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JP2022104905A - 照明装置及び照明制御システム - Google Patents

照明装置及び照明制御システム Download PDF

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JP2022104905A
JP2022104905A JP2021212585A JP2021212585A JP2022104905A JP 2022104905 A JP2022104905 A JP 2022104905A JP 2021212585 A JP2021212585 A JP 2021212585A JP 2021212585 A JP2021212585 A JP 2021212585A JP 2022104905 A JP2022104905 A JP 2022104905A
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multicolor
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直樹 高橋
Naoki Takahashi
慶太 山元
Keita Yamamoto
慎吾 中野
Shingo Nakano
一義 小田
Kazuyoshi Oda
茂生 林
Shigeo Hayashi
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Nuvoton Technology Corp
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Nuvoton Technology Corp
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Abstract

【課題】照明光を照射しつつ空間演出力及び施工性が高い照明装置及び照明制御システムを提供する。【解決手段】照明装置100は、基板13、基板13に周期的に配置された複数の多色LED光源11、及び、基板13に配置された少なくとも1個の白色LED光源12を有するLEDパネル1と、LEDパネル1と対向して配置された光拡散板2と、を備え、少なくとも1個の白色LED光源12のそれぞれは、複数の多色LED光源11のうち、当該白色LED光源12と隣り合う4個の多色LED光源11の間に配置される。【選択図】図1

Description

本開示は、照明装置及び照明制御システムに関する。
従来、周囲を照明する照明光及び周囲を演出する演出光を照射する照明制御システムが知られている。特許文献1には、照明光を照射する照明装置と、演出光を照射する演出装置とを備える照明制御システムが開示されている。
このような照明制御システムは、室内から窓を通して空を見るような感覚を疑似体験できる照明制御システムとしても利用される。この種の照明制御システムは、天空照明、天窓照明又は青空照明等と呼ばれ、照明光が照射される際に、演出光として、太陽や雲を含む青空等の天空を模したイメージ映像(映像光)も照射される。
この照明制御システムにおいては、照明装置と演出装置とが別体で構成され、それぞれが離間されて配置されている。また、演出装置が備えるLED光源として、青色光、緑色光及び赤色光を発光するRGBタイプのLED光源を用いることが開示されている。演出装置は、このようなLED光源を備えるため、映像が表示される表示装置としても利用することができる。
特開2019-096414号公報
しかし、映像を表示する演出装置がRGBタイプのLED光源を備えるため、表示される映像は、青色光、緑色光及び赤色光で表現される映像のみに制限される。よって、特許文献1に開示される照明制御システムは、十分に周囲を演出することができず、つまりは、空間演出力が低い。
さらに、照明光を照射する照明装置が演出装置とは別体でかつ離間されて設けられているため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりする。つまりは、特許文献1に開示される照明制御システムは、施工性が低い。
本開示は、このような課題も解決するためになされたものであり、照明光を照射しつつ空間演出力及び施工性が高い照明装置及び照明制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る照明装置の一態様は、基板、前記基板に周期的に配置された複数の多色LED光源、及び、前記基板に配置された少なくとも1個の白色LED光源を有するLEDパネルと、前記LEDパネルと対向して配置された光拡散板と、を備え、前記少なくとも1個の白色LED光源のそれぞれは、前記複数の多色LED光源のうち、当該白色LED光源と隣り合う4個の多色LED光源の間に配置される。
また、上記目的を達成するために、本開示に係る照明装置の一態様は、基板、前記基板に周期的に配置された複数の赤色LED光源、前記基板に周期的に配置された複数の緑色LED光源、前記基板に周期的に配置された複数の青色LED光源、及び、前記基板に配置された少なくとも1個の白色LED光源を有するLEDパネルと、前記LEDパネルと対向して配置された光拡散板と、を備え、前記基板の平面視で、前記複数の緑色LED光源及び前記複数の青色LED光源のそれぞれの位置は、前記複数の赤色LED光源の位置が平行移動された位置であり、前記少なくとも1個の白色LED光源のそれぞれは、前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源及び前記複数の青色LED光源のうち、当該白色LED光源と隣り合う2個の同色のLED光源の間に配置され、前記複数の赤色LED光源の配置密度は、前記少なくとも1個の白色LED光源の配置密度より大きい。
また、上記目的を達成するために、本開示に係る照明制御システムの一態様は、上記記載の照明装置を備え、前記複数の多色LED光源及び前記少なくとも1個の白色LED光源のうち一部は、第1領域に存在し、第1被照射物体に向けて第1光を照射し、前記複数の多色LED光源及び前記少なくとも1個の白色LED光源のうち他部は、前記第1領域とは区分された第2領域に存在し、第2被照射物体に向けて第2光を照射し、前記第1光が照射された前記第1被照射物体の色再現性、及び、前記第2光が照射された前記第2被照射物体の色再現性が高くなるように、前記少なくとも1個の白色LED光源、及び、前記複数の多色LED光源の発光ピーク強度が制御される。
また、上記目的を達成するために、本開示に係る照明制御システムの一態様は、上記記載の照明装置を備え、前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源、前記複数の青色LED光源、及び、前記少なくとも1個の白色LED光源のうち一部は、第3領域に存在し、第3被照射物体に向けて第3光を照射し、前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源、前記複数の青色LED光源、及び、前記少なくとも1個の白色LED光源のうち他部は、前記第3領域とは区分された第4領域に存在し、第4被照射物体に向けて第4光を照射し、前記第3光が照射された前記第3被照射物体の色再現性、及び、前記第4光が照射された前記第4被照射物体の色再現性が高くなるように、前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源、前記複数の青色LED光源、及び、前記少なくとも1個の白色LED光源の発光ピーク強度が制御される。
また、上記目的を達成するために、本開示に係る照明制御システムの一態様は、上記記載の照明装置を備え、前記少なくとも1個の白色LED光源は、前記照明装置が照射する映像光を示す映像データの所定の画素アドレスに含まれる所定のデータに基づいて、所定の輝度で点灯する。
本開示によれば、照明光を照射しつつ空間演出力及び施工性が高い照明装置及び照明制御システムを実現できる。
図1は、実施の形態1の実施例1に係る照明装置が備えるLEDパネルの平面図である。 図2は、図1のII-II線における実施の形態1の実施例1に係る照明装置の断面図である。 図3は、図1のIII-III線における実施の形態1の実施例1に係る照明装置の断面図である。 図4は、図1の領域IVを拡大して示す平面図である。 図5は、図4のV-V線における実施の形態1の実施例1に係る多色LED光源の断面図である。 図6は、実施の形態1の実施例1に係る複数の白色LED光源が点灯した画像を示す図である。 図7は、実施の形態1の実施例1に係る照明装置の下、被験者が作業したときの違和感のあり又はなしを示す図である。 図8は、実施の形態1の実施例1に係る領域を説明するための図である。 図9は、実施の形態1の実施例1に係る複数の多色LED光源が点灯した画像を示す図である。 図10は、図9が示す画像を被験者が見たときの違和感のあり又はなしを示す図である。 図11は、実施の形態1の実施例1に係る領域を説明するための図である。 図12は、実施の形態1の実施例1に係る複数の多色LED光源が点灯した画像を示す図である。 図13は、図12が示す画像を被験者が見たときの認識の可否を示す図の一例である。 図14は、図12が示す画像を被験者が見たときの認識の可否を示す図の他の一例である。 図15は、実施の形態1の実施例1に係る領域を説明するための図である。 図16は、実施の形態1の実施例1に係る複数の多色LED光源が点灯した画像を示す図である。 図17は、図16が示す画像を被験者が見たときの認識の可否を示す図の一例である。 図18は、図16が示す画像を被験者が見たときの認識の可否を示す図の他の一例である。 図19は、実施の形態1の実施例1に係る領域を説明するための図である。 図20は、実施の形態1の実施例1に係る複数の多色LED光源が点灯した画像を示す図である。 図21は、図20が示す画像を被験者が見たときの違和感のあり又はなしを表す表を示す図である。 図22は、実施の形態1の実施例1の変形例1に係る照明装置の断面図である。 図23は、実施の形態1の実施例1の変形例1に係る照明装置の断面図の他の例である。 図24は、実施の形態1の実施例1の変形例2に係る照明装置が備えるLEDパネルの一部を拡大して示す平面図である。 図25は、実施の形態1の実施例1の変形例3に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図26は、実施の形態1の実施例1の変形例4に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図27は、実施の形態1の実施例1の変形例5に係る照明装置の断面図である。 図28は、実施の形態1の実施例1の変形例5に係る輝度分布を示す図である。 図29は、実施の形態1の実施例1の変形例5に係る輝度分布の差を示す図である。 図30は、実施の形態1の実施例1の変形例6に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図31は、実施の形態1の実施例1の変形例7に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図32は、実施の形態1の実施例1の変形例8に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図33は、図32のXXXIII-XXXIII線における実施の形態1の実施例1の変形例8に係る照明装置の断面図である。 図34は、実施の形態1の実施例1の変形例9に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図35は、図34のXXXV-XXXV線における実施の形態1の実施例1の変形例9に係る照明装置の断面図である。 図36は、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置を備える照明制御システムの機能構成を示すブロック図である。 図37は、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置が備えるLEDパネルの一部を示す平面図である。 図38は、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る映像データに基いて複数の白色LED光源から光が照射する動作例を示すフローチャートである。 図39は、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る映像データの画素アドレスを示す図である。 図40は、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置の詳細な機能構成を示すブロック図である。 図41は、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置を2個備える照明制御システムの機能構成を示すブロック図である。 図42は、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置と、照明装置とを備える照明制御システムの機能構成を示すブロック図である。 図43は、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置の詳細な機能構成を示すブロック図である。 図44は、実施の形態1の実施例1の変形例11に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図45は、図44のXLV-XLV線における実施の形態1の実施例1の変形例11に係る照明装置の断面図である。 図46は、実施の形態1の実施例1の変形例11に係る照明装置における輝度分布を示す図である。 図47は、実施の形態1の実施例1の変形例12に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図48は、図47のXLVIII-XLVIII線における実施の形態1の実施例1の変形例12に係る照明装置の断面図である。 図49は、実施の形態1の実施例1の変形例13に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図50は、図49のXXXXX-XXXXX線における実施の形態1の実施例1の変形例13に係る照明装置の断面図である。 図51は、実施の形態1の実施例1の変形例14に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図52は、実施の形態1の実施例1の変形例15に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図53は、図52のLIII-LIII線における実施の形態1の実施例1の変形例15に係る照明装置の断面図である。 図54は、実施の形態1の実施例1の変形例16に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図55は、実施の形態1の実施例1の変形例16に係る照明装置から照射する光の発光ピーク強度が制御された場合の演色性が示された表を示す図である。 図56は、実施の形態1の実施例1の変形例16に係る照明装置から照射する光の発光スペクトルを示す図である。 図57は、実施の形態1の実施例2に係る照明装置が備えるLEDパネルの平面図である。 図58は、図57のLVIII-LVIII線における実施の形態1の実施例2に係る照明装置の断面図である。 図59は、図57のLIX-LIX線における実施の形態1の実施例2に係る照明装置の断面図である。 図60は、図57の領域LXを拡大して示す平面図である。 図61は、実施の形態1の実施例2の変形例1に係る照明装置が備えるLEDパネルの一部を拡大して示す平面図である。 図62は、実施の形態1の実施例2の変形例2に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図63は、実施の形態1の実施例2の変形例3に係る照明装置が備えるLEDパネルの一部を示す平面図である。 図64は、実施の形態1の実施例2の変形例4に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図65は、実施の形態1の実施例3に係る照明装置が備えるLEDパネルの平面図である。 図66は、実施の形態2に係る照明装置が備えるLEDパネルの平面図である。 図67は、図66のLXVII-LXVII線における実施の形態2に係る照明装置の断面図である。 図68は、図66のLXVIII-LXVIII線における実施の形態2に係る照明装置の断面図である。 図69は、実施の形態2の変形例1に係る照明装置が備えるLEDパネルを示す平面図である。 図70は、実施の形態2の変形例2に係る照明装置が備えるLEDパネルの一部を示す平面図である。 図71は、実施の形態2の変形例2に係るLEDパネルに他の例のアドレスを示す数字が示された平面図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。
また、本明細書及び図面において、x軸、y軸及びz軸は、三次元直交座標系の三軸を表している。x軸及びy軸は、互いに直交し、かつ、いずれもz軸に直交する軸である。本実施の形態では、LEDパネルが有する基板に平行な二軸をx軸及びy軸とし、この基板に直交する方向をz軸方向としている。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺等は必ずしも一致していない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、以下の実施形態において、「直上」及び「直下」という用語は、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)及び下方向(鉛直下方)を指すものではない。また、「直上」及び「直下」という用語は、2つの構成要素が互いに間隔をあけて配置されて2つの構成要素の間に別の構成要素が存在する場合のみならず、2つの構成要素が互いに密着して配置されて2つの構成要素が接する場合にも適用される。また、以下で説明する実施形態において、直上の方向はz軸正方向を意味し、直下の方向はz軸負方向を意味する場合がある。
(実施の形態1)
<実施例1>
まず、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100の構成について、図1、図2及び図3を用いて説明する。なお、実施の形態1の実施例2及び実施例3については、後述する。
図1は、本実施の形態の実施例1に係る照明装置100が備えるLEDパネル1の平面図である。図2は、図1のII-II線における本実施の形態の実施例1に係る照明装置100の断面図である。図3は、図1のIII-III線における本実施の形態の実施例1に係る照明装置100の断面図である。
照明装置100は、建築物の天井に設置される。具体的には、照明装置100は、住宅、施設、店舗もしくは駅等の建物、地下道又はトンネル等その他天井を有する建築物の天井に設置される。照明装置100は、天井に埋め込み配設された天井埋込型の照明器具であり、床等に向けて光を照射する。
照明装置100は、周囲を照らす照明光を照射する照明器具としての機能を有するだけではなく、映像を表示するディスプレイとしての機能を有する。つまり、照明装置100は、映像を示す映像光と照明光とを照射することができる映像用照明装置又は照明用ディスプレイである。
本実施例において、照明装置100が照射する映像光が示す映像は、特に限られないが、一例として、太陽や雲等を含む青空等の天空を模したイメージ映像である。この場合、照明装置100は、ユーザに室内から窓を通して空を見るような感覚を疑似体験させることができる天空照明(青空照明)である。照明装置100から映像光が照射されることで、照明装置100の外郭の発光面には、雲が浮かぶ空、青空又は夕焼け等の自然の空を模したイメージ映像(擬似映像)が表示される。したがって、ユーザは照明装置100を見ることで、照明装置100に表示された天空を模したイメージ映像を見ることができる。
なお、照明装置100に表示される映像は、動画像及び静止画像のいずれであってもよい。例えば、照明装置100に天空を模したイメージ映像を表示する場合、雲が動いているような動画像を表示してもよい。
図1~図3に示すように、照明装置100は、LEDパネル1と、光拡散板2と、筐体3と、電源4と、コントローラ5とを備える。
LEDパネル1は、映像光と照明光とを照射することができる。LEDパネル1は、映像光のみを照射してもよく、照明光のみを照射してもよく、映像光及び照明光の双方を照射してもよい。例えば、LEDパネル1は、青空等の天空を模したイメージ映像を示す映像光と、照明光とを同時に照射することができる。この場合、LEDパネル1は、青空等の天空を模したイメージ映像が付加された照明光を照射することができる。LEDパネル1は、照明装置100の発光光源となる光源モジュールである。本実施例において、LEDパネル1は、LEDを光源とするLEDモジュールである。
LEDパネル1は、基板13と、基板13に配置された複数の多色LED光源11と、基板13に配置された少なくとも1個の白色LED光源12とを備える。LEDパネル1は、一例として50個の多色LED光源11を備えるが、これに限られず複数の多色LED光源11を備えればよい。本実施例においては、LEDパネル1は、複数の白色LED光源12を備え、より具体的には、4個の白色LED光源12を備えるが、これに限られず1個~3個又は5個以上の白色LED光源12を備えてもよい。複数の多色LED光源11から照射した光及び4個の白色LED光源12から照射した光は、光拡散板2に入射する。なお、図においては、識別のために多色LED光源11には濃いドットが、白色LED光源12には薄いドットが付されている。
複数の多色LED光源11のそれぞれは、赤色光を発する赤色LEDチップと緑色光を発する緑色LEDチップと青色光を発する青色LEDチップとを有する多色発光可能なLED素子である。4個の白色LED光源12のそれぞれは、白色光を発する白色LED素子である。
また、図2及び図3が示すように、基板13は第1主面131と第2主面132とを有する。本実施例では、複数の多色LED光源11のそれぞれの上面(z軸正側の面)と第1主面131との距離、及び、4個の白色LED光源12のそれぞれの上面(z軸正側の面)と第1主面131との距離は、等しい。つまり、複数の多色LED光源11のそれぞれの上面(z軸正側の面)の高さと4個の白色LED光源12のそれぞれの上面(z軸正側の面)の高さとが揃っている。
なお、多色LED光源11及び白色LED光源12を含めてLEDパネル1の詳細な構成については、後述する。
LEDパネル1は、筐体3に保持されている。筐体3は、LEDパネル1を保持するとともに光拡散板2を保持している。筐体3は、LEDパネル1と電源4とコントローラ5とを収容している。なお、電源4及びコントローラ5は、筐体3に収容されていなくてもよく、例えば筐体3の外側に配置されていてもよい。
筐体3は、z軸正側と負側とに開口を有する扁平な箱体である。つまり、筐体3は、両側に開口を有している。筐体3の2個の収容空間は、それぞれ例えば略直方体である。筐体3の一方の収容空間はLEDパネル1を収容し、筐体3の他方の収容空間は電源4とコントローラ5とを収容している。筐体3の開口を覆うように筐体3に光拡散板2が取り付けられている。筐体3の開口の大きさは、光拡散板2に対応した大きさである。筐体3の開口形状は、例えば、略矩形である。なお、筐体3の開口形状は、略矩形に限らず、略円形状、略多角形状又は略半円状等の形状でもよく、特に限定されるものではない。筐体3は、金属材料又は樹脂材料によって構成されている。本実施例において、筐体3は、アルミニウム等の金属板によって構成されている。また、筐体3は、照明装置100の外郭部材である。
光拡散板2は、透光性及び光拡散性(光散乱性)を有する。光拡散板2は、例えば、板状の平面部を有する光拡散板又は光拡散パネルである。光拡散板2は、LEDパネル1と対向して配置されており、つまりは、LEDパネル1の直上に配置されている。また、光拡散板2は、LEDパネル1の光出射側(前方)に配置されているとも言える。したがって、光拡散板2は、LEDパネル1の前面側を覆っている。つまり、光拡散板2は、LEDパネル1を覆う光拡散カバーである。本実施例において、光拡散板2は、LEDパネル1と離間して配置されている。
光拡散板2には、光拡散板2の直下に位置するLEDパネル1から出射した光(照明光及び映像光)が入射する。光拡散板2に入射した光は、光拡散板2で拡散(散乱)して光拡散板2を透過して、光拡散板2が疑似発光する。このとき、照明光及び映像光がある場合には、光拡散板2の外面である光出射面21に映像が表示される。つまり、光拡散板2の光出射面21を表示面として映像が表示されるとともに、光拡散板2の光出射面21を発光面として照明光が照射される。例えば、LEDパネル1から青空等の天空を模したイメージ映像を示す映像光が照射されたときに、LEDパネル1から照射された照明光が光拡散板2に入射することで、光拡散板2の光出射面21に天空を模したイメージ映像が表示されるとともに照明光が照射される。
光拡散板2は、例えば、光拡散材が内部に分散された光拡散パネルとすることができる。このような光拡散パネルは、光拡散材を混合した透光性樹脂材料を所定形状に樹脂成型することによって作製することができる。光拡散材としては、ホウケイ酸ガラスや石英ガラスからなるガラス粒子、SiOからなるシリカ粒子、又は、酸化チタン等の透明微粒子等を用いることができる。
なお、光拡散板2としては、内部に光拡散材を分散させるのではなく、透明パネルの表面(内面又は外面)に多数の微小凹凸を形成したもので構成されていてもよく、また、光拡散材等を含む光拡散膜を形成することによって構成されていてもよい。また、光拡散板2は、上記光拡散材に代えて微小な中空(泡)を透光性樹脂材料に分散させたものであってもよいし、透光性樹脂材料をベース材料とするのではなく、ガラス材料をベース材料としてもよい。
また、光拡散板2は、光拡散パネルではなく、シート状又はフィルム状の光拡散シートであってもよい。この場合、光拡散シートである光拡散板2は、例えば、透光性を有する又は光拡散性を有する光源カバーの外面又は内面に貼り合わされる。なお、光源カバーと光拡散シートとを合わせて光拡散板2としてもよい。
上記の通り、複数の多色LED光源11のそれぞれの上面(z軸正側の面)の高さと4個の白色LED光源12のそれぞれの上面(z軸正側の面)の高さとが揃っている。以下では、複数の多色LED光源11のそれぞれの上面(z軸正側の面)及び4個の白色LED光源12のそれぞれの上面(z軸正側の面)と、光拡散板2の上面(z軸正側の面)との距離を、光拡散板2までの距離、と記載する場合がある。なお、一例として、光拡散板2までの距離は、25mmであるがこれに限られない。
電源4は、電力系統(例えば商用電源)等から供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換回路、及び、LEDパネル1を発光させるための電力を生成する電源回路等によって構成されている。電源4は、例えば、商用電源から供給される交流電力を、整流、平滑及び降圧等して所定レベルの直流電力に変換し、この直流電力をLEDパネル1に供給する。
コントローラ5は、ユーザからの指示(例えば、リモコン又はスイッチ等の受付装置による指示)に従って、LEDパネル1の点灯及び消灯を制御したり、LEDパネル1の調光及び調色(発光色又は色温度の調整)したりする制御装置である。つまり、コントローラ5は、照明装置100が照射する映像光と照明光とを制御する装置である。例えば、コントローラ5は、記憶部(不図示)に記憶された映像光を示す映像データ又は照明光を示す輝度データを取得し、この情報に応じて映像光又は照明光を再現する。例えば、コントローラ5は、ユーザから天空を模したイメージ映像を表示する指示を受けた場合、記憶部から天空を模したイメージ映像に関する映像データを取得し、取得した映像データを基にLEDパネル1を制御する。これにより、LEDパネル1からは天空を模したイメージ映像に基づく映像光が出射し、光拡散板2の光出射面21(表示面)に天空を模したイメージ映像が表示される。
本実施例において、LEDパネル1における複数の多色LED光源11は、緑色LEDチップ、赤色LEDチップ及び青色LEDチップを有するので、コントローラ5は、ユーザからの指示に応じて、緑色LEDチップ、赤色LEDチップ及び青色LEDチップのそれぞれの明るさに関する情報を含む制御データを複数の多色LED光源11に出力する。制御データを受信した多色LED光源11は、この制御データに基づいて、青色光、緑色光及び赤色光を所定の光量で出力して所定の発光色の光を出射する。例えば、緑色LEDチップ、赤色LEDチップ及び青色LEDチップのそれぞれを100%の出力で発光させると、多色LED光源11からは白色光が出射する。コントローラ5は、例えば、制御回路によって実現することができる。
次に、本実施例に係るLEDパネル1の詳細な構成について、説明する。上記の通り、LEDパネル1は、基板13と、複数の多色LED光源11と、4個の白色LED光源12とを備える。
基板13は、複数の多色LED光源11及び4個の白色LED光源12が配置される基体の一例である。本実施例において、基板13は、複数の多色LED光源11及び4個の白色LED光源12を実装するための実装基板である。基板13は、上記の通り、第1主面131と第1主面131に背向する第2主面132とを有する板状の基材である。第1主面131は、第2主面132と反対側の面である。第1主面131及び第2主面132は、略平行であり、z軸に直交している。なお、基板13の平面視形状は、例えば矩形状であるが、円形又は六角形等の多角形であってもよいし、これらの形状の一部が切り欠かれた形状であってもよい。また、基板13は、リジッド基板であるが、フレキシブル基板であってもよい。
基板13としては、例えば、樹脂をベースとする樹脂基板、金属をベースとするメタルベース基板、又は、セラミックをベースとするセラミック基板等を用いることができる。樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板(CEM-3、FR-4等)、紙フェノールや紙エポキシからなる基板(FR-1等)、又は、ポリイミド等からなる可撓性を有するフレキシブル基板を用いることができる。メタルベース基板としては、例えば、アルミニウム合金基板、鉄合金基板又は銅合金基板等の合金基板の表面が絶縁被膜されたものを用いることができる。セラミック基板としては、酸化アルミニウム(アルミナ)からなるアルミナ基板等を用いることができる。本実施例において、基板13のサイズは、500mm×500mmである。
基板13は、銅等の金属配線が所定のパターンで形成されたプリント配線基板である。また、基板13には、複数の多色LED光源11及び4個の白色LED光源12を発光させるための電力を受電する複数の接続端子を有する。複数の接続端子に供給された電力は、基板13に形成された金属配線を経由して複数の多色LED光源11及び4個の白色LED光源12のそれぞれに供給される。
複数の多色LED光源11は、基板13に、より具体的には第1主面131上に周期的に配置されている。本実施例では、複数の多色LED光源11は、互いに平行な複数の列に並ぶように周期的に配置されている。本実施例に係る複数の多色LED光源11は、直交系の面心格子状に配置されている。直交系の面心格子状配置とは、単位格子が、すべての辺が直交する正方形あるいは長方形の4つの頂点とともに、その対角線の交点にも配置のある繰り返し配置であり、単位格子の対角線方向にも等間隔に繰り返される特徴を有する。なお、本明細書では、複数の多色LED光源11が直交系の面心格子状に配置されていることを、複数の多色LED光源11が市松模様状に周期的に配置されている、と記載する場合がある。
本実施例では、x軸及びy軸方向において多色LED光源11が複数の列のそれぞれを構成しているとともに、単位格子の対角線方向においても複数の多色LED光源11が、複数の列のそれぞれを構成している。複数の列のそれぞれは、直線状の列である。例えば1個の列は、直線状に並ぶ複数の多色LED光源11によって構成されている。
対角線方向の複数の列のそれぞれは、図1が示すx軸と45°の角度をなす直線であってより具体的にはx軸から反時計回りに45°傾いた直線に平行である。複数の多色LED光源11は、当該直線と平行な方向及び当該直線と垂直な方向のそれぞれにおいて、等間隔(つまり同一ピッチ)で配列されているとよい。本実施例において、複数の多色LED光源11は、当該直線と平行な方向及び当該直線と垂直な方向のそれぞれにおいて同一ピッチになっているだけではなく、当該直線と平行な方向のピッチと当該直線と垂直な方向のピッチとも同じになるように配置されている。なお、当該ピッチは、例えば、対角線方向には5.6mmである。
図1が示すように、対角線方向の複数の列は、第1列r1、第2列r2及び第3列r3を含む。なお、第1列r1、第2列r2及び第3列r3は、それぞれ、二点鎖線で囲まれて示されている。第2列r2及び第3列r3のそれぞれは第1列r1と隣り合う列であり、第2列r2及び第3列r3によって第1列r1が挟まれている。ここで、識別のために、複数の多色LED光源11が含む4個の多色LED光源11を4個の多色LED光源11a~11dとする。第1列r1は2個の多色LED光源11c及び11d並びに2個の多色LED光源11によって、第2列r2は2個の多色LED光源11a及び11bによって、第3列r3は6個の多色LED光源11によって、構成されている。
さらに、図4及び図5を用いて、複数の多色LED光源11について説明する。
図4は、図1の領域IVを拡大して示す平面図である。図5は、図4のV-V線における本実施の形態の実施例1に係る多色LED光源11の断面図である。
複数の多色LED光源11のそれぞれは、多色発光可能なLED素子であり、それぞれ発光色が異なる複数のLEDチップを有する。
複数のLEDチップのそれぞれは、例えばベアチップであり、所定の直流電力により単色の可視光を発する。本実施例において、複数の多色LED光源11のそれぞれは、赤色光を発する赤色LEDチップ11Rと、緑色光を発する緑色LEDチップ11Gと、青色光を発する青色LEDチップ11Bとを有する。なお、図においては、識別のために赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bのそれぞれで、異なるハッチングが付されている。
したがって、複数の多色LED光源11のそれぞれは、緑色光、赤色光及び青色光(つまり光の3原色)のそれぞれを発光することができる。つまり、1個の多色LED光源11は、ディスプレイの1画素に対応し、緑色光、赤色光及び青色光の明るさが調整されることで様々な色の光を出射することができる。これにより、複数の多色LED光源11によって、例えば、青空、曇り空又は夕焼け等を模した映像光を生成することができる。なお、複数の多色LED光源11及び少なくとも1個の白色LED光源12の両方によって映像光が生成される場合もある。
複数の多色LED光源11のそれぞれは、LEDがパッケージ化されたパッケージタイプのLED素子である。図5が示すように、複数の多色LED光源11のそれぞれは、パッケージとして凹状のケース115を有する。赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bは、ケース115内に配置されている。具体的には、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bは、ケース115の底面に実装されている。
ケース115は、例えば、周囲壁116に囲まれた凹部を有する樹脂製又はセラミック製の容器である。ケース115は、少なくとも内面が光反射性を有する。本実施例において、ケース115は、白色であり、表面全面が光反射性を有する。つまり、ケース115は、内面が光反射性を有するだけではなく、外面も光反射性を有する。白色のケース115は、例えば、白色樹脂材料又は白色セラミック材料によって構成されている。また、ケース115の平面視形状の外形は、一例として、略矩形である。なお、略矩形とは、完全に矩形である場合に限らず、矩形の角が面取りされていたり矩形の一部の辺に凹凸が存在したりしていてもよく、全体として矩形状であると判断できるものを含む。なお、ケース115の平面視形状の外形は、略矩形に限らず、複数の辺を有する形状(多角形等)であってもよい。外形が略矩形であるケース115においては、略矩形の4辺は、x軸方向又はy軸方向に平行な辺となるように、複数の多色LED光源11が配置されている。
また、複数の多色LED光源11のそれぞれは、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bを封止する封止部材として封止樹脂114を有する。封止樹脂114の表面(z軸正側の面)は、多色LED光源11の光出射面となる。つまり、封止樹脂114の表面は、多色LED光源11の発光面となる。本実施例において、封止樹脂114の表面は、ケース115の上面と面一になっている。
封止樹脂114は、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bが配置されたケース115の凹部内に充填されている。封止樹脂114は、透明であり、例えばシリコーン樹脂等の透明樹脂材料によって構成されている。なお、封止樹脂114は、透光性を有していれば透明でなくてもよい。また、封止樹脂114の内部には、透明なシリカ粒子又は白色金属粒子等の光拡散材が分散されていてもよい。なお、光拡散材として透明なシリカ粒子を用いることで、封止樹脂114の透過率をあまり低下させることなく、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bのそれぞれから出射する光を散乱させてケース115から出射させることができる。
本実施例において、複数の多色LED光源11のそれぞれは、基板13に表面実装される表面実装(SMD;Surface Mount Device)タイプのLED素子である。各多色LED光源11は、ケース115の裏面に設けられた複数の電極端子を有している。複数の電極端子は、例えば、一部がケース115に埋め込まれたリードフレームであり、ケース115内に配置された複数のLEDチップ(赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11B)と電気的に接続されている。複数の多色LED光源11のそれぞれは、例えばリフローによって基板13に半田実装される。これにより、多色LED光源11の複数の電極端子と基板13の金属配線とが半田により接合されて電気的及び物理的に接続される。
なお、本実施例においては、複数の多色LED光源11のそれぞれは、赤色LEDチップ、緑色LEDチップ及び青色LEDチップを有するが、これに限られない。複数の多色LED光源11のそれぞれは、赤色LEDチップ、緑色LEDチップ及び青色LEDチップのうち少なくとも2種類を有すればよい。
続いて、4個の白色LED光源12について説明する。
4個の白色LED光源12は、基板13に、より具体的には第1主面131上に配置されている。4個の白色LED光源12のそれぞれは、複数の多色LED光源11のうち、当該白色LED光源12と隣り合う4個の多色LED光源11の間に配置される。つまりは、図1が示すように、白色LED光源12は、当該白色LED光源12と隣り合う4個の多色LED光源11によって囲まれている。
例えば、白色LED光源12の一例である白色LED光源12aは、4個の多色LED光源11a~11dのそれぞれと隣り合っている。つまり、白色LED光源12aは、隣り合う4個の多色LED光源11a~11dによって囲まれている。より具体的には、平面視で、白色LED光源12aの中心と4個の多色LED光源11a~11dのそれぞれの中心との距離は、互いに等しい。つまり、白色LED光源12aは、4個の多色LED光源11a~11dの中心に配置されているとも言える。
4個の白色LED光源12のそれぞれは、白色光を出射するLED素子である。少なくとも1個の白色LED光源12によって、例えば、周囲を照らす照明光を照射することができる。なお、複数の多色LED光源11及び少なくとも1個の白色LED光源12の両方によって照明光が照射される場合もある。
ここでは、4個の白色LED光源12のそれぞれは、青色光を発する青色LEDチップと蛍光体を含有する蛍光部材とを有するパッケージ化されたLED素子である。この蛍光部材は、例えば、青色光を受けて黄色光を発する蛍光体であり、例えば微粒子形状である。青色LEDチップが発する青色光と、蛍光部材が発する黄色光とが合成されることで、白色LED光源12は白色光を発する。蛍光体は青色LEDチップ上の無機材料からなる光透過部材の中に含まれていても良いし、青色LEDチップを封止する封止部材に含まれていても良い。
また、複数の多色LED光源11のそれぞれと同様に、本実施例において、4個の白色LED光源12のそれぞれは、基板13に表面実装される表面実装(SMD)タイプのLED素子である。
このように、複数の多色LED光源11によって、例えば、青空、曇り空又は夕焼け等を模した映像光を生成することができる。また、少なくとも1個の白色LED光源12によって、例えば、周囲を照らす照明光を照射することができる。また、光拡散板2によって、映像光が示す映像をぼかして表示することができる。つまり、本実施例に係る照明装置100は、ぼかした映像(映像光)と、白色照明光とを組み合わせることができるため、空間演出力が高い。
さらに、少なくとも1個の白色LED光源12が出射する白色照明光に、複数の多色LED光源11による赤色光、緑色光及び青色光が加えられることで、照明装置100が出射する光の演色性を向上させることができる。
また、1個の装置である照明装置100から照明光及び映像光を出射することができる。このため、背景技術で示した引用文献1とは異なり、複数の装置を配置する必要がないため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりすることはなく、つまりは、照明装置100は、施工性が高い。
以上まとめると、照明光を照射しつつ空間演出力及び施工性が高い照明装置100が実現される。
ここでさらに、複数の多色LED光源11のそれぞれにおける赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番について説明する。なお、簡単のため、多色LED光源11における赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番を、多色LED光源11の並ぶ順番、と記載する場合がある。
本実施例では、複数の多色LED光源11のそれぞれにおける赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bは、直線状に並び、より具体的には、y軸方向に沿って並ぶ。
さらに、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番は、列(ここでは対角線方向の列)ごとに同じ向きである。つまり、1個の列を構成する複数の多色LED光源11のそれぞれが有する赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番は、同じである。例えば、第2列r2における複数の多色LED光源11のそれぞれの並ぶ順番は、同じであり、y軸正側に向かって、青色LEDチップ11B、緑色LEDチップ11G、赤色LEDチップ11R、の順である。なお、本実施例では、第3列r3における複数の多色LED光源11のそれぞれの並ぶ順番も、y軸正側に向かって、青色LEDチップ11B、緑色LEDチップ11G、赤色LEDチップ11R、の順である。つまり、本実施例では、第2列r2における複数の多色LED光源11の並ぶ順番と、第3列r3における複数の多色LED光源11の並ぶ順番とは、同じである。
また、第1列r1における複数の多色LED光源11の並ぶ順番と、第2列r2及び第3列r3のそれぞれにおける複数の多色LED光源11の並ぶ順番とは、異なる。第1列r1における複数の多色LED光源11のそれぞれの並ぶ順番は、y軸正側に向かって、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G、青色LEDチップ11B、の順である。つまり、隣り合う2列では、並ぶ順番が異なり、より具体的には、逆向きとなる。換言すると、隣り合う2列では、並ぶ順番が交互の向きとなる。
図5が示すように、第3列r3における多色LED光源11においては、y軸正側に向かって、青色LEDチップ11B、緑色LEDチップ11G及び赤色LEDチップ11Rがこの順に並んでいる。正面方向から高角度方向において、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bのそれぞれから照射する光のうち、周囲壁116に近いところに配置されているLEDチップから照射する光がケース115の周囲壁116によって遮蔽される。なお、高角度方向とは、z軸方向となす角度が大きい方向を意味する。このため、図5が示す多色LED光源11においては、青色LEDチップ11B、緑色LEDチップ11G及び赤色LEDチップ11Rのそれぞれが100%の出力で光を照射すると、y軸正側の高角度方向には色ずれした光である青色が強い(赤色が弱い)白色光が、y軸負側の高角度方向には色ずれした光である青色が弱い白色光が出射する。一方、x軸方向では周囲壁との距離は均等なので、このような色ずれは発生しない。
これとは反対に、第1列r1における多色LED光源11においては、y軸正側に向かって、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G、青色LEDチップ11Bがこの順に並んでいる。このため、この多色LED光源11においては、青色LEDチップ11B、緑色LEDチップ11G及び赤色LEDチップ11Rのそれぞれが100%の出力で光を照射すると、y軸正側の高角度方向には色ずれした光である青色が弱い白色光が、y軸負側の高角度方向には色ずれした光である赤色が弱い白色光が出射する。
上記の通り、隣り合う2列では並ぶ順番が交互の向きとなるため、照明装置100全体としては、y軸正側又は負側の高角度方向において色ずれがほぼ相殺される。
このため、照明装置100から出射する映像光及び照明光がy軸正側の高角度方向からユーザに見られた場合とy軸負側の高角度方向からユーザに見られた場合との色ずれが小さい。例えば、床面に立つユーザが天井に設置された照明装置100を天井に近い位置から、あるいは遠くから見たとき、つまりは、小さい仰角でユーザが照明装置100を見たときに、照明光及び映像光の色ずれが小さい。
次に、白色LED光源12に関する輝度分布について、まずは図6を用いて説明する。
図6は、後述する本実施の形態の実施例1の変形例6に係る複数の白色LED光源12が点灯した画像を示す図である(本実施の形態の実施例1の変形例6については図30などを参照)。
図6においては、LEDパネル1は4個以上の白色LED光源12を有し、4個以上の白色LED光源12のそれぞれは、矩形の破線で示された箇所に配置され、同一光束で点灯している。なお、図6が示す4個以上の白色LED光源12のそれぞれが配置されるピッチは、32mmである。ここでは、4個以上の白色LED光源12のうち隣り合う2個の白色LED光源12に着目する。この隣り合う2個の白色LED光源12が同一光束で点灯したとき(このときを第1状態とする)、それぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域A1の輝度分布が測定される。
なお、輝度は、光拡散板2の直上から測定された値であり、正面輝度である。
領域A1の輝度分布において、輝度の最小値を輝度の最大値で割った比率を輝度比(以下領域A1の輝度比と記載)とする。
図7は、本実施の形態の実施例1の変形例6に係る照明装置100fの下、被験者が作業したときの違和感のあり又はなしを示す図である。より具体的には、図7の縦軸は領域A1の輝度比を示し、図7の横軸は光拡散板2までの距離を示している。
なお、上記期の通り、光拡散板2までの距離とは、複数の多色LED光源11のそれぞれの上面及び4個以上の白色LED光源12のそれぞれの上面と、光拡散板2の上面との距離である。
ここで図7が示す違和感のあり又はなしを調査する条件について説明する。
光拡散板2として、拡散角度が15度である15度光拡散板、又は、拡散角度が20度である20度光拡散板が用いられる。拡散角度とは、光拡散板2に細いビーム光が入射し拡散された場合において、拡散された光の中心方向の照度に対して照度が半分となる方向と当該中心方向とのなす角度を示す。
光拡散板2までの距離は、10mmから40mmまで変化させる。
さらに、それぞれの条件において、第1状態で領域A1の輝度分布が測定され、領域A1の輝度比が算出される。
それぞれの条件において、図6が示す点灯状態下で被験者と照明装置100fとの距離を4mとして、1人の被験者が30分間作業をした場合に、違和感がある又はないかを被験者が判断する。20人の被験者が同様の条件で同様の判断を行う。20人の被験者のうち半数以上が違和感があると判断した場合に、違和感がある条件であると判断される。
図6が示すように、4個以上の白色LED光源12による白色光は、被験者にドット感等の違和感がある光であると印象を与える場合がある。しかし、図7が示すように、領域A1の輝度比が0.1以上1.0以下となる照明装置100fは、違和感を与えにくい。また、領域A1の輝度比が0.3以上1.0以下となる照明装置100fは、20人の被験者のうち80%以上が違和感がないと判断し、さらに違和感を与えにくい。
次に、多色LED光源11に関する輝度分布について、まずは図8を用いて説明する。
図8は、本実施の形態の実施例1に係る領域A2を説明するための図である。なお、図8は、図4と同じく図1の領域IVを拡大して示す平面図である。
図8においては、複数の多色LED光源11のうち一部の多色LED光源11が、同一光束で点灯している。なお、他部の多色LED光源11は消灯している。なお、一部の多色LED光源11は、さらに、同一色(つまり同一色度)で点灯しているとよい。
ここでは、同一光束で点灯している一部の多色LED光源11のうち隣り合う2個の多色LED光源11に(より具体的には、2個の多色LED光源11c及び11d)着目する。この隣り合う2個の多色LED光源11が同一光束で点灯したとき(このときを第2状態とする)、それぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域A2の輝度分布が測定される。
なお、輝度は、光拡散板2の直上から測定された値であり、正面輝度である。
領域A2の輝度分布において、輝度の最小値を輝度の最大値で割った比率を輝度比(以下領域A2の輝度比と記載)とする。
図9は、本実施の形態の実施例1に係る複数の多色LED光源11が点灯した画像を示す図である。より具体的には、図9は、文字である「字」を表示するように、一部の多色LED光源11が同一光束で点灯した画像である。また、図9には、図8が示す領域A2が示されている。図10は、図9が示す画像を被験者が見たときの違和感のあり又はなしを示す図である。より具体的には、図10の縦軸は領域A2における輝度比を示し、図10の横軸は光拡散板2までの距離を示している。
ここで図10が示す違和感のあり又はなしを調査する条件について説明する。
光拡散板2として、拡散角度が10度である10度光拡散板、又は、拡散角度が15度である15度光拡散板が用いられる。
光拡散板2までの距離は、10mmから40mmまで変化させる。
さらに、それぞれの条件において、第2状態で領域A2の輝度分布が測定され、領域A2の輝度比が算出される。
それぞれの条件において、被験者と照明装置100との距離を4mとし被験者が図9が示す画像を1秒間見たときに、「文字の線の輝度が均一であること」に対して、違和感がある又はないかを被験者が判断する。つまり、違和感がある場合とは、被験者が「文字の線の輝度が均一でない」と感じ、違和感がない場合とは、被験者が「文字の線の輝度が均一である」と感じている場合である。20人の被験者が同様の条件で同様の判断を行う。20人の被験者のうち半数以上が違和感があると判断した場合に、違和感がある条件であると判断される。
図10が示すように、領域A2の輝度比が0.9以上1.0以下となる照明装置100は、違和感を与えにくい。つまりは、このような照明装置100においては、文字認識が容易になる。また、領域A2の輝度比が0.96以上1.0以下となる照明装置100は、20人の被験者のうち80%以上が違和感がないと判断し、さらに違和感を与えにくい。
さらに、多色LED光源11に関する輝度分布について、まずは図11を用いて説明する。
図11は、本実施の形態の実施例1に係る領域A3を説明するための図である。なお、図11は、図4と同じく図1の領域IVを拡大して示す平面図である。
図11においては、複数の列のうち第1列r1における複数の多色LED光源11が消灯している。また、複数の列のうち第2列r2及び第3列r3のそれぞれにおける複数の多色LED光源11が同一色及び同一光束で点灯している。なお、上記の通り、第1列r1は、第2列r2及び第3列r3のそれぞれと隣り合う列であり、第2列r2及び第3列r3に挟まれた列である。識別のため第3列r3における1個の多色LED光源11を多色LED光源11eとする。
ここでは、第2列r2及び第3列r3において互いに最も距離が近い2個の多色LED光源11に着目する。当該互いに最も距離が近い2個の多色LED光源11とは、例えば、第2列r2における多色LED光源11aと最も距離が近い第3列r3における多色LED光源11eである。そして、互いに最も距離が近い第2列r2における多色LED光源11a及び第3列r3における多色LED光源11eのそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域A3の輝度分布が測定される。このとき、多色LED光源11a及び多色LED光源11eに挟まれる1個の多色LED光源11cは消灯している。
つまりここでは、第1列r1における多色LED光源11cが消灯し、かつ、第2列r2及び第3列r3のそれぞれにおける多色LED光源11a及び11eが同一色及び同一光束で点灯したとき(このときを第3状態とする)、領域A3の輝度分布が測定される。
なお、輝度は、光拡散板2の直上から測定された値であり、正面輝度である。
領域A3の輝度分布において、輝度の最小値を輝度の最大値で割った比率を輝度比(以下領域A3の輝度比と記載)とする。
図12は、本実施の形態の実施例1に係る複数の多色LED光源11が点灯した画像を示す図である。より具体的には、図12は、文字である「字」を表示するように、複数の多色LED光源11が同一色及び同一光束で点灯した画像である。また、図12には、図11が示す領域A3が示されている。図13は、図12が示す画像を被験者が見たときの認識の可否を示す図の一例である。図14は、図12が示す画像を被験者が見たときの認識の可否を示す図の他の一例である。より具体的には、図13及び図14の縦軸は領域A3における輝度比を示し、図13の横軸は光拡散板2の拡散角度を示し、図14の横軸は光拡散板2までの距離を示している。
ここで図13及び図14が示す認識の可否を調査する条件について説明する。
図13が示す条件においては、以下の通りである。
光拡散板2として、それぞれ拡散角度が15度、20度、40度、60度又は80度である、15度光拡散板、20度光拡散板、40度光拡散板、60度光拡散板又は80度光拡散板が用いられる。
光拡散板2までの距離は、30mm又は40mmである。
さらに、それぞれの条件において、第3状態で領域A3の輝度分布が測定され、領域A3の輝度比が算出される。
また、図14が示す条件においては、光拡散板2として、40度光拡散板又は60度光拡散板が用いられる。
光拡散板2までの距離は、25mmから50mmまで変化させる。
さらに、それぞれの条件において、第3状態で領域A3の輝度分布が測定され、領域A3の輝度比が算出される。
それぞれの条件において、被験者と照明装置100との距離を4mとし被験者が図12が示す画像を1秒間見たときに、「1個の多色LED光源11(より具体的には、1個の多色LED光源11c)が消灯していること」に対して、被験者が認識できるか否かを判断する。つまり、被験者が認識できる場合とは、被験者が「文字の線と線との間に点灯していない領域がある」と感じ、被験者が認識できない場合とは、被験者が「文字の線と線との間に点灯していない領域がない」と感じている場合である。20人の被験者が同様の条件で同様の判断を行う。20人の被験者のうち半数以上が認識できると判断した場合に、認識できる(認識可)の条件であると判断される。
以上より、照明装置100では、1個の多色LED光源11cが消灯し、当該1個の多色LED光源11cとそれぞれが隣接する2個の多色LED光源11a及び11eが点灯している場合でも、1個の多色LED光源11cが消灯していることが認識されやすい。換言すると、図13及び図14が示すように、領域A3の輝度比が0.1以上0.9以下となる照明装置100は、1個の多色LED光源11が消灯していることを認識させることができる。つまりは、このような照明装置100においては、文字認識が容易になる。また、領域A3の輝度比が0.1以上0.8以下となる照明装置100は、20人の被験者のうち80%以上が認識できると判断し、さらに文字認識が容易になる。
さらに、多色LED光源11に関する輝度分布について、まずは図15を用いて説明する。
図15は、本実施の形態の実施例1に係る領域A4を説明するための図である。なお、図15は、図4と同じく図1の領域IVを拡大して示す平面図である。
図15においては、複数の列のうち1個の列における複数の多色LED光源11のみが点灯する。より具体的には、第1列r1における複数の多色LED光源11のみが点灯する。つまり、例えば、第2列r2及び第3列r3における複数の多色LED光源11は消灯している。
ここでは、点灯している第1列r1における1個の多色LED光源11(より具体的には、多色LED光源11c)に着目する。1個の多色LED光源11cの中心の直上を通り1個の列(第1列r1)と直交する方向の領域A4の輝度分布が測定される。つまり、第1列r1における複数の多色LED光源11のみが点灯したとき(このときを第4状態とする)、領域A4の輝度分布が測定される。なお、第1列r1とは直交する方向とは、x軸と45°の角度をなす方向であってより具体的にはx軸から時計回りに45°傾いた方向である。領域A4は、例えば、多色LED光源11cの中心の直上と、多色LED光源11eの中心の直上との位置間を結ぶ領域である。多色LED光源11eは、第1列r1とは直交する方向に多色LED光源11cと隣接する多色LED光源11の一例である。
なお、輝度は、光拡散板2の直上から測定された値であり、正面輝度である。
領域A4の輝度分布において、輝度の最小値を輝度の最大値で割った比率を輝度比(以下領域A4の輝度比と記載)とする。
さらに、第1半半値幅であるL1と、間隔であるD1とについて説明する。
まずは、第1半半値幅であるL1について説明する。領域A4の輝度分布において、点灯している1個の多色LED光源11cの直上の輝度に対して輝度が1/2になる位置と、1個の多色LED光源11cの中心の直上の位置との間の距離が、第1半半値幅(つまりはL1)である。
次に、間隔であるD1について説明する。間隔であるD1は、複数の列の間隔(ピッチ)である。つまり、間隔であるD1は、1個の列(例えば第1列r1)と当該1個の列と隣り合う列(例えば第3列r3)との間の距離である。
図16は、本実施の形態の実施例1に係る複数の多色LED光源11が点灯した画像を示す図である。より具体的には、図16は、文字である「字」を表示するように、複数の多色LED光源11が点灯した画像である。また、図16には、図15が示す領域A4が示されている。図17は、図16が示す画像を被験者が見たときの認識の可否を示す図の一例である。図18は、図16が示す画像を被験者が見たときの認識の可否を示す図の他の一例である。より具体的には、図17及び図18の縦軸は領域A4における輝度比を示し、図17及び図18の横軸は第1半半値幅であるL1を間隔であるD1で割った値であるL1/D1を示している。
ここで図17及び図18が示す認識の可否を調査する条件について説明する。
図17が示す条件においては、以下の通りである。
光拡散板2として、それぞれ拡散角度が5度、10度、15度、20度、40度、60度又は80度である、5度拡散板、10度拡散板、15度光拡散板、20度光拡散板、40度光拡散板、60度光拡散板又は80度光拡散板が用いられる。
光拡散板2までの距離は、30mm又は40mmである。
さらに、それぞれの条件において、第4状態で領域A4の輝度分布が測定され、領域A4の輝度比と、L1/D1が算出される。
また、図18が示す条件においては、光拡散板2として、40度光拡散板又は60度光拡散板が用いられる。
光拡散板2までの距離は、25mmから50mmまで変化させる。
さらに、それぞれの条件において、第4状態で領域A4の輝度分布が測定され、領域A4の輝度比と、L1/D1が算出される。
それぞれの条件において、被験者と照明装置100との距離を4mとし被験者が図16が示す画像を1秒間見たときに、「容易に読み取り認識できること」に対して、被験者が認識できるか否かを判断する。つまり、被験者が認識できる場合とは、被験者が「容易に読み取り認識できる」と感じ、被験者が認識できない場合とは、被験者が「容易に読み取り認識できない」と感じている場合である。20人の被験者が同様の条件で同様の判断を行う。20人の被験者のうち半数以上が認識できると判断した場合に、認識できる(認識可)の条件であると判断される。
図17及び図18が示すように、L1/D1が0以上3以下である照明装置100においては、文字認識が容易になる。また、L1/D1が1.5以下となる照明装置100は、20人の被験者のうち80%以上が認識できると判断し、さらに文字認識が容易になる。
さらに、多色LED光源11に関する輝度分布について、まずは図19を用いて説明する。
図19は、本実施の形態の実施例1に係る領域A5を説明するための図である。なお、図19は、図4と同じく図1の領域IVを拡大して示す平面図である。
図19においては、複数の多色LED光源11のうち1個の多色LED光源11のみが点灯する。より具体的には、第1列r1における1個の多色LED光源11cのみが点灯する。つまり、多色LED光源11cを除く複数の多色LED光源11は消灯している。
1個の多色LED光源11cの中心の直上を通る領域A5の輝度分布が測定される。つまり、複数の多色LED光源11のうち1個の多色LED光源11(ここでは多色LED光源11c)のみが点灯したとき(このときを第5状態とする)、領域A5の輝度分布が測定される。なお、領域A5は、例えば、多色LED光源11cの中心の直上と、多色LED光源11dの中心の直上との位置間を結ぶ領域である。多色LED光源11dは、第1列r1と平行な方向に多色LED光源11cと隣接する多色LED光源11の一例である。
なお、輝度は、光拡散板2の直上から測定された値であり、正面輝度である。
領域A5の輝度分布において、輝度の最小値を輝度の最大値で割った比率を輝度比(以下領域A5の輝度比と記載)とする。
さらに、第2半半値幅であるL2と、間隔であるD2とについて説明する。
まずは、第2半半値幅であるL2について説明する。
領域A5の輝度分布において、点灯している1個の多色LED光源11cの直上の輝度に対して輝度が1/2になる位置と、1個の多色LED光源11cの中心の直上の位置との間の距離が、第2半半値幅(つまりはL2)である。
次に、間隔であるD2について説明する。間隔であるD2は、複数の多色LED光源11のそれぞれの中心の間隔(ピッチ)である。つまり、間隔であるD2は、1個の多色LED光源11と当該1個の多色LED光源11と隣り合う多色LED光源11との間の距離である。
図20は、本実施の形態の実施例1に係る複数の多色LED光源11が点灯した画像を示す図である。より具体的には、図20の(a)は雲映像を示す図であり、図20の(b)は魚映像を示す図であり、図20の(c)はステンドグラス映像を示す図である。図21は、図20が示す画像を被験者が見たときの違和感のあり又はなしを表す表を示す図である。
ここで図21が示す違和感のあり又はなしを調査する条件について説明する。
光拡散板2として、拡散角度が20度である20度光拡散板が用いられる。
光拡散板2までの距離は、20mmから70mmまで変化させる。
さらに、それぞれの条件において、第5状態で領域A5の輝度分布が測定され、第2半半値幅であるL2を間隔であるD2で割った値であるL2/D2が算出される。
それぞれの条件において、被験者と照明装置100との距離を4mとし被験者が図20が示す画像を見たときに、「映像にボケがあること」に対して、違和感がある又はないかを被験者が判断する。つまり、違和感がある場合とは、被験者が「映像にボケがある」と感じ、違和感がない場合とは、被験者が「映像にボケがない」と感じている場合である。20人の被験者が同様の条件で同様の判断を行う。20人の被験者のうち半数以上が違和感があると判断した場合に、違和感がある条件であると判断される。
図21が示すように、L2/D2が0以上1.5以下である照明装置100においてはどの映像に対しても映像光が示す映像にボケが少なく、このような照明装置100は、空間演出力が高い。また、L2/D2が1.9以下である照明装置100においては雲映像に対しても映像光が示す映像にボケが少なく、このような照明装置100は、雲映像に対する空間演出力が高い。
さらに以下では、実施の形態1の実施例1の変形例について説明する。なお、実施例1の変形例に係る照明装置では、いずれの変形例でも、複数の多色LED光源11は、市松模様状に周期的に配置されている。
[変形例1]
実施の形態1の実施例1の変形例1に係る照明装置100aの構成について、図22及び図23を用いて説明する。
図22は、本実施の形態の実施例1の変形例1に係る照明装置100aの断面図である。図23は、本実施の形態の実施例1の変形例1に係る照明装置100aの断面図の他の例である。なお、図22及び図23は、実施例1で示した図2及び図3にそれぞれ相当する図である。
本変形例に係る照明装置100aは、主に、光拡散板2にかえて光拡散板2aと、筐体3にかえて筐体3aと、を備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
光拡散板2aは、形状が光拡散板2とは異なる。
光拡散板2aは、z軸負側に開口を有する扁平な箱体である。光拡散板2aの収容空間は、例えば略直方体である。光拡散板2aの収容空間には、LEDパネル1が収容されている。光拡散板2aの開口の大きさは、LEDパネル1に対応した大きさである。光拡散板2aの開口形状は、例えば、略矩形である。なお、光拡散板2aの開口形状は、略矩形に限らず、略円形状、略多角形状又は略半円状等の形状でもよく、特に限定されるものではない。
光拡散板2aの開口を覆うように筐体3aに光拡散板2aが取り付けられている。光拡散板2aは、筐体3aの溝にはめ込まれている又はネジによって筐体3aに取り付けられている。
筐体3aは、内部に収容空間を有する扁平な箱体である。筐体3aの収容空間には、コントローラ5及び電源4が収容されている。
[変形例2]
実施の形態1の実施例1の変形例2に係る照明装置100bの構成について、図24を用いて説明する。
図24は、本実施の形態の実施例1の変形例2に係る照明装置100bが備えるLEDパネル1bの一部を拡大して示す平面図である。なお、図24は、実施の形態1の実施例1で示す図4に相当する図である。
本変形例に係る照明装置100bにおいては、主に、以下の1点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。具体的に1点とは、複数の多色LED光源11のそれぞれにおける赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番が異なる点である。
本変形例においては、並ぶ順番は、複数の多色LED光源11のうち隣り合う多色LED光源11において交互に異なる向きである。
隣り合う2個の多色LED光源11とは、最も近い距離に配置された2個の多色LED光源11である。ここで、隣り合う2個の多色LED光源11を、1個の組と記載する。図24には、例えば、第1組s1と第2組s2とが図示されている。なお、第1組s1及び第2組s2は、それぞれ、二点鎖線で囲まれて示されている。
第1組s1は、隣り合う2個の多色LED光源11a及び11bであり、多色LED光源11a及び11bのそれぞれの並ぶ順番は、互いに異なり、より具体的には、逆向きである。
第2組s2は、隣り合う2個の多色LED光源11d及び11であり、多色LED光源11d及び11のそれぞれの並ぶ順番は、互いに異なり、より具体的には、逆向きである。
このように、本変形例においては、並ぶ順番は、複数の多色LED光源11のうち隣り合う多色LED光源11において交互に異なる向きである。
この場合においても、図4及び図5で説明したように、照明装置100b全体としては、y軸正側又は負側の高角度方向に色ずれした光である青色又は赤色が弱い白色光が出射することが抑制される。
よって、例えば、床面に立つユーザが天井に設置された照明装置100bを天井に近い位置から、あるいは遠くから見たとき、つまりは、小さい仰角でユーザが照明装置100bを見たときに、照明光及び映像光の色ずれが小さい。
[変形例3及び変形例4]
実施の形態1の実施例1の変形例3及び変形例4に係る照明装置100c及び照明装置100dの構成について、図25及び図26を用いて説明する。
図25は、本実施の形態の実施例1の変形例3に係る照明装置100cが備えるLEDパネル1cを示す平面図である。図26は、本実施の形態の実施例1の変形例4に係る照明装置100dが備えるLEDパネル1dを示す平面図である。
変形例3に係る照明装置100c及び変形例4に係る照明装置100dは、主に、LEDパネル1にかえて、それぞれLEDパネル1c及びLEDパネル1dを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
LEDパネル1c及びLEDパネル1dにおいては、主に、多色LED光源11の個数が異なる点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を有する。なお、変形例3及び変形例4においても、複数の多色LED光源11は、市松模様状に周期的に配置されている。
変形例3においては、照明装置100cは40個の多色LED光源11を備え、基板13の平面視で複数の多色LED光源11の全てを囲う外接多角形P1は八角形である。
変形例4においては、照明装置100dは52個の多色LED光源11を備え、基板13の平面視で複数の多色LED光源11の全てを囲う外接多角形P2はほぼ正八角形である。
例えば、図1が示すように、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100においては、平面視で複数の多色LED光源11の全てを囲う外接多角形は六角形である。このように、照明装置100c及び照明装置100dのそれぞれにおいては、複数の多色LED光源11の配置が照明装置100とは異なる。
ここで、複数の多色LED光源11の配置である市松模様状の縦方向及び横方向について説明する。上記の通り、複数の多色LED光源11のそれぞれが有するケース115は外径が略矩形であり、この略矩形の4辺はx軸方向又はy軸方向に平行な辺となるように、複数の多色LED光源11が配置されている。また、市松模様状に配置された複数の多色LED光源11は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれに沿って配列されているとも言える。よってここでは、市松模様状の縦方向は、x軸方向及びy軸方向の一方であり、横方向は、x軸方向及びy軸方向の他方である。以下では、市松模様状の横方向はx軸方向とし、縦方向はy軸方向とする。
ここで、外接多角形P1及びP2のそれぞれの一辺は、市松模様状の横方向又は縦方向と平行である。より具体的には、八角形である外接多角形P1の一辺である辺E1は、x軸方向と平行であり、つまり、横方向と平行である。
また、同様に、正八角形である外接多角形P2の一辺である辺E2は、x軸方向と平行であり、つまり、横方向と平行である。
このような構成を有する照明装置100cをユーザが見た時には、映像装置としては画像の縦横が画面の縦横と一致して違和感が少なく、照明装置としては角が取れているように見えるので、柔らかな印象になる。また、照明装置100dをユーザが見た時には、映像装置としては馴染みのない形状にはなるが、照明装置としては円形に近い8回回転対称形状となるため違和感がない。
[変形例5]
実施の形態1の実施例1の変形例5に係る照明装置100eの構成について、図27を用いて説明する。
図27は、本実施の形態の実施例1の変形例5に係る照明装置100eの断面図である。なお、図27は、実施例1で示した図3に相当する図である。
本変形例に係る照明装置100eは、主に、光拡散板2にかえて光拡散板2eを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
光拡散板2eは、内側光拡散板21eと、外側光拡散板22eとからなる。
内側光拡散板21e及び外側光拡散板22eはそれぞれ、光拡散板2と同様に板状の平面部を有する光拡散板又は光拡散パネルであり、光拡散板2と同様の光学特性(透光性及び光拡散性等)を有し、光拡散板2と同様の構成材料で構成されている。なお、内側光拡散板21e及び外側光拡散板22eはいずれも20度光拡散板が用いられたが、これに限られず異なる光学特性を有する部材が用いられてもよい。
内側光拡散板21eは、LEDパネル1の直上に配置される部材である。外側光拡散板22eは、内側光拡散板21eの直上に配置される部材である。内側光拡散板21eは、LEDパネル1と離間して配置され、外側光拡散板22eは、内側光拡散板21eと離間して配置されている。
内側光拡散板21eには、LEDパネル1から出射した光が入射する。内側光拡散板21eに入射した光は、内側光拡散板21eで拡散(散乱)して内側光拡散板21eを透過する。外側光拡散板22eには、内側光拡散板21eを透過した光が入射する。外側光拡散板22eに入射した光は、外側光拡散板22eで拡散(散乱)して外側光拡散板22eを透過して、外側光拡散板22eが疑似発光する。
ここで図27が示す、距離L3及び距離L4について説明する。
距離L3は、内側光拡散板21eと白色LED光源12との距離である。より具体的には、内側光拡散板21eの上面(z軸正側の面)と白色LED光源12の上面(z軸正側の面)との距離が距離L3である。
距離L4は、外側光拡散板22eと白色LED光源12との距離である。より具体的には、外側光拡散板22eの上面(z軸正側の面)と白色LED光源12の上面(z軸正側の面)との距離が距離L4である。
さらに、距離L3及び距離L4が白色LED光源12に関する輝度分布に与える影響についてまずは図28を用いて説明する。
図28は、本実施の形態の実施例1の変形例5に係る輝度分布を示す図である。
より具体的には、図28においては、1個の白色LED光源12のみが発光し、当該1個の白色LED光源12の中心の直上と当該中心から所定方向(例えばx軸方向)に20mm移動した点の直上との位置間を結ぶ領域の輝度分布が測定された結果が示されている。ここでは、光拡散板2を備える実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と、光拡散板2eを備える実施の形態1の実施例1の変形例5に係る照明装置100eとにおける輝度分布が示されている。
なお、輝度は、光拡散板2及び光拡散板2eの直上から測定された値であり、正面輝度である。図28が示す輝度は、1個の白色LED光源12の中心の直上(0mm)の輝度で規格化されている。ここでは、光拡散板2は拡散角度が22.5度である22.5度光拡散板であり、光拡散板2までの距離は40mmである。また、内側光拡散板21e及び外側光拡散板22eはそれぞれ拡散角度が20度である20度光拡散板であり、距離L3は20mmであり、距離L4は40mmである。つまり、距離L3は、距離L4の50%である。
図28が示すように、1個の白色LED光源12の中心の直上からの距離が0mm~10mm程度までの位置では、照明装置100及び照明装置100eは同等の輝度を示す。上記距離が10mm程度の位置とは、輝度が1個の白色LED光源12の中心の直上の輝度(以下中心輝度と記載する場合がある)の約半分となる位置である。
また、1個の白色LED光源12の中心の直上からの距離が15mm程度の位置においては、照明装置100に比べ、照明装置100eはより高い輝度を示すことが明らかとなった。つまり、中心輝度の半分以下の輝度となる位置においては、照明装置100に比べ、照明装置100eはより高い輝度を示すことが明らかとなった。
図29は、本実施の形態の実施例1の変形例5に係る輝度分布の差を示す図である。図29においては、図28が示す輝度分布での照明装置100及び照明装置100eの輝度の差が示されている。また、図29においては、距離L3が距離L4の25%である場合(L3/L4=25%)、距離L3が距離L4の50%である場合(L3/L4=50%)、及び、距離L3が距離L4の75%である場合(L3/L4=75%)が示されている。なおいずれの場合においても、距離L4は40mmである。
図29が示すように、距離L3が距離L4の50%及び75%である場合に、1個の白色LED光源12の中心の直上からの距離が15mm程度の位置において、照明装置100に比べ、照明装置100eはより高い輝度を示すことが明らかとなった。
以上まとめると、照明装置100eが光拡散板2eを備え距離L3が距離L4の50%以上100%以下である場合に、中心輝度の半分以下の輝度となる位置においては、照明装置100に比べ、照明装置100eはより高い輝度を示すことが明らかとなった。中心輝度の半分以下の輝度となる位置においてより高い輝度を示すことにより、図9等で示した文字認識が容易になり、かつ2つの光散乱板(内側光拡散板21e及び外側光拡散板22e)を備え光が十分に散乱されるため、白色LED光源12から照射する白色光がドット感等の違和感がある光となりにくい。
[変形例6及び変形例7]
実施の形態1の実施例1の変形例6及び変形例7に係る照明装置100f及び照明装置100gの構成について、図30及び図31を用いて説明する。
図30は、本実施の形態の実施例1の変形例6に係る照明装置100fが備えるLEDパネル1fを示す平面図である。図31は、本実施の形態の実施例1の変形例7に係る照明装置100gが備えるLEDパネル1gを示す平面図である。
変形例6に係る照明装置100f及び変形例7に係る照明装置100gにおいては、主に、LEDパネル1にかえて、それぞれLEDパネル1f及びLEDパネル1gを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
LEDパネル1f及びLEDパネル1gのそれぞれは、主に、多色LED光源11の個数と白色LED光源12の個数及び配置とが異なる点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を有する。なお、変形例6及び変形例7においても、複数の多色LED光源11は、市松模様状に周期的に配置されている。
変形例6においては、複数の白色LED光源12は、市松模様状に周期的に配置されている。
変形例7においては、多色LED光源11の列の方向と、白色LED光源12の列の方向とは一致していないが、複数の白色LED光源12は、互いに平行な複数の列に並ぶように周期的に配置されている。複数の白色LED光源12が、複数の列のそれぞれを構成している。複数の列のそれぞれは、直線状の列である。例えば1個の列は、直線状に並ぶ複数の白色LED光源12によって構成されている。図31においては、複数の列の一部が例示的に、二点鎖線で囲まれて示されている。
ここで、複数の多色LED光源11のそれぞれの中心の平均間隔をd1とし、複数の白色LED光源12のそれぞれの中心の平均間隔をd2とする。
間隔について変形例6における白色LED光源12を用いて説明する。例えば、間隔とは、1個の白色LED光源12と、当該1個の白色LED光源12に最も近い位置に配置される他の1個の白色LED光源12との距離である。平均間隔であるd2とは、LEDパネル1fが備える複数の白色LED光源12の全てについての間隔の平均値である。間隔については多色LED光源11においても同様である。また、変形例7における間隔についても同様である。
さらに、変形例6及び変形例7においては、平均間隔であるd1及び平均間隔であるd2は、1/d1>1/d2を満たす。つまり、複数の白色LED光源12の配置密度は、複数の多色LED光源11の配置密度よりも、低い。
また、変形例6において、より詳細に説明する。
多色LED光源11の個数は288個である。複数の多色LED光源11のそれぞれにおいては、赤色光、緑色光及び青色光を併せた出力が1cdであり、駆動電流が5mA~15mAである。よって、複数の多色LED光源11の総出力は、288cdとなる。平均間隔であるd1は、5.7mmである。
白色LED光源12の個数は18個である。複数の白色LED光源12のそれぞれにおいては、出力が25cdであり、駆動電流が140mAである。よって、白色LED光源12の総出力は、450cdとなる。平均間隔であるd2は、22.8mmである。
上記より、複数の多色LED光源11の総出力よりも、複数の白色LED光源12の総出力は、大きい。
例えば、低い出力の白色LED光源12が多数設けられた場合と、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合とでは、複数の白色LED光源12の総出力を同一にすることができるときがある。一般的には、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合の方が、複数の白色LED光源12に関する総コストを低減できる可能性が高い。
よって、平均間隔であるd1及び平均間隔であるd2が、1/d1>1/d2を満たすことで、複数の白色LED光源12の配置密度がより低くなり、つまりは、より少数の白色LED光源12が設けられることとなる。従って、変形例6及び変形例7に係る照明装置100f及び照明装置100gのコストを低減させることができる。
[変形例8及び変形例9]
実施の形態1の実施例1の変形例8及び変形例9に係る照明装置100h及び照明装置100iの構成について、図32~図35を用いて説明する。
図32は、本実施の形態の実施例1の変形例8に係る照明装置100hが備えるLEDパネル1hを示す平面図である。図33は、図32のXXXIII-XXXIII線における本実施の形態の実施例1の変形例8に係る照明装置100hの断面図である。
図34は、本実施の形態の実施例1の変形例9に係る照明装置100iが備えるLEDパネル1iを示す平面図である。図35は、図34のXXXV-XXXV線における本実施の形態の実施例1の変形例9に係る照明装置100iの断面図である。
変形例8に係る照明装置100hは、主に、光拡散板2にかえて光拡散板2hと、LEDパネル1にかえてLEDパネル1hとを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
変形例9に係る照明装置100iは、主に、光拡散板2にかえて光拡散板2iと、LEDパネル1にかえてLEDパネル1iとを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
変形例8及び変形例9におけるLEDパネル1h及び1iのそれぞれは、主に、多色LED光源11の個数及び白色LED光源12の個数が異なる点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を備える。なお、複数の多色LED光源11は、LEDパネル1と同じく市松模様状に周期的に配置されている。LEDパネル1h及び1iは、互いに同一の構成を有する。
光拡散板2h及び光拡散板2iのそれぞれは、透光性及び光拡散性(光散乱性)を有する。光拡散板2h及び光拡散板2iのそれぞれは、例えば、板状の平面部を有する光拡散板又は光拡散パネルである。光拡散板2h及び光拡散板2iのそれぞれは、LEDパネル1h及びLEDパネル1iのそれぞれの光出射側(前方)に配置されている。本変形例において、光拡散板2h及び光拡散板2iのそれぞれは、LEDパネル1h及びLEDパネル1iのそれぞれと離間して配置されている。
ここで、変形例8を用いて、光拡散の程度について説明する。
光拡散板2hにおいては、1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度22hは、複数の多色LED光源11のうち当該1個の白色LED光源12に隣り合う1個の多色LED光源11の直上における光拡散の程度21hより大きい。
光拡散の程度とは、多色LED光源11及び白色LED光源12のそれぞれから照射した光が光拡散板2hによって拡散(散乱)される程度を示す。光拡散の程度が大きいほど、光がより拡散(散乱)される。
例えばここでは、1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度22hは、当該1個の白色LED光源12よりもx軸正側に隣り合う1個の多色LED光源11の直上における光拡散の程度21hより大きい。よって、1個の白色LED光源12から出射した光は、x軸正側に隣り合う1個の多色LED光源11から出射した光よりも、x軸方向及びy軸方向に広がりやすい。
変形例9においても同様である。つまり、光拡散板2iにおいては、1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度22iは、複数の多色LED光源11のうち当該1個の白色LED光源12に隣り合う1個の多色LED光源11の直上における光拡散の程度21iより大きい。
光拡散板2h及び光拡散板2iのそれぞれは、透明パネルの表面(内面又は外面)に多数の微小凹凸を形成したもので構成されている。より具体的には、光拡散板2h及び光拡散板2iのそれぞれは、透明パネルの外面(z軸正側の面)に多数の微小凹凸を形成したもので構成されている。
変形例8では、1個の白色LED光源12の直上の光拡散板2hの微小凹凸のピッチが、当該隣り合う1個の多色LED光源11の直上の光拡散板2hの微小凹凸のピッチよりも、小さい。これにより、光拡散の程度22hは、光拡散の程度21hよりも大きくなる。
一例として、1個の白色LED光源12の直上の光拡散板2hの微小凹凸のピッチは平均10μmであり、多色LED光源11の直上の光拡散板2hの微小凹凸のピッチは平均20μmである。なお、1個の白色LED光源12の直上、及び、多色LED光源11の直上の光拡散板2hの微小凹凸の高さは、平均10μmである。このとき、1個の白色LED光源12の直上の光拡散板2hの拡散角度は30度、多色LED光源11の直上の光拡散板2hの拡散角度は20度である。
変形例9では、1個の白色LED光源12の直上の光拡散板2iの微小凹凸の高さ(z軸方向の長さ)が、当該隣り合う1個の多色LED光源11の直上の光拡散板2iの微小凹凸の高さ(z軸方向の長さ)よりも、高い。これにより、光拡散の程度22iは、光拡散の程度21iよりも大きくなる。
一例として、1個の白色LED光源12の直上の光拡散板2iの微小凹凸の高さは平均20μmであり、多色LED光源11の直上の光拡散板2iの微小凹凸の高さは平均10μmである。なお、1個の白色LED光源12の直上、及び、多色LED光源11の直上の光拡散板2iの微小凹凸のピッチは、平均10μmである。このとき、1個の白色LED光源12の直上の光拡散板2iの拡散角度は30度、多色LED光源11の直上の光拡散板2iの拡散角度は20度である。
変形例8に係る光拡散板2hにおいては、2個の白色LED光源12の全ての直上における光拡散の程度22hは、複数の多色LED光源11の全ての直上における光拡散の程度21hより大きいとよい。
また、変形例9に係る光拡散板2iにおいては、2個の白色LED光源12の全ての直上における光拡散の程度22iは、複数の多色LED光源11の全ての直上における光拡散の程度21iより大きいとよい。
以上のように、変形例8では光拡散の程度22hは光拡散の程度21hよりも大きく、変形例9では光拡散の程度22iは光拡散の程度21iよりも大きい。このため、白色LED光源12から照射する光は光散乱(光拡散)されやすく、白色LED光源12から照射する光がドット感等の違和感のある光となることが抑制される。
特に、実施例1の変形例6に係る照明装置100fにおいて、変形例8及び変形例9のように、少なくとも1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度が、少なくとも1個の白色LED光源12に隣り合う多色LED光源11の直上における光拡散の程度より大きいとよい。これにより、実施例1の変形例6に係る照明装置100fのように少数の白色LED光源12が設けられる場合に、白色LED光源12から照射する光がドット感等の違和感のある光となることが特に抑制される。
[変形例10]
実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置100j、及び、照明装置100jを備える照明制御システム500の構成について、図36及び図37を用いて説明する。
図36は、本実施の形態の実施例1の変形例10に係る照明装置100jを備える照明制御システム500の機能構成を示すブロック図である。図37は、本実施の形態の実施例1の変形例10に係る照明装置100jが備えるLEDパネル1jの一部を示す平面図である。
照明制御システム500は、記憶装置600と、照明装置100jとを備える。
照明制御システム500においては、記憶装置600に記憶されている映像データ及び輝度データに基づいて、照明装置100jが映像光及び照明光を照射する。
記憶装置600は、制御部601と、記憶部602と、変換器603と、を備える装置である。
制御部601は、ユーザからの指示(例えば、リモコン又はスイッチ等の受付装置による指示)に従って、記憶部602に記憶されかつ当該指示が示す映像データ及び輝度データを、照明装置100jに出力させる機能部である。制御部601は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
記憶部602には、映像データ及び輝度データの少なくとも一方が記憶されているとよく、ここでは、映像データ及び輝度データの両方が記憶されている。記憶部602は、HDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリ等によって実現されてもよい。
変換器603は、記憶部602から出力された映像データ及び輝度データの信号の形式を変換する機器である。ここでは、記憶部602から出力された映像データ及び輝度データはHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)信号の形式であり、変換器603によって、HD-SDI(High Definition-Serial Digital Interface)信号の形式に変換される。ここでは、記憶装置600が受付装置による指示を取得すると、制御部601は、当該指示に従って、変換器603に映像データ及び輝度データを変換させ、変換された映像データ及び輝度データを照明装置100jへ出力させる。また、映像データは720Pの映像規格で示されるデータである。
照明装置100jは、2個のLEDパネル1jと、2個の光拡散板と、2個の筐体と、2個の電源4と、1個のコントローラ5と、を備える。なお2個の光拡散板のそれぞれは光拡散板2であり、2個の筐体のそれぞれは筐体3であり、2個の電源4のそれぞれは、2個のLEDパネル1j及び1個のコントローラ5に直流電力を供給する。
照明装置100jが備える1個のLEDパネル1j、1個の光拡散板、1個の筐体、1個の電源4及び1個のコントローラ5は、図1~図3が示す照明装置100と同様の位置関係にある。また、照明装置100jが備える他の1個のLEDパネル1j、他の1個の光拡散板、他の1個の筐体及び他の1個の電源4は、図1~図3が示す照明装置100から、コントローラ5が除かれた位置関係にある。
変形例10に係る照明装置100jにおいては、主に、LEDパネル1にかえてLEDパネル1jを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
LEDパネル1jは、主に、多色LED光源11及び白色LED光源12の個数が異なる点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を有する。なお、変形例10においても、複数の多色LED光源11は、市松模様状に周期的に配置されている。
コントローラ5は、ユーザからの指示に基づいて記憶装置600から出力された映像データ及び輝度データに従って、照明装置100jが照射する映像光と照明光とを制御する。なお、映像データに基く光が映像光であり、輝度データに基く光が照明光である。
照明装置100jにおいては、複数の多色LED光源11と複数の白色LED光源12とが配置された位置(アドレス)に対応するように、コントローラ5によって映像データが間引かれる。
図37には、アドレスが示されている。より具体的には、x軸方向及びy軸方向に沿ってマトリクス状にアドレスを示す数字が割り振られている。以下では、アドレスは、(x軸方向の数字、y軸方向の数字)として記載する場合がある。
例えば、複数の多色LED光源11が配置されたアドレスは、(2、1)、(4、1)、(1、2)、(1、4)等があり、(奇数、偶数)及び(偶数、奇数)のアドレスに複数の多色LED光源11が配置されており、これが市松模様状配置である。
また、例えば、複数の白色LED光源12が配置されたアドレスは、(2、2)、(10、2)、(2、10)、(10、10)等があり、(偶数、偶数)の一部のアドレスに複数の白色LED光源12が配置されている。
なお、本変形例においては、複数の多色LED光源11が配置されたアドレスを第1画素アドレスとし、複数の白色LED光源12が配置されたアドレスを第2画素アドレスとする。さらに、複数の多色LED光源11及び複数の白色LED光源12が配置されていないアドレスを第3画素アドレスとする。
上記の通り、図37は1個のLEDパネル1jの一部を示す平面図である。本変形例においては、x軸方向に沿うアドレスを示す数字は1~128まであり、y軸方向に沿うアドレスを示す数字は1~64まであり、LEDパネル1jは、第1画素アドレスが64個並ぶ列が少し位置をずらしながら64列並んだ位置に配置された4096個の多色LED光源11と、第2画素アドレスが16個並ぶ列が8列並んだ位置に配置された128個の白色LED光源12とを備えている。
以下では、映像データに基いて、照明装置100jが映像光を照射する方法について説明する。
まず、コントローラ5は、記憶装置600から出力された映像データを取得する。
コントローラ5は、取得された映像データから、128×128画素の映像に相当する映像データを抽出する。この映像データは、2個のLEDパネル1jのための映像データである。
次に、コントローラ5は、1個のLEDパネル1jで表示する128×64画素の映像に相当する映像データから、第2画素アドレス及び第3画素アドレスに相当するデータが間引かれた市松模様状の64×64個の多色LED光源11に対応する映像データを抽出する。つまりここでは、映像データが間引かれるため、データ量が半分となる。
さらに、コントローラ5は、抽出された間引かれたデータ(つまり間引かれた映像データ)を、複数の多色LED光源11が配置されたアドレスである第1画素アドレスに当てはめて、この間引かれた映像データに従って、複数の多色LED光源11を制御する。また、コントローラ5は、他の1個のLEDパネル1jについても同様の処理を行う。よって、本変形例においては、1個のLEDパネル1jが128×64画素相当の映像を表示し、他の1個のLEDパネル1jが128×64画素相当の映像を表示するため、照明装置100jの全体としては、128×128画素相当の映像を表示することができる。
輝度データについての処理は以下の通りである。
コントローラ5は、記憶装置600から出力された輝度データを取得する。
コントローラ5は、取得された輝度データから、2個のLEDパネル1jのそれぞれで表示する輝度データを抽出する。
さらに、コントローラ5は、抽出された輝度データを複数の白色LED光源12が配置されたアドレスである第2画素アドレスに当てはめて、この輝度データに従って、複数の白色LED光源12を制御する。また、コントローラ5は、他の1個のLEDパネル1についても同様の処理を行う。
なお、映像データと輝度データとの両方を含むデータを取得した場合には、上記の映像データに関する処理と輝度データに関する処理の両方が行われる。
照明制御システム500が上記構成となることで、ユーザからの指示に基づいて、照明制御システム500が備える照明装置100jから映像光及び照明光を切り替えて照射することができる。また、映像データが間引かれることで、データ量が削減され、データ通信の負荷が軽減される。
なお、上記の照明制御システム500では、受付装置からの指示に基いて照明装置100jが映像光を照射したが、これとは異なる例について図38を用いて説明する。
図38は、本実施の形態の実施例1の変形例10に係る映像データに基いて複数の白色LED光源12から光が照射する動作例を示すフローチャートである。
上記の通り、コントローラ5が取得した映像データは、720Pの映像規格で示される映像データである。この映像データの所定の画素アドレスに所定のデータが含まれる場合に、コントローラ5は所定の輝度で複数の白色LED光源を点灯させる。
図38が示すように、コントローラ5は、取得された映像データの所定の画素アドレスに所定のデータが含まれているか否かを判断する(S10)。
ここで、映像データの所定の画素アドレスについて図39を用いて説明する。
図39は、本実施の形態の実施例1の変形例10に係る映像データの画素アドレスを示す図である。図39が示すように、直交する2方向(横方向及び縦方向)に沿ってマトリクス状に映像データの画素アドレスを示す数字が割り振られている。以下では、映像データの画素アドレスは、(横方向の数字、縦方向の数字)として記載する場合がある。
ここでは、映像データの画素アドレスのうち、所定の画素アドレスを、(1、1)(2、1)(3、1)(4、1)とするがこれに限られない。また、所定の画素アドレスに所定のデータが含まれているとは、(1、1)及び(1、3)に多色LED光源11を点灯させるためのデータが無く、(2、1)及び(4、1)に多色LED光源11を点灯させるためのデータが有る、ことを意味する。なお、図39においては、(1、1)及び(1、3)には多色LED光源11を点灯させるためのデータが無いことを示す「0」が、(2、1)及び(4、1)には多色LED光源11を点灯させるためのデータが有ることを示す「1」が記載されている。
ここで、取得された映像データの所定の画素アドレスに所定のデータが含まれていると判断された場合(S10でYes)、コントローラ5は、所定の輝度データを生成する(S20)。例えば、所定の輝度データとは、複数の白色LED光源12の全てを、50%の出力で発光させることを示すデータである。
さらに、コントローラ5は、生成された所定の輝度データに基いて、LEDパネル1jを制御する(S30)。より具体的には、コントローラ5は、生成された所定の輝度データに基いて、当該所定の輝度データが示すように、複数の白色LED光源12の全てを、50%の出力で発光させる。つまり、複数の白色LED光源12の全ては、所定の輝度で点灯する。
また、取得された映像データの所定の画素アドレスに所定のデータが含まれていないと判断された場合(S10でNo)、コントローラ5は、取得された映像データに基いて、LEDパネル1jを制御する(S40)。より具体的には、コントローラ5は、映像データに基いて、複数の多色LED光源11を制御する。
これにより、例えば、コントローラ5が記憶装置600から輝度データを取得しなくても、コントローラ5は複数の白色LED光源12を制御することができる。つまり、記憶装置600が、ユーザ(受付装置)から輝度データを出力するための指示を取得しなくても、コントローラ5は複数の白色LED光源12を制御することができる。このため、ユーザによる操作の簡便化が図られる。
さらに、照明制御システム500における照明装置100jの詳細構成について、図40を用いて説明する。
図40は、本実施の形態の実施例1の変形例10に係る照明装置100jの詳細な機能構成を示すブロック図である。照明装置100jは、さらに、2個の第1点灯回路7と、2個の第2点灯回路8とを備える。なお、簡単のため、照明装置100jが備える2個の光拡散板、2個の筐体及び2個の電源等は、図示されない。
本変形例においては、2個のLEDパネル1jのそれぞれが、1個の第1点灯回路7と、1個の第2点灯回路8とを有する。
第1点灯回路7は、コントローラ5に接続される点灯回路であって、コントローラ5によって間引かれた映像データに基いて、64×64個の多色LED光源11を点灯させる。第1点灯回路7が1個の多色LED光源11に5mA以上15mA以下の直流を供給することにより、当該1個の多色LED光源11を点灯させる。
第2点灯回路8は、コントローラ5に接続される点灯回路であって、コントローラ5が取得した輝度データに基いて、16×8個の複数の白色LED光源12を点灯させる。第2点灯回路8が1個の白色LED光源12に140mAの直流を供給することにより、当該1個の白色LED光源12を点灯させる。このように、1個の白色LED光源12へは、1個の多色LED光源11の10倍以上の電流値を供給することができる。また、第1点灯回路7と、第2点灯回路8とは、異なる回路である。
第1点灯回路7及び第2点灯回路8のそれぞれは、基板に複数の電子部品が実装された回路である。
1個の第1点灯回路7は、当該1個の第1点灯回路7を有するLEDパネル1jにおける複数の多色LED光源11を点灯させる。同様に、1個の第2点灯回路8は、当該1個の第2点灯回路8を有するLEDパネル1jにおける複数の白色LED光源12を点灯させる。
以上まとめると、図40が示すように、照明装置100j(より具体的には、LEDパネル1j)が第1点灯回路7及び第2点灯回路8を備える。つまり、複数の多色LED光源11と複数の白色LED光源12とのそれぞれに対し、異なる点灯回路が設けられている。このため、複数の多色LED光源11へ供給される直流電流値と、複数の白色LED光源12へ供給される直流電流値と、を大きく変えることができる。よって、複数の白色LED光源12から照射する光の全光束を増加させることが容易となる。
なお、図36で示された照明制御システム500は、1個の照明装置100jを備えたが、これに限られない。図41及び図42では、照明制御システム500とは異なる照明制御システム501及び照明制御システム502について説明する。
図41は、本実施の形態の実施例1の変形例10に係る照明装置100jを2個備える照明制御システム501の機能構成を示すブロック図である。図42は、本実施の形態の実施例1の変形例10に係る照明装置100jと、照明装置100jxとを備える照明制御システム502の機能構成を示すブロック図である。
図41が示す照明制御システム501は、主に、照明制御システム501が2個の照明装置100jを備える点を除いては、照明制御システム500と同じ構成を備える。また、図42が示す照明制御システム502は、主に、照明制御システム501が照明装置100jと、照明装置100jxとを備える点を除いては、照明制御システム500と同じ構成を備える。
まず、照明制御システム501について説明する。
2個の照明装置100jのうち、1個の照明装置100jが有するコントローラ5(以下、一方のコントローラ5と記載)は、記憶装置600から、直接映像データ及び輝度データを取得する。また、他の1個の照明装置100jが有するコントローラ5(以下、他方のコントローラ5と記載)は、一方のコントローラ5を介して、記憶装置600から映像データ及び輝度データを取得する。
まず、一方のコントローラ5は、記憶装置600から出力された映像データを取得する。
一方のコントローラ5は、取得された映像データから、上記1個の照明装置100jが有する2個のLEDパネル1jのそれぞれで表示する128×128画素の映像に相当する映像データを抽出する。
さらに、一方のコントローラ5は、図36等で説明したように間引かれた映像データを2セット抽出し、この間引かれたそれぞれの映像データに従って、複数の多色LED光源11を制御する。
また、一方のコントローラ5は、取得された映像データを他方のコントローラ5に出力する。
他方のコントローラは、一方のコントローラ5と同様に、取得された映像データから、上記他の1個の照明装置100jが有する2個のLEDパネル1jのそれぞれで表示する128×128画素の映像に相当する映像データを抽出する。
さらに、他方のコントローラ5は、図36等で説明したように間引かれた映像データを2セット抽出し、この間引かれたそれぞれの映像データに従って、複数の多色LED光源11を制御する。
続いて、照明制御システム502について説明する。
照明装置100jxは、主に、コントローラ5を備えない点を除いて、照明装置100jと同じ構成を有する。
照明装置100jxが備える2個のLEDパネル1jのそれぞれは、照明装置100jが備える2個のLEDパネル1jのそれぞれから、映像データ及び輝度データを取得する。つまり、照明装置100jxが備える2個のLEDパネル1jのそれぞれと、照明装置100jが備える2個のLEDパネル1jのそれぞれとは、デイジーチェーン接続されている。
以下では、映像データに基いて、照明装置100j及び照明装置100jxが映像光を照射する方法について説明する。
まず、コントローラ5は、記憶装置600から出力された映像データを取得する。
コントローラ5は、取得された映像データから、4個のLEDパネル1j(つまり、照明装置100j及び照明装置100jxが備える4個のLEDパネル1j)で表示する256×128画素の映像に相当する映像データを抽出する。つまりここでは、コントローラ5は、4個のLEDパネル1jで表示する映像データを抽出する。
次に、コントローラ5は、照明装置100jが備える2個のLEDパネル1jのうち1個のLEDパネル1jと照明装置100jxが備える2個のLEDパネル1jのうち1個のLEDパネル1jとで表示する256×64画素の映像に相当する映像データから、第2画素アドレス及び第3画素アドレスに相当するデータが間引かれた市松模様状の128×64個の多色LED光源11に対応する映像データを抽出する。
さらに、コントローラ5は、抽出された間引かれたデータ(つまり間引かれた映像データ)に従って、複数の多色LED光源11を制御する。より具体的には、コントローラ5は、間引かれた映像データの一部である64×64個の多色LED光源11に対応する映像データを、照明装置100jの当該1個のLEDパネル1jが有する複数の多色LED光源11が配置されたアドレス(第1画素アドレス)に当てはめて、当該1個のLEDパネル1jが有する複数の多色LED光源11を制御する。
また、当該コントローラ5は、間引かれた映像データの他部である64×64個のLEDに対応する映像データを、照明装置100jxの当該1個のLEDパネル1jが有する複数の多色LED光源11が配置されたアドレス(第1画素アドレス)に当てはめて、当該1個のLEDパネル1jが有する複数の多色LED光源11を制御する。また、コントローラ5は、照明装置100jが有する他の1個のLEDパネル1jと、照明装置100jxが有する他の1個のLEDパネル1jについても同様の処理を行う。
図41及び図42が示す照明制御システム501及び照明制御システム502のように、複数の照明装置が接続された構成となってもよい。照明制御システム501及び照明制御システム502においては、1個のLEDパネル1jのそれぞれが128×64画素相当の映像を表示し、4個のLEDパネル1jが設けられている。このため、照明制御システム501及び照明制御システム502の全体としては、256×128画素相当の映像を表示することができる。さらに、照明制御システム502のように、複数のLEDパネル1jのそれぞれがデイジーチェーン接続されていてもよい。
なお、図40で示された照明装置100jは、2個の第2点灯回路8を備えたが、これに限られない。図43では、1個の第2点灯回路8を備える照明装置100jxxについて説明する。
図43は、本実施の形態の実施例1の変形例10に係る照明装置100jxxの詳細な機能構成を示すブロック図である。ここでは、照明装置100jxxは、主に、2個のLEDパネル1jにかえて1個のLEDパネル1jと、1個のLEDパネル1jxxとを備える点を除いて、照明装置100jと同じ構成を備える。より具体的には、照明装置100jxxは、1個の第2点灯回路8を備える点を除いて、図40が示す照明装置100jと同じ構成を備える。つまり、照明装置100jxxは、複数の第1点灯回路7と、1個の第2点灯回路8とを有する。なお、簡単のため、照明装置100jxxが備える2個の光拡散板、2個の筐体及び2個の電源等は、図示されない。
LEDパネル1jxxは、第2点灯回路8を有さない点を除いて、LEDパネル1jと同じ構成を有する。ここでは、LEDパネル1jが有する第2点灯回路8は、コントローラ5が取得した輝度データに基いて、LEDパネル1jxxが有する複数の白色LED光源12を点灯させる。
図43が示すように、照明装置100jxxは、複数の第1点灯回路7(ここでは2個の第1点灯回路7)及び1個の第2点灯回路8を備える。照明装置100jxxが複数のLEDパネル(ここでは1個のLEDパネル1j及び1個のLEDパネル1jxx)を備えても、少なくとも1個の白色LED光源12を点灯させる第2点灯回路8が1個設けられていればよい。このため、照明装置100jxxが備える第2点灯回路8の個数を低減させることができるため、照明装置100jxxのコストを低減させることができる。
[変形例11]
実施の形態1の実施例1の変形例11に係る照明装置100kの構成について、図44及び図45を用いて説明する。
図44は、本実施の形態の実施例1の変形例11に係る照明装置100kが備えるLEDパネル1kを示す平面図である。図45は、図44のXLV-XLV線における本実施の形態の実施例1の変形例11に係る照明装置100kの断面図である。
変形例11に係る照明装置100kは、主に、LEDパネル1にかえてLEDパネル1kを備える点、及び、さらに少なくとも1個の集光レンズ28kを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
変形例11におけるLEDパネル1kは、主に、多色LED光源11の個数及び白色LED光源12の個数が異なる点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を有する。なお、複数の多色LED光源11は、LEDパネル1と同じく市松模様状に周期的に配置されている。
図44が示すように、照明装置100kは、複数の集光レンズ28kを有し、より具体的には、白色LED光源12の個数と同じである3個の集光レンズ28kを有する。
集光レンズ28kは、複数の白色LED光源12のそれぞれが有する蛍光部材と光拡散板2との間に配置されている。つまり、集光レンズ28kは、1個の白色LED光源12の直上であって、当該1個の白色LED光源12と光拡散板2との間に配置されている。集光レンズ28kは、白色LED光源12と離間されて配置されている。集光レンズ28kの個数と白色LED光源12の個数とは同じであり、1個の集光レンズ28kと1個の白色LED光源12とが対応するように配置されている。なお、集光レンズ28kは、図示されない支持部材によって、白色LED光源12の直上に固定されて配置されている。
複数の集光レンズ28kのそれぞれは、蛍光部材から出射した光(つまりは、1個の白色LED光源12から出射した白色光)を集光する。集光された光は、光拡散板2に入射する。光拡散板2に入射した光は、光拡散板2で拡散(散乱)して光拡散板2を透過して、光拡散板2が疑似発光する。
集光レンズ28kは、透光性を有している。集光レンズ28kは、透光性樹脂材料またはガラス材料によって構成されているとよい。図45が示すように、集光レンズ28kの形状は、半球レンズ形状であるがこれに限られない。本変形例の場合、x軸およびy軸方向の多色LED光源11の間隔が8mmであるとき、集光レンズの直径は直径4mmである。
さらに、集光レンズ28kが設けられたことによる、輝度への影響について図46を用いて説明する。
図46は、本実施の形態の実施例1の変形例11に係る照明装置100kにおける輝度分布を示す図である。
より具体的には、図46においては、1個の白色LED光源12のみが発光し、当該1個の白色LED光源12の中心の直上を通る直線状の領域(例えばx軸方向に沿った方向の領域)の輝度分布が測定された結果が示されている。なお、ここでは、発光している1個の白色LED光源12は、0mmの位置に配置されている。
また、図46においては、「集光レンズあり」の輝度分布と、「集光レンズなし」の輝度分布とが示されている。「集光レンズあり」の輝度分布は照明装置100kにおける輝度分布を示し、「集光レンズなし」の輝度分布は照明装置100kから集光レンズ28kが全て除かれた照明装置における輝度分布を示している。
図46が示すように、「集光レンズあり」の輝度分布は、「集光レンズなし」の輝度分布に比べて、白色LED光源12の中心の直上での輝度が、倍以上に向上している。つまり、集光レンズ28kにより白色LED光源12から出射した白色光が集光されるため、照明装置100kはz軸正側に強い白色光を照射することができる。例えば、照明装置100kが天空照明である場合に、この強い白色光を太陽を模した光として利用することができる。
ここで、白色LED光源12が左上から右下にかけて3箇所にあるが、例えば、第1時刻において左上の白色LED光源のみが点灯し、第2時刻において中央の白色LED光源のみが点灯し、第3時刻において右下の白色LED光源のみが点灯することにより、後述の実施例14のように、太陽を模した光(白色光)が移動するように映像が表示されることができる。なお、第2時刻は第1時刻より後の時刻であり、第3時刻は第2時刻よりも後の時刻である。
[変形例12及び変形例13]
実施の形態1の実施例1の変形例12及び変形例13に係る照明装置100m及び照明装置100nの構成について、図47~図50を用いて説明する。
図47は、本実施の形態の実施例1の変形例12に係る照明装置100mが備えるLEDパネル1mを示す平面図である。図48は、図47のXLVIII-XLVIII線における本実施の形態の実施例1の変形例12に係る照明装置100mの断面図である。
図49は、本実施の形態の実施例1の変形例13に係る照明装置100nが備えるLEDパネル1nを示す平面図である。図50は、図49のXXXXX-XXXXX線における本実施の形態の実施例1の変形例13に係る照明装置100nの断面図である。
変形例12に係る照明装置100mは、主に、光拡散板2にかえて光拡散板2mと、LEDパネル1にかえてLEDパネル1mとを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
変形例13に係る照明装置100nは、主に、光拡散板2にかえて光拡散板2nと、LEDパネル1にかえてLEDパネル1nとを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
なお、変形例12及び変形例13におけるLEDパネル1m及び1nのそれぞれは、主に、多色LED光源11の個数及び白色LED光源12の個数が異なる点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を備える。より具体的には、変形例12及び変形例13におけるLEDパネル1m及び1nのそれぞれは、変形例11に係るLEDパネル1kと同じ構成である。また、LEDパネル1m及び1nのそれぞれにおける複数の多色LED光源11は、LEDパネル1と同じく市松模様状に周期的に配置されている。
光拡散板2m及び光拡散板2nのそれぞれは、透光性及び光拡散性(光散乱性)を有する。光拡散板2m及び光拡散板2nのそれぞれは、例えば、板状の平面部を有する光拡散板又は光拡散パネルである。光拡散板2m及び光拡散板2nのそれぞれは、LEDパネル1m及びLEDパネル1nのそれぞれの光出射側(前方)に配置されている。本変形例において、光拡散板2m及び光拡散板2nのそれぞれは、LEDパネル1m及びLEDパネル1nのそれぞれと離間して配置されている。
ここで、変形例12を用いて、光拡散の程度について説明する。
光拡散板2mにおいては、1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度は、複数の多色LED光源11のうち当該1個の白色LED光源12に隣り合う1個の多色LED光源11の直上における光拡散の程度より小さい。
光拡散の程度とは、多色LED光源11及び白色LED光源12のそれぞれから照射した光が光拡散板2mによって拡散(散乱)される程度を示す。光拡散の程度が小さいほど、光がより拡散(散乱)されにくい。
例えばここでは、変形例12及び変形例13においては、1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度は、当該1個の白色LED光源12よりもx軸正側に隣り合う1個の多色LED光源11の直上における光拡散の程度より小さい。よって、1個の白色LED光源12から出射した光は、x軸正側に隣り合う1個の多色LED光源11から出射した光よりも、x軸方向及びy軸方向に広がりにくく、z軸正側に進みやすい。
光拡散板2m及び光拡散板2nのそれぞれは、透明パネルの表面(内面又は外面)に多数の微小凹凸を形成したもので構成されている。より具体的には、光拡散板2m及び光拡散板2nのそれぞれは、透明パネルの外面(z軸正側の面)に多数の微小凹凸を形成したもので構成されている。
変形例12では、光拡散板2mは、少なくとも1個の平滑化膜24mを有している。図47及び図48が示すように、光拡散板2mは、複数の平滑化膜24mを有し、より具体的には、白色LED光源12の個数と同じである3個の平滑化膜24mを有する。なお、図47においては、平滑化膜24mが配置される位置に、二点鎖線の円が示されている。
平滑化膜24mは、1個の白色LED光源12の直上に配置されている。平滑化膜24mは、光拡散板2mに形成された微小凹凸を埋めるように配置されている膜である。本変形例の場合、x軸およびy軸方向の多色LED光源11の間隔が8mmであるとき、平坦化膜は直径4mmである。平滑化膜24mは、透光性がある材料によって構成されるとよく、光拡散板2mと同じ材料によって構成されるとさらによい。このような平滑化膜24mが設けられた位置においては、光拡散板2mに形成された微小凹凸による光散乱が抑制される。
また、平滑化膜24mの個数と白色LED光源12の個数とは同じであり、1個の平滑化膜24mと1個の白色LED光源12とが対応するように配置されている。よって、複数の白色LED光源12のそれぞれから出射した白色光は、平滑化膜24mに入射し、平滑化膜24mから出射する。複数の白色LED光源12のそれぞれから出射した白色光は、平滑化膜24mによって微小凹凸を埋められているため、光散乱が抑制された状態で、光拡散板2を透過する。
このような構成により、変形例12においては、1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度は、当該1個の白色LED光源12よりもx軸正側に隣り合う1個の多色LED光源11の直上における光拡散の程度より小さくなる。よって、複数の多色LED光源11から出射した光に比べ、複数の白色LED光源12から出射した白色光は、x軸方向及びy軸方向に広がりにくく、z軸正側に進みやすい。つまり、変形例12に係る照明装置100mはz軸正側に強い白色光を照射することができる。例えば、照明装置100mが天空照明である場合に、この強い白色光を太陽を模した光として利用することができる。
変形例13では、光拡散板2nは、少なくとも1個の平滑化領域24nを有している。図49及び図50が示すように、光拡散板2nは、複数の平滑化領域24nを有し、より具体的には、白色LED光源12の個数と同じである3個の平滑化領域24nを有する。なお、図49においては、平滑化領域24nが配置される位置に、二点鎖線の円が示されている。
平滑化領域24nは、1個の白色LED光源12の直上に配置されている。平滑化領域24nは、光拡散板2nに形成された微小凹凸が研磨されて形成されている。つまり、平滑化領域24nには、微小凹凸がない。このような平滑化領域24nが設けられた位置においては、光拡散板2nに形成された微小凹凸による光散乱が抑制される。本変形例の場合、x軸及びy軸方向の多色LED光源11の間隔が8mmであるとき、平坦化領域は直径4mmである。
また、平滑化領域24nの個数と白色LED光源12の個数とは同じであり、1個の平滑化領域24nと1個の白色LED光源12とが対応するように配置されている。よって、複数の白色LED光源12のそれぞれから出射した白色光は、平滑化領域24nに入射し、平滑化領域24nから出射する。複数の白色LED光源12のそれぞれから出射した白色光は、微小凹凸がない平滑化領域24nを透過するため、光散乱が抑制された状態で、光拡散板2を透過する。
このような構成により、変形例13においては、1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度は、当該1個の白色LED光源12よりもx軸正側に隣り合う1個の多色LED光源11の直上における光拡散の程度より小さくなる。よって、複数の多色LED光源11から出射した光に比べ、複数の白色LED光源12から出射した白色光は、x軸方向及びy軸方向に広がりにくく、z軸正側に進みやすい。つまり、変形例12に係る照明装置100nはz軸正側に強い白色光を照射することができる。例えば、照明装置100nが天空照明である場合に、この強い白色光を太陽を模した光として利用することができる。
[変形例14]
実施の形態1の実施例1の変形例14に係る照明装置100pの構成について、図51を用いて説明する。
図51は、本実施の形態の実施例1の変形例14に係る照明装置100pが備えるLEDパネル1pを示す平面図である。
変形例14に係る照明装置100pは、主に、LEDパネル1にかえてLEDパネル1pを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
LEDパネル1pは、主に、多色LED光源11の個数と白色LED光源12の個数及び配置とが異なる点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を有する。なお、変形例14においても、複数の多色LED光源11は、市松模様状に周期的に配置されている。
本変形例においては、LEDパネル1pは、複数の白色LED光源12を備える。また、LEDパネル1pは、基板13の平面視において、複数の白色LED光源12の配置密度がより高い白色LED光源群領域A6を有する。
図51が示すように、LEDパネル1pは、複数の白色LED光源群領域A6、より具体的には、2個の白色LED光源群領域A6を有する。図51においては、破線の円が白色LED光源群領域A6を示し、当該破線の円内(白色LED光源群領域A6内)においては、複数の白色LED光源12の配置密度がより高い。当該破線の円外においては、複数の白色LED光源12の配置密度がより低く、つまりは、LEDパネル1pは、複数の白色LED光源12の配置密度がより低い領域も有する。
照明装置100pが天空照明である場合には、それぞれの白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12の全てから照射する白色光は、太陽を模した光として利用されることができる。
1個の白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12と、他の1個の白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12とは、同時に発光してもよく、一方のみが発光してもよい。
例えば、第1時刻においては、1個の白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯し、第1時刻とは異なる第2時刻においては、他の1個の白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯する。
1個の白色LED光源群領域A6が図51が示すx軸負側かつy軸負側に位置する白色LED光源群領域A6であり、他の1個の白色LED光源群領域A6が図51が示すx軸正側かつy軸正側に位置する白色LED光源群領域A6であるとする。
また、第2時刻は第1時刻よりも後の時刻であるとすると、1個の白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯した後に、他の1個の白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯することとなる。これにより、照明装置100pが天空照明である場合には、図51が示す破線の矢印の方向に、太陽を模した光(白色光)が移動するように映像が表示されることができる。
なお、実施の形態1の実施例1の変形例14に係る照明装置100pは、変形例11で説明された集光レンズ28kを備えるとよい。または、照明装置100pは、変形例12及び変形例13で説明されたように、1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度は、複数の多色LED光源11のうち当該1個の白色LED光源12に隣り合う1個の多色LED光源11の直上における光拡散の程度より小さいとよい。これらの構成とすることで、照明装置100pにおいては、白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12の全てから照射する白色光は、より強い光となり、太陽を模した光として利用されることができる。
なお、ここで、1個の白色LED光源群領域A6の大きさの一例について説明する。
地球における太陽の視直径は、約0.5度である。例えば、ユーザと照明装置100pとの間の距離が4mであるとする。この場合に、1個の白色LED光源群領域A6の大きさが35mmであれば、ユーザから見た1個の白色LED光源群領域A6の視直径は、約0.5度となる。つまり、一例として、1個の白色LED光源群領域A6の大きさが35mmであれば、ユーザにとって、1個の白色LED光源群領域A6から照射する白色光が太陽を模した光のように見える。
[変形例15]
実施の形態1の実施例1の変形例15に係る照明装置100qの構成について、図52及び図53を用いて説明する。
図52は、本実施の形態の実施例1の変形例15に係る照明装置100qが備えるLEDパネル1qを示す平面図である。図53は、図52のLIII-LIII線における本実施の形態の実施例1の変形例15に係る照明装置100qの断面図である。
変形例15に係る照明装置100qは、主に、LEDパネル1にかえてLEDパネル1qを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
変形例15におけるLEDパネル1qは、主に、多色LED光源11の個数が異なる点、及び、少なくとも1個の他色LED光源17を備える点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を備える。LEDパネル1qにおける複数の多色LED光源11は、LEDパネル1と同じく市松模様状に周期的に配置されている。なお、図においては、識別のために少なくとも1個の他色LED光源17には、多色LED光源11及び白色LED光源12とは異なるハッチングが付されている。
ここでは、LEDパネル1qは、複数の他色LED光源17を備える。
複数の他色LED光源17のそれぞれは、複数の多色LED光源11のうち、当該他色LED光源17と隣り合う多色LED光源11の間に配置される。より具体的には、複数の他色LED光源17のそれぞれは、複数の他色LED光源17のうち、当該他色LED光源17と隣り合う4個の多色LED光源11の間に配置される。つまりは、図52が示すように、他色LED光源17は、当該他色LED光源17と隣り合う4個の多色LED光源11によって囲まれている。
他色LED光源17は、赤外線領域に発光ピーク波長を有する赤外LED光源、又は、他の領域に発光ピーク波長を有するLED光源(以下、所定光のLED光源と記載する場合がある)である。所定光のLED光源は、白色LED光源12の発光ピーク波長とは異なる発光ピーク波長を有する。さらに、所定光のLED光源は、多色LED光源11のそれぞれの発光ピーク波長とは異なる発光ピーク波長を有する。多色LED光源11は赤色LEDチップ、緑色LEDチップ及び青色LEDチップを有するため、多色LED光源11の発光ピーク波長とは、赤色領域、緑色領域及び青色領域の波長である。
他色LED光源17が赤外LED光源である場合には、他色LED光源17は赤外光を発する赤外光LEDチップを有する。他色LED光源17が所定光のLED光源である場合には、所定光のLED光源が照射する光の発光ピーク波長に対応する光を発するLEDチップを有する。
他色LED光源17が赤外LED光源である場合には、他色LED光源17は赤外光を照射するため、照明装置100qは、照射先の領域を加温することができる。また、他色LED光源17が所定光のLED光源である場合には、他色LED光源17は、多色LED光源11及び白色LED光源12のそれぞれが照射する光の発光ピーク波長とは異なる発光ピーク波長を有する光を照射することができる。これにより、照明装置100qは、より演色性の高い光を照射することができ、つまりは、空間演出力の高い照明装置100qが実現される。
[変形例16]
実施の形態1の実施例1の変形例16に係る照明装置100t、及び、照明装置100tを備える照明制御システムの構成について、まずは、図54を用いて説明する。
図54は、本実施の形態の実施例1の変形例16に係る照明装置100tが備えるLEDパネル1tを示す平面図である。
本変形例に係る照明制御システムは照明装置100tを備えるシステムであり、例えば、本変形例に係る照明制御システムが備える受付装置を介して、照明装置100tが有するコントローラ5がユーザからの指示を取得する。この指示に従って、照明装置100tが有するLEDパネル1tは、点灯又は消灯する。ここでは、照明装置100tは、例えば食品販売店舗等の商業施設の天井に設置され、図54が示すように照明装置100tから照射した光が「肉売場」又は「野菜売場」に到達して、「肉売場」の肉又は「野菜売場」の野菜を照明する。
変形例16に係る照明装置100tは、主に、LEDパネル1にかえてLEDパネル1tを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
LEDパネル1tは、LEDパネル1fと同じ構成を有する。
本変形例においては、照明装置100t(より具体的には、LEDパネル1t)には、図54が示すように、第1領域F1及び第2領域F2が存在している。第1領域F1及び第2領域F2は、基板13の平面視で矩形状の領域であるがこれに限られず、また、第2領域F2は、第1領域F1とは区分された、つまりは、第1領域F1とは異なる領域である。図54においては、第1領域F1及び第2領域F2のそれぞれが二点鎖線の矩形で示されている。
第1領域F1には、複数の多色LED光源11及び複数の白色LED光源12のうち一部が存在する。第1領域F1に存在する複数の多色LED光源11及び複数の白色LED光源12は、主に第1被照射物体に向けて第1光を照射する。なお、第1被照射物体とは、本変形例においては、「肉売場」の肉である。
第2領域F2には、複数の多色LED光源11及び複数の白色LED光源12のうち他部が存在する。第2領域F2に存在する複数の多色LED光源11及び複数の白色LED光源12は、主に第2被照射物体に向けて第2光を照射する。なお、第2被照射物体とは、本変形例においては、「野菜売場」の野菜である。
ここで、照明装置100tから照射する光(第1光及び第2光)について、図55及び図56を用いて説明する。
図55は、本実施の形態の実施例1の変形例16に係る照明装置100tから照射する光の発光ピーク強度が制御された場合の演色性が示された表を示す図である。図56は、本実施の形態の実施例1の変形例16に係る照明装置100tから照射する光の発光スペクトルを示す図である。
図55が示すように、複数の多色LED光源11及び複数の白色LED光源12のそれぞれの発光ピーク強度が制御されることによって、CIE(国際照明委員会)色度(CIE色度図におけるX値及びY値)、平均演色評価数(Ra:average of Rendering index)、及び特殊演色評価数(R9、R14)が変化する。
より具体的には、複数の多色LED光源11においては、青色光、緑色光及び赤色光のそれぞれの発光ピーク強度が制御されている。白色LED光源12は青色LEDと黄色蛍光体からなるものを用いており、発光スペクトルのピークは青色域にある。
図55には、case1~case7までの7条件において、CIE色度、平均演色評価数及び特殊演色評価数が算出されている。この7条件においては、白色光、青色光、緑色光及び赤色光のいずれかの発光ピーク強度が1.00として規格化され、他の光の発光ピーク強度比率が算出されている。
本変形例においては、白色光、青色光、緑色光及び赤色光のそれぞれの発光ピーク強度は、それぞれ450nm±5nm、470nm±5nm、520nm±5nm、及び、630nm±10nmにおける発光強度である。
なお、case1は、白色LED光源12のみが発光した場合である。case3、5及び7は、白色LED光源12及び多色LED光源11が発光した場合に、青色光、緑色光及び赤色光のそれぞれの発光ピーク強度が制御されている場合である。case3、5及び7は、それぞれ平均演色評価数、特殊演色評価数(R9)、及び、特殊演色評価数(R14)が高くなるように、発光ピーク強度が制御されている。case2、4及び6は、多色LED光源11が発光した場合に、青色光、緑色光及び赤色光のそれぞれの発光ピーク強度が制御されている場合である。case2、4及び6は、それぞれ平均演色評価数、特殊演色評価数(R9)、及び、特殊演色評価数(R14)が高くなるように、発光ピーク強度が制御されている。
また、図56には、case1、5及び7の場合の発光スペクトルが示されている。より具体的には、図56の(a)は、白色LED光源12が発光した場合(case1)の発光スペクトルを示す図である。図56の(b)は、case5の場合の発光スペクトルを示す図である。図56の(c)は、case7の場合の発光スペクトルを示す図である。
本変形例においては、第1光が照射された第1被照射物体(肉)の色再現性が高くなるように、複数の白色LED光源12、及び、複数の多色LED光源11の発光ピーク強度が制御される。また、第2光が照射された第2被照射物体(野菜)の色再現性が高くなるように、複数の白色LED光源12、及び、複数の多色LED光源11の発光ピーク強度が制御される。
色再現性とは、被照射物体に照明装置100tから照射する光が当たったときの色が、被照射物体に自然光が当たったときの色を再現している程度を示している。色再現性が高いとは、被照射物体に照明装置100tから照射する光が当たったときの色が、被照射物体に自然光が当たったときの色に近いことを示す。
またより具体的には、色再現性とは、例えば、第1被照射物体及び第2被照射物体のそれぞれ自身が有する固有の色を再現する程度を示す特性である。一例として、第1被照射物体が肉である場合には、色再現性が高いとは、肉固有の色である赤色が鮮やかに見えるような状態であることを指す。また、第2被照射物体が野菜である場合には、色再現性が高いとは、野菜固有の色である緑色が鮮やかに見えるような状態であることを指す。
そのためここでは、第1光として、赤色の物体が正確に見えるような光の指標である特殊演色評価数(R9)が木の葉の色が正確に見えるような光の指標である特殊演色評価数(R14)よりも大きい光が用いられるとよく、例えば、図56の(b)で示される発光スペクトルを有する光であるとよい。
また、第2光として、R14がR9より大きい光が用いられるとよく、例えば、図56の(c)で示される発光スペクトルを有する光であるとよい。
本変形例においては、照明制御システムが上記のような構成を有する照明装置100tを備えるため、第1被照射物体及び第2被照射物体等の被照射物体に応じて、照明装置100tから照射する光の発光スペクトルを制御することができる。つまり、本変形例に係る照明制御システムは、被照射物体に応じて高い演色性となるように調整することができる。このため、本変形例に係る照明制御システムは、空間演出力が高い。
<実施例2>
さらに、実施の形態1の実施例2に係る照明装置200の構成について、図57、図58及び図59を用いて説明する。
図57は、本実施の形態の実施例2に係る照明装置200が備えるLEDパネル201の平面図である。図58は、図57のLVIII-LVIII線における本実施の形態の実施例2に係る照明装置200の断面図である。図59は、図57のLIX-LIX線における本実施の形態の実施例2に係る照明装置200の断面図である。
実施例2に係る照明装置200は、主に、LEDパネル1にかえてLEDパネル201を備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
実施例2におけるLEDパネル201は、主に、多色LED光源11の個数及び配置並びに白色LED光源12の個数が異なる点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を備える。
LEDパネル201は、複数の多色LED光源11を備え、より具体的には、25個の多色LED光源11を備える。
また、本実施例に係る複数の多色LED光源11は、基板13上に周期的に配置されている。本実施例に係る複数の多色LED光源11は、基板13上にアレイ状に配置されている。より具体的には、複数の多色LED光源11は、基板13の第1主面131上にマトリクス状(行列状)に配置されている。つまり、複数の多色LED光源11は、互いに直交するx軸方向及びy軸方向のそれぞれに沿って配列されている。複数の多色LED光源11は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれにおいて等間隔(つまり同一ピッチ)で配列されているとよい。本実施例において、基板13上の複数の多色LED光源11は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれにおいて同一ピッチになっているだけではなく、x軸方向のピッチとy軸方向のピッチとも同じになっている。
このように、本実施例では、複数の多色LED光源11は、互いに平行な複数の列に並ぶように周期的に配置されている。複数の多色LED光源11が、複数の列のそれぞれを構成している。複数の列のそれぞれは、直線状の列である。
複数の列のそれぞれは、図57が示すx軸方向と平行である。
図57が示すように、複数の列は、第1列r4、第2列r5及び第3列r6を含む。なお、第1列r4、第2列r5及び第3列r6は、それぞれ、二点鎖線で囲まれて示されている。第2列r5及び第3列r6のそれぞれは第1列r4と隣り合う列であり、第2列r5及び第3列r6によって第1列r4が挟まれている。ここで、識別のために、複数の多色LED光源11が含む4個の多色LED光源11を4個の多色LED光源11f~11iとする。第1列r4は2個の多色LED光源11h及び11i並びに1個の多色LED光源11によって、第2列r5は2個の多色LED光源11f及び11g並びに1個の多色LED光源11によって、第3列r6は3個の多色LED光源11によって、構成されている。
続いて、2個の白色LED光源12について説明する。
2個の白色LED光源12は、基板13に、より具体的には第1主面131上に配置されている。2個の白色LED光源12のそれぞれは、複数の多色LED光源11のうち、当該白色LED光源12と隣り合う4個の多色LED光源11の間に配置される。つまりは、図57が示すように、白色LED光源12は、当該白色LED光源12と隣り合う4個の多色LED光源11によって囲まれている。
例えば、白色LED光源12の一例である白色LED光源12bは、4個の多色LED光源11f~11iのそれぞれと隣り合っている。つまり、白色LED光源12bは、隣り合う4個の多色LED光源11f~11iによって囲まれている。より具体的には、平面視で、白色LED光源12bの中心と4個の多色LED光源11f~11iのそれぞれの中心との距離は、互いに等しい。つまり、白色LED光源12bは、4個の多色LED光源11f~11iの中心に配置されているとも言える。
本実施例においても、複数の多色LED光源11によって、例えば、青空、曇り空又は夕焼け等を模した映像光を生成することができる。また、少なくとも1個の白色LED光源12によって、例えば、周囲を照らす照明光を照射することができる。また、光拡散板2によって、映像光が示す映像をぼかして表示することができる。つまり、本実施例に係る照明装置200は、ぼかした映像と、白色照明光とを組み合わせることができるため、空間演出力が高い。
さらに、少なくとも1個の白色LED光源12が出射する白色照明光に、複数の多色LED光源11による赤色光、緑色光及び青色光が加えられることで、照明装置200が出射する光の演色性を制御することができる。
また、1個の装置である照明装置200から照明光及び映像光を出射することができる。このため、背景技術で示した引用文献1とは異なり、複数の装置を配置する必要がないため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりすることはなく、つまりは、照明装置200は、施工性が高い。
さらに、図60を用いて、複数の多色LED光源11について説明する。
図60は、図57の領域LXを拡大して示す平面図である。図60が示すように、本実施例においても、複数の多色LED光源11のそれぞれは、赤色光を発する赤色LEDチップ11Rと、緑色光を発する緑色LEDチップ11Gと、青色光を発する青色LEDチップ11Bとを有する。
ここで図60を用いて、複数の多色LED光源11のそれぞれにおける赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番について説明する。なお、簡単のため、多色LED光源11における赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番を、多色LED光源11の並ぶ順番、と記載する場合がある。
本実施例では、複数の多色LED光源11のそれぞれにおける赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bは、直線状に並び、より具体的には、y軸方向に沿って並ぶ。
さらに、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番は、列ごとに同じ向きである。つまり、1個の列を構成する複数の多色LED光源11のそれぞれが有する赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番は、同じである。例えば、第2列r5における複数の多色LED光源11のそれぞれの並ぶ順番は、同じであり、y軸正側に向かって、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G、青色LEDチップ11B、の順である。なお、本実施例では、第3列r6における複数の多色LED光源11のそれぞれの並ぶ順番も、y軸正側に向かって、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G、青色LEDチップ11B、の順である。つまり、本実施例では、第2列r5における複数の多色LED光源11の並ぶ順番と、第3列r6における複数の多色LED光源11の並ぶ順番とは、同じである。
また、第1列r4における複数の多色LED光源11の並ぶ順番と、第2列r5及び第3列r6のそれぞれにおける複数の多色LED光源11の並ぶ順番とは、異なる。第1列r4における複数の多色LED光源11のそれぞれの並ぶ順番は、y軸正側に向かって、青色LEDチップ11B、緑色LEDチップ11G、赤色LEDチップ11R、の順である。つまり、隣り合う2列では、並ぶ順番が異なり、より具体的には、逆向きとなる。換言すると、隣り合う2列では、並ぶ順番が交互の向きとなる。
実施の形態1の実施例1において図4及び図5等で説明したとおり、隣り合う2列では並ぶ順番が交互の向きとなるため、照明装置200全体としては、y軸正側又は負側の高角度方向に色ずれした光である青色又は赤色が弱い白色光が出射することが抑制される。
このため、照明装置200から出射する映像光及び照明光がy軸正側の高角度方向からユーザに見られた場合とy軸負側の高角度方向からユーザに見られた場合との色ずれが小さい。例えば、床面に立つユーザが天井に設置された照明装置200を天井に近い位置から、あるいは遠くから見たとき、つまりは、小さい仰角でユーザが照明装置200を見たときに、照明光及び映像光の色ずれが小さい。
さらに以下では、実施の形態1の実施例2の変形例について説明する。なお、実施例2の変形例に係る照明装置では、いずれの変形例でも、複数の多色LED光源11は、行列状に周期的に配置されている。
[変形例1]
実施の形態1の実施例2の変形例1に係る照明装置200aの構成について、図61を用いて説明する。
図61は、本実施の形態の実施例2の変形例1に係る照明装置200aが備えるLEDパネル201aの一部を拡大して示す平面図である。なお、図61は、実施の形態1の実施例2で示す図60に相当する図である。
本変形例に係る照明装置200aにおいては、主に、以下の1点を除いて、実施の形態1の実施例2に係る照明装置200と同じ構成を備える。具体的に1点とは、複数の多色LED光源11のそれぞれにおける赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番が異なる点である。
本変形例においては、並ぶ順番は、複数の多色LED光源11のうち隣り合う多色LED光源11において交互に異なる向きである。
隣り合う2個の多色LED光源11とは、最も近い距離に配置された2個の多色LED光源11である。ここで、隣り合う2個の多色LED光源11を、1個の組と記載する。図61には、例えば、第1組s3と第2組s4とが図示されている。なお、第1組s3及び第2組s4は、それぞれ、二点鎖線で囲まれて示されている。
第1組s3は、隣り合う2個の多色LED光源11f及び11gであり、多色LED光源11f及び11gのそれぞれの並ぶ順番は、互いに異なり、より具体的には、逆向きである。
第2組s4は、隣り合う2個の多色LED光源11f及び11hであり、多色LED光源11f及び11hのそれぞれの並ぶ順番は、互いに異なり、より具体的には、逆向きである。
このように、本変形例においては、並ぶ順番は、複数の多色LED光源11のうち隣り合う多色LED光源11において交互に異なる向きである。
実施の形態1の実施例1において図4及び図5等で説明したとおり、照明装置200a全体としては、y軸正側又は負側の高角度方向に色ずれした光である青色又は赤色が弱い白色光が出射することが抑制される。
よって、例えば、床面に立つユーザが天井に設置された照明装置200aを天井に近い位置から、あるいは遠くから見たとき、つまりは、小さい仰角でユーザが照明装置200aを見たときに、照明光及び映像光の色ずれが小さい。
[変形例2]
実施の形態1の実施例2の変形例2に係る照明装置200bの構成について、図62を用いて説明する。
図62は、本実施の形態の実施例2の変形例2に係る照明装置200bが備えるLEDパネル201bを示す平面図である。
変形例2に係る照明装置200bは、主に、LEDパネル201にかえてLEDパネル201bを備える点を除いて、実施の形態1の実施例2に係る照明装置200と同じ構成を備える。
LEDパネル201bは、主に、多色LED光源11の個数と白色LED光源12の個数及び配置とが異なる点を除いて、LEDパネル201と同じ構成を有する。なお、変形例2においても、複数の多色LED光源11は、行列状に周期的に配置されている。また、変形例2においては、複数の白色LED光源12も、行列状に周期的に配置されている。
ここで、複数の多色LED光源11のそれぞれの中心の平均間隔をd1とし、複数の白色LED光源12のそれぞれの中心の平均間隔をd2とする。
間隔について白色LED光源12を用いて説明する。例えば、間隔とは、1個の白色LED光源12と、当該1個の白色LED光源12に最も近い位置に配置される他の1個の白色LED光源12との距離である。平均間隔であるd2とは、LEDパネル201bが備える複数の白色LED光源12の全てについての間隔の平均値である。間隔については多色LED光源11においても同様である。
さらに、変形例2においては、平均間隔であるd1及び平均間隔であるd2は、1/d1>1/d2を満たす。つまり、複数の白色LED光源12の配置密度は、複数の多色LED光源11の配置密度よりも、低い。
実施例1の変形例6及び変形例7で説明したように、例えば、低い出力の白色LED光源12が多数設けられた場合と、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合とでは、複数の白色LED光源12の総出力を同一にすることができるときがある。しかし、一般的には、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合の方が、複数の白色LED光源12に関するコストを低減できる可能性が高い。
よって、平均間隔であるd1及び平均間隔であるd2が、1/d1>1/d2を満たすことで、複数の白色LED光源12の配置密度がより低くなり、つまりは、より少数の白色LED光源12が設けられることとなる。従って、実施例2の変形例2に係る照明装置200bのコストを低減させることができる。
[変形例3]
ここで、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明制御システム500とは異なる照明制御システムである実施の形態1の実施例2の変形例3に係る照明制御システムについて説明する。より具体的には、本変形例に係る照明制御システムが備える照明装置である実施の形態1の実施例2の変形例3に係る照明装置200cの構成について、図63を用いて説明する。
図63は、本実施の形態の実施例2の変形例3に係る照明装置200cが備えるLEDパネル201cの一部を示す平面図である。
変形例3に係る照明制御システムは、主に、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置100jにかえて照明装置200cを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明制御システム500と同じ構成を備える。
つまり、変形例3に係る照明制御システムは、記憶装置600と、照明装置200cとを備える。
変形例3に係る照明制御システムにおいては、記憶装置600に記憶されている映像データ及び輝度データに基づいて、照明装置200cが映像光及び照明光を照射する。
実施例2の変形例3に係る照明装置200cには、主に、LEDパネル201にかえてLEDパネル201cを備える点を除いて、実施の形態1の実施例2に係る照明装置200と同じ構成を備える。
LEDパネル201cは、主に、多色LED光源11及び白色LED光源12の個数が異なる点を除いて、LEDパネル201と同じ構成を有する。なお、実施例2の変形例3においても、複数の多色LED光源11は、行列状に周期的に配置されている。
照明装置200cにおいては、複数の多色LED光源11と複数の白色LED光源12とが配置された位置(アドレス)に対応するように、コントローラ5によって映像データが間引かれる。
図63には、アドレスが示されている。より具体的には、x軸方向及びy軸方向に沿ってマトリクス状にアドレスを示す数字が割り振られている。以下では、アドレスは、(x軸方向の数字、y軸方向の数字)として記載する場合がある。
例えば、複数の多色LED光源11が配置されたアドレスは、(1、1)、(3、1)、(1、3)、(1、5)等があり、(奇数、奇数)のアドレスに複数の多色LED光源11が配置されている。
また、例えば、複数の白色LED光源12が配置されたアドレスは、(2、2)、(10、2)、(2、10)、(10、10)等があり、(偶数、偶数)の一部のアドレスに複数の白色LED光源12が配置されている。
なお、本変形例においては、複数の多色LED光源11が配置されたアドレスを第1画素アドレスとし、複数の白色LED光源12が配置されたアドレスを第2画素アドレスとする。さらに、複数の多色LED光源11及び複数の白色LED光源12が配置されていないアドレスを第3画素アドレスとする。
上記の通り、図63は1個のLEDパネル201cの一部を示す平面図である。本変形例においては、x軸方向に沿うアドレスを示す数字は1~128まであり、y軸方向に沿うアドレスを示す数字は1~64まであり、LEDパネル201cは、2048個の多色LED光源11を備えている。
複数の多色LED光源11は64×32画素となるように配置されている。
以下では、映像データに基いて、照明装置200cが映像光を照射する方法について説明する。
まず、コントローラ5は、記憶装置600から出力された映像データを取得する。
コントローラ5は、取得された映像データから、LEDパネル201cで表示する128×64画素の映像に相当する映像データを抽出する。
次に、コントローラ5は、LEDパネル201cで表示する128×64画素の映像に相当する映像データから、第2画素アドレス及び第3画素アドレスに相当するデータが間引かれたデータを抽出する。つまりここでは、64×32個の多色LED光源11に対応する映像データとなるように、映像データが間引かれる。このため、データ量が4分の1となる。
さらに、コントローラ5は、抽出された間引かれたデータ(つまり間引かれた映像データ)を、複数の多色LED光源11が配置されたアドレスである第1画素アドレスに当てはめて、この間引かれた映像データに従って、複数の多色LED光源11を制御する。
輝度データについての処理は以下の通りである。
コントローラ5は、記憶装置600から出力された輝度データを取得する。
コントローラ5は、取得された輝度データから、LEDパネル201cで表示する輝度データを抽出する。
さらに、コントローラ5は、抽出された輝度データを複数の白色LED光源12が配置されたアドレスである第2画素アドレスに当てはめて、この輝度データに従って、複数の白色LED光源12を制御する。
なお、映像データと輝度データとの両方を含むデータを取得した場合には、上記の映像データに関する処理と輝度データに関する処理の両方が行われる。
実施の形態1の実施例2の変形例3に係る照明制御システムが上記構成となることで、ユーザからの指示に基づいて、照明制御システムが備える照明装置200cから映像光及び照明光を切り替えて照射することができる。また、映像データが間引かれることで、データ量が削減され、データ通信の負荷が軽減される。
[変形例4]
実施の形態1の実施例2の変形例4に係る照明装置200dの構成について、図64を用いて説明する。
図64は、本実施の形態の実施例2の変形例4に係る照明装置200dが備えるLEDパネル201dを示す平面図である。
変形例4に係る照明装置200dにおいては、主に、LEDパネル201にかえてLEDパネル201dを備える点を除いて、実施の形態1の実施例2に係る照明装置200と同じ構成を備える。
LEDパネル201dは、主に、多色LED光源11の個数と白色LED光源12の個数及び配置とが異なる点を除いて、LEDパネル201と同じ構成を有する。なお、変形例4においても、複数の多色LED光源11は、行列状に周期的に配置されている。
本変形例においては、LEDパネル201dは、複数の白色LED光源12を備える。また、LEDパネル201dは、基板13の平面視において、複数の白色LED光源12の配置密度がより高い白色LED光源群領域A7を有する。
図64が示すように、LEDパネル201dは、複数の白色LED光源群領域A7、より具体的には、2個の白色LED光源群領域A7を有する。図64においては、破線の円が白色LED光源群領域A7を示し、当該破線の円内(白色LED光源群領域A7内)においては、複数の白色LED光源12の配置密度がより高い。つまりは、当該破線の円外においては、複数の白色LED光源12の配置密度がより低い。照明装置200dが天空照明である場合には、それぞれの白色LED光源群領域A7に配置される複数の白色LED光源12の全てから照射する白色光は、太陽を模した光として利用されることができる。
1個の白色LED光源群領域A7に配置される複数の白色LED光源12と、他の1個の白色LED光源群領域A7に配置される複数の白色LED光源12とは、同時に発光してもよく、一方のみが発光してもよい。
例えば、第1時刻においては、1個の白色LED光源群領域A7に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯し、第1時刻とは異なる第2時刻においては、他の1個の白色LED光源群領域A7に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯する。
1個の白色LED光源群領域A7が図64が示すx軸負側かつy軸負側に位置する白色LED光源群領域A7であり、他の1個の白色LED光源群領域A7が図64が示すx軸正側かつy軸正側に位置する白色LED光源群領域A7であるとする。
また、第2時刻は第1時刻よりも後の時刻であるとすると、1個の白色LED光源群領域A7に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯した後に、他の1個の白色LED光源群領域A7に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯することとなる。これにより、照明装置200dが天空照明である場合には、図64が示す破線の矢印の方向に、太陽を模した光(白色光)が移動するように映像が表示されることができる。
<実施例3>
さらに、実施の形態1の実施例3に係る照明装置300の構成について、図65を用いて説明する。
図65は、本実施の形態の実施例3に係る照明装置300が備えるLEDパネル301の平面図である。
実施例3に係る照明装置300は、主に、LEDパネル1にかえてLEDパネル301を備える点を除いて、実施の形態1の実施例1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
実施例3におけるLEDパネル301は、主に、多色LED光源11の個数及び配置が異なる点を除いて、LEDパネル1と同じ構成を備える。
LEDパネル301は、複数の多色LED光源11を備え、より具体的には、37個の多色LED光源11を備える。
また、本実施例に係る複数の多色LED光源11は、基板13上に正六方形状に配置されている。より具体的には、全ての多色LED光源11のそれぞれは、基板13の第1主面131上に、ハニカム構造を構成する複数の正六角形のそれぞれの頂点と中心とに相当する位置に配置されている。ここで、識別のために、複数の多色LED光源11が含む10個の多色LED光源11を10個の多色LED光源11j~11tとする。
まず、6個の多色LED光源11j、11k、11m、11n、11o及び11pのそれぞれは、1個の正六角形のそれぞれの頂点に相当する位置に配置されている。また、2個の多色LED光源11k及び11pのそれぞれと、他の4個の多色LED光源11q、11r、11s及び11tのそれぞれとは、他の1個の正六角形のそれぞれの頂点に相当する位置に配置されている。なお、多色LED光源11qは、6個の多色LED光源11j、11k、11m、11n、11o及び11pの中心に配置されている。
続いて、複数の白色LED光源12について説明する。
複数の白色LED光源12は、基板13に、より具体的には第1主面131上に配置されている。複数の白色LED光源12のそれぞれは、複数の多色LED光源11のうち、当該白色LED光源12と隣り合う4個の多色LED光源11の間に配置される。つまりは、図65が示すように、白色LED光源12は、当該白色LED光源12と隣り合う4個の多色LED光源11によって囲まれている。
例えば、白色LED光源12の一例である白色LED光源12cは、4個の多色LED光源11j、11n、11o及び11qのそれぞれと隣り合っている。つまり、白色LED光源12cは、隣り合う4個の多色LED光源11j、11n、11o及び11qによって囲まれている。より具体的には、平面視で、白色LED光源12cの中心と2個の多色LED光源11j及び11oのそれぞれの中心との距離は互いに等しく、白色LED光源12cの中心と2個の多色LED光源11n及び11qのそれぞれの中心との距離は互いに等しい。つまり、白色LED光源12cは、4個の多色LED光源11j、11n、11o及び11qの中心に配置されているとも言える。
本実施例においても、複数の多色LED光源11によって、例えば、青空、曇り空又は夕焼け等を模した映像光を生成することができる。また、少なくとも1個の白色LED光源12によって、例えば、周囲を照らす照明光を照射することができる。また、光拡散板2によって、映像光が示す映像をぼかして表示することができる。つまり、本実施例に係る照明装置300は、ぼかした映像と、白色照明光とを組み合わせることができるため、空間演出力が高い。
さらに、少なくとも1個の白色LED光源12が出射する白色照明光に、複数の多色LED光源11による赤色光、緑色光及び青色光が加えられることで、照明装置300が出射する光の演色性を制御することができる。
また、1個の装置である照明装置300から照明光及び映像光を出射することができる。このため、背景技術で示した引用文献1とは異なり、複数の装置を配置する必要がないため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりすることはなく、つまりは、照明装置300は、施工性が高い。
さらに、実施例3においては、基板13の平面視で複数の多色LED光源11の全てを囲う外接多角形P3は六角形、より具体的には、正六角形である。
また、上記の通り、複数の多色LED光源11のそれぞれが有するケース115は外径が略矩形である。さらに、実施の形態1の実施例1の変形例3及び変形例4で説明したように、この略矩形の4辺はx軸方向又はy軸方向に平行な辺となるように、複数の多色LED光源11が配置されている。また、正六方形状に配置された複数の多色LED光源11は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれに沿って配列されているとも言える。ここでは、正六方形状の縦方向は、x軸方向及びy軸方向の一方であり、正六方形状の横方向は、x軸方向及びy軸方向の他方である。以下では、正六方形状の縦方向はy軸方向とし、正六方形状の横方向はx軸方向とする。
ここで、外接多角形P3の六辺のうち一辺は、正六方形状の横方向又は縦方向と平行である。より具体的には、正六角形である外接多角形P3の一辺である辺E3は、x軸方向と平行であり、つまり、横方向と平行である。
このような構成を有する照明装置300においては、LEDパネル301の平面視での中心を通りz軸方向と平行な方向の直線の軸を回転軸とすると、照明装置300は、6回回転対称の構造となる。よって、複数の方向の高角度方向からユーザに見られた場合においても、照明装置300が備える複数の多色LED光源11から照射される照明光の水平方向の角度依存性が4角形の照明装置100よりも少ない。
<まとめなど>
以下、実施の形態1についてまとめる。
実施例1に係る照明装置100は、基板13、基板13に周期的に配置された複数の多色LED光源11、及び、基板13に配置された少なくとも1個の白色LED光源12を有するLEDパネル1と、LEDパネル1と対向して配置された光拡散板2と、を備える。少なくとも1個の白色LED光源12のそれぞれは、複数の多色LED光源11のうち、当該白色LED光源12と隣り合う4個の多色LED光源11の間に配置される。
照明装置100においては、複数の多色LED光源11によって、例えば、青空、曇り空又は夕焼け等を模した映像光を生成することができる。また、少なくとも1個の白色LED光源12によって、例えば、周囲を照らす照明光を照射することができる。また、光拡散板2によって、映像光が示す映像をぼかして表示することができる。つまり、本実施例に係る照明装置100は、ぼかした映像(映像光)と、白色照明光とを組み合わせることができるため、空間演出力が高い。
さらに、少なくとも1個の白色LED光源12が出射する白色照明光に、複数の多色LED光源11による赤色光、緑色光及び青色光が加えられることで、照明装置100が出射する光の演色性を向上させることができる。
また、1個の装置である照明装置100から照明光及び映像光を出射することができる。このため、背景技術で示した引用文献1とは異なり、複数の装置を配置する必要がないため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりすることはなく、つまりは、照明装置100は、施工性が高い。
以上まとめると、照明光を照射しつつ空間演出力及び施工性が高い照明装置100が実現される。
実施例1においては、複数の多色LED光源11は、互いに平行な複数の列に並ぶように周期的に配置され、複数の多色LED光源11のそれぞれは、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bを有する。複数の多色LED光源11のそれぞれにおける赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番は、列ごとに同じ向きである。複数の列のうち第1列r1における複数の多色LED光源11の並ぶ順番と、複数の列のうち第1列r1とそれぞれが隣り合う第2列r2及び第3列r3のそれぞれにおける複数の多色LED光源11の並ぶ順番とは、異なる。第2列r2における複数の多色LED光源11の並ぶ順番と、第3列r3における複数の多色LED光源11の並ぶ順番とは、同じである。
これにより、隣り合う2列では並ぶ順番が交互の向きとなるため、照明装置100全体としては、y軸正側又は負側の高角度方向に色ずれした光である青色又は赤色が弱い白色光が出射することが抑制される。
このため、照明装置100から出射する映像光及び照明光がy軸正側の高角度方向からユーザに見られた場合とy軸負側の高角度方向からユーザに見られた場合との色ずれが小さい。例えば、床面に立つユーザが天井に設置された照明装置100を天井に近い位置から、あるいは遠くから見たとき、つまりは、小さい仰角でユーザが照明装置100を見たときに、照明光及び映像光の色ずれが小さい。このような照明装置100は、空間演出力がより高い。
実施例1の変形例2においては、複数の多色LED光源11は、赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bを有する。複数の多色LED光源11のそれぞれにおける赤色LEDチップ11R、緑色LEDチップ11G及び青色LEDチップ11Bの並ぶ順番は、複数の多色LED光源11のうち隣り合う多色LED光源11において交互に異なる向きである。
本変形例においても、図4及び図5で説明したように、照明装置100b全体としては、y軸正側又は負側の高角度方向に色ずれした光である青色又は赤色が弱い白色光が出射することが抑制される。よって、例えば、床面に立つユーザが天井に設置された照明装置100bを天井に近い位置から、あるいは遠くから見たとき、つまりは、小さい仰角でユーザが照明装置100bを見たときに、照明光及び映像光の色ずれが小さい。このような照明装置100bは、空間演出力がより高い。
実施例1の変形例3においては、複数の多色LED光源11は、市松模様状に周期的に配置され、基板13の平面視で、複数の多色LED光源11の全てを囲う外接多角形P1の一辺は、市松模様状の横方向又は縦方向と平行である。
このような構成を有する照明装置100cをユーザがx軸正側及びx軸負側の高角度方向並びにy軸正側及びy軸負側の高角度方向から見たときには、複数の多色LED光源11の配置の見え方が同じとなる。つまり、LEDパネル1cの平面視での中心を通りz軸方向と平行な方向の直線の軸を回転軸とすると、照明装置100cは、4回回転対称の構造となる。よって、上記4つの方向の高角度方向からユーザに見られた場合においても、照明装置100cのそれぞれが備える複数の多色LED光源11から照射される照明光及び映像光の色ずれが小さい。このような照明装置100cは、空間演出力がより高い。
実施例1では、照明装置100は、複数の白色LED光源12(例えば、4個以上の白色LED光源12)を備える。複数の白色LED光源12のうち隣り合う2個の白色LED光源12が同一光束で点灯する。このとき、光拡散板2の直上から測定された、隣り合う2個の白色LED光源12のそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域A1の輝度分布において、輝度の最小値を輝度の最大値で割った輝度比は、0.1以上1.0以下である。
図6が示すように、4個以上の白色LED光源12による白色光は、被験者にドット感等の違和感がある光であると印象を与える場合がある。しかし、図7が示すように、領域A1の輝度比が0.1以上1.0以下となる照明装置100は、違和感を与えにくい。このような照明装置100は、空間演出力がより高い。
実施例1では、複数の多色LED光源11のうち隣り合う2個の多色LED光源11が同一光束で点灯する。このとき、光拡散板2の直上から測定された、隣り合う2個の多色LED光源11のそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域A2の輝度分布において、輝度の最小値を輝度の最大値で割った輝度比は、0.9以上1.0以下である。
図10が示すように、領域A2の輝度比が0.9以上1.0以下となる照明装置100は、違和感を与えにくい。つまりは、このような照明装置100においては、文字認識が容易になる。また、領域A2の輝度比が0.96以上1.0以下となる照明装置100は、20人の被験者のうち80%以上が違和感がないと判断し、さらに違和感を与えにくい。このような照明装置100は、空間演出力がより高い。
実施例1では、複数の多色LED光源11は、互いに平行な複数の列に並ぶように配置される。複数の列のうち第1列r1における複数の多色LED光源11が消灯し、かつ、複数の列のうち第1列r1とそれぞれが隣り合う第2列r2及び第3列r3のそれぞれにおける複数の多色LED光源11が同一色及び同一光束で点灯する。このとき、光拡散板2の直上から測定された、互いに最も距離が近い第2列r2における多色LED光源11及び第3列r3における多色LED光源11のそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域A3の輝度分布において、輝度の最小値を輝度の最大値で割った輝度比は、0.1以上0.9以下である。
図13及び図14が示すように、領域A3の輝度比が0.1以上0.9以下となる照明装置100は、1個の多色LED光源11が消灯していることを認識させることができる。つまりは、このような照明装置100においては、文字認識が容易になる。
実施例1では、複数の多色LED光源11は、互いに平行な複数の列に並ぶように配置される。複数の列のうち1個の列における複数の多色LED光源11のみが点灯する。このとき、光拡散板2の直上から測定された、1個の列における複数の多色LED光源11のうち1個の多色LED光源11の中心の直上を通り1個の列と直交する方向の領域A4の輝度分布において、L1/D1が0以上3以下である。なお、1個の多色LED光源11の直上の輝度に対して輝度が1/2になる位置と、1個の多色LED光源11の中心の直上の位置との間の距離である第1半半値幅をL1とする。複数の列の間隔をD1とする。
図17及び図18が示すように、L1/D1が0以上3以下である照明装置100においては、文字認識が容易になる。
実施例1では、複数の多色LED光源11のうち1個の多色LED光源11のみが点灯する。このとき、光拡散板2の直上から測定された、1個の多色LED光源11の中心の直上を通る領域A5の輝度分布において、L2/D2が0以上1.5以下である。なお、1個の多色LED光源11の直上の輝度に対して輝度が1/2になる位置と1個の多色LED光源11の中心の直上の位置との間の距離である第2半半値幅をL2とする。複数の多色LED光源11のそれぞれの中心の間隔をD2とする。
図21が示すように、L2/D2が0以上1.5以下である照明装置100においては映像光が示す映像にボケが少なく、このような照明装置100は、空間演出力がより高い。
実施例1の変形例5では、光拡散板2eは、内側光拡散板21eと、内側光拡散板21eの直上に配置される外側光拡散板22eとからなる。内側光拡散板21eと少なくとも1個の白色LED光源12との距離は、外側光拡散板22eと少なくとも1個の白色LED光源12との距離の50%以上100%以下である。
これにより、中心輝度の半分以下の輝度となる位置においては、照明装置100に比べ、照明装置100eはより高い輝度を示すことが明らかとなった。中心輝度の半分以下の輝度となる位置においてより高い輝度を示すことにより、図9等で示した文字認識が容易になり、かつ2つの光散乱板(内側光拡散板21e及び外側光拡散板22e)を備え光が十分に散乱されるため、白色LED光源12から照射する白色光がドット感等の違和感がある光となりにくい。このような照明装置100eは、空間演出力がより高い。
実施例1の変形利6では、照明装置100fは、複数の白色LED光源12を備える。複数の白色LED光源12は、周期的に配置される。複数の多色LED光源11のそれぞれの中心の平均間隔をd1とし、複数の白色LED光源12のそれぞれの中心の平均間隔をd2としたとき、1/d1>1/d2である。
例えば、低い出力の白色LED光源12が多数設けられた場合と、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合とでは、複数の白色LED光源12の総出力を同一にすることができるときがある。しかし、一般的には、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合の方が、複数の白色LED光源12に関するコストを低減できる可能性が高い。
よって、平均間隔であるd1及び平均間隔であるd2が、1/d1>1/d2を満たすことで、複数の白色LED光源12の配置密度がより低くなり、つまりは、より少数の白色LED光源12が設けられることとなる。従って、変形例6に係る照明装置100fのコストを低減させることができる。
実施例1の変形例8では、光拡散板2hにおいて、少なくとも1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度22hは、複数の多色LED光源11のうち少なくとも1個の白色LED光源12に隣り合う多色LED光源11の直上における光拡散の程度21hより大きい。
これにより、白色LED光源12から照射する光は光散乱(光拡散)されやすく、白色LED光源12から照射する光がドット感等の違和感のある光となることが抑制される。このような照明装置100hは、空間演出力がより高い。
実施例1の変形例10では、照明装置100jは、照明装置100jが照射する映像を示す映像光と照明光とを制御するコントローラ5を有する。複数の多色LED光源11が配置されたアドレスを第1画素アドレスとし、少なくとも1個の白色LED光源12が配置されたアドレスを第2画素アドレスとし、複数の多色LED光源11及び少なくとも1個の白色LED光源12が配置されていないアドレスを第3画素アドレスとする。このときに、コントローラ5は、映像光を示す映像データから第2画素アドレス及び第3画素アドレスに相当するデータが間引かれたデータを、第1画素アドレスに当てはめて、複数の多色LED光源11を制御する。また、コントローラ5は、照明光を示す輝度データを、第2画素アドレスに当てはめて、少なくとも1個の白色LED光源12を制御する。
これにより、ユーザからの指示に基づいて、照明装置100jは、映像光及び照明光を切り替えて照射することができる。このような照明装置100jは、空間演出力がより高い。また、映像データが間引かれることで、データ量が削減され、データ通信の負荷が軽減される。
実施例1の変形例10では、照明装置100jは、照明装置100jが照射する映像を示す映像光と照明光とを制御するコントローラ5と、第1点灯回路7と、第2点灯回路8とを有する。第1点灯回路7は、コントローラ5に接続されている点灯回路であって、複数の多色LED光源11を点灯させる。第2点灯回路8は、コントローラ5に接続されている点灯回路であって、少なくとも1個の白色LED光源12(例えば、複数の白色LED光源12)を点灯させる。第1点灯回路7と、第2点灯回路8とは、異なる回路である。
これにより、複数の多色LED光源11と複数の白色LED光源12とのそれぞれに対し、異なる点灯回路が設けられている。このため、複数の多色LED光源11へ供給される直流電流値と、複数の白色LED光源12へ供給される直流電流値と、を大きく変えることができる。よって、複数の白色LED光源12から照射する光の全光束を増加させることが容易となる。
実施例1の変形例10では、照明装置100jxxは、複数の第1点灯回路7と、1個の第2点灯回路8とを有する。
このように、照明装置100jxxが複数のLEDパネル(ここでは1個のLEDパネル1j及び1個のLEDパネル1jxx)を備えても、少なくとも1個の白色LED光源12を点灯させる第2点灯回路8が1個設けられていればよい。このため、照明装置100jxxが備える第2点灯回路8の個数を低減させることができるため、照明装置100jxxのコストを低減させることができる。
実施例1の変形例11では、少なくとも1個の白色LED光源12のそれぞれは、蛍光部材を有する。照明装置100kは、少なくとも1個の蛍光部材と光拡散板2との間に配置され、少なくとも1個の蛍光部材のそれぞれから出射した光を集光する集光レンズ28kを有する。
図46が示すように、「集光レンズあり」の輝度分布は、「集光レンズなし」の輝度分布に比べて、白色LED光源12の中心の直上での輝度が、倍以上に向上している。つまり、集光レンズ28kにより白色LED光源12から出射した白色光が集光されるため、照明装置100kはz軸正側に強い白色光を照射することができる。例えば、照明装置100kが天空照明である場合に、この強い白色光を太陽を模した光として利用することができる。このような照明装置100kは、空間演出力がより高い。
また、1個の装置である照明装置400から照明光及び映像光を出射することができる。このため、背景技術で示した引用文献1とは異なり、複数の装置を配置する必要がないため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりすることはなく、つまりは、照明装置400は、施工性が高い。
実施例1の変形例12では、光拡散板2mにおいて、少なくとも1個の白色LED光源12(例えば、複数の白色LED光源12)の直上における光拡散の程度は、少なくとも1個の白色LED光源12に隣り合う多色LED光源11の直上における光拡散の程度より小さい。
これにより、複数の多色LED光源11から出射した光に比べ、複数の白色LED光源12から出射した白色光は、x軸方向及びy軸方向に広がりにくく、z軸正側に進みやすい。つまり、変形例12に係る照明装置100mはz軸正側に強い白色光を照射することができる。例えば、照明装置100mが天空照明である場合に、この強い白色光を太陽を模した光として利用することができる。このような照明装置100mは、空間演出力がより高い。
実施例1の変形例14では、照明装置100pは、複数の白色LED光源12を備える。照明装置100pは、基板13の平面視において、複数の白色LED光源12の配置密度がより高い白色LED光源群領域A6を有する。
これにより、照明装置100pが天空照明である場合には、それぞれの白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12の全てから照射する白色光は、太陽を模した光として利用されることができる。このような照明装置100pは、空間演出力がより高い。
実施例1の変形例14では、照明装置100pは、複数の白色LED光源群領域A6を有する。第1時刻においては、複数の白色LED光源群領域A6のうち1個の白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯する。第1時刻とは異なる第2時刻においては、複数の白色LED光源群領域A6のうち他の1個の白色LED光源群領域A6に配置される複数の白色LED光源12のみが点灯する。
これにより、照明装置100pが天空照明である場合には、例えば、図51が示す破線の矢印の方向に、太陽を模した光(白色光)が移動するように映像が表示されることができるこのような照明装置100pは、空間演出力がより高い。
実施例1の変形例15では、LEDパネル1qは、さらに、基板13に配置された少なくとも1個の他色LED光源17を有する。少なくとも1個の他色LED光源17のそれぞれは、複数の多色LED光源11のうち、当該他色LED光源17と隣り合う多色LED光源11の間に配置される。少なくとも1個の他色LED光源17のそれぞれは、赤外線領域に発光ピーク波長を有する赤外LED光源であり、又は、少なくとも1個の白色LED光源12及び複数の多色LED光源11のそれぞれの発光ピーク波長とは異なる発光ピーク波長を有するLED光源である。
これにより、他色LED光源17が赤外LED光源である場合には、他色LED光源17は赤外光を照射するため、照明装置100qは、照射先の領域を加温することができる。また、他色LED光源17が所定光のLED光源である場合には、他色LED光源17は、多色LED光源11及び白色LED光源12のそれぞれが照射する光の発光ピーク波長とは異なる発光ピーク波長を有する光を照射することができる。これにより、照明装置100qは、より演色性の高い光を照射することができ、つまりは、空間演出力の高い照明装置100qが実現される。
実施例1の変形例16では、照明制御システムは、照明装置100tを備える。複数の多色LED光源11及び少なくとも1個の白色LED光源12のうち一部は、第1領域F1に存在し、第1被照射物体に向けて第1光を照射する。複数の多色LED光源11及び少なくとも1個の白色LED光源12のうち他部は、第1領域F1とは区分された第2領域F2に存在し、第2被照射物体に向けて第2光を照射する。第1光が照射された第1被照射物体の色再現性、及び、第2光が照射された第2被照射物体の色再現性が高くなるように、少なくとも1個の白色LED光源12、及び、複数の多色LED光源11の発光ピーク強度が制御される。
これにより、第1被照射物体及び第2被照射物体等の被照射物体に応じて、照明装置100tから照射する光の発光スペクトルを制御することができる。つまり、実施例1の変形例16に係る照明制御システムは、被照射物体に応じて高い演色性となるように調整することができる。このため、実施例1の変形例16に係る照明制御システムは、空間演出力が高い。
また、1個の装置である照明装置100tから照明光及び映像光を出射することができる。このため、背景技術で示した引用文献1とは異なり、複数の装置を配置する必要がないため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりすることはない。このような照明装置100tを備える照明制御システムは、照明光を照射しつつ空間演出力及び施工性が高い。
実施例1の変形例10では、照明制御システム500は、照明装置100jを備える。少なくとも1個の白色LED光源12(例えば、複数の白色LED光源12)は、照明装置100jが照射する映像光を示す映像データの所定の画素アドレスに含まれる所定のデータに基づいて、所定の輝度で点灯する。
これにより、例えば、コントローラ5が記憶装置600から輝度データを取得しなくても、コントローラ5は複数の白色LED光源12を制御することができる。つまり、記憶装置600が、ユーザ(受付装置)から輝度データを出力するための指示を取得しなくても、コントローラ5は複数の白色LED光源12を制御することができる。このため、このような照明制御システム500では、ユーザによる操作の簡便化が図られる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る照明装置400の構成について、図66、図67及び図68を用いて説明する。
図66は、本実施の形態に係る照明装置400が備えるLEDパネル401の平面図である。図67は、図66のLXVII-LXVII線における本実施の形態に係る照明装置400の断面図である。図68は、図66のLXVIII-LXVIII線における本実施の形態に係る照明装置400の断面図である。
照明装置400は、周囲を照らす照明光を照射する照明器具としての機能を有するだけではなく、映像を表示するディスプレイとしての機能を有する。つまり、照明装置400は、映像を示す映像光と照明光とを照射することができる映像用照明装置又は照明用ディスプレイである。
照明装置400は、主に、LEDパネル1にかえてLEDパネル401を備える点を除いて、実施の形態1に係る照明装置100と同じ構成を備える。
図66~図68に示すように、照明装置400は、LEDパネル401と、光拡散板2と、筐体3と、電源4と、コントローラ5とを備える。
LEDパネル401は、映像光と照明光とを照射することができる。LEDパネル401は、映像光のみを照射してもよく、照明光のみを照射してもよく、映像光及び照明光の双方を照射してもよい。例えば、LEDパネル401は、青空等の天空を模したイメージ映像を示す映像光と、照明光とを同時に照射することができる。この場合、LEDパネル401は、青空等の天空を模したイメージ映像が付加された照明光を照射することができる。LEDパネル401は、照明装置400の発光光源となる光源モジュールである。本実施の形態において、LEDパネル401は、LEDを光源とするLEDモジュールである。
LEDパネル401は、主に、複数の多色LED光源11にかえて複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16を有する点と、白色LED光源12の個数が異なる点を除いて、実施の形態1に係るLEDパネル1と同じ構成を有する。
LEDパネル401は、基板13と、基板13に配置された複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16と、基板13に配置された少なくとも1個の白色LED光源12とを備える。本実施の形態においては、赤色LED光源14の個数と、緑色LED光源15の個数と、青色LED光源16の個数とは、同じである。本実施の形態においては、LEDパネル401は、複数の白色LED光源12を備え、より具体的には、2個の白色LED光源12を備えるが、これに限られず1個又は3個以上の白色LED光源12を備えてもよい。複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16から照射した光並びに2個の白色LED光源12から照射した光は、光拡散板2に入射する。なお、図においては、識別のために赤色LED光源14、緑色LED光源15、青色LED光源16、白色LED光源12のそれぞれには、互いに異なるハッチングが付されている。
複数の赤色LED光源14のそれぞれは、赤色光を発する赤色LED素子である。複数の緑色LED光源15のそれぞれは、緑色光を発する緑色LED素子である。複数の青色LED光源16のそれぞれは、青色光を発する青色LED素子である。
本実施の形態においては、コントローラ5は、ユーザからの指示に応じて、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16のそれぞれの明るさに関する情報を含む制御データを複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16に出力する。制御データを受信した多色LED光源11は、この制御データに基づいて、青色光、緑色光及び赤色光を所定の光量で出力して所定の発光色の光を出射する。例えば、緑色LEDチップ、赤色LEDチップ及び青色LEDチップのそれぞれを100%の出力で発光させると、多色LED光源11からは白色光が出射する。コントローラ5は、例えば、制御回路によって実現することができる。
複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16は、基板13に周期的に配置されている。
より具体的には、以下の通りである。
複数の赤色LED光源14は、基板13に、より具体的には第1主面131上に周期的に配置されている。本実施の形態においては、複数の赤色LED光源14は、基板13上にアレイ状に配置されている。具体的には複数の赤色LED光源14は、基板13の第1主面131上にマトリクス状(行列状)に配置されている。つまり、複数の赤色LED光源14は、互いに直交するx軸方向及びy軸方向のそれぞれに沿って配列されている。複数の赤色LED光源14は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれにおいて等間隔(つまり同一ピッチ)で配列されているとよい。本実施の形態においては、基板13上の複数の赤色LED光源14は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれにおいて同一ピッチになっているだけではなく、x軸方向のピッチとy軸方向のピッチとも同じになっている。例えば、1個の赤色LED光源14の中心と、当該1個の赤色LED光源14のx軸正側に隣り合う他の1個の赤色LED光源14の中心との距離は、8.0mmであるがこれに限られない。また例えば、1個の赤色LED光源14の中心と、当該1個の赤色LED光源14のy軸正側に隣り合う他の1個の赤色LED光源14の中心との距離は、8.0mmであるがこれに限られない。
また、基板13の平面視で、複数の緑色LED光源15の位置は、複数の赤色LED光源14の位置が平行移動された位置である。
つまり、複数の緑色LED光源15は、基板13に、より具体的には第1主面131上に周期的に配置されている。本実施の形態においては、複数の緑色LED光源15は、基板13上にアレイ状に配置されている。具体的には複数の緑色LED光源15は、基板13の第1主面131上にマトリクス状(行列状)に配置されている。つまり、複数の緑色LED光源15は、互いに直交するx軸方向及びy軸方向のそれぞれに沿って配列されている。複数の緑色LED光源15は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれにおいて等間隔(つまり同一ピッチ)で配列されているとよい。本実施の形態においては、基板13上の複数の緑色LED光源15は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれにおいて同一ピッチになっているだけではなく、x軸方向のピッチとy軸方向のピッチとも同じになっている。例えば、1個の赤色LED光源14の中心と、当該1個の赤色LED光源14のx軸正側に隣り合う1個の緑色LED光源15の中心との距離は、4.0mmであるがこれに限られない。
また、複数の青色LED光源16のそれぞれの位置は、複数の赤色LED光源14の位置が平行移動された位置である。
つまり、複数の青色LED光源16は、基板13に、より具体的には第1主面131上に周期的に配置されている。本実施の形態においては、複数の青色LED光源16は、基板13上にアレイ状に配置されている。具体的には複数の青色LED光源16は、基板13の第1主面131上にマトリクス状(行列状)に配置されている。つまり、複数の青色LED光源16は、互いに直交するx軸方向及びy軸方向のそれぞれに沿って配列されている。複数の青色LED光源16は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれにおいて等間隔(つまり同一ピッチ)で配列されているとよい。本実施の形態においては、基板13上の複数の青色LED光源16は、x軸方向及びy軸方向のそれぞれにおいて同一ピッチになっているだけではなく、x軸方向のピッチとy軸方向のピッチとも同じになっている。例えば、1個の赤色LED光源14の中心と、当該1個の赤色LED光源14のy軸正側に隣り合う他の1個の青色LED光源16の中心との距離は、4.0mmであるがこれに限られない。
複数の赤色LED光源14のそれぞれは、赤色光を出射するLED素子である。
ここでは、複数の赤色LED光源14のそれぞれは、赤色光を発する赤色LEDチップを有する。複数の赤色LED光源14のそれぞれは、LEDがパッケージ化されたパッケージタイプのLED素子である。複数の白色LED光源12のそれぞれと同様に、複数の赤色LED光源14のそれぞれは、パッケージとして凹状のケースを有する。赤色LEDチップは、ケース内に配置されている。複数の赤色LED光源14のそれぞれは、赤色LEDチップを封止する封止部材として封止樹脂を有する。
複数の緑色LED光源15のそれぞれは、緑色光を出射するLED素子である。
ここでは、複数の緑色LED光源15のそれぞれは、緑色光を発する緑色LEDチップを有する。複数の緑色LED光源15のそれぞれは、LEDがパッケージ化されたパッケージタイプのLED素子である。複数の白色LED光源12のそれぞれと同様に、複数の緑色LED光源15のそれぞれは、パッケージとして凹状のケースを有する。緑色LEDチップは、ケース内に配置されている。複数の緑色LED光源15のそれぞれは、緑色LEDチップを封止する封止部材として封止樹脂を有する。
ここでは、複数の青色LED光源16のそれぞれは、青色光を発する青色LEDチップを有する。複数の青色LED光源16のそれぞれは、LEDがパッケージ化されたパッケージタイプのLED素子である。複数の白色LED光源12のそれぞれと同様に、複数の青色LED光源16のそれぞれは、パッケージとして凹状のケースを有する。青色LEDチップは、ケース内に配置されている。複数の青色LED光源16のそれぞれは、青色LEDチップを封止する封止部材として封止樹脂を有する。
したがって、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16のそれぞれは、緑色光、赤色光及び青色光(つまり光の3原色)のそれぞれを発光することができる。つまり、1個の赤色LED光源14、1個の緑色LED光源15及び1個の青色LED光源16のそれぞれは、ディスプレイの1画素に対応し、緑色光、赤色光及び青色光の明るさが調整されることで様々な色の光を出射することができる。これにより、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16によって、例えば、青空、曇り空又は夕焼け等を模した映像光を生成することができる。なお、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16及び少なくとも1個の白色LED光源12の両方によって映像光が生成される場合もある。
本実施の形態において、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16のそれぞれは、基板13に表面実装される表面実装(SMD)タイプのLED素子である。
続いて、2個の白色LED光源12について説明する。
2個の白色LED光源12は、基板13に、より具体的には第1主面131上に配置されている。2個の白色LED光源12のそれぞれは、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16のうち、当該白色LED光源12と隣り合う2個の同色のLED光源の間に配置される。2個の同色のLED光源とは、同じ色の光を照射する2個のLED光源であり、より具体的には、同じ発光スペクトルの光を照射する2個のLED光源である。ここでは、2個の同色のLED光源とは、2個の赤色LED光源14、2個の緑色LED光源15、又は、2個の青色LED光源16である。
ここで、識別のために、複数の緑色LED光源15が含む2個の緑色LED光源15を2個の緑色LED光源15a及び15bとし、複数の青色LED光源16が含む2個の青色LED光源16を2個の青色LED光源16a及び16bとする。例えば、図66においては、1個の白色LED光源12は、当該白色LED光源12と隣り合う2個の同色のLED光源(例えば、2個の緑色LED光源15a及び15b)の間に配置される。または、図66においては、1個の白色LED光源12は、当該白色LED光源12と隣り合う2個の同色のLED光源(例えば、2個の青色LED光源16a及び16b)の間に配置される。つまりは、図66が示すように、白色LED光源12は、当該白色LED光源12と隣り合う2個の同色のLED光源に挟まれている。
より具体的には、平面視で、白色LED光源12の中心と、当該白色LED光源12と隣り合う2個の同色のLED光源のそれぞれの中心との距離は、互いに等しい。つまり、白色LED光源12は、当該白色LED光源12と隣り合う2個の同色のLED光源の中心に配置されているとも言える。
また、複数の赤色LED光源14の配置密度は、2個の白色LED光源12の配置密度より大きい。つまり、照明装置400においては、赤色LED光源14の数は、白色LED光源12の数よりも多い。
このように、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16によって、例えば、青空、曇り空又は夕焼け等を模した映像光を生成することができる。また、少なくとも1個の白色LED光源12によって、例えば、周囲を照らす照明光を照射することができる。また、光拡散板2によって、映像光が示す映像をぼかして表示することができる。つまり、本実施の形態に係る照明装置400は、ぼかした映像と、白色照明光とを組み合わせることができるため、空間演出力が高い。
さらに、少なくとも1個の白色LED光源12が出射する白色照明光に、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16による赤色光、緑色光及び青色光が加えられることで、照明装置400が出射する光の演色性を制御することができる。
また、1個の装置である照明装置400から照明光及び映像光を出射することができる。このため、背景技術で示した引用文献1とは異なり、複数の装置を配置する必要がないため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりすることはなく、つまりは、照明装置400は、施工性が高い。
[変形例1]
実施の形態2の変形例1に係る照明装置400aの構成について、図69を用いて説明する。
図69は、本実施の形態の変形例1に係る照明装置400aが備えるLEDパネル401aを示す平面図である。
変形例1に係る照明装置400aは、主に、LEDパネル401にかえてLEDパネル401aを備える点を除いて、実施の形態2に係る照明装置400と同じ構成を備える。
LEDパネル401aは、主に、赤色LED光源14、緑色LED光源15及び青色LED光源16のそれぞれの個数と白色LED光源12の個数及び配置とが異なる点を除いて、LEDパネル401と同じ構成を有する。また、変形例1においては、複数の白色LED光源12も、行列状に周期的に配置されている。
ここで、複数の赤色LED光源14のそれぞれの中心の平均間隔をd3とし、複数の白色LED光源12のそれぞれの中心の平均間隔をd2とする。
間隔について白色LED光源12を用いて説明する。例えば、間隔とは、1個の白色LED光源12と、当該1個の白色LED光源12に最も近い位置に配置される他の1個の白色LED光源12との距離である。平均間隔であるd2とは、LEDパネル401aが備える複数の白色LED光源12の全てについての間隔の平均値である。間隔については赤色LED光源14においても同様である。
さらに、変形例1においては、平均間隔であるd3及び平均間隔であるd2は、1/d3>1/d2を満たす。つまり、複数の白色LED光源12の配置密度は、複数の赤色LED光源14の配置密度よりも、低い。
実施の形態1の実施例2の変形例2で説明したように、例えば、低い出力の白色LED光源12が多数設けられた場合と、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合とでは、複数の白色LED光源12の総出力を同一にすることができるときがある。しかし、一般的には、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合の方が、複数の白色LED光源12に関するコストを低減できる可能性が高い。
よって、平均間隔であるd3及び平均間隔であるd2が、1/d3>1/d2を満たすことで、複数の白色LED光源12の配置密度がより低くなり、つまりは、より少数の白色LED光源12が設けられることとなる。従って、変形例1に係る照明装置400aのコストを低減させることができる。
また、本変形例においては、照明装置400aが備える光拡散板において、少なくとも1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度は、複数の赤色LED光源14のうち少なくとも1個の白色LED光源12に隣り合う赤色LED光源14の直上における光拡散の程度より大きいとよい。
この場合、白色LED光源12から照射する光が、赤色LED光源14から照射する光よりも光散乱(光拡散)されやすい。よって、白色LED光源12から照射する光がドット感等の違和感のある光となることが抑制される。
これにより、実施の形態1の実施例2の変形例2等で説明したように、本変形例に係る照明装置400aのように少数の白色LED光源12が設けられる場合に、白色LED光源12から照射する光がドット感等の違和感のある光となることが特に抑制される。
[変形例2]
ここで、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明制御システム500とは異なる照明制御システムである実施の形態2の変形例2に係る照明制御システムについて説明する。より具体的には、本変形例に係る照明制御システムが備える照明装置である実施の形態2の変形例2に係る照明装置400bの構成について、図70を用いて説明する。
図70は、本実施の形態の変形例2に係る照明装置400bが備えるLEDパネル401bの一部を示す平面図である。
変形例2に係る照明制御システムは、主に、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置100jにかえて照明装置400bを備える点を除いて、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明制御システム500と同じ構成を備える。
つまり、変形例2に係る照明制御システムは、記憶装置600と、照明装置400bとを備える。
変形例2に係る照明制御システムにおいては、記憶装置600に記憶されている映像データ及び輝度データに基づいて、照明装置400bが映像光及び照明光を照射する。
変形例2に係る照明装置400bは、主に、LEDパネル401にかえてLEDパネル401bを備える点を除いて、実施の形態2に係る照明装置400と同じ構成を備える。
LEDパネル401bは、主に、赤色LED光源14、緑色LED光源15、青色LED光源16及び白色LED光源12の個数が異なる点を除いて、LEDパネル401と同じ構成を有する。
照明装置400bにおいては、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16と複数の白色LED光源12とが配置された位置(アドレス)に対応するように、コントローラ5によって映像データが間引かれる。
図70には、アドレスが示されている。より具体的には、x軸方向及びy軸方向に沿ってマトリクス状にアドレスを示す数字が割り振られている。以下では、アドレスは、(x軸方向の数字、y軸方向の数字)として記載する場合がある。
例えば、赤色LED光源14が配置されたアドレスは、(1、1)、(3、1)、(1、3)、(1、5)等があり、(奇数、奇数)のアドレスに複数の赤色LED光源14が配置されている。
また、例えば、緑色LED光源15が配置されたアドレスは、(2、1)、(4、1)、(2、3)、(2、5)等があり、(偶数、奇数)のアドレスに複数の緑色LED光源15が配置されている。
また、例えば、青色LED光源16が配置されたアドレスは、(1、2)、(3、2)、(5、2)、(1、4)等があり、(奇数、偶数)のアドレスに複数の青色LED光源16が配置されている。
また、例えば、複数の白色LED光源12が配置されたアドレスは、(2、2)、(6、6)等があり、(偶数、偶数)の一部のアドレスに複数の白色LED光源12が配置されている。
なお、本変形例においては、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16が配置されたアドレスを第4画素アドレスとし、複数の白色LED光源12が配置されたアドレスを第5画素アドレスとする。また、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16及び複数の白色LED光源12が配置されていないアドレスを第6画素アドレスとする。
上記の通り、図70は1個のLEDパネル401bの一部を示す平面図である。本変形例においては、x軸方向に沿うアドレスを示す数字は1~128まであり、y軸方向に沿うアドレスを示す数字は1~64まであり、LEDパネル401bは、2048個の赤色LED光源14と、2048個の緑色LED光源15と、2048個の青色LED光源16とを備えている。
複数の赤色LED光源14は第4画素アドレスが64×32個となるように並んだ位置に配置されている。複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16も同様である。
以下では、映像データに基いて、照明装置400bが映像光を照射する方法について説明する。
まず、コントローラ5は、記憶装置600から出力された映像データを取得する。
コントローラ5は、取得された映像データから、LEDパネル401bで表示する128×64画素の映像に相当する映像データを抽出する。
次に、コントローラ5は、LEDパネル401bで表示する128×64画素の映像に相当する映像データから、第5画素アドレス及び第6画素アドレスに相当するデータが間引かれた64×32個の赤色LED光源14、64×32個の緑色LED光源15及び64×32個の青色LED光源16に対応する映像データを抽出する。つまりここでは、映像データが間引かれるため、データ量が4分の1となる。また、映像データは、x軸方向及びy軸方向に均等に間引かれている。
さらに、コントローラ5は、生成された間引かれたデータ(つまり間引かれた映像データ)を、第4画素アドレスに当てはめて、この間引かれた映像データに従って、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16を制御する。
輝度データについての処理は以下の通りである。
コントローラ5は、記憶装置600から出力された輝度データを取得する。
コントローラ5は、取得された輝度データから、LEDパネル401bで表示する輝度データを抽出する。
さらに、コントローラ5は、抽出された輝度データを複数の白色LED光源12が配置されたアドレスである第5画素アドレスに当てはめて、この輝度データに従って、複数の白色LED光源12を制御する。
なお、映像データと輝度データとの両方を含むデータを取得した場合には、上記の映像データに関する処理と輝度データに関する処理との両方が行われる。
また、図70で示された数字とは異なる数字を用いて、アドレスが示されている例について図71を用いて説明する。
図71は、本実施の形態の変形例2に係るLEDパネル401bに他の例のアドレスを示す数字が示された平面図である。
図71には、アドレスが示されている。より具体的には、x軸方向及びy軸方向に沿ってマトリクス状にアドレスを示す数字が割り振られている。以下では、アドレスは、(x軸方向の数字、y軸方向の数字)として記載する場合がある。
ここでは、赤色LED光源14のアドレスと、当該赤色LED光源14のx軸正側に隣接する緑色LED光源15のアドレスと、当該赤色LED光源14のy軸正側に隣接する青色LED光源16のアドレスとが同じである。
例えば、赤色LED光源14が配置されたアドレスは、(1、1)、(2、1)等があり、(自然数、自然数)のアドレスに複数の赤色LED光源14が配置されている。複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16においても同様である。
また、例えば、複数の白色LED光源12が配置されたアドレスは、(1、1)、(3、3)等があり、(自然数、自然数)の一部のアドレスに複数の白色LED光源12が配置されている。
上記の通り、図71は1個のLEDパネル401bの一部を示す平面図である。本変形例においては、x軸方向に沿うアドレスを示す数字は1~64まであり、y軸方向に沿うアドレスを示す数字は1~32まである。
以下では、映像データに基いて、図71が示す照明装置400bが映像光を照射する方法について説明する。
まず、コントローラ5は、記憶装置600から出力された映像データを取得する。
コントローラ5は、取得された映像データから、LEDパネル401bで表示する64×32画素の映像に相当する映像データを抽出する。
さらに、コントローラ5は、間引かれていないデータ(つまりそのままの映像データ)を、第4画素アドレスに当てはめて、このそのままの映像データに従って、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16を制御する。
実施の形態2の変形例2に係る照明制御システムが上記構成となることで、ユーザからの指示に基づいて、照明制御システムが備える照明装置400bから映像光及び照明光を切り替えて照射することができる。また、図70で示した照明装置400bが用いられた場合には、映像データが間引かれることで、データ量が削減され、データ通信の負荷が軽減される。また、図71で示した照明装置400bが用いられた場合には、映像データが間引かれる処理が行われなくてもよい。
なお以下では、本実施の形態に係る他の例について説明する。
本実施の形態に係る照明装置400は、以下の構成であってもよい。
実施の形態1の実施例1の変形例15と同様に、本実施の形態に係る照明装置400は、少なくとも1個の他色LED光源17を備えるとよい。
この場合、少なくとも1個の他色LED光源17のそれぞれは、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16のうち、当該他色LED光源17と隣り合う2個の同色のLED光源の間に配置される。
また、他色LED光源17は、赤外線領域に発光ピーク波長を有する赤外LED光源、又は、他の領域に発光ピーク波長を有するLED光源(以下、所定光のLED光源と記載する場合がある)である。
所定光のLED光源は、白色LED光源12の発光ピーク波長とは異なる発光ピーク波長を有する。さらに、所定光のLED光源は、赤色LED光源14、緑色LED光源15及び青色LED光源16のそれぞれの発光ピーク波長とは異なる発光ピーク波長を有する。
このような照明装置400においては、他色LED光源17が赤外LED光源である場合には、他色LED光源17は赤外光を照射するため、照明装置400は、照射先の領域を加温することができる。また、他色LED光源17が所定光のLED光源である場合には、他色LED光源17は、白色LED光源12、赤色LED光源14、緑色LED光源15及び青色LED光源16のそれぞれが照射する光の発光ピーク波長とは異なる発光ピーク波長を有する光を照射することができる。これにより、照明装置400は、より演色性の高い光を照射することができ、つまりは、空間演出力の高い照明装置400が実現される。
また、本実施の形態に係る照明装置400は、上記とは異なる以下の構成であってもよい。
実施の形態1の実施例1における図6及び図7での説明と同様に、本実施の形態に係る照明装置400においても、領域A1の輝度比が0.1以上1.0以下であるとよい。
つまり、照明装置400において、複数の白色LED光源12のうち隣り合う2個の白色LED光源12が同一光束で点灯する。このとき、光拡散板2の直上から測定された、隣り合う2個の白色LED光源12のそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域A1の輝度分布において、輝度比は、0.1以上1.0以下である。
領域A1の輝度比が0.1以上1.0以下である照明装置400は、図7での説明と同様に、違和感(白色LED光源12から照射する白色光によるドット感等)を与えにくい。
さらに、実施の形態1の実施例1における図8~図10での説明と同様に、本実施の形態に係る照明装置400においても、領域A2の輝度比が0.9以上1.0以下であるとよい。
ここでは、実施の形態1の実施例1における図8~図10で示される多色LED光源11のかわりに、赤色LED光源14、緑色LED光源15又は青色LED光源16のいずれかが用いられて、領域A2が定義される。例えば、多色LED光源11のかわりに、赤色LED光源14が用いられて、領域A2が定義されると、以下の通りである。
つまり、照明装置400において、複数の赤色LED光源14のうち隣り合う2個の赤色LED光源14が同一光束で点灯する。このとき、光拡散板2の直上から測定された、隣り合う2個の赤色LED光源14のそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域A2の輝度分布において、輝度比は、0.9以上1.0以下である。
領域A2の輝度比が0.9以上1.0以下である照明装置400は、図10での説明と同様に、違和感を与えにくく、このような照明装置400においては、文字認識が容易になる。
さらに、実施の形態1の実施例1における図11~図14での説明と同様に、本実施の形態に係る照明装置400においても、領域A3の輝度比が0.1以上0.9以下であるとよい。
ここでは、実施の形態1の実施例1における図11~図14で示される多色LED光源11のかわりに、赤色LED光源14、緑色LED光源15又は青色LED光源16のいずれかが用いられて、領域A3が定義される。例えば、多色LED光源11のかわりに、赤色LED光源14が用いられて、領域A3が定義されると、以下の通りである。
つまり、照明装置400において、複数の赤色LED光源14は、互いに平行な複数の列に並ぶように配置される。複数の列のうち第1列における複数の赤色LED光源14が消灯し、かつ、複数の列のうち第1列とそれぞれが隣り合う第2列及び第3列のそれぞれにおける複数の赤色LED光源14が同一色及び同一光束で点灯する。このとき、光拡散板2の直上から測定された、互いに最も距離が近い第2列における赤色LED光源14及び第3列における赤色LED光源14のそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域A3の輝度分布において、輝度比は、0.1以上0.9以下である。
領域A3の輝度比が0.1以上0.9以下である照明装置400は、図13及び図14での説明と同様に、1個の赤色LED光源14が消灯していることを認識させることができる。つまりは、このような照明装置400においては、文字認識が容易になる。
さらに、実施の形態1の実施例1における図15~図18での説明と同様に、本実施の形態に係る照明装置400においても、L1/D1が0以上3以下であるとよい。
ここでは、実施の形態1の実施例1における図15~図18で示される多色LED光源11のかわりに、赤色LED光源14、緑色LED光源15又は青色LED光源16のいずれかが用いられて、L1/D1が定義される。例えば、多色LED光源11のかわりに、赤色LED光源14が用いられて、L1/D1が定義されると、以下の通りである。
つまり、照明装置400において、複数の赤色LED光源14は、互いに平行な複数の列に並ぶように配置される。複数の列のうち1個の列における複数の赤色LED光源14のみが点灯したとき、光拡散板2の直上から測定された、1個の列における複数の赤色LED光源14のうち1個の赤色LED光源14の中心の直上を通り1個の列と直交する方向の領域A4の輝度分布について説明する。この領域A4の輝度分布において、1個の赤色LED光源14の直上の輝度に対して輝度が1/2になる位置と、1個の赤色LED光源14の中心の直上の位置との間の距離である第1半半値幅をL1とし、複数の列の間隔をD1とする。このとき、L1/D1が0以上3以下である。
L1/D1が0以上3以下である照明装置400においては、図17及び図18での説明と同様に、文字認識が容易になる。
さらに、実施の形態1の実施例1における図19~図21での説明と同様に、本実施の形態に係る照明装置400においても、L2/D2が0以上1.5以下であるとよい。
ここでは、実施の形態1の実施例1における図19~図21で示される多色LED光源11のかわりに、赤色LED光源14、緑色LED光源15又は青色LED光源16のいずれかが用いられて、L2/D2が定義される。例えば、多色LED光源11のかわりに、赤色LED光源14が用いられて、L2/D2が定義されると、以下の通りである。
つまり、照明装置400において、複数の赤色LED光源14のうち1個の赤色LED光源14のみが点灯したときに、光拡散板2の直上から測定された、1個の赤色LED光源14の中心の直上を通る領域A5の輝度分布について説明する。この領域A5の輝度分布において、1個の赤色LED光源14の直上の輝度に対して輝度が1/2になる位置と1個の赤色LED光源14の中心の直上の位置との間の距離である第2半半値幅をL2とし、複数の赤色LED光源14のそれぞれの中心の間隔をD2とする。このとき、L2/D2が0以上1.5以下である。
L2/D2が0以上1.5以下である照明装置400においては、図21での説明と同様に、映像光が示す映像にボケが少なく、このような照明装置400は、空間演出力が高い。
本実施の形態に係る照明装置400は、以下の構成であってもよい。
実施の形態1の実施例1の変形例5と同様に、本実施の形態に係る照明装置400は、光拡散板2にかえて光拡散板2eを備えるとよい。
この場合、光拡散板2eを構成する内側光拡散板21eと少なくとも1個の白色LED光源12との距離(距離L3)は、光拡散板2eを構成する外側光拡散板22eと少なくとも1個の白色LED光源12との距離(距離L4)の50%以上100%以下である。
図28及び図29等での説明と同様に、中心輝度の半分以下の輝度となる位置においては、例えば、光拡散板2を備える照明装置400に比べ、光拡散板2eを備える照明装置400は、より高い輝度を示すことが期待される。中心輝度の半分以下の輝度となる位置においてより高い輝度を示すことにより、図9等で示した文字認識が容易になり、かつ2つの光散乱板(内側光拡散板21e及び外側光拡散板22e)を備え光が十分に散乱されるため、白色LED光源12から照射する白色光がドット感等の違和感がある光となりにくい。
本実施の形態に係る照明装置400は、以下の構成であってもよい。
実施の形態1の実施例1の変形例10と同様に、本実施の形態に係る照明装置400は、第2点灯回路8を備えるとよい。また、本実施の形態に係る照明装置400は、コントローラ5に接続されている点灯回路であって、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、及び、複数の青色LED光源16を点灯させる第3点灯回路を備えるとよい。つまり、照明装置400は、実施の形態1の実施例1の変形例10に係る照明装置100jが有する第1点灯回路7にかえて、第3点灯回路を備える。また、第3点灯回路と、第2点灯回路8とは、異なる回路である。
このように、照明装置400は、第3点灯回路及び第2点灯回路8を備える。つまり、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、及び、複数の青色LED光源16と複数の白色LED光源12とのそれぞれに対し、異なる点灯回路が設けられている。このため、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、及び、複数の青色LED光源16へ供給される直流電流値と、複数の白色LED光源12へ供給される直流電流値と、を大きく変えることができる。よって、複数の白色LED光源12から照射する光の全光束を増加させることが容易となる。
本実施の形態に係る照明装置400は、以下の構成であってもよい。
図43で示された照明装置100jxxと同様に、本実施の形態に係る照明装置400が2個のLEDパネル401を備える場合に、複数の第3点灯回路と、1個の第2点灯回路8とを備えるとよい。
このように、照明装置400が複数のLEDパネル401を備えても、少なくとも1個の白色LED光源12を点灯させる第2点灯回路8が1個設けられていればよい。このため、照明装置400が備える第2点灯回路8の個数を低減させることができるため、照明装置400のコストを低減させることができる。
本実施の形態に係る照明装置400は、図38で示されたフローチャートに従って制御されてもよい。つまりは、照明装置400においては、少なくとも1個の白色LED光源12は、照明装置400が照射する映像光を示す映像データの所定の画素アドレスに含まれる所定のデータに基づいて、所定の輝度で点灯する。
これにより、例えば、コントローラ5が記憶装置600から輝度データを取得しなくても、コントローラ5は複数の白色LED光源12を制御することができる。つまり、記憶装置600が、ユーザ(受付装置)から輝度データを出力するための指示を取得しなくても、コントローラ5は複数の白色LED光源12を制御することができる。このため、ユーザによる操作の簡便化が図られる。
本実施の形態に係る照明装置400は、以下の構成であってもよい。
実施の形態1の実施例1の変形例11と同様に、本実施の形態に係る照明装置400は、少なくとも1個の集光レンズ28kを備えるとよい。ここでは、少なくとも1個の白色LED光源12のそれぞれは蛍光部材を有し、照明装置400は、少なくとも1個の蛍光部材と光拡散板2との間に配置され少なくとも1個の蛍光部材のそれぞれから出射した光を集光する集光レンズ28kを備える。この場合においても、集光レンズ28kの個数と白色LED光源12の個数とは同じであり、1個の集光レンズ28kと1個の白色LED光源12とが対応するように配置されている。
これにより、図46等で説明したように、集光レンズ28kにより白色LED光源12から出射した白色光が集光されるため、照明装置400はz軸正側に強い白色光を照射することができる。例えば、照明装置400が天空照明である場合に、この強い白色光を太陽を模した光として利用することができる。
本実施の形態に係る照明装置400は、以下の構成であってもよい。
照明装置400が備える光拡散板2において、少なくとも1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度は、少なくとも1個の白色LED光源12に隣り合う赤色LED光源14の直上における光拡散の程度より小さい。
このため、1個の白色LED光源12から出射した光は、当該1個の白色LED光源12に隣り合う1個の赤色LED光源14から出射した光よりも、x軸方向及びy軸方向に広がりにくく、z軸正側に進みやすい。
なお、この場合、照明装置400が備える光拡散板2は、変形例12で示された平滑化膜24m又は変形例13で示された平滑化領域24nを有するとよい。
このような照明装置400においては、複数の赤色LED光源14から出射した光に比べ、複数の白色LED光源12から出射した白色光は、x軸方向及びy軸方向に広がりにくく、z軸正側に進みやすい。つまり、このような照明装置400はz軸正側に強い白色光を照射することができる。例えば、照明装置400が天空照明である場合に、この強い白色光を太陽を模した光として利用することができる。
またここで、本実施の形態に係る照明装置400を備える照明制御システムについて説明する。
この照明制御システムにおいては、照明制御システムが備える受付装置を介して、照明装置400が有するコントローラ5がユーザからの指示を取得する。この指示に従って、照明装置400が有するLEDパネル401は、点灯又は消灯する。ここでは、照明装置400は、照明装置100tと同様に、例えば食品販売店舗等の商業施設の天井に設置され、図54が示すように照明装置100tから照射した光が「肉売場」又は「野菜売場」に到達して、「肉売場」の肉又は「野菜売場」の野菜を照明する。
この場合、本実施の形態に係る照明装置400は、以下の構成であるとよい。
実施の形態1の実施例1の変形例16に係る照明装置100tが2個の光(第1光及び第2光)を照射するのと同様に、照明装置400は2個の光(第3光及び第4光)を照射するとよい。
照明装置400は、第3被照射物体に向けて第3光を照射し、第4被照射物体に向けて第4光を照射する。
照明装置400には、第3領域及び第4領域が存在する。第4領域は、第4領域とは区分された、つまりは、第3領域とは異なる領域である。第3領域及び第4領域は、実施の形態1の実施例1の変形例16で示した、第1領域F1及び第2領域F2に相当する。
第3領域には、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16、及び、少なくとも1個の白色LED光源12のうち一部が存在する。第3領域に存在する複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16、及び、少なくとも1個の白色LED光源12は、第3被照射物体に向けて第3光を照射する。
第4領域には、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16、及び、少なくとも1個の白色LED光源12のうち他部が存在する。第4領域に存在する複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16、及び、少なくとも1個の白色LED光源12は、第4被照射物体に向けて第4光を照射する。
ここで、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16、及び、少なくとも1個の白色LED光源12の発光ピーク強度が制御される。つまり、赤色LED光源14、緑色LED光源15、青色LED光源16、及び、白色LED光源12のそれぞれが照射する赤色光、緑色光、青色光及び白色光の発光ピーク強度が制御される。
図55及び図56で示されたように、第3光が照射された第3被照射物体の色再現性、及び、第4光が照射された第4被照射物体の色再現性が高くなるように、赤色光、緑色光、青色光及び白色光の発光ピーク強度が制御される。
ここでは、照明制御システムが上記のような構成を有する照明装置400を備えるため、第3被照射物体及び第4被照射物体等の被照射物体に応じて、照明装置400から照射する光の発光スペクトルを制御することができる。つまり、この照明制御システムは、被照射物体に応じて高い演色性となるように調整することができる。このため、この照明制御システムは、空間演出力が高い。
<まとめなど>
以下、実施の形態2についてまとめる。
実施の形態2では、照明装置400は、基板13、基板13に周期的に配置された複数の赤色LED光源14、基板13に周期的に配置された複数の緑色LED光源15、基板13に周期的に配置された複数の青色LED光源16、及び、基板13に配置された少なくとも1個の白色LED光源12を有するLEDパネル401と、LEDパネル401と対向して配置された光拡散板2と、を備える。基板13の平面視で、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16のそれぞれの位置は、複数の赤色LED光源14の位置が平行移動された位置である。少なくとも1個の白色LED光源12のそれぞれは、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16のうち、当該白色LED光源12と隣り合う2個の同色のLED光源の間に配置される。複数の赤色LED光源14の配置密度は、少なくとも1個の白色LED光源12の配置密度より大きい。
照明装置400においては、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16によって、例えば、青空、曇り空又は夕焼け等を模した映像光を生成することができる。また、少なくとも1個の白色LED光源12によって、例えば、周囲を照らす照明光を照射することができる。また、光拡散板2によって、映像光が示す映像をぼかして表示することができる。つまり、本実施の形態に係る照明装置400は、ぼかした映像と、白色照明光とを組み合わせることができるため、空間演出力が高い。
さらに、少なくとも1個の白色LED光源12が出射する白色照明光に、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16による赤色光、緑色光及び青色光が加えられることで、照明装置400が出射する光の演色性を制御することができる。
また、1個の装置である照明装置400から照明光及び映像光を出射することができる。このため、背景技術で示した引用文献1とは異なり、複数の装置を配置する必要がないため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりすることはなく、つまりは、照明装置400は、施工性が高い。
以上まとめると、照明光を照射しつつ空間演出力及び施工性が高い照明装置400が実現される。
変形例1では、照明装置400aは、複数の白色LED光源12を備える。複数の白色LED光源12は、周期的に配置される。複数の赤色LED光源14のそれぞれの中心の平均間隔をd3とし、複数の白色LED光源12のそれぞれの中心の平均間隔をd2としたとき、1/d3>1/d2である。
例えば、低い出力の白色LED光源12が多数設けられた場合と、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合とでは、複数の白色LED光源12の総出力を同一にすることができるときがある。しかし、一般的には、高い出力の白色LED光源12が少数設けられた場合の方が、複数の白色LED光源12に関するコストを低減できる可能性が高い。
よって、平均間隔であるd3及び平均間隔であるd2が、1/d3>1/d2を満たすことで、複数の白色LED光源12の配置密度がより低くなり、つまりは、より少数の白色LED光源12が設けられることとなる。従って、変形例1に係る照明装置400aのコストを低減させることができる。
変形例1では、光拡散板において、少なくとも1個の白色LED光源12の直上における光拡散の程度は、複数の赤色LED光源14のうち少なくとも1個の白色LED光源12に隣り合う赤色LED光源14の直上における光拡散の程度より大きい。
これにより、白色LED光源12から照射する光が、赤色LED光源14から照射する光よりも光散乱(光拡散)されやすい。よって、白色LED光源12から照射する光がドット感等の違和感のある光となることが抑制される。このような照明装置400aは、空間演出力がより高い。
変形例2では、照明装置400bは、照明装置400bが照射する映像を示す映像光と照明光とを駆動するコントローラ5を有する。複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16が配置されたアドレスを第4画素アドレスとし、少なくとも1個の白色LED光源12が配置されたアドレスを第5画素アドレスとし、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16及び少なくとも1個の白色LED光源12が配置されていないアドレスを第6画素アドレスとする。このときに、コントローラ5は、映像光を示す映像データをそのまま、あるいは、映像データから第5画素アドレス及び第6画素アドレスに相当するデータが間引かれたデータを、第4画素アドレスに当てはめて、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15及び複数の青色LED光源16を制御する。またコントローラ5は、照明光を示す輝度データを、第5画素アドレスに当てはめて、少なくとも1個の白色LED光源12を制御する。
これにより、ユーザからの指示に基づいて、照明装置400bは映像光及び照明光を切り替えて照射することができる。このような照明装置400bは、空間演出力がより高い。また、図70で示した照明装置400bが用いられた場合には、映像データが間引かれることで、データ量が削減され、データ通信の負荷が軽減される。また、図71で示した照明装置400bが用いられた場合には、映像データが間引かれる処理が行われなくてもよい。
また、照明装置400は、照明装置400が照射する映像を示す映像光と照明光とを制御するコントローラ5と、第3点灯回路と、第2点灯回路8とを有してもよい。第3点灯回路は、コントローラ5に接続されている点灯回路であって、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、及び、複数の青色LED光源16を点灯させる。第2点灯回路8は、コントローラ5に接続されている点灯回路であって、少なくとも1個の白色LED光源12(例えば、複数の白色LED光源12)を点灯させる。第3点灯回路と、第2点灯回路とは、異なる回路である。
これにより、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、及び、複数の青色LED光源16と複数の白色LED光源12とのそれぞれに対し、異なる点灯回路が設けられている。このため、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、及び、複数の青色LED光源16へ供給される直流電流値と、複数の白色LED光源12へ供給される直流電流値と、を大きく変えることができる。よって、複数の白色LED光源12から照射する光の全光束を増加させることが容易となる。
また、照明装置400は、複数の第3点灯回路と、1個の第2点灯回路8とを有してもよい。
このように、照明装置400が複数のLEDパネル401を備えても、少なくとも1個の白色LED光源12を点灯させる第2点灯回路8が1個設けられていればよい。このため、照明装置400が備える第2点灯回路8の個数を低減させることができるため、照明装置400のコストを低減させることができる。
また、照明装置400では、光拡散板2において、少なくとも1個の白色LED光源12(例えば、複数の白色LED光源12)の直上における光拡散の程度は、少なくとも1個の白色LED光源12に隣り合う赤色LED光源14の直上における光拡散の程度より小さくてもよい。
これにより、複数の赤色LED光源14から出射した光に比べ、複数の白色LED光源12から出射した白色光は、x軸方向及びy軸方向に広がりにくく、z軸正側に進みやすい。つまり、このような照明装置400はz軸正側に強い白色光を照射することができる。例えば、照明装置400が天空照明である場合に、この強い白色光を太陽を模した光として利用することができる。このような照明装置400は、空間演出力がより高い。
本実施の形態においては、照明制御システムは、照明装置400を備える。複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16、及び、少なくとも1個の白色LED光源12のうち一部は第3領域に存在し、第3被照射物体に向けて第3光を照射する。複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16、及び、少なくとも1個の白色LED光源12のうち他部は第3領域とは区分された第4領域に存在し、第4被照射物体に向けて第4光を照射する。第3光が照射された第3被照射物体の色再現性、及び、第4光が照射された第4被照射物体の色再現性が高くなるように、複数の赤色LED光源14、複数の緑色LED光源15、複数の青色LED光源16、及び、少なくとも1個の白色LED光源12の発光ピーク強度が制御される。
これにより、第3被照射物体及び第4被照射物体等の被照射物体に応じて、照明装置400から照射する光の発光スペクトルを制御することができる。つまり、この照明制御システムは、被照射物体に応じて高い演色性となるように調整することができる。このため、この照明制御システムは、空間演出力が高い。
また、1個の装置である照明装置400から照明光及び映像光を出射することができる。このため、背景技術で示した引用文献1とは異なり、複数の装置を配置する必要がないため、設置場所が制限されたり配線等の設置が困難であったりすることはない。このような照明装置400を備える照明制御システムは、照明光を照射しつつ空間演出力及び施工性が高い。
(その他の実施の形態)
以上、本開示に係る照明装置及び照明制御システムについて、実施の形態、実施例及び変形例に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態、実施例及び変形例に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態に施したものや、実施の形態、実施例及び変形例における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲に含まれる。
また、上記の実施の形態は、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略等を行うことができる。
本開示は、照明装置及び照明制御システム等の種々の製品に利用することができる。
1、1b、1c、1d、1f、1g、1h、1i、1j、1jxx、1k、1m、1n、1p、1q、1t、201、201a、201b、201c、201d、301、401、401a、401b LEDパネル
2、2a、2e、2h、2i、2m、2n 光拡散板
3、3a 筐体
4 電源
5 コントローラ
7 第1点灯回路
8 第2点灯回路
11、11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g、11h、11i、11j、11k、11m、11n、11o、11p、11q、11r、11s、11t 多色LED光源
11G 緑色LEDチップ
11R 赤色LEDチップ
11B 青色LEDチップ
12、12a、12b、12c 白色LED光源
13 基板
14 赤色LED光源
15、15a、15b 緑色LED光源
16、16a、16b 青色LED光源
17 他色LED光源
21 光出射面
21e 内側光拡散板
21h、21i、22h、22i 光拡散の程度
22e 外側光拡散板
24m 平滑化膜
24n 平滑化領域
28k 集光レンズ
100、100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、100h、100i、100j、100jx、100jxx、100k、100m、100n、100p、100q、100t、200、200a、200b、200c、200d、300、400、400a、400b 照明装置
114 封止樹脂
115 ケース
116 周囲壁
131 第1主面
132 第2主面
500、501、502 照明制御システム
600 記憶装置
601 制御部
602 記憶部
603 変換器
A1、A2、A3、A4、A5 領域
A6、A7 白色LED光源群領域
E1、E2、E3 辺
F1 第1領域
F2 第2領域
L3、L4 距離
P1、P2、P3 外接多角形
r1、r4 第1列
r2、r5 第2列
r3、r6 第3列
s1、s3 第1組
s2、s4 第2組

Claims (30)

  1. 基板、前記基板に周期的に配置された複数の多色LED光源、及び、前記基板に配置された少なくとも1個の白色LED光源を有するLEDパネルと、
    前記LEDパネルと対向して配置された光拡散板と、を備え、
    前記少なくとも1個の白色LED光源のそれぞれは、前記複数の多色LED光源のうち、当該白色LED光源と隣り合う4個の多色LED光源の間に配置される
    照明装置。
  2. 前記複数の多色LED光源は、互いに平行な複数の列に並ぶように周期的に配置され、
    前記複数の多色LED光源のそれぞれは、赤色LEDチップ、緑色LEDチップ及び青色LEDチップを有し、
    前記複数の多色LED光源のそれぞれにおける前記赤色LEDチップ、前記緑色LEDチップ及び前記青色LEDチップの並ぶ順番は、前記列ごとに同じ向きであり、
    前記複数の列のうち第1列における前記複数の多色LED光源の前記並ぶ順番と、前記複数の列のうち前記第1列とそれぞれが隣り合う第2列及び第3列のそれぞれにおける前記複数の多色LED光源の前記並ぶ順番とは、異なり、
    前記第2列における前記複数の多色LED光源の前記並ぶ順番と、前記第3列における前記複数の多色LED光源の前記並ぶ順番とは、同じである
    請求項1記載の照明装置。
  3. 前記複数の多色LED光源は、赤色LEDチップ、緑色LEDチップ及び青色LEDチップを有し、
    前記複数の多色LED光源のそれぞれにおける前記赤色LEDチップ、前記緑色LEDチップ及び前記青色LEDチップの並ぶ順番は、前記複数の多色LED光源のうち隣り合う多色LED光源において交互に異なる向きである
    請求項1記載の照明装置。
  4. 基板、前記基板に周期的に配置された複数の赤色LED光源、前記基板に周期的に配置された複数の緑色LED光源、前記基板に周期的に配置された複数の青色LED光源、及び、前記基板に配置された少なくとも1個の白色LED光源を有するLEDパネルと、
    前記LEDパネルと対向して配置された光拡散板と、を備え、
    前記基板の平面視で、前記複数の緑色LED光源及び前記複数の青色LED光源のそれぞれの位置は、前記複数の赤色LED光源の位置が平行移動された位置であり、
    前記少なくとも1個の白色LED光源のそれぞれは、前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源及び前記複数の青色LED光源のうち、当該白色LED光源と隣り合う2個の同色のLED光源の間に配置され、
    前記複数の赤色LED光源の配置密度は、前記少なくとも1個の白色LED光源の配置密度より大きい
    照明装置。
  5. 前記複数の多色LED光源は、市松模様状に周期的に配置され、
    前記基板の平面視で、前記複数の多色LED光源の全てを囲う外接多角形の一辺は、前記市松模様状の横方向又は縦方向と平行である
    請求項1~3のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 複数の前記白色LED光源を備え、
    前記複数の白色LED光源のうち隣り合う2個の白色LED光源が同一光束で点灯したとき、
    前記光拡散板の直上から測定された、隣り合う前記2個の白色LED光源のそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域の輝度分布において、
    輝度の最小値を輝度の最大値で割った輝度比は、0.1以上1.0以下である
    請求項1又は4に記載の照明装置。
  7. 前記複数の多色LED光源のうち隣り合う2個の多色LED光源が同一光束で点灯したとき、
    前記光拡散板の直上から測定された、隣り合う前記2個の多色LED光源のそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域の輝度分布において、
    輝度の最小値を輝度の最大値で割った輝度比は、0.9以上1.0以下である
    請求項1~3及び5のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 前記複数の多色LED光源は、互いに平行な複数の列に並ぶように配置され、
    前記複数の列のうち第1列における前記複数の多色LED光源が消灯し、かつ、前記複数の列のうち前記第1列とそれぞれが隣り合う第2列及び第3列のそれぞれにおける前記複数の多色LED光源が同一色及び同一光束で点灯したとき、
    前記光拡散板の直上から測定された、互いに最も距離が近い前記第2列における前記多色LED光源及び前記第3列における前記多色LED光源のそれぞれの中心の直上の位置間を結ぶ領域の輝度分布において、
    輝度の最小値を輝度の最大値で割った輝度比は、0.1以上0.9以下である
    請求項1~3、5及び7のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. 前記複数の多色LED光源は、互いに平行な複数の列に並ぶように配置され、
    前記複数の列のうち1個の列における前記複数の多色LED光源のみが点灯したとき、
    前記光拡散板の直上から測定された、前記1個の列における前記複数の多色LED光源のうち1個の多色LED光源の中心の直上を通り前記1個の列と直交する方向の領域の輝度分布において、
    前記1個の多色LED光源の直上の輝度に対して輝度が1/2になる位置と、前記1個の多色LED光源の中心の直上の位置との間の距離である第1半半値幅をL1とし、
    前記複数の列の間隔をD1としたとき、
    L1/D1が0以上3以下である
    請求項1~3、5、7及び8のいずれか1項に記載の照明装置。
  10. 前記複数の多色LED光源のうち1個の多色LED光源のみが点灯したとき、
    前記光拡散板の直上から測定された、前記1個の多色LED光源の中心の直上を通る領域の輝度分布において、
    前記1個の多色LED光源の直上の輝度に対して輝度が1/2になる位置と前記1個の多色LED光源の中心の直上の位置との間の距離である第2半半値幅をL2とし、
    前記複数の多色LED光源のそれぞれの中心の間隔をD2としたとき、
    L2/D2が0以上1.5以下である
    請求項1~3、5及び7~9のいずれか1項に記載の照明装置。
  11. 前記光拡散板は、内側光拡散板と、前記内側光拡散板の直上に配置される外側光拡散板とからなり、
    前記内側光拡散板と前記少なくとも1個の白色LED光源との距離は、前記外側光拡散板と前記少なくとも1個の白色LED光源との距離の50%以上100%以下である
    請求項1又は4に記載の照明装置。
  12. 複数の前記白色LED光源を備え、
    前記複数の白色LED光源は、周期的に配置され、
    前記複数の多色LED光源のそれぞれの中心の平均間隔をd1とし、
    前記複数の白色LED光源のそれぞれの中心の平均間隔をd2としたとき、
    1/d1 > 1/d2 である
    請求項1~3、5及び7~10のいずれか1項に記載の照明装置。
  13. 前記光拡散板において、
    前記少なくとも1個の白色LED光源の直上における光拡散の程度は、前記複数の多色LED光源のうち前記少なくとも1個の白色LED光源に隣り合う前記多色LED光源の直上における光拡散の程度より大きい
    請求項12に記載の照明装置。
  14. 複数の前記白色LED光源を備え、
    前記複数の白色LED光源は、周期的に配置され、
    前記複数の赤色LED光源のそれぞれの中心の平均間隔をd3とし、
    前記複数の白色LED光源のそれぞれの中心の平均間隔をd2としたとき、
    1/d3 > 1/d2 である
    請求項4に記載の照明装置。
  15. 前記光拡散板において、
    前記少なくとも1個の白色LED光源の直上における光拡散の程度は、前記複数の赤色LED光源のうち前記少なくとも1個の白色LED光源に隣り合う前記赤色LED光源の直上における光拡散の程度より大きい
    請求項14に記載の照明装置。
  16. 前記照明装置が照射する映像を示す映像光と照明光とを制御するコントローラを有し、
    前記複数の多色LED光源が配置されたアドレスを第1画素アドレスとし、前記少なくとも1個の白色LED光源が配置されたアドレスを第2画素アドレスとし、前記複数の多色LED光源及び前記少なくとも1個の白色LED光源が配置されていないアドレスを第3画素アドレスとしたときに、
    前記コントローラは、
    前記映像光を示す映像データから第2画素アドレス及び第3画素アドレスに相当するデータが間引かれたデータを、前記第1画素アドレスに当てはめて、前記複数の多色LED光源を制御し、
    前記照明光を示す輝度データを、第2画素アドレスに当てはめて、前記少なくとも1個の白色LED光源を制御する
    請求項1~3、5、7~10、12及び13のいずれか1項に記載の照明装置。
  17. 前記照明装置が照射する映像を示す映像光と照明光とを駆動するコントローラを有し、
    前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源及び前記複数の青色LED光源が配置されたアドレスを第4画素アドレスとし、前記少なくとも1個の白色LED光源が配置されたアドレスを第5画素アドレスとし、前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源、前記複数の青色LED光源及び前記少なくとも1個の白色LED光源が配置されていないアドレスを第6画素アドレスとしたときに、
    前記コントローラは、
    前記映像光を示す映像データをそのまま、あるいは、前記映像データから第5画素アドレス及び第6画素アドレスに相当するデータが間引かれたデータを、前記第4画素アドレスに当てはめて、前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源及び前記複数の青色LED光源を制御し、
    前記照明光を示す輝度データを、第5画素アドレスに当てはめて、前記少なくとも1個の白色LED光源を制御する
    請求項4に記載の照明装置。
  18. 前記照明装置が照射する映像を示す映像光と照明光とを制御するコントローラと、
    前記コントローラに接続されている点灯回路であって、前記複数の多色LED光源を点灯させる第1点灯回路と、
    前記コントローラに接続されている点灯回路であって、前記少なくとも1個の白色LED光源を点灯させる第2点灯回路とを有し、
    前記第1点灯回路と、前記第2点灯回路とは、異なる回路である
    請求項1~3、5、7~10、12、13及び16のいずれか1項に記載の照明装置。
  19. 複数の前記第1点灯回路と、1個の前記第2点灯回路とを有する
    請求項18に記載の照明装置。
  20. 前記照明装置が照射する映像を示す映像光と照明光とを制御するコントローラと、
    前記コントローラに接続されている点灯回路であって、前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源、及び、前記複数の青色LED光源を点灯させる第3点灯回路と、
    前記コントローラに接続されている点灯回路であって、前記少なくとも1個の白色LED光源を点灯させる第2点灯回路とを有し、
    前記第3点灯回路と、前記第2点灯回路とは、異なる回路である
    請求項4又は17に記載の照明装置。
  21. 複数の前記第3点灯回路と、1個の前記第2点灯回路とを有する
    請求項20に記載の照明装置。
  22. 前記少なくとも1個の白色LED光源のそれぞれは、蛍光部材を有し、
    前記照明装置は、少なくとも1個の前記蛍光部材と前記光拡散板との間に配置され、前記少なくとも1個の蛍光部材のそれぞれから出射した光を集光する集光レンズを有する
    請求項1又は4に記載の照明装置。
  23. 前記光拡散板において、
    前記少なくとも1個の白色LED光源の直上における光拡散の程度は、前記少なくとも1個の白色LED光源に隣り合う前記多色LED光源の直上における光拡散の程度より小さい
    請求項1に記載の照明装置。
  24. 前記光拡散板において、
    前記少なくとも1個の白色LED光源の直上における光拡散の程度は、前記少なくとも1個の白色LED光源に隣り合う前記赤色LED光源の直上における光拡散の程度より小さい
    請求項4に記載の照明装置。
  25. 複数の前記白色LED光源を備え、
    前記基板の平面視において、前記複数の白色LED光源の配置密度がより高い白色LED光源群領域を有する
    請求項22~24のいずれか1項に記載の照明装置。
  26. 複数の前記白色LED光源群領域を有し、
    第1時刻においては、複数の前記白色LED光源群領域のうち1個の前記白色LED光源群領域に配置される前記複数の白色LED光源のみが点灯し、
    前記第1時刻とは異なる第2時刻においては、前記複数の白色LED光源群領域のうち他の1個の前記白色LED光源群領域に配置される前記複数の白色LED光源のみが点灯する
    請求項25記載の照明装置。
  27. 前記LEDパネルは、さらに、前記基板に配置された少なくとも1個の他色LED光源を有し、
    前記少なくとも1個の他色LED光源のそれぞれは、
    前記複数の多色LED光源のうち、当該他色LED光源と隣り合う多色LED光源の間に配置され、
    赤外線領域に発光ピーク波長を有する赤外LED光源であり、又は、前記少なくとも1個の白色LED光源及び前記複数の多色LED光源のそれぞれの発光ピーク波長とは異なる発光ピーク波長を有するLED光源である
    請求項1~3、5、7~10、12、13、16、18及び19のいずれか1項に記載の照明装置。
  28. 請求項1に記載の照明装置を備え、
    前記複数の多色LED光源及び前記少なくとも1個の白色LED光源のうち一部は、第1領域に存在し、第1被照射物体に向けて第1光を照射し、
    前記複数の多色LED光源及び前記少なくとも1個の白色LED光源のうち他部は、前記第1領域とは区分された第2領域に存在し、第2被照射物体に向けて第2光を照射し、
    前記第1光が照射された前記第1被照射物体の色再現性、及び、前記第2光が照射された前記第2被照射物体の色再現性が高くなるように、前記少なくとも1個の白色LED光源、及び、前記複数の多色LED光源の発光ピーク強度が制御される
    照明制御システム。
  29. 請求項4に記載の照明装置を備え、
    前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源、前記複数の青色LED光源、及び、前記少なくとも1個の白色LED光源のうち一部は、第3領域に存在し、第3被照射物体に向けて第3光を照射し、
    前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源、前記複数の青色LED光源、及び、前記少なくとも1個の白色LED光源のうち他部は、前記第3領域とは区分された第4領域に存在し、第4被照射物体に向けて第4光を照射し、
    前記第3光が照射された前記第3被照射物体の色再現性、及び、前記第4光が照射された前記第4被照射物体の色再現性が高くなるように、前記複数の赤色LED光源、前記複数の緑色LED光源、前記複数の青色LED光源、及び、前記少なくとも1個の白色LED光源の発光ピーク強度が制御される
    照明制御システム。
  30. 請求項1~27のいずれか1項に記載の照明装置を備え、
    前記少なくとも1個の白色LED光源は、前記照明装置が照射する映像光を示す映像データの所定の画素アドレスに含まれる所定のデータに基づいて、所定の輝度で点灯する
    照明制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR102584316B1 (ko) * 2023-03-10 2023-10-06 한국건설기술연구원 스펙트럼 확장형 도로전광표지 제어 시스템 및 이를 이용하는 교통정보 취득장치
JP7493904B1 (ja) 2023-04-13 2024-06-03 オーデリック株式会社 Led投光装置

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