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JP2021527479A - 骨片収集装置および処理装置 - Google Patents

骨片収集装置および処理装置 Download PDF

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JP2021527479A JP2020569033A JP2020569033A JP2021527479A JP 2021527479 A JP2021527479 A JP 2021527479A JP 2020569033 A JP2020569033 A JP 2020569033A JP 2020569033 A JP2020569033 A JP 2020569033A JP 2021527479 A JP2021527479 A JP 2021527479A
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Abstract

骨片を収集および処理するための装置は、ハウジングとハウジング内に配置されたフィルタ要素とを備えている。フィルタ要素は、骨片を含む組成物を収集するための収集チャンバを少なくとも部分的に画定する。入口キャップは、ハウジングまたはフィルタ要素のいずれかに離脱可能に連結され、組成物を受け入れるように構成されている。入口キャップは、本体と、本体から延在して外科器具に連結されるように構成された入口ポートと、入口ポートの反対側において本体から延在するスパウトと、を備えている。スパウトは、フィルタ要素の収集チャンバ内に延在する注入ポートを備えている。出口キャップは、ハウジングに離脱可能に連結され、吸引源に連結されるように構成されている。

Description

標準的な医学および外科手術では、外科医が骨を除去するシステムおよび工具が常に用いられている。このようなシステムは、(多くの場合、ドリルによって)骨片を生成することがしばしばある。総称的に骨移植片と呼ばれるこのような除去された骨片は、再移植に用いられる。実際、骨移植片は、種々の外科手術に特に有益である。何故なら、骨移植片は、骨区域間の空所を埋め、骨成長のための骨格として機能し、その後の骨癒合をもたらすからである。
いくつかの外科手術では、骨を必ず切除且つ採取し、採取された骨の全てを骨移植片として同一の外科手術に用いることが、当然のこととして行われている。例えば、脊椎手術(具体的には、脊椎癒合術)では、種々の脊椎骨をドリル加工によって切除する必要があり、その後、切除された骨が骨移植片として用いられる。他の例として、関節再建および関節復元手術でも、種々の骨をドリル加工によって除去する必要があり、その後、切除された骨が骨移植片として用いられる。
他の外科手術では、骨移植片を必要とする手術に用いられる骨片が、体の他の領域の骨から意図的に採取されることもある。更に他の手術では、他の患者または死体の骨から成る骨移植片または合成骨材料が用いられることもある。自然骨、特に、患者に用いられるために同一の患者から採取される(典型的には、自家移植片または自家骨と呼ばれる)骨からなる骨移植片は、その骨伝導性、骨誘導性、および造骨特性によって外科医によって好まれ、骨癒合手術の至適基準と見なされている。
骨収集および処理システムは、一般的に、それらの意図された用途に対して良好に実施されているが、骨片の回収を最大化し、無菌の効率な方法によって骨片を処理することが必要とされている。
本明細書に開示される多くの例の利点は、添付の図面に関連して以下の記載を読むことによってよく理解されたなら、速やかに明らかになるだろう。図面は、単なる例示にすぎないことおよび必ずしも縮尺通りではないことを理解されたい。
骨片を含む組成物を収集するための装置の斜視図である。 図2Aは図1の装置の2A−2Aに沿った断面図、図2Bは図2Aの装置の遠位端の拡大断面図である。 図1の装置の3−3に沿った断面図である。 テーパ付き側壁を示す、図1の装置のフィルタ要素を単独で示す側断面図である。 図1の装置の分解斜視図である。 図5Aに示される分解された装置の断面図である。 図1の装置の互いに離脱可能に連結されるように構成されたシャフトおよびピストンを単独で示す斜視図である。 図7Aは骨片を含む組成物を図2Bの入口キャップを通して取り込むステップを示す図1の装置の断面図、図7Bは骨片を含む組成物を取り込むステップを更に示す収集チャンバの約半分が充填された状態にある図7Aの装置の断面図、図7Cは骨片を含む組成物を取り込むステップを更に示す、収集チャンバがほぼ充填された状態にある図7Bの装置の断面図である。 離脱された入口キャップと、収集チャンバが充填されたフィルタ要素と、離脱されたシャフトであって、この後、ピストンに接続され、これによって、力をシャフトに加え、ピストンを第1の位置から第2の位置に移動させ、組成物を装置から排出させることを可能にするシャフトとを示す図7Cの装置の断面図である。 図7Eはアクセスを可能にするために入口キャップが離脱され、これによって、離脱されたシャフトをピストンに接続し、力をシャフトに加え、ピストンを第1の位置から第2の位置に移動させ、組成物を装置から排出させることが可能になる状態を示す、図7Dの装置の断面図であり、図7Fはシャフトが第1の位置にあるピストンに連結された図7Eの装置の断面図である。 シャフトが第1の位置にあるピストンに連結された図7Fの装置の断面図である。 図8Aは装置から取り外された後に外科器具に対する吸引気流を復元するために互いに連結された入口キャップおよび出口キャップの斜視図、図8Bは図8Aの互いに連結されたキャップの分解図である。 図9Aは図8Aの互いに連結されたキャップの線9A−9Aに沿った断面図、図9Bは図9Aのキャップの分解図である。 図10Aは収集チャンバが組成物によって充填されたなら、吸引気流を途絶えさせる入口キャップを有する装置A−Aの例の断面図、図10Bは図10Aの装置の遠位端の拡大図である。 図11Aは収集チャンバが組成物によって充填された時に吸引気流を維持する二次流体連通路を備える入口キャップを有する装置の他の例の断面図、図11Bは図11Aの装置の遠位端の拡大図である。 互いに離脱可能に連結されるように構成されたシャフトおよびピストンの代替例を単独で示す斜視図である。 フィルタ要素の第1の端に離脱可能に連結可能な入口キャップを備える装置の斜視図である。
図面を参照すると、骨片を収集および処理するための装置(「device」)は、図面の全体を通して10で示されている。なお、いくつかの図面において、同様の番号は、同様の構造を指すものとする。本開示の装置10は、種々の医学および/または外科手術に関連して骨片を収集および処理するように構成されている。更に具体的には、装置10は、患者から骨片および他の成分を含む組成物(「composition」)38を処理および収集するように構成されている。組成物は、図面の全体を通して38で示されている。組成物38は、全ての骨成分、例えば、骨、幹細胞および前駆細胞のような組織、等をそれらの形態に関わらず含むように広く解釈されることが意図されている。この開示の目的から、「骨片(bone fragment)」、「骨粉(bone dust)」、および「組成物(composition)」という用語は、互換的に用いられ、組成物38に対して記載される広範な構成を共有するものとする。処理されたなら、組成物38は、通常、骨移植片(bone graft)を形成するために用いられる。いくつかの手術では、組成物38は、骨片と、生理食塩水または水のよう灌注液と、血液と、1つまたは複数の軟質組織片とを含んでいる。
追加的な態様では、本開示は、骨片を収集および処理するために用いられるシステムを更に提供する。システムは、外科器具54を備えている。外科器具54は、組成物38を採取するように構成され、入口チューブ84と連結するように形作られている。また、いくつかの例では、外科器具54は、骨片を生成するために骨を加工、例えば、研磨、切除、削取、または摩滅するように構成されている。このような例では、システムは、骨片を生成すると共に組成物38を採取、例えば、吸引するように構成された外科器具54を備えている。また、システムは、組成物38を外科器具54から骨片を収集および処理するための装置10に運ぶ入口チューブ84を備えているとよい。典型例では、組成物38は、外科器具54を用いて患者から吸引され、吸引された組成物38は、装置10内に収集されることになる。吸引源64が、装置10および1つまたは複数のチューブを介して外科器具54に連通している。
装置10の代表例が、図面の全体を通して示されている。図1の外観図を参照すると、装置10は、入口キャップ48と、フィルタ要素22が内部に配置されたハウジング12と、出口キャップ60とを備えている。一般的に、出口キャップ60は、装置10の近位側に連結され、吸引源64は、出口チューブ86を介して出口キャップ60に連結されている。出口キャップ50は、ハウジング12に流体連通し、これによって、吸引気流を運ぶ。吸引気流は、患者から組成物38を吸引し、次いで、組成物38を装置10内に収集させる。入口キャップ48は、装置10の遠位側に連結され、外科器具54、例えば、切断装置が、入口チューブ84を介して入口キャップ48に接続される。いくつかの例では、外科器具54は、組成物38を生成し、次いで、該組成物38を吸引する。しかし、システムは、切断工具54と関連する専用の手持ち式吸引器を備えていてもよいことを理解されたい。このような構成では、図1に示される外科器具54は、手術部位から組成物を吸引する吸引装置であり、(個別に示されない)切断装置が、患者から組成物を別途生成するために用いられる。
以下、図2Aを参照すると、入口キャップ48は、装置10と流体連通し、組成物38を受け入れる。この後、組成物38は、フィルタ要素22によって部分的に画定された収集チャンバ36内に堆積/注入され、次いで、収集チャンバ36内に収集される。組成物38が収集チャンバ36内に収集されたなら、端キャップ48,60がハウジング12および/またはフィルタ要素22から取り外され、次いで、組成物38が骨移植片として用いるために採取される。具体的には、シャフト78がピストン42に連結され、力がシャフト78を介してピストン42に加えられ、ピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させ、収集チャンバ36内に収集された組成物を排出し、その結果として、組成物38が採取される。更に、入口キャップ48および出口キャップ60は、いったん取り外された後、互いに連結されるように構成されている。従って、取り外された入口キャップ48および出口キャップ60を一緒に連結させ、外科器具54への吸引気流を復元させることができる。
多くの例では、収集チャンバは、約15cmから約30cm、代替的に、約20cmから約25cmの全容積を有している。このような収集チャンバの容積によって、適量の組成物38の収集が可能になると共に、装置10の使い易い操作(取扱い)および(最小の力による)採取が促進される。種々の非制限的な例では、前述の数値およびそれらの中間値を含む全ての数値および数値範囲は、本明細書の全体にわたって用いられることが明らかに考慮されている。
以下、図1−12を参照すると、概して、装置10Aの種々の例および態様が示されている。図2Aを参照すると、この例の装置は、ハウジング12およびハウジング12内に少なくとも部分的に配置されたフィルタ要素22を備えている。ハウジング12は、遠位端14と、近位端16と、外壁18とを備えている。外壁18は、外面19および内面20を有し、遠位端14と近位端16との間に延在している。本開示の目的から、遠位端14は、概して患者に近く、近位端16は、概して患者から離れて吸引源64に近接している。典型例では、ハウジング12は、円筒状であり、空間を画定している。勿論、ハウジング12(および関連するフィルタ要素22)は、必ずしも円筒状である必要がなく、円形以外の断面輪郭、例えば、卵形状、楕円形状、または多角形状の断面輪郭を有していてもよい。ハウジング12は、キャップ48,60がそれぞれ遠位端14および近位端16に連結されていない限り、典型的には、その両端が開いている。フィルタ要素22は、ハウジング12の空間内に部分的に配置されている。換言すれば、フィルタ要素22の少なくとも一部は、ハウジング12の管腔内に位置している。
以下、図4を参照すると、フィルタ要素22は、第1の端24、第2の端26、および第1および第2の端24,26を繋ぐ側壁28を備えている。第1の端24は、第2の端26よりもハウジング12の遠位端14の近くに位置し、第2の端26は、第1の端24よりもハウジング12の近位端16の近くに位置している。ここに図示される形態では、フィルタ要素22は、第1の端24および第2の端26の両方が開いている。
図示される例では、フィルタ要素22は、「スナップ嵌合(snap-fit)」構成によってハウジング12内に連結または固定されている。スナップ嵌合構成の1つの具体例が、図5Aに示されている。この例では、フィルタ要素22の側壁28の外周面32の第1の端24は、互いに対向して配置された2つのポスト90を備え、ハウジング12の外壁18は、2つのポスト90がスナップ嵌合または固定される2つの対応する孔91を備えている。更に、フィルタ要素22の側壁28の外周面32の第1の端24は、位置合せおよび密封のためにハウジング12の遠位端14の周りに半径方向に拡がるカラー82を備えている。勿論、フィルタ要素22をハウジング12に連結するために多くの異なる機構が用いられてもよく、この構成は、1つの非制限的な例に過ぎない。
例えば、カラー82は、フィルタ要素22をハウジング12内に固定するために利用されてもよい。このような1つの例では、L字状のカラー82の内面が半径方向に延在する溝を備え、ハウジング12の外壁が半径方向に延在する対応するリブを備える。このような例では、カラー82は、ハウジング12またはフィルタ要素22と一体であってもよく、またはハウジング12をフィルタ要素22に結合する単独の構成部品であってもよい。勿論、ハウジング12およびフィルタ要素22は、(前述したような締り嵌め等によって)機械的に密封されてもよいし、またはエラストマー密封部材(例えば、シリコーンゴム)を用いることによって密封されてもよい。エラストマー密封部材の1つの使用例として、ハウジング12とフィルタ要素22との間に着座するOリングと(ハウジング12および/またはフィルタ要素22上の)溝および/またはフランジとの組合せが挙げられる。
種々の例では、ハウジング12、フィルタ要素22、入口キャップ48、および/または出口キャップ60は、エラストマー密封部材(例えば、シリコーンゴム)を介して密封される。エラストマー密封部材の1つの使用例として、ハウジング12とフィルタ要素22との間に着座するOリングと(ハウジング12および/またはフィルタ要素22上の)溝および/またはフランジとの組合せが挙げられる。他の使用例として、出口キャップ60の内面上の密封部材が挙げられる。出口キャップ60のこの密封部材は、出口キャップ60が装置10と係合する時に剛性シールとして機能すると共に、出口キャップ60が(前述の吸引復元時に)入口キャップ48と係合する時に剛性シールとして機能する。
図4,5A,5Bに最もよく示されるように、フィルタ要素22の側壁28は、内周面30および外周面32を画定し、複数の開口34を有している。フィルタ要素22の側壁28は、組成物38を収集するための収集チャンバ36を少なくとも部分的に画定している。側壁28の外周面32とハウジング12の外壁18の内面20は、互いに離間し、外部半径方向空間40を画定している。開口34は、どのような適切な形態、例えば、穿孔、長孔、等の形態を取っていてもよい。
図3,4,5Aに示されるように、側壁28の外周面32は、フィルタ要素22の第1の端24から第2の端26に向かって長手方向に延在する1つまたは複数のリブ88を備えているとよい。ハウジング12の外壁18の内面20に当接するリブ88は、外壁18を強化し、外部半径方向空間40を支持するように機能する。リブ88は、連続的であってもよいし、または断続的であってもよい。断続的なリブ88は、フィンと呼ばれることもある。図3,4,5Aの例は、3フィン群から成るリブ88を備えている。リブ88が連続的であるいくつかの例では、リブ88は、外部半径方向空間40内に別々の流体通路をもたらす。
代替的に、いくつかの例では、リブ88は、ハウジング12の内面20に形成されてもよく、この場合も、前述のリブ88と同様である。
多くの例では、フィルタ要素22の側壁28は、外部半径方向空間40と流体連通する少なくとも1つのバイパス孔70も備えている。勿論、2つ以上の孔が設けられてもよく、この孔は、種々の形状および寸法を取ることができる。1つの典型例では、少なくとも1つのバイパス孔70は、フィルタ要素22の側壁28の複数の開口34の直径または面積よりも大きい直径または面積を有している。この少なくとも1つのバイパス孔70は、入口キャップ48が取り外された時に、吸引気流が維持されるように配置されている。バイパス孔70によって吸引気流が維持される理由は、少なくとも1つのバイパス孔70を通って外部半径方向空間40(フィルタ要素22の外周面32とハウジング12の外壁18の内面20との間の空間)から出口キャップ60の外に至る流体連通路、すなわち、組成物38の過度の乾燥をもたらすことがない流体連通路が達成されるからである。いくつかの構成では、組成物38の湿分を過度に低下させないようにすると有利である。何故なら、細胞生存率にとって十分な湿分を維持することが有益であることが分かっているからである。
この目的を達成するために、フィルタ要素22は、ハウジング12によって画定された空間内に部分的に配置されている。更に、部分的に画定された収集チャンバ36(画定された副次的な空間)がフィルタ要素22内に位置し、外部半径方向空間40(他の画定された空間)がフィルタ要素22とハウジング12との間に位置している。組成物38は、典型的には、入口キャップ48を通る主連通路に沿って収集チャンバ36内に入り、過剰な流体は、複数の開口34を介して外部半径方向空間40内を通って出口キャップ60の外に引き出される。組成物38がフィルタ要素22の収集チャンバ36内に引き込まれたなら、ろ過された液体は、フィルタ要素22の側壁28の複数の開口34を通って出口キャップ60の外に引き出されることを理解されたい。この時、フィルタ要素22は、組成物38からろ液(液体)成分を更に除去し、組成物38を変化させるフィルタとして機能する。従って、システム10によって取り込まれる組成物38の成分(例えば、灌注液、血液、過剰な軟組織、等)およびそれらの特性、組成物38がフィルタ要素22内に滞留する時間、複数の開口34の表面積およびパターン、および吸引強度の全てが、フィルタ要素22内に形成された組成物38の「塊(plug)」の物理的特性に影響を与えることになる。
いくつかの例では、収集チャンバ36内に収集された組成物38の水和を最適化するために(脱水または過剰な水和を阻止するために)、フィルタ要素22の側壁28の内周面30の全表面積に対する複数の開口34の開口率は、約0.5%から約25%、代替的に約0.6%から約10%、代替的に0.6%から約5%、代替的に0.7%から約2%、代替的に約0.8%から約1.2%の範囲内にある。いくつかのこのような例では、複数の開口34は、フィルタ要素22の側壁28の周りに互いに均一に離間されている。他の例では、収集チャンバ36内に収集された組成物38の水和を最適化するために、複数の開口34は、群パターン化または多線パターン化されている。図4,5A,5Bにおいて、このように最適化された複数の開口34の一例が示されている。いくつかの例では、各開口は、円形とすることができ、開口の直径は、約0.2mmから約2.00mm、代替的に約0.4mmから約1.5mm、代替的に約0.6mmから約1.2mmの範囲内にあるとよい。いくつかの例では、側壁28の外周面32は、約40個から約200個、代替的に80個から約140個、代替的に約100個から約120個の範囲内の開口34を備えているとよい。開口は、丸形以外の形状、例えば、卵形状、楕円形状、または多角形状を有していてもよい。種々の非制限的な例では、前述の数値およびそれらの中間値を含む全ての数値および数値範囲は、本明細書の全体にわたって用いられることが明らかに考慮されている。
いくつかの例では、複数の開口34は、収集チャンバ36内に収集された組成物38の水和を最適化するために多線パターン化されている。図4は、フィルタ要素22の側壁28に多対角線パターンまたは多螺旋線パターンで配置された複数の開口34を示している。勿論、複数の開口34は、フィルタ要素22の側壁28に(図示されない)多垂線パターンで配置されてもよい。このような例では、各線は、約2−12個、代替的に約2−4個の孔を有することができる。(例えば、多線状の)複数の開口34は、フィルタ要素22を比較的均一に横切って分散され、例えば、比較的均一に拡散されてもよいし、またはフィルタ要素22の長手方向において第1の端24から第2の端26に向かって徐々に密にまたは疎になるように分散されてもよい。
ピストン42が、フィルタ要素22内に移動可能に配置されている。ピストン42は、ピストン面43およびピストンシャフト取付具44を備えている。ピストン面43は、組成物38の塊を収集チャンバ36から外に押し出すものである。ピストンシャフト取付具44は、ピストン面43の反対側で収集チャンバ36の外側に配置され、シャフト78の取付要素77と協働し、取付要素77に接続されるようになっている。典型例では、ピストンシャフト取付具44および取付要素77は、互いにスナップ嵌合するように形作られている。勿論、ピストンシャフト取付具44および取付要素77は、互いに離脱可能に連結するのに適するどのような形態に形作られもよいことを理解されたい。
ピストン42は、第1の位置45と第2の位置46との間で移動可能である。第1の位置45では、ピストン42は、収集チャンバ36を少なくとも部分的に画定している。ピストン42は、第1の位置45にある時、フィルタ要素22の側壁28と連携して収集チャンバ36の端壁および側壁を画定する。換言すれば、ピストン42は、収集チャンバ36の可動端壁として機能する。第1の位置45において、ピストン42は、フィルタ要素22の第2の端26の近くに位置し、この時、収集チャンバ36によって画定される容積は、最大である。第2の位置46において、ピストン42は、フィルタ要素の第1の端24の近くに位置するとよく、この時、収集チャンバ36によって画定される容積は、最小である。いくつかの例では、(図示されない)フランジがフィルタ要素22の第2の端26においてフィルタ要素22の側壁28の内周面30の周りに半径方向に拡がり、これによって、ピストン42は、第1の位置45にある時、フランジに当接するようになっている。他の例では、図2Aに示されるように、ピストン42は、フィルタ要素22の側壁28の(半径方向内方に向かって先細になるテーパ部分80を有する)第2の端26に当接する半径方向突出部を備えるように、輪郭付けされている。テーパ部分80は、装置10の近位端における外部半径方向空間40を大きくし、もし残滓(例えば、血栓等)がフィルタ要素22とハウジング12との間に生じたなら、このような残滓を装置10から排出させることを可能にする。加えて、テーパ部分80は、ピストン42が第1の位置45にある時または装置10内に組み込まれた時、このピストン42への滑らかな嵌合を可能にし、これによって、ピストン42は、フィルタ要素22内に正確に着座し、フランジとして機能するテーパ部分80に引っ掛かることがない。
図2Aに示される例では、ピストン42は、組成物38を収集チャンバ36を通して押し込むために収集チャンバ36内に摺動可能に係合された平坦な丸面を有するピストン面(第2の半径方向突出部)を備えている。この第2の半径方向突出部は、組成物38が収集チャンバ36を通して押し出される時に組成物38に対して第2の仕切壁をもたらし、ピストン42およびシャフト78を安定させる。種々の例では、(第1の突出部の後ろに)ピストン42の周りに半径方向に拡がる追加的な遠位側突出部が設けられ、発送および取扱中にピストン42を装置10内の遠位側に固定するために用いられるようになっていてもよい。このような突出部は、クリアランス半径を超えて拡がっているとよい。
入口キャップ48は、ハウジング12の遠位端14またはフィルタ要素22の第1の端24のいずれかに離脱可能に連結されるように構成されている(または形作られている)。図面の全体を通して示される例では、入口キャップ48は、フィルタ要素22の第1の端24に離脱可能に連結される。しかし、種々の代替例では、入口キャップ48は、ハウジング12の遠位端14に離脱可能に連結されてもよい(または離脱可能に連結されるように構成されていてもよい)ことを理解されたい。入口キャップ48は、本体50と、本体50から延在して外科器具54に連結されるように構成された入口ポート52と、入口ポート52の反対側において本体50から延在するスパウト56とを備えている。スパウト56は、フィルタ要素22の第1の端24を超えてフィルタ要素22の収集チャンバ36内に延在する注入ポート58を備えている。勿論、入口キャップ48は、組成物38を受け入れるように構成されている。更に具体的には、入口キャップ52は、典型的には、入口チューブ84を介して外科器具54に接続されている。組成物は、外科器具54から入口チューブ84を通って入口キャップ48の入口ポート52内に引き込まれる。組成物38は、入口キャップ48の本体50およびスパウト56を通って、注入ポート58から収集チャンバ36内に移動する。特に、スパウト56の注入ポート58は、フィルタ要素22の第1の端24において収集チャンバ36内に延びており、いくつかの例では、最初の開口34がフィルタ要素22の側壁28に配置された箇所の近位側に位置するように(または該箇所を超えて位置するように)、フィルタ要素22の第1の端24において収集チャンバ36内に延びている。他の例では、スパウト56は、注入ポートが最初の開口34がフィルタ要素22の側壁28に配置された箇所の遠位側に位置するように(または該箇所の手前に位置するように)、フィルタ要素22の第1の端24において収集チャンバ36内に延びている。スパウト56(およびスパウト56または吸引スペーサ66のいずれかに配置された第1のカラー67)によって、組成物38がフィルタ要素22内に確実に送達され、その結果、入口キャップ48が取り外された時の組成物38の脱落が最小限に抑えられることになる。スパウト56は、組成物38がフィルタ要素22内においてピストン42に向かって前方に充填されるのを助長する。
いくつかの例では、スパウト56は、充填時に吸引気流の停止も助長する。スパウト56の端が組成物38によって詰まったなら、吸引流れが徐々に許容レベル未満に低減することになる。
出口キャップ60は、ハウジング12の近位端16またはフィルタ要素22の第2の端26のいずれかに離脱可能に連結されるように構成され(または形作られている)。図面の全体を通して示される例では、出口キャップ60は、ハウジング12の近位端16に離脱可能に連結されている。しかし、種々の代替例では、出口キャップ60は、フィルタ要素22の第2の端26に離脱可能に連結されていてもよいことを理解されたい。更に、出口キャップ60は、吸引源64に連結されるように構成された出口ポート62を備えている。典型的には、出口ポート62は、出口チューブ86を介して吸引源64に接続されている。これによって、出口キャップ60は、装置10と流体連通することになる。
図1の例示的な装置の線2A−2Aに沿った断面図が、図2Bに示されている。図2Bの例では、入口キャップ48は、本体50と、本体50から延在する入口ポート52と、入口ポート52の反対側において本体50から延在するスパウト56とを備えている。図2Aの例では、入口キャップ48は、スパウト56の外周の周りに配置された吸引スペーサ66と協働するようになっている。簡単に言えば、スパウト56は、指に似ており、吸引スペーサ66は、指に装着されたリングに似ている。更に、スパウト56の半径方向外面は、吸引スペーサ66の半径方向内面と協働するように形作られている。吸引スペーサ66は、2つのカラー67,68を備えている。第1のカラー67は、スパウト56の周りに半径方向に拡がっており、入口キャップ48がハウジング12の遠位端14またはフィルタ要素22の第1の端24に連結された時、入口キャップ48の内周面に当接する。第2のカラー68は、スパウト56の周りに半径方向に拡がっているが、入口キャップ48がハウジング12の遠位端14またはフィルタ要素22の第1の端24に連結された時、フィルタ要素22の側壁28の内周面30に当接しない。
いくつかの例では、入口キャップ48およびスパウト56は、一体部品として成形され、カラー67,68を備える吸引スペーサ66は、他の部品として成形され、スパウト58の環部に機械的に(例えば、圧入によって)または接着接合によって(例えば、接着剤によって)連結される。この設計は、気密性を必要とする接合箇所に関する懸念を低減させ、入口キャップ48の成形および組立を簡素化させる。すなわち、吸引スペーサ66によって、入口キャップ48の効率的な成形および装置10の効率的な組立が可能になる。
第1のカラー67は、収集チャンバ36を部分的に画定し、装置10が注入ポート58の実質的に遠位側において組成物38を収集しないように機能し、これによって、組成物38の損失を最小限に抑え、入口キャップ48の取外しをよりきれいに行うことが可能になる。この例では、装置10は、第1のカラー67から離間した第2のカラー68も備えているとよい。第2のカラー68は、第1のカラー67よりも入口ポート52の近くに位置している。第2のカラー68は、注入ポート58の周りに半径方向に拡がっているが、フィルタ要素22の側壁28の内周面30に当接しない。第2のカラー68は、フィルタ要素22の収集チャンバ36が組成物38によって充填されたなら、装置10の吸引が途絶え、組成物38がカラー67,68間から第2の流体連通路内に進入するのを阻止し、これによって、入口キャップ48がフィルタ要素22に接続されている時に少なくとも1つのバイパス孔70を通る収集された組成物38の損失を防ぐことを確実にする。
二次流体連通路は、ハウジング12の内面20とフィルタ要素22の外周面32との間の少なくとも1つのバイパス孔70から外部半径方向空間40内を通って出口キャップ60の外に延びる通路である。
図2Aの例では、少なくとも1つのバイパス孔70は、入口キャップ48がフィルタ要素22に連結された時に吸引スペーサ66の第1および第2のカラー67,68間に位置するように、フィルタ要素22の側壁28に配置されている。カラー67,68間の少なくとも1つのバイパス孔70(図2Aの例では、複数のバイパス孔70)によって、入口キャップ48が組成物30によって充填された装置10から取り外された時、吸引気流を再び生じさせることが可能である。すなわち、少なくとも1つのバイパス孔70は、装置のフィルタ要素22の収集チャンバ36が充填され、入口キャップが取り外されたなら、二次流体連通路をもたらすことになる。フィルタ要素22の外周面32とハウジング22の収集チャンバ36との間の二次流体連通路は、フィルタ要素22の収集チャンバ36に収集された組成物38の周りを通るので、入口キャップ48が装置10から取り外されたが出口キャップ60が依然として真空吸引している時、フィルタ要素22の収集チャンバ36内に収集された組成物38が過度に乾燥されないことが確実になる。少なくとも1つのバイパス孔70の更なる利点は、二次流体連通路を介して再び生じた吸引気流によって、ハウジング12とフィルタ要素22との間に滞留する液体を装置10から出口キャップ60を通って容易に排出させることができることである。
この装置10のいくつかの例では、吸引スペーサ66を備えず、2つのカラー67,68のみを備えていてもよいことを理解されたい。このような例では、第1のカラー67は、スパウト56の周りに半径方向に拡がっており、入口キャップ48がハウジング12の遠位端14またはフィルタ要素22の第1の端24に連結された時、入口キャップ48の内周面に当接し、第2のカラー68は、スパウト56の周りに半径方向に拡がっているが、入口キャップ48がハウジング12の遠位端14またはフィルタ要素22の第1の端24に連結された時、フィルタ要素22の側壁28の内周面30に当接しない。
図10A,10Bおよび図11A,11Bは、吸引スペーサ66を備えず、2つのカラー67,68のみを備える装置10の2つの異なる例を示している。図10A,10Bは、吸引スペーサ66を備えない入口キャップ248を有する装置210の例を示しているが、この装置210では、収集チャンバ236が組成物38によって充填されたなら、吸引気流が途絶えることになる。対照的に、図11A,11Bは、吸引スペーサ66を備えない入口キャップ348を有する装置310の例を示しているが、この装置310では、収集チャンバ336が組成物38によって充填された時、組成物38の溢流によって吸引気流が維持される。
図10Bの例を特に参照すると、図示される装置210は、入口キャップ248を備えている。この入口キャップは、スパウト256の周りに半径方向に拡がる第1のカラー267を備えている。第1のカラー267は、入口キャップ248がハウジング212の遠位端214またはフィルタ要素222の第1の端224のいずれかに連結された時、フィルタ要素222の側壁228の内周面228に当接する。第1のカラー267は、収集チャンバ236を部分的に画定し、装置10が注入ポート258の出口の実質的に遠位側において組成物38を収集しないように機能し、これによって、組成物38の損失を最小限に抑え、入口キャップ248の取外しをよりきれいに行うことを可能にする。この例では、装置210は、第1のカラー267から離間した第2のカラー268も備えているとよい。第2のカラー268は、第1のカラー267よりも入口ポート252の近くに配置されている。第1のカラー267と同様、第2のカラー268もスパウト256の周りに半径方向に拡がっており、入口キャップ248がハウジング212の遠位端214またはフィルタ要素222の第1の端224のいずれかに連結された時、フィルタ要素222の側壁228の内周面230に当接する。図10の例では、少なくとも1つのバイパス孔270は、入口キャップ248がフィルタ要素222に連結された時にスパウト256の第1および第2のカラー266,268間に位置するように、フィルタ要素222の側壁228に配置されている。フィルタ要素222の側壁228に配置された少なくとも1つのバイパス孔270は、フィルタ要素222の側壁228に見い出される複数の開口234と異なっている。従って、少なくとも1つのバイパス孔270は、入口キャップ248が離脱されるまで機能せず、収集チャンバ236が組成物38によって充填されたなら、吸引気流を途絶えさせる。
図11Bの例を特に参照すると、図示される装置310は、スパウト356の周りに半径方向に拡がる第1および第2のカラー367,368を有する入口キャップ348を備えている。第1および第2のカラー367,368は、入口キャップ348がハウジング312の遠位端314に連結された時、フィルタ要素322の側壁328の内周面330に当接する。図11の例では、少なくとも1つのバイパス孔370は、入口キャップ348がフィルタ要素322に連結された時にスパウト352の第1および第2のカラー367,368間に位置するように、フィルタ要素322の側壁328に配置されている。フィルタ要素322の側壁328に位置する少なくとも1つのバイパス孔370は、フィルタ要素322の側壁328に見出される複数の開口334と異なっている。更に、スパウト356の注入ポート358は、少なくとも1つの対応するバイパス孔372を備えている。少なくとも1つの対応するバイパス孔372は、スパウト356の第1および第2のカラー367,368間に位置し、入口キャップ348がフィルタ要素322に連結された時にフィルタ要素322の側壁328に位置する少なくとも1つのバイパス孔370と連通し、これによって、二次流体連通路が生じる。この溢流路は、第1および第2のカラー367,368間の対応するバイパス孔372および少なくとも1つのバイパス孔370を通って、外部半径方向空間340内に入り、出口キャップ360から外に延びる通路である。この溢流路は、組成物38に対して溢流路をもたらし、フィルタ要素322が組成物38によって充填された時に吸引気流を維持する。このように、入口キャップ348は、収集チャンバ336が組成物38によって充填された場合にも吸引気流を維持するように設計されている。
吸引スペーサ66を備える装置10は、いくつかの例として、収集チャンバ36が組成物38によって充填された場合にも吸引気流を維持することを可能にする第3のバイパス孔を備える吸引スペーサを備えてもよいことを理解されたい。
図3は、図1の装置10の3−3に沿った断面図である。図4は、側壁28を有するフィルタ要素22を単独で示す断面図である。側壁28は、フィルタ要素22の第2の端26から第1の端24に進むにつれて収集チャンバ36の直径76および断面積がフィルタ要素22の長手方向において増大するようなテーパ74を有している。更に、図4を参照すると、側壁28のテーパ74並びに収集チャンバ36の直径76および断面積の減少の両方が示されている。例えば、フィルタ要素22の第2の端26における収集チャンバ36の直径76aは、フィルタ要素22の第1の端24における収集チャンバ36の直径76bよりも小さい。図4の例では、テーパは、側壁28がフィルタ要素22の第2の端26から第1の端24に進むにつれて側壁28の厚みが減少することによって、達成される。このような例では、収集チャンバ36が組成物38によって充填された時にピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させるのに必要な力が最小限に抑えられる。すなわち、側壁28のテーパ74によって、フィルタ要素22の収集チャンバ36からの組成物38の排出が容易になる。換言すれば、断面積の増大によって、ピストン42の第1の位置45から第2の位置46への移動が容易になり、これによって、シャフト78を介して大きな力を加える必要がなく、装置10の動作不良をなくすことができる。更に、二次的な利得として、装置は、収集チャンバ36内の組成物38の「塊(plug)」の水和を最適化し、これによって、排出をより容易にする。何故なら、組成物38は、ピストン42の面とフィルタ要素22の側壁22との間の隙間の周りに流れずまたは該隙間内に流入しないからである。この隙間の大きさは、ピストン42が第1の位置45から第2の位置46に移動するにつれて増大する。更に、組成物38は、十分に水和され、骨片の少なくとも1つの方向における有効寸法を十分に大きくし、これによって、組成物38は、ピストン42の面とフィルタ要素22の側壁28との間の隙間の周りに流れないかまたは該隙間内に流入しない。隙間の大きさは、ピストン42が第1の位置45から第2の位置46に移動すると増大する。ピストン42の断面積および/またはフィルタ要素22の断面積は、隙間の大きさが骨片が該隙間を貫通するのを阻止するのに十分小さくなるように調整可能であることを理解されたい。
図5Aは、図1の装置10の分解斜視図であり、図5Bは、図5Aの装置10の分解断面図である。また、図5Bは、図1の例におけるフィルタ要素22の側壁28のテーパ74も示している。
装置10は、ピストン42を第1および第2の位置45,46間で移動させるためにピストン42に離脱可能に連結されるように構成されたシャフト78を備えている。シャフト78は、シャフト取付要素77およびプレスパッド79を備えている。図6は、「スナップ嵌合(snap fit)」によって互いに離脱可能に連結されるように構成された図1の装置のシャフト78およびピストン42を単独で示す斜視図である。
勿論、シャフト78のシャフト取付要素77およびピストン42のピストン取付要素44は、種々のインターフェイス、制限されないが、差込継手を有する螺合可能なインタフェイス、スナップ嵌合インターフェイス、等によって、互いに離脱可能に連結されるように形作られている。
図12は、互いに螺合可能に連結されるように構成されたシャフト178およびピストン142を示している。図12の例では、シャフト178の取付要素177およびピストン178の取付要素144は、いずれもネジ山を有している。いったん連結されたなら、シャフト178のプレスパッド179が押し込まれ、これによって、ピストン142を移動させ、ピストン面143によって組成物38の塊を装置10の外に押し出すことになる。
種々の例では、収集チャンバ36が組成物38によって充填され、キャップ48,60が取り外されたなら、シャフト78がピストン42に連結される。次いで、力をシャフト78に加え、ピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させ、組成物38をフィルタ要素22の収集チャンバ36から排出させることができる。また、シャフト78を用いて、ピストン42を第1の位置45に戻し、すなわち、ピストン位置を後退させ、次いで、シャフト78をピストン42から離脱させることも可能である。シャフト78がピストン42から離脱されたなら、キャップ48,60を取り外し、更なる組成物38を採取および排出させるプロセスを繰り返すことが可能である。
多くの例では、入口キャップ48および出口キャップ60は、互いに連結されるように構成されている。この構成によって、組成物38が入口ポート52を通して取り込まれ、収集チャンバ36内に収集され、次いで、組成物38を採取するために入口キャップ48および出口キャップ38がフィルタ要素22および/またはハウジング12から取り外された後、入口キャップ48および出口キャップ60は、外科器具54への吸引気流を復元するために互いに連結されることが可能である。図8A,8Bおよび図9A,9Bは、入口キャップ48および出口キャップ60の連結を示している。
図8A,8Bを参照すると、吸引スペーサ66は、第1および第2のカラー67,68のみならずJノッチポスト110も備えている。図9A,9Bを参照すると、入口キャップ48および出口キャップ60は、入口キャップ48のスパウト56上の吸引スペーサ66のJノッチポスト110を出口キャップ60のJノッチ112内に挿入し、次いで、入口キャップ48を回転させ、入口キャップ48を出口キャップ60に離脱可能に連結させることによって、互いに連結可能である。この時、出口キャップ60のマーク116が入口キャップ48のマーク106と真っすぐに並ぶことによって、出口キャップ60および入口キャップ48が十分に係合したことが示される。吸引スペーサ66は、2つの端キャップ48,60が互いに連結されて吸引気流が復元された時に、キャップ48,60間の流体滞留を阻止するシールをもたらすことを確実なものとし、この時、スパウト56が2つの端キャップ48,60間に橋掛け管腔をもたらす。種々の例では、入口キャップ48(本体50および/またはスパウト56)は、第1のカラー67、第2のカラー68、および/またはJノッチポスト110も備えるとよいことを理解されたい。例えば、第1および第2のカラー67,68は、スパウト56の周りに半径方向に拡がり、Jノッチポスト110は、スパウト56または本体50上に位置するとよい。
前述したように、入口キャップ48および出口キャップ60は、フィルタ要素22および/またはハウジング12に離脱可能に連結されるように構成されている(または形作られている)。入口キャップ48および出口キャップ60は、当技術分野において周知の機構(例えば、スナップ嵌合、Jノッチ、および他の機械的連結具)によって、装置10に連結されるとよい。
図1を参照すると、入口キャップ48は、フィルタ要素22の第1の端24に離脱可能に連結されている。フィルタ要素22の第1の端のJノッチポスト104は、入口キャップ48のJノッチ102と協働し、入口キャップ48を装置10に連結する。図1に示されるように、入口キャップ48が装置10に完全に係合されると、入口キャップ48のマーク106がハウジング12のマーク108と真っすぐに並ぶことによって、入口キャップ48が装置10に完全に係合されたことが示される。
図13を参照すると、フィルタ要素22の第1の端24に離脱可能に連結される代替的な入口キャップ48を有する装置10の例が示されている。図13の例では、フィルタ要素22の第1の端24の「涙滴(tear drop)」状のJノッチポスト105が示されている。Jノッチポスト105は、Jノッチ102との接触および入口キャップ48とフィルタ要素22との間の剛性係合/連結を高めることができる。種々の例では、装置は、種々の断面輪郭、例えば、丸形、卵形、楕円形、多角形、または図13に示されるような涙滴形のJノッチポストを備えている。更に、図13の例示的な装置10において、フィルタ要素22の第1の端24に摩擦ボタン103が示されている。入口キャップ48がフィルタ要素22に係合される時、摩擦ボタン103は、Jノッチ102の口に着座し、入口キャップ48の移動を阻止し、これによって、入口キャップ48が装置10との十分な係合を維持することを確実にする(すなわち、使用中の入口キャップ48の緩みが阻止される)。
図1を参照すると、出口キャップ60は、ハウジング12の近位端16に離脱可能に連結されている。出口キャップ60は、Jノッチ112を有し、ハウジング12の外壁18の近位端は、Jノッチポスト114を有している。図1を再び参照すると、出口キャップ60が装置10に完全に係合された時、出口キャップ60のマーク116およびハウジング12のマーク118が真っすぐに並ぶことによって、出口キャップ60およびハウジング12が完全に係合されたことが示される。
装置10によって骨片を収集および処理する方法も、本明細書に開示されている。この方法は、前述の装置10の種々の例を利用するものであり、以下のステップ、すなわち、装置10を準備するステップと、組成物38を入口キャップ48を通して取り込むステップと、組成物38をフィルタ要素22内に収集するステップと、入口キャップ48をハウジング12またはフィルタ要素22から離脱させるステップと、出口キャップ60をハウジング12から離脱させるステップと、第1の方向の力をピストン42に加え、ピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させ、組成物38をフィルタ要素22から排出させるステップと、装置10を用いて追加的な組成物38を採取することを可能にするために、第2の方向の力を加えるステップとを含んでいる。
図7A−7Gは、装置10によって骨片を収集および処理する方法に含まれる種々のステップを示している。
図7A−7Cは、組成物38を入口キャップ48を通して取り込むステップ中の図1の装置10の断面図である。図7Aは、組成物38の収集の開始を示す図1の装置の断面図である。図7Bは、装置の収集チャンバ36内に組成物38が収集され始めた段階を示している。図7Cは、骨片38を含む組成物38が収集チャンバ36内にほぼ充填された収集の最終段階を示している。
図7Dは、離脱された入口キャップ48と、濾過された組成物38によって充填されたハウジング12内のフィルタ要素22と、ハウジング12に連結された出口キャップ60と、離脱されたシャフト78とを示す、図7Cの装置10の断面図である。この後、シャフト78は、ピストン42に接続され、これによって、力をシャフト78に加え、ピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させ、組成物38を装置10から排出させることが可能になる。図8において、入口キャップ48をフィルタ要素22から離脱させるステップが行われたなら、その後、出口キャップ60をハウジング12から離脱させるステップが行われ、これによって、ピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させ、組成物38を装置10から排出させることが可能になる。
勿論、多くの例では、図7E−7Gに示されるように、本方法は、出口キャップ60がハウジング12から取り外されたなら、シャフト78をピストン42に連結し、これによって、力をシャフト78を介してピストン42に加え、ピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させ、フィルタ要素22の収集チャンバ36内に収集された組成物38を容器120内に排出させることを可能にするステップを更に含んでいる。図7Eは、アクセスを可能にするために入口キャップ48を離脱させ、これによって、離脱されたシャフト78をピストン42に接続し、力をシャフト78に加え、ピストン42を第1の位置から第2の位置に移動させ、組成物38を装置10から排出させことが可能になる状態を示す、図7Dの装置の断面図である。図7Fは、第1の位置においてシャフト78がピストン42に連結された状態を示す、図7Eの装置10を示している。次いで、図7Gに示されるように、力がシャフト78に加えられ、ピストンを第1の位置45から第2の位置46に移動させ、組成物38を装置10から排出させることになる。
多くの例では、本方法は、シャフト78をピストン42から離脱させるステップを更に含んでいる。このような例では、本方法は、入口キャップ48をハウジング12またはフィルタ要素22に連結させ、出口キャップ60をハウジング12に連結させるステップを更に含んでもよい。次いで、以下のステップ、すなわち、組成物を取り込むステップ、組成物を収集するステップ、入口キャップ48を離脱させるステップ、出口キャップ60を離脱させるステップ、および第1の方向の力をピストン42に加え、ピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させ、組成物38をフィルタ要素22から排出させるステップが、少なくとも一回繰り返され、これによって、装置10を用いて追加的な組成物38が採取されることになる。
勿論、図8A−9Bを参照すると、本方法は、入口キャップ48および出口キャップ60が離脱されたなら、すなわち、取り込むステップ、収集するステップ、入口キャップ48を離脱させるステップ、および出口キャップ60を離脱させるステップに続き、入口キャップ48および出口キャップ60を互いに連結し、外科器具54に対する吸引気流を復元させるステップを更に含んでもよい。
図1を参照すると、装置10の例が示されている。図1を特に参照すると、装置10は、(1)ピストンシャフト取付具92、(2)グリップ94、および(3)(例えば、ドレープクリップのための)クリップ取付具96を有するハウジング12を備えている。
ピストンシャフト取付具92は、非使用時にピストンシャフト78を保持するように構成されている。図示される例では、ピストンシャフト取付具92は、ピストンシャフト78に機械的に係合するように構成された第1および第2のクランプ98,100を備えている。これらのクランプは、C字状に構成されているとよい。図7Cは、ピストンシャフト取付具92に係合されたピストンシャフト78を示し、図7Dは、ピストンシャフト取付具92から取り外されたピストンシャフト78を示している。これらのクランプは、ピストン42が用いられない時にピストンシャフト78に係合するように構成されたどのような適当な連結具の形態を取っていてもよい。
図1の例示的な装置のシャフト78は、装置10のハウジング12に離脱可能に連結するように構成されている。図1は、装置10から取り外されたシャフト78を示している。図2Aは、ハウジング12の外壁18の外面19に配置されたピストンシャフト取付具92を介して装置10に取り付けられたシャフト78を示している。ピストンシャフト取付具92は、シャフト78と協働してシャフト78を離脱可能に係合するように形作られている。いくつかのこのような例では、ハウジング12の外壁18は、シャフト78に離脱可能に係合するように形作られた1つまたは複数(図1の例では、2つ)の特徴部を備えるシャフト取付具92を備えている。これによって、組成物38が収集され、装置10の出口キャップ60が取り外されたなら、ユーザーは、シャフト78を探す必要がなく、シャフト78をピストンシャフト取付具92から簡単に取り外し、シャフト78をピストン42に連結し、これによって、組成物38を装置10の収集チャンバ36から排出させ、最終的に採取することができる。
図7F、7Gを参照すると、ピストンシャフト78の使用時に、すなわち、ピストンシャフト78を離脱させ、ピストン42に連結し、これによって、力をシャフト78を介してピストン42に加え、ピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させ、収集チャンバ36内に収集された組成物38を排出させる時、ハウジング12の外壁18に配置されたグリップ94を用いることができる。すなわち、力をシャフト78に加え、ピストン42を第1の位置45から第2の位置46に移動させ、組成物38を排出させる時、ユーザーは、グリップ94を掴む一方の手によってハウジング12をしっかりと固定し、他方の手によってシャフト78を作動させ、すなわち、力をシャフト78に加え、ピストン42を移動させ、組成物48を採取することができる。本明細書では、グリップ94の種々の例、例えば、エラストマーまたは発泡体を含む種々の「握り易い(grip friendly)」材料から構成される(指握りを有していてもよいし、または有していなくてもよい)グリップ94が考慮されている。グリップ94は、装置10のユーザーにとって扱い易い両手操作、具体的には、一方の手がグリップ94の周りに置かれ、他方の手がピストンシャフト78を掴む両手操作を容易にする。
装置は、グリップ94を備えることもできる。グリップは、ピストンシャフト取付具92の一部であってもよいし、または独立してハウジング12の外壁18に配置されていてももよい。グリップ94は、組成物38の採取中に装置10の改良された制御をユーザーにもたらす。図1の例では、追加的な利得として、シャフト78がピストンシャフト取付具92から取り外されたなら、(この例ではピストンシャフト取付具92の一部である)グリップ94が露出し、これによって、ピストン42をシャフト78に連結し、力をシャフト78に加える時、ユーザーは、グリップ94を利用することによって、シャフト78への力の印可中に装置10を良好に保持し、組成物38を装置10の収集チャンバ36から確実に排出させることができる。
図1,2を再び参照すると、装置は、ドレープクリップ取付具96を備えていてもよい。ドレープクリップは、手術室内の種々の表面部および布に離脱可能に連結されるように構成されたクリップである。図示される例では、バネ懸架Vクリップが用いられているが、当技術分野において知られる種々の他のクリップ構成が、図示されるバネ懸架Vクリップの代わりに用いられてもよい。これによって、装置10は、都合よく収容され(取り付けられ)、容易に配置され且つアクセス可能になる。
図4は、図1の装置10のフィルタ要素22を単独で示す斜視図である。この例では、複数の開口34は、収集チャンバ36内に収集された組成物38の水和性を最適化するためにフィルタ要素22の側壁28に多対角線状にパターン化されている。(例えば、多線状の)複数の開口34は、フィルタ要素22を横切って比較的均一に離散、例えば、拡散されている。この例では、側壁28の外周面32は、フィルタ要素22の第1の端24から第2の端26に向かって長手方向に延在する2つの3フィン群88を備えている。
図1の装置10は、Jノッチ102(第1の回転カプラー)を有する入口キャップ48を備え、フィルタ要素22の第1の端24の側壁28の外周面32は、Jノッチポスト(第2の回転カプラー)104を有している。従って、入口キャップ48は、雌構成を有し、フィルタ要素22の第1の端24は、雄構成を有している。フィルタ要素22の第1の端24のJノッチポスト104(第2の回転カプラー)は、入口キャップ48のJノッチ102(第1の回転カプラー)内に挿入され、次いで回転され、フィルタ要素22を入口キャップ48に離脱可能に連結する。この時、入口キャップ48のマーク106およびハウジング12のマーク108が真っすぐに並ぶことによって、入口キャップ48およびハウジング12が完全に係合されたこと(すなわち、これらの2つが完全に係合されるように互いに対して十分に回転されたこと)が示される。特に、この例の入口キャップ48は、Jノッチポスト110を有する吸引スペーサ66と協働するようになっている。
図5A,5Bと共に図1を参照すると、装置10は、Jノッチ112を有する出口キャップ60を備え、ハウジング12の外壁18の近位端は、Jノッチポスト114を有している。出口キャップ60は、雌構成を有し、ハウジング12の近位端16は、雄構成を有している。ハウジング12の外壁18の近位端のJノッチポスト114は、出口キャップ60のJノッチ112内に挿入され、次いで回転され、ハウジング12を出口キャップ60に離脱可能に連結する。この時、出口キャップ60のマーク116およびハウジング12のマーク118が真っすぐに並ぶことによって、出口キャップ60およびハウジング12が完全に係合されていることが示される。
この開示の全体を通して示されるJノッチおよびJノッチポストは、キャップ48,60とハウジング12との間およびキャップ48とキャップ60との間の回転連結を容易にするように連結される他の適切な幾何学的形状を有していてもよい。換言すれば、一方の構成要素が雄回転連結構成を有し、他方の構成要素が雌回転連結構成を有する限り、どのような形態の回転連結具が前述の種々のJノッチ構成およびポスト構成に代わって用いられてもよい。キャップ48,60とハウジング12との間およびキャップ48とキャップ60との間の摩擦係合も考えられる。
ハウジング12に対するキャップ48,60の回転係合、特にハウジング12に対する入口キャップ48の回転係合は、特にアセンブリが吸引状態にある時の直感に依存する離脱を容易にする。
用語「include」、「includes」、および「including」は、用語「comprise」、「comprises」、および「comprising」と同じ意味を有することを理解されたい。また、「第1の(first)」、「第2の(second)」、「第3の(third)」、等の用語は、本明細書では明瞭さおよび一貫性を非制限的に例示する目的からいくつかの構造的特徴部および構成部品を識別するために用いられることを理解されたい。
以上、いくつかの例について検討してきた。しかし、本明細書において検討した例は、網羅的なものではないこと、すなわち、装置をどのような特定の形態にも制限するものではないことを理解されたい。用いられてきた専門用語は、制限するためではなくむしろ説明するためであることが意図されている。上記の示唆に照らして多くの修正および変更が可能であり、本装置は、具体的に記載される以外の方法によって実施されてもよい。

Claims (51)

  1. 骨片を収集および処理するための装置であって、
    遠位端、近位端、および前記遠位端と前記近位端との間に延在する内面を有する外壁を備えるハウジングと、
    前記ハウジング内に少なくとも部分的に配置されたフィルタ要素であって、
    第1の端と、
    第2の端であって、前記第1の端が前記第2の端よりも前記ハウジングの前記遠位端の近くに位置する、第2の端と、
    前記第1の端および前記第2の端を結合する側壁であって、前記側壁は、内周面および外周面を画定し、前記側壁は、複数の開口を有し、前記側壁の前記内周面は、骨片を含む組成物を収集するための収集チャンバを少なくとも部分的に画定し、前記側壁の前記外周面および前記外壁の前記内面は、互いに離間し、外部半径方向空間を画定する、側壁と、
    前記フィルタ要素内に移動可能に配置されたピストンであって、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、第1の位置において前記収集チャンバを少なくとも部分的に画定する、ピストンと、
    を備えるフィルタ要素と、
    骨片を含む前記組成物を受け入れるように構成され、前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端のいずれかに離脱可能に連結される、入口キャップであって、
    本体と、
    前記本体から延在し、外科器具に連結されるように構成された入口ポートと、
    前記入口ポートの反対側において前記本体から延在するスパウトであって、前記フィルタ要素の前記第1の端を超えて前記フィルタ要素の前記収集チャンバ内に延在する注入ポートを備える、スパウトと、
    を備える入口キャップと、
    前記ハウジングの前記近位端に離脱可能に連結される出口キャップであって、吸引源に連結されるように構成された出口ポートを備える、出口キャップと、
    を備える、装置。
  2. 前記入口キャップは、前記フィルタ要素の前記第1の端に連結されるように構成されている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記スパウトの周りに半径方向に拡がる第1のカラーであって、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記入口キャップまたは前記フィルタ要素の前記側壁の前記内周面に当接する、第1のカラーを備える、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記第1のカラーから離間し、前記第1のカラーよりも前記入口ポートの近くに配置された第2のカラーであって、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記スパウトの周りに前記フィルタ要素の前記側壁の前記内周面に向かって半径方向に拡がる、第2のカラーを備える、請求項3に記載の装置。
  5. 前記スパウトの外周の周りに配置された吸引スペーサであって、前記第1のカラーおよび/または第2のカラーを有する、吸引スペーサを更に備える、請求項3または4に記載の装置。
  6. 前記フィルタ要素の前記側壁は、前記外部半径方向空間に流体連通する少なくとも1つのバイパス孔を備える、請求項4または5に記載の装置。
  7. 前記バイパス孔は、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記スパウトの前記第1のカラーと前記入口ポートとの間に位置する、請求項6に記載の装置。
  8. 前記バイパス孔は、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記第1のカラーと前記第2のカラーとの間に位置する、請求項6に記載の装置。
  9. 前記スパウトの前記注入ポートは、少なくとも1つの対応するバイパス孔を備え、前記対応するバイパス孔は、前記入口キャップが前記フィルタ要素に連結された時、前記フィルタ要素の前記側壁に位置する前記少なくとも1つのバイパス孔と協働し、組成物の溢流を可能にして前記収集チャンバが前記組成物によって充填された時に吸引気流を維持する二次流体連通路をもたらす、請求項6〜8の何れか一項に記載の装置。
  10. 前記フィルタ要素の前記側壁は、前記側壁が前記第2の端から前記第1の端に向かって進むにつれて前記フィルタ要素の長手方向において前記収集チャンバの断面積が増大するようなテーパを有する、請求項1〜9の何れか一項に記載の装置。
  11. 前記ピストンを前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させるために前記ピストンに連結されるように構成されたシャフトを更に備える、請求項1〜10の何れか一項に記載の装置。
  12. 前記フィルタ要素の前記第1の端は、テーパ部分を備え、前記テーパ部分は、前記ピストンが前記第1の位置にある時に前記ピストンの半径方向突出部と協働するために半径方向内方に先細になっている、請求項1〜11の何れか一項に記載の装置。
  13. 前記収集チャンバ内に収集された前記組成物の脱水を防ぐために、前記フィルタ要素の前記側壁の前記複数の開口の開口率は、前記フィルタ要素の前記側壁の前記外周面の全表面積の約5%から約75%になっている、請求項1〜12の何れか一項に記載の装置。
  14. 前記入口キャップおよび前記出口キャップは、前記組成物を前記入口キャップを通して取り込み、前記収集チャンバ内に収集し、前記組成物を採取するために前記入口キャップおよび前記出口キャップを前記フィルタ要素および/または前記ハウジングから取り外した後、前記入口キャップおよび前記出口キャップを互いに連結し、前記外科器具に対する吸引気流を復元することを可能にするために、互いに連結されるように構成されている、請求項1〜13の何れか一項に記載の装置。
  15. 骨片を収集および処理するための装置であって、
    遠位端、近位端、および前記遠位端と前記近位端との間に延在する内面を有する外壁を備えるハウジングと、
    前記ハウジング内に少なくとも部分的に配置されたフィルタ要素であって、
    第1の端と、
    第2の端であって、前記第1の端が前記第2の端よりも前記ハウジングの前記遠位端の近くに位置する、第2の端と、
    前記第1の端および前記第2の端を結合する側壁であって、前記側壁は、内周面および外周面を画定し、前記側壁は、複数の開口を有し、前記側壁の前記内周面は、骨片を含む組成物を収集するための収集チャンバを少なくとも部分的に画定し、前記側壁の前記外周面および前記外壁の前記内面は、互いに離間し、外部半径方向空間を画定し、前記側壁の一部は、前記側壁が前記第2の端から前記第1の端に向かって進むにつれて前記フィルタ要素の長手方向において前記収集チャンバの断面積が増大するようなテーパを有する、側壁と、
    前記フィルタ要素内に移動可能に配置されたピストンであって、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、第1の位置において前記収集チャンバを少なくとも部分的に画定する、ピストンと、
    を備える、フィルタ要素と、
    前記ハウジングの前記遠位端および/または前記フィルタ要素の前記第1の端に離脱可能に連結される入口キャップであって、外科器具に連結されて骨片を含む前記組成物を受け入れるように構成された入口ポートを備える、入口キャップと、
    前記ハウジングの前記近位端に離脱可能に連結される出口キャップであって、吸引源に連結されるように構成された出口ポートを備える、出口キャップと、
    を備え、
    前記組成物が前記入口ポートを通して取り込まれ、前記収集チャンバ内に収集され、前記入口キャップおよび前記出口キャップの取外しに際して、前記テーパが付された側壁が前記フィルタ要素からの前記組成物の排出を促進するように、力が前記ピストンに加えられ、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させることが可能になっている、装置。
  16. 前記入口キャップは、前記フィルタ要素の前記第1の端に連結されるように構成されている、請求項15に記載の装置。
  17. 前記入口キャップは、前記入口ポートから近位方向に延在する本体と、前記入口ポートの反対側において前記本体から遠位方向に延在するスパウトであって、前記フィルタ要素の前記第1の端を超えて前記フィルタ要素の前記収集チャンバ内に延在する注入ポートを備える、スパウトと、を更に備える、請求項15または16に記載の装置。
  18. 前記注入ポートの周りに径方向に拡がる第1のカラーであって、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記入口キャップの内面または前記フィルタ要素の前記側壁の前記内周面に当接する、第1のカラーを備える、請求項17に記載の装置。
  19. 前記第1のカラーから離間し、前記第1のカラーよりも前記入口ポートの近くに配置された第2のカラーであって、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記注入ポートの周りに前記フィルタ要素の前記側壁の前記内周面に向かって半径方向に拡がる、第2のカラーを備える、請求項18に記載の装置。
  20. 前記スパウトの前記外周の周りに位置する吸引スペーサであって、前記第1のカラーおよび/または第2のカラーを有する、吸引スペーサを更に備える、請求項18または19に記載の装置。
  21. 前記フィルタ要素の前記側壁は、前記外部半径方向空間と流体連通する少なくとも1つのバイパス孔を備える、請求項19に記載の装置。
  22. 前記少なくとも1つのバイパス孔は、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記第1のカラーと前記入口ポートとの間に位置する、請求項21に記載の装置。
  23. 前記少なくとも1つのバイパス孔は、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記第1のカラーと第2のカラーとの間に位置する、請求項19に記載の装置。
  24. 前記スパウトの前記注入ポートは、少なくとも1つの対応するバイパス孔を備え、前記少なくとも1つの対応するバイパス孔は、前記入口キャップが前記フィルタ要素に連結された時、前記フィルタ要素の前記側壁に位置する前記少なくとも1つのバイパス孔と協働し、組成物の溢流を可能にして前記収集チャンバが前記組成物によって充填された時に吸引気流を維持する二次流体連通路をもたらす、請求項21〜23の何れか一項に記載の装置。
  25. 前記ピストンを前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させるために前記ピストンに離脱可能に連結されるように構成されたシャフトを更に備える、請求項15〜24の何れか一項に記載の装置。
  26. 前記フィルタ要素の前記第1の端は、テーパ部分を備え、前記テーパ部分は、前記ピストンが前記第1の位置にある時に前記ピストンの半径方向突出部と協働するために半径方向内方に先細になっている、請求項15〜25の何れか一項に記載の装置。
  27. 前記収集チャンバ内に収集された前記組成物の脱水を防ぐために、前記フィルタ要素の前記側壁の前記複数の開口の開口率は、前記フィルタ要素の前記側壁の前記外周面の全表面積の約5%から約75%になっている、請求項15〜26の何れか一項に記載の装置。
  28. 前記入口キャップおよび前記出口キャップは、前記組成物を前記入口キャップを通して取り込み、前記収集チャンバ内に収集し、前記組成物を採取するために前記入口キャップおよび前記出口キャップを前記フィルタ要素および/または前記ハウジングから取り外した後、前記入口キャップおよび前記出口キャップを互いに連結し、前記外科器具に対する吸引気流を復元することを可能にするために、互いに離脱可能に連結されるように構成されている、請求項15〜27の何れか一項に記載の装置。
  29. 骨収集装置によって骨片を収集および処理するための外科システムであって、
    遠位端、近位端、および前記遠位端と前記近位端との間に延在する内面を有する外壁を備えるハウジングと、
    前記ハウジング内に配置されたフィルタ要素であって、
    第1の端と、
    第2の端であって、前記第1の端が前記第2の端よりも前記ハウジングの前記遠位端の近くに位置する、第2の端と、
    前記第1の端および前記第2の端を結合する側壁であって、前記側壁は、内周面および外周面を画定し、前記側壁は、複数の開口を有し、前記側壁の前記内周面は、骨片を含む組成物を収集するための収集チャンバを少なくとも部分的に画定し、前記側壁の前記外周面および前記外壁の前記内面は、互いに離間し、外部半径方向空間を画定する、側壁と、
    前記フィルタ要素内に移動可能に配置されたピストンであって、第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、ピストンと、
    を備えるフィルタ要素と、
    前記ピストンに連結されて前記ピストンを前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させるように構成されたシャフトであって、前記ピストンが前記第1の位置において前記収集チャンバを少なくとも部分的に画定する、シャフトと、
    前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に離脱可能に連結される入口キャップであって、外科器具に連結されて骨片を含む前記組成物を受け入れるように構成された入口ポートを備える、入口キャップと、
    前記ハウジングの前記近位端に離脱可能に連結され、前記ハウジングと流体連通する出口キャップであって、吸引源に連結されるように構成された出口ポートを備える、出口キャップと、
    を備え、
    前記入口キャップおよび前記出口キャップは、前記組成物を前記入口キャップを通して取り込み、前記収集チャンバ内に収集し、前記組成物を採取するために前記入口キャップおよび前記出口キャップを前記ハウジングから取り外した後、前記入口キャップおよび前記出口キャップを互いに連結し、前記外科器具に対する吸引気流を復元することを可能にするために、互いに連結されるように構成されている、外科システム。
  30. 前記入口キャップは、前記フィルタ要素の前記第1の端に連結されるように構成されている、請求項29に記載の外科システム。
  31. 前記入口キャップは、
    前記入口ポートから近位方向に延在する本体と、
    前記入口ポートの反対側において前記本体から遠位方向に延在するスパウトであって、前記フィルタ要素の前記第1の端を超えて前記フィルタ要素の前記収集チャンバ内に延在する注入ポートを備える、スパウトと、
    を更に備える、請求項29または30に記載の外科システム。
  32. 前記スパウトの周りに半径方向に拡がる第1のカラーであって、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記入口キャップの内面または前記フィルタ要素の前記側壁の前記内周面に当接する、第1のカラーを備える、請求項31に記載の外科システム。
  33. 前記第1のカラーから離間し、前記第1のカラーよりも前記入口ポートの近くに配置された第2のカラーであって、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記スパウトの周りを前記フィルタ要素の前記側壁の前記内周面に向かって半径方向に拡がる、第2のカラーを備える、請求項30に記載の外科システム。
  34. 前記スパウトの前記外周の周りに位置する吸引スペーサであって、前記第1のカラーおよび/または第2のカラーを有する、吸引スペーサを更に備える、請求項32または33に記載の外科システム。
  35. 前記フィルタ要素の前記側壁は、前記外部半径方向空間と流体連通する少なくとも1つのバイパス孔を備える、請求項32または33に記載の外科システム。
  36. 前記少なくとも1つのバイパス孔は、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記第1のカラーと前記入口ポートとの間に位置する、請求項35に記載の外科システム。
  37. 前記少なくとも1つのバイパス孔は、前記入口キャップが前記ハウジングの前記遠位端または前記フィルタ要素の前記第1の端に連結された時、前記注入ポートの周りに半径方向に拡がって前記フィルタ要素の前記側壁の前記内周面に当接する前記第1のカラーと前記第2のカラーとの間に位置するようになっている、請求項35に記載の外科システム。
  38. 前記スパウトの前記注入ポートは、少なくとも1つの対応するバイパス孔を備え、前記少なくとも1つの対応するバイパス孔は、前記入口キャップが前記フィルタ要素に連結された時、前記フィルタ要素の前記側壁に位置する前記少なくとも1つのバイパス孔と協働し、組成物の溢流を可能にして前記収集チャンバが前記組成物によって充填された時に吸引気流を維持する二次流体連通路をもたらす、請求項35〜37の何れか一項に記載の外科システム。
  39. 前記ピストンを前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させるために前記ピストンに連結されるように構成されたシャフトを更に備える、請求項30〜38の何れか一項に記載の外科システム。
  40. 前記フィルタ要素の前記第1の端は、テーパ部分を備え、前記テーパ部分は、前記ピストンが前記第1の位置にある時に前記ピストンの半径方向突出部と協働するために半径方向内方に先細になっている、請求項30〜39の何れか一項に記載の外科システム。
  41. 前記収集チャンバ内に収集された前記組成物の脱水を防ぐために、前記フィルタ要素の前記側壁の前記複数の開口の開口率は、前記フィルタ要素の前記側壁の前記外周面の全表面積の約5%から約75%になっている、請求項30〜40の何れか一項に記載の外科システム。
  42. 前記フィルタ要素の前記側壁は、前記側壁が前記第2の端から前記第1の端に向かって進むにつれて前記フィルタ要素の長手方向において前記収集領域の断面積が増大するようなテーパを有する、請求項30〜41の何れか一項に記載の外科システム。
  43. 前記ハウジングの前記外壁の外面上に位置するシャフト取付具であって、前記シャフトに離脱可能に係合するように形作られている、シャフト取付具を備える、請求項29〜42の何れか一項に記載の外科システム。
  44. 前記ハウジングの前記外壁の外面上に位置するクリップ取付具を備える、請求項29〜43の何れか一項に記載の外科システム。
  45. 前記ハウジングの前記外壁の外面上に位置するグリップを備える、請求項29〜44の何れか一項に記載の外科システム。
  46. 外科装置によって骨片を収集および処理する方法であって、前記外科装置は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されたフィルタ要素であって、前記フィルタ要素内に移動可能に配置されて第1の位置と第2の位置との間で移動可能なピストンを有する、フィルタ要素と、前記ハウジングまたは前記フィルタ要素に離脱可能に連結される入口キャップであって、外科器具に連結されて骨片を含む組成物を受け入れるように構成された入口キャップと、前記ハウジングの前記近位端に離脱可能に連結される出口キャップであって、吸引源に連結されるように構成された出口キャップと、を備える、方法において、
    前記外科装置を準備するステップと、
    骨片を含む前記組成物を前記入口キャップを通して取り込むステップと、
    前記組成物を前記フィルタ要素内に収集するステップと、
    前記入口キャップを前記ハウジングまたは前記フィルタ要素から取り外すステップと、
    前記出口キャップを前記ハウジングから取り外すステップと、
    第1の方向の力を加え、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させ、前記組成物を前記フィルタ要素から排出させるステップと、
    前記外科装置を用いて追加的な組成物を取り込むことを可能にするために、第2の方向の力を加えるステップと、
    を含む方法。
  47. 前記外科装置は、前記ピストンに離脱可能に連結されるように構成されたシャフトを更に備え、前記方法は、前記シャフトを前記ピストンに連結させ、力を前記シャフトを介して前記ピストンに加え、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるステップを更に含む、請求項46に記載の方法。
  48. 前記シャフトを前記ピストンから離脱させるステップを更に含む、請求項47に記載の方法。
  49. 前記入口キャップを前記ハウジングまたは前記フィルタ要素に連結させ、前記出口キャップを前記ハウジングに連結させるステップを更に含む、請求項46〜48の何れか一項に記載の方法。
  50. 前記取り込むステップ、前記収集するステップ、前記入口キャップを取り外すステップ、前記出口キャップを取り外すステップ、前記シャフトを前記ピストンに連結するステップ、および第1の方向の力を前記シャフトに加え、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させ、前記組成物を前記フィルタ要素から排出させるステップが、少なくとも一回繰り返される、請求項49に記載の方法。
  51. 前記入口キャップおよび前記出口キャップは、互いに離脱可能に連結されるように構成され、前記方法は、前記取り込むステップ、前記収集するステップ、前記入口キャップを取り外すステップ、および前記出口キャップを取り外すステップの後、前記入口キャップおよび前記出口キャップを互いに連結し、前記外科器具に対する吸引気流を復元させるステップを更に含む、請求項46〜50の何れか一項に記載の方法
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