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JP2022099737A - X線撮影装置、および、画像処理方法 - Google Patents

X線撮影装置、および、画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】血管画像の表示を切り替える際に医師などの術者に発生する負担を低減することが可能なX線撮影装置、および、画像処理方法を提供することである。【解決手段】このX線撮影装置100は、被検体101に対してX線撮影を行うことによってX線画像10を撮影する撮影部2と、透視画像20を取得する画像取得部81(透視画像取得部)と、造影剤を含む被検体101の血管画像30を生成する血管画像生成部83と、透視画像20を表示部5に表示させるとともに、予め設定された所定の時間の経過と、透視画像20を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像20の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、血管画像30の表示部5への表示の表示状態を切り替える表示制御部84と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、X線撮影装置、および、画像処理方法に関し、特に、透視画像と血管画像とを取得するX線撮影装置、および、画像処理方法に関する。
従来、X線透視画像(透視画像)と血管画像とを取得するX線診断装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載されているX線診断装置は、予め被検体に造影剤を投与することによって、血管の3次元画像データを取得する。そして、X線撮像により被検体のX線透視画像が生成される。このX線診断装置では、X線透視画像における血管の位置を確認するために、血管の3次元画像データからX線透視画像と同一の部位の2次元または3次元の血管画像(ロードマップ)が生成される。そして、生成されたX線透視画像とロードマップとしての血管画像とが合成されて表示される。また、上記特許文献1に記載されているX線診断装置では、X線透視画像と血管画像とが表示されている状態において、ユーザからの入力操作に基づいて、ロードマップを表示しないようにする指示が受け付けられた場合には、ロードマップを表示させずにX線透視画像のみが表示される。
特開2015-217188号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されているX線診断装置のように、透視画像と血管画像とを表示している状態から血管画像(ロードマップ)の表示を停止させて透視画像のみを表示させる場合に、血管画像の表示を切り替えるための入力操作が、ユーザ(医師などの術者)にとって負担となる。たとえば、医師などの術者は、透視画像と血管画像とを参照しながら、被検体の体内にカテーテルなどの医療用デバイスを挿入する手技(手術)を行う。ここで、医師などの術者は、このデバイスを挿入する手技を行っている最中に、透視画像における医療用デバイスに注目するために血管画像の表示を停止させる場合がある。その場合には、医師などの術者は、手技を中断して血管画像の表示を切り替えるための入力操作を行う必要がある。これにより、血管画像の表示を切り替えるための入力操作が、医師などの術者にとって負担となる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、血管画像の表示を切り替える際に医師などの術者に発生する負担を低減することが可能なX線撮影装置、および、画像処理方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるX線撮影装置は、被検体にX線を照射するX線照射部と、被検体を透過したX線を検出するX線検出部とを含み、被検体に対してX線撮影を行うことによってX線画像を撮影する撮影部と、撮影部によるX線撮影によって生成され、被検体を透視するX線画像である透視画像を取得する透視画像取得部と、透視画像を取得するためのX線撮影とは別個のX線撮影によって予め撮影されたX線画像に基づいて、造影剤を含む被検体の血管画像を生成する血管画像生成部と、透視画像を表示部に表示させるとともに、予め設定された所定の時間の経過と、透視画像を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、血管画像の表示部への表示の表示状態を切り替える表示制御部と、を備える。なお、「血管画像の表示の表示状態を切り替える」とは、血管画像の表示部への表示のON/OFFを切り替えることと、血管画像の表示の態様(たとえば、濃度など)を切り替える(変更させる)こととの両方の意味を含む。また、本明細書では、「X線撮影」および「X線画像の撮影」とは、被検体に逐次的にX線を照射するX線透視(X線透視撮影)を含む概念であるものとして記載している。
この発明の第2の局面における画像処理方法では、X線撮影によって撮影されたX線画像に対して画像処理を実行する画像処理方法であって、予め撮影されたX線画像に基づいて、造影剤を含む被検体の血管画像を生成するステップと、血管画像を生成するためのX線撮影よりも後のX線撮影によって生成され、被検体を透視するX線画像である透視画像を取得するステップと、透視画像を表示部に表示させるステップと、予め設定された所定の時間の経過と、透視画像を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、血管画像の表示部への表示の表示状態を切り替えるステップと、を備える。
上記第1の局面におけるX線撮影装置および上記第2の局面における画像処理方法では、予め設定された所定の時間の経過と、透視画像を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、血管画像の表示部への表示の表示状態を切り替える。これにより、切り替え条件に基づいて、血管画像の表示部における表示の表示状態を自動的に切り替えることができる。そのため、医師などの術者は、血管画像の表示を切り替えるための入力操作(切り替え操作)を行うことなく血管画像の表示の表示状態を切り替えることができるので、手技の進行が妨げられることを抑制することができる。その結果、血管画像の表示を切り替える際に医師などの術者に発生する負担を低減することができる。
一実施形態によるX線撮影装置の構成を示す模式図である。 一実施形態による透視画像と血管画像との表示部における表示を説明するための図である。 一実施形態によるX線撮影装置の構成を説明するためのブロック図である。 一実施形態による血管画像の生成を説明するための図である。 一実施形態による血管画像の表示の切り替えを説明するための図である。 一実施形態による時間経過に基づく表示状態の切り替えを説明するための図である。 一実施形態による時間経過の設定の変更を説明するための図である。 一実施形態による撮影位置の変更に基づく表示状態の切り替えを説明するための図である。 一実施形態による表示視野の変更に基づく表示状態の切り替えを説明するための図である。 一実施形態による血管画像の再表示を説明するための図である。 一実施形態によるX線撮影装置における画像処理方法を説明するためのフローチャート図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(X線撮影装置の全体構成)
図1~図10を参照して、本発明の一実施形態によるX線撮影装置100について説明する。
X線撮影装置100は、図1および図2に示すように、体内に医療用のデバイス102が挿入された被検体101にX線を照射することによって、被検体101の体内の画像を撮影(透視)するX線撮影を行う。X線撮影装置100は、たとえば、経皮的冠動脈インターベンション(PCI:Percutaneous Coronary Intervention)を行う際に、被検体101にX線を照射することによって、被検体101の体内の様子を確認するための動画像としてのX線画像10である透視画像20を撮影する。そして、X線撮影装置100は、表示部5に表示された透視画像20に、ロードマップとして予め取得された血管画像30を重畳して表示する。なお、経皮的冠動脈インターベンションは、心臓の冠動脈(冠状動脈)の狭窄および閉塞による疾患である狭心症および心筋梗塞などに対して、医療用のデバイス102を用いて血管の狭窄および閉塞を解消する治療である。
デバイス102は、たとえば、被検体101の心臓の血管内に挿入されるガイドワイヤ、カテーテル、および、ステントなどを含む。デバイス102は、手首または太ももなどの血管(橈骨動脈または大腿動脈など)から冠動脈の治療対象部位(狭窄部位30a、図2参照)まで、被検体101の血管内に挿入される。経皮的冠動脈インターベンションでは、血管内に挿入されたステントが、冠動脈の狭窄部位30aに配置される。そして、冠動脈の狭窄部位30aにおいてステントを拡張させることによって血管の狭窄を解消する治療が行われる。
経皮的冠動脈インターベンションでは、医師などの術者は、表示部5に表示されている動画像としてのX線画像10(透視画像20)を視認することによって、被検体101の体内の状態をリアルタイムで確認しながら、被検体101の体内にデバイス102を挿入する。透視画像20では、血管の形状(輪郭)の視認性が低いため、医師などの作業者は、被検体101を透視するX線画像10である透視画像20と併せて、造影剤を用いて予め生成された血管画像30(ロードマップ画像)を視認することによって血管の形状を確認する。X線撮影装置100は、透視画像20における血管の形状を確認しながらガイドワイヤおよびカテーテルなどのデバイス102を血管内に挿入するために、透視画像20と血管画像30とを重畳させて表示部5に表示させるように構成されている。なお、以下の説明では、「術者」とは、被検体101の治療を行う者に限られず、被検体101の治療に直接関与せずに単にX線撮影装置100を操作する「操作者」をも含むものとして記載している。
〈X線撮影装置の各部の構成について〉
図3に示すように、X線撮影装置100は、天板1、撮影部2、回動機構3、移動機構4、表示部5、タッチパネル6、記憶部7、および、制御部8を備える。なお、タッチパネル6は、特許請求の範囲における「操作部」の一例である。
天板1は、被検体101が横たわる寝台として構成されている。また、天板1は、被検体101を横たわらせた状態において、後述する移動機構4によって移動可能に構成されている。被検体101は、天板1に横たわった状態で、デバイス102が挿入されるとともに、X線が照射されて体内の画像が撮影される。
撮影部2は、被検体101に対してX線撮影を行うことによってX線画像10を撮影する。本実施形態では、撮影部2は、逐次的にX線撮影を行うことによって、被検体101の体内の部位(たとえば、心臓)を動画像として撮影するように構成されている。また、撮影部2は、X線照射部21とX線検出部22とアーム部23とを含む。
X線照射部21は、被検体101にX線を照射する。X線照射部21は、図示しないX線管駆動部によって電圧が印加されることにより被検体101に対してX線を照射するX線管を含む。X線管は、印加される電圧および電流が制御されることによって、照射するX線が制御されるように構成されている。また、本実施形態では、X線照射部21は、動画像としての被検体101の体内の画像(X線画像10)を撮影するために逐次的(連続的)にX線を照射するように構成されている。そして、X線照射部21は、C字形状のアーム部23の一方側の先端に取り付けられている。
また、X線検出部22は、X線照射部21から照射され、被検体101を透過したX線を検出する。そして、X線検出部22は、検出されたX線に基づいて検出信号を出力する。X線検出部22は、たとえば、FPD(Flat Panel Detector)を含む。X線検出部22は、X線照射部21によって逐次的に照射されたX線を検出することによって、動画像としてのX線画像10を生成するための検出信号を出力する。X線検出部22は、アーム部23の他方側(X線照射部21とは反対側)の先端に取り付けられている。
アーム部23のそれぞれの先端は、天板1を挟む位置に配置されている。すなわち、X線検出部22は、天板1を挟んで天板1の他方側(X線照射部21とは反対側)に配置される。これにより、X線撮影装置100は、天板1に横たわる被検体101に対して、X線照射部21によりX線を照射して、被検体101を透過したX線をX線検出部22で検出することによって、X線画像10を撮影するように構成されている。また、X線検出部22は、アーム部23に設けられた図示しないスライド部によってX線照射部21との距離を変更可能に構成されている。これにより、X線撮影装置100は、X線照射部21(X線管)とX線検出部22との距離を示すX線管焦点受像器間距離(SID:Source to image receptor distance)を変更可能に構成されている。
回動機構3は、後述する制御部8の制御によって、アーム部23を回動させることにより、撮影部2を回動可能に構成されている。回動機構3は、C字形状のアーム部23を、アーム部23の外周に沿うように移動させる機構を含む。回動機構3は、天板1の長手方向(図1のX方向)の軸線周り、および、天板1の短手方向(図1のY方向)の軸線周りにアーム部23を回動可能に構成されている。回動機構3は、たとえば、サーボモータなどを含む。
移動機構4は、後述する制御部8の制御によって、撮影部2に対する天板1の相対位置を変更するように構成されている。具体的には、移動機構4は、天板1を図1のX方向、Y方向、および、Z方向のいずれかに移動させて、天板1と撮影部2との相対位置を変えることが可能に構成されている。移動機構4は、図1のX方向、Y方向、および、Z方向の各々に移動可能な直動機構を含む。それぞれの直動機構は、たとえば、ボールネジやリニアモータなどを含む。
そして、表示部5は、後述する制御部8の表示制御部84によって出力される画像を表示する。表示部5は、たとえば、液晶ディスプレイなどのモニタである。
タッチパネル6は、医師などの術者によるX線撮影装置100を操作するための入力操作を受け付けるように構成されている。具体的には、タッチパネル6は、制御部8による制御を実行するための入力操作を受け付ける。そして、タッチパネル6は、受け付けた入力操作を制御部8に伝達するように構成されている。たとえば、タッチパネル6は、後述する制御部8の表示制御部84による表示部5の表示を操作する入力操作を受け付ける。そして、タッチパネル6は、天板1に設置されている。
記憶部7は、たとえば、ハードディスクドライブや不揮発性メモリなどの記憶装置により構成されている。記憶部7は、後述する制御部8の血管画像生成部83によって生成された血管画像30を記憶する。また、記憶部7には、制御部8における処理に用いられるプログラムが記憶される。また、記憶部7は、各種の設定値を記憶するように構成されている。
制御部8は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、および、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されたコンピュータである。本実施形態では、制御部8は、撮影部2によるX線撮影によって撮影されたX線画像10に対して画像処理を実行する。制御部8は、機能的な構成として、画像取得部81、位置情報取得部82、血管画像生成部83、および、表示制御部84を含む。すなわち、画像取得部81、位置情報取得部82、血管画像生成部83、および、表示制御部84は、制御部8の中のソフトウェアとしての機能ブロックであり、ハードウェアとしての制御部8の指令信号に基づいて所定の制御プログラムが実行されることにより機能するように構成されている。なお、画像取得部81は、特許請求の範囲における「透視画像取得部」の一例である。
(X線画像の取得について)
画像取得部81(制御部8)は、撮影部2によるX線撮影によって生成されたX線画像10を取得するように構成されている。具体的には、画像取得部81は、回動機構3および移動機構4を動作させることによって、天板1および撮影部2を所定の撮影位置に配置させる。ここで言う「撮影位置」は、撮影部2の撮影角度(アーム部23の角度)、X線照射部21およびX線検出部22の距離(SID)、天板1の位置および高さを含む。すなわち、所定の撮影位置は、被検体101に対してX線撮影が行われる際の天板1および撮影部2の配置を意味する。所定の撮影位置は、たとえば、医師などの術者によって予め設定される。そして、画像取得部81は、撮影部2のX線検出部22によって検出されたX線の検出信号に基づいて生成されたX線画像10を取得する。
位置情報取得部82(制御部8)は、撮影部2および天板1の撮影位置を示す位置情報を取得する。すなわち、位置情報取得部82は、X線撮影が行われる際の撮影位置の位置情報を取得するように構成されている。たとえば、位置情報取得部82は、撮影部2(アーム部23)の撮影角度(ワーキングアングル)を取得する。位置情報取得部82は、たとえば、回動機構3に設けられた図示しないポテンショメータまたはエンコーダなどの角度(位置)センサからの出力に基づいて撮影角度を取得する。また、位置情報取得部82は、撮影位置としてX線照射部21およびX線検出部22の距離(SID)を取得する。また、位置情報取得部82は、移動機構4に設けられた図示しないポテンショメータまたはエンコーダなどによって天板1の位置および高さを含む撮影位置を示す位置情報を取得するように構成されている。
また、撮影部2のX線照射部21は、逐次的に照射されるX線の1秒間あたりの照射回数を変更可能に構成されている。たとえば、撮影部2は、1秒間あたりに1回以上30回以下の回数(パルスレート)によるX線を照射することによってX線撮影を行う。すなわち、画像取得部81は、X線検出部22から順次出力されるX線検出信号を画像化することにより、所定のフレームレートの動画像として撮影されたX線画像10を取得する。具体的には、画像取得部81は、1秒間あたりのフレームレート(FPS:Frames per second)が1FPS以上30FPS以下の動画像としてX線画像10を取得するように構成されている。また、X線画像10は、たとえばグレースケールで所定の階調数(10~12ビットなど)の画素値を有する画像である。
(血管画像の生成について)
本実施形態では、図4に示すように、血管画像生成部83(制御部8)は、後述する透視画像20を取得するためのX線撮影とは別個のX線撮影によって予め撮影されたX線画像10に基づいて、造影剤を含む被検体101の血管画像30を生成するように構成されている。本実施形態によるX線撮影装置100では、被検体101の体内の血管の状態(形状)を確認するために、造影剤を用いた血管造影を行うことによって血管画像30が生成される。
本実施形態では、画像取得部81(制御部8)は、血管画像30を生成するために撮影部2によってマスク画像40、および、造影画像50を取得するように構成されている。そして、血管画像生成部83は、マスク画像40と造影画像50とに基づいて血管画像30を生成する。まず、X線撮影装置100は、被検体101に造影剤を投与しない状態(血管内に造影剤が無い状態)で、被検体101の冠動脈のX線撮影を行う。これにより、画像取得部81は、血管画像30のマスクとなるマスク画像40を取得する。マスク画像40には、被検体101の血管(冠動脈)は明確には映し出されず、被検体101の骨や筋肉などの背景構造物が映し出される。
次に、被検体101の血管内に造影剤が投与されて、造影画像50が撮影される。すなわち、X線撮影装置100は、被検体101に造影剤を投与した状態(血管内に造影剤が残存した状態)で、マスク画像40を撮影した時と同じ撮影位置において、被検体101の冠動脈のX線撮影を行う。これにより、画像取得部81は、造影された血管の画像を含む造影画像50を取得する。なお、造影画像50は、たとえば、連続して撮影された複数のX線画像10に対してピークホールドを適用した画像であってもよい。ピークホールドとは、複数のX線画像10における血管の部位ごとから、造影剤が濃く表れている部位を合成して造影画像50を生成することである。
血管画像生成部83は、取得された造影画像50からマスク画像40をデジタル差分処理することにより、DSA(Digital Subtraction Angiography)画像としての血管画像30を生成するように構成されている。血管画像30では、背景構造物が略削除され、造影された血管の画像が残存している。血管画像30は、たとえば、背景部分が白く、血管部分が黒く色付けされている画像である。
血管画像生成部83は、たとえば、被検体101の体内に医療用のデバイス102が挿入される前(治療を開始する前)に、所定の撮影位置におけるマスク画像40および造影画像50を取得することによって、血管画像30を生成する。また、血管画像30は、1秒間のフレームレートが30FPSの動画像として取得される。すなわち、マスク画像40および造影画像50は、フレームレートが30FPSの動画像として取得される。
そして、血管画像生成部83は、生成された血管画像30を記憶部7に記憶させるように構成されている。また、血管画像生成部83は、血管画像30を生成するためのマスク画像40および造影画像50のX線撮影における撮影位置の位置情報を、血管画像30と関連付けて記憶部7に記憶させるように構成されている。また、血管画像生成部83は、血管画像30における表示視野(FOV:field of view)を、血管画像30と関連付けて記憶する。表示視野(FOV)は、画像における視野角の大きさを表す情報であり、画像における被検体101の表示の拡大率を示す。
(透視画像の取得について)
本実施形態では、図2に示すように、画像取得部81(制御部8)は、撮影部2によるX線撮影によって生成され、被検体101を透視するX線画像10を、透視画像20として取得するように構成されている。冠動脈インターベンションでは、医師などの作業者は、被検体101のX線画像10を逐次的に撮影することによってリアルタイムで逐次的に生成される透視画像20(動画像)を視認しながら血管内にデバイス102を挿入する。すなわち、画像取得部81は、被検体101の体内に医療用のデバイス102を留置するために、医療用のデバイス102が体内に含まれた状態の被検体101に対するX線撮影によって、被検体101を透視する透視画像20を取得するように構成されている。また、透視画像20は、血管画像30を生成するためのマスク画像40および造影画像50よりもX線の線量を低減して撮影される。たとえば、透視画像20は、マスク画像40および造影画像50よりも小さい7.5FPS程度のフレームレートの動画像である。
医師などの術者は、デバイス102を狭窄部位30aまで挿入する手技の最中に視認する透視画像20を撮影するための撮影位置を予め選定する。すなわち、デバイス102を体内に挿入する手技(治療)を行うために、狭窄部位30aを含む治療対象部位の視認性が高い撮影位置が所定の撮影位置として予め設定される。冠動脈インターベンション治療では、予め設定された撮影位置において、血管画像30が生成されるとともに、透視画像20が撮影される。すなわち、透視画像20は、予め生成された血管画像30を生成するためのX線撮影の撮影位置と同様の撮影位置によって撮影される。
(透視画像と血管画像の出力について)
本実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、画像取得部81によって取得された透視画像20を、表示部5に表示させる。また、表示制御部84(制御部8)は、タッチパネル6に対する入力操作に基づいて、予め生成された血管画像30を表示部5に表示させる。表示制御部84は、たとえば、血管画像30に対して、白黒を反転させる処理を行うとともに、白黒を反転させた血管画像30の透過度を50%にする画像処理を行う。そして、表示制御部84は、透過度が50%の白黒が反転された血管画像30を、透視画像20に重畳させて表示部5に表示させる。すなわち、表示制御部84は、デバイス102が含まれている透視画像20に、デバイス102が含まれていない(デバイス102が挿入される前の)血管画像30をロードマップ画像として重畳して表示部5に表示させる。また、表示制御部84は、たとえば、透視画像20および血管画像30において、被検体101の心臓などの周期的な動作の位相を取得するとともに、心臓などの周期的な動作の位相を同期された状態で、透視画像20と血管画像30とを表示部5に表示させる。
また、図5に示すように、本実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、切り替え条件に基づいて、血管画像30の表示部5への表示の表示状態を切り替えるように構成されている。具体的には、表示制御部84は、切り替え条件に基づいて、血管画像30を表示部5に表示させること(表示のON)と、血管画像30の表示を停止させること(表示のOFF)とを切り替えるように構成されている。本実施形態では、切り替え条件は、予め設定された所定の時間Δt(図6参照)の経過と、透視画像20を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像20の表示視野の変更とを含む。表示制御部84は、表示状態を切り替えるためのタッチパネル6に対する入力操作とは異なる条件(トリガ)である切り替え条件に基づいて、血管画像30の表示状態の切り替えを行うように構成されている。
〈時間経過に基づく切り替え〉
図6に示すように、本実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、予め設定された所定の時間Δtの経過を切り替え条件として、血管画像30の表示状態を切り替える。具体的には、表示制御部84は、透視画像20のみが表示部5に表示されている状態から、タッチパネル6に対する入力操作に基づいて、血管画像30の表示状態をOFFからONに切り替えることによって、透視画像20に血管画像30を重畳させて表示する。そして、表示制御部84は、血管画像30の表示が開始された時点t1(血管画像30の表示状態がONに切り替えられた時点)から、予め設定された所定の時間Δtが経過した場合に、血管画像30の表示を停止させる(血管画像30の表示をONからOFFに切り替える)ように構成されている。所定の時間Δtは、たとえば、5秒間である。なお、所定の時間Δtは、4秒以下または6秒以上の時間であってもよい。また、表示制御部84は、血管画像30の表示が停止された状態から、タッチパネル6に対する入力操作が再び受け付けられた場合には、血管画像30を再度表示させる。
また、本実施形態では、図7に示すように、表示制御部84(制御部8)は、予め設定された所定の時間Δtを、タッチパネル6に対する入力操作に基づいて変更可能に構成されている。たとえば、表示制御部84は、変更後の所定の時間Δtを記憶部7に記憶するとともに、記憶された変更後のΔtに基づいて、血管画像30の表示状態を切り替える。また、表示制御部84は、所定の時間Δtの経過に基づく表示状態の切り替えの有効と無効とを変更可能に構成されていてもよい。すなわち、所定の時間Δtの経過に基づいて血管画像30の表示状態を切り替える処理を行うか否かが変更可能に構成されていてもよい。
〈撮影位置および表示視野の変更に基づく表示切り替え〉
また、本実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、切り替え条件として、透視画像20を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像20の表示視野(FOV)の変更とに基づいて、血管画像30の表示の表示状態を切り替えるように構成されている。すなわち、表示制御部84は、記憶部7に記憶されている予め生成された血管画像30の撮影位置と表示視野とに基づいて、撮影された透視画像20の撮影位置および表示視野が、血管画像30の撮影位置と表示視野とは異なる場合に、血管画像30の表示状態を切り替える。
図8に示すように、本実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、位置情報取得部82によって取得された位置情報に基づいて撮影位置の変更が検出された場合に、血管画像30の表示部5への表示状態を切り替えるように構成されている。たとえば、表示制御部84は、透視画像20に血管画像30を重畳させて表示させている状態から、アーム部23(撮影部2)の撮影角度が変更された場合に、位置情報取得部82によって取得された位置情報に基づいて、撮影位置の変更を切り替え条件(トリガ)として検出する。すなわち、表示制御部84は、血管画像30を撮影した時点における撮影位置から、透視画像20を撮影するための撮影位置が変更されたことを検出する。その場合に、表示制御部84は、撮影位置の異なる画像同士を重畳させて表示させることによる表示部5の視認性の低下を抑制するために、血管画像30の表示を停止させる。
具体的には、表示制御部84は、タッチパネル6に対する入力操作に基づいて、記憶部7に記憶された血管画像30を透視画像20と重畳させて表示部5に表示させる。その場合に、表示制御部84は、血管画像30と関連付けて記憶部7に記憶されている血管画像30を生成するための撮影位置の位置情報を血管画像30と併せて取得する。そして、表示制御部84は、予め生成された血管画像30の位置情報と、透視画像20を撮影するための撮影位置の位置情報とを比較するとともに、透視画像20の位置情報が血管画像30の位置情報と等しい(ほぼ等しい)場合に、透視画像20と血管画像30とを重畳して表示させる。そして、透視画像20の位置情報と血管画像30の位置情報とが異なる場合には、血管画像30を表示させず透視画像20のみを表示させるように構成されている。
また、図9に示すように、本実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、透視画像20の表示される領域の大きさを変更することによって表示視野(FOV)が変更された場合に、血管画像30の表示部5への表示を切り替えるように構成されている。たとえば、表示制御部84は、表示部5に透視画像20と血管画像30とを重畳させて表示させている状態において、透視画像20の表示視野(FOV)が変更された場合に、血管画像30の表示を停止させるように構成されている。たとえば、表示領域を小さくすることによって、表示部5における被検体101の領域は大きく(拡大されて)表示される。表示制御部84は、記憶部7に記憶されている血管画像30の表示領域を取得するとともに、血管画像30の表示領域に対して透視画像20の表示領域が異なる(変更された)場合に、表示部5への血管画像30の表示を停止させる。
〈血管画像の再表示〉
また、図10に示すように、本実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、撮影位置の変更(図8参照)によって、血管画像30の表示が停止されるように切り替えられた状態において、撮影位置が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、血管画像30を表示部5に再表示するように構成されている。
たとえば、所定の撮影位置として、被検体101の正面方向からのX線撮影によって血管画像30が生成され、血管画像30の撮影位置と同様の所定の撮影位置である正面方向からのX線撮影によって透視画像20が撮影されている状態において、タッチパネル6によって血管画像30を表示させる入力操作が受け付けられた場合に、表示制御部84は、透視画像20に血管画像30を重畳させて表示させる。そして、透視画像20と血管画像30とが重畳されて表示されている状態において、回動機構3の動作によって撮影位置(アーム部23の撮影角度)が被検体101の左側方向(LAO:left anterior oblique)30度に変更された場合には、血管画像30の表示が停止される。さらに、再度回動機構3の動作によって、撮影位置が変更前の状態(被検体101の正面方向)に戻るように変更し直された場合には、表示制御部84は、血管画像30を再表示させる。
また、本実施形態では、同様に、表示制御部84(制御部8)は、表示視野の変更(図9参照)によって、血管画像30の表示が停止されるように切り替えられた状態において、表示視野が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、血管画像30を表示部5に再表示するように構成されている。たとえば、表示制御部84は、表示視野が30cm×30cmの透視画像20に同じ表示視野の血管画像30を重畳して表示している状態から、透視画像20の表示視野が20cm×20cmに変更された場合に、血管画像30の表示を停止するように表示状態を切り替える。そして、再び透視画像20の表示視野が30cm×30cmに変更し直された場合に、表示制御部84は、血管画像30を再表示するように構成されている。
すなわち、表示制御部84は、血管画像30の撮影位置と異なる撮影位置から、血管画像30の撮影位置と等しい(同等の)撮影位置に透視画像20の撮影位置が変更された(変更し直された)場合に、血管画像30を透視画像20に重畳させて(合成して)再表示するように構成されている。また、表示制御部84は、血管画像30の表示視野と異なる表示視野から、血管画像30の表示視野と等しい(同等の)表示視野に透視画像20の表示視野が変更された(変更し直された)場合に、血管画像30を透視画像20に重畳させて(合成して)再表示するように構成されている。したがって、表示制御部84は、血管画像30における撮影位置および表示視野と、透視画像20における撮影位置と表示視野との各々が互いに等しい場合に、血管画像30を透視画像20に重畳させて表示させる。
(本実施形態による画像処理方法について)
次に、図11を参照して、本実施形態におけるX線撮影装置100による画像処理方法に関する制御処理フローについて説明する。なお、X線撮影装置100による画像処理方法は、X線撮影によって撮影されたX線画像10に対して画像処理を実行する画像処理方法である。また、X線撮影装置100による画像処理方法の制御処理は、制御部8によって実行される。
まず、ステップ301において、所定の撮影位置によるX線撮影によって、ステントを含む医療用のデバイス102が体内に含まれておらず、血管内に造影剤が投与される前の被検体101に対してX線撮影が行われ、動画像としてのマスク画像40(X線画像10)が取得される。
次に、ステップ302において、マスク画像40を取得するためのX線撮影と同様に、所定の撮影位置によるX線撮影によって、血管内に造影剤が投与された状態の被検体101に対してX線撮影が行われ、所定の撮影位置における動画像としての造影画像50(X線画像10)が取得される。
次に、ステップ303において、所定の撮影位置よるX線撮影によって予め撮影されたX線画像10(マスク画像40および造影画像50)に基づいて、造影剤を含む被検体101の血管画像30が生成される。具体的には、所定の撮影位置におけるマスク画像40および造影画像50に基づいて、所定の撮影位置における動画像としての血管画像30が生成される。また、血管画像30と、対応する撮影位置および表示視野とが関連付けられて記憶部7に記憶される。
次に、ステップ304において、血管画像30を生成するためのX線撮影よりも後のX線撮影によって生成され、被検体101を透視するX線画像10である透視画像20が取得される。具体的には、医師などの作業者によって挿入されたデバイス102が体内に含まれた状態の被検体101に対して、血管画像30に対応する撮影位置および表示視野によるX線撮影が行われることによって、動画像としての透視画像20が取得される。
次に、ステップ305において、取得された透視画像20が表示部5に表示される。なお、透視画像20は、リアルタイムで逐次的に撮影される動画像として表示される。
次に、ステップ306において、タッチパネル6に対する入力操作に基づいて、表示部5に血管画像30が表示される。具体的には、タッチパネル6に対する入力操作に基づいて、透視画像20に血管画像30が重畳されて表示部5に表示される。
次に、ステップ307において、予め設定された所定の時間Δtの経過に基づいて、血管画像30の表示状態を切り替える設定が有効か否かが判断される。所定の時間Δtの経過に基づく切り替えが有効であると判断された場合には、ステップ308に進む。所定の時間Δtの経過に基づく切り替えが無効であると判断された場合には、ステップ310に進む。
ステップ308では、表示部5に透視画像20と血管画像30との表示を開始した時点t1から、予め設定された所定の時間Δtが経過したか否かが判断される。所定の時間Δtが経過したと判断された場合には、ステップ309に進む。
ステップ309では、切り替え条件である予め設定された所定の時間Δtの経過に基づいて、血管画像30の表示部5への表示の表示状態が切り替えられる。具体的には、血管画像30が表示部5に表示されている状態から、血管画像30の表示部5への表示が停止される。
ステップ310では、透視画像20を取得するためのX線撮影における撮影位置、または、透視画像20の表示視野の少なくとも一方が変更されたか否かが判断される。撮影位置または表示視野の少なくとも一方が変更されたと判断された場合には、ステップ311に進む。
ステップ311では、切り替え条件として、透視画像20を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像20の表示視野の変更との少なくとも一方に基づいて、血管画像30の表示部5への表示の表示状態が切り替えられる。具体的には、血管画像30を生成するためのX線撮影における撮影位置および表示視野から、透視画像20を生成するための撮影位置および表示視野の少なくとも一方が変更されたことに基づいて、透視画像20および血管画像30が表示部5に表示されている状態から、血管画像30の表示が停止される。
次に、ステップ312では、撮影位置および表示視野の両方が、ステップ310における変更よりも前の状態に戻されるように、再度変更し直されたか否かが判断される。すなわち、撮影位置および表示視野の両方が、記憶部7に記憶されている血管画像30の撮影位置および表示視野の両方と等しくなるように再度変更し直されたか否かが判断される。撮影位置および表示視野が変更前の状態と等しくなるように変更し直されたと判断された場合は、ステップ313に進む。
ステップ313では、血管画像30が表示部5に再表示される。具体的には、ステップ310における変更の前の撮影位置および表示視野による透視画像20が再度表示部5に表示されるとともに、表示された透視画像20に血管画像30が再度重畳されて表示される。
なお、ステップ307における所定の時間Δtの経過に基づく表示の切り替えが有効である場合にも、撮影位置または表示視野の変更に基づいて表示を切り替えるようにしてもよい。すなわち、設定された所定の時間Δtが経過する前に、撮影位置または表示視野が変更された場合に、血管画像30の表示を停止させるようにしてもよい。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態のX線撮影装置100では、上記のように、予め設定された所定の時間Δtの経過と、透視画像20を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像20の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、血管画像30の表示部5への表示の表示状態を切り替える。これにより、切り替え条件に基づいて、血管画像30の表示部5における表示の表示状態を自動的に切り替えることができる。そのため、医師などの術者は、血管画像30の表示を切り替えるための入力操作(切り替え操作)を行うことなく血管画像30の表示の表示状態を切り替えることができるので、手技の進行が妨げられることを抑制することができる。その結果、血管画像30の表示を切り替える際に医師などの術者に発生する負担を低減することができる。
また、上記実施形態では、以下のように構成したことによって、下記のような更なる効果が得られる。
すなわち、本実施形態では、上記のように、表示制御部84(制御部8)は、切り替え条件に基づいて、血管画像30を表示部5に表示させることと、血管画像30の表示を停止させることとを切り替えるように構成されている。このように構成すれば、血管画像30の表示と血管画像30の表示の停止とを、自動的に切り替えることができる。そのため、血管画像30の表示と血管画像30の表示の停止とを切り替えるために入力操作を行う必要がなくなるので、血管画像30の表示と血管画像30の表示の停止とを行うための医師などの術者の作業負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像取得部81(透視画像取得部)と、血管画像生成部83と、表示制御部84とを含む制御部8をさらに備える。このように構成すれば、画像取得部81と、血管画像生成部83と、表示制御部84とを1つのハードウェア(CPUなどの制御部)として構築することができるので、画像取得部81と、血管画像生成部83と、表示制御部84とを別個のハードウェアとして構築する場合と比べて、装置構成の複雑化を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、表示制御部84(制御部8)は、血管画像30の表示が開始された時点t1から予め設定された所定の時間Δtが経過した場合に、血管画像30の表示を停止させるように構成されている。このように構成すれば、医師などの術者が、一時的に血管画像30を確認した後に、予め設定された所定の時間Δtが経過した後に、血管画像30の表示を停止させるための入力操作を行うことなく、血管画像30の表示を停止させることができる。そのため、一時的に表示された血管画像30の表示を停止させるための入力操作の必要がなくなるので、血管画像30の一時的な確認をより簡便に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、術者による入力操作を受け付けるタッチパネル6(操作部)をさらに備え、表示制御部84(制御部8)は、予め設定された所定の時間Δtを、タッチパネル6に対する入力操作に基づいて変更可能に構成されている。このように構成すれば、医師などの術者は、血管画像30が表示部5に表示される時間の長さを設定することができるので、必要以上に長い時間の間に血管画像30が表示部5に表示されることを抑制することができる。そのため、必要以上の長い時間の間の血管画像30の表示に起因して、透視画像20の視認性が低下して手技(手術)の進行が妨げられることを抑制することができる。
本実施形態では、上記のように、被検体101が横たわる天板1と、撮影部2および天板1の少なくとも一方の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部82(制御部8)と、をさらに備え、表示制御部84(制御部8)は、位置情報取得部82によって取得された位置情報に基づいて撮影位置の変更が検出された場合に、血管画像30の表示部5への表示の表示状態を切り替えるように構成されている。ここで、予め撮影された血管画像30の撮影位置と、透視画像20の撮影位置とが異なる場合には、透視画像20における血管の位置と血管画像30における血管の位置とが異なる配置となるため、透視画像20の視認性が低下する。これに対して、本実施形態では、表示制御部84を、位置情報取得部82によって取得された位置情報に基づいて撮影位置の変更が検出された場合に、血管画像30の表示部5への表示の表示状態を切り替えるように構成する。このように構成すれば、撮影位置の変更を検出した場合に、血管画像30の表示が自動的に切り替えられるので、血管の位置が異なった状態のままの血管画像30と透視画像20とが、表示部5に表示されることを抑制することができる。そのため、不適切な血管画像30の表示に起因する透視画像20の視認性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、表示制御部84(制御部8)は、撮影位置の変更によって血管画像30の表示が停止されるように切り替えられた状態において、撮影位置が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、血管画像30を表示部5に再表示するように構成されている。このように構成すれば、撮影位置が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、血管画像30が再表示されるので、透視画像20の撮影位置を、一時的に変更させることによって血管画像30の表示が停止された場合でも、変更前の状態に戻すことによって自動的に血管画像30を再度表示させることができる。そのため、血管画像30を再度表示するための入力操作を行うことなく、血管画像30を表示させることができるので、血管画像30を再度表示させるための入力操作に起因する作業負担をより軽減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、表示制御部84(制御部8)は、透視画像20の表示される領域の大きさを変更することによって表示視野が変更された場合に、血管画像30の表示部5への表示の表示状態を切り替えるように構成されている。ここで、血管画像30と透視画像20とを表示部5に表示している状態において、透視画像20の表示視野を変更した場合には、撮影位置を変更した場合と同様に、透視画像20における血管の位置と血管画像30における血管の位置とが異なる配置となる。これに対して、本実施形態では、表示制御部84を、透視画像20の表示される領域の大きさを変更することによって表示視野が変更された場合に、血管画像30の表示部5への表示の表示状態を切り替えるように構成する。このように構成すれば、表示視野が変更されることに起因して透視画像20と血管画像30とにおいて互いの血管の配置がずれた状態で表示されることを抑制することができる。そのため、不適切な血管画像30の表示に起因する透視画像20の視認性の低下をより抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、表示制御部84(制御部8)は、表示視野の変更によって血管画像30の表示が停止されるように切り替えられた状態において、表示視野が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、血管画像30を表示部5に再表示するように構成されている。このように構成すれば、表示視野が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、血管画像30が再表示されるので、撮影位置の変更と同様に、表示視野を変更して透視画像20を一時的に拡大させた場合でも、変更前の状態に戻すことによって自動的に血管画像30を再度表示させることができる。そのため、一時的に表示視野を変更させた場合にも、血管画像30を再度表示させるための入力操作に起因する作業負担を軽減することができる。
(本実施形態のX線撮影装置による画像処理方法の効果)
本実施形態のX線撮影装置100による画像処理方法では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態のX線撮影装置100による画像処理方法では、上記のように、予め設定された所定の時間Δtの経過と、透視画像20を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像20の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、血管画像30の表示部5への表示の表示状態を切り替える。これにより、切り替え条件に基づいて、血管画像30の表示部5における表示の表示状態を自動的に切り替えることができる。そのため、医師などの術者は、血管画像30の表示を切り替えるための入力操作(切り替え操作)を行うことなく血管画像30の表示の表示状態を切り替えることができるので、手技の進行が妨げられることを抑制することができる。その結果、血管画像30の表示を切り替える際に医師などの術者に発生する負担を低減することが可能な画像処理方法を提供することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、切り替え条件に基づいて、血管画像30を表示部5に表示させることと、血管画像30の表示を停止させることとを切り替える例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、切り替え条件に基づいて、血管画像30の表示の態様(濃度など)を切り替えるようにしてもよい。すなわち、表示制御部84を、透視画像20と血管画像30とが表示されている状態において、切り替え条件に基づいて、表示されている血管画像30の表示の濃度を小さくするように構成してもよい。具体的には、タッチパネル6(操作部)に対する入力操作に基づいて、50%の濃度(50%の透過度)によって血管画像30を表示させるとともに、切り替え条件に基づいて、5%の濃度(95%の透過度)によって、血管画像30を表示させるように切り替えるようにしてもよい。また、血管画像30の輝度値などの画素値を変更することによって表示状態を切り替えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、画像取得部81(透視画像取得部)と、血管画像生成部83と、表示制御部84とを含む制御部8を備える例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、画像取得部81、血管画像生成部83、および、表示制御部84を、共通の制御部8の機能ブロックとして構成する場合に限らず、制御部8の各部をそれぞれ別個のハードウェア(ソフトウェア)として構成してもよいし、1つのハードウェア(ソフトウェア)として構成してもよい。すなわち、血管画像30を生成する血管画像生成部83を、画像処理を行うように構成されたFPGA(field-programmable gate array)などの制御部8とは別個のハードウェア(信号処理回路またはプロセッサなど)である画像処理部に設けるように構成してもよい。また、撮影部2によるX線撮影と、回動機構3および移動機構4による撮影位置の変更との制御を、制御部8とは異なる別個の制御部によって実行するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、血管画像30の表示が開始された時点t1から予め設定された所定の時間Δtが経過した場合に、血管画像30の表示を停止させるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、所定の時間Δtの経過に基づいて血管画像30の表示を自動的に開始するようにしてもよい。すなわち、表示制御部84を、透視画像20と血管画像30とが重畳されて表示されている状態において、タッチパネル6(操作部)に対する入力操作に基づいて、血管画像30の表示を停止させるように構成するとともに、所定の時間Δtの経過に基づいて、表示が停止されている血管画像30を自動的に表示させるように構成してもよい。この場合には、医師などの術者が、常時血管画像30を表示させた状態で手技を進めるとともに、タッチパネル6に対する入力操作によって一時的に血管画像30の表示を停止させた場合にも、所定の時間Δtの経過に基づいて、自動的に血管画像30を再表示するように表示状態を切り替えることができる。そのため、一時的に血管画像30の表示を停止させた場合に、血管画像30を再び表示させるための入力操作によって手技が妨げられることを抑制することができる。
また、上記実施形態では、予め設定された所定の時間Δtを、タッチパネル6(操作部)に対する入力操作に基づいて変更可能に構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、予め設定される所定の時間Δtは、一定の固定値であってもよい。また、所定の時間Δtは、対象となる被検体101の部位ごとに自動的に変更されてもよい。
また、上記実施形態では、撮影部2および天板1の少なくとも一方の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部82によって取得された位置情報に基づいて撮影位置の変更を検出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、撮影位置を変更するためのタッチパネル6(操作部)に対する入力操作に基づいて、撮影位置の変更を検出するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、透視画像20の表示される領域の大きさを変更することによって表示視野が変更された場合に、血管画像30の表示部5への表示の表示状態を切り替えるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、照射されるX線の照射領域を変更することによって、透視画像20の表示される領域が変更されるように構成されていてもよい。すなわち、コリメータ(X線しぼり)が動作することによって照射領域が変更されることによって透視画像20における表示される領域(表示視野)が変更された場合に、血管画像30の表示状態を切り替えるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、表示制御部84(制御部8)は、撮影位置の変更または表示視野の変更によって血管画像30の表示が停止されている状態において、変更された撮影位置または表示視野が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、血管画像30を表示部5に再表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、撮影位置または表示視野が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合にも、表示が停止された血管画像30の再表示をしないようにしてもよい。すなわち、一度表示が停止された血管画像30を、自動的には再表示させず、タッチパネル6に対する入力操作に基づいて再度表示するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、血管画像30の撮影位置および表示視野と、透視画像20の撮影位置および表示視野とが同じ(等しい)場合に、血管画像30を透視画像20に重畳させて表示する例を示したが、本発明はこれに限られない。血管画像30の撮影位置および表示視野と、透視画像20の撮影位置および表示視野とが完全に同一ではなく、略等しい場合に、血管画像30を表示させるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、被検体101の体内に医療用のデバイス102が挿入される前に、所定の撮影位置におけるX線撮影に基づいて血管画像30が生成される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、被検体101の体内にデバイス102を挿入している最中のX線撮影に基づいて血管画像30を生成するようにしてもよい。すなわち、被検体101の体内においてデバイス102を移動させている途中に、造影剤を投与することによって血管画像30を生成し、デバイス102を挿入している最中に生成された血管画像30を透視画像20と重畳させて表示させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、切り替え条件として、予め設定された所定の時間Δtの経過と、透視画像20を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、透視画像20の表示視野の変更とに基づいて、血管画像30の表示の表示状態を切り替える例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、撮影位置の変更および表示視野の変更では表示状態を切り替えずに、所定の時間Δtの経過のみに基づいて表示状態を切り替えるようにしてもよい。また、所定の時間Δtと、撮影位置の変更と、表示視野の変更との少なくとも一つに基づいて、血管画像30の表示を切り替えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、被検体101の心臓の血管である冠動脈にデバイス102を挿入する場合に、透視画像20および血管画像30を撮影する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、被検体101の頭部(脳)の血管、または、下肢の血管にデバイス102を挿入するようにしてもよい。
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
被検体にX線を照射するX線照射部と、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部とを含み、前記被検体に対してX線撮影を行うことによってX線画像を撮影する撮影部と、
前記撮影部によるX線撮影によって生成され、前記被検体を透視する前記X線画像である透視画像を取得する透視画像取得部と、
前記透視画像を取得するためのX線撮影とは別個のX線撮影によって予め撮影された前記X線画像に基づいて、造影剤を含む前記被検体の血管画像を生成する血管画像生成部と、
前記透視画像を表示部に表示させるとともに、予め設定された所定の時間の経過と、前記透視画像を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、前記透視画像の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、前記血管画像の前記表示部への表示の表示状態を切り替える表示制御部と、を備える、X線撮影装置。
(項目2)
前記表示制御部は、前記切り替え条件に基づいて、前記血管画像を前記表示部に表示させることと、前記血管画像の表示を停止させることとを切り替えるか、または、前記血管画像の表示の濃度を切り替えるように構成されている、項目1に記載のX線撮影装置。
(項目3)
前記透視画像取得部と、前記血管画像生成部と、前記表示制御部とを含む制御部をさらに備える、項目1または2に記載のX線撮影装置。
(項目4)
前記表示制御部は、前記血管画像の表示が開始された時点から予め設定された前記所定の時間が経過した場合に、前記血管画像の表示を停止させるように構成されている、項目1~3のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
(項目5)
術者による入力操作を受け付ける操作部をさらに備え、
前記表示制御部は、予め設定された前記所定の時間を、前記操作部に対する入力操作に基づいて変更可能に構成されている、項目4に記載のX線撮影装置。
(項目6)
前記被検体が横たわる天板と、
前記撮影部および前記天板の少なくとも一方の前記撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、をさらに備え、
前記表示制御部は、前記位置情報取得部によって取得された前記位置情報に基づいて前記撮影位置の変更が検出された場合に、前記血管画像の前記表示部への表示の表示状態を切り替えるように構成されている、項目1~5のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
(項目7)
前記表示制御部は、前記撮影位置の変更によって前記血管画像の表示が停止されるように切り替えられた状態において、前記撮影位置が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、前記血管画像を前記表示部に再表示するように構成されている、項目6に記載のX線撮影装置。
(項目8)
前記表示制御部は、前記透視画像の表示される領域の大きさを変更することによって前記表示視野が変更された場合に、前記血管画像の前記表示部への表示の表示状態を切り替えるように構成されている、項目1~7のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
(項目9)
前記表示制御部は、前記表示視野の変更によって前記血管画像の表示が停止されるように切り替えられた状態において、前記表示視野が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、前記血管画像を前記表示部に再表示するように構成されている、項目8に記載のX線撮影装置。
(項目10)
X線撮影によって撮影されたX線画像に対して画像処理を実行する画像処理方法であって、
予め撮影された前記X線画像に基づいて、造影剤を含む被検体の血管画像を生成するステップと、
前記血管画像を生成するためのX線撮影よりも後のX線撮影によって生成され、前記被検体を透視する前記X線画像である透視画像を取得するステップと、
前記透視画像を表示部に表示させるステップと、
予め設定された所定の時間の経過と、前記透視画像を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、前記透視画像の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、前記血管画像の前記表示部への表示の表示状態を切り替えるステップと、を備える、画像処理方法。
1 天板
2 撮影部
5 表示部
6 タッチパネル(操作部)
8 制御部
10 X線画像
20 透視画像
21 X線照射部
22 X線検出部
30 血管画像
81 画像取得部(透視画像取得部)
82 位置情報取得部
83 血管画像生成部
84 表示制御部
100 X線撮影装置
101 被検体

Claims (10)

  1. 被検体にX線を照射するX線照射部と、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部とを含み、前記被検体に対してX線撮影を行うことによってX線画像を撮影する撮影部と、
    前記撮影部によるX線撮影によって生成され、前記被検体を透視する前記X線画像である透視画像を取得する透視画像取得部と、
    前記透視画像を取得するためのX線撮影とは別個のX線撮影によって予め撮影された前記X線画像に基づいて、造影剤を含む前記被検体の血管画像を生成する血管画像生成部と、
    前記透視画像を表示部に表示させるとともに、予め設定された所定の時間の経過と、前記透視画像を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、前記透視画像の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、前記血管画像の前記表示部への表示の表示状態を切り替える表示制御部と、を備える、X線撮影装置。
  2. 前記表示制御部は、前記切り替え条件に基づいて、前記血管画像を前記表示部に表示させることと、前記血管画像の表示を停止させることとを切り替えるか、または、前記血管画像の表示の濃度を切り替えるように構成されている、請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記透視画像取得部と、前記血管画像生成部と、前記表示制御部とを含む制御部をさらに備える、請求項1または2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記表示制御部は、前記血管画像の表示が開始された時点から予め設定された前記所定の時間が経過した場合に、前記血管画像の表示を停止させるように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  5. 術者による入力操作を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記表示制御部は、予め設定された前記所定の時間を、前記操作部に対する入力操作に基づいて変更可能に構成されている、請求項4に記載のX線撮影装置。
  6. 前記被検体が横たわる天板と、
    前記撮影部および前記天板の少なくとも一方の前記撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記位置情報取得部によって取得された前記位置情報に基づいて前記撮影位置の変更が検出された場合に、前記血管画像の前記表示部への表示の表示状態を切り替えるように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  7. 前記表示制御部は、前記撮影位置の変更によって前記血管画像の表示が停止されるように切り替えられた状態において、前記撮影位置が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、前記血管画像を前記表示部に再表示するように構成されている、請求項6に記載のX線撮影装置。
  8. 前記表示制御部は、前記透視画像の表示される領域の大きさを変更することによって前記表示視野が変更された場合に、前記血管画像の前記表示部への表示の表示状態を切り替えるように構成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  9. 前記表示制御部は、前記表示視野の変更によって前記血管画像の表示が停止されるように切り替えられた状態において、前記表示視野が変更前の状態に戻されるように再度変更し直された場合に、前記血管画像を前記表示部に再表示するように構成されている、請求項8に記載のX線撮影装置。
  10. X線撮影によって撮影されたX線画像に対して画像処理を実行する画像処理方法であって、
    予め撮影された前記X線画像に基づいて、造影剤を含む被検体の血管画像を生成するステップと、
    前記血管画像を生成するためのX線撮影よりも後のX線撮影によって生成され、前記被検体を透視する前記X線画像である透視画像を取得するステップと、
    前記透視画像を表示部に表示させるステップと、
    予め設定された所定の時間の経過と、前記透視画像を取得するためのX線撮影における撮影位置の変更と、前記透視画像の表示視野の変更との少なくとも1つを含む切り替え条件に基づいて、前記血管画像の前記表示部への表示の表示状態を切り替えるステップと、を備える、画像処理方法。
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