本願は、2018年6月29日に国家知的財産局に出願された、“COMMUNICATION METHOD AND COMMUNICATION APPARATUS(通信方法及び通信機器)”という表題の中国特許出願第201810701804.2号に対する優先権を主張するものであり、この文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本願の実施形態は、通信技術の分野、特に、通信方法及び通信機器に関する。
モバイルネットワーク事業者は、基地局のカバレッジエリア内のモバイルネットワークの品質を評価する必要がある。評価には、カバレッジ品質及びカバレッジホール等の特定が含まれる。初期の段階では、評価のために手作業のドライブテストが実行されていた。ドライブテストには、主に、最初にテストエリアが決定され、次にテストルートが設計されることが含まれる。次に、テストルートに従って車両を手作業で運転し、測定データを収集する。測定データには、例えば、位置情報、物理層情報、メディアアクセス制御層情報、信号情報、及びシステム情報が含まれ得る。最後に、収集した測定データが処理される。処理プロセスには、例えば、データ解析、及び問題の特定及び解析が含まれ得る。データ解析は、主に、収集したデータに基づいて、コール・ドロップ(call drop)率、コール完了率、トラフィック等を解析するために実行される。問題の特定及び解析は、収集したデータに基づいて、主に、端末又はネットワークで障害が発生したかどうかを解析するために実行される。
前述した手作業のドライブテストでは、試験担当者は、車両を自分で運転する必要がある。これには時間及び労力がかかる。従って、前述した問題を解決するために、現在、ドライブテストの最小化(Minimization of Drive Test, MDT)が提案されている。MDTとは、いくつかの特定の端末がMDTログ(log)測定を実行し、次にログレコードをネットワーク装置に報告し、次に、ネットワーク装置は、端末によって報告されたログレコードに基づいてモバイルネットワークの品質評価を実行することを意味し、報告されるコンテンツには、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network, RAN)に関連するデータ、サービス品質(Quality of Service, QoS)に関連するデータが含まれる。端末によって報告されたログレコードには、次の2つの場合に端末によって取得され得る。あるケースでは、端末がアイドル(idle)状態にあるときに、端末は、ネットワーク装置から受信した測定構成に基づいてMDTログ測定を実行し、報告されるログレコードを取得する。他のケースでは、端末が接続状態にあるときに、無線リンク障害(Radio Link Failure, RLF)が発生すると、MDTログ測定が実行され、報告されるログレコードが取得される。しかしながら、モバイル通信システムの進化により、既存のログレコード報告はネットワーク要件を満たすことができない。
本願の実施形態は、通信方法及び通信機器を提供し、それによって、ネットワーク装置がモバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得できるようにする。従って、モバイル通信システム(例えば、5Gシステム)のネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性が向上する。
第1の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供し、この方法は、ログレコードを生成するステップであって、ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときに、MDTログ測定を実行することによって記録され、ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み、非アクティブ状態は、エアインターフェイス接続が中断され、且つコンテキスト情報が保持される無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)状態を指す、生成するステップと、
次に、端末が接続状態にあるときに、生成したログレコードをネットワーク装置に送信するステップと、を含む。
従って、ネットワーク装置は、モバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得することができ、それによって、モバイル通信システム(例えば、5Gシステム)のネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性が向上する。
オプションとして、ログレコードを生成するステップは、
第1の時間間隔が満了すると、ログレコードを生成するステップ、及び/又は
RRC接続の再開に失敗すると、ログレコードを生成するステップを含む。
従って、この実施形態のログレコードは、定期的に生成されるログレコードに限定されるものではなく、複数のタイプのログレコードを含む。ネットワーク装置は、異なるタイプのログレコードに基づいてモバイルネットワーク評価を実行することができ、それによって、モバイル通信システムの複数のネットワーク要件がさらに満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性がさらに向上する。
オプションとして、この方法は、MDTログ測定の構成情報を受信するステップをさらに含み、
MDTログ測定を実行するステップは、MDTログ測定の構成情報に基づいて、MDTログ測定を実行するステップを含む。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報を受信するステップは、RRCメッセージを介してMDTログ測定の構成情報を受信するステップを含み、
MDTログ測定の構成情報を受信した後に、この方法は、
タイマーを開始するステップであって、タイマーの期間は前記期間である、開始するステップをさらに含み、
MDTログ測定を実行するステップは、タイマーが時間切れになる前にログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行するステップを含む。
このようにして、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を常に実行することが防止され、それによって、端末は、MDTログ測定をより柔軟に実行することができる。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、測定閾値を含み、
ログレコードを生成するステップは、サービングセルの信号測定値が測定閾値以下であるときにログレコードを生成するステップを含む。
従って、サービングセルの信号測定値であり、測定閾値よりも大きい信号測定値をネットワーク装置に報告する必要がないため、生成されるログレコードの量が削減される。
オプションとして、この方法は、
第1の時間間隔が満了したときに生成したログレコードを第1の変数に格納するステップ、及び/又は
RRC接続の再開に失敗したときに生成したログレコードを第2の変数に格納するステップをさらに含む。
2つのタイプのログレコードが異なる変数に格納されるため、各タイプのログレコードを容易且つ迅速に見つけることができ、それによりログレコードの送信効率が向上する。
オプションとして、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する前に、この方法は、
第1のメッセージをネットワーク装置に送信するステップであって、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、及び/又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる、送信するステップと、
次に、ネットワーク装置から第2のメッセージを受信するステップであって、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる、受信するステップと、をさらに含む。
従って、端末は、ネットワーク装置がログレコードを要求する必要がある場合にのみ、ログレコードをネットワーク装置に送信し、送信リソースの浪費を回避する。
第2の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供し、この方法は、
端末からログレコードを受信するステップと、
次に、ログレコードを処理するステップと、を含み、
ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行することによって生成され、非アクティブ状態は、エアインターフェイス接続が中断され、且つコンテキスト情報が保持されるRRC状態を指し、
ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
従って、ネットワーク装置は、モバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得することができ、それによって、モバイル通信システム(例えば、5Gシステム)のネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性が向上する。
オプションとして、ログレコードは、第1の時間間隔が満了したときに端末によって生成され、及び/又はRRC接続の再開に失敗したときに生成される。
従って、この実施形態のログレコードは、定期的に生成されるログレコードに限定されるものではなく、複数のタイプのログレコードを含む。ネットワーク装置は、異なるタイプのログレコードに基づいてモバイルネットワーク評価を実行することができ、それによって、モバイル通信システムの複数のネットワーク要件がさらに満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性がさらに向上する。
オプションとして、この方法は、MDTログ測定の構成情報を端末に送信するステップをさらに含み、
MDTログ測定の構成情報は、端末がMDTログ測定を実行するために使用される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報を端末に送信するステップは、MDTログ測定の構成情報をRRCメッセージを介して端末に送信するステップを含む。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、測定閾値をさらに含み、測定閾値は、サービングセルの信号測定値が測定閾値以下であるときに、端末がログレコードを生成するために使用される。
従って、端末が生成するログレコードの量を削減することができ、ネットワーク装置が受信するログレコードの量も削減することができる。
オプションとして、端末からログレコードを受信する前に、この方法は、端末から第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる、受信するステップと、
次に、第2のメッセージを端末に送信するステップであって、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる、送信するステップと、をさらに含む。
従って、ネットワーク装置は、ネットワーク装置がログレコードを必要とするときに端末からログレコードを要求し、次に端末からログレコードを受信して、送信リソースの浪費を回避する。
第1の態様又は第2の態様に関して、以下をさらに含むことができる。
オプションとして、RRCメッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用されるメッセージである。
従って、RRCメッセージを使用してMDTログ測定の構成情報を伝達でき、新しいメッセージを追加する必要はない。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第1の情報を含み、第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定を含むことを示すために使用される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第2の情報をさらに含み、第2の情報は、信号品質測定におけるセマフォが、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power, RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality, RSRQ)、及び信号対干渉プラス雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio, SINR)のいずれか1つ又は組合せを含むことを示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第3の情報を含み、第3の情報は、第1の時間間隔を示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第4の情報を含み、第4の情報は、MDTログ測定の構成情報の期間を示す。
このようにして、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいて、MDTログ測定を常に実行することが防止され、それによって、端末は、MDTログ測定をより柔軟に実行することができる。
オプションとして、信号測定値は、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
従って、ログレコードは、ダウンリンクビームの信号測定値を含むことができ、ビームを含むモバイルネットワークでの品質評価により適している。
オプションとして、ログレコードは、第5の情報をさらに含み、第5の情報は、ログレコードが生成されたときに端末が非アクティブ状態にあることを示し、それによって、ログレコードは、端末が別のRRC状態にあるときに生成したログレコードから区別される。
様々なRRC状態のログレコードを使用してモバイルネットワーク評価を実行するため、モバイルネットワーク評価の精度がさらに向上し得る。
第3の態様によれば、本願の実施形態は、通信機器を提供し、この通信機器は、
第1の態様による通信方法を実施するように構成されたモジュール、部品、又は回路、或いは
第2の態様による通信方法を実施するように構成されたモジュール、部品、又は回路を含む。
第4の態様によれば、本願の実施形態は、プロセッサ及びトランシーバを含む通信機器を提供する。プロセッサ及びトランシーバは、第1の態様又は第2の態様において、本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するように構成される。
第5の態様によれば、本願の実施形態は、メモリ及びプロセッサを含むチップを提供する。メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第1の態様又は第2の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するように構成される。
第6の態様によれば、本願の実施形態は、可読記憶媒体を提供する。可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが実行されると、第1の態様又は第2の態様における本願の実施形態のいずれか1つに記載の通信方法が実施される。
第7の態様によれば、本願の実施形態は、プログラム製品を提供する。プログラム製品はコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶される。通信機器の少なくとも1つのプロセッサは、可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み出すことができ、少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータプログラムを実行するので、通信機器は、第1の態様又は第2の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実施する。
本願の実施形態による通信システムの概略図である。
本願の実施形態によるネットワーク装置のプロトコルスタックの概略図である。
本願の実施形態による通信方法のフローチャートである。
本願の別の実施形態による通信方法のフローチャートである。
本願の実施形態による通信機器の概略構造図である。
本願の実施形態による端末の概略構造図である。
本願の別の実施形態による通信機器の概略構造図である。
本願のさらに別の実施形態による通信機器の概略構造図である。
図1は、本願の実施形態による通信システムの概略図である。図1に示されるように、通信システムは、ネットワーク装置及び端末を含む。
当業者がよりよく理解するのに役立つように、本願のいくつかの用語を以下に説明する。
ネットワーク装置は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network, RAN)装置とも呼ばれ、端末がワイヤレスネットワークにアクセスするのを可能にする装置であり、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)における進化型ノードB(Evolutional Node B, eNB, 又はeNodeB)、中継局又はアクセスポイント、又は5Gネットワークの基地局(例えば、送受信ポイント(Transmission and Receive Point, TRP)又はコントローラであり得る。これは本明細書では限定されない。可能な実施態様では、アクセスネットワーク装置は、CU−DU分離アーキテクチャを含む基地局(例えば、gNB)であり得る。図2に示されるように、図2は、本願の実施形態によるネットワーク装置のプロトコルスタックの概略図である。RAN装置は、コアネットワーク装置(例えば、LTEコアネットワーク又は5Gコアネットワーク)に接続され得る。CU及びDUは、論理機能の観点からの基地局の分割として理解され得る。CU及びDUは、物理的に分離される場合と、物理的に一緒に展開される場合とがある。複数のDUが1つのCUを共有することができる。あるいはまた、1つのDUを複数のCUに接続することができる(図には示されていない)。CU及びDUは、インターフェイス、例えば、F1インターフェイスを用いて接続され得る。CU及びDUは、ワイヤレスネットワークのプロトコル層に基づいて分割できる。例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)層、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol, SDAP)層、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層の機能がCUに分配(distribute)され、無線リンク制御(radio link control, RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control, MAC)層、物理(physical, PHY)層等の機能がDUに分配される。プロトコル層に基づくCU及びDUの処理機能への分割は単なる一例であり、代替的に、CU及びDUの処理機能を別の方法で分割することができることが理解され得る。例えば、CU又はDUを分割して、より多くのプロトコル層の機能を持たせることができる。例えば、CU又はDUは、代替的に、プロトコル層のいくつかの処理機能を有するように分割され得る。ある設計では、RLC層のいくつかの機能とRLC層より上のプロトコル層の機能とがCUに分配され、RLC層の残りの機能とRLC層より下のプロトコル層の機能がDUに分配される。別の設計では、CU又はDUの機能は、代替的に、サービスタイプ又は別のシステム要件に基づいて分割され得る。例えば、分割は遅延に基づいて実行される。処理時間が遅延要件を満たす必要がある機能はDUに分配され、遅延要件を満たす必要がない機能はCUに分配される。別の設計では、CUは、代替的に、コアネットワークの1つ又は複数の機能を有し得る。1つ又は複数のCUは、集中化した方法又は分離した方法で配置され得る。例えば、CUは、集中管理のためにネットワーク側に配置され得る。DUは、複数の無線周波数機能を有することができ、無線周波数機能は、遠隔設定することができる。
CUの機能は、1つのエンティティによって実現され得るか、又は異なるエンティティによって実現され得る。例えば、CUの機能をさらに分割することができる。例えば、コントロールプレーン(CP)は、ユーザープレーン(UP)、つまりCUのコントロールプレーン(CU-CP)及びCUのユーザープレーン(CU-UP)から分離される。例えば、CU−CP及びCU−UPは、異なる機能エンティティによって実現され得る。CU−CP及びCU−UPをDUに結合して、基地局の機能を共同で実現することができる。可能な実施態様では、CU−CPはコントロールプレーン機能を担当し、主にRRC及びPDCP−Cを含む。PDCP−Cは、主に、コントロールプレーンでのデータの暗号化及び復号化、整合性保護、データ送信等を担当する。CU−UPはユーザープレーン機能を担当し、主にSDAP及びPDCP−Uを含む。SDAPは、主に、コアネットワークのデータを処理し、データフロー(flow)をベアラにマッピングすることを担当する。PDCP−Uは、主に、データプレーンでの暗号化及び復号化、整合性保護、ヘッダー圧縮、シリアル番号の保守、データ送信等を担当する。CU−CPは、E1インターフェイスを用いてCU−UPに接続される。CU−CPは、gNBがNgインターフェイスを用いてコアネットワークに接続されることを表す。CU−CPは、F1−C(コントロールプレーン)インターフェイスを用いてDUに接続される。CU−UPは、F1−U(ユーザープレーン)インターフェイスを用いてDUに接続される。確かに、別の可能な実施態様は、PDCP−CもCU−UPにあるということである。
端末は、無線端末又は有線端末であり得る。無線端末は、無線トランシーバ機能を有する装置を指す場合があり、屋内又は屋外の装置、ハンドヘルド装置、又は車載装置を含んで、陸上に展開することができる;又は、水面(例えば、蒸気船)に展開することができる;又は、空中(例えば、飛行機、気球、衛星等)に展開することができる。端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality, VR)端末、拡張現実(Augmented Reality, AR)端末、産業用制御(industrial control)の無線端末、自走式(self driving)の無線端末、遠隔医療(remote medical)の無線端末、スマートグリッド(smart grid)の無線端末、安全輸送(transportation safety)の無線端末、スマートシティ(smart city)の無線端末、スマートホーム(smart home)の無線端末等であり得る。これは本明細書では限定されない。本願の実施形態では、端末は、ユーザ機器(user equipment, UE)とも呼ばれ得ることが理解され得る。
5Gモバイル通信システムでは、アイドル状態及び接続状態に加えて、端末の無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)状態は、非アクティブ(inactive)状態をさらに含む。非アクティブ状態では、エアインターフェイス接続は中断(suspend)されるが、端末は依然としてコンテキスト情報を格納している。端末が接続(active:アクティブ)状態に入る必要がある場合に、端末は、格納しれたコンテキスト情報に基づいて接続状態に迅速に戻ることができる。これに対応して、端末が非アクティブ状態に入るときに、基地局はまた、端末のコンテキスト情報を格納する。
図3は、本願の実施形態による通信方法のフローチャートである。図3に示されるように、この実施形態における方法は、以下のステップを含み得る。
S301:端末が、ログレコードを生成し、ここで、ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときに、MDTログ測定を実行することによって記録される。
この実施形態では、非アクティブ状態にあるときに、端末は、MDTログ測定を実行し、それによって、ログレコードが生成され得る。ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
可能な方法では、端末は、生成したログレコードを格納することができる。
例えば、ログレコードは、端末の位置情報を含む、又は
ログレコードは、端末のサービングセルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末の位置情報、及び端末のサービングセルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末の位置情報、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値を含む。
端末の位置情報は、地理的位置情報、例えば衛星測位システムを用いて取得した地理的位置情報であり得るか、又は端末が現在位置しているサービングセルに関する情報及び/又は隣接するセルに関する情報であり得る。
オプションとして、端末は、非アクティブ状態に入った後にMDTログ測定を実行し、特定の条件が満たされたときにログレコードを生成する。
可能な方法では、満たされる特定の条件は、例えば第1の時間間隔が満了することであり得る。例えば、端末は、第1の時間間隔が満了したときにログレコードを生成することができる。第1の時間間隔が10ミリ秒である場合に、非アクティブ状態に入った後に、端末は、MDTログ測定を実行し、ログレコードを10ミリ秒毎に生成する。オプションとして、端末が接続状態に入った後に、端末はログレコードの生成を停止する。第1の時間間隔は、例えば、端末のためにネットワーク装置によって構成され得るか、又は予め規定されたデフォルト値であり得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
あるいはまた、満たされる特定の条件は、例えば、RRC接続の再開に失敗することであり得る。例えば、端末は、RRC接続の再開に失敗したときに、ログレコードを生成する場合がある。具体的には、端末は、非アクティブ状態に入った後にMDTログ測定を実行し、そしてRRC接続の再開に失敗した場合にログレコードを生成する。
いくつかの実施形態では、満たされる特定の条件は、例えば、第1の時間間隔が満了するか、又はRRC接続の再開に失敗することであり得る。具体的には、ログレコードの生成は、第1の時間間隔が満了したとき、又はRRC接続の再開に失敗したときにトリガーされる。例えば、端末は、第1の時間間隔が満了したときにログレコードを生成し、また、RRC接続の再開に失敗したときにログレコードを生成することができる。
従って、端末が生成したログレコードは、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードを含み得、また、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを含み得る。2つのログレコードのタイプは異なる。従って、2つのタイプのログレコードを分類して端末側に格納する、つまり異なる変数で置くことができる。例えば、第1の変数は、定期的に生成されるログレコードに対応し、第2の変数は、RRC接続の再開に失敗したときに生成されるログレコードに対応する。
この実施形態のログレコードは、定期的に生成されるログレコードに限定されるものではなく、複数のタイプのログレコードを含む。ネットワーク装置は、異なるタイプのログレコードに基づいてモバイルネットワーク評価を実行することができ、それによって、モバイル通信システムの複数のネットワーク要件がさらに満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性がさらに向上する。また、2つのタイプのログレコードは異なる変数で格納されるため、各タイプのログレコードを容易且つ迅速に見つけることができ、それによりログレコードの送信効率が向上する。
端末が生成したログレコードは、1つ又は複数のログレコードを含み得ることが理解され得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
S302:端末が接続状態にあるときに、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する。
S303:ネットワーク装置は、ログレコードを処理する。
オプションとして、本願のこの実施形態では、ログレコードを受信した後に、ネットワーク装置は、対応する処理、例えば、記憶及び/又は解析処理を実行することができる。解析処理は、例えば、ネットワーク装置のカバレッジエリア内のモバイルネットワークの品質評価及び/又はモバイルネットワークの最適化を含み得る。ネットワーク装置の特定の処理動作は、本願のこの実施形態では限定されない。
この実施形態では、端末が非アクティブ状態から接続状態に入った後に、端末は、端末が非アクティブ状態にあるときに生成したログレコードをネットワーク装置に送信することができる。オプションとして、端末は、端末によって格納され、且つ端末が非アクティブ状態にあるときに生成したログレコードをネットワーク装置に送信することができる。例えば、端末は、端末が非アクティブ状態にある場合に、合計100個のログレコードを生成する。端末に格納されるログレコードの記憶容量には限りがあるため、端末は最新の50個のログレコードのみを格納する。この場合に、端末は、端末が生成した50個のログレコードをネットワーク装置に送信する。これに対応して、ネットワーク装置は、端末からログレコードを受信し、次に受信したログレコードを処理する。例えば、ネットワーク装置は、ログレコードを処理して、ネットワーク装置のカバレッジエリア内のモバイルネットワークの品質を評価し、モバイルネットワークを最適化する。
いくつかの他の実施形態では、端末は、端末が別のRRC状態(例えば、非アクティブ状態)にあるときに、ログレコードをネットワーク装置に送信することもできる。
この実施形態で提供される通信方法によれば、非アクティブ状態にあるとき、端末は、MDTログ測定を実行し、また、ログレコードを生成する。さらに、接続状態にある場合に、端末は、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する。従って、ネットワーク装置は、モバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得することができ、それによって、モバイル通信システム(例えば、5Gシステム)のネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性が向上する。
いくつかの実施形態では、接続状態に入った後であって、ログレコードをネットワーク装置に送信する前に、端末は、第1のメッセージをネットワーク装置に送信する。第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、及び/又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。いくつかの他の実施形態では、第1のメッセージには、ログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。この情報は、ログレコードが端末にあることをネットワーク装置に通知するために使用されるが、ログレコードが第1の時間間隔に基づいて生成されたか、又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたかどうかをネットワーク装置に通知しない。複数の生成したログレコードが全て第1の時間間隔で端末によって生成される場合に、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。RRC接続の再開に失敗したときに、複数の生成したログレコードが全て端末によって生成される場合に、第1のメッセージには、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。いくつかのログレコードが第1の時間間隔で端末によって生成され、残りのログレコードがRRC接続の再開に失敗したときに端末によって生成される場合に、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、及びRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。
これに対応して、ネットワーク装置は、端末から第1のメッセージを受信し、第1のメッセージに基づいて、ログレコードのタイプ又は端末内のログレコードがどの様に生成されたかを決定し、次に、ネットワーク装置がログレコードを取得する必要があるかどうかを決定する。ネットワーク装置が、このネットワーク装置がログレコードを取得する必要があると決定した場合に、ネットワーク装置は、第2のメッセージを端末に送信する。第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる。これに対応して、端末は、ネットワーク装置から第2のメッセージを受信し、第2のメッセージに基づいて、ネットワーク装置がログレコードを取得する必要があると決定し、次に、端末が生成したログレコードをネットワーク装置に送信する。従って、端末は、ネットワーク装置がログレコードを要求する必要がある場合にのみ、ログレコードをネットワーク装置に送信し、送信リソースの浪費を回避する。
オプションとして、ネットワーク装置が第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードを取得する必要がある場合に、第2のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードを要求するために使用される情報が含まれ得る。ネットワーク装置がRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを取得する必要がある場合に、第2のメッセージには、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを要求するために使用される情報が含まれ得る。ネットワーク装置が2つのタイプのログレコードを取得する必要がある場合に、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれ得るが、この情報は、ネットワーク装置が要求するタイプのログレコードを示していない。情報を受信した後に、端末は、端末に格納されている全てのログレコードをネットワーク装置に送信する。ネットワーク装置が2つのタイプのログレコードを取得する必要がある場合に、第2のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコード、及びRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを要求するために使用される情報が含まれ得る。
オプションとして、端末が第1のメッセージをネットワーク装置に送信する前に、端末は、非アクティブ状態から接続状態に入る。例えば、端末は、RRC再開要求(RRC resume Request)メッセージをネットワーク装置に送信する。次に、ネットワーク装置は、受信したRRC再開要求メッセージに基づいてRRC再開(RRC resume)メッセージを端末に送信し、端末は、受信したRRC再開メッセージに基づいて接続モードに入る。接続状態に入った後に、端末は、第1のメッセージをネットワーク装置に送信する。第1のメッセージは、例えば、RRC再開完了(RRC resume Complete)メッセージであり得る。第2のメッセージは、例えば、UE情報要求(UE information Request)メッセージである。UE情報要求メッセージを受信した後に、端末は、生成したログレコードを、UE情報応答(UE information Response)メッセージを介してネットワーク装置に送信することができる。
オプションとして、S302の前に、この方法は、ステップS300をさらに含み得る。
S300:ネットワーク装置は、MDTログ測定の構成情報を端末に送信する。
この実施形態では、ネットワーク装置は、MDTログ測定の構成情報を端末に送信することができる。これに対応して、端末は、ネットワーク装置からMDTログ測定の構成情報を受信する。次に、端末はS301及びS302を実行する。非アクティブ状態に入った後に、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行することができる。ログ測定の構成情報を端末に送信するネットワーク装置と、端末がログレコードを送信するネットワーク装置とは、同じネットワーク装置であっても、又は異なるネットワーク装置であってもよいことに留意されたい。図3は、ログ測定の構成情報を端末に送信するネットワーク装置と、端末がログレコードを送信するネットワーク装置とが同じネットワーク装置である例を用いて示している。本願はこれに限定されない。
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置は、MDTログ測定の構成情報を、RRCメッセージを介して端末に送信することができる。これに対応して、端末は、ネットワーク装置からRRCメッセージを受信し、RRCメッセージからMDTログ測定構成を取得する。
オプションとして、RRCメッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用されるメッセージであり得る。具体的には、ネットワーク装置は、端末を非アクティブ状態に入れるように構成している間に、MDTログ測定の構成情報を端末に送信することができる。これに対応して、RRCメッセージを受信した後に、端末は、非アクティブ状態に入り、次にS302及びS302を実行する。RRCメッセージは、例えば、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用される情報を伝達するRRC接続解放(release)メッセージである。従って、RRCメッセージを使用してMDTログ測定の構成情報を伝達でき、新しいメッセージを追加する必要はない。あるいはまた、MDTログ測定の構成情報を送信しない場合があることが理解され得る。具体的には、RRCメッセージは、MDTログ測定の構成情報を伝達しない場合がある。RRCメッセージを受信した後に、端末は、デフォルトの(例えば、予め規定された)パラメータ又は設定に基づいて、MDTログ測定を実行することができる。
あるいはまた、MDTログ測定の構成情報は、別のメッセージを介して、又は別の形態で送信され得ることが理解され得る。例えば、MDTログ測定の構成情報は、1つの専用シグナリングを介して送信される。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報は、第1の情報を含む。第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定を含むことを示すために使用される。これに対応して、端末は、MDTログ測定を実行しながら信号品質測定を実行する。
第1の情報は、MDTログ測定の実行が信号強度測定の実行を含むことを示すためにも使用され得る。
信号品質は、信号強度によって表され得ることが理解され得る。この理解に基づいて、信号品質測定は信号強度測定も含むと考えることができる。
あるいはまた、信号品質測定及び信号強度測定は、異なる次元と見なされ得る。オプションとして、第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定及び/又は信号強度測定を含むことを示すために使用され得る。これに対応して、端末は、MDTログ測定を実行しながら、信号品質測定及び信号強度測定を実行する。
本願のこの実施形態では、信号強度測定値及び信号品質測定値を総称して信号測定値と呼ぶ場合がある。確かに、オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第2の情報をさらに含み、第2の情報は、信号品質測定におけるセマフォが、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power, RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality, RSRQ)、及び信号対干渉プラス雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio, SINR)のいずれか1つ又は組合せを含むことを示す。SINRは、信号品質を表すために使用され得る。
例えば、信号品質測定におけるセマフォは、RSRPを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRQを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、SINRを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRP及びRSRQを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRP及びSINRを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRQ及びSINRを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRP、RSRQ、及びSINRを含む。
これに対応して、MDTログ測定を実行するときに、端末は、第2の情報に基づいて、信号のRSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せを測定する。従って、端末が生成したログレコードに含まれる信号測定値は、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せの測定値である。
オプションとして、信号品質測定は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network, MBSFN)測定を含み得、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せが、MBSFN測定を介して得られ得る。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報には、測定閾値が含まれ得る。端末は、第1の時間間隔が満了したときに、サービングセルの信号測定値が測定閾値より大きいかどうかを判定する。サービングセルの信号測定値が測定閾値以下である場合に、端末はログレコードを生成する。サービングセルの信号測定値が測定閾値よりも大きい場合に、端末はログレコードを生成しない。サービングセルの信号測定値が測定閾値よりも大きい場合に、サービングセルの信号品質は良好であり、エアインターフェイスは正常であると見なすことができる。この場合に、サービングセルの信号測定値をネットワーク装置に報告する必要がないため、生成されるログレコードの量が削減される。
オプションとして、信号測定値は、信号品質値を含み得る。信号品質値は、例えば、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せを用いて表すことができる。あるいはまた、信号測定値は、信号品質値及び信号強度値を含み得る。信号品質値は、例えば、RSRQ及びSINRを用いて表すことができ、信号強度値は、RSRQを用いて表すことができる。あるいはまた、信号測定値は、信号強度値を含み得る。信号測定値は、例えば、RSRPを用いて表すことができる。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報は、第3の情報を含み得、第3の情報は、第1の時間間隔を示す。従って、MDTログ測定の構成情報を受信した後に、端末は、MDTログ測定の構成情報から第1の時間間隔を取得する。非アクティブ状態に入った後に、端末は、MDTログ測定を実行し、MDTログ測定の構成情報から取得した第1の時間間隔が満了したときにログレコードを生成する。可能な方法では、端末がMDTログ測定の構成情報を受信した後に、端末が非アクティブ状態に入ると、端末は、定期的なタイマー(これは第1のタイマーとも呼ばれ得る)を開始する。定期的なタイマーの期間は、取得した第1の時間間隔の長さである。定期的なタイマーが時間切れになると、端末は、ログレコードを生成し、定期的なタイマーを再開する。この実施形態における第1の時間間隔は、端末のためにネットワーク装置によって構成される。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報は、第4の情報を含み得、第4の情報は、MDTログ測定の構成情報の期間を示す。従って、MDTログ測定の構成情報を受信した後に、端末は、タイマー(第2のタイマーとも呼ばれ得る)を開始し、第2のタイマーの値を前記期間に設定する。第2のタイマーが時間切れになっていない場合に、MDTログ測定の構成情報は有効であり、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行する。第2のタイマーが時間切れになった場合に、MDTログ測定の構成情報は無効になり、端末は、もはやMDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行しなくなる。従って、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を常に実行することが防止され、それによって、端末は、MDTログ測定をより柔軟に実行することができる。
オプションとして、第2のタイマーが時間切れになる前に端末が非アクティブ状態から接続状態に入った場合に、第2のタイマーは動作し続けることができるが、接続状態の端末は、MDTログ測定を実行せず、第2のタイマーの動作中にログレコードを生成しない。そして、端末が接続状態から再び非アクティブ状態に入った後に、又は第2タイマーが時間切れになる前に接続状態からアイドル状態に入った後に、第2タイマーが動作し続ける場合に、第2タイマーの動作中に、非アクティブ状態又はアイドル状態の端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行し、ログレコードを生成し得る。第2のタイマーが時間切れになる前に端末が非アクティブ状態からアイドル状態に入った場合に、第2のタイマーは動作し続けることができ、第2のタイマーの動作中に、アイドル状態の端末は、アイドル状態の端末に適用可能なログ測定の構成情報に基づいて測定を実行し、ログレコードも生成する。また、別の可能な方法では、第2のタイマーが時間切れになる前に端末が非アクティブ状態から接続状態又はアイドル状態に入った場合に、第2のタイマーが動作し続け、接続状態又はアイドル状態の端末は、MDTログ測定を実行せず、第2のタイマーの動作中にログレコードを生成しない。あるいはまた、さらに別の可能な方法では、第2のタイマーが時間切れになる前に端末が非アクティブ状態から接続状態又はアイドル状態に入った場合に、第2のタイマーは停止する。また、端末がアイドル状態にある場合に、アイドル状態の端末は、アイドル状態の端末に適用可能なログ測定の構成情報に基づいて測定を実行し、ログレコードを生成することができる。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報は、非アクティブ状態でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報、又は非アクティブ状態とアイドル状態との両方でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報を含み得る。MDTログ測定の構成情報が、非アクティブ状態でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報をさらに含む場合に、MDTログ測定の構成情報は、非アクティブ状態の端末によるMDTログ測定の実行に適用可能であるが、アイドル状態の端末によるMDTログ測定の実行に適用不可であることを示し、アイドル状態の端末は、他のMDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行する場合がある。MDTログ測定の構成情報が、非アクティブ状態とアイドル状態との両方でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報をさらに含む場合に、MDTログ測定の構成情報は、非アクティブ状態及びアイドル状態の端末によるMDTログ測定の実行に適用可能であることを示す。従って、非アクティブ状態の端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行することができ、アイドル状態の端末はまた、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行することができる。
MDTログ測定の構成情報は、第1の情報、第3の情報、第4の情報、測定閾値、及び非アクティブ状態でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報のいずれか1つ又は組合せを含み得る、又は
MDTログ測定の構成情報は、第1の情報、第3の情報、第4の情報、測定閾値、及び非アクティブ状態とアイドル状態との両方でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報のいずれか1つ又は組合せを含み得る、又は
MDTログ測定の構成情報は、第1の情報と第2の情報、第3の情報、第4の情報、測定閾値、及び非アクティブ状態でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報のいずれか1つ又は組合せを含み得る、又は
MDTログ測定の構成情報は、第1の情報と第2の情報、第3の情報、第4の情報、測定閾値、及び非アクティブ状態とアイドル状態との両方でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報のいずれか1つ又は組合せを含み得る、ことに留意されたい。
第1の情報及び第2の情報は、第1の情報と第2の情報との組合せを指し、第1の情報及び第2の情報を含むことに留意されたい。オプションとして、前述した信号測定値は、セルレベルの信号測定値とビームレベルの信号測定値とに分類することができる。信号測定値は、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。従って、サービングセルの信号測定値は、サービングセルのセル信号測定値及びサービングセルのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み、隣接セルの信号測定値は、隣接セルのセル信号測定値、及び隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値を含み得る。
いくつかの実施形態では、信号測定値がセル信号測定値である場合に、ログレコードは、サービングセルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接するセルのセル信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得る。
いくつかの実施形態では、信号測定値がダウンリンクビームの信号測定値である場合に、一実施態様では、ログレコードは、サービングセルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの全てのダウンリンクビームの測定値信号のいずれか1つ又は組合せを含み得る。具体的には、ログレコードは、
サービングセルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、又は
少なくとも1つの隣接セルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、又は
サービングセルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの全てのダウンリンクビームの信号測定値を含み得る。
別の実施態様では、ログレコードは、サービングセルの最高品質を含む最大N個のダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの最高品質を含む最大M個のダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得、ここで、N及びMは、0より大きい整数である。オプションとして、Nは、Mに等しくても、等しくなくてもよい。具体的には、ログレコードは、
サービングセルの最高品質を含む最大N個のダウンリンクビームの信号測定値、又は
少なくとも1つの隣接セルの最高品質を含む最大M個のダウンリンクビームの信号測定値、又は
サービングセルの最高品質を含む最大N個のダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの最高品質を含む最大M個のダウンリンクビームの信号測定値を含み得る。
オプションとして、N及びMは、端末のためにネットワーク装置によって構成され得、例えば、MDTログ測定の構成情報に含まれる。
従って、ログレコードは、ダウンリンクビームの信号測定値を含み得、ビームを含むモバイルネットワークでの品質評価により適している。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、ログレコードが、セル信号測定値、及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含むことを示す情報をさらに含み得る。MDTログ測定の構成情報が、ログレコードにセル信号測定値が含まれることを示す情報を含む場合に、端末によって生成されるログレコードは、サービングセルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのセル信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。MDTログ測定の構成情報が、ログレコードにダウンリンクビームの信号測定値が含まれることを示す情報を含む場合に、端末が生成したログレコードは、サービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接するセルのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。MDTログ測定の構成情報が、ログレコードにセル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値が含まれることを示す情報を含む場合に、端末が生成したログレコードは、
サービングセルのセル信号測定値、及びサービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、又は
少なくとも1つの隣接セルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値、又は
サービングセルのセル信号測定値、サービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、少なくとも1つの隣接セルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値を含む。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報が、ログレコードにセル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せが含まれることを示す情報を含まない場合に、端末が生成したログレコードは、デフォルトでは、サービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み、ログレコードは、サービングセルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのセル信号測定値を含まない。これに対応して、ネットワーク装置は、端末からログレコードを受信する。ログレコードは、サービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。ネットワーク装置は、ダウンリンクビームの信号測定値に基づいて、対応するセルのセル信号測定値を取得することができる。従って、シグナリングのオーバーヘッドを削減することができる。
いくつかの実施形態では、非アクティブ状態の端末が生成したログレコードは、第5の情報をさらに含み、第5の情報は、ログレコードが生成されたときに端末が非アクティブ状態にあることを示す。実施形態では、端末が非アクティブ状態にあるときにログレコードが生成される場合に、端末がアイドル状態にあるときに生成されたログレコードと区別するために、実施形態において非アクティブ状態で生成されたログレコードは、ログレコードを生成するときに端末が非アクティブ状態にあることを示す第5の情報を含む。オプションとして、端末が第2のタイマーに基づいてアイドル状態でログレコードを生成する場合に、ログレコードは、ログレコードを生成するときに端末がアイドル状態にあることを示す情報を含み得る。従って、異なるRRC状態で生成されたログレコードを区別することができ、異なるRRC状態のログレコードを使用してモバイルネットワークを評価し、モバイルネットワーク評価の精度をさらに向上させる。
いくつかの実施形態では、端末が非アクティブ状態にあり、端末のサービングセルが第1のセルから第2のセルに変更される場合に、端末は、移動記録情報を取得し、移動記録情報をネットワーク装置に送信する。
移動記録情報は、第6の情報、第7の情報、又は第8の情報のいずれか1つ又は組合せを含む。第6の情報は、端末が第1のセルで非アクティブ状態(つまり、元のサービングセルでの端末のRRC状態)にあることを示す。第7の情報は、端末が第2のセルで非アクティブ状態(つまり、新しいサービングセルでの端末のRRC状態)にあることを示す。第8の情報は、端末が、セル再選択、セル選択、又はセルハンドオーバー(すなわち、サービングセルを変更するために端末によって実行される動作)を通じて、サービングセルを第1のセルから第2のセルに変更することを示す。
例えば、移動記録情報は、第6の情報を含む、又は
移動記録情報は、第7の情報を含む、又は
移動記録情報は、第8の情報を含む、又は
移動記録情報は、第6の情報、及び第7の情報を含む、又は
移動記録情報は、第6の情報、及び第8の情報を含む、又は
移動記録情報は、第7の情報、及び第8の情報を含む、又は
移動記録情報は、第6情報、第7情報、及び第8情報を含む。
オプションとして、端末は、移動記録情報及びログレコードを同じメッセージを介してネットワーク装置に送信することができ、同じメッセージは、例えば、UE情報応答である。あるいはまた、端末は、移動記録情報及びログレコードを異なるメッセージを介してネットワーク装置に送信することができる。
オプションとして、移動記録情報は、代替的に、ログレコードの一部として、端末によってネットワーク装置に送信され得る。
オプションとして、端末は、端末に移動記録情報があることを示す情報をネットワーク装置にさらに送信する。ネットワーク装置は、その情報に基づいて、移動記録情報を要求するための情報を端末に送信する。移動記録情報を要求するための情報を受信した後に、端末は、移動記録情報をネットワーク装置に送信する。例えば、移動記録情報を要求するための情報は、前述したUE情報要求メッセージに含まれ得る。
RRC接続の再開に失敗したときに端末がログレコードを生成する前述した解決策に基づいて、図4を参照して説明するために例を以下に提供する。図4は、本願の別の実施形態による通信方法のフローチャートである。図4に示されるように、この実施形態の方法は、以下のステップを含み得る。
S401:ネットワーク装置は、非アクティブ状態に入るように端末に示すためのメッセージを端末に送信する。
この実施形態では、ネットワーク装置は、非アクティブ状態に入るように端末に示すことができる。例えば、ネットワーク装置は、RRC接続解放メッセージを端末に送信し、RRC接続解放メッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すための情報を含む。
S402:端末は非アクティブ状態に入る。
この実施形態では、前述したメッセージ、例えば、RRC接続解放メッセージを受信した後に、端末は、RRC接続解放メッセージにあり、且つ非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用される情報に従って、非アクティブ状態に入る。
S403:端末は、RRC接続の再開要求メッセージをネットワーク装置に送信する。
この実施形態では、端末が非アクティブ状態から接続状態に入る必要がある場合に、端末は、RRC接続の再開要求メッセージをネットワーク装置に送信して、RRC接続を再開するように要求する。
S404:RRC接続の再開に失敗したときに、端末はログレコードを生成する。
この実施形態では、端末は、ネットワーク装置にRRC接続を再開するように要求する。RRC接続の再開に失敗した場合に、端末はログレコードを生成する。ログレコードの説明については、前述した実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
S405:端末は、RRC接続要求メッセージをネットワーク装置に送信する。
この実施形態では、RRC接続の再開に失敗した後に、端末は、RRC接続要求メッセージをネットワーク装置に送信して、RRC接続を確立するように要求する。
S406:ネットワーク装置は、RRC接続セットアップメッセージを端末に送信する。
この実施形態では、端末によって送信されたRRC接続要求メッセージを受信した後に、ネットワーク装置は、RRC接続セットアップメッセージを端末に送信する。
S407:端末は、RRC接続セットアップ完了メッセージをネットワーク装置に送信する。
この実施形態では、ネットワーク装置によって送信されたRRC接続セットアップメッセージを受信した後に、端末は、RRC接続セットアップ完了メッセージをネットワーク装置に送信する。このようにして、端末は接続状態に入る。
可能な方法では、RRC接続セットアップ完了メッセージは、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示す情報を含み得る。
オプションとして、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示す情報は、代替的に、RRC接続要求メッセージに含まれ得る。換言すれば、端末は、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続セットアップ完了メッセージを用いて、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあるという情報を示すことができる。
オプションとして、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示す情報は、代替的に、RRC接続の再開失敗の利用可能なログ指標情報と呼ばれ得る。
S408:ネットワーク装置は、ログ要求メッセージを端末に送信する。
端末が接続状態に入った後に、ネットワーク装置は、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続セットアップ完了メッセージに基づいて、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあると判定し、次に、ログ要求メッセージを端末に送信する。また、ログ要求メッセージは、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを報告するように端末に示す情報を含む。オプションとして、ログ要求メッセージは、例えば、UE情報要求である。
S409:端末は、ログ応答メッセージをネットワーク装置に送信する。
端末は、ネットワーク装置によって送信されたログ要求メッセージを受信する。ログ要求メッセージには、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを報告するように端末に示す情報が含まれる。次に、端末は、ログ応答メッセージをネットワーク装置に送信する。ログ応答メッセージには、RRC接続再開の失敗に基づいて端末が生成したログレコード(つまり、S404で端末が生成したログレコード)が含まれる。オプションとして、ログ応答メッセージは、例えば、UE情報応答である。ログレコードを受信した後に、ネットワーク装置は対応する処理を実行することができる。
結論として、非アクティブ状態に入った後に、RRC接続の再開に失敗した場合に、端末は、ログレコードを生成し、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることをネットワーク装置に通知する。ネットワーク装置が端末からのRRC接続の再開に失敗したことに基づいて生成されたログレコードを要求した後に、端末は、ログレコードをネットワーク装置に報告し、それによって、ネットワーク装置は、モバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得できるようになる。これにより、5Gモバイル通信システムのネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワークの品質評価の柔軟性が向上する。
一実施形態では、アイドル状態の端末が、MDTログ測定を実行し、ログレコードを生成する場合に、ログレコードは、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得る。ログレコードがダウンリンクビームの信号測定値を含む場合に、ログレコードは、サービングセルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの全てのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得る、又は、ログレコードは、サービングセルの最高品質を含むN個のダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの最高品質を含むM個のダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得る。ここで、N及びMは、0より大きい整数であり、Nは、Mに等しくても、等しくなくてもよい。この段落で説明する実施形態は、前述した実施形態と組み合わせることができるか、又は前述した実施形態から独立してもよいことに留意されたい。
前述した実施形態では、端末によって実施されるステップ又は動作は、代替的に、端末で使用され得る部品(例えば、チップ又は回路)によって実施され得、及びネットワーク装置によって実施されるステップ又は動作は、代替的に、アクセスネットワーク装置で使用され得る部品(例えば、チップ又は回路)によって実施され得ることが理解され得る。これは、本願の実施形態に限定されない。
図5は、本願の実施形態による通信機器の概略構造図である。図5に示されるように、この実施形態の通信機器500は、前述した方法の実施形態で述べた端末(又は、端末で使用できる部品)又はネットワーク装置(又はネットワーク装置で使用できる部品)であり得る。通信機器は、端末又はネットワーク装置に対応し、且つ前述した方法の実施形態で説明した方法を実施するように構成することができる。詳細については、前述した方法実施形態の説明を参照されたい。
通信機器500は、1つ又は複数のプロセッサ501を含み得る。プロセッサ501は、処理ユニットとも呼ばれ得、特定の制御又は処理機能を実現することができる。プロセッサ501は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ等であり得る。例えば、プロセッサ501は、ベースバンドプロセッサ又は中央処理装置であり得る。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成され得る。中央処理装置は、通信機器を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成され得る。
オプションの設計では、プロセッサ501は、命令503又はデータ(例えば、中間データ)を格納することもできる。命令503は、プロセッサによって実行され得、それによって、通信機器500は、端末又はネットワーク装置に対応し、且つ前述した方法の実施形態で説明した方法を実行する。
別の可能な設計では、通信機器500は回路を含み得る。回路は、前述した方法の実施形態において、送信、受信、又は通信機能を実現することができる。
オプションとして、通信機器500は、1つ又は複数のメモリ502を含み得る。メモリは、命令504を格納することができる。命令は、プロセッサ上で実行され得、それによって、通信機器500は、前述した実施形態で説明した方法を実行する。
オプションとして、メモリはデータを格納することもできる。プロセッサ及びメモリは別々に配置することも、又は一緒に統合することもできる。
オプションとして、通信機器500は、トランシーバ505及び/又はアンテナ506をさらに含み得る。プロセッサ501は、処理ユニットと呼ばれ得、通信機器(端末又はネットワーク装置)を制御する。トランシーバ505は、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバ等と呼ばれ得、通信機器のトランシーバ機能を実現するように構成される。
ある設計では、通信機器500は、前述した実施形態における端末に対応する動作を実施するように構成される。例えば、プロセッサ501は、ログレコードを生成することができ、ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行することによって記録され、ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。そして、トランシーバ505は、端末が接続状態にあるときに、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する。
トランシーバ505及びプロセッサ501の特定の実施プロセスについては、前述した実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
別の設計では、通信機器は、前述した実施形態におけるネットワーク装置に対応する動作を実施するように構成される。例えば、トランシーバ505は、端末からログレコードを受信することができ、プロセッサ501は、ログレコードを処理する。ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行することによって生成される。ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
トランシーバ505の特定の実施プロセスについては、前述した実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
本願で説明するプロセッサ501及びトランシーバ505は、集積回路(integrated circuit, IC)、アナログIC、無線周波数集積回路(radio frequency integrated circuit, RFIC)、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board, PCB)、電子装置等で実現され得る。プロセッサ及びトランシーバは、様々な1Cテクノロジー、例えば、相補型金属酸化膜半導体(complementary metal oxide semiconductor, CMOS)、Nチャネル金属酸化膜半導体(nMetal-oxide-semiconductor, NMOS)、Pチャネル金属酸化膜半導体(positive channel metal oxide semiconductor, PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(Bipolar Junction Transistor, BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、及びガリウムヒ素(GaAs)を用いて製造することもできる。
前述した実施形態の説明では、通信機器500は、端末又はネットワーク装置を例として用いて説明しているが、本願で説明している通信機器は、端末又はネットワーク装置に限定されず、通信機器の構造は、図5によって制限してはならない。通信機器500は、独立した装置であっても、又は比較的大きな装置の一部であってもよい。例えば、装置は、
(1)独立した集積回路IC、チップ、又はチップシステム又はサブシステム;
(2)1つ又は複数のICを含むセット、ここで、オプションとして、ICセットは、データ及び/又は命令を格納するように構成された記憶部分をさらに含み得る;
(3)ASIC、例えばモデム(MSM);
(4)別の装置に組み込むことができるモジュール;
(5)受信機、端末、携帯電話(cellular phone)、無線装置、携帯電話(handheld phone)、モバイルユニット、ネットワーク装置等;又は
(6)他の装置等であってもよい。
図6は、本願の実施形態による端末の概略構造図である。端末は、本願の前述した実施形態の端末に適用可能であり得る。説明を容易にするために、図6は、端末の主要部分のみを示している。図6に示されるように、端末600は、プロセッサ、メモリ、制御回路、アンテナ、及び入力/出力機器を含む。プロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理し、端末全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、且つソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。メモリは、主に、ソフトウェアプログラム及びデータを格納するように構成される。無線周波数回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは、主に、無線周波数信号を電磁波の形態で送受信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイ、又はキーボード等の入出力機器は、主に、ユーザによって入力されたデータを受け取り、ユーザにデータを出力するように構成される。
端末の電源が投入された後に、プロセッサは、ストレージユニット内のソフトウェアプログラムを読み出し、ソフトウェアプログラムの命令を解釈及び実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理することができる。データを無線で送信する必要がある場合に、プロセッサは、送信すべきデータに対してベースバンド処理を実行し、次にベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を実行し、次にアンテナを用いて、電磁波の形態の無線周波数信号を送信する。端末にデータが送信されると、無線周波数回路は、アンテナを用いて無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
当業者は、説明を容易にするために、図6が、1つのメモのみリ及び1つのプロセッサのみを示していることを理解し得る。実際の端末は、複数のプロセッサ及び複数のメモリを含み得る。メモリは、記憶媒体、記憶装置等とも呼ばれ得る。これは、本願の実施形態に限定されない。
オプションの実施態様では、プロセッサは、ベースバンドプロセッサ及び中央処理装置を含み得る。ベースバンドプロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成され、中央処理装置は、主に、端末全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、且つソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。図6のプロセッサは、ベースバンドプロセッサ及び中央処理装置の機能を統合する。当業者は、代替的に、ベースバンドプロセッサ及び中央処理装置が独立したプロセッサであり得、バス等の技術を用いて相互接続され得ることを理解し得る。当業者は、端末が、異なるネットワーク規格に適応するために複数のベースバンドプロセッサを含み得、端末が、端末の処理能力を強化するために複数の中央処理装置を含み得ることを理解し得る。端末の全ての部分は、様々なバスを用いて接続できる。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド処理回路又はベースバンド処理チップとして表すこともできる。中央処理装置は、中央処理回路又は中央処理チップとして表すこともできる。通信プロトコル及び通信データを処理する機能は、プロセッサに埋め込まれ得るか、又はソフトウェアプログラムの形態で記憶ユニットに記憶され得、それによって、プロセッサは、ソフトウェアプログラムを実行して、ベースバンド処理機能を実現する。
一例では、トランシーバ機能を有するアンテナ及び制御回路は、端末600のトランシーバモジュール601と見なすことができ、処理機能を有するプロセッサは、端末600の処理モジュール602と見なすことができる。図6に示されるように、端末装置600は、トランシーバモジュール601及び処理モジュール602を含む。トランシーバモジュールは、トランシーバ、トランシーバマシン、トランシーバ機器等とも呼ばれ得る。オプションとして、受信機能を実現するように構成され、且つトランシーバモジュール601内にあるコンポーネントは、受信モジュールと見なされ得、送信機能を実現するように構成され、且つトランシーバモジュール601内にあるコンポーネントは、送信モジュールとして見なされ得る。すなわち、トランシーバモジュール601は、受信モジュール及び送信モジュールを含む。受信モジュールは、受信機、受信マシン、受信回路等とも呼ばれ得る。送信モジュールは、送信機、送信マシン、送信機回路等とも呼ばれ得る。
図7は、本願の別の実施形態による通信機器の概略構造図である。通信機器は、端末であってもよく、端末の一部(例えば、集積回路又はチップ)であってもよく、又は別の通信モジュールであってもよく、図3及び図4に示される方法の実施形態の端末に対応する動作又はステップを実施するように構成される。通信機器700は、処理モジュール701及びトランシーバモジュール702を含み得る。
処理モジュール701は、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行し、ログレコードを生成するように構成される。ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み、非アクティブ状態は、エアインターフェイス接続が中断され、且つコンテキスト情報が保持されるRRC状態を指す。
トランシーバモジュール702は、端末が接続状態にあるときに、生成したログレコードをネットワーク装置に送信するように構成される。
オプションとして、処理モジュール701は、第1の時間間隔が満了すると、ログレコードを生成する、及び/又はRRC接続の再開に失敗した場合に、ログレコードを生成するように特に構成される。
オプションとして、トランシーバモジュール702は、MDTログ測定の構成情報を受信するようにさらに構成される。
処理モジュール701は、MDTログ測定の構成情報に基づいて、MDTログ測定を実行するように特に構成される。
オプションとして、トランシーバモジュール702は、RRCメッセージを介してMDTログ測定の構成情報を受信するように特に構成される。
オプションとして、RRCメッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用されるメッセージである。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第1の情報を含み、第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定を含むことを示すために使用される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第2の情報をさらに含み、第2の情報は、信号品質測定のセマフォが、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せを含むことを示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、測定閾値を含む。
処理モジュール701は、サービングセルの信号測定値が測定閾値以下であるときにログレコードを生成するように特に構成される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第3の情報を含み、第3の情報は、第1の時間間隔を示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第4の情報を含み、第4の情報は、MDTログ測定の構成情報の期間を示す。
処理モジュール701は、トランシーバモジュール702がMDTログ測定の構成情報を受信した後に、タイマーを開始するようにさらに構成され、ここで、タイマーの期間は前記期間である。
MDTログ測定を実行するときに、処理モジュール701は、タイマーが時間切れになる前に、ログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行するように特に構成される。
オプションとして、信号測定値は、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
オプションとして、ログレコードは、第5の情報をさらに含み、第5の情報は、ログレコードが生成されたときに端末が非アクティブ状態にあることを示す。
オプションとして、処理モジュール701は、第1の時間間隔が満了したときに生成したログレコードを第1の変数に格納する、及び/又はRRC接続の再開に失敗したときに生成したログレコードを第2の変数に格納するようにさらに構成される。
オプションとして、トランシーバモジュール702は、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する前に、第1のメッセージをネットワーク装置に送信し、ネットワーク装置から第2のメッセージを受信するようにさらに構成され、ここで、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、及び/又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれ、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる。
この実施形態の通信機器は、前述した方法の実施形態における端末の技術的解決策を実行するように構成され得る。実施態様の原理及び技術的効果は類似しており、詳細については、ここでは再度説明しない。
図8は、本願のさらに別の実施形態による通信機器の概略構造図である。通信機器は、ネットワーク装置であってもよく、ネットワーク装置の一部(例えば、集積回路又はチップ)であってもよく、又は別の通信モジュールであってもよく、図3及び図4に示される方法の実施形態におけるネットワーク装置に対応する動作を実施するように構成される。通信機器800は、トランシーバモジュール801及び処理モジュール802を含み得る。
トランシーバモジュール801は、端末からログレコードを受信するように構成される。
処理モジュール802は、ログレコードを処理するように構成される。
ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行することによって生成され、非アクティブ状態は、エアインターフェイス接続が中断され、且つコンテキスト情報が保持されるRRC状態を指す。ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
オプションとして、ログレコードは、第1の時間間隔が満了したときに端末によって生成され、及び/又はRRC接続の再開に失敗したときに生成される。
オプションとして、トランシーバモジュール801は、MDTログ測定の構成情報を端末に送信するように構成され、MDTログ測定の構成情報は、端末がMDTログ測定を実行するために使用される。
オプションとして、トランシーバモジュール801は、RRCメッセージを介してMDTログ測定の構成情報を端末に送信するように特に構成される。
オプションとして、RRCメッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用されるメッセージである。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第1の情報を含み、第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定を含むことを示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第2の情報をさらに含み、第2の情報は、信号品質測定のセマフォが、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せを含むことを示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、測定閾値をさらに含み、測定閾値は、サービングセルの信号測定値が測定閾値以下である場合に、端末がログレコードを生成するために使用される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第3の情報をさらに含み、第3の情報は、第1の時間間隔を示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第4の情報をさらに含み、第4の情報は、MDTログ測定の構成情報の期間を示す。
オプションとして、信号測定値は、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
オプションとして、ログレコードは、第5の情報をさらに含み、第5の情報は、ログレコードが生成されたときに端末が非アクティブ状態にあることを示す。
オプションとして、トランシーバモジュール801は、端末からログレコードを受信する前に、端末から第1のメッセージを受信し、第2のメッセージを端末に送信するようにさらに構成され、ここで、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれ、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる。
この実施形態の通信機器は、前述した方法の実施形態におけるネットワーク装置の技術的解決策を実行するように構成され得る。実施態様の原理及び技術的効果は類似しており、詳細については、ここでは再度説明しない。
本願の実施形態におけるモジュール分割は、一例であり、単なる論理機能分割であることに留意されたい。実際の実施態様では、別の分割方法が使用される場合がある。本願の実施形態における機能モジュールは、1つの処理モジュールに統合され得るか、又はモジュールのそれぞれが物理的に単独で存在し得るか、又は2つ以上のモジュールが1つのモジュールに統合され得る。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実現することも、又はソフトウェア機能モジュールの形態で実現することもできる。
統合モジュールがソフトウェア機能モジュールの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合に、統合モジュールは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は、本質的に、又は先行技術に寄与する部分、又は技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実現され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワーク装置等であり得る)又はプロセッサ(processor)に本願の実施形態でした方法のステップの全て又は一部を実行するように指示すためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体には、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、磁気ディスク、又は光学ディスク等の、プログラムコードを格納できる任意の媒体が含まれる。
前述した実施形態の全て又はいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せを用いて実施することができる。ソフトウェアを用いて実施される場合に、実施形態の全て又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実現され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されるときに、本願の実施形態による手順又は機能は、全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラム可能な機器であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータセンターに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、又はデジタル加入者回線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、或いは1つ又は複数の使用可能な媒体を統合するサーバー又はデータセンター等のデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Disk (SSD))等であり得る。
本願の実施形態は、通信技術の分野、特に、通信方法及び通信機器に関する。
モバイルネットワーク事業者は、基地局のカバレッジエリア内のモバイルネットワークの品質を評価する必要がある。評価には、カバレッジ品質及びカバレッジホール等の特定が含まれる。初期の段階では、評価のために手作業のドライブテストが実行されていた。ドライブテストには、主に、最初にテストエリアが決定され、次にテストルートが設計されることが含まれる。次に、テストルートに従って車両を手作業で運転し、測定データを収集する。測定データには、例えば、位置情報、物理層情報、メディアアクセス制御層情報、信号情報、及びシステム情報が含まれ得る。最後に、収集した測定データが処理される。処理プロセスには、例えば、データ解析、及び問題の特定及び解析が含まれ得る。データ解析は、主に、収集したデータに基づいて、コール・ドロップ(call drop)率、コール完了率、トラフィック等を解析するために実行される。問題の特定及び解析は、収集したデータに基づいて、主に、端末又はネットワークで障害が発生したかどうかを解析するために実行される。
前述した手作業のドライブテストでは、試験担当者は、車両を自分で運転する必要がある。これには時間及び労力がかかる。従って、前述した問題を解決するために、現在、ドライブテストの最小化(Minimization of Drive Test, MDT)が提案されている。MDTとは、いくつかの特定の端末がMDTログ(log)測定を実行し、次にログレコードをネットワーク装置に報告し、次に、ネットワーク装置は、端末によって報告されたログレコードに基づいてモバイルネットワークの品質評価を実行することを意味し、報告されるコンテンツには、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network, RAN)に関連するデータ、サービス品質(Quality of Service, QoS)に関連するデータが含まれる。端末によって報告されたログレコードには、次の2つの場合に端末によって取得され得る。あるケースでは、端末がアイドル(idle)状態にあるときに、端末は、ネットワーク装置から受信した測定構成に基づいてMDTログ測定を実行し、報告されるログレコードを取得する。他のケースでは、端末が接続状態にあるときに、無線リンク障害(Radio Link Failure, RLF)が発生すると、MDTログ測定が実行され、報告されるログレコードが取得される。しかしながら、モバイル通信システムの進化により、既存のログレコード報告はネットワーク要件を満たすことができない。
本願の実施形態は、通信方法及び通信機器を提供し、それによって、ネットワーク装置がモバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得できるようにする。従って、モバイル通信システム(例えば、5Gシステム)のネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性が向上する。
第1の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供し、この方法は、ログレコードを生成するステップであって、ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときに、MDTログ測定を実行することによって記録され、ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み、非アクティブ状態は、エアインターフェイス接続が中断され、且つコンテキスト情報が保持される無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)状態を指す、生成するステップと、
次に、端末が接続状態にあるときに、生成したログレコードをネットワーク装置に送信するステップと、を含む。
従って、ネットワーク装置は、モバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得することができ、それによって、モバイル通信システム(例えば、5Gシステム)のネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性が向上する。
オプションとして、ログレコードを生成するステップは、
第1の時間間隔が満了すると、ログレコードを生成するステップ、及び/又は
RRC接続の再開に失敗すると、ログレコードを生成するステップを含む。
従って、この実施形態のログレコードは、定期的に生成されるログレコードに限定されるものではなく、複数のタイプのログレコードを含む。ネットワーク装置は、異なるタイプのログレコードに基づいてモバイルネットワーク評価を実行することができ、それによって、モバイル通信システムの複数のネットワーク要件がさらに満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性がさらに向上する。
オプションとして、この方法は、MDTログ測定の構成情報を受信するステップをさらに含み、
MDTログ測定を実行するステップは、MDTログ測定の構成情報に基づいて、MDTログ測定を実行するステップを含む。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報を受信するステップは、RRCメッセージを介してMDTログ測定の構成情報を受信するステップを含み、
MDTログ測定の構成情報を受信した後に、この方法は、
タイマーを開始するステップであって、タイマーの期間は前記期間である、開始するステップをさらに含み、
MDTログ測定を実行するステップは、タイマーが時間切れになる前にログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行するステップを含む。
このようにして、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を常に実行することが防止され、それによって、端末は、MDTログ測定をより柔軟に実行することができる。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、測定閾値を含み、
ログレコードを生成するステップは、サービングセルの信号測定値が測定閾値以下であるときにログレコードを生成するステップを含む。
従って、サービングセルの信号測定値であり、測定閾値よりも大きい信号測定値をネットワーク装置に報告する必要がないため、生成されるログレコードの量が削減される。
オプションとして、この方法は、
第1の時間間隔が満了したときに生成したログレコードを第1の変数に格納するステップ、及び/又は
RRC接続の再開に失敗したときに生成したログレコードを第2の変数に格納するステップをさらに含む。
2つのタイプのログレコードが異なる変数に格納されるため、各タイプのログレコードを容易且つ迅速に見つけることができ、それによりログレコードの送信効率が向上する。
オプションとして、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する前に、この方法は、
第1のメッセージをネットワーク装置に送信するステップであって、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、及び/又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる、送信するステップと、
次に、ネットワーク装置から第2のメッセージを受信するステップであって、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる、受信するステップと、をさらに含む。
従って、端末は、ネットワーク装置がログレコードを要求する必要がある場合にのみ、ログレコードをネットワーク装置に送信し、送信リソースの浪費を回避する。
第2の態様によれば、本願の実施形態は、通信方法を提供し、この方法は、
端末からログレコードを受信するステップと、
次に、ログレコードを処理するステップと、を含み、
ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行することによって生成され、非アクティブ状態は、エアインターフェイス接続が中断され、且つコンテキスト情報が保持されるRRC状態を指し、
ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
従って、ネットワーク装置は、モバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得することができ、それによって、モバイル通信システム(例えば、5Gシステム)のネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性が向上する。
オプションとして、ログレコードは、第1の時間間隔が満了したときに端末によって生成され、及び/又はRRC接続の再開に失敗したときに生成される。
従って、この実施形態のログレコードは、定期的に生成されるログレコードに限定されるものではなく、複数のタイプのログレコードを含む。ネットワーク装置は、異なるタイプのログレコードに基づいてモバイルネットワーク評価を実行することができ、それによって、モバイル通信システムの複数のネットワーク要件がさらに満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性がさらに向上する。
オプションとして、この方法は、MDTログ測定の構成情報を端末に送信するステップをさらに含み、
MDTログ測定の構成情報は、端末がMDTログ測定を実行するために使用される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報を端末に送信するステップは、MDTログ測定の構成情報をRRCメッセージを介して端末に送信するステップを含む。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、測定閾値をさらに含み、測定閾値は、サービングセルの信号測定値が測定閾値以下であるときに、端末がログレコードを生成するために使用される。
従って、端末が生成するログレコードの量を削減することができ、ネットワーク装置が受信するログレコードの量も削減することができる。
オプションとして、端末からログレコードを受信する前に、この方法は、端末から第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる、受信するステップと、
次に、第2のメッセージを端末に送信するステップであって、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる、送信するステップと、をさらに含む。
従って、ネットワーク装置は、ネットワーク装置がログレコードを必要とするときに端末からログレコードを要求し、次に端末からログレコードを受信して、送信リソースの浪費を回避する。
第1の態様又は第2の態様に関して、以下をさらに含むことができる。
オプションとして、RRCメッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用されるメッセージである。
従って、RRCメッセージを使用してMDTログ測定の構成情報を伝達でき、新しいメッセージを追加する必要はない。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第1の情報を含み、第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定を含むことを示すために使用される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第2の情報をさらに含み、第2の情報は、信号品質測定におけるセマフォが、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality, RSRQ)、及び信号対干渉プラス雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio, SINR)のいずれか1つ又は組合せを含むことを示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第3の情報を含み、第3の情報は、第1の時間間隔を示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第4の情報を含み、第4の情報は、MDTログ測定の構成情報の期間を示す。
このようにして、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいて、MDTログ測定を常に実行することが防止され、それによって、端末は、MDTログ測定をより柔軟に実行することができる。
オプションとして、信号測定値は、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
従って、ログレコードは、ダウンリンクビームの信号測定値を含むことができ、ビームを含むモバイルネットワークでの品質評価により適している。
オプションとして、ログレコードは、第5の情報をさらに含み、第5の情報は、ログレコードが生成されたときに端末が非アクティブ状態にあることを示し、それによって、ログレコードは、端末が別のRRC状態にあるときに生成したログレコードから区別される。
様々なRRC状態のログレコードを使用してモバイルネットワーク評価を実行するため、モバイルネットワーク評価の精度がさらに向上し得る。
第3の態様によれば、本願の実施形態は、通信機器を提供し、この通信機器は、
第1の態様による通信方法を実施するように構成されたモジュール、部品、又は回路、或いは
第2の態様による通信方法を実施するように構成されたモジュール、部品、又は回路を含む。
第4の態様によれば、本願の実施形態は、プロセッサ及びトランシーバを含む通信機器を提供する。プロセッサ及びトランシーバは、第1の態様又は第2の態様において、本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するように構成される。
第5の態様によれば、本願の実施形態は、メモリ及びプロセッサを含むチップを提供する。メモリは、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、第1の態様又は第2の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するように構成される。
第6の態様によれば、本願の実施形態は、可読記憶媒体を提供する。可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが実行されると、第1の態様又は第2の態様における本願の実施形態のいずれか1つに記載の通信方法が実施される。
第7の態様によれば、本願の実施形態は、プログラム製品を提供する。プログラム製品はコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶される。通信機器の少なくとも1つのプロセッサは、可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み出すことができ、少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータプログラムを実行するので、通信機器は、第1の態様又は第2の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実施する。
本願の実施形態による通信システムの概略図である。
本願の実施形態によるネットワーク装置のプロトコルスタックの概略図である。
本願の実施形態による通信方法のフローチャートである。
本願の別の実施形態による通信方法のフローチャートである。
本願の実施形態による通信機器の概略構造図である。
本願の実施形態による端末の概略構造図である。
本願の別の実施形態による通信機器の概略構造図である。
本願のさらに別の実施形態による通信機器の概略構造図である。
図1は、本願の実施形態による通信システムの概略図である。図1に示されるように、通信システムは、ネットワーク装置及び端末を含む。
当業者がよりよく理解するのに役立つように、本願のいくつかの用語を以下に説明する。
ネットワーク装置は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network, RAN)装置とも呼ばれ、端末がワイヤレスネットワークにアクセスするのを可能にする装置であり、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)における進化型ノードB(eNB, 又はeNodeB)、中継局又はアクセスポイント、又は5Gネットワークの基地局(例えば、送受信ポイント(TRP)又はコントローラであり得る。これは本明細書では限定されない。可能な実施態様では、アクセスネットワーク装置は、CU−DU分離アーキテクチャを含む基地局(例えば、gNB)であり得る。図2に示されるように、図2は、本願の実施形態によるネットワーク装置のプロトコルスタックの概略図である。RAN装置は、コアネットワーク装置(例えば、LTEコアネットワーク又は5Gコアネットワーク)に接続され得る。CU及びDUは、論理機能の観点からの基地局の分割として理解され得る。CU及びDUは、物理的に分離される場合と、物理的に一緒に展開される場合とがある。複数のDUが1つのCUを共有することができる。あるいはまた、1つのDUを複数のCUに接続することができる(図には示されていない)。CU及びDUは、インターフェイス、例えば、F1インターフェイスを用いて接続され得る。CU及びDUは、ワイヤレスネットワークのプロトコル層に基づいて分割できる。例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)層、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol, SDAP)層、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層の機能がCUに分配(distribute)され、無線リンク制御(radio link control, RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control, MAC)層、物理(physical, PHY)層等の機能がDUに分配される。プロトコル層に基づくCU及びDUの処理機能への分割は単なる一例であり、代替的に、CU及びDUの処理機能を別の方法で分割することができることが理解され得る。例えば、CU又はDUを分割して、より多くのプロトコル層の機能を持たせることができる。例えば、CU又はDUは、代替的に、プロトコル層のいくつかの処理機能を有するように分割され得る。ある設計では、RLC層のいくつかの機能とRLC層より上のプロトコル層の機能とがCUに分配され、RLC層の残りの機能とRLC層より下のプロトコル層の機能がDUに分配される。別の設計では、CU又はDUの機能は、代替的に、サービスタイプ又は別のシステム要件に基づいて分割され得る。例えば、分割は遅延に基づいて実行される。処理時間が遅延要件を満たす必要がある機能はDUに分配され、遅延要件を満たす必要がない機能はCUに分配される。別の設計では、CUは、代替的に、コアネットワークの1つ又は複数の機能を有し得る。1つ又は複数のCUは、集中化した方法又は分離した方法で配置され得る。例えば、CUは、集中管理のためにネットワーク側に配置され得る。DUは、複数の無線周波数機能を有することができ、無線周波数機能は、遠隔設定することができる。
CUの機能は、1つのエンティティによって実現され得るか、又は異なるエンティティによって実現され得る。例えば、CUの機能をさらに分割することができる。例えば、コントロールプレーン(CP)は、ユーザープレーン(UP)、つまりCUのコントロールプレーン(CU-CP)及びCUのユーザープレーン(CU-UP)から分離される。例えば、CU−CP及びCU−UPは、異なる機能エンティティによって実現され得る。CU−CP及びCU−UPをDUに結合して、基地局の機能を共同で実現することができる。可能な実施態様では、CU−CPはコントロールプレーン機能を担当し、主にRRC及びPDCP−Cを含む。PDCP−Cは、主に、コントロールプレーンでのデータの暗号化及び復号化、整合性保護、データ送信等を担当する。CU−UPはユーザープレーン機能を担当し、主にSDAP及びPDCP−Uを含む。SDAPは、主に、コアネットワークのデータを処理し、データフロー(flow)をベアラにマッピングすることを担当する。PDCP−Uは、主に、データプレーンでの暗号化及び復号化、整合性保護、ヘッダー圧縮、シリアル番号の保守、データ送信等を担当する。CU−CPは、E1インターフェイスを用いてCU−UPに接続される。CU−CPは、gNBがNgインターフェイスを用いてコアネットワークに接続されることを表す。CU−CPは、F1−C(コントロールプレーン)インターフェイスを用いてDUに接続される。CU−UPは、F1−U(ユーザープレーン)インターフェイスを用いてDUに接続される。確かに、別の可能な実施態様は、PDCP−CもCU−UPにあるということである。
端末は、無線端末又は有線端末であり得る。無線端末は、無線トランシーバ機能を有する装置を指す場合があり、屋内又は屋外の装置、ハンドヘルド装置、又は車載装置を含んで、陸上に展開することができる;又は、水面(例えば、蒸気船)に展開することができる;又は、空中(例えば、飛行機、気球、衛星等)に展開することができる。端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality, VR)端末、拡張現実(Augmented Reality, AR)端末、産業用制御(industrial control)の無線端末、自走式(self driving)の無線端末、遠隔医療(remote medical)の無線端末、スマートグリッド(smart grid)の無線端末、安全輸送(transportation safety)の無線端末、スマートシティ(smart city)の無線端末、スマートホーム(smart home)の無線端末等であり得る。これは本明細書では限定されない。本願の実施形態では、端末は、ユーザ機器(user equipment, UE)とも呼ばれ得ることが理解され得る。
5Gモバイル通信システムでは、アイドル状態及び接続状態に加えて、端末の無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)状態は、非アクティブ(inactive)状態をさらに含む。非アクティブ状態では、エアインターフェイス接続は中断(suspend)されるが、端末は依然としてコンテキスト情報を格納している。端末が接続(active:アクティブ)状態に入る必要がある場合に、端末は、格納しれたコンテキスト情報に基づいて接続状態に迅速に戻ることができる。これに対応して、端末が非アクティブ状態に入るときに、基地局はまた、端末のコンテキスト情報を格納する。
図3は、本願の実施形態による通信方法のフローチャートである。図3に示されるように、この実施形態における方法は、以下のステップを含み得る。
S301:端末が、ログレコードを生成し、ここで、ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときに、MDTログ測定を実行することによって記録される。
この実施形態では、非アクティブ状態にあるときに、端末は、MDTログ測定を実行し、それによって、ログレコードが生成され得る。ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
可能な方法では、端末は、生成したログレコードを格納することができる。
例えば、ログレコードは、端末の位置情報を含む、又は
ログレコードは、端末のサービングセルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末の位置情報、及び端末のサービングセルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末の位置情報、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値を含む、又は
ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値を含む。
端末の位置情報は、地理的位置情報、例えば衛星測位システムを用いて取得した地理的位置情報であり得るか、又は端末が現在位置しているサービングセルに関する情報及び/又は隣接するセルに関する情報であり得る。
オプションとして、端末は、非アクティブ状態に入った後にMDTログ測定を実行し、特定の条件が満たされたときにログレコードを生成する。
可能な方法では、満たされる特定の条件は、例えば第1の時間間隔が満了することであり得る。例えば、端末は、第1の時間間隔が満了したときにログレコードを生成することができる。第1の時間間隔が10ミリ秒である場合に、非アクティブ状態に入った後に、端末は、MDTログ測定を実行し、ログレコードを10ミリ秒毎に生成する。オプションとして、端末が接続状態に入った後に、端末はログレコードの生成を停止する。第1の時間間隔は、例えば、端末のためにネットワーク装置によって構成され得るか、又は予め規定されたデフォルト値であり得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
あるいはまた、満たされる特定の条件は、例えば、RRC接続の再開に失敗することであり得る。例えば、端末は、RRC接続の再開に失敗したときに、ログレコードを生成する場合がある。具体的には、端末は、非アクティブ状態に入った後にMDTログ測定を実行し、そしてRRC接続の再開に失敗した場合にログレコードを生成する。
いくつかの実施形態では、満たされる特定の条件は、例えば、第1の時間間隔が満了するか、又はRRC接続の再開に失敗することであり得る。具体的には、ログレコードの生成は、第1の時間間隔が満了したとき、又はRRC接続の再開に失敗したときにトリガーされる。例えば、端末は、第1の時間間隔が満了したときにログレコードを生成し、また、RRC接続の再開に失敗したときにログレコードを生成することができる。
従って、端末が生成したログレコードは、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードを含み得、また、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを含み得る。2つのログレコードのタイプは異なる。従って、2つのタイプのログレコードを分類して端末側に格納する、つまり異なる変数で置くことができる。例えば、第1の変数は、定期的に生成されるログレコードに対応し、第2の変数は、RRC接続の再開に失敗したときに生成されるログレコードに対応する。
この実施形態のログレコードは、定期的に生成されるログレコードに限定されるものではなく、複数のタイプのログレコードを含む。ネットワーク装置は、異なるタイプのログレコードに基づいてモバイルネットワーク評価を実行することができ、それによって、モバイル通信システムの複数のネットワーク要件がさらに満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性がさらに向上する。また、2つのタイプのログレコードは異なる変数で格納されるため、各タイプのログレコードを容易且つ迅速に見つけることができ、それによりログレコードの送信効率が向上する。
端末が生成したログレコードは、1つ又は複数のログレコードを含み得ることが理解され得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
S302:端末が接続状態にあるときに、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する。
S303:ネットワーク装置は、ログレコードを処理する。
オプションとして、本願のこの実施形態では、ログレコードを受信した後に、ネットワーク装置は、対応する処理、例えば、記憶及び/又は解析処理を実行することができる。解析処理は、例えば、ネットワーク装置のカバレッジエリア内のモバイルネットワークの品質評価及び/又はモバイルネットワークの最適化を含み得る。ネットワーク装置の特定の処理動作は、本願のこの実施形態では限定されない。
この実施形態では、端末が非アクティブ状態から接続状態に入った後に、端末は、端末が非アクティブ状態にあるときに生成したログレコードをネットワーク装置に送信することができる。オプションとして、端末は、端末によって格納され、且つ端末が非アクティブ状態にあるときに生成したログレコードをネットワーク装置に送信することができる。例えば、端末は、端末が非アクティブ状態にある場合に、合計100個のログレコードを生成する。端末に格納されるログレコードの記憶容量には限りがあるため、端末は最新の50個のログレコードのみを格納する。この場合に、端末は、端末が生成した50個のログレコードをネットワーク装置に送信する。これに対応して、ネットワーク装置は、端末からログレコードを受信し、次に受信したログレコードを処理する。例えば、ネットワーク装置は、ログレコードを処理して、ネットワーク装置のカバレッジエリア内のモバイルネットワークの品質を評価し、モバイルネットワークを最適化する。
いくつかの他の実施形態では、端末は、端末が別のRRC状態(例えば、非アクティブ状態)にあるときに、ログレコードをネットワーク装置に送信することもできる。
この実施形態で提供される通信方法によれば、非アクティブ状態にあるとき、端末は、MDTログ測定を実行し、また、ログレコードを生成する。さらに、接続状態にある場合に、端末は、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する。従って、ネットワーク装置は、モバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得することができ、それによって、モバイル通信システム(例えば、5Gシステム)のネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワーク品質評価の柔軟性が向上する。
いくつかの実施形態では、接続状態に入った後であって、ログレコードをネットワーク装置に送信する前に、端末は、第1のメッセージをネットワーク装置に送信する。第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、及び/又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。いくつかの他の実施形態では、第1のメッセージには、ログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。この情報は、ログレコードが端末にあることをネットワーク装置に通知するために使用されるが、ログレコードが第1の時間間隔に基づいて生成されたか、又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたかどうかをネットワーク装置に通知しない。複数の生成したログレコードが全て第1の時間間隔で端末によって生成される場合に、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。RRC接続の再開に失敗したときに、複数の生成したログレコードが全て端末によって生成される場合に、第1のメッセージには、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。いくつかのログレコードが第1の時間間隔で端末によって生成され、残りのログレコードがRRC接続の再開に失敗したときに端末によって生成される場合に、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、及びRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれる。
これに対応して、ネットワーク装置は、端末から第1のメッセージを受信し、第1のメッセージに基づいて、ログレコードのタイプ又は端末内のログレコードがどの様に生成されたかを決定し、次に、ネットワーク装置がログレコードを取得する必要があるかどうかを決定する。ネットワーク装置が、このネットワーク装置がログレコードを取得する必要があると決定した場合に、ネットワーク装置は、第2のメッセージを端末に送信する。第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる。これに対応して、端末は、ネットワーク装置から第2のメッセージを受信し、第2のメッセージに基づいて、ネットワーク装置がログレコードを取得する必要があると決定し、次に、端末が生成したログレコードをネットワーク装置に送信する。従って、端末は、ネットワーク装置がログレコードを要求する必要がある場合にのみ、ログレコードをネットワーク装置に送信し、送信リソースの浪費を回避する。
オプションとして、ネットワーク装置が第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードを取得する必要がある場合に、第2のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードを要求するために使用される情報が含まれ得る。ネットワーク装置がRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを取得する必要がある場合に、第2のメッセージには、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを要求するために使用される情報が含まれ得る。ネットワーク装置が2つのタイプのログレコードを取得する必要がある場合に、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれ得るが、この情報は、ネットワーク装置が要求するタイプのログレコードを示していない。情報を受信した後に、端末は、端末に格納されている全てのログレコードをネットワーク装置に送信する。ネットワーク装置が2つのタイプのログレコードを取得する必要がある場合に、第2のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコード、及びRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを要求するために使用される情報が含まれ得る。
オプションとして、端末が第1のメッセージをネットワーク装置に送信する前に、端末は、非アクティブ状態から接続状態に入る。例えば、端末は、RRC再開要求(RRC resume Request)メッセージをネットワーク装置に送信する。次に、ネットワーク装置は、受信したRRC再開要求メッセージに基づいてRRC再開(RRC resume)メッセージを端末に送信し、端末は、受信したRRC再開メッセージに基づいて接続モードに入る。接続状態に入った後に、端末は、第1のメッセージをネットワーク装置に送信する。第1のメッセージは、例えば、RRC再開完了(RRC resume Complete)メッセージであり得る。第2のメッセージは、例えば、UE情報要求(UE information Request)メッセージである。UE情報要求メッセージを受信した後に、端末は、生成したログレコードを、UE情報応答(UE information Response)メッセージを介してネットワーク装置に送信することができる。
オプションとして、S302の前に、この方法は、ステップS300をさらに含み得る。
S300:ネットワーク装置は、MDTログ測定の構成情報を端末に送信する。
この実施形態では、ネットワーク装置は、MDTログ測定の構成情報を端末に送信することができる。これに対応して、端末は、ネットワーク装置からMDTログ測定の構成情報を受信する。次に、端末はS301及びS302を実行する。非アクティブ状態に入った後に、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行することができる。ログ測定の構成情報を端末に送信するネットワーク装置と、端末がログレコードを送信するネットワーク装置とは、同じネットワーク装置であっても、又は異なるネットワーク装置であってもよいことに留意されたい。図3は、ログ測定の構成情報を端末に送信するネットワーク装置と、端末がログレコードを送信するネットワーク装置とが同じネットワーク装置である例を用いて示している。本願はこれに限定されない。
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置は、MDTログ測定の構成情報を、RRCメッセージを介して端末に送信することができる。これに対応して、端末は、ネットワーク装置からRRCメッセージを受信し、RRCメッセージからMDTログ測定構成を取得する。
オプションとして、RRCメッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用されるメッセージであり得る。具体的には、ネットワーク装置は、端末を非アクティブ状態に入れるように構成している間に、MDTログ測定の構成情報を端末に送信することができる。これに対応して、RRCメッセージを受信した後に、端末は、非アクティブ状態に入り、次にS302及びS302を実行する。RRCメッセージは、例えば、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用される情報を伝達するRRC接続解放(release)メッセージである。従って、RRCメッセージを使用してMDTログ測定の構成情報を伝達でき、新しいメッセージを追加する必要はない。あるいはまた、MDTログ測定の構成情報を送信しない場合があることが理解され得る。具体的には、RRCメッセージは、MDTログ測定の構成情報を伝達しない場合がある。RRCメッセージを受信した後に、端末は、デフォルトの(例えば、予め規定された)パラメータ又は設定に基づいて、MDTログ測定を実行することができる。
あるいはまた、MDTログ測定の構成情報は、別のメッセージを介して、又は別の形態で送信され得ることが理解され得る。例えば、MDTログ測定の構成情報は、1つの専用シグナリングを介して送信される。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報は、第1の情報を含む。第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定を含むことを示すために使用される。これに対応して、端末は、MDTログ測定を実行しながら信号品質測定を実行する。
第1の情報は、MDTログ測定の実行が信号強度測定の実行を含むことを示すためにも使用され得る。
信号品質は、信号強度によって表され得ることが理解され得る。この理解に基づいて、信号品質測定は信号強度測定も含むと考えることができる。
あるいはまた、信号品質測定及び信号強度測定は、異なる次元と見なされ得る。オプションとして、第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定及び/又は信号強度測定を含むことを示すために使用され得る。これに対応して、端末は、MDTログ測定を実行しながら、信号品質測定及び信号強度測定を実行する。
本願のこの実施形態では、信号強度測定値及び信号品質測定値を総称して信号測定値と呼ぶ場合がある。確かに、オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第2の情報をさらに含み、第2の情報は、信号品質測定におけるセマフォが、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power, RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality, RSRQ)、及び信号対干渉プラス雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio, SINR)のいずれか1つ又は組合せを含むことを示す。SINRは、信号品質を表すために使用され得る。
例えば、信号品質測定におけるセマフォは、RSRPを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRQを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、SINRを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRP及びRSRQを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRP及びSINRを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRQ及びSINRを含む、又は
信号品質測定におけるセマフォは、RSRP、RSRQ、及びSINRを含む。
これに対応して、MDTログ測定を実行するときに、端末は、第2の情報に基づいて、信号のRSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せを測定する。従って、端末が生成したログレコードに含まれる信号測定値は、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せの測定値である。
オプションとして、信号品質測定は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network, MBSFN)測定を含み得、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せが、MBSFN測定を介して得られ得る。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報には、測定閾値が含まれ得る。端末は、第1の時間間隔が満了したときに、サービングセルの信号測定値が測定閾値より大きいかどうかを判定する。サービングセルの信号測定値が測定閾値以下である場合に、端末はログレコードを生成する。サービングセルの信号測定値が測定閾値よりも大きい場合に、端末はログレコードを生成しない。サービングセルの信号測定値が測定閾値よりも大きい場合に、サービングセルの信号品質は良好であり、エアインターフェイスは正常であると見なすことができる。この場合に、サービングセルの信号測定値をネットワーク装置に報告する必要がないため、生成されるログレコードの量が削減される。
オプションとして、信号測定値は、信号品質値を含み得る。信号品質値は、例えば、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せを用いて表すことができる。あるいはまた、信号測定値は、信号品質値及び信号強度値を含み得る。信号品質値は、例えば、RSRQ及びSINRを用いて表すことができ、信号強度値は、RSRPを用いて表すことができる。あるいはまた、信号測定値は、信号強度値を含み得る。信号測定値は、例えば、RSRPを用いて表すことができる。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報は、第3の情報を含み得、第3の情報は、第1の時間間隔を示す。従って、MDTログ測定の構成情報を受信した後に、端末は、MDTログ測定の構成情報から第1の時間間隔を取得する。非アクティブ状態に入った後に、端末は、MDTログ測定を実行し、MDTログ測定の構成情報から取得した第1の時間間隔が満了したときにログレコードを生成する。可能な方法では、端末がMDTログ測定の構成情報を受信した後に、端末が非アクティブ状態に入ると、端末は、定期的なタイマー(これは第1のタイマーとも呼ばれ得る)を開始する。定期的なタイマーの期間は、取得した第1の時間間隔の長さである。定期的なタイマーが時間切れになると、端末は、ログレコードを生成し、定期的なタイマーを再開する。この実施形態における第1の時間間隔は、端末のためにネットワーク装置によって構成される。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報は、第4の情報を含み得、第4の情報は、MDTログ測定の構成情報の期間を示す。従って、MDTログ測定の構成情報を受信した後に、端末は、タイマー(第2のタイマーとも呼ばれ得る)を開始し、第2のタイマーの値を前記期間に設定する。第2のタイマーが時間切れになっていない場合に、MDTログ測定の構成情報は有効であり、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行する。第2のタイマーが時間切れになった場合に、MDTログ測定の構成情報は無効になり、端末は、もはやMDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行しなくなる。従って、端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を常に実行することが防止され、それによって、端末は、MDTログ測定をより柔軟に実行することができる。
オプションとして、第2のタイマーが時間切れになる前に端末が非アクティブ状態から接続状態に入った場合に、第2のタイマーは動作し続けることができるが、接続状態の端末は、MDTログ測定を実行せず、第2のタイマーの動作中にログレコードを生成しない。そして、端末が接続状態から再び非アクティブ状態に入った後に、又は第2タイマーが時間切れになる前に接続状態からアイドル状態に入った後に、第2タイマーが動作し続ける場合に、第2タイマーの動作中に、非アクティブ状態又はアイドル状態の端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行し、ログレコードを生成し得る。第2のタイマーが時間切れになる前に端末が非アクティブ状態からアイドル状態に入った場合に、第2のタイマーは動作し続けることができ、第2のタイマーの動作中に、アイドル状態の端末は、アイドル状態の端末に適用可能なログ測定の構成情報に基づいて測定を実行し、ログレコードも生成する。また、別の可能な方法では、第2のタイマーが時間切れになる前に端末が非アクティブ状態から接続状態又はアイドル状態に入った場合に、第2のタイマーが動作し続け、接続状態又はアイドル状態の端末は、MDTログ測定を実行せず、第2のタイマーの動作中にログレコードを生成しない。あるいはまた、さらに別の可能な方法では、第2のタイマーが時間切れになる前に端末が非アクティブ状態から接続状態又はアイドル状態に入った場合に、第2のタイマーは停止する。また、端末がアイドル状態にある場合に、アイドル状態の端末は、アイドル状態の端末に適用可能なログ測定の構成情報に基づいて測定を実行し、ログレコードを生成することができる。
いくつかの実施形態では、MDTログ測定の構成情報は、非アクティブ状態でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報、又は非アクティブ状態とアイドル状態との両方でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報を含み得る。MDTログ測定の構成情報が、非アクティブ状態でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報をさらに含む場合に、MDTログ測定の構成情報は、非アクティブ状態の端末によるMDTログ測定の実行に適用可能であるが、アイドル状態の端末によるMDTログ測定の実行に適用不可であることを示し、アイドル状態の端末は、他のMDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行する場合がある。MDTログ測定の構成情報が、非アクティブ状態とアイドル状態との両方でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報をさらに含む場合に、MDTログ測定の構成情報は、非アクティブ状態及びアイドル状態の端末によるMDTログ測定の実行に適用可能であることを示す。従って、非アクティブ状態の端末は、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行することができ、アイドル状態の端末はまた、MDTログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行することができる。
MDTログ測定の構成情報は、第1の情報、第3の情報、第4の情報、測定閾値、及び非アクティブ状態でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報のいずれか1つ又は組合せを含み得る、又は
MDTログ測定の構成情報は、第1の情報、第3の情報、第4の情報、測定閾値、及び非アクティブ状態とアイドル状態との両方でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報のいずれか1つ又は組合せを含み得る、又は
MDTログ測定の構成情報は、第1の情報と第2の情報、第3の情報、第4の情報、測定閾値、及び非アクティブ状態でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報のいずれか1つ又は組合せを含み得る、又は
MDTログ測定の構成情報は、第1の情報と第2の情報、第3の情報、第4の情報、測定閾値、及び非アクティブ状態とアイドル状態との両方でMDTログ測定を実行するように端末に示すために使用される情報のいずれか1つ又は組合せを含み得る、ことに留意されたい。
第1の情報及び第2の情報は、第1の情報と第2の情報との組合せを指し、第1の情報及び第2の情報を含むことに留意されたい。オプションとして、前述した信号測定値は、セルレベルの信号測定値とビームレベルの信号測定値とに分類することができる。信号測定値は、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。従って、サービングセルの信号測定値は、サービングセルのセル信号測定値及びサービングセルのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み、隣接セルの信号測定値は、隣接セルのセル信号測定値、及び隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値を含み得る。
いくつかの実施形態では、信号測定値がセル信号測定値である場合に、ログレコードは、サービングセルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接するセルのセル信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得る。
いくつかの実施形態では、信号測定値がダウンリンクビームの信号測定値である場合に、一実施態様では、ログレコードは、サービングセルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの全てのダウンリンクビームの測定値信号のいずれか1つ又は組合せを含み得る。具体的には、ログレコードは、
サービングセルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、又は
少なくとも1つの隣接セルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、又は
サービングセルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの全てのダウンリンクビームの信号測定値を含み得る。
別の実施態様では、ログレコードは、サービングセルの最高品質を含む最大N個のダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの最高品質を含む最大M個のダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得、ここで、N及びMは、0より大きい整数である。オプションとして、Nは、Mに等しくても、等しくなくてもよい。具体的には、ログレコードは、
サービングセルの最高品質を含む最大N個のダウンリンクビームの信号測定値、又は
少なくとも1つの隣接セルの最高品質を含む最大M個のダウンリンクビームの信号測定値、又は
サービングセルの最高品質を含む最大N個のダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの最高品質を含む最大M個のダウンリンクビームの信号測定値を含み得る。
オプションとして、N及びMは、端末のためにネットワーク装置によって構成され得、例えば、MDTログ測定の構成情報に含まれる。
従って、ログレコードは、ダウンリンクビームの信号測定値を含み得、ビームを含むモバイルネットワークでの品質評価により適している。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、ログレコードが、セル信号測定値、及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含むことを示す情報をさらに含み得る。MDTログ測定の構成情報が、ログレコードにセル信号測定値が含まれることを示す情報を含む場合に、端末によって生成されるログレコードは、サービングセルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのセル信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。MDTログ測定の構成情報が、ログレコードにダウンリンクビームの信号測定値が含まれることを示す情報を含む場合に、端末が生成したログレコードは、サービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接するセルのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。MDTログ測定の構成情報が、ログレコードにセル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値が含まれることを示す情報を含む場合に、端末が生成したログレコードは、
サービングセルのセル信号測定値、及びサービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、又は
少なくとも1つの隣接セルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値、又は
サービングセルのセル信号測定値、サービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、少なくとも1つの隣接セルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値を含む。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報が、ログレコードにセル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せが含まれることを示す情報を含まない場合に、端末が生成したログレコードは、デフォルトでは、サービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み、ログレコードは、サービングセルのセル信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのセル信号測定値を含まない。これに対応して、ネットワーク装置は、端末からログレコードを受信する。ログレコードは、サービングセルのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。ネットワーク装置は、ダウンリンクビームの信号測定値に基づいて、対応するセルのセル信号測定値を取得することができる。従って、シグナリングのオーバーヘッドを削減することができる。
いくつかの実施形態では、非アクティブ状態の端末が生成したログレコードは、第5の情報をさらに含み、第5の情報は、ログレコードが生成されたときに端末が非アクティブ状態にあることを示す。実施形態では、端末が非アクティブ状態にあるときにログレコードが生成される場合に、端末がアイドル状態にあるときに生成されたログレコードと区別するために、実施形態において非アクティブ状態で生成されたログレコードは、ログレコードを生成するときに端末が非アクティブ状態にあることを示す第5の情報を含む。オプションとして、端末が第2のタイマーに基づいてアイドル状態でログレコードを生成する場合に、ログレコードは、ログレコードを生成するときに端末がアイドル状態にあることを示す情報を含み得る。従って、異なるRRC状態で生成されたログレコードを区別することができ、異なるRRC状態のログレコードを使用してモバイルネットワークを評価し、モバイルネットワーク評価の精度をさらに向上させる。
いくつかの実施形態では、端末が非アクティブ状態にあり、端末のサービングセルが第1のセルから第2のセルに変更される場合に、端末は、移動記録情報を取得し、移動記録情報をネットワーク装置に送信する。
移動記録情報は、第6の情報、第7の情報、又は第8の情報のいずれか1つ又は組合せを含む。第6の情報は、端末が第1のセルで非アクティブ状態(つまり、元のサービングセルでの端末のRRC状態)にあることを示す。第7の情報は、端末が第2のセルで非アクティブ状態(つまり、新しいサービングセルでの端末のRRC状態)にあることを示す。第8の情報は、端末が、セル再選択、セル選択、又はセルハンドオーバー(すなわち、サービングセルを変更するために端末によって実行される動作)を通じて、サービングセルを第1のセルから第2のセルに変更することを示す。
例えば、移動記録情報は、第6の情報を含む、又は
移動記録情報は、第7の情報を含む、又は
移動記録情報は、第8の情報を含む、又は
移動記録情報は、第6の情報、及び第7の情報を含む、又は
移動記録情報は、第6の情報、及び第8の情報を含む、又は
移動記録情報は、第7の情報、及び第8の情報を含む、又は
移動記録情報は、第6情報、第7情報、及び第8情報を含む。
オプションとして、端末は、移動記録情報及びログレコードを同じメッセージを介してネットワーク装置に送信することができ、同じメッセージは、例えば、UE情報応答である。あるいはまた、端末は、移動記録情報及びログレコードを異なるメッセージを介してネットワーク装置に送信することができる。
オプションとして、移動記録情報は、代替的に、ログレコードの一部として、端末によってネットワーク装置に送信され得る。
オプションとして、端末は、端末に移動記録情報があることを示す情報をネットワーク装置にさらに送信する。ネットワーク装置は、その情報に基づいて、移動記録情報を要求するための情報を端末に送信する。移動記録情報を要求するための情報を受信した後に、端末は、移動記録情報をネットワーク装置に送信する。例えば、移動記録情報を要求するための情報は、前述したUE情報要求メッセージに含まれ得る。
RRC接続の再開に失敗したときに端末がログレコードを生成する前述した解決策に基づいて、図4を参照して説明するために例を以下に提供する。図4は、本願の別の実施形態による通信方法のフローチャートである。図4に示されるように、この実施形態の方法は、以下のステップを含み得る。
S401:ネットワーク装置は、非アクティブ状態に入るように端末に示すためのメッセージを端末に送信する。
この実施形態では、ネットワーク装置は、非アクティブ状態に入るように端末に示すことができる。例えば、ネットワーク装置は、RRC接続解放メッセージを端末に送信し、RRC接続解放メッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すための情報を含む。
S402:端末は非アクティブ状態に入る。
この実施形態では、前述したメッセージ、例えば、RRC接続解放メッセージを受信した後に、端末は、RRC接続解放メッセージにあり、且つ非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用される情報に従って、非アクティブ状態に入る。
S403:端末は、RRC接続の再開要求メッセージをネットワーク装置に送信する。
この実施形態では、端末が非アクティブ状態から接続状態に入る必要がある場合に、端末は、RRC接続の再開要求メッセージをネットワーク装置に送信して、RRC接続を再開するように要求する。
S404:RRC接続の再開に失敗したときに、端末はログレコードを生成する。
この実施形態では、端末は、ネットワーク装置にRRC接続を再開するように要求する。RRC接続の再開に失敗した場合に、端末はログレコードを生成する。ログレコードの説明については、前述した実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
S405:端末は、RRC接続要求メッセージをネットワーク装置に送信する。
この実施形態では、RRC接続の再開に失敗した後に、端末は、RRC接続要求メッセージをネットワーク装置に送信して、RRC接続を確立するように要求する。
S406:ネットワーク装置は、RRC接続セットアップメッセージを端末に送信する。
この実施形態では、端末によって送信されたRRC接続要求メッセージを受信した後に、ネットワーク装置は、RRC接続セットアップメッセージを端末に送信する。
S407:端末は、RRC接続セットアップ完了メッセージをネットワーク装置に送信する。
この実施形態では、ネットワーク装置によって送信されたRRC接続セットアップメッセージを受信した後に、端末は、RRC接続セットアップ完了メッセージをネットワーク装置に送信する。このようにして、端末は接続状態に入る。
可能な方法では、RRC接続セットアップ完了メッセージは、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示す情報を含み得る。
オプションとして、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示す情報は、代替的に、RRC接続要求メッセージに含まれ得る。換言すれば、端末は、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続セットアップ完了メッセージを用いて、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあるという情報を示すことができる。
オプションとして、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示す情報は、代替的に、RRC接続の再開失敗の利用可能なログ指標情報と呼ばれ得る。
S408:ネットワーク装置は、ログ要求メッセージを端末に送信する。
端末が接続状態に入った後に、ネットワーク装置は、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続セットアップ完了メッセージに基づいて、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあると判定し、次に、ログ要求メッセージを端末に送信する。また、ログ要求メッセージは、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを報告するように端末に示す情報を含む。オプションとして、ログ要求メッセージは、例えば、UE情報要求である。
S409:端末は、ログ応答メッセージをネットワーク装置に送信する。
端末は、ネットワーク装置によって送信されたログ要求メッセージを受信する。ログ要求メッセージには、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードを報告するように端末に示す情報が含まれる。次に、端末は、ログ応答メッセージをネットワーク装置に送信する。ログ応答メッセージには、RRC接続再開の失敗に基づいて端末が生成したログレコード(つまり、S404で端末が生成したログレコード)が含まれる。オプションとして、ログ応答メッセージは、例えば、UE情報応答である。ログレコードを受信した後に、ネットワーク装置は対応する処理を実行することができる。
結論として、非アクティブ状態に入った後に、RRC接続の再開に失敗した場合に、端末は、ログレコードを生成し、RRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることをネットワーク装置に通知する。ネットワーク装置が端末からのRRC接続の再開に失敗したことに基づいて生成されたログレコードを要求した後に、端末は、ログレコードをネットワーク装置に報告し、それによって、ネットワーク装置は、モバイルネットワーク品質評価に関するより多くのログレコードを取得できるようになる。これにより、5Gモバイル通信システムのネットワーク要件が満たされ、モバイルネットワークの品質評価の柔軟性が向上する。
一実施形態では、アイドル状態の端末が、MDTログ測定を実行し、ログレコードを生成する場合に、ログレコードは、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得る。ログレコードがダウンリンクビームの信号測定値を含む場合に、ログレコードは、サービングセルの全てのダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの全てのダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得る、又は、ログレコードは、サービングセルの最高品質を含むN個のダウンリンクビームの信号測定値、及び少なくとも1つの隣接セルの最高品質を含むM個のダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み得る。ここで、N及びMは、0より大きい整数であり、Nは、Mに等しくても、等しくなくてもよい。この段落で説明する実施形態は、前述した実施形態と組み合わせることができるか、又は前述した実施形態から独立してもよいことに留意されたい。
前述した実施形態では、端末によって実施されるステップ又は動作は、代替的に、端末で使用され得る部品(例えば、チップ又は回路)によって実施され得、及びネットワーク装置によって実施されるステップ又は動作は、代替的に、アクセスネットワーク装置で使用され得る部品(例えば、チップ又は回路)によって実施され得ることが理解され得る。これは、本願の実施形態に限定されない。
図5は、本願の実施形態による通信機器の概略構造図である。図5に示されるように、この実施形態の通信機器500は、前述した方法の実施形態で述べた端末(又は、端末で使用できる部品)又はネットワーク装置(又はネットワーク装置で使用できる部品)であり得る。通信機器は、端末又はネットワーク装置に対応し、且つ前述した方法の実施形態で説明した方法を実施するように構成することができる。詳細については、前述した方法実施形態の説明を参照されたい。
通信機器500は、1つ又は複数のプロセッサ501を含み得る。プロセッサ501は、処理ユニットとも呼ばれ得、特定の制御又は処理機能を実現することができる。プロセッサ501は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ等であり得る。例えば、プロセッサ501は、ベースバンドプロセッサ又は中央処理装置であり得る。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成され得る。中央処理装置は、通信機器を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成され得る。
オプションの設計では、プロセッサ501は、命令503又はデータ(例えば、中間データ)を格納することもできる。命令503は、プロセッサによって実行され得、それによって、通信機器500は、端末又はネットワーク装置に対応し、且つ前述した方法の実施形態で説明した方法を実行する。
別の可能な設計では、通信機器500は回路を含み得る。回路は、前述した方法の実施形態において、送信、受信、又は通信機能を実現することができる。
オプションとして、通信機器500は、1つ又は複数のメモリ502を含み得る。メモリは、命令504を格納することができる。命令は、プロセッサ上で実行され得、それによって、通信機器500は、前述した実施形態で説明した方法を実行する。
オプションとして、メモリはデータを格納することもできる。プロセッサ及びメモリは別々に配置することも、又は一緒に統合することもできる。
オプションとして、通信機器500は、トランシーバ505及び/又はアンテナ506をさらに含み得る。プロセッサ501は、処理ユニットと呼ばれ得、通信機器(端末又はネットワーク装置)を制御する。トランシーバ505は、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバ等と呼ばれ得、通信機器のトランシーバ機能を実現するように構成される。
ある設計では、通信機器500は、前述した実施形態における端末に対応する動作を実施するように構成される。例えば、プロセッサ501は、ログレコードを生成することができ、ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行することによって記録され、ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。そして、トランシーバ505は、端末が接続状態にあるときに、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する。
トランシーバ505及びプロセッサ501の特定の実施プロセスについては、前述した実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
別の設計では、通信機器は、前述した実施形態におけるネットワーク装置に対応する動作を実施するように構成される。例えば、トランシーバ505は、端末からログレコードを受信することができ、プロセッサ501は、ログレコードを処理する。ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行することによって生成される。ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
トランシーバ505の特定の実施プロセスについては、前述した実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
本願で説明するプロセッサ501及びトランシーバ505は、集積回路(integrated circuit, IC)、アナログIC、無線周波数集積回路(radio frequency integrated circuit, RFIC)、混合信号IC、特定用途向け集積回路(ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board, PCB)、電子装置等で実現され得る。プロセッサ及びトランシーバは、様々な1Cテクノロジー、例えば、相補型金属酸化膜半導体(complementary metal oxide semiconductor, CMOS)、Nチャネル金属酸化膜半導体(nNMOS)、Pチャネル金属酸化膜半導体(PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(Bipolar Junction Transistor, BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、及びガリウムヒ素(GaAs)を用いて製造することもできる。
前述した実施形態の説明では、通信機器500は、端末又はネットワーク装置を例として用いて説明しているが、本願で説明している通信機器は、端末又はネットワーク装置に限定されず、通信機器の構造は、図5によって制限してはならない。通信機器500は、独立した装置であっても、又は比較的大きな装置の一部であってもよい。例えば、装置は、
(1)独立した集積回路IC、チップ、又はチップシステム又はサブシステム;
(2)1つ又は複数のICを含むセット、ここで、オプションとして、ICセットは、データ及び/又は命令を格納するように構成された記憶部分をさらに含み得る;
(3)ASIC、例えばモデム(MSM);
(4)別の装置に組み込むことができるモジュール;
(5)受信機、端末、携帯電話(cellular phone)、無線装置、携帯電話(handheld phone)、モバイルユニット、ネットワーク装置等;又は
(6)他の装置等であってもよい。
図6は、本願の実施形態による端末の概略構造図である。端末は、本願の前述した実施形態の端末に適用可能であり得る。説明を容易にするために、図6は、端末の主要部分のみを示している。図6に示されるように、端末600は、プロセッサ、メモリ、制御回路、アンテナ、及び入力/出力機器を含む。プロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理し、端末全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、且つソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。メモリは、主に、ソフトウェアプログラム及びデータを格納するように構成される。無線周波数回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは、主に、無線周波数信号を電磁波の形態で送受信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイ、又はキーボード等の入出力機器は、主に、ユーザによって入力されたデータを受け取り、ユーザにデータを出力するように構成される。
端末の電源が投入された後に、プロセッサは、ストレージユニット内のソフトウェアプログラムを読み出し、ソフトウェアプログラムの命令を解釈及び実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理することができる。データを無線で送信する必要がある場合に、プロセッサは、送信すべきデータに対してベースバンド処理を実行し、次にベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を実行し、次にアンテナを用いて、電磁波の形態の無線周波数信号を送信する。端末にデータが送信されると、無線周波数回路は、アンテナを用いて無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
当業者は、説明を容易にするために、図6が、1つのメモのみリ及び1つのプロセッサのみを示していることを理解し得る。実際の端末は、複数のプロセッサ及び複数のメモリを含み得る。メモリは、記憶媒体、記憶装置等とも呼ばれ得る。これは、本願の実施形態に限定されない。
オプションの実施態様では、プロセッサは、ベースバンドプロセッサ及び中央処理装置を含み得る。ベースバンドプロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成され、中央処理装置は、主に、端末全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、且つソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。図6のプロセッサは、ベースバンドプロセッサ及び中央処理装置の機能を統合する。当業者は、代替的に、ベースバンドプロセッサ及び中央処理装置が独立したプロセッサであり得、バス等の技術を用いて相互接続され得ることを理解し得る。当業者は、端末が、異なるネットワーク規格に適応するために複数のベースバンドプロセッサを含み得、端末が、端末の処理能力を強化するために複数の中央処理装置を含み得ることを理解し得る。端末の全ての部分は、様々なバスを用いて接続できる。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド処理回路又はベースバンド処理チップとして表すこともできる。中央処理装置は、中央処理回路又は中央処理チップとして表すこともできる。通信プロトコル及び通信データを処理する機能は、プロセッサに埋め込まれ得るか、又はソフトウェアプログラムの形態で記憶ユニットに記憶され得、それによって、プロセッサは、ソフトウェアプログラムを実行して、ベースバンド処理機能を実現する。
一例では、トランシーバ機能を有するアンテナ及び制御回路は、端末600のトランシーバモジュール601と見なすことができ、処理機能を有するプロセッサは、端末600の処理モジュール602と見なすことができる。図6に示されるように、端末装置600は、トランシーバモジュール601及び処理モジュール602を含む。トランシーバモジュールは、トランシーバ、トランシーバマシン、トランシーバ機器等とも呼ばれ得る。オプションとして、受信機能を実現するように構成され、且つトランシーバモジュール601内にあるコンポーネントは、受信モジュールと見なされ得、送信機能を実現するように構成され、且つトランシーバモジュール601内にあるコンポーネントは、送信モジュールとして見なされ得る。すなわち、トランシーバモジュール601は、受信モジュール及び送信モジュールを含む。受信モジュールは、受信機、受信マシン、受信回路等とも呼ばれ得る。送信モジュールは、送信機、送信マシン、送信機回路等とも呼ばれ得る。
図7は、本願の別の実施形態による通信機器の概略構造図である。通信機器は、端末であってもよく、端末の一部(例えば、集積回路又はチップ)であってもよく、又は別の通信モジュールであってもよく、図3及び図4に示される方法の実施形態の端末に対応する動作又はステップを実施するように構成される。通信機器700は、処理モジュール701及びトランシーバモジュール702を含み得る。
処理モジュール701は、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行し、ログレコードを生成するように構成される。ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含み、非アクティブ状態は、エアインターフェイス接続が中断され、且つコンテキスト情報が保持されるRRC状態を指す。
トランシーバモジュール702は、端末が接続状態にあるときに、生成したログレコードをネットワーク装置に送信するように構成される。
オプションとして、処理モジュール701は、第1の時間間隔が満了すると、ログレコードを生成する、及び/又はRRC接続の再開に失敗した場合に、ログレコードを生成するように特に構成される。
オプションとして、トランシーバモジュール702は、MDTログ測定の構成情報を受信するようにさらに構成される。
処理モジュール701は、MDTログ測定の構成情報に基づいて、MDTログ測定を実行するように特に構成される。
オプションとして、トランシーバモジュール702は、RRCメッセージを介してMDTログ測定の構成情報を受信するように特に構成される。
オプションとして、RRCメッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用されるメッセージである。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第1の情報を含み、第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定を含むことを示すために使用される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第2の情報をさらに含み、第2の情報は、信号品質測定のセマフォが、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せを含むことを示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、測定閾値を含む。
処理モジュール701は、サービングセルの信号測定値が測定閾値以下であるときにログレコードを生成するように特に構成される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第3の情報を含み、第3の情報は、第1の時間間隔を示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第4の情報を含み、第4の情報は、MDTログ測定の構成情報の期間を示す。
処理モジュール701は、トランシーバモジュール702がMDTログ測定の構成情報を受信した後に、タイマーを開始するようにさらに構成され、ここで、タイマーの期間は前記期間である。
MDTログ測定を実行するときに、処理モジュール701は、タイマーが時間切れになる前に、ログ測定の構成情報に基づいてMDTログ測定を実行するように特に構成される。
オプションとして、信号測定値は、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
オプションとして、ログレコードは、第5の情報をさらに含み、第5の情報は、ログレコードが生成されたときに端末が非アクティブ状態にあることを示す。
オプションとして、処理モジュール701は、第1の時間間隔が満了したときに生成したログレコードを第1の変数に格納する、及び/又はRRC接続の再開に失敗したときに生成したログレコードを第2の変数に格納するようにさらに構成される。
オプションとして、トランシーバモジュール702は、生成したログレコードをネットワーク装置に送信する前に、第1のメッセージをネットワーク装置に送信し、ネットワーク装置から第2のメッセージを受信するようにさらに構成され、ここで、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、及び/又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれ、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる。
この実施形態の通信機器は、前述した方法の実施形態における端末の技術的解決策を実行するように構成され得る。実施態様の原理及び技術的効果は類似しており、詳細については、ここでは再度説明しない。
図8は、本願のさらに別の実施形態による通信機器の概略構造図である。通信機器は、ネットワーク装置であってもよく、ネットワーク装置の一部(例えば、集積回路又はチップ)であってもよく、又は別の通信モジュールであってもよく、図3及び図4に示される方法の実施形態におけるネットワーク装置に対応する動作を実施するように構成される。通信機器800は、トランシーバモジュール801及び処理モジュール802を含み得る。
トランシーバモジュール801は、端末からログレコードを受信するように構成される。
処理モジュール802は、ログレコードを処理するように構成される。
ログレコードは、端末が非アクティブ状態にあるときにMDTログ測定を実行することによって生成され、非アクティブ状態は、エアインターフェイス接続が中断され、且つコンテキスト情報が保持されるRRC状態を指す。ログレコードは、端末の位置情報、端末のサービングセルの信号測定値、及び端末の少なくとも1つの隣接セルの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
オプションとして、ログレコードは、第1の時間間隔が満了したときに端末によって生成され、及び/又はRRC接続の再開に失敗したときに生成される。
オプションとして、トランシーバモジュール801は、MDTログ測定の構成情報を端末に送信するように構成され、MDTログ測定の構成情報は、端末がMDTログ測定を実行するために使用される。
オプションとして、トランシーバモジュール801は、RRCメッセージを介してMDTログ測定の構成情報を端末に送信するように特に構成される。
オプションとして、RRCメッセージは、非アクティブ状態に入るように端末に示すために使用されるメッセージである。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第1の情報を含み、第1の情報は、MDTログ測定が信号品質測定を含むことを示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第2の情報をさらに含み、第2の情報は、信号品質測定のセマフォが、RSRP、RSRQ、及びSINRのいずれか1つ又は組合せを含むことを示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、測定閾値をさらに含み、測定閾値は、サービングセルの信号測定値が測定閾値以下である場合に、端末がログレコードを生成するために使用される。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第3の情報をさらに含み、第3の情報は、第1の時間間隔を示す。
オプションとして、MDTログ測定の構成情報は、第4の情報をさらに含み、第4の情報は、MDTログ測定の構成情報の期間を示す。
オプションとして、信号測定値は、セル信号測定値及びダウンリンクビームの信号測定値のいずれか1つ又は組合せを含む。
オプションとして、ログレコードは、第5の情報をさらに含み、第5の情報は、ログレコードが生成されたときに端末が非アクティブ状態にあることを示す。
オプションとして、トランシーバモジュール801は、端末からログレコードを受信する前に、端末から第1のメッセージを受信し、第2のメッセージを端末に送信するようにさらに構成され、ここで、第1のメッセージには、第1の時間間隔に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報、又はRRC接続再開の失敗に基づいて生成されたログレコードが端末にあることを示すために使用される情報が含まれ、第2のメッセージには、ログレコードを要求するために使用される情報が含まれる。
この実施形態の通信機器は、前述した方法の実施形態におけるネットワーク装置の技術的解決策を実行するように構成され得る。実施態様の原理及び技術的効果は類似しており、詳細については、ここでは再度説明しない。
本願の実施形態におけるモジュール分割は、一例であり、単なる論理機能分割であることに留意されたい。実際の実施態様では、別の分割方法が使用される場合がある。本願の実施形態における機能モジュールは、1つの処理モジュールに統合され得るか、又はモジュールのそれぞれが物理的に単独で存在し得るか、又は2つ以上のモジュールが1つのモジュールに統合され得る。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実現することも、又はソフトウェア機能モジュールの形態で実現することもできる。
統合モジュールがソフトウェア機能モジュールの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合に、統合モジュールは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は、本質的に、又は先行技術に寄与する部分、又は技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実現され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワーク装置等であり得る)又はプロセッサ(processor)に本願の実施形態でした方法のステップの全て又は一部を実行するように指示すためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体には、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、磁気ディスク、又は光学ディスク等の、プログラムコードを格納できる任意の媒体が含まれる。
前述した実施形態の全て又はいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せを用いて実施することができる。ソフトウェアを用いて実施される場合に、実施形態の全て又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実現され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されるときに、本願の実施形態による手順又は機能は、全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラム可能な機器であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータセンターに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、又はデジタル加入者回線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、或いは1つ又は複数の使用可能な媒体を統合するサーバー又はデータセンター等のデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(SSD))等であり得る。