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JP2022072214A - 回転電機のロータ及び回転電機 - Google Patents

回転電機のロータ及び回転電機 Download PDF

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JP2022072214A JP2020181543A JP2020181543A JP2022072214A JP 2022072214 A JP2022072214 A JP 2022072214A JP 2020181543 A JP2020181543 A JP 2020181543A JP 2020181543 A JP2020181543 A JP 2020181543A JP 2022072214 A JP2022072214 A JP 2022072214A
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芳永 久保田
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】回転電機の出力トルクが低下することを防止しつつ、ロータコアの特定部分に応力が集中することを低減できる回転電機のロータ及び回転電機を提供する。【解決手段】回転電機のロータ20は、ロータコア30と、リング部材50と、を備え、ロータコア30は、リング部材50に締付固定されている。ロータコア30の外周面32には、q軸と重なる位置で径方向内側に窪んで軸方向に延びる溝部33と、q軸と重なる位置で溝部33から径方向外側に突出し、溝部33よりも周方向幅が短い突出部34と、が設けられている。突出部34には、突出部34の基端部342よりも、周方向一方側及び周方向他方側に突出する一対の鍔部36が設けられている。突出部34の先端部341の外周面341a、及び、一対の鍔部36の外周面36aは、ロータコア30の外周面32と同一中心かつ同一径の円弧形状を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、電動車両などに搭載される回転電機のロータ、及び回転電機に関する。
近年、ハイブリッド車、バッテリ駆動車、燃料電池車等の電動車両の普及が進んでおり、これら電動車両には、電動機、発電機等の回転電機が搭載されている。そして、電動車両に搭載される回転電機の1つに、ロータコアの内部に周方向に所定の間隔で複数個の永久磁石を配置したIPM(Interior Permanent Magnet)型の回転電機が知られている。
電動車両の普及に伴い、電動車両に搭載される回転電機には、出力性能の向上がより一層求められている。IPM型の回転電機の場合、出力性能を向上するためには、ロータコアの内部に配置された複数個の永久磁石を、できるだけロータコアの径方向外側に配置し、磁石挿入孔とロータコアの外周面との間に形成される接続リブが細くすることが有効である。
しかしながら、接続リブが細くなると、ロータの回転時に、永久磁石の遠心力によって、ロータコアが永久磁石から径方向の外側方向の遠心荷重を受けた場合に、接続リブに応力が集中し、ロータコア、特に接続リブが径方向外側に変形しやすくなってしまうため、永久磁石をロータコアの径方向外側に配置し、接続リブを細くすることには限界がある。
そこで、例えば、特許文献1には、永久磁石が挿入された磁石挿入孔が形成されたロータコアと、ロータコアの外周面を取り囲む略円環形状のリング部材と、を備え、ロータコアがリング部材に締付固定されている回転電機のロータが開示されている。特許文献1に記載の回転電機のロータは、ロータコアの外周面はリング部材によって取り囲まれているので、ロータの回転時に、ロータコアが遠心力荷重を受けた場合であっても、ロータコア、特に接続リブが径方向外側に変形するのを防止できる。
また、例えば、特許文献2には、周方向に所定の間隔で複数の磁極部が形成された略円環形状のロータコアを備え、各磁極部の中心軸をd軸、該d軸に対し電気角で90度隔てた軸をq軸とした場合、ロータコアの外周面には、周方向においてq軸と重なる位置に、径方向内側に窪んで軸方向に延びる溝部が設けられている回転電機のロータが開示されている。特許文献2に記載の回転電機のロータは、溝部が形成されていることによって、磁石挿入孔の周方向端部と、ロータコアの外周面との間に形成される接続リブが細くなる。
特開2016-100955号公報 特開2017-163730号公報
しかしながら、特許文献2に記載の回転電機のロータは、磁石挿入孔の周方向端部と、ロータコアの外周面との間に形成される接続リブが細くなる一方で、q軸磁路となる溝部において、ロータコアとステータとの径方向のギャップが大きくなり、ロータコアとステータとの径方向のギャップが大きくなるほどq軸磁路の磁気抵抗が大きくなるので、q軸磁束が減少し、回転電機の出力トルクが低下してしまうという課題があった。
また、特許文献1に記載の発明に特許文献2に記載の発明を適用して、ロータコアの外周面には、周方向においてq軸と重なる位置に径方向内側に窪んで軸方向に延びる溝部が設けられており、接続リブが特許文献1に記載の発明よりも細くなったロータコアを略円環形状のリング部材に締付固定すると、ロータコアがリング部材から受ける締付荷重によって、溝部の周方向端部に応力が集中してしまう、という課題が生じる。
本発明は、回転電機の出力トルクが低下することを防止しつつ、ロータコアの特定部分に応力が集中することを低減できる回転電機のロータ及び回転電機を提供する。
本発明は、
周方向に所定の間隔で複数の磁極部が形成された略円環形状のロータコアと、
前記ロータコアの外周面を覆う略円環形状のリング部材と、を備え、
各磁極部は、前記ロータコアを軸方向に貫通する少なくとも1つの磁石挿入孔と、前記磁石挿入孔に挿入された永久磁石と、を有し、
前記ロータコアは、前記リング部材に締付固定されている、回転電機のロータであって、
各磁極部の中心軸をd軸、該d軸に対し電気角で90度隔てた軸をq軸とした場合、
軸方向から見て、
前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔は、周方向に延びる外径側壁面と、前記外径側壁面と径方向内側で対向して周方向に延びる内径側壁面と、前記外径側壁面の周方向一方側の端部と前記内径側壁面の前記周方向一方側の端部とを接続する第1端部と、前記外径側壁面の周方向他方側の端部と前記内径側壁面の前記周方向他方側の端部とを接続する第2端部と、を有し、
前記ロータコアの前記外周面には、
周方向において前記q軸と重なる位置に、径方向内側に窪んで軸方向に延びる溝部と、
周方向において前記q軸と重なる位置に、前記溝部から径方向外側に突出し、前記溝部よりも周方向幅が短い突出部と、が設けられており、
前記溝部は、前記突出部よりも前記周方向一方側に形成される第1側面と、前記突出部よりも前記周方向他方側に形成される第2側面と、を有し、
前記溝部の前記第1側面は、前記q軸の前記周方向一方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第2端部と対向するように形成され、
前記溝部の前記第2側面は、前記q軸の前記周方向他方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第1端部と対向するように形成され、
前記q軸の前記周方向他方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第1端部と、前記溝部の前記第2側面と、の間には、第1リブが形成され、
前記q軸の前記周方向一方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第2端部と、前記溝部の前記第1側面と、の間には、第2リブが形成され、
前記突出部には、前記突出部の径方向内側で前記溝部に接続する基端部よりも、前記周方向一方側及び前記周方向他方側に突出する一対の鍔部が設けられており、
前記突出部の径方向外側の先端部における径方向外側の外周面、及び、前記一対の鍔部における径方向外側の外周面は、前記ロータコアの前記外周面と同一中心かつ同一径の円弧形状を有する。
本発明によれば、q軸磁束が減少することを防止して回転電機の出力トルクが低下することを防止しつつ、リング部材から受ける締付荷重を突出部の先端部の外周面と一対の鍔部の外周面とで分散して受け、ロータコアの特定部分に応力が集中することを低減できる。
本発明の一実施形態の回転電機を軸方向一方側から見た正面図である。 図1の回転電機のロータコア及びリング部材の斜視図である。 図1の回転電機のロータの要部拡大図である。 図1の要部拡大図である。
以下、本発明の回転電機のロータ及び該ロータを備える回転電機の一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は、符号の向きに見るものとする。
<回転電機の全体構成>
図1に示すように、本実施形態の回転電機10は、回転軸心RCを回転軸心として回転し、回転軸心RCを中心とする略円環形状のロータ20と、ロータ20の外周面20aを取り囲むように配置されたステータ60と、を備える。
本明細書等では、断りなく軸方向、径方向、周方向というときは、ロータ20の回転軸心RCを基準にした方向をいう。また、軸方向内側とは、軸方向における回転電機10の中央側をいい、軸方向外側とは、軸方向における回転電機10の中央から離れる側をいう。
図1及び図2に示すように、ロータ20は、周方向に所定の間隔で複数の磁極部40が形成された回転軸心RCを中心とする略円環形状のロータコア30と、ロータコア30の外周面32を覆う略円環形状のリング部材50と、を備える。本実施形態では、ロータコア30には、周方向に所定の間隔で8個の磁極部40が形成されている。ロータコア30は、リング部材50に圧入、焼き嵌め、冷やし嵌め等により締付固定されている。ロータ20の外周面20aは、リング部材50の外周面によって構成される。リング部材50は、高強度の非磁性体材料によって形成されており、例えば、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維強化プラスチック)によって形成されている。
ロータコア30は、同一形状の略円環形状の電磁鋼板が軸方向に複数積層されて形成されている。ロータコア30は、軸方向から見て、回転軸心RCと同中心の略円形の内周面31と、回転軸心RCと同中心の略円形で内周面31よりも大径の外周面32と、を有する。内周面31には、不図示のロータシャフトが、圧入、焼き嵌め、冷やし嵌め等により締付固定される。
したがって、本実施形態のロータコア30は、ロータシャフトから内周面31に入力される径方向外側方向の締付荷重、及びロータ20の回転によってロータコア30に生じる径方向外側方向の遠心力荷重を受ける一方、リング部材50から外周面32に入力される径方向内側方向の締付荷重を受ける。これにより、ロータシャフトから内周面31に入力される径方向外側方向の締付荷重、及びロータ20の回転によってロータコア30に生じる径方向外側方向の遠心力荷重によってロータコア30に生じる応力が、リング部材50から外周面32に入力される径方向内側方向の締付荷重によって相殺されるので、ロータシャフトから受けるロータコア30の内周面31への締付荷重、及びロータ20の回転によってロータコア30に生じる遠心力荷重によってロータコア30が変形することを抑制できる。
図3に示すように、各磁極部40は、ロータコア30を軸方向に貫通する磁石挿入孔41と、磁石挿入孔41に挿入された永久磁石42と、によって構成されている。
回転軸心RCと各磁極部40の中心とを結ぶ、各磁極部40の中心軸をd軸(図中d-axis)、d軸に対し電気角で90度隔てた軸をq軸(図中q-axis)とした場合、各磁極部40の磁石挿入孔41は、軸方向から見て、d軸と交差する位置に配置され、d軸に対して対称な形状であり、径方向内側に向かって凸の略円弧形状を有する第1磁石挿入孔411と、第1磁石挿入孔411よりも径方向外側に位置し、d軸と交差する位置に配置され、d軸に対して対称な形状であり、径方向内側に向かって凸の略円弧形状を有する第2磁石挿入孔412と、第2磁石挿入孔412よりも径方向外側に位置し、d軸と交差する位置に配置され、d軸に対して対称な形状であり、径方向内側に向かって凸の略円弧形状を有する第3磁石挿入孔413と、を有する。
各磁極部40の永久磁石42は、第1磁石挿入孔411に挿入され、径方向内側に向かって凸となるように配置された略円弧形状の第1永久磁石421と、第2磁石挿入孔412に挿入され、径方向内側に向かって凸となるように配置された略円弧形状の第2永久磁石422と、第3磁石挿入孔413に挿入され、径方向内側に向かって凸となるように配置された略円弧形状の第3永久磁石423と、を有する。
各磁極部40の永久磁石42、すなわち、第1永久磁石421、第2永久磁石422、及び第3永久磁石423は、径方向に磁化されている。また、永久磁石42、すなわち、第1永久磁石421、第2永久磁石422、及び第3永久磁石423は、隣り合う磁極部40の磁化方向が異なり、磁極部40は、周方向で交互に磁化方向が異なるように配置されている。
第1磁石挿入孔411は、軸方向から見て、円弧中心がロータコア30よりも径方向外側のd軸上に位置する略円弧形状で、d軸に対して対称に周方向に延びる外径側壁面411aと、円弧中心が外径側壁面411aと同一の略円弧形状で、外径側壁面411aと径方向内側で対向して、d軸に対して対称に周方向に延びる内径側壁面411bと、外径側壁面411aの周方向一方側(図3中、反時計回り側)の端部と内径側壁面411bの周方向一方側の端部とを接続する第1端部411cと、外径側壁面411aの周方向他方側(図3中、時計回り側)の端部と内径側壁面411bの周方向他方側の端部とを接続する第2端部411dと、を有する。第1磁石挿入孔411の外径側壁面411a及び内径側壁面411bは、周方向一方側の端部及び周方向他方側の端部が、ロータコア30の外周面32の近傍に位置するように略円弧形状に延びている。
第2磁石挿入孔412は、軸方向から見て、円弧中心がロータコア30よりも径方向外側のd軸上に位置する略円弧形状で、d軸に対して対称に周方向に延びる外径側壁面412aと、円弧中心が外径側壁面412aと同一の略円弧形状で、外径側壁面412aと径方向内側で対向して、d軸に対して対称に周方向に延びる内径側壁面412bと、外径側壁面412aの周方向一方側(図3中、反時計回り側)の端部と内径側壁面412bの周方向一方側の端部とを接続する第1端部412cと、外径側壁面412aの周方向他方側(図3中、時計回り側)の端部と内径側壁面412bの周方向他方側の端部とを接続する第2端部412dと、を有する。第2磁石挿入孔412の外径側壁面412a及び内径側壁面412bは、周方向一方側の端部及び周方向他方側の端部が、ロータコア30の外周面32の近傍に位置するように略円弧形状に延びている。
第3磁石挿入孔413は、軸方向から見て、円弧中心がロータコア30よりも径方向外側のd軸上に位置する略円弧形状で、d軸に対して対称に周方向に延びる外径側壁面413aと、円弧中心が外径側壁面413aと同一の略円弧形状で、外径側壁面413aと径方向内側で対向して、d軸に対して対称に周方向に延びる内径側壁面413bと、外径側壁面413aの周方向一方側(図3中、反時計回り側)の端部と内径側壁面413bの周方向一方側の端部とを接続する第1端部413cと、外径側壁面413aの周方向他方側(図3中、時計回り側)の端部と内径側壁面413bの周方向他方側の端部とを接続する第2端部413dと、を有する。第3磁石挿入孔413の外径側壁面413a及び内径側壁面413bは、周方向一方側の端部及び周方向他方側の端部が、ロータコア30の外周面32の近傍に位置するように略円弧形状に延びている。
第1磁石挿入孔411に挿入された第1永久磁石421は、軸方向から見て、d軸を交差して、d軸に対して略対称に、第1磁石挿入孔411の第1端部411cの近傍から第2端部411dの近傍まで周方向に延びている。
第2磁石挿入孔412に挿入された第2永久磁石422は、軸方向から見て、d軸を交差して、d軸に対して略対称に、第2磁石挿入孔412の第1端部412cの近傍から第2端部412dの近傍まで周方向に延びている。
第3磁石挿入孔413に挿入された第3永久磁石423は、軸方向から見て、d軸を交差して、d軸に対して略対称に、第3磁石挿入孔413の第1端部413cの近傍から第2端部413dの近傍まで周方向に延びている。
ロータコア30の外周面32には、周方向においてq軸と重なる位置に、径方向内側に窪んで軸方向に延びる溝部33と、周方向においてq軸と重なる位置に、溝部33から径方向外側に突出し、溝部33よりも周方向幅が短い突出部34と、が設けられている。したがって、溝部33は、突出部34よりも周方向一方側(図3中、反時計回り側)に形成される第1側面331と、突出部34よりも周方向他方側(図3中、時計回り側)に形成される第2側面332と、を有する。
突出部34は、径方向外側の端部である先端部341と、径方向内側の端部であり溝部33に接続する基端部342と、を有する。
突出部34には、突出部34の基端部342よりも、周方向一方側(図3中、反時計回り側)及び周方向他方側(図3中、時計回り側)に突出する一対の鍔部36が設けられている。
突出部34の先端部341における径方向外側の外周面341a、及び、一対の鍔部36における径方向外側の外周面36aは、ロータコア30の外周面32と同一中心かつ同一径の円弧形状を有する。
溝部33の第1側面331は、q軸の周方向一方側(図3中、反時計回り側)に位置する磁極部40に設けられた第1磁石挿入孔411の第2端部411dと対向するように形成されている。溝部33の第2側面332は、q軸の周方向他方側(図3中、時計回り側)に位置する磁極部40に設けられた第1磁石挿入孔411の第1端部411cと対向するように形成されている。
そして、q軸の周方向他方側(図3中、時計回り側)に位置する磁極部40に設けられた第1磁石挿入孔411の第1端部411cと、溝部33の第2側面332と、の間には、第1リブ351が形成される。q軸の周方向一方側(図3中、反時計回り側)に位置する磁極部40に設けられた第1磁石挿入孔411の第2端部411dと、溝部33の第1側面331と、の間には、第2リブ352が形成される。
第2磁石挿入孔412の第1端部412cと、ロータコア30の外周面32との間には、第3リブ353が形成される。第2磁石挿入孔412の第2端部412dと、ロータコア30の外周面32との間には、第4リブ354が形成される。
第3磁石挿入孔413の第1端部413cと、ロータコア30の外周面32との間には、第5リブ355が形成される。第3磁石挿入孔413の第2端部413dと、ロータコア30の外周面32との間には、第6リブ356が形成される。
ロータコア30において、第1リブ351及び第2リブ352が細いほど、第1リブ351及び第2リブ352を通ってロータコア30内で循環する回り込み磁束が低減し、回転電機10の出力トルクが向上する。同様に、第3リブ353~第6リブ356についても、細いほど、第3リブ353及び第4リブ354を通ってロータコア30内で循環する回り込み磁束が低減し、回転電機10の出力トルクが向上する。
一方、ロータコア30において、第1リブ351及び第2リブ352は、細いほど強度が低下し、ロータシャフトから受けるロータコア30の内周面31への締付荷重、及びロータ20の回転によってロータコア30に生じる遠心力荷重によって、変形が生じやすくなる。同様に、ロータコア30において、第3リブ353~第6リブ356についても、細いほど強度が低下し、ロータシャフトから受けるロータコア30の内周面31への締付荷重、及びロータ20の回転によってロータコア30の遠心力荷重によって、変形が生じやすくなる。
しかしながら、本実施形態では、ロータコア30は、リング部材50に締付固定されているので、ロータコア30の外周面32は、リング部材50に当接している。したがって、第1リブ351~第6リブ356を細くしても、ロータシャフトから受けるロータコア30の内周面31への締付荷重、及びロータ20の回転によってロータコア30に生じる遠心力荷重によって第1リブ351~第6リブ356が径方向外側に変形することを、リング部材50によって防止できる。
これにより、ロータシャフトから受けるロータコア30の内周面31への締付荷重、及びロータ20の回転によってロータコア30に生じる遠心力荷重によって第1リブ351~第6リブ356が変形することを防止しつつ、回転電機10の出力トルクを向上できる。
ところで、ロータコア30の外周面32の周方向においてq軸と重なる位置に、径方向内側に窪んで軸方向に延びる溝部33が設けられており、突出部34が設けられていない場合、q軸磁路となる溝部33において、ロータコア30とステータ60との径方向のギャップが大きくなり、ロータコア30とステータ60との径方向のギャップが大きくなるほどq軸磁路の磁気抵抗が大きくなるので、q軸磁束が減少し、回転電機10の出力トルクが低下してしまう。
また、ロータコア30の外周面32の周方向においてq軸と重なる位置に、径方向内側に窪んで軸方向に延びる溝部33が設けられており、突出部34が設けられていない場合、ロータコア30がリング部材50から受ける締付荷重によって、溝部33の周方向端部33aに応力が集中してしまう。
本実施形態では、周方向においてq軸と重なる位置に、溝部33から径方向外側に突出する突出部34が設けられているので、q軸磁束が減少することを防止でき、回転電機10の出力トルクが低下することを防止できる。
一方、周方向においてq軸と重なる位置に、溝部33から径方向外側に突出する突出部34が設けられており、一対の鍔部36が設けられていない場合、突出部34の先端部341における径方向外側の外周面341aは、ロータコア30の外周面32と同一中心かつ同一径の円弧形状を有するので、突出部34の先端部341の外周面341aはリング部材50に当接し、突出部34は、リング部材50から締付荷重を受け、突出部34の先端部341に応力が集中してしまう。
本実施形態では、突出部34には、周方向一方側(図3中、反時計回り側)及び周方向他方側(図3中、時計回り側)に突出する一対の鍔部36が設けられており、突出部34の先端部341における外周面341a、及び、一対の鍔部36における径方向外側の外周面36aは、ロータコア30の外周面32と同一中心かつ同一径の円弧形状を有するので、突出部34の先端部341の外周面341aに加えて、一対の鍔部36の外周面36aもリング部材50に当接する。これにより、突出部34の先端部341の外周面341aと、一対の鍔部36の外周面36aとで、リング部材50から受ける締付荷重を分散して受けることができ、突出部34の先端部341に応力が集中することを低減できる。
このようにして、本実施形態のロータ20は、q軸磁束が減少することを防止して回転電機10の出力トルクが低下することを防止しつつ、リング部材50から受ける締付荷重を分散して受け、ロータコア30の特定部分に応力が集中することを低減できる。
さらに、本実施形態では、第1磁石挿入孔411は、d軸と交差して周方向に延び、第1端部411cが溝部33の第2側面332と対向し、第2端部411dが溝部33の第1側面331と対向する。そして、第1磁石挿入孔411は、第1端部411cと第2端部411dとの間に、外径側壁面411aと内径側壁面411bとを接続する中間リブを有していない。
これにより、ロータシャフトから受けるロータコア30の内周面31への締付荷重、及びロータ20の回転によってロータコア30に生じる遠心力荷重によって、中間リブに応力が集中することを防止でき、さらに、中間リブを通ってロータコア30内で循環する回り込み磁束を生じさせないようにすることができるので、回転電機10の出力トルクがより向上する。
図1に戻って、ステータ60は、ロータ20の外周面20aから径方向に所定の間隔を隔てて対向するように配置されている。したがって、径方向において、ロータ20の外周面20aとステータ60の内周面60aとの間には、隙間部90が形成される(図4参照)。
ステータ60は、ロータ20の外周面20aから径方向に所定の間隔を隔てて配置された略円環形状のステータコア70と、ステータコア70に取り付けられたコイル80と、を備える。
ステータコア70は、同一形状の略円環形状の電磁鋼板が軸方向に複数積層されて形成されている。
ステータコア70は、略円環形状のステータヨーク部71と、該ステータヨーク部71の内周面から径方向に中心へ向かって突出する複数のティース部72と、を備える。複数のティース部72は、周方向に沿って互いに等間隔に配置されている。本実施形態では、ティース部72は、ステータコア70の周方向に沿って等間隔に48個配置されている。ステータコア70の周方向に隣接するティース部72の間には、スロット部73が形成されている。スロット部73は、周方向に沿って互いに等間隔に複数形成されている。本実施形態では、スロット部73は、周方向に沿って等間隔に48個配置されている。
各ティース部72の径方向内側の先端面72aは、軸方向から見て、回転軸心RCを中心とする円弧形状となっている。ステータ60の内周面60aは、各ティース部72の先端面72aによって構成される。
コイル80は、ステータコア70の各スロット部73に挿入され、ティース部72を巻回するU相、V相、W相の巻線によって構成される。
図4に示すように、軸方向から見て、ロータコア30の突出部34の先端部341に設けられた一対の鍔部36の周方向突端部36bと、溝部33の周方向端部33aとの周方向距離D1は、ロータコア30の突出部34の先端部341における外周面341aと、ステータ60のティース部72の先端面72aとの径方向距離D2よりも長くなっている。
これにより、鍔部36の周方向突端部36bと溝部33の周方向端部33aとを短絡して、ロータコア30内で循環する回り込み磁束を低減できる。
したがって、突出部34の先端部341の外周面341aと、一対の鍔部36の外周面36aとで、リング部材50から受ける締付荷重を分散して受け、突出部34の先端部341に応力が集中することを低減しつつ、鍔部36の周方向突端部36bと溝部33の周方向端部33aとを短絡してロータコア30内で循環する回り込み磁束を低減することができるので、突出部34の先端部341に応力が集中することを低減しつつ、回転電機10の出力トルクをより向上できる。
以上、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、本実施形態では、ロータコア30には、第1磁石挿入孔411の径方向外側に、第2磁石挿入孔412及び第3磁石挿入孔413が設けられており、第2永久磁石422及び第3永久磁石423が挿入されているものとしたが、ロータ20は、第2磁石挿入孔412及び第3磁石挿入孔413、並びに、第2永久磁石422及び第3永久磁石423を有していなくてもよい。また、ロータ20は、第2磁石挿入孔412及び第3磁石挿入孔413、並びに、第2永久磁石422及び第3永久磁石423に加えて、第1磁石挿入孔411の径方向外側に、さらに磁石挿入孔及び永久磁石を有していてもよい。
また、例えば、本実施形態では、第1磁石挿入孔411は、軸方向から見て、d軸と交差する位置に配置され、d軸に対して対称な形状であり、径方向内側に向かって凸の略円弧形状を有するものとしたが、第1磁石挿入孔411は、軸方向から見て、d軸の周方向一方側及び周方向他方側それぞれに設けられて一対となっており、一対の第1磁石挿入孔411は、d軸に対して対称な位置及び形状であってもよい。また、第1磁石挿入孔411は、軸方向から見て、d軸と交差する位置と、d軸よりも周方向一方側と、d軸よりも周方向他方側と、に周方向に3つ並んで設けられており、3つの第1磁石挿入孔411は、d軸に対して対称な位置及び形状であってもよい。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。括弧内には、上述の実施形態において対応する構成要素等を一例として示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 周方向に所定の間隔で複数の磁極部(磁極部40)が形成された略円環形状のロータコア(ロータコア30)と、
前記ロータコアの外周面(外周面32)を覆う略円環形状のリング部材(リング部材50)と、を備え、
各磁極部は、前記ロータコアを軸方向に貫通する少なくとも1つの磁石挿入孔(第1磁石挿入孔411)と、前記磁石挿入孔に挿入された永久磁石(第1永久磁石421)と、を有し、
前記ロータコアは、前記リング部材に締付固定されている、回転電機のロータ(ロータ20)であって、
各磁極部の中心軸をd軸、該d軸に対し電気角で90度隔てた軸をq軸とした場合、
軸方向から見て、
前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔は、周方向に延びる外径側壁面(外径側壁面411a)と、前記外径側壁面と径方向内側で対向して周方向に延びる内径側壁面(内径側壁面411b)と、前記外径側壁面の周方向一方側の端部と前記内径側壁面の前記周方向一方側の端部とを接続する第1端部(第1端部411c)と、前記外径側壁面の周方向他方側の端部と前記内径側壁面の前記周方向他方側の端部とを接続する第2端部(第2端部411d)と、を有し、
前記ロータコアの前記外周面には、
周方向において前記q軸と重なる位置に、径方向内側に窪んで軸方向に延びる溝部(溝部33)と、
周方向において前記q軸と重なる位置に、前記溝部から径方向外側に突出し、前記溝部よりも周方向幅が短い突出部(突出部34)と、が設けられており、
前記溝部は、前記突出部よりも前記周方向一方側に形成される第1側面(第1側面331)と、前記突出部よりも前記周方向他方側に形成される第2側面(第2側面332)と、を有し、
前記溝部の前記第1側面は、前記q軸の前記周方向一方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第2端部と対向するように形成され、
前記溝部の前記第2側面は、前記q軸の前記周方向他方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第1端部と対向するように形成され、
前記q軸の前記周方向他方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第1端部と、前記溝部の前記第2側面と、の間には、第1リブ(第1リブ351)が形成され、
前記q軸の前記周方向一方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第2端部と、前記溝部の前記第1側面と、の間には、第2リブ(第2リブ352)が形成され、
前記突出部には、前記突出部の径方向内側で前記溝部に接続する基端部(基端部342)よりも、前記周方向一方側及び前記周方向他方側に突出する一対の鍔部(鍔部36)が設けられており、
前記突出部の径方向外側の先端部(先端部341)における径方向外側の外周面(外周面341a)、及び、前記一対の鍔部における径方向外側の外周面(外周面36a)は、前記ロータコアの前記外周面と同一中心かつ同一径の円弧形状を有する、回転電機のロータ。
(1)によれば、周方向においてq軸と重なる位置に、溝部から径方向外側に突出する突出部が設けられているので、q軸磁束が減少することを防止でき、回転電機の出力トルクが低下することを防止できる。
また、突出部には、周方向一方側及び周方向他方側に突出する一対の鍔部が設けられており、突出部の径方向外側の先端部における径方向外側の外周面、及び、一対の鍔部における径方向外側の外周面は、ロータコアの外周面と同一中心かつ同一径の円弧形状を有するので、突出部の先端部の外周面に加えて、一対の鍔部の外周面もリング部材に当接する。これにより、突出部の先端部の外周面と、一対の鍔部の外周面とで、リング部材から受ける締付荷重を分散して受けることができ、突出部の先端部に応力が集中することを低減できる。
このようにして、ロータは、q軸磁束が減少することを防止して回転電機の出力トルクが低下することを防止しつつ、リング部材から受ける締付荷重を分散して受け、ロータコアの特定部分に応力が集中することを低減できる。
(2) (1)に記載の回転電機のロータであって、
軸方向から見て、
各磁極部に設けられた所定の前記磁石挿入孔は、
前記d軸と交差して周方向に延び、
前記第1端部が前記溝部の前記第2側面と対向し、
前記第2端部が前記溝部の前記第1側面と対向し、
前記第1端部と前記第2端部との間に、前記外径側壁面と前記内径側壁面とを接続する中間リブを有していない、回転電機のロータ。
(2)によれば、磁石挿入孔は、第1端部と第2端部との間に、外径側壁面と内径側壁面とを接続する中間リブを有していないので、ロータシャフトから受けるロータコアの内周面への締付荷重、及びロータの回転によってロータコアに生じる遠心力荷重によって、中間リブに応力が集中することを防止でき、さらに、中間リブを通ってロータコア内で循環する回り込み磁束を生じさせないようにすることができるので、回転電機の出力トルクがより向上する。
(3) (1)又は(2)に記載のロータと、
前記ロータの前記外周面から径方向に所定の間隔を隔てて配置されたステータコア(ステータコア70)、及び該ステータコアに取り付けられたコイル(コイル80)、を有するステータ(ステータ60)と、を備える回転電機(回転電機10)であって、
前記ステータコアは、
周方向に沿って等間隔で複数設けられた、前記径方向の内側へ突出する複数のティース部(ティース部72)と、前記周方向で隣接する前記ティース部の間に形成された複数のスロット部(スロット部73)と、を有し、
前記鍔部の周方向突端部(周方向突端部36b)と前記溝部の周方向端部(周方向端部33a)との周方向距離(周方向距離D1)は、前記突出部の前記先端部における前記外周面と前記ティース部の径方向内側の先端面(先端面72a)との径方向距離(径方向距離D2)よりも長い、回転電機。
(3)によれば、鍔部の周方向突端部と溝部の周方向端部との周方向距離は、突出部の先端部における外周面とステータのティース部の先端面との径方向距離よりも長いので、鍔部の周方向突端部と溝部の周方向端部とを短絡して、ロータコア内で循環する回り込み磁束を低減できる。
これにより、突出部の先端部の外周面と、一対の鍔部の外周面とで、リング部材から受ける締付荷重を分散して受け、突出部の先端部に応力が集中することを低減しつつ、鍔部の周方向突端部と溝部の周方向端部とを短絡してロータコア内で循環する回り込み磁束を低減することができるので、突出部の先端部に応力が集中することを低減しつつ、回転電機の出力トルクをより向上できる。
10 回転電機
20 ロータ
30 ロータコア
32 外周面
33 溝部
33a 周方向端部
331 第1側面
332 第2側面
34 突出部
341 先端部
341a 外周面
342 基端部
351 第1リブ
352 第2リブ
36 鍔部
36a 外周面
36b 周方向突端部
40 磁極部
411 第1磁石挿入孔(磁石挿入孔)
411a 外径側壁面
411b 内径側壁面
411c 第1端部
411d 第2端部
421 第1永久磁石(永久磁石)
50 リング部材
60 ステータ
70 ステータコア
72 ティース部
72a 先端面
73 スロット部
80 コイル
D1 周方向距離
D2 径方向距離

Claims (3)

  1. 周方向に所定の間隔で複数の磁極部が形成された略円環形状のロータコアと、
    前記ロータコアの外周面を覆う略円環形状のリング部材と、を備え、
    各磁極部は、前記ロータコアを軸方向に貫通する少なくとも1つの磁石挿入孔と、前記磁石挿入孔に挿入された永久磁石と、を有し、
    前記ロータコアは、前記リング部材に締付固定されている、回転電機のロータであって、
    各磁極部の中心軸をd軸、該d軸に対し電気角で90度隔てた軸をq軸とした場合、
    軸方向から見て、
    前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔は、周方向に延びる外径側壁面と、前記外径側壁面と径方向内側で対向して周方向に延びる内径側壁面と、前記外径側壁面の周方向一方側の端部と前記内径側壁面の前記周方向一方側の端部とを接続する第1端部と、前記外径側壁面の周方向他方側の端部と前記内径側壁面の前記周方向他方側の端部とを接続する第2端部と、を有し、
    前記ロータコアの前記外周面には、
    周方向において前記q軸と重なる位置に、径方向内側に窪んで軸方向に延びる溝部と、
    周方向において前記q軸と重なる位置に、前記溝部から径方向外側に突出し、前記溝部よりも周方向幅が短い突出部と、が設けられており、
    前記溝部は、前記突出部よりも前記周方向一方側に形成される第1側面と、前記突出部よりも前記周方向他方側に形成される第2側面と、を有し、
    前記溝部の前記第1側面は、前記q軸の前記周方向一方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第2端部と対向するように形成され、
    前記溝部の前記第2側面は、前記q軸の前記周方向他方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第1端部と対向するように形成され、
    前記q軸の前記周方向他方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第1端部と、前記溝部の前記第2側面と、の間には、第1リブが形成され、
    前記q軸の前記周方向一方側に位置する前記磁極部に設けられた前記磁石挿入孔の前記第2端部と、前記溝部の前記第1側面と、の間には、第2リブが形成され、
    前記突出部には、前記突出部の径方向内側で前記溝部に接続する基端部よりも、前記周方向一方側及び前記周方向他方側に突出する一対の鍔部が設けられており、
    前記突出部の径方向外側の先端部における径方向外側の外周面、及び、前記一対の鍔部における径方向外側の外周面は、前記ロータコアの前記外周面と同一中心かつ同一径の円弧形状を有する、回転電機のロータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機のロータであって、
    軸方向から見て、
    各磁極部に設けられた所定の前記磁石挿入孔は、
    前記d軸と交差して周方向に延び、
    前記第1端部が前記溝部の前記第2側面と対向し、
    前記第2端部が前記溝部の前記第1側面と対向し、
    前記第1端部と前記第2端部との間に、前記外径側壁面と前記内径側壁面とを接続する中間リブを有していない、回転電機のロータ。
  3. 請求項1又は2に記載のロータと、
    前記ロータの前記外周面から径方向に所定の間隔を隔てて配置されたステータコア、及び該ステータコアに取り付けられたコイル、を有するステータと、を備える回転電機であって、
    前記ステータコアは、
    周方向に沿って等間隔で複数設けられた、前記径方向の内側へ突出する複数のティース部と、前記周方向で隣接する前記ティース部の間に形成された複数のスロット部と、を有し、
    前記鍔部の周方向突端部と前記溝部の周方向端部との周方向距離は、前記突出部の前記先端部における前記外周面と前記ティース部の径方向内側の先端面との径方向距離よりも長い、回転電機。
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