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JP2021139465A - 差動減速機 - Google Patents

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JP2021139465A JP2020038968A JP2020038968A JP2021139465A JP 2021139465 A JP2021139465 A JP 2021139465A JP 2020038968 A JP2020038968 A JP 2020038968A JP 2020038968 A JP2020038968 A JP 2020038968A JP 2021139465 A JP2021139465 A JP 2021139465A
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光明 稲垣
Mitsuaki Inagaki
光明 稲垣
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Abstract

【課題】組み付けが簡単な差動減速機を提供することを目的とする。【解決手段】外歯歯車3の遊星運動を中心軸C0と同軸の回転運動に変換する変換部材32と、開口部36を有する当てプレート8と、を備える差動減速機において、外歯歯車3に設けられた当てブロック30a,30bと変換部材32との間に複数の第1ニードルローラ35aが配置されており、当てプレート8と変換部材32との間に複数の第2ニードルローラ35bが配置されている。第1ニードルローラ35a及び第2ニードルローラ35bは、中心軸C0方向から見て開口部36内に配置されているため、差動減速機1の組み付け時に開口部36から第1ニードルローラ35a及び第2ニードルローラ35bを配置することができ、組み付け時の作業性が良好となる。【選択図】 図4

Description

本発明は、組み付け性を改善することができる差動減速機に関するものである。
従来、特許文献1には、内歯歯車と、内歯歯車に内接噛合し、互いに偏心方向が180度ずれた2つの偏心部を備えた入力軸と、各偏心部にそれぞれ配置された2つの外歯歯車と、各外歯歯車の軸方向における外側にそれぞれ配置された2つの出力体と、出力体と外歯歯車との間にそれぞれ配置された十字状の変換体とを備えた歯車伝動装置が開示されている。
それぞれの出力体は案内を備えたストッパを有しており、このストッパは変換体の横方向の案内路と摺動し、出力体の回転軸線に対して横方向に自由度を持っている。また、それぞれの外歯歯車は案内を備えたストッパを有しており、このストッパは変換体の縦方向の案内路と摺動し、出力体の回転軸線に対して縦方向に自由度を持っている。つまり変換体は、外歯歯車の偏心回転運動を出力体の軸線を中心とした回転運動に変換する、いわゆる自在継手と同様の機能を果たしている。また、各案内路と各ストッパとの間には、円筒形の転動体(ニードルローラ)が配置されている。
特表平9−508957号公報
特許文献1の歯車伝動装置においては、各案内路と各ストッパとの間にニードルローラを配置する必要があるが、変換体は軸方向において外歯歯車と出力体との間に挟まれて配置されているため、ニードルローラも外歯歯車と出力体との間に隠れてしまい、ニードルローラを組み付ける作業が難しいという問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、組み付け性を改善することができる差動減速機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の差動減速機は、内歯歯車と、前記内歯歯車と同軸で前記内歯歯車内に貫通するように配置されており、自身の中心軸である入力中心軸に対して偏心する偏心部を有している入力軸と、前記偏心部に外装され、前記内歯歯車に内接して噛み合い、第1摺動部を有する外歯歯車と、前記外歯歯車に隣接して配置され、内周側に複数の第1ニードルローラを介して前記第1摺動部と摺動可能である第2摺動部を有し、前記外歯歯車の遊星運動を前記入力中心軸と同軸の回転運動に変換する変換部材と、複数の第2ニードルローラを介して前記変換部材の外周側に設けられた第3摺動部と摺動可能である第4摺動部、及び前記入力中心軸方向に形成された開口部を有する板部材と、を備えており、複数の前記第1ニードルローラ及び複数の前記第2ニードルローラは、前記入力中心軸方向から見て前記開口部内に配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の差動減速機は、請求項1に記載の差動減速機であって、更に、前記板部材に固定されるケースカバーを備え、前記開口部の内周面の一部が前記第4摺動部を兼ねており、前記開口部の大きさは前記変換部材より大きいことを特徴とするものである。
また、請求項3記載の差動減速機は、請求項1または2に記載の差動減速機であって、更に、前記板部材の厚さは前記変換部材の厚さと略同一であり、前記板部材は、前記入力中心軸に垂直な方向から見て前記変換部材と重なる位置に配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の差動減速機は、請求項1から3のいずれか1項に記載の差動減速機であって、更に、前記外歯歯車の数及び前記変換部材の数はそれぞれ各1個であることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の差動減速機は、請求項1から4のいずれか1項に記載の差動減速機であって、更に、前記板部材に対して前記内歯歯車を回転可能に軸支する軸受を備え、前記軸受の転動体は、前記入力中心軸に垂直な方向から見て前記内歯歯車と重なる位置に配置されていることを特徴とするものである。
請求項1記載の差動減速機によれば、製造時に、外歯歯車、変換部材、及び板部材を組み付けた状態で、開口部から第1ニードルローラ及び第2ニードルローラを配置することが可能である。このため、差動減速機の組み付け時の作業性が良好となる。
また、請求項2記載の差動減速機によれば、変換部材及び板部材の組み付け順が自由である。このため、組み付け時の作業性がより良好となる。また、各摺動部と摺動部との間の隙間(ガタ)が差動減速機のバックラッシに影響するが、請求項2記載の差動減速機によれば組み付け時にこのガタを確認及び調整することが容易であるため、組み付け時の作業性がより良好となる。
また、請求項3記載の差動減速機によれば、板部材の厚さと変換部材の厚さとが略同一であり、変換部材が入力中心軸に垂直な方向から見て板部材と重なる位置に配置されている。このため、差動減速機の軸方向の厚みを薄くすることができる。
また、請求項4記載の差動減速機によれば、外歯歯車の数及び変換部材の数が各1個である。このため、差動減速機の軸方向の厚みを薄くすることができる。
また、請求項5記載の差動減速機によれば、板部材に対して内歯歯車を回転可能に軸支する軸受の転動体は、入力中心軸に垂直な方向から見て内歯歯車と重なる位置に配置される。このため、差動減速機の軸方向の厚みを薄くすることができる。
第1実施形態における差動減速機の中央縦断面図である。 第1実施形態における差動減速機の分解斜視図である。 入力軸を軸方向から見た図である。 図1のA―A線に沿った断面図である。 第2実施形態における差動減速機を軸方向から見た正面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態である差動減速機1の中央縦断面図である。図2は、本発明の第1実施形態である差動減速機1の分解斜視図である。本発明の差動減速機は、例えば産業用ロボットの関節部分などに使用される。
差動減速機1は、外歯歯車3が内歯歯車4と噛み合いながら偏心回転する偏心搖動型の減速機である。差動減速機1は、外歯歯車3と、内歯歯車4と、ケース5と、入力軸6とを備えている。
ケース5は、円筒状の主ケース7と、主ケース7における入力側(図1の右側)に配置され、外形が主ケース7と略同一である当てプレート8と、当てプレート8を挟んで主ケース7とは反対側に配置され、外形が主ケース7及び当てプレート8と略同一のケースカバー9とから成り、主ケース7、当てプレート8、及びケースカバー9は、ケースカバー9側から当てプレート8を貫通して主ケース7に螺合される複数のボルト10,10・・により一体に結合されている。主ケース7は、内周面にクロスローラ11の軌道面が形成されている。つまり主ケース7はクロスローラベアリング12の外輪も兼ねている。また、主ケース7、当てプレート8、及びケースカバー9には、複数のボルト10,10・・を避けた位置に、複数の貫通孔13が形成されている。
主ケース7の径方向内側には、円筒状の内歯歯車4が配置されている。内歯歯車4は、外周面にクロスローラ11の軌道面が形成されており、クロスローラ11を介して、主ケース7に対して回転可能に軸支されている。クロスローラ11は、中心軸C0に垂直な方向から見て、内歯歯車4の径方向外側に、内歯と重なる位置に配置されている。つまり内歯歯車4は、クロスローラベアリング12の内輪も兼ねている。内歯歯車4において、出力側(図1の左側)の端面には、複数のボルト穴14が形成されている。ケース5(貫通孔13)または内歯歯車4(ボルト穴14)のどちらか一方を固定側とし、他方を出力側として相手側装置と連結される。内歯歯車4の内周面において、ボルト穴14側の部分には内歯が形成されず、円盤状のベアリングハウジング15が圧入により固定されている。
外歯歯車3の内側には、中空筒状の入力軸6が配置されている。入力軸6は、配線や駆動軸等を通すために、中心軸C0を中心とする円形の中空部16が設けられた円筒状とされている。入力軸6の中心軸C0は、内歯歯車4の軸線と同軸である。
入力軸6の両端には、第1ボールベアリング20a及び第2ボールベアリング20bを支持するための支持部21が夫々形成されている。入力軸6は、第1ボールベアリング20aを介してケースカバー9(ケース5)に回転可能に軸支され、また第2ボールベアリング20bを介してベアリングハウジング15に回転可能に軸支されている。入力軸6における各支持部21,21の間には、中心軸C0から偏心量δ1だけオフセットした偏心軸C1を中心として、支持部21よりも外径が大きい円筒面を有する偏心部22が形成されている。
偏心部22の径方向外側には、円周方向に全周に亘って配設される横断面円形状の複数のニードルローラ23を介して、1枚の外歯歯車3が回転可能に支持されている。全てのニードルローラ23を総合して、外歯歯車3を支持するニードルベアリングが形成されている。つまり偏心部22は、ニードルベアリングの内輪としての軌道面を兼ねている。各ニードルローラ23は、中心軸C0と同じ方向を向いており、各ニードルローラ23の軸方向の長さは、偏心部22の軸方向の長さと略同一である。各ニードルローラ23の軸方向への移動は、第1ボールベアリング20a及び第2ボールベアリング20bの外輪の側面により規制されている。
入力軸6の入力側の端面24aには、複数のボルト穴25が形成されている。図3は、入力軸6のみを入力側の端面24aから見た図である。ボルト穴25は円周状に等間隔で4箇所形成され、駆動軸(図示略)を連結可能な形状となっている。ボルト穴25は、入力側の端面24aのみに形成されており、出力側の端面24bには形成されていない。
また、入力軸6には、入力側の端面24aから出力側の端面24bにかけて複数の円形の貫通孔26が形成されている。各貫通孔26は円形であり、中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向側(図3の上側)の部分に、ボルト穴25を避ける位置に8箇所形成されている。貫通孔26は、中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向とは反対側(図3の下側)には形成されていない。貫通孔26は支持部21及び偏心部22の内部を貫通している。貫通孔26は肉抜き部としての機能を果たし、差動減速機1の駆動時において、入力軸6及び外歯歯車3の偏心に起因する回転バランスの偏りを改善することができる。
入力軸6は、中心軸C0方向における入力軸6の中心C2(入力側の端面24aと出力側の端面24bとの中心の位置)を通り中心軸C0に垂直な直線C3に対して、ボルト穴25を除く形状が線対称である。また、中心軸C0方向において、第1ボールベアリング20aの中心と偏心部22の中心との距離L1と、第2ボールベアリング20bの中心と偏心部22の中心との距離L2とは、等しくなっている(L1=L2)。また、中心軸C0方向における入力軸6の中心C2と、中心軸C0方向におけるケース5の中心C4とは、中心軸C0に垂直な方向から見て重なるようになっている。
図4は、図1のA―A線に沿った断面図であり、差動減速機1からケースカバー9を取り除いた状態を示している。
外歯歯車3は、内歯歯車4の歯数よりも僅かに少ない歯数を有しており、内歯歯車4に偏心位置で内接している。外歯歯車3における入力側の側面には、2個の当てブロック30a,30bが、外歯歯車3と一体に形成されている。各当てブロック30a,30bには、各々両側の側面に第1摺動部31a,31bが形成されている。各当てブロック30a,30bは、第1摺動部31a,31bが各々互いに平行になるように形成されている。
当てプレート8の径方向内側には、変換部材32が配置されている。変換部材32は板状であり、厚さは当てプレート8とほぼ同一である。変換部材32は円盤状であり、内周側において互いに180度対称な位置に形成された2つの切り欠き33a,33bと、外周側において互いに180度対称な位置に形成された2つの切り欠き33c,33dとを備えている。一方の対になる切り欠き33a,33bは、それぞれ両側の側面に平行な第2摺動部34a,34bを有している。また、他方の対になる切り欠き33c,33dは、それぞれ両側の側面に平行な第3摺動部34c,34dを有している。一方の対になる切り欠き33a,33bと、他方の対になる切り欠き33c,33dとは、第2摺動部34a,34bと第3摺動部34c,34dとが直交するように形成されている。第1摺動部31a,31bと第2摺動部34a,34bとの間には、横断面円形状の第1ニードルローラ35aが各2個ずつ配置されており、一方の対になる切り欠き33a,33bは、第1ニードルローラ35aを介して当てブロック30a,30bの第1摺動部31a,31bと摺動可能である。変換部材32は、第1ニードルローラ35aによって外歯歯車3に対して第2摺動部34a,34bの方向(図4の横方向)に摺動可能である。
当てプレート8の内周面には、変換部材32よりも大きな開口部36が形成され、開口部36の内周面には、第3摺動部34c,34dと平行に対向する第4摺動部37a,37bを備えた突部38a,38bが、内周方向に向かって形成されている。第3摺動部34c,34dと第4摺動部37a,37bとの間には、第1ニードルローラ35aと同形状の第2ニードルローラ35bが各2個ずつ配置されている。変換部材32は、第2ニードルローラ35bを介して当てプレート8に対して第3摺動部34c,34dの方向(図4の縦方向)に摺動可能である。当てブロック30a,30bと、変換部材32と、第1ニードルローラ35aと、第2ニードルローラ35bとは、全て開口部36の内側に配置されている。
主ケース7と内歯歯車4との間でクロスローラベアリング12の出力側には、オイルシール40が配置されている。当てプレート8における出力側の端面には、全周に亘って凹溝41が形成されており、該凹溝41にはOリング42が配置されている。また、ケースカバー9における出力側の端面には、開口部36よりも径方向外側に、全周に亘って凹溝43が形成されており、該凹溝43にはOリング44が配置されている。
以上のように構成された差動減速機1において、図示しない駆動原の動力によって入力軸6が回転することで、偏心部22が偏心運動し、外歯歯車3が内歯歯車4に内接した状態で偏心及び自転運動する。このため、各当てブロック30a,30bも偏心及び自転運動するが、各当てブロック30a,30bは変換部材32に対して第2摺動部34a,34bの方向(横方向)に摺動するように配置されており、かつ変換部材32は当てプレート8に対して第3摺動部34c,34dの方向(縦方向)に摺動するように配置されているため、各摺動部が摺動しながら動力が伝達されることによって、変換部材32を介して外歯歯車3の自転成分のみが取り出され、内歯歯車4がケース5に対して相対的に回転する。つまり変換部材32は、外歯歯車3の偏心回転運動を、中心軸C0を中心とした回転運動に変換する、いわゆる自在継手と同様の機能を果たしている。また、当てプレート8は、外歯歯車3の遊星運動から内歯歯車4と相対的に回転する回転運動を取り出すキャリアの機能を果たしている。このとき、差動減速機1内に充填された潤滑剤は、オイルシール40,Oリング42,及びOリング44によって封止されている。
このように、上記形態の差動減速機1によれば、外歯歯車3、変換部材32、及び当てプレート8を組み付けた状態で、開口部36から第1ニードルローラ35a及び第2ニードルローラ35bを配置することが可能である。このため、組み付け時の作業性が良好となる。
また、当てプレート8とケースカバー9とが別体であり、かつ当てプレート8の開口部36の大きさが変換部材32よりも大きいため、変換部材32または当てプレート8の組み付け順が自由である。また、組み付け時に、摺動する各案内路間のガタを確認及び調整することが容易である。このため、組み付け時の作業性がより良好となる。
また、当てプレート8の厚さと変換部材32の厚さとが略同一であり、変換部材32が中心軸C0に垂直な方向から見て当てプレート8と重なる位置に配置されているため、差動減速機1の軸方向の厚みを薄くすることができる。
また、外歯歯車3の数及び変換部材32の数が各1個である。このため、差動減速機1の軸方向の厚みを薄くすることができる。
また、当てプレート8に対して内歯歯車4を回転可能に軸支するクロスローラベアリング12は、中心軸C0方向に垂直な方向から見て内歯歯車4と重なる位置であり、内歯歯車4の径方向外方に配置されている。このため、差動減速機1の軸方向の厚みを薄くすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。図5は、第2実施形態における差動減速機2を軸方向から見た正面図であり、第1実施形態の図4に対応した図である。第2実施形態における差動減速機2の構造は、第1実施形態における差動減速機1の構造と略同じであるため、中央縦断面図は省略し、正面図のみ示している。第2実施形態では、当てプレート50の形状が、第1実施形態とは異なる。上記を除く差動減速機2の構成と動作とについては、上述の第1実施形態と同様なので、詳細な説明は省略する。
当てプレート50は、第1実施形態における当てプレート8とケースカバー9とが一体に形成された形状となっており、中心軸C0方向から見て第1ニードルローラ35a及び第2ニードルローラ35bに対応する部分に、角形の開口部51が4箇所設けられている。該開口部51を、樹脂等の材質の角形のカバー等(不図示)で塞ぐことで、第1ニードルローラ35a及び第2ニードルローラ35bの軸方向への移動を制限する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得る。上記形態の差動減速機2によれば、外歯歯車3、変換部材32、及び当てプレート50を組み付けた状態で、開口部51から第1ニードルローラ35a及び第2ニードルローラ35bを配置することが可能である。このため、組み付け時の作業性が良好となる。
[本発明と実施形態との構成の対応関係]
本実施形態の当てプレート8,50は、本発明の板部材の一例である。本実施形態のクロスローラ11は、本発明の転動体の一例である。本実施形態のクロスローラベアリング12は、本発明の軸受の一例である。本実施形態の中心軸C0は、本発明の入力中心軸の一例である。
1,2 差動減速機
3 外歯歯車
4 内歯歯車
5 ケース
6 入力軸
8,50 当てプレート
9 ケースカバー
11 クロスローラ
12 クロスローラベアリング
22 偏心部
30a,30b 当てブロック
31a,31b 第1摺動部
32 変換部材
34a,34b 第2摺動部
34c,34d 第3摺動部
35a 第1ニードルローラ
35b 第2ニードルローラ
36,51 開口部
37a,37b 第4摺動部
C0 中心軸
C1 偏心軸
従来、特許文献1には、内歯歯車と、互いに偏心方向が180度ずれた2つの偏心部を備えた入力軸と、内歯歯車に内接噛合し、各偏心部にそれぞれ配置された2つの外歯歯車と、各外歯歯車の軸方向における外側にそれぞれ配置された2つの出力体と、出力体と外歯歯車との間にそれぞれ配置された十字状の変換体とを備えた歯車伝動装置が開示されている。

Claims (5)

  1. 内歯歯車と、
    前記内歯歯車と同軸で前記内歯歯車内に貫通するように配置されており、自身の中心軸である入力中心軸に対して偏心する偏心部を有している入力軸と、
    前記偏心部に外装され、前記内歯歯車に内接して噛み合い、第1摺動部を有する外歯歯車と、
    前記外歯歯車に隣接して配置され、内周側に複数の第1ニードルローラを介して前記第1摺動部と摺動可能である第2摺動部を有し、前記外歯歯車の遊星運動を前記入力中心軸と同軸の回転運動に変換する変換部材と、
    複数の第2ニードルローラを介して前記変換部材の外周側に設けられた第3摺動部と摺動可能である第4摺動部、及び前記入力中心軸方向に形成された開口部を有する板部材と、
    を備えており、
    複数の前記第1ニードルローラ及び複数の前記第2ニードルローラは、前記入力中心軸方向から見て前記開口部内に配置されている
    ことを特徴とする差動減速機。
  2. 前記板部材に固定されるケースカバーを備え、
    前記開口部の内周面の一部が前記第4摺動部を兼ねており、前記開口部の大きさは前記変換部材より大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の差動減速機。
  3. 前記板部材の厚さは前記変換部材の厚さと略同一であり、
    前記板部材は、前記入力中心軸に垂直な方向から見て前記変換部材と重なる位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の差動減速機。
  4. 前記外歯歯車の数及び前記変換部材の数はそれぞれ各1個である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の差動減速機。
  5. 前記板部材に対して前記内歯歯車を回転可能に軸支する軸受を備え、
    前記軸受の転動体は、前記入力中心軸に垂直な方向から見て前記内歯歯車と重なる位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の差動減速機。
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