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JP2021512920A - 耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、注意欠陥多動性障害、および嗜癖の治療における(1s,3s)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸および(s)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸の使用 - Google Patents

耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、注意欠陥多動性障害、および嗜癖の治療における(1s,3s)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸および(s)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸の使用 Download PDF

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JP2021512920A
JP2021512920A JP2020542858A JP2020542858A JP2021512920A JP 2021512920 A JP2021512920 A JP 2021512920A JP 2020542858 A JP2020542858 A JP 2020542858A JP 2020542858 A JP2020542858 A JP 2020542858A JP 2021512920 A JP2021512920 A JP 2021512920A
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JP
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carboxylic acid
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acceptable salt
difluoromethylenyl
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JP2020542858A
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マシュー・デューリング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ovid Therapeutics Inc
Original Assignee
Ovid Therapeutics Inc
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Publication date
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Abstract

(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を用いて、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供される。(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸を用いて、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供される。また提供されるのは、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状を改善するのに使用されうる治療用組成物である。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年2月8日に出願された米国仮特許出願第62/628,020号および2018年2月9日に出願された米国仮特許出願第62/628,541号の利益および優先権を主張するものである。
耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、注意欠陥多動性障害、または嗜癖を治療する方法。
耳鳴は、外部音のない中で聴覚の感覚があることを特徴とする。多くの場合では、耳鳴は主観的な知覚性のものであり、すなわち、対象のみが症状を知覚することが可能である。耳鳴の症状としては、一方または両方の耳でのリーンという音、ゴーッという音、固定音、ブンブンという音、シューという音、およびヒューヒューという音が挙げられる。ノイズは断続的でも継続的でもありうる。国立聴覚・伝達障害研究所(NIDCD)によれば、米国の成人人口のおよそ10パーセント、または約2500万人のアメリカ人が、ある程度の耳鳴を経験している。アメリカ耳鳴協会によれば、2000万人のこれらの罹患者が、厄介な慢性耳鳴と苦闘するとともに、200万人が極度かつ衰弱性の症例にある。重症の耳鳴は、うつと、患者および患者の家族の面々に重大な影響を及ぼす他のメンタルヘルス上の難題に繋がることがある。マスキング、音声療法、電気刺激、および薬物などの療法は、いくらかの恩恵を示している。残念ながら、これらの治療は不充分であることがあり、多くの患者が耳鳴に苦しみ続ける。そのため、耳鳴の治療は、依然として重要なニーズがある。
急性感音性難聴(ASNHL)は、突発性感音性難聴(SSNHL)、突発性難聴、および急性感覚性難聴としても知られる。特発性急性感音性難聴は、既知の明確な原因のない急性感音性難聴の一形態である。用語「急性感音性難聴」または「ASNHL」は、便宜上本明細書に使用されるものとなり、SSNHL、突発性難聴、急性感覚性難聴、および特発性急性感音性難聴を包含する。ある特定の場合では、急性感音性難聴は、72時間未満内の片側の感音性難聴の発症として定義されうる。それは推定で年間5〜20/100,000人を襲う。一部の場合では、ASNHLは、様々な内耳の創傷に続いて発生しうる。ある特定の場合では、ASNHLは、過度のノイズへの曝露(音響性外傷、急性またはその他)、内耳でのウイルスまたは細菌の感染、内耳の血液供給の妨害、中耳および内耳の外科手術、聴覚毒性薬への曝露、頭部外傷、耳を脳へ接続する神経の腫瘍、および他の種々の出来事によって引き起こされることがある。ある特定の場合では、ASNHLは、外科手術により誘発される音響性外傷に関連することがある。ASNHLの最も一般的な愁訴は、耳閉感であり(耳内の圧力として説明される場合もある)、難聴および耳鳴の愁訴がそれに続く。耳閉は、非特異的な症状である。ASNHLの最も一般的な治療は、特に原因が不明である場合、コルチコステロイドである。コルチコステロイドは、免疫応答の低下を伴うことがあり、この低下は、ASNHLが細菌またはウイルスの感染に起因する場合に有害となる可能性がある。
メニエール病は、進行性の、最終的には永久の難聴を伴うめまいおよび変動性の難聴、耳内でのリーンという音(耳鳴)、ならびに場合によって罹患した耳での膨満感または圧力感のエピソードを引き起こす、内耳の障害である。メニエール病の一般的な症状は、音に対する過敏性である。多くの場合では、メニエール病は、少なくとも最初は、一方のみの耳に影響を及ぼすが、時間と共に両耳が関与してゆくことがある。メニエール病の原因は不明であるが、遺伝および環境の両方の要因が関与する可能性がある。メニエール病は、内耳の異常な量の流体(内リンパ)に関連している。メニエール病のための治療法はないが、ジメンヒドリナート、メクリジン、またはプロクロルペラジンなどの悪心を低減させるための医薬品が投与されることがある。NSAIDSまたはコルチコステロイドなどの抗炎症性医薬品も投与されることがある。
トゥレット症候群(TS)は、チックとよばれる反復性の常同的な不随意性の運動および発声を特徴とする、神経学的障害である。TSの最初の症状は、幼少期にほぼ必ず気付かれ、通常は3歳から12歳の間に出現する。一部のさらに一般的なチックは、まばたきおよび他の視覚的不規則性、咳払い、ブウブウという音声、顔をしかめる、肩をすくめる、ならびに頭または肩の痙攣を含む。おそらくは、最も劇的かつ障害性のチックは、自身を打ち付けるなどの自傷行為、または汚言症(汚い言葉を発する)もしくは反響言語(他者の言葉または語句を繰り返す)を含む音声チックを結果として生じるものである。TSの一部の症状を抑制するために、医薬品が投与されることがある。例えば、リスペリドン、ジプラシドン、ハロペリドール、ピモジド、およびフルフェナジンを含む定型および非定型の神経遮断薬が利用される場合があるが、長期および短期の有害作用をもたらすことがある。クロニジンおよびグアンファシンなどの降圧剤も、チックを治療するために使用される。
注意欠陥/多動性障害(ADHD)は、機能または発達に干渉する進行中の不注意および/または多動性・衝動性のパターンを特徴とする脳障害である。DSM−5(2013)によれば、ADHDのための基準には、16歳までの小児については6つ以上の不注意の症状と6つ以上の多動性および衝動性の症状が、または17歳以上の青年または成人については5つ以上のそのような症状が含まれる。不注意の症状は以下を含む:1.学業で、仕事や他の活動で、詳細に対し細心の注意を払うことができなかったり、不注意によるミスを犯したりすることが多い、2.課業や遊戯活動で注意を惹きつけておくのが困難であることが多い、3.直接話し掛けられた際に聞いてるようではないことが多い、4.指示を全うせず、学業、雑事、または職務を作業場で終えることができない(例えば、集中を切らす、脱線する)ことが多い、5.課業と活動を取りまとめるのが困難であることが多い、6.容易に気が散ることが多い、7.日常活動で忘れ易いことが多い。多動性および衝動性の症状は以下を含む:1.手や足をいじったり叩いたり、または席で身をよじらせたりすることが多い、2.席に留まっていることが期待されている状況で席を離れることが多い、3.適切でない状況で走り回ったりよじ上ったりすることが多い(青年や成人は、じっとしていられない感情に囚われることがある)、4.娯楽活動で静かに遊んだり参加したりすることができないことが多い、5.「モーターにより駆動される」かのように「絶えず動き回って」行動することが多い、6.度を超えて喋ることが多い、7.他者を遮ったり立ち入ったりする(例えば、会話やゲームに割り込む)ことが多い、8.質問が完了する前に出し抜けに答えを言い出すことが多い。ADHDの一部の症状を抑制するために、医薬品が投与されることがある。メチルフェニデート、メタンフェタミン、デキストロアンフェタミンなどの刺激薬が処方されることがあるが、食欲減退や頭痛などの有害作用をもたらす可能性がある。アトモキセチン、ブプロピオン、グアンファシン、およびクロニジンなどの非刺激性の医薬が、代替として使用されるか、または刺激薬療法に追加されることがある。
嗜癖は、不利益な結果をよそに報酬刺激へ強迫的に従事することを特徴とする脳障害である。嗜癖は、脳の報酬系の障害であり、この障害は、転写機構およびエピジェネティック機構を介して起こり、嗜癖刺激(例えば、食物の摂取、薬物の使用、性交への関与、ギャンブルなどのスリルの高い文化活動への参加など)への慢性的に高いレベルの曝露から時間をかけて発生する。嗜癖の古典的な症状としては、物質または行動への制御障害、物質または行動への執着、および結果をよそにした使用の継続が挙げられる。嗜癖に伴う習慣およびパターンは、典型的には、即時の満足感(短期的な報酬)を特徴とし、それは遅延性の有害な作用(長期的なコスト)と結び付いている。薬物嗜癖および行動嗜癖の例としては、アルコール依存、アンフェタミン嗜癖、コカイン嗜癖、ニコチン嗜癖、オピエート嗜癖、ベンゾジアゼピン嗜癖、食物嗜癖、ギャンブル嗜癖、および性的嗜癖が挙げられる。アルコール嗜癖のための薬理学的治療としては、ナルトレキソン、ジスルフィラム、アカンプロセート、およびトピラマートのような薬物が挙げられる。オピエート嗜癖は、ブプレノルフィンやメサドンなどの麻薬拮抗剤または置換薬を用いて治療されることがある。現在は、行動嗜癖の治療のために認可された医薬品は概してないが、薬物嗜癖の治療に用いられる一部の医薬品が、特定の行動嗜癖にも有益であることがある。ガバペンチンおよびプレガバリンが、嗜癖の治療に関連して使用されることがある。
耳鳴を治療する方法が提供されており、実施形態では、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法は、耳鳴の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法は、対象で翌日の耳鳴の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法は、有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法は、耳鳴の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法には、対象で翌日の耳鳴の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。
実施形態では、耳鳴を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩、および(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をベンゾジアゼピンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法が本明細書に記載されており、本方法は耳鳴の改善をもたらす。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をベンゾジアゼピンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法が本明細書に記載されており、本方法は耳鳴の改善をもたらす。実施形態では、ベンゾジアゼピンはクロバザムである。
実施形態では、本明細書に記載される急性感音性難聴を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法は急性感音性難聴の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載される急性感音性難聴を治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法は急性感音性難聴の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載される急性感音性難聴を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をベンゾジアゼピンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法は急性感音性難聴の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載される急性感音性難聴を治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をベンゾジアゼピンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法は急性感音性難聴の改善をもたらす。実施形態では、ベンゾジアゼピンはクロバザムである。
実施形態では、本明細書に記載されるメニエール病を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はメニエール病の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載されるメニエール病を治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はメニエール病の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載されるメニエール病を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をベンゾジアゼピンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はメニエール病の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載されるメニエール病を治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をベンゾジアゼピンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はメニエール病の改善をもたらす。実施形態では、ベンゾジアゼピンはクロバザムである。
実施形態では、本明細書に記載されるトゥレット症候群を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はトゥレット症候群の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載されるトゥレット症候群を治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はトゥレット症候群の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載されるトゥレット症候群を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をリスペリドン、ジプラシドン、ハロペリドール、ピモジド、フルフェナジン、クロニジン、またはグアンファシンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はトゥレット症候群の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載されるトゥレット症候群を治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をリスペリドン、ジプラシドン、ハロペリドール、ピモジド、フルフェナジン、クロニジン、またはグアンファシンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はトゥレット症候群の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書に記載されるADHDを治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はADHDの改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載されるADHDを治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はADHDの改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載されるADHDを治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をメチルフェニデート、メタンフェタミン、デキストロアンフェタミン、アトモキセチン、ブプロピオン、グアンファシン、またはクロニジンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はADHDの改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載されるADHDを治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をメチルフェニデート、メタンフェタミン、デキストロアンフェタミン、アトモキセチン、ブプロピオン、グアンファシン、またはクロニジンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法はADHDの改善をもたらす。
実施形態では、本明細書に記載される嗜癖を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法は嗜癖の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載される嗜癖を治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法は嗜癖の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載される嗜癖を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をナルトレキソン、ジスルフィラム、アカンプロセート、トピラマート、ブプレノルフィン、メサドン、ガバペンチン、またはプレガバリンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法は嗜癖の改善をもたらす。実施形態では、本明細書に記載される嗜癖を治療する方法は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩をナルトレキソン、ジスルフィラム、アカンプロセート、トピラマート、ブプレノルフィン、メサドン、ガバペンチン、またはプレガバリンと組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含み、本方法は嗜癖の改善をもたらす。実施形態では、嗜癖は、アルコール依存、アンフェタミン嗜癖、コカイン嗜癖、ニコチン嗜癖、オピエート嗜癖、ベンゾジアゼピン嗜癖、食物嗜癖、ギャンブル嗜癖、および性的嗜癖のうち一つまたは複数である。
本明細書に記載されるのは、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴を治療するための方法および組成物である。また、本明細書に記載されるのは、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする対象に投与することを含む、急性感音性難聴を治療するための方法および組成物である。また、本明細書に記載されるのは、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする対象に投与することを含む、メニエール病を治療するための方法および組成物である。また、本明細書に記載されるのは、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする対象に投与することを含む、トゥレット症候群を治療するための方法および組成物である。また、本明細書に記載されるのは、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする対象に投与することを含む、注意欠陥多動性障害(ADHD)を治療するための方法および組成物である。また、本明細書に記載されるのは、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする対象に投与することを含む、嗜癖を治療するための方法および組成物である。
本明細書に記載されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを用いて、耳鳴を治療する方法である。また、本明細書に記載されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを用いて、急性感音性難聴を治療する方法である。また、本明細書に記載されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを用いて、メニエール病を治療する方法である。また、本明細書に記載されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを用いて、トゥレット症候群を治療する方法である。また、本明細書に記載されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを用いて、ADHDを治療する方法である。また、本明細書に記載されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを用いて、嗜癖を治療する方法である。
耳鳴を治療する方法が提供されており、実施形態では、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法は、対象で耳鳴の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法は、対象の翌日の耳鳴の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法は、有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法は、耳鳴の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法には、対象で翌日の耳鳴の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴りを治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む。
急性感音性難聴を治療する方法が提供されており、実施形態では、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、急性感音性難聴を治療する方法は、急性感音性難聴の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、急性感音性難聴を治療する方法は、対象の翌日の急性感音性難聴の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、急性感音性難聴を治療する方法は、有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、急性感音性難聴を治療する方法は、急性感音性難聴の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、急性感音性難聴を治療する方法は、対象の翌日の急性感音性難聴の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、急性感音性難聴を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む。
メニエール病を治療する方法が提供されており、実施形態では、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、メニエール病を治療する方法は、メニエール病の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、メニエール病を治療する方法は、対象の翌日のメニエール病の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、メニエール病を治療する方法は、有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、メニエール病を治療する方法は、メニエール病の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、メニエール病を治療する方法は、対象の翌日のメニエール病の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、メニエール病を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む。
トゥレット症候群を治療する方法が提供されており、実施形態では、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、トゥレット症候群を治療する方法は、対象でトゥレット症候群の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、トゥレット症候群を治療する方法は、対象の翌日のトゥレット症候群の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、トゥレット症候群を治療する方法は、有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、トゥレット症候群を治療する方法は、トゥレット症候群の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、トゥレット症候群を治療する方法は、対象の翌日のトゥレット症候群の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、トゥレット症候群を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む。
ADHDを治療する方法が提供されており、実施形態では、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、ADHDを治療する方法は、対象でADHDの一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、ADHDを治療する方法は、対象の翌日のADHDの症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、ADHDを治療する方法は、有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、ADHDを治療する方法は、ADHDの一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、ADHDを治療する方法は、対象の翌日のADHDの症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、ADHDを治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む。
嗜癖を治療する方法が提供されており、実施形態では、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、嗜癖を治療する方法は、対象で嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、嗜癖を治療する方法は、対象の翌日の嗜癖の症状の改善をもたらすために、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、嗜癖を治療する方法は、有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、嗜癖を治療する方法は、嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、耳鳴を治療する方法は、対象の翌日の嗜癖の症状の改善をもたらすために、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、それを必要とする対象に投与することを含む。実施形態では、嗜癖を治療する方法は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む。
(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸の構造は、以下のように表現されうる:
Figure 2021512920
(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸の構造は、以下のように表現されうる:
Figure 2021512920
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法であって、この組成物は、耳鳴の少なくとも一つの症状の改善をもたらす。耳鳴の症状としては、以下に限定されないが、一方または両方の耳でのリーンという音、ゴーッという音、固定音、ブンブンという音、シューという音、シュッという音、クリケットノイズ、ジャックハンマーノイズ、および/またはヒューヒューという音が挙げられる。症状は断続的でも連続的でもありうる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする患者に投与することを含む、急性感音性難聴を治療する方法であって、この組成物は、急性感音性難聴の少なくとも一つの症状の改善をもたらす。急性感音性難聴の症状としては、以下に限定されないが、難聴、耳閉、および耳鳴が挙げられうる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする患者に投与することを含む、メニエール病を治療する方法であって、この組成物は、メニエール病の少なくとも一つの症状の改善をもたらす。メニエール病の症状としては、以下に限定されないが、罹患した耳でのめまい、難聴、耳鳴、音に対する過敏性、および耳閉が挙げられうる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする患者に投与することを含む、トゥレット症候群を治療する方法であって、この組成物は、トゥレット症候群の少なくとも一つの症状の改善をもたらす。トゥレット症候群の症状はチックであり、そのようなものとしては、まばたきおよび他の視覚的不規則性、咳払い、ブウブウという音声、顔をしかめる、肩をすくめる、ならびに頭または肩の痙攣、自傷行為、ならびに汚言症または反響言語を含む音声チックが挙げられうる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする患者に投与することを含む、ADHDを治療する方法であって、この組成物は、ADHDの少なくとも一つの症状の改善をもたらす。ADHDの症状は、機能または発達に干渉する不注意および/または多動性・衝動性である。不注意の症状は以下を含みうる:1.学業で、仕事や他の活動で、詳細に対し細心の注意を払うことができなかったり、不注意によるミスを犯したりすることが多い、2.課業や遊戯活動で注意を惹きつけておくのが困難であることが多い、3.直接話し掛けられた際に聞いているようではないことが多い、4.指示を全うせず、学業、雑事、または職務を作業場で終えることができない(例えば、集中を切らす、脱線する)ことが多い、5.課業と活動を取りまとめるのが困難であることが多い、6.容易に気が散ることが多い、7.日常活動で忘れ易いことが多い。多動性および衝動性の症状は以下を含みうる:1.手や足をいじったり叩いたり、または席で身をよじらせたりすることが多い、2.席に留まっていることが期待されている状況で席を離れることが多い、3.適切でない状況で走り回ったりよじ上ったりすることが多い(青年や成人は、じっとしていられない感情に囚われることがある)、4.娯楽活動で静かに遊んだり参加したりすることができないことが多い、5.「モーターにより駆動される」かのように「絶えず動き回って」行動することが多い、6.度を超えて喋ることが多い、7.他者を遮ったり立ち入ったりする(例えば、会話やゲームに割り込む)ことが多い、8.質問が完了する前に出し抜けに答えを言い出すことが多い。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または前述物の組合せを、それを必要とする患者に投与することを含む、嗜癖を治療する方法であって、この組成物は、嗜癖の少なくとも一つの症状の改善をもたらす。嗜癖の症状としては、以下に限定されないが、不利益な結果をよそにした報酬刺激への強迫的な従事、物質または行動への制御障害、物質または行動への執着、結果をよそにした使用の継続、遅延性の有害な作用(長期的なコスト)と結び付いた即時の満足感(短期的な報酬)が挙げられうる。薬物嗜癖および行動嗜癖の例としては、アルコール依存、アンフェタミン嗜癖、コカイン嗜癖、ニコチン嗜癖、オピエート嗜癖、ベンゾジアゼピン嗜癖、食物嗜癖、ギャンブル嗜癖、および性的嗜癖が挙げられる。
本明細書に使用される際に、用語「有効量」または「治療有効量」は、耳鳴の症状に関連して具体的な薬理学的および/または生理的な効果を達成するのに有効な、化合物、材料、組成物、医薬、または他の材料の量を指す。同様に、用語「有効量」または「治療有効量」は、急性感音性難聴に関連して具体的な薬理学的および/または生理的な効果を達成するのに有効な、化合物、材料、組成物、医薬、または他の材料の量を指す。同様に、用語「有効量」または「治療有効量」は、メニエール病に関連して具体的な薬理学的および/または生理的な効果を達成するのに有効な、化合物、材料、組成物、医薬、または他の材料の量を指す。同様に、用語「有効量」または「治療有効量」は、トゥレット症候群に関連して具体的な薬理学的および/または生理的な効果を達成するのに有効な、化合物、材料、組成物、医薬、または他の材料の量を指す。同様に、用語「有効量」または「治療有効量」は、ADHDに関連して具体的な薬理学的および/または生理的な効果を達成するのに有効な、化合物、材料、組成物、医薬、または他の材料の量を指す。同様に、用語「有効量」または「治療有効量」は、嗜癖に関連して具体的な薬理学的および/または生理的な効果を達成するのに有効な、化合物、材料、組成物、医薬、または他の材料の量を指す。
したがって、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、耳鳴に罹った対象を治療するために使用される。有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、急性感音性難聴に罹った対象を治療するために使用される。有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、メニエール病に罹った対象を治療するために使用される。有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、耳鳴に罹った対象を治療するために使用される。有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、急性感音性難聴に罹った対象を治療するために使用される。有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、メニエール病に罹った対象を治療するために使用される。したがって、有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、トゥレット症候群に罹った対象を治療するために使用される。有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、ADHDに罹った対象を治療するために使用される。有効量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、嗜癖に罹った対象を治療するために使用される。有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、トゥレット症候群病に罹った対象を治療するために使用される。有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、ADHDに罹った対象を治療するために使用される。有効量の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、嗜癖に罹った対象を治療するために使用される。
対象は、動物、例えば哺乳類、例えばヒトなどであってもよい。本明細書で使用される際に、用語「治療する」、「治療」、または「治療すること」は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖に関連する状態、障害、または疾患の症状または病理が寛解するかまたはその他有益に変更される、任意の様式を包含する。実施形態では、「治療する」、「治療」、または「治療すること」とは、疾患または状態を阻害すること、例えば、その進展または少なくとも一つのその臨床症状もしくは不顕性症状を停止または低減することを指しうる。実施形態では、「治療する」、「治療」、または「治療すること」とは、疾患または状態を緩和すること、例えば、疾患もしくは状態、またはその臨床症状もしくは不顕性症状の少なくとも一つの退行を引き起こすことを指しうる。治療されている対象に対する利益は、統計的に有意であるか、数学的に有意であるか、または対象および/もしくは医師に少なくとも知覚できるものでありうる。
有効量は、種々の要因、例えば、対象依存的な変数(例えば年齢、免疫系、健康など)、治療されている疾患または障害、ならびに投与されている薬剤の投与経路および薬物動態などに従って変化しうる。
多くの医薬製品は、治療有効性を達成するために、定期的に固定用量として投与される。作用期間は典型的には、薬物の血漿半減期によって反映される。有効性は多くの場合、中枢神経系内の十分な曝露に依存するため、短い半減期を有するCNS薬剤の投与は、頻繁な維持投与を要することがある。(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸の血漿中排出半減期は、約4〜6時間である。Cmaxは5mg〜500mgの範囲にわたって用量比例的に増加するが、それに対し、用量範囲では比例を超えるAUCの増加がある。(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸は、GABA−ATの不活性化剤として、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸よりも9倍から10倍の間の強度があり、類似の薬物動態を呈することがある。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸は、酸付加塩、双性イオン水和物、双性イオン無水物、塩酸塩もしくは臭化水素酸塩として、または双性イオン一水和物の形態で、提供されてもよい。酸付加塩としては、以下に限定されないが、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、コハク酸、シュウ酸、ビスメチレンサリチル酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、桂皮酸、シトラコン酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、イタコン酸、グリコール酸、パントテン酸、p−アミノ安息香酸、グルタミン酸、ベンゼンスルホン酸、またはテオフィリン酢酸の付加塩、ならびに8−ハロテオフィリン、例えば8−ブロモ−テオフィリンが挙げられる。実施形態では、無機酸付加塩が使用されることがあり、そのようなものとしては、以下に限定されないが、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、または硝酸の付加塩が挙げられる。
実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸は、酸付加塩、双性イオン水和物、双性イオン無水物、塩酸塩もしくは臭化水素酸塩として、または双性イオン一水和物の形態で、提供されてもよい。酸付加塩としては、以下に限定されないが、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、コハク酸、シュウ酸、ビスメチレンサリチル酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、桂皮酸、シトラコン酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、イタコン酸、グリコール酸、パントテン酸、p−アミノ安息香酸、グルタミン酸、ベンゼンスルホン酸、またはテオフィリン酢酸の付加塩、ならびに8−ハロテオフィリン、例えば8−ブロモ−テオフィリンが挙げられる。実施形態では、無機酸付加塩が使用されることがあり、そのようなものとしては、以下に限定されないが、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、または硝酸の付加塩が挙げられる。
実施形態では、方法は、約0.1mg〜約1500mgの(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩、例えばその塩酸塩を、それを必要とする対象に投与することによって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療することを含む。実施形態では、方法は、約0.5mg〜約1000mgの(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩、例えばその塩酸塩を、それを必要とする対象に投与することによって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療することを含む。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩、例えばその塩酸塩の量は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の治療に対し、0.1と1500mg/日との間、または0.01mg/kg/日〜15mg/kg/日とすることができる。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩、例えばその塩酸塩の量は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の治療に対し、0.1と1000mg/日との間とすることができる。例えば、毎日の投薬量は、例えば約0.1〜1500mg、
0.1〜1250mg、0.1〜1000mg、0.1〜750mg、0.1〜500mg、0.1〜450mg、0.1〜300mg、0.1〜250mg、0.1〜200mg、0.1〜175mg、0.1〜150mg、0.1〜125mg、0.1〜100mg、0.1〜75mg、0.1〜50mg、0.1〜30mg、0.1〜25mg、0.1〜20mg、0.1〜15mg、0.1〜10mg、0.1〜5mg、0.1〜1mg、1〜1500mg、1〜1000mg、1〜500mg、1〜300mg、1〜250mg、1〜200mg、1〜175mg、1〜150mg、1〜125mg、1〜100mg、1〜75mg、1〜50mg、1〜30mg、1〜25mg、1〜20mg、1〜15mg、1〜10mg、1〜5mg、5〜1500mg、5〜1000mg、5〜500mg、5〜300mg、5〜250mg、5〜200mg、5〜175mg、5〜150mg、5〜125mg、5〜100mg、5〜75mg、5〜50mg、5〜30mg、5〜25mg、5〜20mg、5〜15mg、5〜10mg、10〜1500mg、10〜1000mg、10〜500mg、10〜300mg、10〜250mg、10〜200mg、10〜175mg、10〜150mg、10〜125mg、10〜100mg、10〜75mg、10〜50mg、10〜30mg、10〜25mg、10〜20mg、10〜15mg、15〜1500mg、15〜1000mg、15〜500mg、15〜300mg、15〜250mg、15〜200mg、15〜175mg、15〜150mg、15〜125mg、15〜100mg、15〜75mg、15〜50mg、15〜30mg、15〜25mg、15〜20mg、20〜1500mg、20〜1000mg、20〜500mg、20〜300mg、20〜250mg、20〜200mg、20〜175mg、20〜150mg、20〜125mg、20〜100mg、20〜75mg、20〜50mg、20〜30mg、20〜25mg、25〜1500mg、25〜1000mg、25〜500mg、25〜300mg、25〜250mg、25〜200mg、25〜175mg、25〜150mg、25〜125mg、25〜100mg、25〜75mg、25〜50mg、25〜30mg、30〜1500mg、30〜1000mg、30〜500mg、30〜300mg、30〜250mg、30〜200mg、30〜175mg、30〜150mg、30〜125mg、30〜100mg、30〜75mg、30〜50mg、35〜1500mg、35〜1000mg、35〜500mg、35〜300mg、35〜250mg、35〜200mg、35〜175mg、35〜150mg、35〜125mg、35〜100mg、35〜75mg、35〜50mg、40〜1500mg、40〜1000mg、40〜500mg、40〜300mg、40〜250mg、40〜200mg、40〜175mg、40〜150mg、40〜125mg、40〜100mg、40〜75mg、40〜50mg、50〜1500mg、50〜1000mg、50〜500mg、50〜300mg、50〜250mg、50〜200mg、50〜175mg、50〜150mg、50〜125mg、50〜100mg、50〜75mg、75〜1500mg、75〜1000mg、75〜500mg、75〜300mg、75〜250mg、75〜200mg、75〜175mg、75〜150mg、75〜125mg、75〜100mg、100〜1500mg、100〜1000mg、100〜500mg、100〜300mg、100〜250mg、100〜200mg、100〜175mg、100〜150mg、100〜125mg、125〜1500mg、125〜1000mg、125〜500mg、125〜300mg、125〜250mg、125〜200mg、125〜175mg、125〜150mg、150〜1500mg、150〜1000mg、150〜500mg、150〜300mg、150〜250mg、150〜200mg、150〜175mg、175〜1500mg、175〜1000mg、175〜500mg、175〜300mg、175〜250mg、175〜200mg、200〜1500mg、200〜1000mg、200〜500mg、200〜300mg、200〜250mg、250〜1500mg、250〜1000mg、250〜500mg、250〜300mg、7.5〜15mg、2.5〜5mg、1〜5mgの範囲とし、例えば、約0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2.0mg、2.5mg、3.0mg、3.5mg、4.0mg、4.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、27.5mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、400mg、および500mgの用量を例とすることができる。
実施形態では、医薬組成物は、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、例えば、約0.01〜500mg、0.1〜500mg、0.1〜450mg、0.1〜300mg、0.1〜250mg、0.1〜200mg、0.1〜175mg、0.1〜150mg、0.1〜125mg、0.1〜100mg、0.1〜75mg、0.1〜50mg、0.1〜30mg、0.1〜25mg、0.1〜20mg、0.1〜15mg、0.1〜10mg、0.1〜5mg、0.1〜1mg、0.5〜500mg、0.5〜450mg、0.5〜300mg、0.5〜250mg、0.5〜200mg、0.5〜175mg、0.5〜150mg、0.5〜125mg、0.5〜100mg、0.5〜75mg、0.5〜50mg、0.5〜30mg、0.5〜25mg、0.5〜20mg、0.5〜15mg、0.5〜10mg、0.5〜5mg、0.5〜1mg、1〜500mg、1〜450mg、1〜300mg、1〜250mg、1〜200mg、1〜175mg、1〜150mg、1〜125mg、1〜100mg、1〜75mg、1〜50mg、1〜30mg、1〜25mg、1〜20mg、1〜15mg、1〜10mg、1〜5mg、5〜500mg、5〜450mg、5〜300mg、5〜250mg、5〜200mg、5〜175mg、5〜150mg、5〜125mg、5〜100mg、5〜75mg、5〜50mg、5〜30mg、5〜25mg、5〜20mg、5〜15mg、5〜10mg、10〜500mg、10〜450mg、10〜300mg、10〜250mg、10〜200mg、10〜175mg、10〜150mg、10〜125mg、10〜100mg、10〜75mg、10〜50mg、10〜30mg、10〜25mg、10〜20mg、10〜15mg、15〜500mg、15〜450mg、15〜300mg、15〜250mg、15〜200mg、15〜175mg、15〜150mg、15〜125mg、15〜100mg、15〜75mg、15〜50mg、15〜30mg、15〜25mg、15〜20mg、20〜500mg、20〜450mg、20〜300mg、20〜250mg、20〜200mg、20〜175mg、20〜150mg、20〜125mg、20〜100mg、20〜75mg、20〜50mg、20〜30mg、20〜25mg、25〜500mg、25〜450mg、25〜300mg、25〜250mg、25〜200mg、25〜175mg、25〜150mg、25〜125mg、25〜100mg、25〜80mg、25〜75mg、25〜50mg、25〜30mg、30〜500mg、30〜450mg、30〜300mg、30〜250mg、30〜200mg、30〜175mg、30〜150mg、30〜125mg、30〜100mg、30〜75mg、30〜50mg、40〜500mg、40〜450mg、40〜400mg、40〜250mg、40〜200mg、40〜175mg、40〜150mg、40〜125mg、40〜100mg、40〜75mg、40〜50mg、50〜500mg、50〜450mg、50〜300mg、50〜250mg、50〜200mg、50〜175mg、50〜150mg、50〜125mg、50〜100mg、50〜75mg、75〜500mg、75〜450mg、75〜300mg、75〜250mg、75〜200mg、75〜175mg、75〜150mg、75〜125mg、75〜100mg、100〜500mg、100〜450mg、100〜300mg、100〜250mg、100〜200mg、100〜175mg、100〜150mg、100〜125mg、125〜500mg、125〜450mg、125〜300mg、125〜250mg、125〜200mg、125〜175mg、125〜150mg、150〜500mg、150〜450mg、150〜300mg、150〜250mg、150〜200mg、200〜500mg、200〜450mg、200〜300mg、200〜250mg、250〜500mg、250〜450mg、250〜300mg、300〜500mg、300〜450mg、300〜400mg、300〜350mg、350〜500mg、350〜450mg、350〜400mg、400〜500mg、400〜450mgの量で含み、0.1mg、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、125mg、150mg175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、および500mgを例としうる。
典型的には、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療するための投薬量は、1日1回、2回、3回、もしくは4回、隔日、週に1回、または月に1回、対象に投与されうる。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩は、1〜50mg/投与の用量で、1日2回、(例えば、朝および夕方)、または1日3回(例えば、朝食時、昼食時、および夕食時)、対象に投与される。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩は、1回または複数回の用量で、100mg/日、95mg/日、90mg/日、85mg/日、80mg/日、75mg/日、70mg/日、65mg/日、60mg/日、55mg/日、50mg/日、45mg/日、40mg/日、35mg/日、30mg/日、25mg/日、20mg/日、15mg/日、10mg/日、5mg/日、4mg/日、3mg/日、2mg/日、1mg/日で、対象に投与される。実施形態では、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療するための成人用量は、1日当たり約5〜80mgとすることができ、1日当たり150mgまで増加させることができる。乳幼児および小児に対する投薬量は、成人よりも低くすることができる。実施形態では、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療するための小児用量は、1日当たり約0.1〜50mg、または2、3もしくは4分割用量でありうる。実施形態では、耳鳴を治療するための小児用量は、0.75mg/kg/日〜1.5mg/kg/日とすることができる。実施形態では、急性感音性難聴を治療するための小児用量は、0.75mg/kg/日〜1.5mg/kg/日とすることができる。実施形態では、メニエール病を治療するための小児用量は、0.75mg/kg/日〜1.5mg/kg/日とすることができる。実施形態では、トゥレット症候群を治療するための小児用量は、0.75mg/kg/日〜1.5mg/kg/日とすることができる。実施形態では、ADHDを治療するための小児用量は、0.75mg/kg/日〜1.5mg/kg/日とすることができる。実施形態では、嗜癖を治療するための小児用量は、0.75mg/kg/日〜1.5mg/kg/日とすることができる。実施形態では、対象は低用量で開始されてもよく、投薬量は経時的に漸増される。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩は、医薬組成物を介して投与される。本明細書における医薬組成物(単に組成物とも称される)は、剤形を包含する。本明細書における投薬量は単位用量を包含する。実施形態では、以下で議論するように、従来型の製剤および調節放出製剤を含む様々な剤形を、1日に1回または複数回投与することができる。任意の適切な投与経路、例えば、経口、直腸、鼻腔、肺、膣、舌下、経皮、静脈内、動脈内、筋肉内、腹腔内、および皮下の経路が利用されうる。適切な剤形としては、錠剤、カプセル、口腔液体、粉末、エアロゾル、経皮モダリティ、例えば外用の液体、パッチ、クリーム、および軟膏など、非経口製剤、ならびに坐剤が挙げられる。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後1時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後2時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後3時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、
メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後4時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後6時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後8、10、12、14、16、18、20、22、または24時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、本医薬組成物は、対象への投与の翌日に、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。例えば、本医薬組成物は、就寝時またはその前の投与と一晩の睡眠からの起床の後、例えば、約2時間超、約4時間超、約6時間超、約8時間超、約10時間超、約12時間超、約14時間超、約16時間超、約18時間超、約20時間超、約22時間超、または約24時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらすことがある。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖に罹った対象に、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与される。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩は、別々の剤形で、または一つの剤形に組み合わせて、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖に罹った対象に投与されうる。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩は、同時に、または間隔を空けて、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖に罹った対象に投与されうる。
実施形態では、方法は、約0.005mg〜約750mgの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩、例えば塩酸塩を、それを必要とする対象に投与することによって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療することを含む。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩、例えば塩酸塩の量は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の治療に対し、0.005と1000mg/日との間、または0.005mg/kg/日〜14mg/kg/日とすることができる。例えば、毎日の投薬量は、例えば、約0.01〜750mg、0.01〜700mg、0.01〜500mg、0.01〜250mg、0.01〜200mg、0.01〜175mg、0.01〜150mg、0.01〜125mg、0.01〜100mg、0.01〜75mg、0.01〜50mg、0.01〜30mg、0.01〜25mg、0.01〜20mg、0.01〜15mg、0.01〜10mg、0.01〜5mg、0.01〜4mg、0.01〜3mg、0.01〜2mg、0.01〜1mg、0.01〜0.75mg、0.01〜0.5mg、0.01〜0.25mg、0.01〜0.1mg、0.1〜750mg、0.1〜700mg、0.1〜500mg、0.1〜250mg、0.1〜200mg、0.1〜175mg、0.1〜150mg、0.1〜125mg、0.1〜100mg、0.1〜75mg、0.1〜50mg、0.1〜30mg、0.1〜25mg、0.1〜20mg、0.1〜15mg、0.1〜10mg、0.1〜5mg、0.1〜4mg、0.1〜3mg、0.1〜2mg、0.1〜1mg、0.1〜0.75mg、0.1〜0.5mg、0.1〜0.25mg、0.25〜750mg、0.25〜700mg、0.25〜500mg、0.25〜250mg、0.25〜200mg、0.25〜175mg、0.25〜150mg、0.25〜125mg、0.25〜100mg、0.25〜75mg、0.25〜50mg、0.25〜30mg、0.25〜25mg、0.25〜20mg、0.25〜15mg、0.25〜10mg、0.25〜5mg、0.25〜4mg、0.25〜3mg、0.25〜2mg、0.25〜1mg、0.25〜0.75mg、0.25〜0.5mg、0.3〜750mg、0.5〜700mg、0.3〜500mg、0.3〜250mg、0.3〜200mg、0.3〜175mg、0.3〜150mg、0.3〜125mg、0.3〜100mg、0.3〜75mg、0.3〜50mg、0.3〜30mg、0.3〜25mg、0.3〜20mg、0.3〜15mg、0.3〜10mg、0.3〜5mg、0.3〜4mg、0.3〜3mg、0.3〜2mg、0.3〜1mg、0.3〜0.75mg、0.3〜0.5mg、0.4〜750mg、0.4〜700mg、0.4〜500mg、0.4〜250mg、0.4〜200mg、0.4〜175mg、0.4〜150mg、0.4〜125mg、0.4〜100mg、0.4〜75mg、0.4〜50mg、0.4〜30mg、0.4〜25mg、0.4〜20mg、0.4〜15mg、0.4〜10mg、0.4〜5mg、0.4〜4mg、0.4〜3mg、0.4〜2mg、0.4〜1mg、0.4〜0.75mg、0.4〜0.5mg、0.5〜750mg、0.5〜700mg、0.5〜500mg、0.5〜250mg、0.5〜200mg、0.5〜175mg、0.5〜150mg、0.5〜125mg、0.5〜100mg、0.5〜75mg、0.5〜50mg、0.5〜30mg、0.5〜25mg、0.5〜20mg、0.5〜15mg、0.5〜10mg、0.5〜5mg、0.5〜4mg、0.5〜3mg、0.5〜2mg、0.5〜1mg、0.5〜0.75mg、0.75〜750mg、0.75〜700mg、0.75〜500mg、0.75〜250mg、0.75〜200mg、0.75〜175mg、0.75〜150mg、0.75〜125mg、0.75〜100mg、0.75〜75mg、0.75〜50mg、0.75〜30mg、0.75〜25mg、0.75〜20mg、0.75〜15mg、0.75〜10mg、0.75〜5mg、0.75〜4mg、0.75〜3mg、0.75〜2mg、0.75〜1mg、1〜750mg、1〜700mg、1〜500mg、1〜250mg、1〜200mg、1〜175mg、1〜150mg、1〜125mg、1〜100mg、1〜75mg、1〜50mg、1〜30mg、1〜25mg、1〜20mg、1〜15mg、1〜10mg、1〜5mg、1〜4mg、1〜3mg、1〜2mg、2〜750mg、2〜700mg、2〜500mg、2〜250mg、2〜200mg、2〜175mg、2〜150mg、2〜125mg、2〜100mg、2〜75mg、2〜50mg、2〜30mg、2〜25mg、2〜20mg、2〜15mg、2〜10mg、2〜5mg、2〜4mg、2〜3mg、3〜750mg、3〜700mg、3〜500mg、3〜250mg、3〜200mg、3〜175mg、3〜150mg、3〜125mg、3〜100mg、3〜75mg、3〜50mg、3〜30mg、3〜25mg、3〜20mg、3〜15mg、3〜10mg、3〜5mg、3〜4mg、4〜750mg、4〜700mg、4〜500mg、4〜250mg、4〜200mg、4〜175mg、4〜150mg、4〜125mg、4〜100mg、4〜75mg、4〜50mg、4〜30mg、4〜25mg、4〜20mg、4〜15mg、4〜10mg、4〜5mg、5〜750mg、5〜700mg、5〜500mg、5〜250mg、5〜200mg、5〜175mg、5〜150mg、5〜125mg、5〜100mg、5〜75mg、5〜50mg、5〜30mg、5〜25mg、5〜20mg、5〜15mg、5〜10mg、7.5〜15mg、2.5〜5mgの範囲内とし、例えば、約0.01mg、0.025mg、0.05mg、0.075mg、0.1mg、0.2mg、0.25mg、0.3mg、0.4mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2.0mg、2.5mg、3.0mg、3.5mg、4.0mg、4.5mg、5mg、6mg、7mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、27.5mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、400mg、および500mgの用量を例とすることができる。
実施形態では、医薬組成物は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を、例えば、約0.001〜500mg、0.01〜500mg、0.01〜450mg、0.01〜300mg、0.01〜250mg、0.01〜200mg、0.01〜175mg、0.01〜150mg、0.01〜125mg、0.01〜100mg、0.01〜75mg、0.01〜50mg、0.01〜30mg、0.01〜25mg、0.01〜20mg、0.01〜15mg、0.01〜10mg、0.01〜5mg、0.01〜1mg、0.025〜500mg、0.025〜450mg、0.025〜300mg、0.025〜250mg、0.025〜200mg、0.025〜175mg、0.025〜150mg、0.025〜125mg、0.025〜100mg、0.025〜75mg、0.025〜50mg、0.025〜30mg、0.025〜25mg、0.025〜20mg、0.025〜15mg、0.025〜10mg、0.025〜5mg、0.025〜1mg、0.05〜500mg、0.05〜450mg、0.05〜300mg、0.05〜250mg、0.05〜200mg、0.05〜175mg、0.05〜150mg、0.05〜125mg、0.05〜100mg、0.05〜75mg、0.05〜50mg、0.05〜30mg、0.05〜25mg、0.05〜20mg、0.05〜15mg、0.05〜10mg、0.05〜5mg、0.05〜1mg、0.075〜500mg、0.075〜450mg、0.075〜300mg、0.075〜250mg、0.075〜200mg、0.075〜175mg、0.075〜150mg、0.075〜125mg、0.075〜100mg、0.075〜75mg、0.075〜50mg、0.075〜30mg、0.075〜25mg、0.075〜20mg、0.075〜15mg、0.075〜10mg、0.075〜5mg、0.075〜1mg、0.1〜500mg、0.1〜450mg、0.1〜300mg、0.1〜250mg、0.1〜200mg、0.1〜175mg、0.1〜150mg、0.1〜125mg、0.1〜100mg、0.1〜75mg、0.1〜50mg、0.1〜30mg、0.1〜25mg、0.1〜20mg、0.1〜15mg、0.1〜10mg、0.1〜5mg、0.1〜1mg、0.25〜500mg、0.25〜450mg、0.25〜300mg、0.25〜250mg、0.25〜200mg、0.25〜175mg、0.25〜150mg、0.25〜125mg、0.25〜100mg、0.25〜75mg、0.25〜50mg、0.25〜30mg、0.25〜25mg、0.25〜20mg、0.25〜15mg、0.25〜10mg、0.25〜5mg、0.25〜1mg、0.05〜500mg、0.5〜450mg、0.5〜300mg、0.5〜250mg、0.5〜200mg、0.5〜175mg、0.5〜150mg、0.5〜125mg、0.5〜100mg、0.5〜75mg、0.5〜50mg、0.5〜30mg、0.5〜25mg、0.5〜20mg、0.5〜15mg、0.5〜10mg、0.5〜5mg、0.5〜1mg、1〜500mg、1〜450mg、1〜300mg、1〜250mg、1〜200mg、1〜175mg、1〜150mg、1〜125mg、1〜100mg、1〜75mg、1〜50mg、1〜30mg、1〜25mg、1〜20mg、1〜15mg、1〜10mg、1〜5mg、1〜4mg、1〜3mg、1〜2mg、2〜500mg、2〜450mg、2〜300mg、2〜250mg、2〜200mg、2〜175mg、2〜150mg、2〜125mg、2〜100mg、2〜75mg、2〜50mg、2〜30mg、2〜25mg、2〜20mg、2〜15mg、2〜10mg、2〜5mg、3〜500mg、3〜450mg、3〜300mg、3〜250mg、3〜200mg、3〜175mg、3〜150mg、3〜125mg、3〜100mg、3〜75mg、3〜50mg、3〜30mg、3〜25mg、3〜20mg、3〜15mg、3〜10mg、3〜5mg、4〜500mg、4〜450mg、4〜300mg、4〜250mg、4〜200mg、4〜175mg、4〜150
mg、4〜125mg、4〜100mg、4〜75mg、4〜50mg、4〜30mg、4〜25mg、4〜20mg、4〜15mg、4〜10mg、4〜5mg、5〜500mg、5〜450mg、5〜300mg、5〜250mg、5〜200mg、5〜175mg、5〜150mg、5〜125mg、5〜100mg、5〜75mg、5〜50mg、5〜30mg、5〜25mg、5〜20mg、5〜15mg、5〜10mg、10〜500mg、10〜450mg、10〜300mg、10〜250mg、10〜200mg、10〜175mg、10〜150mg、10〜125mg、10〜100mg、10〜75mg、10〜50mg、10〜30mg、10〜25mg、10〜20mg、10〜15mg、15〜500mg、15〜450mg、15〜300mg、15〜250mg、15〜200mg、15〜175mg、15〜150mg、15〜125mg、15〜100mg、15〜75mg、15〜50mg、15〜30mg、15〜25mg、15〜20mg、20〜500mg、20〜450mg、20〜300mg、20〜250mg、20〜200mg、20〜175mg、20〜150mg、20〜125mg、20〜100mg、20〜75mg、20〜50mg、20〜30mg、20〜25mg、25〜500mg、25〜450mg、25〜300mg、25〜250mg、25〜200mg、25〜175mg、25〜150mg、25〜125mg、25〜100mg、25〜80mg、25〜75mg、25〜50mg、25〜30mg、30〜500mg、30〜450mg、30〜300mg、30〜250mg、30〜200mg、30〜175mg、30〜150mg、30〜125mg、30〜100mg、30〜75mg、30〜50mg、40〜500mg、40〜450mg、40〜400mg、40〜250mg、40〜200mg、40〜175mg、40〜150mg、40〜125mg、40〜100mg、40〜75mg、40〜50mg、50〜500mg、50〜450mg、50〜300mg、50〜250mg、50〜200mg、50〜175mg、50〜150mg、50〜125mg、50〜100mg、50〜75mg、75〜500mg、75〜450mg、75〜300mg、75〜250mg、75〜200mg、75〜175mg、75〜150mg、75〜125mg、75〜100mg、100〜500mg、100〜450mg、100〜300mg、100〜250mg、100〜200mg、100〜175mg、100〜150mg、100〜125mg、125〜500mg、125〜450mg、125〜300mg、125〜250mg、125〜200mg、125〜175mg、125〜150mg、150〜500mg、150〜450mg、150〜300mg、150〜250mg、150〜200mg、200〜500mg、200〜450mg、200〜300mg、200〜250mg、250〜500mg、250〜450mg、250〜300mg、300〜500mg、300〜450mg、300〜400mg、300〜350mg、350〜500mg、350〜450mg、350〜400mg、400〜500mg、400〜450mgの量とし、0.01mg、0.025mg、0.05mg、0.075mg、0.1mg、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、125mg、150mg175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、および500mgを例として含みうる。
典型的には、投薬量は、1日1回、2回、3回、もしくは4回、隔日、週1回、または月1回、対象に投与されうる。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩は、0.01〜50mg/投与の用量で、1日2回、(例えば、朝および夕方)、または1日3回(例えば、朝食時、昼食時、および夕食時)、対象に投与される。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩は、1回または複数回の用量で、75mg/日、70mg/日、65mg/日、60mg/日、55mg/日、50mg/日、45mg/日、40mg/日、35mg/日、30mg/日、25mg/日、20mg/日、15mg/日、10mg/日、7.5mg/日、5.5mg/日、5mg/日、4.5mg/日、4mg/日、3.5mg/日、3mg/日、2.5mg/日、2mg/日、1.5mg/日、1mg/日、0.5mg/日、0.25mg/日で、対象に投与される。実施形態では、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療するための成人用量は、1日当たり約0.5〜50mgとすることができ、1日当たり75mgまで増加させることができる。小児に対する投薬量は、成人に対するよりも低くすることができる。実施形態では、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療するための小児用量は、1日当たり約0.01から10mgまで、1回でまたは2、3もしくは4分割用量でありうる。実施形態では、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療するための小児用量は、0.075mg/kg/日〜1.0mg/kg/日でありうる。実施形態では、対象は低用量で開始されてもよく、投薬量は経時的に漸増される。
実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩は、医薬組成物を介して投与される。実施形態では、下記に議論するように、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含有する従来型の製剤および調節放出製剤を含めた様々な剤形を、1回または複数回投与することができる。任意の適切な投与経路、例えば、経口、直腸、鼻腔、肺、膣、舌下、経皮、静脈内、動脈内、筋肉内、腹腔内、および皮下の経路が利用されうる。適切な剤形としては、錠剤、カプセル、口腔液体、粉末、エアロゾル、経皮モダリティ、例えば外用の液体、パッチ、クリーム、および軟膏など、非経口製剤、ならびに坐剤が挙げられる。
実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後1時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後2時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後3時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後4時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、
メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後6時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法が提供され、上記組成物は、対象への投与後8、10、12、14、16、18、20、22、または24時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。実施形態では、本医薬組成物は、対象の翌日の機能の改善をもたらす。例えば、本医薬組成物は、就寝時またはその前の投与と一晩の睡眠からの起床の後、例えば、約2時間超、約4時間超、約6時間超、約8時間超、約10時間超、約12時間超、約14時間超、約16時間超、約18時間超、約20時間超、約22時間超、または約24時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらすことがある。
実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖に罹った対象に、(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸またはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与される。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩は、別々の剤形で、または一つの剤形に組み合わせて、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖に罹った対象に投与されうる。実施形態では、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩、または(1S,3S)−3−アミノ−4−ジフルオロメチルエニル−1−シクロペンタン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩は、同時に、または間隔を空けて、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖に罹った対象に投与されうる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、それによって、in vivo血漿プロファイルが提供され、その場合、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与されて10時間後の対象のin vivo血漿プロファイルは、50%超低減され、本方法は、投与後の10時間超、12時間超、14時間超、16時間超、18時間超、20時間超、22時間超、または24時間超にわたって、対象の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボンもしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、それによって、in vivo血漿プロファイルが提供され、その場合、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与されて10時間後の対象のin vivo血漿プロファイルは、50%超低減され、本方法は、投与後の10時間超、12時間超、14時間超、16時間超、18時間超、20時間超、22時間超、または24時間超にわたって、対象の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、それによって、in vivo血漿プロファイルが提供され、その場合、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与されて10時間後の対象のin vivo血漿プロファイルは、55%超低減され、本方法は、投与後の10時間超、12時間超、14時間超、16時間超、18時間超、20時間超、22時間超、または24時間超にわたって、対象の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、それによって、in vivo血漿プロファイルが提供され、その場合、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与されて10時間後の対象のin vivo血漿プロファイルは、55%超低減され、本方法は、投与後の10時間超、12時間超、14時間超、16時間超、18時間超、20時間超、22時間超、または24時間超にわたって、対象の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、それによって、in vivo血漿プロファイルが提供され、その場合、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与されて10時間後の対象のin vivo血漿プロファイルは、60%超低減され、本方法は、投与後の10時間超、12時間超、14時間超、16時間超、18時間超、20時間超、22時間超、または24時間超にわたって、対象の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、それによって、in vivo血漿プロファイルが提供され、その場合、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与されて10時間後の対象のin vivo血漿プロファイルは、60%超低減され、本方法は、投与後の10時間超、12時間超、14時間超、16時間超、18時間超、20時間超、22時間超、または24時間超にわたって、対象の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、それによって、in vivo血漿プロファイルが提供され、その場合、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与されて10時間後の対象のin vivo血漿プロファイルは、65%超低減され、本方法は、投与後の10時間超、12時間超、14時間超、16時間超、18時間超、20時間超、22時間超、または24時間超にわたって、対象の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、それによって、in vivo血漿プロファイルが提供され、その場合、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸もしくはその医薬的に許容可能な塩を単独で、または(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と組み合わせて投与されて10時間後の対象のin vivo血漿プロファイルは、65%超低減され、本方法は、投与後の10時間超、12時間超、14時間超、16時間超、18時間超、20時間超、22時間超、または24時間超にわたって、対象の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、本医薬組成物の投与の約4時間後の対象内における、個別または任意の組合せでの活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の量が、投与用量の約75%未満である、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、本医薬組成物の投与の例えば6時間後、8時間後、10時間後、12時間後、15時間後、または20時間後の対象内における、個別または任意の組合せでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の量が、約75%未満である方法である。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、本医薬組成物の投与の約4時間後の対象内における、個別または任意の組合せでの活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の量が、投与用量の約80%未満である、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、本医薬組成物の投与の例えば6時間後、8時間後、10時間後、12時間後、15時間後、または20時間後の対象内における、個別または任意の組合せでの活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の量が、投与用量の約80%未満である方法である。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、本医薬組成物の投与の約4時間後の対象内における、個別または任意の組合せでの活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の量が、投与用量の約65%〜約85%の間である、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法である。実施形態では、本医薬組成物の投与後の例えば6時間後、8時間後、10時間後、12時間後、15時間後、または20時間後の対象内における、個別または任意の組合せでの活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸、または(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の量は、投与用量の約65%〜約85%の間である。
実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物は、1日1回、1日2回、1日2回、1日4回、または隔日で投与されてもよい。実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物は、持続注入によって投与されてもよい。実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物は、午前に対象に提供される。実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物は、夕方に対象に提供される。実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物は、夕方に1回、および午前に1回、対象に提供される。実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物は、午前に1回、午後に1回、および夕方に1回、対象に提供される。
実施形態では、先に述べたように、本明細書の医薬組成物は、従来型の放出プロファイルまたは調節放出プロファイルを付与されてもよい。医薬組成物は、安全かつ有効であると考えられる材料から構成される医薬的に許容可能な「担体」を使用して調製されてもよい。「担体」は、活性成分以外の医薬製剤中に存在する全ての構成要素を含む。用語「担体」には、希釈剤、結合剤、潤滑剤、崩壊剤、充填剤、および被覆組成物が含まれるが、これらに限定されない。当業者は、そのような医薬担体およびそのような担体を使用する医薬組成物を配合する方法に精通している。
実施形態では、本明細書の医薬組成物は、調節放出プロファイルを付与する調節放出剤形である。調節放出プロファイルは、即時放出、遅延放出、または持続放出のプロファイルを示しうる。錠剤、カプセル、坐剤、シロップ、溶液、および懸濁液などの従来型の(または非調節の)放出経口剤形は、典型的には、錠剤、カプセルシェル、もしくは坐薬が溶けると、または、シロップ、溶液、および懸濁液の場合にはそれらが嚥下されると、口、胃または腸に医薬を放出する。調節放出(MR)剤形からの薬物放出のパターンは、所望の治療目的および/またはより良い患者コンプライアンスを達成するために、従来型の剤形から計画的に変化する。MR薬品の種類としては、即時放出をもたらす経口崩壊剤形(ODDF)、持続放出剤形、遅延放出剤形(例えば、腸溶コーティング)、および拍動放出剤形が挙げられる。
ODDFは、速やかに、通常は舌に置かれると数秒内で、崩壊する医薬物質または活性成分を含有する固形剤形である。ODDFの分解時間は、一般に1秒または2秒から約1分までに及ぶ。ODDFは、唾液と接触すると速やかに分解または溶解するように設計されている。この投与モードは、身体的な虚弱によるものか本質的に精神医学的なものによるかに関わらず、錠剤の嚥下に問題のある者にとって有益であることがある。耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一部の対象は、そのような挙動を呈する場合がある。ODDFは、粘膜を介して血流へ医薬を迅速に送達させることができ、その結果、作用を迅速に開始させる。ODDFの例としては、経口崩壊錠、カプセル、ならびに速溶解フィルムおよびウエハが挙げられる。
持続放出剤形(ERDF)は、持続放出プロファイルを有し、従来型の剤形、例えば、溶液または非調節放出剤形によって呈示されるものと比較して用量投与の頻度の減少を可能にするものである。ERDFは、薬物の作用期間の持続をもたらす。持続放出プロファイルを付与する適切な製剤は、当技術分野で周知である。例えば、被覆された徐放性ビーズまたは顆粒(「ビーズ」、および「顆粒」は、本明細書では互換的に使用される)であり、そこでは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩が、ビーズ、例えば、製菓用ノンパレイユビーズに塗布され、次いで、ワックス、腸溶コーティングなどの従来の放出遅延材により被覆されている。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を素材と混合し、薬物が濾出する質量塊を生じる、ビーズを形成することができる。実施形態では、ビーズは、異なる材料などを使用して、被覆または質量、例えば厚さ、多孔性の特徴を変えることによって、異なる放出速度を付与するように工学的に作製されることがある。異なる放出速度を有するビーズを、単一の剤形に組み合わせて、可変のまたは連続的な放出を付与してもよい。ビーズはカプセル内に含有されていてもよいし、錠剤に圧縮されていてもよい。
実施形態では、本明細書の調節剤形は、遅延放出プロファイルを有する遅延放出剤形を組み込んでいる。遅延放出剤形としては、遅延放出錠または遅延放出カプセルを挙げることができる。遅延放出錠は、投与直後以外の時に、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩などの薬物(または複数の薬物)を放出する、固形剤形である。遅延放出カプセルは、適切な形態のゼラチンから作製された硬質または軟質のどちらかの容器の中に薬物が封入され、投与直後以外の時に薬物(または複数の薬物)を放出する、固形剤形である。例えば、腸溶コーティングされた錠剤、カプセル、粒子、およびビーズは、遅延放出剤形の周知の例である。腸溶コーティングされた錠剤、カプセルおよび粒子、ならびにビーズは、胃を通過し、腸内で薬物を放出する。実施形態では、遅延放出錠は、投与直後以外の時に薬物(または複数の薬物)を放出する医薬粒子の集塊を含有する固形剤形である。実施形態では、医薬粒子の集塊は、薬剤の放出を遅延させるコーティングで覆われる。実施形態では、遅延放出カプセルは、投与直後以外の時に薬物(または複数の薬物)を放出する医薬粒子の集塊を含有する固形剤形である。実施形態では、医薬粒子の集塊は、薬剤の放出を遅延させるコーティングで覆われる。
遅延放出剤形は、当業者に公知である。例えば、被覆された遅延放出ビーズまたは顆粒であり、そこでは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩が、ビーズ、例えば、製菓用ノンパレイユビーズに塗布され、次いで、ワックス、腸溶コーティングなどの従来の放出遅延材により被覆されている。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を素材と混合し、薬物が濾出する質量塊を生じる、ビーズを形成することができる。実施形態では、ビーズは、異なる材料などを使用して、被覆または質量、例えば厚さ、多孔性の特徴を変えることによって、異なる放出速度を付与するように工学的に作製されることがある。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の腸溶コーティング顆粒が、小腸でその顆粒を放出する腸内コーティングされたカプセルまたは錠剤に含有されうる。実施形態では、顆粒は、被覆された顆粒が少なくとも回腸に到達するまで無傷のままであり、その後、結腸内での薬剤の遅延放出をもたらす。適切な腸溶コーティング材は、当該技術分野で周知であり、例えば、メタクリル酸やメチルメタクリレートポリマーなどのオイドラギット(登録商標)コーティングである。顆粒はカプセル内に含有されていてもよいし、錠剤に圧縮されていてもよい。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩は、遅延放出プロファイルを付与する多孔性の不活性担体内に組み込まれる。実施形態では、多孔性の不活性担体は、周囲の流体に薬物が放散されるチャネルまたは通路を組み込んでいる。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩は、遅延放出プロファイルを付与するイオン交換樹脂に組み込まれる。薬物−樹脂複合体が胃腸液に接触してその中にイオン成分が溶解した際に、遅延した作用は、所定の放出速度の薬物からの結果として生じうる。実施形態では、薬物含有リザーバーからの放出の速度を制御するために、膜が利用される。実施形態では、液体調製物も、遅延型放出プロファイルを付与するために利用されうる。例えば、粒子が可溶性でない液相全体に分散された固体粒子からなる液体調製物。懸濁液は、従来型の投薬形態として(例えば、溶液または迅速な薬物放出性の従来的な固形剤形として)呈示される薬剤と比較して、用量投与頻度を少なくとも低減することを可能にするように製剤化される。例えば、イオン交換樹脂成分またはマイクロビーズの懸濁液。
実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物は、非経口投与に適しており、そのような投与としては、例えば、筋肉内(i.m.)、静脈内(i.v.)、皮下(s.c.)、腹腔内(i.p.)、またはくも膜下腔内(i.t.)が挙げられる。非経口組成物は、注射、注入、または身体内への移植によって投与するために滅菌する必要があり、単回投与容器または複数回投与容器のどちらかに包装されうる。実施形態では、対象への非経口投与のための液体医薬組成物は、活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、上記に記載されたそれぞれの量のいずれかで含む。実施形態では、非経口投与のための医薬組成物は、総量を例えば、約10mL、約20mL、約25mL、約50mL、約100mL、約200mL、約250mL、または約500mLとして製剤化される。実施形態では、組成物は、バッグ、ガラスバイアル、プラスチックバイアル、またはボトルに収められる。
実施形態では、非経口投与のための医薬組成物は、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩について上記に記載されたそれぞれの量を含む。実施形態では、非経口投与のための医薬組成物は、約0.05mg〜約500mgの活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む。実施形態では、対象への非経口投与のための医薬組成物は、活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、それぞれ約0.005mg/mL〜約500mg/mLの濃度で含む。実施形態では、非経口投与のための医薬組成物は、活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、それぞれ例えば、約0.05mg/mL〜約50mg/mL、約0.1mg/mL〜約50mg/mL、約0.1mg/mL〜約10mg/mL、約0.05mg/mL〜約25mg/mL、約0.05mg/mL〜約10mg/mL、約0.05mg/mL〜約5mg/mL、または約0.05mg/mL〜約1mg/mLの濃度で含む。実施形態では、非経口投与のための医薬組成物は、活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸、もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、それぞれ例えば、約0.05mg/mL〜約15mg/mL、約0.5mg/mL〜約10mg/mL、約0.25mg/mL〜約5mg/mL、約0.5mg/mL〜約7mg/mL、約1mg/mL〜約10mg/mL、約5mg/mL〜約10mg/mL、または約5mg/mL〜約15mg/mLの濃度で含む。
実施形態では、医薬組成物が少なくとも6ヶ月間安定である、非経口投与のための医薬組成物が提供される。実施形態では、非経口投与のための医薬組成物は、活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩に、約5%以下の減少を、例えば3ヶ月または6ヶ月呈する。実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の量は、例えば、約2.5%以下、約1%以下、約0.5%以下、または約0.1%以下で分解する。実施形態では、この分解は、少なくとも6ヶ月間、例えば、約5%未満、約2.5%未満、約1%未満、約0.5%未満、約0.25%未満、約0.1%未満である。
実施形態では、医薬組成物が可溶性のままである、非経口投与のための医薬組成物が提供される。実施形態では、安定であり、可溶性であり、局所的な部位に適合性があり、および/またはすぐに使用可能である、非経口投与のための医薬組成物が提供される。実施形態では、本明細書の医薬組成物は、それを必要とする対象への直接的な投与のためにすぐに使用可能である。
本明細書で提供される非経口投与のための医薬組成物は、一つまたは複数の賦形剤、例えば、溶媒、溶解性促進剤、懸濁剤、緩衝剤、等張剤、安定剤、または抗菌防腐剤を含みうる。使用される際に、非経口組成物の賦形剤は、組成物に使用される(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくはまたは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の安定性、生物学的利用性、安全性、および/または有効性に悪影響を与えることはない。したがって、剤形の構成要素のいずれかの間に不適合性のない、非経口組成物が提供される。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む非経口組成物は、安定化量の少なくとも一つの賦形剤を含む。例えば、賦形剤は、緩衝剤、可溶化剤、等張化剤、抗酸化剤、キレート剤、抗菌剤、および防腐剤からなる群から選択されうる。当業者は、賦形剤が一つを超える機能を有し、一つまたは複数の定義された群に分類されうることを理解するものとなる。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、賦形剤とを含む非経口組成物は、例えば、約10%未満、約5%未満、約2.5%未満、約1%未満、または約0.5%未満の重量パーセント(w/v)で存在する。実施形態では、賦形剤は、例えば、約1.0%から約10%、約10%から約25%、約15%から約35%、約0.5%から約5%、約0.001%から約1%、約0.01%から約1%、約0.1%から約1%、または約0.5%から約1%の間の重量パーセントで存在する。実施形態では、賦形剤は、例えば、約0.001%から約1%、約0.01%から約1%、約1.0%から約5%、約10%から約15%、または約1%から約15%の間の重量パーセントで存在する。
実施形態では、非経口組成物は、必要に応じて、例えば、1日1回、2回、3回、もしくは4回、もしくはそれを超える回数で、または患者の必要に応じて継続的に、投与されうる。
実施形態では、活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の非経口組成物が提供され、その場合、組成物のpHは約4.0から約8.0の間である。実施形態では、組成物のpHは、例えば、約5.0から約8.0、約6.0から約8.0、約6.5から約8.0の間にある。実施形態では、組成物のpHは、例えば、約6.5から約7.5、約7.0から約7.8、約7.2から約7.8、または約7.3から約7.6の間にある。実施形態では、水溶液のpHは、例えば、約6.8、約7.0、約7.2、約7.4、約7.6、約7.7、約7.8、約8.0、約8.2、約8.4、または約8.6である。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、本明細書に記載されたそれぞれの量で、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、本組成物は、個別にまたは組み合わせて約800ng/mL未満のCmaxを有する、in vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、本組成物は、対象への投与後6時間超にわたって改善をもたらす。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物は、個別にまたは組み合わせて、例えば、約2000ng/mL未満、約1000ng/mL未満、約850ng/mL未満、約800ng/mL未満、約750ng/mL未満、約700ng/mL未満、約650ng/mL未満、約600ng/mL未満、約550ng/mL未満、約450ng/mL未満、約400ng/mL未満、約350ng/mL未満、約または300ng/mL未満のCmaxを有するin vivo血漿プロファイルを付与し、本組成物は、対象で翌日、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の症状の改善をもたらす。実施形態では、本医薬組成物は、個別にまたは組み合わせて、例えば、約250ng/mL未満、約200ng/mL未満、約150ng/mL未満、または約100ng/mL未満のCmaxを有するin vivo血漿プロファイルをもたらし、前記組成物は、対象で耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の症状の改善をもたらす。実施形態では、本医薬組成物は、投与後の6時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含有する医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の方法であって、本組成物は、個別にまたは組み合わせて約900ng・時間/mL未満のAUC0−∞を有する、in vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、本医薬組成物は、翌日に、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の症状の改善をもたらす。実施形態では、本組成物は、個別にまたは組み合わせて、例えば、約850ng・時間/mL未満、約800ng・時間/mL未満、約750ng・時間/mL未満、または約700ng・時間/mL未満のAUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルをもたらし、前記医薬組成物は、対象で翌日に、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の症状の改善をもたらす。実施形態では、本組成物は、投与後の6時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、またはメニエール病の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、本医薬組成物は、個別にまたは組み合わせて、例えば、約650ng・時間/mL未満、約600ng・時間/mL未満、約550ng・時間//mL未満、約500ng・時間/mL未満、または約450ng・時間/mL未満のAUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、本組成物は、個別にまたは組み合わせて、例えば、約400ng・時間/mL未満、約350ng・時間/mL未満、約300ng・時間/mL未満、約250ng・時間/mL未満、または約200ng・時間/mL未満のAUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、本医薬本組成物は、個別にまたは組み合わせて、例えば、約150ng・時間/mL未満、約100ng・時間/mL未満、約75ng・時間/mL未満、または約50ng・時間/mL未満のAUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、本医薬組成物は、対象への本組成物の投与後に例えば、4時間超、6時間超、8時間超、10時間超、または12時間超にわたって、対象で翌日に耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の症状の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)のうちの一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第一の医薬組成物と、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第二の医薬組成物とを、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法である。
実施形態では、第二の医薬組成物は、第一の医薬組成物の平均AUC0−∞とほぼ同じ平均AUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルをもたらす。実施形態では、第二の医薬組成物は、第一の医薬組成物より少なくとも20%少ない平均AUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルをもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)のうちの一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第一の医薬組成物と、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第二の医薬組成物とを、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、第二の医薬組成物は、第一の医薬組成物よりも少なくとも例えば、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、または約50%少ない平均AUC0−∞を有する、安定なin vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、本組成物は、投与後の翌日に、対象で耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、 トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の症状の改善をもたらす。実施形態では、医薬組成物は、第一および/または第二の医薬組成物の投与後、例えば、約6時間超、約8時間超、約10時間超、約12時間超、約14時間超、約16時間超、約18時間超、約20時間超、約22時間超、または約24時間超にわたって、一つまたは複数の症状の改善をもたらすことがある。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)のうちの一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第一の医薬組成物と、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくはは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第二の医薬組成物とを、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、第二の医薬組成物は、約900ng・時間/mL未満の平均AUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、第二の医薬組成物は、例えば、約800ng・時間/mL未満、約750ng・時間/mL未満、約700ng・時間/mL未満、約650ng・時間/mL未満、または約600ng・時間/mL未満のAUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、第二の医薬組成物は、例えば、約550ng・時間/mL未満、約500ng・時間/mL未満、約450ng・時間/mL未満、約400ng・時間/mL未満、または約350ng・時間/mL未満のAUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、第二の医薬組成物は、例えば、約300ng・時間/mL未満、約250ng・時間/mL未満、約200ng・時間/mL未満、約150ng・時間/mL未満、または約100ng・時間/mL未満のAUC0−∞を有するin vivo血漿プロファイルを付与する。実施形態では、第一および第二の医薬組成物が投与され、これらの組成物は、対象での投与後の翌日、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の症状の改善をもたらす。実施形態では、第一の医薬組成物は、第一の医薬組成物の投与後、例えば、6時間超、8時間超、10時間超、12時間超、14時間超、16時間超、18時間超、20時間超、22時間超、または24時間超にわたって、一つまたは複数の症状の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)のうちの一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第一の医薬組成物と、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第二の医薬組成物とを、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法であって、第一の組成物は、第二の医薬組成物の投与によってもたらされるCmaxより約50%超大きいCmaxを有する、in vivo血漿プロファイルを付与する。本明細書で記載される際に、第二の医薬組成物の投与によってもたらされるCmaxは、第一の医薬組成物の血漿プロファイルの寄与を含むことも含まないこともある。実施形態では、第二の医薬組成物の投与は、第一の医薬組成物の血漿プロファイルの寄与を含まない。実施形態では、第一の組成物は、第二の医薬組成物の投与によってもたらされるCmaxよりも例えば、約60%超、約70%超、約80%超、または約90%超大きいCmaxを有する、in vivo血漿プロファイルを付与する。
実施形態では、第一の医薬組成物のTmaxは3時間未満である。実施形態では、第一の医薬組成物のTmaxは2.5時間未満である。実施形態では、第一の医薬組成物のTmaxは2時間未満である。実施形態では、第一の医薬組成物のTmaxは1.5時間未満である。実施形態では、第一の医薬組成物のTmaxは1時間未満である。実施形態では、第一の医薬組成物のTmaxは0.5時間未満である。実施形態では、第一の医薬組成物のTmaxは0.25時間未満である。実施形態では、第二の医薬組成物のTmaxは3時間未満である。実施形態では、第二の医薬組成物のTmaxは2.5時間未満である。実施形態では、第二の医薬組成物のTmaxは2時間未満である。実施形態では、第二の医薬組成物のTmaxは1.5時間未満である。実施形態では、第二の医薬組成物のTmaxは1時間未満である。実施形態では、第二の医薬組成物のTmaxは0.5時間未満である。実施形態では、第二の医薬組成物のTmaxは0.25時間未満である。
実施形態では、第一の医薬組成物は、それを必要とする対象への投与の最初の20分間内に少なくとも約80%の溶解をもたらす。実施形態では、第一の医薬組成物は、それを必要とする対象への投与の最初の20分間内に少なくとも例えば、約85%、約90%、または約95%の溶解をもたらす。実施形態では、第一の医薬組成物は、それを必要とする対象への投与の最初の10分間内に少なくとも80%の溶解をもたらす。
実施形態では、第一および第二の医薬組成物の投与は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の少なくとも一つの症状の長期の改善を達成するために、同時であってもよいし、ある時間間隔に分けられてもよい。実施形態では、第一および第二の医薬組成物は、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、または12時間空けて投与されうる。実施形態では、第一および第二の医薬組成物は、12時間空けて投与されうる。実施形態では、第一および第二の医薬組成物は、例えば、15分、30分、1時間、2時間、6時間、12時間、18時間、24時間以内などに投与されうる。実施形態では、第一および第二の医薬組成物は、少なくとも例えば、15分、30分、1時間、2時間、12時間、18時間、24時間以内などに、別々に投与されうる。実施形態では、対象への投与後8時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の少なくとも一つの症状の改善がもたらされる。実施形態では、対象への投与後、例えば、約10時間超、約12時間超、約15時間超、約18時間超、約20時間超、約24時間超、約30時間超、約36時間超、約42時間超、または約48時間超にわたって、改善がもたらされる。
実施形態では、第一および第二の医薬組成物の投与は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の少なくとも一つの症状を改善するための相乗効果をもたらすことがある。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、治療量に満たない(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第一の医薬投薬量を、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法である。実施形態では、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療することは、治療量に満たない(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む第一の医薬投薬量を、それを必要とする対象に投与することを含み、本組成物は、投与後の6時間超にわたって、耳鳴、急性感音性難聴、またはメニエール病の一つまたは複数の症状の改善をもたらす。
実施形態では、第一および/または第二の医薬組成物は、治療量に満たない投薬量を含有する。治療量に満たない投薬量は、治療効果のために典型的に必要な量よりも少ない活性物質、例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の量である。実施形態では、治療量に満たない投薬量は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖、急性感音性難聴またはメニエール病をもたらすだけでなく、このような改善を維持するのに十分な、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の量である。実施形態では、本方法は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の少なくとも一つの症状の改善をもたらす第一の医薬組成物と、その改善を維持する第二の医薬組成物とを投与することを提供する。実施形態では、第二の組成物は、治療量に満たない用量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含有する。実施形態では、第一の医薬組成物の投与後、第二の医薬組成物は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の少なくとも一つの症状を改善するための相乗効果をもたらすことがある。実施形態では、第二の医薬組成物は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の少なくとも一つの症状を改善するための相乗効果をもたらすことがある。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、第一の医薬投薬量の例えば、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含み、上記第一の医薬投薬量が投与後に6時間超にわたって改善をもたらす、第一の医薬組成物と;治療量に満たない投薬量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む、第二の医薬組成物とを、それを必要とする対象に投与することを含む、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖を治療する方法である。
実施形態では、第一の医薬組成物または第二の医薬組成物は、夜に1回、および朝に1回、対象に提供される。実施形態では、24時間の期間に対象に投与される(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の総量は、本明細書に記載されるそれぞれの量のいずれかである。
実施形態では、第一および/または第二の医薬組成物は、従来型の放出プロファイルまたは調節放出プロファイルを付与されてもよい。第一および第二の医薬組成物は、同時に提供されてもよいし、ある時間間隔、例えば、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、12時間などで分けられてもよい。実施形態では、第一および第二の医薬組成物は、2相放出プロファイルを作り出すために、異なる薬物放出プロファイルを付与されることがある。例えば、第一の医薬組成物は、即放性プロファイル、例えばODDF、非経口などを付与されることがあり、第二の医薬組成物は、持続放出性プロファイルを付与されることがある。実施形態では、第一および第二の医薬組成物の一方または両方は、持続放出性または遅延放出性のプロファイルを付与されることがある。このような組成物は、パルス製剤、多層錠、または錠剤、ビーズ、顆粒などを含有するカプセルとして提供されうる。実施形態では、第一の医薬組成物は即放性組成物である。実施形態では、第二の医薬組成物は即放性組成物である。実施形態では、第一および第二の医薬組成物は、別々の即放性組成物、例えば、フィルム、錠剤、またはカプセルとして提供される。実施形態では、第一および第二の医薬組成物は、12時間間隔で提供される。
本明細書に提供される(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前記物のいずれかの医薬的に許容可能な塩のそれぞれの投薬量は、本明細書に記載の従来型の剤形、調節型剤形、第一および第二の医薬組成物、ならびに非経口製剤を含めて、本明細書に記載される全ての剤形に適用可能である。当業者は、他の医薬的に許容可能な基準の中でもとりわけ、剤形、投与経路、患者の耐性、有効性、治療目標、および治療効果などの基準に応じて、適切な量を決定するものとなる。
(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を利用することは、活性剤を同じ混和物で、または別々の混和物で、併せて投与することを含みうる。実施形態では、医薬組成物は、二種、三種、またはそれを超える活性薬剤を含みうる。実施形態では、この組合せは、結果として疾患または障害の治療への相加効果よりも多くをもたらす。このように、治療は、耳鳴、急性感音性難聴、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖に対し、組み合わされた剤の組合せを用いて提供され、有効性を増強する相乗効果を提供することがある。
実施形態では、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸および(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩の併用療法は、単独で投与されたいずれの化合物よりも症状の頻度または重症度を大きく低減するために効果的である。実施形態では、併用療法は、個別に投与された化合物と比較して、相加を超える結果を生じる。
実施形態では、対象は低用量で開始されることがあり、投薬量が漸増される。このようにして、薬剤が対象で良好な忍容性があるか否かを決定することができる。小児に対する投薬量は、成人に対するよりも低くすることができる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、第二の医薬活性剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、第二の医薬活性剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、ASNHLを治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、第二の医薬活性剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、メニエール病を治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、第二の医薬活性剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、トゥレット症候群を治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、第二の医薬活性剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、ADHDを治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)の一方もしくは両方または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、第二の医薬活性剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、嗜癖を治療する方法である。
第二の医薬活性剤としては、鎮痛薬、抗炎症剤、抗うつ薬、カルシウムチャネル拮抗剤、グルタミン酸受容体拮抗剤、CGRP拮抗剤、CGRP拮抗剤、抗痙攣薬(例えばバクロフェン型)、浸透圧調節剤、ナトリウムチャネル遮断剤、抗痙攣薬、抗不整脈薬、および神経保護剤が挙げられうる。実施形態では、鎮痛薬としては、オピオイド、非ステロイド鎮痛薬、ガバペンチン、およびアルファ−アドレナリン作動薬が挙げられうる。実施形態では、第二の活性剤としては、スルホンアミド、例えば、アセタゾラミド、アゾセミド、ブメタニド、クロルタリドン、クロパミド、フロセミド、ヒドロクロロチアジド(HCT、HCTZ、HZT)、インダパミド、メフルシド、メトラゾン、ピレタニド、トリパミド、キシパミド、ジクロフェナミド(DCP)、ドルゾラミド、エトキシゾラミド、スルチアム、またはゾニサミドが挙げられうる。実施形態では、第二の活性剤としては、チアジド、例えば、ベンドロフルメチアジド、ベンズチアジド、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メチルクロチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、クロルタリドン、インダパミド、メトラゾン、またはキネタゾンが挙げられうる。
実施形態では、第二の活性剤としては、NK1受容体拮抗剤、例えば、2−(S)−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸[1−(R)−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−メチル−アミドまたはその医薬的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、4−(S)−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−2−(R)−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸[1−(R)−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−メチルアミドまたはその医薬的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、および2−(R)−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)−4−(S)−((8aS)−6−オキソ−ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−−a]−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸[1−(R)−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−メチルアミドまたはその医薬的に許容可能な塩もしくは溶媒和物が挙げられうる。
実施形態では、第二の活性剤としては、リスペリドン、ジプラシドン、ハロペリドール、ピモジド、フルフェナジン、クロニジン、またはグアンファシンが挙げられうる。実施形態では、第二の活性剤としては、メチルフェニデート、メタンフェタミン、デキストロアンフェタミン、アトモキセチン、ブプロピオン、グアンファシン、またはクロニジンが挙げられうる。実施形態では、第二の活性剤としては、ナルトレキソン、ジスルフィラム、アカンプロセート、トピラマート、ブプレノルフィン、メサドン、ガバペンチン、またはプレガバリンが挙げられうる。
実施形態では、第二の活性剤としては、ベンゾジアゼピンが挙げられうる。ベンゾジアゼピンとしては、ジアゼパム、アルプラゾラム、エスタゾラム、クロバザム、クロナゼパム、クロラゼブ酸、クロルジアゼポキシド、フルラゼパム、トリアゾラム、テマゼパム、ミダゾラム、ハラゼパム、クアゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、その誘導体、またはその医薬的に許容可能な塩が挙げられうる。
実施形態では、第二の活性剤としては、クロナゼパムおよび/またはクロバザムが挙げられうる。実施形態では、本明細書で提供されるのは、上記のいずれかの量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロナゼパムとを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、上記のいずれかの量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムとを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、上記のいずれかの量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロナゼパムとを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、ASNHLを治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、上記のいずれかの量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムとを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、ASNHLを治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、上記のいずれかの量の医薬組成物(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロナゼパムとを、それを必要とする患者に投与することを含む、メニエール病を治療する方法である。実施形態では、本明細書で提供されるのは、上記のいずれかの量の(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムとを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、メニエール病を治療する方法である。
開示された組み合わせは、活性剤のどちらかのみと比較して治療の改善をもたらしうる。例えば、それらの組合せは相乗効果をもたらすことがあり、例えば、低用量治療は、自覚的耳鳴の症状の低減または除去に特に効果的であることがある。同様に、それらの組合せは相乗効果をもたらすことがあり、例えば、低用量治療は、ASNHLの症状の低減または除去に特に効果的であることがある。同様に、それらの組合せは相乗効果をもたらすことがあり、例えば、低用量治療は、メニエール病の症状の低減または除去に特に効果的であることがある。同様に、それらの組合せは相乗効果をもたらすことがあり、例えば、低用量治療は、トゥレット症候群の症状の低減または除去に特に効果的であることがある。同様に、それらの組合せは相乗効果をもたらすことがあり、例えば、低用量治療は、ADHDの症状の低減または除去に特に効果的であることがある。同様に、それらの組合せは相乗効果をもたらすことがあり、例えば、低用量治療は、嗜癖の症状の低減または除去に特に効果的であることがある。
実施形態では、本医薬組成物は、0.1mg〜30mg、0.1mg〜20mg、0.1mg〜15mg、0.5mg〜25mg、0.5mg〜20mg、0.5〜15mg、1mg〜25mg、1mg〜20mg、1mg〜15mg、1.5mg〜25mg、1.5mg〜20mg、1.5mg〜15mg、2mg〜25mg、2mg〜20mg、2mg〜15mg、2.5mg〜25mg、2.5mg〜20mg、2.5mg〜15mg、3mg〜25mg、3mg〜20mg、3mg〜15mgのクロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩を含む。
実施形態では、本医薬組成物は、5mg〜20mg、5mg〜10mg、4mg〜6mg、6mg〜8mg、8mg〜10mg、10mg〜12mg、12mg〜14mg、14mg〜16mg、16mg〜18mg、または18mg〜20mgのクロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩を含む。
実施形態では、本医薬組成物は、0.1mg、0.25mg、0.5mg、1mg、1.5mg、2.0mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、7mg、7.5mg、8mg、8.5mg、9mg、9.5mg、10mg、10.5mg、11mg、12mg、12.5mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、17.5mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、29mg、もしくは30mgのクロバザムもしくはその医薬的に許容可能な塩、またはそのような用量の複数回分の量を含む。実施形態では、本医薬組成物は、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、15mg、または20mgのクロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩を含む。
実施形態では、クロバザムの成人用量は、分割用量で、または夜に与えられる単回用量として、毎日5〜60mgでありうる。例えば、クロバザムの成人用量は、分割用量、例えば1日2回、1日3回などで、または夜に与えられる単回用量として、毎日5〜10mg、5〜20mg、5〜25mg、5〜30mg、5〜35mg、5〜40mg、5〜50mg、5〜55mg、10〜15mg、10〜20mg、10〜25mg、10〜30mg、10〜35mg、10〜40mg、10〜45mg、10〜50mg、10〜55mg、10〜60mg、15〜20mg、15〜25mg、15〜30mg、15〜35mg、15〜40mg、15〜50mg、15〜55mg、15〜60mg、20〜25mg、20〜30mg、20〜35mg、20〜40mg、20〜45mg、20〜50mg、20〜55mg、20〜60mg、25〜30mg、25〜35mg、25〜40mg、25〜50mg、25〜55mg、25〜60mg、30〜35mg、30〜40mg、30〜45mg、30〜50mg、30〜55mg、30〜60mg、35〜40mg、35〜50mg、35〜55mg、35〜60mg、40〜45mg、40〜50mg、40〜55mg、40〜60mg、45〜50mg、45〜55mg、45〜60mg、50〜55mg、または55〜60mgでありうる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを、併せてまたは別々に、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法であって、患者は、患者への医薬組成物の投与後の4時間超にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善を経験する。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の6時間超にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の例えば、8時間超、10時間超、12時間超、15時間超、18時間超、20時間超、または24時間超にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の例えば、少なくとも8時間、10時間、12時間、15時間、18時間、20時間、または24時間にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の12時間にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを、併せてまたは別々に、それを必要とする患者に投与することを含む、ASNHLを治療する方法であって、患者は、患者への医薬組成物の投与後の4時間超にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善を経験する。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の6時間超にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の例えば、8時間超、10時間超、12時間超、15時間超、18時間超、20時間超、または24時間超にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の例えば、少なくとも8時間、10時間、12時間、15時間、18時間、20時間、または24時間にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の12時間にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを、併せてまたは別々に、必要とする患者に投与することを含む、メニエール病を治療する方法であって、患者は、患者への医薬組成物の投与後の4時間超にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善を経験する。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の6時間超にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の例えば、8時間超、10時間超、12時間超、15時間超、18時間超、20時間超、または24時間超にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の例えば、少なくとも8時間、10時間、12時間、15時間、18時間、20時間、または24時間にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。実施形態では、患者に(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを投与した後の12時間にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善が、本開示に従ってもたらされる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法であって、本組成物は、患者への医薬組成物の投与後の4時間超にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善をもたらす。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の6時間超にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善がもたらされる。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の例えば、8時間超、10時間超、12時間超、15時間超、18時間超、20時間超、または24時間超にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善がもたらされる。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の例えば、少なくとも8時間、10時間、12時間、15時間、18時間、20時間、または24時間にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善がもたらされる。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の12時間にわたって、少なくとも一つの耳鳴の症状の改善がもたらされる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、ASNHLを治療する方法であって、本組成物は、患者への医薬組成物の投与後の4時間超にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善をもたらす。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の6時間超にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善がもたらされる。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与の例えば、8時間超、10時間超、12時間超、15時間超、18時間超、20時間超、または24時間超にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善がもたらされる。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の例えば、少なくとも8時間、10時間、12時間、15時間、18時間、20時間、または24時間にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善がもたらされる。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の12時間にわたって、少なくとも一つのASNHLの症状の改善がもたらされる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、メニエール病を治療する方法であって、本組成物は、患者への医薬組成物の投与後の4時間超にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善をもたらす。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の6時間超にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善がもたらされる。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の例えば、8時間超、10時間超、12時間超、15時間超、18時間超、20時間超、または24時間超にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善がもたらされる。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の例えば、少なくとも8時間、10時間、12時間、15時間、18時間、20時間、または24時間にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善がもたらされる。実施形態では、本開示に従って、患者への本医薬組成物の投与後の12時間にわたって、少なくとも一つのメニエール病の症状の改善がもたらされる。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法であって、本組成物は、翌日に耳鳴の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、ASNHLを治療する方法であって、本組成物は、翌日にASNHLの改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、メニエール病を治療する方法であって、本組成物は、翌日にメニエール病の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、トゥレット症候群を治療する方法であって、本組成物は、翌日にトゥレット症候群の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、ADHDを治療する方法であって、本組成物は、翌日にADHDの改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、嗜癖を治療する方法であって、本組成物は、翌日に嗜癖の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法であって、本組成物は、翌日に耳鳴の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、ASNHLを治療する方法であって、本組成物は、翌日にASNHLの改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、メニエール病を治療する方法であって、本組成物は、翌日にメニエール病の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、トゥレット症候群を治療する方法であって、本組成物は、翌日にトゥレット症候群の改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、ADHDを治療する方法であって、本組成物は、翌日にADHDの改善をもたらす。実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)、または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩を、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、嗜癖を治療する方法であって、本組成物は、翌日に嗜癖の改善をもたらす。
実施形態では、本明細書で提供されるのは、(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸もしくは(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸(KT−II−115)または前述物のいずれかの医薬的に許容可能な塩と、クロバザムまたはその医薬的に許容可能な塩とを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法であって、本組成物は、翌日に耳鳴の改善をもたらす。
別段に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本明細書の開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
本明細書で使用される際の「約」または「およそ」という用語は、当業者によって決定される特定の値についての許容誤差範囲内であり、この範囲は、部分的には、値がどのように測定または決定されるか、すなわち測定系の限界に依存するものとなる。例えば、「約」は、当該技術分野における実践による、3または3を超える標準偏差以内であることを意味しうる。あるいは、「約」は、所与の値の最大20%、最大10%、最大5%、および/または最大1%の範囲を意味しうる。あるいは、特に生物学的な系または過程に関しては、この用語は、値の一桁以内、好ましくは5倍以内、より好ましくは2倍以内であることを意味しうる。
「改善」とは、少なくとも一つの症状に対して測定された耳鳴、ASNHL、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の治療を指す。
「投与の1日後のASNHL、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つまたは複数の症状の改善」とは、少なくとも一つの症状の有益な効果が、ある期間、例えば6時間、12時間、24時間などにわたって続くことを指す。
「PK」とは、薬物動態プロファイルを指す。Cmaxは、実験中に推定される最も高い血漿薬物濃度として定義される(ng/mL)。Tmaxは、Cmaxが推定される時間として定義される(分)。AUC0−∞は、薬物投与から薬剤が除去されるまでの血漿薬物濃度−時間曲線の下の総面積である(ng・時間/mL)。曲線下の面積は、クリアランスによって支配される。クリアランスは、単位時間当たりその薬物含有量を完全に除去される血液または血漿の体積として定義される(mL/分)。
「治療すること」または「治療」とは、疾患または状態に罹患するかまたは罹りやすい可能性があるが、疾患または状態の臨床症状または不顕性症状を依然として経験または提示しない対象において、疾患または状態の臨床症状の出現を軽減するかまたは遅延させることを指す。特定の実施形態では、「治療すること」または「治療」とは、疾患または状態に罹患するかまたは罹りやすい可能性があるが、疾患または状態の臨床症状または不顕性症状を依然として経験または提示しない対象において、疾患または状態の臨床症状の出現を防止することを指すことがある。また、「治療すること」または「治療」とは、疾患または症状を阻害すること、例えば、その進展または少なくとも一つのそれらの臨床症状もしくは不顕性症状を停止または低減することを指す。「治療すること」または「治療」とは、さらに、疾患または状態を緩和すること、例えば、その疾患もしくは状態の退行、またはその臨床症状もしくは不顕性症状の少なくとも一つの退行を引き起こすことを指す。治療される対象に対する利益は、統計的に有意であるか、数学的に有意であるか、または対象および/もしくは医師に少なくとも知覚できるものでありうる。そうであっても、予防的(防止的)治療と治療的(治癒的)治療とは、本明細書の開示の二つの別々の態様である。
「医薬的に許容可能」とは、「概ね安全であるものとされる」、例えば、ヒトに投与された際に、生理学的に忍容性があり、典型的にはアレルギーまたは同様の有害な反応、例えば胃の不調などを生じない、分子実体および組成物を指す。実施形態では、この用語は、連邦政府または州政府の規制当局により承認された分子実体および組成物であり、それらは、FDAによる市販前審査および承認に付される米国連邦食品・医薬品・化粧品法の第204(s)条および409条の下のGRASリスト、または同様のリスト、米国薬局方または動物、より具体的にはヒトにおける使用のための一般的に認識されている別の薬局方にある通りである。
「有効量」または「治療有効量」は、治療されている障害、疾患、もしくは状態、例えば耳鳴、ASNHL、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖の一つもしくは複数の症状を軽減するために、または所望の薬理学的および/もしくは生理的な効果をその他提供するために、十分な投薬量を意味する。
「と共投与された」、「併用療法」、「と組み合わせて」、「の組合せ」、「と組み合わされる」、または「と併せて投与される」は、互換的に使用されてよく、二つ以上の剤が療法の過程で投与されることを意味する。薬剤は、共に同時に投与されてもよいし、別々に間隔を空けて投与されてもよい。薬剤は、単一の剤形で投与されてもよいし、別々の剤形で投与されてもよい。
「それを必要とする患者」には、耳鳴、ASNHL、メニエール病、トゥレット症候群、ADHD、または嗜癖が診断されている個体が含まれる。方法は、以下を含む任意の個人に提供されてよく、例えば、前記患者は、新生児、乳幼児、小児患者(6ヶ月から12歳)、青年患者(年齢12〜18歳)または成人(18歳超)である。「患者」および「対象」は、本明細書では互換的に使用される。乳幼児は、小児用量を受けることができることが理解されるべきである。
本明細書に提供される実施例は、本明細書の開示を増やすためのみに含まれるものであって、いかなる点においても限定的であるものと考えられるべきではない。
実施例1
耳鳴の患者における(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸の有効性の前向き評価
この研究は、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸が耳鳴の改善に繋がるか否かを決定するように設計された。この研究の主要な目的は、異なる用量レベルにわたって、および二つの用量投与スケジュールで、耳鳴の成人対象において、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸のベースラインから第6週および第12週までの安全性および忍容性を評価することでありうる。以下の用量投与スケジュールを、プラセボに対し供試しうる:(1)1日1回(o.d.):夕方の用量投与;ならびに(2)1日2回(b.i.d.):目標用量に設定された夕方および朝の用量投与。
この研究に関連する安全性評価項目には以下が含まれうる:(1)有害事象(AE)および重篤な有害事象の頻度および重症度;(2)バイタルサイン(体重、血圧、体温);(3)臨床検査パラメータ(電解質、脂質、グルコース、肝臓および膵臓の機能の試験、血液学的検査、クレアチニン);(4)ABC易刺激性サブスケールによって評価される自殺念慮;(5)EEG(バックグラウンド周波数の変化、てんかん型放電の強度);および/または(6)介護者が電子てんかん日誌を(睡眠ログと同じデバイス上で)継続すること。
この研究の副次的な目的は、以降の有効性試験に用いるための成人耳鳴対象における(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸の有効性を最も良く特徴付けうるパラメータのセットを、特定することを含むことがある。これらの試験は、成人耳鳴患者に試験を提供するために、適切に訓練を受けた専門家によって、全4日間の来院(スクリーニング、ベースライン、治療の中間および終了)で施されうる。評価は、患者の症状の認識に基づいてもよい。
耳鳴ラウドネス−視覚的アナログスケール(VAS)[時間枠:各週:開始時および初期投与後の各週後の結果と比較した際の質問票の結果の間の時間。耳鳴ラウドネススケール: 1〜10スケールの範囲。患者は、患者を悩ませる自覚的耳鳴のラウドネスを反映する数字を選ぶ。数字が大きいほど耳鳴が大きい。耳鳴苦痛度スケール:1〜10スケールの範囲。患者は、耳鳴が患者を悩ませる程度を最もよく反映する数字を選ぶ。スコアが高いほど耳鳴が重い。
睡眠の評価には、測定のためのアクティグラフィーによる分析が含まれうる:(1)入眠潜時(SOL)、(2)総睡眠時間(TST)、(3)入眠後の覚醒(WASO)=入眠後の覚醒期の総数、(4)夜間中途覚醒(NA)、および/または(5)睡眠効率=就床時間(TIB)のうちの総睡眠時間(TST)。睡眠の追加的な評価には、以下を含みうる睡眠パターンの親/介護者ログの解析が含まれうる:(1)入床時間、(2)入眠時間、(3)覚醒の回数および期間、(4)破壊的な行動の回数、(5)最後の覚醒の時間、および(6)日中の眠気。
この研究には三つの治療群が含まれうる。例えば、合計でおよそ75名の対象が登録されうるが、治験完了時には以下の三つの各治療群におよそ25名の対象がいる可能性がある:1)単回の夕方の用量投与、2)朝および夕方の用量投与、ならびに3)プラセボ。
全ての対象は、全治療期間中に朝の用量投与(活性またはプラセボのどちらか)と夕方の用量投与(活性またはプラセボのどちらか)とを受けうる。例えば、以下の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸の二つの用量投与スケジュールが供試されうる:単回の夕方の用量投与(o.d.)、およびより持続的な曝露をもたらすように設計された朝プラス夕方の用量投与(b.i.d)。スケジュールCは、朝および夕方のプラセボである。全ての対象は、この目標用量が忍容性のない場合を除いて、目標用量に増量されうる(用量設定則を下記に記載)。全ての対象は、最適な耐用量で最大12週間治療を受けることがある。
用量は、目標用量(夕方)および朝の用量に徐々に(活性またはプラセボ)漸進的に増加されうる。各用量漸増は、介護者および治験責任医師によって適切な忍容性が評価された後に実施されうる。例えば、1日目に1用量(活性(Act)またはプラセボ(Plc))により夕方に治療開始。次いで、目標の用量増量が3日目(ウィンドウ+2日)に始まる: 治験薬に関連する有害事象(AE)が介護者および/または治験責任医師によって観察されない場合、別の用量(活性またはプラセボ)が夕方に追加される。7日目(ウィンドウ+2日)、10日目(ウィンドウ+2日および14日目(ウィンドウ+2日)で再び、治験薬に関連するAEが介護者および/または治験責任医師によって観察されない場合、別の用量(活性またはプラセボ)が朝に追加される場合がある。
忍容性により上記に詳述した日数(3、7、10、14)のいずれかで即時のいっそうの用量漸増が可能でない場合には、緩徐増量または遅延増量が許容されるものとなる。以前の用量設定ステップの後に、または12週間の治療の過程の間に、忍容性が許容できない場合の減量では、用量を以前のレベルにまたはさらに低減することができる。しかしながら、耐用量に達すれば、治療期間の間では一定に保たれるものとする。目標用量が達成されれば、治療が継続しうる。例えば14日目:目標用量に達しうる最早日には、不耐容性により減量が必要である場合を除いて、対象は治療終了の来院時(12週目)まで安定が保たれうる。
全ての対象は、最初の用量投与の最大28日前に、治験への参加についてスクリーニングされるものとなる。組み入れ基準は、以下のうちの一つまたは複数を含みうる。(1)年齢≧18歳、≦40歳、(2)耳鳴の臨床診断を有する必要がある。記述統計が、治療群ごとに全ての主要評価項目および副次的評価項目ならびにベースライン変数をまとめるために使用されることがある。連続変数では、n、欠測値の数、平均、標準偏差、中央値、最小値、および最大値が提供されるものとなる。カテゴリ変数では、頻度およびパーセンテージが各カテゴリについて呈示されるものとなる。信頼区間(CI)は有意な場所に提供されるものとなる。すべてのCIは、両面95%の信頼区間であるものとなる。
実施例2
耳鳴の患者における(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸およびクロバザムの有効性の前向き評価
この研究は、クロバザムと組み合わされた(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸が耳鳴の改善に繋がるか否かを決定するように設計された。この研究の主要な目的は、異なる用量レベルにわたって、および二つの用量投与スケジュールで、耳鳴の成人対象において、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸およびクロバザムのベースラインから第6週および第12週までの安全性および忍容性を評価することでありうる。以下の用量投与スケジュールを、プラセボに対し供試しうる:(1)1日1回(o.d.):忍容性のない場合を除いて(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸およびクロバザム10mgの用量投与、ならびに(2)1日2回(b.i.d.)。忍容性のない場合を除いて、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸およびクロバザム10mgの夜間の用量投与と、(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸およびクロバザム10mgの朝の用量投与という、夜間および朝の用量投与。
この研究に関連する安全性評価項目には以下が含まれうる:(1)有害事象(AE)および重篤な有害事象の頻度および重症度;(2)バイタルサイン(体重、血圧、体温);(3)臨床検査パラメータ(電解質、脂質、グルコース、肝臓および膵臓の機能の試験、血液学的検査、クレアチニン);(4)ABC易刺激性サブスケールによって評価される自殺念慮;(5)EEG(バックグラウンド周波数の変化、てんかん型放電の強度);および/または(6)介護者が電子てんかん日誌を(睡眠ログと同じデバイス上で)継続すること。
この研究の副次的な目的は、以降の有効性試験に用いるための成人耳鳴対象におけるクロバザムと組み合わされた(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸の有効性を最も良く特徴付けるパラメータのセットを、特定することを含むことがある。これらの試験は、成人耳鳴患者に試験を提供するために、適切に訓練を受けた専門家によって、全4日間の来院(スクリーニング、ベースライン、治療の中間および終了)で施されうる。評価は、患者の症状の認識に基づいてもよい。
耳鳴ラウドネス−視覚的アナログスケール(VAS)[時間枠:各週:開始時および初期投与後の各週後の結果と比較した際の質問票の結果の間の時間。耳鳴ラウドネススケール:1〜10スケールの範囲。患者は、患者を悩ませる自覚的耳鳴のラウドネスを反映する数字を選ぶ。数字が大きいほど耳鳴が大きい。耳鳴苦痛度スケール:1〜10スケールの範囲。患者は、耳鳴が患者を悩ませる程度を最もよく反映する数字を選ぶ。スコアが高いほど耳鳴が重い。
睡眠の評価には、測定のためのアクティグラフィーによる分析が含まれうる:(1)入眠潜時(SOL)、(2)総睡眠時間(TST)、(3)入眠後の覚醒(WASO)=入眠後の覚醒期の総数、(4)夜間中途覚醒(NA)、および/または(5)睡眠効率=就床時間(TIB)のうちの総睡眠時間(TST)。睡眠の追加的な評価には、以下を含みうる睡眠パターンの親/介護者ログの解析が含まれうる:(1)入床時間、(2)入眠時間、(3)覚醒の回数および期間、(4)破壊的な行動の回数、(5)最後の覚醒の時間、および(6)日中の眠気。
この研究には三つの治療群が含まれうる。例えば、合計でおよそ75名の対象が登録されうるが、治験完了時には以下の3つの各治療群におよそ25名の対象がいる可能性がある:1)単回の夜間の用量投与、2)朝および夜間の用量投与、ならびに3)プラセボ。
全ての対象は、全治療期間中に朝の用量投与(活性またはプラセボのどちらか)と夕方の用量投与(活性またはプラセボのどちらか)とを受けうる。例えば、以下の(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸およびクロバザムの二つの投与スケジュールが供試されうる:単回の夕方の用量投与(o.d.)、およびより持続的な曝露をもたらすように設計された朝プラス夕方の用量投与(b.i.d)である。スケジュールCは、朝および夕方のプラセボである。全ての対象は、この目標用量が忍容性のない場合を除いて、目標用量に増量されうる(用量設定則を下記に記載)。全ての対象は、最適な耐用量で最大12週間治療を受けることがある。
用量は、スケジュールBにおいて目標用量である夜間の1用量および朝の1用量に徐々に(活性またはプラセボ)漸進的に増加されうる。各用量漸増は、介護者および治験責任医師によって適切な忍容性が評価された後で実施されうる。例えば、1日目に1用量(活性(Act)またはプラセボ(Plc))により夕方に治療開始。次いで、目標の用量増量が3日目(ウィンドウ+2日)に始まる:治験薬に関連する有害事象(AE)が介護者および/または治験責任医師によって観察されない場合、別の用量(活性またはプラセボ)が夕方に追加される。7日目(ウィンドウ+2日)、10日目(ウィンドウ+2日および14日目(ウィンドウ+2日)で再び、治験薬に関連するAEが介護者および/または治験責任医師によって観察されない場合、別の用量(活性またはプラセボ)が朝に追加される場合がある。
忍容性により上記に詳述した日数(3、7、10、14)のいずれかで即時のいっそうの用量漸増が可能でない場合には、緩徐増量または遅延増量が許容されるものとなる。以前の用量設定ステップの後に、または12週間の治療の過程の間に、忍容性が許容できない場合の減量では、用量を以前のレベルにまたはさらに低減することができる。しかしながら、耐用量に達すれば、治療期間の間では一定に保たれるものとする。目標用量が達成されれば、治療が継続しうる。例えば14日目:目標用量に達しうる(朝に1用量および夕方に1用量)最早日に、不耐容性により減量が必要である場合を除いて、対象は治療終了の来院時(12週目)まで安定が保たれうる。
全ての対象は、最初の用量投与の最大28日前に、治験への参加についてスクリーニングされるものとなる。組み入れ基準は、以下のうちの一つまたは複数を含みうる。(1)年齢≧18歳、≦40歳、(2)耳鳴の臨床診断を有する必要がある。記述統計が、治療群ごとに全ての主要評価項目および副次的評価項目ならびにベースライン変数をまとめるために使用されることがある。連続変数では、n、欠測値の数、平均、標準偏差、中央値、最小値、および最大値が提供されるものとなる。カテゴリ変数では、頻度およびパーセンテージが各カテゴリについて呈示されるものとなる。信頼区間(CI)は有意な場所に提供されるものとなる。すべてのCIは、両面95%の信頼区間であるものとなる。
本明細書に提供される実施例および実施形態は、例示的な実施例および実施形態であることが理解されるべきである。当業者は、本明細書の開示の範囲と一致する実施例および実施形態の様々な改変を想定するものとなる。このような改変は、特許請求の範囲に包含されることが意図されている。

Claims (94)

  1. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから500mgまでの量で、それを必要とする患者に投与することを含む、耳鳴を治療する方法であって、前記患者において耳鳴の一つまたは複数の症状の改善をもたらす方法。
  2. 前記改善が、投与後6時間超にわたってもたらされる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記患者が、約1mgから100mgまでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記患者が、約25mgから80mgまでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項1に記載の方法。
  5. 24時間周期で前記対象に投与される(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから500mgの間である、請求項1に記載の方法。
  6. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項1に記載の方法。
  7. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記方法が、一方または両方の耳における、リーンという音、ゴーッという音、固定音、ブンブンという音、シューという音、シュッという音、クリケットノイズ、ジャックハンマーノイズ、および/またはヒューヒューという音からなる群から選択される少なくとも一つの症状の改善をもたらす、請求項1に記載の方法。
  9. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから75mgまでの量で耳鳴の対象に投与することを含む、耳鳴を治療する方法。
  10. 前記対象が、0.1mgから50mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項9に記載の耳鳴を治療する方法。
  11. 前記対象が、0.1mgから10mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項9に記載の耳鳴を治療する方法。
  12. 24時間周期で前記対象に投与される(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから10mgの間である、請求項9に記載の耳鳴を治療する方法。
  13. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回投与される、請求項9に記載の耳鳴を治療する方法。
  14. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項9に記載の耳鳴を治療する方法。
  15. 前記方法が、一方または両方の耳における、リーンという音、ゴーッという音、固定音、ブンブンという音、シューという音、シュッという音、クリケットノイズ、ジャックハンマーノイズ、および/またはヒューヒューという音からなる群から選択される少なくとも一つの症状の改善をもたらす、請求項9に記載の耳鳴を治療する方法。
  16. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから500mgまでの量で、それを必要とする患者に投与することを含む、急性感音性難聴を治療する方法であって、前記患者において一つまたは複数の症状の改善をもたらす方法。
  17. 前記改善が、投与後6時間超にわたってもたらされる、請求項16に記載の方法。
  18. 前記患者が、約1mgから100mgまでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項16に記載の方法。
  19. 前記患者が、約25mgから80mgまでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項16に記載の方法。
  20. 24時間周期で前記対象に投与される(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから500mgまでの間である、請求項16に記載の方法。
  21. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項16に記載の方法。
  22. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項16に記載の方法。
  23. 前記方法が、難聴、耳閉、および耳鳴からなる群から選択される少なくとも一つの症状の改善をもたらす、請求項16に記載の方法。
  24. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから75mgまでの量で急性感音性難聴の対象に投与することを含む、急性感音性難聴を治療する方法。
  25. 前記対象が、0.1mgから50mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項24に記載の急性感音性難聴を治療する方法。
  26. 前記対象が、0.1mgから10mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項24に記載の急性感音性難聴を治療する方法。
  27. 24時間周期で前記対象に投与される(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから10mgの間である、請求項24に記載の急性感音性難聴を治療する方法。
  28. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項24に記載の急性感音性難聴を治療する方法。
  29. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項24に記載の急性感音性難聴を治療する方法。
  30. 前記方法が、難聴、耳閉、および耳鳴からなる群から選択される少なくとも一つの症状の改善をもたらす、請求項24に記載の急性感音性難聴を治療する方法。
  31. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから500mgまでの量で、それを必要とする患者に投与することを含む、メニエール病を治療する方法であって、前記患者においてメニエール病の一つまたは複数の症状の改善をもたらす方法。
  32. 前記改善が、投与後6時間超にわたってもたらされる、請求項31に記載の方法。
  33. 前記患者が、約1mgから100mgの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項31に記載の方法。
  34. 前記患者が、約25mgから80mgまでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項31に記載の方法。
  35. 24時間周期で前記対象に投与される(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから500mgの間である、請求項31に記載の方法。
  36. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項31に記載の方法。
  37. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項31に記載の方法。
  38. 前記方法が、罹患した耳で、めまい、難聴、耳鳴、音に対する過敏性、および耳閉からなる群から選択される少なくとも一つの症状の改善をもたらす、請求項31に記載の方法。
  39. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから75mgまでの量で急性感音性難聴の対象に投与することを含む、メニエール病を治療する方法。
  40. 前記対象が、0.1mgから50mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項39に記載のメニエール病を治療する方法。
  41. 前記対象が、0.1mgから10mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項39に記載のメニエール病を治療する方法。
  42. 24時間周期で前記対象に投与される(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから10mgの間である、請求項39に記載のメニエール病を治療する方法。
  43. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項39に記載のメニエール病を治療する方法。
  44. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項39に記載のメニエール病を治療する方法。
  45. 前記方法が、罹患した耳で、めまい、難聴、耳鳴、音に対する過敏性、および耳閉からなる群から選択される少なくとも一つの症状の改善をもたらす、請求項39に記載のメニエール病を治療する方法。
  46. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから500mgまでの量で、それを必要とする患者に投与することを含む、トゥレット症候群を治療する方法であって、前記患者においてトゥレット症候群の一つまたは複数の症状の改善をもたらす方法。
  47. 前記改善が、投与後6時間超にわたってもたらされる、請求項46に記載の方法。
  48. 前記患者が、約1mgから100mgまでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項46に記載の方法。
  49. 前記患者が、約25mgから80mgまでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項46に記載の方法。
  50. 24時間周期で前記対象に投与される(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから500mgの間である、請求項46に記載の方法。
  51. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項46に記載の方法。
  52. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項46に記載の方法。
  53. 前記方法が、少なくとも一つのチック症状の改善をもたらす、請求項46に記載の方法。
  54. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから75mgまでの量でトゥレット症候群の対象に投与することを含む、トゥレット症候群を治療する方法。
  55. 前記対象が、0.1mgから50mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項54に記載のトゥレット症候群を治療する方法。
  56. 前記対象が、0.1mgから10mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項54に記載のトゥレット症候群を治療する方法。
  57. 24時間周期で前記対象に投与される(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから10mgの間である、請求項54に記載のトゥレット症候群を治療する方法。
  58. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項54に記載のトゥレット症候群を治療する方法。
  59. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項54に記載のトゥレット症候群を治療する方法。
  60. 前記方法が、少なくとも一つのチック症状の改善をもたらす、請求項54に記載のトゥレット症候群を治療する方法。
  61. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから500mgまでの量で、それを必要とする患者に投与することを含む、注意欠陥多動性障害を治療する方法であって、前記患者において注意欠陥多動性障害の一つまたは複数の症状の改善をもたらす方法。
  62. 前記改善が、投与後6時間超にわたってもたらされる、請求項61に記載の方法。
  63. 前記患者が、約1mgから100mgの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項61に記載の方法。
  64. 前記患者が、約25mgから80mgまでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項61に記載の方法。
  65. 24時間周期で前記対象に投与される(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから500mgの間である、請求項61に記載の方法。
  66. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項61に記載の方法。
  67. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項61に記載の方法。
  68. 前記一つまたは複数の症状が、不注意、多動性・衝動性、または不注意と多動性・衝動性との組合せである、請求項61に記載の方法。
  69. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから75mgまでの量で注意欠陥多動性障害の対象に投与することを含む、注意欠陥多動性障害を治療する方法。
  70. 前記対象が、0.1mgから50mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項69に記載の注意欠陥多動性障害を治療する方法。
  71. 前記対象が、0.1mgから10mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項69に記載の注意欠陥多動性障害を治療する方法。
  72. 24時間周期で前記対象に投与される(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから10mgの間である、請求項69に記載の注意欠陥多動性障害を治療する方法。
  73. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項69に記載の注意欠陥多動性障害を治療する方法。
  74. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項69に記載の注意欠陥多動性障害を治療する方法。
  75. 前記方法が、少なくとも一つの注意欠陥多動性障害の症状の改善をもたらし、前記少なくとも一つの症状が、不注意、多動性・衝動性、または不注意と多動性・衝動性との組合せである、請求項69に記載の注意欠陥多動性障害を治療する方法。
  76. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから500mgまでの量で、それを必要とする患者に投与することを含む、嗜癖を治療する方法であって、前記患者において嗜癖の一つまたは複数の症状の改善をもたらす方法。
  77. 前記改善が、投与後6時間超にわたってもたらされる、請求項76に記載の方法。
  78. 前記患者が、約1mgから100mgの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項76に記載の方法。
  79. 前記患者が、約25mgから80mgまでの(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物を投与される、請求項76に記載の方法。
  80. 24時間周期で前記対象に投与される(1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから500mgの間である、請求項76に記載の方法。
  81. (1S,3S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチリデン)シクロペンタン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項76に記載の方法。
  82. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項76に記載の方法。
  83. 前記一つまたは複数の症状が、不利益な結果をよそにした報酬刺激への強迫的な従事、物質への制御障害、行動への制御障害、物質への執着、行動への執着、結果をよそにした使用の継続、および遅延性の有害な作用に結び付いた即時の満足感からなる群から選択される、請求項76に記載の方法。
  84. 前記嗜癖が、薬物嗜癖、食物嗜癖、ギャンブル嗜癖、および性的嗜癖からなる群から選択される、請求項76に記載の方法。
  85. 前記薬物嗜癖が、アルコール依存、アンフェタミン嗜癖、コカイン嗜癖、ニコチン嗜癖、 オピエート嗜癖、およびベンゾジアゼピン嗜癖からなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
  86. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を0.01mgから75mgまでの量で嗜癖の対象に投与することを含む、嗜癖を治療する方法。
  87. 前記対象が、0.1mgから50mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項86に記載の嗜癖を治療する方法。
  88. 前記対象が、0.1mgから10mgまでの(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩を投与される、請求項86に記載の嗜癖を治療する方法。
  89. 24時間周期で前記対象に投与される(S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩の総量が、1mgから10mgの間である、請求項86に記載の嗜癖を治療する方法。
  90. (S)−3−アミノ−4−(ジフルオロメチルエニル)シクロペンタ−1−エン−1−カルボン酸またはその医薬的に許容可能な塩が、1日に1回から4回まで投与される、請求項86に記載の嗜癖を治療する方法。
  91. 投与が、経口、頬側、舌下、直腸、局所的、鼻腔内、膣および非経口からなる群から選択される経路を介して達成される、請求項86に記載の嗜癖を治療する方法。
  92. 前記方法が、嗜癖の少なくとも一つの症状の改善をもたらし、前記一つまたは複数の症状が、不利益な結果をよそにした報酬刺激への強迫的な従事、物質への制御障害、行動への制御障害、物質への執着、行動への執着、結果をよそにした使用の継続、および遅延性の有害な作用に結び付いた即時の満足感からなる群から選択される、請求項86に記載の方法。
  93. 前記嗜癖が、薬物嗜癖、食物嗜癖、ギャンブル嗜癖、および性的嗜癖からなる群から選択される、請求項86に記載の嗜癖を治療する方法。
  94. 前記薬物嗜癖が、アルコール依存、アンフェタミン嗜癖、コカイン嗜癖、ニコチン嗜癖、オピエート嗜癖、およびベンゾジアゼピン嗜癖からなる群から選択される、請求項93に記載の方法。
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