[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2022173752A - 回路基板及び電子制御装置 - Google Patents

回路基板及び電子制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022173752A
JP2022173752A JP2021079647A JP2021079647A JP2022173752A JP 2022173752 A JP2022173752 A JP 2022173752A JP 2021079647 A JP2021079647 A JP 2021079647A JP 2021079647 A JP2021079647 A JP 2021079647A JP 2022173752 A JP2022173752 A JP 2022173752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring portion
wiring
circuit board
electronic control
wiring layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021079647A
Other languages
English (en)
Inventor
彰伸 中村
Akinobu Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2021079647A priority Critical patent/JP2022173752A/ja
Publication of JP2022173752A publication Critical patent/JP2022173752A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)

Abstract

【課題】シールドを用いることなく放射ノイズを低減することが可能な回路基板を提供する。【解決手段】回路基板は、第1面と、第1面の反対面である第2面とを有する。回路基板は、第1面から第2面に向かう方向である厚さ方向において積層配置されている複数の配線層と、複数の配線層のうちの厚さ方向において隣り合う2つの間に配置されている複数の絶縁層と、ソルダレジストとを備える。複数の配線層には、第1面に配置されている第1配線層と、厚さ方向において複数の絶縁層のうちの1つを介在させて第1配線層に隣り合っている第2配線層とが含まれている。第1配線層は、第1方向に延在している第1配線部及び第2配線部を有する。第1配線部及び第2配線部は、第1方向に交差している第2方向において互いに離間している。第1配線部を流れる電流は、第2配線部を流れる電流と逆方向に流れる。【選択図】図8

Description

本開示は、回路基板及び電子制御装置に関する。
例えば特開2001-53482号公報(特許文献1)には、電子機器が記載されている。特許文献1に記載の電子機器は、筐体と、カバーと、基板とを有している。特許文献1に記載の電子機器では、基板がカバーに覆われた状態で、筐体内に収納されている。これにより、特許文献1に記載の電子機器によると、基板から放出される電磁波がシールドされることになる。
特開2001-53482号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子機器では、振動による影響を抑制するため、シールドの強度を高めること及びシールドと筐体とを強固に接続することが必要になり、コスト上昇の原因となる。
本開示は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。より具体的には、本開示は、シールドを用いることなく放射ノイズを低減することが可能な回路基板及び電子制御装置を提供するものである。
本開示の回路基板は、第1面と第1面の反対面である第2面とを有する。回路基板は、第1面から第2面に向かう方向である厚さ方向において積層配置されている複数の配線層と、複数の配線層のうちの厚さ方向において隣り合う2つの間に配置されている複数の絶縁層と、ソルダレジストとを備える。複数の配線層には、第1面に配置されている第1配線層と、厚さ方向において複数の絶縁層のうちの1つを介在させて第1配線層に隣り合っている第2配線層とが含まれている。第1配線層は、第1方向に延在している第1配線部及び第2配線部を有する。第1配線部及び第2配線部は、第1方向に交差している第2方向において互いに離間している。第1配線部を流れる電流は、第2配線部を流れる電流と逆方向に流れる。第1配線部は、第1配線部の第1方向における両端部で第2配線層に電気的に接続されている。第2配線部は、第2配線部の第1方向における両端部で第2配線層に電気的に接続されている。ソルダレジストは、第1面及び第2面のいずれか一方を被覆している。
本開示の電子制御装置は、第1回路基板と第2回路基板とを備える。第1回路基板は、上記の回路基板である。第1回路基板は、第2面が第2回路基板に対向するように配置されている。ソルダレジストは、第1面を被覆している。
本開示の回路基板及び電子制御装置によると、シールドを用いることなく放射ノイズを低減することが可能である。
電子制御装置100のブロック図である。 電子制御装置100の構造上の配置を示す模式図である。 回路基板10の断面図である。 回路基板10の回路図である。 電圧生成回路30の動作を示すタイミングチャートである。 第1状態において電圧生成回路30を流れる電流を示す説明図である。 第2状態において電圧生成回路30を流れる電流を示す説明図である。 回路基板10の配線層11aにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。 回路基板10の配線層11bにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。 回路基板10の配線層11cにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。 回路基板10の配線層11dにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。 回路基板10の配線層11eにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。 回路基板10の配線層11fにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。 電子制御装置100Aの配線層11aにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。 電子制御装置100Aの回路基板10に周波数の低い電流が流れる場合に発生する磁界を示す模式図である。 電子制御装置100Aの回路基板10に周波数の高い電流が流れる場合の電流経路を示す模式図である。 電子制御装置100Aの回路基板10に周波数の高い電流が流れる場合に発生する磁界を示す模式図である。 電子制御装置100Aの構造上の配置を示す模式図である。 電子制御装置100及び電子制御装置100Aの回路基板10の第1面10aから20mm上方での磁界強度を示すグラフである。 電子制御装置100Bが有する回路基板10の断面図である。 電子制御装置100、電子制御装置100A及び電子制御装置100Bの回路基板10の第1面10aから20mm上方での磁界強度を示すグラフである。 電子制御装置100Cが有する回路基板10の配線層11aにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。 電子制御装置100、電子制御装置100A及び電子制御装置100Cの回路基板10の第1面10aから20mm上方での磁界強度を示すグラフである。
本開示の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。以下の図面では、同一又は相当する部分に同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さないものとする。
実施の形態1.
実施の形態1に係る電子制御装置(「電子制御装置100」とする)を説明する。
(電子制御装置100の構成)
以下に、電子制御装置100の構成を説明する。
図1は、電子制御装置100のブロック図である。図1に示されるように、電子制御装置100は、回路基板10と、回路基板20とを有している。回路基板10には、電圧生成回路30及び制御回路40が実装されている。回路基板20には、制御回路50が実装されている。
回路基板10及び回路基板20は、ケーブル61により電気的に接続されている。より具体的には、ケーブル61により、制御回路40と制御回路50とが電気的に接続されている。回路基板10は、ケーブル62により外部電源200に電気的に接続されている。より具体的には、ケーブル62により、電圧生成回路30と外部電源200とが電気的に接続されている。外部電源200は、例えば直流電源である。
回路基板20は、ケーブル63により電子制御装置300に電気的に接続されている。電子制御装置300は、電子制御装置100とは別の電子制御装置である。より具体的には、ケーブル63により、制御回路50と電子制御装置300とが電気的に接続されている。
電圧生成回路30は、外部電源200から所望の電圧を生成するスイッチング回路である。制御回路40は、電圧生成回路30からの出力電圧の制御を行う。制御回路40は、電圧生成回路30の電圧及び電流を検知する。制御回路40は、電圧生成回路30の電圧及び電流に異常が検知された場合に、例えば、電圧生成回路30からの電圧の出力を停止する制御を行う。
制御回路50は、ケーブル61を介して制御回路40と通信する。制御回路50は、電圧生成回路30の状態をモニタリングする。制御回路50は、ケーブル63を介して電子制御装置300と通信する。
図2は、電子制御装置100の構造上の配置を示す模式図である。図2に示されるように、電子制御装置100は、筐体70を有している。回路基板10及び回路基板20は、筐体70内に収納されている。回路基板10及び回路基板20は、筐体70に固定されている。回路基板10及び回路基板20は、筐体70内に収納されている別の筐体に固定されていてもよい。筐体70は、導電性の材料により形成されている。筐体70は、例えばステンレス鋼又はアルミニウム合金により形成されている。
回路基板10及び回路基板20は、筐体70内において、間隔を空けて対向配置されている。回路基板10と回路基板20との間の間隔は、例えば、数cm程度である。
回路基板10は、第1面10aと第2面10bとを有している。第1面10aは、回路基板20側を向いている。第2面10bは、第1面10aの反対面である。回路基板20は、第1面20aと第2面20bとを有している。第1面20aは、回路基板10側を向いている。第2面20bは、第1面20aの反対面である。
図3は、回路基板10の断面図である。図3に示されるように、回路基板10は、複数の配線層11と、複数の絶縁層12とを有している。複数の配線層11は、第1面10aから第2面10bに向かう方向(厚さ方向)において積層配置されている。複数の絶縁層12の各々は、厚さ方向において隣り合う2つの配線層11の間に配置されている。図3に示される例では、複数の配線層11の数は6である。但し、複数の配線層11の数は、6よりも少なくてもよい。複数の配線層11の数は、6よりも多くてもよい。
配線層11は、導電性の材料により形成されている。配線層11は、例えば、銅により形成されている。絶縁層12は、絶縁性の材料により形成されている。絶縁層12は、例えば、ガラスエポキシ、紙エポキシ、複合基材エポキシ、ガラスコンポジット又はガラスポリイミドにより形成されている。
第1面10a及び第2面10bのいずれかは、ソルダレジスト13により被覆されている。図3の例では、ソルダレジスト13は、第2面10bを被覆している。すなわち、ソルダレジスト13は、回路基板20に対向している回路基板10の面の反対面を被覆していることが好ましい。ソルダレジスト13は、絶縁性の材料により形成されている。ソルダレジスト13は、ガラスエポキシ、紙エポキシ、複合基材エポキシ、ガラスコンポジット又はガラスポリイミドにより形成されている。ソルダレジスト13は、第1面10a及び第2面10bのうちのケーブル61及びケーブル62が接続されていない面を被覆していてもよい。
図4は、回路基板10の回路図である。図4に示されるように、回路基板10は、端子31a、端子31b、端子31c及び端子31dと、コンデンサ32a及びコンデンサ32bと、トランジスタ33a、トランジスタ33b、トランジスタ33c及びトランジスタ33dと、トランス34と、ダイオード35a及びダイオード35bと、インダクタ36と、コンデンサ37と、絶縁素子38a及び絶縁素子38bとを有している。
端子31a及び端子31bは、ケーブル62により、外部電源200に電気的に接続されている。なお、外部電源200は交流電源である場合、端子31a及び端子31bとケーブル62との間には、交流-直流変換回路が接続されていてもよい。コンデンサ32a及びコンデンサ32bは、端子31aと端子31bとの間に直列接続されている。コンデンサ32a及びコンデンサ32bは、ノイズ除去用のコンデンサである。
トランジスタ33a及びトランジスタ33bは、端子31aと端子31bとの間において、直列接続されている。トランジスタ33c及びトランジスタ33dは、端子31aと端子31bとの間において、直列接続されている。トランジスタ33a、トランジスタ33b、トランジスタ33c及びトランジスタ33dは、例えば、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。但し、トランジスタ33a、トランジスタ33b、トランジスタ33c及びトランジスタ33dは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよい。トランジスタ33a、トランジスタ33b、トランジスタ33c及びトランジスタ33dは、例えば、シリコン基板を用いて形成されている。トランジスタ33a、トランジスタ33b、トランジスタ33c及びトランジスタ33dは、例えば、炭化珪素基板又は窒化ガリウム基板を用いて形成されていてもよい。
トランス34は、第1入力端子と、第2入力端子とを有している。トランス34の第1入力端子及び第2入力端子は、それぞれトランジスタ33aとトランジスタ33bとの間及びトランジスタ33cとトランジスタ33dとの間に接続さている。トランス34は、第1出力端子と、第2出力端子と、第3出力端とを有している。トランス34の第1出力端子及び第2出力端子は、それぞれダイオード35a及びダイオード35bに接続されている。トランス34の第3出力端子は、端子31dに接続されている。
インダクタ36は、一方端において、ダイオード35a及びダイオード35bに接続されている。インダクタ36は、他方端において、端子31cに接続されている。コンデンサ37は、端子31c及び端子31dに接続されている。絶縁素子38aは、トランジスタ33a及びトランジスタ33bのゲートに接続されている。絶縁素子38bは、トランジスタ33c及びトランジスタ33dのゲートに接続されている。
図4の例では、コンデンサ32a及びコンデンサ32bと、トランジスタ33a、トランジスタ33b、トランジスタ33c及びトランジスタ33dと、トランス34と、ダイオード35a及びダイオード35bと、インダクタ36と、コンデンサ37とにより、フルブリッジ型の直流-直流変換回路として、電圧生成回路30が構成されている。但し、電圧生成回路30は、ハーフブリッジ型、フライバック型またはフォワード型のスイッチング電源回路であってもよい。
回路基板10は、電圧検出回路41と、CPU42と、端子43とを有している。電圧検出回路41及びCPU42は、制御回路40を構成している。
電圧検出回路41は、端子31cと端子31dとの間の電圧を検出する。電圧検出回路41は、検出した電圧を、CPU42に入力可能な電圧値に変換し、CPU42に入力する。CPU42は、絶縁素子38aが所定の電圧になるように制御する。これにより、トランジスタ33a及びトランジスタ33bの通電状態が制御される。CPU42は、絶縁素子38bが所定の電圧になるように制御する。これにより、トランジスタ33c及びトランジスタ33dの通電状態が制御される。
端子43は、ケーブル63に接続されている。これにより、CPU42が制御回路50と通信することができる。制御回路50は、CPU42との通信により、回路基板10の状態をモニタリングすることができる。
図5は、電圧生成回路30の動作を示すタイミングチャートである。図6は、第1状態において電圧生成回路30を流れる電流を示す説明図である。図7は、第2状態において電圧生成回路30を流れる電流を示す説明図である。図5に示されるように、時間tから時間tまでの間を第1状態とし、時間tから時間tまでの間を第2状態とする。図6中では、電流が点線矢印により示されている。
第1状態では、トランジスタ33a及びトランジスタ33dがオン状態とされ、トランジスタ33b及びトランジスタ33cがオフ状態とされる。その結果、図6に示されるように、電圧生成回路30の一次側では、電流が、端子31aから端子31bに向かって、トランジスタ33a、トランス34及びトランジスタ33dを流れる。また、電圧生成回路30の二次側では、電流が、端子31dから端子31cに向かって、トランス34、ダイオード35a及びインダクタ36を流れる。
第2状態では、トランジスタ33a及びトランジスタ33dがオフ状態とされ、トランジスタ33b及びトランジスタ33cがオン状態とされる。その結果、図7に示されるように、電圧生成回路30の一次側では、電流が、端子31aから端子31bに向かって、トランジスタ33c、トランス34及びトランジスタ33bを流れる。また、電圧生成回路30の二次側では、電流が、端子31dから端子31cに向かって、トランス34、ダイオード35b及びインダクタ36を流れる。
第1状態及び第2状態が交互に繰り返されることにより、インダクタ36には、図5に示されるように、パルス状の電圧が出力される。このパルス状の電圧がコンデンサ37で平滑化されることにより、端子31c及び端子31dには、任意の直流電圧が生成されることになる。
回路基板10が有する6つの配線層11を、それぞれ、配線層11a、配線層11b、配線層11c、配線層11d、配線層11e及び配線層11fとする(図3参照)。配線層11a、配線層11b、配線層11c、配線層11d、配線層11e及び配線層11fは、第1面10a側から第2面10b側に向かってこの順で配置されている。すなわち、第1面10aにある配線層11が配線層11aであり、第2面10bにある配線層11が配線層11fである。
図8は、回路基板10の配線層11aにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。図8に示されるように、配線層11aは、第1配線部11aaと、第2配線部11abと、第3配線部11acと、第4配線部11adとを有している。
第1配線部11aa及び第2配線部11abは、第1方向DR1に延在している。第1配線部11aa及び第2配線部11abは、第2方向DR2において、互いに離間している。第2方向DR2は、第1方向DR1に交差(好ましくは、直交)している。
第1配線部11aaの第1方向DR1における一方端部及び第2配線部11abの第1方向DR1における一方端部は、トランス34に接続されている。第1配線部11aaの第1方向DR1における他方端部は、第3配線部11acに接続されている。第3配線部11acは、トランジスタ33a及びトランジスタ33cに接続されている。第4配線部11adは、トランジスタ33b及びトランジスタ33cに接続されている。
図9は、回路基板10の配線層11bにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。図9に示されるように、配線層11bは、第1配線部11baと、第2配線部11bbと、第3配線部11bcと、第4配線部11bdを有している。
第1配線部11ba及び第2配線部11bbは、第1方向DR1に延在している。第1配線部11ba及び第2配線部11bbは、第2方向DR2において、互いに離間している。第1配線部11baの第1方向DR1における一方端部及び第2配線部11bbの第1方向DR1における一方端部は、トランス34に接続されている。第1配線部11baの第1方向DR1における他方端部は、第3配線部11bcに接続されている。第3配線部11bcは、トランジスタ33a及びトランジスタ33cに接続されている。第4配線部11bdは、トランジスタ33b及びトランジスタ33cに接続されている。
厚さ方向に沿って見た平面視において、第1配線部11ba、第2配線部11bb、第3配線部11bc及び第4配線部11bdは、それぞれ、第1配線部11aa、第2配線部11ab、第3配線部11ac及び第4配線部11adに重なっている。すなわち、配線層11a及び配線層11bは、互いに同一のレイアウトになっている。
図10は、回路基板10の配線層11cにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。図10に示されるように、配線層11cは、第1配線部11caと、第2配線部11cbと、第4配線部11cdと、第5配線部11ceとを有している。
第1配線部11ca及び第2配線部11cbは、第1方向DR1に延在している。第1配線部11ca及び第2配線部11cbは、第2方向DR2において、互いに離間している。第1配線部11caの第1方向DR1における一方端部及び第2配線部11cbの第1方向DR1における一方端部は、トランス34に接続されている。第4配線部11cdは、トランジスタ33b及びトランジスタ33cに接続されている。第5配線部11ceは、第2配線部11cbの第1方向DR1における他方端部と第5配線部11ceとを接続している。
厚さ方向に沿って見た平面視において、第1配線部11ca、第2配線部11cb及び第4配線部11bdは、それぞれ、第1配線部11aa、第2配線部11ab及び第4配線部11adに重なっている。
図11は、回路基板10の配線層11dにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。図11に示されるように、配線層11dは、第1配線部11daと、第2配線部11dbと、第4配線部11ddと、第5配線部11deとを有している。
第1配線部11da及び第2配線部11dbは、第1方向DR1に延在している。第1配線部11da及び第2配線部11dbは、第2方向DR2において、互いに離間している。第1配線部11daの第1方向DR1における一方端部及び第2配線部11dbの第1方向DR1における一方端部は、トランス34に接続されている。第4配線部11ddは、トランジスタ33b及びトランジスタ33cに接続されている。第5配線部11deは、第2配線部11dbの第1方向DR1における他方端部と第5配線部11deとを接続している。
厚さ方向に沿って見た平面視において、第1配線部11da、第2配線部11db及び第4配線部11bdは、それぞれ、第1配線部11ca、第2配線部11cb及び第4配線部11cdに重なっている。すなわち、配線層11c及び配線層11dは、互いに同一のレイアウトになっている。
図12は、回路基板10の配線層11eにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。図12に示されるように、配線層11eは、第1配線部11eaと、第2配線部11ebと、第6配線部11efと、第7配線部11egと、第8配線部11ehと、第9配線部11eiとを有している。
第1配線部11aa~第1配線部11faを流れる電流は、第2配線部11ab~第2配線部11fbを流れる電流と逆方向に流れる。
第1配線部11ea及び第2配線部11ebは、第1方向DR1に延在している。第1配線部11da及び第2配線部11dbは、第2方向DR2において、互いに離間している。第6配線部11efは、トランジスタ33a、トランジスタ33c及び端子31aを接続している。第7配線部11egは、トランジスタ33b、トランジスタ33d及び端子31bを接続している。
第8配線部11ehは、トランジスタ33aのゲート及び絶縁素子38aを接続している。第9配線部11eiは、トランジスタ33bのゲート及び絶縁素子38aを接続している。厚さ方向に沿って見た平面視において、第1配線部11ea及び第2配線部11ebは、それぞれ、第1配線部11aa及び第2配線部11abに重なっている。
図13は、回路基板10の配線層11fにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。図13に示されるように、配線層11fは、第1配線部11faと、第2配線部11fbと、第6配線部11ffと、第7配線部11fgと、第8配線部11fhと、第9配線部11fiとを有している。
第1配線部11fa及び第2配線部11fbは、第1方向DR1に延在している。第1配線部11da及び第2配線部11dbは、第2方向DR2において、互いに離間している。第6配線部11ffは、トランジスタ33a、トランジスタ33c及び端子31aを接続している。第7配線部11fgは、トランジスタ33b、トランジスタ33d及び端子31bを接続している。
第8配線部11fhは、トランジスタ33cのゲート及び絶縁素子38bを接続している。第9配線部11fiは、トランジスタ33dのゲート及び絶縁素子38bを接続している。厚さ方向に沿って見た平面視において、第1配線部11fa及び第2配線部11fbは、それぞれ、第1配線部11aa及び第2配線部11abに重なっている。
図8~図13に示されるように、第1配線部11aa~第1配線部11faの第1方向DR1における両端部は、互いに電気的に接続されている。より具体的には、第1配線部11aa~第1配線部11faの第1方向DR1における一方端部は、第2方向DR2に沿って並んでいる複数のビアホール11gにより、電気的に接続されている。また、第1配線部11aa~第1配線部11faの第1方向DR1における他方端部は、第2方向DR2に沿って並んでいる複数のビアホール11hにより電気的に接続されている。
第2配線部11ab~第2配線部11fbの第1方向DR1における両端部は、互いに電気的に接続されている。より具体的には、第2配線部11ab~第2配線部11fbの第1方向DR1における一方端部は、第2方向DR2に沿って並んでいる複数のビアホール11iにより電気的に接続されている。第2配線部11ab~第2配線部11fbの第1方向DR1における他方端部は、第2方向DR2に沿って並んでいる複数のビアホール11jにより電気的に接続されている。
第4配線部11ad~第4配線部11ddは、互いに電気的に接続されている。より具体的には、第4配線部11ad~第4配線部11ddは、格子状に並んでいる複数のビアホール11kにより電気的に接続されている。
(電子制御装置100の効果)
以下に、電子制御装置100の効果を、比較例に係る電子制御装置(「電子制御装置100A」とする)と対比しながら説明する。
図14は、電子制御装置100Aの配線層11aにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。図14に示されるように、電子制御装置100Aでは、第1配線部11aa~第1配線部11faが複数のビアホール11lにより互いに電気的に接続されており、第2配線部11ab~第2配線部11fbが複数のビアホール11mにより電気的に接続されている。
複数のビアホール11lは、第1配線部11aa~第1配線部11faの全体にわたって格子状に並んでいる。複数のビアホール11mは、第2配線部11ab~第2配線部11fbの全体にわたって格子状に並んでいる。これらの点に関して、電子制御装置100Aの構成は、電子制御装置100の構成と異なっている。
図15は、電子制御装置100Aの回路基板10に周波数の低い電流が流れる場合に発生する磁界を示す模式図である。図15中では、磁界が点線矢印で示されている。周波数の低い電流(例えば、周波数が数KHzの電流)は、第1配線部11aa~第1配線部11fa、トランス34及び第2配線部11ab~第2配線部11fbにより構成される電流経路の全体を流れる。その結果、図15に示されるように、第1配線部11aa~第1配線部11faを中心とする磁界及び第2配線部11ab~第2配線部11fbを中心とする磁界が発生する。
第1配線部11aa~第1配線部11faを中心とする磁界の方向は、第2配線部11ab~第2配線部11fbを中心とする磁界の方向と逆である。そのため、第1配線部11aa~第1配線部11faを中心とする磁界及び第2配線部11ab~第2配線部11fbを中心とする磁界は、相互に打ち消し合う。
図16は、電子制御装置100Aの回路基板10に周波数の高い電流が流れる場合の電流経路を示す模式図である。図17は、電子制御装置100Aの回路基板10に周波数の高い電流が流れる場合に発生する磁界を示す模式図である。図17中では、磁界が点線矢印で示されている。図16に示されるように、周波数の高い電流(例えば、周波数が数MHzの電流)は、電流経路長が最短となるように、第1配線部11aa~第1配線部11fa、トランス34及び第2配線部11ab~第2配線部11fbにより構成される電流経路の内側を流れる。
その結果、第1配線部11aa~第1配線部11fa、トランス34及び第2配線部11ab~第2配線部11fbを流れる電流により電流ループが形成され、図17に示されるように、厚さ方向に沿って強い磁界が発生する。
図18は、電子制御装置100Aの構造上の配置を示す模式図である。電子制御装置100Aでは、厚さ方向に沿う強い磁界が回路基板10に発生するため、図18に示されるように、回路基板10と回路基板20との間にシールド80を配置せざるを得ない。そのため、電子制御装置100Aでは、製造コストが上昇してしまう。
他方で、電子制御装置100では、第1配線部11aa~第1配線部11faの第1方向DR1における両端部のみが互いに電気的に接続されている結果、周波数が高い場合であっても、第1配線部11aa~第1配線部11faの第2方向DR2における中央部及び第2配線部11ab~第2配線部11fbの第2方向DR2における中央部を流れる電流量が増加する。
そのため、電子制御装置100では、第1配線部11aa~第1配線部11fa、トランス34及び第2配線部11ab~第2配線部11fbを流れる電流により電流ループが形成されがたく、厚さ方向に沿って強い磁界が発生することが抑制される。
図19は、電子制御装置100及び電子制御装置100Aの回路基板10の第1面10aから20mm上方での磁界強度を示すグラフである。電子制御装置100の回路基板10に発生している磁界の強度は、図19に示されるように、電子制御装置100Aの回路基板10に発生している磁界の強度よりも著しく弱い。このように、電子制御装置100によると、シールドを用いることなく放射ノイズを低減することが可能である。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電子制御装置(「電子制御装置100B」とする)を説明する。ここでは、電子制御装置100と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さないものとする。
図20は、電子制御装置100Bが有する回路基板10の断面図である。図20に示されるように、電子制御装置100Bでは、ソルダレジスト13が、第1面10aを被覆している。この点を除き、電子制御装置100Bの構成は、電子制御装置100の構成と共通している。
図21は、電子制御装置100、電子制御装置100A及び電子制御装置100Bの回路基板10の第1面10aから20mm上方での磁界強度を示すグラフである。図21に示されるように、電子制御装置100Bでは、電子制御装置100と同様に、回路基板10に発生している磁界の強度が弱められている。このように、ソルダレジスト13が第1面10a及び第2面10bのいずれを被覆していても、シールドを用いることなく放射ノイズを低減することが可能である。
実施の形態3.
実施の形態3に係る電子制御装置(「電子制御装置100C」とする)を説明する。ここでは、電子制御装置100と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さないものとする。
図22は、電子制御装置100Cが有する回路基板10の配線層11aにおける配線レイアウト及び部品レイアウトの概略図である。図22に示されるように、第1配線部11aa~第1配線部11faは、第1方向DR1における両端部の間において、複数のビアホール11nにより電気的に接続されている。複数のビアホール11nは、第1方向DR1に沿って列をなすように並んでいる。
第2配線部11ab~第2配線部11fbは、第1方向DR1における両端部の間において、複数のビアホール11oにより電気的に接続されている。複数のビアホール11oは、第1方向DR1に沿って列をなすように並んでいる。
第1方向DR1に沿って並んでいる複数のビアホール11nの列と第2方向DR2における第1配線部11aaの端との距離(距離L1)は、第2方向DR2における第1配線部11aaの幅(幅W1)の1/10以上9/10以下であることが好ましい。第1方向DR1に沿って並んでいる複数のビアホール11oの列と第2方向DR2における第2配線部11abの端との距離(距離L2)は、第2方向DR2における第2配線部11abの幅(幅W2)の1/10以上9/10以下であることが好ましい。これらの点を除き、電子制御装置100Cの構成は、電子制御装置100の構成と共通している。
図23は、電子制御装置100、電子制御装置100A及び電子制御装置100Cの回路基板10の第1面10aから20mm上方での磁界強度を示すグラフである。図22に示されるように、電子制御装置100Bでは、電子制御装置100と同様に、回路基板10に発生している磁界の強度が弱められている。このように、ビアホール11n及びビアホール11oをさらに設けたとしても、シールドを用いることなく放射ノイズを低減することが可能である。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であり、制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の基本的な範囲は、上記の実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 回路基板、10a 第1面、10b 第2面、11 配線層、11a,11b,11c,11d,11e,11f 配線層、11aa,11ba,11ca,11da,11ea,11fa 第1配線部、11ab,11bb,11cb,11db,11eb,11fb 第2配線部、11ac,11bc 第3配線部、11ad,11bd,11cd,11dd 第4配線部、11ce,11de 第5配線部、11ef,11ff 第6配線部、11eg,11fg 第7配線部、11eh,11fh 第8配線部、11ei,11fi 第9配線部、11g,11h,11i,11j,11k,11l,11m,11n,11o ビアホール、12 絶縁層、13 ソルダレジスト、20 回路基板、20a 第1面、20b 第2面、30 電圧生成回路、31a,31b,31c,31d 端子、32a,32b コンデンサ、33a,33b,33c,33d トランジスタ、34 トランス、35a,35b ダイオード、36 インダクタ、37 コンデンサ、38a,38b 絶縁素子、40 制御回路、41 電圧検出回路、42 CPU、43 端子、50 制御回路、61,62,63 ケーブル、70 筐体、80 シールド、100,100A,100B,100C,300 電子制御装置、200 外部電源、DR1 第1方向、DR2 第2方向、L1,L2 距離、W1 幅、W2 幅、t,t,t,t 時間。

Claims (5)

  1. 第1面と、前記第1面の反対面である第2面とを有する回路基板であって、
    前記第1面から前記第2面に向かう方向である厚さ方向において積層配置されている複数の配線層と、
    前記複数の配線層のうちの前記厚さ方向において隣り合う2つの間に配置されている複数の絶縁層と、
    ソルダレジストとを備え、
    前記複数の配線層には、前記第1面に配置されている第1配線層と、前記厚さ方向において前記複数の絶縁層のうちの1つを介在させて前記第1配線層に隣り合っている第2配線層とが含まれており、
    前記第1配線層は、第1方向に延在している第1配線部及び第2配線部を有し、
    前記第1配線部及び前記第2配線部は、前記第1方向に交差している第2方向において互いに離間しており、
    前記第1配線部を流れる電流は、前記第2配線部を流れる電流と逆方向に流れ、
    前記第1配線部は、前記第1配線部の前記第1方向における両端部で前記第2配線層に電気的に接続されており、
    前記第2配線部は、前記第2配線部の前記第1方向における両端部で前記第2配線層に電気的に接続されており、
    前記ソルダレジストは、前記第1面及び前記第2面のいずれか一方を被覆している、回路基板。
  2. 前記第1配線部の前記第1方向における一方端部は、前記第2方向に沿って並んでいる複数の第1ビアホールにより前記第2配線層に電気的に接続されており、
    前記第1配線部の前記第1方向における他方端部は、前記第2方向に沿って並んでいる複数の第2ビアホールにより前記第2配線層に電気的に接続されており、
    前記第2配線部の前記第1方向における一方端部は、前記第2方向に沿って並んでいる複数の第3ビアホールにより前記第2配線層に電気的に接続されており、
    前記第2配線部の前記第1方向における他方端部は、前記第2方向に沿って並んでいる複数の第4ビアホールにより前記第2配線層に電気的に接続されている、請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記第1配線部は、前記第1方向における前記第1配線部の両端部の間において前記第1方向に沿って並んでいる複数の第5ビアホールにより前記第2配線層に電気的に接続されており、
    前記第2配線部は、前記第1方向における前記第2配線部の両端部の間において前記第1方向に沿って並んでいる複数の第6ビアホールにより前記第2配線層に電気的に接続されている、請求項1又は請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記複数の第5ビアホールと前記第2方向における前記第1配線部の端との距離は、前記第2方向における前記第1配線部の幅の1/10以上9/10以下であり、
    前記複数の第6ビアホールと前記第2方向における前記第2配線部の端との距離は、前記第2方向における前記第1配線部の幅の1/10以上9/10以下である、請求項3に記載の回路基板。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の前記回路基板である第1回路基板と、
    第2回路基板とを備え、
    前記第1回路基板は、前記第1面が前記第2回路基板に対向するように配置され、
    前記ソルダレジストは、前記第2面を被覆している、電子制御装置。
JP2021079647A 2021-05-10 2021-05-10 回路基板及び電子制御装置 Pending JP2022173752A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021079647A JP2022173752A (ja) 2021-05-10 2021-05-10 回路基板及び電子制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021079647A JP2022173752A (ja) 2021-05-10 2021-05-10 回路基板及び電子制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022173752A true JP2022173752A (ja) 2022-11-22

Family

ID=84144235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021079647A Pending JP2022173752A (ja) 2021-05-10 2021-05-10 回路基板及び電子制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022173752A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6970367B2 (en) Switching power supply
JP6237554B2 (ja) 電力変換装置の制御基板
US20190206810A1 (en) Power semiconductor module, snubber circuit, and induction heating power supply apparatus
JP2010153724A (ja) コイル基板構造及びスイッチング電源装置
JP4558407B2 (ja) スイッチング電源装置
KR20140077104A (ko) 전원 장치
CN113950727A (zh) 堆叠矩阵变压器
JP2013094028A (ja) スイッチングレギュレータおよびそれを備える電源装置
JP2009100609A (ja) 電源回路
JP5241680B2 (ja) 電源装置およびパワーモジュール
JP2022173752A (ja) 回路基板及び電子制御装置
JP6360865B2 (ja) スナバ回路及びパワー半導体モジュール並びに誘導加熱用電源装置
JP7237475B2 (ja) パワーモジュール及びスイッチング電源
US11509236B2 (en) Power conversion device
JP5407197B2 (ja) スイッチング電源
US10186607B2 (en) Power semiconductor device including a semiconductor switching element
US10497631B2 (en) Insulated DC-DC converter
JP2012050176A (ja) 電力変換装置のパワーモジュール
US6894421B2 (en) Circuit configuration and, in particular, a switch-mode power supply
JP6455368B2 (ja) アクティブクランプフォワード型dc−dcコンバータ回路
US20240195307A1 (en) Power Conversion Device
US20240178748A1 (en) Power apparatus with electromagnetic interference reduction function
JP2006196721A (ja) 電力用半導体装置
JP2023165273A (ja) 電子機器
JP2022188354A (ja) 電力変換装置