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JP2021522328A - サイクリンd調節の欠陥を有する癌を有する患者を治療する方法 - Google Patents

サイクリンd調節の欠陥を有する癌を有する患者を治療する方法 Download PDF

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JP2021522328A
JP2021522328A JP2021506389A JP2021506389A JP2021522328A JP 2021522328 A JP2021522328 A JP 2021522328A JP 2021506389 A JP2021506389 A JP 2021506389A JP 2021506389 A JP2021506389 A JP 2021506389A JP 2021522328 A JP2021522328 A JP 2021522328A
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alkyl
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ジョンストン,ジェニファー
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ニスノバイオ アイルランド ディーエーシー
ニスノバイオ アイルランド ディーエーシー
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Abstract

【課題】有効な癌の治療が必要とされている。
【解決手段】本開示は、癌を治療する方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を、Rbチェックポイント経路中のタンパク質の突然変異形態を有する対象に投与することを含む方法に関する。Parkinリガーゼアクチベーターとしては、トリアゾール化合物、例えば、本明細書に開示の式(I)の化合物、及び薬学的に許容可能なそれらの塩が挙げられる。R、R、R、M、M、M、L、L、及びLは、本明細書に定義のとおりである。
【化1】
Figure 2021522328

【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
[1] 本出願は、開示が全ての目的のために全体として本明細書に組み込まれる2018年4月20日に出願された米国仮特許出願第62/660,811号の利益を主張する。
本発明の分野
[2] 本発明は、癌を治療する方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を、サイクリンD調節の欠陥、例えば、Rbチェックポイント経路中タンパク質の突然変異形態を有する対象に投与することを含む方法に関する。Parkinリガーゼアクチベーターとしては、本明細書に開示のトリアゾール化合物及び薬学的に許容可能なそれらの塩が挙げられる。
本発明の背景
[3] G1/S移行は、細胞が成長するG1(GAP1)期と、DNAが複製されるS(合成)期との間の細胞周期の段階である。G1/S移行は、DNA統合性が評価され、例えば、不適切に又は部分的に複製されたDNAに応答して細胞周期が中断し得る細胞周期チェックポイントである。この移行の間、細胞は、分子シグナリング入力及び環境入力に基づき、休止になることを決定し(G0に入る)、分化し、DNA修復をなし、又は増殖し得る。G1/S移行はG1期の後期で生じ、この高度に調節されるチェックポイントの不存在又は不適切な適用は、細胞変形及び疾患状態、例えば、増殖状態の機能不全により癌をもたらし得る。
[4] 網膜芽細胞腫腫瘍抑制タンパク質(Rb)は、適切な有糸分裂シグナルの不存在下で正常にG1期細胞がS期に入るのを防止する(G1/Sにおける)このキー細胞周期チェックポイントを支配する。癌細胞は、D型サイクリン(サイクリンD)と協働するサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4又はCDK6によるRbの構成的リン酸化及びその機能の不活性化を介してRb依存的成長抑制を高頻度で克服し、又は迂回する。
[5] このG1/S移行の間、G1サイクリンD−CDK4/6二量体複合体は、転写因子E2Fを放出するRbをリン酸化し(リン酸化Rb=pRb)、次いでそれがG1からS期への移行をドライブする。リン酸化時のE2F結合Rbの立体構造変化によりG1サイクリンD−CDK4/6二量体複合体がpRbのE2Fの放出を引き起こすと、E2Fは、他のサイクリン、例えば、サイクリンE及びサイクリンAの発現をドライブし、それらはサイクリン依存性キナーゼ、及び増殖細胞核抗原、又はPCNAと呼ばれる分子を活性化させることにより細胞周期に細胞を推進し、それがDNAへのポリメラーゼの付着を補助することによりDNA複製及び修復を加速させる。
[6] したがって、Rbチェックポイント経路、例として、サイクリンDの活性/発現レベル並びにRb及び/又はpRbによるG1/S移行の制御は、細胞増殖に重要である。多くの癌は、細胞周期の進行を制御するこのRbチェックポイント経路中に存在し、又はこのRbチェックポイント経路を制御するタンパク質中の突然変異又は他の欠陥を保有する。したがって、Rbチェックポイント経路の異常に高いレベルを有し、又はRbチェックポイント経路中に存在し、若しくはRbチェックポイント経路を制御するタンパク質中の突然変異を保有する対象の治療に有効な癌の治療が必要とされている。
発明の概要
[7] とりわけ、本開示の化合物は、Parkinリガーゼをモジュレートし、又は活性化させ得、本明細書に開示の種々の疾患及び病態、例として、癌の治療において有用であり得る。一実施形態において、本開示は、癌の治療が必要とされる対象における癌を治療する方法であって、対象にParkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、Rbチェックポイント経路中のタンパク質又はp53の突然変異形態を有する方法を提供する。
[8] 一実施形態において、本開示は、異常な(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性の阻害又は低減が必要とされる対象における異常な(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性を阻害し、又は低減させる方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法を提供する。
[9] 一実施形態において、本開示は、ヒト細胞における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性又は発現を阻害し、又は低減させる方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩をヒト細胞と接触させることを含む方法を提供する。
[10] 一実施形態において、本開示は、細胞周期停止又は老化の誘導が必要とされる対象における細胞周期停止又は老化を誘導する方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法を提供する。
[11] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、癌を有する。本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、癌は、本明細書に開示の任意の癌から選択される。一実施形態において、癌は、リンパ腫、結腸癌、肺癌、又は卵巣癌である。
[12] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、Rbチェックポイント経路中の又はp53の突然変異タンパク質を保有する。本明細書に開示の方法のいずれの別の実施形態において、ヒト細胞は、Rbチェックポイント経路中の又はp53の突然変異タンパク質を保有する。本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及びp16からなる群の1つ以上から選択される。一実施形態において、突然変異タンパク質は、Rb、pRb、サイクリンD1及びサイクリンEからなる群の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、突然変異タンパク質は、サイクリンD1である。
[13] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、不適切なレベルのRbチェックポイント経路中のタンパク質又はp53を発現する。本明細書に開示の方法のいずれかの別の実施形態において、ヒト細胞は、不適切なレベルのRbチェックポイント経路中のタンパク質又はp53を発現する。本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、不適切に発現されるタンパク質は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及びp16からなる群の1つ以上から選択される。一実施形態において、不適切に発現されるタンパク質は、Rb、pRb、サイクリンD1及びサイクリンEからなる群の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、不適切に発現されるタンパク質は、サイクリンD1である。
[14] 別の実施形態において、対象は、p16の損失又は野生型p16に対して縮小した活性を有する。具体的な実施形態において、損失又は縮小した活性は、p16の突然変異に起因する。別の実施形態において、突然変異は、点突然変異である。別の実施形態において、活性の損失は、欠失に起因する。別の実施形態において、欠失は、ホモ接合性又はヘテロ接合性のいずれかであり得る。
[15] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、点突然変異由来である。
[16] 別の実施形態において、突然変異タンパク質は、サイクリンD1である。別の実施形態において、サイクリンD1は、少なくとも1つの点突然変異を有する。一実施形態において、突然変異サイクリンD1は、R260H、又はT286I上の少なくとも1つの点突然変異を含む。
[17] 別の実施形態において、対象は、サイクリンDの発現の増加をもたらす上流シグナリング経路中の突然変異を保有する。一部の実施形態において、サイクリンD1の転写を増加させることにより発現を増加させるシグナリング経路としては、MAPキナーゼ、ホスホイノシチド3−キナーゼ/プロテインキナーゼB(PI3K/Akt)シグナリング、IKK/IκB/NF−κB経路、Wnt/β−カテニンシグナリング、STATシグナリング、及び核内ホルモン受容体が挙げられる。これらと一致して、サイクリンD1プロモーターは、Ets、Fos/Jun、NF−κB、STAT、TCF、E2F、Sp1、EGR、及びERαについてのコンセンサス配列を有する。
[18] 一実施形態において、突然変異タンパク質は、p21である。一実施形態において、突然変異p21は、H83Y、D84Y、D84V、R19H、又はR67L上の少なくとも1つの点突然変異を含む。
[19] 一実施形態において、突然変異タンパク質は、Rbである。
[20] 一実施形態において、突然変異タンパク質は、p53である。一実施形態において、突然変異p53は、R175H、R43H、M237I、R273H、C176W、R280K、L52R、L145R、R248W、及び/又はL130V上の少なくとも1つの点突然変異を含む。一実施形態において、突然変異p53は、参照により全体として本明細書に組み込まれるMuller et al.Nature Cell Biology 2013 Jan;15(1):2-8に記載の突然変異を含む。
[21] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、点突然変異は、1つのアレル上のみに存在する。別の実施形態において、点突然変異は、2つのアレル上に存在する。
[22] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異は、Rbチェックポイント経路の1つ以上のタンパク質コード遺伝子又はp53の過剰発現、増幅、転写サイレンシング又は欠失を提供する。本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、遺伝子増幅及び/又は遺伝子過剰発現を促進する。
[23] 一実施形態において、1つ以上のタンパク質コード遺伝子は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子から選択される。一実施形態において、突然変異は、Rb、サイクリンD1、p53、p16、p15及び/又はp21から選択されるタンパク質コード遺伝子上に存在する。一実施形態において、遺伝子は、CCND1、CDKN2A、CDKN2B、CDKN1A、RB、及び/又はTP53から選択される。一実施形態において、突然変異タンパク質は、サイクリンD又はサイクリンE遺伝子の遺伝子増幅及び/又は過剰発現を促進する。一実施形態において、突然変異は、タンパク質上に存在し、突然変異は、サイクリンD1遺伝子の過剰発現を提供する。
[24] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、タンパク質の突然変異形態は、Rbチェックポイント経路の1つ以上のタンパク質コード遺伝子又はp53の染色体転座により提供される。一実施形態において、1つ以上のタンパク質コード遺伝子は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子から選択される。一実施形態において、染色体転座は、前記タンパク質の増幅をもたらす。
[25] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、タンパク質の突然変異形態は、2超のコピー数多型(CNV)を有する。一実施形態において、タンパク質の突然変異形態は、CNV3、CNV4、CNV5、CNV6、CNV7、CNV8、CNV9、又はCNV10を含む。
[26] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、ヒトである。
[27] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、トリアゾール化合物である。一実施形態において、トリアゾール化合物は、式(I)の化合物:
[28]
[29]
Figure 2021522328
[30] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[31] L、L及びLは、それぞれ独立して、結合、アルキレン、又はアルケニレンから選択され;
[32] M及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−、−N(C(O)R)−、−C(O)NR−、−NRC(O)NR−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−OC(O)NR−、−NR4C(O)O−、−S(O)−、−S(O)NR−、又は−NRS(O)−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でないことを条件とし;
[33] R及びRは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[34] Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[35] Rは、それぞれ独立して、H、アルキルであり、それぞれのアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[36] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO3R、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO3R、又は−SRであり;
[37] Rは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
[38] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[39] mは、0、1、又は2である)である。
[40] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、本明細書に開示の式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)のトリアゾール化合物である。
[41] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、表1、表1A、表2、表3、表3A、表3B、及び/又は表3Cの1つ以上から選択される。本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、
Figure 2021522328
、又は薬学的に許容可能なその塩である。
図面の簡単な説明
[42]化合物42及びパルボシクリブ処理細胞系A2780における老化定量を示す。 [43]化合物42及びパルボシクリブ処理細胞系OAW42における老化定量を示す。 [44]化合物42及びパルボシクリブ処理細胞系ES−2における老化定量を示す。 [45]細胞系A2780、SW626、OAW42、及びES−2中の細胞バイオマーカーpRbに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [46]細胞系A2780、SW626、OAW42、及びES−2中の細胞バイオマーカーRbに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [47]細胞系A2780、SW626、OAW42、及びES−2中の細胞バイオマーカーサイクリンD1に対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [48]細胞系A2780、SW626、OAW42、及びES−2中の細胞バイオマーカーサイクリンE1に対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [49]細胞系JEKO−1中の細胞バイオマーカーpRbに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [50]細胞系JEKO−1中の細胞バイオマーカーサイクリンEに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [51]細胞系JEKO−1中の細胞バイオマーカーサイクリンDに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [52]化合物42及びパルボシクリブ処理細胞系OAW28における老化定量を示す。 [53]細胞系OAW28中の細胞バイオマーカーpRbに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [54]細胞系OAW28中の細胞バイオマーカーRbに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [55]細胞系OAW28中の細胞バイオマーカーサイクリンDに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [56]化合物42及びパルボシクリブ処理細胞系HTC116における老化定量を示す。 [57]細胞系HTC116中の細胞バイオマーカーpRbに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [58]細胞系HTC116中の細胞バイオマーカーRbに対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [59]細胞系HTC116中の細胞バイオマーカーサイクリンD(i)及びサイクリンD1(ii)に対する化合物42及びパルボシクリブの効果を示す。 [60]HTC−116細胞系中の細胞バイオマーカーサイクリンD1に対する化合物5x、6x、7x、10x、11x、13x、及び14xの効果を示す。 [61]TOV−112D細胞系中の細胞バイオマーカーサイクリンD1に対する化合物5x、6x、7x、10x、11x、13x、及び14xの効果を示す。 [62]HTC−116細胞系中の細胞バイオマーカーPRK8に対する化合物5x、6x、7x、10x、11x、13x、及び14xの効果を示す。 [63]TOV−112D細胞中の細胞バイオマーカーPRK8に対する化合物5x、6x、7x、10x、11x、13x、及び14xの効果を示す。 [64]化合物5x、6x、7x、10x、11x、13x、及び14xによる24時間の処理後のHCT−116及びTOV−112D細胞系に対するサイクリンD1のウエスタンブロット分析を示す。 [65]HTC−116細胞系中の細胞バイオマーカーサイクリンD1に対する化合物F、S3、42、及び146の効果を示す。 [66]TOV−112細胞系中の細胞バイオマーカーサイクリンD1に対する化合物F、S3、42、及び146の効果を示す。 [67]Mino細胞中の細胞バイオマーカーサイクリンD1に対する化合物F、S3、42、及び146の効果を示す。 [68]HTC−116細胞中の細胞バイオマーカーサイクリンD1に対するF、S3、42、及び146による24時間の処理後のMino細胞に対するサイクリンD1のウエスタンブロット分析を示す。 [69]化合物42、化合物F、化合物Q3、又はパルボシクリブによる処理後のHCT116マウス異種移植モデルにおける平均腫瘍容積の変化を示す。 [70]化合物42、化合物F、又はパルボシクリブにより処理された回収異種移植物を示す。 [71]化合物42、化合物F、化合物Q3、又は対照による処理後のHCT116マウス異種移植モデルにおける平均腫瘍容積の変化を示す。 [72]HCT116マウス異種移植モデルにおける1mg/kgの化合物42、5mg/kgの化合物42、又は25mg/kgの化合物Fによる処理後の動物体重のグラフである。 [73]10mg/kg又は25mg/kgの化合物Fの処理をしたHCT116マウス異種移植モデルにおける平均腫瘍容積の変化を示す。 [74]HCT116マウス異種移植モデルにおける10mg/kg又は25mg/kgの化合物Fによる処理後の動物体重のグラフである。 [75]ウエスタンブロットは、化合物42が単独でプロテアソーム分解を介してサイクリンDレベルを減少させ、このプロテアソーム分解は、プロテアソームを阻害するエポキソマイシンの添加により相殺されることを示す。 [76]ウエスタンブロットは、エポキソマイシンを用いたレーン中のユビキチン化タンパク質の全体的増加(ブロット上でFK−2抗体を使用)により証明されるとおり、プロテアソームを阻害するエポキソマイシンの効果を示す。 [77]HCT−116細胞における化合物7xの細胞生存性を示す。 [78]HCT−116細胞中で処理された化合物7xによる%細胞老化を示す。 [79]HCT−116細胞における化合物10xの細胞生存性を示す。 [80]HCT−116細胞中で処理された化合物10xによる%細胞老化を示す。 [81]HCT−116細胞における化合物S3の細胞生存性を示す。 [82]HCT−116細胞中で処理された化合物S3による%細胞老化を示す。
詳細な説明
[83] 全ての刊行物、特許及び特許出願は、その任意の図面及び付属書を含め、それぞれの個々の刊行物、特許又は特許出願、図面、又は付属書が全ての目的のために参照により全体として組み込まれることが具体的且つ個別的に示されるのと同程度に、全ての目的のために参照により全体として組み込まれる。
定義
[84] 以下の用語は、当業者により十分理解されると考えられる一方、以下の定義は、目下開示される主題の説明を容易にするために記載される。
[85] 本明細書全体にわたり、用語「約」及び/又は「およそ」は、数値及び/又は範囲とともに使用することができる。用語「約」は、前記数値及び/又は範囲を得るために使用される装置又は方法に適切な、引用値に近い、又は標準偏差内のそれらの値を意味することが理解される。
[86] 本明細書全体にわたり、数値範囲は、ある量について提供される。それらの範囲は、全てのその下位範囲を含むことが理解されるべきである。したがって、「50から80」の範囲としては、全ての考えられるその範囲(例えば、51〜79、52〜78、53〜77、54〜76、55〜75、60〜70など)が挙げられる。さらに、所与の範囲内の全ての値は、それにより包含される範囲についての終点であり得る(例えば、50〜80の範囲は、終点を有するその範囲、例えば、55〜80、50〜75などを含む)。
[87] 用語「a」又は「an」は、その実体の1つ以上を指し;例えば、「キナーゼ阻害剤」は、1つ以上のキナーゼ阻害剤又は少なくとも1つのキナーゼ阻害剤を指す。したがって、用語「a」又は(「an」)、「1つ以上の」及び「少なくとも1つの」は、本明細書において互換的に使用される。さらに、不定冠詞「a」又は「an」による「阻害剤」への言及は、文脈が阻害剤の1つ及び1つのみが存在することを明確に要求しない限り、阻害剤の2つ以上が存在する可能性を排除しない。
[88] 本明細書において使用される、この詳細な説明及び特許請求の範囲において使用される動詞「含む」及びその結合語は、その語に続く項目が含まれることを意味するためにその非限定的な意味で使用されるが、具体的に挙げられない項目は排除されない。本発明は、特許請求の範囲に記載のステップ、要素、及び/又は試薬を好適に「含み」、「それらからなり」、又は「本質的にそれらからなる」。
[89] 特許請求の範囲は、いかなる任意選択の要素も排除するように記述され得ることがさらに留意される。したがって、この記述は、特許請求の範囲の要素の引用と関連する「単に」、「のみ」などのような排他的な用語の使用についての先行詞として、又は「負の」限定の使用として機能するものとする。
[90] 用語「薬学的に許容可能な塩」は、塩基として機能する活性化合物を、無機又は有機酸と反応させて塩、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、カンファースルホン酸、シュウ酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、ギ酸、臭化水素酸、安息香酸、酒石酸、フマル酸、サリチル酸、マンデル酸、カルボン酸などの塩を形成させることにより得られるものを含む。当業者は、酸付加塩は、多数の公知の方法のいずれかを介する化合物と適切な無機又は有機酸との反応により調製することができることをさらに認識する。
[91] 用語「治療すること」は、対象における病態の少なくとも1つの症状を緩和し、軽減し、遅延させ、低減させ、好転させ、改善し、又は管理することの1つ以上を意味する。用語「治療すること」は、病態を停止させ、その発症を遅延させ(すなわち、病態の臨床的顕在化前の期間)、又はその発生若しくは悪化のリスクを低減させることの1つ以上も意味し得る。
[92] 用語「突然変異」は、タンパク質のアミノ酸配列中の置換、挿入、又は欠失アミノ酸をもたらすタンパク質の遺伝子の変化、1つ以上の塩基対挿入、欠失、若しくは置換、遺伝子増幅、遺伝子プロモーター若しくはエンハンサーの改変、mRNAの3’若しくは5’非翻訳領域の変化、染色体転座、又は任意の他の変化、例として、タンパク質の発現の変更をもたらすエピジェネティック変化(発現の変更としては、タンパク質の活性の増加、タンパク質の活性の低減、タンパク質の活性の変更、又はタンパク質の活性の排除が挙げられる)を指す。例えば、突然変異又は異常サイクリンD1活性は、サイクリンD1タンパク質中の突然変異、サイクリンD1の発現を制御する調節配列中の突然変異、サイクリンD1活性を調節するタンパク質中の突然変異又はサイクリンD1の発現及び/又は活性を変更する遺伝子若しくはタンパク質中の突然変異と関連し得る。
[93] 「有効量」は、状態、障害又は病態を治療するために患者に投与される場合、そのような治療を実現するために十分な本発明による配合物の量を意味する。「有効量」は、活性成分、状態、障害、又は治療すべき病態及びその重症度、並びに治療すべき哺乳動物の年齢、体重、体調及び応答性に応じて変動する。
[94] 用量又は量に適用される用語「治療有効」は、化合物又は医薬配合物が必要とされる患者への投与後に所望の臨床的利益をもたらすために十分な化合物又は医薬配合物の量を指す。
[95] 本明細書に参照される全ての重量割合(すなわち、「重量%」及び「wt.%」及びw/w)は、別途示されない限り、医薬組成物の総重量に対して計測される。
[96] 本明細書において使用される「実質的に」又は「実質的な」は、作用、特徴、特性、状態、構造、項目、又は結果の完全な又はほぼ完全な程度又は度合を指す。例えば、「実質的に」封入される物体は、その物体が完全に封入されており、又はほぼ完全に封入されていることのいずれかを意味する。絶対的な完全性からの正確な許容可能な逸脱の度合は、一部の場合、規定の文脈に依存し得る。しかしながら、一般に、完結の近似は、絶対的且つ全体的な完結が得られるのと同一の全体的な結果を有するようにすることである。「実質的に」の使用は、作用、特徴、特性、状態、構造、項目、又は結果の完全な若しくはほぼ完全な欠如を指すような否定的な意味において使用される場合にも、同様に適用される。例えば、他の活性剤を「実質的に含まない」組成物は、完全に他の活性剤を欠き、又はその効果があたかも他の活性剤を完全に欠くものと同様なほど、ほぼ完全に他の活性剤を欠く。言い換えれば、ある成分又は要素又は別の活性剤を「実質的に含まない」組成物は、測定可能なその効果が存在しない限り、そのような項目を依然として含有し得る。
[97] 本明細書において使用される、2つ以上のタンパク質/アミノ酸配列の「アラインメント」は、www.ebi.ac.uk/Tools/msa/clustalw2/において利用可能なアラインメントプログラムClustalW2を使用して実施することができる。以下のデフォルトパラメータは、ペアワイズアラインメントに使用することができる:タンパク質重み行列=Gonnet;ギャップ開始=10;ギャップ伸長=0.1。
[98] 本明細書において使用される用語「Rbチェックポイント経路」は、Rb機能が主にそのリン酸化状態によりG1/S移行時に調節される細胞経路を指す。例えば、Rbチェックポイント経路は、CDK2、CDK4、CDK6、サイクリンD、サイクリンE、サイクリンD−CDK4/6複合体、p16、p14、p15、p21、及び/又はE2F転写因子による関与を含む。
[99] 本明細書において使用される用語「Rbチェックポイント経路中のタンパク質」は、G1/S移行におけるチェックポイントとしてRb及び/又はpRb活性を調節し、又はRb及び/又はpRbに直接結合する内因性タンパク質を含む。Rbチェックポイント経路中のタンパク質の非限定的な例としては、サイクリンD1、CDK4、CDK6、pRb、Rb、p16、p14、p15、p21、E2F、E2F1、CDK2、及びサイクリンEなどのタンパク質が挙げられる。
[100] 本明細書において使用される「ユビキチンプロテアソーム経路系(UPS)」は、酵母から哺乳動物まで保存されるユビキチンプロテアソーム経路に関し、真核細胞中のほとんどの短寿命タンパク質の分解の標的化に要求される。標的としては、適時破壊が細胞分裂の制御に不可欠である細胞周期調節タンパク質、及び小胞体内で適切にフォールドし得ないタンパク質が挙げられる。ユビキチン修飾は、3つのクラスの酵素により実施されるATP依存性プロセスである。「ユビキチン活性化酵素」(E1)は、高度に保存される76アミノ酸タンパク質のユビキチンとのチオエステル結合を形成する。この反応は、「ユビキチン結合酵素」(E2)へのユビキチンの後続の結合とそれに続くユビキチンのカルボキシ末端と基質タンパク質のリジン残基との間のイソペプチド結合の形成を可能とする。後者の反応は、「ユビキチンリガーゼ」(E3)を要求する。E3リガーゼは、単一又はマルチサブユニット酵素であり得る。一部の場合、ユビキチン結合及び基質結合ドメインは、アダプタータンパク質又は選別によりもたらされる別個のポリペプチド上に残留する。多数のE3リガーゼは、それぞれが基質タンパク質のサブセットのみを改変し得るという点で特異性を提供する。さらなる特異性は、基質タンパク質の翻訳後修飾、例として、限定されるものではないが、リン酸化により達成される。モノユビキチン化の効果としては、細胞内局在化の変化が挙げられる。しかしながら、ポリユビキチン鎖をもたらす複数のユビキチン化サイクルは、分解のためのプロテアソームへのタンパク質の標的化に要求される。マルチサブユニット26Sプロテアソームは、ポリユビキチン化基質を認識し、アンフォールドし、小ぺプチドに分解する。この反応は、プロテアソーム複合体の円筒状コア内で生じ、ぺプチド結合加水分解は、触媒求核剤としてコアトレオニン残基を用いる。追加の複合的な層が、マルチユビキチン鎖受容体の形態で、ポリユビキチン化ステップと分解ステップとの間に存在し得ることが示されている。これらの受容体は、ポリユビキチン化基質のサブセットと反応し、26Sプロテアソームによるそれらの認識を補助し、それによりそれらの分解を促進する。この経路は、細胞ホメオスタシスにおいてだけでなく、ヒト疾患においても重要である。ユビキチン/プロテアソーム依存性分解は細胞分裂周期及び細胞成長の制御において用いられることが多いため、研究者らはプロテアソーム阻害剤が潜在的な癌治療剤の開発のいくらかの有望性を保持することを見出した。
[101] ユビキチン−プロテアソーム系を介するタンパク質分解は、細胞内タンパク質の非リソソームタンパク質分解の主要経路である。これは、種々の根本的な細胞プロセス、例えば、細胞周期進行、分裂、発生及び分化、アポトーシス、細胞トラフィッキングの調節、並びに免疫及び炎症応答のモジュレーションにおいて重要な役割を担う。この系の中心的要素は、次いで26Sプロテアソーム、アデノシン三リン酸依存性多触媒プロテアーゼにより認識される標的化されるタンパク質へのユビキチンの共有結合である。損傷、酸化、又はミスフォールドタンパク質及び多くの重要な細胞機能を制御する調節タンパク質は、この分解プロセスの標的のうちである。この系の異常は、細胞ホメオスタシスの機能不全及び複数の疾患の発生をもたらす(Wang et al.Cell Mol Immunol.2006 Aug;3(4):255-61)。
[102] 本明細書において使用される「Parkinリガーゼ」又は「Parkin」は、ヒトにおいてPARK2遺伝子によりコードされるタンパク質を指す。(Kitada T,Asakawa S,Hattori N,Matsumine H,Yamamura Y,Minoshima S,Yokochi M,Mizuno Y,Shimizu N(April 1998).“Mutations in the parkin gene cause autosomal recessive juvenile parkinsonism”.Nature 392(6676):605-608.doi:10.1038/33416.PMID 9560156.Matsumine H,Yamamura Y,Hattori N,Kobayashi T,Kitada T,Yoritaka A, Mizuno Y(April 1998). “A microdeletion of D6S305 in a family of autosomal recessive juvenile parkinsonism(PARK2) ”.Genomics 49(1):143-146.doi:10.1006/geno.1997.5196.PMID 9570960.このタンパク質はマルチタンパク質E3ユビキチンリガーゼ複合体の構成成分であり、それは順次、分解のためのタンパク質の標的化を媒介するユビキチン−プロテアソーム系の一部になる。PARK2遺伝子中の突然変異は、常染色体劣性若年性パーキンソン病(AR−JP)として公知の家族性パーキンソン病を引き起こすことが公知である。
[103] 本明細書において使用される「リガーゼ」は、2つ以上の化合物又は生体分子の、それらを新たな化学結合により一緒に結合させることによる結合を触媒し得る酵素である。これら2つの「ライゲーション」は、通常、より大きい化合物若しくは生体分子の1つに従属する小さい化学基の加水分解を伴い、又はその酵素は2つの化合物を一緒に結合させるのを触媒し、例えば、C−O、C−S、C−Nなどの基の結合を触媒する酵素である。ユビキチン−タンパク質(E3)リガーゼは、ユビキチン化のためのタンパク質を選択する高度に多様な酵素の大ファミリーである。
[104] 「Ubリガーゼ」は、腫瘍、炎症及び感染性疾患の疾患発病に関与する。カノニカルRINGドメイン及び通常、HECT E3リガーゼに限定される触媒システイン残基の両方を含有するE3リガーゼのRING−ビトウィーン(between)−RING(RBR)ファミリーに属するE3リガーゼ;「RING/HECTハイブリッド」酵素と称される。Parkin中の突然変異は、パーキンソン病、癌及びマイコバクテリア感染に結び付いた。Parkinは、ミトコンドリア完全性における役割を有する神経保護タンパク質として認識される。ヒト遺伝子データは、Parkin活性の損失をパーキンソン病(PD)の発病についての機序として含む。
[105] 本明細書において使用される「亜鉛フィンガー(ZnF)ドメイン」は、機能的活性を安定化させるための配位亜鉛イオンにより特徴付けされるタンパク質構造に関する。ZnFは、UPS中のUb、脱ユビキチン化酵素(DUB)、及びリガーゼ(E3)の結合の安定化させる。
[106] 本明細書において使用される「配位子」は、配位子中の1つ以上の原子を介して金属に結合し、キレート配位子と称されることが多い。2つの部位を介して結合する配位子は二座として、3つの部位の場合は三座として分類される。「配位挟角」は、二座キレートの2つの結合間の角度を指す。キレート配位子は、一般に、有機リンカーを介するドナー基の結合により形成される。古典的二座配位子は、2つのアンモニア基とエチレン(−CH2CH2−)リンカーとの結合により誘導されるエチレンジアミンである。多座配位子の古典的な例は、一部の金属を完全に包囲する6つの部位を介して結合し得る六座配位子キレート剤EDTAである。キレート系の結合親和性は、キレート角又は配位挟角に依存する。多くの配位子は、通常、配位子が2つ以上の原子上の孤立電子対を有するため、複数の部位を介して金属イオンに結合し得る。一部の配位子は、同一原子であるが、異なる数の孤立電子対を有する原子を介して金属中心に結合し得る。金属配位子結合の結合次数は、部分的に、金属配位子結合角(M−X−R)を介して区別され得る。この結合角は、角度が屈曲している度合に関してさらに考察されるが、線形又は屈曲形と称されることが多い。例えば、イオン形態のイミド配位子は、3つの孤立電子対を有する。1つの孤立電子対はシグマXドナーとして使用され、他の2つの孤立電子対はL型パイドナーとして利用可能である。両方の孤立電子対がパイ結合で使用される場合、M−N−R形状は線形である。しかしながら、これらの孤立電子対の一方又は両方が非結合である場合、M−N−R結合は屈曲しており、屈曲の程度は、いかに多くのパイ結合が存在し得るかを示す。いくつかのヘテロ原子、例えば、窒素、酸素、及び硫黄原子が、亜鉛と相互作用することが見出され、亜鉛とそれらのヘテロ原子との間の理想距離が同定された。カルボキシレートが一座及び二座相互作用の両方を介して亜鉛に結合した一方、ヒドロキサメートは主に二座様式で結合した。これらの結果は、標的タンパク質中の亜鉛と相互作用する潜在性を有する新たな阻害剤の設計を補助する。実質的にあらゆる分子及びあらゆるイオンが、金属についての配位子として機能し(又はそれに配位し)得る。一座配位子としては、実質的に全てのアニオン及び全ての単純ルイス塩基が挙げられる。したがって、ハロゲン化物及び擬ハロゲン化物は重要なアニオン配位子である一方、アンモニア、一酸化炭素、及び水は特に一般的な電荷中性配位子である。単純有機種も極めて一般的であり、それらは、アニオン性(RO及びRCO )又は中性(RO、RS、R3−xNH、及びRP)である。多座配位子の錯体は、キレート錯体と呼ばれる。これらは、一座配位子から誘導される錯体よりも安定的である傾向がある。この安定性の向上、キレート効果は、通常、エントロピーの効果に帰属し、それは、1つの多座配位子による多くの配位子の置換を優先する。キレート配位子が、中心原子を少なくとも部分的に包囲し、それに結合する大環を形成する場合、中心原子は大環の中心に残る。この多座性がよりリジッドで高次であればあるほど、大環状錯体は不活性である。
[107] 本明細書において使用される「キレーター」は、キレート(金属原子又はイオンが配位子上の2つ以上の点において配位子に結合して例えば、金属原子を含有する複素環式環を形成している配位化合物)の形成により化学的活性を抑制する結合剤に関する。
[108] 本明細書において使用される「キレート化」は、イオン及び分子が金属イオンに結合する特定の手法に関する。国際純正応用化学連合(International Union of Pure and Applied Chemistry)(IUPAC)によれば、キレート化は、多座(複数結合)配位子と単一中心原子との間の2つ以上の別個の配位結合の形成又は存在を含む。通常、これらの配位子は有機化合物であり、キレート剤、キレーター、キレート化剤、又は封鎖剤と呼ばれる。
[109] 本明細書において使用される「求電子剤」は、電子が豊富な中心に誘引される種に関する。化学反応において、求電子剤は、電子に誘引される試薬である。これは、電子対の受容により化学反応に関与して求核剤に結合する。求電子剤は電子を受容するため、それらはルイス酸である。ほとんどの求電子剤は正に荷電しており、部分的に正の電荷を担持する原子を有し、又は電子のオクテットを有さない原子を有する。
[110] 本明細書において使用される以下の用語は、別途示されない限り、以下の意味を有する。
[111] 「アミノ」は、−NHラジカルを指す。
[112] 「シアノ」は、−CNラジカルを指す。
[113] 「ハロ」又は「ハロゲン」は、ブロモ、クロロ、フルオロ又はヨードラジカルを指す。
[114] 「ヒドロキシ」又は「ヒドロキシル」は、−OHラジカルを指す。
[115] 「イミノ」は、=NH置換基を指す。
[116] 「ニトロ」は、−NOラジカルを指す。
[117] 「オキソ」は、=O置換基を指す。
[118] 「チオキソ」は、=S置換基を指す。
[119] 「アルキル」又は「アルキル基」は、1から12個の炭素原子を有し、単結合により分子の残部に付着している完全飽和、直鎖又は分枝鎖炭化水素鎖ラジカルを指す。1から12の任意数の炭素原子を含むアルキルが含まれる。最大12個の炭素原子を含むアルキルは、C〜C12アルキルであり、最大10個の炭素元素を含むアルキルは、C〜C10アルキルであり、最大6個の炭素原子を含むアルキルは、C〜Cアルキルであり、最大5個の炭素原子を含むアルキルは、C〜Cアルキルである。C〜Cアルキルとしては、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル及びCアルキル(すなわち、メチル)が挙げられる。C〜Cアルキルとしては、C〜Cアルキルについて上記の全ての部分が挙げられるが、Cアルキルも挙げられる。C〜C10アルキルとしては、C〜Cアルキル及びC〜Cアルキルについて上記の全ての部分が挙げられるが、C、C、C及びC10アルキルも挙げられる。同様に、C〜C12アルキルとしては、上記の全ての部分が挙げられるが、C11及びC12アルキルも挙げられる。C〜C12アルキルの非限定的な例としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、sec−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、t−アミル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、及びn−ドデシルが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アルキル基は、場合により置換されていてよい。
[120] 「アルキレン」又は「アルキレン鎖」は、1から12個の炭素原子を有する完全飽和、直鎖又は分枝鎖二価炭化水素鎖ラジカルを指す。C〜C12アルキレンの非限定的な例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、n−ブチレン、エテニレン、プロペニレン、n−ブテニレン、プロピニレン、n−ブチニレンなどが挙げられる。アルキレン鎖は、単結合を介して分子の残部に、及び単結合を介してラジカル基に付着している。分子の残部及びラジカル基へのアルキレン鎖の付着点は、鎖内の1つの炭素又は任意の2つの炭素を介するものであり得る。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アルキレン鎖は、場合により置換されていてよい。
[121] 「アルケニル」又は「アルケニル基」は、2から12個の炭素原子を有し、1つ以上の炭素−炭素二重結合を有する直鎖又は分枝鎖炭化水素鎖ラジカルを指す。それぞれのアルケニル基は、単結合により分子の残部に付着している。2から12の任意数の炭素原子を含むアルケニル基が含まれる。最大12個の炭素原子を含むアルケニル基は、C〜C12アルケニルであり、最大10個の炭素原子を含むアルケニルは、C〜C10アルケニルであり、最大6個の炭素原子を含むアルケニル基は、C〜Cアルケニルであり、最大5個の炭素原子を含むアルケニルは、C〜Cアルケニルである。C2〜C5アルケニルとしては、Cアルケニル、Cアルケニル、Cアルケニル、及びCアルケニルが挙げられる。C〜Cアルケニルとしては、C〜Cアルケニルについて上記の全ての部分が挙げられるが、Cアルケニルも挙げられる。C〜C10アルケニルとしては、C〜Cアルケニル及びC〜Cアルケニルについて上記の全ての部分が挙げられるが、C、C、C及びC10アルケニルも挙げられる。同様に、C〜C12アルケニルとしては、上記の全ての部分が挙げられるが、C11及びC12アルケニルも挙げられる。C〜C12アルケニルの非限定的な例としては、エテニル(ビニル)、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)、イソ−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテニル、2−ヘプテニル、3−ヘプテニル、4−ヘプテニル、5−ヘプテニル、6−ヘプテニル、1−オクテニル、2−オクテニル、3−オクテニル、4−オクテニル、5−オクテニル、6−オクテニル、7−オクテニル、1−ノネニル、2−ノネニル、3−ノネニル、4−ノネニル、5−ノネニル、6−ノネニル、7−ノネニル、8−ノネニル、1−デセニル、2−デセニル、3−デセニル、4−デセニル、5−デセニル、6−デセニル、7−デセニル、8−デセニル、9−デセニル、1−ウンデセニル、2−ウンデセニル、3−ウンデセニル、4−ウンデセニル、5−ウンデセニル、6−ウンデセニル、7−ウンデセニル、8−ウンデセニル、9−ウンデセニル、10−ウンデセニル、1−ドデセニル、2−ドデセニル、3−ドデセニル、4−ドデセニル、5−ドデセニル、6−ドデセニル、7−ドデセニル、8−ドデセニル、9−ドデセニル、10−ドデセニル、及び11−ドデセニルが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アルキル基は、場合により置換されていてよい。
[122] 「アルケニレン」又は「アルケニレン鎖」は、2から12個の炭素原子を有し、1つ以上の炭素−炭素二重結合を有する直鎖又は分枝鎖二価炭化水素鎖ラジカルを指す。C〜C12アルケニレンの非限定的な例としては、エテン、プロペン、ブテンなどが挙げられる。アルケニレン鎖は、単結合を介して分子の残部に、及び単結合を介してラジカル基に付着している。分子の残部及びラジカル基へのアルケニレン鎖の付着点は、鎖内の1つの炭素又は任意の2つの炭素を介するものであり得る。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アルケニレン鎖は、場合により置換されていてよい。
[123] 「アルキニル」又は「アルキニル基」は、2から12個の炭素原子を有し、1つ以上の炭素−炭素三重結合を有する直鎖又は分枝鎖炭化水素鎖ラジカルを指す。それぞれのアルキニル基は、単結合により分子の残部に付着している。2から12の任意数の炭素原子を含むアルキニル基が含まれる。最大12個の炭素原子を含むアルキニル基は、C〜C12アルキニルであり、最大10個の炭素原子を含むアルキニルは、C〜C10アルキニルであり、最大6個の炭素原子を含むアルキニル基は、C〜Cアルキニルであり、最大5個の炭素原子を含むアルキニルは、C〜Cアルキニルである。C〜Cアルキニルとしては、Cアルキニル、Cアルキニル、Cアルキニル、及びCアルキニルが挙げられる。C〜Cアルキニルとしては、C〜Cアルキニルについて上記の全ての部分が挙げられるが、Cアルキニルも挙げられる。C〜C10アルキニルとしては、C〜Cアルキニル及びC〜Cアルキニルについて上記の全ての部分が挙げられるが、C、C、C及びC10アルキニルも挙げられる。同様に、C〜C12アルキニルとしては、上記の全ての部分が挙げられるが、C11及びC12アルキニルも挙げられる。C〜C12アルケニルの非限定的な例としては、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルなどが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アルキル基は、場合により置換されていてよい。
[124] 「アルキニレン」又は「アルキニレン鎖」は、2から12個の炭素原子を有し、1つ以上の炭素−炭素三重結合を有する直鎖又は分枝鎖二価炭化水素鎖ラジカルを指す。C〜C12アルキニレンの非限定的な例としては、エチニレン、プロパルギレンなどが挙げられる。アルキニレン鎖は、単結合を介して分子の残部に、及び単結合を介してラジカル基に付着している。分子の残部及びラジカル基へのアルキニレン鎖の付着点は、鎖内の1つの炭素又は任意の2つの炭素を介するものであり得る。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アルキニレン鎖は、場合により置換されていてよい。
[125] 「アルコキシ」は、式−OR(式中、Rは、1から12個の炭素原子を含有する上記定義のアルキル、アルケニル又はアルクニル(alknyl)ラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アルコキシ基は、場合により置換されていてよい。
[126] 「アルキルアミノ」は、式−NHR又は−NR(式中、それぞれのRは、独立して、1から12個の炭素原子を含有する上記定義のアルキル、アルケニル又はアルキニルラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アルキルアミノ基は、場合により置換されていてよい。
[127] 「アルキルカルボニル」は、−C(=O)R部分(式中、Rは、上記定義のアルキル、アルケニル又はアルキニルラジカルである)を指す。アルキルカルボニルの非限定的な例は、メチルカルボニル(「アセタール」)部分である。アルキルカルボニル基は、「Cw〜Czアシル」(式中、w及びzは、上記定義のRa中の炭素数の範囲を示す)と称することもできる。例えば、「C1〜C10アシル」は、上記定義のアルキルカルボニル基(式中、Rは、上記定義のC〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、又はC〜C10アルキニルラジカルである)を指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アルキルカルボニル基は、場合により置換されていてよい。
[128] 「アリール」は、水素、6から18個の炭素原子及び少なくとも1つの芳香族環を含む炭化水素環系ラジカルを指す。本発明の目的のため、アリールラジカルは、縮合又は架橋環系を含み得る単環式、二環式、三環式又は四環式環系であり得る。アリールラジカルとしては、限定されるものではないが、アセアントリレン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、フルオランテン、フルオレン、as−インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、フェナレン、フェナントレン、プレイアデン、ピレン、及びトリフェニレンから誘導されるアリールラジカルが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、用語「アリール」は、場合により置換されているアリールラジカルを含むことを意味する。
[129] 「アラルキル」又は「アリールアルキル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルキレン基であり、Rは、上記定義の1つ以上のアリールラジカルである)のラジカル、例えば、ベンジル、ジフェニルメチルなどを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アラルキル基は、場合により置換されていてよい。
[130] 「アラルケニル」又は「アリールアルケニル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルケニレン基であり、Rは、上記定義の1つ以上のアリールラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アラルケニル基は、場合により置換されていてよい。
[131] 「アラルキニル」又は「アリールアルキニル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルキニレン基であり、Rは、上記定義の1つ以上のアリールラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、アラルキニル基は、場合により置換されていてよい。
[132] 「カルボシクリル」、「炭素環式環」又は「炭素環」は、環を形成する原子がそれぞれ炭素である環構造を指す。炭素環式環は、環中で3から20個の炭素原子を含み得る。炭素環式環としては、本明細書に定義のアリール及びシクロアルキル、シクロアルケニル及びシクロアルキニルが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、カルボシクリル基は、場合により置換されていてよい。
[133] 「シクロアルキル」は、3から20個の炭素原子を有し、好ましくは、3から10個の炭素原子を有し、単結合により分子の残部に付着している縮合又は架橋環系を含み得る、炭素及び水素原子のみからなる安定的な非芳香族単環式又は多環式完全飽和炭化水素ラジカルを指す。単環式シクロアルキルラジカルとしては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルが挙げられる。多環式シクロアルキルラジカルとしては、例えば、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニル、7,7−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルなどが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、シクロアルキル基は、場合により置換されていてよい。
[134] 「シクロアルケニル」は、3から20個の炭素原子を有し、好ましくは、3から10個の炭素原子を有し、単結合により分子の残部に付着している縮合又は架橋環系を含み得る、1つ以上の炭素−炭素二重結合を有し、炭素及び水素原子のみからなる安定的な非芳香族単環式又は多環式炭化水素ラジカルを指す。単環式シクロアルケニルラジカルとしては、例えば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロクテニル(cycloctenyl)などが挙げられる。多環式シクロアルケニルラジカルとしては、例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エニルなどが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、シクロアルケニル基は、場合により置換されていてよい。
[135] 「シクロアルキニル」は、3から20個の炭素原子を有し、好ましくは、3から10個の炭素原子を有し、単結合により分子の残部に付着している縮合又は架橋環系を含み得る、1つ以上の炭素−炭素三重結合を有する炭素及び水素原子のみからなる安定的な非芳香族単環式又は多環式炭化水素ラジカルを指す。単環式シクロアルキニルラジカルとしては、例えば、シクロへプチニル、シクロオクチニルなどが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、シクロアルキニル基は、場合により置換されていてよい。
[136] 「シクロアルキルアルキル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルキレン、アルケニレン、又はアルキニレン基であり、Rは、上記定義のシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、シクロアルキルアルキル基は、場合により置換されていてよい。
[137] 「ハロアルキル」は、1つ以上の上記定義のハロラジカルにより置換されている上記定義のアルキルラジカル、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,2−ジフルオロエチル、3−ブロモ−2−フルオロプロピル、1,2−ジブロモエチルなどを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ハロアルキル基は、場合により置換されていてよい。
[138] 「ハロアルケニル」は、1つ以上の上記定義のハロラジカルにより置換されている上記定義のアルケニルラジカル、例えば、1−フルオロプロペニル、1,1−ジフルオロブテニルなどを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ハロアルケニル基は、場合により置換されていてよい。
[139] 「ハロアルキニル」は、1つ以上の上記定義のハロラジカルにより置換されている上記定義のアルキニルラジカル、例えば、1−フルオロプロピニル、1−フルオロブチニルなどを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ハロアルケニル基は、場合により置換されていてよい。
[140] 「ヘテロシクリル」、「複素環式環」又は「複素環」は、2から12個の炭素原子並びに窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1から6個のヘテロ原子からなる安定的な3から20員の非芳香族、部分芳香族、又は芳香族環ラジカルを指す。ヘテロシクリクル(Heterocyclycl)又は複素環式環としては、以下に定義のヘテロアリールが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ヘテロシクリルラジカルは、縮合又は架橋環系を含み得る単環式、二環式、三環式又は四環式環系であり得;ヘテロシクリルラジカル中の窒素、炭素又は硫黄原子は、場合により酸化されていてよく;窒素原子は、場合により第四級化されていてよく;ヘテロシクリルラジカルは、部分飽和でも完全飽和でもよい。このようなヘテロシクリルラジカルの例としては、限定されるものではないが、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、及び1,1−ジオキソ−チオモルホリニルが挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ヘテロシクリル基は、場合により置換されていてよい。
[141] 「ヘテロシクリルアルキル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルキレン基であり、Rは、上記定義のヘテロシクリルラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ヘテロシクロアルキルアルキル基は、場合により置換されていてよい。
[142] 「ヘテロシクリルアルケニル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルケニレン基であり、Rは、上記定義のヘテロシクリルラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ヘテロシクロアルキルアルケニル基は、場合により置換されていてよい。
[143] 「ヘテロシクリルアルキニル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルキニレン基であり、Rは、上記定義のヘテロシクリルラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ヘテロシクロアルキルアルキニル基は、場合により置換されていてよい。
[144] 「N−ヘテロシクリル」は、少なくとも1つの窒素を含有し、分子の残部へのヘテロシクリルラジカルの付着点がヘテロシクリルラジカル中の窒素原子を介する上記定義のヘテロシクリルラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、N−ヘテロシクリル基は、場合により置換されていてよい。
[145] 「ヘテロアリール」は、水素原子、1から13個の炭素原子、窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1から6つのヘテロ原子、並びに少なくとも1つの芳香族環を含む5から20員環系ラジカルを指す。本発明の目的のため、ヘテロアリールラジカルは、縮合又は架橋環系を含み得る単環式、二環式、三環式又は四環式環系であり得;ヘテロアリールラジカル中の窒素、炭素又は硫黄原子は、場合により酸化されていてよく;窒素原子は、場合により第四級化されていてよい。例としては、限定されるものではないが、アゼピニル、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾインドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソオキサゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、1−オキシドピリジニル、1−オキシドピリミジニル、1−オキシドピラジニル、1−オキシドピリダジニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、及びチオフェニル(すなわち、チエニル)が挙げられる。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ヘテロアリール基は、場合により置換されていてよい。
[146] 「N−ヘテロアリール」は、少なくとも1つの窒素を含有し、分子の残部へのヘテロアリールラジカルの付着点がヘテロアリールラジカル中の窒素原子を介する上記定義のヘテロアリールラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、N−ヘテロアリール基は、場合により置換されていてよい。
[147] 「ヘテロアリールアルキル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルキレン鎖であり、Rは、上記定義のヘテロアリールラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ヘテロアリールアルキル基は、場合により置換されていてよい。
[148] 「ヘテロアリールアルケニル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルケニレン鎖であり、Rは、上記定義のヘテロアリールラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ヘテロアリールアルケニル基は、場合により置換されていてよい。
[149] 「ヘテロアリールアルキニル」は、式−R−R(式中、Rは、上記定義のアルキニレン鎖であり、Rは、上記定義のヘテロアリールラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、ヘテロアリールアルキニル基は、場合により置換されていてよい。
[150] 「チオアルキル」は、式−SR(式中、Rは、1から12個の炭素原子を含有する上記定義のアルキル、アルケニル、又はアルキニルラジカルである)のラジカルを指す。本明細書において具体的に別途記述のない限り、チオアルキル基は、場合により置換されていてよい。
[151] 本明細書において使用される用語「置換されている」は、上記基のいずれか(すなわち、アルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニル、アルキニレン、アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、チオアルキル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、N−ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、N−ヘテロアリール及び/又はヘテロアリールアルキル)であって、少なくとも1つの水素原子は、非水素原子、例えば、限定されるものではないが、ハロゲン原子、例えば、F、Cl、Br、及びI;ヒドロキシル基、アルコキシ基、及びエステル基などの基中の酸素原子;チオール基、チオアルキル基、スルホン基、スルホニル基、及びスルホキシド基などの基中の硫黄原子;アミン、アミド、アルキルアミン、ジアルキルアミン、アリールアミン、アルキルアリールアミン、ジアリールアミン、N−オキシド、イミド、及びエナミンなどの基中の窒素原子;トリアルキルシリル基、ジアルキルアリールシリル基、アルキルジアリールシリル基、及びトリアリールシリル基などの基中のケイ素原子;並びに種々の他の基中の他のヘテロ原子への結合により置き換えられているものを意味する。「置換されている」は、上記基のいずれかであって、1つ以上の水素原子は、ヘテロ原子、例えば、オキソ、カルボニル、カルボキシル、及びエステル基中の酸素;並びにイミン、オキシム、ヒドラゾン、及びニトリルなどの基中の窒素への高次結合(例えば、二重又は三重結合)により置き換えられているものも意味する。例えば、「置換されている」としては、上記基のいずれかであって、1つ以上の水素原子は、−NR、−NRC(=O)R、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)OR、−NRSO、−OC(=O)NR、−OR、−SR、−SOR、−SO、−OSO、−SOOR、=NSO、及び−SONRにより置き換えられているものが挙げられる。「置換されている」は、上記基のいずれかであって、1つ以上の水素原子は、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、−CHSO、−CHSONRにより置き換えられているものも意味する。上記において、R及びRは、同一であり、又は異なり、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルアミノ、チオアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、ヘテロシクリル、N−ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、N−ヘテロアリール及び/又はヘテロアリールアルキルである。「置換されている」は、上記基のいずれかであって、1つ以上の水素原子は、アミノ、シアノ、ヒドロキシル、イミノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルアミノ、チオアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、ヘテロシクリル、N−ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、N−ヘテロアリール及び/又はヘテロアリールアルキル基への結合により置き換えられているものをさらに意味する。さらに、上記置換基のそれぞれは、上記置換基の1つ以上により場合によりさらに置換されていてもよい。
[152] 本明細書において使用される記号
Figure 2021522328
(以下、「付着結合点」と称することができる)は、2つの化学実体間の付着点である結合を示し、その一方は付着結合点に付着していると示され、その他方は、付着結合点に付着していると示されない。例えば、
Figure 2021522328
は、化学実体「XY」が別の化学実体に付着結合点を介して結合していることを示す。さらに、示されない化学実体への具体的な付着点は、推論により規定することができる。例えば、化合物CH−R(式中、Rは、H又は
Figure 2021522328
である)は、Rが「XY」の場合、付着結合点はRがCHに結合しているものとして示される結合と同じ結合であることを暗示する。
[153] 以下の説明は、本発明の理解において有用であり得る情報を含む。本明細書に提供される情報のいずれも従来技術であること又は目下特許請求される発明に関連することも、具体的又は暗示的に参照される任意の刊行物が従来技術であることも許容するものではない。
本開示のParkinリガーゼアクチベーター化合物
[154] Parkinリガーゼ、例えば、PARK2(破壊のためのタンパク質を標的化するE3ユビキチンリガーゼ)の機能不全は、パーキンソニズム及びヒト悪性腫瘍の進行及びその癌進行における役割と関連する。(Nat.Genet.2010,42,77;Nat.Genet.2000,25,302参照)。一部の癌及び遺伝性パーキンソン病において、PARK2遺伝子は、欠失、過剰発現及び/又は突然変異により変更され、それによりParkinリガーゼが不活性又は機能不全になる(PNAS 2010,107,15145参照)。PARK2は、両方とも細胞周期のG1/S移行及びRbチェックポイント経路についてのキー調節因子であるサイクリンD及びサイクリンEの分解を標的化することが実証されている(参照により全体として本明細書に組み込まれるGong,Y.et al.Nat Genet.2014,46(6),588-594参照)。サイクリンDの分解は、Rbのリン酸化を最小化し、E2Fの放出を最小化し得るG1サイクリンD−CDK4/6二量体複合体の喪失をもたらし、細胞周期停止及び老化を引き起こす。Rb及びサイクリンDの機能不全は、様々なヒト癌において重要な役割を担うことが示されている(Sherr et al.Cancer Cell 2002,2,103参照)。したがって、Parkinリガーゼアクチベーターは、細胞周期のG1/S移行を調節することにより、Rbチェックポイント経路中のタンパク質中の突然変異を有する対象における癌の治療に有用であり得る。
[155] 本開示のParkinリガーゼモジュレーター及びCDK4/6阻害剤は、区別される機序を介してサイクリンDレベルを調節し得る。CDK4/6阻害剤は、G1サイクリンD−CDK4/6複合体の生成を予防し、老化を誘導する一方、Parkinリガーゼモジュレーターは、サイクリンDを分解し、それによりG1サイクリンD−CDK4/6複合体の形成を阻害し、さらに細胞周期停止及び老化をもたらす。一実施形態において、Parkinは、プロテアソーム分解を介してサイクリンDレベルを調節する(実施例7)。
[156] 本開示の化合物は、Parkinリガーゼのモジュレートに有用であり得る。具体的な実施形態において、Parkinリガーゼは、野生型であり、又は依然としてその機能を有し、サイクリンDの分解をもたらす。さらに、本開示の化合物は、種々の疾患及び病態、例として、限定されるものではないが、癌、神経疾患、α−シヌクレインの異常蓄積を特徴とする障害、老化プロセスの障害、心血管疾患、細菌感染、ウイルス感染、ミトコンドリア関連疾患、精神遅滞、難聴、盲目、糖尿病、肥満、自己免疫疾患、緑内障、レーベル遺伝性視神経症、及び関節リウマチの治療に有用であり得る。
[157] 一実施形態において、本開示は、Parkinリガーゼアクチベーターを提供し、それは、トリアゾール、ピラダジノン、若しくはピラゾロピリミジン誘導体、又は薬学的に許容可能なその塩である。一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、全体として参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2016/090371号、国際公開第2017/210694号、国際公開第2017/210685号、及び/又は国際公開第2017/210678号の開示から選択される。
[158] 一実施形態において、本開示は、式(X)の構造:
Figure 2021522328
[159] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[160] R21、R22、R23、及びR24は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、CN、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキル(C〜Cアルキル)、C〜C12アリール、C〜C12アリール(C〜Cアルキル)、3〜8員ヘテロシクリル、3〜8員ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)、5〜6員ヘテロアリール、5〜6員ヘテロアリール(C〜Cアルキル)、−SH、−S−(C〜Cアルキル)、−OH、−O−(C〜Cアルキル)、−NH、−NHR、−NR、−NHC(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NHR、−C(O)NR、又は−NOから選択され;それぞれのアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロアリールアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[161] R25は、−OH、−アルキル−OH、−SH、−アルキルH、−アルキル−NH、又は−アルキル−NHRであり;
[162] Rは、それぞれ独立して、H又はアルキルであり;
[163] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、NH、OH、OR、R、又はSHから選択され;
[164] Rは、それぞれ独立して、アルキルである)を有するParkinリガーゼアクチベーターを提供する。
[165] 一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、
Figure 2021522328
である。
[166] 一実施形態において、本開示は、式(I)の構造:
Figure 2021522328
[167] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[168] L、L及びLは、それぞれ独立して、結合、アルキレン、又はアルケニレンから選択され;
[169] M及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NR=C(O)−、−N(C(O)R)−、−C(O)NR−、−NRC(O)NR−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、−S(O)−、−S(O)NR−、又は−NRS(O)−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でないことを条件とし;
[170] R及びRは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[171] Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[172] Rは、それぞれ独立して、H、アルキルであり、それぞれのアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[173] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、又は−SRであり;
[174] Rは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
[175] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[176] mは、0、1、又は2である)を含むParkinリガーゼアクチベーターを提供する。
[177] 本明細書において使用される「化合物」は、Parkinリガーゼアクチベーターを指す。
[178] 式(I)の化合物の一実施形態において、L、L及びLは、それぞれ独立して、結合である。
[179] 式(I)の化合物の一実施形態において、M及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(C(O)R)−、又は−NRS(O)−から選択される。一実施形態において、M及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択される。
[180] 式(I)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rである。式(I)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rである。式(I)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rであり、−M−Rは、−NRC(O)Rである。
[181] 式(I)の化合物の一実施形態において、それぞれの出現におけるRは、独立して、H又はC〜Cアルキルである。
[182] 式(I)の化合物の一実施形態において、Lは、結合であり、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているアリール又はヘテロアリールである。
[183] 式(I)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニル又はフェニル縮合二環である。別の実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているイミダゾリル又はピラゾリルから選択されるヘテロアリールである。
[184] 式(I)の化合物の一実施形態において、Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CH、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−NH、−NMe、−NO、−N、−OH、OR、R、−SH、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている。
[185] 式(I)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより置換されている4〜6員ヘテロシクリルにより置換されているフェニルである。
[186] 式(I)の化合物の一実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して、フェニル、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、4〜10員ヘテロシクリル、フェニル−(C〜Cアルキル)−、フェニル−(C〜Cアルケニル)−、5〜6員ヘテロアリール−(C〜Cアルキル)−、又はヘテロアリール−(C〜Cアルケニル)−から選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール部分は、1つ以上のRにより場合により置換されている。一部の実施形態において、6〜10員アリール又は5〜10員ヘテロアリールは、二環式環である。
[187] 式(I)の化合物の一実施形態において、Rは、I、Br、Cl、F、C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C−Cアルキレン)−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtから選択される。
[188] 式(I)の化合物の一実施形態において、R、R、及びRの少なくとも1つは、フェニルであり、メチル、エチル、−C≡CH、I、Br、Cl、F、−CF、−CN、−CHCN、−CHCHCN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe又は−NMeの少なくとも1つにより置換されている。一部の実施形態において、R、R、及びRの少なくとも2つは、フェニルであり、メチル、エチル、−C≡CH、I、Br、Cl、F、−CF、−CN、−CHCN、−CHCHCN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe又は−NMeの少なくとも1つにより置換されている。別の実施形態において、R、R、及びRの少なくとも1つは、メチル、エチル、−C≡CH、I、Br、Cl、F、−CF、−CN、−CHCN、−CHCHCN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe又は−NMeの1つ以上により場合により置換されているピリジルである。
[189] 一実施形態において、式(I)の化合物は、式(I’)の構造:
Figure 2021522328
[190] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、L、M、M、R、R、及びRは、式(I)について定義されるとおりである)を有する。
[191] 式(I’)の化合物の一実施形態において、M及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(C(O)R)−、又は−NRS(O)−から選択される。
[192] 式(I’)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rである。式(I’)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rである。式(I’)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rであり、−M−Rは、−NRC(O)Rである。
[193] 式(I’)の化合物の一実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して、フェニル、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、4〜10員ヘテロシクリル、フェニル−(C〜Cアルキル)−、フェニル−(C〜Cアルケニル)−、5〜6員ヘテロアリール−(C〜Cアルキル)−、又はヘテロアリール−(C〜Cアルケニル)−から選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているアリール又はヘテロアリールである。
[194] 一実施形態において、式(I)の化合物は、式(IA’)の構造:
Figure 2021522328
[195] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[196] M及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
[197] R及びRは、それぞれ独立して、
Figure 2021522328
であり;
[198] Rは、
Figure 2021522328
から選択され;
[199] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[200] R7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
[201] R7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[202] Rは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
[203] R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの少なくとも1つは、Hでない)を有する。
[204] 式(IA’)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rである。式(IA’)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rである。式(IA’)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rであり、−M−Rは、−NRC(O)Rである。
[205] 式(IA’)の化合物の一実施形態において、Rは、Rから選択され、
Figure 2021522328
である。
[206] 式(IA’)の化合物の一実施形態において、R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの4つは、Hである。別の実施形態において、R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの3つは、Hである。一部の実施形態において、R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、−C≡CH;−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtである。
[207] 式(IA’)の化合物の一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。一部の実施形態において、R7cは、I、Br、−CHF、−CHF、−CF、メチル、エチル、プロピル、−C≡CH;−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtである。他の実施形態において、R7cは、I、Br、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、又は−OMeである。一実施形態において、R7cは、それぞれ1つ以上のRにより場合により置換されているアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、又はピラゾリルである。
[208] 一実施形態において、式(I)の化合物は、式(IA)の構造:
Figure 2021522328
[209] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[210] Lは、結合であり;
[211] M及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
[212] R及びRは、それぞれ、1つ以上のR5aにより置換されているフェニルであり;
[213] Rは、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
[214] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[215] R5aは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、−(C〜C)−O−(C〜C)、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、OH、又はCOOHであり;
[216] R5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、CONH、CONHR、CONR、COOH、NH、NHR、NO、NR、OH、OR、−COOR、OSO、オキソ、R、SH、SO、SOH、SO、又はSRであり;
[217] Rは、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルである)を有する。
[218] 一実施形態において、式(I)の化合物は、式(IB)の構造:
Figure 2021522328
[219] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[220] L3は、結合であり;
[221] M1及びM2は、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
[222] R1及びR2は、それぞれ、1つ以上のR5aにより置換されているフェニルであり、
[223] R3は、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
[224] R4は、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[225] R5aは、それぞれ独立して、C〜Cアルキルであり;
[226] R5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、CONH、CONHR、CONR、COOH、NH、NHR、NO、NR、OH、OR、−COOR、OSO、オキソ、R、SH、SO、SOH、SO、又はSRであり;
[227] Rは、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルである)を有する。
[228] 一実施形態において、式(I)の化合物は、式(IC)の構造:
Figure 2021522328
[229] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[230] Lは、結合であり;
[231] M及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
[232] R及びRは、それぞれ、1つ以上のR5aにより置換されているフェニルであり、R及びRの少なくとも1つは、
Figure 2021522328
であり;
[233] Rは、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
[234] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[235] R5aは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、C1〜C6アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、OH又はCOOHであり;
[236] R5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、CONH、CONHR、CONR、COOH、NH2、NHR、NO、NR、OH、OR、−COOR、OSO、オキソ、R、SH、SO、SOH、SO、又はSRであり;
[237] Rは、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルである)を有する。
[238] 一実施形態において、式(I)の化合物は、式(ID)の構造:
Figure 2021522328
[239] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[240] Lは、結合であり;
[241] M及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
[242] R及びRは、それぞれ、
Figure 2021522328
であり;
[243] Rは、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
[244] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[245] R5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、CONH2、CONHR、CONR、COOH、NH、NHR、NO、NR、OH、OR、−COOR、OSO、オキソ、R、SH、SO、SOH、SO、又はSRであり;
[246] Rは、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルである)を有する。
[247] 一実施形態において、式(I)の化合物は、式(IE)の構造:
Figure 2021522328
[248] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[249] Lは、結合であり;
[250] M及びMは、それぞれ、−NHC(O)−であり;
[251] R及びRは、それぞれ、
Figure 2021522328
であり;
[252] Rは、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
[253] R5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、OH、又はCOOHである)を有する。
[254] 一実施形態において、式(I)の化合物は、式(IF)の構造:
Figure 2021522328
[255] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[256] Lは、結合であり;
[257] M及びMは、それぞれ、−NHC(O)−であり;
[258] R及びRは、それぞれ、
Figure 2021522328
であり;
[259] Rは、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
[260] R5bは、それぞれ独立して、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、OH、又はCOOHである)を有する。
[261] 一実施形態において、式(I)の化合物は、式(IG)の構造:
Figure 2021522328
[262] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくはその溶媒和物(式中、
[263] Lは、結合であり;
[264] M及びMは、それぞれ、−NHC(O)−であり;
[265] R及びRは、それぞれ、
Figure 2021522328
であり;
[266] Rは、フェニルであり;
[267] R5aは、それぞれ独立して、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、OH、又はCOOHである)を有する。
[268] 式(I)について上記の種々の実施形態は、式(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、及び(IG)にも当てはまる。
[269] 一実施形態において、式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、又は(IG)の化合物は、N,N’−(1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジイル)ジベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)フラン−2−カルボキサミド、N−(5−シンナムアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ベンズアミド、N−(1−フェニル−5−(フェニルアミノ)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ベンズアミド、4−フルオロ−N−(5−(4−メトキシベンズアミド)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ベンズアミド、N,N’−(1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジイル)ビス(4−メチルベンズアミド)、N−(5−((2−クロロベンジル)アミノ)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−フルオロベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−フルオロベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−ニトロベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−3−ニトロベンズアミド、及び4−((3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)カルバモイル)安息香酸でない。
[270] 式(I)、(I’)、又は(IA’)の化合物の一実施形態において、化合物は、以下の表1、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
[271] 一実施形態において、式(I)又は(IA’)の化合物は、
Figure 2021522328
又は薬学的に許容可能なその塩である。
[272] 一実施形態において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、又は(IG)の化合物は、以下の表1A、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
[273] 一実施形態において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、又は(IG)の化合物は、
Figure 2021522328
又は薬学的に許容可能なその塩である。
[274] 一実施形態において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、及び/又は(IG)の化合物は、
Figure 2021522328
を除外する。
[275] 一実施形態において、本開示の化合物は、以下の表2、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。
Figure 2021522328
[276] 一実施形態において、本開示は、薬学的に許容可能な担体又は薬学的に許容可能な賦形剤並びに式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)(IE)、(IF)、及び/又は(IG)のいずれか1つの化合物を含む医薬組成物を提供する。
[277] 一実施形態において、医薬組成物は、
Figure 2021522328
、又は薬学的に許容可能なその塩を含む。
[278] 一実施形態において、本開示は、薬学的に許容可能な担体又は薬学的に許容可能な賦形剤及び表1、1A、又は2からの化合物を含む医薬組成物を提供する。
[279] 一実施形態において、本開示は、式(IIA)の構造:
Figure 2021522328
[280] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を含む化合物(式中、
[281] M及びMは、それぞれ独立して、結合、−NR−、又は−NRC(O)−、−C(O)NR−から選択され;
[282] R及びRは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[283] M及びMの少なくとも1つは、結合又は−NR−であり;
[284] Mが−NR−である場合、Rは、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、又はヘテロアリールアルキルであり、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[285] Mが−NR−である場合、Rは、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、又はヘテロアリールアルキルであり、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[286] Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[287] Rは、それぞれ独立して、H、アルキルであり、それぞれのアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[288] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキレン−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−アルキレン−NH、−NHR、−アルキレン−NHR、−NO、−NR、−アルキレン−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、ヘテロシクリル、又は−アルキレン−ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[289] Rは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
[290] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキレン−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−アルキレン−NH、−NHR、−アルキレン−NHR、−NO、−NR、−アルキレン−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[291] 化合物は、N−ベンジル−N−(5−(ベンジルアミノ)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アセトアミド、N−(5−((2−クロロベンジル)アミノ)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−フルオロベンズアミド及びN,N−ビス(4−メチルベンジル)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンでない)を提供する。
[292] 一実施形態において、本開示は、式(II)の構造:
Figure 2021522328
[293] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を含む化合物(式中、
[294] M及びMは、それぞれ独立して、結合、−NR−、又は−NRC(O)−、−C(O)NR−から選択され;
[295] R及びR+は、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[296] M及びMの少なくとも1つは、結合又は−NR−であり;
[297] MがNR−である場合、Rは、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、又はヘテロアリールアルキルであり、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[298] Mが−NR−である場合、Rは、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、又はヘテロアリールアルキルであり、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のR5により場合により置換されており;
[299] Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のR7により場合により置換されており;
[300] Rは、それぞれ独立して、H、アルキルであり、それぞれのアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[301] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CH2F、−CHF2、−CF3、−OCF3、−CN、−アルキル−CN、−CONH2、−CONHR6、−CONR6R6、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、又は−SRであり;
[302] Rは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
[303] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[304] 化合物は、N−ベンジル−N−(5−(ベンジルアミノ)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アセトアミド、N−(5−((2−クロロベンジル)アミノ)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−フルオロベンズアミド及びN3,N5−ビス(4−メチルベンジル)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンでない)を提供する。
[305] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、−M−R及び−M−Rの少なくとも1つは、−NR−(C〜Cアルキレン)−シクロアルキル、−NR−(C〜Cアルキレン)−ヘテロシクリル、−NR−(C〜Cアルキレン)−アリール、又は−NR−(C〜Cアルキレン)−ヘテロアリールであり;シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルは、それぞれ、1つ以上のRにより場合により置換されている。
[306] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、−M−R及び−M−Rの少なくとも1つは、−NR−(C〜Cアルキレン)−フェニル、又は−NR−(C〜Cアルキレン)−ピリジルであり、フェニル及びピリジルは、それぞれ、1つ以上のRにより場合により置換されている。他の実施形態において、−M−R及び−M−Rの少なくとも1つは、−NR−CH−フェニル、−NR−CHCH−フェニル、−NR−CH−ピリジル、−NR−CHCH−ピリジル、
Figure 2021522328
であり;フェニル及びピリジルは、それぞれ、1つ以上のRにより場合により置換されている。一部の実施形態において、−M−R及び−M−Rは、それぞれ、−NR−CH−フェニル、−NR−CHCH−フェニル、−NR−CH−ピリジル、−NR−CHCH−ピリジル、
Figure 2021522328
から選択され;フェニル及びピリジルは、それぞれ、1つ以上のRにより場合により置換されている。
[307] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rである。式(II)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、−NRC(O)Rである。
[308] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して、それぞれ1つ以上のRにより場合により置換されているフェニル又はピリジルから選択される。
[309] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、M及びMの1つは、結合である。
[310] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して、それぞれ1つ以上のRにより場合により置換されているフェニル又は5〜6員ヘテロアリールから選択される。他の実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して、それぞれ1つ以上のRにより場合により置換されているフェニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリジノン又は、又はピリジンN−オキシドから選択される。
[311] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、Mは、結合であり、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているピリジルである。
[312] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、Mは、結合であり、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているピリジルである。
[313] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、Mは、結合であり、Mは、−NR−又は−NRC(O)−である。
[314] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、Mは、結合であり、Mは、−NR−又は−NRC(O)−である。
[315] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルであり;Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−N、−OH、メチル、エチル、プロピル、−C≡CH;−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtである。
[316] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、−C≡CH;−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtから選択される。
[317] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、少なくとも1つのRは、−アルキレン−NH、−アルキレン−NHR、又は−アルキレン−NRから選択される。
[318] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、少なくとも1つのRは、1つ以上のRにより場合により置換されている4〜7員ヘテロシクリルである。
[319] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルである。
[320] 式(II)又は(IIA)の化合物の一実施形態において、化合物は、以下の表3、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
[321] 一実施形態において、本開示は、式(II’)の構造:
Figure 2021522328
[322] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を有する化合物(式中、
[323] M及びMは、それぞれ独立して、結合、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でなく、又は両方とも結合でないことを条件とし;
[324] R及びRは、それぞれ独立して、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、又はヘテロアリールから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルは、1つ以上のR5aにより場合により置換されており、但しR及びRが1,3−ジオキソイソインドリン−2−イルでないことを条件とし;
[325] Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、又はヘテロアリールから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルは、1つ以上のR5aにより場合により置換されており;
[326] Rは、それぞれ独立して、H又はアルキルであり;
[327] R5aは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、NH、NHR6a、NO、NR6a6a、OH、OR6a、又はR6aであり;
[328] R6aは、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのR6aは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよい)を提供する。
[329] 一実施形態において、式(II’)中のMは、結合である。別の実施形態において、式(II’)中のMは、結合である。一実施形態において、式(II’)中のMは、結合であり、Mは、−NR−又は−NRC(O)−である。一実施形態において、式(II’)中のMは、結合であり、Mは、−NR−又は−NRC(O)−である。一実施形態において、M又はMの定義のそれぞれの出現におけるRは、独立して、H又はC1〜C3アルキルである。
[330] 一実施形態において、式(II’)中のM及びMは、それぞれ独立して、−NH−、−N(CH)−、−NHC(O)−、又は−N(CH)C(O)−から選択される。
[331] 一実施形態において、式(II’)中のR、R、及びRは、それぞれ独立して、フェニル、5〜10員ヘテロアリール、又は5〜10員ヘテロシクリルから選択され、それぞれのアリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている。
[332] 式(II’)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているアリールである。別の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているフェニルである。一実施形態において、Rは、非置換フェニルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているヘテロアリールである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリジルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリミジニルである。一実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている二環式ヘテロアリールである。別の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている
Figure 2021522328
である。
[333] 式(II’)の化合物の一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているヘテロシクリルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているテトラヒドロピラニルである。
[334] 式(II’)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているアリールである。別の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているフェニルである。一実施形態において、Rは、非置換フェニルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているヘテロアリールである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリジルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリミジニルである。一実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている二環式ヘテロアリールである。別の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている
Figure 2021522328
である。
[335] 式(II’)の化合物の一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているヘテロシクリルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているテトラヒドロピラニルである。
[336] 式(II’)の化合物の一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているアリールである。別の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているフェニルである。一実施形態において、Rは、非置換フェニルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリジルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリミジニルである。一実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている二環式ヘテロアリールである。別の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている
Figure 2021522328
である。
[337] 式(II’)の化合物の一部の実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリジルである。他の実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている2−ピリジルである。一部の実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、少なくとも1つのメチルにより置換されており、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリジルである。一実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリジルである。一実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているピリジルである。
[338] 式(II’)の化合物の一部の実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている
Figure 2021522328
である。一実施形態において、R5aは、C1〜C3アルキルである。別の実施形態において、R5aは、メチルである。
[339] 式(II’)の化合物の一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている
Figure 2021522328
である。一実施形態において、R5aは、C1〜C3アルキルである。別の実施形態において、R5aは、メチルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されている
Figure 2021522328
である。一実施形態において、R5aは、C1〜C3アルキルである。別の実施形態において、R5aは、メチルである。
[340] 式(II’)の化合物の一部の実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、
Figure 2021522328
である。一部の実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。一部の実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。
[341] 式(II’)の化合物の一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているヘテロシクリルである。一部の実施形態において、Rは、1つ以上のR5aにより場合により置換されているテトラヒドロピラニルである。
[342] 式(II’)の化合物の一実施形態において、Rは、アルキルである。一実施形態において、Rは、C1〜C6アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−プロピル、i−ブチル、sec−ブチル、又はt−ブチルである。一実施形態において、Rは、シクロアルキルである。別の実施形態において、Rは、シクロヘキシルである。
[343] 式(II’)の化合物の一実施形態において、R、R、又はRの定義のそれぞれの出現におけるR5aは、独立して、I、Br、Cl、F、又はC1〜C6アルキルから選択される。別の実施形態において、R、R、又はRの定義のそれぞれの出現におけるR5aは、独立して、I、Br、Cl、F、又はC1〜C3アルキルから選択される。一部の実施形態において、R、R、又はRの定義のそれぞれの出現におけるR5aは、独立して、I、Br、Cl、F、又はメチルから選択される。
[344] 式(II’)の化合物の一実施形態において、R5aは、それぞれ独立して、−CH、I、Br、Cl、F、CN、NH、NO、OH、OCF、OMe、−NMe、−NEt、又は
Figure 2021522328
である。
[345] 一実施形態において、式(II’)の化合物は、以下の表3A、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。
Figure 2021522328
Figure 2021522328
[346] 一実施形態において、本開示は、式(IIB)の構造:
Figure 2021522328
[347] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を有する化合物(式中、
[348] R及びRは、それぞれ独立して、それぞれ1つ以上のRにより場合により置換されているアリール又はヘテロアリールから選択され;
[349] Rは、それぞれ1つ以上のRにより場合により置換されているアリール又はヘテロアリールから選択され;
[350] Rは、それぞれ独立して、H又は−C〜Cアルキルであり;
[351] Rは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
[352] Rは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
[353] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF−、−OCF、−CN、−アルキレン−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−アルキレン−NH、−NHR、−アルキレン−NHR、−NO、−NR、−アルキレン−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている)を提供する。
[354] 式(IIA)及び/又は(IIB)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニル又は5〜6員ヘテロアリールである。一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニル又はピリジルである。
[355] 式(IIA)及び/又は(IIB)の化合物の一実施形態において、Rは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、メチル、−CN、−−CH−CN、−NH、−CH−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)OMeから選択される1つの置換基により場合により置換されているフェニル又はピリジルである。一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。
[356] 式(IIA)及び/又は(IIB)の化合物の一実施形態において、少なくとも1つのRは、メチル又は−OHである。一実施形態において、R上の少なくとも1つのR置換基は、−CH−NHである。
[357] 式(IIA)及び/又は(IIB)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルである。一実施形態において、Rは、R上の少なくとも1つのR置換基により置換されているフェニルであり、それは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、メチル、−CN、−CH−CN、−NH、−CH−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)OMeである。
[358] 式(IIA)及び/又は(IIB)の化合物の一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。
[359] 式(IIA)及び/又は(IIB)の化合物の一実施形態において、
[360] Rは、
Figure 2021522328
であり;
[361] R7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
[362] R7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つのR5bにより場合により置換されており;
[363] R5bは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
[364] R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの少なくとも1つは、Hでない。
[365] 式(IIA)及び/又は(IIB)の化合物の一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、R7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、又は4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは、1つのR5bにより場合により置換されている。
[366] 式(IIA)及び/又は(IIB)の化合物の一実施形態において、R7cは、−OCFである。一実施形態において、R7cは、4〜6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは、1つのR5bにより場合により置換されている。一実施形態において、R7cは、6員ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは、1つのR5bにより場合により置換されている。一実施形態において、R7cは、1つのR5bにより場合により置換されているピペラジニルである。一実施形態において、R7cは、
Figure 2021522328
である。
[367] 一実施形態において、式(IIA)及び/又は(IIB)の化合物は、以下の表3B、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。
[368]
Figure 2021522328
[369] 一実施形態において、本開示は、薬学的に許容可能な担体又は薬学的に許容可能な賦形剤と、式(II)、(II’)、及び/又は(IIA)〜(IIB)のいずれか1つの化合物とを含む医薬組成物を提供する。
[370] 一実施形態において、本開示は、式(III)の構造:
Figure 2021522328
[371] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を含む化合物(式中、
[372] L、L及びLは、それぞれ独立して、結合、アルキレン、又はアルケニレンから選択され;
[373] M及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−、−N(C(O)R)−、−C(O)NR−、−NRC(O)NR−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、−S(O)−、−S(O)NR−、又は−NRS(O)−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でないことを条件とし;
[374] R及びRは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[375] Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[376] Rは、それぞれ独立して、H、アルキルであり、それぞれのアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[377] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキレン−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COR、−COOH、−NH、−アルキレン−NH、−NHR、−アルキレン−NHR、−NO、−NR、−アルキレン−NR、−NRCOR、−(アルキレン)NRCOR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、ヘテロシクリル、又は−アルキレン−ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[378] Rは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
[379] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキレン−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−アルキレン−NH、−NHR、−アルキレン−NHR、−NO、−NR、−アルキレン−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[380] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、又は−SRであり;
[381] mは、0、1、又は2であり;
[382] 化合物は、N,N’−(1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジイル)ジベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)フラン−2−カルボキサミド、N−(5−シンナムアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ベンズアミド、N−(1−フェニル−5−(フェニルアミノ)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ベンズアミド、4−フルオロ−N−(5−(4−メトキシベンズアミド)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ベンズアミド、N,N’−(1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジイル)ビス(4−メチルベンズアミド)、N−(5−((2−クロロベンジル)アミノ)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−フルオロベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−フルオロベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−ニトロベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−3−ニトロベンズアミド、及び4−((3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)カルバモイル)安息香酸でない)を提供する。
[383] 式(III)の化合物の一実施形態において、L、L及びLは、それぞれ独立して、結合である。
[384] 式(III)の化合物の一実施形態において、Lは、結合であり、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているアリール又はヘテロアリールである。一実施形態において、Lは、結合であり、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルである。
[385] 式(III)の化合物の一実施形態において、Rは、I、Br、Cl、F、−CH、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−NMe、−(C〜Cアルキレン)−NMe、−NO、−N、−OH、OR、R、−SH、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールから選択される1つ以上のRにより場合により置換されており、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている。
[386] 式(III)の化合物の一実施形態において、Rは、少なくとも1つのRにより置換されており、それは、1つ以上のRにより場合により置換されている4〜6員ヘテロシクリルである。
[387] 一実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIIA)の構造:
Figure 2021522328
[388] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[389] M及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でないことを条件とし;
[390] R及びRは、それぞれ独立して、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルであり;
[391] R又はRの少なくとも1つは、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜C10アルキル)又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)により置換されており;
[392] Rは、
Figure 2021522328
であり;
[393] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[394] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、−C(O)O(C〜Cアルキル)、−CO(C〜C10アルキル)、−NHCO(C〜C10アルキル)、−N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜C10アルキル)、又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)であり;
[395] R7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
[396] R7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている)を有する。
[397] 一実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIIB)の構造:
Figure 2021522328
[398] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[399] M及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でないことを条件とし;
[400] R及びRは、それぞれ独立して、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルであり;
[401] Rは、1つ以上のRにより置換されているフェニルであり;
[402] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[403] Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、−C(O)O(C〜Cアルキル)、−CO(C〜C10アルキル)、−NHCO(C〜C10アルキル)、−N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜C10アルキル)、又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)であり;
[404] 少なくとも1つのRは、1つ以上のRにより場合によりさらに置換されている−CO(C〜C10アルキル)により置換されているヘテロシクリルである)を有する。
[405] 一実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIIC)の構造:
Figure 2021522328
[406] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[407] M及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
[408] R及びRは、それぞれ独立して、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルであり;
[409] Rは、
Figure 2021522328
であり;
[410] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[411] R7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
[412] R7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[413] Rは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、−C(O)O(C〜Cアルキル)、4〜6員ヘテロシクリル、又は−(C〜Cアルキレン)−(4〜6員ヘテロシクリル)であり、ヘテロシクリルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[414] Rは、−C〜Cアルキルであり;
[415] Rは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、又は−C〜Cアルキルであり;
[416] R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの少なくとも1つは、Hでない)を有する。
[417] 一実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIID)の構造:
Figure 2021522328
[418] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[419] M及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
[420] Rは、1つのR5aにより場合により置換されているフェニルであり;
[421] Rは、1つのR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
[422] Rは、
Figure 2021522328
であり;
[423] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[424] R7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
[425] R7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つのR5bにより場合により置換されており;
[426] R5aは、−(C〜Cアルキレン)−(4〜6員ヘテロシクリル)であり、ヘテロシクリルは、1つのRにより場合により置換されており;
[427] R5bは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
[428] Rは、−C〜Cアルキルであり;
[429] Rは、−C〜Cアルキルであり;
[430] R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの少なくとも1つは、Hでない)を有する。
[431] 一実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIIE)の構造:
Figure 2021522328
[432] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
[433] M及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
[434] Rは、−(C〜Cアルキレン)−(5〜6員ヘテロシクリル)により場合により置換されているフェニルであり、ヘテロシクリルは、1つのRにより場合により置換されており;
[435] Rは、1つのR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
[436] Rは、
Figure 2021522328
であり;
[437] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[438] R7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
[439] R7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つのR5bにより場合により置換されており;
[440] R5bは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
[441] Rは、−C〜Cアルキルであり;
[442] Rは、−C〜Cアルキルである)を有する。
[443] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIB)の化合物の一部の実施形態において、M及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択される。
[444] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、M及びMは、それぞれ、−NRC(O)−又は−C(O)NR−である。一実施形態において、M及びMは、それぞれ、−NHC(O)−又は−C(O)NH−である。
[445] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して、フェニル又は5〜10員ヘテロアリールから選択され、それぞれのフェニル及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている。
[446] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜Cアルキル)又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されている。一部の実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、−CHNHCO(C〜Cアルキル)又は−CHN(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されている。
[447] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、Rは、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜Cアルキル)又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されているフェニルである。一部の実施形態において、Rは、−CHNHCO(C〜Cアルキル)又は−CHN(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されているフェニルである。一部の実施形態において、Rは、CHNHCO(C〜Cアルキル)又は−CHN(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されているフェニルである。
[448] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。
[449] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、Rは、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜Cアルキル)又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されているフェニルである。一部の実施形態において、Rは、−CHNHCO(C〜Cアルキル)又は−CHN(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されているフェニルである。一部の実施形態において、Rは、CHNHCO(C〜Cアルキル)又は−CHN(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されているフェニルである。
[450] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。
[451] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、−C≡CH;−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtから選択される1つ以上の置換基により場合により置換されているフェニルである。
[452] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、R及びRの少なくとも1つは、−CH−NH、−CH−NHMe、又は−CH−NMeにより置換されているフェニルである。一実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜Cアルキル)又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されている。一実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、−CHNHCO(C〜Cアルキル)又は−CHN(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されている。
[453] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜Cアルキル)又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されており、Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CH、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−NMe、−(C〜Cアルキレン)−NMe、−NO、−N、−OH、OR、R、−SH、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている。一実施形態において、R又はRの少なくとも1つは、−CHNHCO(C〜Cアルキル)又は−CHN(C〜Cアルキル)CO(C〜Cアルキル)により置換されており、Rは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CH、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−NMe、−(C〜Cアルキレン)−NMe、−NO、−N、−OH、OR、R、−SH、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている。
[454] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、Rは、6員ヘテロシクリルにより置換されているフェニルであり、6員ヘテロシクリルは、−CO(C〜C10アルキル)により置換されている。一実施形態において、Rは、O、N、及びSから選択される1又は2つのヘテロ原子を含む6員ヘテロシクリルにより置換されているフェニルであり、6員ヘテロシクリルは、−CO(C〜C10アルキル)により置換されている。
[455] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、Rは、ピペリジン又はピペラジンにより置換されているフェニルであり、ピペリジン又はピペラジンは、−CO(C〜C10アルキル)により置換されている。一実施形態において、Rは、ピペリジン又はピペラジンにより置換されているフェニルであり、ピペリジン又はピペラジンは、−CO(C〜C10アルキル)により置換されている。
[456] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、−C≡CH;−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtである。一部の実施形態において、R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの3つは、Hである。一部の実施形態において、R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの4つは、Hである。一部の実施形態において、R7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、Hである。
[457] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、R7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、又は−C〜Cハロアルコキシである。一部の実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、R7cは、−OCFである。
[458] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、R、R、及びRの少なくとも1つは、−(C〜Cアルキレン)−(4〜6員ヘテロシクリル)により置換されているフェニルであり、ヘテロシクリルは、1つのRにより場合により置換されている。一実施形態において、R、R、及びRの少なくとも1つは、フェニルであり、メチル、エチル、−C≡CH、I、Br、Cl、F、−CF、−CN、−CHCN、−CHCHCN、−NH、−CH−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe又は−CH−NMeの少なくとも1つにより置換されている。
[459] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、それぞれの出現におけるRは、独立して、H又はC〜Cアルキルである。
[460] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一部の実施形態において、Rは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、−C(O)O(C〜Cアルキル)、4〜6員ヘテロシクリル、又は−(C〜Cアルキレン)−(4〜6員ヘテロシクリル)から選択され、ヘテロシクリルは、1つ以上のRにより場合により置換されている。
[461] 式(III)及び/又は(IIIC)の化合物の一部の実施形態において、Rは、−(C〜Cアルキレン)−(4〜6員ヘテロシクリル)であり、ヘテロシクリルは、1つのRにより場合により置換されている。一実施形態において、Rは、−CH−NH、−CH−NHMe、又は−CH−NMeである。
[462] 式(III)及び/又は(IIID)の化合物の一部の実施形態において、R5aは、−CH−(6員ヘテロシクリル)であり、ヘテロシクリルは、1つのRにより場合により置換されている。一実施形態において、R5aは、−CH−(ピペラジニル)であり、ピペラジニルは、1つのRにより場合により置換されている。一実施形態において、R5aは、
Figure 2021522328
である。
[463] 一実施形態において、式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物は、表Aの化合物を除外する。一実施形態において、式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物は、表Bの化合物を除外する。
[464] 一部の実施形態において、式(I)、(I’)、(IA)、(IB)、(IB’)、(IC)、(ID)、(IE)、及び/又は(IF)について本明細書に開示の種々の実施形態は、式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物に適用することができる。
[465] 式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物の一実施形態において、化合物は、以下の表3C、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。
Figure 2021522328
[466] 一実施形態において、本開示は、式(III)及び/又は(IIIA)〜(IIIE)の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩のいずれか1つ、並びに薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。一実施形態において、医薬組成物は、表3Cから選択される化合物、又は薬学的に許容可能なその塩、及び薬学的に許容可能な担体を含む。
[467] 一実施形態において、本開示は、薬学的に許容可能な担体又は薬学的に許容可能な賦形剤及び表3、3A、3B、3C又は3Dからの化合物を含むことを提供する。
[468] R5。
[469] 一実施形態において、本開示は、式(IV)の構造:
Figure 2021522328
[470] 又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を含む化合物(式中、
[471] M及びMは、それぞれ独立して、結合、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され、但しM及びMが両方とも結合でないことを条件とし;
[472] R及びRは、それぞれ独立して、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニル又はピリジルであり;
[473] Rは、
Figure 2021522328
であり;
[474] Rは、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
[475] R7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
[476] R7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[477] Rは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、−C(O)O(C〜Cアルキル)、−(C〜Cアルキレン)−NHCO(4〜6員ヘテロシクリル)、−(C〜Cアルキレン)−NRCO(4〜6員ヘテロシクリル)、4〜6員ヘテロシクリル、又は−(C〜Cアルキレン)−(4〜6員ヘテロシクリル)であり、ヘテロシクリルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[478] 少なくとも1つのRが存在し、−CHNH、−CHNHR、−CHNR、−CHNHCO(ヘテロシクリル)、−CHNRCO(ヘテロシクリル)、又は−CH−ヘテロシクリルから選択され、ヘテロシクリルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
[479] Rは、−C〜Cアルキルであり;
[480] Rは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、又は−C〜Cアルキルであり;
[481] R7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの少なくとも1つは、Hでない)を提供する。
[482] 式(IV)の化合物の一実施形態において、R及びRは、それぞれ1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルである。式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルである。
[483][484] 式(IV)の化合物の一実施形態において、M及びMは、それぞれ、−NHC(O)−又は−C(O)NH−である。
[485] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されている2−ピリジルである。
[486] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、式中、nは、0、1、2、又は3である。
[487] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、nは、0、1、又は2であり、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルである。
[488] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェノールである。一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、nは、0、1、2、又は3である。一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、nは、0、1又は2である。一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、nは、0又は1である。
[489] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルである。
[490] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、nは、0、1、2、又は3であり、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルである。式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
であり、nは、0又は1であり、Rは、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルである。
[491] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。式(IV)の化合物の一実施形態において、−M−Rは、
Figure 2021522328
である。
[492] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、Rは、フェニル、
Figure 2021522328
である。一実施形態において、Rは、
Figure 2021522328
である。
[493] 式(IV)の化合物の一実施形態において、R7b及びR7cは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CH、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−NMe、−(C〜Cアルキレン)−NMe、−NO、−N、−OH、OR、R、−SH、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている。一実施形態において、R7b及びR7cは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CH、−CHF、−CHF、−CF、又は−OCFである。一実施形態において、R7b及びR7cは、それぞれ独立して、H、F、又は−OCFである。
[494] 式(IV)の化合物の一実施形態において、少なくとも1つのRは、1つ以上のRにより場合により置換されている4〜6員ヘテロシクリルである。
[495] 式(IV)の化合物の一実施形態において、少なくとも1つのRが存在し、−CHNH、−CHNHCH、−CHNHCHCH3、−CHNHCHCHCH、−CHNHCH(CH、−CHNHCO(Cアルキル)、−CH−モルホリニル、−CH−ピペラジニル、又は−CHNHCO(ピロリドニル)から選択され、モルホリニル、ピペラジニル、及びピロリドニルは、それぞれ、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、又は−C〜Cアルキルにより場合により置換されている。
[496] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、−CHNH、−CHNHCH、−CHNHCHCH、−CHNHCHCHCH、−CHNHCH(CH、−CHNHCO(Cアルキル)、−CH−モルホリニル、−CH−ピペラジニル、又は−CHNHCO(ピロリドニル)から選択される少なくとも1つの基により置換されており、モルホリニル、ピペラジニル、及びピロリドニルは、それぞれ、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、又は−C〜Cアルキルにより場合により置換されており、Rは、1つ以上のRにより場合によりさらに置換されている。一実施形態において、Rは、少なくとも1つのRにより置換されており、少なくとも1つのRは、−CHNH、−CHNHCH、−CHNHCHCH、−CHNHCHCHCH、−CHNHCH(CH、−CHNHCO(Cアルキル)、
Figure 2021522328
から選択される。一実施形態において、Rは、少なくとも1つのRにより置換されており、少なくとも1つのRは、−CHNHである。
[497] 式(IV)の化合物の一実施形態において、Rは、−CHNH、−CHNHCH、−CHNHCHCH、−CHNHCHCHCH、−CHNHCH(CH、−CHNHCO(Cアルキル)、−CH−モルホリニル、−CH−ピペラジニル、又は−CHNHCO(ピロリドニル)から選択される少なくとも1つの基により置換されており、モルホリニル、ピペラジニル、及びピロリドニルは、それぞれ、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、又は−C〜Cアルキルにより場合により置換されており、Rは、1つ以上のRにより場合によりさらに置換されている。一実施形態において、Rは、少なくとも1つのRにより置換されており、少なくとも1つのRは、−CHNH、−CHNHCH、−CHNHCHCH、−CHNHCHCHCH、−CHNHCH(CH、−CHNHCO(Cアルキル)、
Figure 2021522328
から選択される。一実施形態において、Rは、少なくとも1つのRにより置換されており、少なくとも1つのRは、−CHNHである。
[498] 一実施形態において、化合物は、以下の表3D、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。
Figure 2021522328
Figure 2021522328
Figure 2021522328
[499] 一実施形態において、本開示は、式(IV)の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩のいずれか1つ、及び薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。
[500] 一実施形態において、本開示は、表3Dの化合物、又は薬学的に許容可能なその塩のいずれか1つ、及び薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。
[501] 一実施形態において、本開示は、本明細書に開示の医薬組成物を提供し、それは、1つの追加の治療活性剤を含む。
[502] 一部の実施形態において、本発明のParkinリガーゼアクチベーターは、
Figure 2021522328
から選択される1つ以上の化合物を除外する。
[503] 一実施形態において、本発明のParkinリガーゼアクチベーターは、表Aの化合物を除外する。
Figure 2021522328
Figure 2021522328
[504] 別の実施形態において、上記の化合物は、特定の機能的特徴を有し得る。一実施形態において、化合物は、患者における約10%から約70%の経口バイオアベイラビリティを有し得る。別の実施形態において、化合物は、約10%から約50%の経口バイオアベイラビリティを有し得る。別の実施形態において、化合物は、約10%から約30%の経口バイオアベイラビリティを有し得る。別の実施形態において、化合物は、約20%超の経口バイオアベイラビリティを有し得る。
[505] 別の実施形態において、化合物は、経口投与される場合、患者における約0.2時間から約2時間のTmaxを有する。別の実施形態において、化合物は、患者における約0.3時間から約1時間のTmaxを有し得る。別の実施形態において、化合物は、患者における約0.4時間から約0.6時間のTmaxを有し得る。
[506] 別の実施形態において、化合物は、経口投与される場合、患者における約100ng/mLから約1,000ng/mLのCmaxを有し得る。別の実施形態において、化合物は、経口投与される場合、患者における約150ng/mLから約500ng/mLのCmaxを有し得る。別の実施形態において、化合物は、経口投与される場合、患者における約200ng/mLから約400ng/mLのCmaxを有し得る。
[507] 別の実施形態において、化合物は、約100分超のヒト肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。別の実施形態において、化合物は、約300分超のヒト肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。別の実施形態において、化合物は、約500分超のヒト肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。
[508] 別の実施形態において、化合物は、約100分から約1,000分のヒト肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。別の実施形態において、化合物は、約200分から約800分のヒト肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。別の実施形態において、化合物は、約500分から約700分のヒト肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。
[509] 別の実施形態において、化合物は、約100分超のラット肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。別の実施形態において、化合物は、約300分超のラット肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。別の実施形態において、化合物は、約500分超のラット肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。
[510] 別の実施形態において、化合物は、約100分から約1,000分のラット肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。別の実施形態において、化合物は、約200分から約800分のラット肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。別の実施形態において、化合物は、約500分から約700分のラット肝ミクロソーム中の半減期を有し得る。
[511] 具体的な実施形態において、上記の機能的特徴のいずれかを有する化合物は、式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物であり得る。具体的な実施形態において、上記の機能的特徴を有する化合物は、表1、表1A、表2、表3、表3A、表3B、表3C、及び/又は表3Dからのものであり得る。
方法
[512] 多くの癌又は腫瘍発生は、G1/S細胞周期移行を調節する遺伝子変化に関連する。ヒト癌に寄与する多くの遺伝子変更が存在する一方、多数の突然変異は、細胞周期のG1期、特にG1からの出口を介して進行を調節するタンパク質をコードする遺伝子中に存在する。G1/S細胞周期スイッチの潜在的な調節因子は、parkinリガーゼである。Parkinリガーゼは、少なくともサイクリンD1を分解し、したがって、サイクリンD1と、G1/Sスイッチにおけるキー調節因子CDK4/6との結合に影響を与えると考えられる。
[513] 多くの癌は、さらなる下流の細胞周期の進行を制御するRbチェックポイント経路中に存在するタンパク質中の突然変異を特異的に保有する。例えば、p16、p15及び/又はp21タンパク質中の突然変異又はサイクリンD遺伝子の増幅である。このような突然変異は、Rbのリン酸化を増加させ、E2Fの放出を増加させ得るG1サイクリンD−CDK4/6二量体複合体の形成を優先し得、G1期からS期へ細胞を促進する。Parkinリガーゼアクチベーターは、サイクリンD及び/又はサイクリンEの分解、それによるG1サイクリンD−CDK4/6二量体複合体形成の最小化並びに細胞停止又は老化の惹起において有用であり得る。したがって、本明細書に開示のParkinリガーゼアクチベーターは、Rbチェックポイント経路中の異常に高い発現レベルの規定のタンパク質(例えば、サイクリンD、サイクリンE)を有する対象又はRbチェックポイント経路中に存在するタンパク質中の突然変異(例えば、p15、p16、p21)を保有する対象の治療において有用であり得る。一部の癌は、Rbチェックポイント経路と関連する1つ以上の遺伝子の増幅を引き起こし得るRbチェックポイント経路中の規定のタンパク質の染色体転座を有する(参照により全体として本明細書に組み込まれるBody, S. et al. Scientific Reports 2017, 7, 13946参照)。
[514] さらに、例えば、本明細書に開示のParkinリガーゼアクチベーターの投与によるParkinリガーゼの活性化の増加は、G1/Sスイッチ及び/又は老化と関連する任意のタンパク質の突然変異を有する患者/癌細胞に特に感受性であることが考えられる。したがって、本明細書の方法の一実施形態において、対象中のParkinリガーゼは、野生型であり、又は依然としてその機能を有し、サイクリンDの分解をもたらす。
[515] 一実施形態において、本開示は、癌の治療が必要とされる対象における癌を治療する方法であって、対象にParkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、Parkinリガーゼアクチベーターは、細胞中の老化を誘導し、又は延長させる方法を提供する。別の実施形態において、対象は、G1/Sスイッチ及び/又は老化と関連するタンパク質中の少なくとも1つの突然変異を有する。別の実施形態において、対象は、G1/Sスイッチ及び/又は老化と関連するタンパク質中の少なくとも1つの突然変異を有し、対象中のParkinリガーゼは野生型であり、又は依然としてその機能を有し、サイクリンDの分解をもたらす。一実施形態において、突然変異タンパク質は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p21、p27、p14、p15、及びp16からなる群の1つ以上から選択される。一実施形態において、突然変異タンパク質は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE及びサイクリンE1からなる群の1つ以上から選択される。一実施形態において、突然変異タンパク質は、p53である。
[516] 別の実施形態において、G1/Sスイッチ及び/又は老化と関連するタンパク質又は補因子の発現レベルを、対象において決定する。別の実施形態において、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16の発現レベル及び/又は活性を、対象において決定する。別の実施形態において、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、parkinリガーゼ、及び/又はp16の発現レベル及び/又は活性を、対象の癌細胞中で決定する。
[517] 別の実施形態において、G1/Sスイッチ及び/又は老化と関連する遺伝子のゲノタイプを、患者において決定する。具体的な実施形態において、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子を、対象において決定する。別の具体的な実施形態において、タンパク質コード遺伝子を、対象の癌細胞中で決定する。別の実施形態において、患者におけるG1/Sスイッチ及び/又は老化と関連するタンパク質に関する発現レベル、活性及び/又はゲノタイプを決定して対象についての特定の癌治療レジメンを確立する。別の実施形態において、タンパク質は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、parkinリガーゼ、及び/又はp16である。別の実施形態において、発現レベル、活性及び/又はゲノタイプを、患者の癌細胞から決定する。別の実施形態において、発現レベル、活性及び/又はゲノタイプを決定した後、対象にparkinリガーゼアクチベーターを含むレジメンを施与する。別の実施形態において、parkinリガーゼアクチベーターは、トリアゾール化合物又は薬学的に許容可能なその塩である。別の実施形態において、parkinリガーゼアクチベーターは、本明細書に開示の化合物又は薬学的に許容可能なその塩である。
[518] 一実施形態において、本開示は、癌の治療が必要とされる対象における癌を治療する方法であって、対象にParkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、Rbチェックポイント経路中のタンパク質の突然変異形態を有する方法を提供する。
[519] 一実施形態において、本開示は、癌の治療が必要とされる対象における癌を治療する方法であって、対象にParkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、Rbチェックポイント経路と、及び/又はG1/Sスイッチ及び/又は老化と関連する1つ以上の遺伝子の染色体転座を有する方法を提供する。一実施形態において、染色体転座が生じる1つ以上の遺伝子は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子から選択される。一実施形態において、染色体転座は、サイクリンDのタンパク質コード遺伝子中で生じる。一実施形態において、サイクリンDの染色体転座は、サイクリンD増幅をもたらす。
[520] 一実施形態において、本開示は、異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD活性の阻害又は低減が必要とされる対象における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD活性を阻害し、又は低減させる方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法を提供する。一実施形態において、本開示は、異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性の阻害又は低減が必要とされる対象における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性を阻害し、又は低減させる方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法を提供する。
[521] 一実施形態において、本開示は、ヒト細胞における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD活性又は発現を阻害し、又は低減させる方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩をヒト細胞と接触させることを含む方法を提供する。一実施形態において、本開示は、ヒト細胞における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性又は発現を阻害し、又は低減させる方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩をヒト細胞と接触させることを含む方法を提供する。
[522] 一実施形態において、本開示は、細胞周期停止又は老化の誘導が必要とされる対象における細胞周期停止又は老化を誘導する方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法を提供する。
[523] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、癌は、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、AIDS関連癌、カポジ肉腫、脂肪肉腫、軟部組織肉腫、リンパ腫、肛門癌、虫垂癌、星状細胞腫、小児非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍、基底細胞癌、皮膚癌(非黒色腫)、小児胆管癌、肝臓外膀胱癌、骨癌、ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、骨肉腫及び悪性線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、頭蓋咽頭腫、上衣腫、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、カルチノイド腫瘍、原発不明の消化管癌、心臓腫瘍、原発性リンパ腫、子宮頸癌、小児癌、脊索腫、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性腫瘍、結腸癌、結腸直腸癌、皮膚T細胞リンパ腫、非浸潤性乳管癌、子宮内膜癌、上衣腫、食道癌、嗅神経芽細胞腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝臓外胆管癌、眼癌、眼内黒色腫、網膜芽細胞腫、骨の悪性線維性組織球腫、及び骨肉腫、胆嚢癌、胃癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、性腺外癌、卵巣癌、精巣癌、妊娠性絨毛疾患、神経膠腫、脳幹癌、有毛細胞白血病、頭頸部癌、心臓癌、肝細胞(肝臓)癌、組織球症、ランゲルハンス細胞癌、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、眼内黒色腫、島細胞腫瘍、膵神経内分泌腫瘍、腎臓癌、腎細胞癌、ウィルムス腫瘍及び他の小児腎臓腫瘍、ランゲルハンス細胞組織球症、咽頭癌、白血病、慢性リンパ性癌、慢性骨髄性癌、有毛細胞癌、口唇及び口腔内癌、肝臓癌(原発性)、上皮内小葉癌(LCIS)、肺癌、非小細胞癌、小細胞癌、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、皮膚T細胞(菌状息肉腫及びセザリー症候群)、ホジキン癌、非ホジキン癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、男性乳癌、骨の悪性線維性組織球腫、及び骨肉腫、黒色腫、眼内(眼)癌、メルケル細胞癌、中皮腫、原発不明の悪性転移性扁平上皮性頸部癌、NUT遺伝子が関与する正中線管癌、口腔癌、多発性内分泌腺腫症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性骨髄増殖性腫瘍、鼻腔及び副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌、口腔癌、口腔内癌、口唇及び中咽頭癌、骨肉腫及び骨の悪性線維性組織球腫、上皮癌、低悪性度腫瘍、膵臓癌、膵神経内分泌腫瘍(島細胞腫瘍)、乳頭腫、傍神経節腫、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、形質細胞腫瘍/多発性骨髄腫、胸膜肺芽腫、原発性中枢神経系リンパ腫、直腸癌、腎細胞(腎臓)癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、肉腫、ユーイング癌、カポジ癌、骨肉腫(骨癌)、軟部組織癌、子宮癌、セザリー症候群、皮膚癌、小児黒色腫、メルケル細胞癌、非黒色腫、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、扁平上皮癌、皮膚癌(非黒色腫)、原発不明の小児扁平上皮性頸部癌、転移性癌、胃癌、T細胞リンパ腫、皮膚癌、精巣癌、咽頭癌、胸腺腫及び胸腺癌、甲状腺癌、原発不明の腎盂及び尿管の移行上皮癌、小児の癌、小児の希少癌、尿道癌、子宮癌、子宮内膜癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ウィルムス腫瘍、及び/又は女性の癌の1つ以上から選択される。
[524] 一実施形態において、癌は、肉腫、リンパ腫、結腸癌、肺癌、又は卵巣癌である。
[525] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p14、p21、p27、p15、及びp16からなる群の1つ以上から選択される。一実施形態において、突然変異タンパク質は、Rb、pRb、サイクリンD1及びサイクリンEからなる群の1つ以上から選択される。一実施形態において、突然変異タンパク質は、サイクリンD1、p14、p15、p16、p21、Rb、及び/又はp53からなる群の1つ以上から選択される。一部の実施形態において、突然変異タンパク質は、サイクリンD1である。
[526] 別の実施形態において、対象は、p16の損失又は野生型p16に対する活性の縮小を有する。具体的な実施形態において、損失又は活性の縮小は、p16の突然変異に起因する。別の実施形態において、突然変異は、点突然変異である。別の実施形態において、活性の損失は、欠失に起因する。別の実施形態において、欠失は、ホモ接合性又はヘテロ接合性のいずれかであり得る。
[527] 一実施形態において、突然変異タンパク質は、CCND1、CDKN2A、CDKN2B、CDKN1A、RB、及び/又はTP53から選択される1つ以上の遺伝子によりコードされる。
[528] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、点突然変異に由来する。別の実施形態において、サイクリンD1は、少なくとも1つの点突然変異を有する。一実施形態において、突然変異サイクリンD1は、R260H上の少なくとも1つの点突然変異を含む。一部の実施形態において、サイクリンD1の点突然変異は、T286Iである。
[529] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、サイクリンD1である。一実施形態において、突然変異サイクリンD1は、1又は2超のコピー数多型(CNV)を有する。一実施形態において、突然変異サイクリンD1は、2超のCNVを有する。一部の実施形態において、突然変異サイクリンD1は、CNV3、CNV4、CNV5、又はCNV6を有する。
[530] 一実施形態において、突然変異サイクリンD1は、CCND1中の1つ以上のゲノム欠失に起因する。
[531] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、少なくとも1つの点突然変異は、p14、p15、p16、及び/又はp21上に存在する。一実施形態において、突然変異p14、p15、p16、及び/又はp21は、H83Y、D84Y、D84V、R19H、又はR67L上の点突然変異の少なくとも1つを含む。一実施形態において、突然変異p21は、R90又はG23における少なくとも1つの終止コドン()を含む。
[532] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、p14、p15、p16、及び/又はp21である。一実施形態において、突然変異p21は、1又は2超のCNVを有する。一部の実施形態において、突然変異p21は、CNV1、CNV3、CNV4、CNV5、又はCNV6を有する。
[533] 一実施形態において、突然変異p14、p15、p16、及び/又はp21は、CDKN1A、CDKN2A、及び/又はCDKN2B中の1つ以上のゲノム欠失に起因する。
[534] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、少なくとも1つの点突然変異は、Rb上に存在する。一実施形態において、突然変異Rbは、K715における少なくとも1つの終止コドン()を含む。
[535] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、Rbである。一実施形態において、突然変異Rbは、1又は2超のCNVを有する。一部の実施形態において、突然変異Rbは、CNV1、CNV3、CNV4、CNV5、CNV6、又はCNV7を有する。
[536] 一実施形態において、突然変異Rbは、RB中の1つ以上のゲノム欠失に起因する。一実施形態において、Rbは、野生型である。
[537] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、少なくとも1つの点突然変異は、p53上に存在する。一実施形態において、突然変異p53は、R175H、R43H、M237I、R273H、C176W、R280K、L52R、L145R、R248W、及び/又はL130V上の少なくとも1つの点突然変異を含む。一実施形態において、突然変異p53は、R306、V73、S90、P153、R196、Y103、又はT118における少なくとも1つの終止コドン()を含む。
[538] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、p53である。一実施形態において、突然変異p53は、1又は2超のCNVを有する。
[539] 一実施形態において、突然変異p53は、TP53中の1つ以上のゲノム欠失に起因する。
[540] 別の実施形態において、考えられる上記の突然変異タンパク質のリストは、野生型であり、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p14、p21、p27、p15、及びp16からなる群の1つ以上から選択される全てのタンパク質が突然変異しているわけではない。具体的な実施形態において、parkinリガーゼは、野生型parkinリガーゼである。具体的な実施形態において、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p14、p21、p27、p15、及びp16からなる群の1つ以上から選択されるタンパク質は、野生型である。一実施形態において、野生型タンパク質は、Rb、pRb、サイクリンD1及びサイクリンEからなる群の1つ以上から選択される。一実施形態において、野生型タンパク質は、サイクリンD1、p14、p15、p16、p21、Rb、及び/又はp53からなる群の1つ以上から選択される。具体的な実施形態において、Rb及び/又はpRbは、野生型タンパク質である。具体的な実施形態において、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p14、p21、p27、p15、及びp16の野生型/突然変異パターンは、規定の癌性細胞系と同様である。一実施形態において、突然変異タンパク質は、表4に以下に示される細胞系中で観察される突然変異及び野生型タンパク質を含む。
Figure 2021522328
Figure 2021522328
[542] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、1又は2超のコピー数多型(CNV)を有する。一部の実施形態において、突然変異タンパク質は、CNV1、CNV3、CNV4、CNV5、CNV6、CNV7、CNV8、CNV9、又はCNV10を有する。
[543] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、点突然変異は、1つのアレル上のみに存在する。別の実施形態において、点突然変異は、2つのアレル上に存在する。
[544] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、本明細書に開示の突然変異のいずれかを保有する。
[545] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、野生型Rbを保有する。一実施形態において、対象は、野生型Rb並びにp14、p15、p16、及び/又はp21の損失を保有する。一実施形態において、対象は、野生型Rb及びp21の損失を保有する。一実施形態において、対象は、野生型Rb、p14、p15、p16、及び/又はp21の損失、並びに2超のCNVを有するサイクリンD1を保有する。一実施形態において、対象は、野生型Rb、p21の損失、及び2超のCNVを有するサイクリンD1を保有する。
[546] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、p14、p15、p16、及び/又はp21の損失を保有する。一実施形態において、対象は、p21の損失を保有する。本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、p14、p15、p16、及び/又はp21の損失並びに2超のCNVを有するサイクリンD1を保有する。一実施形態において、対象は、p21の損失及び2超のCNVを有するサイクリンD1を保有する。
[547] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、2超のCNVを有するサイクリンD1を保有する。
[548] 一実施形態において、突然変異タンパク質は、表5に以下に示される細胞系中で観察される突然変異を含む。
[549]
Figure 2021522328
[550] 一部の例において、突然変異タンパク質は、遺伝子増幅及び/又は過剰発現を促進し得る(全体として本明細書に組み込まれるWilliams, M. E. et al. Cancer Research (Suppl.) 1992, 52, 5541参照)。一部の癌において、サイクリンD遺伝子は、増幅することが示されている(全体として本明細書に組み込まれるJiang, W., et. al. Cancer Research 1992, 52, 2980;Herman, J. G., et. al. Cancer Research, 1995, 55, 4525;Nair B. C., et. al. Gene Ther. Mol. Biol. 2008, 12, 395参照)。
[551] 一実施形態において、突然変異タンパク質は、遺伝子増幅を促進する。一実施形態において、突然変異タンパク質は、Rbチェックポイント経路と関連する1つ以上の遺伝子の増幅を促進する。一実施形態において、突然変異タンパク質は、サイクリンD遺伝子の増幅を促進する。別の実施形態において、突然変異タンパク質は、p16、p15及び/又はp21タンパク質から選択される。一部の実施形態において、突然変異p16、p15及び/又はp21タンパク質は、サイクリンD遺伝子の増幅を促進する。
[552] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異タンパク質は、染色体転座を促進する。
[553] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異は、Rbチェックポイント経路と関連する1つ以上の遺伝子の過剰発現を提供する。本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異は、サイクリンD、サイクリンD1、及び/又はサイクリンEの過剰発現を提供する。本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、突然変異は、サイクリンD1の過剰発現を提供する。具体的な実施形態において、突然変異は、タンパク質上に存在し、突然変異は、サイクリンD、サイクリンD1、及び/又はサイクリンEの過剰発現を提供する。具体的な実施形態において、過剰発現タンパク質は、サイクリンD1である。別の実施形態において、サイクリンD、サイクリンD1、及び/又はサイクリンEの遺伝子が過剰発現される。具体的な実施形態において、過剰発現遺伝子は、サイクリンD1である。
[554] 本明細書に開示の方法のいずれかの一実施形態において、対象は、ヒトである。一実施形態において、対象は、本明細書に開示の突然変異のいずれか1つを保有する。
[555] 一実施形態において、本明細書に開示の方法のいずれかにおいて使用されるParkinリガーゼアクチベーターは、式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。一実施形態において、parkinアクチベーターは、表1、表1A、表2、表3 表3A、表3B、表3C、及び/又は表3Dからの化合物又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物であり得る。一実施形態において、本明細書に開示の方法のいずれかにおいて使用されるParkinリガーゼアクチベーターは、表3、及び3Aから3Dからの化合物又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。
[556] 一実施形態において、本明細書に開示の方法のいずれかにおいて使用されるParkinリガーゼアクチベーターは、
Figure 2021522328
又は薬学的に許容可能なその塩である。一実施形態において、本明細書に開示の方法のいずれかにおいて使用されるParkinリガーゼアクチベーターは、
Figure 2021522328
、又は薬学的に許容可能なその塩である。
[557] 一実施形態において、癌の治療が必要とされる対象における癌を治療する方法であって、対象に治療有効量の化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、Rbチェックポイント経路中のタンパク質の突然変異形態を有する方法が開示される。一実施形態において、癌の治療が必要とされる対象における癌を治療する方法であって、対象に治療有効量の化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、サイクリンD1、p14、p15、p16、p21、Rb、及び/又はp53から選択されるタンパク質の突然変異形態を有する方法が開示される。他の実施形態において、癌の治療が必要とされる対象における癌を治療する方法であって、対象に治療有効量の化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、サイクリンD1、p21、Rb、及び/又はp53から選択されるタンパク質の突然変異形態を有する方法が開示される。一実施形態において、タンパク質の突然変異形態は、点突然変異、2超のコピー数多型数、遺伝子増殖、及び/又は染色体転座から選択される形態の少なくとも1つであり、開示される。一実施形態において、肉腫、リンパ腫、結腸癌、肺癌、又は卵巣癌の治療が必要とされる対象における肉腫、リンパ腫、結腸癌、肺癌、又は卵巣癌を治療する方法であって、対象に治療有効量の化合物42若しくは化合物F、薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、Rbチェックポイント経路中のタンパク質の突然変異形態を有する方法が開示される。
[558] 一実施形態において、異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1、p21、Rb、及び/又はp53の阻害又は低減が必要とされる対象における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1、p21、Rb、及び/又はp53を阻害し、又は低減させる方法であって、対象に治療有効量の化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法が開示される。一実施形態において、異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1の阻害又は低減が必要とされる対象における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1を阻害し、又は低減させる方法であって、対象に治療有効量の化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法が開示される。
[559] 一実施形態において、細胞周期停止又は老化の誘導が必要とされる対象における細胞周期停止又は老化を誘導する方法であって、対象に治療有効量の化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、Rbチェックポイント経路中のタンパク質の突然変異形態を有する方法が開示される。一実施形態において、細胞周期停止又は老化の誘導が必要とされる対象における細胞周期停止又は老化を誘導する方法であって、対象に治療有効量の化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、サイクリンD1、p14、p15、p16、p21、Rb、及び/又はp53からの選択されるタンパク質の突然変異形態を有する方法が開示される。他の実施形態において、細胞周期停止又は老化の誘導が必要とされる対象における細胞周期停止又は老化を誘導する方法であって、対象に治療有効量の化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、対象は、サイクリンD1、p21、Rb、及び/又はp53から選択されるタンパク質の突然変異形態を有する方法が開示される。
[560] 一実施形態において、ヒト細胞における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1、p21、Rb、及び/又はp53活性又は発現を阻害し、又は低減させる方法であって、化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩をヒト細胞と接触させることを含む方法が開示される。一実施形態において、ヒト細胞における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性又は発現を阻害し、又は低減させる方法であって、化合物42若しくは化合物F、又は薬学的に許容可能なその塩をヒト細胞と接触させることを含む方法が開示される。一実施形態において、ヒト細胞は、本明細書に開示の任意の癌の細胞から選択される。一実施形態において、ヒト細胞は、本明細書に開示の突然変異のいずれか1つを保有する。
[561] 本明細書の方法のいずれか1つの一実施形態において、癌は、1つ以上の抗癌治療に抵抗して発症している。本明細書の方法のいずれか1つの一実施形態において、癌は、1つ以上のCDK4/6阻害剤に耐性である。本明細書の方法のいずれか1つの一実施形態において、癌は、パルボシクリブに耐性である。本明細書の方法のいずれか1つの一実施形態において、癌は、白金耐性である。
[562] 具体的な実施形態において、方法は、対象にParkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、癌の治療が必要とされる対象における癌を治療することを含み、対象は、Rbチェックポイント経路中のタンパク質の突然変異形態及び/又はp53の突然変異形態を有し、Parkinリガーゼアクチベーターは、式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、表1、表1A、表2、表3 表3A、表3B、表3C、及び/又は表3Dからの化合物又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物であり得る。具体的な実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、化合物42若しくは化合物F又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物である。
[563] 別の具体的な実施形態において、方法は、対象にParkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、癌の治療が必要とされる対象における癌を治療することを含み、対象は、サイクリンD発現又は活性の調節の欠陥を有する。別の具体的な実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、表1、表1A、表2、表3 表3A、表3B、表3C、及び/又は表3Dからの化合物又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物であり得る。具体的な実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、化合物42若しくは化合物F又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物である。
[564] 別の具体的な実施形態において、方法は、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、過剰発現野生型又は突然変異サイクリンD1活性の阻害又は低減が必要とされる対象における過剰発現野生型又は突然変異サイクリンD1活性を阻害し、又は低減させることを含み、Parkinリガーゼアクチベーターは、式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、表1、表1A、表2、表3 表3A、表3B、表3C、及び/又は表3Dからの化合物又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物であり得る。具体的な実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、化合物42若しくは化合物F又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物である。具体的な実施形態において、過剰発現野生型又は突然変異サイクリンD1活性は、タンパク質上の突然変異と関連し、又は突然変異は、Rbチェックポイント経路の1つ以上のタンパク質コード遺伝子若しくはp53の過剰発現、増幅、若しくは欠失を提供する。具体的な実施形態において、突然変異は、サイクリンD1遺伝子の過剰発現を提供する。具体的な実施形態において、過剰発現又は突然変異サイクリンD1活性は、ヒト細胞におけるものである。具体的な実施形態において、ヒト細胞は、癌細胞である。
[565] 別の実施形態において、対象は、サイクリンDの発現の増加をもたらす上流シグナリング経路中の突然変異を保有する。一部の実施形態において、サイクリンD1の転写を増加させることにより発現を増加させるシグナリング経路としては、MAPキナーゼ、ホスホイノシチド3−キナーゼ/プロテインキナーゼB(PI3K/Akt)シグナリング、IKK/IκB/NF−κB経路、Wnt/β−カテニンシグナリング、STATシグナリング、及び核内ホルモン受容体が挙げられる。これらと一致して、サイクリンD1プロモーターは、Ets、Fos/Jun、NF−κB、STAT、TCF、E2F、Sp1、EGR、及びERαについてのコンセンサス配列を有する。
[566] 別の具体的な実施形態において、方法は、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、細胞周期停止又は老化の誘導が必要とされる対象における細胞周期停止又は老化を誘導することを含み、Parkinリガーゼアクチベーターは、式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、表1、表1A、表2、表3 表3A、表3B、表3C、及び/又は表3Dからの化合物又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物であり得る。具体的な実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、化合物42若しくは化合物F又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物である。
[567] 別の実施形態において、本発明の方法は、対象にParkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、細胞成長の増加をもたらす機能不全Rbチェックポイント経路を有する対象を治療することを含む。具体的な実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物から選択される。一実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、表1、表1A、表2、表3 表3A、表3B、表3C、及び/又は表3Dからの化合物又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物であり得る。具体的な実施形態において、Parkinリガーゼアクチベーターは、化合物42若しくは化合物F又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物である。別の具体的な実施形態において、経路は、経路中の野生型タンパク質の発現の増加又は減少により機能不全である。別の実施形態において、発現の増加又は減少は、タンパク質発現を制御する調節エレメントの突然変異から生じる。別の実施形態において、調節エレメントの突然変異は、エンハンサー若しくはプロモーター、又は経路中のタンパク質の転写及び翻訳を制御するもの、又はmRNAの転写及び分解を制御するマイクロRNAの変更を介するものであり得る。別の実施形態において、経路は、Rbチェックポイント経路中のタンパク質の突然変異により機能不全である。別の実施形態において、タンパク質CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のいずれか1つの発現の変更が存在する。別の実施形態において、タンパク質は、Rb、サイクリンD1、p53、p16、p15及び/又はp21から選択される。別の実施形態において、経路は、突然変異タンパク質により機能不全である。別の実施形態において、突然変異タンパク質は、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16から選択される。具体的な実施形態において、突然変異タンパク質は、Rb、サイクリンD1、p53、p16、p15及び/又はp21から選択される。別の実施形態において、機能不全Rbチェックポイント経路は、癌と関連する。
[568] 別の具体的な実施形態において、癌は、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、AIDS関連癌、カポジ肉腫、脂肪肉腫、軟部組織肉腫、リンパ腫、肛門癌、虫垂癌、星状細胞腫、小児非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍、基底細胞癌、皮膚癌(非黒色腫)、小児胆管癌、肝臓外膀胱癌、骨癌、ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、骨肉腫及び悪性線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、頭蓋咽頭腫、上衣腫、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、カルチノイド腫瘍、原発不明の消化管癌、心臓腫瘍、原発性リンパ腫、子宮頸癌、小児癌、脊索腫、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性腫瘍 結腸癌、結腸直腸癌、皮膚T細胞リンパ腫、非浸潤性乳管癌、子宮内膜癌、上衣腫、食道癌、嗅神経芽細胞腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝臓外胆管癌、眼癌、眼内黒色腫、網膜芽細胞腫、骨の悪性線維性組織球腫、及び骨肉腫、胆嚢癌、胃癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、性腺外癌、卵巣癌、精巣癌、妊娠性絨毛疾患、神経膠腫、脳幹癌、有毛細胞白血病、頭頸部癌、心臓癌、肝細胞(肝臓)癌、組織球症、ランゲルハンス細胞癌、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、眼内黒色腫、島細胞腫瘍、膵神経内分泌腫瘍、腎臓癌、腎細胞癌、ウィルムス腫瘍及び他の小児腎臓腫瘍、ランゲルハンス細胞組織球症、咽頭癌、白血病、慢性リンパ性癌、慢性骨髄性癌、有毛細胞癌、口唇及び口腔内癌、肝臓癌(原発性)、上皮内小葉癌(LCIS)、肺癌、非小細胞癌、小細胞癌、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、皮膚T細胞(菌状息肉腫及びセザリー症候群)、ホジキン癌、非ホジキン癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、男性乳癌、骨の悪性線維性組織球腫及び骨肉腫、黒色腫、眼内(眼)癌、メルケル細胞癌、中皮腫、原発不明の悪性転移性扁平上皮性頸部癌、NUT遺伝子が関与する正中線管癌、口腔癌、多発性内分泌腺腫症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性骨髄増殖性腫瘍、鼻腔及び副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌、口腔癌、口腔内癌、口唇及び中咽頭癌、骨肉腫及び骨の悪性線維性組織球腫、上皮癌、低悪性度腫瘍、膵臓癌、膵神経内分泌腫瘍(島細胞腫瘍)、乳頭腫、傍神経節腫、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、形質細胞腫瘍/多発性骨髄腫、胸膜肺芽腫、原発性中枢神経系リンパ腫、直腸癌、腎細胞(腎臓)癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、肉腫、ユーイング癌、カポジ癌、骨肉腫(骨癌)、軟部組織癌、子宮癌、セザリー症候群、皮膚癌、小児黒色腫、メルケル細胞癌、非黒色腫、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、扁平上皮癌、皮膚癌(非黒色腫)、原発不明の小児扁平上皮性頸部癌、転移性癌、胃癌、T細胞リンパ腫、皮膚癌、精巣癌、咽頭癌、胸腺腫及び胸腺癌、甲状腺癌、原発不明の腎盂及び尿管の移行上皮癌、小児の癌、小児の希少癌、尿道癌、子宮癌、子宮内膜癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ウィルムス腫瘍、及び/又は女性の癌から選択される。別の実施形態において、癌は、乳癌、肉腫、リンパ腫、結腸癌、肺癌、又は卵巣癌から選択される。
医薬組成物及び配合
[569] 本開示はまた、本明細書に開示の方法のいずれかにおいて有用な医薬組成物を含む。一実施形態において、医薬組成物は、式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)の1つ以上の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を含む。
[570] 本開示の一実施形態において、医薬組成物は、治療有効量の式(I)、(I’)、(IA’)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IG)、(II)、(II’)、(IIA)、(IIB)、(III)、(IIIA)、(IIIB)、(IIIC)、(IIID)、及び/又は(IIIE)の1つ以上の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を含む。
[571] 具体的な実施形態において、本明細書に記載の医薬組成物は、表1若しくは表1Aから選択される1つ以上の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を含む。一実施形態において、本明細書に記載の医薬組成物は、表2から選択される1つ以上の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を含む。一実施形態において、本明細書に記載の医薬組成物は、表3若しくは表3Aから選択される1つ以上の化合物、又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物を含む。
[572] 一実施形態において、本明細書に記載の医薬組成物は、表Aに開示の化合物を含有しない。
[573] ある実施形態において、本開示の医薬組成物は、医薬組成物中に慣用的に見出される他の補助構成成分を当分野において確立されたその使用レベルにおいてさらに含有し得る。したがって、例えば、医薬組成物は、追加の適合性の薬学的に活性な材料、例えば、鎮痒薬、収斂剤、局所麻酔薬若しくは抗炎症剤などを含有し得、又は本発明の組成物の種々の剤形の物理的な配合において有用な追加の材料、例えば、色素、香味剤、保存剤、酸化防止剤、乳白剤、増粘剤及び安定剤を含有し得る。しかしながら、このような材料は、添加される場合、本発明の組成物の構成成分の生物学的活性を過度に干渉すべきでない。配合物は、安定化することができ、所望により、補助剤、例えば、配合物の(1つ以上の)オリゴヌクレオチドと有害的に相互作用しない滑沢剤、保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を与える塩、緩衝剤、着色剤、香味剤及び/又は芳香物質などと混合することができる。
[574] 本開示の目的のため、本開示の化合物は、種々の手段による投与、例として、経口投与、非経口投与、吸入スプレーによる投与、局所投与、又は直腸投与のために、薬学的に許容可能な担体、補助剤及びビヒクルを含有する配合物中に配合することができる。本明細書において使用される非経口という用語は、種々の注入技術による皮下、静脈内、筋肉内、及び動脈内注射を含む。本明細書において使用される動脈内及び静脈内注射は、カテーテルを介する投与を含む。
[575] 本明細書に開示の化合物は、所望の投与経路に適合した定型的な手順に従って配合することができる。したがって、本明細書に開示の化合物は、油性又は水性ビヒクル中の懸濁剤、液剤又は乳剤などの形態を取り得、配合剤、例えば、懸濁化剤、安定剤及び/又は分散剤を含有し得る。本明細書に開示の化合物は、移植又は注射のための製剤として配合することもできる。したがって、例えば、化合物は、好適なポリマー又は疎水性材料(例えば、許容可能な油中の乳剤として)又はイオン交換樹脂を用いて、又は難溶性誘導体(例えば、難溶性塩として)として配合することができる。或いは、活性成分は、使用前の好適なビヒクル、例えば、無菌パイロジェンフリー水による構成のための粉末形態中に存在し得る。これらの投与方法のそれぞれについての好適な配合物は、例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, A. Gennaro, ed., 20th edition, Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia, PAに見出すことができる。
[576] ある実施形態において、本開示の医薬組成物は、公知の技術、例として、限定されるものではないが、混合、溶解、造粒、糖衣錠作製、研和、乳化、カプセル化、捕捉又は打錠プロセスを使用して調製される。
[577] 目下、本発明を一般に記載してきたが、同じことは、説明として提供され、本発明を限定するものでない以下の実施例を参照してより容易に理解される。
実施例
[578] リガーゼモジュレーターの代表的な合成
[579] 以下の実施例は、当業者が本開示の化合物を合成するために使用することができる一般的方法を実証する。当業者は、以下の実施例が合成のための指針を提供することを容易に理解し、当業者は、出発材料又は中間体を変えることにより本開示の種々の非対称トリアゾール化合物を得ることができることを理解する。
実施例1:N−[5−ベンズアミド−1−(4−ヨードフェニル)−1,2,4−トリアゾール−3−イル]ベンズアミドの合成
Figure 2021522328
[580] ステップa:(4−ヨードフェニル)ヒドラジンの合成
[581] 0℃における4−ヨードアニリン(10.00g、45.66mmol、1.00当量)のHCl(12M、30mL)中懸濁液に、NaNO(3.15g、45.66mmol、1.00当量)のHO(15mL)中溶液を滴加し、得られた混合物を25℃において1時間撹拌した。次いで、SnCl(30.91g、136.98mmol、3.00当量)のHCl(12M、20mL)中溶液を0℃において滴加した。反応混合物を25℃において1時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10:1)は、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが形成されたことを示した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキを減圧下で乾燥させて(4−ヨードフェニル)ヒドラジン(9.50g、HCl塩、粗製物)を紫赤色固体として生じさせた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm:10.39(br,3H),8.50(br,1H),7.59(d,J=8.8Hz,2H),6.86(d,J=8.8Hz,2H).
[582] ステップb:1−(4−ヨードフェニル)−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンの合成
(4−ヨードフェニル)ヒドラジン塩酸塩(6.50g、24.03mmol、1.00当量)のHO(15mL)中溶液に、1−シアノグアニジン(2.02g、24.03mmol、1.00当量)及びHCl(12M、5mL)を添加した。反応混合物を、100℃において3時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=8/1)は、出発材料が完全に消費され、新たなスポットが形成されたことを示した。反応物を水性NaOH溶液(40%、w/v)によりpH=8に塩基性化した。溶媒を真空下で除去した後、ヘキサン(100mL)を添加し、得られた混合物を、25℃において15分間撹拌した。混合物を濾過し、フィルターケーキをDCM(150mL)により洗浄した。固体を回収し、真空中で乾燥させて1−(4−ヨードフェニル)−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン(1.00g、粗製物)を褐色固体として生じさせた。LC−MS(ESI):m/z 301.8(M+H)
[583] ステップc:N−[5−ベンズアミド−1−(4−ヨードフェニル)−1,2,4−トリアゾール−3−イル]ベンズアミドの合成
[584] 1−(4−ヨードフェニル)−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン(500mg、1.66mmol、1.00当量)のピリジン(20mL)中混合物に、塩化ベンゾイル(934mg、6.64mmol、771.69μL、4.00当量)を添加し、次いで混合物を100℃において5時間撹拌した。LC−MSは、所望生成物が検出されたことを示した。酢酸エチル(60mL)を添加し、得られた混合物をHCl(1M、40mL×3)により洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濃縮して粗製生成物を生じさせ、それを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)−ACN];B%:50%〜70%、10.5分)により精製してN−[5−ベンズアミド−1−(4−ヨードフェニル)−1,2,4−トリアゾール−3−イル]ベンズアミド(21.80mg、42.80μmol、3%の収率、99+%の純度)を白色固体として生じさせた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm:11.27(br,1H),11.01(br,1H),8.10−8.00(m,2H),8.00−7.80(m,4H),7.67−7.60(m,2H),7.56−7.36(m,6H);13C NMR(75MHz,DMSO−d)δ ppm:166.8,165.8,155.5,146.1,138.7,137.2,134.0,133.3,132.6,129.2,129.0,128.4,125.1,94.6.LC−MS(ESI):m/z 510.0(M+H)
実施例2:2−メチル−N−[5−[(2−メチルベンゾイル)アミノ]−1−フェニル−1,2,4−トリアゾール−3−イル]ベンズアミド(化合物F)の合成
Figure 2021522328
[585] ステップa:1−フェニル−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンの合成
[586] 1−シアノグアニジン(10.00g、118.93mmol、1.00当量)及びフェニルヒドラジン(12.86g、118.93mmol、11.69mL、1.00当量)のHO(40mL)中溶液に、塩酸(水中12M、8mL)を添加した。次いで、反応混合物を100℃において14時間撹拌した。反応混合物を、40%の水酸化ナトリウム水溶液によりpH8に塩基性化した。溶媒を除去した後、残留物をヘキサン(150mL)により、次いでDCM(200mL)によりスラリー化した。混合物を濾過し、フィルターケーキを回収して1−フェニル−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン(36.00g、197.27mmol、83%の収率)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.48−7.40(m,4H),7.23−7.19(m,1H),6.70(brs,2H),6.23(brs,2H).
[587] ステップb:2−メチル−N−[5−[(2−メチルベンゾイル)アミノ]−1−フェニル−1,2,4−トリアゾール−3−イル]ベンズアミドの合成
[588] 1−フェニル−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン(800mg、4.57mmol、1.00当量)のピリジン(10mL)中溶液に、塩化2−メチルベンゾイル(2.12g、13.70mmol、1.78mL、3.00当量)を添加した。反応混合物を110℃に加熱し、12時間撹拌した。LC−MSは、出発材料が完全に消費され、所望化合物が検出されたことを示した。反応混合物を飽和水性NHCl(80mL)によりクエンチし、次いで酢酸エチル(100mL×3)により抽出した。有機層を合わせ、飽和NHCl(50mL)、及び飽和ブライン(50mL)により洗浄し、次いで無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(3〜50%の酢酸エチル/石油エーテル)により精製して粗製生成物を生じさせた。これをさらに分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10μm;移動相:[水(0.05%のHCl)−ACN];B%:37%〜57%、10.5分)により精製して2−メチル−N−[5−[(2−メチルベンゾイル)アミノ]−1−フェニル−1,2,4−トリアゾール−3−イル]ベンズアミド(22.0mg、52.40μmol、98%の純度)を白色固体として生じさせた。H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.61−7.54(m,2H),7.52−7.50(m,4H),7.42−7.39(m,3H),7.31−7.25(m,4H),2.48(s,3H),2.29(s,3H);13C NMR(100MHz,CDOD)δ 169.9,169.6,154.1,145.4,136.7,136.2,130.8,130.7,129.2,127.2,127.1,125.5,125.5,125.4,18.4.LC−MS(ESI):m/z 412.1(M+H)
実施例3:N,N’−(1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジイル)ビス(2−メチルベンズアミド)(化合物42)の合成
Figure 2021522328
[589] 化合物42は、実施例2に従って合成することができる。(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ヒドラジンを、実施例1、ステップaに従って、4−ヨードアニリンに代えて4−(トリフルオロメトキシ)アニリンから出発して調製することができる。次いで、化合物42を、実施例2に従って2つのステップにおいて、フェニルヒドラジンに代えて(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ヒドラジンから出発して調製することができる。
実施例4:細胞バイオマーカーに対するParkinリガーゼアクチベーターの効果
[590] 老化を卵巣細胞系A2780、OAW42、及びES−2中で定量した。細胞系A2780は、サイクリンD経路突然変異を有さず、wt Rb及びParkin発現を有する。細胞系OAW42は、増加したCDK4及び増加したCDK6と、wt Rb及びParkin発現を有する。細胞系ES−2は、増加したサイクリンD及び増加した突然変異p52と、wt Rb及びParkin発現を有する。
[591] 1日目:96ウェルプレートに4000個の細胞/ウェルを播種し、37℃において24時間インキュベートした。
[592] 2日目:化合物42(50、100、又は150nM)又は陽性対照としてのパルボシクリブ(1μM)をウェルに添加し、プレートを37℃において96時間インキュベートした。
[593] 6日目:老化細胞組織化学染色キット(Sigma)を使用した。細胞からの成長培地を吸引し、次いで新鮮PBXにより2回洗浄した。細胞が剥離しないように洗浄液全体を慎重に除去した。100μLの濾過固定緩衝液をウェルごとに添加し、プレートを室温において6〜7分間インキュベートした。次いで、細胞をPBSにより3回リンスした。ウェル当たり50μLの染色混合物をウェルごとに添加し、COなしで37℃において一晩インキュベートした(染色は、pH依存的である)。染色後、染色混合物を除去し、PBS及びヘキスト色素(1μg/mL)を添加した。青色フィルタを使用する落射蛍光顕微鏡により10個の画像を撮影し、10個の画像を明視野で撮影した。画像を使用して総細胞数をカウントし、陽性青色細胞を明視野中でカウントした。β−ガラクトシダーゼを発現する細胞の割合を計算した。
[594] 方法1:哺乳動物β−ガラクトシダーゼアッセイキット(Thermo Scientific)を使用した。β−ガラクトシダーゼアッセイ試薬をゆっくりと解凍し、室温に平衡化した(加熱なし)。細胞をPBSにより1回洗浄した。100μLのβ−ガラクトシダーゼアッセイ試薬をそれぞれのウェルに添加し、プレートをカバーし、COなしで37℃において30分間インキュベートした。吸光度を405nmにおいて計測した。変化が観察されなかった場合、プレートをさらに30分間インキュベートした。
[595] 方法2:溶解物の一部のアッセイ。細胞をPBSにより1回洗浄した。50μLのM−PER試薬をそれぞれのウェルに添加し、プレートを室温において数分間インキュベートした。25μLの溶解物を除去し、それをタンパク質定量(BCA)に使用した。データをタンパク質含有量により正規化した。
[596] 図1A〜1Cに示されるとおり、化合物42は、対照(DMSO)と比較してSA−βGal(老化関連ベータ−ガラクトシダーゼ)のレベルの増加により示されるとおり、老化を誘導した。
[597] 種々の癌細胞系を化合物42又はパルボシクリブ(対照)により処理してサイクリンD、サイクリンE、pRb、及びRbの発現を計測した。
[598] 1日目:6ウェルプレートに3×10個の細胞/ウェルを3mLの最終容量で播種し、それを37℃において24時間インキュベートした。
[599] 2日目:培地を除去し、化合物42(用量については以下参照)又は陽性対照としてのパルボシクリブ(1μM)をウェルに細胞培養培地中で所望の濃度で添加し、ウェル当たり3mLの最終容量を与えた。プレートを、37℃において24時間(又は所望の期間)インキュベートした。
[600] 3日目:培地をウェルから除去し、PBSにより3回洗浄した。500μlのトリプシンをウェルに添加し、細胞剥離までインキュベートした。500μlの培地を添加してトリプシンを中和し、2mlのEppendorfに移し、遠心分離した(1500RPM、5分)。回転の間、ウェルを1mLのPBSにより洗浄してあらゆる残留細胞を回収した。この洗浄液を使用して細胞ペレットを遠心分離した。1回目の回転後、上清を廃棄し、ペレットを前のステップから回収したPBSにより洗浄した。遠心分離ステップを繰り返し、上清を廃棄し、ペレットを新鮮PBSにより再度洗浄した。遠心分離及びPBSによる洗浄をもう1回繰り返した。RIPA細胞溶解緩衝液を調製し、プロテアーゼ阻害剤カクテルを含めた。上清を廃棄し、75μlのRIPA細胞溶解緩衝液をペレットに添加した。BCAアッセイキットを使用してタンパク質濃度を決定した。
[601] 4日目:ウエスタンブロット分析を実施した。4〜12%のBis−Trisゲル及びMOPSランニング緩衝液を使用した。ランニング緩衝液は、1×濃度に対する十分な容量のランニング緩衝液で作製した。それぞれの試料の20μgのタンパク質(v/vローディング及び還元緩衝液)を、ウェル中にロードした。一部のタンパク質は、より多い又は少ないロードされるタンパク質を要求し得る。ゲルを標準的設定200Vにおいて45分間ランさせた。ゲルがランしたら、iBlot Blotting Systemを使用してゲルを7分間転写した。0.1%のTweenを含有する1×TBS(TBS−T中で構成される5%のスキムミルク粉末を使用して膜をブロッキングし、穏やかに固定して1時間インキュベートした。ウエスタンブロット分析からの観察を、図2〜7Dにおいて定量する。
[602] 細胞系A2780(サイクリンD経路突然変異を有さない卵巣細胞系)、ES−2(サイクリンD増幅、p53突然変異を有する卵巣細胞系)、OAW42、及びSW626を、DMSO(対照)、250nMの化合物42、又は1μMのパルボシクリブにより処理した。処理細胞を24時間インキュベートし、図2〜5に表されるデータはn=3を表す。
[603] 細胞系JEKO−1(サイクリンD染色体転座、サイクリンDの増幅を有するマントル細胞系)を、DMSO(対照)、500nMの化合物42、又は1μMのパルボシクリブにより処理した。処理細胞を48時間インキュベートし、図6A〜6Cに表されるデータはn=1を表す。
[604] 化合物42は、パルボシクリブと比較して細胞系OAW42中でのpRb発現の低減を実証した(図2)。化合物42は、パルボシクリブと比較して細胞系A2780中でのpRb発現のいくらかの低減を実証した。
[605] 化合物42は、パルボシクリブと比較して細胞系OAW42及びES−2中でのRb発現の低減を実証した(図3)。
[606] 化合物42は、パルボシクリブと比較して細胞系A2780、SW626(p16及びpRb中の突然変異)、OAW42、及びES−2中でのサイクリンD1発現の低減を実証した(図4)。特に、パルボシクリブは、サイクリンD1の発現を低減させなかったが、ほとんどの細胞系中でサイクリンD1の発現を増加させた。
[607] 化合物42は、パルボシクリブと比較して細胞系A2780及びES−2中でのサイクリンE1発現の低減を実証した(図5)。化合物42は、パルボシクリブと比較して細胞系OAW42中でのサイクリンE1発現のいくらかの低減を実証した。
[608] 化合物42は、パルボシクリブと比較してJEKO−1中でのサイクリンE及びサイクリンD発現の低減を実証した(図6B〜6C)。
[609] 比較して、細胞老化は、増加したサイクリンD及び増加した突然変異p53を有するが、Rb発現の損失を有する卵巣細胞系OAW28中で観察されなかったが、(図7A)。pRb、Rb、及びサイクリンDに関してOAW28に対する化合物42の効果を図7B〜7Dに示す。
[610] まとめると、サイクリンD発現は化合物42により減少したにもかかわらず、化合物42はRb発現の損失を有するOAW28について老化を示さなかった。対称的に、化合物42は、wtRbを有する細胞系について老化及びサイクリンD発現の減少を実証した。これらの知見は、化合物42(Parkinリガーゼモジュレーター)がサイクリンDの損失を介してpRBタンパク質を減少させる一方、パルボシクリブがサイクリンDの損失なしでpRbタンパク質を減少させることを支持する。
実施例5:細胞増殖アッセイ
[611] 化合物C及びFを、表6に示されるとおり細胞増殖アッセイにおいて試験した。癌細胞増殖に対する化合物の阻害効果の計測を実施した。表6に示される種々の細胞系を試験した。アッセイを以下の条件下で実施した:細胞を培地中で4×10個の細胞/mlの濃度において回収した。マルチチャンネルピペットを使用してこれらの細胞懸濁液の100μL/ウェルの容量を96ウェルプレートに添加した。プレートを穏やかに撹拌して所与のプレート上での細胞の均等な分散を確保した。次いで、細胞を37℃において5%のCOにおいて一晩インキュベートした。これに続き、変動濃度における100μLの化合物を、ウェルに3つ組で添加した。対照ウェルは、細胞懸濁液に添加される0.33%のDMSOを含有する100μLの培地を有するものである(これは、薬物の最大濃度において見出されるDMSOの等容量である)。次いで、プレートを上記のとおり穏やかに撹拌し、37℃、5%のCOにおいて72時間インキュベートした(対照ウェルは、80〜90%のコンフルエンシーに達した)。化合物C及びFの存在下での細胞増殖の評価を、酸性ホスファターゼアッセイにより決定した。
[612] 72時間のインキュベーション期間後、培地をプレートから除去した。プレート上のそれぞれのウェルを、100μLのPBSにより2回洗浄した。次いで、これを除去し、100μLの新鮮調製ホスファターゼ基質(0.1Mの酢酸ナトリウム中の10mMのリン酸p−ニトロフェノール、0.1%のtriton X-100、pH5.5)をそれぞれのウェルに添加した。次いで、プレートを暗所において37℃において2時間インキュベートした。この間、発色をモニタリングした。酵素反応を、50μLの1NのNaOHの添加により停止させた。プレートを、デュアルビームプレートリーダー中で405nmにおいて620nmの参照波長で読み取った。後者の吸光度読取値を前者から差し引き、次いで細胞増殖に対する薬物の効果を、0%の阻害として解釈される対照細胞(DMSO)に対する割合として計測した。以下の表6及び6Aは、IC50値を示す。
[613]
Figure 2021522328
Figure 2021522328
[614]
Figure 2021522328
[615] 化合物42及び1x〜16xを、表7、7a、及び7bに示されるとおり細胞増殖アッセイにおいて試験した。これらの化合物は、種々の細胞系、例として、サイクリンDを過剰発現し、又はp16の損失(突然変異p53)を有する細胞にわたる活性を示した。さらに、化合物42は、サイクリンDの分解において有効であることが見出された。
[616]
Figure 2021522328
[617]
Figure 2021522328
[618]
Figure 2021522328
実施例6A:p16突然変異結腸癌細胞中でのParkinリガーゼアクチベーターの効果
[619] 老化を実施例4に従って定量した。細胞系HCT−116、p16突然変異を有する結腸癌細胞系は、増加したサイクリンD活性をもたらす。図8Aに示されるとおり、化合物42(250nM)、及びより少ない程度でCDK4/6阻害剤パルボシクリブ(1μM)は、対照(DMSO)と比較してSA−βGal(老化関連ベータ−ガラクトシダーゼ)のレベルの増加により示されるとおり、サイクリンDを正常化させ、老化を誘導した。アポトーシスも他の細胞死も観察されなかった。
[620] HT116細胞中でのRb、pRb、及びサイクリンD発現を、実施例4に従って計測した。化合物42は、増加濃度でHT116中でのRb(図8B)、pRb(図8C)、サイクリンD(図8D−(A))、及びサイクリンD1(図8D−(B))発現の低減を実証した。
[621] 化合物42、化合物F、及び化合物Q3の効力を、ヌードマウスの皮下HCT−116異種移植モデルの治療において評価した。
[622] 細胞培養:HCT−116腫瘍細胞系を、10%のウシ胎児血清が補給されたDMEM培地中の単層培養物としてインビトロで37℃において5%のCOの雰囲気中で空気中で維持した。腫瘍細胞を、トリプシン−EDTA処理(0.05%のトリプシン−EDTA)により定型的に週2回継代し、1:4に分割した。指数成長期の細胞を回収し、腫瘍接種のためにカウントした。
[623] 腫瘍接種:それぞれのマウスに脇腹領域において腫瘍発生のために0.1mlの1×PBS中のHCT−116細胞(1.0×106個)をMatrigel(1:1)と混合して皮下接種した。異種移植を実施した日を0日目として示した。
[624] 約100〜150mmの腫瘍を有する30匹の動物をHCT−116フォローアップ実験のために選択し、表8に示されるとおり群1、2、3、4、5、及び6に無作為に配置した。
[625]
Figure 2021522328
[626] 群の割付:群分け及び処理前、全ての動物を秤量し、電子測径器を使用して腫瘍容積を確認した(100〜150mm)。腫瘍容積は任意の所与の処理の有効性に影響し得るため、以下のとおり乱塊法を使用してマウスを群に割り付けた:第1に、実験動物をそれらの腫瘍容積に基づき均一ブロック中に分けた。第2に、それぞれのブロック内で、異なる群への実験動物の無作為化を実施した。乱塊法を使用して実験動物を割り付けることにより、本発明者らは、それぞれの動物が任意の所与の処理群に割り付けられる同一の確率を有し、したがって系統誤差が最小化されることを確保した。
[627] 腫瘍容積が100〜150mmに達した時に処理を開始した。処理を5日目に開始した。試験化合物は、10%のN,N−ジメチルアセトアミド、15%のマクロゴール15ヒドロキシステアレート、ポリエチレングリコール−15−ヒドロキシステアレート、及び75%の水性ヒドロキシプロピル−ベータ−シクロデキストリンを含む10mg/mL溶液中で腹腔内(IP)投与した。
[628] 観察及びデータ収集:腫瘍細胞接種後、動物を罹患率及び死亡率について毎日確認した。定型的モニタリング時、動物を、正常挙動、例えば、運動性、食料及び水消費の目測、体重増加/損失、眼/体毛の艶のなさ(eye/hair matting)及び任意の他の異常効果に対する腫瘍成長及び処理の任意の有害効果について確認した。死亡及び観察された臨床的徴候を、Altogen Labs IACUCに従って記録した。電子測径器を使用して腫瘍容積を二次元で3〜4日ごとに計測し、式:V=0.5a×b(式中、a及びbは、それぞれ腫瘍の長径及び短径である)を使用して容積データをmm3で表現した。投薬及び腫瘍容積計測手順は、Altogen Labs IACUC規則に従ってラミナーフローキャビネット中で実施した。
[629] 試験の間の体重損失:体重損失(BWL)の1つの計測値が>20%(対照動物についてのみ)の場合、マウスを安楽死させる。この試験に伴う動物研究を、Altogen Labs IACUC規制スペース下で実施した。BWL及び任意の他の条件の場合、Altogen Labs IACUC指針に従った。
[630] 試料回収:試験の終了時、組織を単離し、10%のNBFホルマリン中で貯蔵した。1、7、21、及び28日目、尾静脈からの血液(50〜100ul)をK2EDTA(BD)マイクロチューブ中に回収し、血清単離を実施した。試料を回収30〜60分以内に血清に加工し、−80℃において貯蔵した。試料に以下の情報:群ID、試料ID、試験IDをラベリングした。
[631] 統計:要約統計量、平均及び平均の標準誤差(SEM)を、それぞれの時点におけるそれぞれの群の腫瘍容積について提供する。群間の腫瘍容積の差の統計的分析及び薬物相互作用の分析を、最終投与後に得られたデータに対して実施した。
[632] 図9Aは、化合物42(群2及び3)、化合物F(群6)、及び化合物Q3(群4及び5)の処理についての28日間にわたるマウス異種移植モデルにおける腫瘍容積の変化を示す。化合物42、化合物F、及び化合物Q3は全て、対照と比較して腫瘍成長を低減させる(図9Bも参照)。重量損失もいかなる有害イベントも観察されなかった。
[633] 図9Cは、1mg/kgの化合物42、5mg/kgの化合物42、又は25mg/kgの化合物Fの処理についての28日間にわたるHCT116マウス異種移植モデル中の腫瘍容積の変化を示す。p16中の点突然変異は、サイクリンDの負の調節を除去する。データにより示されるとおり、全ての用量は、対照と比較して腫瘍成長を低減させる。しかしながら、腫瘍容積は、25mg/kgの化合物Fによる処理後に最も大幅に低減される。この試験のマウスは、試験の継続期間全体にわたり体重を維持した(図9D)。
[634] 化合物Fの用量の低減の効果も評価した。図9Eは、10mg/kg又は25mg/kgの化合物Fの処理についての28日間にわたるHCT116マウス異種移植モデルにおける腫瘍容積の変化を示す。データによれば、両方の用量は、対照と比較して腫瘍成長を大幅に低減させ、10mg/kgにおける腫瘍低減は、25mg/kgにおいて観察された低減とほぼ同程度に有効であった。同様に、この試験のマウスは、試験の継続期間全体にわたり体重を維持した(図9F)。
実施例6B:突然変異結腸癌細胞及び突然変異卵巣癌細胞中でのParkinリガーゼアクチベーターの効果
[635] 細胞を、3×10個の細胞/ウェルの密度において24時間プレーティングした。次いで、代表的化合物又はDMSO単独を、ウェルに250nMにおいて24時間添加した(注:化合物Fは2μMの濃度において投与した)。細胞をトリプシン処理し、ペレット化し、PBS中で3回洗浄し、2%のSDS溶解溶液(Sigma-05030)を使用して溶解させた。
[636] 次いで、ウエスタンブロット分析を実施してサイクリンD1(Abcam-ab134175)、PRK8(Sigma-P6248)、Rb(Abcam-ab134175)及びGAPDH(Sigma-G9545)レベルを確認した。図8I参照。
[637] 図8E及び8Fに示されるとおり、化合物5x、6x、7x、10x、11x、13x、及び14xは、対照(DMSO)と比較してHCT−116及びTOV−112系中のサイクリンD1発現の低減を実証した。
[638] 図8G及び8Hは、化合物5x、6x、7x、10x、11x、13x、及び14xにより処理した後のHCT−116及びTOV−112細胞系中のPRK8タンパク質レベルを示す。
[639] 図8J及び8Kに示されるとおり、化合物F、S3、42、及び146は、対照(DMSO)と比較してHCT−116及びTOV−112系中のサイクリンD1発現の低減を実証した。
[640] 実施例6C:突然変異マントル細胞リンパ腫癌細胞中のParkinリガーゼアクチベーターの効果
[641] Mino細胞は、サイクリンD1の発現を増加させるサイクリンD遺伝子の染色体転座を有する。次いで、ウエスタンブロット分析を実施して、化合物F、S3、42、及び146による処理後のサイクリンD1(Abcam-ab134175)及びGAPDH(Sigma-G9545)レベルを確認した。図8M参照。
[642] 図8Lは、化合物S3及び146が対照(DMSO)と比較してこのタイプの細胞中でのサイクリンD発現をかなり低減させることを示す。
実施例7:サイクリンDのParkin分解の機序試験
[643] 化合物42処理後に見られるサイクリンDの減少はプロテアソーム分解に起因することを確立するため、卵巣癌細胞系ES−2を、プロテアソームの特異的阻害剤エポキソマイシン(60nM)の存在又は不存在下で化合物42(250nM)により18時間処理した。処理後、サイクリンD(図10A)、Ub(FK−2)(図10B)、及びGAPDH対照(下段ブロット、以下の図10A及び10B)についてのウエスタンブロッティングを実施した。エポキソマイシンは、プロテアソームの特異的阻害剤である。
[644] 図10Aに実証されるとおり、化合物42は単独でサイクリンDレベルの減少を誘導した一方、エポキソマイシンの存在下の化合物42は、サイクリンDレベルを正常(又はそれをわずかに上回る)に戻した。このデータは、Parkinの活性化がプロテアソームによるサイクリンD分解をもたらすことを実証する。対照ウエスタンブロット(図10B)は、エポキソマイシンを有するレーン中のユビキチン化タンパク質(ブロット上でFK−2抗体を使用)の全体的増加により証明されるとおり、プロテアソームを阻害するエポキソマイシンの効果を示した。
[645] 本明細書に考察される刊行物は、本出願の出願日前のそれらの開示についてのみ提供される。本明細書において、本発明が従来発明を理由として、そのような刊行物に先行する権利が与えられないことの承認として解釈されるものではない。
[646] 本発明を提案される具体的なその実施形態と関連づけて記載してきた一方、これはさらに改変することができ、本出願は、一般に、本発明の原理に従う本発明の任意の変形例、使用、又は適合を網羅するものとし、本発明が属する当分野において公知又は慣行の範囲内であって、上記及び下記の添付の特許請求の範囲の範囲内の本質的特徴に適用され得る、本開示からの逸脱も含むことが理解される。
実施例8:HCT−116老化アッセイ
[647] HCT−116を、6ウェルプレート中で2000個の細胞/ウェルの濃度においてプレーティングした。24時間後、処理薬物を添加した。プレートを120時間インキュベートした。
[648] Sigma製の老化細胞組織化学染色キット(CS0030)を使用して細胞を染色した。簡潔に述べると、細胞をPBSにより3回洗浄し、固定緩衝液を使用して6〜7分間固定した。次いで、細胞をPBSにより3回再洗浄し、SA−β−ガラクトシダーゼ染色物(老化細胞を染色する)により2時間〜一晩染色した。次いで、老化細胞を目視によりカウントした。
[649] ウェル中の10個の無作為視野を撮影し、細胞を顕微鏡アイピース中でグリッドレチクルを用いてカウントした。これにより、それぞれのウェルについての平均細胞数を得た。化合物処理ウェルにおいて、実質的に全ての細胞が老化しており、極めて低密度において残留する一方、対照細胞は120時間にわたり大幅に増殖した。図11A及び12Aは細胞生存性結果を示し、図11B及び12Bは、それぞれ化合物7x及び化合物10xにより処理された細胞についての%老化を示す。図13A及び13Bは、化合物S3により処理された細胞についての%老化を示す。
[650] 以下の実施例は、本開示の化合物を合成するために当業者が使用することができる一般的方法を実証する。当業者は、以下の実施例が合成についての指針を提供することを容易に理解し、当業者は、出発材料又は中間体を変えることにより本開示の種々の非対称トリアゾール化合物を得ることができることを理解する。
[651] スキーム1.化合物1x及び11x〜15xのための合成
Figure 2021522328
実施例9:N−(3−(4−((イソプロピルアミノ)メチル)ベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−メチルベンズアミド(化合物12x)の合成
[652] ステップ1. 中間体cの合成
[653] 化合物a(4.00g、17.5mmol、1.00当量、HCl)及び化合物b(1.54g、18.4mmol、1.05当量)のi−PrOH(13mL)中混合物を、135℃においてマイクロ波下で3時間撹拌した。混合物をモニタリングなしで後処理した。混合物を冷却し、酢酸エチル(100mL)により希釈し、次いで水(30mL×3)、ブライン(30mL)により洗浄し、NaSOにより乾燥させ、真空中で濃縮して化合物c(16.0g、55.8mmol、63.7%の収率、90.3%の純度)黄色固体として得、それをLCMSにより確認した(EW14597-1-P1B、RT=0.625分、m/z+1=260.5)。LC−MS(ESI):m/z(M+H)260.5.
[654] ステップ2. 中間体c−12の合成
[655] メチル4−(ブロモメチル)ベンゾエート(10.0g、43.7mmol、1.00当量)及び化合物イソプロピルアミン(25.8g、437mmol、37.5mL、10.0当量)の2−メチルテトラヒドロフラン(80mL)中混合物を、100℃において8時間撹拌した。LCMSは、材料が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を水(100mL)中に注ぎ、酢酸エチル(200mL×3)により抽出した。合わせた有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮してメチル4−((イソプロピルアミノ)メチル)ベンゾエート(8.90g、41.7mmol、95.4%の収率、97.0%の純度)を無色油状物として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)208.2.
[656] メチル4−((イソプロピルアミノ)メチル)ベンゾエート(4.50g、21.7mmol、1.00当量)のDCM(20mL)中溶液に、BocO(9.48g、43.4mmol、9.98mL、2.00当量)及びTEA(6.59g、65.1mmol、9.07mL、3.00当量)を添加した。混合物を25℃において2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)は、反応物質1(Rf=0.56)が完全に消費され、1つの新たなスポット(Rf=0.32)が形成されたことを示した。反応混合物をジクロロメタン(20 xL x 2)により希釈した。合わせた有機層をHCl(20mL、水中1M)、次いで水(20mL)により洗浄した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)により洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮してメチル4−(((tert−ブトキシカルボニル)(イソプロピル)アミノ)メチル)ベンゾエート(6.00g、19.5mmol、89.9%の収率)を黄色油状物として得、それをHNMRにより確認した。H NMR:(400MHz CDCl)δ=8.11−8.09(m,1H),7.96−7.84(m,1H),7.49−7.44(m,1H),7.24−7.21(m,1H),4.46−4.37(m,3H),3.91(s,3H),1.56−1.48(m,9H),1.25−1.23(m,3H),1.22−1.02(m,3H).
[657] メチル4−(((tert−ブトキシカルボニル)(イソプロピル)アミノ)メチル)ベンゾエート(6.00g、19.5mmol、1.00当量)のTHF(50mL)及びHO(50mL)中混合物を、LiOH・HO(1.64g、39.0mmol、2.00当量)に0℃において添加した。次いで混合物を25℃において2時間撹拌した。所望の質量(RT=0.942分、m/z−55=238.2)がLCMS(EW14597-9-P1A)より検出された。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)は、反応物質メチル4−(((tert−ブトキシカルボニル)(イソプロピル)アミノ)メチル)ベンゾエート(Rf=0.36)が完全に消費され、1つの新たなスポット(Rf=0.02)が形成されたことを示した。次いで混合物をHCl(水中1M)によりpH=5に調整した。反応混合物を酢酸エチル(30mL2)により抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL2)により洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して化合物c−12(1.50g、5.11mmol、26.2%の収率)を白色固体として得、それをHNMRにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)238.2;H NMR(400MHz,CDCl)δ=8.07−8.05(m,2H),7.36−7.34(m,2H),4.39(s,3H),1.34−1.26(m,6H),1.13−1.11(m,9H).
[658] ステップ3. 中間体d−12の合成
[659] 化合物c(4.00g、15.4mmol、1.00当量)及び化合物c−12(3.62g、12.4mmol、0.800当量)のピリジエ(pyridie)(40mL)中混合物に、POCl(2.37g、15.4mmol、1.43mL、1.00当量)を0℃において添加した。混合物を25℃において10分間撹拌した。LCMSは、化合物cが消費され、22.1%の所望のMS(RT=0.974分)が検出されたことを示した。混合物をHO(10mL)によりクエンチし、減圧下で濃縮して油状物を得た。油状物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 250*80mm*10um;移動相:[水(0.225%のFA)−ACN];B%:40%〜70%、33分、40%分)により精製して化合物d−12(1.47g、1.98mmol、12.8%の収率、72.1%の純度)を黄色固体として得、それをLCMS(RT=0.981分)、HPLC(RT=2.228分)及びHNMRにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)238.2;H NMR(400MHz,CDCl)δ=10.6(s,1H),7.92−7.89(m,2H),7.74−7.68(m,2H),7.59−7.53(m,2H),7.44−7.37(m,1H),7.32−7.24(m,2H),6.72(s,1H),4.44(s,2H),3.68(s,1H),1.28−1.26(m,9H),1.07−1.05(m,6H).
[660] ステップ4. 化合物12xの合成
[661] 化合物d−12(400mg、748umol、1.00当量)のNMP(2mL)中溶液に、DBU(569mg、3.74mmol、564uL、5.00当量)及び化合物5(873mg、3.74mmol、5.00当量)を添加した。混合物を80℃において1.5時間撹拌した。LCMS(EW14611-25-P1A)は、反応物質d−12が消費され、所望のm/z=653.1(RT=1.056分)が検出されたことを示した。粗製生成物を逆相HPLC(0.1%のFA条件)により精製してtert−ブチルイソプロピル(4−((5−(2−メチルベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)カルバモイル)ベンジル)カルバメート(120mg、183umol、24.6%の収率)灰色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)653.1.
[662] tert−ブチルイソプロピル(4−((5−(2−メチルベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)カルバモイル)ベンジル)カルバメート(120mg、184umol、1.00当量)及びHCl/ジオキサン(4.00M、2.40mL、52.2当量)中混合物を、25℃において1時間撹拌した。LCMS(EW14611-26-P1A)は、出発材料が消費され、所望のm/z=553.1(RT=0.827分)が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して残留物を得た。粗製生成物を逆相HPLC(0.1%のHCl条件)により精製して化合物12x(103.99mg、175umol、95.4%の収率、99.3%の純度、HCl)褐色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)553.1;H NMR(400MHz,DMSO)δ=11.2(s,1H),11.1(s,1H),9.04(s,2H),8.08−8.06(m,2H),7.76−7.70(m,4H),7.61−7.59(m,2H),7.43−7.42(m,1H),7.33−7.31(m,1H),7.30−7.29(m,2H),4.25−4.22(m,2H),3.65(s,1H),3.38(s,1H),2.19(s,3H),1.32−1.31(m,6H).
実施例10:N−(3−(3−((イソプロピルアミノ)メチル)ベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−メチルベンズアミド(化合物13x)の合成
[663] 化合物13xを実施例9及びスキーム1に従って合成した。黄色固体(34.24mg、57.3umol、37.4%の収率、98.5%の純度、HCl塩)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)553.1;HNMR:(400MHz DMSO)δ=11.2(s,1H),11.1(s,1H),9.17(s,2H),8.19−8.17(m,1H),8.05−8.03(m,1H),7.76−7.74(m,1H),7.61−7.60(m,2H),7.59−7.49(m,4H),7.48−7.47(m,1H),7.43−7.42(m,1H),7.31−7.29(m,2H),4.23(s,2H),3.36−3.30(m,2H),2.19(s,3H),1.33−1.31(m,6H).
実施例11:N−(3−(4−(アミノメチル)ベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−メチルベンズアミド(化合物1x)の合成
[664] 化合物1xを実施例9及びスキーム1に従って合成した。白色固体(99mg、180.07umol、91.92%の収率、99.48%の純度、HCl塩)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)511.4;HNMR:(400MHz DMSO)δ=11.2(s,1H),11.1(s,1H),8.46−8.44(m,3H),8.05−8.03(m,2H),7.76−7.74(m,2H),7.64−7.63(m,4H),7.61−7.58(m,1H),7.49−7.47(m,1H),7.31−7.29(m,2H),4.12(s,2H),2.19(s,3H).
実施例12:2−メチル−N−(3−(4−(モルホリノメチル)ベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物17x)の合成
[665] ステップ1. 中間体c−17の合成
[666] メチル4−(ブロモメチル)ベンゾエート(10.0g、43.7mmol、1.00当量)及びKCO(10.3g、74.2mmol、1.70当量)のMeCN(50mL)中混合物に、モルホリン(4.18g、48.0mmol、4.23mL、1.10当量)を添加した。次いで混合物を25℃において8時間撹拌した。LCMSは、材料が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1 材料R=0.8 生成物R=0.4)は、材料が完全に消費され、新たなスポットが形成されたことを示した。反応混合物を濾過して不溶物を除去した。濾液を真空中で濃縮してメチル4−(モルホリノメチル)ベンゾエート(10.0g、40.0mmol、91.5%の収率、94.0%の純度)を無色油状物として得た。HNMR:(400MHz DMSO)δ=7.97−7.88(m,2H),7.46−7.38(m,2H),3.75(s,3H),3.68−3.56(m,4H),3.49−3.44(m,2H),2.45−2.38(m,4H).
[667] メチル4−(モルホリノメチル)ベンゾエート(10.0g、42.5mmol、1.00当量)のHO(30mL)及びTHF(30mL)中溶液に、LiOH・HO(3.57g、85.0mmol、2.00当量)を添加した。混合物を25℃において12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)は、メチル4−(モルホリノメチル)ベンゾエート(R=0.5)が消費され、新たなスポット(R=0.01)が形成されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮してTHFを除去した。残留物をHCl(1M)によりpH=5〜6に調整し、減圧下で濃縮して化合物c−17(10.0g、粗製物)白色固体として得た。HNMR:(400MHz DMSO)δ=7.90−7.88(m,2H),7.42−7.40(m,2H),3.58−3.55(m,4H),3.51(s,2H),2.35−2.33(m,4H).
[668] ステップ2. 中間体d−17の合成
[669] 化合物c−17(2.05g、9.26mmol、0.800当量)のピリジン(2mL)中溶液に、POCl(1.42g、9.25mmol、860uL、0.800当量)を添加した。混合物を0℃において0.5時間撹拌し、次いでピリジン(2mL)中の化合物c(3.00g、11.5mmol、1.00当量)を0℃において添加し、混合物を25℃において0.5時間撹拌した。次いでPOCl(1.42g、9.25mmol、860uL、0.800当量)を添加し、混合物を25℃において0.5時間撹拌した。LCMSは、化合物cが消費され、所望のm/z=463.2(RT=0.741分)が検出されたことを示した。反応混合物を、水50mL及び酢酸エチル100mL間で分別した。有機相を分離し、水60mL(30mL×2)により洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。粗製生成物を逆相HPLC(FA条件)により精製して化合物d−17(100mg、216umol、1.87%の収率)を灰色固体として得た。
[670] ステップ3. 化合物17xの合成
[671] 化合物d−17(100mg、216umol、1.00当量)のNMP(2mL)中溶液に、DBU(165mg、1.08mmol、163uL、5.00当量)及び化合物5(252mg、1.08mmol、5.00当量)を添加した。混合物を80℃において0.5時間撹拌した。LCMS(EW14611-33-P1A)は、反応物質d−17が消費され、所望のm/z=581.5(RT=0.828分)が検出されたことを示した。粗製生成物を逆相HPLC(0.1%のHCl条件)により精製して化合物17x(19.18mg、29.7umol、13.7%の収率、95.6%の純度、HCl)を黄色ガム状物として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)581.2;HNMR:(400MHz DMSO)δ=11.2(s,1H),11.1(s,1H),11.0(s,1H),8.08−8.06(m,2H),7.75−7.73(m,4H),7.60−7.57(m,2H),7.48−7.46(m,1H),7.43−7.41(m,1H),7.30−7.29(m,2H),4.41(s,2H),3.95−3.92(m,2H),3.79−3.76(m,2H),3.26−3.23(m,2H),3.21−3.12(m,2H),2.18(s,3H).
実施例13:2−メチル−N−(3−(3−(モルホリノメチル)ベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物11x)の合成
[672] 化合物11xを実施例12及びスキーム1に従って合成した。白色固体(27.63mg、38.1umol、6.22%の収率、95.7%の純度、TFA塩)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)581.3;HNMR:(400MHz DMSO)δ=11.2(s,1H),11.1(s,1H),10.0(s,1H),7.65−7.61(m,2H),7.59−7.49(m,3H),7.47−7.42(m,3H),7.33−7.31(m,1H),7.30−7.29(m,1H),7.29−7.28(m,2H),4.41(s,2H),3.99−3.97(m,2H),3.96−3.86(m,2H),3.38−3.36(m,2H),3.32−3.30(m,2H),2.19(s,3H).
実施例14:2−メチル−N−(3−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物14x)の合成
[673] 化合物14xを実施例12及びスキーム1に従って合成した。黄色固体(29.36mg、45.5umol、10.8%の収率、97.6%の純度、HCl塩)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)594.5;HNMR:(400MHz DMSO)δ=11.2(s,1H),11.1(s,1H),8.09−8.07(m,2H),7.82−7.80(m,4H),7.77−7.75(m,2H),7.61−7.59(m,1H),7.48−7.42(m,1H),7.30−7.28(m,2H),4.44(s,2H),3.62−3.35(m,8H),2.82(s,3H),2.19(s,3H).
実施例15:2−メチル−N−(3−(3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物15x)の合成
[674] 化合物15xを実施例12及びスキーム1に従って合成した。黄色固体(29.53mg、45.8umol、10.9%の収率、97.7%の純度、HCl塩)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)594.5;HNMR:(400MHz DMSO)δ=11.2(s,1H),11.1(s,1H),8.17−8.16(m,1H),8.09−8.07(m,1H),7.82−7.80(m,2H),7.77−7.75(m,3H),7.61−7.59(m,1H),7.48−7.42(m,1H),7.30−7.28(m,2H),4.41(s,2H),3.61−3.39(m,8H),2.82(s,3H),2.19(s,3H).
実施例16:(S)−N−(4−((5−(2−メチルベンズアミド)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)カルバモイル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物16x)の合成
[675] ステップ1. 2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−メチルベンゾエート(g)の合成
[676] 1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン(30.0g、261mmol、1.00当量)、2−メチル安息香酸(33.7g、247mmol、31.8mL、0.950当量)及びDCC(64.5g、313mmol、63.3mL、1.20当量)のDMF(300mL)中混合物を、25℃において3時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1、(UV254nm))は、1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン(R=0.42)が完全に消費され、1つの新たなスポット(R=0.28)が形成されたことを示した。混合物を濾過し、フィルターケーキを回収した。粗製生成物をMeOH(200mL)により25℃において30分間粉砕して2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−メチルベンゾエート(20.0g、85.7mmol、32.9%の収率)を白色固体として得た。H NMR:(400MHz,CDCl)δ=7.35−7.31(m,1H),4.09−4.07(m,2H),3.52−3.47(m,2H),2.97−2.90(m,1H),2.64−2.63(m,1H),1.97−1.94(m,4H),1.73−1.70(m,4H),1.39−1.36(m,4H),1.15−1.09(m,6H).
[677] ステップ2. 中間体hの合成
Figure 2021522328
[678] 化合物g(101mg、469umol、1.20当量)、化合物1x(200mg、391umol、1.00当量)のDCM(5mL)中溶液に、TEA(48.0mg、474umol、66.0uL、1.21当量)を添加し、次いでHATU(179mg、471umol、1.20当量)を添加した。混合物を25℃において2時間撹拌した。所望の質量(RT=0.992分、m/z+1=708.2)がLCMSにより検出された。混合物を水(15mL)により希釈し、次いでジクロロメタン(5mL×3)により抽出し、NaSOにより乾燥させ、真空中で濃縮して化合物h(260mg、粗製物)を褐色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)708.3.
[679] ステップ3. 化合物16xの合成
[680] 化合物h(260mg、367umol、1.00当量)のHCl/ジオキサン(5mL)中混合物を、25℃において1時間撹拌した。所望の質量(RT=0.834分、m/z+1=608.4)がLCMSにより検出された。混合物を真空中で濃縮して粗製生成物を得た。残留物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%のHCl)−ACN];B%:23%〜43%、9分)により精製して化合物16x(66mg、101umol、27.4%の収率、98.4%の純度、HCl)を黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)608.6;HNMR:(400MHz CDCl)δ=11.2(s,1H),11.1(s,1H),9.78−9.76(m,1H),9.21−9.18(m,1H),8.59−8.58(m,1H),8.00−7.97(m,2H),7.76−7.74(m,2H),7.61−7.58(m,2H),7.56−7.45(m,1H),7.44−7.42(m,3H),7.30−7.29(m,2H),4.44(s,2H),4.26−4.23(m,1H),3.32−3.23(m,2H),2.32−2.23(m,1H),2.19(s,3H),1.98−1.89(m,3H).
[681] スキーム2.化合物5x及び3xのための合成
Figure 2021522328
実施例17:4−(アミノメチル)−N−(3−(3−メチルピリジン−2−イル)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物5x)の合成及び4−(ヘプタンアミドメチル)−N−(3−(3−メチルピリジン−2−イル)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物3x)の合成
[682] ステップ1(スキーム2参照).中間体kの合成
[683] 化合物j(5.00g、22.0mmol、1.00当量)、化合物i(5.45g、26.5mmol、1.20当量)、Cu(OAc)(6.00g、33.1mmol、1.50当量)、Py(5.23g、66.1mmol、5.34mL、3.00当量)及び4A MS(3.00g、22.0mmol、1.00当量)のトルエン(75mL)中混合物を脱気し、Oにより3回パージし、次いで混合物をO雰囲気下で90℃において6時間撹拌した。得られた混合物を冷却し、次いでceliteにより濾過し、酢酸エチル(50mL)により洗浄し、次いで溶液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=100/1から5:1)により精製した。化合物k(4.97g、97.15%の純度)を黄色油状物として得、LCMS(EW12195-115-P1C)、HNMRにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)387.7;H NMR(400MHz,CDCl)δ=7.65−7.60(m,2H),7.41−7.37(m,2H).
[684] ステップ2. 中間体lの合成
[685] 化合物k(3.00g、7.75mmol、1.00当量)のNMP(20mL)中溶液に、KCO(1.29g、9.33mmol、1.20当量)及び(4−メトキシフェニル)メタンアミン(1.17g、8.53mmol、1.11mL、1.10当量)を添加した。混合物を、マイクロ波下で150℃において1時間撹拌した。LCMS(EW14613-1-P1A)は、所望の質量(RT=1.032分、m/z(M+H)=444.8)が検出されたことを示した。反応混合物をHO50mLにより希釈し、酢酸エチル60mLにより抽出した。合わせた有機層をブライン20mLにより洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=20/1から3:1)により精製した。中間体l(8.00g、18.1mmol、58.2%の収率)を薄黄色固体として得、次のステップにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)444.8.
[686] ステップ3. 中間体nの合成
[687] 中間体l(3.00g、6.77mmol、1.00当量)、化合物m(7.76g、20.3mmol、3.00当量)、Pd(PPh(156mg、135umol、0.02当量)、CuI(257mg、1.35mmol、0.20当量)及びLiCl(57.4mg、1.35mmol、27.7uL、0.20当量)のDMF(10mL)中混合物を脱気し、Nにより3回パージし、次いで混合物をN雰囲気下で110℃において2時間撹拌した。LCMS(EW14634-43-P1B)は、所望の質量(RT=0.950分、m/z(M+H)=456.2)が検出されたことを示した。反応混合物をHO30mLにより希釈し、酢酸エチル50mLにより抽出した。合わせた有機層をブライン50mLにより洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=10/1から0:1)により精製した。化合物n(1.30g、2.85mmol、42.2%の収率)を褐色固体として得、次のステップにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)456.2.
[688] ステップ4. 中間体oの合成
[689] 化合物n(1.20g、2.63mmol、1.00当量)のTFA(22.2g、194mmol、14.4mL、73.8当量)中溶液を、50℃において2時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を水(50mL)中で懸濁させ、水性混合物を固体NaHCOによりpH=7〜8に塩基性化した。混合物をEtOAc(50mL×3)により抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)により洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。化合物o(1.00g、粗製物)を黄色固体として得、次のステップにより確認した。
[690] ステップ5. 中間体qの合成
[691] 化合物o(1.00g、2.98mmol、1.00当量)のピリジン(9.80g、124mmol、10mL、41.5当量)中溶液に、塩化4−シアノベンゾイル(1.20g、7.25mmol、2.43当量)を20℃において添加した。次いで混合物を90℃において12時間撹拌した。混合物に、LiOH.HO(700mg、16.7mmol、5.59当量)のMeOH(5mL)及びHO(5mL)中溶液を氷水浴を用いて5℃において添加し、混合物を25℃において1時間撹拌した。水(20mL)を混合物中に添加し、濾過し、固体を回収し、濃縮した。残留物をさらなる精製なしで次に直接使用した。化合物q(1.10g、2.37mmol、79.4%の収率)を黄色固体として得、次のステップにより確認した。
[692] ステップ6. 化合物5xの合成
[693] 化合物q(1.10g、2.37mmol、1.00当量)、NH.HO(2.01g、57.3mmol、2.20mL、24.2当量)のDMF(20mL)中混合物を脱気し、Hにより3回パージし、ラネー−Ni(882mg、10.3mmol、4.35当量)を混合物中に添加し、次いで混合物をH(15psi)下で25℃において1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物の1/3を分取HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 250*80mm*10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:32acn%〜62acn%、32分、22%分)により精製した。残留物の2/3を次のステップにおいて直接使用した。化合物5x(31mg、61.17umol、2.58%の収率、99.62%の純度、HCl)を、オフホワイト色固体として得た。化合物5x(300mg、粗製物)を黄色固体として得、次のステップにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)469.1;HPLC:RT=1.629分;H NMR(400MHz,MeOD)δ=8.79(d,J=5.6Hz,1H),8.67(d,J=7.8Hz,1H),8.10−8.10(m,3H),7.88(d,J=8.8Hz,2H),7.65(d,J=8.2Hz,2H),7.50(d,J=8.8Hz,2H),4.24(s,2H),3.00(s,3H).
[694] ステップ7. 化合物3xの合成
[695] 化合物5x(150mg、320umol、1.00当量)及びヘプタン酸(75.0mg、576umol、81.8uL、1.80当量)のDMF(3mL)中溶液に、HATU(301mg、791umol、2.47当量)及びDIEA(120mg、931umol、162uL、2.91当量)を添加し、混合物を20℃において1時間撹拌した。混合物を濾過した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜60%、11分)により精製した。化合物3x(30mg、49.9umol、15.6%の収率、96.6%の純度)を黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)581.2;HPLC:RT=2.224分;H NMR(400MHz,MeOD)δ=8.78(d,J=5.6Hz,1H),8.65(d,J=7.8Hz,1H),8.07−8.04(m,1H),7.88(t,J=9.2Hz,4H),7.57− 7.39(m,5H),4.52−4.38(m,2H),3.00(s,3H),2.26(s,2H),1.71−1.55(m,2H),1.32(s,6H),0.90(s,3H).
実施例18:4−(アミノメチル)−N−(1−(3−フルオロフェニル)−3−(3−メチルピリジン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物6x)の合成及びN−(1−(3−フルオロフェニル)−3−(3−メチルピリジン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−(ヘプタンアミドメチル)ベンズアミド(化合物4x)の合成
[696] 化合物6x及び化合物4xを、実施例17及びスキーム2に従って化合物iに代えて(3−フルオロフェニル)ボロン酸から出発して合成した。
[697] ステップ1. 3,5−ジブロモ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾールを白色固体(23.4g、71.6mmol、64.8%の収率、98.0%の純度)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)321.7;HPLC:RT=2.861分;H NMR(400MHz,CDCl)δ=7.51(m,1H),7.40(s,1H),7.39(m,1H),7.25(m,1H).
[698] ステップ2. 3−ブロモ−1−(3−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシベンジル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミンを白色固体(9.50g、23.9mmol、76.6%の収率)として得、次のステップにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)376.8.
[699] ステップ3. 1−(3−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシベンジル)−3−(3−メチルピリジン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミンを黒褐色油状物(1.50g、3.85mmol、29.1%の収率)として得、次のステップにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)390.2.
[700] ステップ4. 1−(3−フルオロフェニル)−3−(3−メチルピリジン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミンを黒褐色固体(900mg、3.34mmol、92.9%の収率)として得、次のステップにより確認した。
[701] ステップ5. 4−(アミノメチル)−N−(1−(3−フルオロフェニル)−3−(3−メチルピリジン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミドを黄色固体(800mg、2.01mmol、60.1%の収率)として得、次のステップにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)398.9.
[702] ステップ6. 化合物6xの合成
[703] 4−(アミノメチル)−N−(1−(3−フルオロフェニル)−3−(3−メチルピリジン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(800mg、2.01mmol、1.00当量)、NH.HO(2.73g、19.5mmol、3mL、25%の純度、9.70当量)のDMF(20mL)中混合物を脱気し、Hにより3回パージし、ラネー−Ni(235mg、2.75mmol、1.37当量)を混合物中に添加し、次いで混合物をH(15psi)下で25℃において2時間撹拌した。残留物を分取HPLC(FA条件;カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 150×50mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)−ACN];B%:5%〜35%、11分)により精製した。化合物6x(26.42mg、58.30umol、2.90%の収率、98.96%の純度、ギ酸塩)を薄黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)403.1;HPLC:RT=1.201分;H NMR(400MHz,DO−d)δ=8.50(d,J=4.6Hz,1H),8.37(s,1H),7.98(d,J=7.8Hz,1H),7.86(d,J=7.8Hz,2H),7.59−7.44(m,6H),7.25(t,J=8.4Hz,1H),4.25(s,2H),2.58(s,3H).
[704] ステップ7. 化合物4xの合成
[705] 化合物6x(200mg、497umol、1.00当量)、化合物r(116mg、895umol、127uL、1.80当量)、HATU(467mg、1.23mmol、2.47当量)、DIEA(187mg、1.45mmol、252uL、2.91当量)のDMF(5mL)中混合物を、N雰囲気下で25℃において1時間撹拌した。反応混合物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:[水(0.05%のHCl)−ACN];B%:33%〜53%、11分)により精製した。化合物4x(26.8mg、51.4umol、10.3%の収率、98.7%の純度)を桃色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)515.2;H NMR(400MHz,MeOD−d)δ=8.79(d,J=5.5Hz,1H),8.67(d,J=7.8Hz,1H),8.10−8.04(m,1H),7.90(d,J=8.2Hz,2H),7.62−7.53(m,3H),7.45(d,J=8.2Hz,2H),7.31−7.23(m,1H),4.45(s,2H),3.00(s,3H),2.27(t,J=7.5Hz,2H),1.68−1.59(m,2H),1.31(s,6H),0.93−0.86(m,3H).
[706] スキーム3
Figure 2021522328
[707] 実施例19:4−(アミノメチル)−N−(3−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物10x)の合成及び4−(ヘプタンアミドメチル)−N−(3−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ベンズアミド(化合物9x)の合成
[708] ステップ1(スキーム3参照).中間体tの合成
[709] 中間体l(4.00g、9.02mmol、1.00当量)、化合物s(2.26g、9.92mmol、1.10当量)、KPO(2M、13.5mL、3.00当量)、Pd(dppf)Cl(330mg、451umol、0.05当量)のジオキサン(20mL)中混合物を脱気し、Nにより3回パージし、次いで混合物をN雰囲気下で100℃において16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL3)及びブライン(50mL3)により抽出し、水相を酢酸エチル(50mL1)により再度抽出した。合わせた有機相を無水NaSOにより乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(FA条件)により精製した。化合物t(3.20g、5.39mmol、59.7%の収率、91.9%の純度)を赤色油状物として得た。LCMS(RT=1.021分)、HPLC(RT=2.623分)、HNMR(CDCl3、400MHz)は、化合物を示した。MS(M+H):547.5.HPLC:RT=2.623分、91.9%の純度。H NMR(400MHz,CDCl)8.02(d,J=2.0Hz,1H),7.60(d,J=6.0Hz,2H),7.57(d,J=8.8Hz,2H),7.30−7.26(m,8H),7.06−7.04(m,2H),6.84(d,J=8.4Hz,2H),5.20(s,2H),4.60(s,2H),3.75(s,3H).
[710] ステップ2. 中間体uの合成
[711] 化合物t(2.00g、3.66mmol、1.00当量)のTFA(30.8g、270mmol、20.0mL、73.8当量)中溶液を、50℃において18時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を水(50mL)中で懸濁させ、水性混合物を固体NaHCOによりpH=7〜8に塩基性化した。混合物をEtOAc(50mL×3)により抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)により洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。化合物u(1.6g、粗製物)を黄色油状物として得、次のステップにより確認した。
[712] ステップ3. 中間体vの合成
[713] 化合物u(2.00g、5.95mmol、1.00当量)のピリジン(17.8g、225mmol、18.2mL、37.9当量)中溶液に、化合物p(2.80g、16.9mmol、2.84当量)を20℃において添加した。次いで、混合物を90℃において12時間撹拌した。混合物に、LiOH・HO(5g)のHO/MeOH(1:1、50mL)中溶液を氷水浴を用いて5℃において添加し、混合物を25℃において3時間撹拌した。LCMS(EW14592-28-P1E)は、所望の質量(RT=1.013分、m/z=466.2)が検出されたことを示した。混合物を減圧下で蒸発させてメタノールを除去した。水相をEtOAc(100mL×3)により抽出した。合わせた有機層を飽和水性NaHCO(100mL×3)及びブライン(100mL)により洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をさらなる精製なしで次において直接使用した。化合物v(3.00g、粗製物)を黄色油状物として得、次のステップにより確認した。LCMS:RT=1.013 min,MS(M+H):466.2.
[714] ステップ4. 化合物10xの合成
[715] 化合物v(2.50g、5.37mmol、1.00当量)、NH.HO(4.55g、130mmol、5mL、24.2当量)のDMF(20mL)中混合物を脱気し、Hにより3回パージし、ラネー−Ni(2.00g、23.3mmol、4.35当量)を混合物中に添加し、次いで混合物をH(15psi)下で25℃において12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 250*80mm*10um;移動相:[水(0.05%のHCl)−ACN];B%:32acn%〜62acn%、32分、22%分)により精製した。化合物10x(300mg、570umol、10.6%の収率、96.1%の純度、HCl)を黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)470.0;H NMR(400MHz,DMSO)δ=11.66(s,1H),10.33(s,1H),8.52−8.46(m,3H),7.98(s,3H),7.86(d,J=8.2Hz,2H),7.65−7.55(m,4H),7.38(t,J=7.3Hz,1H),7.08−6.99(m,2H),4.12(d,J=5.5Hz,2H).
[716] ステップ5. 化合物9xの合成
[717] 化合物10x(100mg、197.68umol、1当量、HCl)及び化合物r(46.40mg、356.44umol、50.60uL、1.80当量)のDMF(3mL)中溶液に、HATU(185.58mg、488.09umol、2.47当量)及びDIEA(74.24mg、574.47umol、100.06uL、2.91当量)を添加し、混合物を20℃において1時間撹拌した。H2O(1mL)及びMeOH(1mL)中のLiOH.H2O(92.79mg、2.21mmol、11.19当量)を反応混合物に添加し、混合物を20℃において1時間撹拌した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4um;移動相:[水(0.05%のHCl)−ACN];B%:82%〜98%、11分)により精製した。化合物9x(33mg、56.74umol、28.70%の収率、100%の純度)をオフホワイト色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)482.3;H NMR(400MHz,DMSO)δ=11.46(s,1H),10.36(s,1H),8.38(t,J=5.7Hz,1H),7.98(d,J=7.8Hz,1H),7.88−7.82(m,4H),7.55(d,J=7.8Hz,2H),7.38(d,J=8.1Hz,3H),7.03−6.99(m,2H),4.33(d,J=5.8Hz,2H),2.15(t,J=7.4Hz,2H),1.51(d,J=6.8Hz,2H),1.25(s,6H),0.87−0.84(m,3H).
[718] 実施例20:N−(3−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−メチルベンズアミド(化合物7x)の合成及びN−(1−(4−(4−ヘプタノイルピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(2−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−メチルベンズアミド(化合物8x)の合成
[719] 化合物7x及び化合物8xを実施例17及び19、スキーム2及び3に従って、化合物i(スキーム2)に代えて(4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)ボロン酸を使用して合成し、(4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)ボロン酸を以下の2つのステップで調製した。
[720] ステップa. 1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(100g、353mmol、1.00当量)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(74.3g、399mmol、1.13当量)、CsCO(320g、982mmol、2.78当量)、キサントホス(14.3g、24.7mmol、0.07当量)及びPd(dba)(8.09g、8.84mmol、0.025当量)のジオキサン(1.50L)中混合物を脱気し、Nにより3回パージし、次いで混合物をN雰囲気下で110℃において16時間撹拌した。混合物を珪藻土により濾過し、反応混合物を減圧下で濃縮してジオキサンを除去した。残留物を(石油エーテル:酢酸エチル=4:1、100.0mL、1時間)により粉砕した。tert−ブチル4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(69.0g、190.6mmol、53.9%の収率、94.3%の純度)を白色固体として得、LCM、HPLC及びHNMRにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)340.9;HPLC:RT=2.639分l;H NMR:(400MHz CDCl)δ= 7.37(s,1H),7.34(s,1H),6.80(s,1H),6.78(s,1H),3.59−3.56(m,4H),3.11−3.09(m,4H),1.48(s,9H).
[721] ステップb. tert−ブチル4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(30.0g、87.9mmol、1.00当量)のTHF(180mL)中溶液に、溶液を−70℃に冷却し、次いで−60℃未満の温度を維持しながらn−BuLi(2.5M、76.7mL、2.18当量)を滴加した。混合物を−70℃において30分間熟成させ、次いでトリイソプロピルボレート(36.4g、193mmol、44.5mL、2.20当量)を添加した。混合物を0℃に加温し、0℃において1時間撹拌した。反応物を、飽和水性NHCl(100mL)及び水(100mL)によりクエンチした。リン酸(12.0g)を添加し、混合物を30分間撹拌し、次いで酢酸エチル200mLにより抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)により洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物を分取HPLC(TFA条件)により精製した。(4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)ボロン酸(6.00g、19.6mmol、22.3%の収率)を桃色固体として得、それをHNMRにより確認した:(400MHz MeOD)δ=7.75−7.52(m,2H),7.03−6.85(m,2H),3.58(s,4H),3.20(s,4H),1.50(s,9H).
[722] ステップ1. tert−ブチル4−(4−(3,5−ジブロモ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートを実施例17、ステップ1に従って白色固体4.00gとして得た)。LC−MS(ESI):m/z(M+H)431.7;HPLC:RT=2.603分;HNMR:(400MHz CDCl−d)δ=7.41−7.32(m,2H),7.00−6.85(m,2H),3.68−3.60(m,4H),3.30−3.22(m,4H),1.50(s,9H).
[723] ステップ2. tert−ブチル4−(4−(3−ブロモ−5−((4−メトキシベンジル)アミノ)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートを、実施例17、ステップ2に従って無色油状物(2.00g、11.0mmol、71.7%の収率)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)545.2.
[724] ステップ3. tert−ブチル4−(4−(3−(2−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−((4−メトキシベンジル)アミノ)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートを、実施例19、ステップ1に従って黄色固体(2.20g、3.40mmol、61.6%の収率)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)647.2.
[725] ステップ4. 2−(5−アミノ−1−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェノールを、実施例19、ステップ2に従って褐色固体(1.10g、3.27mmol、96.1%の収率)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)336.9.
[726] ステップ5. 2−(5−アミノ−1−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェノールのBoc保護によるtert−ブチル4−(4−(5−アミノ−3−(2−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート。
[727] 2−(5−アミノ−1−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェノール(1.14g、3.39mmol、1.00当量)及びBocO(739mg、3.39mmol、778uL、1.00当量)のDMF(10mL)中混合物を、25℃において2時間撹拌した。LCMS(EW14634-44-P1P)は、所望の質量(RT=0.963分、m/z(M+H)=437.3)が検出されたことを示した。反応混合物を酢酸エチル(50mL×3)及びブライン(50mL×3)により抽出し、水相を酢酸エチル(50mL×1)により再度抽出した。合わせた有機相を無水NaSOにより乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を逆相HPLC(0.1%のFA条件)により精製した。tert−ブチル4−(4−(5−アミノ−3−(2−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(400mg、916umol、27.0%の収率)を白色固体として得、次のステップにより確認した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)437.3.
[728] ステップ6. tert−ブチル4−(4−(3−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(2−メチルベンズアミド)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートを、実施例19、ステップ3に従って化合物pに代えて塩化2−メチルベンゾイルを使用し、黄色油状物(440mg、793umol、98.9%の収率)として得た。LCMS:RT=0.913 min,MS(M+H):555.1
[729] ステップ7. 化合物7xの合成
[730] tert−ブチル4−(4−(3−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(2−メチルベンズアミド)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(440mg、793.31umol、1当量)のHCl/EtOAc(4M、20.00mL、100.84当量)中溶液を、25℃において10分間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物の1/3を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*25*10um;移動相:[水(0.05%のHCl)−ACN];B%:15%〜45%、10分)により精製した。残留物の2/3を次のステップにおいて直接使用した。化合物7x(30mg、60.88umol、7.67%の収率、99.64%の純度、HCl)を黄色固体として得た。化合物7x(240mg、粗製物、HCl)を黄色固体として得、次のステップにより濃縮した。LC−MS(ESI):m/z(M+H)455.1;H NMR(400MHz,DO)δ=7.55(s,1H),7.16(s,6H),7.00(s,2H),6.80(s,2H),6.65(s,1H),3.12(s,8H),1.97(s,3H).
[731] ステップ7. 化合物8xの合成
[732] 化合物r(100mg、768.14umol、109.05uL、3.14当量)及び化合物7x(120mg、244.41umol、1当量、HCl)のDMF(1mL)中溶液に、DIEA(120.00mg、928.48umol、161.73uL、3.80当量)及びHATU(240mg、631umol、2.58当量)を添加し、混合物を20℃において1時間撹拌した。次いでHO(0.5mL)及びMeOH(0.5mL)中のLiOH.HO(103mg、2.44mmol、10当量)を混合物中に添加し、混合物を20℃において1時間撹拌した。混合物を濾過した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*25*10um;移動相:[水(0.05%のHCl)−ACN];B%:55%〜85%、10分)により精製した。化合物8x(30mg、51.6umol、21.1%の収率、97.4%の純度)を薄黄色固体として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+H)567.2;H NMR(400MHz,MeOD)δ=8.05−8.02(m,1H),7.54−7.48(m,3H),7.40−7.26(m,4H),7.14(d,J=9.0Hz,2H),7.00−6.90(m,2H),3.76−3.71(m,4H),3.28−3.26(m,2H),2.70(s,2H),2.44(t,J=7.6Hz,2H),2.31(s,3H),1.66−1.59(m,2H),1.42−1.34(m,6H),0.92(t,J=7.2Hz,3H).
[733] 本明細書に考察される刊行物は、本出願の出願日前のそれらの開示についてのみ提供される。本明細書において、本発明が従来発明を理由として、そのような刊行物に先行する権利が与えられないことの承認として解釈されるべきではない。
[734] 本発明を提案される具体的なその実施形態と関連づけて記載してきた一方、これはさらに改変することができ、本出願は、一般に、本発明の原理に従う本発明の任意の変形例、使用、又は適合を網羅するものとし、本発明が属する当分野において公知又は慣行の範囲内であって、上記及び下記の添付の特許請求の範囲の範囲内の本質的特徴に適用され得る、本開示からの逸脱も含むことが理解される。

Claims (147)

  1. 癌の治療が必要とされる対象における癌を治療する方法であって、前記対象にParkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、前記対象が、Rbチェックポイント経路中のタンパク質の突然変異形態及び/又はp53の突然変異形態を有する方法。
  2. 前記癌が、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、AIDS関連癌、カポジ肉腫、脂肪肉腫、軟部組織肉腫、リンパ腫、肛門癌、虫垂癌、星状細胞腫、小児非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍、基底細胞癌、皮膚癌(非黒色腫)、小児胆管癌、肝臓外膀胱癌、骨癌、ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、骨肉腫及び悪性線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、頭蓋咽頭腫、上衣腫、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、カルチノイド腫瘍、原発不明の消化管癌、心臓腫瘍、原発性リンパ腫、子宮頸癌、小児癌、脊索腫、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性腫瘍、結腸癌、結腸直腸癌、皮膚T細胞リンパ腫、非浸潤性乳管癌、子宮内膜癌、上衣腫、食道癌、嗅神経芽細胞腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝臓外胆管癌、眼癌、眼内黒色腫、網膜芽細胞腫、骨の悪性線維性組織球腫、及び骨肉腫、胆嚢癌、胃癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、性腺外癌、卵巣癌、精巣癌、妊娠性絨毛疾患、神経膠腫、脳幹癌、有毛細胞白血病、頭頸部癌、心臓癌、肝細胞(肝臓)癌、組織球症、ランゲルハンス細胞癌、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、眼内黒色腫、島細胞腫瘍、膵神経内分泌腫瘍、腎臓癌、腎細胞癌、ウィルムス腫瘍及び他の小児腎臓腫瘍、ランゲルハンス細胞組織球症、咽頭癌、白血病、慢性リンパ性癌、慢性骨髄性癌、有毛細胞癌、口唇及び口腔内癌、肝臓癌(原発性)、上皮内小葉癌(LCIS)、肺癌、非小細胞癌、小細胞癌、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、皮膚T細胞(菌状息肉腫及びセザリー症候群)、ホジキン癌、非ホジキン癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、男性乳癌、骨の悪性線維性組織球腫及び骨肉腫、黒色腫、眼内(眼)癌、メルケル細胞癌、中皮腫、原発不明の悪性転移性扁平上皮性頸部癌、NUT遺伝子が関与する正中線管癌、口腔癌、多発性内分泌腺腫症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性骨髄増殖性腫瘍、鼻腔及び副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌、口腔癌、口腔内癌、口唇及び中咽頭癌、骨肉腫及び骨の悪性線維性組織球腫、上皮癌、低悪性度腫瘍、膵臓癌、膵神経内分泌腫瘍(島細胞腫瘍)、乳頭腫、傍神経節腫、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、形質細胞腫瘍/多発性骨髄腫、胸膜肺芽腫、原発性中枢神経系リンパ腫、直腸癌、腎細胞(腎臓)癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、肉腫、ユーイング癌、カポジ癌、骨肉腫(骨癌)、軟部組織癌、子宮癌、セザリー症候群、皮膚癌、小児黒色腫、メルケル細胞癌、非黒色腫、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、扁平上皮癌、皮膚癌(非黒色腫)、原発不明の小児扁平上皮性頸部癌、転移性癌、胃癌、T細胞リンパ腫、皮膚癌、精巣癌、咽頭癌、胸腺腫及び胸腺癌、甲状腺癌、原発不明の腎盂及び尿管の移行上皮癌、小児の癌、小児の希少癌、尿道癌、子宮癌、子宮内膜癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ウィルムス腫瘍、又は女性の癌から選択される1つ以上である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記癌が、肉腫、リンパ腫、結腸癌、肺癌、又は卵巣癌から選択される1つ以上である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記突然変異タンパク質が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及びp16からなる群の1つ以上から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記突然変異タンパク質が、p21、p53、Rb、pRb、サイクリンD1及びサイクリンEからなる群の1つ以上から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記突然変異タンパク質が、点突然変異由来である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記突然変異タンパク質が、少なくとも1つの点突然変異を有するサイクリンD1である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. サイクリンD1の前記点突然変異が、R260H上に存在する、請求項8に記載の方法。
  9. 前記対象が、2超のコピー数多型(CNV)を有するサイクリンD1を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記突然変異タンパク質が、少なくとも1つの点突然変異を有するp14、p15、p16、及び/又はp21である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  11. p14、p15、p16、及び/又はp21の前記点突然変異が、H83Y、D84Y、D84V、R19H、及び/又はR67上の少なくとも1つに存在する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記対象が、p21の損失を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記対象が、野生型Rbを有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記突然変異タンパク質が、少なくとも1つの点突然変異を有するp53である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  15. p53の前記点突然変異が、R175H、R43H、M237I、R273H、C176W、R280K、L52R、L145R、R248W、及び/又はL130V上の少なくとも1つに存在する、請求項14に記載の方法。
  16. 前記点突然変異が、1つのアレル上のみに存在する、請求項6に記載の方法。
  17. 前記点突然変異が、2つのアレル上に存在する、請求項6に記載の方法。
  18. 前記突然変異が、タンパク質上に存在し、前記突然変異が、前記Rbチェックポイント経路の1つ以上のタンパク質コード遺伝子の過剰発現、増幅、若しくは欠失及び/又はp53の欠失を提供する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記1つ以上のタンパク質コード遺伝子が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子から選択される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記突然変異が、Rb、サイクリンD1、p53、p16、p15及び/又はp21から選択されるタンパク質上に存在する、請求項18又は19に記載の方法。
  21. 前記遺伝子が、CCND1、CDKN2A、CDKN2B、CDKN1A、RB、及び/又はTP53から選択される、請求項18〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記突然変異が、サイクリンD又はサイクリンE遺伝子の過剰発現又は増幅を提供する、請求項18〜20のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記突然変異が、タンパク質上に存在し、前記突然変異が、サイクリンD1遺伝子の過剰発現を提供する、請求項22に記載の方法。
  24. 前記タンパク質の前記突然変異形態が、前記Rbチェックポイント経路の1つ以上のタンパク質コード遺伝子又はp53の染色体転座により提供される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記1つ以上のタンパク質コード遺伝子が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子から選択される、請求項24に記載の方法。
  26. 前記タンパク質の前記突然変異形態が、2超のコピー数多型(CNV)を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記タンパク質の前記突然変異形態が、CNV3、CNV4、CNV5、CNV6、CNV7、CNV8、CNV9、又はCNV10を含む、請求項26に記載の方法。
  28. 異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性の阻害又は低減が必要とされる対象における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性を阻害し、又は低減させる方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法。
  29. 細胞周期停止又は老化の誘導が必要とされる対象における細胞周期停止又は老化を誘導する方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法。
  30. 前記対象が、ヒトであり、前記対象におけるParkinリガーゼが、野生型であり、又は依然としてその機能を有し、サイクリンDの分解をもたらす、請求項28又は29に記載の方法。
  31. 前記対象が、癌を有する、請求項30に記載の方法。
  32. 前記癌が、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、AIDS関連癌、カポジ肉腫、脂肪肉腫、軟部組織肉腫、リンパ腫、肛門癌、虫垂癌、星状細胞腫、小児非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍、基底細胞癌、皮膚癌(非黒色腫)、小児胆管癌、肝臓外膀胱癌、骨癌、ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、骨肉腫及び悪性線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、頭蓋咽頭腫、上衣腫、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、カルチノイド腫瘍、原発不明の消化管癌、心臓腫瘍、原発性リンパ腫、子宮頸癌、小児癌、脊索腫、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性腫瘍、結腸癌、結腸直腸癌、皮膚T細胞リンパ腫、非浸潤性乳管癌、子宮内膜癌、上衣腫、食道癌、嗅神経芽細胞腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝臓外胆管癌、眼癌、眼内黒色腫、網膜芽細胞腫、骨の悪性線維性組織球腫、及び骨肉腫、胆嚢癌、胃癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、性腺外癌、卵巣癌、精巣癌、妊娠性絨毛疾患、神経膠腫、脳幹癌、有毛細胞白血病、頭頸部癌、心臓癌、肝細胞(肝臓)癌、組織球症、ランゲルハンス細胞癌、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、眼内黒色腫、島細胞腫瘍、膵神経内分泌腫瘍、腎臓癌、腎細胞癌、ウィルムス腫瘍及び他の小児腎臓腫瘍、ランゲルハンス細胞組織球症、咽頭癌、白血病、慢性リンパ性癌、慢性骨髄性癌、有毛細胞癌、口唇及び口腔内癌、肝臓癌(原発性)、上皮内小葉癌(LCIS)、肺癌、非小細胞癌、小細胞癌、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、皮膚T細胞(菌状息肉腫及びセザリー症候群)、ホジキン癌、非ホジキン癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、男性乳癌、骨の悪性線維性組織球腫及び骨肉腫、黒色腫、眼内(眼)癌、メルケル細胞癌、中皮腫、原発不明の悪性転移性扁平上皮性頸部癌、NUT遺伝子が関与する正中線管癌、口腔癌、多発性内分泌腺腫症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性骨髄増殖性腫瘍、鼻腔及び副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌、口腔癌、口腔内癌、口唇及び中咽頭癌、骨肉腫及び骨の悪性線維性組織球腫、上皮癌、低悪性度腫瘍、膵臓癌、膵神経内分泌腫瘍(島細胞腫瘍)、乳頭腫、傍神経節腫、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、形質細胞腫瘍/多発性骨髄腫、胸膜肺芽腫、原発性中枢神経系リンパ腫、直腸癌、腎細胞(腎臓)癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、肉腫、ユーイング癌、カポジ癌、骨肉腫(骨癌)、軟部組織癌、子宮癌、セザリー症候群、皮膚癌、小児黒色腫、メルケル細胞癌、非黒色腫、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、扁平上皮癌、皮膚癌(非黒色腫)、原発不明の小児扁平上皮性頸部癌、転移性癌、胃癌、T細胞リンパ腫、皮膚癌、精巣癌、咽頭癌、胸腺腫及び胸腺癌、甲状腺癌、原発不明の腎盂及び尿管の移行上皮癌、小児の癌、小児の希少癌、尿道癌、子宮癌、子宮内膜癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ウィルムス腫瘍、又は女性の癌から選択される1つ以上である、請求項31に記載の方法。
  33. 前記癌が、肉腫、リンパ腫、結腸癌、肺癌、又は卵巣癌から選択される1つ以上である、請求項31に記載の方法。
  34. 前記対象が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p15、及びp16からなる群の1つ以上から選択される突然変異タンパク質を保有する、請求項28〜33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記突然変異タンパク質が、p21、p53、Rb、pRb、サイクリンD1及びサイクリンEからなる群の1つ以上から選択される、請求項28〜35のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記突然変異タンパク質が、点突然変異由来である、請求項28〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記突然変異タンパク質が、少なくとも1つの点突然変異を有するサイクリンD1である、請求項28〜35のいずれか一項に記載の方法。
  38. サイクリンD1の前記点突然変異が、R260H上に存在する、請求項37に記載の方法。
  39. 前記対象が、2超のコピー数多型(CNV)を有するサイクリンD1を有する、請求項28〜35のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記突然変異タンパク質が、少なくとも1つの点突然変異を有するp14、p15、p16、及び/又はp21である、請求項28〜35のいずれか一項に記載の方法。
  41. p14、p15、p16、及び/又はp21の前記点突然変異が、H83Y、D84Y、D84V、R19H、及び/又はR67上の少なくとも1つに存在する、請求項40に記載の方法。
  42. 前記対象が、p21の損失を有する、請求項28〜41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記対象が、野生型Rbを有する、請求項28〜42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記突然変異タンパク質が、少なくとも1つの点突然変異を有するp53である、請求項28〜35のいずれか一項に記載の方法。
  45. p53の前記点突然変異が、R175H、R43H、M237I、R273H、C176W、R280K、L52R、L145R、R248W、及び/又はL130V上の少なくとも1つに存在する、請求項44に記載の方法。
  46. 前記点突然変異が、1つのアレル上のみに存在する、請求項36に記載の方法。
  47. 前記点突然変異が、2つのアレル上に存在する、請求項36に記載の方法。
  48. 前記突然変異が、前記突然変異がタンパク質上に存在し、又は前記突然変異が、前記Rbチェックポイント経路の1つ以上のタンパク質コード遺伝子若しくはp53の過剰発現、増幅、若しくは欠失を提供する、請求項28〜33のいずれか一項に記載の方法。
  49. 前記1つ以上のタンパク質コード遺伝子が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子から選択される、請求項48に記載の方法。
  50. 前記突然変異が、Rb、サイクリンD1、p53、p16、p15及び/又はp21から選択されるタンパク質上に存在する、請求項48又は49に記載の方法。
  51. 前記遺伝子が、CCND1、CDKN2A、CDKN2B、CDKN1A、RB、及び/又はTP53から選択される、請求項48〜50のいずれか一項に記載の方法。
  52. 前記突然変異が、サイクリンD又はサイクリンE遺伝子の過剰発現又は増幅を提供する、請求項48〜50のいずれか一項に記載の方法。
  53. 前記突然変異が、サイクリンD1遺伝子の過剰発現を提供する、請求項52に記載の方法。
  54. 前記タンパク質の前記突然変異形態が、前記Rbチェックポイント経路の1つ以上のタンパク質コード遺伝子又はp53の染色体転座により提供される、請求項28〜33のいずれか一項に記載の方法。
  55. 前記1つ以上のタンパク質コード遺伝子が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子から選択される、請求項54に記載の方法。
  56. 前記タンパク質の前記突然変異形態が、2超のコピー数多型(CNV)を有する、請求項28〜33のいずれか一項に記載の方法。
  57. 前記タンパク質の前記突然変異形態が、CNV3、CNV4、CNV5、CNV6、CNV7、CNV8、CNV9、又はCNV10を含む、請求項56に記載の方法。
  58. ヒト細胞における異常(例えば、過剰発現)野生型又は突然変異サイクリンD1活性又は活性を阻害し、又は低減させる方法であって、Parkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を前記ヒト細胞と接触させることを含む方法。
  59. 前記ヒト細胞が、癌細胞である、請求項58に記載の方法。
  60. 前記癌細胞が、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、AIDS関連癌、カポジ肉腫、脂肪肉腫、軟部組織肉腫、リンパ腫、肛門癌、虫垂癌、星状細胞腫、小児非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍、基底細胞癌、皮膚癌(非黒色腫)、小児胆管癌、肝臓外膀胱癌、骨癌、ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、骨肉腫及び悪性線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、頭蓋咽頭腫、上衣腫、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、カルチノイド腫瘍、原発不明の消化管癌、心臓腫瘍、原発性リンパ腫、子宮頸癌、小児癌、脊索腫、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性腫瘍 結腸癌、結腸直腸癌、皮膚T細胞リンパ腫、非浸潤性乳管癌、子宮内膜癌、上衣腫、食道癌、嗅神経芽細胞腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝臓外胆管癌、眼癌、眼内黒色腫、網膜芽細胞腫、骨の悪性線維性組織球腫、及び骨肉腫、胆嚢癌、胃癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、性腺外癌、卵巣癌、精巣癌、妊娠性絨毛疾患、神経膠腫、脳幹癌、有毛細胞白血病、頭頸部癌、心臓癌、肝細胞(肝臓)癌、組織球症、ランゲルハンス細胞癌、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、眼内黒色腫、島細胞腫瘍、膵神経内分泌腫瘍、腎臓癌、腎細胞癌、ウィルムス腫瘍及び他の小児腎臓腫瘍、ランゲルハンス細胞組織球症、咽頭癌、白血病、慢性リンパ性癌、慢性骨髄性癌、有毛細胞癌、口唇及び口腔内癌、肝臓癌(原発性)、上皮内小葉癌(LCIS)、肺癌、非小細胞癌、小細胞癌、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、皮膚T細胞(菌状息肉腫及びセザリー症候群)、ホジキン癌、非ホジキン癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、男性乳癌、骨の悪性線維性組織球腫及び骨肉腫、黒色腫、眼内(眼)癌、メルケル細胞癌、中皮腫、原発不明の悪性転移性扁平上皮性頸部癌、NUT遺伝子が関与する正中線管癌、口腔癌、多発性内分泌腺腫症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性骨髄増殖性腫瘍、鼻腔及び副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌、口腔癌、口腔内癌、口唇及び中咽頭癌、骨肉腫及び骨の悪性線維性組織球腫、上皮癌、低悪性度腫瘍、膵臓癌、膵神経内分泌腫瘍(島細胞腫瘍)、乳頭腫、傍神経節腫、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、形質細胞腫瘍/多発性骨髄腫、胸膜肺芽腫、原発性中枢神経系リンパ腫、直腸癌、腎細胞(腎臓)癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、肉腫、ユーイング癌、カポジ癌、骨肉腫(骨癌)、軟部組織癌、子宮癌、セザリー症候群、皮膚癌、小児黒色腫、メルケル細胞癌、非黒色腫、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、扁平上皮癌、皮膚癌(非黒色腫)、原発不明の小児扁平上皮性頸部癌、転移性癌、胃癌、T細胞リンパ腫、皮膚癌、精巣癌、咽頭癌、胸腺腫及び胸腺癌、甲状腺癌、原発不明の腎盂及び尿管の移行上皮癌、小児の癌、小児の希少癌、尿道癌、子宮癌、子宮内膜癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ウィルムス腫瘍、又は女性の癌から選択される1つ以上の細胞である、請求項59に記載の方法。
  61. 前記癌細胞が、肉腫、リンパ腫、結腸癌、肺癌、又は卵巣癌から選択される1つ以上の細胞である、請求項59に記載の方法。
  62. 前記ヒト細胞が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及びp16からなる群の1つ以上から選択される突然変異タンパク質を保有する、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  63. 前記突然変異タンパク質が、p21、p53、Rb、pRb、サイクリンD1及びサイクリンEからなる群の1つ以上から選択される、請求項58〜62のいずれか一項に記載の方法。
  64. 前記突然変異タンパク質が、点突然変異由来である、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記突然変異タンパク質が、少なくとも1つの点突然変異を有するサイクリンD1である、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  66. サイクリンD1の前記点突然変異が、R260H上に存在する、請求項65に記載の方法。
  67. 前記対象が、2超のコピー数多型(CNV)を有するサイクリンD1を有する、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  68. 前記突然変異タンパク質が、少なくとも1つの点突然変異を有するp14、p15、p16、及び/又はp21である、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  69. p14、p15、p16、及び/又はp21の前記点突然変異が、H83Y、D84Y、D84V、R19H、及び/又はR67上の少なくとも1つに存在する、請求項68に記載の方法。
  70. 前記対象が、p21の損失を有する、請求項58〜69のいずれか一項に記載の方法。
  71. 前記対象が、野生型Rbを有する、請求項58〜70のいずれか一項に記載の方法。
  72. 前記突然変異タンパク質が、少なくとも1つの点突然変異を有するp53である、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  73. p53の前記点突然変異が、R175H、R43H、M237I、R273H、C176W、R280K、L52R、L145R、R248W、及び/又はL130V上の少なくとも1つに存在する、請求項72に記載の方法。
  74. 前記点突然変異が、1つのアレル上のみに存在する、請求項64に記載の方法。
  75. 前記点突然変異が、2つのアレル上に存在する、請求項64に記載の方法。
  76. 前記突然変異が、タンパク質上に存在し、又は前記突然変異が、前記Rbチェックポイント経路の1つ以上のタンパク質コード遺伝子若しくはp53の過剰発現、増幅、若しくは欠失を提供する、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  77. 前記1つ以上のタンパク質コード遺伝子が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子から選択される、請求項76に記載の方法。
  78. 前記突然変異が、Rb、サイクリンD1、p53、p16、p15及び/又はp21から選択されるタンパク質上に存在する、請求項76又は77に記載の方法。
  79. 前記遺伝子が、CCND1、CDKN2A、CDKN2B、CDKN1A、RB、及び/又はTP53から選択される、請求項76〜78のいずれか一項に記載の方法。
  80. 前記突然変異が、サイクリンD又はサイクリンE遺伝子の過剰発現又は増幅を提供する、請求項76〜78のいずれか一項に記載の方法。
  81. 前記突然変異が、タンパク質上に存在し、前記突然変異は、サイクリンD1遺伝子の過剰発現を提供する、請求項74に記載の方法。
  82. 前記タンパク質の前記突然変異形態が、前記Rbチェックポイント経路の1つ以上のタンパク質コード遺伝子又はp53の染色体転座により提供される、請求項76〜81のいずれか一項に記載の方法。
  83. 前記1つ以上のタンパク質コード遺伝子が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のタンパク質コード遺伝子から選択される、請求項82に記載の方法。
  84. 前記タンパク質の前記突然変異形態が、2超のコピー数多型(CNV)を有する、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  85. 前記タンパク質の前記突然変異形態が、CNV3、CNV4、CNV5、CNV6、CNV7、CNV8、CNV9、又はCNV10を含む、請求項84に記載の方法。
  86. 細胞成長の増加をもたらす機能不全Rbチェックポイント経路を有する対象を治療する方法であって、前記対象にParkinリガーゼアクチベーター又は薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む方法。
  87. 前記経路が、前記経路中の野生型タンパク質の発現の増加又は減少により機能不全である、請求項86に記載の方法。
  88. 前記発現の増加又は減少が、タンパク質発現を制御する調節エレメントの突然変異から生じる、請求項87に記載の方法。
  89. 調節エレメントの前記突然変異が、エンハンサー若しくはプロモーター、又は前記経路中のタンパク質の転写及び翻訳を制御するもの、又はmRNAの転写及び分解を制御するマイクロRNAの変更を介し得る、請求項88に記載の方法。
  90. 前記経路が、前記Rbチェックポイント経路中のタンパク質の突然変異により機能不全である、請求項86に記載の方法。
  91. タンパク質CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16のいずれか1つの発現の変更が存在する、請求項86〜89のいずれか一項に記載の方法。
  92. 前記タンパク質が、Rb、サイクリンD1、p53、p16、p15及び/又はp21から選択される、請求項91に記載の方法。
  93. 前記経路が、突然変異タンパク質により機能不全である、請求項86に記載の方法。
  94. 前記突然変異タンパク質が、CDK4、CDK6、E2F、Rb、pRb、サイクリンD、サイクリンD1、サイクリンE、サイクリンE1、Ki67、INK4、p53、p21、p27、p14、p15、及び/又はp16から選択される、請求項93に記載の方法。
  95. 前記突然変異タンパク質が、Rb、サイクリンD1、p53、p16、p15及び/又はp21から選択される、請求項94に記載の方法。
  96. 前記機能不全Rbチェックポイント経路が、癌と関連する、請求項86〜95のいずれか一項に記載の方法。
  97. 前記癌が、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、AIDS関連癌、カポジ肉腫、脂肪肉腫、軟部組織肉腫、リンパ腫、肛門癌、虫垂癌、星状細胞腫、小児非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍、基底細胞癌、皮膚癌(非黒色腫)、小児胆管癌、肝臓外膀胱癌、骨癌、ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、骨肉腫及び悪性線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、頭蓋咽頭腫、上衣腫、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、カルチノイド腫瘍、原発不明の消化管癌、心臓腫瘍、原発性リンパ腫、子宮頸癌、小児癌、脊索腫、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性腫瘍、結腸癌、結腸直腸癌、皮膚T細胞リンパ腫、非浸潤性乳管癌、子宮内膜癌、上衣腫、食道癌、嗅神経芽細胞腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝臓外胆管癌、眼癌、眼内黒色腫、網膜芽細胞腫、骨の悪性線維性組織球腫、及び骨肉腫、胆嚢癌、胃癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、性腺外癌、卵巣癌、精巣癌、妊娠性絨毛疾患、神経膠腫、脳幹癌、有毛細胞白血病、頭頸部癌、心臓癌、肝細胞(肝臓)癌、組織球症、ランゲルハンス細胞癌、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、眼内黒色腫、島細胞腫瘍、膵神経内分泌腫瘍、腎臓癌、腎細胞癌、ウィルムス腫瘍及び他の小児腎臓腫瘍、ランゲルハンス細胞組織球症、咽頭癌、白血病、慢性リンパ性癌、慢性骨髄性癌、有毛細胞癌、口唇及び口腔内癌、肝臓癌(原発性)、上皮内小葉癌(LCIS)、肺癌、非小細胞癌、小細胞癌、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、皮膚T細胞(菌状息肉腫及びセザリー症候群)、ホジキン癌、非ホジキン癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、男性乳癌、骨の悪性線維性組織球腫及び骨肉腫、黒色腫、眼内(眼)癌、メルケル細胞癌、中皮腫、原発不明の悪性転移性扁平上皮性頸部癌、NUT遺伝子が関与する正中線管癌、口腔癌、多発性内分泌腺腫症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性骨髄増殖性腫瘍、鼻腔及び副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌、口腔癌、口腔内癌、口唇及び中咽頭癌、骨肉腫及び骨の悪性線維性組織球腫、上皮癌、低悪性度腫瘍、膵臓癌、膵神経内分泌腫瘍(島細胞腫瘍)、乳頭腫、傍神経節腫、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、形質細胞腫瘍/多発性骨髄腫、胸膜肺芽腫、原発性中枢神経系リンパ腫、直腸癌、腎細胞(腎臓)癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、肉腫、ユーイング癌、カポジ癌、骨肉腫(骨癌)、軟部組織癌、子宮癌、セザリー症候群、皮膚癌、小児黒色腫、メルケル細胞癌、非黒色腫、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、扁平上皮癌、皮膚癌(非黒色腫)、原発不明の小児扁平上皮性頸部癌、転移性癌、胃癌、T細胞リンパ腫、皮膚癌、精巣癌、咽頭癌、胸腺腫及び胸腺癌、甲状腺癌、原発不明の腎盂及び尿管の移行上皮癌、小児の癌、小児の希少癌、尿道癌、子宮癌、子宮内膜癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ウィルムス腫瘍、及び/又は女性の癌から選択される、請求項96に記載の方法。
  98. 前記癌が、乳癌、肉腫、リンパ腫、結腸癌、肺癌、又は卵巣癌から選択される、請求項97に記載の方法。
  99. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(I)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    、L及びLは、それぞれ独立して、結合、アルキレン、又はアルケニレンから選択され;
    及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−、−N(C(O)R)−、−C(O)NR−、−NRC(O)NR−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、−S(O)−、−S(O)NR−、又は−NRS(O)−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でないことを条件とし;
    及びRは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、それぞれ独立して、H、アルキルであり、それぞれのアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、又は−SRであり;
    は、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    mは、0、1、又は2である)である、請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法。
  100. 、L及びLが、それぞれ独立して、結合である、請求項99に記載の方法。
  101. 及びMが、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(C(O)R)−、又は−NRS(O)−から選択される、請求項99又は100に記載の方法。
  102. 及びMが、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択される、請求項99〜101のいずれか一項に記載の方法。
  103. それぞれの出現におけるRが、独立して、H又はC〜Cアルキルである、請求項101又は102に記載の方法。
  104. が、結合であり、Rが、1つ以上のRにより場合により置換されているアリール又はヘテロアリールである、請求項99〜103のいずれか一項に記載の方法。
  105. が、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニル又はフェニル縮合二環である、請求項104に記載の方法。
  106. が、1つ以上のRにより場合により置換されているイミダゾリル又はピラゾリルから選択されるヘテロアリールである、請求項104に記載の方法。
  107. が、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CH、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−NH、−NMe、−NO、−N、−OH、OR、R、−SH、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールが、1つ以上のRにより場合により置換されている、請求項104〜106のいずれか一項に記載の方法。
  108. が、1つ以上のRにより場合により置換されている4〜6員ヘテロシクリルにより置換されているフェニルである、請求項105に記載の方法。
  109. 及びRが、それぞれ独立して、フェニル、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、4〜10員ヘテロシクリル、フェニル−(C〜Cアルキル)−、フェニル−(C〜Cアルケニル)−、5〜6員ヘテロアリール−(C〜Cアルキル)−、又はヘテロアリール−(C〜Cアルケニル)−から選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール部分が、1つ以上のRにより場合により置換されている、請求項106に記載の方法。
  110. 前記6〜10員アリール又は5〜10員ヘテロアリールが、二環式環である、請求項109に記載の方法。
  111. が、I、Br、Cl、F、C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtから選択される、請求項99〜110のいずれか一項に記載の方法。
  112. 、R、及びRの少なくとも1つが、フェニルであり、メチル、エチル、−C≡CH、I、Br、Cl、F、−CF、−CN、−CHCN、−CHCHCN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe又は−NMeの少なくとも1つにより置換されている、請求項99〜111のいずれか一項に記載の方法。
  113. 、R、及びRの少なくとも2つが、フェニルであり、メチル、エチル、−C≡CH、I、Br、Cl、F、−CF、−CN、−CHCN、−CHCHCN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe又は−NMeの少なくとも1つにより置換されている、請求項99〜105のいずれか一項に記載の方法。
  114. 、R、及びRの少なくとも1つが、メチル、エチル、−C≡CH、I、Br、Cl、F、−CF、−CN、−CHCN、−CHCHCN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe又は−NMeの1つ以上により場合により置換されているピリジルである、請求項112又は113に記載の方法。
  115. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(I’)の構造
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    、M、M、R、R、及びRは、請求項1に定義のとおりである)を有する、請求項99に記載の方法。
  116. 及びMが、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(C(O)R)−、又は−NRS(O)−から選択される、請求項115に記載の方法。
  117. 及びRが、それぞれ独立して、フェニル、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、4〜10員ヘテロシクリル、フェニル−(C〜Cアルキル)−、フェニル−(C〜Cアルケニル)−、5〜6員ヘテロアリール−(C〜Cアルキル)−、又はヘテロアリール−(C〜Cアルケニル)−から選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    が、1つ以上のRにより場合により置換されているアリール又はヘテロアリールである、請求項115に記載の方法。
  118. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IA’)の構造
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
    及びRは、それぞれ独立して、
    Figure 2021522328
    であり;
    は、
    Figure 2021522328
    から選択され;
    は、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
    7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
    7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、前記ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
    7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの少なくとも1つは、Hでない)を有する、請求項99に記載の方法。
  119. が、Rから選択され、
    Figure 2021522328
    である、請求項118に記載の方法。
  120. 7a、R7b、R7c、R7、及びR7fのうちの4つが、Hである、請求項119に記載の方法。
  121. 7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fのうちの3つが、Hである、請求項119に記載の方法。
  122. 7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fが、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、−C≡CH;−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtである、請求項118〜121のいずれか一項に記載の方法。
  123. が、
    Figure 2021522328
    である、請求項118に記載の方法。
  124. 7cが、I、Br、−CHF、−CHF、−CF、メチル、エチル、プロピル、−C≡CH;−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、又は−NEtである、請求項123に記載の方法。
  125. 7cが、I、Br、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、又は−OMeである、請求項123に記載の方法。
  126. 7cが、1つ以上のRによりそれぞれ場合により置換されているアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、又はピラゾリルである、請求項123に記載の方法。
  127. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IA)の構造:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    は、結合であり;
    及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
    及びRは、それぞれ、1つ以上のR5aにより置換されているフェニルであり、
    は、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
    は、それぞれ独立して、H又はC1〜C3アルキルであり;
    5aは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、C1〜C6アルキル、C1〜C3ハロアルキル、−(C1〜C6)−O−(C1〜C6)、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、OH、又はCOOHであり;
    5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、CONH、CONHR、CONR、COOH、NH、NHR、NO、NR、OH、OR、−COOR、OSO、オキソ、R、SH、SO、SOH、SO、又はSRであり;
    は、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルである)を有する、請求項99に記載の方法。
  128. R1が、1つ以上のR5aにより置換されているフェニルであり、R5aが、少なくとも1つのOHを含む、請求項127に記載の方法。
  129. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式の構造
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    は、結合であり;
    及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
    及びRは、それぞれ、1つ以上のR5aにより置換されているフェニルであり、
    は、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
    は、それぞれ独立して、H又はC1〜C3アルキルであり;
    5aは、それぞれ独立して、C1〜C6アルキルであり;
    5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、CONH、CONHR、CONR、COOH、NH、NHR、NO、NR、OH、OR、−COOR、OSO、オキソ、R、SH、SO、SOH、SO、又はSRであり;
    は、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルである)を有する、請求項99に記載の方法。
  130. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IC)の構造:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    は、結合であり;
    及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
    及びRは、それぞれ、1つ以上のR5aにより置換されているフェニルであり、R及びRの少なくとも1つは、
    Figure 2021522328
    であり;
    は、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
    は、それぞれ独立して、H又はC1〜C3アルキルであり;
    5aは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、C1〜C6アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、OH、又はCOOHであり;
    5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、CONH、CONHR、CONR、COOH、NH、NHR、NO、NR、OH、OR、−COOR、OSO、オキソ、R、SH、SO、SOH、SO、又はSRであり;
    は、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルである)を有する、請求項99に記載の方法。
  131. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(ID)の構造:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    は、結合であり;
    及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
    及びRは、それぞれ、
    Figure 2021522328
    であり;
    は、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
    は、それぞれ独立して、H又はC1〜C3アルキルであり;
    5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、CONH、CONHR、CONR、COOH、NH、NHR、NO、NR、OH、OR、−COOR、OSO、オキソ、R、SH、SO、SOH、SO、又はSRであり;
    は、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルである)を有する、請求項99に記載の方法。
  132. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IE)の構造:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    は、結合であり;
    及びMは、それぞれ、−NHC(O)−であり;
    及びRは、それぞれ、
    Figure 2021522328
    であり;
    は、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
    5bは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、OH、又はCOOHである)を有する、請求項99に記載の方法。
  133. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IF)の構造:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    は、結合であり;
    及びMは、それぞれ、−NHC(O)−であり;
    及びRは、それぞれ、
    Figure 2021522328
    であり;
    は、1つ以上のR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
    5bは、それぞれ独立して、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、OH、又はCOOHである)を有する、請求項99に記載の方法。
  134. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IG)の構造:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    は、結合であり;
    及びMは、それぞれ、−NHC(O)−であり;
    及びRは、それぞれ、
    Figure 2021522328
    であり;
    は、フェニルであり;
    5aは、それぞれ独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、OH、又はCOOHである)を有する、請求項99に記載の方法。
  135. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(II)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    及びMは、それぞれ独立して、結合、−NR−、又は−NRC(O)−、−C(O)NR−から選択され;
    及びRは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    及びMの少なくとも1つは、結合又は−NR−であり;
    が−NR−である場合、Rは、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、又はヘテロアリールアルキルであり、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    が−NR−である場合、Rは、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、又はヘテロアリールアルキルであり、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、それぞれ独立して、H、アルキルであり、それぞれのアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、又は−SRであり;
    は、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている)である、請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法。
  136. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(II’)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    及びMは、それぞれ独立して、結合、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でなく、又は両方とも結合でないことを条件とし;
    及びRは、それぞれ独立して、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、又はヘテロアリールから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルは、1つ以上のR5aにより場合により置換されており、但しR及びRが1,3−ジオキソイソインドリン−2−イルでないことを条件とし;
    は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、又はヘテロアリールから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルは、1つ以上のR5aにより場合により置換されており;
    は、それぞれ独立して、H又はアルキルであり;
    5aは、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、CN、NH、NHR6a、NO、NR6a6a、OH、OR6a、又はR6aであり;
    6aは、それぞれ独立して、アルキル又はハロアルキルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのR6aは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよい)である、請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法。
  137. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IIB)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    及びRは、それぞれ独立して、1つ以上のRによりそれぞれ場合により置換されているアリール又はヘテロアリールから選択され、
    は、1つ以上のRによりそれぞれ場合により置換されているアリール又はヘテロアリールから選択され;
    は、それぞれ独立して、H又は−C〜Cアルキルであり;
    は、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
    は、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキレン−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−アルキレン−NH、−NHR、−アルキレン−NHR、−NO、−NR、−アルキレン−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    前記化合物は、N−ベンジル−N−(5−(ベンジルアミノ)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アセトアミド、N−(5−((2−クロロベンジル)アミノ)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−フルオロベンズアミド及びN,N−ビス(4−メチルベンジル)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンでない)である、請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法。
  138. が、
    Figure 2021522328
    であり;
    7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
    7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、前記ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つのR5bにより場合により置換されており;
    5bは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
    7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの少なくとも1つは、Hでない、
    請求項137に記載の方法。
  139. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(III)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    、L及びLは、それぞれ独立して、結合、アルキレン、又はアルケニレンから選択され;
    及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−、−N(C(O)R)−、−C(O)NR−、−NRC(O)NR−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、−S(O)−、−S(O)NR−、又は−NRS(O)−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でないことを条件とし;
    及びRは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、又はヘテロアリールアルキニルから選択され、それぞれのシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル部分は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、それぞれ独立して、H、アルキルであり、それぞれのアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキレン−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COR、−COOH、−NH、−アルキレン−NH、−NHR、−アルキレン−NHR、−NO、−NR、−アルキレン−NR、−NRCOR、−(アルキレン)NRCOR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、ヘテロシクリル、又は−アルキレン−ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルであり;又は代替的に同一のN原子上の2つのRは、一緒に3〜6員N−ヘテロシクリルを形成していてよく;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキレン−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−アルキレン−NH、−NHR、−アルキレン−NHR、−NO、−NR、−アルキレン−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、−SR、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−CN、−アルキル−CN、−CONH、−CONHR、−CONR、−COOH、−NH、−NHR、−NO、−NR、−N、−OH、OR、−COOR、−OSO、オキソ、R、−SH、−SO、−SOH、−SO、又は−SRであり;
    mは、0、1、又は2であり;
    前記化合物は、N,N’−(1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジイル)ジベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)フラン−2−カルボキサミド、N−(5−シンナムアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ベンズアミド、N−(1−フェニル−5−(フェニルアミノ)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ベンズアミド、4−フルオロ−N−(5−(4−メトキシベンズアミド)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ベンズアミド、N,N’−(1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジイル)ビス(4−メチルベンズアミド)、N−(5−((2−クロロベンジル)アミノ)−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−フルオロベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−フルオロベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−ニトロベンズアミド、N−(3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−3−ニトロベンズアミド、及び4−((3−ベンズアミド−1−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)カルバモイル)安息香酸でない)である、請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法。
  140. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IIIA)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でないことを条件とし;
    及びRは、それぞれ独立して、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルであり;
    又はRの少なくとも1つは、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜C10アルキル)又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)により置換されており;
    は、
    Figure 2021522328
    であり:
    は、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、−C(O)O(C〜Cアルキル)、−CO(C〜C10アルキル)、−NHCO(C〜C10アルキル)、−N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜C10アルキル)、又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)であり;
    7a、R7b、R7e及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
    7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、前記ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されている)である、請求項139に記載の方法。
  141. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IIIB)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    及びMは、それぞれ独立して、−NR−、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され、但しM及びMが両方とも−NR−でないことを条件とし;
    及びRは、それぞれ独立して、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルであり;
    は、1つ以上のRにより置換されているフェニルであり;
    は、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
    は、それぞれ独立して、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、−C(O)O(C〜Cアルキル)、−CO(C〜C10アルキル)、−NHCO(C〜C10アルキル)、−N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)、−(C〜Cアルキレン)NHCO(C〜C10アルキル)、又は−(C〜Cアルキレン)N(C〜Cアルキル)CO(C〜C10アルキル)であり;
    少なくとも1つのRは、1つ以上のRによりさらに場合により置換されている−CO(C〜C10アルキル)により置換されているヘテロシクリルである)である、請求項139に記載の方法。
  142. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IIIC)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
    及びRは、それぞれ独立して、1つ以上のRにより場合により置換されているフェニルであり;
    は、
    Figure 2021522328
    であり;
    は、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
    7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
    7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、前記ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、−C(O)O(C〜Cアルキル)、4〜6員ヘテロシクリル、又は−(C〜Cアルキレン)−(4〜6員ヘテロシクリル)であり、ヘテロシクリルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    は、−C〜Cアルキルであり;
    は、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、又は−C1〜アルキルであり;
    7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの少なくとも1つは、Hでない)である、請求項139に記載の方法。
  143. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IIID)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
    は、1つのR5aにより場合により置換されているフェニルであり;
    は、1つのR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
    は、
    Figure 2021522328
    であり;
    は、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
    7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
    7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、前記ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つのR5bにより場合により置換されており;
    5aは、−(C〜Cアルキレン)−(4〜6員ヘテロシクリル)であり、ヘテロシクリルは、1つのRにより場合により置換されており;
    5bは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
    は、−C〜Cアルキルであり;
    は、−C〜Cアルキルであり;
    7a、R7b、R7c、R7e、及びR7fの少なくとも1つは、Hでない)である、請求項139に記載の方法。
  144. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、式(IIIE)の化合物:
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩若しくは溶媒和物(式中、
    及びMは、それぞれ独立して、−NRC(O)−又は−C(O)NR−から選択され;
    は、−(C〜Cアルキレン)−(5〜6員ヘテロシクリル)により場合により置換されているフェニルであり、ヘテロシクリルは、1つのRにより場合により置換されており;
    は、1つのR5bにより場合により置換されているフェニルであり;
    は、
    Figure 2021522328
    であり;
    は、それぞれ独立して、H又はC〜Cアルキルであり;
    7a、R7b、R7e、及びR7fは、それぞれ独立して、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、メチル、エチル、プロピル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cハロアルコキシであり;
    7cは、H、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−OCF、−N、−CN、−OH、−C〜Cアルキル、−C〜Cハロアルキル、−C〜Cアルコキシ、−C〜Cハロアルコキシ、4〜6員ヘテロシクリル、又は5〜6員ヘテロアリールであり、前記ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1つのR5bにより場合により置換されており;
    5bは、I、Br、Cl、F、−CHF、−CHF、−CF、−C〜Cアルキル、アルキニル、−CN、−(C〜Cアルキレン)−CN、−NH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−NHR、−(C〜Cアルキレン)−NR、−NO、−N、−OH、−OCF、−OMe、−NMe、−NEt、又は−C(O)O(C〜Cアルキル)であり;
    は、−C〜Cアルキルであり;
    は、−C〜Cアルキルである)である、請求項139に記載の方法。
  145. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、表1、1A、2、3、3A、3B、及び/又は3Cから選択される、請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法。
  146. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩から選択される、請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法。
  147. 前記Parkinリガーゼアクチベーターが、
    Figure 2021522328
    又は薬学的に許容可能なその塩から選択される、請求項1〜98のいずれか一項に記載の方法。
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