6は、図2および図3に示すように、合成樹脂製のハウジング10を備えている。このハウジング10の上面には、ソーラーパネル9が後述するパネル押え部材35によって押え付けられて取り付けられている。このソーラーパネル9の上面には、透明または半透明の光透過性を有する文字板8が配置されている。また、ハウジング10の下面には、図2および図4に示すように、回路基板11が複数のビス11aによって取り付けられている。
この回路基板11の下面には、図2および図4に示すように、金属製の押え板12が配置されている。この押え板12は、3時側と9時側とを結ぶほぼ直線から6時側に亘るハウジング10のほぼ半分の領域に配置されている。この押え板12は、図3および図9に示すように、外周部の複数個所に設けられたフック部12aがハウジング10の外周面に設けられた係止突起10aに係止されるように構成されている。これにより、押え板12は、回路基板11をハウジング10に押え付けて、ハウジング10に取り付けられている。
また、ハウジング10には、図5に示すように、時刻や日付、曜日などの時計機能に必要な各種の情報を電気光学的に表示する表示パネル13と、分針、時針などの指針14aを運針させる第1の時計ムーブメント14と、機能針15aを運針させる第2の時計ムーブメント15と、釦型の電池17を収納する電池収納部16と、が設けられている。
表示パネル13は、図2および図5に示すように、液晶表示素子やEL(エレクトロルミネッセンス)表示素子などの平面型の表示素子であり、ほぼ長方形状に形成され、ハウジング10の3時側と6時側とに跨って斜めに配置されている。この表示パネル13は、インターコネクタ13aによって回路基板11と電気的に接続された状態で、回路基板11上に支持されている。この場合、ソーラーパネル9は、図3に示すように、3時側と6時側との2か所に表示窓部9aが設けられ、これら各表示窓部9aを通して表示パネル13に表示された情報が見えるように構成されている。
第1の時計ムーブメント14は、図5に示すように、第1ステップモータおよび第1輪列機構を備え、ハウジング10のほぼ中央部に設けられている。この第1の時計ムーブメント14は、図3に示すように、指針軸14bがソーラーパネル9および文字板8を通して文字板8の上方に突出し、この突出した指針軸14bの上端部に指針14aが取り付けられ、この指針14aを文字板8の上方で運針させるように構成されている。
第2の時計ムーブメント15は、図5に示すように、第2ステップモータおよび第2輪列機構を備え、ハウジング10の9時側に設けられている。第2の時計ムーブメント15は、図3に示すように、機能針軸15bがソーラーパネル9および文字板8を通して文字板8の上方に突出し、この突出した機能針軸15bの上端部に機能針15aが取り付けられ、この機能針15aを文字板8の上方で運針させるように構成されている。
電池収納部16は、図4~図6に示すように、電池17とほぼ同じ大きさの円形の凹部状に形成され、ハウジング10のほぼ1時側に設けられている。この電池収納部16には、その内部に収納された電池17を押え付けて電池17のマイナス極である電極面17aと回路基板11とを電気的に接続する電池押え部18と、電池17のプラス極である外周面17bと回路基板11とを電気的に接続する電極端子20と、が設けられている。
電池押え部18は、図4に示すように、回路基板11をハウジング10に押える金属製の押え板12に、その3時側から電池収納部16を横切ってほぼ12時側に延びて設けられている。この電池押え部18は、その中間部に電池17の電極面17aに接触する複数の接触片18aが設けられている。また、この電池押え部18は、電池収納部16内に電池17を収納する際に、図8に示すように、押え板12の3時側の部分で折れ曲がって引き起こされるように構成されている。
この電池押え部18は、図4に示すように、12時側の先端部に設けられた電池フック部18bが電池収納部16の外部に位置するハウジング10の12時側に設けられた係止部10bに係止されるように構成されている。これにより、電池押え部18は、電池フック部18bをハウジングの12時側の係止部10bに係止させた際に、電池17の電極面17aに複数の接触片18aを接触させた状態で、電池17を電池収納部16内に押え付けるように構成されている。
一方、電極端子20は、図5~図7に示すように、電池収納部16の内周部付近に保持される本体部21と、この本体部21の側部に設けられて電池収納部16内に収納された電池17の外周面17bに接触する第1接触部22と、を備えている。また、この電極端子20は、本体部21における回路基板11側の一端部(図7では上端部)に設けられて回路基板11が押し当てられる第2接触部23と、本体部21における回路基板11と反対側の他端部(図7では下端部)に設けられて電池17の電極面17aと反対側の非電極面17cが押し当てられる受止め部24と、を備えている。
この電極端子20は、図7に示すように、ステンレスなどの導電性を有する金属板をプレス加工や板金加工などの折り曲げ加工によって、本体部21、第1接触部22、第2接触部23、および受止め部24が一体に形成されている。本体部21は、縦板の平板状に形成されて、図5および図6に示すように、電池収納部16の内周部付近に設けられた保持部25に挟まれて保持されるように構成されている。
この場合、保持部25は、図5および図6に示すように、電極端子20の本体部21を3点で保持するものであり、ハウジング10の外周部に位置する電池収納部16の内周部とほぼ対角上に位置する電池収納部16の内周部付近に設けられている。つまり、この保持部25は、電池押え部18の長手方向に対して交差する方向で、12時側からハウジング10の内部側に位置する電池収納部16の内周部付近に設けられている。この保持部25は、3つの保持壁部25a~25cを備えている。
これら3つの保持壁部25a~25cのうち、2つの保持壁部25a、25bは、図5および図6に示すように、電池収納部16の内周部に設けられている。また、他の1つの保持壁部25cは、半円柱状の突起が2つの保持壁部25a、25bの間に対応した状態で、電池収納部16の外部側に設けられている。これにより、保持部25は、2つの保持壁部25a、25bと1つの保持壁部25cとの間に本体部21を傾き可能な状態で挟み付けて保持するように構成されている。
第1接触部22は、図5~図7に示すように、本体部21の側部から電池収納部16の内周面に沿って延び、この延びた先端部22aが電池収納部16の内部に向けて径方向に折り曲げられている。この第1接触部22は、折り曲げられた先端部22aの先端が電池収納部16内に突出し、この突出した先端が電池収納部16に収納された電池17の外周面17bに接触するように構成されている。
この第1接触部22の先端部22aは、図7に示すように、回路基板11に対向する辺部(図7では上辺部)22bが回路基板11と反対側(図7では下側)に向けて傾斜して、先細形状に形成されている。これにより、第1接触部22の先端部22aは、図5に示すように、電池収納部16内に突出した先端の辺部22bに電池17の外周部が斜め上方から当接した際に、電池17の外周部を先端の傾斜した辺部22bに沿って摺動させて電池17を電池収納部16内に収納させるように構成されている。
この場合、電池収納部16の内周部には、図5に示すように、第1接触部22が配置される端子収納部26が電池収納部16の内周面に沿って設けられている。この端子収納部26は、電池収納部16の内部に向けて開放され、この開放された箇所から第1接触部22の先端部22aにおける先細形状の先端が電池収納部16内に突出するように構成されている。
第2接触部23は、図5および図7に示すように、回路基板11側に位置する本体部21の一端部(図7では上端部)から第1接触部22と同じ方向で、且つ第1接触部22から徐々に離れる方向に向けて延びていると共に、回路基板11(図7では上側)に向けて傾斜して延びるように形成されている。これにより、第2接触部23は、傾斜して延びた先端部23aがハウジング10から回路基板11側に向けて突出し、この突出した先端部23aに回路基板11の電極(図示せず)が押し当てられるように構成されている。
この場合、第2接触部23は、図6および図7に示すように、回路基板11がハウジング10の下面(図6では上面)に配置されて複数のビス11aによって取り付けられた際に、回路基板11によってハウジング10側に押し付けられるように構成されている。これにより、本体部21は、第2接触部23が回路基板11によって押された際に、ハウジング10の保持部25に挟み付けられた状態で、傾斜角度θで傾き、この本体部21の傾きに伴って第1接触部22を回路基板11と反対側(図7では下側)に向けて傾斜角度θで傾けるように構成されている。
受止め部24は、図5~図7に示すように、板ばねであり、回路基板11と反対側に位置する本体部21の他端部(図7では下端部)から電池収納部16の内部の中心部に向けて電池収納部16の底面と平行に延びて設けられている。この受止め部24は、電池収納部16の内部の中心部に向けて延びた先端部24aが、電池収納部16内に配置された電池17の非電極面17c(図6では上側)に向けて傾斜して折り曲げられている。
これにより、電極端子20は、図5に示すように、回路基板11がハウジング10に取り付けられる前の初期状態のときに、本体部21が傾くことなく保持部25に保持され、第1接触部22も傾くことなく端子収納部26内に配置され、第2接触部23がハウジング10から回路基板11側に向けて傾斜して、先端部23aがハウジング10から回路基板11側に向けて突出して配置され、受止め部24が電池収納部16内の底部と平行に配置されている。
また、この電極端子20は、図6に示すように、回路基板11がハウジング10の上面に配置されて取り付けられた際に、第2接触部23が回路基板11によって押されて、本体部21を傾斜角度θで傾け、この本体部21の傾きに伴って第1接触部22と受止め部24とが同じ方向に同じ傾斜角度θで傾くように構成されている。
さらに、この電極端子20は、図6に示す状態で、電池収納部16内に電池17が配置されて電池押え部18によって押え付けられた際に、第2接触部23が回路基板11に押し当てられた状態で、受止め部24が電池17の非電極面17cによって押されて、受止め部24の傾きが解消され、これに伴って本体部21と第1接触部22との各傾きが解消されるように構成されている。
すなわち、この電極端子20は、図6に示す状態で、電池17の非電極面17cによって受止め部24が押されて、受止め部24の傾きが解消され、受止め部24が電池収納部16の底部と平行になると、第2接触部23が回路基板11に押し当てられた状態で、本体部21と第1接触部22との各傾きが解消されて、本体部21を初期状態に戻すように構成されている。
これにより、電極端子20は、図6に示す状態で、本体部21が初期状態に戻ると、第1接触部22の傾きが解消されるので、第2接触部23が回路基板11に押し当てられた状態で、第1接触部22が初期状態に戻り、第1接触部22の先端部22aの先端が電池17の外周面17bにおける厚み方向(上下方向)のほぼ中間部に引き上げられて、先端部22aの先端が電池17の外周面17bに確実に接触するように構成されている。
ところで、時計モジュール6は、図2および図3に示すように、被照明体である文字板8を照明する照明装置30を備えている。この照明装置30は、図9および図10に示すように、文字板8の上面を照明する発光部材31と、この発光部材31を保持する取付調整部材32と、を備えている。発光部材31は、光を発光する発光部33と、この発光部33の一対の電極(図示せず)に電気的に接続されて発光部33を支持する接続部である一対の支持脚34と、を備えている。
発光部33は、図9および図10に示すように、発光ダイオード(LED)などの光源であり、外形が四角形の箱状をなすチップ形状に形成され、その背面に一対の電極が露出して設けられている。一対の支持脚34は、導電性を有する金属によって帯板状に形成されている。これら一対の支持脚34それぞれは、発光部33の背面に配置されて、背面側に露出した一対の電極と電気的に接続された状態で、発光部33の背面に取り付けられている。
この場合、一対の支持脚34は、図9および図10に示すように、その上下方向の長さが、発光部33の上下方向の長さと取付調整部材32の上下方向の長さとを足した長さよりも十分に長く形成されている。これにより、一対の支持脚34は、発光部33を取付調整部材32の上側に突出させた状態で、発光部33を支持するように構成されている。
取付調整部材32は、図3および図9に示すように、絶縁性を有する合成樹脂によってほぼ長方形状の板状に形成されている。この取付調整部材32は、一対の支持脚34を保持した状態で、文字板8の外周における所定箇所に発光部33の設置状態を調整して独立した状態で配置されるように構成されている。この場合、取付調整部材32には、一対の支持脚34がそれぞれ挿入する一対の取付孔32aが上下に貫通して設けられている。これら一対の取付孔32aは、その各断面形状が一対の支持脚34の断面形状と同じ形状に形成されている。
この取付調整部材32は、図3および図9に示すように、文字板8の下側に配置されるソーラーパネル9の外周部の上面を押え付ける設置部材であるリング状のパネル押え部材35の所定箇所に配置されるように構成されている。すなわち、この取付調整部材32は、腕時計の機種によって形状や大きさ高さが異なるパネル押え部材35に応じて、形状や大きさ高さ、色などが設定されている。これにより、この取付調整部材32は、例えば、パネル押え部材35における5時側に設けられた取付収納部35a内に別部品として配置されるように形成されている。
この場合、パネル押え部材35は、図3および図9に示すように、ハウジング10の外周部における上面に配置されて、ソーラーパネル9の外周部の上面をハウジング10上に押え付けるように構成されている。また、このパネル押え部材35は、ソーラーパネル9上に配置された文字板8の外周を囲むように形成されている。このため、このパネル押え部材35は、腕時計の機種に応じて、形状や大きさ高さなどが設定されるように構成されている。
また、取付調整部材32に対応するハウジング10の下部には、図2および図9に示すように、切欠き部36がハウジング10の外周部からハウジング10の中心側に向けて取付調整部材32よりも広い範囲で設けられている。この切欠き部36に対応するハウジング10には、発光部材31の一対の支持脚34が挿入する一対の挿入孔10cが取付調整部材32の一対の取付孔32aと同一軸上に対応して設けられている。
これにより、一対の支持脚34は、図9に示すように、各下端部がハウジング10の一対の挿入孔10cに挿入されて下側に突出して、取付調整部材32がパネル押え部材35の取付収納部35a内に配置された際に、一対の挿入孔10cから下側に突出した各下端部が折り曲げられ、この折り曲げられた各折曲部34aが切欠き部36内の上側の内面に押し当てられるように構成されている。
このため、一対の支持脚34は、図2および図9に示すように、パネル押え部材35の高さ、およびハウジング10の切欠き部36の高さに応じて、折曲位置が設定されるように構成されている。これにより、一対の支持脚34は、各折曲部34aが一対の接続部材37によって切欠き部36内の上側の内面に押し当てられた際に、発光部材31と取付調整部材32とをハウジング10に取り付けて固定するように構成されている。この場合、取付調整部材32は、発光部33を文字板8の上側に配置させるように形成されている。
また、ハウジング10の切欠き部36内には、図9に示すように、一対の接続部材37が配置されている。これら一対の接続部材37それぞれは、コイルばねであり、取付部材38によって保持されている。これら一対の接続部材37は、各一端部がハウジング10の切欠き部36に対応する回路基板11の一対の電極(図示せず)にそれぞれ弾接し、各他端部が一対の支持脚34の各折曲部34aにそれぞれ弾接するように構成されている。
これにより、一対の接続部材37は、図9に示すように、一対の支持脚34を介して発光部33と回路基板11とを電気的に接続するように構成されている。この場合、取付部材38は、長方形の板状に形成されている。この取付部材38には、一対の接続部材37を保持する一対の保持孔38aが上下に貫通して設けられている。これにより、一対の接続部材37は、取付部材38の一対の保持孔38aに挿入されて取付部材38の上下に突出した状態で保持されるように構成されている。
また、パネル押え部材35の上側に配置された見切り部材7には、図2に示すように、発光部33が配置される発光収納部7bが、腕時計ケース1の内部側に開放されて設けられている。これにより、照明装置30は、見切り部材7の発光収納部7b内に配置された発光部33で発光した光が、発光収納部7bの開放側から文字板8の上面に向けて照射されて、文字板8を照明するように構成されている。
また、取付調整部材32は、図2に示すように、見切り部材7の発光収納部7bが腕時計ケース1の内部側に開放されていることにより、この開放された部分を通して腕時計ケース1の内部から見ることになる。このため、この取付調整部材32は、腕時計ケース1の内部から見え難い色、例えば、見切り部材7と同色系の色、または黒色に着色されていることが望ましい。
次に、このような腕時計を組み立てる場合について説明する。
この場合には、まず、腕時計ケース1の上側開口部にその上方から見切り部材7を挿入させて配置する。このときには、見切り部材7の発光収納部7bを腕時計ケース1の5時側に対応させる。この状態で、見切り部材7の上側に位置する腕時計ケース1の上側開口部に時計ガラス4をパッキン4aと共に取り付ける。
そして、腕時計ケース1の内部に時計モジュール6を下側から組み込む。このときには、予め、時計モジュール6を組み立てる。この場合には、まず、ハウジング10に表示パネル13と、第1の時計ムーブメント14と、第2の時計ムーブメント15と、を組み付ける。すなわち、ハウジング10の3時側から6時側に亘る箇所に表示パネル13を配置する。また、ハウジング10のほぼ中央部に第1の時計ムーブメント14を配置し、ハウジング10の9時側に第2の時計ムーブメント15を配置する。
この状態で、ハウジング10の上面にソーラーパネル9を配置させて、ソーラーパネル9の3時側と6時側との各表示窓部9aを表示パネル13に対応させる。そして、ハウジング10の外周部上にパネル押え部材35を配置させて、ソーラーパネル9の外周部の上面をパネル押え部材35で押え付ける。このときには、パネル押え部材35の5時側に設けられた取付収納部35aをハウジング10の5時側に設けられた切欠き部36の上方に対応させる。
これにより、照明装置30が設置可能な状態になる。このため、ソーラーパネル9をハウジング10上に押え付けて取り付けるパネル押え部材35の取付収納部35aに照明装置30を取り付ける。この場合には、まず、発光部材31の発光部33の背面に一対の支持脚34を取り付けて、発光部33の一対の電極(図示せず)を一対の支持脚34と電気的に接続させる。
これにより、発光部33を一対の支持脚34で支持した発光部材31が形成される。この発光部材31の一対の支持脚34を取付調整部材32の一対の取付孔32aに上方から挿入させて下側に突出させる。これにより、取付調整部材32に発光部材31が取り付けられる。この状態で、取付調整部材32を別部品としてパネル押え部材35の取付収納部35a内に配置させる。この場合には、腕時計の機種によって形状や大きさ高さが異なるパネル押え部材35に応じて、取付調整部材32の形状や大きさ高さ、色などが設定されている。
そして、パネル押え部材35の取付収納部35aの下側に位置するハウジング10の一対の挿入孔10cに、取付調整部材32の下側に突出した一対の支持脚34を挿入させて、ハウジング10の切欠き部36内に突出させる。この状態で、切欠き部36内に突出した一対の支持脚34を折り曲げて、一対の支持脚34の各折曲部34aを切欠き部36内の上側の内面に押し当てる。
これにより、取付調整部材32と発光部材31とが、一対の支持脚34の各折曲部34aによってハウジング10に取り付けられて固定される。この状態では、発光部材31の発光部33がパネル押え部材35の上方に配置され、一対の支持脚34の各折曲部34aの下側に一対の接続部材37が配置可能な状態になる。これにより、照明装置30がパネル押え部材35の取付収納部35aに配置された状態でハウジング10の5時側に取り付けられる。
一方、この状態で、ハウジング10の電池収納部16の内周部付近に電極端子20を取り付ける。このときには、電池収納部16の内周部付近に設けられた保持部25に電極端子20の本体部21を差し込んで保持させる。すなわち、保持部25の2つの保持壁部25a、25bと1つの保持壁部25cとの間に本体部21を差し込んで挟み付けた状態で保持させる。
このときには、電極端子20の第1接触部22が電池収納部16の内周部に設けられた端子収納部26内に配置される。すなわち、第1接触部22は、本体部21の側部から電池収納部16の内周面に沿って延び、この延びた先端部22aが電池収納部16内に向けて径方向に折り曲げられ、この折り曲げられた先端部22aの先端が端子収納部26から電池収納部16内に突出する。
また、このときには、電極端子20の第2接触部23がハウジング10に取り付けられる回路基板11側(図7では上側)に配置される。すなわち、第2接触部23は、回路基板11側に位置される本体部21の一端部(図7では上端部)から第1接触部22とほぼ同じ方向で、且つ第1接触部22から徐々に離れる方向に向けて延びると共に、回路基板11側(図7では上側)に向けて傾斜して、先端部23aがハウジング10から回路基板11側に突出して配置される。
これと同時に、電極端子20の受止め部24が回路基板11と反対側の電池収納部16内の底部に配置される。すなわち、この受止め部24は、本体部21の他端部(図7では下端部)から電池収納部16の内部の中心部に向けて電池収納部16の底面と平行に延び、この延びた先端部24aが電池収納部16内に配置される電池17の非電極面17c側(図7では上側)に向けて傾斜して配置される。
この状態が電極端子20の初期状態となる。すなわち、この初期状態は、回路基板11がハウジング10に取り付けられる前の状態である。この初期状態では、本体部21が傾くことなく保持部25に保持され、第1接触部22が傾くことなく端子収納部26内に配置される。また、第2接触部23は、ハウジング10から回路基板11側に向けて傾斜して、先端部23aがハウジング10から回路基板11側に向けて突出して配置され、受止め部24は、電池収納部16内の底部と平行に配置される。
この状態で、図9に示すように、ハウジング10の下面に回路基板11を配置させて複数のビス11aによって取り付ける。このときには、予め、回路基板11に照明装置30を電気的に接続するための一対の接続部材37を取付部材38の一対の保持孔38aに保持させ、この取付部材38によって一対の接続部材37をハウジング10の切欠き部36内に配置させて、照明装置30の一対の支持脚34の各折曲部34aの下側に対応させる。
この状態で、回路基板11がハウジング10の下面に取り付けられると、一対の接続部材37の各一端部が回路基板11の一対の電極(図示せず)にそれぞれ弾接し、各他端部が一対の支持脚34の各折曲部34aにそれぞれ弾接する。これにより、発光部33と回路基板11とが、一対の接続部材37と一対の支持脚34とによって電気的に接続される。
ところで、回路基板11がハウジング10に取り付けられたときには、図6に示すように、回路基板11が電極端子20の第2接触部23に押し当てられて、第2接触部23がハウジング10側(図7では下側)に撓むように押し付けられる。これにより、本体部21がハウジング10の保持部25に挟み付けられた状態で、傾斜角度θで傾き、この本体部21の傾きに伴って第1接触部22が回路基板11側と反対側に向けて傾斜角度θで傾くと共に、受止め部24も同方向に同じ傾斜角度θで傾く。
そして、回路基板11の下面に金属製の押え板12を配置させて取り付ける。このときには、回路基板11における3時側と9時側とを結ぶほぼ直線から6時側に亘るハウジング10のほぼ半分の領域に押え板12を配置させ、押え板12の外周部の複数個所に設けられたフック部12aをハウジング10の外周面に設けられた係止突起10aに係止させる。これにより、押え板12が回路基板11をハウジング10に押え付けてハウジング10に取り付けられる。
このときには、押え板12の3時側に設けられた電池押え部18が、3時側から電池収納部16を横切ってほぼ12時側に延びて配置される。この状態では、電池押え部18の12時側の先端部に設けられた電池フック部18bが電池収納部16の外部に位置するハウジング10の12時側に設けられた係止部10bに係合可能な状態になる。これにより、電池収納部16に電池17を収納することが可能な状態になる。
そして、電池収納部16に電池17を収納する際には、まず、ハウジング10の12時側の係止部10bに対する電池押え部18の電池フック部18bの係止を解除させて、電池押え部18を電池収納部16から離れる方向に引き起こす(図8参照)。これにより、電池収納部16が開放されるので、電池17が電池収納部16に挿入される。このときには、ハウジング10の外周部側から電池押え部18の長手方向とほぼ直交する方向に向けて電池17が電池収納部16内に斜め上方から挿入される。
この場合には、電池収納部16の内周部付近に設けられた電極端子20の第1接触部22における電池収納部16内に突出した先端部22aに電池17の外周部が斜め上側から当接する。このときには、第1接触部22が回路基板11と反対側(図7では下側)に向けて傾斜角度θで傾いているので、この第1接触部22の傾きに沿って電池17の外周部が滑らかに摺動して、電池17が電池収納部16に収納される。
また、このときには、第1接触部22の先端部22aにおける回路基板11に対向する辺部(図7では上辺部)22bが回路基板11と反対側に向けて傾斜し、先端部22aの先端が先細形状に形成されているので、第1接触部22の先細形状の先端部22aにおける辺部22bに電池17の外周部が斜め上側から当接する。
このときには、第1接触部22が回路基板11と反対側(図7では下側)に向けて傾斜角度θで傾いている状態で、先端部22aの辺部22bが回路基板11と反対側に向けて更に傾斜し、この傾斜した辺部22bに沿って電池17の外周部が、より一層、滑らかに摺動して、電池17が電池収納部16に収納される。このため、第1接触部22の先端部22aが電池収納部16内に突出していても、第1接触部22の先端部22aが邪魔にならず、電池17が電池収納部16内に容易に且つ良好に収納される。
この状態で、電池押え部18を電池17上に配置させて、電池押え部18の12時側の先端部に設けられた電池フック部18bを電池収納部16の外部に位置するハウジング10の12時側の係止部10bに係止させる。これにより、電池押え部18の接触片18aが電池17の電極面17aに接触した状態で、電池押え部18が電池17を電池収納部16内に押え付けられる。
このときには、電池押え部18によって電池収納部16内に電池17が押え付けられるので、第2接触部23が回路基板11に押し当てられた状態で、電池17の非電極面17cによって受止め部24が押されて、受止め部24の傾きが解消され、これに伴って本体部21および第1接触部22の傾きが解消される。すなわち、この受止め部24は、電池17の非電極面17cによって押されて受止め部24の傾きが解消されて受止め部24が電池収納部16の底部と平行になる。
このため、本体部21と第1接触部22との各傾きが解消されて、本体部21と第1接触部22とが初期状態に戻る。すなわち、図6に示す状態で、本体部21が初期状態に戻ると、第2接触部23が回路基板11に押し当てられて回路基板11と電気的に安定して接続された状態で、第1接触部22も初期状態に戻り、先端部22aの先端が引き上げられて電池17の外周面17bにおける厚み方向(上下方向)のほぼ中間部に対応して、先端部22aの先端が電池17の外周面17bに確実に且つ良好に接触する。これにより、電池17は電極端子20と電池押え部18とによって回路基板11と電気的に接続される。
そして、時計モジュール6を腕時計ケース1内に組み込む。この場合には、ハウジング10の上面に配置されたソーラーパネル9上に文字板8を配置させて、文字板8の外周部をパネル押え部材35で囲む。このときには、第1の時計ムーブメント14の指針軸14bが文字板8の上方に突出し、第2の時計ムーブメント15の機能針軸15bが文字板8の上方に突出する。この状態で、第1の時計ムーブメント14の指針軸14bに指針14aを取り付け、第2の時計ムーブメント15の機能針軸15bに機能針15aを取り付けて、時計モジュール6を腕時計ケース1内に組み込んで、文字板8を見切り部材7の下側に配置させる。
このときには、パネル押え部材35の上側に配置された照明装置30の発光部33を見切り部材7の発光収納部7b内に配置させて文字板8の上方に配置させる。これにより、時計モジュール6が腕時計ケース1内に良好に組み込まれる。この後、腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側、および10時側にスイッチ部3をそれぞれ取り付けて、腕時計ケース1の下部に裏蓋5を防水リング5aと共に取り付ける。これにより、腕時計が組み立てられる。
次に、このような腕時計を使用する場合について説明する。
この腕時計は、通常、指針14aが第1の時計ムーブメント14によって文字板8の上方で運針して時刻を指示表示し、機能針15aが第2の時計ムーブメント15によって文字板8の上方で運針して機能を指示表示する。また、表示パネル13に表示された時刻や曜日、日付などの情報がソーラーパネル9の3時側と6時側の表示窓部9aを通して文字板8の上方から見える。
また、この腕時計を夜間などの暗いところで使用する場合には、2時側、4時側、8時側、および10時側の複数のスイッチ部3のいずれかを操作して照明モードを選択すると、照明装置30の発光部材31の発光部33が発光して文字板8を照明する。すなわち、発光部33は、取付調整部材32によって文字板8の上側に位置した状態で見切り部材7の発光収納部7b内に配置され、この発光収納部7bが文字板8側に開放されているので、この開放された箇所から発光部33で発光した光が文字板8の上面に照射される。
これにより、この腕時計では、暗いところでも、文字板8が照明装置30によって照明されるので、指針14aによる時刻の指示表示、機能針15aによる機能の指示表示、および表示パネル13による情報表示を良好に視認することができる。この場合、見切り部材7の発光収納部7bが文字板8側に開放されている。
このため、この開放された箇所を通して取付調整部材32が腕時計ケース1の内部側から見えても、取付調整部材32が見切り部材7と同色系の色、または黒色に着色されているため、取付調整部材32が腕時計ケース1の内部から見え難くなり、これによりデザイン性が高められる。
このように、この腕時計の電極端子20によれば、電池17を収納する電池収納部16の周縁部に保持される本体部21と、この本体部21に設けられて電池収納部16に収納された電池17の外周面17bに接触する第1接触部22と、本体部21から電池収納部16の外部における一面に配置される回路基板11に向けて設けられ、且つ回路基板11に押し当てられて第1接触部22を回路基板11と反対側に向けて本体部21と共に傾ける第2接触部23と、を備えていることにより、電池17の収納作業性を向上させることができる。
すなわち、この腕時計の電極端子20では、電池収納部16に電池17を収納する際に、第1接触部22の先端部22aが電池収納部16内に突出していても、第1接触部22が回路基板11と反対側に向けて傾いているので、第1接触部22の先端部22aに電池17の外周部が当接しても、第1接触部22の傾きに沿って電池17の外周部を円滑に摺動させることができる。これにより、第1接触部22の先端部22aが邪魔にならず、電池17を電池収納部16内に容易に且つ良好に収納させることができるので、電池17の収納作業性を向上させることができる。
この場合、この腕時計の電極端子20では、第1接触部22が電池収納部16の内周面に沿って設けられていることにより、第1接触部22の先端部22aに電池17の外周部が当接しても、電池収納部16の内周面に沿って設けられた第1接触部22によって電池17の外周部を円滑に摺動させて、電池17を電池収納部16内に容易に且つ良好に収納させることができる。
また、この電極端子20では、本体部21が電池収納部16の周縁部に設けられた保持部25に挟まれて傾き可能に保持されていることにより、第2接触部23が回路基板11に押し当てられた際に、保持部25に保持された本体部21を容易に傾けることができ、これにより第1接触部22を回路基板11と反対側に良好に傾けることができる。
すなわち、保持部25は、本体部21を3点で保持する3つの保持壁部25a~25cを備え、これら3つの保持壁部25a~25cのうち、2つの保持壁部25a、25bが電池収納部16の周縁部における電池収納部16の内部側に配置され、他の1つの保持壁部25cが、半円柱状の突起を有し、この突起を2つの保持壁部25a、25bの間に対向させて電池収納部16の外部側に配置されているので、2つの保持壁部25a、25bと1つの保持壁部25cとの間に本体部21を傾き可能な状態で良好に挟み付けて保持することができる。
また、この電極端子20では、第1接触部22が本体部21の側部から電池収納部16の内周面に沿って延び、この延びた先端部22aが電池17の外周面17bに接触し、第2接触部23が回路基板11側の本体部21の一端部から第1接触部22とほぼ同じ方向で第1接触部22から徐々に離れる方向に延び、この延びた先端部23aが回路基板11に押し当てられるので、回路基板11に押し当てられて電池収納部16側に押し付けられた第2接触部23によって、第1接触部22を回路基板11と反対側に向けて本体部21と共に良好に傾けることができる。
また、この電極端子20では、第1接触部22の先端部22aが、回路基板11に対向する辺部22bを回路基板11と反対側に向けて傾斜させた先細形状に形成されていることにより、電池収納部16内に突出した第1接触部22の先端部22aが回路基板11と反対側に向けて傾いた状態で、先端部22aの辺部22bを回路基板11と反対側に向けて更に傾斜させることができる。
これにより、この電極端子20では、電池17を電池収納部16内に収納する際に、第1接触部22の先端部22aに電池17の外周部が当接しても、第1接触部22の先端部22aが傾いた状態で、先端部22aの辺部22bの更なる傾斜に沿って電池17の外周部を、より一層、円滑に摺動させることができ、これにより電池17を電池収納部16内に良好に収納させることができる。
また、この電極端子20では、回路基板11と反対側の本体部21の他端部に、電池収納部16に収納された電池17の一面である非電極面17cが押し当てられる受止め部24が設けられていることにより、第2接触部23が回路基板11に押し当てられて第1接触部22が回路基板11と反対側に本体部21と共に傾いた状態のときに、受止め部24も同じ方向に傾き、この状態で電池収納部16に収納された電池17が受止め部24に押し当てられると、受止め部24の傾きが解消されて、本体部21と第1接触部22との各傾きを解消させることができる。
すなわち、この電極端子20では、電池収納部16に電池17が収納されて電池17の非電極面17cが押し当てられた際に、第2接触部23が回路基板11に押し当てられた状態で、受止め部24の傾きが解消され、これに伴って本体部21と第1接触部22との傾きが解消されるので、電池17を電池収納部16に収納する前の状態のときに、本体部21と第1接触部22とが回路基板11と反対側に傾いていても、この傾いた本体部21と第1接触部22との各傾きを解消させることができる。
このため、この電極端子20では、第2接触部23が回路基板11に押し当てられた状態で、本体部21および第1接触部22の各傾きが解消されて、第2接触部23が回路基板11に押し当てられる前の状態、つまり本体部21が保持部25に保持された初期状態に戻り、これに伴って第1接触部22も初期状態に戻るので、先端部22aの先端を引き上げることができる。
これにより、この電極端子20では、電池収納部16に収納された電池17のプラス極である外周面17bにおける厚み方向のほぼ中間部に対応させることができるので、先端部22aの先端を電池17の外周面17bに確実に且つ良好に接触させることができる。これにより、電池17のプラス極である外周面17bと回路基板11とを電気的に確実に且つ良好に接続させることができる。
また、この腕時計の時計モジュール6によれば、電池収納部16に電池17を収納する際に、電極端子20の第1接触部22の先端部22aが電池収納部16内に突出していても、第1接触部22が回路基板11と反対側に傾いていることにより、第1接触部22の先端部22aに電池17の外周部が当接しても、第1接触部22の傾きに沿って電池17の外周部を円滑に摺動させることができる。これにより、第1接触部22の先端部22aが邪魔にならず、電池17を電池収納部16内に容易に且つ良好に収納させることができるので、電池17の収納作業性を向上させることができる。
この場合、この時計モジュール6では、電池収納部16に収納された電池17の非電極面17cと反対側の他面である電極面17aに接触して電池17を電池収納部16内に押し付けて、電池17と回路基板11とを電気的に接続する電池押え部18を備えていることにより、この電池押え部18によって電池17を電池収納部16内に確実に押え付けて良好に収納させることができると共に、電池17のマイナス極である電極面17aと回路基板11とを電気的に確実に且つ良好に接続させることができる。
このため、この時計モジュール6では、電池押え部18によって電池17を電池収納部16内に押え付けて収納させることができるので、電池17の非電極面17cを電極端子20の受止め部24に確実に押し付けて、受止め部24の傾きを確実に解消させて、第2接触部23が回路基板11に押し当てられた状態で、第1接触部22の先端部22aを電池17のプラス極である外周面17bに良好に接触させることができ、これにより電池17のプラス極である外周面17bと回路基板11とを電気的に確実に接続させることができる。
また、この時計モジュール6では、電池収納部16がハウジング10の周縁部に設けられ、第1接触部22がハウジング10の中心から離れてハウジング10の周縁部に向けて設けられていることにより、ハウジング10に表示パネル13、第1の時計ムーブメント14、第2の時計ムーブメント15などが組み込まれていても、これらの邪魔にならないように、電池収納部16および第1接触部22をハウジング10に良好に設けることができる。
なお、上述した実施形態では、照明装置30を文字板8の5時側に設けた場合について述べたが、この発明は、必ずしも5時側に設ける必要はなく、文字板8の外周であれば、どこに設けても良い。
また、上述した実施形態では、照明装置30が文字板8を照明する場合について述べたが、この発明は、必ずしも文字板8である必要なく、例えば表示パネル13を照明するようにしても良い。この場合には、照明装置30を表示パネル13の外周に配置させれば良い。
さらに、上述した実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、この発明は必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、この発明は、必ずしも時計である必要はなく、例えば携帯電話、携帯情報端末などの各種の電子機器にも適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、電池を収納する電池収納部の周縁部に保持される本体部と、前記本体部に設けられて、前記電池収納部に収納された前記電池の外周面に接触する第1接触部と、前記本体部から前記電池収納部の外部の一面に配置される回路基板に向けて設けられ、且つ前記回路基板に押し当てられて前記第1接触部を前記回路基板と反対側に向けて前記本体部と共に傾ける第2接触部と、を備えていることを特徴とする電極端子である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電極端子において、前記第1接触部は、前記電池収納部の内周面に沿って設けられていることを特徴とする電極端子である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電極端子において、前記本体部は、前記電池収納部の前記周縁部に設けられた保持部に挟まれて傾き可能に保持されていることを特徴とする電極端子である。
請求項4に記載の発明は、請求項1~請求項3のいずれかに記載の電極端子において、前記第1接触部は、前記本体部の側部から前記電池収納部の内周面に沿って延びた先端部が前記電池の前記外周面に接触し、前記第2接触部は、前記本体部における前記回路基板側の一端部から前記第1接触部とほぼ同じ方向に向けて延びた先端部が前記回路基板に押し当てられることを特徴とする電極端子である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電極端子において、前記第1接触部の前記先端部は、前記回路基板に対向する辺部が前記回路基板と反対側に向けて傾斜して、先細形状に形成されていることを特徴とする電極端子である。
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載の電極端子において、前記本体部における前記回路基板と反対側の他端部には、前記電池収納部に収納された前記電池の一面である非電極面が押し当てられる受止め部が設けられていることを特徴とする電極端子である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電極端子において、前記受止め部は、前記電池収納部に収納された前記電池の前記非電極面が押し当てられた際に、前記受止め部の傾きが解消され、これに伴って前記本体部と前記第1接触部との傾きを解消することを特徴とする電極端子である。
請求項8に記載の発明は、請求項1~請求項7のいずれかに記載された電極端子を備えていることを特徴とするモジュールである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のモジュールにおいて、前記電池収納部に収納された前記電池の前記非電極面と反対側の他面である電極面に接触して前記電池を前記電池収納部内に押し付けて、前記電池と前記回路基板とを電気的に接続する電池押え部を備えていることを特徴とするモジュールである。
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載のモジュールにおいて、前記電池収納部は、ハウジングの周縁部に設けられ、前記第1接触部は、前記ハウジングの中心から離れて前記ハウジングの周縁部に向けて設けられていることを特徴とするモジュールである。
請求項11に記載の発明は、請求項8~請求項10のいずれかに記載されたモジュールを備えていることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
3 スイッチ部
4 時計ガラス
5 裏蓋
6 時計モジュール
7 見切り部材
7b 発光収納部
8 文字板
9 ソーラーパネル
10 ハウジング
11 回路基板
12 押え板
13 表示パネル
14 第1の時計ムーブメント
15 第2の時計ムーブメント
16 電池収納部
17 電池
17a 電極面
17b 外周面
17c 非電極面
18 電池押え部
20 電極端子
21 本体部
22 第1接触部
22a 先端部
22b 辺部
23 第2接触部
23a 先端部
24 受止め部
24a 先端部
25 保持部
25a~25c 保持壁部
26 端子収納部
30 照明装置
31 発光部材
32 取付調整部材
32a 取付孔
33 発光部
34 支持脚
34a 折曲部
35 パネル押え部材
35a 取付収納部
36 切欠き部
37 接続部材
θ 傾斜角度

Claims (11)

  1. 電池を収納する電池収納部の周縁部に保持される本体部と、
    前記本体部に設けられて、前記電池収納部に収納された前記電池の外周面に接触する第1接触部と、
    前記本体部から前記電池収納部の外部の一面に配置される回路基板に向けて設けられ、且つ前記回路基板に押し当てられて前記第1接触部を前記回路基板と反対側に向けて前記本体部と共に傾ける第2接触部と、
    を備えていることを特徴とする電極端子。
  2. 請求項1に記載の電極端子において、
    前記第1接触部は、前記電池収納部の内周面に沿って設けられている
    ことを特徴とする電極端子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電極端子において、
    前記本体部は、前記電池収納部の前記周縁部に設けられた保持部に挟まれて傾き可能に保持されている
    ことを特徴とする電極端子。
  4. 請求項1~請求項3のいずれかに記載の電極端子において、
    前記第1接触部は、前記本体部の側部から前記電池収納部の内周面に沿って延びた先端部が前記電池の前記外周面に接触し、
    前記第2接触部は、前記本体部における前記回路基板側の一端部から前記第1接触部とほぼ同じ方向に向けて延びた先端部が前記回路基板に押し当てられる
    ことを特徴とする電極端子。
  5. 請求項4に記載の電極端子において、
    前記第1接触部の前記先端部は、前記回路基板に対向する辺部が前記回路基板と反対側に向けて傾斜して、先細形状に形成されている
    ことを特徴とする電極端子。
  6. 請求項1~請求項5のいずれかに記載の電極端子において、
    前記本体部における前記回路基板と反対側の他端部には、前記電池収納部に収納された前記電池の一面である非電極面が押し当てられる受止め部が設けられている
    ことを特徴とする電極端子。
  7. 請求項6に記載の電極端子において、
    前記受止め部は、前記電池収納部に収納された前記電池の前記非電極面が押し当てられた際に、前記受止め部の傾きが解消され、これに伴って前記本体部と前記第1接触部との傾きを解消する
    ことを特徴とする電極端子。
  8. 請求項1~請求項7のいずれかに記載された電極端子を備えていることを特徴とするモジュール。
  9. 請求項8に記載のモジュールにおいて、
    前記電池収納部に収納された前記電池の前記非電極面と反対側の他面である電極面に接触して前記電池を前記電池収納部内に押し付けて、前記電池と前記回路基板とを電気的に接続する電池押え部を備えている
    ことを特徴とするモジュール。
  10. 請求項8または請求項9に記載のモジュールにおいて、
    前記電池収納部は、ハウジングの周縁部に設けられ、
    前記第1接触部は、前記ハウジングの中心から離れて前記ハウジングの周縁部に向けて設けられている
    ことを特徴とするモジュール。
  11. 請求項8~請求項10のいずれかに記載されたモジュールを備えていることを特徴とする時計。

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